「バックアップはしているけど、いざというときの復元方法がわからない……」
「WordPressの更新でサイトが壊れてしまったとき、すぐに元通りにできるのか不安……」
「無料版と有料版の違いや、どのプラグインが自分に合っているのか知りたい!」
そんな疑問や悩みを持つあなたのために、本記事ではBackWPupについて、使い方や基本設定、復元方法、さらには注意点に至るまで、バックアッププラグインの全貌を徹底解説します。
✨ 「サイトを安全に守るためには何が必要か?」
✨ 「万が一のトラブルにどう対応すればいいか?」
そんな疑問に対する答えを、具体的な事例や実践的な手順を交えながら解説します。
BackWPupの全てを知ることで、あなたも安心してサイト運営ができるようになるはずです!
はじめに:バックアップの重要性と基本知識
バックアップは、大切なデータやサイトの安全性を守るための命綱です。
ここでは、バックアップの基本知識や、その必要性について詳しく解説します。
以下のポイントを押さえておくと、いざという時に迅速かつ正確な対応が可能になります。
なお、以下の記事では、WordPressのバックアップについて初心者向けに詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

バックアップの必要性・タイミング・対象
バックアップが必要な理由
- クラッキング被害
💥 不正アクセス や クラッキング により、サイトが改ざん・破壊される可能性があります。バックアップを定期的に取得しておけば、万が一の際にもすぐに復旧でき、被害を最小限に抑えることができます。 - WordPress変更時の不具合
🚀 WordPress本体のアップデートや、プラグイン・テーマの変更時には、予期せぬ不具合が発生するリスクがあります。バックアップがあれば、更新前の状態に戻すことで迅速に復旧が可能です。 - その他のリスク対策
⚠️ サーバー障害、ヒューマンエラー、ウイルス感染など、多岐にわたるトラブルに対しても、バックアップは必須です。これにより、作業ミスや不慮の事故が発生しても、安心して対処できます。
バックアップすべきタイミング
バックアップは、「いつ」行うかが非常に重要です。
以下のタイミングで定期的にバックアップを取得することをおすすめします。
| タイミング | 説明 |
|---|---|
| WordPress本体のアップデート前 | アップデート後に互換性の問題が発生した場合、すぐに前のバージョンに戻せるようにするため。 |
| プラグイン・テーマのアップデート前 | 新しいバージョンで不具合が起こる可能性があるため、変更前の状態を保持しておく。 |
| カスタマイズ・編集作業前 | サイトのカスタマイズ中に予期しないエラーが発生しても、すぐに元の状態に戻すため。 |
| 定期的なバックアップ(例:毎日・毎週) | 予期せぬトラブルに備えて、常に最新の状態のバックアップを保持する。 |
WordPressでバックアップすべきデータ、サーバーとデータベースの違い
WordPressサイトには主に以下の2種類のデータがあります:
- サーバーファイル
📂 テーマ、プラグイン、画像、CSS、JavaScriptなど、サイトのデザインや機能を構成するファイル群。- 重要性: サイトの見た目や機能を維持するために必須。
- データベース
🗄️ 投稿、ページ、コメント、ユーザー情報など、サイトのコンテンツや設定情報が保存されています。- 重要性: サイトの中身そのものがデータベースに依存しているため、こちらのバックアップも絶対に必要です。
これらをまとめると、サーバーファイルとデータベースの両方をバックアップすることで、サイト全体を完全に復元できる状態を作り出すことができます。
バックアップとは?バックアップの基本・必要性
バックアップは、「データのコピーを作成し、安全な場所に保存する」行為です。_
主なポイント:
- 冗長性の確保
データのコピーを複数箇所に保管することで、万が一の故障や事故に備えられます。
例えば、ローカルPC、外部ストレージ、クラウドサービスなど、多層的な保護を実現できます。 - 迅速な復旧
トラブル発生時に、バックアップから迅速にサイトを復旧することが可能になります。
例:- アップデート失敗時: 新しいバージョンで不具合が出た場合、前の状態に戻すことができます。
- セキュリティ事故時: 攻撃を受けた場合でも、バックアップを使って被害を取り戻せます。
- 計画的な管理の重要性
定期的なバックアップスケジュールを組むことと、バックアップファイルの整合性チェック、復元手順のテストなど、運用計画をしっかり立てることが成功の鍵です。
BackWPupの概要と特徴
BackWPupは、WordPressサイトのバックアップを自動化・効率化するための非常に人気のあるプラグインです。
ここでは、BackWPupの基本的な機能や特徴、無料版と有料版の違い、そして他のバックアッププラグインとの比較について詳しく解説します。
BackWPupの基本説明
BackWPupは、WordPressサイト全体のバックアップを簡単に作成・管理できるツールです。
