WordPressスマホ対応の教科書|レスポンシブ化・表示崩れ・高速化まで一気に解説
「WordPressはレスポンシブテーマにしているはずなのに、スマホで見るとレイアウトが崩れている……」
「PCではきれいなのに、スマホだと文字が小さくて読みにくい」
「サイトが重くて、スマホからの離脱率が高いのが気になる……」
「そもそも“スマホ対応”って、どこまでできていれば合格ラインなの?」
もし、こんなモヤモヤを抱えながらWordPressサイトを運用しているなら、このページはまさにあなたのための教科書です。
今のWebアクセスは、多くのサイトで半分以上がスマホからと言われています。
それなのに、
- テーマ任せで細かいチェックをしていない
- プラグインを入れすぎて表示が遅くなっている
- 表示崩れが起きても、どこから手をつければいいか分からない
という状態のまま放置しているサイトも少なくありません。
このブログ記事では、
- スマホ対応・レスポンシブ化の基本的な考え方
- スマホ表示が崩れるときの原因と、初心者でもできる確認手順
- 画像・プラグイン・キャッシュなどを整理した「高速化の実践ポイント」
までを、一つの流れとして整理して解説します。
専門用語をなるべくかみくだきつつ、「なぜそれをやるのか」「どこを見ればいいのか」が分かるようにまとめているので、
読み終わるころには、“なんとなくスマホ対応しているサイト”から“一段レベルの高いスマホ対応WordPressサイト”へとステップアップする道筋が見えてくるはずです。
スマホ対応・モバイルフレンドリーとは何か?
スマホ対応やモバイルフレンドリーという言葉はよく聞きますが、「スマホで開けるサイト」=「スマホに最適化されたサイト」ではありません。
ここではまず、考え方の整理から始めます。
「スマホで見られる」と「スマホ向けに最適化されている」の違い
1. 単に「スマホで見られる」状態
PC向けサイトでも、URLを打ち込めばスマホで開けます。この状態は、
- 文字が小さくて拡大しないと読めない
- メニューやボタンが指でタップしづらい
- 横スクロールが出てしまいレイアウトが崩れている
- 画像や表が画面からはみ出している
といったことが起きやすく、スマホ利用者にとっては非常にストレスの多い状態です。
2. 「スマホ向けに最適化されている」状態
一方で、スマホを前提にデザイン・コーディングされたサイトは、次のような特徴があります。
- 画面幅に合わせて自動でレイアウトが組み替わる(レスポンシブデザイン)
- 拡大しなくても文字が読める適切なフォントサイズ
- 指で押しやすいボタン・リンクの大きさと間隔
- 重要な情報が縦方向にスッと読める構成
- 画像や表がスマホ画面の幅にきちんと収まる
技術的には同じページでも、「見えるだけ」と「快適に使える」には大きな差があります。
Google も「モバイルフレンドリーかどうか」を評価軸の一つとしているため、ユーザー体験だけでなくSEOの面でも重要です。
モバイルフレンドリーなWebサイトの具体的な状態
もう少し具体的に、「モバイルフレンドリー」と言える状態を整理します。

1. レイアウト・デザイン面
- 画面の横スクロールが発生しない
- 1行の文字数が長すぎず、縦方向に読み進めやすい
- 見出し・本文・ボタンなどのメリハリがあり、情報の階層が分かりやすい
- スマホで見たときに広告やポップアップがコンテンツを邪魔しない
2. 操作性・UI面
- ナビゲーションが分かりやすい(ハンバーガーメニューなど)
- ボタン・リンク同士が近すぎず、誤タップが起きにくい
- フォームの入力欄が十分な大きさで、スマホキーボードに合わせた種類(数字入力など)になっている
- 電話番号をタップすると発信画面が立ち上がるなど、スマホならではの動きに対応している
3. コンテンツ・表示速度面
- 画像サイズが適切で、読み込みが遅くならないよう最適化されている
- 不要なスクリプトやプラグインで表示が重くなっていない
- ファーストビューに重要な情報がきちんと収まっている
- テーブル(表)・一覧・比較表などが、スマホでも読める形で表示されている(折り返し・スクロール対応など)
4. 検索エンジン評価(SEO)面
- モバイルファーストインデックスを前提に、スマホ版でもPC版と同等の情報量を確保している
- スマホ表示時にも、タイトル・ディスクリプション・見出し構造が適切に機能している
- ページの表示速度が極端に遅くない
WordPressであれば、レスポンシブ対応のテーマを選ぶだけで、かなりの部分が自動的にモバイルフレンドリーに近づくのも強みです。
PCサイトとスマホ用サイトを分ける方式との比較
スマホ対応には、大きく分けて下記2パターンがあります。
- レスポンシブデザイン(1つのサイトで画面幅に応じてデザインを切り替える)
- PCサイトとスマホ専用サイトを分ける(URLやテーマを分ける)
それぞれの特徴を整理しておきます。
1. レスポンシブデザイン方式
概要
1つのHTML(1つのURL)で、CSSやテーマの設定によってPC・タブレット・スマホのレイアウトを切り替える方法です。
WordPressでは、ほとんどのモダンテーマがレスポンシブ前提で作られています。
メリット
- コンテンツ更新が1回で済む(PC・スマホ別々に更新する必要がない)
- URLが1つなので、リンクやシェア・被リンクが分散しない
- 検索エンジンにとっても構造がシンプルで理解されやすい
- 管理画面・テーマ・プラグインが基本的に共通
デメリット
- 複雑なレイアウト・大規模サイトでは、すべての画面幅でバランスを取るのが難しい
- PC版とスマホ版で、全く違うUIを出し分けるような設計には向きにくい
→ WordPressを使う一般的なブログ・メディア・中小規模の企業サイトであれば、まずレスポンシブ一択で考えて問題ありません。
2. PCサイトとスマホ専用サイトを分ける方式
概要
PC用のURL(例:https://example.com)とは別に、スマホ用のURL(例:https://m.example.com や /sp/ 以下など)を用意し、
- アクセスしてきた端末を判定
- PCならPC版、スマホならスマホ版へ自動的に振り分ける
といった仕組みを取る方式です。
メリット
- スマホ専用にUIや導線を作り込める
- 極端に情報量を減らした「スマホ特化ページ」なども構成しやすい
デメリット
- PC版とスマホ版でコンテンツを二重管理する必要がある
- URLが分かれるため、SEO的に評価が分散しやすい
- 振り分けのロジック(ユーザーエージェント判定など)が古くなると、誤判定が起きることがある
- WordPressで運用する場合、テーマ・プラグインの構成が複雑になりがち
→ 大規模サービス・独自システムが絡む案件を除けば、個人ブログや一般的な中小企業サイトではコスパが悪いことが多いです。
まとめ:WordPressでは「レスポンシブ+モバイルフレンドリー」を前提に考える
- 「スマホで見られる」だけではユーザーにも検索エンジンにも不十分
- モバイルフレンドリー=スマホで快適に使えるレベルまで整えた状態
- WordPressであれば、レスポンシブ対応のテーマを選び、文字・ボタン・画像・テーブル・速度などを調整していくのが基本方針
- PCとスマホでサイトを分ける方式は、運用負荷やSEOを考えると、特殊なケースでのみ検討すべき
この前提を押さえておくと、次のステップでテーマ選びやプラグイン選定、具体的なカスタマイズ方針が決めやすくなります。
なぜ今、WordPressにスマホ対応が必須なのか
WordPressでサイトやブログを運営するなら、「あとで余裕ができたらスマホ対応」では遅いです。
今は「PCにも対応しているスマホサイト」ではなく、スマホを軸にしたWebサイトが前提になっています。
ここでは、なぜスマホ対応が「あると良い」ではなく「必須」なのかを、読者・管理者・SEO・ビジネスの4つの視点から整理します。
スマホ利用者の増加と閲覧環境の変化
まず押さえたいのは、「どの端末から見られているか」です。
- 多くの分野で、アクセスの半分以上がスマートフォン経由になっている
- 情報収集・比較検討・問い合わせまで、ほとんどをスマホで完結させるユーザーが増えている
- SNSや検索結果からの流入も、スマホ比率が非常に高い
つまり、
自分ではPCで更新していても、実際に読む人の多くはスマホで見ている
というギャップが生まれやすい状況です。
スマホ対応が甘いと、
- 拡大しないと読めない
- スクロールが面倒
- ボタンが押しづらい
といった理由で、せっかく来たユーザーがすぐ離脱してしまうことになります。
ユーザー視点のメリット:読みやすさ・操作性が向上する
スマホ対応の核心は、「画面に無理やり詰め込まない」ことです。
スマホ前提で作り込むと、ユーザーにとって次のような利点があります。
- 文字サイズと行間が適切で読みやすい
- 行が長すぎず、縦方向にスッと読み進められる
- メニュー・問い合わせボタン・購入ボタンなどがタップしやすい位置にある
- 画像や表が画面内に収まり、左右にスライドしなくても内容が理解できる
- フォーム入力がスマホ前提になっており、ストレスなく問い合わせ・申し込みができる
スマホ対応ができていないサイトは、内容が良くても「使いにくい」というだけで損をしているケースが少なくありません。
簡単に言うと、
同じ文章でも「スマホ対応しているかどうか」で、
「ちゃんと読まれるか・途中で閉じられるか」が大きく変わる
ということです。
管理者視点のメリット:更新・運用の手間を減らせる
スマホ対応は「ユーザーのため」だけではなく、運営側の効率にも直結します。
特に WordPress では、
- レスポンシブ対応のテーマを選ぶ
- 画像サイズやレイアウトをスマホ前提で整える
といった基本設計をしておくことで、
- PC用ページとスマホ用ページを別々に作らなくて良い
- 1回の更新で、PC・スマホ両方の表示が整う
- デザイン調整がテーマやCSS側にまとまるので、運用ルールがシンプルになる
というメリットが生まれます。
逆に、「PC版+スマホ別サイト」構成にしてしまうと、
- 2つのページを更新し続ける手間
- 情報の差異・更新漏れ(PC側だけ古い/スマホ側だけ古い)
- 修正時のテストパターン増加
といった負担が積み重なります。
