WordPressのホームページ作成費用|相場・内訳・安く抑えるコツ

【当ブログは、WordPressテーマ「SWELL」、 レンタルサーバー「ロリポップ! ハイスピードプラン」で運営しています。】

「WordPressでホームページを作りたいけど、結局いくらかかるの?」
調べ始めた瞬間に、こんな悩みが一気に出てきませんか?

「WordPressは無料って聞いたのに、何にお金がかかるの?」
「自作と外注、結局どっちが安い? 後から高くなったりしない?」
「制作会社の見積が幅広すぎて、適正価格が分からない…」
「月額の保守って必要? 維持費は毎月いくら見ておけばいい?」
「初期0円の月額プラン、解約したらサイトはどうなるの?」
「安く作って、表示が遅い/更新できない/セキュリティが不安ってことにならない?」

WordPressの費用は、単純に「ページ数×単価」では決まりません。
目的(何を増やしたいか)作り方(自作/外注)含まれる範囲(原稿・写真・保守)で大きく変わります。だからこそ、最初に“費用の全体像”を正しくつかむだけで、ムダな出費や遠回りをかなり減らせます。

この記事では、初心者でも迷わないように、

  • WordPressの費用が発生するポイント(相場の見方)
  • 初期費用と維持費の内訳(どこで増減するか)
  • 自作と外注の違い(何を削れて、何は削れないか)
  • 見積書のチェックポイント(追加費用を防ぐ)
  • 費用を抑えながら成果を出すコツ(コスパ最適化)

を、できるだけ分かりやすく整理します。
読み終わる頃には、あなたのケースだと「何に」「どれくらい」予算を割くべきかが言語化でき、安心して次の一歩(自作スタート/見積依頼)に進めるはずです。

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目次

まず結論:目的別・作り方別の費用レンジ(1分で把握)

最初に押さえるべきは、WordPressの費用はざっくり 「初期費用(作る)」+「年間維持費(運用する)」 の合計で決まる、という点です。
初心者の方は、まずこの2つに分けて考えるだけで、見積もりや相場が一気に理解しやすくなります。

初年度に必要なお金は「初期費用+年間維持費」で考える

初期費用(作るときに発生しやすいもの)

  • サーバー契約の初期(実質0円のことも多い)
  • 独自ドメイン取得
  • テーマ(無料/有料)
  • 有料プラグイン(必要な場合のみ)
  • 外注するなら制作費(設計・デザイン・実装など)

年間維持費(毎年・毎月発生しやすいもの)

  • サーバー代(年払い/月払い)
  • ドメイン更新費
  • 有料プラグインや外部ツールの継続課金(使う場合)
  • 保守・運用(外注する場合:更新代行・監視・バックアップ等)

目安(初年度の合計イメージ)

「正確な金額」はサービスや要件で変わりますが、初心者がまず掴むべきレンジはこのあたりです。

スクロールできます
作り方初期費用の目安年間維持費の目安初年度合計の目安向いている人
完全自作(無料テーマ中心)0〜2万円1〜2万円1〜4万円まず公開して学びたい
自作(有料テーマ+必要最低限の有料機能)1〜3万円1〜4万円2〜7万円見栄えと効率も欲しい
テンプレ活用の外注(半オーダー)10〜40万円1〜10万円12〜50万円時間を買いたい/最低限の品質確保
オリジナル制作(設計から作り込み)50〜200万円以上5〜30万円以上55〜230万円以上集客・採用で成果を強く狙う

ポイント

  • 「初期費用が安い」より 運用のしやすさ(更新・改修) が効いてきます。
  • 初年度の費用だけでなく、2年目以降にかかる継続コストもセットで見ましょう。

目的別の目安:名刺代わり/集客重視/採用/サービス紹介/EC

ここは「サイトの目的=必要なページと機能」を決めるパートです。
目的が定まると、費用が“自然に”決まります(逆に目的が曖昧だと、見積もりがブレます)。

名刺代わり(会社案内・個人事業の信頼づくり)

  • 必要ページ:トップ/会社概要(プロフィール)/サービス概要/お問い合わせ
  • 目標:信用の担保、最低限の問い合わせ導線
  • 費用感:自作なら低コストで成立しやすい(機能が少ないため)

集客重視(SEO・広告・SNSで問い合わせを増やす)

  • 必要ページ:上記+「実績」「事例」「料金」「よくある質問」「ブログ(コラム)」
  • 目標:検索流入→比較→問い合わせ の導線を作る
  • 費用感:制作よりも、コンテンツ設計・運用がコストに影響しやすい
    • 記事作成や改善の工数がかかるため、外注するなら費用が増えます

採用(応募を増やす・ミスマッチを減らす)

  • 必要ページ:採用トップ/募集要項/仕事内容/メンバー紹介/カルチャー/選考フロー
  • 目標:応募の質と量、離脱の減少
  • 費用感:写真・文章・コンテンツ量が多く、作り込みで費用が上がりがち

サービス紹介(BtoB含む:比較検討される前提)

  • 必要ページ:サービス詳細/料金/導入の流れ/導入事例/よくある質問/資料請求
  • 目標:検討プロセスを前に進める(不安を先回りして潰す)
  • 費用感:フォームや計測(CV計測)、資料導線などで差が出ます

EC(ネットショップ)

  • 必要機能:商品管理、決済、配送、在庫、会員、セキュリティ
  • 目標:購入率・運用効率・トラブル回避
  • 費用感:WordPressでやる場合、プラグイン・保守のコストが増える傾向
    • 「WordPressでEC」は可能ですが、運用体制がないと後で苦しくなります

作り方別の比較:完全自作/テンプレ活用外注/オリジナル制作

初心者が迷いやすいので、違いを“お金”だけでなく“リスク”でも整理します。

1) 完全自作(自分で構築)

メリット

  • 初期費用を抑えやすい
  • 更新や改善を自分で回せるようになる

注意点

  • つまずきポイント(サーバー設定、テーマ調整、セキュリティ、表示崩れ)で時間が溶ける
  • 目的が「集客・採用」だと、設計不足で成果が出にくいことがある

2) テンプレ活用外注(半オーダー)

メリット

  • そこそこ速く、最低限の品質で立ち上がる
  • 価格が読みやすい(パッケージ化されていることが多い)

注意点

  • できる範囲が決まっていて、追加要望が増えると割高になりやすい
  • 管理画面の使いやすさ(更新性)が弱いケースもある

3) オリジナル制作(設計から作り込み)

メリット

  • 目的(集客・採用・ブランディング)に合わせて最適化しやすい
  • 長期的に改善・拡張しやすい設計にできる

注意点

  • 要件定義(何を作るかの整理)に時間が必要
  • 初期費用は上がりやすいが、運用まで設計できれば回収もしやすい

「安い=お得」にならない典型パターン(後から高くなる)

初心者がハマりやすいのは、「最初の見積もりが安い」ことに安心してしまうケースです。
特に次のパターンは、後から費用が増えやすいので要注意です。

  • 月額制で“解約するとサイトが残らない/移管できない”
    • 乗り換え時に作り直しになり、結果的に高くつくことがあります
  • 「制作費は安いが、修正・追加が全部オプション」
    • 小さな変更が積み上がって割高に
  • 管理者権限やログイン情報を渡してもらえない
    • 自分で更新できず、更新のたびに費用発生
  • 保守の範囲が曖昧(何をしてくれる月額なのか不明)
    • いざという時に追加請求が増える
  • コンテンツ(文章・写真)を用意できず制作が止まる
    • 納期遅延→追加費用や機会損失につながる

対策のコツ
「初期費用」より、納品物(何が手元に残るか)運用(誰が更新するか) を先に確認すると失敗しにくいです。

あなたのケースを3質問で振り分け(予算の当て方)

最後に、予算を「それっぽく」ではなく、現実的に決めるための3問です。
この答えで、だいたいの費用帯が決まります。

Q1. ホームページの目的はどれ?(一番近いもの)

  • A:名刺代わり(信用のため)
  • B:問い合わせを増やす(集客)
  • C:応募を増やす(採用)
  • D:サービス理解を深めて資料請求につなげる
  • E:商品を売る(EC)

Q2. 自分で更新する頻度は?

  • A:ほぼ更新しない(年に数回)
  • B:月1〜2回は更新したい
  • C:週1以上で改善したい(ブログ・実績追加など)

Q3. 期限はどれくらい?

