指名検索の教科書|伸ばし方・測り方・SEO対策を体系的に解説

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「最近、指名検索ってよく聞くけど、結局なにが重要なの?」
そんな疑問を持っていませんか。

「指名検索が増えるとSEOに効くって本当?」
「Search Consoleで“指名クエリ”ってどうやって見つけるの?」
「指名で1位なのに、なぜか問い合わせや購入につながらない…」
「指名+料金/評判/ログイン/解約で、公式より口コミや比較サイトが目立って不安」
「広告(ブランド入札)って出すべき? 出すなら最小限で済ませたい」
「BtoBでそもそも指名が増えない。何から手を付ければいい?」

指名検索は、単に「ブランド名で検索される数」を増やす話ではありません。
本質は、検索されたときに“公式の答え”で不安を解消し、迷わせずに行動までつなげる設計にあります。

そして指名検索は、やり方を間違えると

  • 受け皿が弱くて比較サイトに流出する
  • ログインや解約で迷子が発生する
  • 広告で自然流入を“横取り”しているだけになる

といった“伸びない努力”になりがちです。

このページでは、初心者でも迷わないように、指名検索を

  • 定義(何を指名検索と呼ぶのか)
  • 測り方(無料ツール中心で正しく追う)
  • SEO対策(受け皿設計・SERP・技術)
  • 増やし方(広告以外の再現性ある打ち手)
  • 改善ロードマップ(2週間〜3か月の手順)

の順で体系的に整理します。
読み終える頃には、「今のサイトで何が足りないか」と「次に何を直すべきか」が分かり、今日から動ける状態になります。

目次

指名検索を最短で理解する(定義・範囲・具体例)

指名検索=「固有名詞」を含む検索(企業・商品・店舗・人物・メディア名)

指名検索は、「すでに名前を知っている対象」を、名前(固有名詞)で探しにいく検索です。英語では Branded Search と呼ばれることもあります。

たとえば、次のような“名前入り”の検索が指名検索に当たります。

  • 企業名:〇〇株式会社、〇〇グループ
  • ブランド名:〇〇(ブランド名)
  • 商品・サービス名:〇〇(サービス名)、〇〇(アプリ名)
  • 店舗名:〇〇 なんば店、〇〇 渋谷
  • 人物名・団体名:〇〇(個人名)、〇〇(チーム名)
  • メディア名・サイト名:〇〇(メディア名)、〇〇(サイト名)
  • URL・ドメイン:example.com のような入力

ポイントは「検索する人の頭の中に、すでに“行き先候補”がある」こと。
だから指名検索は、一般的に 目的がはっきりしていて行動(問い合わせ・購入・来店)に近い傾向があります。

指名検索と混同しやすい用語(一般検索/課題検索/自然検索)

初心者がつまずきやすいのが、この3つの違いです。

  • 一般検索(非指名検索)
    固有名詞を含まない検索。例:
    「レンタルサーバー おすすめ」「会計ソフト 比較」
    → “どれが良いか”を探している段階が多い
  • 課題検索(悩み・目的ベースの検索)
    困りごとや目的をそのまま入れる検索。例:
    「ブログ 表示速度 遅い」「領収書 電子保存 方法」
    → 解決策候補を集めている段階が多い
  • 自然検索(オーガニック検索)
    これは“キーワードの種類”ではなく、流入経路(広告ではない検索結果からの流入)のこと。
    → 指名検索でも、一般検索でも「自然検索」になり得ます

つまり、

  • 指名検索/一般検索/課題検索=「検索語句のタイプ」
  • 自然検索/広告=「どこから来たか(流入元)」

…という“軸の違い”を押さえると混乱しにくいです。Search Console でも「どの検索クエリで表示・クリックされたか」を確認できます。

指名キーワードのパターン(正式名・略称・英字・誤字・旧名称)

指名検索は、同じ対象でも検索のされ方がブレるのが特徴です。
そのブレ(表記ゆれ)を把握しておくと、取りこぼしが減ります。

代表的なパターンは次のとおりです。

スクロールできます
パターン何が起きる?例(イメージ)
正式名公式表記どおりで検索される〇〇株式会社
略称・通称呼びやすい短い名前で検索される〇〇、〇〇社
英字・ローマ字アプリ名・ブランド名で多いOO / oo
表記ゆれ全角/半角、スペース有無など〇〇サービス / 〇〇 サービス
誤字・誤変換うろ覚え検索で発生〇〇→△△(誤変換)
旧名称リニューアル・社名変更後も残る旧〇〇(旧社名)

初心者がまず意識したいのはここ:
指名検索は「一つの名前」ではなく、“名前の集合”になりやすい、という点です。
(ここを押さえると、あとで検索数を調べたり、対策したりするときに迷いません)

「ブランド名+○○」の代表例(料金・評判・ログイン・解約・店舗)

指名検索は「名前だけ」で終わらず、次の一語(付属ワード)が付くことがとても多いです。
この付属ワードは、ユーザーの“目的”がそのまま出ます。

よくある型をまとめると、だいたい次の5つに収まります。

  • お金・契約系:料金、費用、プラン、見積もり、支払い
  • 信頼・判断系:評判、口コミ、レビュー、怪しい、デメリット
  • 利用・操作系:ログイン、使い方、設定、ダウンロード、アプリ
  • 解約・トラブル系:解約、退会、返金、問い合わせ、エラー
  • 場所・窓口系:店舗、アクセス、営業時間、電話番号

ここで大事なのは、付属ワードが付いた瞬間に、ユーザーは「公式サイトに行きたい」だけでなく、
“公式として答えてほしい質問”を持っていることです。

  • 例:
    「〇〇 料金」→ 料金ページがすぐ見つかるべき
    「〇〇 ログイン」→ ログイン導線が迷子にならないべき
    「〇〇 解約」→ 手順・注意点が明確であるべき(隠れていると不信感)

サジェストに出やすい“付属ワード”の考え方

付属ワード(○○の部分)は、いきなり全部を網羅しようとすると散らかります。
初心者は、まず 「意図で分類する」→「優先順位を付ける」 の順がやりやすいです。

分類のコツ(この順で見ると漏れにくい)

  1. 決めるための言葉(評判・比較・メリット/デメリット)
  2. 買う/申し込むための言葉(料金・プラン・申し込み・クーポン)
  3. 使うための言葉(ログイン・使い方・設定)
  4. 困ったときの言葉(解約・返金・問い合わせ・エラー)
  5. 場所が関わる言葉(店舗・アクセス・営業時間)

そして優先順位はシンプルに、次の基準が現実的です。

  • 問い合わせ・購入に直結しやすい(料金・申し込み・比較)
  • 不安を解消しないと離脱する(評判・デメリット・解約)
  • 迷子が起きやすい(ログイン・設定・問い合わせ)

この考え方で整理しておくと、指名検索の全体像が一気に掴みやすくなり、
「何から整えるべきか」もブレにくくなります。

なぜ重要? 指名検索が伸びると起きる5つの良い変化

成果に近いユーザーが増え、CVRが上がりやすい

指名検索で来る人は、すでに「その名前」を知っています。つまり、

  • いきなり比較検討の入口にいる人よりも
  • 「詳しく知りたい」「申し込みたい」「問い合わせたい」に近い位置にいる

…ことが多いです。

結果として、同じアクセス数でも

  • 申し込み
  • 問い合わせ
  • 購入
  • 来店予約

などの成果(CV)につながりやすく、CVRが上がりやすい傾向になります。

初心者が押さえるべきポイントは1つだけです。

「指名検索の人が“迷わず行動できるページ”を用意できているか?」

たとえば、指名検索の次に多いのは「料金」「評判」「ログイン」「解約」「問い合わせ」などです。
ここで答えが見つからないと、成果直前のユーザーを逃してしまいます。

アルゴリズム変動の影響を受けにくい集客軸になる

一般検索(例:おすすめ、比較)での集客は、検索順位の変動に大きく左右されがちです。
一方、指名検索はユーザーの頭の中に目的地(ブランド名)があるため、相対的にブレにくい集客になります。

ただし「何もしなくていい」という意味ではありません。
次のような状態だと、指名検索でも取りこぼしが起きます。

  • 検索結果が広告・口コミ・比較サイトで埋まる
  • 公式より先に“別のページ”が目立つ
  • 「指名+○○(料金・解約など)」の答えが公式で見つからない

指名検索は、“作れば安定しやすい資産”です。
だからこそ、受け皿(ページ)と検索結果での見え方を整える価値があります。

競合・比較・口コミサイトへの流出(取りこぼし)を減らせる

指名検索のユーザーが欲しいのは、多くの場合「公式の答え」です。

  • 本当の料金はいくら?
  • どんな特徴がある?
  • 申し込み・ログイン・解約はどうする?
  • どこに問い合わせればいい?