最初にスマホ対応を前提に設計しておけば、長期的な運用コストを大きく減らせる、というのが管理者視点での大きなポイントです。
SEO・検索評価への影響(Googleの評価やCVR・CTRの変化)
検索エンジン、とくに Google は、すでにモバイルファーストインデックスを採用しています。
ざっくり言えば、
「スマホ版(モバイル版)の内容を基準に、検索結果での評価を決める」
という考え方です。
そのため、スマホ対応が不十分だと、次のような影響が出やすくなります。
- スマホでの表示崩れや読みづらさ → 直帰率の上昇
- 読了されない・内部リンクを辿られない → 滞在時間やページ/セッションが伸びない
- ボタンが押しにくく、フォームが使いづらい → コンバージョン率(CVR)が上がらない
結果として、
- 検索結果でクリックされにくい(タイトルやディスクリプションがスマホ前提で作られていない)
- クリックされても、内容を読まれず離脱される
- 問い合わせ・購入・資料請求などのゴールに到達しにくい
という負の循環に陥ってしまいます。
一方で、スマホ対応がしっかりできているサイトは、
- スマホでの読みやすさ・使いやすさ → 離脱の減少・CVR向上 → サイト評価の向上
という良い循環が生まれやすくなります。
BtoBサイトや企業サイトでもスマホ対応が必要な理由
「うちはBtoBだから、お客さんは仕事中にPCで見るはず」と考えがちですが、実際にはそうとも限りません。
- 営業担当者が、移動中にスマホでざっと情報を確認する
- 初回の接点が、SNSやメルマガのリンク経由(スマホ)である
- 担当者が社内で提案資料を作る際に、手元のスマホでサイトを参照する
といったシーンは、BtoBでも当たり前になっています。
さらに、
- 採用ページ
- 会社概要・アクセスページ
- 問い合わせフォーム
などは、クライアント以外の人(求職者・取引候補・メディア関係者など)もスマホ経由で見る可能性が高い部分です。
スマホ対応ができていないと、
- 信頼感・先進性に欠ける印象を与えてしまう
- 説明したい情報までたどり着いてもらえない
- 「問い合わせしてみようかな」というタイミングで離脱される
といった機会損失につながります。
まとめ:スマホ対応は「デザインの流行」ではなく「事業の前提条件」
ここまでを一言でまとめると、
スマホ対応は、見た目を今風にするためではなく、
ユーザーに選ばれ続けるための最低ライン になっている
ということです。
- ユーザーの大半がスマホからアクセスしている
- 読みやすさ・使いやすさが、そのまま成果(CVR・CTR)につながる
- モバイルファーストの評価軸が、検索順位にも影響している
- BtoCだけでなく、BtoBや企業サイトでも「スマホ前提」が当たり前になっている
WordPressを使うなら、「スマホ対応をどう後付けするか」ではなく、「スマホ前提でどう設計するか」を考えることが、これからのサイト運営には欠かせません。
自分のWordPressサイトがスマホ対応かどうか確認する方法
「スマホ対応しているつもり」でも、実際に触ってみると意外と使いづらいことはよくあります。
ここでは、専門的なツールを使った検証に入る前に、最低限やっておきたい3つのチェック方法を紹介します。
実際のスマートフォンやタブレットで表示をチェックする
まずは一番シンプルな方法です。
どんなにツールを使っても、実機での体験チェックは必須です。
1. できれば複数端末で確認する
可能なら、次のような組み合わせで見てみましょう。
- iPhone(Safari/Chrome)
- Android(Chrome)
- タブレット(iPad/Androidタブレット)
1台しかなくても問題ありませんが、OS違い・画面サイズ違いで見比べると、崩れやすい部分がよく分かります。
2. チェックしたいポイント
ざっと流し見するのではなく、次の項目を意識しながら確認すると精度が上がります。
- 文字が小さすぎず、拡大しなくても読めるか
- 横スクロールが発生していないか
- メニューやボタンが指で押しやすい大きさ・間隔になっているか
- 画像・表・埋め込み(YouTube、SNSなど)が画面内にきちんと収まっているか
- 問い合わせフォームやコメント欄がスマホでも入力しやすいか
- 広告やポップアップがコンテンツを隠していないか
おすすめは、「実際に読者になったつもりで1記事読み切ってみる」こと。
途中で「読みにくい」「押しづらい」と感じたところが、そのまま改善ポイントになります。
ブラウザのデベロッパーツールで各画面サイズをシミュレーション
実機チェックに加えて、PCブラウザの機能を使うと、さまざまな画面幅で効率的に確認できます。
ここでは代表的な例として、Google Chromeを前提に説明します(EdgeやFirefoxもほぼ同じ操作です)。
1. デバイスモードを起動する
- Chromeで、自分のWordPressサイトを開く
- キーボードの
F12キー(またはCtrl + Shift + I)でデベロッパーツールを開く - ツールバーにある「スマホとタブレットのアイコン」をクリック
→ 画面がスマホサイズのプレビューに切り替わります
2. 画面サイズや端末を切り替える
デバイスモードでは、上部のプルダウンから以下のような設定ができます。
- iPhone / Pixel などの機種を選択
- 任意の画面幅(例:375px、768px など)を指定
- 画面の向きを「縦/横」で切り替え
これにより、
- スマホ幅のときに、どこで改行されるか
- 特定の幅だけレイアウトが崩れていないか
- タブレット幅のときに、PC版・スマホ版どちら寄りの見え方になるか
を一気に確認できます。
3. 実機では気付きにくいポイントも確認できる
デベロッパーツールなら、次のような点もチェックしやすくなります。
- ブレイクポイント(CSSの@mediaの切り替わり)が適切か
- ある幅だけ、メニューが2段になってしまっていないか
- サイドバーの表示位置やウィジェットの並び順に違和感がないか
実機での感覚的なチェック+デベロッパーツールでの細かい幅のチェックを組み合わせると、漏れが少なくなります。
Googleのモバイルフレンドリーテストで診断する
最後に、第三者の視点(Googleの機械的な評価)で確認する方法です。
1. モバイルフレンドリーテストとは
Googleが提供しているテストツールで、
- ページがモバイルフレンドリーかどうか
- どんな点が問題と判断されているか
を自動で診断してくれます。
「自分では問題ないと思っていたけど、Googleから見るとNGだった」
という部分を炙り出すのに役立ちます。
2. 使い方のイメージ
- テストページにアクセス
- 調べたいURLを入力して実行
- 数十秒待つと、
- 「このページはモバイルフレンドリーです」または
- 「モバイルフレンドリーではありません」
といった結果が表示される
あわせて、
- 文字が小さすぎる
- クリックできる要素同士が近すぎる
- コンテンツが画面幅に収まっていない
などの具体的な指摘も表示されます。
3. Search Console のモバイル関連レポートも確認する
もし Google Search Console を導入しているなら、
サイト単位でのモバイル状況を確認できます。
- 全体としてモバイルフレンドリーか
- どのURLで問題が発生しているか
- いつからエラーが出始めたのか
といった情報を追えるので、単発のテストでは見えない「継続的な状態」を把握するのに便利です。

3つの確認方法の使い分けイメージ
最後に、ここまで見てきた3つの方法をざっくり整理しておきます。
| 方法 | 主な目的 | 特徴・メリット |
|---|---|---|
| 実機(スマホ・タブレット)で確認 | 実際のユーザー体験を体感する | 読みやすさ・操作性を肌感覚で把握できる |
| デベロッパーツールでシミュレーション | さまざまな画面幅でレイアウトを検証する | 多数のサイズを効率よくチェックできる |
| モバイルフレンドリーテスト | Google視点での問題点を洗い出す | SEO的な警告・エラーを把握しやすい |
おすすめの流れは、
- 実機で感覚的なチェック
- デベロッパーツールでレイアウトを細かく確認
- Googleのテストで機械的な評価を確認
という順番です。
この3つを押さえておけば、
「なんとなくスマホ対応している気がする」状態から一歩進んで、
「どこが良くてどこを直すべきか」を具体的に把握できるようになります。
WordPressをスマホ対応にする主なアプローチ
WordPressをスマホ対応にする方法は、ざっくり分けると4つの考え方があります。
- テーマやCSSで「レスポンシブデザイン」にする
- テンプレート側でスマホ専用レイアウトを出し分ける
- プラグインでスマホ用デザインに切り替える
- PCサイトとは別に、スマホ専用サイトを用意する
それぞれ、向いている人・向いていない人が違うので、順番に整理していきます。
アプローチ1:レスポンシブデザインに切り替える
一番おすすめで、今のWordPressでは基本路線と考えてよい方法です。
1つのサイトを、画面幅に応じてレイアウトだけ変えるやり方です。
レスポンシブテーマに乗り換える方法(初心者向け)
HTMLやCSSが苦手なら、レスポンシブ対応のテーマに乗り換えるのが最も手堅いです。
無料テーマの代表例:Cocoon/Lightning など
- Cocoon
ブログ向けの定番無料テーマ。スマホ表示の調整項目も多く、情報も豊富。 - Lightning
企業サイトやコーポレートページを作りやすい無料テーマ。レスポンシブ前提の設計。
どちらも、「とりあえずスマホで崩れないサイトを作りたい」初心者にとって扱いやすい選択肢です。


有料テーマの代表例:SWELL/SANGO/Xwrite/THE THOR など
- SWELL:ブロックエディタとの相性がよく、スマホでも読みやすいデザインが最初から整っている
- SANGO:ブログ・オウンドメディア向け。カード型レイアウトなど、スマホで見やすい部品が多い
- Xwrite:ライティング特化の設計で、スマホでの読みやすさを意識したブログ運営向け
- THE THOR:デザインの自由度が高く、CTAやLPなど「稼ぐ導線」を作り込みたいときに使われることが多い
有料テーマは、
- スマホ表示を前提に作り込まれている
