ブログを始めるにあたり、まず決めなければいけないことの一つが、ドメイン名です。
ドメイン名はブログ名と同じく、非常に重要な要素です。
しかし、初心者の方は、
・ドメインって何？
・ドメイン名ってどうやって決めればいいの？
・おすすめのドメイン取得方法は？
といった疑問を抱いているのではないでしょうか。
よくわからないまま決めてしまって後悔することもあるかもしれません。
そこで本記事では、ドメイン名の決め方やおすすめのドメイン取得方法などについて徹底解説・紹介します。
ドメインとは
ドメインとはURLの一部のことで、当ブログだと「blogrou.com」の部分です。
末尾の.comや.jpなどは、トップレベルドメインといいます。
ドメインはよく、住所に例えられます。
住所と同じく、同じものは存在しません。
よって、ドメインの登録は早いもの勝ちです。
また、ドメインは購入するものではなく、レンタルするものです。
基本的に、利用料を払い続ける限り、永続的に使えます。
以下の2記事では、URL、ドメインについて初心者向けに詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
ドメインの種類
ドメインは、独自ドメインと共有ドメインに大別されます。
独自ドメイン
独自ドメインは、自分専用で使うドメインです。
当サイトも独自ドメインです。
家で例えると戸建てです。
以下の記事では、独自ドメインについて初心者向けに詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
独自ドメインのメリット
独自ドメインのメリットとしては、以下のようなものが挙げられます。
SEOに強い
独自ドメインの場合はWordPressでブログを運営することになります。
WordPressは無料ブログに比べ、SEOに強く、上位表示されやすいです。
半永久的に使い続けられる
独自ドメインは更新し続ける限り、半永久的に使い続けられます。
また、無料ブログサービスのような、サービス終了やBANの心配もありません。
広告掲載に制限がない
共有ドメインの無料ブログだと、広告掲載に制限があったり、運営側の広告が強制的に表示されたりしますが、WordPressであれば広告掲載に制限はありませんし、自分の広告だけを掲載できます。
サーバーを移転しても検索エンジンからの評価はそのまま
独自ドメインだと、サーバーを移転してもドメインが変わらないため、検索エンジンからの評価もそのまま継承できます。
独自ドメインのデメリット
独自ドメインのデメリットとしては、以下のようなものが挙げられます。
費用がかかる
独自ドメインは、登録料や更新料がかかります。
代表的なトップレベルドメインだと、年間1,500円～3,000円程度です。
設定作業が必要
独自ドメインでブログを運営するには、サーバーと紐づける必要があります。
その設定作業が初心者には少し難しく感じるかもしれません。
開設当初はアクセスがほぼない
独自ドメインは、検索エンジンからの評価が0からのスタートです。
順調に記事を書いていっても、最初の数か月～半年はアクセスがほとんどありません。
管理・セキュリティ対策は自己責任
WordPressは管理・セキュリティ対策が自己責任です。
無料ブログサービスであれば、運営側がすべてやってくれます。
共有ドメイン
共有ドメインは、無料ブログサービスでサブドメインを登録して利用するドメインです。
例えば、はてなブログであれば「〇〇〇.hatenablog.com」の「〇〇〇」の部分がサブドメインです。
家で例えると集合住宅です。
共有ドメインのメリット
共有ドメインのメリットとしては、以下のようなものが挙げられます。
無料
共有ドメインは無料ブログサービスですので、当然、運営費用は無料です。
簡単に始められる
無料ブログサービスは、独自ドメインやレンタルサーバーの契約・設定などが不要で、すぐに始められます。
管理に手間がかからない
無料ブログサービスは運営側が管理を行ってくれるので、利用者は記事を書くことだけに集中できます。
コミュニティから多少のアクセスが見込める
無料ブログサービスでは、トップページやブログの記事下などで、新着記事や関連記事、おすすめ記事、人気記事などを紹介しています。
そこに掲載されれば、ある程度のアクセスが見込めます。
共有ドメインのデメリット
共有ドメインのデメリットとしては、以下のようなものが挙げられます。
サービス終了やBANのリスクがある
無料ブログサービスは、サービス終了の可能性があります。
最近では「Yahoo!ブログ」や「LINE BLOG」などがサービス終了となりました。
また、規約違反でアカウントが停止され、ブログが削除されてしまう可能性もあります。
広告掲載に制限がある