ここで公式が答えを出せていないと、ユーザーは次の場所に流れます。

  • 口コミまとめ
  • 比較サイト
  • アフィリエイト記事
  • 競合の広告(指名キーワードで出稿されることも)

つまり、指名検索は「来てくれる」だけでは不十分で、“公式が答えを回収できているか”が重要です。

流出を減らす最短の考え方

  • 「指名+料金」→ 料金が一発で分かるページへ
  • 「指名+評判」→ よくある不安に先回りして答えるページへ
  • 「指名+ログイン」→ ログイン導線が最短で見つかるページへ
  • 「指名+解約」→ 手順・注意点・期限・連絡先が明確なページへ

この“回収”ができるほど、指名検索は強い成果導線になります。

認知・信頼の指標としてKPI化しやすい

指名検索は、マーケティング指標としても扱いやすいです。
なぜなら、「知っている人が増えたか」を検索行動で見られるからです。

初心者でも追いやすいKPI例はこれです。

  • 指名検索の表示回数(どれだけ検索されているか)
  • 指名検索のクリック数(どれだけ来ているか)
  • 指名検索のCTR(検索結果で選ばれているか)
  • 指名検索で流入したページ(受け皿が適切か)

さらに最近は、指名(ブランド)関連のクエリを切り分けて分析しやすくする機能も増えています。

ここで大事なのは、KPIを“増やす”だけで終わらせないこと。

指名検索のKPIは、次の改善に直結します。

  • どの「指名+○○」が増えている?(ニーズの変化)
  • どのページが受け皿になっている?(設計ミスの発見)
  • CTRが落ちたのはなぜ?(検索結果の競合化・誤情報の兆候)

ネガティブサジェスト/誤情報の早期発見につながる

指名検索が増えるほど、検索結果には「ユーザーの本音」が現れます。

  • サジェスト(入力途中の候補)
  • 関連する検索
  • 口コミサイトの露出
  • 旧情報・誤情報の上位表示

これらは放置すると、指名検索の“質”を下げます。
(本来、成果に近い人が不安になって離脱する)

逆に言うと、指名検索を定期的に観察するだけで、

  • 不安に感じている点
  • 誤解されている点
  • 迷いやすい導線(ログイン・解約など)
  • 情報が古いページ

が早期に見つかります。

初心者向け:月1で十分なチェック項目

  • 指名で検索して、上位10件の表示内容を確認
  • 「指名+料金/評判/ログイン/解約」で同様に確認
  • 古いページ・誤解を生む見出し・分かりづらい導線がないかを見る

これだけでも、指名検索の“取りこぼし”はかなり減ります。

(参考)5つの良い変化を「指標」と「すぐやること」に落とすとこうなります

スクロールできます
良い変化目安にする指標すぐやること
CVRが上がりやすい指名流入のCVR / 直帰率料金・問い合わせ・ログイン導線を最短化
変動に強くなる指名の表示回数の推移指名で公式が確実に選ばれる表示を作る
流出が減る指名のCTR / 受け皿ページ「指名+○○」の答えを公式で回収
KPI化しやすい指名クエリ別のクリック・CTR指名の伸びを“改善項目”に変換
早期発見できるサジェスト/関連検索の変化ネガ・誤情報の芽を小さいうちに潰す

最初にやるべきは“検索結果の棚卸し”(SERP診断)

SERP(Search Engine Results Page)は「検索結果画面」のことです。
指名検索は“成果に近い”ぶん、検索結果の見え方ひとつで取りこぼしが起きやすいので、最初に棚卸し(診断)して現状を把握します。

まず確認:検索結果に何が出ている?(広告・地図・口コミ・サイトリンク)

指名検索のSERPは、単に「青いリンクが並ぶだけ」ではありません。
名前で検索されるほど、検索結果にはいろいろな枠が出ます。

まずは、次の手順で“正しい現状”を見にいきましょう。

診断の基本手順(10分でOK)

  • シークレットモード(ログイン状態・履歴の影響を減らす)
  • スマホ/PCの両方で確認(見え方が変わる)
  • 可能なら別の場所/端末でも確認(地図枠は特に変わる)
  • 主要クエリを3本だけ見る
    • 「ブランド名(会社名/店名/サービス名)」
    • 「ブランド名 料金(または 価格/プラン)」
    • 「ブランド名 評判(または 口コミ)」
      ※あなたの業種で多いものに置き換えてOK(例:ログイン、解約、店舗)

SERPでよく出る“枠”と、見るポイント

スクロールできます
SERPで出るもの何が起きる?見るポイント(棚卸し)
広告枠公式より上に広告が出ることがある自社/競合の広告が出ていないか、何行で占有されるか
地図(ローカル枠)店舗・拠点があると目立つ正しい店舗が出るか、情報は最新か、口コミの印象はどうか
口コミ/比較サイト“第三者の評価”が先に見える上位に来ているサイト名・見出し・ネガ/ポジの偏り
サイトリンク公式の下に主要ページへの短いリンクが出る料金・問い合わせ・ログイン等に飛べるか、不要なリンクが出てないか
ナレッジ系の情報枠右側や上部に要約情報が出ることがある会社情報・ロゴ・リンクが正しいか、古くないか

この棚卸しで分かるのは、「指名検索でユーザーが最初に目にする情報」です。
ここがズレていると、公式が1位でも不安が残ったり、別サイトへ流出したりします。

「1位でも危ない」ケース(広告で埋まる/別ページが上位/指名+○○に弱い)

指名検索は「1位=安心」になりません。危ないパターンは、だいたい次の3つです。

1)広告で埋まって、公式が“見えにくい”

  • 公式は1位でも、画面上部が広告で埋まり
    スクロールしないと公式に届かない状態
  • 競合が指名キーワードで広告を出していると、
    比較・乗り換えの導線が先に目に入ります

2)“出したいページ”ではなく、別ページが上位

たとえば、こんなズレが起きます。

  • 指名検索なのに「採用」「お知らせ」「サポート」などが上位
  • 公式トップではなく、古いキャンペーンLPが代表面している
  • 店舗ビジネスなのに、特定店舗ページが出ず地図枠だけが強い

こうなると、ユーザーは目的の情報に辿り着けず、迷います。

3)「指名+○○」で負けている(意外と多い)

指名検索は“名前だけ”で終わらず、次の一語が付くのが普通です。

  • 料金 / 評判 / ログイン / 解約 / 問い合わせ / 店舗

ここで公式が答えを出し切れていないと、

  • 口コミまとめ
  • 比較サイト
  • アフィリエイト記事

が上に出て、成果直前のユーザーが公式に来ないことがあります。

危険サイン(当てはまったら改善優先)

  • 公式が表示されても、最初の画面に入らない
  • 「指名+料金」「指名+解約」などで、公式が上にいない
  • 公式のタイトルが弱く、何のサイトか一瞬で分からない
  • 口コミ/比較が上位を占め、不安を増やす見出しが並ぶ
  • 地図枠の情報が古い、または別拠点が出る

意図しないページが上位になる主な原因(重複・タイトル設計・内部リンク)

「なぜそのページが上がるの?」は、原因がだいたい決まっています。
ここでは初心者でも理解しやすい3つに絞ります。

原因1:重複・似た内容が多く、検索エンジンが“代表”を選んでいる

  • 同じテーマのページが複数ある(料金が分散、FAQが分散)
  • 旧ページと新ページが共存している
  • URL違い(パラメータ違い等)で似たページが増えている

検索エンジン側が「この中ではこれが代表」と判断すると、
意図しないページが“代表枠”に選ばれることがあります。

原因2:タイトル設計が弱く、“指名の受け皿”として認識されていない

  • タイトルにブランド名が入っていない/目立たない
  • どのページも似たタイトルで、役割が分からない
  • 検索結果上で“公式の答え”に見えない

指名検索は特に、検索結果での一言(タイトル)で選別されやすいです。

原因3:内部リンクの力関係がズレている

検索エンジンは内部リンクを見て、

  • どのページが重要か
  • どのページが入口としてふさわしいか

を推測します。

例えば、サイト全体のナビやフッターで
採用ページばかり強くリンクしていると、採用が上がりやすくなる…といったことが起きます。

チェックリスト:今日すぐ直せる5項目

「難しい施策」より前に、まずこれだけで改善の土台ができます。

  1. 指名で出したいページの役割を明確化
    • タイトルに「ブランド名+何の公式か」が一目で分かる文言を入れる
    • 似たタイトルを量産しない
  2. 主要導線(料金・問い合わせ・ログイン・解約・店舗)を“迷わせない位置”に置く
    • グローバルナビ/フッター/トップページから必ず到達できる状態にする
  3. 「指名+○○」の受け皿を“専用”にする(最低限でOK)
    • 料金(プラン)/ログイン/解約(退会)/問い合わせ/よくある質問
    • それぞれ、検索結果から来ても迷わない構成にする
  4. 店舗・拠点があるなら、地図枠の情報を最新・統一にする
    • 店名・住所・電話・営業時間・カテゴリなど、サイトと一致させる
    • 口コミの返信も“公式の姿勢”として見られる前提で整える
  5. 古いページ・似たページを整理して“代表”を一本化する
    • 更新済みページへ寄せる(統合・転送・整理)
    • 内部リンクも新しい代表ページに集める

指名検索数の調べ方(無料中心)と、見るべき指標

Google Search Consoleで“指名クエリ”を抽出する

指名検索を「いちばん正確に無料で」追うなら、まずはSearch Consoleが基準になります。
理由はシンプルで、Search Consoleは検索結果に表示された回数(表示回数)クリックを、検索語句(クエリ)単位で見られるからです。


手順(初心者向け・迷わない最短ルート)