- サポートやマニュアルが充実している
という点で、「カスタマイズに時間をかけたくない人」には投資する価値が大きいです。
SWELL 公式サイトでデモサイトを確認。



いま使っているテーマをレスポンシブ対応に調整する(中〜上級者向け)
すでにテーマを使い込んでいて、簡単には変えたくない場合は、
既存テーマをレスポンシブ対応に寄せていくという選択肢もあります。
やることの例は以下のようなものです。
- 固定幅(px)で指定されているレイアウトを、割合(%)や
max-widthに変更する - PCで2カラム・3カラムのレイアウトを、スマホでは1カラムになるようCSSを調整
- 画像や動画に
max-width: 100%; height: auto;を設定し、画面からはみ出ないようにする - フォントサイズや行間を、スマホ画面でも読みやすい値に見直す
このレベルになると、子テーマの作成+CSSやテンプレートの修正が必須になるので、
- HTML/CSSに抵抗がない
- テーマ変更によるデザイン崩れのリスクを避けたい
といった人向けです。
CSSメディアクエリでレイアウトを画面幅ごとに出し分ける
レスポンシブ対応の核になるのが、メディアクエリです。
@mediaによるブレイクポイントの指定
たとえば、画面幅が768px以下のときだけ特定のCSSを適用したい場合は、こんな書き方をします。
@media (max-width: 768px) {
.sidebar {
display: none;
}
.content {
width: 100%;
}
}
このように、「この幅以下ならスマホ向けのスタイルにする」という考え方で書いていきます。
HTMLの要素でスタイルシートを切り替える方法
メインのスタイルとは別に、スマホ用のCSSファイルを読み込む方法もあります。
<link rel="stylesheet" href="style.css">
<link rel="stylesheet" href="sp.css" media="screen and (max-width: 768px)">
こうすると、画面幅が一定以下のときだけsp.cssが適用されるようになります。
ただし、ファイルが増える分、管理が煩雑になりやすい点には注意です。
JavaScript(window.matchMedia)で条件分岐する方法
CSSだけでは難しい出し分けをしたいときは、JavaScriptで画面幅を判定する方法もあります。
if (window.matchMedia("(max-width: 768px)").matches) {
// スマホ向けの処理
} else {
// PC向けの処理
}
ただし、基本はCSSで完結させるのがベストで、
JavaScript依存が増えすぎると、表示が重くなったり、意図しない不具合の原因にもなります。
アプローチ2:WordPressのテンプレート・テーマ側でスマホ用レイアウトを出し分ける
次は、WordPressのテンプレート機能を活用し、スマホだけ別のレイアウトを出す方法です。
レスポンシブと組み合わせて、より細かく制御したい場合に使われます。
スマホ専用テンプレートファイルを用意する考え方
たとえば「スマホのときだけヘッダーの構成を変えたい」「PCとは違うサイドバーにしたい」といったときに、
header-sp.phpsidebar-sp.php
のようなスマホ用テンプレートパーツを用意し、端末によって読み込むファイルを切り替える手があります。
これにより、
- PC:大きなメガメニュー+バナー
- スマホ:シンプルなドロワーメニュー+電話ボタン
といったように、UIレベルで別物に近い構成を作ることができます。
テンプレートタグ(wp_is_mobile()/is_mobile())で端末判定する
WordPressには、端末をざっくり判定するための関数も用意されています。
例:
<?php if ( wp_is_mobile() ) : ?>
<!-- スマホ・タブレット向けの表示 -->
<?php else : ?>
<!-- PC向けの表示 -->
<?php endif; ?>
このように書くと、
- スマホ・タブレット:AパターンのHTML
- PC:BパターンのHTML
を出し分けることができます。
ただし注意点として、
- 端末判定は「完璧」ではない(UA変更などで誤判定の可能性)
- 複数パターンのHTMLを管理するため、テンプレートの複雑さが一気に増える
というデメリットもあるため、
「どうしてもレスポンシブだけでは表現しきれないとき」に絞って使うのがおすすめです。
アプローチ3:スマホ用表示に切り替えるプラグインを利用する
プラグインを使って、スマホからアクセスされたときだけ別テーマで表示する方法もあります。
「とりあえず今のテーマはそのままにして、スマホだけ何とかしたい」という場面で検討されがちなアプローチです。
専用テーマに切り替えるタイプのプラグイン
代表的なものとしては、以下のようなタイプがあります(名称は一例です)。
WPtouch を使ったモバイルテーマ化
- モバイル専用の軽量テーマを自動で適用するタイプ
- 設定画面から色やレイアウトをある程度カスタマイズできる
- 既存テーマの構造に依存しにくいが、「PC版と雰囲気が違いすぎる」こともある
Jetpackのモバイル表示機能を活用する
- 多機能プラグインの一機能として、モバイル向け表示を提供していた経緯がある
- サービス側の変更も多く、最新情報を確認しながら導入する必要がある
MobilePress など類似プラグインの選択肢
- スマホからのアクセスを検知して、専用テーマに切り替える仕組み
- プラグイン×テーマ×他プラグインの組み合わせ依存が強く、検証環境でのテストが必須
モバイルレスポンシブ関連プラグインの注意点(競合・表示崩れなど)
プラグイン頼みのスマホ対応には、次のようなリスクもあります。
- テーマ側のレスポンシブ機能と役割がバッティングして、逆にレイアウトが崩れる
- プラグインのアップデートが止まると、将来的にセキュリティや表示の不具合が出る可能性
- キャッシュ系プラグインやAMPプラグインとの組み合わせで、意図しない挙動が起きる
そのため、
- 基本は「テーマ側でレスポンシブ対応」
- どうしても現状テーマを変えられない場合の「一時的な逃げ道」として検討
という位置づけにしておくと、長期的に迷走しにくくなります。
アプローチ4:PCサイトと別にスマホ専用サイトを用意する
最後のアプローチは、PC版とスマホ版を完全に分ける方法です。
古くからあるやり方で、今でも一部のサービス・大規模サイトでは採用されています。
スマホ用の別サイトを作成し、リダイレクトで出し分ける
例として、
- PC用:
https://example.com/ - スマホ用:
https://m.example.com/またはhttps://example.com/sp/
のように別サイトとして構築し、アクセス元の端末を判定してリダイレクトします。
メリット:
- スマホの画面・機能に特化したUIをとことん作り込める
- PC版と構造を変えたい大規模サービスで柔軟性が高い
デメリット:
- コンテンツが二重管理になりやすく、更新ミスや情報の齟齬が発生しがち
- SEO的にも、URLが分かれることで評価が分散する可能性
- リダイレクトや端末判定の仕組みを、継続的にメンテナンスする必要がある
個人ブログや中小企業サイトでは、コストとリターンが見合わないことが多いです。
アクセス端末ごとにテーマを切り替える構成
1つのWordPressインストール内で、
- PCはAテーマ
- スマホはBテーマ
という形で出し分けるパターンもあります。
ただし、
- カスタマイズをテーマ2つ分やる必要がある
- テンプレート構造も2パターンになる
ため、結局「別サイトを持つのと同じくらいの運用負荷」がかかります。
自動変換ツールでスマホ版を生成する方法
外部サービスや変換ツールを使い、PCサイトのHTMLから自動的にスマホ版を生成するサービスも存在します。
- 導入初期は「一気にスマホ対応っぽく見せる」ことができる
- しかし、細かなデザインやUIの調整には限界がある
- 依存先のサービス仕様・料金変更に左右されるリスクがある
中長期で見ると、根本的なレスポンシブ対応に切り替える方が安心なケースがほとんどです。
PC版とスマホ版を2パターン持つ場合のデメリット
PC+スマホの2パターン運用には、共通して以下のような負担があります。
- ページ数が実質2倍になり、更新・修正の手間が倍増
- どちらかの版だけ情報が古くなり、「どれが正しいか分からない」状態になりやすい
- 計測・分析も複雑になり、改善施策の結果が追いにくい
- チームで運用する場合、ルール徹底が難しくなる
よほどの理由がない限り、
「レスポンシブテーマ+必要に応じたテンプレート出し分け」
で完結させるのが、WordPressでは現実的です。
まとめ:基本はレスポンシブ、例外として他アプローチを検討する
- アプローチ1(レスポンシブ):WordPressではこれが標準。
- アプローチ2(テンプレート出し分け):レスポンシブでは届かない部分を補う目的で使う。
- アプローチ3(プラグイン):テーマをすぐ変えられないときの一時的な解決策として。
- アプローチ4(別サイト):大規模・特殊要件向け。通常のブログや企業サイトでは非推奨に近い。
初心者の方は、まず、
- レスポンシブ対応のテーマを選ぶ(または乗り換える)
- 足りない部分をCSSメディアクエリや軽いテンプレート調整で補う
という順番で考えると、遠回りせずに「ちゃんとスマホ対応できるWordPressサイト」に近づけます。
初心者向け:ゼロからスマホ対応のWordPressサイトを作る手順
ここでは、まったくのゼロから「最初からスマホ対応を前提にしたWordPressサイト」を作る流れを整理します。
途中で「PC版を作ってから、あとでスマホ対応を足す」のではなく、最初からスマホ中心で設計するイメージです。
手順1:レンタルサーバーと独自ドメインを準備する
まずは、サイトの「土地」と「住所」にあたる レンタルサーバー と 独自ドメイン を用意します。
- レンタルサーバー
- WordPress簡単インストールに対応していること
- SSL(https)が無料で使えること
- 表示速度・安定性の評判が悪くないこと
