容量無制限レンタルサーバーおすすめ比較|“無制限”の落とし穴も正直に解説

【当ブログは、WordPressテーマ「SWELL」、 レンタルサーバー「ロリポップ! ハイスピードプラン」で運営しています。】

「容量無制限のレンタルサーバーがいい」と思って調べ始めたのに、比較記事を読むほど逆に不安が増える──そんな経験はありませんか?

たとえば、こんな声が多いです。

「画像が増えてきて、ディスク容量が足りなくなりそう。無制限なら安心?」
「“無制限”って書いてあるけど、本当に何でも置いていいの?」
「フェアユースって何?どこからがアウトなの?」
「WordPressを複数サイトで運用したい。容量よりファイル数が問題って本当?」
「バックアップが増えて圧迫してる気がする…。復元までちゃんとできるサーバーがいい」
「無料で無制限って見かけたけど、停止や削除が怖い」
「結局、XserverやConoHa WINGみたいな“上限あり”の大容量で十分? それとも無制限系?」

結論から言うと、レンタルサーバーの「容量無制限」は、“無条件で使い放題”を意味しないケースがほとんどです。
多くは「一般的なWebサイト運用なら困りにくい」というニュアンスで、実際には ファイル数(inode)/公正利用(フェアユース)/バックアップ運用/負荷(CPU・I/O) など別の軸で“実質上限”が決まります。

そこで本記事では、単なるスペック羅列ではなく、公式仕様・利用規約・サポート/運用方針を軸にして、

  • 「無制限」の正体(無制限と大容量の違い、制限されやすい例)
  • 容量が足りないサインと、増え方の切り分け(ファイル vs DB)
  • 失敗しない選び方(ストレージ・DB・バックアップ・速度・セキュリティ・禁止事項)
  • 有料の有力候補の比較(“無制限のクセ”と向く用途)
  • 無料の“無制限”の扱い方(落とし穴と安全確認)
  • 「容量無制限が必要な人/不要な人」の判断基準

…までを、初心者でも迷わない順番で整理します。

読み終えるころには、あなたにとっての最適解が 「無制限を選ぶべきか」ではなく「どういう設計なら困らないか」 で判断できるようになります。
「後から揉めない・止まらない・移行で詰まらない」選び方を、一緒に固めていきましょう。

おすすめ比較のセクションへはこちらからジャンプできます。

目次

この記事の前提と比較の考え方(E-E-A-Tのための根拠)

「レンタルサーバー 容量無制限」で検索する人の多くは、

  • 容量不足を心配せずに運用したい
  • WordPressで画像が増えても大丈夫にしたい
  • “無制限”と書いてあるけど本当に安心なのか知りたい

…という不安を抱えています。

そこで本記事では、広告的な“おすすめ”の並べ方ではなく、公式情報に基づいて、あとで困らない判断軸を先に固める前提で整理します。
(=比較記事としての信頼性を上げるための土台です)

情報の見方:公式仕様・利用規約・サポート体制を基準に整理

「容量無制限」を見極めるときは、次の順に情報の優先度を置くと判断がブレません。

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優先度何を見る?目的
1公式の機能ページ・仕様表“無制限”の対象(Web/メール/DB等)を確認する
2利用規約・フェアユース(公正利用)・ヘルプ制限の条件(NG用途、過剰利用時の対応)を把握する
3サポート窓口・復旧/障害情報・運用体制困ったときに解決できるか(実務の安心感)を確認する

特に「容量無制限」は、機能ページの一言だけだと“対象範囲”が曖昧になりがちです。
そのため、規約・公正利用ポリシー・ヘルプまでセットで確認して、解釈違いを防ぐのが鉄則です。

チェックするときは、次の観点が実用的です。

  • “何が”無制限なのか(Web領域?メール?DB?転送量?)
  • “どんな使い方”が想定されているのか(Webサイト運用が前提か)
  • “上限がない”のではなく、”制限に触れにくい”設計なのか
  • 超えた場合に
    • いきなり停止なのか
    • 連絡→是正→プラン変更の案内なのか
      といった運用方針が明示されているか

この「情報の当たりどころ」を先に決めておくと、比較表を見たときに“数字がない不安”をルールで補えるようになります。

「無制限=何でもOK」ではない(あとで揉めないための前置き)

結論から言うと、“容量無制限”は、物理的に無限という意味ではありません。
多くの場合は、次のような考え方です。

  • ふつうのWebサイト運用なら上限に当たりにくい
  • ただし、他ユーザーやサービス品質に影響するほどの利用は制限される
  • そもそも 「用途」 が想定外(例:ファイル倉庫・バックアップ置き場化)だとNGになり得る

つまり「無制限」は、安心材料である一方、ルールを知らないとトラブルの種にもなります。

初心者が特に注意したい“つまずきポイント”は、だいたい次の3つです。

  1. 無制限だと思ってバックアップを溜め続ける
    • サイトの自動バックアップ、プラグインのバックアップ、PCのバックアップを全部置く
    • 気づいたら容量を食っているのは“サイト本体”ではなくバックアップ、というケースが多いです
  2. 画像・動画をサーバーに置きすぎる
    • 画像はまだしも、動画の直置きは容量も転送量も跳ねやすい
    • 結果的に“公正利用”の観点で制限対象になりやすいです
  3. “無制限”の対象を勘違いする
    • Web領域は無制限でも、DBやメール、アップロード単位には別制限がある
    • 逆に、転送量が原則無制限でも、極端な利用には調整が入ることがあります

この前提を押さえるだけで、比較の見え方が変わります。
「無制限かどうか」ではなく、「自分の使い方が“通常利用”に収まるか」で判断できるようになります。

まず理解したい:「容量無制限」の正体

「容量無制限」と書かれていると、つい “どれだけ置いてもOK” に見えます。
でも実際は、多くのサービスが「通常のWebサイト運用なら困りにくい」設計になっている、という意味合いに近いです。

ここを最初に押さえておくと、比較表を見たときに“広告っぽい言葉”に振り回されません。

“無制限”と“大容量”は何が違う?

