ホームページ制作会社の選び方|比較・見積り・契約の完全チェック

【当ブログは、WordPressテーマ「SWELL」、 レンタルサーバー「ロリポップ! ハイスピードプラン」で運営しています。】

ホームページ制作会社を探し始めたとき、多くの人が最初にぶつかるのが「結局、何を基準に選べばいいの?」という壁です。
比較サイトやランキングを見ても、良さそうな会社はたくさん出てくるのに、自社に合う1社が分からない…。そんな状態になりがちです。

たとえば、こんな悩みはありませんか?

「制作会社が多すぎて、何社に絞ればいいのか分からない」
「見積りが会社ごとにバラバラで、高い/安いの理由が判断できない」
「デザインは良いけど、集客や問い合わせにつながるか不安」
「契約ってどこを見ればいい? 修正回数・納品物・権利で揉めたくない」
「WordPressの管理者は誰? 公開後の運用まで考えると怖い」
「リニューアルで検索順位が落ちるって聞くけど、どう対策するの?」

実は、制作会社選びで失敗する原因の多くは「センス」ではなく、比較の物差しがないことです。
同じ“ホームページ制作”でも、会社ごとに得意領域(ブランディング/集客/BtoB/採用/EC/開発)が違い、見積りの範囲も違います。前提が揃っていないと、比較しているつもりでも実は比べられていません。

そこで本記事では、初めて依頼する方でも迷わないように、

  • 比較の評価軸(点数化できるチェックリスト)
  • 見積りの読み解き方(なぜ高い/安いのかの判断)
  • 契約前に必ず確認すべき項目(トラブル予防)
  • 問い合わせ〜公開〜改善までの流れ(いつ何が必要か)

を、実務で使える形に落とし込んで解説します。
読み終える頃には、「この会社に頼むべき理由/やめるべき理由」が自分で説明できるようになります。

【おすすめホームページ制作会社↓】

プロにまるっとお任せ!ホームページ製作0円から!【サクペジ】
ECサイト制作が補助金活用で、最大75%OFF!【ホームページDX】
初めてのホームページ作成なら、ホームページ.com!初期費オール0円キャンペーン実施中
月額3,300円からのサブスク型ホームページ作成【H.A.S】
月額9,900円 コスパ最強【99ホームページ】
SEO重視かつモバイルファーストのレスポンシブデザインでWebサイトの制作を行います。【aruku】
オンライン完結×ハイクオリティ!【ホームページ制作ならアドバン】
目次

まず最初に:あなたが探している「制作会社」はどのタイプ?(3分で方向性を決める)

制作会社探しで迷う最大の理由は、「目的」「サイトの種類」「どこまで自社でやるか」が曖昧なまま、会社比較に入ってしまうことです。
最初にここを整理すると、候補が一気に絞れて 見積りのブレ認識違いも減ります。

目的で分岐:問い合わせ/採用/ブランディング/EC/業務効率化

まずは「ホームページで何を達成したいか」を、1つだけ“最優先”で決めるのがコツです(全部やりたい、だと設計が散らかります)。

目的別に、制作会社へ伝えるべき要点はこう変わります👇

  • 問い合わせを増やしたい(BtoB含む)
    • 重要:導線(CTA)・フォーム・実績/事例・比較検討される前提の情報設計
    • 依頼時の合言葉:「誰が、何に迷い、何を見たら送信する?」
  • 採用を強くしたい
    • 重要:社員/カルチャーの可視化、職種別ページ、応募導線、スマホでの見やすさ
    • 合言葉:「応募者が不安を消せる情報を先回り」
  • ブランディング(信頼感を上げたい)
    • 重要:一貫したトーン、写真/コピーの品質、会社の“根拠”の出し方
    • 合言葉:「何を“らしさ”として統一するか」
  • ECで売上を伸ばしたい
    • 重要:カート選定、商品導線、購入率改善(CVR)、運用体制
    • 合言葉:「作って終わりではなく、改善が本番」
  • 業務効率化(予約・問い合わせ管理・会員など)
    • 重要:要件定義、既存ツール連携、権限設計、保守運用
    • 合言葉:「“機能”より“業務の流れ”を先に言語化」

✅ 3分で決めるミニ質問(答えをメモするだけでOK)

  • 成功したと言えるのは 何が増えた/減った とき?(例:月◯件問い合わせ、応募◯件、電話対応の削減)
  • その数字を動かすのに、サイトで一番大事な行動は?(例:フォーム送信、応募、購入)
  • 競合と比べて「強みの根拠」は何?(実績、数字、事例、資格、レビューなど)

サイト種別で分岐:コーポレート/LP/サービスサイト/オウンドメディア/多言語

次に「作るもの」を決めます。同じ“ホームページ制作”でも、必要な設計思想がまるで違います。

  • コーポレートサイト(会社の信頼の土台)
    • 必須になりやすい:会社概要、事業内容、実績、FAQ、お知らせ、問い合わせ
    • 失敗しがち:情報が薄くて「結局何の会社?」になる
  • LP(ランディングページ)(1商品・1サービスに集中)
    • 必須になりやすい:課題提示→解決策→根拠→料金/プラン→FAQ→CTA
    • 失敗しがち:要素の足しすぎで、訴求がぼやける
  • サービスサイト(比較検討の“主戦場”)
    • 必須になりやすい:機能/特徴、導入事例、料金、他社比較、資料請求導線
    • 失敗しがち:強みの根拠(数字・事例)が不足して説得力が弱い
  • オウンドメディア(検索流入を育てる)
    • 必須になりやすい:カテゴリ設計、内部リンク、編集フロー、品質基準
    • 失敗しがち:記事量産だけで成果が出ない(設計と運用が必要)
  • 多言語サイト(更新フローが最重要)
    • 必須になりやすい:翻訳/監修体制、言語切替、SEO方針、運用ルール
    • 失敗しがち:翻訳が属人化して更新が止まる

💡ここでのポイント
サイト種別=必要な制作会社の得意分野」です。
たとえば、LPが得意な会社にオウンドメディアを頼むと、設計思想がズレて成果が出にくい…ということが起きます。

内製・テンプレ・外注の境界線(どこからが“制作会社向き”か)

結論、判断基準はシンプルです。
「失敗したときの損失が大きいところ」ほど外注が向きます。(信頼・売上・法務・セキュリティ・運用)

以下のどれに当てはまるかで決めるとブレません。

  • スピード優先で、とにかく早く公開したい → テンプレ/内製寄り
  • 成果(問い合わせ・採用・売上)を作り込みたい → 外注寄り
  • 会員/予約/連携など要件が重い → 外注(開発寄り)
  • 社内に“決められる人”と“手を動かす人”が揃っている → 内製もしやすい
  • 公開後も改善し続けたいが、社内に時間がない → 運用まで見れる外注が有利

ここから先は「テンプレで十分なケース」と「フルオーダーが必要なケース」に分けて具体化します。

テンプレ運用が向くケース

当てはまるほど、テンプレ(ノーコード含む)で成功しやすいです。

  • 目的が「名刺代わり」「最低限の信頼獲得」で、導線がシンプル
  • ページ数が少なく、更新頻度も高くない
  • 既に素材(文章・写真・ロゴ)が揃っている
  • 独自機能が不要(予約や会員などがない)
  • “作り込み”よりも、まず公開して反応を見たい

🌱おすすめの進め方
最初はテンプレで公開 → 反応が取れたら、勝ち筋の部分だけ外注で強化(段階投資)
この順番だと、無駄な機能開発や過剰デザインを避けられます。

フルオーダーが必要なケース

当てはまるほど、フルオーダー(制作会社向き)です。

  • 競合が強く、「違いの説明」と「根拠の提示」が必要
  • 問い合わせ/採用/売上など、サイトが事業成果に直結している
  • 計測(アクセス解析・タグ管理)と改善が前提
  • コンテンツが多く、情報設計が難しい(サービスが複数、事例が多い等)
  • セキュリティや運用の責任分界を明確にしたい
  • リニューアルで、URL変更・移行・SEO影響のケアが必要

🔍依頼時に“最低限”確認したいこと(トラブル予防)

  • 納品範囲:ソース/データ/マニュアルはどこまで?
  • アカウント名義:ドメイン・サーバー・解析の管理は誰?
  • 保守範囲:バックアップ、更新、障害対応は含まれる?
  • 品質基準:表示速度・セキュリティ・アクセシビリティの方針は?

制作会社のタイプ別特徴(選定ミスを減らす“地図”)

制作会社は、会社ごとに「全部できます」と言いがちですが、実際は 得意な“勝ち筋”が違うことがほとんどです。
ここでは初心者でも迷わないように、制作会社を“主軸”で6タイプに分けて整理します。

ポイントは1つだけ。
あなたの最優先目的に強いタイプを選び、その他は「最低限できればOK」にすると失敗が減ります。

世界観・ブランド重視型(表現の一貫性を作るのが得意)

向いている目的

  • 企業の信頼感を上げたい
  • 高価格帯でも選ばれる“らしさ”を作りたい
  • 採用でも「カルチャーの魅力」を打ち出したい

このタイプが強いこと

  • 写真・コピー・色・余白などの「統一感」を設計して、第一印象の説得力を高める
  • 会社の強みを“言葉と見た目”に翻訳する(抽象→具体)

注意点(苦手になりやすい領域)

  • 集客導線や計測設計が弱いと、見た目は良いが成果が伸びにくい
  • 追加改修が起きやすい(世界観の調整は微修正が増える)

依頼時に伝えると成功しやすい材料

  • 競合と差別化したい印象(例:堅実、先進的、親しみやすい)
  • “避けたい”表現(例:安っぽい、派手すぎる、情報が硬い)

集客・改善重視型(SEO/広告/導線最適化と相性が良い)

向いている目的

  • 問い合わせ・予約・資料請求など、数字を動かしたい
  • 公開後も改善し続けたい(運用前提)

このタイプが強いこと

  • 導線設計(どこで、何を見せ、どう行動させるか)
  • SEOの土台(構造設計・内部リンク・移行時の配慮 など)
  • 計測→改善の提案が出る(仮説と優先順位がある)

注意点(苦手になりやすい領域)

  • “世界観の作り込み”は最優先になりにくい(合理的な設計が中心)
  • 素材不足だと成果が伸びにくい(事例・実績・FAQが少ない等)

依頼時に確認したいこと

  • 何をKPIとして、どの頻度で見て、どう改善するか
  • 計測(アクセス解析、タグ管理)の担当範囲

開発・システム重視型(会員/予約/連携など要件が重い方向け)

向いている目的

  • 予約、会員、マイページ、決済、外部ツール連携などが必要
  • “サイト”というより“仕組み”を作りたい

このタイプが強いこと

  • 要件定義(何を、誰が、どう使うか)を固める力
  • セキュリティ・権限・運用など、後から困る部分を先に潰す
  • 仕様が複雑でも破綻しにくい設計

注意点(苦手になりやすい領域)

  • 見た目の提案がシンプルになりがち(UIは十分でもブランド表現が薄い場合)
  • 仕様変更が費用・納期に直結しやすい

依頼時に準備しておくと強い情報

  • 現状の業務フロー(紙や箇条書きでOK)
  • 連携したいツール一覧(CRM、予約、決済、チャット等)