- 独自ドメイン
.comや.jpなど、信頼感のあるドメインを選ぶ- サイト名やテーマに近い、覚えやすい文字列にする
最近のレンタルサーバーは、サーバー契約と同時にドメイン取得・SSL設定まで一気に済ませられるところが多いので、
初心者はその流れに乗ってしまうと迷いにくいです。
手順2:サーバーにWordPressをインストールする
サーバーとドメインを用意できたら、管理画面から WordPress本体をインストール します。
- 「WordPress簡単インストール」機能があれば、それを利用する
- サイトタイトル・ユーザー名・パスワード・メールアドレスを設定
- インストール後、管理画面(/wp-admin)にログインできるかを確認する
この段階では、まだデザインは仮の状態です。
「ログインできる」「ダッシュボードが開ける」だけわかれば十分です。
手順3:スマホ表示に強いテーマを選んで有効化する
次に、レスポンシブ対応がしっかりしたテーマを選びます。ここがスマホ対応の土台になります。
ポイントは次の通りです。
- テーマの説明に「レスポンシブ」「モバイルフレンドリー」「スマホ最適化」などの記載があるか
- デモサイトをスマホで見て、実際に読みやすいか確認する
- ブログ向けか、企業サイト向けか、自分の用途に合っているか
やってはいけないのは、「デザインだけをPC画面で見て決める」ことです。
必ずスマホでデモを開いて、文字の大きさ・行間・メニューの使いやすさを体感してから決めると失敗が減ります。
テーマをインストールしたら、「外観 → テーマ」で有効化しておきましょう。
手順4:スマホ画面を意識したレイアウト・メニュー構成を決める
次は「どこに何を置くか」という設計です。
スマホ前提で考えると、PCとは優先順位が変わることが多いです。
意識したいポイントはこのあたりです。
- ファーストビューに「サイト名・キャッチコピー・重要なボタン(例:お問い合わせ)」が収まっているか
- メインメニューは、項目を詰め込みすぎず、3〜6個程度に絞る
- サイドバーに置いていた要素(プロフィール・人気記事・バナーなど)を
- スマホでは「記事の下」や「フッター」などに移動することも検討
WordPressでは、多くのテーマが
- メニュー … 「外観 → メニュー」
- ウィジェット … 「外観 → ウィジェット」または「外観 → カスタマイズ」
から並び替えできます。
一度仮で組んでみて、スマホで触ってみながら位置を調整していくと、感覚がつかめます。
手順5:スマホで読みやすい文字サイズ・行間・ボタン配置でコンテンツを作成
いよいよ記事作成です。ただし、ここでも「PCで見やすい」ではなく、スマホで読んでストレスがないことを優先します。
文字・行間のポイント
- 本文の文字サイズは、テーマ標準で小さすぎると感じたら1〜2ptだけ大きくする
- 行間は「詰めすぎない」。ギュッと詰まっているとスマホでは特に読みにくくなる
- 1文をだらだら長くせず、「スマホ1〜2行」で収まるくらいを目安に区切る
ボタン・リンクのポイント
- 押してほしいボタン(問い合わせ・資料請求など)は、横幅いっぱい/親指で押しやすいサイズにする
- テキストリンクを連続させない(小さいリンクが並ぶと誤タップしやすい)
- 電話を受け付けるなら、スマホではタップで発信できるリンク(tel:)を用意する
構成のポイント
- 見出し(H2/H3)をうまく使って、スクロールしながら「今どこを読んでいるか」が分かるようにする
- 長い説明は箇条書きに分解して、縦に読みやすくする
- 表や比較表は、そのままだと崩れやすいので、できるだけシンプルにするか、後で横スクロール対応を検討する
手順6:実機での表示確認と微調整を行う
記事がいくつかできたら、必ずスマホ本体で確認します。
ここをサボると、「自分では気付かないストレス」が残り続けます。
チェックしたいポイントは、
- 文字サイズ・行間・余白のバランスはちょうど良いか
- スマホでスクロールしたとき、どこかで読む気が途切れないか
- メニューやボタンがスムーズに押せるか
- 画像や表が画面からはみ出していないか
- フォームの入力がスムーズにできるか
気になったところは、テーマのカスタマイザーや追加CSSで微調整していきます。
この「実機 → 調整」のサイクルを数回回すだけで、印象はかなり変わります。
手順7:公開後もアクセス解析を見ながら改善を続ける
公開して終わりではなく、運用しながら少しずつスマホ体験を良くしていくことが大切です。
やっておきたいのは、次のようなことです。
- GoogleアナリティクスやSearch Consoleを導入し、
- スマホからのアクセス割合
- スマホユーザーの直帰率・滞在時間・コンバージョン率
を確認する
- 離脱が多いページや、滞在時間が極端に短いページをピックアップして、
- 見出し構成
- ファーストビュー
- 画像の使い方
などを見直す
- 新しいテーマやプラグインを導入したときは、必ずスマホ表示と指標の変化をチェックする
スマホ対応は、一度やって終わりの作業ではありません。
「実際のユーザーの数字を見て → 少し直す」という地道な改善を続けることで、
検索エンジンからの評価も、読者からの信頼も、少しずつ積み上がっていきます。
ゼロから作るときに、最初からこの流れを意識しておけば、
あとから「スマホが見づらいから全部作り直し」という事態をかなり避けられます。
まずは小さく1サイト作り、スマホで自分が気持ちよく読めるかどうかを基準に、少しずつ手を入れてみてください。
スマホ対応後に必ず行いたいチェック項目
スマホ対応が終わっても、そのまま公開してしまうと「見た目だけスマホ対応」で止まっていることがよくあります。
ここからは、仕上げとして必ずやっておきたいチェックを4つの視点で整理します。
複数の端末・ブラウザ・画面サイズでデザインを確認する
1台のスマホで問題なく見えても、「別の端末では崩れていた」というのは珍しくありません。
最低限、次のような組み合わせで確認しておくと安心です。
- iPhone(Safari/Chrome)
- Android(Chrome)
- 可能ならタブレット(iPadなど)
チェックするときは、ざっと眺めるだけでなく、具体的な観点を決めて見るのがおすすめです。
| チェック項目 | 見るポイント |
|---|---|
| 文字サイズ・行間 | 拡大せずに読めるか、行間が詰まりすぎていないか |
| 横スクロール | 画面を左右に動かさなくても内容が読めるか |
| 画像・表 | はみ出しや潰れがないか、スマホでも意味が伝わるか |
| メニュー | 開閉がスムーズか、項目が多すぎていないか |
| ファーストビュー | 最初の1画面で「何のサイトか」が伝わるか |
ポイントは、「自分ではなく初めて来た読者」になりきって触ること。
スクロールしながら少しでも「うっ」と感じたところが、そのまま改善ポイントです。
デベロッパーツールで各ページの見え方をテストする
実機チェックに加えて、PCブラウザのデベロッパーツール(開発者ツール)を使うと、
さまざまな画面幅で効率よく確認できます。
ここでは Chrome を例にします。
- Chromeで対象ページを開く
F12またはCtrl + Shift + Iで開発者ツールを起動- ツール上部の「スマホとタブレットのアイコン」をクリック
→ スマホ表示モードに切り替わる - 上部のプルダウンから、
- iPhone / Pixel などの端末
- 任意の幅(375px / 768px など)
を切り替えて確認する
このとき、次のような点に注目します。
- ブレイクポイント(レイアウトが切り替わる幅)で不自然な崩れがないか
- ある特定の幅だけ、メニューが2段になっていないか
- カードレイアウトやグリッドが2列 → 1列にきれいに変化しているか
- サイドバーが想定した位置(記事の下・フッターなど)に回り込んでいるか
実機+デベロッパーツールを組み合わせることで、
「実際の使用感」と「細かい画面幅でのレイアウト」を両方チェックできます。
フォーム・ボタン・ナビゲーションの押しやすさをチェック
スマホ対応の最終的な目的は、読んだ人に行動してもらうことです。
問い合わせ・資料請求・商品購入など、ゴールに関わる部分は特に丁寧に確認しましょう。
フォームのチェックポイント
- 入力欄が小さすぎないか
- ラベル(項目名)が分かりやすく、入力内容と対応しているか
- 必須項目が一目で分かるか
- エラー表示が小さすぎたり、分かりづらくなっていないか
可能であれば、自分のスマホで実際にフォーム送信までやってみると、
入力しづらい箇所がよく見えてきます。
ボタンのチェックポイント
- タップエリアが十分に広いか(文字だけではなく、周囲も含めて押せるか)
- 重要なボタンが、埋もれずに目に入りやすい位置にあるか
- 色・形・テキストで、「ここを押すと何が起きるか」が直感的に伝わるか
ナビゲーションのチェックポイント
- ハンバーガーメニューが開かない、閉じられない、ということがないか
- メニュー項目が多すぎてスクロールが必要になっていないか
- 「戻る」「トップへ戻る」など、迷子になりにくい導線があるか
フォームやボタン周りは、1つ改善するだけでCVRが大きく変わることもあるので、
時間をかけて確認する価値が高い部分です。
Googleアナリティクスやサーチコンソールでスマホの数値を確認する
見た目のチェックだけでは、「本当に使われているかどうか」までは分かりません。
Googleアナリティクス(GA)や Googleサーチコンソールを使って、スマホユーザーの動きを数字で確認しましょう。
アナリティクスで見るべきポイント(例)
- デバイス別のセッション数
→ スマホの比率がどれくらいか - スマホユーザーの直帰率・平均エンゲージメント時間
→ PCと比べて極端に悪くないか - 重要なページ(LP・お問い合わせページなど)の、モバイルセッション時のCVR
もし、
- スマホの直帰率がPCより明らかに高い
- スマホだけCVRが極端に低い
といった傾向があれば、
どこかに「見づらさ」か「操作しづらさ」が潜んでいると考えて探していきます。

サーチコンソールで見るべきポイント(例)
- 検索パフォーマンス → デバイスを「モバイル」に絞ったときの
- クリック数
- 表示回数
- CTR(クリック率)
