「カテゴリーの順番が思い通りにならない……」
そんな小さなイライラ、実はサイトの印象や回遊率に地味に効きます。
読者やクライアントからもらう質問はだいたい次のようなものです。
「新しく作ったカテゴリーがメニューの最後に勝手に入ってしまうんだけど、先頭に出したい……」
「管理画面では並べ替えたのに、公開ページに反映されない。なぜ?」
「親カテゴリーを動かすと子がバラバラになってしまう……どう直せばいい?」
「プラグインを増やしたくない。コードやメニューだけでどうにかならない?」
「たくさんカテゴリーがあるから、毎回手作業で並べ替えるのは現実的じゃない……」
本記事では、こうしたよくある悩みをひとつずつ解決します。
初心者でもわかるように、(1)メニューで固定する方法(プラグイン不要)/(2)代表的なプラグインを使う方法/(3)テーマやテンプレートで制御する方法をステップ・チェックリストつきで丁寧に解説します。
まずは「どう見せたいか」を明確にしてから進めれば、作業時間とトラブルを大幅に減らせます。✅
初めに:表示順が決まる仕組みの基本
WordPressで画面に並ぶカテゴリーの順番は「コアの既定」「テーマやウィジェットの設定」「メニュー/手動設定」「プラグインによるカスタム順序」など、複数の要素が重なって決まります。
初心者がまず押さえておくべきポイントは次の通りです。
- 表示の“優先順位”は環境次第:同じサイトでも、テーマや使っているウィジェット・関数によって並び方が変わります。
- 用語を正しく理解することが大事:表示順を変えたいときに「これが何を指すのか」をわかっていないと迷います(後述の用語説明を参照してください)。
- 最終表示はキャッシュやテンプレートの影響を受ける:順序を変えたのに画面に反映されない場合は、キャッシュやテーマファイルが原因のことが多いです。
ポイント:まず「どこ(どの機能・ウィジェット・テンプレート)」でカテゴリーを表示しているかを確認すると、対処が早くなります。🔍
デフォルトの並びルール(日時・ID・アルファベット順など)
カテゴリー(=ターム)そのものに「作成日時」を示す標準フィールドはありませんが、並びを決める典型的な基準は以下の通りです。
| 並び基準 | 説明 | 使われやすい場面 |
|---|---|---|
| 名前(name・アルファベット順/五十音) | ターム名を文字列順で並べる。多くの標準関数の既定値。 | カテゴリー一覧ウィジェット、get_terms()の既定など |
| ID(term_id) | データベース上の登録ID順。登録順=作成順に近い(ただし途中で削除→再作成すると順序ズレ) | 内部的な順序確認やカスタム処理 |
| 投稿数(count) | そのカテゴリに属する公開投稿数で降順/昇順 | 人気順に見せたいとき(多くのウィジェットで選択肢あり) |
| スラッグ(slug) | 英字スラッグ順。URL名ベースの並びが必要なとき | 管理上スラッグで統一している場合 |
| メニュー順(外部で設定) | 「外観 → メニュー」での並び順はメニュー専用の順序が優先 | ナビゲーションに固定順で表示したいとき |
| プラグインによるカスタム順(term_order など) | プラグインが追加する並びフィールドを使う。ドラッグ&ドロップで直感的に並べ替え可能 | 頻繁に並び替える/多数のカテゴリがあるサイト |
注意点(初心者向け)
- 「日時で並ぶ」と思いがちですが、投稿(記事)の並びは日時が基準。一方でカテゴリー(ターム)の並びは通常は名前など文字ベースのことが多いです。
- 実際には テーマやウィジェットの実装 が優先されるため、管理画面で順序を変えても表示に影響しないケースがある点に注意してください。⚠️
実例メモ(イメージ)
get_terms()を使うテンプレートなら「orderby」引数で名前・id・countなどが指定できます。- ナビゲーションメニューに追加したカテゴリは、メニューの順序が最優先で表示されます。
ターム(カテゴリ/タグ/カスタム分類)に関する基本用語と親子構造の扱い
並び替えを安全に進めるには、まず用語の整理をしましょう。
基本用語(簡潔)
- タクソノミー(taxonomy):分類の種類。例)
category(カテゴリ)、post_tag(タグ)、カスタムタクソノミー。 - ターム(term):その分類に含まれる個々の項目。例)「旅行」「料理」などのカテゴリー。
- term_id:タームを特定するデータベース上のID。内部識別子です。
- 階層(hierarchical):親子関係を持てる分類(カテゴリーは階層あり、タグは階層なしが一般的)。
親子構造の扱い(表示上のポイント)
- 階層のあるターム(カテゴリ)は親 → 子の構造で表示されるのが基本です。子は通常、親の後に続きます。
- 親と子で独立した並び基準を持てる場合と、親の下で子だけを別ルールで並べる場合があります。表示方法はテーマやプラグインによるため、どちらになるかを確認してください。
- メニューやプラグインで「階層を維持したままドラッグ&ドロップで並べ替え」できるものが多く、親子の移動や入れ替えが直感的にできます。
親子の表示例(ツリー)
- 旅行(親)
- 国内(子)
- 海外(子)
- 料理(親)
- 和食(子)
- 洋食(子)
このように、表示順を変えるときは親の位置と親の下での子の順序、両方を意識する必要があります。
運用上の注意点とおすすめルール
- 固定の並びが必要なら「外観 → メニュー」で管理」:メニュー方式は最も確実で表示崩れが少ないです。✅
- サイト内の表示が多岐にわたる(ウィジェット・アーカイブ・カスタムタクソノミー)ならプラグインで一括管理:プラグインは一度並べれば様々な箇所で反映しやすいです。🔁
- テーマ独自のテンプレートがある場合は、まずテーマの設定を確認すること:テンプレート側で並びを上書きしていると、管理でいくら変えても反映しません。
おまけ:よくあるトラブルとチェックリスト
表示が変わらないときに確認すること
- どの機能で表示しているか?(メニュー/ウィジェット/テンプレート関数)
- キャッシュをクリアしたか?(ブラウザ・プラグイン)
- テーマが独自に並びを制御していないか?(子テーマがある場合はそちらを確認)
- 親子関係の位置まで変更しているか?(親の位置が変わると子の表示にも影響)
- バックアップは取っているか?(大規模な変更前には必ず)
まとめ:
カテゴリーのデフォルト並びは「名前・ID・投稿数など」が代表ですが、最終的な表示順はテーマ/ウィジェット/メニュー/プラグインのどれが表示を担っているかで決まります。まず表示箇所を特定し、必要ならメニューで固定するかプラグインで一括管理するのが初心者には扱いやすい方法です。🎯
プラグインを使わずに順序を制御する手段
プラグインを導入せずにカテゴリーの表示順をコントロールする代表的な方法を、初心者向けにわかりやすく整理します。
ここでは「ナビゲーションメニュー」「テーマ/コード(テンプレート)」「CSSによる見た目の並べ替え」の3つを扱い、それぞれの手順・メリット・注意点を示します。
最後に確認方法も必ず行ってください。
ナビゲーションメニューで順番を固定する手順
ナビゲーションメニューを使うと「表示順を完全に固定」でき、初心者に最もおすすめの方法です。追加・削除が手作業になる点だけ注意してください。
メリット
- 表示が確実に反映される(テーマの多くはメニュー優先)
- ドラッグ&ドロップで直感的に並べ替え可能
- 親子構造もそのまま扱える
デメリット
- カテゴリを新しく作ったときはメニューに手動追加が必要
- サイト内の他の「自動的に表示される箇所」には反映されないことがある
新しいメニューを作る方法(操作の流れ)