- 機能概要:
- サーバーファイルやデータベースのバックアップを実施
- スケジュール設定による自動バックアップ
- バックアップファイルのクラウドストレージ(Dropbox、Amazon S3など)への送信
- 操作のシンプルさ:
🚀 初心者にも扱いやすいUIを採用しており、専門的な知識がなくてもすぐにバックアップ環境を整えられます。
無料版と有料版の違い、メリット・デメリット
BackWPupには、無料版と有料版(BackWPup Pro)の2種類があります。
それぞれの特徴を以下の表にまとめました。
| 無料版 | 有料版 (Pro) | |
|---|---|---|
| 機能 | 基本的なバックアップ作成・スケジュール設定 | 高度なバックアップ設定、マルチスケジュール、分割バックアップ、メール通知など |
| サポート | コミュニティサポート中心 | 優先的なサポート、定期的なアップデート |
| 連携ストレージ | 限定的(例:Dropbox、一部クラウドサービスのみ) | 多種多様なクラウドストレージサービスに対応 |
| カスタマイズ性 | 基本的な設定項目のみ | より詳細な設定が可能、柔軟なカスタマイズ機能 |
- 無料版のメリット:
- コストゼロ: 初めてバックアッププラグインを試すユーザーに最適
- 基本機能が充実: シンプルなバックアップニーズには十分対応
- 無料版のデメリット:
- 機能が制限されるため、複雑なバックアップ要件には不向き
- 有料版のメリット:
- 拡張性: より多くのバックアップオプションと高度な機能が利用可能
- サポート体制: 専門的な技術サポートが受けられる
- 有料版のデメリット:
- コスト: 有料のため、予算に余裕が必要
他のプラグインとの比較
BackWPupは、市場に多数存在するバックアッププラグインの中でも、特に使いやすさと柔軟性で定評があります。
以下は、他の主要なプラグインとの比較例です。
| プラグイン名 | 主な特徴 | 対象ユーザー |
|---|---|---|
| BackWPup | 自動・手動バックアップ、豊富な連携ストレージ | 初心者~上級者、カスタマイズを重視するユーザー |
| UpdraftPlus | 高い安定性と使いやすさ、定期バックアップ機能が充実 | シンプルな操作性を求めるユーザー |
| All-in-one WP Migration | サイト全体の移行に特化、簡単なサイト移転が可能 | 移行を主な目的とするユーザー |
- BackWPupの強み:
- 柔軟なバックアップ設定: 自動バックアップのスケジュール設定やクラウド連携が充実しており、複雑なバックアップ戦略も実現可能です。
- 拡張性: 無料版で基本機能を試し、有料版にアップグレードすることで、より高度な設定が利用できるため、サイト規模の拡大に伴うニーズにも応えられます。
- 他プラグインとの違い:
- UpdraftPlusは、シンプルで直感的な操作が魅力ですが、細かいカスタマイズには制限がある場合があります。
- All-in-one WP Migrationは、サイト移転に特化しているため、バックアップ機能においてはBackWPupほどの柔軟性はありません。
以下の記事では、All-in-One WP Migrationについて初心者向けに詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。


BackWPupのインストールと有効化
BackWPupの導入は、WordPress管理画面から簡単に実施できます。
以下では、インストール方法と有効化後の基本設定確認について、手順を分かりやすく解説します。
インストール方法・手順
- WordPress管理画面にログイン
WordPressの管理画面にアクセスし、ダッシュボードにログインします。
📋 Tip: ログイン情報を忘れないように、パスワード管理ツールを活用しましょう。 - プラグインの検索
左サイドメニューから「プラグイン」→「新規追加」をクリックし、検索ボックスに「BackWPup」と入力します。
🔍 検索結果が表示されるまで少し待ちましょう。 - インストール
検索結果一覧から「BackWPup」を見つけたら、「今すぐインストール」 ボタンをクリックします。
⏳ インストールが完了するまで、画面の進行状況を確認してください。 - 有効化
インストール完了後、「有効化」 ボタンが表示されるのでクリックします。
🚀 プラグインが有効化されると、WordPress管理画面のメニューにBackWPup専用の項目が追加されます。
以下の表に、手順ごとの概要をまとめました。
| 手順番号 | 手順内容 | 注意点・ヒント |
|---|---|---|
| 1 | 管理画面にログイン | セキュリティ対策のため、二段階認証を推奨 |
| 2 | 「プラグイン」→「新規追加」→「BackWPup」を検索 | 正しいスペルを入力すること |
| 3 | 「今すぐインストール」をクリック | インターネット接続が安定していること |