- 平均掲載順位
- 「ページの操作性」「モバイルユーザビリティ」「Core Web Vitals」関連の警告有無
ここでエラーや警告が出ている場合は、
- 文字サイズが小さい
- クリック要素同士が近すぎる
- コンテンツが画面に収まっていない
など、検索エンジン側から見た「スマホでの問題点」が明確になります。

スマホ対応は、「テーマを変えたら終わり」ではなく、「チェックして直す」までがワンセットです。
- 実機とデベロッパーツールで見た目と使い勝手を確認
- フォームやボタンなど、成果に直結する場所を重点的にテスト
- 最後に、アナリティクスとサーチコンソールで数字を見て改善点を洗い出す
この流れを一度身につけておくと、
新しい記事やページを追加するときも、同じ基準でスマホ対応の質を保てるようになります。
レスポンシブデザインの利点と注意点
WordPressでスマホ対応を考えるとき、基本の選択肢は「レスポンシブデザイン」です。
ただし、「とりあえずレスポンシブにしておけばOK」と考えると、あとで困る場面も出てきます。
ここでは、
- レスポンシブの強み
- 逆に、レスポンシブだけでは苦しいケース
- 自分でやるか・プロに任せるかの目安
を整理しておきます。
レスポンシブにする主なメリット
PC・スマホを一元管理でき、更新がラクになる
レスポンシブデザインは、1つのHTML(1つのページ)を画面幅ごとにレイアウト変更する考え方です。
そのため、
- 記事を更新するとき
- 固定ページの文言を修正するとき
- バナーやリンクを差し替えるとき
に、「PC版」「スマホ版」を別々に編集する必要がありません。
運用面でのメリットはとても大きく、たとえば:
- 更新ミス(PC側だけ古い/スマホ側だけ古い)が起こりにくい
- 担当者が変わっても、管理ルールをシンプルに保てる
- テストのパターンも減るので、公開前チェックがラクになる
特に、記事数やページ数が増えてくるほど、1つにまとまっていることの恩恵を実感しやすくなります。
URLを分けずに済み、SEO的にも有利になりやすい
レスポンシブでは、PC・スマホ・タブレットのどれから見ても、同じURLでアクセスします。
その結果:
- 被リンクがURLごとに分散しない
- SNSや他サイトからのリンクも、すべて同じURLに集約される
- 正規URLを意識しやすく、重複コンテンツのリスクも下がる
検索エンジン側から見ても、
「同じ内容のPC版URL」「同じ内容のスマホ版URL」
が別々に存在するより、評価しやすい構造になります。
また、Googleはモバイルファーストインデックス前提で評価しているため、
URLが一つにまとまっている方が、
- 解析や改善がしやすい
- サーチコンソールの管理もシンプル
という意味でも有利です。
デバイスが変わっても一貫したユーザー体験が得られる
レスポンシブデザインは、
- カラーやフォント
- ボタンの雰囲気
- 見出しや余白のバランス
などを、PC〜スマホで統一しやすいという利点もあります。
ユーザーは、
- 昼間:職場のPCでざっと見る
- 夜:スマホでじっくり読み直す
というように、1人の中で複数デバイスを使い分けることが普通です。
このとき、
- PCとスマホで見た目や構造が大きく違う
- メニューの位置や名前が変わっている
と、ユーザーは「さっき見たサイトと同じなのか?」と迷いがちです。
レスポンシブなら、画面幅に合わせてレイアウトは変わっても、「同じサイトを見ている感覚」は保ちやすいので、ブランドとしての信頼感にもつながります。
レスポンシブだけでは足りない場合に検討したいこと
とはいえ、「すべてレスポンシブで解決できる」わけではありません。
サイトの規模や目的によっては、レスポンシブだけでは苦しいケースもあります。
複雑なレイアウトや情報量が多いサイトでの調整の難しさ
ニュースサイトや大規模ポータルのように、
- カラム数が多い
- さまざまなコンポーネントが並ぶ
- 広告・ウィジェット・ランキングなどがぎっしり
という構成だと、
- PCでは整って見えても、スマホでは「情報が渋滞」しやすい
- どの要素をスマホで削るか・位置を変えるかをCSSだけで制御するのが難しい
といった問題が出てきます。
このような場合は、
- スマホでは非表示にする要素を決める
- テンプレート単位で「スマホ専用の見せ方」を用意する
など、レスポンシブ+αの設計が必要になることが多いです。
スマホ専用UIを作り込みたいケースでの限界
たとえば、
- スマホ下部に固定ナビ(CTAボタン)を設置したい
- スマホだけ特殊なスライダーや、アプリ風のUIにしたい
- スマホではステップ形式のフォームにしたいが、PCでは一画面で完結させたい
といった「スマホ特化の体験」を作り込みたい場合、
CSSだけでのレスポンシブ調整には限界が出ます。
この場合は、
- スマホ専用テンプレートを用意する
- 端末判定(
wp_is_mobile()など)で出し分けをする - JavaScriptでスマホ時のみ別UIを有効化する
など、実装のひと手間が必要になります。
PC版とスマホ版を分ける方式のリスク・運用負荷
「レスポンシブで苦しいなら、いっそPC版とスマホ版を分ければいいのでは?」
と考えたくなるかもしれませんが、ここには明確なデメリットがあります。
- ページを2系統管理することになり、更新の手間が倍以上になる
- どちらか片方だけ情報が古くなる、というリスクが常につきまとう
- SEO的にも、URLやコンテンツが分散しやすい
- テスト・デバッグのパターンが増え、品質管理が難しくなる
大規模サービスや特殊な業務システムを除けば、
「PC版とスマホ版を完全に分ける」は最後の選択肢と考えた方が現実的です。
自分で対応するか、プロに依頼するかの判断基準
レスポンシブ対応は、WordPressならある程度までは自力で対応可能です。
ただし、無理に一人で抱え込むより、早めにプロを頼った方が良い場面もあります。
WordPressを使えば自力対応もしやすいケース
次のような条件が揃っていれば、自分で進める価値は十分あります。
- レスポンシブ対応済みのテーマ(Cocoon、SWELL など)を使う予定
- サイト規模は、中小企業のコーポレートサイトや個人ブログ程度
- スマホ側でやりたいことが「読みやすさの確保」「崩れないレイアウト」レベルに収まっている
- ブラウザの検証ツールを触ることに抵抗がなく、多少のCSS調整ならチャレンジできる
この場合は、
- スマホ対応に強いテーマを選ぶ
- 追加CSSで細かい調整をする
- 実機とモバイルフレンドリーテストで確認する
という流れで、費用を抑えつつ実用レベルまで持っていくことが可能です。
初心者は制作会社やフリーランスに任せた方が安全なケース
一方で、以下のような状況なら、最初からプロに相談した方が結果的に安く済むことも多いです。
- すでにページ数が多く、レイアウトも複雑
- 社内でCSSやPHPを触れる人がいない、または極端に時間が取れない
- フォームや予約システム、会員機能など、スマホでの使い勝手が売上に直結している
- 自社のブランドイメージ上、「素人っぽさ」が出るのは避けたい
- 過去に自分でいじってレイアウトを壊し、復旧に時間がかかった経験がある
このような場合、
- 要件定義
- デザイン案作成
- 実装・テスト
- 引き継ぎのレクチャー
まで含めて任せてしまった方が、短期間で安定したスマホ対応サイトを手に入れやすいです。
レスポンシブデザインは、「WordPressのスマホ対応」の中心的な考え方ですが、
万能ではなく、サイトの目的や規模によって向き・不向きがあるのも事実です。
- まずはレスポンシブテーマを軸に、自力でどこまで対応できるかを見極める
- そのうえで、「ここから先は専門家に任せた方が良さそうだ」と感じたポイントだけ外注する
という形にすると、
コストを抑えつつ、スマホユーザーにとってストレスの少ないWordPressサイトを育てていきやすくなります。
スマホ表示の最適化ポイント(読みやすさ・使いやすさ編)
スマホ対応は「レスポンシブテーマを入れたら終わり」ではなく、
読みやすさ・使いやすさをどこまで追い込めるかで差がつきます。
ここでは、WordPressで実際に調整しやすいポイントだけに絞って解説します。
文字サイズ・行間・余白をスマホ前提で調整する
スマホで読みづらいサイトの多くは、文字と余白の設計ミスが原因です。
基本の考え方
- 本文のフォントサイズ:
目安は 16px〜18px 程度(テーマ標準が小さければ少し大きくする) - 行間(line-height):
フォントサイズの 1.6〜1.8倍くらいを目安にすると詰まりにくい - 余白(margin / padding):
見出しの上下、段落間に十分なスペースを取ると、スクロールが苦になりにくい
テーマによっては、カスタマイザーで「本文の文字サイズ」「行間」を直接変更できます。
設定項目がない場合は、追加CSSで調整します。
/* スマホ幅だけ本文の読みやすさを調整する例 */
@media (max-width: 767px) {
body {
font-size: 16px;
line-height: 1.8;
}
p {
margin-bottom: 1.2em;
}
h2, h3 {
margin-top: 1.8em;
margin-bottom: 0.8em;
}
}
ポイントは、
「PCでギリギリ読めるサイズ」ではなく、スマホでストレスなく読める大きさを基準にすることです。
画像・動画・SNS埋め込みのサイズを適正化する
画像や動画がスマホ画面からはみ出していたり、極端に小さく表示されていると、
それだけでユーザーは離脱しやすくなります。
画像の基本設定
- 画像には 横幅100%+高さ自動 を指定する
- 固定pxで幅を指定している部分があれば、レスポンシブ対応用に見直す
/* 画像が画面幅にフィットするようにする */
img {
max-width: 100%;
height: auto;
}
動画(YouTubeなど)の埋め込み
- そのまま貼ると iframe がはみ出ることがある
- 親要素で比率を維持しつつ、横幅100%に収めるラッパー要素を用意すると安定します
<div class="video-wrap">
<!-- YouTube埋め込みコード -->
</div>
.video-wrap {