EC特化型(カート選定〜運用改善までを前提に動ける)

向いている目的

  • ECで売上を作りたい(公開後の運用が重要)
  • 商品数が多い、キャンペーンや更新が頻繁

このタイプが強いこと

  • カート/プラットフォーム選定(運用目線)
  • 購入率(CVR)や客単価など、改善の論点を理解している
  • 商品導線、カテゴリ設計、特集・ランキングなど売り方の設計

注意点(苦手になりやすい領域)

  • 取り扱い商材によっては広告・表現ルールが厳しい(運用制約が多い)
  • “作って終わり”の発注だと成果が出にくい(改善前提が必要)

依頼時に揃えると話が早いもの

  • 商材の粗利、平均客単価、リピートの有無
  • 受注〜発送〜問い合わせ対応の運用体制

採用・BtoB特化型(訴求設計・事例設計・CV導線に強い)

向いている目的

  • 採用応募を増やしたい(職種・魅力の言語化が必要)
  • BtoBで比較検討される前提のサイトを作りたい

このタイプが強いこと

  • 「何が不安で離脱するか」を想定して情報を積む
  • 事例・実績・導入の流れ・FAQなど、検討材料を設計できる
  • 営業資料や採用媒体と整合する見せ方に強い

注意点(苦手になりやすい領域)

  • 商材理解が浅いと、表現が一般論になりがち(ヒアリング品質が鍵)
  • 事例素材がないと強みが出しづらい(発注側の協力が必要)

依頼時に確認したいこと

  • 事例ページの作り方(どこまで取材・ライティングするか)
  • フォーム最適化(項目設計、離脱対策)の考え方

地域密着型(撮影・対面・スピード重視に向く)

向いている目的

  • 店舗ビジネスや地域サービスで、対面で進めたい
  • 写真撮影や現地取材が必要
  • 更新は少なく、まず形にしたい

このタイプが強いこと

  • 打ち合わせが速い、意思疎通が取りやすい
  • 現地撮影・取材など“人に依存する素材”を集めやすい
  • 地域の商習慣(商圏、客層)を理解している場合がある

注意点(苦手になりやすい領域)

  • 大規模な開発や高度な運用改善は、体制上難しいことがある
  • SEOや広告運用が別会社になるケースもある

依頼時に確認したいこと

  • 公開後の保守・更新の範囲(どこまでやってくれるか)
  • 担当者が変わらないか(窓口が固定だと安心)

それぞれの“得意な成果”と“苦手になりやすい領域”

タイプ選びを一瞬で整理するために、要点を表にまとめます。
「自社の目的」に近い列を優先して、候補を絞るのがコツです。

スクロールできます
タイプ得意な成果苦手になりやすい領域依頼時の必須確認
世界観・ブランド重視型信頼感、指名検索、魅力の言語化計測・改善が弱いと成果が伸びにくいブランド方針、撮影/コピー体制、修正ルール
集客・改善重視型問い合わせ、CV改善、SEOの土台表現の作り込みは優先度が下がりがちKPI、計測範囲、改善提案の頻度
開発・システム重視型予約/会員/連携、業務効率デザインの“らしさ”は薄くなることも要件定義、保守、責任分界、セキュリティ
EC特化型売上、CVR、導線/カテゴリ設計改善前提がないと成果が出にくいカート選定理由、運用体制、改善メニュー
採用・BtoB特化型応募/問い合わせ、事例設計、説得力素材がないと一般論になりがち取材・ライティング範囲、事例作成方法
地域密着型スピード、対面の進行、現地素材大規模開発/高度運用は難しい場合保守範囲、窓口体制、更新フロー

最後に:タイプを見分ける“簡単チェック”
候補サイトや提案資料を見て、次のどれが多いかで判別しやすいです。

  • 事例が「雰囲気・写真中心」→ 世界観寄り
  • 事例が「改善・数字・導線中心」→ 集客改善寄り
  • 説明が「要件・仕様・運用中心」→ 開発寄り
  • 話が「商品導線・購入率・カート」→ EC寄り
  • 話が「事例・比較検討・応募導線」→ 採用/BtoB寄り
  • 対面・撮影・地域実績が豊富 → 地域密着寄り

依頼前に整えるべき準備(発注側の準備で成果が8割決まる)

制作会社選びで失敗が起きやすいのは、「会社の良し悪し」よりも、発注側の前提が固まっていないまま話が進むことです。
ここを先に整えるだけで、見積りのブレ/やり直し/追加費用が大きく減ります。

社内の意思統一:関係部署・承認フロー・決裁ライン

最初にやるべきは、社内の“交通整理”です。ここが曖昧だと、制作途中で意見が増えて破綻します。

最低限決めること(これだけでOK)

  • 最終決裁者(最終OKを出す人)
  • 相談先(法務・広報・営業・採用など、口を出す可能性がある部署)
  • 実務担当(素材回収、原稿確認、日程調整)
  • 連絡窓口(制作会社とやり取りする人は原則1人)

よくある詰まりポイントと対策

  • 「途中で別部署が反対」→ 最初に関係者へ“目的”と“締切”を共有しておく
  • 「修正が止まらない」→ 承認フローを段階で決める(例:構成OK→デザインOK→公開OK)
  • 「決裁が遅い」→ 週次でレビュー日を固定し、期限を先に押さえる

成果定義(KPI/KGI):何が増えたら成功かを先に決める

ホームページ制作は「見た目が良い」だけだと評価が割れます。
成功の定義(数字 or 状態)を先に決めると、提案の質も上がります。

問い合わせ・予約・応募・売上など「指標」を明文化

まずは“1つだけ”最優先KGIを決めるのがコツです(欲張ると設計が散ります)。

例(1行でOK)

  • 問い合わせ:月 ○件 の問い合わせ獲得
  • 予約:月 ○件 の予約完了
  • 採用:月 ○人 の応募(職種別でも可)
  • EC:月商 ○円、購入率 ○% など

次に、KGIを動かすためのKPIを2〜3個に絞ります。

  • 例:問い合わせの場合
    • KPI:フォーム到達数、フォーム送信率、電話タップ数 など

ミニテンプレ(そのまま使えます)

KGI(最優先):
KPI(最大3つ):
想定ターゲット:
強みの根拠(事例・数字・資格など):
現状の課題(いちばん困っていること):

計測の前提:GA4/GTM/Search Console を誰が触るか

成果を追うなら、計測まわりを「誰が・どの権限で」触るかは必須です。
ここが曖昧だと、公開後に改善が止まります。

決めておきたいこと

  • 解析の管理者は誰か(自社 or 制作会社)
  • アカウントの名義(会社の共有アドレス推奨)
  • タグ実装やイベント計測の担当範囲(どこまで制作費に含むか)

初心者がハマりやすい注意点

  • アカウントを制作会社の個人で作る → 退職・移管で詰む
    自社名義で作り、制作会社には権限付与が安全
  • 「計測はあとで」→ 後から直すと工数が増えがち
    → 最低限、公開時点で“見る数字”だけは決めておく

ターゲット整理:誰が、何に迷い、何を見れば動くか

ターゲットは「属性」だけでなく、迷い(不安)まで言語化すると強いです。

3点セットで整理するとブレません

  • 誰が(例:総務担当、店舗オーナー、採用担当)
  • 何に迷うか(例:費用が妥当か、導入が面倒そう、信頼できるか)
  • 何を見れば動くか(例:料金表、事例、導入手順、保証、FAQ)

よく効く“動く材料”の例

  • BtoB:導入事例、実績数、比較表、セキュリティ方針
  • 店舗:料金、アクセス、予約の簡単さ、口コミ要素
  • 採用:社員の声、1日の流れ、評価制度、働く環境

必要ページと素材の棚卸し(原稿・写真・実績・FAQ)

制作の遅延原因の多くが「素材待ち」です。先に棚卸しすると、納期も費用も安定します。

ページの棚卸し(例)

  • 必須:トップ/サービス(商品)/会社情報/実績・事例/問い合わせ/プライバシーポリシー
  • 目的別:採用ページ/料金/FAQ/資料請求/ブログ(お知らせ)

素材の棚卸し(例)

  • 原稿:既存資料(パンフ、営業資料、採用資料)があるか
  • 画像:ロゴ、写真(社員・店舗・施工例など)、図解素材
  • 実績:導入事例、レビュー、数字(○社導入など)
  • FAQ:よく聞かれる質問と回答(10個あるだけで強い)

現実的な選択肢(素材が足りない場合)

  • 文章:取材→ライティングを依頼(費用は上がるが品質が安定)
  • 写真:撮影を依頼(“信頼感”が上がりやすい)
  • 事例:最初は3件でもOK(増やす運用設計にする)

参考サイトの用意(良い点/避けたい点を言語化)

参考サイトは「これが好き」だけだと再現できません。
良い点/避けたい点をセットで言うと、制作会社が設計に落とし込みやすくなります。

参考の出し方(おすすめ)

  • 好きなサイト:3つ
    • 良い点:色、余白、写真の雰囲気、文章のトーン、導線など
  • 避けたいサイト:1つ
    • 嫌な点:ごちゃごちゃ、硬すぎる、安っぽい、情報が探せない など

一言でまとめると強い

  • 例:「信頼感は堅め、でも距離感は近めにしたい」

予算の決め方:Must/Wantを分けて“削れる設計”にする

予算を決めるコツは、最初から“削りどころ”を作ることです。
そうすると見積り調整が「品質を落とす」ではなく「優先順位の調整」になります。

Must(必須)例

  • スマホ最適化、問い合わせ導線、基本ページ、最低限の計測、セキュリティ対応

Want(できれば)例

  • 撮影、図解、動画、細かなアニメーション、複雑な検索機能、CRM連携

判断の基準

  • 成果に直結するものはMust(導線・フォーム・情報設計)
  • 見栄え要素はWantになりやすい(ただしブランド目的なら例外)

公開希望日から逆算したスケジュール(社内作業も含める)

制作は「制作会社の作業」より、社内の確認・素材準備が時間を食います。

ざっくり逆算の考え方

  • 公開日(確定)
  • テスト・最終確認(社内含む)
  • 実装
  • デザイン確認
  • 構成・ワイヤー確認
  • 要件整理・素材準備(ここを甘く見ない)

遅れやすい工程(先に手当て)

  • 原稿の承認(複数部署)
  • 事例の社外確認(掲載許可)
  • 写真撮影の日程
  • 法務チェック(プライバシーポリシー等)

提案依頼書(RFP)の作り方:見積りブレを最小化する

相見積もりで比較しづらい最大の理由は、各社が“違う前提”で見積もるからです。
RFPがあると、比較が一気にフェアになります。

RFPテンプレ項目(目的・範囲・要件・体制・評価基準)

RFPは長文でなくてOKです。A4で1〜2枚でも、効果は大きいです。

最低限入れる項目

  • 背景・目的(なぜ作るか)
  • ゴール(KGI/KPI)
  • 対象(ターゲット、商材、地域など)
  • 範囲(ページ数、必要機能、言語、CMSの希望)
  • 素材の状況(原稿・写真・事例の有無)
  • 体制(窓口、承認フロー)
  • 希望スケジュール(公開希望日)
  • 予算感(幅でOK)
  • 評価基準(提案力、運用支援、実績、費用などの優先順位)