| 4 | 「有効化」をクリック | 有効化後、設定メニューが追加されるので確認 |
インストール後の基本設定確認
BackWPupが有効化されたら、初期設定を確認しておくことが重要です。
以下のポイントをチェックしましょう。
- プラグイン設定画面の確認
管理画面のサイドメニューに追加されたBackWPupメニューをクリックし、基本設定画面にアクセスします。
🛠️ 初回設定では、バックアップ保存先やスケジュール設定などの基本項目が表示されます。 - バックアップジョブの確認
インストール直後は、あらかじめ用意されたデフォルトのバックアップジョブが表示される場合があります。
📄 確認ポイント:- バックアップの対象(データベース、ファイルなど)が正しく設定されているか
- スケジュールが自分の運用に合っているか
- 保存先(例:Dropbox、FTP、クラウドストレージなど)の設定が問題ないか
- テスト実行
初回設定の確認後、「今すぐ実行」ボタンを使ってバックアップのテストを実施しましょう。
✅ 成功すれば:- バックアップファイルが正しく作成され、指定の保存先に送信されます。
- ログに実行結果が記録されるため、エラーがないか確認できます。
- 設定の保存
設定内容に問題がなければ、必ず保存をクリックし、変更内容を確定してください。
💡 ヒント: 定期的に設定を見直すことで、最新の環境に適したバックアップ体制を維持できます。
BackWPupの基本設定と使い方
BackWPupを用いることで、WordPressサイトのバックアップ作業が自動化・効率化され、サイト運営者は安心してサイト管理に専念できます。
以下では、バックアップジョブの作成方法と、詳細な設定項目について詳しく解説します。
1. バックアップジョブの作成
自動バックアップの設定
BackWPupでは、自動バックアップジョブを作成して、定期的なバックアップを実現できます。
以下の手順で設定を進めます。
- 新規ジョブの追加
管理画面の「ジョブ追加」から、新しいバックアップジョブを作成します。ここでは、ジョブ名や実行するタスク(データベース、ファイル、プラグイン一覧など)を選択します。
👉 ポイント: ジョブ名は後から分かりやすいように「自動バックアップ_日付」などと命名しましょう。 - スケジュール設定(定期実行の設定方法)
作成したジョブに対して、定期実行のスケジュールを設定します。たとえば、毎日または毎週実行するように設定し、最新のバックアップを常に保持できるようにします。
⏰ ヒント: サイトの更新頻度に応じたスケジュールを組むと良いでしょう。 - サーバー内自動バックアップの設定
バックアップ対象は、ファイルとデータベースに分けて設定することが可能です。- ファイルのバックアップ: テーマ、プラグイン、画像などのサーバーファイルを対象に
- データベースのバックアップ: 投稿、ページ、コメント、設定情報など、サイトのコンテンツを保存
🔄 例: 「BackWPupをDropboxにバックアップする方法」では、ジョブ作成時にバックアップ先としてDropboxを選択し、Dropbox連携の認証情報を入力します。
以下の表は、自動バックアップ設定における主要な設定項目とその概要です。
| 設定項目 | 内容 | 注意点 |
|---|---|---|
| ジョブ名 | バックアップジョブの名称 | 分かりやすい名前にしておくと管理が容易です。 |
| タスク選択 | データベース、ファイル、プラグインなどの選択 | 必要な項目だけを選ぶとバックアップ容量が節約できます。 |
| スケジュール設定 | 実行日時や頻度の設定 | 更新頻度に合わせたスケジュールに設定しましょう。 |
| バックアップ先 | Dropbox、FTP、外部ストレージなどの選択 | 保存先の認証や接続設定を事前に確認しておくこと。 |
手動バックアップの設定
自動バックアップに加えて、必要に応じて手動バックアップを実行することも可能です。
- 手動で今すぐバックアップを実行する方法
管理画面内の該当ジョブに対して「今すぐ実行」ボタンをクリックするだけで、即座にバックアッププロセスが開始されます。
🚀 メリット: 緊急時や設定変更後の確認にすぐ利用できるので安心です。 - 手動バックアップジョブの作成と実行
自動バックアップジョブと同様に、バックアップジョブを新規に作成することもできます。
📌 ポイント: 定期的なスケジュールに頼らず、手動でタイミングを見計らって実行する場合に有効です。
2. 詳細な設定項目
バックアップジョブをより細かくカスタマイズするために、各種設定項目が用意されています。
各種設定
- 一般設定
- ジョブ名: 分かりやすい名前を設定し、複数のジョブを管理しやすくします。
- タスク選択: バックアップする対象(例:データベース、ファイル、プラグイン一覧)を選択します。
- アーカイブ形式: 圧縮形式(ZIPなど)を設定し、バックアップファイルのサイズを調整します。
- ログファイル設定: バックアップ実行時のログを記録し、トラブルシュートに備えます.
