パルワールド「サーバー立て方」完全ロードマップ|初心者がつまずく点を全部つぶした手順書
パルワールドを友達と遊んでいると、こんな場面が増えてきませんか。
「ホストが落ちると、みんな強制終了みたいになる…」
「夜しか遊べないのに、友達は昼も進めたいって言う」
「ワールド設定を変えたいけど、どこを触ればいいのか分からない」
「専用サーバーって難しそう。結局どれが正解? レンタル? 自宅? VPS?」
「ポート開放って危険じゃない? セキュリティが不安…」
「DS-Liteって何? うちの回線だと開放できないって本当?」
「昨日は入れたのに今日はつながらない。何が変わったの?」
「重い・ラグい・落ちるの原因が、PCなのか回線なのかサーバー設定なのか切り分けられない」
「ワールドが巻き戻ったらどうしよう。バックアップって何を残せばいいの?」
専用サーバーは、うまく作れると 24時間いつでも遊べる、人数が増えても安定しやすい、自分たちのルールで運用できるというメリットがあります。
一方で、最初の壁がいくつかあります。
- 立て方が複数ある(レンタル/Windows/SteamCMD/Linux/Docker)
- 接続の仕組みが分かりづらい(IP:ポート、NAT、Firewall、ルーター設定)
- 回線方式で詰むことがある(DS-Lite等でポート開放できない)
- 設定ファイルの編集や更新・バックアップなど「運用」の罠がある
この記事は、そうした“初心者がつまずく点”を最初から潰しながら、最短で「入れる状態」まで持っていくロードマップです。
さらに、立てた後に困りがちな 更新の同期・バックアップ・移行・重くなった時の改善まで、一連の流れを1本にまとめています。
「まず何を選べばいい?」「どこで詰まりやすい?」が一目で分かるように、
- どの方法があなたに向くか(結論の早見表)
- 失敗しない準備(スペック・回線・セキュリティ)
- 立て方A〜Eの手順(初心者向けから中級者向けまで)
- 接続できない時の完全チェックリスト
- 長期運用の型(更新・バックアップ・復元・スケール)
という順に解説していきます。
読み終えたときに、あなたの環境に合った方法で「専用サーバーを立てて、安定して遊び続けられる状態」まで到達できるように設計しています。

記事でわかること(最短ルート/つまずき回避/運用のコツ)
この先の記事では、「パルワールドの専用サーバーを立てたい」と思った人が 最短で迷わず 進められるように、必要な情報だけを整理して解説します。
具体的にわかること
- あなたに合う立て方の選び方(自宅PC/VPS/レンタルサーバー どれが最適?)
- 初心者向けの最短手順(公式手順ベースで、やる順番がわかる)
- 詰まりやすいポイントの回避(ポート開放、Firewall、回線の制約など)
- 安全に運用するコツ(パスワード設定、バックアップ、更新の考え方)
- 「つながらない」「重い」時の切り分け(原因の当たりを付けられる)
この記事で特に重視すること
- ✅ まず「動く状態」を作る(完璧な最適化は後)
- ✅ 公式の要件・手順に沿って、初心者が迷う箇所だけ補足する
- ✅ セーブデータやセキュリティなど、取り返しがつかない事故を避ける
扱わない(または必要最小限にする)こと
- 高度な運用(大規模公開・常時監視・Dockerの深いチューニング等)
- 回線事業者・ルーター機種ごとの個別設定の完全網羅(考え方と代表例に絞る)
対象読者:友達と24時間ワールドで遊びたい/自分だけの設定で運用したい
次のどれかに当てはまる人向けです。
- 友達と遊ぶ時間がバラバラで、ホストが落ちてもワールドを動かしたい
- ワールド設定を自分好みに調整して、安定して遊びたい
- 4人以上で遊ぶことが多く、ホスト負荷や切断が気になってきた
- サーバーは初めてだけど、手順通りに進めれば設定できるようになりたい
逆に、すでにLinux運用やネットワーク設定に慣れていて「最適化・自動化が目的」の人は、この記事は基礎の整理用として読むのが向いています。
検証環境・確認バージョン・更新方針(アップデートで変わる点)
本記事は、公式のサーバーガイドに記載された要件・導入フローを基準に、初心者がつまずきやすいポイント(設定箇所・注意点・用語)を補って構成します。
※ゲームやサーバーはアップデートで挙動や手順が変わるため、「いつの情報か」を明確にします。
確認日(JST)
- 2026年2月13日 時点の情報をベースに整理
公式が示す動作要件(要点)
| 項目 | 公式の目安(要点) |
|---|---|
| CPU | 4コア推奨 |
| メモリ | 16GB(安定のため32GB以上推奨) |
| ストレージ | 高速SSD推奨(低速だとセーブ破損リスク) |
| ネットワーク | UDPの既定ポートを外部公開できること(変更可) |
| OS | Windows 64bit / Linux 64bit |
手順で参照する“公式の基本ルート”
- Steamの「ツール」から専用サーバーを入れる方法
- SteamCMDで専用サーバーを取得して起動する方法(Windows / Linux)
アップデートで変わりやすい点(チェック推奨)
- サーバーの導入手順・起動方法(ファイル名/起動オプション)
- 必要ポートや通信まわり(環境によって追加の調整が必要になる場合あり)
- 設定ファイルの項目(追加・名称変更)
- 不具合回避策(特定バージョンでの注意点)
更新方針(この記事の読み方)
- 手順通りに進める前に、公式ガイドの要件ページと導入ページだけは毎回確認してください。