そのまま貼れるRFP骨子

1. 目的/背景
2. 成果指標(KGI/KPI)
3. ターゲットと訴求の方向性
4. 想定サイト構成(ページ案)
5. 必要機能(フォーム、予約、会員、連携など)
6. 素材状況(文章・写真・事例)
7. 運用想定(更新担当、頻度、改善の有無)
8. 体制/承認フロー
9. スケジュール(希望公開日)
10. 予算感(上限 or レンジ)
11. 評価基準(重視する順)
12. 追加で聞きたいこと(任意)

相見積もりで条件を揃えるための「共通仕様」

比較できるように、各社へ“同じ質問”を投げます。
これで「安いけど何も含まれてない」が減ります。

共通で揃える質問(重要)

  • 見積りに含まれる成果物は何か(設計・デザイン・実装・テスト・マニュアル)
  • 修正回数と追加費用の条件
  • 納品物の範囲(デザインデータ/ソースコード/アカウント引継ぎ)
  • 公開後の保守範囲(バックアップ、更新、障害対応)
  • 計測の範囲(どこまで設定してくれるか)
  • 想定スケジュール(発注側の作業も含めて)

比較のしかた(初心者向け)

  • 金額だけでなく、「含まれる範囲」を横並びで見る
  • 迷ったら、提案の中で
    • 課題の深掘り
    • 優先順位
    • リスクと対策
      が書けている会社が強い傾向

費用相場と見積り内訳(“なぜ高い/安い”が説明できるように)

ホームページ制作の費用は「ページ数」だけで決まりません。
実際は、設計(何をどう見せるか)作る中身(文章/写真/事例)仕組み(CMS/機能/連携)公開後の運用が重なるほど上がります。

ここでは初心者でも判断できるように、相場の考え方見積りの読み方を、失敗しにくい順番で整理します。

初期費用:規模別の考え方(小規模〜大規模)

まずは「規模=ページ数」ではなく、目的と要件の重さで考えるとブレません。
同じ10ページでも、取材や撮影・多言語・複雑なフォーム・システム連携が入ると費用は跳ねます。

ざっくり早見(目安)

スクロールできます
規模の目安初期費用の目安想定される内容向いているケース
小規模(最短公開)10万〜60万円前後LP/簡易サイト、テンプレ活用、最低限のページとにかく早く公開したい/検証したい
中規模(一般的な企業サイト)50万〜300万円前後コーポレート/サービスサイト、設計〜デザイン〜実装信頼感と問い合わせを両立したい
大規模(要件が重い)300万円〜(数百万円以上)多言語、会員/予約、連携、移行、厳格な品質要件仕組み化・運用改善が前提

💡費用感がズレる“よくある原因”

  • 発注側:ページ数しか伝えていない
  • 制作側:成果物の範囲がバラバラ(設計書の有無、撮影の有無、テストの深さ など)
    同条件(共通仕様)で見積りを揃えるのが一番効きます。

月額費用:保守・運用・改善の違い(何が含まれる?)

月額費用はひとまとめにされがちですが、実態は大きく3種類です。
ここを分けて考えると、「安いけど何もしてくれない」が避けられます。

月額の内訳イメージ

  1. 保守(守り):バックアップ、監視、障害一次対応、CMS/プラグイン更新、セキュリティ対応
  2. 運用(更新):テキスト修正、画像差し替え、ページ追加、ニュース更新
  3. 改善(伸ばす):アクセス分析、導線改善、SEO改善、LP改善、A/Bテスト

相場の考え方(目安)

  • 最低限の保守だけ:月5,000円〜2万円程度のレンジが多い
  • 制作会社に保守をしっかり委託:月1万円〜10万円程度の幅で、範囲により変動
  • 改善(コンサル/運用込み):月数万円〜(施策量で上がる)

⚠️月額で必ず確認したいポイント

  • 何が“定額”で、何が“都度見積り”か(更新作業・障害対応・改修)
  • 緊急時の連絡手段と対応時間(夜間/休日の扱い)
  • アカウントの名義と引き継ぎ(ドメイン、サーバー、解析)

金額が跳ねるポイント(設計・CMS・原稿・撮影・機能要件)

「ここから先は高くなりやすい」を先に知っておくと、予算設計が上手くいきます。

費用が上がりやすい代表例

  • 設計が深い:競合調査、情報設計、導線設計、ワイヤーが丁寧
  • 中身が増える:原稿作成(取材・ライティング)、写真撮影、事例制作、図解
  • CMS導入・カスタム:更新しやすい反面、設計と実装の工数が増える
  • 機能が重い:会員、予約、検索、決済、外部ツール連携(CRM等)
  • リニューアル移行:URL設計、リダイレクト、コンテンツ移行、順位影響のケア
  • 品質要件が厳しい:表示速度、セキュリティ、アクセシビリティ、表示検証範囲

✅コツ:跳ねる要素は「悪」ではなく、目的に直結するものだけ採用する
(例:問い合わせ増が目的なら、豪華なアニメーションより、事例・導線・フォームの最適化に投資)

見積書の読み解き:項目名より“成果物”で確認する

見積書は会社によって項目名が違います。
だからこそ、見るべきは 「何が納品されるか」です。

まず押さえるべき“成果物チェック”

スクロールできます
区分成果物として欲しいもの(例)ここが曖昧だと起きること
設計サイトマップ、ワイヤー、導線設計、コンテンツ案手戻りが増え、修正費が膨らむ
デザイン主要ページデザイン、スマホ対応、修正回数、デザイン指針「イメージと違う」が頻発
実装CMS設定、フォーム、解析タグ、公開手順、引継ぎ公開後に触れず、運用停止
テスト表示確認範囲、速度・セキュリティの確認、バックアップ公開後の不具合・事故対応が増える

設計(情報設計/ワイヤー)

確認したい成果物

  • サイトマップ(全体構造)
  • ワイヤーフレーム(ページの設計図)
  • 主要導線(どこから問い合わせ/応募へ行くか)
  • コンテンツ案(事例・FAQなど“検討材料”の設計)

💡ここが強い会社ほど、後からの修正が減って結果的に安くなることがあります。

デザイン(UI/トーン&マナー)

確認したい成果物

  • PC/スマホ両方のデザイン範囲(どこまで作り込む?)
  • 修正回数と期限(何回まで無料?)
  • 写真・色・フォントなどの指針(統一感のルール)

⚠️注意
「トップだけ綺麗で下層が弱い」にならないよう、主要下層(サービス/料金/事例/採用など)の扱いを確認すると安心です。

実装(CMS/フォーム/連携)

確認したい成果物

  • CMSの範囲(どのページを自社で更新できる?)
  • フォームの仕様(項目、完了画面、通知、スパム対策)
  • 連携の有無(予約/CRM/チャット等)
  • 公開後の引継ぎ資料(操作マニュアル、アカウント権限)

✅初心者に重要な一言
「自社が更新できる状態」までが納品かを明確に。

テスト(速度/セキュリティ/表示確認)

確認したい成果物

  • 対応ブラウザ・端末の範囲(どこまで見る?)
  • 表示速度の最低ライン(目標を置くか)
  • セキュリティの範囲(更新、脆弱性対応、バックアップ)
  • 公開前後のチェックリスト(不具合の取りこぼし防止)

コスト最適化のコツ(品質を落とさず削る手順)

削る順番を間違えると、「安いけど成果が出ない」になります。
“削っていいもの”から削るのが鉄則です。

おすすめの手順(失敗しにくい順)

  1. Must/Wantに分ける(成果直結=Must、見栄え要素=Wantになりやすい)
  2. ページを絞る(最初は勝ち筋のページだけ)
  3. 素材の準備で工数を減らす(事例・FAQ・写真が揃うと短縮)
  4. テンプレ×要所カスタムで品質と費用のバランスを取る
  5. 公開後の改善に回す(初期に盛りすぎない)

段階リリース(MVP→改善)

MVP(最小で成果が出る形)を先に公開し、反応を見て増築します。

例(問い合わせ目的のMVP)

  • トップ
  • サービス(強みと根拠)
  • 事例(最低3件でもOK)
  • FAQ
  • 問い合わせ(フォーム最適化)

その後、必要に応じて

  • 比較ページ、資料請求、ブログ、採用強化ページ…などを追加

➡️ “最初から全部作る”より、ムダなページを作らずに済むのが最大メリットです。

テンプレと個別開発の切り分け

費用を抑えつつ品質を上げるなら、全部オーダーでも全部テンプレでもなく、混ぜるのが現実的です。

  • テンプレで良い:会社概要、基本下層、ニュース、よくある導線
  • 個別で作る価値が高い:トップ、LP、サービス詳細、事例、採用トップ(=差別化の核)

💡切り分けの判断基準
そのページが「比較検討の決め手」になるなら、個別で作る価値が高いです。

比較・選定のチェックリスト(点数化してブレない意思決定を)

制作会社選びで一番ありがちな失敗は、「なんとなく良さそう」で決めてしまい、あとから 認識ズレ(追加費用・納期遅延・成果が出ない)が起きることです。
そこでおすすめなのが、チェック項目を“点数化”して、判断基準を固定する方法。

ここでは、初心者でも使える「見るべきポイント」と「質問例」「危険サイン」をセットで整理します。

実績の見方:同業界・同規模・同目的の“近さ”を確認

実績は「数」よりも、あなたの案件と近い成功パターンがあるかが重要です。

確認するポイント

  • 同業界:法律・表現ルール・意思決定プロセスが似ているほど再現性が上がる
  • 同規模:ページ数より「社内の承認フローの重さ」「素材の揃い方」が近いか
  • 同目的:ブランディング/問い合わせ/採用/EC/システム化のどれを伸ばした実績か

聞くと判断しやすい質問

  • 「その事例は、公開後に 何がどう改善しましたか?」(数字が出ると強い)
  • 「制作で一番苦労した点と、どう解決したかは?」(対応力が見える)

危険サイン

  • 事例が“見た目の紹介だけ”で、背景や成果の説明がない
  • 実績の掲載元が不明・許可が曖昧(信頼性に影響)

提案の質:課題の深掘り/仮説/優先順位があるか

良い提案は「やることの羅列」ではなく、なぜそれが必要かが説明されています。

良い提案に出やすい要素(チェック)

  • 課題の整理:現状→課題→原因→対策がつながっている
  • 仮説:ターゲットが迷う点・離脱点の仮説がある
  • 優先順位:予算や納期を踏まえた「まずやる」「後でやる」の整理がある

質問例

  • 「最優先で直すべきページ(または導線)はどこですか?理由は?」
  • 「予算が厳しい場合、削っていいもの/削ると危険なものは何ですか?」

危険サイン

  • “全部やった方がいい”で優先順位がない
  • こちらの目的(KPI)に触れず、デザイン論だけが中心

体制:誰が何を担当するか(ディレクター不在は要注意)

