「WordPressでお問い合わせフォームを設置したけど、送信内容が届かない……」
「Contact Form 7で受け取ったメールが迷惑メールに入ってしまって見落としが心配」
「過去の問い合わせ履歴を一覧で管理したいけど、プラグインの設定が難しそう」
「CSVでデータをエクスポートできれば社内共有や分析がスムーズなのに……」
こんな疑問やお悩みを抱えていませんか?
Contact Form 7は手軽にフォーム作成ができる反面、メールだけに頼ると受信漏れや管理の煩雑さがネックになります。
そこでおすすめしたいのが、WordPressプラグイン Flamingo。
Flamingoを導入すると、
- すべての問い合わせをデータベースに保存できる
- 管理画面から履歴を一覧・検索できる
- CSVエクスポートで社内共有や分析もラクラク
といったメリットが手に入ります。
この記事では、Flamingoの基本からカスタマイズ、セキュリティ対策まで、初心者でも迷わず使いこなせるように丁寧に解説します!
Flamingoとは何か?
プラグインの概要と主なメリット
Flamingo は、Contact Form 7 から送信された問い合わせ内容をデータベースに保存し、管理画面から手軽に閲覧・エクスポートできるようにするプラグインです。
初心者でもすぐに導入でき、以下のようなメリットがあります。
- メッセージの見落とし防止
問い合わせフォームからのメール通知だけでなく、すべての投稿をWordPress内に蓄積。メールトラブルや受信フィルタに引っかかっても履歴が残ります。💾 - CSVエクスポート機能
保存したデータをCSV形式でダウンロードし、ExcelやGoogleスプレッドシートで一覧・分析が可能。 - 管理画面での操作性向上
「アドレス帳」「受信メッセージ」などのタブで分類・検索がかんたんにでき、チーム運用にも便利。 - カスタマイズ性
問い合わせの件名や送信者情報を自由に編集できるほか、不要な保存をオフにするなど細かい調整も可能。

Contact Form 7との連携ポイント
Flamingo は Contact Form 7 とシームレスに連携し、特別な設定なしにメッセージを自動保存します。
主な連携機能は以下のとおりです。
| 機能 | Contact Form 7 単体 | Flamingo 導入後 |
|---|---|---|
| メッセージ保存 | ❌ メールのみ | ✅ データベース保存 |
| CSVダウンロード | ❌ | ✅ |
| メッセージ詳細の閲覧 | ❌ | ✅ リスト&詳細画面 |
| スパム管理(フィルタ) | △ 拡張プラグイン要 | △ 追加プラグイン併用可 |
- インストール
WordPress のプラグイン検索画面で「Flamingo」を有効化するだけで準備完了。 - 自動保存
Contact Form 7 のフォームが送信されるたびに、Flamingo が裏で受信データをキャッチして格納。 - 管理画面
ダッシュボードの「Flamingo」→「アドレス帳」「受信メッセージ」からすぐに確認・検索できます。🔍
これにより、フォーム運用の信頼性が格段にアップし、コーポレートサイトやECサイトなど重要な問い合わせの取りこぼしを防ぐことができます。🎉
Flamingoのインストールと有効化
プラグインの導入手順
- WordPress管理画面にログイン
- サイドバーから「プラグイン」→「新規追加」をクリック
- 検索ボックスに「Flamingo」と入力 🔍
- 検索結果から「Flamingo」を見つけ、「今すぐインストール」を選択
- インストール完了後、「有効化」をクリックして準備完了 🎉
Tip: インストール前に他のプラグインとの競合がないか、バージョン互換性をチェックしておくと安心です。
初期セットアップ
プラグインを有効化したら、まず基本設定を確認しましょう。
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 保存権限 | どのユーザー権限(管理者/編集者など)がFlamingoを操作できるかを確認 |
| メール保存オプション | 返信済みメッセージを除外するか、保存期間を制限するか設定 |
| CSV出力設定 | デフォルトのファイル名や文字コード(UTF-8/BOM)の確認 |
- 権限設定
- 「Flamingo」→「設定」→「ユーザー権限」から、どのロールに閲覧・編集権限を付与するか指定
- 基本オプション
