本記事では、WordPressアフィリエイトブログにプライバシーポリシーや免責事項などを作成・設置する方法や手順を初心者向けに詳しく解説します。
「プライバシーポリシーや免責事項って何?」
「アフィリエイトブログにプライバシーポリシーや免責事項って必要なの?」
「どういう内容を掲載すればいいのかわからない」
といった疑問にお答えします。
なお、「ひな型あり! コピペOK!」などと謳っているブログも多いですが、Googleにコピーコンテンツと認識され、SEOに悪影響を及ぼす可能性もありますので、自分で作成するほうが無難です。
難しそうに感じるかもしれませんが、本記事に沿って作成すればそれほど時間はかかりません。
記事を1つ作成する程度の時間で済むでしょう。
プライバシーポリシーとは
プライバシーポリシーとは、日本語で言うと個人情報保護方針です。
つまり、取得した個人情報の収集や取り扱い・管理・保護などに関する方針を明文化したものです。
プライバシーポリシーの通知・公表は個人情報保護法によって定められているため、個人情報を取得する場合は必須です。
例えば、お問い合わせフォームを設置しているなら名前やメールアドレスなどを取得しますし、GoogleアナリティクスやGoogleアドセンスなどを利用する際は、Cookie(クッキー)などに関する文言を入れなければなりません。
プライバシーポリシーを掲載しているサイトは信頼性が向上します。
Googleなどの検索エンジンは、信頼性の高いサイトを上位表示させますので、SEOの観点からも有利になります。
免責事項とは
免責事項とは、商品販売者やサービス提供者が特定の事由や状況において、責任を免れることを明文化したものです。
アフィリエイトブログにおいては、記事の内容について、
「必ずしも正しい情報であるとは限りません」
「こういった場合には責任を取りません」
などです。例えば、
・執筆時点では正しかったが、時間の経過により正しくなくなってしまった
・記事で紹介されていた商品を買ったが、思っていたものと違った
・紹介した別サイトの記事の情報が間違っていて不利益を被った
など、さまざまなトラブルが考えられます。
これらのトラブルの責任を免れるためにも、免責事項の掲載は必須と言えます。
プライバシーポリシーに記載すべき内容
アフィリエイトブログのプライバシーポリシーに記載すべき内容は、主に以下の5つです。
・基本事項
・Googleアナリティクス
・Googleアドセンス
・Amazonアソシエイト
・お問い合わせフォーム・コメント欄
基本事項は必須です。
それ以外の4つに関しては、利用する場合に必須となります。
基本事項
基本事項は以下の8つです。
・個人情報の種類・取得方法:どのような個人情報をどのように取得するのかを記載
・個人情報の利用目的:取得した個人情報をどのような目的で利用するのかを記載
・個人情報の管理方法:取得した個人情報をどのような方法で管理するのかを記載
・個人情報の共同利用:取得した個人情報を複数人・複数法人で管理する場合は記載
・個人情報の第三者提供:取得した個人情報を第三者提供するのはどんな場合かを記載
・個人情報の取扱いに関する相談や苦情の連絡先:お問い合わせページを記載
・SSLについて:サイトをSSL化している場合はその説明を記載
・Cookieについて:Cookieについての説明を記載
Googleアナリティクス
アフィリエイトブログ運営において、アクセス解析は必須です。
アクセス解析ツールとして最も有名なのがGoogleアナリティクスです。
Google アナリティクス利用規約には、使用する際、プライバシーポリシーへの記載が必要であることが明記されています。
以下がその部分の抜粋です。
お客様は適切なプライバシー ポリシーを用意したうえでそれに準拠し、ユーザーから情報を収集するうえで、適用されるすべての法律、ポリシー、規則を遵守するものとします。お客様はプライバシー ポリシーを公開し、Cookie、モバイル デバイスの識別子(例: Android の広告 ID、iOS の広告 ID)、またはデータの収集に使われる類似技術の使用について、そのプライバシー ポリシーで通知する必要があります。また、Google アナリティクスの使用と、Google アナリティクスでデータが収集および処理される仕組みについても開示する必要があります。こうした情報は、「Google のサービスを使用するサイトやアプリから収集した情報の Google による使用」のサイト(www.google.com/policies/privacy/partners/や、Google が随時提供するその他の URL)へのリンクを目立つように表示することで開示できます。お客様は、ユーザーのデバイス上で Cookie やその他の情報を保存およびアクセスすることについて、かかるアクティビティが本サービスに関連して発生し、その情報の提供とユーザーからの同意が法律で義務付けられている場合には、かかるアクティビティについてユーザーに明確かつ包括的な情報を提供し、同意を得るための商業上合理的な努力を払うものとします。
要約すると、
・Cookieの使用
・Googleアナリティクスの使用
・Googleアナリティクスでデータが収集および処理される仕組み
を明示しなければならないということです。
なお、以下の2記事では、Googleアナリティクス、WordPressへのGoogleアナリティクスの導入方法について初心者向けに詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。


