「記事を書くたびに毎回同じHTMLタグを手打ちしていて時間がかかる……」
「ビジュアルエディターとテキストエディターで操作が違いすぎて混乱する……」
「追加したボタンが突然消えてしまい、再設定が面倒……」
こんな悩みを抱えていませんか?
WordPressで定型タグやショートコードを多用するほど、手入力の手間やミスが増え、執筆の効率が落ちてしまいます。
そこで活躍するのが AddQuicktag。
ワンクリックでよく使うタグを呼び出し、作業スピードを格段にアップさせるプラグインです。
本記事では、初期設定からクイックタグの登録・活用方法、エラー対応まで、完全ガイドとして丁寧に解説します。
プラグインの全体像解説
AddQuicktagの特徴とメリット
AddQuicktagは、WordPressの投稿画面にカスタムボタンを追加して、よく使うHTMLタグやショートコードをワンクリックで挿入できるプラグインです。
初心者から上級者まで幅広く利用でき、以下のようなメリットがあります。
- 作業効率アップ ✅
ボタンひとつで定型タグを呼び出せるため、HTMLの手打ちやコピー&ペーストの手間が激減します。 - ミス削減 🛡️
タグの閉じ忘れやタイプミスを防止し、記事の崩れや表示エラーを未然に防ぎます。 - 柔軟なカスタマイズ性 🔧
ボタンのラベル、アイコン、並び順、アクセスキーなどを細かく設定可能。自分好みの編集環境が作れます。 - 環境をまたいで設定を共有 🔄
設定をエクスポート/インポートできるので、複数サイトやチームで同じクイックタグを使い回せます。 - プラグイン軽量・高互換性 🌐
多くのエディター(クラシックエディター/Gutenberg)に対応し、動作も軽快です。
できること一覧
以下の表は、AddQuicktagで実現できる主な機能とその説明です。
| 機能 | 説明 |
|---|---|
| カスタムクイックタグの追加 | ボタンラベル・開始/終了タグ・アイコン・アクセスキーを自由に設定可能 |
| デフォルトタグの非表示設定 | 標準のQuicktagボタンを必要に応じてON/OFF切り替え |
| タグの編集・削除 | 登録済みのクイックタグをいつでも修正・削除できる |
| 一括エクスポート/インポート | 設定ファイルを出力して他サイトへ適用、またはチーム間で共有可能 |
| クラシックエディター対応 | ビジュアル・テキスト両モードでボタンを利用可能 |
| Gutenberg(ブロック)対応 | クラシックブロック経由でGutenberg内でも同様にボタンを利用可能 |
| アクセスキーによるショートカット | キーボードショートカットで即座にタグを挿入 |
| 定型文・ショートコード登録 | HTMLタグだけでなく、ショートコードや定型文章も登録・呼び出し可能 |
💡 ポイント
- 初期設定後は「使いたい場所」にチェックを入れるだけで一覧に表示されます。
- ボタン数が多くなっても、並び順やアクセスキーで優先度をコントロールできます。
以上がAddQuicktagの全体像です。次のステップでは、具体的なインストール・設定手順をご紹介します!