- メッセージの保存期間や、不要なフォームを対象外にするフィルタリング設定
- CSV出力時の日付フォーマットや文字コードを確認・変更
🚀 はじめのチェックリスト
- [ ] 権限が適切に設定されている
- [ ] 保存期間/フィルタリング条件を決めた
- [ ] CSVエクスポートの文字コードを確認
これで、Flamingoの導入から基本運用の準備までが整います。
管理画面での基本操作
アドレス帳の管理方法
Flamingo の「アドレス帳」タブでは、送信者の情報を一覧で確認・編集できます。
- ダッシュボードの「Flamingo」→「アドレス帳」をクリック
- 画面上部の「新規追加」を押して、以下の項目を入力
- 名前:送信者を識別するラベル
- メールアドレス:問い合わせ元のメール
- メモ:社内用の備考など
- 保存後、一覧に新しいレコードが表示されます 🎉
編集・削除の流れ
| 操作 | 手順 |
|---|---|
| 編集 | レコード右端の「編集」リンクをクリック → 情報を修正 → 更新ボタン |
| 削除 | レコード右端の「ゴミ箱」アイコンをクリック → 完全に消去 |
ポイント:
- 企業やリピーターのお問い合わせは、アドレス帳で整理しておくと検索がスムーズです。
- 大量の登録はCSVインポート機能を利用すると効率的!
受信メッセージの閲覧
「受信メッセージ」タブでは、フォームから送信された全履歴を確認可能です。
- 「Flamingo」→「受信メッセージ」を開く
- 初期画面で最新の問い合わせが上から並んでいます
- 検索ボックスやフィルタ(日付/フォーム名)を使って絞り込み
| リスト項目 | 説明 |
|---|---|
| 日付 | 送信された日時 |
| フォーム名 | どのフォームから送信されたかを表示 |
| 送信者 | アドレス帳登録名または入力された名前 |
| 件名 | 問い合わせ件名 |
詳細の確認方法
- メッセージ一覧の行をクリックすると、詳細画面へ移動。
- 本文、添付ファイルの有無、IPアドレスなど、すべての情報が表示されます ✨
- 「返信済み」「未対応」などのステータス管理はプラグイン標準ではないため、必要に応じてメモ欄を活用しましょう。
履歴データのエクスポート
問い合わせ履歴をローカルに保存したいときは、CSVダウンロード機能が便利です。
- 「受信メッセージ」画面の上部にある「エクスポート」ボタンをクリック
- 以下の設定項目を選択
- 出力範囲:全データ or 日付指定
- 文字コード:UTF-8 or Shift_JIS
- ヘッダー行の有無:含める/含めない
- 「ダウンロード開始」を押して保存完了 💾
ワンポイント:
- Excelで開く場合は Shift_JIS、スプレッドシートで扱うなら UTF-8 がトラブルが少ないです。
- 出力後は必ず中身をチェックし、文字化けや抜け漏れがないか確認してください。
Contact Form 7と連携した拡張カスタマイズ
件名・送信者欄の変更方法
Contact Form 7 で送信されるメールの 件名 や 送信者表示 は、ショートコードを活用して自由にカスタマイズできます。
- WordPress管理画面 → お問い合わせフォーム編集画面を開く
- メールタブの「メール (2)」(または「受信メール」の設定)を選択
- 件名欄に以下のようなタグを記述
[your-subject] へお問い合わせ([your-name] 様)
- 送信者欄(From)を
[your-name] <[your-email]>
と指定すれば、管理画面でも判別しやすくなります。
ポイント:
- フォームのフィールド名(例: your-subject, your-name)は実際の設定に合わせてください。
- 複数のフォームを運用する場合、件名にフォーム名を入れると管理がラクになります。😊
フォーム内入力値を履歴表示する設定
Flamingo の詳細画面で、フォーム送信時のすべての入力値を確認できますが、初期状態では一部しか表示されない場合があります。
全項目を残すには以下の手順で:
- functions.php(子テーマ推奨)に以下コードを追加
add_filter( 'flamingo_message_fields', function( $fields, $post_id ) {
$fields[] = array(
'name' => '追加フィールド名',
'value' => get_post_meta( $post_id, 'your-field', true ),
);