ざっくり言うと、違いは 「上限の表現」「運用上の安心感の種類」 です。

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観点容量無制限(と表示)大容量(例:300GB/1TBなど明示)
容量の見え方数値上限が前に出ない数値で上限が見える
実態“通常利用なら”制限に当たりにくい運用(規約・公正利用が前提)数値の範囲内なら基本は安心(ただし別制限はあり得る)
注意点「想定外の使い方」で制限されることがある数値を超えたら増設・上位プラン検討が必要
向く人容量増加が読めない/複数サイト運用など目安容量が見積もれる/ルールが明快な方が安心

ポイントは、「無制限」でも“無条件”ではないこと。
一方で大容量も、容量が大きいだけで “負荷”や“用途制限”がゼロになるわけではありません

なお初心者が混同しやすいのが、この2つです。

  • ディスク容量(置けるデータ量)
  • 転送量(サイト閲覧で外に出ていく通信量)

サービスによって「転送量は無制限」でも「ディスクは上限あり」ということもあります。
“何が無制限なのか”を先に切り分けるのがコツです。

フェアユース(公正利用)で制限されやすい代表例

「公正利用(フェアユース)」は、簡単に言うと “他の利用者に迷惑が出るほど使ったら調整する” というルールです。
そのため、次のような用途は制限に触れやすい傾向があります。

制限されやすい使い方(典型例)

  • 📦 ファイル置き場化(サイト運用と関係ないデータの長期保管)
  • 💾 バックアップ保管庫(世代バックアップを大量に溜める/他サービスのバックアップも置く)
  • 🎥 動画ファイルの直置き・配信(容量も転送も跳ねやすい)
  • 📤 大容量ファイルの配布(ダウンロード用倉庫、素材配布、ミラー用途)
  • 🧪 負荷が継続する処理(頻繁な重いバッチ、過剰なクローリング等)

ここで大事なのは、“何GB使ったらアウト”のように単純ではないことです。
同じ容量でも、使い方によって「サービス全体への影響」が変わるからです。

迷ったときは、規約・ヘルプの中で次を探すと判断しやすくなります。

  • 「公正利用(フェアユース)」の説明
  • 「他のお客様への影響がある場合は制限する」系の文言
  • 禁止事項(ファイル配布、ストレージ用途など)の明記

容量を食いやすいもの:画像・バックアップ・ログ・メール・キャッシュ

初心者が「思ったより増える…」となりやすいのは、“コンテンツ以外” が原因のことが多いです。
特に増えやすい5大要素を、理由つきで整理します。

画像

  • WordPressは画像をアップすると、自動で複数サイズ(サムネなど)を生成します
  • テーマやプラグイン次第で、生成数が増えることもあります

ありがちな罠

  • 元画像を高解像度のまま大量アップ
  • 似た画像を入れ替えても、古い画像が残る

バックアップ

  • 自動バックアップやプラグインのバックアップは、“圧縮しても”世代数で膨らみます
  • サイトを複数運用していると、増加ペースが体感で一気に上がります

ありがちな罠

  • 「念のため」で世代を増やし続ける
  • バックアップ先を“サーバー内”にしてしまう(=容量が減らない)

ログ

  • アクセスログ、エラーログ、メールログなど
  • 通常は管理されていますが、設定や状況によって肥大化するケースがあります

メール

  • メールは「テキストだけ」ではなく、添付ファイルで一気に増えます
  • さらに、サービスによってはメールボックス容量が設定できても、使用量自体はサーバー全体の領域に含まれる考え方になります

ありがちな罠

  • 退避せずに何年分も受信箱に残す
  • 添付の多い業務メールが多い

キャッシュ

  • 高速化のためのキャッシュは便利ですが、設定次第で 巨大なフォルダ ができることがあります
  • 特に複数プラグインがキャッシュを持つと、増え方が分かりづらいです

覚えておくと強い整理術
容量が増えたら、まず「コンテンツ」ではなく次を疑うと早いです。

  • バックアップ
  • キャッシュ
  • メール
  • 使っていない画像やファイルの残骸

データベースも容量の一部(WordPress運用で差が出る)

WordPressのデータは、大きく2つに分かれます。

  • ファイル:画像、テーマ、プラグイン、アップロード類
  • データベース(DB):記事本文、設定、コメント、ユーザー情報、各種履歴 など

初心者は「画像=容量」と考えがちですが、運用が長いほど DBが効いてきます

DBが増えやすい代表要因

  • リビジョン(下書き履歴)が大量に溜まる
  • 使わなくなったプラグインのテーブルや設定が残る
  • キャッシュ系プラグインがDBに一時データを多く保存する
  • WooCommerceなど、機能が多いサイトで 注文・ログが積み上がる
  • スパムコメントやゴミ箱が溜まり続ける

「DBが増えると何が起きる?」

容量だけでなく、次の問題にもつながります。

  • 管理画面が重い
  • バックアップが遅い/サイズが大きい
  • 引っ越し(移行)に失敗しやすい
  • 復元に時間がかかる

つまり「容量無制限」を探すときでも、DBの扱い(上限・バックアップ・復元のしやすさ)はセットで見るのが安全です。

容量が足りないサインと、ざっくり見積もる方法

「容量無制限」と書かれていても、運用が続くと “実質の上限”に近づく ことはあります。
先に 不足のサイン見積もりのコツ を押さえておくと、不要な乗り換えやトラブルを減らせます。

管理画面で見るべき指標(容量・ファイル数・バックアップ量など)

まずは、サーバーの管理画面で “現状把握” をします。見るべき指標は主にこの7つです。

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指標何がわかる?危険サインの例
ディスク使用量(全体)全体の残り余力残りが急に減る/上限に近い
ファイル数(ファイル・フォルダ数)“小さなファイルの増えすぎ”数だけ増え続ける(画像派生・キャッシュ等)
ファイル領域の内訳どこが太っているかuploads / cache / backup が肥大化
メール使用量添付や受信箱の溜まり具合受信不可・送受信エラーが出る
データベース使用量WordPressの“中身”の肥大化DBバックアップが重い/管理画面が遅い
バックアップの世代・容量“守り”が“容量圧迫”に変わってないか世代が多すぎて圧迫
リソース状況(CPU/メモリ等)容量ではなく“負荷”の異常更新やバックアップ時に失敗しやすい

初心者向けの確認順(迷わない手順)

  1. 全体のディスク使用量(まず残り余力を見る)
  2. 内訳(ファイル/メール/DB)(どれが原因かを特定)
  3. ファイル数(“容量は小さいのに引っかかる”原因を拾う)
  4. バックアップ(世代・保管先・圧縮ファイルの溜まり)
  5. リソース状況(容量ではなく負荷が原因のケースを除外)

よくある注意点

  • 削除しても、管理画面の表示が すぐに反映されない 場合があります。
    「減らないから壊れた」と焦らず、少し時間を置いて再確認すると安心です。

伸びやすい要素の切り分け:ファイル増加 vs DB肥大化

容量トラブルは、大きく 「ファイルが増えている」「DBが太っている」 かで対策が変わります。
ここでは、初心者でも迷いにくい切り分け方を紹介します。

まずは3分診断(どっちが原因?)