  • A:急ぎ(〜2週間)
  • B:1〜2か月
  • C:3か月以上(設計からしっかり)
診断の目安(ざっくり)
  • A(名刺代わり)×A(更新少)×B/C(期限余裕) → 自作でも成立しやすい
  • B(集客)or C(採用)×B/C(更新多) → テンプレ外注以上を検討(設計が重要)
  • E(EC) → 目的と運用体制次第で、WordPress以外も含め比較推奨(維持費が読みにくい)

ここまで決まれば、次は「必要ページ数」と「必要機能」を洗い出すだけで、見積もりの精度が上がります。

前提整理:WordPressには2系統ある(費用構造が別物)

同じ「WordPress」を使っていても、どこが“運営の責任者”になるかで、費用の考え方が変わります。

  • WordPress.org(自前運用):ソフトは無料。でも サーバー・ドメイン・保守 を自分(または外注)で用意する
  • WordPress.com(サービス型)サーバー込みの月額プラン。運用の手間をサービス側に寄せられる(プランにより自由度が変わる)

初心者の方は、まずこの違いを押さえると「なぜ見積もりがバラバラなのか」が腑に落ちます。

WordPress.org(自前運用)の特徴とコストの考え方

WordPress.orgは、WordPress本体(CMS)を自分でサーバーに入れて動かす方式です。

特徴

  • WordPress本体は 無料で入手・利用できます
  • ただし、サイト公開に必要な サーバー・ドメイン は別途手配が必要です
  • 自由度が高いぶん、保守(更新・バックアップ・セキュリティ) を自分で見る必要があります(または保守代行を契約)

コストの見え方(初心者向けの整理)

費用は大きく 「基礎固定費」+「追加オプション」+「保守コスト」 に分かれます。

  • 基礎固定費
    • サーバー代(性能・サポートで幅が出る)
    • ドメイン代(更新費も含めて考える)
  • 追加オプション(必要な人だけ)
    • 有料テーマ、有料プラグイン
    • 画像素材、フォーム、予約、会員、ECなどの機能追加
  • 保守コスト(忘れがちだけど重要)
    • WordPress本体・テーマ・プラグインの更新
    • バックアップ運用
    • 不具合・改ざん時の復旧対応

つまずきやすいポイント(費用に直結)

  • サーバー側に「推奨環境(PHP/DBなど)」があり、古い環境だと移行や上位プランが必要になることがあります
  • 速度・安定性・セキュリティは、ホスティング品質にかなり左右されます
    • 「最安=正解」になりにくいのはここが理由です

WordPress.com(サービス型)の特徴とコストの考え方

WordPress.comは、サーバー運用込みでWordPressを使えるサービスです。
「サーバーの管理は任せたい」「とにかく早く始めたい」人に向きます。

特徴

  • 有料プランなら ホスティングが追加料金なしで含まれるため、別途サーバー契約をしなくても運用できます
  • セキュリティや運用(更新・バックアップ等)の多くをサービス側が担うため、初心者の心理的負担が軽い
  • ただし、できることはプランによって差があり、拡張したいほど上位プランが視野に入ります

コストの見え方(初心者向けの整理)

WordPress.comは基本的に 「月額(または年額)プラン」+「周辺費用」 で考えると整理しやすいです。

  • 月額(または年額)プラン
    • 請求周期(年払い等)で割引がある一方、プラン・地域表示により金額表記が変わることがあります
  • 周辺費用(発生しやすいもの)
    • 独自ドメイン:初年度無料が付く場合があるが、2年目以降の更新費は別途発生しやすい
    • メール:独自ドメインメールを使う場合は追加サービスになることがある
    • プラグイン・拡張:有料プラグインや高度な運用は、プランや提供形態でコストが増えることがある

“初心者が安心できる”要素(例)

たとえばPersonal相当の機能説明では、ホスティング込みに加えて、広告非表示、SSL、バックアップ、セキュリティ機能、サポートなどがパッケージとして案内されています。
また、プラグイン導入が可能なプランでは、リスク増加に備えてバックアップが用意されているといった思想も読み取れます。

上位プランで伸びる部分(費用が上がる理由)

Business相当の案内では、SEO/マーケティング向けの強化や、開発者向けのアクセス(SFTP、WP-CLI、DBアクセス等)、外部連携などが言及されます。
つまり、WordPress.comは「まず簡単に始めて、必要になったら上位へ」という設計になりやすいです。

どっちを選ぶ? 判断基準(自由度・運用負担・SEO・拡張性)

迷ったら、次の“優先順位”で決めると失敗しにくいです。

自由度を優先したいなら

  • WordPress.org が基本的に有利
    • テーマ・プラグイン・サーバー設定まで含めて、やれる範囲が広い
    • 将来の拡張(会員、予約、複雑な導線、速度チューニングなど)に強い

運用負担を減らしたいなら

  • WordPress.com が有利になりやすい
    • サーバー管理やセキュリティ運用の負担を軽くできる
    • 「まず公開して形にする」までが速い

SEOの観点(初心者が押さえるべき現実)

SEOは「どちらを選べば必ず勝てる」というより、運用体制と改善のしやすさが重要です。

  • WordPress.com:運用負担を減らしつつ、プランに応じた機能で改善を回しやすい
  • WordPress.org:自由度が高いので、改善手段が多い。ただし自分(または外注)の運用力が必要

結論としては

  • 「更新や改善を自分で回していきたい(または詳しい人がいる)」→ WordPress.org
  • 「技術面は任せて、内容づくりに集中したい」→ WordPress.com(必要機能に合うプラン選びが重要)

移行のしやすさ・制限・権限周りで注意すべき点

最後に、費用トラブルや“後から詰む”ケースを防ぐためのチェックポイントです。

移行(引っ越し)はできるが、手間と条件は変わる

  • WordPress.comとWordPress.orgは、相互に移行(移転)できる旨が案内されています
  • ただし実務では、テーマ・プラグイン構成、独自機能、URL設計によって移行難易度が変わります
    • 早い段階で「将来移転する可能性があるか」を想定しておくと安全です

制限(できる/できない)は“プランと提供範囲”で起きる

  • WordPress.comは、プランや仕組みにより 扱えるプラグインや機能に制限が生じることがあります
  • また安全性の観点から、リスクが高いプラグインをブロックする方針が示されています
    • 「何でも入れられる前提」で要件を組むと、上位プランが必要になったり、別方式が必要になったりします

権限(ここを曖昧にすると後で費用が増える)

外注や制作サービスを使う場合、最低限ここは握ってください ✅

  • ✅ 管理画面の管理者権限(自分が管理者になれる)
  • ✅ ドメインの管理権限(どこで契約し、誰が所有しているか)
  • ✅ 契約終了時に「サイト(データ)が残るか」「移管できるか」
  • ✅ バックアップの有無と復元方法(いざという時に戻せるか)

ポイント
初期費用が安く見えても、これらが曖昧だと「更新のたびに都度課金」「解約で作り直し」などが起きやすく、結果的に高くなります。

自作(WordPress.org)でかかる費用の内訳

WordPress.orgで「自作」する場合、ソフト自体は無料ですが、サイトを公開して安全に運用するために 周辺コスト が発生します。
考え方はシンプルで、費用は次の3層に分かれます。

  • 必須費用:公開・運用に最低限必要(サーバー/ドメイン/SSL/バックアップ)
  • 任意費用:見た目や機能を強化する(テーマ/プラグイン/素材)
  • 運用費用:放置すると損が出やすい領域(更新・保守・セキュリティ)

必須費用:サーバー/独自ドメイン/SSL/バックアップ

まずは「ここを押さえれば公開できる」必須項目です。
初心者ほど、最初に “運用まで含めた必須” として捉えると失敗しにくいです。

  • サーバー:WordPressを動かす場所
  • 独自ドメイン:URL(例:example.com)
  • SSL:https化(通信の暗号化)
  • バックアップ:万が一の復旧手段

小規模サイトに必要なサーバースペックの目安

小規模サイト(例:会社案内・サービス紹介・固定ページ中心)の場合、サーバー選びで大事なのは「最強スペック」より “WordPressが推奨する要件を満たしているか”“トラブル時に戻せるか” です。

最低限チェックしたいポイント(チェックリスト形式)

  • WordPress推奨の動作環境を満たす
    • PHP・データベース・HTTPSが要件に合うか
  • ストレージがSSD(体感速度に影響しやすい)
  • 自動バックアップがある(できれば標準機能)
  • 復元(リストア)が簡単(管理画面で戻せる等)
  • サポートがある(初心者は特に重要)

補足:スペックを“数字”で決めるなら

  • 「CPUやメモリ」はプラン比較で見えにくいことが多いので、初心者は “WordPress簡単インストール+自動バックアップ+サポート” が揃うかを優先すると判断しやすいです。
  • ECや会員機能など“重いサイト”は別枠(上位プランや設計が必要)なので、最初から分けて考えるのがおすすめです。

ドメインは「取得費」より「更新費」を見落とさない

ドメイン費用で初心者がやりがちなのが、初年度の安さ(または無料)だけ見て決めることです。

よくある落とし穴

  • 取得はキャンペーンで安い(0円〜)
    2年目以降の更新費 は通常料金に戻る
  • 更新費はドメイン種類(.com / .jp など)で違う
    → レジストラ(取得先)によっても変わる

対策は簡単で、契約前に次だけ確認すればOKです。

  • ✅ 「取得費」だけでなく 更新費(2年目以降) を見る
  • ✅ 「移管費」も見る(将来、別会社へ引っ越す可能性があるなら)

SSLは基本無料でも、要件次第で有料になるケース

今は多くのケースで 無料SSL(例:Let’s Encrypt) で十分です。
https化は、ユーザー保護だけでなく、フォーム送信・ログインなどでも必須級です。