  1. Search Consoleで対象サイトを開く
  2. 「パフォーマンス」→「検索結果」を開く
  3. 期間を選ぶ(まずは過去28日、次に過去3か月がおすすめ)
  4. 表のタブを「クエリ」にする
  5. ここで “指名クエリ” を抽出する

抽出方法は2つあります。

  • 方法A:Branded(ブランド)フィルタが使える場合
    「フィルタを追加」から、指名(ブランド)に相当する分類を選んで絞り込む
    指名 vs 非指名が一発で分かるので最短
  • 方法B:手動で集める場合(誰でもできる)
    まず「ブランド名の表記ゆれ一覧」を作り、クエリをそれで拾う
    → こちらは確実で、後述の“表記ゆれ拾い”と相性がいいです

※指名/非指名の自動分類は便利ですが、サイト条件によって表示されないことや、分類がズレることもあります。
そのため初心者でも、方法B(手動)も併用できる形にしておくと安心です。

表記ゆれを拾うコツ(略称・英字・誤字をまとめて把握)

表記ゆれは「気合で全部探す」より、拾い方の型を作るほうがラクです。

まず作る:指名クエリ辞書(10分でOK)

  • 正式名(会社名・サービス名)
  • 略称・通称(短い呼び名)
  • 英字・ローマ字
  • スペース有無(例:〇〇サービス / 〇〇 サービス)
  • 旧名称(リニューアル前)
  • よくある誤字(2〜3個で十分)

この辞書ができたら、拾い方は次のどれかでOKです。

拾い方1:Search Console内で“クエリフィルタ”を使う(おすすめ)

  • クエリに「含む」を使って、表記ゆれを順番に当てる
    例:ブランド名(正式)→略称→英字…の順で確認

拾い方2:正規表現(regex)でまとめて拾う(慣れたら)

  • 「複数の表記を一括で含める」フィルタ
    例(考え方):(正式名)|(略称)|(英字) のように“OR”で束ねる
    ※最初は難しく感じやすいので、手動→慣れたらregexが安全です

拾い方3:エクスポートしてスプレッドシートでフィルタ(堅実)

  • Search Consoleからクエリを出して、
    スプレッドシート側で「含む」「正規表現」「置換」でまとめる
  • 一度作ると、翌月以降がかなり楽になります

見る指標:表示回数/CTR/平均掲載順位/ページ別の受け皿

指名検索は「増えたか」だけでなく、取りこぼしていないかが重要です。
そこで見るべき指標を、目的別に整理します。

1)指名検索の“量”を見る:表示回数

  • 指名クエリの表示回数が増えている
    → そもそも検索される機会(認知)が増えている可能性

2)検索結果で“選ばれているか”を見る:CTR

  • 指名なのにCTRが低い
    → 広告や口コミサイトに目を奪われている/タイトルが弱い/意図とズレたページが出ている
    などが疑えます

3)“守れているか”を見る:平均掲載順位

  • 指名で順位が落ちた
    → 競合ページ・口コミ・比較の強化、公式側の内部設計ミスが起きている可能性

※平均掲載順位は「常に固定の順位」ではなく、状況により揺れます。
単発ではなく、期間での傾向を見るのがコツです。

4)いちばん重要:ページ別の受け皿(どのページに着地しているか)

指名検索は、着地ページがズレるだけで成果が落ちます。

  • 「指名+料金」→ 料金ページに着地しているか
  • 「指名+ログイン」→ ログイン導線があるページに着地しているか
  • 「指名+解約」→ 解約手順が明確なページに着地しているか

この確認は、Search Consoleで「ページ」タブに切り替えるだけでもできます。
“意図 → 正しい受け皿ページ”が揃うほど、取りこぼしが減ります。

Googleトレンド/キーワードプランナーで需要の波を読む

Search Consoleは「あなたのサイトが表示された分」しか見えません。
一方で、トレンドやプランナーを使うと、指名の需要の波(季節性・話題性)を読みやすくなります。


Googleトレンドで分かること(初心者向け)

  • 指名検索が「増えた/減った」の波(相対値)
  • いつ伸びたか(PR・炎上・テレビ・キャンペーンなどの影響を推測しやすい)
  • 表記ゆれや競合ブランドとの比較(最大5グループ比較)

見方のコツ

  • 期間を「過去12か月」にして季節性を見る
  • 地域を「日本」→必要なら都道府県まで絞る
  • 競合ブランド名も入れて比較し、自社だけ伸びたのか/市場全体なのかを見る

キーワードプランナーで分かること(無料枠でも便利)

  • 指名キーワードの関連語(表記ゆれ・近い語の候補)
  • 検索ボリュームの目安(※表示形式はアカウント状況により変動)

使い方のコツ

  • 指名語を複数(正式名・略称・英字)まとめて入れる
  • 「料金」「評判」などの付属ワードも一緒に入れて、需要の強い並びを掴む
  • “候補が出る=その形で検索されやすい”と考えると、受け皿設計に使えます

GA4で「指名→閲覧→CV」までの行動を確認する

Search Consoleは「検索結果まで」、GA4は「サイト内行動以降」が得意です。
指名検索は成果に近いので、GA4で“本当にCVに繋がっているか”まで確認すると改善が速くなります。

ただし、GA4単体だとオーガニック検索の詳細キーワードは(not provided)になりがちです。
そこで、Search ConsoleとGA4を連携して見るのが現実的です。


GA4で見る基本(指名の成果を判断する最小セット)

  • セッション数(指名流入の規模)
  • エンゲージメント(ちゃんと読まれたか)
  • コンバージョン数(CV)
  • コンバージョン率(CVR)
  • ランディングページ別のCV(受け皿の当たり外れ)

おすすめの見方(初心者向けの順番)

  1. ランディングページ別に「CVが出ているページ」を確認
  2. そのページに来ている流入(source/medium)を確認
  3. Search Console側で「そのページに来る指名クエリ」を確認
  4. 「意図に対してページ内容が足りない」部分を改善する

目標例:指名流入比率・指名CVR・指名+主要付属ワードの網羅率

指名検索は、KPIをシンプルにすると継続できます。
初心者でも運用しやすい目標例を置いておきます。

  • 指名流入比率
    =(指名で来た流入)/(全流入)
    → 認知の強さ・ファンの増加を見やすい
  • 指名CVR
    =(指名流入のCV)/(指名流入)
    → 受け皿が機能しているかが一発で分かる
  • 指名+主要付属ワードの網羅率(独自指標)
    主要付属ワード例:料金・評判・ログイン・解約・問い合わせ・店舗
    • 各ワードに“公式の答えページ”があるか
    • Search Consoleで、そのページが実際に表示・クリックされているか
      「あるのに見られていない」も発見できるのが強みです

(まとめ)無料中心での役割分担

スクロールできます
ツール得意なこと指名検索での使い所
Search Console指名クエリの実数に近い把握(表示・クリック)指名数の把握、取りこぼし診断
Googleトレンド波・季節性・比較(相対値)伸びた理由の推測、競合比較
キーワードプランナー需要の目安・関連語表記ゆれ発見、付属ワード優先度決め
GA4サイト内行動・CV指名が本当に成果に繋がっているか検証

“受け皿設計”が9割:指名検索で用意すべきページ構成

指名検索は「来てくれる」だけでは成果になりません。
検索した人が最短で不安を解消し、迷わず行動できるように、ページの役割を先に決めておくのがコツです。

ここでは、初心者でもそのまま設計に使える形で整理します。

指名で必ず見られるページ(トップ/サービス/料金/事例/FAQ/会社概要/採用)

指名検索で来た人は、だいたい次のどれかを確認しに来ます。

  • この会社(サービス)は何?(概要・特徴)
  • いくら?どう契約する?(料金・プラン)
  • 信用できる?(実績・事例・運営者情報)
  • 自分のケースでもいける?(導入手順・要件・FAQ)
  • 困った時は?(問い合わせ・解約・サポート)
  • 実在する?(会社概要・所在地・連絡先)
  • 採用してる?(採用ページ)

だから、最低限この7ページが「指名検索の受け皿の骨格」になります。

おすすめの“役割”の決め方(迷わない型)

  • トップ:入口(全体像+主要導線)
  • サービス:価値・機能・対象者・使い方の軸
  • 料金:プラン比較と「次にやること」を明確化
  • 事例:根拠(誰がどう良くなったか)
  • FAQ:不安の回収(検索される疑問を先回り)
  • 会社概要:信頼の裏取り(運営主体・所在地・連絡先)
  • 採用:必要だが、指名の主導線にしすぎない(後述)

重要ポイント
指名検索の受け皿として「強くしたいページ」ほど、サイト内で迷子にならない位置(グローバルナビ・フッター・トップの目立つ導線)に置きます。
逆に採用ページは重要でも、サイト全体で最も強い導線にしすぎると、指名検索で採用が上に出やすくなることがあります。

「指名+○○」に対して、どのページで答えるか(割り振り設計)

指名検索は、名前の後ろに「次の一語」がつきやすいです。
この“付属ワード”を、どのページで答えるかを先に決めておくと、取りこぼしが激減します。

割り振りの基本ルール(初心者向け)

  • 1つの付属ワードに対して、基本は1つの勝ちページを決める
    (似た内容を複数ページに分散させない)
  • 重要度が高い付属ワードは、専用ページを用意する
    (料金・ログイン・解約・問い合わせは特に)
  • 付属ワードが増えてきたら、FAQで吸収する
    (ただし重要テーマは料金や解約に埋め込まない)