インストール&初期設定
プラグインのインストール/有効化手順
- WordPress管理画面にログイン
- 左メニューから「プラグイン」→「新規追加」をクリック
- 検索ボックスに
AddQuicktagと入力 - 該当プラグインの「今すぐインストール」を押下 ⭐
- インストール完了後、「有効化」をクリック ✅
- 有効化すると、左メニューの「設定」内に “AddQuicktag” が追加されます
💡 プラグイン名が表示されない場合は、ブラウザのキャッシュをクリアして再読み込みしてください。
初期設定画面の見方と基本項目
AddQuicktagの設定画面は、主に以下のエリアに分かれています。
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| ボタンラベル | エディター上に表示される名前。短く分かりやすい文字列を指定しましょう。 |
| ダッシュアイコン | ボタン横に表示するアイコンを選択。視覚的にタグの種類を識別しやすくなります 🎨 |
| 開始タグ/終了タグ | 挿入したいHTMLやショートコードを設定。必ず両方を正しくペアで入力してください ⚙️ |
| アクセスキー | キーボードショートカット(例:Alt+Qなど)を割り当て。素早く呼び出せます ⌨️ |
| 表示場所のチェックボックス | クラシックエディター or Gutenberg(クラシックブロック)のどちらで有効化するか選択 |
| 並び順 | 複数ボタンを登録した際の並び順を数字で指定。0番が先頭に表示されます 🔢 |
🔍 Tip: 各項目右上の「?」アイコンにマウスを合わせると、より詳しいヘルプが表示されます。
クイックタグの登録操作
新規ボタンの作成方法
- 設定画面の「クイックタグ追加」フォームを開く
- 以下の項目を順に入力していきます
ボタン名・アイコンの指定
- ボタン名:エディター上に表示されるテキスト。
- 短くわかりやすい文字列を心がける
- アイコン:Dashiconsから選択可能
- 視覚的にタグの種類を識別 ✅
開始/終了タグの入力
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開始タグ | 挿入したいHTMLやショートコードの前半部分例:<div class="box"> |
| 終了タグ | 対応する終端タグ例:</div> |
💡 タグをペアで正しく入力しないと、記事のレイアウトが崩れることがあります
キー割り当てと並び順の設定
- アクセスキー:Alt+任意の1文字で呼び出し
- 例:Alt+Q など⌨️
- 並び順:数値で指定(0 が一番左)
- 登録が多い場合は優先度コントロールに便利 🔢
既存タグの編集・削除
- 設定画面下部の「登録済みクイックタグ一覧」から該当ボタンを探す
- 編集アイコン✏️をクリックし、各項目を更新
- 削除アイコン🗑️で不要なボタンを即座に消去
⚠️ 削除すると元に戻せないので、必要ならエクスポートでバックアップを!
デフォルトボタンの非表示切り替え
- 設定画面の「表示場所」セクションにある
- クラシックエディター/Gutenbergごとにチェックボックスが並ぶ
- 標準タグ(太字、リンクなど)をオフにしたいときは
- 対象のタグのチェックを外す
- 画面下部の「変更を保存」をクリック ✅
🎯 Tip:よく使うカスタムタグだけを残すと、ツールバーがすっきりします!
タグの一括入出力
登録データのエクスポート手順
- 設定画面にアクセス
左メニューの「設定」→「AddQuicktag」を開きます - エクスポートタブを選択
画面上部の「インポート/エクスポート」タブをクリック - エクスポート内容を確認
- 登録したクイックタグ一覧がテキスト形式で表示されます
- 必要に応じて不要なセクションを削除してもOK 🔍
- データをコピー or ダウンロード
- テキストエリアの内容を全選択してコピー
- または「ファイルとして保存」ボタンを押して
.txtファイルを取得 💾
- バックアップを保管
- チームで共有する場合はクラウドストレージへ
- 自分用にはローカルフォルダに保管しておくと安心です 📂
インポートで設定を引き継ぐ方法
- インポートタブを開く
同じく「インポート/エクスポート」タブを選択 - ファイルまたはテキストを準備
| 方法 | 手順 |
|---|---|
| テキスト貼付 | コピーした設定データをテキストエリアに貼り付け |
| ファイル選択 | 「ファイルを選択」ボタンから .txt を指定 |
- 上書き or 追加を選択
- 上書き:既存タグをすべて置き換える
- 追加:新規タグだけを追加し、既存設定は維持 🆕
- インポート実行
「インポート」ボタンをクリックして処理を開始 - 動作確認