ただし、次の条件がある場合は 有料SSL を検討することがあります。

  • 企業の規程で 企業認証(OV)やEV が必要
  • 組織名の表示や審査など、「誰が運営しているか」を強く示したい
  • 監査・コンプライアンス要件がある

ポイントは「無料SSL=危険」ではなく、要件が“追加の証明”を求めるかどうかです。

任意費用:有料テーマ/有料プラグイン/素材(写真・フォント)

ここは「サイトの完成度」を上げる領域です。
ただし、入れ方を間違えると サブスク地獄 になりやすいので、順番が大事です。

おすすめの優先順位

  1. まずは無料で組む(必須の土台を固める)
  2. 足りない部分だけ有料にする(目的から逆算)
  3. 有料は “運用まで含めて払う価値があるか” で判断

テーマ費用:買い切り・年額・複数サイト利用の違い

テーマは見た目だけでなく、編集のしやすさ(更新性) に直結します。
費用形態は主にこの3パターンです。

  • 買い切り型
    • 初期費用だけで使えることが多い
    • ただし「アップデート・サポート期間」が別管理の場合もある
  • 年額(サブスク)型
    • 常に最新版・サポート込みになりやすい
    • 長期運用だと総額が上がる
  • 複数サイト利用ライセンス
    • 複数サイト運営や制作側に向く
    • 個人の単発サイトだとオーバースペックになりがち

テーマ選びのコツは、デモの見た目よりも、

  • ✅ ブロック編集や固定ページの作りやすさ
  • ✅ 表示速度の足を引っ張らないか
  • ✅ アップデート頻度・サポートの有無

を重視することです(結果的に“作成費用”が下がります)。

プラグイン費用:サブスク課金が増えやすい領域

プラグインは便利ですが、費用が増える典型パターンが決まっています。

サブスク化しやすい代表例(必要になりやすい順)

  • バックアップ(自動化・世代管理・復元の簡単さが有料になりやすい)
  • セキュリティ(WAF、リアルタイム防御、監視など)
  • フォーム(スパム対策、通知、連携)
  • 高速化(キャッシュ、画像最適化、CDN連携)
  • SEO補助(高度な機能や連携が有料になることがある)

増やしすぎないコツ

  • “最初から盛らない”:最小構成で公開 → 必要な機能だけ追加
  • 役割が被るものを入れない:同カテゴリのプラグインを複数入れると不具合が増えがち
  • 信頼できる入手元に限定:出所が怪しいと、トラブル対応コストが跳ね上がります

素材(写真・フォント)で費用が増えるポイント

地味ですが、初心者サイトで“完成度差”が出るのが素材です。

  • 写真:無料素材でも十分だが、同業他社と被りやすい
    → 可能なら 自社写真(スマホでもOK) を混ぜると独自性が出ます
  • フォント:商用利用の範囲に注意
    → 企業サイトは特に 利用規約の確認 が安全策

運用で発生する費用:更新・保守・セキュリティの現実

自作でいちばん差が出るのは、制作そのものより 公開後の運用 です。
運用を軽く見て放置すると、後から「時間」か「お金」どちらかで回収されます。

「放置コスト」:更新停止がリスクになる理由

WordPressは、

  • 本体
  • テーマ
  • プラグイン

がそれぞれ更新されます。更新が止まると、次の問題が起きやすくなります。

  • セキュリティリスクが上がる(脆弱性を突かれやすい)
  • バージョン差で不具合が出る(表示崩れ・編集不能)
  • 復旧が難しくなる(“まとめて更新”で壊れやすい)

現実的な対策(初心者向けの運用ルーティン)

  • 月1回:更新通知をチェック → まとめて更新しないで段階的に
  • 更新前:バックアップを取る(自動が理想)
  • 使ってないプラグイン:削除(停止だけでなく、不要なら消す)

「更新が不安」な場合は、最初から バックアップが簡単な環境 にしておくと、心理的負担が大きく減ります。

障害・改ざん時に発生しやすい復旧費の目安

復旧コストは、金額よりも “何が壊れて、どこまで戻す必要があるか” で決まります。
初心者はまず、復旧パターンを3段階で理解すると判断が早くなります。

  1. 軽微:表示崩れ・一部不具合
    • 多くは更新や設定調整で対応可能
  2. 中程度:サイトが真っ白、管理画面に入れない
    • バックアップ復元が最短ルートになりやすい
  3. 重度:改ざん・マルウェア・検索結果がスパム化
    • 復元+原因除去+再発防止(ここで工数が増える)

復旧に強くする“最小セット”はこれです。

  • 自動バックアップ(できれば毎日)
  • 復元手順が明確(ワンクリック復元など)
  • セキュリティ対策(最低限の監視・ログイン保護)

参考として、「セキュリティ対策をサービスとして買う」選択肢もあります。
たとえばセキュリティ製品には、年額プランでマルウェア対応やサポートを含むものがあります(自力復旧が難しい場合の保険として考えるイメージです)。

外注の費用相場:誰に頼むかで価格も中身も変わる

WordPressのホームページ制作を外注するとき、費用がバラつく最大の理由は 「誰が、どこまでやるか」 が案件ごとに違うからです。
同じ“10ページ”でも、テンプレ流用で早く作るのか、目的に合わせて設計から作り込むのかで、金額も成果の出やすさも変わります。

ここでは初心者でも迷いにくいように、依頼先→価格が変わる要因→規模別相場→月額制の注意点 の順に整理します。

依頼先の選択肢:制作会社/フリーランス/マッチング・一括見積

制作会社(Web制作会社)

向いているケース

  • 社内で制作の意思決定や素材準備が苦手で、進行も含めて任せたい
  • 採用・集客など、目的が明確で“設計”から必要
  • 公開後の保守・改善も含めて長く伴走してほしい

費用が上がりやすい理由

  • ディレクション(進行管理)や品質管理の工程が厚い
  • デザイン・実装を複数人で分業し、検証プロセスも入る

注意点(初心者が見落としがち)

  • 「制作のみ」か「運用(更新・改善)込み」かで見積りが別物
  • 相談〜提案〜要件定義までを丁寧にやるほど初期費用は上がりやすい

フリーランス

向いているケース

  • 予算を抑えたい、または「一部だけ手伝ってほしい」(例:WordPress初期構築・テーマ調整だけ)
  • 仕様が固まっていて、指示や素材が用意できる
  • 小〜中規模でスピード重視

強み

  • 小回りが利きやすく、コストが合いやすい
  • 相談〜制作まで同じ人が見るので意思疎通が速い

注意点

  • スキルの幅が大きい(デザインは得意でも運用設計は苦手、など)
  • 病気・多忙時のリスクがあるため、納期・連絡体制・代替手段を確認すると安心

マッチング・一括見積(紹介・比較サービス、クラウドソーシング等)

向いているケース

  • 相見積もりを短時間で取りたい
  • 依頼先の候補を広く集めたい
  • 条件に合う相手を“探す手間”を減らしたい

注意点

  • 安い提案が必ずしも「必要な範囲を含む」とは限らない
  • “比較”するためには、依頼内容(ページ構成・機能・素材提供の有無)をある程度そろえる必要がある

コツ

  • 依頼文に次の3点だけでも書くと、見積もりの精度が上がります
    • 目的(名刺/集客/採用/サービス紹介/EC)
    • 想定ページ(例:トップ+下層8P+お問い合わせ)
    • 原稿・写真を誰が用意するか(自社/依頼先)

価格が変わる主要因:ページ数・デザイン・機能・原稿/写真・納期

外注費は「ページ数」より、“工数が増える条件” で決まります。特に影響が大きいのは次の5つです。

  • ページ数(ただし“ページの種類”が重要)
  • デザイン(テンプレ流用か、オリジナルか)
  • 機能(フォーム以外の追加機能があるか)
  • 原稿・写真(誰が作るか、撮るか)
  • 納期(急ぎか、余裕があるか)

「ページ数」だけでは決まらない(テンプレor作り込みの差)

同じ10ページでも、金額が変わる“本当の理由”はここです。

費用が上がりやすいパターン

  • ページごとにレイアウトが違う(=デザイン・実装が毎回必要)
  • 事例一覧・ブログ一覧など 一覧+詳細 の仕組みが入る
  • 採用ページなど、文章量が多く構成も複雑
  • 1ページ内に「比較表・FAQ・導入フロー」などのパーツが多い

費用が抑えやすいパターン

  • 2〜3種類の“型(テンプレート)”でページを量産できる
    例:固定ページ型、サービス詳細型、実績詳細型 など
  • 共通パーツ(CTA・FAQ・料金表)を使い回せる

初心者は「ページ数」より、“何種類のページテンプレが必要か” を意識すると、見積もりが理解しやすくなります。

機能追加で跳ねやすい項目(予約・会員・決済・検索など)

WordPressは拡張しやすい反面、機能が増えるほど 設計・検証・セキュリティ対策 が必要になり、費用が上がりやすいです。

特に跳ねやすい例(よくある順)