- もし手順が画面表示と違う場合は、記事ではなく 公式情報を優先し、差分は「アップデートによる変更」として読み替えるのが安全です。
まず整理:専用サーバーが必要なケース/不要なケース
「パルワールド サーバー 立て方」で迷う最大の原因は、そもそも専用サーバーが必要かどうかが曖昧なまま、手順だけ追いかけてしまうことです。
ここでは、初心者が判断しやすいように “必要・不要” を先に切り分けます。
少人数の協力プレイで足りる場合(ホスト型との違い)
結論から言うと、次に当てはまるなら 専用サーバーは不要なことが多いです。
- 最大4人程度でOK
- 遊ぶのは「だいたい同じ時間帯」(集合して遊べる)
- 設定は大きくいじらず、まずは気軽に始めたい
- サーバー管理(ポート開放・Firewall調整など)を避けたい
この場合は、いわゆる ホスト型(手元PCでワールドを立てる方式)が向きます。
ホスト型の特徴(ざっくり)
- ✅ 準備が少ない(立ち上げがラク)
- ✅ ゲーム内で完結しやすい
- ⚠️ ホストが起動していないとワールドに入れない(基本は“ホスト依存”)
- ⚠️ ホストPCに負荷が集中しやすい(重い・ラグ・落ちる原因になりがち)
- ⚠️ ワールド(セーブ)の主導権がホスト側に寄りやすい
「まず友達と数回遊んでみたい」なら、ホスト型はかなり現実的です。
逆に、“24時間いつでも入れる世界”を目指すなら次の項目が本題になります。
専用サーバーにすると何が良い?(常時稼働・人数・設定・管理)
専用サーバーが必要になるのは、だいたい次のどれかに当てはまるときです。
専用サーバーが向くケース
- みんなのログイン時間がバラバラ(いつでも入れるワールドが欲しい)
- 5人以上で遊びたい(人数が増えるほど専用サーバーが安定しやすい)
- ワールド設定を細かく調整して、運用ルールを決めて管理したい
- ホスト役を固定したくない(特定の人に負担が偏るのを避けたい)
- 「バックアップ」「再起動」「公開・非公開の切り替え」など、管理者として運用したい
専用サーバーのメリットは、ひとことで言うと “ゲームとワールドの稼働を切り離せる”ことです。
- ✅ 常時稼働しやすい(PCを落としても、サーバーが動いていればOK)
- ✅ 参加人数を増やしやすい(上限・安定性は環境次第)
- ✅ 設定・ログ・管理操作がしやすい(運用の自由度が上がる)
- ✅ 友達同士でも「管理担当」を決めやすい
一方、デメリットも現実的に押さえておくと失敗しません。
専用サーバーのデメリット(初心者が詰まりやすい所)
- ⚠️ 自宅運用だと ルーター設定(ポート開放)が必要になりやすい
- ⚠️ Firewall(Windows Defender など)の許可設定が必要になりやすい
- ⚠️ 回線の契約方式によっては そもそも外部公開が難しい場合がある(NAT/CGNAT系)
- ⚠️ 運用するなら バックアップの習慣が重要(事故ると取り返しにくい)
迷ったら、次の早見表で考えるとスムーズです。
| 目的 | 向いている方式 | 理由 |
|---|---|---|
| とにかく早く遊びたい(少人数) | ホスト型 | 準備が少ない |
| 24時間いつでも入れる世界が欲しい | 専用サーバー | ホスト依存をなくせる |
| 5人以上で遊びたい | 専用サーバー | 参加枠・安定性を確保しやすい |
| ネットワークが不安、設定したくない | レンタル専用サーバー | 面倒な部分を任せやすい |
用語ミニ辞典(専用サーバー/コミュニティ公開/IP:ポート/NAT など)
ここだけ押さえれば、手順記事が急に読みやすくなります。
専用サーバー(Dedicated Server)
ゲームのワールドを“サーバー側”で動かす方式。遊ぶ人(クライアント)とは別に稼働し、常時運用に向きます。
コミュニティサーバー(Community Server)
ざっくり言うと「サーバー一覧に出す公開寄りの設定」。
友達だけで遊ぶなら必須ではありませんが、公開・検索性に関わる設定として出てきます。
IP:ポート
サーバーの“住所”のようなもの。例:203.0.113.10:8211
- IP=どの機械(回線)か
- ポート=その中のどの入口か(ゲーム用の扉番号)
UDP(通信方式)
パルワールドのサーバー通信で中心になる方式のひとつ。
設定手順で「UDP 8211」などと出たら、だいたいこれです。
ポート開放(ポート転送 / Port Forwarding)
自宅ルーターの内側にあるサーバーPCへ、外からの通信を通す設定。
自宅運用で詰まりやすいポイントですが、レンタルサーバーなら不要なことが多いです。
Firewall(ファイアウォール)
PC側の“門番”。正しく動いていても、Firewallが止めていると接続できません。
「ルーターは開けたのに入れない」時の定番原因です。
NAT(ナット)
ルーターが、家の中の機器(プライベートIP)を外の世界(グローバルIP)に変換して通信する仕組み。
NAT自体は普通の家庭回線でも一般的ですが、回線側でさらに変換される方式(CGNAT等)だと 外部から到達しづらくなることがあります。
グローバルIP / プライベートIP
- グローバルIP:インターネット上で通用する住所
- プライベートIP:家の中だけで通用する住所(例:192.168.x.x)
🧩 初心者向けの覚え方
「外から入れたい」=グローバルIP + ポート転送 + Firewall許可
この3点セットで覚えると、トラブル時の切り分けがラクになります。