- スケジュール設定
定期実行の日時や頻度を細かく設定できます。例えば、毎日深夜2時に実行するなど、サーバーの負荷を考慮した設定が可能です。
⏰ 例: 「毎週月曜午前3時」など、サイトの更新タイミングに合わせた計画が効果的です。 - バックアップ対象の設定
- データベース: すべてのテーブル、または特定のテーブルだけを対象にする設定が可能です。
- ファイル: 特定のフォルダやファイルを除外する設定もできるため、不要なデータを省くことができます。
- プラグイン一覧: 使用中のプラグイン情報を記録し、後の復元に役立てることができます。
- バックアップ先の選択
バックアップファイルの保存先として、以下のようなオプションがあります:- フォルダー: サーバー内の特定フォルダーに保存
- Dropbox: クラウドストレージと連携し、外部に保存
- その他外部ストレージ: FTPやAmazon S3など、さまざまなオプションに対応
🌐 ヒント: 複数の保存先にバックアップを保存することで、冗長性が確保されます。
バックアップの実行と確認
バックアップは、定期的に自動で実行するだけでなく、必要に応じて手動で実行することも可能です。
また、実行後のバックアップデータの確認と管理を適切に行うことで、万が一のトラブル発生時にも迅速に復旧できます。
ここでは、バックアップの実行方法とバックアップデータの確認・管理方法について詳しく解説します。
バックアップの実行方法
定期・自動バックアップの実行方法
BackWPupでは、定期的に自動バックアップを実行するスケジュールを設定できます。
- 設定方法:
- ジョブ作成時にスケジュールを設定します。例えば、毎日、毎週、または特定の曜日にバックアップを自動実行するように設定できます。
- 設定した日時になると、バックアップジョブが自動的に実行され、指定した保存先(例:Dropbox、FTP、サーバー内フォルダーなど)にバックアップファイルが保存されます。
- メリット:
⏰ 自動実行により、手間なく最新のバックアップが常に確保されるため、サイト運営者は安心して運用を続けられます。
手動バックアップの実行と即時バックアップの手順
急な変更やトラブルの前に、即時のバックアップが必要な場合は、手動でバックアップを実行できます。
- 手順:
- 管理画面の対象ジョブにある「今すぐ実行」ボタンをクリックします。
- バックアッププロセスが開始され、進行状況が画面上に表示されます。
- プロセス完了後、ログファイルや結果の確認が可能となります。
- ポイント:
🚀 即時バックアップは、更新前や重要な変更前に実施することで、万が一の場合でも直前の状態に戻すことが可能です。
バックアップデータの確認と管理
バックアップを実行したら、データが正しく保存されているかどうかを確認し、適切に管理することが非常に重要です。
バックアップ一覧での確認方法
- バックアップ一覧: 管理画面内の「バックアップ一覧」セクションから、過去に実行されたバックアップジョブの一覧を確認できます。
- 表示内容:
- 実行日時
- バックアップの対象(データベース、ファイルなど)
- 実行結果(成功/失敗)
- 表示内容:
- ヒント:
🔎 失敗したバックアップやエラーが発生した場合は、ログを確認して原因を特定し、再度実行するなどの対処を行いましょう。
バックアップデータのダウンロード方法(ローカル保存)
- ダウンロード手順:
- バックアップ一覧から、対象のバックアップファイルを選択します。
- 「ダウンロード」ボタンをクリックし、ファイルをローカルコンピューターに保存します。
- 利点:
💾 ローカル保存することで、クラウドやサーバーの障害時にもバックアップデータを確保でき、復元作業がスムーズに進みます。
バックアップファイルの管理と保存方法
バックアップデータは、適切に分類・管理することで、必要な時に迅速にアクセスできるようにしましょう。
- 管理方法の例:
| 管理項目 | 説明 | 推奨アクション |
|---|---|---|
| バックアップの日時 | 各バックアップの実行日時を記録し、最新版と旧版を区別 | 定期的に最新のバックアップを保持する |