  • 予約(カレンダー、空き枠、通知、決済連携など)
  • 会員(ログイン、権限、マイページ、退会、個人情報管理)
  • 決済(商品・プラン、領収書、キャンセル、特商法対応など)
  • サイト内検索の高度化(絞り込み、タグ、複数条件、速度対策)
  • 外部連携(CRM、MA、LINE、在庫、基幹システムなど)

ポイントは、機能そのものより 「例外処理」 です。
「キャンセル時どうする?」「通知は誰に?」「不正ログイン対策は?」のような“運用の穴埋め”が工数になります。

規模別の相場イメージ:5P/10P/20P/多機能サイト/EC

以下は、初心者が最初に把握するための“目安”です。
実際の金額は 目的・デザイン密度・素材の有無・機能 で上下します。

スクロールできます
規模の目安できることのイメージ制作会社の目安フリーランスの目安
5P(最小構成)会社/店舗の基本情報・問い合わせ導線〜80万円前後10〜30万円前後
10P(標準)サービス詳細や実績、FAQを追加して比較検討に耐える30〜100万円(〜)10〜20万円(小規模なら)〜
20P(しっかり)下層が充実。採用/事例/コラム導線も作り込み100〜150万円前後(〜)50〜100万円(中規模なら)
多機能(会員/予約/高度検索等)仕様設計・検証が増える。運用ルールが重要150〜300万円(〜)要件次第で大きく変動
EC(決済・商品管理等)構築+保守+運用体制が成果を左右100〜500万円(〜)要件次第で大きく変動

補足:初心者の“見積もり比較”でズレやすい点

  • 原稿作成・撮影が含まれているか(含むと上がる)
  • ディレクション(進行管理)が含まれているか(会社は含むことが多い)
  • WordPressの更新しやすさ(管理画面設計)まで入るか(後で差が出る)

月額制・サブスク型の見方(初期0円に潜む条件)

月額制(サブスク型)は、初期費用を抑えて始めやすい一方、契約条件しだいで“自由度”が下がることがあります。

月額制のよくある設計

  • 月額に 制作・サーバー管理・更新保守 が含まれる(プランで範囲が違う)
  • 最低契約期間(例:1〜3年)がある場合がある
  • 解約すると 公開停止 になる場合がある

初心者にとってのメリット

  • 初期コストが小さく、キャッシュフローが読みやすい
  • 更新・保守がセットなら、運用の心理的負担が減る

注意すべきポイント

  • 3〜5年など長期で見ると、買い切りより総額が高くなることもある
  • “作った資産”が自社に残るか(データ引き渡し・移管)で価値が変わる

解約条件・データ所有権・移管可否のチェック

契約前に、ここだけはチェックしておくと「安かったのに高くついた」を防げます。

解約まわり

  • 最低契約期間、違約金、解約の申請期限(何日前までか)
  • 解約後、サイトはどうなるか(公開停止/一部閲覧可/データ受領可)

データ・権利

  • サイトデータ(WordPressのファイル・DB)の引き渡し可否と形式
  • デザインデータ(Figma等)や画像素材の著作権・利用範囲
  • 文章(コピー)の二次利用・改変の可否

ドメイン・運用権限

  • ドメインの名義は自社か(移管できるか)
  • WordPress管理者権限は自社が持てるか
  • バックアップを自社で取得できるか(いつでも持ち出せるか)

現実的な判断のしかた

  • “いつか乗り換える可能性がある”なら、移管とデータ引き渡し を最優先で確認
  • “ずっと任せたい”なら、保守範囲と対応速度(緊急時) を優先

見積書の読み方:費用の中身を工程で分解して判断する

見積書は「合計金額」だけを見ると失敗しやすいです。理由はシンプルで、同じ金額でも 中身(やる範囲・品質・責任範囲) がまったく違うからです。

そこでおすすめなのが、見積書を 工程(プロセス)ごと に分解して確認する方法です。
初心者でも、次の3点を押さえるだけで“地雷”を避けやすくなります。

  • 何を作るのか(成果物:ページ・機能・データ)
  • どこまでやるのか(範囲:原稿・写真・SEO・計測・保守)
  • 誰が責任を持つのか(運用:更新・障害・改ざん対応・連絡体制)

要件定義・設計(目的整理/サイトマップ/導線設計)

要件定義・設計は、見積書で「ディレクション」「企画設計」「情報設計」「サイト設計」などの名目になりやすい工程です。
ここが薄いと、見た目は作れても 成果(問い合わせ・採用応募など) が伸びにくくなります。

見積書で確認したい成果物

  • 目的・ターゲットの整理(誰に何をしてほしいか)
  • サイトマップ(必要ページの一覧)
  • 導線設計(どのページから問い合わせへ進むか)
  • 必要機能の洗い出し(フォーム、予約、実績一覧など)

確認質問(この2つだけでも効果大)

  • 「問い合わせ(応募)までの導線は、どのページ構成で作りますか?」
  • 「公開後に増やすページを想定した設計になっていますか?」

成果が出るサイトほど「設計費」が入っている理由

成果が出るサイトは、だいたい 迷わず行動できる導線 があります。
その導線は、デザインや文章より前に「設計」で決まります。

設計費が入ると何が起きるかというと…

  • ムダなページが減る(作る量が最適化される)
  • 必要な情報が抜けにくい(比較検討の不安を先回りできる)
  • 後から改修しやすい(作り直しリスクが下がる)

逆に、設計が弱い見積は「作って終わり」になりやすいので注意です。

ワイヤー・UI設計(ページ構成と情報設計)

ワイヤーは、各ページの「骨組み(どこに何を置くか)」です。
ここがあると、デザイン前に認識が揃うので 手戻りが減って総額が安くなる ことがあります。

見積書での表記例

  • ワイヤーフレーム作成
  • UI設計
  • ページ構成案

チェックポイント

  • トップだけでなく、主要下層(サービス詳細・料金・事例・採用など)も対象か
  • CTA(問い合わせボタン等)の配置が設計されているか
  • スマホ表示の前提で情報量が整理されているか

初心者が安心できるサイン

  • 「ページテンプレート(型)」という考え方が出てくる
    例:固定ページ型/サービス詳細型/一覧+詳細型 など
    → 型があるほど、追加ページが増えても運用がラクになります。

デザイン(トップ/下層/レスポンシブ)

デザイン費は「見た目の美しさ」だけでなく、信頼感読みやすさ(離脱率)に直結します。
ただし、どこまで作り込むかで金額が大きく変わる工程でもあります。

見積書で確認したい範囲

  • トップページのデザイン:何案か(1案のみ/複数案)
  • 下層ページ:何種類までデザインするか(テンプレ流用か、個別か)
  • レスポンシブ:スマホ・タブレットを別設計するか(調整のみか)

よくある誤解

  • 「下層デザイン一式」と書いてあっても、実際はテンプレ流用が前提のことがあります。
    → 「下層ページは何種類のデザインですか?」と聞くと明確になります。

デザイン費が上がる条件(撮影・イラスト・アニメーション等)

デザイン費が上がるのは、だいたい次のどれかが入るときです。

  • 写真撮影(人物・店舗・商品)
  • イラスト制作(オリジナル図解・キャラクター)
  • アニメーション(スクロール演出・動画背景など)
  • ブランディング要素(ロゴ、トーン&マナー設計)

大事なのは「上げるべきところにだけ上げる」こと。
初心者は、まず トップと主要導線ページ(サービス詳細・料金・問い合わせ導線)を優先すると失敗しにくいです。

実装(コーディング/WordPress組み込み/カスタム投稿)

実装は、見積の中で「サイトの使いやすさ」「壊れにくさ」「速度」に影響しやすい工程です。
表記は「コーディング」「WordPress構築」「CMS実装」「テーマ化」など様々です。

見積書で確認したい成果物

  • WordPressへの組み込み範囲(固定ページだけ/投稿・一覧も含む)
  • カスタム投稿(事例、実績、お知らせ等)の有無
  • フォーム実装(何フォーム、どんな項目、スパム対策)
  • 表示速度や画像最適化の対応範囲(入っているか)

更新しやすさを左右する「管理画面設計」

初心者が後悔しやすいのがここです。
見た目が同じでも、管理画面が使いにくいと 更新のたびに外注費が発生 します。

更新しやすい管理画面の例

  • 事例やお知らせが「入力フォーム」になっていて、追加が簡単
  • 見出しやFAQがブロックで編集できる
  • 画像差し替えの場所が分かりやすい

見積書で確認・質問したいこと

  • 「自分で更新する想定のページはどこですか?」
  • 「更新手順の説明(マニュアル・レクチャー)は含まれますか?」
  • 「管理画面はブロックエディタ前提ですか?独自ビルダーですか?」

コンテンツ制作(原稿/写真/図解/動画)