position: relative;
padding-bottom: 56.25%; /* 16:9 */
height: 0;
overflow: hidden;
}
.video-wrap iframe {
position: absolute;
top: 0;
left: 0;
width: 100%;
height: 100%;
}
SNS埋め込みの注意点
- Twitter(X)やInstagramの埋め込みは、連続しすぎると表示が重くなる
- スマホでは「要点をテキストで補足し、埋め込み数は絞る」方がユーザーに親切
サイドバーやウィジェットが崩れないレイアウト設計
PCでは便利なサイドバーも、スマホでは「どこまでスクロールしても本文にたどり着かない」原因になりがちです。
スマホでのサイドバーの扱い方
- 多くのテーマは、スマホではサイドバーを記事下やフッターに回す仕様になっている
- それでも項目が多すぎると、
- プロフィール
- 広告バナー
- 人気記事
- カテゴリ一覧
…が延々と続き、スクロール負担が大きくなる
→ スマホユーザーのために、「本当に必要なウィジェットだけ」に絞ることが大切です。
ウィジェットの整理のコツ
- 「最初に見てほしいもの」だけを上位に配置
- 役割が重複しているもの(最新記事と人気記事がほぼ同じなど)はどちらかに統一
- 広告は「記事終わり」「フッター付近」にまとめて、本文の邪魔をしない配置にする
可能であれば、テーマやプラグインで
「モバイルのみ表示/PCのみ表示」 を切り替えられる仕組みを使うと、より最適化しやすくなります。
テーブル(表)がスマホで崩れないようにする工夫
料金表や比較表は便利ですが、横幅前提のデザインが多く、スマホで最も崩れやすい要素です。
固定幅から可変幅(px → % など)への見直し
CSSやHTMLで、列幅を width: 300px; などの固定値にしていると、
スマホ画面では簡単にはみ出します。
- できるだけ
width: 30%;などの割合指定に変える - 文字数を削って、1セルの情報量を減らす(改行を減らす)
.table-plan th,
.table-plan td {
width: 25%; /* 例:4列構成 */
}
「どうしても列数が多い」場合は、レイアウト自体を見直すことも検討してください。
横スクロールができるテーブルの実装
どうしても横に長い表を使いたい場合、
「はみ出させない」のではなく「横スクロール可能にする」発想に切り替えると安定します。
<div class="table-scroll">
<table>
<!-- 表の中身 -->
</table>
</div>
.table-scroll {
overflow-x: auto;
-webkit-overflow-scrolling: touch;
}
.table-scroll table {
min-width: 600px; /* 必要に応じて調整 */
}
これで、スマホではテーブル部分だけ横にスワイプできるようになり、
レイアウト崩れを防ぎながら情報量も確保できます。
スマホユーザー向けのメニュー・ボタン配置(タップしやすさ)
最後に、タップのしやすさです。
スマホは「読む」だけでなく「押す」デバイスなので、ここを軽視すると成果が出にくくなります。
メニューのポイント
- ハンバーガーメニューを開いたときに、
- 項目が多すぎて上下にスクロールしないと全体が見えない
- 抽象的なラベル(「サービス」「ソリューション」など)ばかりで分かりにくい
といった状態は避ける
- スマホでは、
- 「お問い合わせ」「料金」「資料請求」など、行動につながる項目を優先的に配置する
ボタン配置のポイント
- ボタンは「テキストリンク」ではなく、十分な高さと幅を持った領域にする
- クリックターゲットは、指1本で押しやすいサイズ(40px四方前後)を目安に
- スマホ下部に固定配置するCTAボタン(例:問い合わせ・予約)は、
邪魔になりすぎない高さで、常に見える位置に置くと効果が高い
.btn-primary {
display: inline-block;
padding: 0.8em 1.4em;
border-radius: 4px;
}
@media (max-width: 767px) {
.btn-primary {
display: block;
width: 100%;
text-align: center;
}
}
「押したあと」の体験も意識する
- ボタンを押したときに、
- ローディングが長い
- どこに飛んだのか分かりにくい
といった状態が続くと、ユーザーは不安になります。
- 遷移先のページタイトルや見出しを分かりやすくし、
「正しい場所に来た」とすぐに理解できるようにしておくことも、使いやすさの一部です。
スマホ表示の最適化は、派手なテクニックよりも、
- 文字
- 余白
- 画像
- 表
- メニュー・ボタン
といった基本パーツを一つずつ整えていく地味な作業です。
しかし、この積み重ねこそが、「読まれるサイト」「行動してもらえるサイト」への近道になります。
表示速度・パフォーマンスの改善でスマホ体験を底上げする
スマホ対応をしていても、表示が遅いサイトはそれだけで「読まれないサイト」になります。
ここでは、難しいコードに触れなくてもできる範囲で、表示速度を底上げするポイントをまとめます。
スマホでの表示速度が重要な理由
スマホ利用者は、PCユーザー以上に「待たされること」に敏感です。
- 電車の中やスキマ時間にサクッと読みたい
- 通信環境が必ずしも安定しているとは限らない(4G/5Gでも電波ムラがある)
- 読み込まれないと、「戻る」ボタンひとつで他サイトに行けてしまう
その結果、
- 表示に数秒かかるだけで、離脱率が一気に上がる
- 最後まで読まれず、コンバージョン(問い合わせ・購入など)にもつながらない
- 検索エンジン側からも「ユーザー体験の悪いページ」と判断されやすくなる
GoogleのCore Web Vitals でも、表示速度や体感速度に関する指標が重視されています。
スマホ対応を名乗るなら、「デザイン」だけでなく「軽さ」もセットで考えることが必須です。
画像圧縮・遅延読み込みなどで軽量化する
WordPressサイトが重くなる原因の多くは、画像の扱い方にあります。
1. アップロード前に画像を適切なサイズにする
- スマホで横幅いっぱいに表示するとしても、
2000〜3000pxクラスの巨大画像は不要なことが多い - 目安として、横幅1200px前後まで縮小してからアップロードすると、かなり軽くなる
- スクリーンショットや写真も、PNG→JPEG など形式を見直すだけで容量が減る
2. プラグインで自動圧縮する
手動調整が大変なら、画像圧縮系プラグインを1つ導入しておくと便利です。
- アップロード時に、自動で圧縮・軽量化してくれる
- 既にアップしてある画像を一括で圧縮できるものもある
ただし、複数の圧縮プラグインを併用しないのが鉄則です。
機能がかぶると、トラブルの原因になります。
3. 遅延読み込み(Lazy Load)で「まずは見える範囲だけ」読み込む
1ページに画像が多いと、最初の表示まで時間がかかりがちです。
そこで役立つのが「遅延読み込み(Lazy Load)」の仕組みです。
- 画面にまだ表示されていない画像は、スクロールされるまで読み込まない
- 「最初のひと目」が早くなるため、ユーザーのストレスが減る
最近のWordPressやテーマは、標準でLazy Loadに対応しているケースも多いので、
- テーマ側の設定
- もしくは機能がない場合のみ、専用プラグイン
といった順で確認すると無駄がありません。
キャッシュ系プラグインを適切に設定する
キャッシュとは、「一度表示したページを保存しておき、次回からは素早く見せる仕組み」です。
WordPressは動的な仕組みのため、そのままだと、
- アクセスがあるたびに、
- PHPやデータベースへの問い合わせが発生し、
- HTMLを生成してから表示
というステップを踏みます。
キャッシュプラグインを入れると、この「毎回ゼロから作る」手間を省略できます。
導入時のポイント
- まずは実績のあるキャッシュプラグインを1つだけ導入する
- 基本設定(ページキャッシュ・ブラウザキャッシュ)から試し、
いきなり高度な圧縮や難しい設定には手を出さない - サーバー側で独自キャッシュが有効になっている場合は、
- サーバー機能
- プラグイン側のキャッシュ
が二重になっていないか確認する
注意しておきたいこと
- キャッシュの影響で、「変更したのに反映されない」ように見えることがある
→ 管理画面からキャッシュ削除(パージ)を覚えておく - 画像圧縮・最適化系プラグインと、機能がかぶる設定をオンにしない
- AMPやモバイル用の切り替えプラグインと組み合わせると、
特定端末でだけ崩れる原因になることもある
表示速度と引き換えに、管理の複雑さも少し増えるので、
最初は「標準的な推奨設定+最低限の機能」から始めるのが安全です。
不要なプラグイン・ウィジェットを整理する
最後は、「足し算」ではなく「引き算で軽くする」視点です。
プラグインの見直し
- しばらく使っていない機能のプラグイン
- 同じような役割を持つものが2〜3個入っているケース
- テスト目的で入れたが、そのまま放置されているもの
これらは、読み込みの遅さや不具合の温床になりがちです。
見直しのコツは、
- プラグイン一覧を眺めて、
- 「これ何に使ってたっけ?」というものに★印をつける
- テスト環境か、アクセスの少ない時間帯に、
- 無効化して挙動を確認
- 問題がなければ削除する
という手順で、ひとつずつ減らしていくことです。
ウィジェット・埋め込みコンテンツの見直し
- サイドバーやフッターに、
- カレンダー
- アーカイブ一覧
- タグクラウド
など、特に使われていないウィジェットが並んでいないか
- 外部サービス(SNSタイムライン、ランキングパーツなど)の埋め込みが多すぎないか
これらは、表示のたびに外部サーバーにもアクセスが飛ぶため、体感速度を落とす原因になります。
「本当に読者の役に立っているか?」を基準に、
思い切って削る・表示場所を限定するだけでも、スマホでの動作が軽くなることがあります。
表示速度・パフォーマンスの改善は、
- 画像の軽量化
- キャッシュの活用
- 余計な処理を減らす