無料ブログは、商用利用や広告掲載に制限がある場合が多いです。
よって、本格的なアフィリエイトブログの運営は難しいです。
また、運営側の広告が強制的に表示されます。
無料なのはこの強制広告があるからです。
移転すると検索エンジンからの評価が0に戻る
他サービスに移転する際、無料ブログサービスの共有ドメインだと、引き継ぐことができません。
別のドメインになってしまうため、検索エンジンからの評価が0に戻ってしまいます。
ドメイン名のルール
ドメイン名のルールは、例外もありますが、基本的には以下のようになっています。
・使用できる文字・記号は、半角英数字と半角ハイフン（-）のみ
・ローマ字はすべて小文字
・半角ハイフンの位置
・文字数は、3～63文字
使用できる文字・記号は、半角英数字と半角ハイフン（-）のみ
ドメイン名に使用できる文字・記号は、半角英数字と半角ハイフン（-）のみです。
ローマ字はすべて小文字
ドメイン名のローマ字は、すべて小文字です。
大文字で入力しても小文字に変換されます。
半角ハイフンの位置
半角ハイフンは、最初と最後には使えません。
また、3文字目と4文字目には連続して使えません。
文字数は、3～63文字
ドメイン名の文字数は、ローマ字だと3～63文字、日本語の文字（漢字や仮名）が含まれる場合は1～15文字です。
ドメイン名の決め方のポイント
ドメイン名を決める際のポイントとしては、以下のようなものが挙げられます。
・ブログ名と同じものにする
・ブログの内容を表すものにする
・自分の名前やニックネームを入れる
・短く覚えやすいものにする
・商標権などに気をつける
・日本語の文字は避ける
・規則性のない文字列や数字は避ける
ブログ名と同じものにする
ブログ名と同じものにするのは、わかりやすく、一番おすすめです。
ただし、ブログ名が長い場合は略したりして短くしましょう。
ブログの内容を表すものにする
ブログの内容を表すものにするのもおすすめです。
例えば英語に関するブログなら「english」「eigo」など、株に関するブログなら「stock」「kabu」などです。
自分の名前やニックネームを入れる
自分の名前やニックネームを入れるのは、雑記ブログや、ジャンルがまだ決まっていない場合、自分自身をブランディングしたい場合などにおすすめです。
以下の記事では、雑記ブログについて初心者向けに詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
短く覚えやすいものにする
ドメイン名は短く覚えやすいものにしましょう。
短くて覚えやすければ、直接アドレスバーにURLを入力して訪れてくれる割合が増えますし、SNSでシェアする際なども見栄えがよくなります。
短く覚えやすいドメイン名にするために、略したりハイフンを使ったりするとよいでしょう。
商標権などに気をつける
商標権などを侵害しないようにしましょう。
他社の社名や商品名などに類似するドメイン名を使用すると、信頼性が低下しますし、訴えられる危険性もあります。
たとえその会社や商品などを紹介する内容のブログであっても、使用しないほうがよいです。
日本語の文字は避ける
URLに日本語の文字（漢字や仮名）が入っていると、コピー&ペーストの際に、ピュニコードという長い意味不明な文字列に変換されてしまいます。
SNSでシェアしたり、他サイトが紹介してくれた際などに、そのような文字列だと非常に怪しげなURLに見えてしまいます。
トップレベルドメイン選びのポイント
トップレベルドメイン選びも重要です。
トップレベルドメインは非常に多くの種類があり、初心者は何を選んだらいいのか迷うことでしょう。
しかし、実際にはごく少数のトップレベルドメインしかおすすめではありません。
個人運営のブログにおすすめのトップレベルドメインは以下の4つです。
・.com
・.net
・.org
・.jp
.com
.comは、commercial（商業の）を表すトップレベルドメインです。
最初に誕生したトップレベルドメインの一つです。
世界で最も使われているトップレベルドメインであり、抜群の知名度と信頼度を誇ります。
望む文字列が取得可能であれば.comにすることをおすすめします。
.net
.netは、network（ネットワーク）を表すトップレベルドメインです。
最初に誕生したトップレベルドメインの一つです。
世界で2番目に有名なトップレベルドメインです。
.org
.orgは、organization（組織・団体）を表すトップレベルドメインです。
最初に誕生したトップレベルドメインの一つです。
.com.やnet、.jpに比べると知名度は劣るものの、最初に誕生したトップレベルドメインであり、もともとは非営利組織向けであったことから、信頼度は抜群です。
Wikipediaが使用しているトップレベルドメインです。