ここは見積が最もブレやすい工程です。
なぜなら「誰が用意するか」で費用も納期も大きく変わるからです。

見積書でありがちな表記

  • 原稿作成/ライティング
  • 取材・ヒアリング
  • 写真素材手配/撮影
  • 図解制作

初心者がやるべき整理

  • 自社で用意できるもの:会社情報、料金、サービス手順、実績の数字など
  • 外注したほうが良いもの:伝わる文章構成、比較されるポイント整理、図解、撮影

原稿の有無で見積がブレる:誰が書くかを先に決める

原稿の担当が曖昧だと、こうなりがちです。

  • 見積は安い(原稿は含まれていない)
  • でも公開直前に「文章がない」問題が発生
  • 結果、追加費用 or 納期遅延

おすすめは、最初にこの2択を決めることです。

  • 自社で書く:構成テンプレと文字数目安、締切を先に決める
  • 外注で書く:取材回数、修正回数、SEO配慮範囲を契約で固定する

SEO・計測(最低限の初期設定〜運用設計まで)

SEOは「記事を書くこと」だけではありません。
制作段階で最低限の土台を作ると、公開後の伸びが変わります。

見積書の表記例

  • SEO初期設定
  • 内部SEO
  • 計測設定(GA4 / Search Console)
  • CV計測

初期SEOでやること:インデックス・構造化・速度・内部導線

最低限、制作時点で押さえたい項目は次です。

  • インデックスの前提整備
    • noindexの誤設定がない、重複ページを増やしすぎない など
  • 構造化の基本(必要な範囲で)
    • パンくず、FAQなど(やりすぎより“適切に”)
  • 表示速度の基本
    • 画像の最適化、不要な機能を増やさない
  • 内部導線
    • 「迷った人が次に読むページ」が用意されているか(FAQ・料金・事例など)

注意点

  • 「SEO一式」という表記は範囲が曖昧になりがちです。
    → 具体的に「何をやるのか」を箇条書きで出してもらうのがおすすめです。

計測でやること:問い合わせ計測・目標設定・改善サイクル

計測が入っていないと、公開後にこうなりがちです。

  • アクセスは見えるけど、問い合わせが増えた理由が分からない
  • 改善しても効果測定できず、勘で動くことになる

初心者でも最低限やると良いのはこの3点です。

  • 問い合わせ完了の計測(フォーム送信完了など)
  • 目標の定義(月何件、どのページから増やすか)
  • 改善サイクル(月1回のレポート or 定例、など)

テスト・公開・操作説明(納品物の範囲を明確に)

ここが抜けると「公開後に直すための追加費用」が発生しやすいです。

見積書で確認したい内容

  • 対応ブラウザ(PC・スマホ、主要ブラウザ)
  • 表示崩れチェックの範囲
  • フォーム送信テストの有無
  • 公開作業(本番反映)を誰がやるか
  • 操作説明(レクチャー)・マニュアルの有無

初心者の安心ポイント

  • 「納品物」が明確(例:ログイン情報、テーマ一式、マニュアル、バックアップ手順)
  • 「修正回数」や「軽微修正の範囲」が明確

保守・運用(更新代行/監視/バックアップ/セキュリティ対応)

保守は、安さより 範囲の明確さ が大事です。
月額が安くても、肝心の作業が含まれていないと“結局その都度課金”になります。

見積書に入っていると安心な項目例

  • WordPress本体・テーマ・プラグインの更新
  • バックアップ(頻度、保管世代、復元対応)
  • 監視(死活監視、改ざん検知など)
  • 障害時の一次対応(連絡、復旧の目安)
  • 軽微な更新代行(月◯回まで等)

保守の範囲を「作業内容」で定義する(曖昧な月額を避ける)

月額保守で必ず確認したいのは「やることが文章で定義されているか」です。
金額よりここが重要です。

チェックリスト(このまま質問に使えます)

  • バックアップは「自動」か「手動」か/復元は誰がやるか
  • 更新作業は含まれるか(本体・テーマ・プラグイン)
  • 緊急時の対応時間(平日のみ?夜間は?)
  • どこまでが月額内か(軽微修正、文言変更、画像差し替えなど)
  • 改ざん・マルウェア時の対応は含まれるか(別料金か)

ワンポイント

  • “保守=保険”に近いので、初心者ほど 「復元できる設計」 を重視すると精神的にも楽になります。

見落としがちな“追加コスト”チェックリスト

WordPressの制作費は「作って終わり」ではなく、運用の現実に合わせて“後から足される費用”が出やすいのが特徴です。
ここでは初心者が見落としやすい項目を、何にお金が発生しやすいか/どのタイミングで必要になるかの観点で整理します。

メール運用(独自ドメインメール・SMTP・到達率)

ホームページ運用で「意外と詰まる」のがメールです。
問い合わせ返信・見積送付・採用連絡など、メールが届かない=機会損失になりやすいため、早めに設計しておくと安心です。

追加コストが出やすいポイント

  • 独自ドメインメールの利用
    • 例:info@〜、contact@〜 を使うために、メールサービス(ユーザー課金)が必要になることがあります
  • SMTP(送信)の強化
    • WordPressからの通知メールが迷惑メールに入る/届かない場合、SMTPリレー(外部送信)を使う設計にすると安定しやすいです
  • 到達率(Deliverability)対策
    • 送信ドメイン認証(SPF / DKIM / DMARC)を整えないと、受信側の審査が厳しくなりやすいです
    • メルマガ等の大量配信をするなら、要件がさらに増えます(解除リンクやヘッダー要件など)

まずやるチェック(初心者向け)

  • ✅ 独自ドメインメールは「誰が」「どのサービスで」運用するか
  • ✅ WordPressの通知メールは、将来SMTP対応が必要になりそうか(問い合わせ量が増えるほど必要になりがち)
  • ✅ 送信ドメイン認証(最低限SPF or DKIM、必要ならDMARC)を整える予定か

フォーム(スパム対策・自動返信・CRM連携)

フォームは“無料で作れる”反面、運用が始まると機能追加が連鎖しやすい領域です。

追加コストが出やすいポイント

  • スパム対策
    • 迷惑送信が増えると、対策のために外部サービス(reCAPTCHA等)や有料機能が必要になることがあります
    • アクセスが増えるほど、無料枠を超えて課金が発生するケースもあります
  • 自動返信・通知の強化
    • 自動返信のテンプレ整備、添付ファイル対応、条件分岐(問い合わせ種別で送信先を変える)などで工数が増えます
  • CRM/MA連携
    • HubSpot等への自動登録、スプレッドシート連携、タグ付け、二重登録防止などが入ると「設計+保守」が必要になります

ありがちな“後から追加”の流れ

  • フォーム設置(無料)
    → スパム増える
    → 対策追加(reCAPTCHA等)
    → 問い合わせ管理が追いつかない
    → CRM連携
    → 送信エラーや通知漏れが出る
    → 監視・保守の必要性が上がる

先に決めるとブレない2点

  • 「スパム対策は最初から入れるか、増えたら入れるか」
  • 「問い合わせ情報をどこで管理するか(メールだけ/シート/CRM)」

画像最適化・CDN・高速化(表示速度と保守のトレードオフ)

表示速度を上げる施策は、成果(離脱・CV)に効きやすい一方で、“速くするほど運用が難しくなる”ことがあります。

追加コストが出やすいポイント

  • 画像最適化
    • 画像圧縮・WebP/AVIF化・遅延読み込みなどで、プラグイン有料化や外部最適化サービスが必要になることがあります
  • CDN(配信の高速化)
    • CDN導入自体は低コストでも、画像最適化機能(例:自動圧縮、画像変換)が有料プラン条件になりやすいです
  • キャッシュ・高速化の“設計”
    • キャッシュ設定が強いほど、更新が反映されない/フォームや会員で不具合が出る等、調整コストが出やすいです

判断のコツ(初心者向け)

  • 小規模サイトは、まず 「画像を軽くする」+「不要機能を増やさない」 が費用対効果◎
  • 速度が課題になってから、段階的に
    1. 画像最適化
    2. キャッシュ最適化
    3. CDN+画像変換
      の順で足すと、トラブルが少ないです

“保守が増える”サイン

  • 表示崩れの相談が増えた
  • 更新しても反映されない事象が出る
  • プラグイン同士の干渉が起きる
    → このあたりから、月額保守や運用ルール整備の価値が上がります。

多言語対応・アクセシビリティ・法務ページの整備

「後回しにされがちだけど、必要になった瞬間にコストが跳ねる」三点セットです。

多言語対応で増えやすいコスト

  • 翻訳作業(ページ数×言語数で直線的に増える)
  • 翻訳の更新運用(日本語を直したら他言語も直す)
  • 多言語プラグインや運用設計(URL構造、言語切替、翻訳の担当分担)

コツ
多言語化があり得るなら、最初から「ページの型」を揃えると翻訳・追加がラクになります。

アクセシビリティで増えやすいコスト

  • 文字サイズ、コントラスト、キーボード操作、フォームのエラー表示など、作り直しが発生しやすい範囲が多い
  • 監査(チェック)→ 改修 → 再チェック、という流れになりやすい

コツ
最初から「読みやすさ」「操作しやすさ」をデザイン・実装の要件に入れると、後からの改修費が減ります。

法務ページで増えやすいコスト(最低限そろえたい)

  • プライバシーポリシー(個人情報の取り扱い)
  • 利用規約/免責(サービス形態によって)
  • 特定商取引法に基づく表記(EC・有料サービス・申込が絡む場合)