- エディターを開き、タグ一覧に正しく反映されているかチェック ✅
- 問題があればすぐに再エクスポートして修正しましょう 🔄
💡 ポイントまとめ
- エクスポートは定期的に実施し、バージョン管理すると安心
- インポートは「追加」モードを活用すると既存環境を壊さず安全
各エディター別の利用手順
クラシックエディターでの操作
ビジュアルモードで挿入する流れ
- 投稿画面を「ビジュアル」タブで開く
- ツールバーに表示されたクイックタグボタンをクリック
- カーソル位置にタグが自動挿入される
- 必要に応じてテキストを選択 → ボタンを再度クリックで囲み装飾
- 完了後はプレビューで見た目を確認
💡 画像やリンクなど複雑なショートコードも、ビジュアルモードで扱えます。
テキストモードでの使い方
- 「テキスト」タブに切り替え
- クイックタグボタンを押すと、開始/終了タグが挿入
- タグ内に直接コードや文章を入力
- 手動で位置調整したい場合は、タグ部分をドラッグ&ドロップで移動可能
- 完了後、「ビジュアル」に戻してレイアウトを確認
🔍 Tip: テキストモードでは改行やスペースがそのまま出力されるため、タグ間の余白をチェックしましょう。
Gutenberg(ブロックエディター)での使い方
クラシックブロック経由で利用する方法
- 投稿画面で「+」ボタンをクリック
- ブロック検索に「Classic」と入力 → クラシックブロックを選択
- クラシックエディター領域が表示されたら、いつものクイックタグ操作が可能
- タグを挿入後、他のブロックと組み合わせてレイアウトを調整
- 必要に応じてビジュアル/テキスト切り替えもOK
| 手順 | ポイント |
|---|---|
| クラシック選択 | “Classic” と検索して素早くブロックを追加 |
| ボタン押下 | 従来のボタンが動作するため使い慣れた操作感 |
| ブロック調整 | 他のブロックとの間隔や並びをドラッグで調整可能 |
🎯 ワンポイント:Gutenbergの段落ブロックで使いたい場合は、予めクラシックブロックを複製して活用すると効率的です。
エラー&トラブル対応
ボタンが表示されない場合の確認ポイント
- プラグインの有効化状態
- 管理画面 → プラグイン一覧で「AddQuicktag」が有効化済みになっているか確認 ✅
- 表示場所の設定
- 設定画面の「表示場所」でクラシック/Gutenbergどちらか適切にチェックが入っているか確認
- キャッシュクリア
- キャッシュ系プラグインやブラウザをリロードして、古いデータが残っていないかチェック 🔄
- ユーザー権限
- 投稿権限の低いユーザーではツールバーが制限されることがあるため、管理者権限でテスト
「Forbidden access」エラーの対処法
- 原因:サーバー側のセキュリティ設定やファイル権限により、設定画面やエクスポート機能がブロックされる
- 対応手順
- .htaccessの設定確認
RewriteRuleやDeny fromの項目がないかチェック
- ファイル/フォルダー権限
/wp-content/plugins/addquicktag/以下が755(フォルダ)・644(ファイル)になっているか確認 🔒
- セキュリティプラグインの一時停止
- Wordfence・iThemes Securityなどをオフにして再度アクセス
- サーバーログ確認
- エラーコード(403など)が残っている場合、ホスティング会社へ相談
- .htaccessの設定確認
バージョン互換性やプラグイン競合の解決手順
| チェック項目 | 対策例 |
|---|---|
| WordPressバージョン | 最新版または動作推奨バージョンへのアップデート🔄 |
| PHPバージョン | 7.4以上推奨。ホスティングでPHPバージョンを切り替えて確認 |
| 他のエディタ系プラグイン | Gutenberg拡張やTinyMCE系が影響する場合、一時的に無効化する |
| テーマとの相性 | デフォルトテーマ(Twentyシリーズ)に切り替えて確認 |
| プラグインの順序 | プラグインロード順が影響することも。AddQuicktagを先頭に設定 |
- プラグインの無効化テスト
- すべてのプラグインをOFF → AddQuicktagだけON → 問題が解消されるか確認
- テーマの切り替え
- 標準テーマに変更して動作チェック
- ログ出力で原因特定
- WordPressの
wp-config.phpにdefine('WP_DEBUG', true);を追加し、表示されるエラーを元に対応
- WordPressの
💡 ワンポイント:
- 本番環境では 必ずバックアップを取得 してから作業しましょう!