- 管理画面で「外観」→「メニュー」を開く。
- 「新しいメニューを作成」をクリックしてメニュー名を入力し「メニューを作成」。
- 左側の「カテゴリー」ボックスから表示したいカテゴリにチェックを入れて「メニューに追加」をクリック。
- 追加された項目をドラッグして順序を整える。親子にしたいときは少し右にずらす(階層化)。
- 「メニューの位置」(テーマの表示場所)を設定するか、後でウィジェットに割り当てる。
- 「メニューを保存」を必ずクリック。
補足(ブロックエディタ/ナビゲーションブロック)
新しいWPでは「外観 → エディター(サイトエディター)」やブロックの「ナビゲーション」ブロックで同様の管理ができます。操作の選択肢が複数ありますが、基本は「作る→追加→並べ替え→保存」です。
メニュー内でカテゴリーの並べ替えをする方法
- 管理画面のメニュー編集画面でドラッグ&ドロップするだけ。
- 親子関係を変えたい場合は、メニュー項目を横にずらす(インデント)と階層化されます。
- 順番を変えたら必ず保存すること。保存忘れが最も多いミスです。
メニューをウィジェットとしてサイトに表示する設定方法
- 「外観」→「ウィジェット」へ移動(または「外観」→「カスタマイズ」→「ウィジェット」)。
- 「ナビゲーションメニュー」ウィジェット(もしくは「カスタムメニュー」)を、表示したいサイドバーやフッターの領域にドラッグ&ドロップ。
- ウィジェット設定で先ほど作成したメニューを選択して保存。
- 表示を確認(フロントを再読込)。
注意:テーマによっては「メニューを表示するための専用ウィジェット名」が異なります。ウィジェット画面で選べるメニュー一覧に新しいメニューが表示されない場合は、メニューが正しく保存されているか確認してください。
テーマやコード(テンプレート)での表示順カスタマイズ
テーマのテンプレートを直接編集して、出力側で並びを指定する方法です。少し技術的ですが、柔軟に制御できます。子テーマやテンプレートのバックアップを必ず取りましょう。
利用シーンの例
- サイドバーのカテゴリ一覧を特定のルール(ID順・投稿数順など)で表示したい
- テーマが自動で並べてしまい、それを上書きしたい
簡単なテンプレート例(wp_list_categories()の使用)
テーマの該当テンプレート(例:sidebar.phpやcategory.php)で、wp_list_categories()の引数を変更します。
以下は名前順(昇順)で出す例です。
<?php
wp_list_categories( array(
'orderby' => 'name', // name, id, count, slug など
'order' => 'ASC',
'title_li'=> '', // 見出しを消す
) );
?>
よく使うorderbyの値
name:名前(アルファベット/五十音)id:term_id(登録順に近い)count:投稿数(多い順 or 少ない順)slug:スラッグ順
テンプレ編集の注意点
- 子テーマを使うか、編集前にテンプレートのバックアップを必ず保存する。
- テーマアップデートで上書きされないようにする(子テーマ推奨)。
- PHPやテンプレートをいじる場合は、エラーで表示崩れやサイトダウンする可能性があるので慎重に。
テーマやCSSでの表示順カスタマイズ(表示列や見た目の変更)
CSSで見た目上の順序を入れ替える方法は「DOM(構造)はそのまま」にして視覚的な順序だけを変える手段です。補助的に使うのが安全です(アクセシビリティや検索エンジンへの影響に注意)。
メリット
- テーマを編集せずに比較的簡単に見た目を変えられる
- 一時的な見た目調整に向く
デメリット
- 実際のDOM順序は変わらない → スクリーンリーダーや一部のCSS非対応ブラウザでは期待通りにならない
- 動的に生成されるリスト(項目が増減する)には維持が面倒
CSSで視覚的に順序を変える例(flexboxのorderを使用)
以下は、カテゴリウィジェット(例:.widget_categories ul > li)の表示順をCSSで変える例です。
(注:nth-child()の指定は元のDOM順に依存します)
/* 見た目で順序を入れ替える例 */
.widget_categories ul {
display: flex;
flex-direction: column; /* 縦並びを維持 */
}
.widget_categories ul > li:nth-child(1) { order: 3; } /* 元1番目を3番目に */
.widget_categories ul > li:nth-child(2) { order: 1; } /* 元2番目を1番目に */
.widget_categories ul > li:nth-child(3) { order: 2; } /* 元3番目を2番目に */
注意点
nth-child()の指定は「固定の項目数・順序」の場合のみ有効。カテゴリが増減すると対応が必要。- スクリーンリーダーはDOM順を読み上げるため、視覚順と読み上げ順が異なる点に注意。アクセシビリティを重要視するならDOMを直接並べ替える方法を優先してください。
表示列(カラム)をCSSで切り替える例(見た目の整え方)
カテゴリを2列表示や3列表示にする場合の簡単なCSS例:
.widget_categories ul {
display: flex;
flex-wrap: wrap;
gap: 0.5rem;
}
.widget_categories ul > li {
width: calc(50% - 0.5rem); /* 2列にする例 */
box-sizing: border-box;
}
変更結果の確認方法(フロントとキャッシュのチェック)
順序を変えたら必ず表示確認を行ってください。反映されないケースの原因は多いですが、チェックリストに沿えば原因特定が早くなります。
表示確認チェックリスト(順に確認)
- 保存したか:メニューやテンプレート編集後に「保存」忘れがないか。
- キャッシュのクリア:ブラウザキャッシュ・CDN・ページキャッシュ(WPキャッシュプラグイン)をクリア。
- 別ブラウザ/シークレットモードで確認:ローカルのキャッシュが原因か確認。
- PC・スマホ両方で確認:レスポンシブ時に崩れることがあるため。
- テーマのテンプレート優先の確認:テンプレート側でorderby指定が上書きしていないか(テンプレートを編集した場合はその挙動も確認)。
- 親子構造の確認:親の位置が変わった場合、子の表示が想定通りか確認。
- アクセシビリティ確認(必要なら):スクリーンリーダーやソースの順序をチェック(CSSで見た目だけ変えた場合に問題になりやすい)。
トラブルシューティングの簡単なヒント
- 表示が変わらない → テーマが独自に
wp_list_categories()やget_terms()でorderbyを上書きしている可能性。テーマの該当コードを探す。 - 変更したのにフロントで古い順序が出る → キャッシュ(ブラウザ、プラグイン、CDN)を順にクリア。
- 新しいカテゴリが自動でメニューに入らない → メニューは手動管理。自動化したいならコード(テンプレート)で
wp_list_categories()を利用。
比較表:方法ごとの特徴
| 方法 | 初心者向け度 | 永続性(反映先) | 更新の手間 | 注意点 |
|---|---|---|---|---|
| メニュー(ウィジェット) | ★★★★★ | テーマのメニュー出力箇所に確実に反映 | 手動追加が必要 | 一番確実。メニューに追加忘れに注意 |