  • ファイル使用量が増えている
    → 画像・バックアップ・キャッシュ・メール添付が主犯になりやすい
  • DB使用量が増えている
    → WordPressの履歴・設定・一時データが溜まっている可能性が高い
  • 容量はそこまででも“ファイル数”が異常に多い
    → キャッシュや派生画像、ログ、バックアップの細切れファイルが疑わしい

ファイル増加の「ありがちな主犯」トップ4

  1. 画像(uploads)
    • 高解像度画像の大量投入
    • サムネイル等の派生画像が多いテーマ/設定
  2. バックアップ(zipが溜まる)
    • 自動バックアップ+手動バックアップで二重化
    • 世代を増やしすぎる(“安心のつもり”が圧迫に)
  3. キャッシュ
    • 高速化プラグインやサーバー側キャッシュが肥大化
    • 「期限なし」「削除されない」設定が混ざると増え続ける
  4. メール(添付)
    • 業務メールや通知メールで添付が多い
    • 何年分も受信箱に残している

DB肥大化の「ありがちな主犯」トップ4(WordPress)

  • リビジョン(編集履歴)
    記事更新が多いほど溜まりやすいです。
  • 一時データ(キャッシュ的なもの)
    プラグインやテーマがDBに一時保存するケースがあります。
  • 使わないプラグインの残骸
    削除してもテーブルが残ることがあるため、じわじわ増えます。
  • スパム・ゴミ箱・ログ系データ
    放置すると積み上がります。

見分けのコツ

  • 「画像を増やしてないのに容量が増える」→ バックアップ/キャッシュ/メール を疑う
  • 「記事の更新が多い」+「管理画面が重い」→ DB肥大化 を疑う
  • 「容量は余裕でも更新が失敗する」→ リソース(CPU/メモリ)や上限ルール 側の可能性も見る

「無制限」を探す前にできる節約策(効果の大きい順)

乗り換え前に、まずは “減らせるものから減らす” のがコスパ最強です。
効果が出やすい順に並べます(上から順にやるほど効きやすいです)。

  1. バックアップの保管先を見直す(最優先) 🗃️
    • サーバー内に 世代バックアップを溜め続けない
    • 例:世代数を絞る/ダウンロードして外部へ退避/不要分を削除
    • “守り”が“容量圧迫”に変わっていないか を確認
  2. 画像を軽くする(次に効く) 🖼️
    • アップ前にリサイズ(必要以上の高解像度をやめる)
    • 圧縮・WebP化(対応環境なら)
    • 使っていない画像(差し替え前の旧画像)を整理
  3. キャッシュの棚卸し 🧹
    • キャッシュの保存期間・上限を適切に
    • 肥大化している場合は、いったん削除して再生成
    • 高速化プラグインが複数あるなら役割が重複してないか確認
  4. メールの整理(添付が多い人ほど効く) ✉️
    • 古い添付はローカル/クラウドへ退避
    • 受信箱を“倉庫化”しない運用に寄せる
  5. DBの整理(更新が多いサイト向け) 🧩
    • リビジョン、ゴミ箱、スパムの整理
    • 不要プラグインの整理(削除だけでなく残骸に注意)
    • ※DBは“削りすぎ”が事故につながるので、必ずバックアップを取ってから
  6. ログ・一時ファイルの見直し 🧾
    • ログが増えている場合は保存期間の調整
    • 一時ファイルが残り続けていないか確認

ざっくり見積もる一番かんたんな方法(初心者向け)

“理論計算”より、実測で見積もる のが安全です。

  • いまの「ディスク使用量」と「内訳」をメモ
  • 2〜4週間後にもう一度見て、増えた分を確認
  • 月あたりの増加量 が分かれば、
    残り容量 ÷ 月増加量 = だいたいの寿命(目安)になります

この方法なら、サイト規模や運用スタイルの個人差があっても、ズレにくいです。

失敗しないチェックリスト(選定基準)

「容量無制限」をうたうレンタルサーバーでも、どれでも同じではありません。
初心者が失敗しやすいのは、容量そのものよりも “実質の上限”“運用ルール” を見落とすことです。

ここでは、比較表を見る前に確認したいポイントを チェックリスト化 して整理します。

ストレージの“実質上限”を見る(容量・ファイル数・1ファイル制限)

容量無制限系の比較で、最初に見るべきは「GB」ではなく “引っかかりやすい制限” です。

  • [ ] ディスク容量の扱い
    「無制限」と言いつつ、実際はプランや用途で前提がある場合があります(通常のWeb運用向け、など)。
  • [ ] ファイル数(inode)や設置可能ファイル数
    小さなファイル(キャッシュ、サムネイル、バックアップ断片)が増えると、容量が残っていても制限に近づくことがあります。
  • [ ] 1ファイルあたりの制限(アップロード経路別)
    例:ファイルマネージャー経由は小さめ、FTPは別、など。
    引っ越し(移行)や大容量メディアを扱う予定があるなら要注意です。
  • [ ] バックアップ作成時の注意書き
    “大量ファイルだとバックアップがうまく取れない場合がある”などの記載があるなら、ファイル数は最重要です。

初心者向けの判断基準(ざっくり)
「画像が多い・プラグイン多め・複数サイト運用」になりそうなら、ファイル数の上限が明示されているかを重視すると事故が減ります。

データベース条件を確認(種類・作成数・容量・負荷耐性)

WordPress運用では、DBの条件が地味に効きます。
ここを見落とすと、容量は余裕でも 動作が重い/移行が大変 になりがちです。

  • [ ] 対応DBの種類(MySQL / PostgreSQL / SQLite など)
    WordPressは基本的にMySQL系が前提です。
    一方で、開発フレームワークや構成によってはPostgreSQL前提のケースもあります。
  • [ ] 作成できるDB数・ユーザー数
    複数サイト運用、ステージング、本番・検証環境の分離を考えるなら重要です。
  • [ ] 1DBあたりの容量や上限の有無
    “無制限”の文脈でも、DBだけは別枠で上限が明示されることがあります。
  • [ ] 負荷耐性の考え方(過負荷時の制限、プラン差)
    同じ容量でも、DBの同時接続や高負荷クエリに弱いと、管理画面の操作やバックアップで詰まります。

MySQL / PostgreSQL の対応範囲と、必要になるケース

  • MySQL(または互換)で足りることが多い人
    • WordPress中心
    • 企業サイト・ブログ・オウンドメディア
    • ふつうのフォーム、予約、会員機能(プラグイン)程度
  • PostgreSQLを検討したくなる人
    • 自作Webアプリ(フレームワーク)でPostgreSQL前提
    • “DBを中心にした設計”で、SQL機能・拡張を積極的に使いたい
    • 将来的にVPS/クラウドやマネージドDBへ寄せる予定がある

※共有レンタルサーバーはMySQL中心で、PostgreSQLは「非対応」または別サービス(VPS/PaaS)に分かれることがあります。

外部(自宅・社内)からのDB接続可否と注意点

外部からDBに接続したい人は、ここが分岐点です。

  • 共有レンタルサーバー
    セキュリティや運用設計の都合で、外部接続を許可しないケースが珍しくありません。
  • VPS/クラウド
    自分でネットワークやファイアウォールを設定できるため、外部接続の自由度は上がります(その分、責任も増えます)。