結論:あなたに合う「立て方」早見表
まずは「何を優先したいか」で決めるのが最短です。下の表で当てはまる行を見つけて、その方法を選んでください。
| あなたの希望 | おすすめ | こんな人向き | つまずきやすい所 | コスト感(目安) |
|---|---|---|---|---|
| とにかく早く動かしたい | レンタル(ゲームテンプレ) | サーバー初心者/管理に時間を割けない | プラン選び(メモリ不足) | 月額4,000円台〜/時間課金なら上限つきが多い |
| お金をかけずに試したい | 自宅PCで運用 | 余ってるPCがある/少人数中心 | ポート開放・回線・PC常時起動 | 追加費用は電気代+回線(PCが必要) |
| 安定させたい+後で拡張したい | VPS(Linux) | 24時間稼働したい/設定も触れる | Linux操作・セキュリティ・バックアップ | 月額数千円〜(16GB以上が現実的) |
| セットアップを再現可能にしたい | Docker | 何度も作り直す/移行をラクにしたい | ボリューム管理・更新手順 | “どこで動かすか”次第(自宅/VPS/レンタル) |
最短で始めたい:レンタル(ゲームテンプレ)
結論:初心者が一番失敗しにくいのはこれです。管理画面からテンプレを選んで、IP(またはサーバー名)で参加するだけ、という流れにできることが多いです。
向いている人
- 「今日このあと友達と遊びたい」
- ルーター設定(ポート開放)やLinuxコマンドに触れたくない
- 24時間ワールドを回したい
プラン選びの超重要ポイント
- 公式の目安は メモリ16GB、安定運用なら 32GB以上推奨です。
8GBでも起動はできるが、メモリ不足で落ちやすくなる可能性が示されています。 - 迷ったらまず 16GB。人数が増える・拠点が巨大化するなら 32GBへ。
料金の見方(時間課金に慣れてない人向け)
- 「円/時」と「月額上限(円/月)」が併記されている場合は、使った時間分だけ課金され、一定額で打ち止めのイメージです。
- ざっくり計算するなら
時間単価 × 720時間(30日)→ これが月額上限より高ければ、実際は上限側になります。
例(“目安”の見方)
- あるサービスでは、パルワールド用プランとして
8GB:7.3円/時・月額上限4,356円、16GB:16.0円/時・月額上限9,643円…のように提示されています。 - 別のサービスでは、ゲーム向けプランが
16GB:月額4,300円、32GB:月額11,000円…のように月額固定で提示されています。
レンタルを選ぶときのチェックリスト
- メモリ16GB以上を選べるか(できれば32GBへ拡張できるか)
- SSD(できれば高速SSD/NVMe)か(セーブ破損リスク対策)
- バックアップ機能(自動 or 手動)があるか
- 設定変更が管理画面でできるか(難しいコマンド操作が不要か)

費用を抑えたい:余っているPCで自宅運用
結論:月額費用を抑えやすい反面、“回線と設定”が壁になりやすいです。
うまくいけばコスパ最強ですが、失敗すると「友達がつながらない」で詰まりがちです。
向いている人
- 使っていないデスクトップPCがある
- 家の回線が安定していて、多少の設定が苦にならない
- まずは身内だけで運用したい(小規模)
最低限そろえるもの(ここだけ押さえる)
- CPU:4コア以上が目安
- メモリ:16GB(安定なら32GB)
- ストレージ:高速SSD推奨(低性能だとセーブ破損リスク)
- ネットワーク:既定のUDPポートを外部へ通せること(後述の“外部公開条件”と直結)
自宅運用で詰まりやすい“3点セット”
- ポート開放(ルーター側):UDPの既定ポートをサーバーPCへ転送
- Firewall許可(PC側):サーバーアプリの通信を許可
- 回線側の制約:契約・環境によっては外から到達できない(NAT/CGNATなど)
コスト面の注意
- 「無料で運用できる」というより、実際は
電気代(24時間)+PC負荷+トラブル対応コストが乗ります。 - ホストPCが落ちると当然サーバーも止まるので、安定稼働を求めるほど難易度が上がる点は覚悟ポイントです。
安定・拡張したい:VPS(Linux)
結論:24時間稼働の“本命”になりやすい選択肢です。
自宅回線やPCの都合から切り離せるので、ワールドを止めにくくできます。
向いている人
- 友達のログインがバラバラで、常時ワールドが欲しい
- 後から人数やスペックを上げたい
- サーバー運用の基本(アップデート・バックアップ)を身につけたい
まず押さえる設計のコツ
- スペックは公式目安どおり、メモリ16GB以上から検討(安定なら32GB)
- ストレージは高速SSD推奨(セーブの安全性に直結)
- “安い小容量”で始めて後悔しやすいのは メモリ不足です
→ 人数・拠点・パルが増えるほど負荷が跳ねます
料金の見方(参考になる考え方)
- VPSは会社によって料金体系が違いますが、例として
あるVPSでは 8コア/16GB・NVMe SSD 1,000GBが「月額上限7,810円」のように提示されています。
※このクラスは“パルワールドを安定させたい最低ライン”として検討しやすい帯です(もちろん構成次第で前後します)。
VPS運用で初心者が最初にやるべきこと(重要度順)
- 自動アップデートの扱いを決める(勝手に更新→急に起動しない、を防ぐ)
- バックアップ方針を決める(最低でも日次、更新前は手動)
- 管理用パスワードを強固に(安易なパスは危険)