| テンプレートでorderby指定(PHP編集) | ★★☆☆☆ | サイト内のテンプレート表示に反映 | 自動(カテゴリ追加で反映) | コード編集が必要。子テーマ推奨 |
| CSSで視覚的に並べ替え | ★★★☆☆ | 見た目だけ変更(DOMはそのまま) | 項目変化に応じて更新必要 | アクセシビリティやSEOに注意 |
最後に:初心者への推奨フロー
- まずはメニュー方式で表示箇所を固定してみる(最も安全でわかりやすい)。✅
- 「自動的に反映させたい」「テンプレート全体で統一したい」なら、テンプレートの
orderbyを編集(バックアップ&子テーマ推奨)。🔧 - 一時的な見た目調整はCSSで対応するが、アクセシビリティ面は必ず確認する。⚠️
- 変更後は必ずキャッシュ削除/PC・スマホ確認を行う。
プラグインを使わずに順序を制御する手段(補足)
WordPressプラグインを使うと、管理画面からドラッグ&ドロップで直感的にタームの順序を変えられるなどの利便性が得られます。
プラグインは複数の表示箇所(カテゴリ・タグ・カスタムタクソノミー)に一括で反映できる点が大きな利点です。
プラグインを使うメリット(いつプラグインが向いているか)
プラグイン導入を特におすすめするケース
- カテゴリ数が多い/階層が深い:親子関係を保持しつつ大量の項目を管理したい場合、ドラッグ&ドロップで並べ替えられるプラグインが作業を大幅に楽にします。
- 頻繁に表示順を変更する:季節ごとの入れ替えやキャンペーン対応など、頻繁に順序を入れ替える運用なら手動メニューよりプラグインの方が効率的です。
- 複数のタクソノミー(カスタム分類)を一括管理したい:カスタムタクソノミーやカスタム投稿タイプの順序まで管理したい場合は、対応プラグインが便利です。
- 一貫した反映を求める場合:テーマやテンプレートの実装差に左右されず、管理画面で設定した順序をサイト全体で反映させたい時に有効です。
短いまとめ:手間を減らして確実に反映したいならプラグインが向いています。ただし「軽微で一箇所だけ表示する」用途ならメニューやテンプレート編集でも十分です。
選ぶときのチェックポイント(安全に・後悔しないための確認項目)
プラグインを選ぶときは以下を必ずチェックしてください。ここを怠ると、互換性トラブルやセキュリティ不具合に繋がります。
- 対応する分類(taxonomy)の範囲を確認する
- 「カテゴリーのみ」「タグも対応」「カスタムタクソノミー対応」など、扱える対象を確認しましょう。カスタムタクソノミーを管理したいなら、その対応が必須です。
- 管理画面の操作性(使いやすさ)
- ドラッグ&ドロップで直感的に操作できるか、親子の入れ替えが簡単かなどを見てください。操作しづらいと運用コストが上がります。
- 最終更新日・対応WordPressバージョン・アクティブインストール数
- 長く更新されていないプラグインは互換性やセキュリティの問題が出やすいので、最終更新日が近いか/現在のWPバージョンで問題ないかを確認してください。
- 権限要件(誰が並べ替えできるか)
- 管理者だけでなく編集者にも許可したい場合、必要な権限(capability)を確認。プラグインによっては最低限の権限で操作できるものもあります。
- パフォーマンス影響と読み込み(フロントへ与える影響)
- 管理画面だけでなくフロントにフィルターをかけて順序を反映する仕組みのプラグインは、条件次第でクエリに影響するので軽量性を確認しましょう。
- サポート体制・評判・既知の脆弱性の有無
- プラグインに既知の脆弱性や過去の問題報告があるか確認します。特に人気プラグインは定期的に脆弱性情報をチェックする価値があります。例:ある並び替え系プラグインに脆弱性報告が出ているケースがありますので、導入前に確認してください。
プラグイン候補の比較(初心者向け・一目でわかる表)
| プラグイン名 | できること(概要) | 向いている用途 | 注意点/ひとこと |
|---|---|---|---|
| Category Order and Taxonomy Terms Order | 管理画面でドラッグ&ドロップ、カテゴリとカスタムタクソノミーに対応。設定不要でフロントにも反映されることが多い。 | 汎用的にカテゴリ/タクソノミー順を管理したい場合 | 多くのテーマで動作実績あり |
| Custom Taxonomy Order | シンプルで軽量、タクソノミーごとの順序管理に特化。 | カスタム分類だけを管理したい場合 | 管理画面が軽い。 |
| Intuitive Custom Post Order | 投稿/固定ページ/カスタム投稿・タクソノミーまで並べ替え可能。 | 投稿やカスタム投稿の順序も同時に操作したい場合 | 過去に脆弱性報告や互換性問題の報告があるので注意。 |
| Simple Taxonomy Order | コアタクソノミー(カテゴリ・タグ)とカスタムタクソノミーをドラッグで並べ替え。簡単導入向け。 | 手早くシンプルに並べ替えたい場合 | 軽量で管理が楽。 |
| WP Category Sort | カテゴリ専用の軽量な並び替えプラグイン(ドラッグ操作)。 | カテゴリだけを扱う小規模サイト向け | 開発のアクティビティを確認してから導入推奨。 |
補足:上表は代表的な選択肢の概観です。実際は「最終更新日」「対応WPバージョン」「レビュー」「サポート」などを個別に確認してから導入してください。
導入フロー(安全に進めるための手順)
- 要件整理:扱う分類(category/tag/custom taxonomy)・運用頻度・権限をまとめる。
- 候補選定:上の表を参考に2〜3個ピックアップ。
- 互換性チェック:プラグインの最終更新日・対応WPバージョン・PHPバージョンを確認する。
- バックアップ:導入前にデータベースとサイトファイルのバックアップを取得する。絶対に必須。
- テスト環境で動作確認:可能ならステージングで有効化→並べ替え→フロント反映をテスト。
- 本番導入:問題なければ本番で有効化。必要に応じて権限設定を行う。
- 運用チェック:定期的にプラグインの更新通知・脆弱性情報を確認し、WP本体と併せて更新する。
最後に:初心者への実務アドバイス
- まずは目的を明確に(カテゴリのみ?カスタムタクソノミーも?投稿の順序も?)。
- 軽い運用なら「Simple Taxonomy Order」や「WP Category Sort」のような軽量プラグインを検討。
- 多機能で広く使われているものは「Category Order and Taxonomy Terms Order」などが無難な選択肢です。導入前に最終更新日や互換性をチェックしてください。
- セキュリティ面は必ず確認:プラグインに脆弱性が報告されることがあるため、導入後も情報収集を続けましょう。
代表的な並び替えプラグインと用途別まとめ
以下では、導入前に押さえておきたい共通の準備事項を簡潔に述べた後で、各プラグインごとに「特徴」「適した使い方」「導入後の基本操作」「利点と注意点」を初心者向けにわかりやすくまとめます。
導入前の共通チェックリスト(必須)
- バックアップを取る(データベース+ファイル)。
- ステージング環境があれば先にテストする。
- 使用中のテーマや他プラグインとの互換性を確認する。
- 管理権限(誰が並べ替えできるか)を事前に決める。
Category Order and Taxonomy Terms Order(汎用的ドラッグ&ドロップ)
特徴
- 管理画面で直感的にドラッグ&ドロップして、カテゴリ・タグ・カスタムタクソノミーの順序を変更できる汎用プラグインです。多くのテーマ・出力関数に対してそのまま反映されるケースが多く、初心者でも使いやすいのが長所です。
向いている場面
- 多数の分類を一元管理したいサイト(カテゴリ+カスタムタクソノミーが混在)。