割り振り例(そのまま使える)

スクロールできます
指名+○○受け皿ページ(推奨)ユーザーの本音“迷わせない”ための一言
料金 / プラン / 価格料金ページいくらで何ができる?総額・内訳・最安の条件を先に出す
評判 / 口コミ / 怪しい評判・安心材料ページ or FAQ強化信用していい?弱点も先に言う(条件・向かない人)
比較 / 〇〇との違い比較ページ(1テーマ1ページ)どれが得?結論→理由→判断基準の順で書く
ログインログイン案内ページ入口どこ?ログインボタン最上部+トラブル導線
解約 / 退会 / 返金解約ページ簡単?損しない?手順・期限・費用・返金条件を明記
問い合わせ / サポート問い合わせページすぐ相談したい連絡手段・対応時間・目安を明確に

この表の通り、付属ワードは「感情」が濃いです。
特に 評判・解約・問い合わせは不安が強いので、曖昧さを残すと離脱します。

料金・評判・比較・ログイン・解約・問い合わせの“勝ちページ”要件

勝ちページ=「検索した人が、この1ページで目的を達成できるページ」です。
各テーマごとに、必須要素だけに絞ります。

料金ページの要件(最短で納得させる)

  • 結論ファースト:最安い始め方/標準プラン/おすすめを最初に
  • プラン比較表:違いが一目で分かる(機能・制限・料金・おすすめ対象)
  • 追加費用の明記:初期費用、オプション、手数料、更新、解約時など
  • よくある誤解の回収:無料の範囲、課金のタイミング
  • 次の行動:申し込み・見積もり・相談への導線

評判ページ(または安心材料ページ)の要件(信頼を取りに行く)

  • 良い点だけでなく注意点も書く(条件付き・向かないケース)
  • 根拠の見せ方:実績、導入数、受賞、第三者評価、データなど
  • 不安の定番に回答:料金が分かりにくい/サポート/解約/トラブル
  • 更新日・運営情報:古い情報に見せない(更新性)

比較ページの要件(比較サイトに負けない)

  • 結論(おすすめの選び方)を先に提示
  • 比較軸を固定(価格・機能・サポート・導入難易度など)
  • 自社が不利な軸も出す(その代わりどんな人に強いか明確化)
  • 迷う人向けの判断フローチャート(簡易でOK)

ログインページの要件(迷子ゼロ)

  • 公式ログインへの導線を最上部に配置
  • パスワード忘れ、二段階認証、アプリ切替など“詰まりポイント”をセットで
  • 偽サイト対策の注意喚起(必要なら)
  • サポート導線(緊急度別:自己解決→問い合わせ)

解約ページの要件(疑念を生まない)

  • 手順(何クリックでどこから)を具体化
  • 締め日・日割り・返金・違約金など“お金の不安”を明記
  • 解約できないケース(契約形態・管理者権限など)を先に書く
  • 引き止めるなら誠実に(代替策:休止・プラン変更)を提示

問い合わせページの要件(すぐ連絡できる)

  • 連絡手段(フォーム/メール/電話/チャット)の整理
  • 対応時間・返信目安・混雑時の案内
  • よくある質問への誘導(ただし問い合わせボタンを隠さない)
  • 必要情報テンプレ(何を書けば早いか)を提示

比較・口コミに負けない情報の出し方(根拠・透明性・更新性)

指名検索で比較・口コミが強いのは、「第三者っぽく見える」からです。
公式が勝つには、公式にしか出せない情報を、疑われない形で提示するのが近道です。

1)根拠:主張の横に“検証できる情報”を置く

  • 数字(導入実績・継続率・サポート対応件数など)があるなら出す
  • 事例は「誰が・何を・どう改善したか」を具体化
  • 仕様や条件は、曖昧にせず明記(できないことも含める)

2)透明性:不利な情報を先に出す(ここが差別化になる)

  • 向かない人/条件付きで良い人を明言する
  • 追加費用が発生する条件を先に書く
  • 制限(上限、対象外、対応環境)を隠さない

不思議ですが、弱点を隠さない公式ほど信頼されます
比較サイトに“暴かれる前に”自分で出す、が一番強いです。

3)更新性:古さを消す(“今も正しい”を見せる)

  • 主要ページに更新日(最終更新)を出す
  • 料金・仕様・手順は定期的に見直す(変更履歴があるとさらに良い)
  • 旧情報が残る場合は、統合・注記・誘導で混乱を防ぐ

4)検索結果で選ばれる工夫(中身を変えずに効く)

  • タイトルと冒頭で「何が分かるページか」を明確にする
    例:料金ページなら「プラン比較・追加費用・選び方」まで言い切る
  • “指名+○○”の答えがページ内で見つけやすい構造にする
    見出し、目次、FAQ、表などで視認性を上げる

指名検索SEOの具体策(オンページ×技術×SERP機能)

タイトル・メタ・見出しで「公式の答え」を明確にする

指名検索は、ユーザーが「公式の答え」に最短で辿り着けるかが勝負です。
そこでまず効くのが、検索結果で“公式っぽく見える情報設計”です。

タイトル(title)の基本ルール

  • 先頭付近に ブランド名(または正式名) を入れる
  • 「このページで何が分かるか」を 名詞で言い切る
    • 例:料金、プラン、ログイン、解約、問い合わせ、店舗、使い方 など
  • 似たタイトルを量産しない(“どれが公式の答えか”がぼやける)

メタディスクリプション(description)の基本ルール

  • 2行で要約するつもりで、結論→補足の順にする
  • 数字・条件・対象者を入れて、クリック前の不安を減らす
  • 「できる/できない」を曖昧にしない(誤解がクレームの種になります)

見出し(H1/H2…)の基本ルール

  • H1は「ページの役割」を明確に(例:〇〇の料金、〇〇のログイン方法)
  • 最初の数ブロックで「探している答え」が見える構造にする
    • 料金ページなら:結論(最安・おすすめ)→比較表→追加費用→よくある質問

重要:検索結果のタイトルや説明文は、常に設定どおり表示されるとは限りません。
だからこそ、ページ上の主要見出しや冒頭文も「公式の答え」に揃えておくのが安全です。

付属ワード別に“検索意図の取りこぼし”を消す

「指名+○○」は、ほぼ質問です。
取りこぼしを減らすコツは、付属ワードを“質問の型”に変換して、ページ側で先に答えること。

付属ワード → ユーザーの質問 → ページに置くべき最小要素

スクロールできます
付属ワードユーザーの質問(本音)最小で置くべき要素
料金 / プランいくらで何ができる?追加費用は?結論(おすすめ/最安)・比較表・追加費用・支払い/更新条件
評判 / 口コミ信用していい?デメリットは?良い点/注意点・向く人/向かない人・根拠(事例/実績)・更新日
ログイン入口はどこ?詰まったら?ログイン導線最上部・パスワード再発行・よくあるエラー・問い合わせ導線
解約 / 退会簡単?損しない?手順・締め日/日割り/返金・違約金/条件・代替策(休止/変更)
問い合わせどこに何を送る?いつ返る?手段の整理・返信目安・必要情報テンプレ・緊急時導線

“全部を書く”のではなく、最初に見える位置へ最小要素を置くのがポイントです。
指名検索は、スクロールされないと負けやすいです。

表記ゆれ対策(ブランド表記ルール/サイト内の統一)

表記ゆれは、指名検索で地味に効く“取りこぼし原因”です。
対策の本質は、ブランド名の「正解」をサイト側で固定し、ブレを減らすこと。

まず作る:ブランド表記ルール(例)

  • 日本語表記:正式名はこれ(例:〇〇サービス)
  • 英字表記:大文字小文字、スペース有無(例:OOService / OO Service)
  • 略称:使う/使わない、使うならどこで使う(見出しは正式名優先など)
  • 旧名称:新名称ページへ誘導する方針(注記の書き方も決める)

統一すべき場所(ここがズレると弱い)

  • title / description
  • H1・パンくず・グローバルナビ
  • フッターの会社名・住所
  • 画像のalt(ロゴ)
  • 構造化データ(Organizationなど)
  • SNSプロフィールや外部プロフィール(同一性の裏取りに使われやすい)

URL側のブレも要注意(ありがちな例)

  • wwwあり/なしが混在
  • http/httpsが混在
  • 同じ内容のページが複数URLで存在

この状態だと「どれが代表(正規)なのか」がぼやけ、意図しないページが出やすくなります。
代表URL(canonical)を明確にして、一本化していくのが基本です。

サイトリンクを出しやすくする内部リンクと情報設計

サイトリンクは「設定して出す」というより、サイトの構造が分かりやすいと出やすくなるタイプの表示です。
そのため、内部リンクと情報設計が効きます。

サイトリンクが出やすくなる設計のコツ

  • 重要ページを“ハブ化”する
    • トップ → 料金 / 事例 / FAQ / 問い合わせ へ、迷わず行ける
  • ナビの文言をシンプルに(ユーザーが探す言葉に寄せる)
    • 料金、事例、FAQ、会社概要 など
  • 重要ページへ内部リンクを集約する(分散させない)
  • パンくずを整える(階層が伝わる)