- Firewallで必要な通信だけ許可(開けっぱなしにしない)

管理を簡単にしたい:Docker
結論:“同じ手順で作り直せる”のがDocker最大の価値です。
「再インストール」「別マシンへ移行」「設定の再現」がラクになり、運用が安定しやすくなります。
向いている人
- VPSを借りたけど、手順が増えるほど不安になる
- 何度か作り直す前提で、構築を“型”にしたい
- 将来の移行(サーバー引っ越し)も見据えたい
Dockerを使うとラクになる部分
- サーバー本体の導入がシンプル(環境差が出にくい)
- 更新手順を固定化しやすい(「いつもこの手順」になる)
- セーブデータをボリュームとして分離しやすい(バックアップが分かりやすい)
注意点(ここだけは先に理解)
- Dockerは“魔法”ではなく、動かす場所(VPS/自宅)の品質が弱いと普通に重いです
- セーブ領域は必ず永続化(ボリューム)しないと事故ります
- 外部公開するなら結局 ポート(UDP)の到達性は必要です
クロスプレイや外部公開をしたい人が最初に確認すべき条件
「立てたのに友達が入れない」の大半は、ここを最初に確認していないのが原因です。
1. 参加するプラットフォームを先に確定する
- Steam、Xbox(PC/コンソール)、Mac、PS5 など
- サーバー設定側で 参加可能なプラットフォームを制御する項目が用意されています(例:CrossplayPlatforms)
2. “外から入る”ための条件を満たしているか
- 既定ポート(UDP)の外部到達が必要(ポート番号は変更可能)
- 自宅運用の場合は特に、次を順番にチェックします
- ルーター:ポート転送できているか
- サーバーPC:Firewallで遮断されていないか
- 回線:外部から到達できるタイプか(NAT/CGNAT等の制約)
3. 公開範囲の決め方(安全面)
- 身内だけなら、まずは パスワード設定+公開範囲を絞るのがおすすめです
- 不特定多数に公開するなら
- 管理者パスワードの強化
- 定期バックアップ
- ログ確認
- ルール整備(荒らし対策)
まで含めて「運用」として考えるのが安全です
4. スペックは“遊び方”で上振れする
- 人数が増える
- 拠点が増える/建築が増える
- パルの稼働が増える
この3つで負荷が跳ねるので、最初からギリギリ構成にしないのが失敗回避になります。
事前準備:スペック・回線・セキュリティの最低ライン
推奨スペック目安(人数別:4人/10人/20人以上)
まず大前提として、公式の専用サーバー要件は CPU 4コア推奨・メモリ16GB(安定のため32GB以上推奨)・高速SSD推奨 です。
ここを下回ると「起動はしても落ちやすい/セーブが不安定になりやすい」方向に寄ります。
初心者向けに、人数別の“現実的な目安”を表にすると次のイメージです(※プレイスタイルや拠点の規模で上下します)。
| 目安の人数 | CPU | メモリ | ストレージ | こういう状態なら上振れしやすい |
|---|---|---|---|---|
| 4人 | 4コア以上 | 16GB(余裕あると安心) | 高速SSD+バックアップ用の空き | 拠点が多い/常時稼働/探索が活発 |
| 10人 | 6コア以上 | 32GB推奨 | 高速SSD(残容量に余裕) | 大規模建築/複数拠点/同時ログインが多い |
| 20人以上 | 8コア以上 | 32〜64GB | 高速SSD+バックアップ世代管理 | 公開運用/アクティブが常に多い |
ポイント(初心者が失敗しやすい順)
- ✅ メモリ不足が一番トラブルになりやすい(突然落ちる・不安定)
- ✅ ストレージは「容量」より 速度と安定性が重要(低性能だとセーブ破損リスク)
- ✅ Windowsで同一PCプレイ+サーバー同時運用だと、ゲーム側にもメモリが取られるので余裕を見てください
必要なネットワーク要件(公開IP・上り速度・遅延)
専用サーバーを「友達が外から入れる」状態にするには、回線まわりが超重要です。特に自宅運用はここで詰まりがちです。
最低限チェックしたいこと(上から順に重要)
- 外部から到達できる公開IP(グローバルIPv4)があるか
- いわゆる IPv4 over IPv6(DS-Lite等) だと、IPv4のポート開放ができない場合があります。
- もし該当しそうなら、後の作業を頑張る前に「回線の方式」を確認するとムダが減ります。
- 上り(アップロード)が十分か
- 目安として、少人数でも 上り10Mbps以上あると安心です。
- 人数が増えるほど上りが効いてきます(下りより上りが重要になりやすい)。
- 遅延(Ping)と安定性(ジッター)
- Pingは低いほど快適ですが、数字以上に 安定しているかが体感に直結します。
- 夜だけ不安定、という回線だと「その時間帯だけラグい」になりがちです。
簡単な確認方法
- スピードテストで 上り速度を必ず確認(下りだけ見ない)
- 友達が遠方の場合は、ホスト側の回線が良くても 距離で遅延が増えることはあります
→ その場合はVPS(データセンター)に寄せたほうが改善しやすいです
既定ポートと変更の考え方(UDP 8211 を中心に)
公式の既定は UDP 8211 です(変更可能)。
ここは「立て方」の手順で必ず登場するので、意味だけ整理しておくと理解が早いです。
用語のイメージ
- 待ち受けポート:サーバーが実際に通信を受ける“入口”
- 公開ポート:外から見せる“入口”(コミュニティ公開などで参照されることがあります)
公式で示される代表的な引数(考え方)