- 管理画面から手軽に順序を変えたい運用(頻繁に並び替える)。
導入後の基本操作(初心者向け)
- 管理画面 → プラグイン → 新規追加 → プラグイン名で検索 → インストール → 有効化。
- 管理メニューに追加される「Order(並び替え)」系の画面を開く。
- 対象のタクソノミー(カテゴリーなど)を選び、項目をドラッグ&ドロップで並べる。
- 保存して、フロントで反映を確認(キャッシュがある場合はクリア)。
利点
- GUIで直感的に並び替えできるため学習コストが低い。
- 複数タクソノミーを一つの操作画面で管理できることが多い。
注意点
- テーマや他のプラグインが独自に出力順を強制している場合、期待どおり反映されないことがある(その場合はテンプレートの
orderby指定を確認)。 - 大量タクソノミーで操作画面が重くなる場合があるので、サイト規模に応じた運用を。
Custom Taxonomy Order(タクソノミー単位の順序管理)
特徴
- タクソノミー(分類)ごとに専用の並び替え画面を持つ、シンプルで軽量なタイプのプラグインです。カテゴリだけ/特定のカスタムタクソノミーだけ管理したい場合に向いています。
向いている場面
- 特定のカスタムタクソノミーだけ順序管理したい(例:製品カテゴリーだけ並べたい)小〜中規模サイト。
- 管理画面はシンプルで速度重視の環境に適する。
導入後の基本操作(初心者向け)
- プラグインをインストール・有効化。
- メニューに追加された該当タクソノミーの「Order」画面を開く。
- 親子の順序をドラッグして並べ替え、保存。
- 必要に応じてフロントの表示を確認(子の表示位置や階層の維持をチェック)。
利点
- 軽量で管理画面の負荷が低い。
- タクソノミー単位で細かく制御できる。
注意点
- 汎用性はやや低く、他タクソノミーも同時に扱いたい場合は別プラグインが必要になることがある。
- 一部テーマでは自動反映されないことがあるので、反映先(ウィジェットやテンプレート)との整合を確認する。
Intuitive Custom Post Order(投稿とカスタム投稿の並びに強い)
特徴
- 元々は投稿・固定ページ・カスタム投稿の順序変更に強みがあるプラグインですが、タクソノミーの順序も扱える設定があるものが多いです。投稿一覧の表示順を直感的に変えたい場合に便利です。
向いている場面
- 記事(投稿)の表示順を優先的に制御したい(トップページやアーカイブで手作業で順番を決めたい)。
- カスタム投稿タイプ(ポートフォリオ/商品一覧等)で順序が重要な場合。
導入後の基本操作(初心者向け)
- プラグインをインストール・有効化。
- 「Order」表示が投稿一覧や専用画面に追加される場合はそこからドラッグで順序を変更。
- 必要に応じてプラグイン設定でどの投稿タイプに反映するかを指定する。
- フロントでorderby(テーマの出力)に影響しているか確認。
利点
- 投稿単位で並べ替えられるため、記事の“手動キュレーション”に最適。
- カスタム投稿の表示制御に強い。
注意点
- サイト内のクエリ(
WP_Query)に影響を与えるため、パフォーマンスへの配慮が必要(大量データ時の表示速度)。 - 過去に互換性や脆弱性の報告があったプラグインもあるため、最終更新日の確認と定期的なアップデートを推奨。
WP Category Sort(軽量にカテゴリー順を変えたい場合)
特徴
- 名前の通りカテゴリ専用の軽量プラグインで、基本的な並べ替え機能(ドラッグ&ドロップ)が揃っています。UIはシンプルで初心者向け。
向いている場面
- カテゴリだけを管理したい小規模サイト。
- 管理画面はシンプルで使いやすい方が良いが、多機能は不要、という運用。
導入後の基本操作(初心者向け)
- プラグインをインストール→有効化。
- 専用画面または「投稿→カテゴリー」から並べ替え画面に移動。
- 順序をドラッグ&ドロップで整え、保存。
利点
- 軽量で動作が速い。設定も迷わず短時間で導入可能。
- 必要最小限の機能に絞られているため、管理が楽。
注意点
- カスタムタクソノミーや投稿の順序は扱えないことが多い(カテゴリ専用)。
- 将来的に機能拡張が必要になった場合は別プラグインに乗り換える必要がある。
比較表
| プラグイン | 主な対象 | 利便性 | 軽さ(管理画面負荷) | 初心者向け度 |
|---|---|---|---|---|
| Category Order and Taxonomy Terms Order | カテゴリ・タグ・カスタムタクソノミー | 高(汎用) | 中 | ★★★★☆ |
| Custom Taxonomy Order | タクソノミー単位 | 中 | 高(軽量) | ★★★★☆ |
| Intuitive Custom Post Order | 投稿・カスタム投稿(+タクソノミー) | 高(投稿向け) | 中〜低(用途で変動) | ★★★☆☆ |
| WP Category Sort | カテゴリ専用 | 中 | 高(とても軽い) | ★★★★★(カテゴリ専用なら) |
おまけ:導入後の運用ヒント
- 反映確認は必ず行う:並べ替え後はPC/スマホで表示確認し、キャッシュプラグインやCDNがある場合はキャッシュをクリアする。
- 権限設定:編集者にも操作を許すか否かはサイト運用ポリシーに合わせて設定する(プラグインによっては権限変更のフックあり)。
- パフォーマンスに注意:並び替えをフロントで強制するプラグインはクエリに影響するため、カテゴリー数が極端に多い場合は軽量プラグインかテンプレートでのorderby指定を検討する。
- 更新管理:プラグインは常に最新の状態に保つ。特に人気プラグインは脆弱性情報が出ることがあるため、定期的なチェックを。
- 最終的な選び方:
- カテゴリだけでOK → WP Category Sort(軽さ優先)
- 複数タクソノミーを管理 → Category Order and Taxonomy Terms Order(汎用)
- 投稿/カスタム投稿の順序も重要 → Intuitive Custom Post Order
- タクソノミーごとに軽く管理したい → Custom Taxonomy Order
プラグイン導入から並べ替え実行までの共通手順
プラグインでカテゴリー順を管理する流れを初心者でも迷わないように段階ごとに説明します。
大きく「準備」「導入」「実行」「検証/ロールバック」の4フェーズです。
プラグインの導入手順(管理画面ログイン → プラグイン追加 → 検索 → インストール → 有効化)
流れ
- WordPress 管理画面にログインする(管理者権限で)。
- 左サイドバーの「プラグイン」→「新規追加」を開く。
- 検索ボックスに目的のプラグイン名(または「category order」などのキーワード)を入力する。
- 該当プラグインの「今すぐインストール」をクリック → インストールが終わったら「有効化」をクリック。
- 有効化後、管理メニューに新しいメニュー(例:Order / Taxonomy Order)が追加されているか確認する。
ポイント(失敗を防ぐ)
- 必ず管理者権限のアカウントで作業する。
- インストール直後に有効化だけせず、まずプラグインの設定ページや使い方説明を確認するのが安全です。
- 有効化と同時に不要な設定が自動で適用される場合があるので、即時フロント確認は後述の検証手順と合わせて行うと安心です。✅
導入前の注意点(サイトのバックアップとテスト環境の推奨)
プラグイン導入前に必ず行う「必須作業」と「推奨作業」を分けて説明します。ここを飛ばすと復旧が大変になるので必ず実施してください。
必須:最低限の準備(やらないと危険)
