WordPressのテーマ削除マニュアル|トラブルを防ぐ安全手順とチェックリスト
「使っていないテーマがたくさん残っているけど、消しても大丈夫なのかな……」
「テーマを削除したら、記事やデザインまで消えそうで怖くて触れない」
「親テーマ・子テーマって言われても、どれを残してどれを消せばいいのか分からない」
WordPressをしばらく使っていると、テーマ一覧が停止中のテーマだらけになりがちです。
なんとなく気持ち悪いとは思いつつも、
- セキュリティ的に本当に問題があるのか
- 削除してもサイトはちゃんと表示されるのか
- 管理画面から消せないときはどう対処すべきか
といった不安が先に立ち、「後でやろう」と先送りしてしまっている人は少なくありません。
しかし、使っていないテーマを放置すると、セキュリティリスクの温床になったり、管理やバックアップの負担を増やしたりする原因にもなります。一方で、やり方を間違えると、親テーマだけ削除してしまいサイトが崩れる、マルチサイト全体に影響が出る、といったトラブルも起こりえます。
そこでこの記事では、初心者の方でも迷わず作業できるように、
- どのテーマを残し、どのテーマを削除してよいのかという判断基準
- 管理画面・FTP・WP-CLIなどを使った安全な削除手順
- 削除前のチェックリストと、削除後に必ず確認しておきたいポイント
- 「削除できない」「間違って消した」といったトラブル時の対処法
までを、チェックリスト形式で体系的にまとめて解説します。
単に「消し方」を説明するのではなく、
「なぜその手順が必要なのか」「どこでつまずきやすいのか」もあわせて整理していきますので、
読み終わるころには、自分のサイトにとって本当に必要なテーマだけがスッキリ残った状態をイメージできるはずです。
テーマ削除をこの機会に「怖い作業」から「定期メンテナンスの一部」に変えていきましょう。
まず知っておきたい「テーマ削除」の基礎知識
WordPressのテーマ削除は「クリック1つ」でできる反面、やり方を間違えるとサイトが真っ白になる・復元が大変になることもあります。
最初に、よく混同される「有効化」「停止」「削除」の違いと、削除したときの影響、マルチサイト特有の注意点を整理しておきましょう。
テーマの「有効化」「停止」「削除(アンインストール)」の違いとは
WordPressでは、テーマに対して次の3つの状態があります。
| 状態 | どんな意味? | ファイル | 管理画面の表示 | 主な用途 |
|---|---|---|---|---|
| 有効化 | サイトの見た目を実際に担当しているテーマ | 残る | 「有効」と表示 | 現在使っているデザイン |
| 停止(非有効) | インストールされているが、今は使っていないテーマ | 残る | 「有効化」ボタンが出る | テスト・予備など |
| 削除(アンインストール) | テーマ自体をWordPressから完全に取り除く | 消える | 一覧から消える | もう使わないテーマの整理 |
① 有効化(Active)
- サイトのデザインやレイアウトを実際に担当しているテーマです。
- ヘッダー・フッター・ウィジェット・投稿レイアウトなど、見た目に関する部分はすべて「有効化中のテーマ」のルールに従うと思ってください。
- 子テーマを使っている場合、「サイトで動いているのは子テーマ」「土台として親テーマを読む」という構造になっています。
② 停止(Inactive)
- テーマはサーバー上にあるものの、今のサイト表示には関わっていない状態です。
- 典型的なパターン:
- 以前使っていたテーマをそのまま残している
- テスト目的でインストールしたテーマ
- 停止していてもファイルは残っているため、
- 脆弱性があるテーマを放置すると、攻撃の入口として悪用される可能性は残ります。
- サーバー容量もわずかですが消費します。
③ 削除(アンインストール)
- テーマのファイル一式をサーバーから取り除き、WordPressから完全に消す操作です。
- 削除すると:
- テーマ一覧に表示されなくなる
- テーマフォルダ(
/wp-content/themes/テーマ名/)も削除される(FTP等で消した場合も同様)
- もう利用する予定がないテーマは、基本的に「停止」ではなく削除して整理しておく方が安全です。
✅ ポイント
- 「停止」は一時的に使わないだけ
- 「削除」は「もう戻せない」前提(バックアップがなければ)
→ 安全に戻せる状態を作ってから削除するのが鉄則です。
テーマを削除するとサイトにどんな影響があるのか
初心者の方が一番不安なのがここだと思います。
重要なのは、「どのテーマを削除するか」によって影響がまったく違う、という点です。
1. 現在使っていないテーマを削除する場合
- 基本的に、サイトの表示には影響しません。
- 影響として考えられるのは次の程度です。
- テーマ専用のウィジェット・ブロック・ショートコードなどは使えなくなりますが、
そもそも、そのテーマを使っていないなら問題にならないことがほとんどです。 - 過去にそのテーマで作った固定ページやランディングページを
「下書きのまま」残しているような場合は、レイアウトが崩れる可能性があります。
👉 過去テーマで作った「重要なページ」がないかだけ、念のため確認してから削除すると安心です。
2. 現在有効化中のテーマを削除しようとした場合
- WordPressの標準仕様として、いま使っているテーマは管理画面からは削除できません。
- もしFTPなどから強引に削除すると:
- テーマファイルが読めず、画面が真っ白(エラー)になることがあります。
- 管理画面にも入れなくなるケースがあるので、かなり危険な操作です。
❌ 現在有効化しているテーマ(特に子テーマ)は、FTP から直接消すのはNG。
必ず別のテーマを有効化したうえで、不要テーマを削除します。
3. 親テーマ・子テーマの関係を無視して消した場合
- 子テーマを使っている場合、子テーマは親テーマのファイルを読み込んで動く仕組みです。
- そのため、
- 子テーマを使っているのに親テーマだけ削除すると、サイトがエラーになります。
- 見た目が崩れる、特定のテンプレートが表示できない、などのトラブルにつながります。
🔍 自分のサイトが「親子テーマ構成かどうか」は、
「外観 → テーマ」で有効化されているテーマ名に “Child” のような表記があるかを確認すると分かりやすいです。
マルチサイト環境でテーマを消すときに気をつけたいこと
WordPressの「マルチサイト(複数サイト一括管理)」機能を使っている場合、
テーマ削除のルールが通常インストールとは少し違います。
1. 「ネットワーク有効化」と各サイト単位の有効化
マルチサイトでは、
- ネットワーク管理者が「このテーマは全体で使ってよい」と登録する
- 各子サイトの管理者が、その中から有効化する
という二段構造になっています。
このため、テーマを削除する前に確認したいのは:
- そのテーマが
- どこかのサイトで「まだ有効化されていないか」
- 少なくとも「どこでも使われていない状態(非有効化)」になっているか
です。
2. 別サイトが利用中のテーマをうっかり消さない
マルチサイトでは、あるテーマを削除するとネットワーク全体からそのテーマが消えます。
つまり、
- 自分が運営しているサイトでは使っていなくても、
- 別の子サイトがまだそのテーマを使っている場合、
そのサイトのデザインが一気に崩れる可能性があります。
⚠️ マルチサイトでテーマを削除するときは、
ネットワーク管理画面で「どのサイトがどのテーマを使っているか」を必ず確認しましょう。
3. テスト用テーマ・共通デフォルトテーマの扱い
マルチサイトでは、
- 「とりあえずこのデフォルトテーマさえあれば新規サイトは作れる」という共通の予備テーマを1つ確保しておく
- 検証用のサイトで使う「検証用テーマ」を、うっかり削除しない
といった運用のルールをあらかじめ決めておくと安全です。
全体として、
- 通常サイト:
- 「今使っていない(有効化していない)」テーマを中心に削除対象を選ぶ
- 親子テーマの関係とバックアップを必ず確認する
- マルチサイト:
- 「自分以外のサイトがそのテーマを使っていないか」を最優先でチェック
- ネットワーク全体のルールを決めてから整理する
という方針で進めると、初心者の方でもテーマ削除によるトラブルを大きく減らせます。
テーマを整理・削除したくなる主な状況
「テーマを消した方がいいのは分かるけど、今すぐやる必要ある?」
…と感じているなら、まずはどんな状態になっていたら整理のタイミングかを知っておくと判断しやすくなります。
ここでは、実際に相談を受けることが多い「よくある3つのパターン」を取り上げます。
自分のサイトがどれに当てはまりそうか、照らし合わせながら読んでみてください。
乗り換え後に使っていないテーマがたくさん残っている場合
有料テーマや人気テーマに乗り換えたあと、以前のテーマをそのまま残しているケースはとても多いです。
- 無料テーマから有料テーマに変えた
- デザインを大きくリニューアルした
- 試しにいくつかインストールして、最終的に1つだけを採用した
こういった経緯があると、「停止中のテーマ」だらけになりがちです。
この状態を放置すると、
- 更新通知がたくさん出てきて、どれが本当に必要な更新なのか分かりにくい
- 脆弱性が見つかったテーマをアップデートし忘れたまま放置してしまう
- サーバー内のテーマフォルダが増え続け、トラブル調査のときに見通しが悪くなる
といった問題につながります。
✅ 目安として、「半年以上まったく触っていないテーマ」は、スクリーンショットを残しておくなどの備えをしたうえで、削除候補にしてよいことが多いです。
テスト用に入れたテーマが放置されている場合
新しいテーマを検討するときに、
- デモサイトを真似してみた