逆に、サイトリンクが荒れやすい例

  • 似たページが多く、どれが重要か分からない
  • “お知らせ”や“採用”が全ページから強くリンクされている
  • noindexやブロックでクロールしづらい(重要ページほど見失われる)

構造化データで検索エンジン理解を補強する(企業・サイト・パンくず等)

構造化データは、指名検索において「このサイトは誰の公式?」を補強する武器です。
やることは難しくありません。まずはホームページを起点に、3点セットから始めるのが堅実です。

最初に入れたい3点セット(優先度順)

  1. Organization(組織情報)
    • 会社名、ロゴ、公式サイト、連絡先、住所、SNS等(sameAs)
  2. BreadcrumbList(パンくず)
    • 階層が検索エンジンに伝わり、迷子になりにくい
  3. LocalBusiness(店舗がある場合)
    • 営業時間、所在地など、ローカル要素の補強に使える

運用でハマりがちな注意点

  • 構造化データを入れても、ガイドラインを満たさないと表示に使われないことがある
  • robots.txt や noindex でブロックしているページに入れても意味が薄い
  • 自作レビューのマークアップなど、やり方次第で逆効果になることもある

最低限の検証(初心者でもできる)

  • リッチリザルトテストでエラーがないか
  • Search ConsoleのURL検査で取得できているか

ローカル(店舗系)の必須整備:Googleビジネスプロフィールと整合性

店舗・拠点がある場合、指名検索では

  • 通常の検索結果
  • 地図(ローカル枠)
  • ナレッジパネル

が絡みやすく、公式サイトだけ整っていても不十分になりがちです。
そこで、Googleビジネスプロフィール(GBP)とサイトの情報を一致させます。

NAP(名称・住所・電話)ブレの解消

NAPは Name / Address / Phone のこと。
ここがブレると「どれが本物?」が分かりにくくなります。

NAPを揃える場所(最低限)

  • GBPの名称・住所・電話
  • 公式サイト(フッター、会社概要、店舗ページ)
  • 主要な外部掲載(SNSプロフィール、店舗情報サイト等)

おすすめ実装(店舗ページがある場合)

  • 店舗ごとに1ページ(固有URL)を持つ
  • ページ上部にNAPを明記(コピペできるテキストで)
  • 営業時間・アクセス・駐車場など、来店に必要な情報もセットで

よくある落とし穴:旧住所/旧社名/複数拠点の混在

指名検索で特に揉めやすいのがこの3つです。

  • 旧住所がネットに残る
    • 公式サイトは更新したのに、GBPや外部情報が古いまま
  • 旧社名・旧ブランド名が強く残る
    • 新旧を併記しないと、指名検索で迷子が起きる
  • 複数拠点があるのに情報が混在
    • 本店と支店の電話が入れ替わっている、営業時間が統一されていない等

対策は単純で、まずは「公式が正しい情報の原本である状態」を作り、
そこにGBPや外部情報を合わせます。原本がブレていると、何を直しても再発します。

指名検索を増やす方法(広告以外の“再現性ある打ち手”)

指名検索は「偶然増えるもの」ではなく、“検索したくなる瞬間”を設計すると増えるタイプの指標です。
広告以外で再現性を出すには、次の2つを意識するとブレにくくなります。

  • 検索される理由:話題・実績・比較検討・不安解消など「調べたい動機」を作る
  • 覚えられる接点:名前を“記憶”してもらう露出を増やす(人は忘れる前提)

以下の5つは、初心者でも取り組みやすく、積み上げ効果が出やすい順に並べています。

PR(プレスリリース)×オウンドで「検索される理由」を作る

PRは「露出」だけだと一過性になりがちです。
指名検索を増やすなら、“PRの着地先(オウンド)”までセットにします。

基本の型(これだけで再現性が上がる)

  • PRで伝える:ニュース(新機能、導入実績、提携、調査データ、受賞、イベント登壇など)
  • オウンドで受ける:深掘りページ(背景、詳細、Q&A、画像、資料、次の行動)

PRで知った人は、だいたい次の行動をします。

  • 「本当?」→ 指名で検索
  • 「詳しく見たい」→ 指名で検索+“料金”“評判”“使い方”など

だからこそ、PRと同時に用意したいのはこの3点です。

PRと同時に作ると強い“受け皿”

  • ニュースの詳細ページ(発表内容の補足・図解・FAQ)
  • よくある不安への回答(料金、導入条件、サポート、解約)
  • 第三者が確認できる根拠(数字・事例・引用元・更新日)

初心者向けの改善ポイント

  • PR本文にブランド名が出ても、検索されるのは“覚えやすい名前”です
    → 表記ゆれが起きないよう、ブランド名の表記を統一して露出させる
  • 「何がすごいか」だけでなく、「誰に向くか/向かないか」を添える
    → 検索後の不信感が減り、指名検索→CVまでつながりやすくなります

SNS・動画・コミュニティで“覚えられる接点”を増やす

SNSや動画の強みは、検索より先に“記憶に残る”ことです。
指名検索を増やすには、フォロワー数よりも「思い出してもらえる型」を作るほうが効きます。

覚えられやすい運用の型(初心者でも作れる)

  • コンテンツをシリーズ化する(例:毎週○曜日の“○○講座”)
  • 結論を一言で言い切る(名前とセットで覚えられる)
  • 投稿の最後に“検索の理由”を置く
    • 例:チェックリスト配布/テンプレ公開/比較表の更新 など

指名検索が増えやすい投稿テーマ

  • 誤解されがちな点の整理(「ここで損する人が多い」系)
  • 具体例(ビフォーアフター、失敗例→改善例)
  • 数字で語れる実績(導入件数、対応件数、改善率など)
  • “検索が必要になる瞬間”に刺さる情報(料金・手順・注意点)

コミュニティ(Discord/Slack/オンラインサロン等)で強い動き

コミュニティは、参加者の会話から指名が生まれます。

  • 参加者が他人に紹介するとき、最短で言えるのが「名前」
  • 困ったときに思い出すのも「名前」

そのため、コミュニティでは「覚える導線」を意識します。

  • 固定メッセージに“公式の入口”を置く(料金・使い方・問い合わせ)
  • テンプレ回答を用意する(質問→回答→関連ページの流れ)
  • 初心者向けの“最初の1ページ”を作る(迷子防止)

展示会・セミナー・ウェビナーなどオフライン起点の指名を作る

オフラインは「その場で比較しにくい」ぶん、帰宅後に検索されやすいです。
指名検索を増やすコツは、名刺交換よりも“検索したくなる宿題”を持ち帰ってもらうこと。

オフラインで効く設計(再現性が出やすい)

  • その場で全部説明しない
    → 「続き(詳細)」を公式に置き、後で検索させる
  • 配布物は“検索の理由”にする
    • チェックリスト
    • 料金の考え方
    • 導入手順
    • 失敗しない比較ポイント

ウェビナーで指名検索が増えやすい流れ

  • 冒頭:よくある誤解を壊す(「まずここを間違える」)
  • 中盤:判断基準を渡す(「選ぶならこの順」)
  • 終盤:公式ページで更新し続ける資料を案内する
    → 「あとで確認したい」=指名検索が発生

一言で効く工夫

  • スライドや配布物に“ブランド名”を大きく、表記を統一して載せる
  • 「検索ワード」を口に出す
    • 例:「(ブランド名) 料金で見られます」「(ブランド名) 使い方にまとめてます」

既存顧客の指名を増やす(メール・サポート・アップデート告知)

指名検索を増やす最短ルートは、実は新規より既存顧客です。
なぜなら、すでに体験があるため「思い出す確率」が高いからです。

既存顧客で指名検索が増える“よくある場面”

  • 仕様変更・料金改定・アップデートがあった
  • ログインや設定で詰まった
  • 解約・プラン変更を検討している
  • 担当者が変わり、引き継ぎで調べ直す

このとき、顧客は高確率でこう検索します。

  • 「(サービス名) ログイン」
  • 「(サービス名) 料金」
  • 「(サービス名) 解約」
  • 「(サービス名) 問い合わせ」

既存顧客で効く“指名を増やす設計”

  • メール件名・署名・ヘルプ記事の表記を統一(覚え直しが起きない)
  • サポート返信テンプレに“公式まとめページ”を必ず入れる
  • アップデート告知は、SNSだけで終わらせず公式にも固定ページで残す
    → 後から検索されても見つかる資産になります

やりがちな失敗

  • ヘルプが増えすぎて、何が公式の入口か分からない
  • 重要情報がチャットやSNSに散らかって、検索で拾えない

→ “公式の答え”を集約するページを1つ用意すると改善が早いです。

ネーミングの注意点(一般名詞被り・読みづらさ・誤記されやすさ)

指名検索は「名前が資産」です。
ネーミングが弱いと、どれだけ露出しても検索されにくくなります。

指名検索が増えにくい名前の特徴

  • 一般名詞と被る(例:短すぎて他用途が多い単語)
  • 読み方が複数ある(漢字の読み分け、略称が乱立)
  • 書きづらい・打ちづらい(長い、記号が多い、覚えにくい)
  • 似た名前が多い(競合や別業界で同名が存在)

初心者向けの“命名チェック”

次の質問に、すぐ答えられる名前ほど強いです。

  • 10秒後に思い出して、正しく入力できる?
  • 口頭で伝えたとき、相手が同じ表記で検索できる?
  • 「料金」「評判」「ログイン」などの付属ワードをつけても意味が通る?
  • 旧名称が残っている場合、誘導の設計ができている?