コツ
「テンプレを貼る」だけだと運用実態とズレやすいので、
フォームで何を取るか/どこに送るか/保管期間など、実態を先に整理するとスムーズです。

リニューアル・移転・乗り換え(将来コストの設計)

将来コストで一番大きくなりやすいのが、引っ越し(移転)とリニューアルです。
最初の制作費を抑えたつもりが、数年後に「作り直し」になって高くつくことがあります。

追加コストが出やすい場面

  • 制作会社(または月額サービス)を解約したらサイトが残らない
  • ドメインやサーバーの権限が自社にない
  • テーマや機能が独自実装で、別環境に移しにくい
  • URL設計が変わり、リダイレクト設計が必要になる(SEO・広告に影響)

“移転しやすいサイト”にするチェック

  • ✅ ドメインは自社名義(移管できる)
  • ✅ WordPress管理者権限を自社が保持
  • ✅ バックアップ取得手段がある(復元できる)
  • ✅ コンテンツ移行の方法を理解している(エクスポート/インポートの限界も含めて)

現実的な予算の見方(初心者向け)

  • リニューアルは「デザインだけ」ではなく、
    構成見直し・原稿更新・写真差し替え・計測再設計が入ると一気に増えます
  • 移転は「移すだけ」ではなく、
    メール・DNS・SSL・リダイレクト・動作検証まで含めると工数になります

費用を抑えながら成果を出す作り方(コスパ最適化)

「安く作る」と「成果を出す」は両立できます。ポイントは、最初から全部盛りにしないことと、削ってはいけない工程を見極めることです。

最小構成で公開→改善(スモールスタート戦略)

最初から完璧を目指すと、費用も納期も膨らみがちです。
一方で、公開が遅れるほど「問い合わせが来ない期間」が長くなり、機会損失になります。

スモールスタートの基本はこの順番です。

  1. 最低限の導線(問い合わせ・予約など)を整えて公開
  2. 実際の反応(アクセス・問い合わせ・離脱)を見て改善
  3. 伸びるページにだけ投資して強化(ページ追加・写真撮影・図解など)

最小サイトマップ例:まず必要なページだけ作る

目的別に「最初に必要なページ」だけで組むと、ムダが減ります。

名刺代わり(まずは信頼獲得)

  • トップ
  • サービス(または事業内容)
  • 会社概要
  • お問い合わせ
  • プライバシーポリシー

集客・問い合わせ(比較検討に勝つ)

  • トップ
  • サービス詳細(1〜3ページ)
  • 料金
  • 実績・事例(なければ「導入の流れ」でも可)
  • よくある質問(FAQ)
  • お問い合わせ
  • 会社概要
  • プライバシーポリシー

採用強化(応募の不安を潰す)

  • 採用トップ
  • 募集要項(職種別にテンプレ化)
  • 仕事紹介・1日の流れ
  • 会社情報/カルチャー
  • 応募フォーム(または応募導線)
  • プライバシーポリシー

ポイントは、ページ数より 「迷わず問い合わせ(応募)できる導線」 があるかです。

後から足すと高くなるもの/安く済むもの

同じ“追加”でも、あとから高くつくものと安く済むものがあります。

スクロールできます
後から高くなりやすい理由最初にやるべき対策
URL構造の大変更(カテゴリ再設計、言語追加など)既存URLとの整合・リダイレクトが必要最初に「ページの型」と階層を決める
会員・予約・決済などの複雑機能例外処理・セキュリティ・検証が増える必要時期を決め、段階導入にする
全ページ個別デザイン量に比例して工数増テンプレ(ページの型)を作って増やす
多言語・アクセシビリティ後付け作り直しが発生しやすい文字サイズ・配色・構造を初期から配慮
“独自仕様”の作り込み(移転不可になりやすい)乗り換えコストが跳ねる権限・データ所有・移管可否を契約で確保
スクロールできます
後から安く済みやすい理由事前準備
既存テンプレに沿ったページ追加型があると増やすだけテンプレを2〜3種類用意
事例・実績の追加入力欄が整っていれば運用で回るカスタム投稿など更新設計をしておく
FAQの追加・改善文章中心で対応可能よくある質問を最初から10個程度用意
CTA(問い合わせ導線)改善表示調整で効果が出やすい計測(完了)を設定しておく

テンプレ・テーマ活用で削れる工数、削れない工数

テーマやテンプレはコスパ最適化の主役ですが、「削って良い工程」と「削ると成果が落ちる工程」があります。

テンプレ・テーマで削れる工数(費用が下がりやすい)

  • 0からのデザイン制作(ベースデザインの作り込み)
  • コーディング量(共通パーツが揃う)
  • レスポンシブ対応(最初から整っていることが多い)
  • 表示パーツ(料金表・FAQ・CTAなど)の実装

削れない工数(ここを削ると失敗しやすい)

  • 目的整理(誰に何をしてほしいか)
  • 導線設計(どのページから問い合わせに進むか)
  • 原稿(何をどう伝えるか)
  • 写真・実績(信頼の根拠)
  • 計測(改善サイクルを回す土台)

実務でおすすめなのは、「見た目はテーマで時短」+「設計と中身は手をかける」です。
見た目に投資しすぎるより、サービス詳細・料金・事例・FAQの中身を強くした方が成果に直結しやすいです。

素材・原稿の内製範囲を決める(品質と工数のバランス)

外注費のブレは「原稿と素材」で起きます。逆にここを整理すると、見積が安定します。

内製がおすすめの範囲(自社が強い)

  • 料金・プラン・提供範囲(曖昧だと後で修正が増える)
  • 実績データ(導入数、対応エリア、事例の数字)
  • よくある質問(問い合わせ対応の現場が一番詳しい)
  • 強みの根拠(選ばれる理由、比較されるポイント)

外注がおすすめの範囲(プロが強い)

  • 文章の“構成”と“見せ方”(読みやすさ・説得力)
  • キャッチコピー・ファーストビューの整理
  • 図解・導線設計(理解コストを下げる)
  • 写真撮影(人物・店舗・商品は信頼に直結)

内製でコスパを上げるコツは、完成原稿をいきなり書かずに「素材」を作ることです。

内製で用意すると強い“素材セット”

  • サービスの対象/対象外(やらないこと)
  • 料金表(条件・追加料金・例)
  • 導入の流れ(手順と所要時間)
  • よくある質問(10〜20個)
  • 実績(数字+短いストーリー)
  • 写真(外観/作業風景/スタッフ/商品)

これが揃うと、外注が必要でも「ライティング+整形」に寄せられて、総額が下がりやすいです。

補助金・助成金を使う場合の注意(要件・スケジュール)

補助金はうまく使うと強いですが、手順を間違えると“対象外”になりやすいので要注意です。制度ごとにルールが違うため、必ず最新の公募要領を確認してください(ここでは「初心者が躓きやすい共通点」をまとめます)。

まず押さえるべき全体像(スケジュールの型)

  • 事前準備:制度選定、要件確認、必要ID(例:GビズID)準備
  • 申請:電子申請(Jグランツ等)、必要書類の作成
  • 採択後:交付決定
  • 実施:交付決定後に発注・契約・支払い・納品(ルール厳守)
  • 実績報告:証憑を揃えて報告 → 確定検査 → 入金(原則、後払い)

よくある落とし穴(初心者が一番やりがち)

  • 交付決定前に契約・発注・支払いしてしまう
    → 採択されても、その支出が対象外になるリスクがあります。
  • 「ホームページ費だけ」で申請できない制度がある
    → たとえば小規模事業者持続化補助金(一般型・通常枠)では、ウェブサイト関連費だけの申請ができない等、上限・制約があります。
  • キャッシュフローを見誤る
    → 多くは後払いなので、いったん自社で立替が必要です。

チェックリスト(申請前に最低限確認)

  • ✅ 対象経費に「ウェブサイト・ECサイト・改修」が含まれるか
  • ✅ 上限・按分・制約(例:ウェブ関連費の上限、単独申請不可など)があるか
  • ✅ 契約・発注・支払いのタイミングルール
  • ✅ 申請に必要な外部書類(商工会議所の確認書など)があるか
  • ✅ 申請〜交付決定までの期間(制作スケジュールに耐えるか)

実務上のおすすめ

  • 補助金前提で制作会社に相談するなら、「交付決定後に着手できる体制」か確認する
  • 見積は「要件に沿う経費区分」で分けてもらう(後で対象外になりにくい)
  • 迷ったら、まず 公式窓口・公式サイト の情報に寄せて判断する(SNSやまとめ記事だけで決めない)

依頼先選びで失敗しない:E-E-A-T視点のチェック項目

制作会社・フリーランス・月額サービスなど、依頼先の“当たり外れ”は 技術力よりも「信頼できる運用」を前提にしているかで決まることが多いです。
そこで役立つのが、E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)でのチェックです。