-port=xxxx:待ち受けポートを変更(基本はこれを軸に考える)-publicport=xxxx/-publicip=...:コミュニティサーバー等で「外部から見える情報」を手動指定する用途
ポートを変えるのはどんな時?(よくある理由)
- 8211が他の用途で使われている/競合している
- 同じ回線・同じマシンで 複数サーバーを並行運用したい
- ルーターや回線側の制約で、使えるポートが限られている
変更したら“必ず”セットで変えるもの
- ルーターのポート転送(転送先PCとポート番号)
- PCのFirewall許可(該当ポート or サーバープログラム)
- 参加者に伝える接続先(IP:ポート)
⚠️「ポート番号を変える=安全になる」は過信しないでOKです
多少の“目立ちにくさ”は出ますが、基本は パスワードと公開範囲で守ります。
ポート開放のリスクと最低限の守り(パスワード・公開範囲・ログ)
ポート開放は「外から入れる」ために必要な一方で、インターネットに入口を作る行為でもあります。
だからこそ、最初から“守りの初期設定”を入れておくのが安全です。
最低限やっておく守り(初心者の最小セット)
- 🔒 参加用パスワードを設定(身内でも必須)
- 🔒 管理者用パスワードは別に強くする(使い回さない)
- ✅ 公開範囲を最小にする
- 友達だけなら「検索される形での公開」は避け、必要な人だけに共有
- ✅ 最大参加人数を現実的に設定(無制限にしない)
- 🧾 ログを残す/バックアップを取る
- 「何が起きたか分からない」を防げます
- 更新前にバックアップ、は習慣にすると事故が減ります
運用ルールを決めるとさらに安全
- “参加できる人”の基準(招待制/合言葉更新など)
- 何かあったときの対応(再起動のタイミング、復元手順)
やってはいけない例(パスなし公開/管理パス流出/無制限アクセス)
初心者がやりがちなNGを、先に潰しておきます。
- ❌ パスワード無しで公開(身内でも避ける)
- ❌ 管理者パスを チャットやSNSにベタ貼りして放置(スクショ共有も危険)
- ❌ Firewallを「よく分からないから全部許可」にする(穴が増えます)
- ❌ バックアップ無しで設定をいじり続ける(復旧できなくなる)
- ❌ “誰でも入れる状態”なのに ログもルールも無し(荒れたときに詰みます)
方法A:レンタル(ゲームテンプレ)で立てる手順(初心者向け最短)

契約前に見るチェックリスト(メモリ・課金体系・バックアップ・再起動)
レンタル(ゲームテンプレ)は、面倒なインストールや設定を“いい感じに肩代わり”してくれるのが強みです。
ただし、契約前の選び方で快適さがほぼ決まります。
最重要:メモリは16GB以上を基準にする
- 公式目安は 16GB、安定運用なら 32GB以上推奨です。
- 「とりあえず8GBで…」は、落ちやすさ(メモリ不足)につながりやすいので初心者にはおすすめしません。
課金体系は“月の上限”があると安心
- 料金表示は主に2パターンです。
- 月額固定:毎月同じ。初心者向きで管理がラク
- 時間課金+月額上限:使った分だけだが、上限で打ち止め。短期運用に強い
バックアップは「できるか」ではなく「復元まで簡単か」を見る
- チェックしたいのはここ👇
- ワンクリックでバックアップできる
- 世代管理(複数世代)ができる
- 復元手順が分かりやすい(これが大事)
再起動のしやすさ=トラブル耐性
- サーバーは「たまに再起動」が普通に発生します。
- 管理画面から再起動できる
- 停止→起動が簡単
- メンテや更新で自動再起動が起きても復旧しやすい
この3つがそろうと安心です。
初心者向けの“選び方テンプレ”
- まず 16GB で開始
- 人数が増えた/重くなった → 32GBへ上げられるサービスを選ぶ
- 迷ったら「バックアップが簡単」な方を優先(後で後悔しにくい)
参考までに、主要サービスは「月額固定」または「時間課金+月額上限」などの形でプランが用意されています(料金は変動するため、申込画面で最終確認してください)。
初期構築:テンプレ選択→サーバー作成→IP確認
ここからは、サービス差があっても通用する 共通手順に落とします。
(画面名が多少違っても、やっていることは同じです)
手順1:ゲームテンプレでパルワールドを選ぶ
- 「対応ゲーム」や「テンプレート」から Palworld(パルワールド)を選択
- ここで選ぶだけで、サーバー側のインストールが自動化されることが多いです
手順2:プラン(メモリ)と契約方式を選ぶ
- まずは 16GB(余裕を見たいなら32GB)
- 契約方式は、長く遊ぶなら「月額固定」や「長期割引」、短期なら「時間課金+上限」が向きます
手順3:サーバー名・地域(リージョン)を決める
- サーバー名は、後で検索・管理しやすい名前に
例:pal-友達用-夜組など - 地域は、基本は「自分たちに近い場所」でOK(遅延が減りやすい)
手順4:作成(プロビジョニング)完了を待つ → IPを確認
- 作成が完了すると、管理画面に IPアドレスが表示されます
- ここで控えるのは主に次の2つ
- IPアドレス(例:123.45.67.89)
- ポート(多くは既定の
8211)
💡初心者のつまずき回避
- 「IPはあるのに入れない」場合、作成直後でまだ起動中のことがあります。
管理画面で「稼働中 / 起動中」のステータスを一度確認しましょう。
接続:ゲーム側で IP:ポート を指定して入る
接続は基本的に IP:ポート を入れるだけです。