- 「どんな雰囲気か」だけ見るためにインストールした
- 特定の機能(LPテンプレート、ブロック、ウィジェットなど)だけ試した
こうした「試し置き」のテーマが、そのまま使われることなく放置されていることもよくあります。
テスト用テーマが残ったままだと、
- 本番サイトと関係ないテンプレートファイルがサーバーに増える
- そのテーマ専用のウィジェットやブロックが、管理画面上にだけ残って紛らわしい
- 将来、別の人がサイトを引き継いだときに「どれが本当に使っているテーマか」分かりづらくなる
というデメリットがあります。
テストが終わっていて、次のどれかに当てはまるなら、削除を検討できます。
- そのテーマを使った固定ページやLPを本番で使っていない
- もうそのテーマに戻す予定がない
- 同じメーカー・同じ系統のテーマで、新しいものへ完全に移行した
💡 もし「また検証で使うかも…」と迷う場合は、
テスト専用の別環境(ステージングやローカル環境)を用意し、
本番からは削除する、という運用に切り替えると安全です。
サイト移行やリニューアル後に古いテーマが不要になった場合
サーバー移転や大規模なリニューアルを行ったあと、
- 旧サイト時代のテーマ一式
- 一度だけ使ったキャンペーン用テーマ
- 過去バージョンの子テーマが複数
などが、「とりあえず全部持ってきた」状態で残っていることがあります。
移行直後は、「何かあったら戻せるように」と考えて複数のテーマを置いておきがちですが、
一定期間トラブルなく運用できているなら、整理に踏み切るタイミングです。
このときに意識したいポイントは次の3つです。
- 現在のテーマ構成を明確にする
- 今有効化しているのはどの子テーマか
- それが依存している親テーマはどれか
- それ以外は本当に不要か
- 古いテーマでしか使っていなかった機能が残っていないか確認する
- 旧テーマ専用のショートコード
- 特定テンプレート(ランディングページ・特集ページ)
- ウィジェットエリア
- バックアップやアーカイブの形で「記録だけ残す」
- テーマフォルダをローカルPCにダウンロードしておく
- スクリーンショットやカスタマイザー設定を書き出しておく
こうして「記録としては手元に残し、サーバーからは消す」ことで、
- セキュリティリスクを減らしつつ
- いざというときに再現できる可能性も確保できます。
実務的には、
- 乗り換え後に放置されているテーマ
- テスト目的で入れただけのテーマ
- 移行前の古いテーマ
この3つが揃っているサイトが多く、ここを整理するだけでも管理画面とサーバーがかなりスッキリします。
次のステップとしては、こうした「削除候補」を洗い出したうえで、
バックアップ → 親子テーマの確認 → 実際の削除手順、という流れで進めていくと安全です。
不要テーマを放置するデメリット(削除を検討すべき理由)
「使っていないだけだから、そのままでいいかな…」
WordPressのテーマはそう思って放置されがちですが、未使用テーマも立派なリスク要因になります。ここでは、よく見落とされる4つのデメリットを整理しておきます。
セキュリティホールの温床になりやすい
不要テーマで一番怖いのがセキュリティリスクです。
- テーマは PHP・JavaScript などの実行されるコードの塊です。
- たとえ「停止中」であっても、サーバー上にはファイルが残っているため、
脆弱性があるバージョンを放置すると、そこを狙われる可能性があります。
実際によくあるケースは次のようなものです。
- 昔インストールしたテーマで、ファイルアップロードの不備から悪意あるファイルを置かれてしまう
- 不正アクセス後、
functions.phpなどにバックドアコードを仕込まれ、それに気づかないまま運用が続く
多くの人は、
「使っていないから大丈夫」
と思ってしまいますが、攻撃者からすると
「使っていないからこそ管理が甘くなりやすい場所」
です。
使っていないテーマほど、更新されず・監視もされず・狙われやすいと考えた方が安全です。
サーバー容量やパフォーマンスに悪影響が出ることがある
テーマ1つあたりの容量は数MB〜数十MB程度ですが、
- 無料テーマ、有料テーマ、テスト用テーマ
- 子テーマや旧バージョン
を積み重ねていくと、意外と大きな容量になります。
その結果、次のような影響が出ることがあります。
- バックアップファイルが肥大化し、
バックアップにかかる時間やストレージ容量が増える - サーバープランのディスク上限に近づき、
画像やログなど他のデータを置きづらくなる - サーバー移行時(引っ越し)に、不要なテーマまで含めて
データ転送量が増え、移行作業が重くなる
テーマが直接ページ表示速度を遅くすることは限定的ですが、
サーバー全体のメンテナンスを重くする間接的な原因にはなります。
✅ 本番運用するサイトほど、
「今必要なファイルだけを置く」という発想が大事です。
アップデートや管理の手間が増える
不要テーマを残しておくと、日々の管理がじわじわ面倒になります。
- ダッシュボードに「テーマの更新があります」が頻繁に出る
- 「どれを更新すべきか」「このテーマまだ使ってたっけ?」と毎回確認する必要が出る
- セキュリティ情報や脆弱性情報をチェックするときに、
「使ってないテーマの分まで対象が増える」
特に複数サイトを管理していると、
「更新対象のテーマが10個あるが、そのうち実際に使っているのは2つだけ」
という状況も珍しくありません。
結果として、
- 重要なテーマやプラグインの更新が後回しになりやすい
- 「あとで整理しよう」と問題を先送りするクセがつき、
サイト全体の管理が雑になりがち
になります。
💡 長期的に見ると、
「使わないものは削除して、更新対象を減らす」=セキュリティと運用コストの両方を下げる
という発想が、運営者のストレスを確実に減らします。
テーマ一覧が整理されず、運用時に迷いやすくなる
意外と軽く見られがちですが、「テーマ一覧がごちゃごちゃしている」こと自体もデメリットです。
- 新しいテーマを試そうとしたとき、
どれが現行テーマで、どれが過去のテスト用か一目で分からない - 子テーマが複数あって、どれが本番用・どれが検証用か混乱する
- 制作会社や別の担当者に引き継ぐとき、
「何が必要で何が不要か」の説明に余計な時間がかかる
特にトラブル対応時には、
- 「いまサイトが使っているテンプレートはどれか?」
- 「このファイルを変更して問題ないか?」
を瞬時に判断する必要があります。
そのときにテーマが乱立していると、原因調査のスピードが落ちるどころか、
誤って別テーマを変更してしまうこともあります。
✅ テーマ一覧に表示されるのは、
- 現在使っているテーマ(親・子)
- 予備テーマとして残すもの
のみに絞ると、運用上の判断ミスが減り、保守しやすいサイトになります。
まとめると、不要なテーマは
- セキュリティリスクを静かに増やし
- サーバー資源とバックアップを圧迫し
- 更新・管理の手間をじわじわ増やし
- トラブル時の判断を難しくする
という、「地味だけれど確実に効いてくる負債」です。
今すぐ全削除しなくても構いませんが、
「どれを残し、どれを消すか」を一度棚卸しするだけでも、
その後の運営がかなり楽になります。
あえて残しておきたいテーマ・削除してはいけないケース
ここまで読むと「使っていないテーマは全部消してしまおう」と思うかもしれません。
ただ、テーマの中には「消さずに残しておいた方がいいもの」も確実に存在します。
ここでは「どんなテーマは残すべきで、どんなテーマは削除候補なのか」を整理しておきましょう。
現在使用中のテーマと、その親子テーマの関係を崩さないこと
まず大前提として、
- 今まさにサイトで使っているテーマ
- そのテーマが「子テーマ」の場合に必要となる 親テーマ
この2つは、安易に削除してはいけません。
親子テーマの基本的な考え方
WordPressでは、次のような構成がよく使われます。
- 親テーマ:
テンプレート・スタイル・機能の本体 - 子テーマ:
親テーマを土台にしつつ、デザインや機能を上書きして使うためのテーマ
子テーマを有効化しているとき、サイトは
子テーマ → 足りない部分を親テーマから補う
という流れで表示されています。
この状態で親テーマだけを削除してしまうと、
- 必要なテンプレートファイルが読み込めず、画面が崩れる
- 最悪の場合、エラー画面になって管理画面にも入れない
といったトラブルを招きます。
削除前に必ず確認しておきたいこと
削除候補を選ぶときは、最低限次をチェックしてください。
- 「外観 → テーマ」で有効化されているテーマ名を確認
- それが子テーマの場合、親テーマのフォルダ名・状態も確認
- 親子セットで使っているテーマは、両方とも削除対象から外す
🔎 どちらか迷うときは「とりあえず残す」が正解です。
親子の関係を壊してまで、無理に削る必要はありません。
予備として残しておきたいデフォルトテーマ・バックアップ用テーマ
本番サイトでは、予備のテーマを1つは残しておくのが安全です。
特に役立つのが、WordPress公式のデフォルトテーマ(Twenty Twenty〜など)です。
なぜデフォルトテーマを残しておくのか
- トラブル時の「切り分け」に使える
- いまのテーマに問題があるのか
- プラグインやサーバー設定が原因なのか
- デフォルトテーマはコード品質とメンテナンス性が高く、安全性も高い
- 多くの解説記事やフォーラムがデフォルトテーマを前提にしているため、
調査・問い合わせ時も話が通じやすい
こんなテーマは「予備」として残しておいてOK
- 最新のデフォルトテーマ(例:Twenty Twenty-Five など)
- 制作会社から「何かあったらこのテーマに切り替えてください」と指定されたテーマ
- 自分で作った「完全なコピー版子テーマ(バックアップ用)」