制作会社の実力は、制作物だけでなく 進行管理(事故の少なさ)に出ます。

最低限確認したい体制

  • 窓口(責任者)は誰か
  • ディレクション(要件整理・段取り・合意形成)は誰がやるか
  • デザイン/実装/QA(検証)それぞれの担当は誰か
  • 途中で担当が変わる可能性はあるか(引継ぎ方法も)

質問例

  • 「週次の進行は誰が管理し、議事録は誰が作りますか?」
  • 「不在時の代替担当はいますか?」

危険サイン

  • 営業だけが前に出て、制作責任者が見えない
  • ディレクターがいない(または兼任で過負荷)

コミュニケーション:連絡頻度/議事録/窓口の一貫性

成果が出る案件ほど、打ち合わせ回数よりも 情報の整理と合意の積み上げが丁寧です。

確認ポイント

  • 連絡手段(メール/チャット/管理ツール)とレスポンス目安
  • 定例の頻度(例:週1)と、いつ意思決定するか
  • 議事録の有無(「決定事項」「宿題」「期限」が残るか)
  • 発注側の窓口は1人にできるか(分散すると破綻しやすい)

質問例

  • 「修正依頼はどの形式で出すと最短ですか?」
  • 「仕様変更の判断は、どのタイミングで、どう記録しますか?」

危険サイン

  • 会話は盛り上がるが、決定事項が残らない
  • 返答が曖昧で、期限の感覚が合わない

運用前提:公開後の改善提案・保守範囲・SLA(目安)

「作って終わり」か「育てる前提」かで、選ぶ会社が変わります。

最低限、言語化しておくと揉めにくい範囲

  • 保守(バックアップ/更新/障害一次対応/セキュリティ対応)
  • 更新(テキスト差し替え・画像差し替え・軽微改修)
  • 改善(分析→仮説→施策→検証のサイクル)

SLA(目安)として確認したい項目(契約に入れるかは状況次第)

  • 受付時間(平日/休日、夜間対応の有無)
  • 初動の目安(例:受付から◯時間以内に一次返信)
  • 重大障害時の対応フロー(誰が何をするか)

質問例

  • 「月額費用に含まれる作業と、都度見積りになる作業の線引きは?」
  • 「改善提案は、どの数字を見て、どの頻度で出ますか?」

危険サイン

  • 月額が安いが、範囲が曖昧で“何も含まれない”可能性がある

品質基準:表示速度/アクセシビリティ/セキュリティの方針

初心者ほど見落としがちですが、品質基準は“後から直すと高い”領域です。

確認しておきたい基準(完璧でなくてOK、方針が大事)

  • 表示速度:画像最適化、不要スクリプト抑制、基本的な高速化の方針
  • アクセシビリティ:最低限の配慮(色のコントラスト、代替テキスト、キーボード操作など)
  • セキュリティ:フォームのスパム対策、更新手順、権限管理、バックアップ

質問例

  • 「公開前のチェック項目(速度・表示・セキュリティ)は何を使いますか?」
  • 「フォームのスパム対策は標準で入りますか?」

危険サイン

  • 「その辺は気にしなくて大丈夫です」で終わる
  • 更新・バックアップの設計がない(運用事故が起きやすい)

SEO設計:構造・内部リンク・リダイレクト・計測まで見る

SEOは“記事”以前に、サイトの器(構造)で勝負が決まる部分があります。

最低限押さえるべきSEOの土台

  • 構造:カテゴリ設計、重要ページへの到達導線
  • 内部リンク:関連ページ同士をつなぐ設計
  • リニューアル時:旧URL→新URLのリダイレクト計画(順位下落を抑える)
  • 計測:Search Console / GA4 で「見たい指標」を見られる状態

質問例

  • 「サイト構造はどう設計しますか?重要ページはどれですか?」
  • 「リニューアルの場合、URL変更はどう扱いますか?リダイレクトは誰が設計しますか?」
  • 「計測は、どこまで設定して納品されますか?」

危険サイン

  • 「SEOは記事を書けば大丈夫」だけで、構造や移行に触れない

契約・権利:揉めやすい論点を先に潰す

制作トラブルの多くは、技術よりも 契約の読み違いから起きます。
ここは面倒でも、先に確認した方が結局ラクです。

必ず確認したい論点

  • 納品物の範囲:ソースコード、デザインデータ、マニュアル、アカウント情報
  • 権利関係:著作権・利用範囲(写真・フォント・素材のライセンス含む)
  • 修正回数と追加費用:どこから有料か、単価の考え方
  • 解約・移管:引継ぎの手順、データ提供、ベンダーロックイン回避
  • 保守の責任分界:障害・改ざん・不具合の扱い

質問例

  • 「契約終了時に、何が手元に残りますか?」(データ・権限・手順)
  • 「画像やフォントなど、ライセンスが必要なものは誰が管理しますか?」

危険サイン

  • “納品物”が曖昧(あとで「それは別料金」となりがち)

評価シート例(重み付け:目的×予算×体制)

点数化は難しそうに見えますが、5段階評価×重みで十分です。
下の例をコピーして、社内で共有すると意思決定がブレません。

評価のやり方(シンプル版)

  • 各項目を 1〜5点で採点(5が最良)
  • 重み(重要度)を掛けて合計(100点満点)
スクロールできます
評価項目重み(例)1点の状態5点の状態
目的との一致(得意領域)20実績が遠い同目的の成功パターンが近い
提案の質(仮説・優先順位)20施策の羅列課題→仮説→優先順位が明確
体制(ディレクション/担当)15役割が不明担当と責任範囲が明確
コミュニケーション10記録が残らない議事録・合意形成が丁寧
運用・保守の範囲15範囲が曖昧定額/都度の線引きが明確
品質方針(速度/アクセシビリティ/セキュリティ)10方針なしチェック項目と基準がある
SEO設計(構造/移行/計測)10記事だけの話構造・移行・計測まで設計

重み付けのコツ

  • 問い合わせ目的:提案・SEO・運用の重みを上げる
  • ブランディング目的:実績(世界観)・デザイン方針の重みを上げる
  • システム要件あり:体制・品質・保守の重みを上げる

担当者評価の観点(説明力・調整力・誠実さ)

同じ会社でも、担当者で結果が変わります。最後は“人”の評価も入れましょう。

チェック観点(面談で見える)

  • 説明力:専門用語を噛み砕ける、判断材料を提示できる
  • 調整力:要望を整理し、優先順位を作れる
  • 誠実さ:できないことを「できない」と言える(代案が出る)
  • 透明性:見積りの根拠、リスク、追加費用条件が明確
  • 事業理解:あなたのビジネスの勝ち筋を理解しようとしている

面談で使える質問(刺さる)

  • 「今回、失敗しやすいポイントは何で、どう防ぎますか?」
  • 「予算・納期が厳しい場合、優先順位をどう組み替えますか?」
  • 「追加費用が発生しやすいのは、どんな時ですか?」

危険サイン

  • その場しのぎで何でも肯定する(あとで炎上しやすい)
  • 合意形成より“作業”の話が中心で、目的に戻らない

相見積もり・コンペの進め方(疲弊せず、比較精度を上げる)

相見積もり(またはコンペ)は、やり方を間違えると 「比較できない」「疲れる」「決めきれない」 になりがちです。
成功のコツはシンプルで、候補数を絞る → 条件を揃える → 同じ質問で見抜く の順に進めることです。

候補は何社が適切?(情報量と負荷のバランス)

結論から言うと、初めての発注なら 3社 がいちばんバランスが良いです。
多すぎると、打ち合わせ・確認・社内調整が増えて、決めるための材料が逆に散らばります。

おすすめの社数(目安)

  • 2社:要件が明確・紹介で信頼が高い・急ぎの案件
  • 3社:比較の精度と負荷のバランスが良い(基本形)
  • 4〜5社:要件が重い/金額差が大きくなりそう/社内合意が必要
  • 6社以上:基本おすすめしません(疲弊しやすく、結局「価格だけ」で決めがち)

疲れない進め方(王道) 🧭

  1. ロングリスト(5〜8社):Web検索・紹介・比較サイトなどで候補を集める
  2. 一次選別(15分で判定):実績の近さ/得意領域/問い合わせ対応の質で絞る
  3. ショートリスト(2〜3社):同条件で見積もり・提案依頼へ

一次選別の簡易チェック(迷ったらこれだけ)

  • 自社と近い 目的(問い合わせ/採用/EC/システム) の実績がある
  • 制作後の 運用・改善 まで触れている(作って終わりではない)
  • 返信が早い・質問が的確(最初のやり取りが雑だと後も雑になりやすい)

同条件で比較する:仕様・納期・素材条件を統一

相見積もりが比較できなくなる一番の原因は、各社が 違う前提 で見積もることです。
そこで「共通仕様(同じ前提の紙)」を1枚作って、全社に同じものを渡します。

共通仕様に入れるべき項目(これだけで比較が一気に楽になります)

  • 目的(最優先KGI)とターゲット
  • 予定ページ(例:トップ、サービス、事例、FAQ、問い合わせ…)
  • 必要機能(フォーム、予約、会員、検索、決済、外部連携など)
  • CMSの希望(更新を誰がやるかも)
  • 素材の状況(原稿・写真・ロゴ・事例の有無)
  • リニューアル有無(あるなら移行範囲:URL変更、リダイレクト、コンテンツ移行)
  • 計測(GA4/GTM/Search Console)を 誰がどこまで設定 するか
  • 公開希望日と社内確認の制約(決裁日・会議体など)
  • 納品物(マニュアル、デザインデータ、ソース、アカウント引継ぎ)
  • 公開後(保守・運用・改善)の希望

共通仕様テンプレ(コピペ可) ✍️

  • 目的(最優先KGI):
  • ターゲット:
  • 期待する成果(KPI例):
  • 想定ページ:
  • 必要機能:
  • 更新方針(自社/委託、頻度):
  • 素材の状況(文章/写真/事例):
  • リニューアルの有無(ある場合は移行条件):
  • 計測設定の希望(どこまで必要か):
  • 予算感(上限 or レンジ):
  • 公開希望日:
  • 保守・運用の希望:
  • 比較の評価基準(重み付け):

見積りの“比較可能性”を上げる質問(全社共通で)

  • 見積りに含まれる成果物は何ですか?(設計・デザイン・実装・テスト・マニュアル)
  • 修正回数と、追加費用が発生する条件は?
  • 公開後の 保守範囲(バックアップ/更新/障害対応)はどこまで?
  • 計測設定(GA4/GTMなど)は含まれますか?どこまで?
  • 契約終了時に 引き継がれるもの(アカウント、データ、手順)は何ですか?

ここが揃うと「安い理由」「高い理由」が説明できるようになります。
金額の差は、たいてい “含まれる範囲” の差だからです。

提案の場で聞く質問集(成果・体制・リスク・運用)

提案の場は「良い話を聞く場」ではなく、ズレとリスクを潰す場です。
質問は“同じセット”を全社に投げると、比較が一気にしやすくなります。

成果(目的に直結)

  • 今回の目的に対して、最優先で作るべきページはどれですか?理由は?
  • 問い合わせ(応募/購入)までの導線は、どう設計しますか?
  • 成果が出ないとしたら、どこがボトルネックになりそうですか?