Googleアドセンス
Googleアドセンスのヘルプセンターの「必須コンテンツ」のページに、Googleアドセンスを使用する際にはプライバシーポリシーへの記載が必要であることが明示されています。
以下がその部分の抜粋です。
サイトのプライバシー ポリシーについて
プライバシー ポリシーには次の情報を記載する必要があります。
・Google などの第三者配信事業者が Cookie を使用して、ユーザーがそのウェブサイトや他のウェブサイトに過去にアクセスした際の情報に基づいて広告を配信すること。
・Google が広告 Cookie を使用することにより、ユーザーがそのサイトや他のサイトにアクセスした際の情報に基づいて、Google やそのパートナーが適切な広告をユーザーに表示できること。
・ユーザーは、広告設定でパーソナライズ広告を無効にできること(または、www.aboutads.info にアクセスすれば、パーソナライズ広告に使われる第三者配信事業者の Cookie を無効にできること)。
第三者配信による広告掲載を無効にしていない場合、広告の配信時に第三者配信事業者や広告ネットワークの Cookie が使用される可能性があります。その点についても、次の方法でサイトのプライバシー ポリシーに明示してください。
・第三者配信事業者や広告ネットワークの配信する広告がサイトに掲載されることを明記します。
・対象となる第三者配信事業者や広告ネットワークの適切なウェブサイトへのリンクを掲載します。
・これらのウェブサイトにアクセスすれば、パーソナライズド広告の掲載で使用される Cookie を無効にできることをユーザーに明示します(配信事業者や広告ネットワークがこの機能を提供している場合)。または、www.aboutads.info にアクセスすれば、第三者配信事業者がパーソナライズド広告の掲載で使用する Cookie を無効にできることを知らせます。
要約すると、
・Cookieを使用してユーザーがあなたのブログや他のウェブサイトに過去にアクセスした際の情報に基づいて広告を配信すること
・ユーザーは広告設定でパーソナライズ広告を無効にできること
を明示しなければならないということです。
以下の記事では、Google AdSenseについて初心者向けに詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

Amazonアソシエイト
Amazonアソシエイト・プログラム運営規約には、Amazonアソシエイトを利用するには、プライバシーポリシーへの記載が必要であることが明記されています。
以下がその部分の抜粋です。
5. 乙がアソシエイトであることの表示
乙は、乙のサイト上または甲が乙によるプログラム・コンテンツの表示またはその他の使用を許可したその他の場所のどこかに、「Amazonのアソシエイトとして、[乙の名称を挿入]は適格販売により収入を得ています。」または本規約に基づき事前に許可された内容と実質的に同じ文言を目立つように明示しなければなりません。このような公表および適用法により求められる場合を除き、乙は、事前に文書により許可された場合以外に、本規約またはアソシエイト・プログラムへの乙の参加に関して公式な文書を表示しないものとします。乙は、本規約において明確に認められた場合を除き、甲との関係について不実の表明や誇張(甲が乙を支援、後援または支持しているという表明または暗示を含みます。)をせず、甲と乙またはその他のいかなる個人もしくは事業体との間の関係を表明したり暗示したりしないものとします。
要約すると、
「Amazonのアソシエイトとして、[乙の名称を挿入]は適格販売により収入を得ています。」
という文言を明示しなければならないということです。
[乙の名称を挿入]の部分にはあなたのブログの名称を入れてください。
以下の記事では、Amazonアソシエイトについて初心者向けに詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