下の表のように「何を見ればいいか」「何を質問すればいいか」を揃えると、初心者でも判断しやすくなります。

スクロールできます
観点見るべき証拠見積前に聞く質問例
Experience(経験)公開後の改善事例、運用レポート、問い合わせ増の再現例「公開後にどんな改善を、どの頻度でやりますか?」
Expertise(専門性)WordPress運用(更新・バックアップ・復元)や速度/セキュリティの説明が具体的「更新・バックアップ・復元は誰が、どうやりますか?」
Authoritativeness(権威性)実績の質、第三者評価、業界での信頼(ただし“数”より中身)「似た目的(問い合わせ/採用など)の成功事例はありますか?」
Trust(信頼性)契約・権限・納品物・移管の透明性、緊急時の対応体制「管理者権限、納品物、解約後の扱いを契約に明記できますか?」

実績の見方:同業種より「目的が近い事例」を重視

「同業種の制作実績が多い=安心」とは限りません。
それよりも、あなたの目的と近い成果を出しているかを見たほうが失敗しにくいです。

目的別に見るポイント

  • 名刺代わり(信頼獲得)
    • 会社の強みが整理され、問い合わせ導線が迷わない
    • 実績・FAQ・料金の見せ方が分かりやすい
  • 集客(問い合わせ増)
    • サービス詳細や事例が「比較検討」に強い構成
    • 計測(問い合わせ完了など)と改善の話ができる
  • 採用(応募増)
    • 募集要項のテンプレ化、応募の不安を潰す導線
    • 仕事内容・カルチャー・選考フローが整理されている
  • 多機能(予約・会員・EC)
    • “機能”よりも、運用ルール(例外処理)が説明できる
    • 障害時の切り分け・保守体制の説明が具体的

実績チェックでの注意点(初心者が見落としがち)

  • 見た目が良いだけの事例(成果が語れない)
  • 事例が古く、現在のWordPress運用・セキュリティ前提と合っていない
  • 「何をどこまで担当したか」が不明(デザインだけ/実装だけ等)

提案力を見抜く質問集(見積前に聞くべきこと)

提案力は「話がうまいか」ではなく、あなたの目的に対して、作り方と運用の筋道が立っているかで見抜けます。
以下の質問は、相手のレベルが自然に出ます(丸投げ防止にもなります)。

目的・導線の質問(設計の深さが分かる)

  • 「このサイトの“最重要ページ”はどれで、理由は何ですか?」
  • 「問い合わせ(応募)までの導線を、ページ構成でどう作りますか?」
  • 「最初に作るべき最小ページ構成は何ですか?」(スモールスタートできるか)

体制・進め方の質問(手戻りリスクが分かる)

  • 「制作中の確認回数と、修正回数の上限はありますか?」
  • 「原稿と写真は、誰がいつまでに用意しますか?不足時はどうしますか?」
  • 「担当者が変わる工程はありますか?(分業の場合の連携体制)」

品質・トラブル対応の質問(運用耐性が分かる)

  • 「更新・バックアップ・復元は、誰がどの手順でやりますか?」
  • 「不具合が出たとき、一次切り分けはどこまで対応しますか?」
  • 「セキュリティ対策は“何をやるか”を箇条書きで出せますか?」

SEO・運用の質問(公開がゴールになっていないか)

  • 「公開後の改善は、何を見て何を変えますか?」(計測→改善の流れ)
  • 「最低限入れる計測(問い合わせ完了など)は何ですか?」
  • 「ページ追加や事例追加を“自分で”できる設計にしますか?」
SEO・運用まで見ているか(公開がゴールになっていないか)

公開がゴールの提案だと、よく起きる問題はこれです。

  • 問い合わせが増えない → どこが悪いか分からない(計測がない)
  • 更新が難しい → 追加修正が毎回有料(管理画面設計が弱い)
  • 伸びるページに投資できない → 改善の打ち手が出ない

逆に、運用を見ている提案は、「公開後に何をどう改善するか」が言語化されています。
初心者はここを最重要チェックにすると、ハズレを引きにくいです。

契約前の必須確認:著作権・管理者権限・納品物・移管

“揉めるポイント”は、だいたい契約前に潰せます。
以下は、最低限そろえておきたい確認事項です。

著作権・利用範囲(特にデザインと文章と写真)

  • デザイン(サイトの見た目)を 自社が自由に改変できるか
  • 写真・イラスト・フォントなど素材の 商用利用範囲 と、二次利用の可否
  • 文章(コピー)の著作権/利用権が 自社の運用に足りる形で確保できているか
  • 第三者権利侵害があった場合の責任分担(誰が対応するか)

※「契約書に何も書いてない」が一番危険です。曖昧なままだと、後から改修や移管がしにくくなります。

納品物(これが揃わないと“自社資産”になりにくい)

  • WordPressのログイン情報(管理者)
  • ドメイン管理情報(名義・移管可否)
  • サーバー管理情報(アカウント、バックアップ取得手段)
  • テーマ・プラグイン構成、設定情報(一覧)
  • マニュアル(最低限:更新方法/バックアップと復元/連絡窓口)

移管(乗り換え)の可否と費用

  • 移管できるか(技術的・契約的)
  • 解約時に、データを どの形式で 渡してもらえるか
  • 移管作業が必要な場合の 費用目安(ここがブラックボックスだと怖い)
「WordPressのログイン情報は誰が持つ?」問題を避ける

結論として、自社が管理者権限(Administrator)を持つのが安全です。
そうでないと、次のリスクが現実に起きます。

  • 更新できない(修正のたびに依頼が必要)
  • 保守会社を変えられない(乗り換えコストが跳ねる)
  • 事故時に復旧できない(連絡がつかない等)

おすすめの形はこれです。

  • 自社:管理者(Administrator)
  • 制作側:必要に応じて権限を付与(編集者など)
  • 重要情報(ドメイン・サーバー)は自社名義で管理

保守契約の確認:対応範囲・速度・緊急時の連絡体制

保守は「月額いくら」より 何をしてくれるか(作業定義) が重要です。
曖昧な月額は、結局“都度見積”になりやすいので避けたいところです。

最低限、作業内容で明確にしたい項目

  • 更新作業:WordPress本体/テーマ/プラグイン(頻度と手順)
  • バックアップ:頻度、保管世代、復元対応の有無
  • 監視:死活監視、改ざん検知の有無
  • 変更対応:文言修正、画像差し替え、軽微修正(月◯回まで等)
  • 障害対応:一次切り分け、復旧の目安、追加費用の条件

連絡体制で差が出る質問

  • 「緊急連絡は何時〜何時ですか?夜間・休日はどうなりますか?」
  • 「一次返信の目安(SLA)はありますか?」
  • 「改ざん・マルウェア疑いのとき、最初に何をしてくれますか?」

保守が強い依頼先は、セキュリティや復旧を“根性論”ではなく、手順と範囲で説明できます。

よくある質問(FAQ)

「WordPressは無料」って本当? どこから費用が発生する?

結論として、WordPress本体(ソフト)は無料ですが、ホームページとして公開・運用するには周辺コストが発生します。

主なパターンは2つです。

  • WordPress.org(自前運用)
    • ✅ WordPress本体は無料
    • ⚠️ ただし サーバー代/ドメイン代/(必要なら)メール/保守 などが別途かかる
    • ⚠️ 更新・バックアップ・セキュリティは「自分でやる or 外注する」前提
  • WordPress.com(サービス型)
    • ✅ プラン料金に ホスティング等が含まれる 形で始めやすい
    • ⚠️ できることはプランで変わる(独自ドメイン、プラグイン等)

「無料」という言い方で混乱しやすいのは、“ソフトは無料” と “運用まで無料” が別だからです。
初心者は「自分で管理する(.org)」か「運用をサービスに寄せる(.com)」で考えると整理できます。

月額はいくらかかる? 維持費の相場は?

月額(維持費)は「何にお金が出ていくか」を分解すると、見誤りにくいです。
目安は 毎月+年1回(更新)+必要時(追加) の3層で考えます。

維持費の内訳(代表例)

スクロールできます
区分発生タイミング
毎月サーバー、保守(外注なら)毎月
年1回ドメイン更新、(必要なら)メール契約更新年1回
必要時テーマ・プラグイン、有料素材、復旧費など必要なとき
  • WordPress.org(自前運用)の場合
    • 最低限:サーバー+ドメイン(+バックアップ/セキュリティをどうするか)
    • さらに:独自ドメインメール、フォーム強化、速度改善などで増える
  • WordPress.com(サービス型)の場合
    • プラン料金=維持費の中心になりやすい
    • ドメインが「初年度のみ含まれる」ケースもあるので、2年目以降の更新も見ておくと安心

※金額は選ぶサービス・プラン・キャンペーンで変動します。正確な料金は公式の料金表で確認するのが確実です。

自作と外注、どのタイミングで切り替えるのが得?