- データベースのバックアップ(例:phpMyAdminでエクスポート、または wp-cli の
wp db export)。 - サイトファイルのバックアップ(
wp-contentフォルダを含む)。 - バックアップが取れたことを確認:バックアップファイルがダウンロードできるか、サイズが妥当かをチェック。
推奨:安全運用のための追加策
- ステージング環境で先にテスト(可能なら本番コピーで動作確認)。
- プラグインの最終更新日/対応 WordPress バージョンを確認して大きく古いものは避ける。
- 本番での作業時間はアクセスが少ない時間帯を選ぶ(夜間や業務外)。
バックアップ方法比較(簡易表)
| 方法 | 何を取るか | 長所 | 短所 |
|---|---|---|---|
| phpMyAdminエクスポート | データベース | 無料で確実/細かく制御可 | 初心者は操作に慣れが必要 |
WP-CLI (wp db export) | データベース | スクリプト化できる/速い | サーバーにSSH権限が必要 |
| サーバーのファイルコピー(FTP/SFTP) | wp-content 等 | ファイルごと丸ごと保存 | 転送に時間がかかる |
| バックアッププラグイン | DB + ファイル | ワンクリックで簡単/スケジュール可 | プラグイン依存・追加負荷の可能性 |
ワンポイント:時間が取れない場合でも「データベースだけは絶対バックアップ」を徹底してください。プラグインで設定が壊れた場合でもDBがあれば元に戻せます。🛟
並べ替え操作の典型(ドラッグ&ドロップで順序変更 → 保存 → 表示確認)
プラグインごとにUIは若干異なりますが、操作の本質は同じです。ここでは一般的な操作手順と検証・よくあるつまずきを示します。
典型的な操作手順
- 管理画面で該当プラグインの「並べ替え」画面を開く(例:「Order Terms」「Taxonomy Order」など)。
- 並べ替えたいタクソノミー(カテゴリ/タグ/カスタム分類)を選択する。
- 項目をドラッグ&ドロップで移動する。親子関係を変更する場合はインデントで階層化することが多い。
- 並べ替えたら必ず保存ボタンをクリック。自動保存のプラグインもあるが確認は必須。
- フロント(公開ページ)で表示を確認。必要ならキャッシュをクリアして再読み込み。
保存後の確認チェックリスト
- フロントが実際に反映されているか(PC・スマホ両方)。
- ウィジェットやメニューなど、複数の表示箇所で期待通りか。
- キャッシュ(ブラウザ、WPキャッシュプラグイン、CDN)はクリアしたか。
- 親子関係・子カテゴリーの順序も崩れていないか。
よくあるつまずきと対処法
- 反映されない → キャッシュをクリア、続いてテーマがorderbyを上書きしていないか確認。
- 順序が保存されない → ブラウザのJavaScriptエラーやプラグイン間の競合を疑う(ブラウザの開発者ツールでコンソール確認)。
- 子カテゴリーの位置がおかしい → 親の位置を先に確認し、再度階層を直す。
操作例(イメージ)
管理画面 → Order Terms
↓
タクソノミー:category を選択
↓
[旅行] ← ドラッグ
[料理]
[生活] ← ドロップ位置を変更して保存
↓
[保存] をクリック
↓
フロントで確認(キャッシュクリア)
検証とロールバック(問題が起きたときの最短手順)
簡単なロールバック手順
- 変更直後に不具合が出た → まずブラウザキャッシュとWPキャッシュをクリア。
- 不具合が続く → 「最後に取ったバックアップ」を用いてDBを復元(phpMyAdmin や wp-cli を利用)。
- プラグインが原因なら → 該当プラグインを一時無効化して挙動を確認。
- 元に戻せない複雑な問題 → サーバーのファイルバックアップを上書きして復旧。
検証項目(短いチェックリスト)
- サイトの主要機能(投稿表示・検索・閲覧)が正常か。
- 管理画面にエラーが出ていないか(ダッシュボードを確認)。
- 他のプラグインやテーマ機能に影響が出ていないか。
実務で役立つ少し高度なコツ
- ステージングでの検証を習慣化:本番でのトラブルを極力避けられます。
- 変更ログを残す:並べ替え作業をした日付・担当者・目的を記録しておくと戻すときに便利。
- 自動バックアップの設定:プラグイン導入前後はバックアップ頻度を上げる。
- 小さく変更→確認の繰り返し:大量に一度に並べ替えず、少しずつ確認しながら進めるとリスクが下がる。🔁
最後に
要点:導入前にバックアップを確実に取り、ステージングでテスト→本番でプラグインを有効化→ドラッグ&ドロップで並べ替え→保存→キャッシュクリア→フロント確認、という流れを守れば安全に運用できます。
困ったらまずはバックアップ復元を最優先にしてください。
「Category Order and Taxonomy Terms Order」を使う際の詳細
以下では、このプラグインを使って安全かつ確実にカテゴリ(およびその他タクソノミー)の順序を管理する方法を、初心者向けに懇切丁寧にまとめます。
重要なポイント(インストール/権限/親子の扱い/自動ソート/トラブル対処)ごとにわかりやすく解説します。
インストールと初期設定の流れ(重要な設定項目)
手順(簡潔)
- 管理画面に管理者でログイン→「プラグイン」→「新規追加」。
- 検索欄に「Category Order and Taxonomy Terms Order」と入力して検索。
- 「今すぐインストール」→「有効化」。
- 有効化後、管理メニューに「Taxonomy Order」や「Order Terms」などの項目が追加されるのでそこを開く。
初期設定で確認すべき重要項目
- 対象タクソノミーの選択:カテゴリ(category)だけでなくカスタムタクソノミーも選べるので、並べ替え対象を確認します。
- 自動適用(Autosort)の有無:プラグインは「フロントでのクエリにカスタム順序を自動適用する」設定を持つ場合があります。テンプレート側で独自ソートを行っているときは、この自動適用をオフにしてカスタムコードで制御することが可能です。
- 管理画面の表示設定:管理画面の用意された並べ替えページ(Taxonomy Order)で、どの投稿タイプ/タクソノミーに対してリンクが追加されるか確認します。
ワンポイント:有効化直後はまずプラグイン画面を開いて、どのタクソノミーが一覧化されているか確認してください。UI上で選択できないタクソノミーは後述の「カスタムタクソノミー対応」で確認が必要です。🔎
管理画面での並べ替え操作(親子関係の扱い・ドラッグ操作)
操作の流れ(一般的)
- 管理メニューの「Taxonomy Order」や「Posts → Taxonomy Order」などの該当画面で、対象のタクソノミーを選択。
- 表示されたリストをドラッグ&ドロップで上下に移動して順序を入れ替える。
- 親子関係を変えたい場合は、子を右にインデント(少しずらす)して階層化する。
- 並べ替え後は必ず保存(Update Order 等)をクリック。
UIのポイント
- 多くの画面は階層をそのまま表示するため、親→子の構造が視覚的に確認しやすくなっています。
- 項目が多い場合、管理画面が重くなることがあるので少しずつ並べ替えると安全です。
親子カテゴリーがある場合の並べ替えルール(親の位置と子の順序)
- 親の表示位置が基準:親カテゴリーを移動すると、それにぶら下がる子カテゴリー全体の表示順に影響します。つまり「親の位置」をまず決め、その親の下で子の順序を調整するのが基本フローです。
- 子は親の下にまとまる:通常、子カテゴリーは親カテゴリーの直下に表示され、子同士の相対順を個別に設定できます(親の位置を変えずに子の順序だけ入れ替え可能)。