体制(事故の少なさ)

  • 誰が何を担当しますか?(ディレクター・デザイナー・実装・検証)
  • 窓口は固定ですか?不在時の代替は?
  • 週次の進行管理(議事録・タスク管理)はどうやりますか?

リスク(追加費用・遅延を防ぐ)

  • 追加費用が出やすいのはどんな時ですか?具体例は?
  • 納期が遅れる典型原因と、その予防策は?
  • リニューアルの場合、SEO面の注意点(URL変更・リダイレクト等)は?

運用(公開後に止まらない)

  • 月額の範囲はどこまで?(保守/更新/改善の線引き)
  • 計測(GA4/GTM/Search Console)の設定と、改善提案の頻度は?
  • 契約終了時の引継ぎ(データ・権限・手順)はどうなりますか?

回答の見極めポイント(初心者でも判断しやすい)

  • 良い会社ほど、できないことも言う(その上で代案が出る)
  • 良い担当ほど、あなたの話を整理して 優先順位 を作ってくれる
  • 危ない提案ほど、「全部やりましょう」で 削る基準がない

赤信号になりやすい返答 🚨

  • 「その辺は大丈夫です(根拠なし)」
  • 「SEOは記事を書けばOK(構造や移行に触れない)」
  • 「修正は都度(条件が曖昧)」
  • 「アカウントは弊社で管理します(引継ぎ不明)」

断り方・次につながる礼儀(関係を壊さない)

相見積もりで断るのは普通のことです。
ただし、断り方が雑だと 将来の相談先を失う ことがあります。ポイントは 早く・短く・誠実に

断るときの基本ルール

  • 決めたら 早めに連絡(放置が一番よくない)
  • 理由は詳細に書きすぎない(揉めないため)
  • ただし、相手が改善できる 要点は1つだけ 伝えると丁寧

断りの一言例(コピペ可)

  • 「社内検討の結果、今回は別の会社様で進めることになりました。ご提案とお時間、ありがとうございました。」
  • 「今回は要件と予算の都合で見送らせてください。別件でご相談する際は改めてご連絡します。」

次につながりやすい“ひと言添え”(任意)

  • 「提案内容は非常に参考になりました(特に◯◯の整理が良かったです)。」
  • 「今回はスケジュール都合ですが、次回は候補に入れたいです。」

コンペの礼儀としての注意

  • 無償で重い提案(詳細デザインや大量の設計)を求めすぎると、良い会社ほど参加しなくなります。
    → 依頼範囲を絞るか、提案工数に対して 有償提案 を検討すると健全です。

契約前に必ず確認:トラブルになりやすい項目まとめ

制作会社との契約で揉める原因は、「技術」よりも 言葉の定義が曖昧なまま進むことです。
ここでは、初心者でも“契約前に潰せる地雷”だけを、確認ポイント/質問例/注意サインでまとめます。

修正回数・修正期限・追加単価(どこからが有料?)

制作は途中で「思ってたのと違う」が起きます。だからこそ、無料で直せる範囲有料になる境界線を先に決めます。

必ず確認したいこと

  • 無料修正の回数(例:デザイン◯回、コーディング◯回)
  • 修正依頼の締切(例:初稿提出後◯日まで)
  • 追加費用が発生する条件(例:要件変更、ページ追加、素材差し替えの頻度)
  • 追加作業の単価の考え方(時間単価/ページ単価/都度見積り)

質問テンプレ(そのまま使えます)

  • 「“修正”と“仕様変更”の線引きはどこですか?」
  • 「無料修正の回数と、期限を超えた場合の扱いは?」
  • 「追加費用が出る典型例を3つ挙げてください」

注意サイン 🚩

  • 「やってみないと分からない」「都度」だけで条件が書かれていない
  • 修正回数はあるが、“何に対する修正か”(デザイン?文言?構成?)が不明

納品物の範囲(デザインデータ/ソースコード/マニュアル)

「納品=公開」だと思っていたら、後で運用できない…が多いです。
納品物は、成果物(何が手元に残るか)で確認します。

最低限そろえたい納品物(例)

  • 公開されたサイト一式(CMS含む)
  • 管理画面のログイン情報と権限
  • 操作マニュアル(更新手順/バックアップ手順)
  • 画像・文章など素材の保管場所(どこにあるか)

ケース別に要確認(必要な人だけ)

  • デザインデータ(例:Figma、PSD)
    → 後から別会社に変更する可能性があるなら重要
  • ソースコード一式(テーマ/プラグインの設定含む)
    → 保守や改修を自社/別会社でやるなら必須
  • 成果物一覧(ページ一覧、機能一覧、実装範囲の明細)
    → 「入ってると思った」が減る

質問テンプレ

  • 「契約終了時、こちらが受け取れる納品物を“一覧”でください」
  • 「マニュアルはどこまで用意されますか?(更新・バックアップ・問い合わせ対応)」

注意サイン 🚩

  • “納品物”が「公開」としか書かれていない
  • ソースやデータの提供条件が不明(移管時に詰みやすい)

アカウントと名義(ドメイン・サーバー・CMS・解析)

ここが曖昧だと、解約・移管ができない(=ベンダーロックイン)になりやすいです。
基本ルールはシンプルで、名義は自社、制作会社は権限付与が安全です。

必ず決めるべきアカウント

  • ドメイン(取得元/管理者)
  • サーバー(契約者/請求先)
  • CMS(管理者権限の保有者)
  • 解析(GA4 / Search Console / タグ管理など)

推奨の状態(事故りにくい)

  • 名義:自社(会社の共有メール)
  • 制作会社:必要な権限を付与(編集者・管理者など役割で分ける)
  • 退職・担当変更時:引継ぎ手順がある

質問テンプレ

  • 「各アカウントの名義はどちらですか?権限の付け方は?」
  • 「契約終了時の“権限回収・引継ぎ手順”はありますか?」

注意サイン 🚩

  • 「アカウントは弊社で管理します」だけで、引継ぎ条件がない
  • ログイン情報の保管場所や管理方法が決まっていない

保守の中身(バックアップ/監視/更新代行/障害対応)

月額保守は“言い方”が会社によって違うので、やってくれる作業のリスト化が重要です。

保守で分けて考えると分かりやすい

  • 守り(保守):バックアップ、監視、脆弱性対応、復旧支援
  • 更新(運用):文言修正、画像差し替え、ページ追加
  • 伸ばす(改善):分析、導線改善、SEO改善、施策提案

契約に入れておきたい確認項目

  • バックアップ頻度(毎日/毎週など)と復元の手順
  • 障害時の対応(受付時間、一次返信目安、復旧の流れ)
  • 更新代行の範囲(何回まで/どの程度まで)
  • セキュリティ更新(CMS・プラグイン更新の担当とルール)

質問テンプレ

  • 「月額に含まれる作業/含まれない作業を表でください」
  • 「障害時の連絡方法と、一次対応の目安は?」

注意サイン 🚩

  • “保守”が抽象的で、作業内容が書かれていない
  • バックアップはあるが、復元(戻せる)の記載がない

責任分界(不具合・改ざん・機会損失)

「どこまでが制作会社の責任で、どこからが発注側の責任か」を決めないと、トラブル時に揉めます。
特に、不具合外部攻撃(改ざん)運用ミスは切り分けが必要です。

最低限、線を引くべき論点

  • 不具合:制作物の瑕疵(バグ)に対する無償対応期間と範囲
  • 改ざん:攻撃を受けた場合の初動、調査、復旧の担当と費用負担
  • 第三者サービス:外部ツール障害(決済・予約等)の扱い
  • 機会損失:売上減など“間接損害”の扱い(一般に契約で制限されることが多い)

質問テンプレ

  • 「瑕疵対応(無償修正)は何日間・どの範囲ですか?」
  • 「改ざん・障害が起きたときの“初動フロー”を文章でください」

注意サイン 🚩

  • トラブル時の連絡先・初動が決まっていない
  • すべてを制作会社の責任にする/逆に全部免責にするなど極端

解約・移管(ベンダーロックインを避ける手当て)

最後にここを押さえると、心理的にも安心して依頼できます。
「辞められる状態」は、良いパートナー関係を作る土台でもあります。

移管・解約で確認すべきこと

  • 解約予告期間(例:1か月前など)
  • 引継ぎの範囲(アカウント権限、データ、手順)
  • データ提供形式(zip、リポジトリ、管理画面引継ぎ等)
  • 引継ぎ費用(無償/有償、工数見積り方法)
  • ドメイン・サーバーの契約主体(自社名義なら移管が楽)

質問テンプレ

  • 「解約時に“何が手元に残るか”を一覧にしてください」
  • 「移管に必要な作業と費用の目安は?」

注意サイン 🚩

  • 解約・移管について契約書に触れられていない
  • 自社名義のアカウントがなく、制作会社依存になっている

まとめのチェック表(5分で抜け漏れ確認)

スクロールできます
項目これが書けていれば安心
修正回数・期限・追加条件・単価
納品物何が渡るか一覧+マニュアル有無
アカウント名義(自社推奨)+権限付与方式
保守含まれる作業/含まれない作業の明記
責任分界瑕疵対応・障害/改ざん時のフロー
解約/移管予告期間・引継ぎ範囲・費用

制作の流れ(問い合わせ〜公開〜改善まで:何がいつ必要?)

ホームページ制作は「デザインを作る作業」ではなく、目的に合う設計→安全に公開→改善で育てるまでがセットです。
流れを先に知っておくと、余計な手戻り(=追加費用・納期遅延)をかなり減らせます。

相談〜要件整理(目的・範囲・優先順位を固める)

最初のゴールは、制作会社が作業に入れる状態まで「前提」を揃えることです。
ここが曖昧だと、後から「それも欲しい」「聞いてない」が連鎖します。

ここで決めること(最低限)

  • 目的:最優先の成果(問い合わせ/採用/売上など)
  • 範囲:作るページ・必要機能・リニューアル有無
  • 優先順位:Must / Want(削れる設計にする)
  • 体制:社内窓口・決裁者・確認フロー
  • 公開希望日:社内作業も含めた現実的な締切

制作会社から出てくるもの(例)

  • 進行案(スケジュールとマイルストーン)
  • 概算見積り(含まれる範囲・含まれない範囲の整理)
  • 進め方(定例頻度、連絡手段、修正ルール)

初心者が得する一言
何を成功とするか(KGI/KPI)を先に決めたいです」
→ 提案が“見た目中心”から“成果中心”に寄りやすくなります。

情報設計(サイトマップ/導線/ワイヤー)

ここは“完成後の使いやすさ”を決める重要工程です。
デザインより先に固めるのが基本で、ここが弱いと後から直すコストが高いです。

主な作業

  • サイトマップ:ページ構成の全体図
  • 導線設計:ユーザーが迷わず行動できる道筋(CTA設計)
  • ワイヤーフレーム:各ページの骨組み(見出し・配置・要素)
  • コンテンツ設計:事例・FAQ・料金・比較など「検討材料」をどこに置くか