逆に、次のようなテーマは、予備として残すメリットが薄いです。
- 誰も使い方を把握していない古い有料テーマ
- すでに販売終了していて、アップデートも止まっているテーマ
- 同じシリーズの古いバージョン(例:Ver.4 時代の旧テーマなど)
✔️ 目安として、「予備テーマは1〜2個に絞る」と管理が非常に楽になります。
将来テストで使う可能性があるテーマをどう扱うか
「そのうちA/Bテストで使うかも」「新サイトで流用するかも」と考えて、
テスト用テーマを大量に残してしまうケースもよくあります。
しかし、本番環境にテスト用テーマをいくつも置いておくのはおすすめできません。
本番環境にテスト用テーマを溜め込まない
- テーマ数が増えるほど、更新やセキュリティチェックの対象が増える
- どれが本当に必要なテーマなのか、将来の自分や別担当が判断しづらくなる
- 誤ってテスト用テーマを有効化してしまい、レイアウトが崩れるリスクもある
テスト用テーマを扱うときの現実的な解決策
おすすめの運用は次の通りです。
- テスト用は別環境に分ける
- ステージング環境(テスト専用のコピーサイト)
- ローカル環境(自分のPC上のWordPress)
→ 本番には「今使うテーマ+予備」のみを置く。
- どうしても本番サーバーに置く場合は、次を徹底する
- 「テスト用」と分かる名前・メモを残しておく
- 一定期間使わなかったものは見直して削除する
- 将来また試したくなる可能性が高いテーマは
- テーマファイル一式をZIPでダウンロードしてローカルに保管し、
本番からは一度削除してしまう
- テーマファイル一式をZIPでダウンロードしてローカルに保管し、
💡 「そのうち使うかも」で残すより、
“使うときにまたインストールすればいい” という発想の方が、結果的に安全でシンプルです。
マルチサイトで別サイトが利用しているテーマを消さない
WordPressのマルチサイト機能を使っている場合、テーマ削除の判断はさらに慎重さが必要です。
マルチサイトではテーマが「全サイト共用」
マルチサイトでは、
- テーマは「ネットワーク全体」にインストールされ
- 各サイトがそこから必要なテーマを選んで有効化する
という仕組みになっています。
そのため、1つのテーマを削除すると、ネットワーク内の全サイトからそのテーマが消えることになります。
うっかり削除で起きること
- 自分の担当サイトでは使っていないからといって削除した結果、
別のサイトのデザインが崩れる - しかも、そのサイトの管理者が原因に気づけず、復旧に時間がかかる
マルチサイト環境では、「自分のサイトだけを見て判断してはいけない」のがポイントです。
削除前に確認しておきたいこと
- ネットワーク管理者画面で、
どのサイトがどのテーマを使っているかを確認する - 使われているテーマを削除したい場合は、
事前に「どのテーマに切り替えるか」「いつ作業するか」を関係者と共有する - テーマ削除のルール(誰が、どのタイミングで、どう判断するか)を
運用ルールとして文章化しておく
⚠️ マルチサイトでは、勝手にテーマを削除しないのが鉄則です。
ネットワーク管理者と必ず相談しながら進めましょう。
まとめると、削除してはいけないテーマは次のように整理できます。
| 区分 | 残すべきテーマの例 |
|---|---|
| 本番運用に必要 | 現在有効化しているテーマ / その親テーマ |
| トラブル時に役立つ | 最新のデフォルトテーマ / 指定された予備テーマ |
| 特殊な環境で利用中 | マルチサイト内の別サイトが使用中のテーマ |
「無闇に消さないテーマ」と「積極的に整理してよいテーマ」を分けて考えることが、
安全かつ効率的なテーマ管理の第一歩になります。
テーマ削除前に確認しておきたいチェックリスト
テーマ削除は「クリックだけ」で終わりますが、準備をサボると復旧に何時間もかかる作業でもあります。
ここでは、削除前に必ず押さえておきたいポイントを「チェックリスト形式」で整理します。
| チェック項目 | 最低限やることのイメージ |
|---|---|
| バックアップ | ファイル+DBを丸ごと保存しておく |
| ステージング | テスト環境で先に削除して様子を見る |
| 親子テーマの確認 | 親テーマを誤って消さないよう構成を把握 |
| カスタマイズの記録 | 設定・デザインをメモやスクショで残す |
| 予備テーマの確保 | いざという時に切り替えられるテーマを1つ |
ファイルとデータベースのバックアップを事前に作成する
まずは「最悪の事態になっても戻せる状態」を作っておきます。
バックアップの基本は次の2つです。
- ファイル一式
wp-content/themes/wp-content/uploads/- そのほか、必要なカスタムファイル
- データベース
- 記事・固定ページ・メニュー・ウィジェット設定などの中身
主な方法は以下のどれかです。
- レンタルサーバーのバックアップ機能を使う
- バックアップ用プラグイン(BackWPup、UpdraftPlus など)を利用する
- phpMyAdmin+FTPで手動バックアップを取る
ポイントは、「戻し方までセットで確認しておく」ことです。
- 復元手順を軽くメモしておく
- バックアップファイルに日付と目的を付けて保存
- 例:
before-theme-delete-2025-12-14.zip
- 例:
「バックアップを取ったつもり」が一番危険です。
どこに、何を、どうやって保存したのかを自分で説明できる状態にしておきましょう。
本番とは別のステージング環境で先に動作確認しておく
可能であれば、本番サイトのコピー(ステージング環境)を作り、そこで先にテーマ削除を試します。
ステージング環境では、
- 本番サイトをクローンする
- 不要テーマを削除する
- トップページ・記事ページ・固定ページ・お問い合わせフォームなどを一通りチェックする
という流れで、本番と同じ操作を安全にシミュレーションできます。
- 多くのレンタルサーバーには「ステージング機能」や「テスト環境作成機能」が用意されています。
- それがない場合は、ローカル環境(Local / MAMP など)を使うのも1つの方法です。
もしどうしても本番で直接作業する場合は、
- アクセスが少ない時間帯に行う
- 作業前に必ずバックアップを取る
- メンテナンスモードを一時的に有効化する
といった工夫でリスクを下げておきましょう。
親テーマ・子テーマの構成と依存関係を整理しておく
「親テーマと子テーマの関係を知らないまま削除する」のは、もっとも危険なパターンです。
削除前に、次のように整理しておきましょう。
- 管理画面の「外観 → テーマ」を開く
- 有効化されているテーマが
- 親テーマなのか
- 子テーマ(○○ Child など)なのかを確認
- 子テーマが有効な場合は、対応する親テーマがどれかをメモする
ルールとしてはシンプルです。
- 子テーマを使っている場合:親テーマは絶対に消さない
- 親テーマ単体で使っている場合も、有効化中のテーマは削除しない
親子関係が複雑な場合は、簡単なメモを残しておくと安心です。
現在の本番テーマ:
子テーマ:swell_child
親テーマ:swell
削除してよい候補:
twentyseventeen、old-theme-2022 など
このくらい整理してから作業すると、「うっかり親テーマだけ消して画面真っ白」がかなり防げます。
カスタマイズ内容やSEO設定・使用プラグインをメモしておく
テーマを削除しても記事が消えることはありませんが、「テーマに紐づいた設定」は戻せないことがあります。
特にチェックしておきたいのは次のような項目です。
- カスタマイザー(外観 → カスタマイズ)の設定
- ロゴ・色・フォント・ウィジェットエリアの構成 など
- テーマ独自の設定画面
- 吹き出し・ボタン・ランキング・広告表示設定 など
- SEO関連
- パンくずリストの有効化
- metaタグの出力方式
- テーマ側で設定している構造化データ など
- 使用プラグインとの連携
- テーマ専用のアドオンプラグイン
- 特定テーマと相性の良いページビルダー など
可能であれば、
- 管理画面の設定画面をスクリーンショットに残す
- 重要な項目だけでもテキストでメモに書き出す
といった形で、「後から見返せる形にする」ことを意識しましょう。
経験的に、あとから一番困るのは
「ここ、前はどういう設定だったっけ?」
という“うろ覚え”の部分です。画面キャプチャは一番コスパの良い保険になります。
予備として少なくとも1つは有効化可能なテーマを残しておく
最後に、「削除するテーマ」だけでなく、「残しておくテーマ」も決めておきます。
最低でも、次のようなテーマを1つは残すのがおすすめです。
- 最新のデフォルトテーマ(例:Twenty Twenty-Five など)
- もしくは、安定して動作することが分かっている予備テーマ
理由はシンプルで、
- 現在のテーマにトラブルが起きたとき、すぐ切り替えて原因を切り分けるため
- 不具合調査をするときに、「テーマが原因かどうか」を確認しやすくなるため
削除候補を選ぶときは、
- 有効化中のテーマ(+その親テーマ)
- 予備として残すテーマ(1〜2個)
を除外し、それ以外を「本当に必要か?」という目線で見直すと整理しやすくなります。
このチェックリストを一つずつ潰していけば、
- 何かあっても元に戻せる準備ができている
- どのテーマを消しても大丈夫か、頭の中が整理できている
という状態になります。
ここまで準備してから削除作業に入ると、初心者でも安心して「不要テーマの断捨離」が進められます。
管理画面から不要テーマを削除する基本手順
ここでは、もっとも安全で初心者向けの「管理画面から不要テーマを削除する方法」を解説します。
FTPやサーバーのファイルマネージャーが分からなくても、このやり方ならブラウザだけで完結します。