- 階層を崩さない運用:深い階層(親→子→孫)になる場合は、誤って親を別の親の下にドラッグしないよう注意しましょう。大きな移動は一度に大量に変更せず、小分けに保存するのが安全です。🔧
例(イメージ)
- 親A
- 子A-1
- 子A-2
- 親B
- 子B-1
このとき「親B」を親Aの前に移動すると、子B-1も一緒に移動してきます。子の表示順は親Bの下で別途調整します。
自動ソート/デフォルトソートとの併用設定について
- 自動ソート(Autosort)機能:プラグインには「並べ替えた順序をフロントのクエリに自動で適用する」オプションがあり、これを有効にするとテーマ側で特段の対応をしなくても順序が反映されるケースが多いです。逆にテーマ側が
orderbyを強制していると、思ったように反映されないことがあります。 - 併用の設計:テーマやカスタムテンプレートで特定の
orderby(例:nameやcount)を指定している場合、プラグインの自動適用をオフにして、テンプレートでterm_orderやプラグイン提供の関数を明示的に使うと確実です。開発者向けには、プラグインが追加するterm_order(または類似フィールド)でソートする方法がドキュメントやフォーラムで言及されています。
運用アドバイス:まずは自動適用をオンにして反映状況を確認し、テーマやキャッシュの影響で期待どおりでなければオフにしてテンプレで明示制御するのがトラブルを減らすコツです。✅
最低必要な管理権限(誰が並べ替えできるか)
- デフォルトでは管理者権限での実行が確実:多くのサイトではプラグインの操作は管理者(Administrator)に限定されます。
- タクソノミー固有の権限に依存する場合あり:カスタムタクソノミーは登録時に割り当てられた権限(capabilities)により、編集者(Editor)やカスタム権限でも操作可能になることがあります。実際には「そのタクソノミーを管理できるcapability」を持つユーザーだけが並べ替え可能です。
- 権限を変更したいとき:必要に応じて権限プラグイン(User Role Editor等)で「manage_categories」や該当capabilityを編集者に付与するか、サイトポリシーに合わせて権限運用を検討してください。
カスタムタクソノミーやカスタム投稿タイプでの適用方法
- 複数タクソノミー対応:同一のカスタム投稿タイプに複数のタクソノミーがある場合、プラグイン画面で対象のタクソノミーを選択して個別に並べ替えが可能です。
- カスタム投稿との組み合わせ:カスタム投稿タイプの一覧やアーカイブ表示でタクソノミー順を反映させたい場合、テンプレートで
get_terms()/WP_Term_Queryのorderbyにterm_order(プラグインが設定する順序)を指定するか、自動ソートを利用します。開発が必要なケースは、テンプレート側でのクエリ調整になります。
実務的メモ:WooCommerceなど独自にタクソノミーを扱うプラグインがある場合は、動作検証を必ず行ってください。テーマや他プラグインとの相性により、追加の調整が必要になることがあります。🔍
トラブルシューティングの基礎(反映されないときのキャッシュ・テーマ優先問題)
よくある症状と確認手順
- 変更したのにフロントに反映されない
- ブラウザキャッシュ・WPキャッシュプラグイン・CDN(Cloudflare等)を順にクリア。
- テーマが
orderbyで順序を固定しているかテンプレートをチェック。テンプレートで明示的にorderbyが書かれているとプラグインが反映されないことがあります。
- 並べ替えの保存に失敗する/UIが動作しない
- ブラウザのJavaScriptエラー(プラグイン間の競合)を開発者ツールで確認。プラグインを一つずつ無効化して原因を切り分ける。
- 親子の階層が崩れる・期待通りに移動できない
- 一度に大量移動すると不整合が起きることがあるため、小分けに移動→保存を繰り返す。必要に応じてDBの
term_orderフィールドを確認する(上級者向け)。
- 一度に大量移動すると不整合が起きることがあるため、小分けに移動→保存を繰り返す。必要に応じてDBの
- カスタムタクソノミーが一覧に出ない/操作できない
- 該当タクソノミーが公開設定やcapabilitiesにより制限されていないかを確認。プラグイン設定で対象タクソノミーを選べるはずなので、管理画面の表示をよく確認してください。
緊急ロールバック:変更で問題が出たら、まずブラウザ・WPキャッシュをクリアしてから、プラグインを一時無効化して挙動を確認。問題が深刻ならバックアップからDBを復元してください。
まとめ(実務アドバイス)
- まずはステージングで試す:本番でいきなり大幅変更を行わない。
- 最初は自動適用(Autosort)をオンで試し、反映状況を確認。テーマと干渉する場合はオフにしてテンプレで
term_orderを使う。 - 親子関係は「親の位置→子の順」の順で調整。大量変更は小分けに行うと安全。
- 権限は管理者が確実。必要ならcapabilityを調整して運用する。
他プラグインの導入・設定のポイント
ここでは、Custom Taxonomy Order / Intuitive Custom Post Order / WP Category Sort 各プラグインの「導入時に押さえるべき設定」「親子(階層)扱い」「使いどころ」「導入後のチェック」を簡潔にまとめます。
導入手順は共通で「プラグイン → 新規追加 → 検索 → インストール → 有効化」ですが、各プラグインごとに確認すべき箇所が異なります。
以下を順に確認してください。
Custom Taxonomy Order:タクソノミーごとの細かい順序管理手順(親子含む)
概要
特定のタクソノミーだけを軽快に管理したいときに向く、タクソノミー単位に特化した軽量プラグインです。
導入直後に見るべき設定
- 有効化後、管理画面に追加される「Order(順序)」や該当タクソノミー専用ページを確認。
- 「対象タクソノミー」が一覧に出ているかをチェック(カスタムタクソノミーが表示されない場合は登録時の
public/show_ui設定を確認)。
親子(階層)の扱い
- 管理画面でツリー表示され、ドラッグで親子の階層を維持したまま移動可能。
- 親を移動すると、その親配下の子は一括で移動することが多い点に注意。子の順序は親の下で個別に変更できます。
設定時の注意点
- タクソノミーごとに個別の画面があるため、どのタクソノミーを編集しているかを常に確認。誤操作で別のタクソノミーを動かしやすい。
- 軽量設計のため、機能が少ない分だけ管理画面は早いが「フロント自動適用」機能が限定的な場合がある。自動で反映されない場合はテンプレート側で
orderby指定を検討。
導入後チェックリスト
- フロントで期待どおり反映されているか(PC・スマホ)。
- 新規ターム追加時に自動で反映されるか、手動で追加する必要があるか確認。
- 権限設定(誰が操作可能か)を運用ルールに合わせて調整。
Intuitive Custom Post Order:投稿/カスタム投稿の並べ替え設定と利用場面
概要
投稿・固定ページ・カスタム投稿の並び替えに強いプラグイン。記事単位で並び順を手動で決めたいケースに最適です。
導入直後に見るべき設定
- 設定画面で「どの投稿タイプに適用するか」を選べることが多いので、適用対象(post/page/custom post type)を確認。
- 管理画面の投稿一覧にドラッグ操作が追加されるかどうかを確認(UIはプラグインによって異なります)。
投稿・カスタム投稿での使い方のポイント
- トップページやカスタムアーカイブで手動キュレーションしたい場合に使うと効果が高い。