この段階で一緒に決めておくと後がラク

  • URL方針(リニューアルなら旧URLとの関係も)
  • 必須ページ(会社情報、プライバシー、問い合わせなど)
  • 計測したい行動(フォーム送信、電話タップ、予約完了など)

よくある手戻り原因

  • 社内で「載せたい情報」が後から増える
    → 先に素材棚卸し(原稿・写真・実績・FAQ)を軽くやるのが効きます。

デザイン(トーン統一→主要ページ→下層展開)

デザインの目的は「綺麗にする」より、信頼を作って、迷いを減らして、行動を後押しすることです。

主な作業

  • トーン&マナー:色・フォント・余白・写真の方向性を統一
  • 主要ページのデザイン:トップ、サービス、事例、採用など要所から固める
  • 下層展開:全体に崩れなく広げる(テンプレ化・コンポーネント化)

確認のコツ(見た目で揉めない)

  • 「好き/嫌い」だけでなく、目的に合うかで判断する
    例:問い合わせ重視なら、導線が見つけやすいか・根拠が十分か
  • 修正は“回数”よりも、確認の順番を決める
    例:構成OK → トーンOK → 主要ページOK → 下層OK

実装(CMS構築/フォーム/各種連携)

ここで「動くサイト」になります。見落としがちですが、運用しやすさは実装で決まります。

主な作業

  • CMS構築:更新できる範囲(どのページを自社で触るか)を実装
  • フォーム:項目設計、通知、スパム対策、完了画面
  • 連携:予約、CRM、チャット、決済など(必要な場合)
  • 計測:GA4 / タグ管理 / Search Console などの下準備

この段階で差がつくポイント

  • 更新が簡単か(担当者が変わっても回るか)
  • 表示速度の基本対策(画像最適化、不要な読み込みの抑制)
  • アクセシビリティの最低限(文字の見やすさ、操作しやすさ)

テスト(表示・動作・速度・セキュリティ)

公開前の品質チェックです。ここを省くと、公開後の修正が増えて結果的に高くつきます。

最低限やりたいチェック

  • 表示:主要ブラウザ・スマホで崩れないか
  • 動作:フォーム、予約、決済、検索などが想定通りか
  • コンテンツ:誤字、リンク切れ、古い情報がないか
  • 速度:重すぎないか(特に画像・動画)
  • セキュリティ:更新・権限・バックアップの基本が整っているか

初心者向けの考え方
“完璧”より、公開後に困る事故を潰すのが目的です。
(例:フォームが届かない、SSLが不安定、バックアップがない…は致命傷)

公開(リダイレクト・計測・バックアップ初期設定)

公開日は「アップして終わり」ではなく、切替作業+監視開始の日です。

公開時の主な作業

  • ドメイン切替(DNS・SSLなど)
  • リダイレクト設定(リニューアルでURLが変わる場合は特に重要)
  • 計測の有効化(GA4等の動作確認)
  • Search Consoleの設定、サイトマップ送信
  • バックアップ初期設定(復元手順も含めて確認)

公開直後にやると安心なこと

  • 重要ページの表示確認(スマホで一通り)
  • フォームのテスト送信(届くか・通知が正しいか)
  • 404(存在しないページ)やリンク切れの簡易チェック

運用(改善サイクル:計測→仮説→施策→検証)

成果は公開後に伸びます。小さく回して育てるのが最短ルートです。

改善サイクル(シンプル版)

  1. 計測:見る指標を固定(例:問い合わせ数、フォーム到達、送信率)
  2. 仮説:離脱点・迷いポイントを仮置き
  3. 施策:優先順位をつけて小さく修正(CTA、事例追加、FAQ追加など)
  4. 検証:数字で判断し、次の改善へ

公開後によく効く改善例

  • 事例を増やす/見せ方を整える(信頼の根拠)
  • FAQを追加(不安を先回りして解消)
  • フォームの項目を減らす(送信率が上がりやすい)
  • 料金・導入の流れを明確にする(比較検討が進む)

発注側が用意するものチェックリスト

制作会社が動きやすく、失敗が減る“最低限セット”です ✅

  • 目的(最優先KGI)と、できればKPI案
  • 社内窓口(原則1人)と決裁者
  • 承認フロー(誰がいつ何を確認するか)
  • 主要素材:ロゴ、会社情報、サービス説明、実績/事例、FAQ(ある分だけでOK)
  • 参考サイト(良い点/避けたい点を一言で)
  • 各アカウント方針(ドメイン・サーバー・CMS・解析は自社名義が安全)
  • 法務・表記関連(プライバシーポリシー、免責、特商法など必要な場合)

あると加速するもの 💡

  • 営業資料や採用資料(原稿作りのベースになる)
  • 写真素材(なければ撮影依頼の判断材料)

おおまかな期間の目安(要件の重さで変わる)

制作期間は「ページ数」より、素材の揃い方/承認の速さ/要件の重さで変わります。
目安としては以下です(社内確認が遅いと延びます)。

スクロールできます
目安期間想定される内容
小規模(最短公開)2〜6週間LPや小規模サイト、テンプレ活用、機能少なめ
中規模(一般的)1.5〜3か月コーポレート/サービスサイト、設計〜実装まで一通り
大規模(要件重め)3〜6か月以上多言語、会員/予約、連携、リニューアル移行など

遅れやすいポイント(先に押さえると早い)

  • 原稿と写真が集まらない
  • 事例の掲載許可が取れない
  • 社内の承認が詰まる(会議待ち)

目的別:制作会社に“こう頼む”と成果につながる

制作会社への依頼は、「何を作るか」より 何の成果を、どの指標で、いつまでにを先に伝えるほど成功率が上がります。
ここでは目的別に、発注時に“そのまま言える”依頼の型(+落とし穴)をまとめます。

SEO・集客を伸ばしたい(構造設計と運用のセットが前提)

「SEOをお願いします」だけだと、記事作成に偏ったり、技術面が置き去りになりがちです。
成果につながる依頼は、サイト構造+コンテンツ体制+内部改善の範囲をセットで渡します。

こう頼むと強い(要点)

  • 検索経由で増やしたい成果(問い合わせ・予約など)を明確化
  • 狙うテーマ領域(大分類)を提示し、詳細は制作会社と一緒に詰める
  • 公開後も改善する前提で、月次の運用・レポートまで依頼範囲に入れる

NGになりやすい頼み方

  • 「上位表示したい」だけ(何のキーワードで・何の成果を、がない)
  • 「記事を量産したい」だけ(構造と内部リンク設計が不足しやすい)

キーワード設計/コンテンツ体制/内部改善の範囲

依頼テンプレ(コピペ可)

  • 目的:検索経由で「月◯件」の問い合わせ(or 予約 / 資料請求)を増やしたい
  • 想定ターゲット:◯◯(例:総務担当、店舗オーナー)
  • 主要テーマ:A/B/C(例:サービスカテゴリ3つ)
  • 成果の測り方:フォーム送信、電話タップ、資料DL などを計測したい
  • 公開後:月1回の改善提案(優先順位つき)までお願いしたい

制作会社に“成果物として”求めるとブレないもの

  • キーワード設計:テーマ→ページ割り当て(どのページで何を狙うか)
  • コンテンツ体制:誰が書く/誰が監修/誰が承認するか(現実的な運用設計)
  • 内部改善の範囲:
    • サイト構造(カテゴリ・パンくず・内部リンクの設計)
    • リニューアルなら旧URL→新URLの移行方針(リダイレクト設計含む)
    • 計測(GA4等)で「何をイベントとして追うか」まで

追加で聞くと“SEOに強い会社”が見えやすい質問

  • 「重要ページ(最も伸ばすべきページ)はどれで、なぜですか?」
  • 「内部リンクはどう設計しますか?(関連付けのルールは?)」
  • 「公開後の改善は、どの指標を見て、どう優先順位を付けますか?」

BtoBの問い合わせを増やしたい(事例・導線・CV設計が主戦場)

BtoBは比較検討が長く、「不安の解消」が勝負です。
依頼時は、事例の見せ方・検討材料・問い合わせ導線を“セットの設計物”として頼むと成果が出やすくなります。

こう頼むと強い(要点)

  • 想定顧客の「迷い(不安)」を先に共有(価格、実績、導入負荷、社内稟議など)
  • 事例・実績・比較材料を、ページ構成に落とす前提で依頼
  • リードの質(MQL/SQL)まで意識し、フォーム設計と連携を頼む

NGになりやすい頼み方

  • 「問い合わせボタンを目立たせて」だけ(検討材料が薄いと押されない)
  • 「トップだけ作り込んで」だけ(下層で不安解消できず失速)

ホワイトペーパー/実績/フォーム最適化

依頼テンプレ(コピペ可)

  • 目的:月◯件の「商談につながる問い合わせ」を増やしたい
  • 想定顧客:業種◯◯/規模◯◯/決裁者は◯◯
  • よくある懸念:価格、導入期間、比較軸、社内稟議、セキュリティ
  • 強みの根拠:事例◯件、導入実績◯社、数値改善(あれば)
  • 相談前に読ませたい情報:導入の流れ、料金の考え方、FAQ、比較表

制作会社に“成果物として”求めるとブレないもの

  • 事例設計:どんな型で掲載するか(課題→解決→効果→担当者コメント など)
  • ホワイトペーパー(必要なら):テーマ案、導線(どこで配るか)、DL後の動線
  • フォーム最適化:
    • 項目の適正化(多すぎ問題の解消)
    • 送信後の導線(サンクスページ、資料案内、日程調整など)
    • 迷惑問い合わせ対策(スパム対策含む)
  • 計測:問い合わせ(generate_lead相当)をイベントとして追える状態にする

追加で聞くと“BtoBに強い会社”が見えやすい質問

  • 「事例が少ない場合、信頼の根拠をどう補いますか?」
  • 「フォーム項目は何を削るべきで、何を残すべきですか?」
  • 「問い合わせの“質”をどう評価し、改善にどう活かしますか?」

採用を強くしたい(魅力の言語化とコンテンツ設計が肝)

採用サイトは、待遇より先に「ここで働くイメージが湧くか」が重要です。
依頼時は、候補者が知りたい情報を先回りして構造化することを制作会社に頼みます。

こう頼むと強い(要点)

  • 募集職種ごとに「刺さる材料」が違う前提で設計する
  • 社内の魅力を“言語化”する工程(取材)を依頼範囲に入れる
  • 応募導線(迷わず応募完了まで)をKPIで管理する

NGになりやすい頼み方

  • 「おしゃれな採用ページを」だけ(中身が薄いと応募に直結しない)
  • 会社紹介の焼き直し(候補者が知りたい情報が抜けがち)

社員インタビュー/募集導線/採用KPI

依頼テンプレ(コピペ可)

  • 目的:応募数ではなく「面接に進む応募」を増やしたい
  • 募集職種:◯◯、◯◯(職種別にページ分けしたい/共通で良い等)
  • 伝えたい魅力:成長環境、裁量、働き方、評価、カルチャー
  • 候補者の不安:忙しさ、教育体制、キャリア、評価の透明性
  • 計測したいKPI:募集ページ閲覧→応募開始→応募完了