「外観」→「テーマ」で削除対象のテーマを選ぶ
まずは、どのテーマを消すのかを正しく見極めるところから始めます。
- 管理画面にログイン
- 左メニューから「外観」→「テーマ」をクリック
- テーマ一覧の中から、削除したいテーマを探します
このとき、次の点を必ず確認してください。
- 「有効」と表示されているテーマは、現在サイトで使っているテーマです
→ これを削除することはできません(後述のトラブルの原因になります)。 - 「子テーマ」を使っている場合、
- 有効化中:子テーマ
- その横や下に:親テーマ
という並びになっていることが多いです。
🔍 迷ったら、「今使っているテーマ名」を紙やメモアプリに書き出しておくと安心です。
削除候補からは必ず除外しておきましょう。
テーマ詳細画面を開き、削除ボタンまで進む流れ
削除したいテーマが決まったら、次の手順で操作します。
- テーマ一覧で、削除したいテーマのサムネイル(画像部分)をクリック
- 「テーマの詳細」というポップアップ(モーダル)画面が開く
- 右下あたりにある「削除」リンクを探す
- 「削除」をクリックすると、ブラウザで確認ダイアログが表示される
- 「OK」や「はい」をクリックして確定
これで、選んだテーマのフォルダごとWordPressから完全に削除されます。
もし「削除」リンクが見当たらない場合は、
- そのテーマが 有効化中
- 親子テーマの関係で「必須扱い」になっている
といった可能性が高いので、次の項目も必ずチェックしてください。
使用中テーマや親テーマが削除できないときの確認ポイント
「削除ボタンが出てこない」「クリックできない」といった場合は、
WordPressが「このテーマはまだ必要だから消せないよ」と判断している状態です。
代表的な原因と確認ポイントは次の通りです。
1. 現在有効化されているテーマを消そうとしている
- テーマサムネイルに「有効:○○」と書かれている場合、それは今まさに使用中のテーマです。
- 管理画面からは、このテーマに対しては削除リンクが出ません。
対処:
- いったん別のテーマ(予備テーマなど)を有効化する
- どうしても削除したい場合は、テーマ変更後に削除を試す
2. 子テーマを使っていて、親テーマを消そうとしている
- 子テーマが有効化されている状態で、対応する親テーマを削除しようとすると、
削除できない or 後々表示崩れが起きる原因になります。 - 特に有料テーマや高機能テーマでは、親テーマに多くのテンプレートが入っているため、
親だけ消すのは非常に危険です。
対処:
- 「この子テーマはどの親テーマに依存しているか」を先に確認
- 親テーマは削除対象から外す(迷ったら絶対に消さない)
3. マルチサイト環境で他サイトがそのテーマを使っている
- マルチサイト機能を使っている場合、別のサイトで有効化されているテーマは、
ネットワーク管理者側の設定によって削除できないことがあります。
対処:
- 自分がネットワーク管理者でない場合:必ず管理者に相談
- 管理者の場合:どのサイトがそのテーマを使っているか、ネットワーク管理画面で確認
⚠️ 「削除ボタンがない=まだ役割がある可能性が高い」というサインです。
無理にFTPから消す前に、なぜ消せないのかを必ず確認しましょう。
ブラウザ上で削除操作が完了したかどうかの見分け方
削除ボタンを押したあと、本当に消えたかどうかを確認することも大切です。
次のポイントをチェックしてみてください。
1. テーマ一覧から該当テーマが消えているか
- 「外観 → テーマ」の一覧に戻り、さきほど削除したテーマが表示されなくなっているか確認します。
- スクロールしても見当たらなければ、基本的には削除完了です。
2. 管理画面にエラーメッセージが出ていないか
- 削除直後に画面上部に赤いエラーメッセージが出ていないかも確認しましょう。
- もし出ている場合は、メッセージ内容を控えておくと、原因調査に役立ちます。
3. ブラウザのキャッシュや表示のズレを疑う
- たまに、削除自体は終わっているのに、ブラウザのキャッシュで古い一覧が表示され続けることがあります。
- その場合は、
- ブラウザを再読み込み(更新)
- シークレットウィンドウや別ブラウザでログインして再確認
を試してみてください。
簡単な「セルフチェック表」を置いておきます。
| 状況 | 考えられる原因 | 確認・対処 |
|---|---|---|
| 一覧からテーマが消えている | 削除成功 | そのままでOK |
| テーマが残っていてエラーも出ていない | キャッシュ or 削除できない条件 | 再読み込み・別ブラウザで確認/親子関係や有効化状態を再確認 |
| 削除直後にエラーメッセージが表示される | サーバー側の権限・エラー | メッセージ内容を控え、サーバー側のエラーログやサポートに相談 |
管理画面からの削除は、「どのテーマを消すか」さえ間違えなければ、とても安全で分かりやすい方法です。
事前準備(バックアップ・親子テーマの確認)を済ませたうえで、落ち着いて一つずつ操作していきましょう。
管理画面で削除できないときの別ルートでの消し方
「外観 → テーマ」から削除できれば一番かんたんですが、
- 削除ボタンが出ない
- 管理画面に入れない
- 権限エラーで削除できない
といったケースでは、ファイルを直接削除するルートが必要になります。
ここからは少しだけ技術寄りの話になりますが、落ち着いて手順通りに進めれば難しくありません。
⚠ ここで紹介する方法は、事前バックアップが必須です。
「テーマの削除」ではなく「WordPress自体を壊す」こともできてしまうので、/wp-content/ の中身とデータベースは必ず保存してから作業してください。
FTP/SFTPクライアントを使ってテーマフォルダを削除する方法
もっとも一般的な「ファイルを直接消す」方法が、FTP/SFTPクライアントを使うやり方です。

1. FTP/SFTPに接続する
- レンタルサーバーの管理画面で、以下の情報を確認
- ホスト名(サーバー名)
- ユーザー名
- パスワード
- ポート番号(通常は21 / SFTPは22)
- FileZilla、WinSCP、CyberduckなどのFTPクライアントソフトをPCにインストール
- 上記の情報を入力して接続します。
可能なら、SFTP(暗号化あり)を使う設定にしておくと安全です。
2. テーマフォルダの場所を開く
接続できたら、次のフォルダまで移動します。
(WordPressインストール先)
└ wp-content
└ themes
├ 使用中のテーマ
├ 削除したいテーマ
└ その他のテーマ
3. 削除する前に「現在のテーマ」を再確認する
- 使用中のテーマや、その親テーマを削除するとサイトが壊れます。
- 管理画面に入れる場合は「外観 → テーマ」で現在のテーマ名を確認しておきましょう。
- 管理画面に入れない場合でも、
themesフォルダ内の構成- 使っているテーマ名の記憶
を頼りに、削除するテーマを慎重に選びます。
4. いきなり削除せず「フォルダ名変更」でテストするのもアリ
いきなり削除するのが不安なら、まずはフォルダ名を一時的に変えてみる方法もあります。
- 例:
old-theme→old-theme_backupのようにリネーム - サイト表示に問題がなければ、そのまま削除しても良い可能性が高いです。
5. 問題なければフォルダごと削除
削除してよいと判断できたら、
- 削除したいテーマフォルダを右クリック
- 「削除」を選択
- 完了後、ブラウザでサイトを開き、表示に異常がないか確認
💡 FTP経由でテーマを削除しても、WordPressの管理画面から見れば「テーマが消えただけ」です。
その意味では、管理画面で削除したのと結果は同じになります。
レンタルサーバーのファイルマネージャーからフォルダを削除する方法
FTPクライアントを使わなくても、サーバーの管理パネルにある「ファイルマネージャー」から削除できる場合も多いです。
1. サーバーの管理パネルにログイン
- エックスサーバー、ConoHa、ロリポップなど、多くのレンタルサーバーには
「ファイル管理」「ファイルマネージャー」といったメニューがあります。 - ログイン情報は契約時に送られているメールに書かれていることが多いです。
2. WordPressの設置ディレクトリを開く
- 対象ドメインのフォルダ(
public_htmlなど)を選択 - その中の
wp-content/themes/フォルダまで進む - 不要なテーマフォルダを探します。
3. 念のため圧縮してダウンロードしてから削除してもよい
不安であれば、
- 不要テーマフォルダを一度「zip圧縮」してPCにダウンロードし、
- その後にサーバー上の元フォルダを削除する
という二段構えにしておくと、「やっぱり戻したい」となったときに安心です。
4. 削除後は管理画面で確認する
フォルダを削除したら、
- WordPressの「外観 → テーマ」画面を開き、一覧から消えているか
- サイトの表示におかしな点がないか
をざっと確認しましょう。
⚠ ファイルマネージャーは「ブラウザ上のFTP」のようなものです。
間違ったフォルダを削除すると取り返しがつかないこともあるので、themes フォルダ以外は触らないくらいの気持ちで進めてください。
WP-CLIコマンドでテーマをアンインストールする手順
WP-CLI(ダブルピー・シーエルアイ)は、コマンドラインからWordPressを操作できるツールです。
SSHでサーバーにアクセスできる中〜上級者向けですが、「大量のテーマを一気に整理したい」ときにとても便利です。
1. WP-CLIが使えるか確認する
- サーバーによっては、最初からWP-CLIがインストールされています。
- SSH接続後、次のコマンドを打ってみます。
wp --info