チェックするときは以下を確認すると安心です。

  • [ ] 外部接続が可能か(可能なら許可IPの制限ができるか)
  • [ ] 可能でも「非推奨」扱いでないか
  • [ ] 代替手段(SSHトンネル、管理画面のphpMyAdmin等)が用意されているか

バックアップと復元の実用性(頻度・世代・復旧手順・追加費用)

容量無制限を求める人ほど、実は バックアップ設計が重要です。
容量が増えるほど、復元手順が複雑だとトラブル時に詰みます。

  • [ ] 自動バックアップの有無(Web/DB/メールの範囲)
  • [ ] 保持期間・世代数(何日前まで戻せるか)
  • [ ] 復元のやり方が現実的か
    • 管理画面から自分で戻せるのか
    • サポート依頼が必要か
    • どこまで“丸ごと復元”できるのか(Webだけ/DBだけ等)
  • [ ] 追加費用の有無(復元が有料、オプション扱い等)
  • [ ] 復元テストのしやすさ(ステージング機能や別環境があると安心)

初心者は「バックアップがある=安心」で止まりがちですが、
本当に大事なのは “戻せる手順が簡単か”“戻したい粒度で戻せるか” です。

速度・安定性(混雑耐性、キャッシュ機能、リソース配分の考え方)

容量が増えてくると、ボトルネックは“容量”ではなく 速度・混雑・負荷制限になりやすいです。

  • [ ] キャッシュ機能の有無(サーバー側キャッシュ、ブラウザキャッシュ等)
  • [ ] PHPの実行環境の選択肢(バージョン切替、OPcacheなどの説明があるか)
  • [ ] 高負荷時の扱い(混雑時にどうなるか、制限や調整の方針が明記されているか)
  • [ ] 障害情報・稼働状況の公開(運用透明性があるか)

「速い」の説明が抽象的な場合は、
“何の機能で速くするのか(キャッシュ等)”が具体的に書かれているかで見極めるのがコツです。

セキュリティと運用体制(WAF/自動SSL/監視/サポート品質)

容量無制限系で放置運用になりやすい人ほど、セキュリティの土台が重要です。

  • [ ] 無料SSLの提供と更新(自動更新か/手動か)
  • [ ] WAFの提供(ON/OFFや例外設定の可否、ログ確認の可否)
  • [ ] WordPress向け防御(ログイン制限、国外アクセス制限等)
  • [ ] 監視・障害対応の体制(アナウンスや復旧の流れ)
  • [ ] サポート窓口の明確さ(対応時間、問い合わせ方法、FAQの充実度)

“機能がある”だけでなく、運用できる導線(設定画面・手順)が整っているかまで見ると失敗しにくいです。

複数サイト運用のしやすさ(ドメイン数、メール、管理機能)

容量無制限を探す人は「複数サイト」が目的のことも多いはずです。ここは最初に固めましょう。

  • [ ] 独自ドメインの追加が簡単か(管理画面の操作性)
  • [ ] サイト数・ドメイン数の上限(“無制限”でも別枠制限があることがあります)
  • [ ] メール運用(アカウント数、転送、容量、送信数制限)
  • [ ] 管理の統合(WordPress簡単インストール、更新管理、ステージング等)

「増やせる」だけでなく、増やした後の管理が破綻しないかが大事です。

料金と契約条件(更新費、キャンペーン、返金保証、最低利用期間)

料金は“最安”よりも 「総額」と「縛り」 を見るのが初心者向きです。

  • [ ] 初期費用の有無(キャンペーンで変動しやすい)
  • [ ] 更新時の料金(初年度だけ安いパターンに注意)
  • [ ] 支払い方法と自動更新(更新失敗=停止のリスクを減らす)
  • [ ] 返金保証の条件(対象期間、対象プラン、手続き条件)
  • [ ] 最低利用期間・解約タイミング(月払い/年払いの違い)

比較表に出るのは“月額”だけでも、実際は 契約期間×更新費×オプション で差がつきます。

禁止事項の確認(ファイル置き場化、配布用途、過負荷運用など)

容量無制限で一番揉めやすいのがここです。
「無制限」に見えても、規約や公正利用で“やってはいけない使い方”が定義されています。

  • [ ] ファイル置き場目的(Web運用に関係ないデータの保管)
  • [ ] 配布目的(大容量ファイルの配布・倉庫・ミラー用途)
  • [ ] 動画の直置き配信(容量・転送・負荷が跳ねやすい)
  • [ ] 過負荷運用(過度なクローリング、重い処理の常時稼働など)
  • [ ] メールの大量送信(上限や制限の記載があることが多い)

初心者向けの結論としては、
「規約に書いてある“想定用途”に収まるか」 を基準にすると、ほぼ失敗しません。

有料の有力候補を横並びで比較

早見表:各社の“無制限のクセ”と向く用途

「容量無制限」で検索しても、国内の定番レンタルサーバーは“上限ありの大容量”が主流です。
一方で、一部のサービスは“ストレージ無制限”を掲げつつ、公正利用(フェアユース)やファイル数(inode)で実質的にコントロールされています。

つまり比較のコツは、「表記」よりも「制限が出るポイント」を先に押さえることです。

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サービス容量の考え方制限が出やすいポイント(クセ)バックアップの性格向く用途のイメージ
Xserver大容量(上限あり)容量より“運用負荷”が効いてくる標準で自動、世代固定安定性重視のWordPress・複数サイト
シンレンタルサーバー大容量(上限あり)画像・バックアップで増えやすい標準で自動、世代固定コスパ重視で容量も欲しい人
ConoHa WING大容量(上限あり)容量より“契約条件/料金変動”に注意標準で自動、復元しやすい初心者の立ち上げ〜中規模まで
ロリポップ!大容量(上限あり)機能はプラン差が大きい自動/オプションが混在とにかく安く、必要に応じ上位へ
さくらのレンタルサーバ大容量(上限あり)バックアップや周辺機能は仕様確認が重要仕組み/制限がある老舗の安心感・法人/長期運用
ラッコサーバー上限あり(プラン別)低価格プランは“単体サイト寄り”になりがち標準で自動、長めブログ開始・将来のサイト売却も視野
mixhostストレージ無制限(※)フェアユース + inodeが要注意自動(期間は要確認)“容量不安”をまず消したい人
ColorfulBox大容量(上限あり、TB級あり)プラン選定で体験が変わる標準で自動、運用向け大容量・複数サイト・移行前提にも

※「無制限」表記でも、ファイル置き場化・配布用途・過負荷運用は規約/運用で止められる可能性があります。
「画像が多い」程度ならOKでも、動画アーカイブ・巨大バックアップの常置はトラブルになりやすいです。

主要8社の特徴まとめ(個別レビュー)