- 投稿の表示順を変えるときは、テーマのクエリ(
WP_Query)がプラグインの順序を尊重しているかを確認。反映しない場合はテンプレート編集が必要。
パフォーマンス面の注意
- 投稿数が極めて多いサイトでは、並び替え保持のために追加クエリが発生することがあるため、パフォーマンステストを行うことを推奨。
- 画像やメタ大量の投稿で一覧操作が重くなる場合は、少量ずつ運用するかステージングで検証。
導入後チェックリスト
- 投稿タイプごとの有効化状況を確認。
- 並び替えがフロントの該当クエリ(トップページ/アーカイブ)に反映されているか。
- プラグインの更新による互換性に注意(定期的にテスト)。
WP Category Sort:軽量な導入手順と使いどころ
概要
カテゴリ専用のシンプルな並べ替えツール。機能を絞っている分、導入が簡単で管理画面が軽いのが特徴です。
導入直後に見るべき設定
- 有効化後に追加される「カテゴリ並べ替え」画面の場所を確認(「投稿 → カテゴリ」内か、独立メニューか)。
- 自動適用(フロントに自動で反映するか)オプションがある場合は初期状態を確認。
使いどころの指針
- 小〜中規模サイトでカテゴリだけを手早く並べ替えたいときに最適。
- カスタムタクソノミーや投稿単位の並び替えは不要で、純粋にカテゴリー表示だけ整えたい運用に向く。
導入後の運用メモ
- シンプルゆえに設定項目は少ないが、それが利点でもある。操作に迷うことが少ない。
- 将来的にタクソノミーや投稿の並び替えが必要になったら別プラグインへの移行を検討(移行手順は事前に調べておく)。
導入後チェックリスト
- カテゴリを並べ替え → 保存 → フロントで反映(キャッシュクリア)を確認。
- 子カテゴリの階層化が正しく維持されるかチェック。
- プラグインの軽さを活かして日常的な運用に組み込む(担当者が非技術者でも操作しやすいか確認)。
簡潔比較(設定面で押さえる違い)
| 項目 | Custom Taxonomy Order | Intuitive Custom Post Order | WP Category Sort |
|---|---|---|---|
| 主な対象 | タクソノミー単位 | 投稿・カスタム投稿 | カテゴリ専用 |
| 親子(階層)管理 | ◎(タクソノミー向け) | △(主に投稿) | ◎(カテゴリの階層維持) |
| UIの軽さ | 高(軽量) | 中(機能多め) | 非常に高(シンプル) |
| フロント自動反映 | プラグインにより差あり | あり(設定要確認) | 多くはあり/設定簡単 |
| 適用が向くケース | 特定タクソノミー集中管理 | 記事単位で手作業整理 | カテゴリだけを簡単に管理 |
共通の安全ポイント
- バックアップ:どのプラグインでも導入前にDBとファイルのバックアップを必須にしてください。
- ステージングでの事前検証:可能ならステージングで順序変更→フロント反映を確認。
- キャッシュ対策:変更後はブラウザ・WPキャッシュ・CDNをクリアして確認する習慣を。
- 権限管理:誰が操作するかを明確にして、必要があれば権限を調整する(管理者のみ、編集者も可など)。
実運用での注意・ベストプラクティス
カテゴリー順を運用する際は「壊れた時に戻せる」「誰が何をしたかわかる」「表示が常に正しい」の3点を常に意識してください。
以下は初心者にも実践しやすい具体的手順とチェックリストです。
変更前に必ず取るべきバックアップ項目(DBとファイル)
必須バックアップ(最低限)
- データベース(MySQL):カテゴリ情報やプラグイン設定はDBに保存されます。変更前に必ずエクスポートしてください。
- サイトファイル(特に
wp-content):プラグインやテーマ、アップロード画像などを含むため、念のため丸ごと保存します。
推奨バックアップ(より安全に)
- サイト全体のスナップショット(ファイル+DB)を取る(ホスティングのスナップショット/サーバーのバックアップ機能があれば利用)。
- ステージング環境があるなら、本番反映前に同じ操作をステージングで試す。
具体的な取得例(初心者向け)
- phpMyAdmin(GUI)でのDBエクスポート
- phpMyAdminにログイン → 対象データベースを選択。
- 「エクスポート」タブ → フォーマットは SQL → 「実行」をクリックしてダウンロード。
- WP-CLI(サーバーでコマンドが使える場合)
# データベースをエクスポート
wp db export backup_$(date +%F).sql
# wp-content を圧縮(例)
zip -r wp-content-backup_$(date +%F).zip wp-content
- FTP/SFTPでファイルをダウンロードする(
wp-contentを丸ごと取得)。 - ホスティングパネルの「バックアップ」機能を使う(ある場合はこれが最も簡単で確実)。
バックアップ運用の注意点
- バックアップファイルが正しくダウンロードできるか(サイズ・内容)を確認する。
- 自動バックアップを利用している場合は、直近のバックアップ日時を把握しておく。
- 大きな変更(大量のカテゴリ移動)は、必ずバックアップ取得→小分けで変更→確認を繰り返す。
変更後の表示確認チェックリスト(PC/スマホ/キャッシュクリア)
変更後は下のチェックリストを順に実行して「反映漏れ」「表示崩れ」「パフォーマンス問題」を確実に検出します。
表示確認フロー
- 管理画面で保存確認(並べ替え画面で「保存」ボタンを押したか)
- ブラウザでフロント確認(PC) → ページをリロード
- キャッシュをクリア(ブラウザ・WPキャッシュプラグイン・CDN)
- スマホで確認(レスポンシブ崩れの確認)
- 複数の表示箇所を確認(サイドバーウィジェット、メニュー、アーカイブ、カスタムテンプレート)
- 動作ログやエラーログチェック(管理画面やサーバーのエラーログ)
チェックリスト
| チェック項目 | 実施内容 | 合格基準 |
|---|---|---|
| 保存確認 | 並べ替え画面で「保存」を押したか | 「保存しました」等の表示が出る |
| ブラウザ反映(PC) | ページ再読み込み(Ctrl+F5) | 期待する順序が表示される |
| ブラウザキャッシュ | ブラウザキャッシュを強制クリア/シークレットで確認 | 古い並びが残っていない |
| WPキャッシュ | キャッシュプラグイン(例:キャッシュ削除)を実行 | 反映される |
| CDN | CDN(Cloudflare等)キャッシュのパージ | 古いキャッシュが消える |
| モバイル確認 | スマホ端末またはデバッガで確認 | レイアウト崩れなし |
| 複数箇所確認 | サイト内の各表示箇所で順序を確認 | 一貫性あり |
| エラーログ | サーバー/ブラウザのコンソールにエラー無し | 重大なJSやPHPエラーが無い |
よくある反映トラブルと対処
- 反映されない → ブラウザ→WP→CDNの順でキャッシュ削除。
- 一部のみ反映 → その表示箇所はテーマテンプレートが独自にソートしている可能性。テンプレートの
orderby指定を確認。 - 表示崩れ → CSSの影響。スマホ表示崩れがないかを重点確認。
新しいカテゴリ追加時の運用ルール(追加→位置調整の流れ)
運用ルールを決めておくと、カテゴリが増えたときに表示順が乱れずチームでの作業もスムーズになります。
推奨ワークフロー(シンプル)
- カテゴリを作る(管理画面 → 投稿 → カテゴリ)
- タグ付けテスト:新規カテゴリにいくつかテスト投稿を割り当て、実際の挙動を確認。
- メニュー・プラグイン側で位置を調整:メニュー方式なら「外観→メニュー」で追加→並べ替え。プラグイン管理なら「並べ替え画面」で新しいタームの位置を調整。