エラーが出ず情報が表示されれば、WP-CLIが使える環境です。
2. テーマの一覧を確認する
WordPressのインストールディレクトリ(wp-config.php がある場所)へ移動し、次を実行します。
wp theme list
name(テーマのスラッグ)status(有効 / 非有効)
などが確認できます。
3. 不要テーマを削除する
特定のテーマだけ消したい場合は、テーマのスラッグ名を指定して削除します。
wp theme delete テーマスラッグ
例:
wp theme delete twentysixteen
複数まとめて削除したい場合は、スペース区切りで指定できます。
wp theme delete twentysixteen twentyseventeen old-theme
4. アクティブなテーマは削除できない
WP-CLIでも、現在有効化中のテーマは削除できません。
- エラーが表示された場合は、まず別のテーマに切り替えてから削除します。
# 予備テーマに切り替え
wp theme activate twentytwentyfive
# その後に不要なテーマを削除
wp theme delete old-theme
💡 WP-CLIは「自動化・一括処理」が得意です。
慣れてくると、「テスト環境で不要テーマ+不要プラグインを一掃」するときなどに威力を発揮します。
サイト移行作業中に未使用テーマをまとめて削除するコツ
サーバー移転や本番リニューアルなど、「どうせ一度環境をいじるタイミング」は、
不要テーマを整理する絶好のチャンスです。
1. 移行「前」に整理するか、「後」に整理するかを決める
- 移行前に整理する:
- 移行データが軽くなる
- バックアップ容量も減らせる
- 移行後に整理する:
- 万一の時に「旧環境のまま」残っているので安心
初心者の方には、移行後のテストが落ち着いたタイミングで整理する方がおすすめです。
2. 「残すテーマ」と「消すテーマ」の基準を明確にする
移行作業中に、次のようにラベル分けして考えるとスムーズです。
- 残す
- 現在の本番テーマ(親子セット)
- 予備テーマ(デフォルトテーマなど)
- 消す候補
- 旧テーマ
- テストで一度だけ使ったテーマ
- すでに販売終了している古いテーマ(運用上の理由がなければ)
3. ステージング環境でまとめて削除 → 問題なければ本番でも同じ作業
一番安全なのは、
- ステージング(本番コピー)で、FTP・ファイルマネージャー・WP-CLIを使って不要テーマを削除
- サイトを一通りチェック
- 問題なければ、本番環境でも同じ手順をなぞる
というやり方です。
4. 「いきなり消さない」ための小技
- まずはフォルダ名を
_oldなどにリネームするだけにしておき、数日〜1週間様子を見る - 問題が出なければ、本当に不要と判断して削除
こうすると、「あのテーマ実はまだ使ってた…」という予期せぬ依存関係にも気づきやすくなります。
管理画面から削除できないときでも、
- FTP/SFTP
- サーバーのファイルマネージャー
- WP-CLI
といったルートを押さえておけば、状況に応じて柔軟に対応できます。
大事なのは、どの方法を選ぶにしても、
- バックアップ
- 現在使っているテーマの確認
- 削除後の動作チェック
の3つをセットで行うことです。これさえ守れば、テーマ削除は決して怖い作業ではありません。
「テーマが削除できない」トラブルと原因別の対処法
テーマ削除は本来シンプルな操作ですが、実際には
- 「削除リンクが出てこない」
- 「エラーが表示される」
- 「消したのに一覧から消えない」
といったつまずきがよく起きます。
ここでは、よくある原因と確認すべきポイントを、ケースごとに整理します。
削除リンクが表示されないときに確認するポイント
テーマ詳細画面を開いても「削除」リンクが見当たらない場合、WordPress側が
「このテーマはまだ必要だから消せない」
と判断している可能性が高いです。次の順番で確認してみてください。
1. 現在有効化しているテーマではないか
- 「外観 → テーマ」で「有効」ラベルが付いているテーマは、今サイトで使用中です。
- 使用中テーマには、管理画面上から 削除リンクは表示されません。
対処:
- 別のテーマ(予備テーマなど)を一時的に有効化する
- そのうえで、不要になったテーマに「削除」リンクが出るか確認する
2. 子テーマ利用中なのに親テーマを消そうとしていないか
- 子テーマを有効化している場合、親テーマは動作に必須です。
- テーマによっては、親テーマ側に削除リンクが出ない・削除後に不具合が出ることがあります。
対処:
- 有効化中のテーマが子テーマかどうか確認する
- 子テーマ利用中の親テーマは削除対象から外す
3. マルチサイト環境で別サイトが利用していないか
マルチサイト(複数サイト一括管理)では、
- 他のサイトで使われているテーマは、
ネットワーク管理の設定によって削除できないことがあります。
対処:
- 自分がネットワーク管理者でない場合:独断で削除せず、必ず管理者に相談
- 管理者の場合:どのサイトがそのテーマを有効化しているか、ネットワーク管理画面で確認
「削除に失敗しました」などのエラーメッセージが出る場合
削除リンクは表示されるのに、クリックすると
- 「削除に失敗しました」
- 「エラーが発生しました」
といったメッセージが出る場合は、サーバー側や権限周りの問題であることが多いです。
代表的な原因と対処は次の通りです。
1. ファイル・フォルダの権限・所有者の問題
- テーマフォルダの権限(パーミッション)が不適切
- サーバー移転や手動アップロードの影響で、「所有者」がWebサーバーと異なっている
対処:
- FTP/ファイルマネージャーで
/wp-content/themes/内のフォルダ権限を確認- 一般的には「755」前後が多い
- 権限の変更や所有者の調整が必要な場合は、サーバー会社のサポートに相談するのが安全
2. サーバー側の一時的なエラー・リソース不足
- 同時アクセスが多い
- ディスク容量がほぼ上限
- 一時的なタイムアウト
などが原因で削除処理が途中で止まることがあります。
対処:
- 少し時間をおいて再度試す
- 管理画面のほかの操作(投稿編集など)は正常に動くかチェック
- ディスク残量・CPU負荷・メモリ利用状況などを、サーバーの管理パネルで確認
3. セキュリティ系プラグインやWAFがブロックしている
- セキュリティプラグインやサーバーのWAFが、
「ファイル削除の操作」を不正と誤認する場合があります。
対処:
- セキュリティプラグインを一時的に無効化してから削除を試す
- サーバー側WAFのログにブロック記録がないか確認
- 不安な場合は、サーバーサポートに「テーマ削除操作がブロックされていないか」問い合わせる
それでも解決しない場合、FTP/ファイルマネージャーでの削除に切り替えるのも1つの方法です。
削除したはずなのにテーマ一覧画面の表示が変わらないとき
「削除ボタンを押した」「エラーも出ない」のに、
- テーマ一覧にまだ表示されている
- 消えたように見えて、しばらくするとまた出てくる
といった場合は、表示のキャッシュや画面更新の問題であることがほとんどです。
1. 単純な表示更新の問題
- 管理画面をリロードしていない
- 一覧画面に戻らず、そのまま前の画面を見ている
対処:
- ブラウザの再読み込み(⌘+R / Ctrl+R)を行う
- 一度別メニューに移動してから、「外観 → テーマ」に戻る
2. ブラウザ・キャッシュや管理画面キャッシュの影響
- ブラウザが古い情報を保持している
- キャッシュ系プラグインが、管理画面の一部までキャッシュしている
対処:
- シークレットウィンドウや別ブラウザでログインして確認する
- キャッシュプラグイン(WP Rocket、W3TCなど)を使っている場合は、
キャッシュの削除(パージ)を行う
3. 実際には削除されておらず、サーバー側でエラーになっている
- 表示上は問題なく見えても、実際にはファイルが残ったままというケースもあります。
対処:
- FTP/ファイルマネージャーで
/wp-content/themes/フォルダをチェック - 削除したはずのテーマフォルダが残っていないか確認
- 残っている場合は、権限などを確認したうえで手動で削除することも検討
デフォルトテーマを含む全テーマを消せない理由
「不要なテーマは全部消したいから、デフォルトテーマもいらないのでは?」
と考える方もいますが、WordPressには「最低1つのテーマが必要」という前提があります。
1. WordPressが「最後の砦」としてテーマを必要としている
- 何らかの理由で有効化中のテーマが壊れた場合、
WordPressは別のテーマ(通常はデフォルトテーマ)に切り替えて表示を保とうとします。 - すべてのテーマが削除されていると、この「最後の砦」がなくなり、
真っ白画面・致命的エラーにつながります。
2. 管理画面から「すべてのテーマを削除」はできない仕様
- WordPressは、
- 現在有効化中のテーマ
- あるいは、他サイトが利用しているテーマ(マルチサイト)
については、削除を許可しません。
- その結果、少なくとも1つ以上のテーマは必ず残るようになっています。
3. デフォルトテーマを残しておく実務上のメリット
- 不具合調査のときに、デフォルトテーマへ一時切り替えすることで、
「テーマが原因かどうか」をすぐ切り分けられる - 公式テーマは更新が継続されているため、セキュリティ上も安定した「予備テーマ」になりやすい
結論として、
「いま使っているテーマ+デフォルトテーマ1つ」くらいを残しておくのが、
安全性と管理のしやすさの両面でバランスが良いです。
「テーマが削除できない」ときは、
- “なぜできないのか” を切り分ける(仕様か、権限か、キャッシュか)