(例:123.45.67.89:8211)
手順(Steam版で迷いにくい流れ)
- ゲームのマルチプレイ画面へ
- 「専用サーバー」系の項目を選ぶ
- 「直接接続」系の入力欄に IP:ポート を入力
- パスワードがある場合は入力して参加
PS5 / Xbox などでの注意点
- サービスや設定によっては、コミュニティサーバー検索で“サーバー名”が必要になるケースがあります。
そのため、初期設定で「分かりやすいサーバー名」にしておくとスムーズです。
接続できない時の“最短チェック”
- 入力が
IP:ポートになっているか(ポートの付け忘れが多い) - パスワードが合っているか(全角混在やコピペ事故に注意)
- サーバーが「稼働中」になっているか(停止中だと当然入れません)
サーバー設定:管理パネルで変えられる項目/変えられない項目
レンタルのメリットは、よく使う設定が管理画面で完結することです。
ただし、できること・できないことを先に知っておくと迷いません。
管理パネルで変えられることが多い項目
- サーバー名
- サーバーパスワード(参加用パス)
- 管理者パスワード(管理コマンド用)
- コミュニティ公開のON/OFF(一覧に出すかどうか)
- 最大参加人数(サービスによっては項目あり)
- 再起動/停止/起動
管理パネルだけでは難しい(または制限されがち)な項目
- かなり細かいゲーム設定(経験値・ドロップ等の全項目を完全に触る)
- 自動バックアップの高度なスケジューリング(サービス依存)
- 追加ツール導入や特殊な拡張(サーバーの自由度はレンタルほど下がりがち)
💡初心者向けのおすすめ運用
- 最初は「名前・パス・公開設定」だけ整えて動かす
- 細かい調整は、遊びながら必要になった分だけ触る(触りすぎて壊すのを防げます)
SSH/SFTP を使う場面(設定ファイル編集・データ退避)
レンタル(テンプレ)では、SSH/SFTPを使わなくても回ることが多いです。
ただし、次の状況では役に立ちます。
SSH/SFTPが必要になりやすい場面
- もっと細かい設定をしたくて、設定ファイルを直接編集したい
- 重要なタイミングで セーブデータを手元に退避したい(保険)
- サーバー移行(別サービスへ引っ越し)に備えて、データを回収したい
初心者がやるなら、まずは“データ退避”目的がおすすめ
- いきなり設定ファイルを編集すると、タイプミスで起動しなくなることがあります
- まずは「バックアップが取れる」状態を作るほうが安全です
最低限の注意点
- 編集前に必ずバックアップ(元ファイルをコピー)
- 変更は少しずつ(1回で大量に変えない)
- 反映に再起動が必要なことがある(サービスの仕様に従う)
公開運用の注意点(ホワイトリスト相当の考え方・合言葉設計)
パルワールドは、いわゆる“完璧なホワイトリスト”運用が難しいことがあります。
その代わり、「ホワイトリスト相当」=入れる人を実質的に絞る設計で守ります。
ホワイトリスト相当の守り(初心者の鉄板)
- 参加用パスワードを必ず設定(身内でも)
- コミュニティ公開は、身内サーバーなら基本OFF(検索に出さない)
- 最大人数を必要以上に増やさない
- 合言葉(パスワード)は固定にせず、必要に応じて更新する
合言葉設計のコツ
- 参加用パス:共有しやすいが、定期的に変更(流出対策)
- 管理者パス:絶対に別物・強め・漏らさない(これが命綱)
- 共有場所:SNSの公開投稿やスクショは避け、限定チャットで
軽くでも“運用ルール”があると荒れにくい
- 参加できる人の条件(招待制など)
- 重大トラブル時の対応(巻き戻し・復元の判断)
- バックアップの頻度(最低でも「更新前+定期」)
方法B:Windows(Steamのツール)で専用サーバーを立てる(最小手順)
インストール:ライブラリの“ツール”から専用サーバーを入れる
Steam版の一番ラクな入れ方は、「ゲーム」ではなく ツールとして配布されている専用サーバーを入れる方法です。
手順はこれだけです。
- Steamを開く
- 上部の ライブラリ を開く
- 左上のフィルター(「ゲーム」などのプルダウン)で ツール を選ぶ
- 検索欄で Palworld Dedicated Server を探す
- インストール を押す
インストール後、ファイルはだいたい次の場所に入ります(Steamのライブラリ場所によって変わります)。
SteamLibrary\steamapps\common\PalServer\
💡ポイント
- 見つからない場合は 「ツール」表示になっていないことがほとんどです。まずそこを確認しましょう。
- 専用サーバーだけを入れる場合でも、あとで設定ファイルを作る関係で 一度は起動してフォルダを生成しておくのが安全です。
起動:サーバープロセスを立ち上げて動作確認する
起動方法は2通りあります。初心者はまず Steamから起動が簡単です。
起動方法A:Steamから起動(おすすめ)
- ライブラリの「Palworld Dedicated Server」を選択
- プレイを押す
- ダイアログが出たら 「Play Palworld Dedicated Server」 を選んで実行
- 黒いコンソール(コマンド画面)が開いたら起動OK
起動方法B:インストールフォルダから直接起動
...\steamapps\common\PalServer\に移動して PalServer.exe を実行
(ショートカット化しておくと運用がラクです)
動作確認(最短でOKを出す方法)
まずは「ローカル接続」で切り分けると、詰まりにくいです。