Xserver

強み
  • 標準の自動バックアップがあり、復元フローも整っていて安心
  • 国内定番として運用実績が長く、“困りにくさ”を買えるタイプ
  • 複数サイト運用でも管理が破綻しにくい(管理画面・周辺機能が強い)
注意点
  • 「容量無制限」ではなく、基本は大容量の上限あり
  • 大量ファイルの置き場用途など、用途がズレると止まりやすい
向いている人
  • ✅ 長く続けるWordPress(ブログ/メディア/小規模事業サイト)
  • ✅ サイト数が増えても、安定性を優先したい人
エックスサーバー公式サイト

シンレンタルサーバー

強み
  • 大容量寄りで、画像多めのサイトでも余裕を作りやすい
  • 自動バックアップなど、必要機能が標準で揃い、費用対効果が良い
  • 同系列の運用思想で、設定や管理が素直
注意点
  • “無制限”というより大容量で安心を作る方向性
  • 画像・バックアップの置き方次第で、結局は増える(整理は必要)
向いている人
  • ✅ 容量の心配を減らしつつ、月額も抑えたい人
  • ✅ 写真多めのブログ、複数サイト運用
シンレンタルサーバー公式サイト

ConoHa WING

強み
  • 初心者が使いやすい設計で、サイト開設〜運用まで迷いにくい
  • 自動バックアップが標準で、復元も手順化されている
  • “容量よりも体験(スピード/管理/導線)”が整っている
注意点
  • 容量は上限ありの大容量
  • 料金は契約期間や施策で見え方が変わるので、更新時も含めて確認したい
向いている人
  • ✅ はじめてのWordPressを失敗したくない人
  • ✅ 管理画面の分かりやすさ・導入スピードを重視する人
ConoHa WING 公式サイト

ロリポップ!

強み
  • 低価格帯から始められ、必要になったら上位プランへ上げやすい
  • 大容量プランもあり、個人サイトなら十分戦える
  • バックアップは自動/オプションが用意され、予算に合わせて調整できる
注意点
  • プラン差が大きい(例:自動バックアップ対象プランなど)ので、比較は慎重に
  • “無制限”を期待するとズレる(基本は上限あり)
向いている人
  • ✅ まずは小さく始めて、伸びたら強いプランに乗り換える人
  • ✅ 予算優先で、仕様確認を丁寧にできる人
ロリポップ!公式サイト

さくらのレンタルサーバ

強み
  • 老舗としての安心感があり、長期運用の選択肢に入りやすい
  • プランが複数あり、用途に合わせて選べる
注意点
  • バックアップ周りは仕組み・対象範囲・制限を事前に確認したい(万能ではない)
  • 容量は上限あり。容量だけで判断するとミスマッチになりやすい
向いている人
  • ✅ 老舗の運用実績を重視したい人
  • ✅ 法人/長期運用で、仕様確認を前提に選べる人
さくらのレンタルサーバ公式サイト

ラッコサーバー

強み
  • 価格が分かりやすく、ブログ開始の初速コストを下げやすい
  • 自動バックアップがあり、初心者の事故(誤削除など)を救いやすい
  • 将来のサイト売却も視野に入れるなら、思想が合いやすい
注意点
  • 低価格プランは設計上、“1サイト寄り”の使い方になりやすい
  • “容量無制限”ではなく、プラン上限の中で設計する前提
向いている人
  • ✅ まず1つのブログをしっかり育てたい人
  • ✅ 将来、サイトの売却/譲渡まで見据える人

ラッコサーバー公式サイト

mixhost

強み
  • ストレージ無制限の表記で、容量ストレスを最初に取り除きやすい
  • 自動バックアップが提供され、復元も現実的
  • 容量・サイト数が増える運用でも、設計思想が合うケースがある
注意点
  • 公正利用(フェアユース)とファイル数(inode)がボトルネックになりやすい
  • 「無制限=何でも置ける」ではない(置き場用途・配布用途・過負荷はNGになり得る)
向いている人
  • ✅ 画像が多いサイト/サイト数が多いなど、容量不安が強い人
  • ✅ “無制限”の条件(規約/制限)を理解して運用できる人
mixhost 公式サイト

ColorfulBox

強み
  • プラン次第でかなり大きい容量帯を選べる(TB級も視野)
  • 自動バックアップが用意され、運用を前提に組みやすい
  • 複数サイト運用で“余白”を作りたい人に合いやすい
注意点
  • プランが多い分、最適プラン選びが重要(容量だけで選ばない)
  • 無制限ではなく、上限ありの大容量
向いている人
  • ✅ 大容量を確保しつつ、複数サイトを運用したい人
  • ✅ 将来の移行や拡張も見据えて“余白”を持ちたい人
ColorfulBox 公式サイト

無料で「無制限」をうたうサービスの扱い方

無料枠で起きやすい落とし穴(広告・性能・停止/削除・サポート)

無料サーバーの「容量無制限」は、“いつでも・何でも・無期限に置ける”という意味ではないことがほとんどです。初心者ほど、次のポイントでつまずきやすいです。

  • 広告が入る(消せないことが多い)
    無料の運営コストは広告で回収するタイプが多く、ページ上部や下部に自動挿入されます。
    → 企業サイト・店舗サイトだと「信頼性」や「導線」に影響が出やすいです。
  • 性能は“空いてる時だけ快適”になりがち
    無料枠はリソース(CPU/メモリ/同時接続/処理時間)が控えめで、アクセス集中や重い処理(画像最適化、バックアップ生成、検索系プラグイン等)で速度低下が起こりやすいです。
  • 停止・凍結・削除のリスクが有料より高い
    よくあるパターンはこの3つです。
    • 規約違反(ファイル置き場化、配布用途、過負荷運用など)
    • 更新・継続手続きを忘れて期限切れ
    • 運営側の仕様変更・サービス整理
      復旧できないケースもあるので、無料は「いつ消えても困らない」前提で考えるのが安全です。
  • サポートが薄い(または基本なし)
    問い合わせ窓口が限定的だったり、返信まで時間がかかったりします。
    → トラブル時に自力で切り分けできないと、復旧に時間がかかります。

結論:無料枠は“本番運用の最終形”ではなく、試運転・学習・小規模運用に向くと捉えると失敗しにくいです。
とくに以下の用途なら相性が良いです。

  • WordPressの練習・検証(テーマ変更、プラグイン検証)
  • 小さめの趣味サイト・ポートフォリオ
  • 移行前のテスト環境(動作確認用)

逆に、次の用途は無料だと事故が起きやすいです。

  • 事業サイト(集客が売上に直結)
  • 問い合わせフォームで個人情報を扱う
  • 画像・バックアップ・メールがどんどん増える運用

無料候補(例:XREA Free / スターサーバーフリー / シンフリーサーバー)