- 必要に応じて、FTP/ファイルマネージャー/WP-CLIなど別ルートを使う
- デフォルトテーマや現行テーマは「残すべき存在」と理解する
この3ステップで考えると、焦らずに対処できるようになります。
間違ってテーマを消してしまった場合の復旧方法
「やってしまった……」
使うつもりだったテーマをうっかり削除してしまうと、かなり焦りますよね。
ただし、ほとんどのケースでは
- バックアップ
- 公式ディレクトリからの再インストール
- 親子テーマの再設定
のいずれかで、十分リカバリーできます。ここでは、初心者でも落ち着いて復旧できるよう、3つのパターンに分けて解説します。
バックアップからテーマファイルとデータを戻す手順
バックアップを取っていれば、基本的には「消したときの逆の流れ」で戻すだけです。
ここでは代表的なパターンをざっくり押さえましょう。
1. 復旧前に状況をメモしておく
復旧作業を始める前に、最低限これだけメモしておくと安全です。
- いま有効化されているテーマ名
- 削除してしまったテーマ名(親・子の関係があればそれも)
- いつ頃のバックアップから戻せそうか(日時やファイル名)
復旧後に「元の状態はどうだったっけ?」と迷わないためのメモです。
2. バックアップの種類を確認する
自分がどの方法でバックアップしているかによって、戻し方が変わります。
- サーバー標準の自動バックアップ
- バックアッププラグイン(BackWPup、UpdraftPlus など)
- 自分で取った「ファイル+データベース」の手動バックアップ
それぞれ、復元の考え方は以下の通りです。
| バックアップのタイプ | テーマ復旧の基本イメージ |
|---|---|
| サーバーの自動バックアップ | 指定日時の状態に「サイト全体」を戻す |
| バックアッププラグイン | プラグインの復元機能から「テーマだけ」または「サイト全体」を戻す |
| 手動バックアップ | wp-content/themes 以下の対象テーマフォルダをアップロード+必要ならDBも復元 |
3. テーマファイルを戻す
手動復旧の場合の流れはシンプルです。
- バックアップのzipやフォルダを解凍
- FTP/ファイルマネージャーで、
/wp-content/themes/にアクセス - 削除してしまったテーマのフォルダを、同じ場所にアップロード
- アップロードが完了したら、管理画面の「外観 → テーマ」でテーマが再表示されているか確認
この時点では、「テーマファイルが戻っただけ」の状態です。
必要に応じて、カスタマイズ内容やウィジェット・メニューなども、バックアップから戻します(DB復元やエクスポート/インポート機能を利用)。
注意
サイト全体をバックアップ時点に丸ごと戻すと、
「テーマ削除以外の変更」もすべて巻き戻るので、
投稿や固定ページを最近更新している場合は慎重に判断してください。
公式ディレクトリから初期テーマを再インストールする方法
削除してしまったテーマが
- Twenty Twenty のような公式デフォルトテーマ
- 無料で公開されている公式ディレクトリのテーマ
であれば、管理画面から再インストールできます。
1. テーマを検索して再インストール
- 管理画面の「外観 → テーマ」を開く
- 画面上部の「新規追加」をクリック
- 右上の検索ボックスに、テーマ名を入力
- 目的のテーマが見つかったら「インストール」→「有効化」
これだけで、削除前と同じテーマを再び使えるようになります。
2. ただし「設定までは戻らない」点に注意
再インストールで戻るのはテーマ本体のファイルだけです。
- カスタマイザーの設定(ロゴ・色・ウィジェット配置など)
- テーマ独自のオプション
- 旧テーマで作った専用ブロックやショートコードの見た目
といった部分は、再設定が必要になることが多いです。
そのため普段から、
- カスタマイザー画面のスクリーンショット
- テーマ設定画面のエクスポート機能(あれば)
などで「設定の控え」を取っておくと、再インストール後の復旧が格段に楽になります。
子テーマだけ残したいときの再設定と復元の考え方
「うっかり親テーマを消してしまった」
「子テーマは残っているけれど、親テーマがない」
というケースもよくあります。
この場合のポイントは、「親を戻してから、子の設定を生かす」という順番です。
1. 親テーマを正しいバージョンで戻す
子テーマは親テーマのファイルに依存しているので、以下の流れで復旧します。
- 親テーマを再インストール
- 公式テーマなら「新規追加」から検索してインストール
- 有料テーマなら購入元から再ダウンロードし、zipをアップロード
/wp-content/themes/に- 親テーマフォルダ
- 子テーマフォルダ
が両方存在することを確認
ここで親テーマのバージョンが大きく変わると、子テーマ側のカスタマイズとズレが出ることがあります。
できるだけ、削除前と近いバージョンを用意できるのが理想です。
2. 子テーマを本番用として維持するかどうか判断する
復旧の方針としては、次の2つがあります。
- 引き続き「既存の子テーマ」を本番用として使う
- これを機に、新しい子テーマを作り直す
前者の場合は、
- 有効化するテーマを「子テーマ」に設定し直す
- カスタマイザーやウィジェット設定が意図通り残っているか確認
という流れでOKです。
新しい子テーマを作り直す場合は、
- 親テーマの最新版をインストール
- 新規で子テーマを作成(style.css と functions.php など)
- 旧子テーマのカスタマイズ内容を、慎重に移植していく
というステップになります。
これはやや中級者向けなので、不安があれば制作会社や詳しい人に相談してもよい部分です。
3. 「親テーマは消さない」をルール化しておく
今回のようなトラブルを避けるためには、運用上のルールを1つ決めておくと安心です。
- 子テーマが有効化されているサイトでは、
「親テーマには絶対触らない・削除しない」 - 不要テーマを整理するときは、
- 有効化中が「子テーマ」かどうか
- その親テーマ名は何か
を毎回確認してから削除する
これだけで、「親テーマを消してしまったせいで真っ白になった」という事故はかなり防げます。
間違ってテーマを削除してしまっても、
- バックアップ
- 公式ディレクトリからの再インストール
- 親子テーマの構造を理解したうえでの再設定
の3つを押さえておけば、落ち着いて復旧できます。
大切なのは、「消して終わり」ではなく、復元ルートを常に頭の片隅に置いておくことです。
テーマ削除後に必ず行いたい動作チェック
不要テーマを削除した後は、「消せたから終わり」ではなく、サイトがこれまで通り問題なく動いているかを軽く点検しておくことが大事です。
ここでは、削除後に最低限チェックしておきたいポイントを3つに絞って解説します。
ページデザインやレイアウト崩れがないか一通り確認する
テーマを削除しても、ふだん使っているテーマに直接触れていなければ、大きく崩れることは多くありません。
それでも、「実は別テーマ由来のテンプレートを使っていた」というケースもあるので、次のようなページは一度目視で確認しておきましょう。
| チェック対象 | 確認したいポイント |
|---|---|
| トップページ | ヘッダー・フッター・メインビジュアル・サイドバー配置 |
| 記事ページ(投稿) | 文字サイズ・行間・アイキャッチ・関連記事・目次表示 |
| 固定ページ | プロフィール、料金表、LPなど装飾が多いページ |
| カテゴリー・タグ一覧 | 一覧レイアウト、パンくずリスト、ページネーション |
| 404ページ | デザインが崩れていないか、文言がおかしくないか |
特に注意したいのは、過去に別テーマのテンプレートやショートコードで作ったページです。
- ランディングページ系テンプレート
- テーマ専用のショートコード(ボックス・ランキング・Q&Aなど)
などは、元のテーマがないと見た目が変わることがあります。
もし崩れを見つけたら、
- 代わりに現在のテーマのブロック・パーツで作り直す
- あるいは、問題のあるページだけデザインをシンプルにする
といった形で、「今のテーマだけで完結する状態」に寄せていくと、今後の運用が楽になります。
フォーム・ナビゲーション・検索などの機能が動くかテストする
見た目に問題がなくても、ユーザーが触る「機能部分」が壊れていると致命的です。
テーマ削除後は、次のようなものを一通りクリックして動きを確認しましょう。
1. フォーム関係
- お問い合わせフォーム
- 資料請求・予約・応募フォーム
- コメントフォーム
確認するポイントは、
- 送信ボタンが表示されているか
- エラー表示が不自然でないか
- 送信後のサンクスページ(完了メッセージ)が正しく出るか
です。テスト送信を1件だけでも行い、メールが届くかまでチェックしておくと安心です。
2. ナビゲーション・メニュー
- ヘッダーメニュー・フッターメニュー
- スマホのハンバーガーメニュー
- サイドバーのメニュー(カテゴリ一覧など)
テーマを削除した影響で、
- メニューの位置が変わっている
- クリックしても何も起きない(JavaScriptエラー)
- 旧テーマで使っていたメニューエリアが「未割り当て」になっている
といったことが起きる場合があります。
「外観 → メニュー」で、メニューの紐づけ先(ヘッダー、フッターなど)も合わせて確認しておきましょう。
3. 検索・パンくず・ボタン類
- サイト内検索フォーム
- パンくずリスト(トップ > カテゴリ > 記事 など)
- CTAボタン(「資料請求」「お問い合わせはこちら」など)
これらは「動いていて当たり前」なので、壊れているとユーザーがすぐ離脱してしまいます。
数ページで良いので、実際にクリックしてページ遷移を確かめておきましょう。