return $fields;
}, 10, 2 );
your-fieldを実際のフィールド名に置き換え- Flamingo → 受信メッセージ詳細画面で、追加した項目が表示されます✨
注意:
- テーマの更新で上書きされないよう、子テーマに追加してください。
- プラグインのアップデートでフックが変わる場合もあるので、動作確認を忘れずに。
フォーム項目追加時の注意点
Contact Form 7 に新しい入力フィールドを増やす際、Flamingo は自動でキャッチします。
ただし、次の点を押さえておきましょう。
| 注意事項 | 詳細 |
|---|---|
| フィールド名の重複 | 同じ名前(name属性)を使うと、保存データが上書きされる恐れあり |
| タグ形式 | [text your-field] など正しいCF7タグを用いる必要がある |
| HTML直書き | <input> を直接書くとFlamingoが認識しないので、必ずCF7ショートコードを利用 |
- 余分な設定不要:フォームを追加するだけでOK。Flamingo側で自動登録されます。
- 上書き回避:フィールド名はユニークに命名し、既存のものと被らないよう注意。
メッセージ保存の抑制方法
大量の問い合わせでデータベースが肥大化する場合、特定フォームの履歴保存を停止できます。
- functions.php に以下を追加
add_filter( 'flamingo_skip_save', function( $skip, $submission ) {
if ( isset( $submission->contact_form ) && 'フォームID' === $submission->contact_form->id() ) {
return true;
}
return $skip;
}, 10, 2 );
フォームIDを保存を止めたいフォームのIDに変更- Contact Form 7 → Flamingo では、そのフォームからの送信履歴が保存されなくなります🚫
活用例
- テスト用フォームやログインチェック用フォームなど、履歴不要なものは抑制してデータ量を節約。
個人情報管理とセキュリティ対策
保存データの取り扱い注意点
Flamingo によってデータベースに蓄積される情報は、個人情報として適切に取り扱う必要があります。
- 保存期間と削除ポリシー
- 必要以上に長期間保存しない。
- 定期的に古いデータを削除するスケジュールを組む📆。
- 同意取得と通知
- プライバシーポリシーにデータ保存の旨を明記し、フォーム送信前に同意を得る。
- 同意チェックボックス(必須項目)を設置すると安心。
- 法令遵守
| 法令 | 主なポイント |
|---|---|
| GDPR | EU圏ユーザー対象。データ主体のアクセス・削除権を保証。 |
| 個人情報保護法 | 日本国内ユーザー対象。取り扱い目的を明示し、適切に安全管理。 |
- データの匿名化・暗号化
- IPアドレスは可能ならハッシュ化して保存。
- データベース接続時は SSL 接続(暗号化トンネル)を利用🔒。
WordPress本体・サーバーの防御策
Flamingo によるデータ保存に加え、サイト全体の安全性を高めましょう。
- SSL(HTTPS)導入
- サイト全体を HTTPS 化し、送受信を暗号化。
- Let’s Encrypt 等で無料取得できる🛡️。
- 定期的なバックアップ
- サーバー全体およびデータベースを含めたバックアップを自動化。
- プラグイン例:UpdraftPlus、BackWPup など。
- アクセス制限とファイアウォール
| 防御策 | 内容 |
|---|---|
| WPログイン制限 | ログイン試行回数制限プラグインでブルートフォース対策 |
| 管理画面のIP制限 | .htaccess やプラグインで特定IPからのみアクセス許可 |
| Webアプリケーションファイアウォール(WAF) | サーバーレベルで不正リクエストを遮断 |
- プラグイン・テーマのアップデート
- 最新版への更新を怠らない。
- 公式以外のソースからの取得は避け、信頼性の高いリポジトリを利用。
これらを組み合わせることで、Flamingo によって蓄積された大切なデータを安全に管理し、安心してお問い合わせフォーム運用が行えます。
代替プラグインのご提案
Flamingo以外にも、用途や予算に応じて選べる問い合わせ管理ツールを紹介します。
自社サイト運用やチーム体制に合ったサービスを検討してみましょう。