すでに名前を変えられない場合の現実的な対策

  • 公式サイト内で「正式名+よくある略称」を併記し、表記の主導権を取る
  • 誤記が多いなら、FAQに「よくある表記ゆれ」をまとめておく
  • 旧名称が残るなら、「旧名称→新名称」への案内ページを用意する

指名検索広告(ブランド入札)は必要?判断基準と注意点

指名検索広告(ブランド入札)は、ひと言でいうと 「指名検索の検索結果(SERP)を“保険として”買う施策」 です。
ただし、常に出すべきものではありません。

判断のコツはシンプルで、

  • 守り(取りこぼし防止)が必要か
  • 出した分だけ“増分”があるか(横取りになっていないか)

この2点で考えると迷いません。

出すべきケース(競合が指名で出稿/SERPが荒れている/キャンペーン期)

次のどれかに当てはまるなら、ブランド入札は「費用対効果が合いやすい」側に寄ります。

1)競合が指名で広告を出している(取りこぼしが現実に起きる)

  • 指名検索すると、あなたの上に他社広告が出る
  • 「広告が先」「比較・乗り換え訴求が強い」状態になっている

この場合、ブランド広告は 防衛線 として機能しやすいです。
(特に、スマホだと広告が占有しやすい)

2)検索結果が荒れていて、“公式の答え”に辿り着きにくい

例:

  • 広告が複数枠+地図+口コミで、公式が見えにくい
  • 口コミ・比較記事が目立ち、不安を煽る見出しが並ぶ
  • 意図しないページ(採用・古いLP)が代表面している

こういうSERPは、広告で「公式の入口」を上に固定すると取りこぼしが減ります。

3)キャンペーン期(検索が急増して、SERPが不安定になりやすい)

  • PR・テレビ・SNS拡散・大型セール・イベント登壇などで検索が増える時期
  • 新サービス名/新ブランド名で、ユーザーが探し方に迷いやすい時期

このタイミングは、ブランド広告が 案内板 になりやすく、短期で効果が出やすいです。

4)指名が“曖昧”で、同名や一般名詞に埋もれやすい

  • ブランド名が一般名詞と被っている
  • 同名企業・同名サービスが存在する
  • 略称が複数あり、探し方が揺れる

この場合も、広告で公式の説明を添える価値があります。

出さなくてもよいケース(公式で独占できている/サイトリンクが強い)

次の状態なら、まずは広告なしで様子見でも成立します。

1)指名SERPを実質“独占”できている

  • 公式が上位で安定し、目立つ形で表示されている
  • サイトリンクも自然に出ていて、料金・問い合わせなどへ迷わず行ける
  • 競合広告が見当たらない(少なくとも主要クエリで)

2)「指名+主要付属ワード」でも、公式が勝っている

  • 指名+料金、指名+ログイン、指名+解約…などで
    公式がきちんと上位で、答えがすぐ見つかる

指名広告で守る前に、オーガニックの受け皿が強いなら優先度は下がります。

3)予算が小さく、非指名(新規獲得)の伸びしろが大きい

  • 指名はすでに少数で安定
  • まず非指名の集客・CVを作ったほうが売上が伸びる

この場合、ブランド入札は「最後に足す保険」に回す方が合理的です。

計測の注意(自然流入の“横取り”・重複カウント)

ブランド入札で一番ややこしいのは、“広告で増えたのか、元々来たはずなのか” が混ざることです。

よくある誤解

  • 「ブランド広告のCVが増えた=全体CVが増えた」ではない
    → オーガニックのCVが広告側に“移動”しているだけのことがあります(横取り)

なぜ起きるか(初心者向けの整理)

  • 検索結果で、広告が一番上に出ると、一定数は広告をクリックします
    → 本来オーガニックで来た人が、広告経由になりやすい
  • さらに、アトリビューション(貢献度の付け方)で、広告が優先的にクレジットを持つ見え方になる場合があります

横取りを疑うべきサイン

  • 広告をONにしたら「広告CVは増えた」が、全体(広告+自然)のCVがあまり増えていない
  • 広告費を増やしても、指名クエリ全体のクリック(Search Console) が増えない
  • 広告停止で、オーガニックが同じだけ増える(ほぼ入れ替わる)

初心者でもできる“最低限の検証”

  • 指名の主要クエリで、次を同じ期間で比較する
    • Search Console:指名クエリのクリック/表示回数
    • Google広告:指名キャンペーンのクリック/CV
    • GA4:指名流入のCV(可能ならSearch Console連携も)
  • 可能なら「短い停止テスト(例:週末だけ停止)」を行い、
    全体CVが落ちるか/移動するだけか を見る
    ※季節性が強い業種は、同条件の比較ができる期間で行うのがコツです

最小の費用で機会損失を防ぐ設計(除外・訴求・遷移先)

ブランド入札は、設計を間違えると「安いはずが高い」「指名以外まで拾って無駄」が起きます。
最小コストで守るなら、次の型が堅いです。

1)キャンペーンは“指名専用”で分離する

  • 指名だけを扱うキャンペーンを別に作る
    → 予算管理、指名の数値が見やすくなります

2)マッチタイプは攻めすぎない(拾いすぎ=無駄)

  • 基本は「完全一致」を軸に、表記ゆれ・誤字を必要分だけ足す
  • “意味の近い検索”まで広がる仕様があるので、除外で締める前提にする

3)除外キーワードで“無駄クリック”を先に潰す

特に入れたいのはこのあたり(例):

  • 採用/求人/年収/評判(就職系)
  • 無料/クーポン/返金(意図が違う場合)
  • 使い方の中でも「完全に自己解決で終わるもの」(業種による)

指名はCPCが安く見えても、無駄が混ざると一気に非効率になります。

4)広告文は“公式の答え”に寄せる(クリックの質を上げる)

  • 公式であることが伝わる表現を入れる(ユーザーの不安を減らす)
  • 指名+付属ワードの意図に合わせる
    • 料金:プラン比較・追加費用の有無
    • ログイン:ログインはこちら・トラブル導線
    • 解約:手順・期限・注意点(誤解を生みにくい書き方)

5)遷移先(LP)は“トップ固定”にしない

指名広告の取りこぼしは、たいてい「探している答えに近いページへ行けない」ことが原因です。

  • 指名+料金 → 料金ページへ
  • 指名+ログイン → ログイン案内へ
  • 指名+解約 → 解約ページへ
  • 指名+問い合わせ → 問い合わせへ

トップ固定はラクですが、CVRを落としやすいので注意です。

6)競合状況の監視は“指名キャンペーン内”で行う

  • オークション分析(Auction insights)で、同じ土俵の広告主を確認
  • インプレッションシェアで、守れているかを把握
    → “守り目的”なら、常に100%を狙う必要はなく、荒れている時期だけ強める判断もできます

よくある失敗と、最短での改善策

指名検索でネガティブが出る:FAQ・透明性・レビュー対応の優先順位

指名検索のネガティブは、大きく3種類あります。

  • 検索候補(サジェスト)にネガティブ語が出る
  • 検索結果(口コミ・比較・掲示板など)の見出しが不安を煽る
  • 地図枠(ビジネスプロフィール)の低評価・口コミが目立つ

最短で効くのは、消すことよりも「公式の答えで上書きして不安を減らす」ことです。優先順位で進めるとブレません。

優先順位1:公式FAQと“注意点の明記”で不安の入口を塞ぐ(今日できる)

ネガティブに強い公式ページは、良いことより先に「不安の答え」があります。

  • 料金が分かりにくい → 総額・追加費用・条件を先に明記
  • 怪しいと言われる → 運営情報・実績・できないことを先に明記
  • トラブルが怖い → よくある失敗と回避策を先に明記

FAQのコツは、「質問を増やす」よりも検索される不安だけに絞ること。

  • まずは10問で十分(料金・返金/解約・サポート・納期・品質・安全性など)
  • 1問1答で短く、必要なら「詳しい説明」へ内部リンク

優先順位2:レビュー(口コミ)を“管理”する(最短で見た目が変わる)

店舗系・ローカルが絡む場合、指名検索では口コミが強く目立ちます。

  • 低評価レビューには、感情ではなく事実→謝意→改善→連絡先の順で返信
  • 明らかな規約違反(スパム、なりすまし等)は、ルールに沿って報告
  • “お願いレビュー”や不自然なレビュー増は逆効果になり得るので注意(後で制限がかかることも)

優先順位3:サジェストは「対処可能な範囲」を理解して動く(期待値を調整する)

サジェストは、万能に消せるものではありません。
ただし、ポリシー違反に該当するものは報告できる仕組みがあります。

  • まずやること:指名+ネガティブ語で出てくる“内容の不安”を、公式FAQで先回りして回収
  • 次にやること:虚偽・名誉毀損など、明確に問題があるケースは、適切な窓口で対応(感情で突撃しない)

1位なのにCVしない:導線/比較不安/料金不明の解消

指名検索で1位なのにCVしないとき、原因はだいたい「安心できない」「次に進めない」「比較が終わってない」のどれかです。

最短診断:最初の画面(ファーストビュー)で、次の5つが揃っているか

  • 何のサービスか(誰向けか)
  • 何ができるか(結論)
  • いくらか(目安・最安・追加費用の有無)
  • 信頼できる根拠(実績・事例・運営情報)
  • 次にやること(CTAが1つに絞れている)