表示速度やエラー表示など、パフォーマンス面を見直す
テーマを削除した直後は、見た目だけでなく「軽さ」と「エラー」の有無もざっと確認しておきたいところです。
1. ページ表示が極端に遅くなっていないか
不要テーマを削除しただけで表示が大幅に遅くなることは少ないですが、
もし
- いつもより明らかに読み込みが遅い
- 読み込み中のまま止まる
といった変化があれば、どこかでエラーが起きている可能性があります。
簡易チェックとして、
- 普段よく見るページ(トップ・人気記事・お問い合わせなど)を数ページ開く
- 体感で「明らかにおかしい」速度になっていないか確かめる
だけでも十分です。
余裕があれば、
- ブラウザのデベロッパーツール(Networkタブ)でエラーや長時間かかっているリクエストがないか
- GoogleのPageSpeed Insightsなどでスコアに大きな変化がないか
も確認すると、より安心です。
2. 画面上にエラーや警告が出ていないか
テーマ削除の影響で、テーマ関連ファイルの読み込みに失敗すると、
- 画面上部にPHPの警告文が出る
- 「Warning」「Fatal error」などの文字列が表示される
といった症状が出ることがあります。
- ログインしない状態(一般ユーザーと同じ状態)でページを表示してみて、
不自然な英語のエラーメッセージが出ていないか確認しましょう。
3. サーバーエラーログや監視機能も余裕があれば確認
ある程度慣れている方、もしくは長期運用するサイトなら、
- レンタルサーバーの「エラーログ」
- セキュリティツール・監視ツールのダッシュボード
も一度覗いておくと、
- テーマ削除後にエラーが急増していないか
- 不審なアクセスやファイルエラーが出ていないか
を把握できます。
まとめると、テーマ削除後は
- 見た目(レイアウト)
- 動き(フォーム・メニュー・検索)
- 裏側(速度・エラー)
の3方向から軽く点検しておくと、後から「気づかないうちに壊れていた」というリスクをかなり減らせます。
すべてを完璧にやろうとする必要はありませんが、「最低限のチェックリスト」として習慣化しておくと安心です。
テーマに紐づく不要コンテンツ・設定の片付け
テーマを削除するとき、意外と忘れられがちなのが「そのテーマと一緒に入ってきたコンテンツや設定」です。
テーマ本体だけ消しても、ウィジェット・メニュー・ダミー記事・画像などがそのまま残っていると、
- 管理画面がごちゃつく
- どれが本当に必要なデータなのか分かりにくくなる
- バックアップやサーバー容量もじわじわ圧迫される
といった小さな負債を抱え続けることになります。
ここでは、「テーマ削除後の片付け」としてやっておきたい整理ポイントをまとめます。
使わなくなったウィジェット・サイドバーの整理
テーマを変えると、ウィジェットエリア(サイドバーやフッターなど)の構成が変わることがよくあります。
- 旧テーマ専用のウィジェットエリアが「使用停止中のウィジェット」に残っている
- どこにも表示されていないのに、過去のウィジェットがたくさん溜まっている
といった状態のままだと、あとから編集するときに混乱しやすくなります。
整理の流れはシンプルです。
- 管理画面の「外観 → ウィジェット」を開く
- 現在のテーマで使っているエリア(サイドバー、フッターなど)を確認
- 「使用停止中のウィジェット」や、どこにも割り当てていないウィジェットを見直す
- 本当に不要なウィジェットは削除する
「どこかで使っていそうで不安…」という場合は、
- 一時的にウィジェットのタイトルに「(旧)」と付けておき、しばらく様子を見る
- それでも問題なければ削除する
といった“ワンクッション”を置くと安心です。
不要なメニュー・ナビゲーション項目の見直し
テーマごとに、メニューの使い方も変わります。
- 旧テーマでは「上部メニュー」「サイドメニュー」「フッターメニュー」を別々に作っていた
- 現在のテーマでは上部メニューしか使っていないのに、古いメニューが複数残っている
ということも珍しくありません。
見直しのポイントは次の通りです。
- 「外観 → メニュー」を開き、メニューの一覧を確認
- 使っているメニューかどうかを、表示位置(テーマの場所)で判断する
- ヘッダーメニュー
- フッターメニュー
- スマホ専用メニュー など
- どこにも割り当てていない古いメニューや、
役割が重複しているメニューは、必要に応じて削除する
合わせて、メニューの中身(リンク項目)も見直しておくと良いです。
- すでに存在しないページへのリンク
- テーマ変更でデザインが崩れてしまったLPへのリンク
- 旧キャンペーン用のランディングページ
こうしたリンクが残っていると、ユーザーが404ページや崩れたページに迷い込みやすくなるので、
リンクの削除・差し替えも一緒に行っておきましょう。
デモ用のダミー記事や固定ページの削除
有料テーマや海外テーマでは、インストール時にデモ用のダミーコンテンツを一括で読み込むことが多いです。
- 「サービス」「会社概要」「お問い合わせ(ダミー)」のようなサンプル固定ページ
- 英語のテキストが入ったブログ記事
- デモ用のギャラリー・ポートフォリオ
本番用のコンテンツを作り終わったあとも、これらが下書きや公開状態のまま残っていることがあります。
整理のステップは次のイメージです。
- 投稿一覧・固定ページ一覧で、次のようなキーワードで検索してみる
- demo / sample / テスト / ダミー など
- タイトルや中身を確認し、
- デモとしてしか使っていない
- 公開する予定がない
と判断できるものは削除
- 「レイアウトの参考にしたい」など、残しておきたい場合は、
- ステータスを「非公開」または「下書き」に変更し、
- 誤って検索結果に出ないようにしておく
実務上は、「本番で使うLPの元ネタとしてだけ残したい」ケースもあります。
その場合は、タイトルに「(テンプレ)」など目印を付けて、公開ページと混ざらないようにしておくと管理しやすくなります。
未使用の画像・メディアファイルを整理して容量を節約する
テーマを乗り換えると、それまで使っていたスライダー画像・背景画像・デモバナーなどが不要になることが多いです。
ところが、メディアライブラリには延々と残り続けるため、
- バックアップや移行時のデータ量が増える
- どの画像が現役で使われているのか分かりにくい
という状態になりがちです。
ただし、画像の整理は慎重に行う必要があります。
「見た目では使っていなさそうでも、実はショートコードやCSSで参照されている」ことがあるからです。
安全に整理するためのコツは次の通りです。
- まずは「明らかにデモ用」と分かる画像から
- テーマのサンプル写真
- ロゴサンプル(「Your Logo Here」など)
- 明らかに海外デモのイメージ画像
- メディアライブラリの「日付」「投稿への紐づけ」を参考にする
- どの投稿・固定ページで使われているかを確認
- 「どこにも添付されていない」画像は削除候補になりやすい
- 不安な場合は、一気に削除しない
- まずはファイル名の先頭に「zz_」などを付けておく(ローカル保存の場合)
- サイト上で表示が崩れないか数日様子を見てから、本削除する
もしプラグインの導入に抵抗がなければ、
「どの画像がどのページで使われているか」を可視化するメディア管理系プラグインを活用すると、判断材料が増えます。
テーマ削除は「テーマ本体を消す」ことがメインですが、
その後にウィジェット・メニュー・ダミーコンテンツ・画像まできちんと整理しておくと、
- 管理画面がスッキリして操作しやすくなる
- サーバー容量やバックアップサイズが無駄に膨らまない
- 将来のテーマ変更やサイト移行がぐっと楽になる
といったメリットが得られます。
一度に完璧を目指す必要はないので、
「ウィジェットだけ」「ダミー記事だけ」といった具合に、少しずつ片付けていくイメージで進めてみてください。
有効でないテーマをどう管理するかの基本方針
「使っていないテーマ=全部削除」で済めば話は早いのですが、実際には
- 予備として残したいテーマ
- 将来の検証にとっておきたいテーマ
もあります。
ここでは、“有効になっていないテーマをどう扱うか” の考え方そのものを整理しておきます。
残すテーマと削除するテーマを仕分けする基準
まず決めておきたいのは、
「どんなテーマを残し、どんなテーマを削るか」のマイルールです。
一例として、次のような表で仕分けしてみると判断しやすくなります。
| 種類 | 具体例 | 基本方針 |
|---|---|---|
| 現在の本番テーマ | 有効化中のテーマ(子テーマを含む) | 残す(削除不可) |
| 親テーマ | 子テーマが依存している親テーマ | 残す(ペアで管理) |
| デフォルトテーマ | Twenty Twenty〜 などの公式テーマ | 1つは残す(予備用) |
| 古い本番テーマ | 以前使っていたが、今後戻る予定がないもの | バックアップ後に削除候補 |
| テスト用・お試し | デモ確認のためだけに入れたテーマ | 基本は削除候補 |
残す方向で考えたいもの
- 現在の本番テーマ(親・子セット)
- 予備として使えるデフォルトテーマ(1〜2個)
削除候補にしやすいもの
- 役目を終えた旧テーマ
- 一度プレビューしただけのテスト用テーマ
- 既に販売終了・サポート終了しているテーマ(理由がなければ)
大事なのは、「なんとなく全部残す」でも「気分で全部消す」でもなく、
“役割ごとに残す・消すを決めておく”ことです。
バックアップと復元の手順をあらかじめ決めておく意味
有効でないテーマを整理するとき、
「あとで戻したくなったらどうしよう…」という不安から削除をためらう人も多いです。
そこで役に立つのが、
“消す前提”ではなく “戻せる前提”で考える
という発想です。