| サービス名 | 種類 | 主な特徴 | 無料プラン | 有料プラン例 |
|---|---|---|---|---|
| Flamingo | WordPressプラグイン | • メッセージDB保存 • CSV出力 • CF7連携 | ○ | 無料 |
| formrun | SaaS型フォーム | • ノーコードでフォーム作成🎨 • CSV自動送付 • チームでの共有機能 | ○(月100件) | 月額¥5,000~(件数無制限) |
| WPForms | WordPressプラグイン | • ドラッグ&ドロップビルダー • スマホ最適化 | ○(Lite版) | 年額¥8,000~(Pro版) |
| Gravity Forms | WordPressプラグイン | • 豊富なアドオン連携 • 条件分岐 • 支払い対応 | × | 年額$59~ |
| Jetpack | WordPressプラグイン | • 基本フォーム機能 • セキュリティ強化機能併用可能 | ○ | 年額¥4,000(Jetpack Personal) |
formrunの特徴とメリット
- ノーコード操作
簡単なドラッグ&ドロップでフォームを作成。フォーム公開から履歴管理まで一気通貫でOK。 - チーム共有
回答をリアルタイムでチームメンバーと共有でき、ステータス管理や担当者アサインも可能。👥 - 自動CSV送付
定期的にCSVをメールやGoogleスプレッドシートへ自動送信。 - セキュリティ対策
SSL通信はもちろん、データ暗号化・ログイン制限など企業運用にも耐える堅牢性。

選び方のポイント
- 運用コスト
無料で始めるならFlamingoやJetpack、機能重視ならWPForms/Gravity Forms。 - チームでの活用度
formrunは共有機能が充実しているため、複数人での問い合わせ対応に◎。 - カスタマイズ性
自由度が高いのはWordPressプラグイン系。コード追加で細かく調整可能。 - 外部連携
SaaS型は他ツール(Slack、Zapierなど)との接続がスムーズ。
自社の運用スタイルや予算に合わせて、最適なツールを選んでみてください。
ぜひトライアルや無料プランで試して、使い勝手を比較してみましょう!
振り返り&運用のコツ
失敗しない導入チェックリスト
- [ ] Flamingo を最新バージョンでインストール・有効化
- [ ] ユーザー権限と保存期間の設定を確認
- [ ] Contact Form 7 のフォームと連携テストを実施
- [ ] 初回のテスト送信で「アドレス帳」「受信メッセージ」に履歴が残るか確認
- [ ] CSVエクスポート機能で文字化けや抜けがないか検証
- [ ] プライバシーポリシーへの記載と同意項目の設置を完了
運用時に押さえておきたいポイント
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 定期メンテナンス | 古い履歴のアーカイブ・削除スケジュールを運用カレンダーに組み込む📆 |
| バックアップ | サイト全体とDBの自動バックアップを設定して万一に備える💾 |
| セキュリティ監視 | SSL更新やプラグインのアップデートを定期的にチェック🔒 |
| ステータス管理 | ステータス用メモ欄や外部ツール連携で対応状況を可視化✅ |
| フィードバック活用 | 問い合わせ内容を分析し、FAQやフォーム改善に反映📈 |
これらを実践すれば、Flamingoを安心・効果的に運用でき、問い合わせの取りこぼしを防ぎながら業務効率もアップします!
まとめ
この記事では、Flamingoを使った問い合わせフォーム運用のポイントをおさらいしました。
- Flamingoの導入
- プラグインをインストール&有効化するだけの簡単ステップ
- 問い合わせ履歴の確認
- アドレス帳と受信メッセージを管理画面で一覧・検索
- CSVエクスポート
- Excelやスプレッドシートでの共有・分析に最適
- Contact Form 7との連携カスタマイズ
- 件名や送信者欄の編集、不要保存の抑制など柔軟に設定
- セキュリティ対策
- 個人情報保護のための設定とWordPress本体・サーバー防御
- 代替プラグインの紹介
- 運用スタイルに合わせた他サービスの比較
これらを踏まえれば、問い合わせの見落としを防ぎつつ、効率的なフォーム運用が可能になります。
ぜひ今すぐFlamingoを導入し、サイトの問い合わせ管理をワンランクアップさせましょう! 🚀