制作会社に“成果物として”求めるとブレないもの

  • インタビュー設計:誰に何を聞くか(質問設計/撮影の有無)
  • コンテンツ設計:1日の流れ、評価制度、キャリア、福利厚生、よくある質問
  • 募集導線:
    • 職種ページ→応募の最短導線
    • 応募フォームの離脱対策(項目、導線、スマホ最適化)
  • 採用KPIの計測:応募完了をイベントとして追える状態にする

追加で聞くと“採用に強い会社”が見えやすい質問

  • 「職種ごとに、どの情報を出し分けるべきですか?」
  • 「応募が増えない場合、どこから改善しますか?(優先順位)」

ECで売上を伸ばしたい(構築より運用改善が本番)

ECは「作って終わり」ではなく、運用して改善することが前提です。
依頼時は、カート選定から“運用の回り方”まで含めて頼むと失敗しにくいです。

こう頼むと強い(要点)

  • 売上目標を「売上=客数×購入率×客単価」で分解して共有
  • 物流・在庫・問い合わせ対応など“現場運用”を前提にカートを選ぶ
  • CVR改善(商品導線・商品ページ・カゴ落ち対策)を依頼範囲に入れる

NGになりやすい頼み方

  • 「一番おすすめのカートで」だけ(運用要件で最適解が変わる)
  • 「デザイン最優先」(購入導線が犠牲になりやすい)

カート選定/商品導線/CVR改善

依頼テンプレ(コピペ可)

  • 目標:月商◯円/粗利◯%/平均客単価◯円
  • 商材:商品数◯点、カテゴリ◯つ、定期/単発、在庫連動の有無
  • 運用:更新担当、更新頻度、キャンペーン運用、問い合わせ体制
  • 課題:カゴ落ちが多い、回遊が弱い、リピートが少ない(など)

制作会社に“成果物として”求めるとブレないもの

  • カート比較:運用要件に照らした選定理由(なぜそれが合うか)
  • 商品導線設計:カテゴリ、検索/絞り込み、ランキング/特集、関連商品
  • 商品ページの型:訴求順(特徴→根拠→FAQ→配送/返品→レビュー等)
  • CVR改善の運用:月次で「仮説→施策→検証」の提案(小さく回す)

多言語・海外向け(翻訳フローと技術要件の両立)

多言語は「翻訳」だけでなく、運用(更新)と検索(表示)まで設計しないと破綻します。
依頼時は、翻訳の品質管理と、言語ごとのURL/検索対応をセットで頼みます。

こう頼むと強い(要点)

  • 対象国/言語(例:英語だけ、英語+繁体字など)と優先順位を明確化
  • 翻訳のフロー(誰が翻訳し、誰がレビューし、誰が公開するか)を先に決める
  • 言語別URLやhreflangなど、検索向けの技術要件も依頼範囲に入れる

NGになりやすい頼み方

  • 「自動翻訳で全部やって」だけ(用語揺れ・誤訳・更新崩れが起きやすい)
  • 1ページ内で言語切替(検索面で不利になりやすい設計が混ざりがち)

運用体制/更新手順/検索対応

依頼テンプレ(コピペ可)

  • 対象:国/地域◯◯、言語◯◯(優先順位つき)
  • 運用:日本語が原本、各言語は◯日遅れで更新(など現実的に)
  • 体制:翻訳担当、レビュー担当(専門用語・法務含む)、公開担当
  • 目的:海外からの問い合わせ/海外向け採用/越境EC など

制作会社に“成果物として”求めるとブレないもの

  • 言語別URL方針(言語ごとに別URLを持つ設計など)
  • hreflang設計(どのページがどの言語版かを検索に伝える)
  • 翻訳運用:用語集(glossary)、更新手順、レビューのルール
  • 計測:言語別・国別に成果(問い合わせ等)が見えるレポート設計

制作会社の探し方(“ランキング依存”から卒業する)

制作会社探しで失敗しやすいのは、「上位=正解」と思い込んでしまうことです。
ランキングは“入口”には便利ですが、あなたの目的(問い合わせ増・採用・EC・システムなど)に最適とは限りません。

ここでは、候補の集め方→絞り方→相性確認の問い合わせまでを、初心者向けに整理します。

候補の集め方:比較サイト/紹介/マッチング/展示会

集め方にはそれぞれクセがあります。ポイントは、1つのルートに寄せず、2〜3ルートで候補を作ることです。

比較サイト(ランキング含む)

向いている

  • まず相場観やカテゴリ(SEO強い/デザイン強い等)を掴みたい
  • 候補を短時間で増やしたい

注意点(落とし穴)

  • 掲載ロジックが見えにくい(広告・送客モデルの可能性)
  • “制作実務の強さ”より“集客が上手い会社”が目立つことがある

使い方のコツ

  • ランキング順位は参考程度にして、
    「事例の近さ」「提案の具体性」「運用の話があるか」で一次選別する

紹介(取引先・知人・同業)

向いている

  • 失敗確率を下げたい(実体験ベースで判断できる)
  • 自社と似た規模・体制の会社を探したい

注意点

  • 紹介者の目的と、自社の目的がズレるとミスマッチになる
    (例:見た目重視で成功した会社を、集客目的で紹介される)

紹介時に聞くと精度が上がる質問

  • 「何が良かった?(提案・進行・運用など)」
  • 「逆に困ったことは?追加費用は出た?」
  • 「公開後、成果や社内の負担はどう変わった?」

マッチング(制作会社紹介サービス/プラットフォーム)

向いている

  • 自社の要件を整理しながら候補を出してほしい
  • 相性重視で、最初から数社に絞りたい

注意点

  • “紹介される側”の都合もあるため、候補が偏ることがある
  • 仕様が曖昧だと、結局「何でもできます系」が集まりやすい

使い方のコツ

  • 先に「目的」「範囲」「予算レンジ」「公開希望日」だけは固めて渡す
    → 変なブレが減ります

展示会・イベント(IT/マーケ/EC等)

向いている

  • 体制や人柄、説明のわかりやすさを重視したい
  • ツール連携やECなど“運用”の相談もしたい

注意点

  • その場の印象で決めやすい(提案力は後で見極めが必要)

行く前に決めておくと回収が早いこと

  • 相談したい目的(例:問い合わせ増、採用強化)
  • 技術要件(例:予約、会員、EC、CRM連携)
  • 現状の困りごと(例:更新が止まっている、計測できない)

地域・業種・目的で絞るときの注意点

絞り込みは大事ですが、絞りすぎると「良い会社を取りこぼす」こともあります。
以下の考え方で、ムダなく精度を上げられます。

地域で絞る(地元密着 vs 全国/リモート)

  • 対面が必要(撮影・取材が多い、社内調整が複雑)なら地域密着が強い
  • 一方で、運用・改善や専門性(SEO/EC/開発)は リモートの方が強いことも多い

おすすめの判断基準

  • “対面”が必須か?(必須なら地域を優先)
  • 専門性が必須か?(必須なら地域より実績を優先)

業種で絞る(同業経験は強いが、万能ではない)

同業経験は、次の理由で強いです。

  • 表現ルール・法務チェック・顧客の不安ポイントが似ている
  • 事例の作り方(ビフォーアフター、導入効果など)が上手い

ただし、業種より大事なのは「目的の近さ」です。
同業でも、ブランディング目的の実績問い合わせ目的の実績は別物です。

目的で絞る(“成果の型”が合う会社を選ぶ)

目的ごとに、見極めポイントが変わります。

スクロールできます
目的候補選びで見るべき軸
SEO・集客構造設計、内部改善、公開後の運用提案
BtoB問い合わせ事例設計、比較検討の材料、フォーム最適化
採用魅力の言語化(取材力)、職種別導線、応募計測
ECカート選定の根拠、商品導線、CVR改善の運用
システム/連携要件定義、保守体制、セキュリティの考え方

まずは“相性確認”だけする問い合わせテンプレ(短文でOK)

最初の問い合わせは、見積りを取るためというより 「相手が合いそうか」を見るためのものです。
長文にしなくてOK。相手の質問の質で、かなり見抜けます。

短文テンプレ(コピペ可)

  • 目的:◯◯(例:BtoBの問い合わせ増/採用応募増)
  • 相談内容:新規制作 or リニューアル(現状URLがあれば共有)
  • 想定規模:ページ◯ページ程度、必要機能(例:フォーム、事例、予約など)
  • 予算感:◯◯〜◯◯万円(未定でもOK。未定なら上限だけでも)
  • 公開希望:◯月頃
  • 相談したい点:成果を出すための進め方(設計・運用・計測)も含めて提案が可能か

相性が良い会社ほど、こう返ってきます

  • 追加で確認したい質問が具体的(目的・ターゲット・素材状況など)
  • 見積りの前提(範囲、修正、運用)が早い段階で整理される
  • できないこと/リスクも先に言ってくれる(代案つき)

問い合わせで伝えるべき最低限の情報

最小限はこれだけで十分です(※全部完璧でなくてOK)。

  • 目的(最優先で達成したい成果)
  • 新規 or リニューアル(既存URLがあれば)
  • 想定ページ・必要機能(ざっくりでOK)
  • 予算レンジ(未定なら上限目安)
  • 公開希望時期
  • 社内体制(窓口は誰か、決裁は誰か)
  • 参考サイト(好き/避けたいを各1つずつでも)

よくある質問(初めての発注で詰まりやすいポイント)

初めて制作会社に依頼するときは、「作る工程」よりも 運用・移行・素材・改善で詰まりがちです。
ここでは特に質問が多い4点を、初心者向けにわかりやすく整理します。

WordPress等の管理者は誰? 運用は自社でできる?

結論:管理者(名義)は自社、制作会社は権限付与が安全です。
そうしておくと、担当者変更や制作会社の変更があっても困りません。

管理者が「誰」になるのが理想?

  • ドメイン・サーバー:自社名義(会社の共有メールで契約)
  • WordPress(管理者権限):自社が必ず保持(制作会社には必要範囲の権限を付与)
  • 解析(GA4 / Search Console / タグ管理):自社名義で作成し、権限を付与

⚠️よくある失敗

  • 制作会社がすべて管理 → 解約や移管で詰む(ログインが不明/引継ぎ費用が高い)

運用を自社でできるようにする条件

「自社で更新したい」と言っても、どこまで更新したいかで設計が変わります。

自社更新しやすい領域(一般的)

  • お知らせ(投稿)
  • ブログ(メディア)
  • 事例(カスタム投稿にすることが多い)
  • よくある質問(FAQ)

自社更新が難しくなりやすい領域

  • デザインの大枠(レイアウトが崩れやすい)
  • 複雑なLP(要素が多い)
  • 連携・機能部分(予約、会員など)

依頼時に言うべき一言(これで運用しやすさが上がる)

  • 「自社で更新する予定のページは、崩れない仕組みで作ってほしい」
  • 「更新担当は非エンジニアなので、マニュアル更新手順も納品に含めたい」

確認チェック

  • 自社が管理者権限を持つか
  • 更新したい範囲がCMSで可能か
  • マニュアル(更新・バックアップ)があるか

リニューアルで検索順位が落ちるのが怖い…対策は?