「得かどうか」は、お金よりも「時間・機会損失・リスク」で決まりやすいです。
次に当てはまるほど、外注に切り替える価値が上がります。

✅ 外注が“得”になりやすいサイン

  • 目的が明確(問い合わせ増・採用増など)で、導線設計が必要
  • 公開を急ぎたい(公開が遅れる=機会損失が大きい)
  • 更新が続かない(自作だと放置しがち)
  • 予約・会員・決済など、複雑機能が必要
  • 社内に「原稿・写真・判断」を回す体制がなく、進行が止まりやすい

✅ 自作が“得”になりやすいサイン

  • 最小構成でまず公開し、徐々に改善していきたい
  • 1〜2ヶ月ほど試行錯誤できる時間がある
  • 更新や学習を楽しめる/社内に詳しい人がいる

現実的には、最小構成は自作で公開 → 伸びる段階で外注(設計・デザイン・改善だけ頼む)がコスパ良いケースも多いです。

安く作ると何が起きやすい?(速度・セキュリティ・更新性)

「安い=悪い」ではありませんが、安くするほど 削られやすい工程があり、その結果としてトラブルが起きやすくなります。

速度で起きやすいこと

  • 画像が重い(最適化なし)→ 表示が遅い
  • 重いテーマや機能の盛りすぎ → 体感が悪化
  • キャッシュ設定が雑 → 更新が反映されない/崩れる

セキュリティで起きやすいこと

  • 更新・バックアップ運用がない → 事故時に戻せない
  • 不要プラグインが増える → リスク・不具合が増えやすい
  • 誰が監視・復旧するか不明 → 緊急時に詰む

更新性で起きやすいこと

  • 管理画面が整っておらず、更新が難しい → 結局外注の都度課金
  • 独自仕様の作り込みが強く、引っ越しできない → 将来コスト増

安く作るなら、最低限ここは守るのがおすすめです。

  • ✅ バックアップ(復元できる仕組み)
  • ✅ 更新できる設計(管理画面が分かりやすい)
  • ✅ “誰が運用するか”が決まっている(自分 or 保守契約)

制作期間はどれくらい? 費用と納期の関係は?

制作期間は、ページ数よりも 原稿・写真・意思決定の速さで変わります。

目安(初心者がイメージしやすい範囲)

  • 最小構成(5P程度・テンプレ活用):2〜6週間
  • 標準(10〜20P・設計+下層作り込み):1.5〜3ヶ月
  • 多機能(予約・会員・ECなど):2〜6ヶ月以上(要件次第)

費用と納期の関係で起きやすいこと

  • 短納期ほど、追加費用(特急対応)が出やすい
  • 急ぐほど、原稿や素材を急造しがちで、公開後に手戻り→結果コスト増

納期を安定させるコツは、制作前に次を先に決めることです。

  • 目的(何を増やしたいか)
  • 最小サイトマップ(最初に作るページ)
  • 原稿・写真の担当と締切(誰がいつまでに用意するか)

SEOは最初から入れるべき? 後からでも間に合う?

SEOは「記事の量産」だけではなく、検索エンジンに正しく理解される土台が大事です。
後からでも改善はできますが、最初にやっておくと手戻りが減る項目があります。

最初から入れておきたい(手戻りが大きい)

  • インデックスされる前提(noindexの誤設定を避ける等)
  • ページ構造(見出し構造、分かりやすいURL・導線)
  • 内部導線(関連ページや問い合わせまでの導線)
  • 速度の基本(画像最適化、不要機能を盛りすぎない)

後からでも強化しやすい(改善で伸ばせる)

  • コンテンツの追加・改善(事例、FAQ、比較の説明など)
  • タイトルや説明文の改善
  • 重要ページの強化(料金・サービス詳細・事例)

結論:「最低限の初期SEO(土台)」は最初から、コンテンツは 公開後に改善が現実的で強いです。
Googleも、SEOは検索エンジンが内容を理解し、ユーザーが判断しやすくするための取り組みだと説明しています。

まとめ:あなたの予算を決める手順と次の一手

予算決定の手順(目的→必要ページ→必要機能→運用体制→見積)

初心者でもブレずに予算を決めるには、「作るもの」ではなく「達成したいこと」から逆算します。次の順で整理すると、相見積でも比較しやすくなります。

  1. 目的を1つに絞る(最優先ゴール)
    例:問い合わせ増/採用応募/来店予約/資料請求/EC購入
    • ゴールが複数ある場合は「まずは何を増やすか」を決めます。
  2. 最小サイトマップを決める(必要ページだけ)
    • まず公開に必要なページだけでOK(後から追加できるものは後回し)
  3. 必須機能と“なくても回る機能”を分ける
    • 必須:問い合わせフォーム、基本導線、スマホ対応 など
    • 要検討:予約/会員/決済/高度検索/多言語 など(ここで費用が跳ねやすい)
  4. 素材・原稿の担当を決める(費用が最もブレる)
    • 原稿:自社で用意/外注(取材あり)
    • 写真:自社撮影/プロ撮影/素材サイト
      ※「原稿が未確定」のまま見積を取ると、後から追加費用になりがちです。
  5. 運用体制を決める(維持費=実質コスト)
    • 誰が更新する?(自社/制作側)
    • バックアップと復元は?(頻度・手順)
    • 更新・セキュリティ対応は?(本体/テーマ/プラグイン)
  6. 作り方を選ぶ(コスパの分岐点)
    • 自作:費用は抑えやすいが、運用の手間が増えやすい
    • テーマ+部分外注:費用と成果のバランスが取りやすい
    • フル外注:設計~制作~運用まで任せやすい(費用は上がりやすい)
  7. 同条件で見積を取る(比較できる形にする)
    • “含まれる範囲”が違うと、金額差の理由が分からなくなります。
    • 条件を揃えた上で、金額よりも「中身(工程・責任範囲)」を比較します。
  8. 予備費を確保する(追加コスト吸収)
    • フォーム強化、メール到達率対策、速度改善、法務ページ整備などは後から出やすいので、最初から少し余白を持たせると安心です。

相見積の前に作る「要件メモ」(そのまま依頼文になる)

下のテンプレを埋めるだけで、見積の精度が上がり、提案の質も上がります。
(コピペして使える形にしてあります)

  • 目的(最優先ゴール)
    例)月◯件の問い合わせ/採用応募を増やしたい、など
  • ターゲット
    例)地域+業種+悩み(何で比較されるか)
  • 公開希望日(納期)
    例)◯月◯日までに公開、など
  • サイト種別
    例)コーポレート/サービス紹介/採用/EC など
  • 必要ページ(最小構成)
    例)トップ/サービス/料金/事例/FAQ/会社概要/問い合わせ/プライバシーポリシー
  • 将来追加したいページ(あれば):
    例)ブログ/事例一覧の拡充/採用職種追加 など
  • 必要機能(必須/できれば)
    • 必須:問い合わせフォーム、スマホ対応、基本SEO設定、計測(問い合わせ完了)
    • できれば:予約、CRM連携、多言語 など
  • 原稿・写真の用意
    • 原稿:自社で用意/外注希望(取材あり・なし)
    • 写真:自社撮影/素材/撮影依頼
  • デザインの方向性
    例)シンプル/信頼感重視/高級感/ポップ など
    参考URL(2〜3つ):(   )
  • SEO・計測
    例)GA4/Search Console導入、問い合わせ計測、改善の相談もしたい
  • 運用・保守
    例)更新は自社、バックアップは自動、緊急時の連絡体制も欲しい
  • 契約・権限の希望(重要)
    例)ドメインは自社名義、WordPress管理者権限は自社保有、納品物の明記、移管可能
  • 予算感(幅でOK)
    例)初期◯〜◯万円、月額(保守)◯円〜◯円

最終チェックリスト(費用・品質・運用・契約の抜け漏れ防止)

見積や契約の前に、ここだけ確認しておくと「安かったのに高くついた」を防ぎやすいです。

費用

  • 初期費用に 何が含まれているか(設計/原稿/写真/SEO/計測/操作説明)
  • 月額費用がある場合、作業内容で定義されているか(更新・バックアップ・監視など)
  • 将来の追加で跳ねやすい項目(予約/会員/決済/多言語)の扱いが明確か

品質

  • スマホで見やすいか(文字量・導線・フォーム入力)
  • 更新しやすい作りか(ページ追加・事例追加が自社でできる想定か)
  • 表示速度の基本(画像の扱い・不要機能の盛りすぎ防止)が入っているか

運用

  • バックアップ頻度・保管世代・復元手順が明確か
  • WordPress本体/テーマ/プラグイン更新の担当は誰か
  • トラブル時の一次対応(切り分け)と連絡手段が明確か

契約

  • ドメイン名義は自社か/移管できるか
  • WordPressの管理者権限は自社が持つ
  • 納品物(ログイン情報、設定一覧、マニュアル等)が明記されているか
  • 解約時のデータ引き渡し・移管可否・費用が明確か

次の一手(迷ったらこれ)

  • まずは「要件メモ」を作り、同条件で 2〜3社 に見積依頼
  • 返ってきた見積を「工程別」に分解し、設計・運用・権限の3点で比較
  • 最後に、公開後の改善(計測→改善)の話ができる相手を選ぶ

WordPressの費用は、正しく設計すると「抑えながら成果を出す」ことが可能です。
このページを参考に、まずはあなたの目的に合わせた“最小構成”と“予算の当て方”を決めて、安心してスタートしてください。

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