無料枠は「無制限」よりも、実際の上限(容量・DB・更新方式・広告)で比較するのがコツです。代表例をざっくり並べると、次のように整理できます。

スクロールできます
サービス例容量の目安広告DBの目安継続の注意点向いている使い方
XREA Free10GBあり(自動表示)MySQLあり(個数あり)広告前提で割り切る小規模サイト・試運転
スターサーバーフリー2〜4GB(プランで変動)プランによって自動挿入PHP+MySQL系はDB容量が小さめ定期的な更新手続きに注意軽量サイト・学習用
シンフリーサーバー10GBなしDBは“目安”があり負荷運用に注意サポート前提は薄めになりがちテスト用途・趣味WordPress

使い分けのイメージはこんな感じです。

  • 広告が入ってもOKで、とにかく無料で始めたい → XREA Free
  • 軽いサイトを小さく運用したい(容量は割り切る)→ スターサーバーフリー
  • 広告なしで試したい(ただし困った時は自力対応)→ シンフリーサーバー

どれを選ぶにしても、無料枠は次を“標準装備”にすると安全度が上がります。

  • 定期バックアップを外部に保存(PC / クラウド / 別サーバー)
  • WordPressならエクスポート+DBダンプも取れるようにしておく
  • 最初から独自ドメインで運用(引っ越ししやすい)
XREA 公式サイト

海外・無名サービスを検討する前の安全確認(データ保全・規約・実績)

「海外の無料で容量無制限!」は魅力的に見えますが、当たり外れが大きいので、最低限ここだけは確認してからにしてください。

  • 運営主体が実在するか
    会社名・所在地・連絡先・運営実績(何年運営しているか)をチェック。情報が薄い場合は避けるのが無難です。
  • 利用規約に“停止・削除”がどう書かれているか
    • 何が禁止行為か(ファイル置き場、配布、過負荷など)
    • 停止時にデータは残るのか、即削除なのか
    • 事前通知があるのか
      ここが曖昧だと、突然消えるリスクが上がります。
  • データを自分で回収できるか(出口戦略)
    • FTP/SFTPで全ファイル取得できるか
    • DBをダンプできるか
    • バックアップ機能があるか(あっても“復元できる”とは限らない)
  • 個人情報を扱う運用は避ける
    問い合わせフォーム、会員登録、決済連携などは、無料・無名・海外だとリスクが跳ね上がります。
    どうしてもやるなら、最初から有料の信頼できる事業者に寄せるのが現実的です。
  • 最悪を想定した運用にする
    • 「突然停止しても復旧できる」ように、外部バックアップを定期化
    • メール運用を分離(メールは別サービスに逃がす)
    • 画像・動画は外部ストレージや配信サービスを使う

無料枠は“ゼロ円で永続的に無制限”というより、「制約と引き換えに、試せる」枠です。
本番で容量が伸びそうなら、早い段階で有料(大容量 or 実質無制限)へ移行する設計のほうが結果的にラクになります。

「容量無制限」が必要な人/不要な人

「容量無制限」は“安心ワード”ですが、全員に必要なわけではありません。
むしろ、必要な人ほど「どこが増えるか」を理解して選ぶのが大事です。

必要になりやすいケース(複数サイト・画像多め・長期運用・検証環境)

次の条件が重なるほど、容量の上限に早く近づきやすく、「実質的に余裕が大きいプラン」が向きます。

  • 複数サイトを同一契約で運用する
    • 1サイトが軽くても、積み上げで増えます
    • 画像・プラグイン・バックアップがサイト数分だけ増えるのが効きます
  • 画像が多い(レビュー、物件、旅行、料理、商品写真など)
    • WordPressは表示場所に合わせて複数サイズの画像を自動生成しやすく、思ったより増えます
    • テーマやプラグインで生成サイズが増えるケースもあります
  • 長期運用(3年以上)で記事が増え続ける
    • 「毎月ちょっとずつ増える」が一番厄介です
    • 途中で圧縮や整理をしないと、気づいた時にまとまった作業になります
  • 検証環境(ステージング/テスト)を作る
    • 本番+検証で“ほぼ倍”の容量を使うイメージになります
    • バックアップや移行用のアーカイブも追加で増えます

ここまで当てはまるなら
「無制限表記」そのものより、余裕の大きい大容量プランか、フェアユース前提の“実質無制限”に近い設計を検討する価値があります。

避けたいケース(動画配信・大量DL)と、代替の考え方

「容量無制限」を探している人が、やりがちなミスマッチがここです。

避けたい(トラブルになりやすい)運用

  • 動画ファイルをサーバーに置いて配信する
  • 大容量ファイルをダウンロード配布する(素材配布、会員向け配布、バックアップ配布など)
  • サーバーをファイル置き場として使う(Web表示と無関係な保管)

これらは容量だけでなく、転送量・CPU・同時接続・I/Oなどの理由で、共有レンタルサーバーだと制限対象になりやすいです。

代替の考え方(現実的で事故が少ない)

  • 動画:YouTube / Vimeo / Cloudflare Stream などに置いて、サイトは埋め込み
    • サーバー側の容量と転送量をほぼ増やさず運用できます
  • ファイル配布:クラウドストレージ+期限付きリンク/ダウンロード専用の配信基盤
    • “配布”は専用サービスのほうが安定します
  • 画像:画像最適化+必要ならCDN(画像配信)
    • サイト表示も速くなりやすいです

結論として、「容量無制限のサーバー」より「役割分担」のほうが安全で長持ちします。

大容量で十分か判断する目安(サイト規模×運用年数で考える)

「無制限が必要か」は、将来の不安で選ぶより、増え方を分解して見積もると判断しやすいです。

見積もりの考え方(初心者向け)

容量はざっくり、次の足し算で考えるとズレにくいです。

  • A:初期コスト
    WordPress本体 + テーマ + プラグイン + 初期画像
  • B:毎月増える分(主に uploads)
    記事投稿で増える画像・PDFなど
  • C:運用で増える分(見落としがち)
    バックアップ、キャッシュ、ログ、メール添付
  • D:検証環境や移行用の一時データ
    ステージング、引っ越し用ZIPなど

ざっくり目安を出す一番簡単な方法(実測型)

「計算」より、これが一番再現性があります。

  1. 現在の uploads フォルダの容量 を確認
  2. 「直近1か月で増えた分」をメモ(uploads / バックアップ / キャッシュの内訳も)
  3. 月増加量 × 想定運用年数 で見積もる
  4. さらに “余白”を足す(バックアップ方式や検証環境で増える分)

ポイントは、増えるのは“記事”より“運用データ”のほうが多いケースがあることです。
特にバックアップをサーバー内に溜める設計だと、想定より早く苦しくなります。

容量を増やさず回す実践テク(再現性が高い順)

「無制限を探す」前に、まずは増え方を抑えるのが最短ルートです。
ここでは、効きやすい順に“手を打つ場所”を並べます。

画像最適化(圧縮・形式・遅延読み込み)