ここが欠けると、指名で来た人でも「比較に戻る」「口コミを見る」に流れます。

よくある“詰まり”と改善(今日〜今週で対応しやすい)

スクロールできます
詰まりパターン起きていること最短の改善
料金が見えない不安で比較に戻る料金の入口を上部に固定、目安・追加費用・条件を先に提示
事例が弱い“自分に効くか”が分からない事例を3つに絞って具体化(業種/規模/期間/成果)
CTAが多い迷って離脱「無料相談」「資料請求」など主CTAを1つ、他は控えめに
比較不安が残る競合に流れる「向く人/向かない人」「選び方」を1ブロックで提示
指名なのに別ページが出る入口がズレて迷子重要ページへの内部リンクを集約し、代表ページを明確化

特に効く一手:指名流入の“受け皿ページ”を固定する

指名の着地がトップに散らばっていると、改善が難しくなります。

  • 指名で一番来てほしいページを決める(通常はトップ or サービス概要)
  • そこに「料金」「事例」「FAQ」「問い合わせ」の短い導線を置く
  • “指名+料金/評判”は、専用ページで答える(トップに詰め込みすぎない)

「指名+ログイン/解約」で迷子:専用ページと導線の作り分け

この2つは、ユーザーの温度感が極端です。

  • ログイン:今すぐ使いたい(焦り)
  • 解約:損したくない(警戒)

だから、トップやFAQの片隅で対応すると迷子になりやすいです。専用ページ化が最短です。

ログイン専用ページに入れるべきもの(迷子ゼロ設計)

  • 最上部に「ログインはこちら」(ボタン)
  • すぐ下に「よくある詰まり」
    • パスワード再設定
    • 二段階認証
    • アプリ/管理画面の違い
  • 困ったときの連絡先(サポート導線)

ポイントは、説明を長くしないこと。入口と復旧手段が見えるだけで離脱は減ります。

解約専用ページに入れるべきもの(疑念を作らない設計)

  • 手順(どこから何を押すか)を短く明確に
  • お金に関する条件を先に
    • 締め日 / 日割り / 返金 / 違約金 / いつまでに何をすべきか
  • 解約できない典型ケース(権限、契約形態など)
  • 代替策(休止・プラン変更)を出すなら、押しつけずに選択肢として提示

導線の作り分け(ここがズレると“指名で迷子”が再発)

  • グローバルナビやフッターに「ログイン」「解約(退会)」を置く(見つけやすさ優先)
  • 検索結果で意図が伝わるタイトルにする(ログイン案内、解約手順など)
  • “ログインページ”と“サポートページ”を混ぜない(焦っている人ほど迷う)

実行ロードマップ(2週間〜3か月で伸ばす手順)

ここでは「指名検索を増やす」だけでなく、指名検索で来た人を取りこぼさずCVにつなげるところまでを、2週間〜3か月で実行できる形に落とし込みます。

ポイントは、次の順番を崩さないことです。

  • 先に“受け皿”を整える(来た人を逃さない)
  • その後に “増やす施策”を足す(来る人を増やす)

Week1:指名キーワード整理→SERP診断→受け皿の割り振り

Week1は「現状把握」と「設計」を終わらせる週です。
作業量は多く見えますが、やることは“棚卸し→整理→割り振り”の3つだけです。

やること(最短セット)

  1. 指名キーワード辞書を作る(30〜60分)
    • 正式名/略称/英字/スペース有無/旧名称
    • ありがちな誤字(2〜3個)
    • 主要付属ワード(料金・評判・ログイン・解約・問い合わせ・店舗 など)
  2. SERP診断(60〜90分)
    • シークレットモードで、主要クエリを確認
      • 指名(単体)
      • 指名+料金
      • 指名+評判
      • 指名+ログイン(該当する業種なら)
      • 指名+解約(該当する業種なら)
    • スマホ/PC両方で「何が見えているか」をメモ
      • 広告・地図枠・口コミ・比較記事・サイトリンクの状態
  3. 受け皿(勝ちページ)を割り振る(60分)
    • 「指名+○○」ごとに、答えるページを1つ決める
    • 重要テーマは専用ページ化(料金・ログイン・解約・問い合わせが優先)

Week1の成果物(これができたら合格)

  • 指名キーワード辞書(表でOK)
  • SERP診断メモ(スクショ不要、文章でOK)
  • “指名+○○ → 受け皿ページ”の割り振り表

ミニチェック(当てはまったらWeek2で最優先)

  • 指名で「意図しないページ」が目立つ
  • 指名+料金/評判/ログイン/解約で公式が弱い
  • 地図枠や口コミが強すぎて不安が増える

Week2:主要ページの改修(タイトル・見出し・内部リンク・FAQ)

Week2は「受け皿を勝てる状態にする週」です。
この週をやらずに拡散・PRをしてしまうと、指名検索が増えてもCVが伸びず、もったいない状況になります。

優先順位(この順で直すと最短)

  1. タイトルと冒頭の再設計(半日)
    • 目的:検索結果とページ冒頭で「公式の答え」を明確にする
    • 直す場所:title / H1 / 冒頭の数行
    • コツ:ページの役割を“名詞”で言い切る
      • 例:料金、プラン、ログイン、解約、問い合わせ、事例、FAQ
  2. 内部リンクの集約(半日)
    • トップ・サービス概要から、重要ページへ迷わず到達できる状態にする
    • フッターにも「料金/FAQ/問い合わせ/ログイン(あれば)/解約(あれば)」を配置
    • 重要ページへのリンクを散らさず、“ここが公式入口”を固定する
  3. FAQを“検索される不安”に絞って追加(半日〜1日)
    • まずは10問で十分
    • 料金/追加費用/サポート/ログイン/解約/返金/導入条件…など
    • 1問1答で短くし、詳細ページへ誘導(FAQに詰め込みすぎない)
  4. ページの視認性を整える(30〜60分)
    • 料金や手順は表・箇条書きで“探すコスト”を下げる
    • 「結論→理由→詳細」の順にして、スクロール前提を減らす

Week2の成果物(Definition of Done)

  • 主要ページ(最低3つ:サービス/料金/問い合わせ or FAQ)が改修済み
  • 指名+主要付属ワードで「答えが見つかる」状態になっている
  • 内部リンクで迷子が起きない(トップ→料金/FAQ/問い合わせに1クリック)

Month2:事例・料金・比較材料を強化して“指名+○○”を取り切る

Month2は「指名検索で負けやすい領域を、公式の強みで取り返す月」です。
特に強化すべきは、比較・口コミに流れやすいテーマです。

Month2の重点テーマ(3本柱)

  1. 料金の強化(取りこぼし防止の最優先)
    • プラン比較表(違いが一目で分かる)
    • 追加費用・条件(発生条件を明記)
    • よくある誤解(無料範囲、課金タイミング等)
    • 次の行動(申し込み/相談/見積もり)
  2. 事例の強化(信頼と納得を作る)
    • 数を増やすより、3事例を濃くする
    • 書く順番は固定
      • 課題 → 導入理由 → 実施内容 → 成果(数字があれば) → 向く人
    • “自分に効くか”が想像できる情報(業種・規模・期間)を入れる
  3. 比較材料の整備(流出を防ぐ)
    • 「選び方(判断基準)」を公式が提示する
    • 競合名を出す比較は無理に増やさず、まずは
      • 自社が向く人/向かない人
      • 失敗しない選び方
        を作って“比較の軸”を握る

Month2の到達目標(指名+○○が“公式で完結”する状態)

  • 指名+料金:公式の料金ページが強い受け皿になる
  • 指名+評判:不安に先回りしたページ(またはFAQ)が用意されている
  • 指名+ログイン/解約:専用ページで迷子にならない
  • 指名+比較:判断基準が公式にあり、第三者サイトに流れにくい

Month3:PR/SNS/広告を組み合わせ、指名数とCVを同時に伸ばす

Month3は「増やすフェーズ」です。
ただし闇雲に施策を増やすのではなく、“検索される理由”の仕込みを意識すると再現性が出ます。

おすすめの組み合わせ(初心者でも回しやすい)

  1. PR×オウンド(検索される理由を作る)
    • 新機能/導入実績/調査データ/提携/イベント登壇など
    • 出したら必ず、公式側に“深掘りページ”を用意
      • 概要+Q&A+次の行動(資料請求/相談)
  2. SNS/動画(覚えられる接点を増やす)
    • シリーズ化(週1でもOK)
    • 投稿の最後に「公式にまとめたページ」を案内し、検索導線を作る
    • 表記ゆれを起こさないよう、名前の書き方を統一
  3. 広告(必要な範囲で“機会損失を防ぐ”)
    • SERPが荒れている/競合が指名出稿/キャンペーン期に限定して強める
    • 目的は「守り」なので、広げすぎない(完全一致+表記ゆれ中心)

Month3の運用KPI(見すぎないのがコツ)

  • 指名クエリの表示回数(伸びたか)
  • 指名のCTR(選ばれているか)
  • 指名流入のCVR(受け皿が機能しているか)
  • 指名+主要付属ワードの網羅率(料金/評判/ログイン/解約/問い合わせ)

FAQ:指名検索でよくある質問

指名検索はSEOにどこまで影響する?