- サーバーと同じPCでプレイするなら:
直接接続で127.0.0.1:8211(またはlocalhost:8211)を試す - 別PCから同じ家庭内LANで入るなら:
サーバーPCの ローカルIP(例:192.168.x.x:8211)で入れるか試す
ここまで通れば、次は外部公開(友達が家の外から入る)に進めます。
逆にここで入れない場合は、外部公開以前の問題(起動・Firewall・設定ファイル周り)なので原因が絞れます。
停止のしかた(覚えておくと安心)
- コンソール画面で Ctrl + C(止める前にバックアップがあるとより安全です)
同一PCで遊ぶ/別PCでサーバーを立てる(おすすめ構成)
結論として、初心者は 「別PC」か「レンタル/VPS」のほうが安定しやすいです。
ただし、状況に合わせて最適は変わります。
| 構成 | メリット | デメリット | こんな人向き |
|---|---|---|---|
| 同一PC(サーバーもプレイも同じ) | すぐ試せる/機材追加なし | PC負荷が大きい/ラグ・落ちやすい | まず動作確認したい、少人数で短時間 |
| 別PC(家の中にサーバー専用PC) | 安定しやすい/プレイが軽くなる | もう1台必要/常時稼働が前提 | 身内で長く遊ぶ、ホスト負担を分けたい |
| VPS/レンタルへ分離 | 24時間稼働向き/回線制約を回避しやすい | 月額コスト/運用が必要 | 友達のログインがバラバラ、外部公開したい |
初心者に多い失敗は「同一PCで全部やって重い→設定をいじり過ぎて沼」です。
まずは 同一PCで起動と接続だけ確認 → うまくいったら 別PC or VPS/レンタルへ、という順番が安全です。
初回につまずくポイント(権限・セキュリティ警告・保存先)
最初の“あるある詰まり”を、原因→対処でまとめます。必要な所だけ見てください。
1) そもそも「Palworld Dedicated Server」が見つからない
原因あるある
- ライブラリの表示が「ゲーム」になっている
対処
- 左上フィルターを ツールに切り替えてから検索
2) 起動できたのに、設定ファイルのフォルダが無い(WindowsServerが無い等)
原因あるある
- 初回起動前で、必要な保存フォルダがまだ生成されていない
対処
- 一度起動して数十秒待つ → 停止 → フォルダを確認
- 設定ファイルは「既定ファイルをコピーして作る」方式が基本です(空のまま編集してハマるのを防げます)
3) Windows Defender / セキュリティ警告が出て通信できない
原因あるある
- Firewallがサーバー通信をブロックしている
対処
- 警告が出たら、少なくとも プライベートネットワークで許可
- 「外部(友達が家の外)から入る」場合は、別途ルーター側の設定も必要になります
(※ここでは最小手順なので、まずはローカル接続でOKを出すのがおすすめです)
4) 保存先がどこかわからなくなる
原因あるある
- SteamのライブラリをCドライブ以外に置いている
対処
- Steamの インストール先(ライブラリフォルダ)を確認して、
steamapps\common\PalServer\を探す - 迷ったら Steamで「専用サーバー」→歯車(管理)→「ローカルファイルを表示」が早いです(表示名は環境で少し違います)
5) “とりあえず設定をいじったら”動かなくなった
原因あるある
- 変更量が多すぎて、どこで壊れたか分からない
対処
- 変更前のファイルを退避(バックアップ)してから、1項目ずつ変える
- 起動確認→接続確認→次の変更、の順にする(最短で復旧できます)
方法C:SteamCMD(Windows)で立てる(中級者:更新・自動化に強い)
Steamの「ツール」版より少し手間は増えますが、SteamCMDは 更新・再インストール・自動化(バッチ化)がやりやすいのが強みです。
「サーバーを別PCに移したい」「毎回同じ手順で更新したい」人は、この方法がハマります。
SteamCMD の準備とダウンロード手順
1) SteamCMDを置くフォルダを決める
初心者はまず 英数字のみの短いパスにすると安全です(権限やパス問題を避けやすい)。
例)
C:\steamcmd\D:\servers\steamcmd\
2) SteamCMDを入れる(ざっくり手順)
- SteamCMDをダウンロードして、上で決めたフォルダに展開
steamcmd.exeを起動(初回は自己更新が走ることがあります)
3) パルワールド専用サーバーをダウンロード(最短)
コマンドプロンプトで SteamCMD のある場所に移動して、次を実行します。
steamcmd +login anonymous +app_update 2394010 validate +quit
これで、SteamCMD配下にだいたい次のような構成で入ります(既定動作の場合)。
steamapps\common\PalServer\(この中にPalServer.exe)
4) おすすめ:インストール先を固定する(後々ラク)
既定のままだと「どこに入ったっけ?」が起きやすいので、専用の置き場を固定するのが実務向きです。
例:D:\palworld\server\ に入れる場合
steamcmd +force_install_dir "D:\palworld\server" +login anonymous +app_update 2394010 validate +quit
起動コマンドの組み立て(引数の意味を理解して事故を防ぐ)