- 保存→表示確認(PC/スマホ)
- 変更ログに記録(誰が、いつ、何を追加したかを記載)
ルール例(チーム運用向け)
- 新規カテゴリは一旦末尾に追加 → 運用担当が週1回まとめて位置調整する。
- 即時表示が必要なカテゴリのみ優先調整(キャンペーン等) → 変更時には必ずログを残す。
- カテゴリ命名規則を決める(スラッグ/日本語表記の統一) → 並びの混乱予防。
チェックポイント
- 新カテゴリを追加したら必ず表示箇所の一つで確認する(メニュー、ウィジェット、アーカイブ)。
- 自動でメニューに入れる設定にしている場合は、期待通りの位置に入るか確認(自動追加は運用によっては好ましくないこともある)。
権限管理と作業ログの運用(誰が変更できるか)
権限と記録のルールがあると「誰かが間違えて順序を崩した」問題の予防と原因追跡が容易になります。
権限の基本方針
- 原則:管理者のみが変更(安全策)
- 必要なら編集者にも許可:編集者に権限を与える場合は限定的に(例:ステージング→本番は管理者のみ)
- 権限付与の方法:ユーザー権限管理プラグイン(User Role Editor等)で
manage_categoriesや該当タクソノミーの capability を調整する。
作業ログ(変更履歴)の取り方
- 簡易ログ(おすすめ):Google スプレッドシートや社内ドキュメントに「日付/担当者/変更内容(例:親A を先頭に移動)/目的」を記録。
- プラグインでのログ記録:サイトに監査ログプラグイン(Activity Log等)を導入すると、管理画面で誰が何をしたか自動記録されます(導入の有無は運用方針による)。
- メール通知:重要な変更が行われたら担当者にメールで通知する運用を作ると事故が早く発覚します。
用意すべき運用規程(例)
- 誰が変更できるか:Administrator のみ(緊急時は Editor まで認可)
- 変更の範囲:日常的な並べ替えのみ(カテゴリの削除や大量移動は事前承認が必要)
- ログの保存期間:操作ログは最低3か月保存(トラブル時に参照できるように)
最後に:実務上のアドバイス
- 安全第一:バックアップを怠らない。特にDBは必須。🛡️
- 小さく、頻繁に確認:一度に大量移動せず、少しずつ変更→確認を繰り返すことでリスクは激減します。🔁
- ルールを決める:カテゴリの追加/並べ替え/削除について、担当者と手順を明文化しておくと運用が安定します。📘
- ログを残す:「誰が・いつ・何をしたか」がわかれば復旧も早くなります。
最短で確実に並びを整える手順(推奨フロー)
ここでは「最も手早く・確実にカテゴリ順を整える」ための推奨フローを実務的にまとめます。
目的別に短い手順とチェックリストを示すので、状況に合わせて使ってください。
小規模で固定表示なら:メニュー方式を優先
向いている場合:カテゴリ数が少なく、表示箇所は主にナビゲーション(ヘッダー/サイドバー)や固定ウィジェットだけ。
推奨理由:テーマに依存せず確実に反映でき、戻せることがわかりやすい。
最短手順(所要時間:5〜15分)
- 管理画面 → 外観 → メニュー を開く。
- 「新しいメニュー」を作成(必要なら名前を付ける)。
- 左側「カテゴリー」から表示したい項目を追加。
- ドラッグ&ドロップで順序を調整(親子はインデントで設定)。
- メニュー位置を指定するか、外観→ウィジェットで「カスタムメニュー」を表示したい領域に割当て。
- 保存 → フロントでPC/スマホ確認 → キャッシュをクリアして最終確認。
短いチェックリスト
- [ ] メニューを保存したか
- [ ] ウィジェットに割り当てたか(必要なら)
- [ ] PC/スマホで表示確認(キャッシュクリア)
メリット/デメリット
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 確実に反映される | 新カテゴリは手動で追加が必要 |
| 操作が直感的(ドラッグ) | サイト内の自動表示箇所には反映されない場合あり |
頻繁に並び替える/多数の分類があるなら:プラグインを導入して管理
向いている場合:カテゴリが多い、複数のタクソノミーがある、表示順を頻繁に変える必要があるサイト。
推奨理由:一度設定すれば複数箇所に反映しやすく、管理負荷が大幅に下がる。
最短手順(所要時間:30分〜)
- 要件整理:対象(カテゴリのみか、タグ・カスタムタクソノミーも含むか)を決める。
- バックアップ(必須):DB と wp-content を取得。
- プラグイン選定:汎用なら「Category Order & Taxonomy Terms Order」など、軽さ優先ならカテゴリ専用を選ぶ。
- ステージングでテスト(推奨):可能なら本番のコピーで動作確認。
- 本番でインストール→有効化:管理画面 → プラグイン → 新規追加 → インストール → 有効化。
- 並べ替え操作:プラグイン画面でドラッグ&ドロップ → 保存。親子は階層を意識して調整。
- 反映確認:PC/スマホ、該当のアーカイブ/ウィジェット/メニューで確認。キャッシュクリア。
- 運用ルール化:誰が操作するか(権限)、変更ログの残し方を決定。
重要チェック(運用)
- [ ] ステージングで問題なし
- [ ] 自動ソート機能(Autosort)の有無と挙動を確認
- [ ] 権限設定を見直し(管理者のみ or 編集者も可)
- [ ] 定期的にプラグインとWP本体を更新する計画を立てる
注意点
- テーマのテンプレートが
orderby指定をしている場合、プラグインの順序が反映されないことがある → そのときはテンプレ側でterm_order等を使って明示的にソートする必要あり。 - 大規模サイトではパフォーマンス影響を検証すること。
どちらでも必ずバックアップと表示確認を行う
絶対に外さない必須ルール:どんな方法を使う場合でも、実行前にバックアップ、実施後に表示確認を行うこと。これが最短で確実に戻せる唯一の手段です。
具体的に取るバックアップ
- データベース(SQL ダンプ) ─ 必須
- wp-content(プラグイン・テーマ・アップロード画像等) ─ 強く推奨
- (可能なら)サーバー全体のスナップショットまたはステージング
表示確認(必ず行う項目)
- フロント(PC)で期待する順序か
- モバイル(スマホ)で崩れがないか
- キャッシュを順にクリア(ブラウザ → WPキャッシュプラグイン → CDN)
- 複数の表示箇所(サイドバー/メニュー/アーカイブ)で一貫性があるか
短いリスク回避フロー(3ステップ)
- バックアップ取得 ✅
- 小さく変更 → 保存 → 表示確認(問題なければ次へ) 🔁
- 変更ログを記録(担当者/理由/日時) 📝
一行チートシート
- 「簡単・確実」→ メニュー方式。
- 「頻繁・多分類」→ プラグイン(バックアップ+ステージングで導入)。
- どちらでも「バックアップ&キャッシュ確認」を忘れない。
まとめ
この記事の結論を短くまとめると、次の3点が実務で最も役立つ指針です。
- 少数のカテゴリで固定表示したい場合は「メニュー方式」を優先する。表示が確実で設定も直感的です。
- カテゴリが多い・頻繁に入れ替える・カスタムタクソノミーがある場合はプラグイン導入が効率的。導入前に互換性と最終更新日を確認しましょう。
- どちらの方法でも「バックアップ」と「表示確認(PC/スマホ/キャッシュクリア)」は必須。これを怠ると戻せない事故につながります。🛡️
短い実践フロー(推奨):
バックアップ → ステージングでテスト(可能なら) → 小さく変更 → 保存 → キャッシュクリア → フロント確認。この流れを守れば、安全に、かつ最短で並びを整えられます。