- 変更後はキャッシュやCDNもリフレッシュするのをお忘れなく。
活用テクニック・応用例
CSSと組み合わせた装飾強化
HTMLタグだけでなく、CSSクラスを組み合わせた装飾をクイックタグで呼び出すと、よりリッチなデザインが瞬時に実現できます。
- 例:ボックスタイトル風装飾
<h2 class="custom-title">タイトル</h2>を開始/終了タグに登録- CSS(テーマの追加CSSなど)に以下を追記
.custom-title { border-left: 4px solid #007acc; padding-left: 8px; color: #007acc; }- ボタンクリックで⏩スタイリッシュな見出しが挿入
- アイコン付きボタンデザイン
- 開始タグ:
<a href="#" class="btn-primary"> - 終了タグ:
</a> - CSS例:
css .btn-primary { display: inline-block; background: #28a745; color: #fff; padding: 6px 12px; border-radius: 4px; text-decoration: none; } - ✅ ポイント: カラーや余白はテーマに合わせて微調整可能
- 開始タグ:
開始タグのみ登録して定型文化
定型文やよく使うテンプレートを「開始タグだけ」で登録し、カーソル位置から自由に続きを入力できるようにする手法です。
| 用途 | 開始タグ例 | 説明 |
|---|---|---|
| FAQブロック | <div class="faq"><p class="question"> | 回答部分は手動で追加。流用性が高い! |
| 注意書きボックス | <div class="alert alert-warning"> | 終了タグは手動でもOK。緊急性を強調 |
| 引用枠 | <blockquote class="quote"> | 続きに引用文をペーストして使用 |
🎯 使い方
- 開始タグ挿入
- テキストを入力
- 手動で対応する終了タグを追加
ショートコード登録で機能拡張
WordPressのショートコードを直接クイックタグ化すると、プラグイン導入なしで高度な機能を呼び出せます。
- 例:ボタンショートコード
- 開始タグ:
[button url="https://example.com" style="primary"] - 終了タグ:
[/button] - 📋 使い方: ボタンラベルをタグ内に入力して完了
- 開始タグ:
- 例:タブ切り替えショートコード
[tabgroup] [tab title="Tab1"]…[/tab] [tab title="Tab2"]…[/tab] [/tabgroup] - 上記全体を一つのボタンに登録すれば、タブUIが即座に作成可能 ✨
- ギャラリーショートコード
を登録- サムネイルギャラリーを数クリックで呼び出し 📷
💡 Tip: 複雑なショートコードはテキストエディタで微調整しやすいように、一度登録してからパラメータだけ変更する運用がおすすめです。
よくある質問Q&A
- 登録したタグが反映されないとき
- プラグインが有効化されているか、表示場所のチェックが入っているかをまず確認してください ✅
- キャッシュやブラウザのリロードで古い状態が残っている場合があるので、クリアして再度読み込みを行いましょう 🔄
- 定型文やショートコードの登録可否
- AddQuicktagはHTMLタグだけでなく、任意のテキストやショートコードもそのまま登録可能です 💬
- 複雑なコードは「開始/終了タグ」に丸ごと貼り付け、後からパラメータだけ書き換える運用がおすすめです ✨
- マルチサイト/カスタム投稿タイプ対応
- マルチサイト環境では、各サイトごとに設定が独立しています。サイトAで設定したタグはサイトBには反映されません 🔐
- カスタム投稿タイプで使う場合は、設定画面の「表示場所」で該当の投稿タイプにチェックを入れてください 📑
まとめ
本記事では、AddQuicktagの導入から各エディターでの使い方、トラブルシュートまでをひととおりご紹介しました。
- 初期設定で画面構成を把握し
- クイックタグ登録で定型作業を自動化し
- エラー対応で突然の問題にも慌てず対処
これらをマスターすれば、記事執筆のストレスは大幅に軽減され、コンテンツ制作に集中できます。
さあ、今日からAddQuicktagを活用して、より快適で効率的なブログライフを手に入れましょう!🚀