画像は、容量と表示速度の両方に効く“最優先ポイント”です。

  • アップ前にサイズを適正化
    • 例:横幅を必要以上に大きくしない(元画像のまま上げない)
  • 圧縮を入れる
    • 画質を落としすぎず、ファイルサイズを下げる
  • 形式を見直す
    • 写真系は WebP / AVIF を検討(環境に合わせて)
  • 遅延読み込み(lazy loading)は“場所を選ぶ”
    • 画面外の画像には有効
    • ただし、ページの主役になる画像(いわゆる最重要画像)まで遅延させると、体感速度が悪化することがあります

「画像を軽くする」だけで、容量・表示速度・バックアップ時間がまとめて改善しやすいです。

動画は外部配信(YouTube等)+埋め込み運用

動画は“容量”だけでなく“配信”が重いので、考え方はシンプルです。

  • 動画ファイルは 外部サービスに置く
  • サイトは 埋め込みで表示する
  • どうしても自社配信が必要なら、最初から配信向けの基盤(CDN/動画配信)を検討する

この運用に切り替えるだけで、レンタルサーバー側の制限やトラブルを回避しやすくなります。

バックアップは“サーバー外”に逃がす(世代管理)

バックアップは守りですが、置き方を間違えると容量を最も圧迫します。

おすすめはこの方針です。

  • バックアップは外部へ(ローカル、クラウドストレージ、別サーバーなど)
  • 世代数を決める(例:直近○回、直近○日など)
  • 変更前に必ず取る(アップデート、テーマ変更、プラグイン追加前)
  • 可能なら 復元テストも一度はやる(“戻せるか”が重要)

バックアップは「ある」より「戻せる」が大事です。
そして「外に逃がす」が容量面でも安全面でも効きます。

不要データの整理(ログ・キャッシュ・未使用ファイル)

最後に、増えやすい“残骸”を定期的に掃除します。

  • キャッシュ
    • 肥大化しているなら一度削除して再生成
    • 保存期間や上限を設定して“増えっぱなし”を防ぐ
  • ログ
    • エラーログやアクセスログが増えすぎていないか確認
    • 保存期間が調整できるなら短めに
  • 未使用ファイル
    • 使っていない画像(差し替え前の旧画像)
    • 使わなくなったバックアップZIP
    • 引っ越し用の一時ファイル

補足として、WordPressは運用によってDB側も増えやすい(リビジョンや一時データが溜まる)ので、
「容量が増えるのに uploads が増えていない」場合は、DB肥大化も疑うと切り分けが早くなります。

よくある疑問(FAQ)

DBはMySQL対応で十分?PostgreSQLが必要なのはどんなとき?

結論から言うと、WordPress目的ならMySQL(またはMariaDB)でほぼ十分です。多くのレンタルサーバーがこの前提で設計されています。

一方で、PostgreSQLが必要になりやすいのは次のようなケースです。

  • WordPress以外のWebアプリを運用する(例:Python/Django、Ruby on Rails、業務システムなど)
  • PostgreSQL前提のツールや拡張を使う(地理情報、分析基盤、特定のSaaS連携など)
  • DB機能(トランザクションや拡張機能)を強く活かしたい(ただし共有レンタルサーバーでは選択肢が限られがち)

迷ったら:
「WordPressだけ」=MySQL/MariaDBの条件が強いサーバー
「アプリも動かす」=VPS/PaaSも含めて検討
が失敗しにくいです。

DB容量に上限があるプランは避けるべき?

一律に“避けるべき”ではありません。 大事なのは「あなたの使い方で上限に当たりそうか」です。

WordPressでDBが増えやすい例:

  • WooCommerceなどで注文・商品・顧客データが増える
  • プラグインでログ・統計・履歴が溜まる
  • 自動保存・リビジョン・トランジェントが多い
  • テストを繰り返して不要テーブルが残る

判断のコツ(初心者向け):

  • 現在のDBサイズが、上限の半分以下なら過度に心配しない
  • 毎月の増加量が見えるなら、
    「(上限 − 現在)÷ 月増加量」で“何ヶ月もつか”をざっくり把握
  • “DB容量”だけでなく、DB作成数DB負荷(同時接続・重いクエリ)も重要

上限が低めでも、「掃除できる設計」なら問題が起きにくいです(不要データ削除・テーブル最適化・ログ抑制など)。

DBへ自宅/外部から接続できると何が便利?リスクは?

便利な点:

  • PCのDBクライアントで直接触れる(確認・移行・調査が楽)
  • 外部ツールでの自動処理(定期集計、バックアップ連携など)が組みやすい
  • 開発環境から本番DBの状態確認がしやすい

ただし注意点(ここが重要):

  • DBを外部公開に近い形にすると、攻撃対象が増える(総当たり、脆弱な設定、認証情報漏えいなど)
  • 共有レンタルサーバーでは、外部からの直アクセスを不可にしていることが多い
  • できる場合でも、基本は 「SSHトンネル」「接続元IP制限」「最小権限ユーザー」が前提

迷ったら:
“外部から直で繋ぐ”より、まずは 管理画面(phpMyAdmin等)/SSH経由で運用したほうが安全です。

PHP以外(Pythonなど)も動かしたい場合の現実的な選択肢は?

「どの程度やりたいか」で最適解が変わります。

  • 軽い用途(バッチ・定期処理)
    → 共有レンタルサーバーでも、SSHやCronが使えるなら“できること”は増えます(ただし自由度は限定的)
  • PythonでWebアプリを公開したい(FastAPI/Django等)
    → 現実的には次のどれかが安定です
    1. VPS(root権限でPython環境を自由に構築)
    2. PaaS(Render / Fly.io 等、アプリ実行に最適化)
    3. 分離運用(WordPressはレンタルサーバー、Pythonは別基盤に置いてHTTPS連携)

容量面でも、アプリ実行はログや依存関係で肥大化しやすいので、“容量無制限の共有サーバー”に無理やり詰め込むより、役割分担のほうがトラブルが減ります。

独自ドメインやメールの上限は、どこで差が出る?

「容量無制限」系の比較で見落とされがちですが、複数サイト運用ではかなり差が出ます。

チェックしたいポイント:

  • マルチドメインの上限(無制限のところもあれば、プランで上限ありもある)
  • メールアドレス作成数(無制限でも“迷惑メール対策で一時制限”が入ることがある)
  • メールの保存容量(1アドレスの上限)・添付サイズ・IMAP/SMTPの制約
  • 送信制限(大量送信は停止リスク。メルマガ用途は専用配信サービスが安全)
  • SPF/DKIM/DMARCの設定しやすさ(到達率に直結)
  • 複数ドメインの一括管理のしやすさ(UI、権限、操作ミス防止)

目安:
ブログを複数育てるなら、容量より先に「ドメイン数・メール運用・管理性」で詰まることがあります。

「無制限」でも利用停止になりやすい行為は?