1. 消す前に「退避ルール」を決めておく
たとえば、次のような手順をルール化しておきます。
- 削除予定のテーマフォルダをPCにダウンロードして保管
- バックアップファイルに
- テーマ名
- バージョン
- ダウンロード日
をメモしておく
- 一定期間(例:半年)使わなければ、ローカルのバックアップも整理
これだけでも、
- 「サーバー上からは消す」
- 「どうしても必要なら後からアップロードし直せる」
という状態にできます。
2. 復元の手順をざっくり書き出しておく
バックアップとセットで重要なのが、復元の流れです。難しいことを書く必要はありません。
【テーマ復元メモ】
1. /wp-content/themes/ にFTP or ファイルマネージャーでアクセス
2. ローカルに保存したテーマのzipをアップロード
3. サーバー上で解凍(またはローカルで解凍→フォルダごとアップロード)
4. 管理画面の「外観 → テーマ」で有効化できるか確認
この程度のメモがあるだけで、
- 毎回ネットで復元方法を検索する手間
- 「戻せるかどうか分からない」という心理的な不安
がかなり減ります。
将来のテーマ変更・リニューアルを見据えた管理方法
有効でないテーマをどう扱うかは、「今」だけでなく「将来のリニューアル」も含めて設計しておくと、後から楽になります。
1. 「本番用」「検証用」を頭の中で分けておく
- 本番用:実際にユーザーが見るサイトで使うテーマ
- 検証用:デザイン案のテスト、アップデート検証、カスタマイズの練習に使うテーマ
この2つを混ぜて同じ環境に置いておくと、
「どれが本当に必要か」が分かりにくくなります。
理想は、
- 本番環境 → 本番テーマ+予備テーマのみ
- ステージング/ローカル → テスト用テーマを好きにインストール
という役割分担です。
2. 「次のリニューアルで使うかもしれないテーマ」の扱い
将来のテーマ変更を見据えて、
- 候補テーマをいくつかインストールしておきたい
- デザイン案を比べながら検討したい
という場合は、
- 本番ではなくテスト環境側に候補テーマを集めておく
- 実際に採用が決まったテーマだけを本番に持ってくる
という流れにすると、本番が散らかりません。
どうしても本番に置いておきたい場合は、
- 「リニューアル候補」と分かるようにメモ
- 期限(例:○月までに採用/不採用を決める)を決めておく
といった工夫をしておくと、「結局ずっと放置」が防げます。
3. 将来の自分(または引き継ぐ人)のためのメモを残す
長く運営するサイトほど、管理者が変わる・自分でも忘れるという前提で考えた方が安全です。
たとえば、次のようなメモをどこかに残しておくと、後から助かります。
- 現在の本番テーマと、そのバージョン
- 親テーマ・子テーマの関係
- 予備テーマとして残している理由
- 「このテーマは過去に〇〇年〜〇〇年まで使用」といった簡単な履歴
こうした情報は、テキストファイルでも、Notionやメモアプリでも構いません。
「なぜこのテーマが残っているのか」が一目で分かる状態にしておくと、
数年後の自分や、サイトを引き継いだ人がとても作業しやすくなります。
まとめると、有効でないテーマの管理は
- 役割ごとに「残す/削除する」を決める
- 「戻せる前提」でバックアップと復元の流れを用意しておく
- 将来のリニューアルや引き継ぎまで見据えて、シンプルな構成を保つ
この3つを意識するだけで、“なんとなく増え続けるテーマ地獄”から抜け出しやすくなります。
WordPressテーマ削除に関するよくある質問(FAQ)
テーマを消しても記事やコンテンツはそのまま残るのか?
基本的に、テーマを削除しても記事・固定ページ・画像などのコンテンツは消えません。
- 記事データ → データベースに保存
- 画像 →
uploadsフォルダに保存 - テーマ →
themesフォルダに保存
というように、保存場所がそもそも別だからです。
ただし、次のようなケースでは「見え方」が変わることがあります。
- 旧テーマ専用のショートコードやブロックを使っていた
- 旧テーマの「LPテンプレート」「1カラムテンプレート」で作ったページがある
- テーマ内ウィジェットでバナーやテキストを出していた
これらは、テーマを変えたり削除した瞬間にレイアウトが変わったり、装飾が消えたように見えることがあります。
✅ 記事そのものは残る
❗ ただし「どう表示するか」はテーマに依存する部分がある
というイメージを持っておくと安全です。
デフォルトテーマを削除しても問題ないケース・注意が必要なケース
WordPressには「Twenty Twenty-Five」などのデフォルトテーマが同梱されています。
これを削除してよいかは、状況によって変わります。
削除しても比較的問題が少ないケース
- 最新のデフォルトテーマ以外の古いデフォルトテーマ
- 例:Twenty Fourteen〜Twenty Seventeen などをずっと使っていない
- すでに別の予備テーマを1つ残している
この場合、「古いデフォルトテーマを整理」する目的で削除するのは現実的です。
注意が必要なケース(基本は残した方がよい)
- デフォルトテーマが唯一の予備テーマになっている
- 不具合が起きたときに「デフォルトテーマに切り替えて原因切り分けをしたい」想定がある
- マルチサイトで、どこかのサイトがデフォルトテーマを使っている可能性がある
トラブルシューティングの観点では、
「最新のデフォルトテーマを1つは残しておく」のが一番無難です。
未使用テーマはどこまで削除してよいのか?
目安としては、次のように考えると整理しやすくなります。
残すべきもの
- 現在有効化しているテーマ(子テーマを含む)
- その親テーマ
- 予備として使うデフォルトテーマ(1〜2個)
削除候補にしてよいもの
- もう戻る予定のない「過去の本番テーマ」
- デモを見ただけ・テストだけで終わったテーマ
- サポートが終了していて、今後使う予定もない古いテーマ
不安なときは、
- 削除前にテーマフォルダをローカルにダウンロード
- メモやスクリーンショットを残しておく
といった形で「戻せる出口」を確保しておくと、思い切って整理しやすくなります。
マルチサイトでのテーマ削除はどう進めれば安全か?
マルチサイト環境では、1つのテーマを複数サイトで共有していることがあります。
そのため、通常より慎重な運用が必要です。
安全に進めるポイントは次の通りです。
- ネットワーク管理画面で利用状況を確認する
- どのサイトがどのテーマを有効化しているかを必ずチェック
- 「自分のサイトでは使っていない」だけで判断しない
- 別の子サイトが本番で使っている可能性があります。
- 削除前に「代わりにどのテーマを使うか」を決める
- 別サイトの管理者とも共有してから削除する
- 可能なら、ステージング環境で一度テーマ削除を試し、問題がないか確認
マルチサイトでは、勝手に削除しない・一人で判断しないことが最大の安全策です。
テーマ名やテーマ関連データをデータベースから消した方がよいか?
テーマを削除すると、「テーマのファイル」は消えますが、
データベースには以下のような情報が残ることがあります。
- カスタマイザー設定
- テーマオプション(
theme_mods_***などのオプション) - 一部のウィジェット設定
これらは通常、そのまま残っていても大きな害はありません。
無理にphpMyAdminなどから削除しなくても問題なく運用できます。
ただし、サイトを長期運用していて「どうしてもスリムにしたい」ときは、
- テーマが提供している「リセット」機能や「設定削除」機能があればそれを使う
- データベースの編集に慣れた上級者が、
optionsテーブルなどを慎重にクリーンアップする
といったアプローチになります。
初心者のうちは、ファイル削除+管理画面での整理までに留めるのがおすすめです。
データベース直接編集は、サイト全体に影響するため「最後の手段」と考えておきましょう。
まとめ
WordPressのテーマ削除は、クリック数回で終わるシンプルな操作に見えますが、実際には
- どのテーマを残し、どれを削除するかの判断
- 親テーマ・子テーマ・デフォルトテーマの役割理解
- マルチサイトやテスト環境との関係整理
といった、サイト運営そのものの設計が問われる作業でもあります。
この記事で扱ったポイントを、最後にもう一度整理しておきます。
- いきなり削除せず、まずは棚卸しから始めること
- 現在の本番テーマ(親・子)
- 予備として残すデフォルトテーマ
- 完全に役目を終えた旧テーマ・テスト用テーマ
- 削除前には必ずバックアップとチェックリストを回すこと
- ファイルとデータベースのバックアップ
- 親子テーマの関係・マルチサイトでの利用状況の確認
- 予備として有効化できるテーマを最低1つ残しておく
- 削除後は「動作チェック」と「片付け」までを一連の流れにすること
- レイアウト崩れやフォーム、ナビゲーションの動作確認
- 使わなくなったウィジェット・メニュー・ダミーコンテンツ・画像の整理
そして、万が一テーマを間違って削除してしまっても、
- バックアップからテーマフォルダを戻す
- 公式ディレクトリや配布サイトから再インストールする
- 親テーマを復元して子テーマを再度有効化する
といった手順を知っていれば、致命的なトラブルになる前にリカバリーすることができます。
重要なのは、「テーマ削除=一度きりの大仕事」ではなく、
定期的に不要テーマを見直し、
バックアップと合わせて“サイトをメンテナンスする習慣”の一部にしていくこと
です。
今日この記事をきっかけに、一度テーマ一覧を開いてみてください。
「本当に今のサイトに必要なテーマだけが残っている状態」を目指して整えていくことが、
長く安全にWordPressを運用するための、いちばん地味でいちばん確実な対策になります。