| 保存先 | 保存先がローカル、Dropbox、FTP、またはクラウドサービスかを明示 | 複数の保存先に分散させ、冗長性を確保 |
| ファイルサイズ | バックアップファイルのサイズを確認し、容量超過に注意 | 必要に応じて古いバックアップを削除する |
| エラーログ | 実行時のエラーログを記録し、問題があった場合に備える | 定期的にログをチェックし、問題を解消する |
- おすすめ:
📁 バックアップファイルのフォルダー構成を整理し、日付ごとやジョブごとに分けて保存することで、後から必要なバックアップを探しやすくなります。
💡 ヒント: バックアップデータの保存先は、定期的な検証とテストを行い、復元が正しく行えるかどうかを確認しましょう。
バックアップデータの復元方法
万が一サイトにトラブルが発生した場合、迅速な復元がサイト運営において非常に重要です。
ここでは、バックアップデータの基本的な復元手順と、BackWPupを使った復元方法について詳しく解説します。
復元の基本手順
復元プロセスは大きく3つのステップに分かれます。
各ステップで適切な手順を踏むことで、サイトを正確に元の状態に戻すことが可能です。
- バックアップデータのダウンロード・解凍
- 管理画面または保存先(例:Dropbox、FTPサーバー)から、対象のバックアップファイルをダウンロードします。
- ダウンロードしたファイルは、一般的にZIP形式などで圧縮されているため、解凍ツールを使用して展開します。
📥 ヒント: 解凍後、ファイルの構成が正しく展開されているか確認しましょう。
- サーバー上のファイルの上書きアップロード
- 解凍したファイルの中から、WordPressのコアファイル、テーマ、プラグイン、メディアファイルなど必要なファイルを特定します。
- FTPソフト(例:FileZilla)を使用して、既存のサーバーファイルに上書きアップロードします。
🔄 ポイント: アップロード前に、現在のファイルをバックアップしておくと安全です。
- データベース(SQLファイル)の復元(phpMyAdmin等を利用)
- 解凍されたバックアップフォルダ内にあるSQLファイルを確認します。
- phpMyAdminにログインし、対象のデータベースを選択。
- 「インポート」機能を使い、SQLファイルをアップロードしてデータベースを復元します。
🗄️ 注意: 復元前に、現在のデータベースのバックアップを別途取得しておくと安心です。
BackWPupによる復元
BackWPupを利用することで、復元作業も自動化・簡略化されます。
ここでは、BackWPupで取得したデータから復元する方法と、復元時に注意すべきポイントを説明します。
- BackWPupで取得したデータからの復元方法
- BackWPupの管理画面にアクセスし、「復元」または「リストア」のオプションを選択します。
- 復元対象のバックアップデータを選び、復元ウィザードに従って操作を進めます。
- 指示に従い、ファイルの上書きアップロードやSQLファイルのインポートなどの処理が自動的に実行されます。
🚀 メリット: BackWPupなら、複雑な手動作業を大幅に削減でき、復元プロセスがスムーズに進みます。
- 復元時の注意点
復元作業を行う際には、いくつかの注意点があります。- FTPソフトの利用: 復元時にFTPソフトでのファイル転送が必要な場合、安定した接続を確保し、転送エラーがないか注意しましょう。
- ログイン情報確認: サーバーやphpMyAdminなど、各種ツールのログイン情報(ユーザー名、パスワード)が正確であることを事前に確認してください。
- 事前バックアップ: 復元作業に入る前に、現在のサイトの状態もバックアップしておくと、万が一のトラブル時に元に戻せます。
- テスト環境での確認: 可能であれば、まずはテスト環境で復元作業を試し、問題がないことを確認してから本番環境に反映させると安全です。
その他の機能・連携と注意点
BackWPupは、シンプルなバックアップ機能だけでなく、さまざまな外部ストレージとの連携や、細かい設定が可能です。
また、使用上の注意点やFAQも理解しておくと、より安心して利用できます。
以下で、具体的な機能や設定、注意点について詳しく解説します。