というシンプルな3本柱を意識すると、やるべきことが整理しやすくなります。
「速いサイト=ユーザーに優しいサイト」です。
デザインや機能を盛り込む前に、スマホでストレスなく開くことを最優先に考えてみてください。
WordPressのスマホ表示が崩れるときの原因と確認手順
スマホ対応の設定をしているのに、
- 文字がはみ出す
- メニューが変な位置に出る
- 画像だけ横に長く伸びる
といった「表示崩れ」は、WordPressではよく起きるトラブルです。
ここでは、初心者でも順番にたどれば原因を絞り込めるチェック手順をまとめます。
最初に確認したい基本チェック
まずは、WordPressやテーマを疑う前に、「本当にサイト側の問題なのか?」を切り分けます。
別のスマホ端末・ブラウザで同じ症状が出るか比べる
1台の端末だけで確認していると、
「サイトの問題」なのか「端末固有の不具合」なのかが分かりません。
可能なら、次のように見比べてください。
- iPhoneとAndroidの両方で開いてみる
- SafariとChromeなど、異なるブラウザで表示する
- Wi-Fiとモバイル回線の両方で試す
もし、
- ある端末だけで崩れる → 端末側・ブラウザ側の不具合の可能性大
- どの端末でも同じように崩れる → WordPress側の問題の可能性が高い
というように、切り分けができます。
端末の再起動やブラウザのアップデートを試す
意外と効くのがこの2つです。
- スマホ本体の再起動
- ブラウザのアップデート(最新版か確認)
一時的なバグや古いキャッシュが残っていると、
「サイトを直していないのに、端末だけで解決する」ことも少なくありません。
スマホ表示崩れでよくある原因
ここからは、WordPress側に原因があるケースを見ていきます。
実務でよく遭遇するパターンに絞ってあります。
WordPress側のキャッシュが残っている
キャッシュプラグイン(表示を速くするプラグイン)を使っていると、
- テーマやCSSを修正しても
- 古いHTMLやCSSがキャッシュとして残っていて
スマホだけ表示崩れが続くことがあります。
スマホ端末側のキャッシュが残っている
スマホのブラウザも、ページデータや画像をキャッシュしています。
- 端末側は古いCSSを参照
- サーバー側は新しいCSSを配信
というズレが起きると、一部だけ崩れた状態になりがちです。
AMP対応ページの不具合
AMPプラグインや「高速表示」機能を使っている場合、
- AMP版だけCSSが制限される
- 広告や埋め込みが正しく動かない
といった理由で、AMPページだけレイアウトが崩れることがあります。
AMPページと通常ページ(/amp の有無など)を両方確認するのが大事です。
HTMLソースのタグ抜け・不要なタグ
記事編集時に、カスタムHTMLブロックやテーブルを手入力していると、
<div>の閉じタグ</div>を書き忘れる- 不要な
<br>や<p>が挟まっている
などで、レイアウト全体がずれてしまうことがあります。
特に、
- 長いテーブル
- 埋め込みコードを自分でコピペした記事
は、表示崩れの温床になりやすいので注意です。
画像・SNS埋め込みコードの幅指定ミス
画像や外部サービス(Twitter/X、YouTubeなど)の埋め込みで、
width="800"のように固定pxで指定- CSSで
width: 1000px;としてしまう
と、スマホ画面よりコンテンツが横に大きくなり、
全体が横スクロール+レイアウト崩れを起こします。
Googleアドセンスなど広告コードのサイズ不一致
広告コードも、よくある原因のひとつです。
- PC向けの大きな広告(レクタングル、ビッグバナーなど)を
- スマホ表示でも同じ位置にそのまま挿入
すると、コンテンツが押し出されて崩れます。
レスポンシブ広告ユニットや、スマホ専用のサイズを使うなど、広告側の設定も見直す必要があります。
サイドバーウィジェットの設定ミス
- サイドバーに横幅の大きいバナーを置いている
- ウィジェット内のHTMLで固定幅レイアウトを組んでいる
と、スマホ時にメインコンテンツの下に回り込んだときに崩れることがあります。
「ウィジェットを1つずつ外していく」と原因を特定しやすくなります。
プラグイン同士の相性やバグ
- レスポンシブ対応プラグイン
- AMPプラグイン
- スライダー・ギャラリープラグイン
- 広告挿入プラグイン
などは、テーマとの相性・他プラグインとの相性で崩れやすい組み合わせが存在します。
アップデート後に突然崩れた場合は、
「最近更新したプラグイン」を疑ってみると早いことが多いです。
代表的な対処方法
原因がなんとなく見えてきたら、次は「安全な順番で試す」ことが大切です。
ブラウザ・WordPress・端末のキャッシュをクリアする
最初にやっておくとよいのは、この3つです。
- スマホのブラウザ履歴・キャッシュ削除
- キャッシュ系プラグインから「キャッシュ削除(パージ)」
- サーバー側のキャッシュ機能があれば、それもクリア
これだけで直るケースもあるので、最初の一手として必ず実施しましょう。
検証ツールで崩れている要素を特定する
Chromeの検証ツール(DevTools)を使うと、
- どの要素が画面からはみ出しているか
- どのCSSが効いているか
を具体的に確認できます。
- PCのChromeでサイトを開く
- 右クリック →「検証」
- スマホアイコンを押して、モバイル表示モードに切り替え
- 崩れている部分をクリックして、右側のCSSを確認
横幅が大きすぎる要素が見つかれば、そこを調整していきます。
画像や広告のサイズ指定を見直す
レイアウト崩れのきっかけになっている画像・広告が特定できた場合は、
- 固定px →
%やmax-width: 100%;に変更 - スマホでは非表示にする(テーマやプラグインで制御)
- レスポンシブ対応の広告ユニットに差し替える
といった方法で、横幅のオーバーを防ぐようにします。
モバイル対応プラグインを一時的に無効化して原因を切り分ける
スマホ対応系のプラグイン(テーマ切り替え、モバイル用テンプレートなど)は、
- 一時的に「停止」してみて、崩れが解消するか確認
すると、原因の切り分けがしやすくなります。
- 止めたら崩れが直る → プラグイン側の問題か、テーマとの相性
- 変化なし → 別のプラグインやテーマ、HTML/CSSの問題の可能性
と判断できます。
プラグインを1つずつ停止して問題の発生源を探る
いきなり全部止めるとサイトが大きく変わるので、
1つずつ停止しては表示を確認するのが安全です。
おすすめの順番は、
- レイアウトや広告に関わるプラグイン
- 表示速度・キャッシュ系
- そのほかの機能追加プラグイン
です。問題のプラグインが分かったら、代替プラグインや別の実装方法を検討します。
モバイル対応に強いテーマへ変更する
どうしても崩れが多い、古いテーマを使っている、
という場合は、テーマ自体を見直すのも1つの手です。
- 最新のレスポンシブ対応テーマに変更することで、
テーブル・画像・埋め込みなどの基本挙動が安定する - 追加CSSやプラグインに頼りすぎなくて済むようになる
本格的にスマホ対応を改善したいなら、
「どのテーマを使っているか」は非常に重要な要素です。
テーブルやリストだけが崩れる場合の対処
全体ではなく、「表だけ」「リストだけ」崩れている場合は、
その部分に絞って対処した方が早いこともあります。
テーブル幅の指定値を適切な数値に変更する
テーブル(<table>)やセル(<td>)に、
width="800"などの固定幅- CSSで
width: 300px;といった指定
が入っていたら、以下のように見直します。
widthを削除する- もしくは
%指定に変える(width: 50%;など) - 文字数を減らして、1セルに詰め込みすぎない
CSSでテーブルを横スクロール可能にする
どうしても列数を減らせない場合は、
「スマホでは横スクロールさせる」設計に切り替えます。
<div class="table-scroll">
<table>
<!-- 表の内容 -->
</table>
</div>
.table-scroll {
overflow-x: auto;
-webkit-overflow-scrolling: touch;
}
.table-scroll table {
min-width: 600px; /* 必要に応じて調整 */
}
これで、テーブル部分だけ横にスワイプできるようになり、
他の要素への影響を最小限にしつつ、情報量も確保できます。
すべて試しても直らない場合の対応先
ここまでの対処を試しても解決しない場合は、
「自力で深追いしすぎない」ことも大切です。
テーマ・プラグインの開発元に問い合わせる
- 購入した有料テーマ
- 利用している主要プラグイン
には、サポート窓口やフォーラムが用意されていることが多いです。
問い合わせる際は、
- 問題が出ているURL
- 端末・ブラウザの種類
- いつ頃から起きているか
- 自分がすでに試した対処内容
をセットで伝えると、原因特定がスムーズになります。
サーバー会社・制作会社・フリーランスに相談する
- サーバーの仕様が絡んでいるケース
- PHPやJavaScriptの深い部分まで踏み込まないと直せないケース
では、専門家に相談した方がトータルの時間とコストが少なくて済むことも多いです。
- お世話になっている制作会社
- WordPressに強いフリーランス
- サーバー会社のサポート窓口
など、「困ったときの相談先」を1つ持っておくと安心です。
スマホ表示の崩れは、原因が複数絡んでいることも珍しくありません。
大事なのは、
- 端末とブラウザを変えて「本当にサイト側の問題か」確認
- キャッシュ・プラグイン・広告・HTMLなどを順番に潰していく
- 無理だと思ったら、早めに専門家へバトンを渡す
という流れで、感情的にならずに切り分けを進めることです。
この手順を覚えておけば、今後別のサイトを運営するときにも必ず役立ちます。
スマホ対応を外注する場合に押さえておきたいポイント
「自分でやるのは不安」「既存サイトが複雑で触りたくない」という場合、
スマホ対応・レスポンシブ化は制作会社やフリーランスに任せるのも有力な選択肢です。
ただし、丸投げすると「思っていたのと違う」「運用できない…」となりがちなので、
最低限のポイントを押さえておきましょう。