お問い合わせフォーム・コメント欄
お問い合わせフォームでは名前やメールアドレスなどを取得しますし、WordPressブログのコメント欄ではIPアドレスが自動的に取得されます。
よって、これらに関する文言も明記することが必要です。
具体的には、
・お問い合わせフォームやコメント欄で取得する情報
・取得した情報の利用目的や管理方法
を明示しましょう。
免責事項に記載すべき内容
アフィリエイトブログの免責事項に記載すべき内容は、主に以下の2つです。
・掲載している情報がすべて正確であることを保証するものではない
・掲載している情報により不利益を被っても責任を負わない
もちろん、免責事項に以上の内容を入れているからといって、不正確な情報を掲載してもいいというわけではありません。
正確な情報の掲載を心がけるのは基本中の基本です。
そのほかに掲載すべき事項
プライバシーポリシー・免責事項に加え、以下の事項も掲載しておくとよりよいです。
・著作権・肖像権
・リンク
・制定日・最終改定日
著作権・肖像権
著作権・肖像権については、自分が侵害してしまうケースと自分が侵害されるケースがあります。
よって、以下の2つを明示しましょう。
・ブログに掲載している文章や画像などの違法転載を禁止する
・著作権・肖像権を侵害してしまった場合は速やかに然るべき対処を取る
リンク
SEOの観点から、被リンクの獲得は非常に重要です。
読者があなたのブログや記事を紹介したいと思った場合、リンクに関する記載がなければ、躊躇してしまうこともありえます。
そういったことをなくすため、リンクフリーであることを明示しておきましょう。
ただし、画像などへの直リンクは禁止する旨を明示しておきましょう。
直リンクとは、記事のURLではなく、記事に掲載されている画像などのURLへ直接リンクすることです。
サーバーに負荷がかかるにもかかわらず、記事は読まれないので、迷惑な行為として一般的に禁止されることが多いです。
よって、以下の2つを明示しましょう。
・リンクフリー
・画像などへの直リンクの禁止
制定日・改定日
最後に、プライバシーポリシー・免責事項の制定日と改定日を記載しましょう。
プライバシーポリシーページの一番下などに、
制定日:○○年○月○日
改定日:○○年○月○日
改定日:○○年○月○日
のように記載すればよいでしょう。
プライバシーポリシー・免責事項・その他の掲載方法
プライバシーポリシー・免責事項・その他の掲載方法を解説します。
手順は以下のようになります。
・プライバシーポリシーページを作成
・プライバシーポリシーページの設定
・プライバシーポリシーページをメニューに追加
プライバシーポリシーページを作成
まずはプライバシーポリシーページを作成しましょう。
WordPress管理画面左側の「固定ページ」→「新規固定ページを追加」をクリックしてください。

タイトルに「プライバシーポリシー」と入力してください。

本文に、作成したプライバシーポリシー・免責事項・その他を入力してください。
パーマリンクを「privacy-policy」などに変更してください。
「公開」をクリックしてください。

プライバシーポリシーページの設定
WordPress管理画面左側の「設定」→「プライバシー」をクリックしてください。

「プライバシーポリシーページを変更する」で、先ほど作成した「プライバシーポリシー」を選択し、「このページを使う」をクリックしてください。

プライバシーポリシーページをメニューに追加
WordPress管理画面左側の「外観」→「メニュー」をクリックしてください。

初めてメニューを作成する場合、または新たに別のメニューを作成する場合は、まず以下のように、メニューを作成してください。
既存のメニューを使う場合はこのステップは飛ばしてください。
「メニュー構造」の「メニュー名」に好きな名称を入力してください。
「メニューの位置」で、表示させたい位置にチェックを入れてください。
「メニューを作成」をクリックしてください。

「メニュー項目を追加」の「固定ページ」で、「プライバシーポリシー」にチェックを入れ、「メニューに追加」をクリックしてください。

「メニュー構造」の「メニューを保存」をクリックしてください。

以上で設置は完了です。
まとめ
本記事では、WordPressアフィリエイトブログにプライバシーポリシーや免責事項を作成・設置する方法や手順を初心者向けに詳しく解説しました。
プライバシーポリシーは、ブログを作成したら真っ先に作成すべきものです。
本記事を参考に、万全なものを作成してください。