.jp
.jpは、japan（日本）を表すトップレベルドメインです。
日本国内では.comに並ぶ知名度と信頼度を誇ります。
望む文字列が.comで取得できない場合は.jpにするとよいでしょう。
ドメイン名を決める際の注意点
・信頼できるサービスかどうか
・ドメインの取得は早いもの勝ち
・初期費用・更新費用を確認する
・WHOIS情報の公開代行の可否を確認
・移管の可否を確認
・実質的に変更は難しいので慎重に
信頼できるサービスかどうか
ドメインを取得できるサービスはたくさんありますが、信頼できるサービスかどうかは非常に重要です。
上場企業が運営しているサービスであれば信頼できるでしょう。
運営元が零細企業であるようなサービスは避けたほうが無難です。
ドメインの取得は早いもの勝ち
ドメインの取得は早いもの勝ちです。
オリジナリティのある文字列なら誰かに先を越されることはあまりないかもしれませんが、考えつきやすいものなどであれば、昨日までは取得可能だったのに、今日見てみたら誰かに取得されていた、ということも起こり得ます。
よって、すぐには使わなくても、ドメイン名を決めた段階ですぐに取得しましょう。
初期費用・更新費用を確認する
初期費用や更新費用も必ず確認しましょう。
初期費用は格安なのに更新費用はすごく高いトップレベルドメインもありますので注意が必要です。
WHOIS情報の公開代行の可否を確認
WHOISとは、ドメインの登録者やIPアドレスなどに関する情報を、インターネット上で参照できるサービスです。
調べれば誰でも見られる情報のため、WHOISに個人情報が載せられると、それを悪用される恐れがあります。
それを防ぐために、WHOIS情報の個人情報の部分をドメイン取得サービス会社のものに置き換えてくれるサービスが、WHOIS情報の公開代行です。
サービス会社やトップレベルドメインによっては公開代行不可のものもありますので、確認しておきましょう。
以下の記事では、WHOISについて初心者向けに詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
移管の可否を確認
ドメインの移管とは、ドメインの管理を別のサービスに移すことです。
例えば、お名前.comからXserverドメインに移すなどです。
サービス会社やトップレベルドメインによっては移管不可のものもありますので、確認しておきましょう。
実質的に変更は難しいので慎重に
ブログ運営途中でのドメインの変更はできますが、その場合、それまで積み上げた検索エンジンからの評価が0に戻ってしまうため、実質的には難しいです。
よって、変更はできないものと考え、慎重に決定しましょう。
ドメインの取得方法
ドメインの取得方法は、以下の2つです。
・ドメイン取得サービス
・レンタルサーバーのドメイン無料サービス
ドメイン取得サービス
ドメイン取得サービスとは、その名の通り、ドメインを取得できるサービスです。
おすすめは、「お名前.com」「スタードメイン」「Xserverドメイン」などです。
「お名前.com」：国内シェア圧倒的No.1。迷ったらココ。
「スタードメイン」：安さNo.1。ポイント還元率も高い。
「Xserverドメイン」：レンタルサーバーをエックスサーバーにするならココ。
レンタルサーバーのドメイン無料サービス
レンタルサーバーサービスの中には、レンタルサーバーを契約すると、契約期間中、無料で1つか2つドメインを使えるところがあります。
おすすめは「ConoHa WING」や「エックスサーバー」などです。
独自ドメインでWordPressブログを運営するにはサーバーが必要なため、レンタルサーバーサービスの利用は必須です。
よって、ドメイン取得サービスでドメインを取得するより、レンタルサーバーを契約し、無料でドメインをもらうほうがおすすめです。
ドメイン名はSEOに影響する？
ドメイン名はSEOに影響するのかどうか気になるところだと思いますが、結論から言えば、ドメイン名は基本的にはSEOに影響しません。
トップレベルドメインもどれを選んでも同じです。
「基本的には」というのは、SNSでのシェアやブログでの紹介が忌避されるような名前だと、被リンクが得られにくくなり、SEOに悪影響を及ぼし得るということです。
しかし、それ以外ではSEOには影響はありません。
SEOにとって重要なのは、記事の質や量、被リンク、運用歴などです。
SEO対策に関しては以下の記事で初心者向けに詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
まとめ
本記事では、初心者向けに、ドメイン名の決め方やおすすめのドメイン取得方法などについて徹底解説・紹介しました。
ドメイン名は実質的に変更することができないので、慎重に決めましょう。