結論:順位下落はゼロにできませんが、落ちにくくする手当てはできます。
特に重要なのは、URL移行・リダイレクト・コンテンツ整理・計測です。

落ちやすい典型パターン

  • URLが変わったのに、旧URL→新URLの転送(301)が不十分
  • 重要ページの内容が薄くなった/タイトルや見出し構造が崩れた
  • 内部リンクが切れた、パンくずやカテゴリ構造が変わった
  • noindex/robots/設定ミスでインデックスされない
  • ページ速度が悪化、モバイル表示が崩れた

基本の対策(制作会社に頼むべきこと)

  • URL設計方針を先に決める(変えないのが最も安全)
  • 旧URL→新URLの301リダイレクト一覧を作る(“全ページ対応”が理想)
  • 重要ページは、リニューアル後に情報量が減らないよう設計
  • Search Consoleでサイトマップ送信、エラー監視を行う
  • 公開後に 404(ページなし) や内部リンク切れを潰す

依頼時の質問テンプレ

  • 「URLを変更する場合、リダイレクト設計は誰がどこまでやりますか?」
  • 「リニューアルで順位が落ちた場合、公開後のフォローは範囲に入りますか?」
  • 「公開前に、インデックス阻害のチェック(noindex等)をどう行いますか?」

原稿や写真が用意できない場合、どこまで任せられる?

結論:かなり任せられますが、任せ方(契約範囲)を明確にしないと、追加費用や遅延が起きます。

任せられる範囲の代表例

  • 原稿作成:
    • 取材(ヒアリング)→構成→ライティング→推敲
    • 専門性が必要なら監修者を入れる(医療・法務など)
  • 写真:
    • 撮影手配(人物/施設/商品)
    • ストックフォトの選定(ただし“独自性”は下がりやすい)
  • 図解・アイコン:
    • 文章を視覚化して理解しやすくする(初心者向けに効果大)

発注側が最低限やると成功しやすいこと

丸投げでも進みますが、最低限これがあると品質が上がります。

  • 会社の強み(3つでOK)
  • 主要サービスの説明(箇条書きでOK)
  • 事例(少なくてもOK。許可の可否だけ確認)
  • よくある質問(まずは5〜10個)
  • 禁止事項(言ってはいけない表現、法務観点)

依頼時の確認ポイント

  • 取材回数と所要時間(誰が参加するか)
  • 原稿の修正回数(どこまでが無料か)
  • 写真撮影の範囲(カット数・時間・交通費など)
  • 素材の著作権・利用範囲(ストック素材のライセンス)

公開後に何を見て改善すべき?(数字の見方の基本)

結論:最初から全部の数字を見ると迷います。
まずは 「成果→途中→入口」の順に3段階で見ていくと、改善点がはっきりします。

1)成果(ゴール)を見る

目的に応じて、最初は“1つだけ”ゴール指標を決めます。

  • 問い合わせ:フォーム送信数、電話タップ数
  • 採用:応募完了数
  • EC:購入数、売上

👉 ここが増えているなら、細かい数字に振り回されなくてOKです。

2)途中(導線)を見る

ゴールに至る“途中”で詰まっていないかを見ます。

例:問い合わせの場合

  • 主要ページ閲覧数(サービスページ、料金、事例)
  • フォーム到達数
  • フォーム送信率(到達→送信の割合)

ありがちな改善ポイント

  • フォーム到達が少ない → CTAの位置・文言・導線の見直し
  • 到達はあるが送信率が低い → 項目を減らす、入力負担を下げる、安心材料を増やす

3)入口(集客)を見る

最後に入口(流入)です。SEOなら Search Console の数字が分かりやすいです。

  • 表示回数(露出)
  • クリック数(訪問)
  • CTR(クリック率)
  • 平均掲載順位

基本の考え方

  • 露出が少ない → コンテンツ不足 or 構造/評価不足
  • 露出はあるがクリックが少ない → タイトル・説明・訴求が弱い
  • クリックはあるが成果が少ない → ページ内容・導線・フォームの問題

初心者向け:毎月見る“最小セット”

  • 成果:問い合わせ(応募/購入)数
  • 導線:フォーム到達数+送信率
  • 入口:Search Consoleのクリック数+CTR

これだけでも改善は十分回せます。

比較情報の透明性

この記事(および制作会社の比較)の目的は、「有名だから」「安いから」ではなく、あなたの目的に対して“成果につながる確率が高い選択”をできるようにすることです。
そのために、評価の物差し(基準)を先に公開し、判断がブレないようにします。

本記事の評価基準(何を根拠に良し悪しを判断するか)

以下は、制作会社を比較するときの“標準の評価軸”です。
案件の目的によって重み(重要度)は変えますが、軸そのものは固定します。

1)目的適合(最重要):その会社は「今回の成果」に強いか

同じWeb制作でも、得意分野が違います。ここを外すと高確率で失敗します。

  • 目的の一致:問い合わせ/採用/EC/ブランディング/システム連携
  • 実績の近さ:同業界・同規模・同目的(“成果の型”が似ているか)
  • ゴール設計の有無:KGI/KPI(何が増えたら成功か)を言語化できるか

✅判断材料

  • 事例の説明に「背景」「狙い」「工夫」「結果(定量/定性)」がある
  • “何でもできます”ではなく、強みと弱みを明確に言える

2)提案の質:課題の深掘り→仮説→優先順位があるか

良い提案は、施策の羅列ではなく、判断の根拠があります。

  • 現状把握:誰に、何を、どう届けるか
  • 課題設定:なぜ成果が出ないのか(仮説)
  • 優先順位:予算・納期に合わせて「まずやる/後でやる」を切れるか

✅判断材料

  • “削るなら何を削るべきか”を説明できる
  • 追加質問が鋭い(ターゲット、素材、社内フロー、運用体制など)

3)体制と進行管理:事故(遅延・手戻り)が起きにくいか

制作の成否は、制作物だけでなくプロジェクト運営で決まります。

  • 役割分担:ディレクター/デザイナー/実装/QAが明確
  • コミュニケーション:窓口が一貫、議事録、合意形成が丁寧
  • 変更管理:修正と仕様変更の線引き、追加費用のルールが明確

✅判断材料

  • 打ち合わせ後に「決定事項・宿題・期限」が残る
  • リスク(遅れやすい点)を先に提示してくれる

4)品質基準:公開後に困らない“土台”があるか

見た目が良くても、品質が弱いと運用で詰みます。

  • 表示速度:画像最適化、過剰なスクリプト抑制などの方針
  • セキュリティ:更新・権限・バックアップ・フォーム対策
  • アクセシビリティ:最低限の読みやすさ・操作しやすさへの配慮
  • 実装品質:更新しやすいCMS設計、再利用できる構造

✅判断材料

  • テスト範囲(表示・動作・速度・セキュリティ)が明記される
  • バックアップは“ある”だけでなく、復元手順まで言える

5)SEOの設計思想:記事以前に“構造と計測”を見ているか

SEOは「記事を足す」だけでは伸びません。まず器が重要です。

  • 構造:重要ページへ迷わず到達できる導線
  • 内部リンク:関連ページのつなぎ方のルール
  • リニューアル移行:URL方針・301リダイレクト・エラー監視
  • 計測:GA4/GTM/Search Consoleで“成果”が追えるか

✅判断材料

  • 「重要ページはどれか」「なぜそこか」を説明できる
  • 移行リスク(順位下落)を前提に、公開後の監視まで話す

6)費用の透明性:安さではなく“範囲と成果物”で比較できるか

比較は金額ではなく、含まれる成果物と範囲で行います。

  • 見積りの粒度:設計・デザイン・実装・テスト・マニュアルが分かれる
  • 境界線:どこから追加費用か(修正回数、期限、仕様変更)
  • 月額の内訳:保守/更新/改善が分かれている

✅判断材料

  • 項目名ではなく「納品物」が一覧で出る
  • “都度”ではなく条件が書かれている

7)権利・引き継ぎ:ベンダーロックインにならないか

初めての発注で一番怖いのが「解約できない状態」です。

  • 名義:ドメイン・サーバー・解析は原則自社
  • 納品物:ソース、マニュアル、ログイン情報、データの取り扱い
  • 解約・移管:引き継ぎ手順と費用の考え方が明確

✅判断材料

  • 契約終了時に「何が手元に残るか」を文章で示せる

目的別の重み付け(例)

同じ軸でも、目的で配点(重み)を変えると判断が速くなります。

スクロールできます
目的重みを上げる評価軸
SEO・集客SEO設計、運用改善、計測
BtoB問い合わせ事例設計、導線、フォーム最適化
採用取材・言語化、職種別導線、応募計測
ECカート選定根拠、商品導線、CVR改善
システム要件あり要件定義、品質基準、保守体制

この記事が採らない比較(やらないこと)

透明性のために、あえて「採用しない基準」も明示します。

  • 価格だけで良し悪しを決めない(範囲が違えば意味がない)
  • 見た目だけで決めない(成果・運用・品質が抜け落ちやすい)
  • “会社規模が大きい=安心”としない(担当体制次第で逆転する)
  • ランキング順位を正解としない(目的との一致が最優先)

まとめ

ホームページ制作会社選びは、「会社の良し悪し」ではなく「目的との相性」で決まります。
ランキングや雰囲気だけで選ぶと、公開後に「思ったより成果が出ない」「追加費用が増えた」「引き継げない」といった後悔につながりやすくなります。

失敗しないために、最後にもう一度ポイントを整理します。

  • まずは目的を明確化する
    → 問い合わせ/採用/EC/ブランディング/システム化で、選ぶ会社が変わる
  • 比較は“金額”ではなく“成果物と範囲”で行う
    → 見積りは項目名より、何が納品されるかで確認する
  • 相見積もりは3社前後で、条件を揃えて比較する
    → 仕様・納期・素材条件を統一し、同じ質問で見抜く
  • 契約前にトラブル項目を潰す
    → 修正回数/納品物/権利/アカウント名義/保守範囲/解約・移管
  • 公開後が本番。計測と改善の体制まで含めて依頼する
    → GA4・Search Console等で成果→導線→入口の順に見て改善する

制作会社は「作る人」ではなく、成果を一緒に作っていくパートナーです。
この記事のチェックリストと質問集を使えば、比較精度が上がり、契約トラブルも減らせます。

もし今、候補が複数あって迷っているなら、まずは

  1. 目的(KGI)
  2. 必要ページ・機能
  3. 予算レンジ
  4. 公開希望時期

だけを短く整理して、相性確認の問い合わせから始めてみてください。
“比較の軸”が揃った瞬間に、選ぶべき会社は驚くほどはっきり見えてきます。

【おすすめホームページ制作会社↓】

プロにまるっとお任せ!ホームページ製作0円から!【サクペジ】
ECサイト制作が補助金活用で、最大75%OFF!【ホームページDX】
初めてのホームページ作成なら、ホームページ.com!初期費オール0円キャンペーン実施中
月額3,300円からのサブスク型ホームページ作成【H.A.S】
月額9,900円 コスパ最強【99ホームページ】
SEO重視かつモバイルファーストのレスポンシブデザインでWebサイトの制作を行います。【aruku】
オンライン完結×ハイクオリティ!【ホームページ制作ならアドバン】
目次