Dropbox連携など外部ストレージ連携
Dropboxへのバックアップ設定は、バックアップデータをクラウドに安全に保存するための非常に便利な機能です。
- 認証手順:
- BackWPupのジョブ設定画面で、バックアップ先として「Dropbox」を選択します。
- 「Dropboxのアプリ確認コードを取得」ボタンをクリックし、Dropboxの認証ページに移動します。
- Dropboxのログイン情報を入力し、アクセスを許可します。
- 取得した認証コードをBackWPupの設定画面にコピー&ペーストして、連携を完了させます。
📦 ポイント: 認証が成功すると、自動でバックアップファイルがDropboxにアップロードされるようになります。これにより、サーバー障害やデータの損失時にも安全性が高まります。
その他のオプション・詳細設定
BackWPupは、基本的なバックアップ以外にも、高度な設定や連携機能が豊富に用意されています。
- 分析ツールの導入:
📊 サイトのパフォーマンスやバックアップの状況をモニタリングするために、分析ツール(例:Google Analyticsや専用のログ分析ツール)の連携が検討されています。これにより、バックアップの成功率やエラー発生状況を把握でき、運用の改善に役立ちます。 - バックアップ対象の細分化:
BackWPupでは、サーバー上のデータとデータベースデータを個別にバックアップすることが可能です。- サーバーデータ: テーマ、プラグイン、画像などのファイル群を対象にし、ファイル単位でバックアップする方法。
- データベースデータ: 投稿、コメント、ユーザー情報など、サイトの中核をなすデータをSQL形式でバックアップ。
🔍 ヒント: 個別バックアップにより、必要なデータだけを迅速に復元することができ、復元時間の短縮にもつながります。
FAQ・注意点
BackWPupを効果的に利用するために、いくつかのFAQや注意点を把握しておくと安心です。
- 無料版利用時の注意点:
- 機能制限: 無料版では利用できる機能に制限があるため、より詳細な設定や複数の連携先が必要な場合は、有料版(BackWPup Pro)の検討をおすすめします。
- サーバー容量の管理: 定期的なバックアップによってサーバー容量が圧迫される場合があるので、古いバックアップの削除や外部ストレージへの保存を活用しましょう。
- 管理画面にログインできなくなった場合の対処:
🚨 対策:- ログイン情報(ユーザー名・パスワード)を忘れた場合、WordPressのリカバリ機能を利用するか、FTP経由でプラグインを一時的に無効化する方法があります。
- 定期的にバックアップを取得しておくことで、万一の場合でもサイト全体を迅速に復元できるように準備しておくことが重要です。
- WordPressやプラグインのバージョンアップ前のバックアップ推奨理由:
- 互換性の問題: バージョンアップによって、テーマやプラグインとの互換性の問題が発生する可能性があります。
- 安全策: バージョンアップ前にバックアップを取得しておくことで、更新後に問題が生じた場合に、すぐに前の状態に戻すことができます。
💡 ポイント: バージョンアップは、サイトの安定運用のために定期的に行うべきですが、その前後のバックアップは必ず実施しましょう。
まとめ
本記事では、BackWPupの使い方、基本設定、復元方法、そして注意点について、詳しく解説しました。
バックアップの重要性を再認識し、万が一のトラブルに備えるための具体的な手順を理解していただけたでしょうか。
ポイントを整理すると:
- 使い方と基本設定:
誰でも簡単に導入でき、スケジュール設定や外部ストレージとの連携など、柔軟なカスタマイズが可能です。 - 復元方法:
自動復元や手動復元の手順をしっかり押さえておくことで、トラブル発生時も迅速に対応できます。 - 注意点:
無料版と有料版の違いや、サーバー容量の管理、ログイン情報の確認など、日々の運用で気をつけるべきポイントを解説しました。
✨ あなたのサイトが安心・安全に運用できるための一助となれば幸いです。
ぜひ、今回の内容を参考に、BackWPupを活用してサイトのバックアップ体制を万全に整えてください!