外注でお願いできる主な作業内容(診断~実装~テスト)
スマホ対応を外注するとき、一般的には次の流れで進みます。
- 現状診断・ヒアリング
- どのページで崩れが出ているか
- アクセスの多いページ・重要な導線(問い合わせ・資料請求など)
- どこまでスマホからの利用を想定しているか
をヒアリングしつつ、現状サイトをチェック。
- 方針決め・設計
- レスポンシブで対応するか、テンプレート出し分けを併用するか
- どのブレイクポイント(画面幅)でレイアウトを切り替えるか
- スマホ時に非表示にする要素・優先して見せる要素
などを決め、ワイヤーフレームや簡易モックで共有することも多いです。
- 実装(テーマ・CSS・テンプレート調整)
- 子テーマの作成
- CSSのメディアクエリ追加/調整
- 必要に応じてテンプレートファイルの出し分け
- 表示速度改善(画像最適化・不要スクリプトの整理)
など、「崩れを直す」以上にスマホ前提のレイアウトに作り替える作業が入ります。
- プラグイン・ウィジェットの整理
- 競合しているモバイル系プラグインの見直し
- 不要なウィジェットや重いウィジェットの削除・再配置
- テスト
- 主要端末(iPhone/Android)、主要ブラウザ(Safari/Chromeなど)
- フォーム送信・ボタン・メニューの動作確認
- 必要に応じてGoogleのモバイルフレンドリーテストやCore Web Vitalsの確認
- マニュアル・引き継ぎ
- 「今後、どこをどう触ればいいか」の説明
- 変更箇所や注意点の共有
ここまでをまとめて請けるのが一般的なスマホ対応案件のイメージです。
スマホ対応・レスポンシブ化にかかる費用の目安
金額はサイト規模・要件・制作側のレベルで大きく変わりますが、
ざっくりのイメージを持っておくと、見積もり内容の妥当性を判断しやすくなります。
| 内容のイメージ | ざっくり目安 |
|---|---|
| 現状診断+軽微な崩れ修正(数ページ) | 数万円〜10万円前後 |
| 既存サイトのレスポンシブ対応(中小規模) | 15万〜50万円前後 |
| デザイン見直し込みのリニューアル(スマホ前提) | 30万〜100万円以上 |
- ページ数が多い
- カスタム投稿・会員機能・複雑なフォームが絡む
- デザインも1から作り直す
といった条件が加わるほど、工数=費用が増えるのが基本です。
あくまで目安なので、
実際は「やりたいことを具体的に伝えたうえで見積もりをもらう」前提で考えてください。
見積もり時に確認しておきたいチェックリスト
見積もり段階であいまいにしてしまうと、
あとから「そこは範囲外です」と言われやすいポイントがあります。
最低限、次の項目は先に確認しておくと安心です。
- 対象範囲
- どのページ・どのテンプレートが対象か(トップ/記事/固定ページ/ランディングページなど)
- AMPページや特別なLPは含むのか
- 対応デバイス・ブラウザ
- どの端末・どのブラウザで検証するのか
- どこまでを「サポート範囲」とするのか(古いOS・古いブラウザをどこまで見るか)
- 対応方法の方針
- 基本はレスポンシブなのか
- テンプレート出し分けや専用パーツを使うのか
- モバイル用プラグインに依存するのか、なるべくコード側で対応するのか
- 表示速度・SEO関連の扱い
- 画像圧縮やキャッシュ設定など、パフォーマンス改善をどこまで含むのか
- Core Web Vitals やモバイルフレンドリーの改善を意識してくれるか
- テスト内容と回数
- どの端末・ブラウザでテストを行うのか
- 納品後の修正対応(何回まで・どの程度まで含むのか)
- 納期・スケジュール
- ヒアリング〜実装〜テスト〜納品までの流れと目安日程
- 更新が発生しやすい時期(キャンペーンなど)にぶつからないか
- 保守・サポート
- 納品後、どれくらいの期間、動作保証や不具合対応をしてくれるのか
- 追加費用が発生するケース(大幅な仕様変更など)の条件
これらを口頭だけでなく、メールや見積書の文面に残しておくと、後々のトラブル防止になります。
納品後も自社で運用するための引き継ぎ事項
せっかく外注しても、
「どこを触っていいか分からず、何も更新できない」状態ではもったいないですよね。
納品時には、次のような情報を文書で受け取ることをおすすめします。
- カスタマイズ箇所の一覧
- 子テーマの有無
- 変更したテンプレートファイル(例:
header.php,single.phpなど) - 追加CSSの場所(カスタマイザーか、子テーマのCSSか)
- レイアウトとブレイクポイントのルール
- どの画面幅でレイアウトが切り替わるのか(例:768px、1024pxなど)
- スマホ時に非表示にしている要素・PC時限定の要素
- プラグイン・ウィジェットの役割メモ
- どのプラグインがスマホ対応や表示速度に関わっているのか
- 消してはいけないプラグイン・触るときに注意が必要なプラグイン
- 画像・コンテンツ更新のルール
- 推奨画像サイズ(横幅の目安・容量の目安)
- テーブルやボタンを作るときの注意点(崩れやすいパターンなど)
- テスト手順
- 記事公開前に、スマホ表示をどう確認すればいいか
- どの端末・ツールでチェックするのか(Chromeのデベロッパーツールなど)
- トラブル時の連絡先と条件
- 不具合が出たときの問い合わせ先
- 無償対応の範囲・有償になるケース
ここまで整っていれば、
- 日々の更新は自社で回しつつ
- 大規模な改修やトラブル時だけプロに頼る
というバランスの良い運用体制を組みやすくなります。
スマホ対応を外注する目的は、
「きれいなデザインを作ってもらうこと」だけではなく、
自社でその後も安心して更新できる、
スマホ前提のWordPress運用に乗り換えること
と言えます。
その視点で、
作業範囲・費用・テスト・引き継ぎまでをセットで考えると、
後悔の少ない依頼がしやすくなります。
まとめ:WordPressのスマホ対応で失敗しない進め方
WordPressのスマホ対応は、
「何となくテーマを入れて終わり」ではなく、手順と優先順位を決めて進めると失敗しにくくなります。
最後に、これまでのポイントをコンパクトに整理しておきます。
現状把握 → 方針選び → 実装 → 検証 の流れで考える
行き当たりばったりで触ると、
「どこを直したのか分からない」「余計に崩れた」という状態になりがちです。
スマホ対応は、次の流れで進めると整理しやすくなります。
- 現状把握
- 実機・デベロッパーツール・モバイルフレンドリーテストで
「どこが見づらい/使いづらいか」をリストアップ - 特に、集客・収益につながるページ(記事・LP・問い合わせフォームなど)を優先して確認
- 実機・デベロッパーツール・モバイルフレンドリーテストで
- 方針選び
- 基本は「レスポンシブ対応のテーマ」を前提にするかどうか
- 既存テーマを活かすのか、テーマ変更を検討するのか
- プラグイン・テンプレート出し分けが必要なレベルかどうか
- 実装
- テーマ設定・追加CSS・ウィジェット整理・画像最適化など
「影響範囲が小さいところ→大きいところ」の順に調整 - キャッシュやモバイル系プラグインは、役割が重複しないように最小限で
- テーマ設定・追加CSS・ウィジェット整理・画像最適化など
- 検証
- 複数端末・複数ブラウザでの見え方チェック
- フォーム送信・メニュー操作・ボタンのタップテスト
- Googleアナリティクスやサーチコンソールで、
スマホユーザーの直帰率・CVR・表示速度の変化を確認
このサイクルを一度作っておくと、
今後サイトをリニューアルするときも、同じ型でスマホ対応を進められるようになります。
基本はレスポンシブデザイン、例外的に別サイト方式を検討する
WordPressでのスマホ対応は、原則としてレスポンシブデザインを軸に考えるのが現実的です。
- 1つのURL・1つのコンテンツを、画面幅に応じて出し分ける
- PC・スマホを一元管理でき、更新コストが抑えられる
- SEOの評価がURLに集約され、解析もしやすい
という点で、ブログ・オウンドメディア・中小企業サイトには特に向いています。
一方で、
- 非常に複雑な業務システムをブラウザで動かす
- スマホとPCでUIや機能が根本的に違う
- 既存の基幹システムとの連携で制約が多い
といった特殊な要件がある場合のみ、
別サイト方式(スマホ専用サイト・端末ごとのテーマ切り替えなど)を検討する価値が出てきます。
ただし、その場合は、
- コンテンツの二重管理
- テストパターンの増加
- SEO評価の分散
といった負担も背負うことになるため、
「本当にレスポンシブでは無理なのか?」を先に慎重に見極めることが大切です。
困ったときは早めに専門家へ相談する
スマホ対応は、あるラインを超えると一気に難易度が上がる作業でもあります。
次のような状況なら、「自力で何とかしよう」と深追いするより、
早めに専門家へ相談した方が結果的にコスパがよくなることも多いです。
- テーマファイルやCSSを触ったら、レイアウトが大きく崩れた
- 特定の端末・ブラウザだけでどうしても再現する不具合がある
- プラグイン同士の相性問題らしく、原因の切り分けに行き詰まっている
- 会員制サイト・予約システム・決済など、ビジネスの根幹に関わる箇所でトラブルが出ている
- 社内にHTML/CSS/PHPを継続的にメンテナンスできる人材がいない
相談先としては、
- 利用しているテーマ・プラグインの公式サポート
- WordPressに強い制作会社
- フリーランスのエンジニア・デザイナー
などがあります。
その際は、
- 問題が出ているページのURL
- 端末・ブラウザ・OSの情報
- いつ頃から発生しているか
- 自分で試した対処内容
をセットで伝えると、原因特定と見積もりがスムーズになります。
WordPressのスマホ対応は、「設定のチェックボックスを1つオンにすれば完了」という種類の作業ではありません。
- 現状を正しく把握し、レスポンシブを基本方針に据えること
- 小さな改善を積み重ねて、読みやすさ・使いやすさ・速さを整えていくこと
- 無理だと感じたら、早めに外部の力も借りながら、ビジネスに必要なレベルまで持っていくこと
この3つを意識して進めれば、
「とりあえず見られるスマホサイト」から一歩進んだ、成果の出るスマホ対応WordPressサイトに育てていけます。