結論から言うと、「指名検索が増えたら順位が上がる」という“単純な直接効果”は、公表されていません。
ただし現実には、指名検索の増加はSEOに“間接的”に効きやすいです。

間接的に効く理由(初心者向けに整理)

  • 検索結果で公式が選ばれやすくなる
    指名検索は「公式を探している」人が多いので、検索結果の見え方(タイトル・説明文・サイトリンクなど)が整っているほど、迷わず公式に流れます。
  • 比較・口コミへの流出を減らせる
    指名で来た人が「料金が分からない」「解約が不安」で比較サイトに戻ると、取りこぼしが増えます。
    逆に、公式側で不安を回収できると“指名→CV”が安定します。
  • 信頼の材料(評判・実績・更新性)を公式で提示できる
    指名検索が増えるほど、ユーザーは「実在する?」「信用できる?」を確認します。
    そのとき公式サイトに、事例・運営情報・FAQ・更新日などが揃っていると強いです。

誤解しやすいポイント

  • Search Consoleの「指名/非指名」分類(分析用のフィルタ)は便利ですが、ランキングに影響する機能ではありません。
  • 検索品質評価ガイドラインは“検索結果の品質評価の考え方”を示しますが、評価者の判定がそのまま順位を決めるわけではありません。
    ただ、ユーザーが何を重視するか(評判の調べ方など)を理解するには役立ちます。

BtoBで指名検索が増えないとき、何からやるべき?

BtoBは、買うまでが長いので「SNSを頑張る」より先に、指名が生まれる“理由”と“受け皿”を固めるほうが再現性が出ます。

最初にやる順番(迷ったらこの3つ)

  1. 受け皿を整える(検索された後に勝つ)
    まずはここがないと、指名が増えてもCVが伸びません。
    • サービス概要(誰の何をどう解決するか)
    • 料金(目安・追加費用・見積もりの流れ)
    • 事例(業界・規模・期間・成果)
    • FAQ(導入条件・セキュリティ・契約/解約・サポート)
    • 会社情報(実在性・問い合わせ導線)
  2. “検索される理由”を作る(社内で作れて外に出せるもの)
    BtoBで強いのは、派手な話題より「検討に必要な材料」です。
    • 事例(1本を濃く)
    • 比較軸(選び方・RFPテンプレ・チェックリスト)
    • 調査データ(自社アンケートでもOK)
    • セミナー/ウェビナー資料(後から検索される資産になる)
  3. 覚えられる接点を増やす(既存顧客→見込み客の順が速い)
    • 既存顧客:アップデート告知、活用事例、サポート返信テンプレで“公式入口”を習慣化
    • 見込み客:ウェビナー登壇、パートナー共催、業界メディア寄稿など「覚えて帰る場」を作る

BtoBでよくある落とし穴

  • “導入事例が薄い”のに、いきなりPRを打つ
    → 検索された後に比較負けしやすい
  • 料金が「お問い合わせください」だけ
    → 指名+料金で不安が増え、流出しやすい(目安・考え方だけでも出すと改善しやすい)

会社名が一般名詞に近い場合の対処法は?

一般名詞に近い社名・サービス名は、指名検索が分散しやすく「公式が埋もれやすい」問題が起きます。
変えられない場合は、“識別できる材料”を積み上げて、検索エンジンにもユーザーにも迷わせないのが基本です。

対処の優先順位(上から順に効きやすい)

  1. ブランド表記ルールを決めて、サイト内を統一する
    • 正式表記(日本語/英字/スペース有無)
    • 略称の扱い(使う場所を限定)
    • 旧名称があるなら、案内ページで新旧をつなぐ
  2. “識別ワード”をセットで露出させる(公式っぽさを増やす)
    一般名詞だけだと曖昧なので、セットで覚えられる形にします。
    • 例:会社名+業種(または提供価値)
    • 例:サービス名+カテゴリ(「勤怠管理」「請求書発行」など)
  3. サイト構造を分かりやすくして、サイトリンクが出やすい状態に寄せる
    • 重要ページ(料金・事例・FAQ・問い合わせ)へ迷わない導線
    • パンくず・内部リンクの整理
      ※サイトリンクは手動で指定できないため、構造で勝負します。
  4. 構造化データで“同一性”を補強する
    • Organizationなどで、会社情報・公式URL・関連プロフィール(sameAs)を整理
    • これにより「このサイトはこの組織の公式」という理解を助けられます。
  5. ローカル要素があるなら、名称・住所・電話の整合性を徹底する
    • 旧住所・旧社名が残ると混乱が増え、指名の取りこぼしが起きやすいです。

指名検索は「増やす」と「取りこぼさない」をセットで設計する

指名検索は、集客の中でも 成果に最も近い“強い流入” です。
だからこそ、やるべきことはシンプルで、次の2つを必ずセットで考えます。

  • 増やす(検索される理由と接点を作る)
  • 取りこぼさない(公式の答えで不安を解消し、迷わせない)

どちらか片方だけだと、効果が頭打ちになります。

指名検索で勝つための最重要ポイント

1)最初に整えるべきは“受け皿”

指名検索で来た人は、ほぼ次のどれかを探しています。

  • 料金
  • 評判(信頼できるか)
  • ログイン(入口)
  • 解約(条件)
  • 問い合わせ(連絡方法)

ここに対して、公式が「最短で答えられるページ」を用意できているかが9割です。
トップページに全部詰め込むのではなく、付属ワードごとに勝ちページを決めると迷子が減ります。


2)SERP(検索結果)を“自社の売り場”として管理する

指名検索の戦いは、サイトの中だけでは起きません。
検索結果には広告・地図・口コミ・比較記事が並び、そこで不安が増えることもあります。

だから、

  • 主要クエリでSERPを定期的に確認する
  • 公式に辿り着く導線(タイトル・説明・サイトリンク)を整える
  • ローカルが絡むならGBPとNAP整合性を徹底する

この3つを習慣化すると、取りこぼしが減ります。


3)増やす施策は“検索したくなる瞬間”を設計する

広告以外で指名を増やすなら、露出量よりも「検索される理由」を作るほうが再現性があります。

  • PR×オウンド:ニュース→深掘りページで“調べたくなる”導線を作る
  • SNS・動画・コミュニティ:覚えられる接点を増やし、表記を統一する
  • 既存顧客:アップデート告知やサポート対応で、名前を思い出す機会を作る

増やす前に受け皿が整っていれば、指名が増えた分だけCVも増えやすくなります。

最短で成果を出すなら、この順番

  • Week1:指名キーワード整理 → SERP診断 → 受け皿割り振り
  • Week2:主要ページ改修(タイトル・導線・内部リンク・FAQ)
  • Month2:料金・事例・比較材料を強化して“指名+○○”を取り切る
  • Month3:PR/SNS/必要なら広告で指名数とCVを同時に伸ばす

最後に:指名検索は“資産”として積み上がる

指名検索は、アルゴリズムの揺れに左右されにくい「ブランドの貯金」です。
一度整えると、施策を足すたびに効率が上がります。

  • 受け皿が整うほど、取りこぼしが減る
  • 信頼材料が揃うほど、比較不安が減る
  • 発信が積み上がるほど、検索される理由が増える

だからこそ、「増やす」と「取りこぼさない」を同時に設計して、継続的に伸ばしていくのが最も強い戦略です。

まとめ

指名検索で成果を出すコツは、突き詰めると1つです。
指名検索は「増やす」と「取りこぼさない」をセットで設計する。
これを外すと、指名が増えても売上や問い合わせが伸びず、逆に広告費だけ増えることがあります。

記事の要点を、実務で使える形で整理すると次の通りです。

  • 指名検索は「名前で検索される」だけでなく、指名+料金/評判/ログイン/解約/問い合わせまで含めて設計する
  • まずやるべきは SERP診断受け皿の割り振り
    • 「どの付属ワードを、どのページで答えるか」を先に決める
  • 測定はSearch Consoleを軸に、必要に応じてGA4やトレンドを組み合わせる
    • 表示回数/CTR/掲載順位/ページ別の受け皿を見て取りこぼしを発見する
  • 指名SEOは、タイトル・見出し・内部リンク・FAQ・構造化データ・ローカル整備など、公式の答えを見つけやすくする設計が中心
  • 指名を増やす施策は、PR・SNS・コミュニティ・既存顧客施策などで “検索される理由” を作ると再現性が高い
  • ブランド入札(指名広告)は、競合出稿やSERP荒れなど 必要なときだけ最小限で守る。横取りや重複計測に注意する

指名検索は、短期で伸ばすこともできますが、本当の強みは積み上がる資産になる点です。
受け皿を整え、検索結果で公式が選ばれ、指名+○○まで取り切れるようになるほど、アルゴリズム変動にも強くなり、CVも安定していきます。

まずは今日、次のどれか1つだけでも着手してみてください。

  • 指名+主要付属ワードで検索して、検索結果(SERP)をメモする
  • Search Consoleで指名クエリを抽出し、受け皿ページを確認する
  • 料金/ログイン/解約/問い合わせの“勝ちページ”を1つ決めて整える

この「小さな1歩」が、指名検索を伸ばす最短ルートになります。

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