“容量無制限”でも、利用規約・公正利用(フェアユース)でアウトになりやすい代表例です。

  • ファイル置き場化(バックアップ倉庫、個人クラウド代わり、素材置き場など)
  • 大量配布・ダウンロード用途(ミラー配布、巨大ファイル配布、動画/音声の連続配信)
  • 過負荷運用(重い処理の連続、クローラ的なアクセス、過剰なCron、巨大ログ生成)
  • 禁止コンテンツ/違法性のある運用(当然ですが一発で停止になりやすい)
  • “無制限”でも実態は、CPU/メモリ/同時実行/ファイル数など別軸で制御されることが多い

回避の考え方:

  • 重いデータ(動画・配布ファイル・巨大バックアップ)は 外部ストレージ/CDN
  • バックアップは サーバー外に世代管理で退避
  • 規約とポリシー(フェアユース)を、申込み前に一度だけでも読む(揉め事の大半がここ)

まとめ:用途別の結論(迷わない決め方)

ここまでの内容を踏まえると、「容量無制限」を探すうえでの結論はシンプルです。

  • “無制限”の文字だけで決めない(実際はフェアユース・ファイル数・バックアップ運用で差が出ます)
  • 迷ったら、容量が具体的に明記されているプラン自動バックアップが標準のところから選ぶ
  • 画像やバックアップで容量が膨らむなら、サーバーを盛るより“外に逃がす設計”の方が再現性が高い

用途別の早見(まずはここを読めばOK)

スクロールできます
あなたの状況まず優先すること迷ったらの結論(考え方)
WordPressブログ中心表示速度・復元のしやすさ・運用の手間国内大手の高速共用サーバー標準バックアップで堅く
法人サイト・メール運用重視障害時の切り分け・サポート・継続性Webとメールを分離(メールは専用サービス)も検討
複数サイトをまとめたいドメイン/DBの上限・管理のしやすさドメイン/DBが増えても破綻しない設計(容量+ファイル数の余裕)
画像が多いストレージより“メディア運用”サーバー+外部保管(画像/バックアップ)の組み合わせが最強

WordPressブログ中心の最適解

WordPressブログ目的なら、「容量無制限」を追いかけるより、次の条件を満たすところを選ぶのが安全です。

  • Web+メール+DBの自動バックアップがある(復元手順がわかりやすいほど◎)
  • プランごとの容量や上位プランの違いが明確(“実質上限”を把握しやすい)
  • WordPress運用が前提の機能が揃っている(キャッシュ、簡単移行、セキュリティ周りなど)

おすすめの決め方(迷ったらこの順)👇

  1. まずは標準バックアップが強い会社を軸にする(事故ったときの復旧が速い)
  2. 次に、ディスク容量が数百GBクラスで明示されているプランを選ぶ
  3. それでも足りない見込みがあるなら、画像・バックアップを外部へ(サーバー容量を食い潰さない)

ワンポイント:
ブログ運営で容量が増える主犯は、だいたい 「画像」か「バックアップ」です。
記事数が増えるだけならDBは意外と伸びません(ただしプラグイン・リビジョン・ログで太ることはあります)。

法人サイト・メール運用重視の最適解

法人用途は、「容量」よりも “トラブル時の影響範囲を小さくする設計” が効きます。

おすすめはこの2パターンです。

パターンA:Webとメールを分離(堅実)

  • Web:レンタルサーバー(WordPress/コーポレートサイト)
  • メール:Google Workspace / Microsoft 365 などのメール専用サービス

メリットはシンプルで、障害対応が楽です。

  • Webが落ちてもメールは生きる(逆も同様)
  • メール容量・セキュリティ・運用の責任範囲が明確
  • 社員増・拠点増にも対応しやすい

パターンB:Webもメールもサーバーでまとめる(コスト優先)

この場合は、容量より “バックアップの対象にメールも含まれるか” と、メール運用の制限(送信数・禁止事項) を必ず確認してください。

  • メールボックスが肥大化すると、サーバー全体の容量をじわじわ圧迫します
  • 送信数の上限や禁止用途に触れると、メールが止まることがある(ここが一番事故りやすい)

複数サイトをまとめたい人の最適解

複数サイト運用は、ディスク容量より 「ファイル数」「バックアップの運用」「管理の見通し」 で詰まりやすいです。

おすすめの設計はこれ👇

  • まず「本番サイト群」を置くメインサーバーを決める
  • 次に「検証/テスト」や「一時的なサイト」は、同居させるか分けるかを決める
    • 迷ったら:検証は分ける(バックアップと容量を汚しやすい)

選び方のコツ(失敗しにくい):

  • ドメイン・DBが増えても上限に当たりにくい会社を選ぶ
  • “無制限”表記のサービスは、inode(ファイル数上限)の目安が実質的な天井になりやすい
  • 1契約に詰め込みすぎるなら、復元の単位(サイト単位で戻せるか?)を意識する

実務あるある:
「容量は余ってるのに、バックアップ復元が重くて詰む」「整理が追いつかない」が起きがちです。
複数サイトほど、“削除と棚卸しができる設計”が勝ちます。

画像が多い人のおすすめ構成(サーバー+外部保管の組み合わせ)

画像多めのサイトで、いちばん再現性が高いのはこれです。

  • サーバー:WordPressを快適に動かす(容量は“ほどほどに余裕”でOK)
  • 画像:軽量化+外部保管(必要ならCDN)
  • バックアップ:サーバー外へ二重化(世代管理)

具体策(上から順に効きます)✅

  1. アップロード時点で画像を小さくする(最大横幅を決める)
  2. WebP化+圧縮(見た目を崩さず容量削減)
  3. 古い画像・原本・バックアップを外部へ移動(“サーバーに置きっぱなし”をやめる)
  4. さらに必要なら CDN(表示速度と転送負荷の分散)

この構成にすると、仮に「容量無制限」をうたうサーバーへ移っても、
規約に触れやすい“ファイル置き場化”を避けつつ、実質的に容量問題を解決しやすくなります。


最後に、いちばん大事な実務の一言を残します。

「容量が不安」=「容量無制限に乗り換える」ではなく、
“どこが増えているかを切り分け、増え方を抑える設計にする” だけで、選択肢は一気に広がります。

もし今、あなたが迷っているなら、まずは次の3つだけ実行してください。

  1. 管理画面で 容量の内訳(uploads / backup / cache / mail / DB) を確認
  2. “無制限”候補の 利用規約・フェアユース・禁止事項 をチェック
  3. バックアップは サーバー外に逃がす(世代管理も含めて)

この3ステップを踏めば、あなたの用途にとっての最適解が、かなり高い確度で見えてきます。

目次