1) 起動の最小形
ダウンロード先フォルダに移動して、PalServer.exe を実行します。
cd /d "D:\palworld\server"
PalServer.exe
まずはこれで「起動できる」状態を作り、次に引数を足していくのが安全です。
2) まず覚える引数はこの3つ
初心者が最初に触る価値が高いのは、次の3つです。
-port=8211:待ち受けポート(通常は既定のままでOK)-players=32:最大参加人数(現実の運用人数に合わせて調整)-publiclobby:コミュニティサーバー(一覧表示)として扱うための指定
例:最大人数を16にして起動
PalServer.exe -players=16
例:ポートを8000に変更(変更したらルーター/FW/接続先も連動して変更が必要)
PalServer.exe -port=8000
3) 「公開したいのに一覧に出ない」時の補助引数
コミュニティサーバーとしての公開情報がうまく取れない環境では、次が役に立つことがあります。
-publicip=xxx.xxx.xxx.xxx:外部から見えるIPを手動指定-publicport=xxxx:外部公開ポートを手動指定
※これは「待ち受けポートそのもの」を変えるものではない点に注意
例:一覧公開+IP/ポートの手動指定
PalServer.exe -publiclobby -publicip=203.0.113.10 -publicport=8211
4) パフォーマンス系は“入れるならセットで”
CPUスレッドが多い環境(VPSやサーバーPCなど)では、公式が案内している最適化引数があります。
ただし、むやみに増やすより 公式例どおりにセットで入れるのが無難です。
例:マルチスレッド最適化を入れる
PalServer.exe -useperfthreads -NoAsyncLoadingThread -UseMultithreadForDS
例:ワーカースレッド数も指定する(必要な人だけ)
PalServer.exe -useperfthreads -NoAsyncLoadingThread -UseMultithreadForDS -NumberOfWorkerThreadsServer=8
5) おすすめ:起動用バッチを作って“再現性”を上げる
start_server.bat を作ると、起動手順が固定できてミスが減ります。
@echo off
cd /d "D:\palworld\server"
start "" PalServer.exe -players=16 -port=8211 -useperfthreads -NoAsyncLoadingThread -UseMultithreadForDS
更新のやり方(手動更新/バージョン不一致の回避)
専用サーバー運用で多いトラブルが 「クライアントは更新したのに、サーバーが古い」です。
SteamCMDだと更新手順を固定化できるので、ここが強みになります。
手動更新の基本手順(安全運用)
- サーバーを停止(コンソールを閉じる/Ctrl+C など)
- 可能ならバックアップ(最低でも更新前だけでも)
- SteamCMDで更新
- 起動して動作確認(入れるか、設定が反映されているか)
更新コマンド(インストール先を固定している場合)
steamcmd +force_install_dir "D:\palworld\server" +login anonymous +app_update 2394010 validate +quit
validateは整合性チェック込みで確実ですが、時間がかかることがあります
「更新がうまくいかない/ファイル破損が疑わしい」時に特に有効、という使い分けでもOKです。
バージョン不一致を避けるコツ
- 「ゲーム側を更新した日」は、サーバーも同日に更新する(先延ばししない)
- 参加者が入れない時は、まず サーバーを更新したかを確認する
- 反映が怪しい時は、
validateを付けて更新し直す
おすすめ:更新用バッチを作る(毎回同じ手順にする)
update_server.bat の例(必要最低限)
@echo off
steamcmd +force_install_dir "D:\palworld\server" +login anonymous +app_update 2394010 validate +quit
pause
「更新→起動」を毎回同じにできると、初心者でも安定運用に近づきます。
方法D:Linux(SteamCMD)で立てる(VPSの王道)

運用設計:専用ユーザー/ディレクトリ設計/権限
Linux運用のコツは、「サーバー専用のユーザーで動かす」「置き場所を決める」「rootで動かさない」の3点です。ここを最初に固めると、更新・再起動・移行が全部ラクになります。
0)まず前提チェック(VPS選びで詰まらない)
- CPUアーキテクチャが x86_64 か確認(ARMだとSteamCMDまわりで詰まりやすい)
uname -mでx86_64ならOK
1)専用ユーザーを作る(安全の基本)
sudo adduser --disabled-password --gecos "" palworld
2)ディレクトリを分ける(「本体」と「データ」を意識)
- 例(分け方は好みでOK)
- サーバー本体:
/opt/palworld/server - SteamCMD:
/opt/palworld/steamcmd - バックアップ:
/var/backups/palworld
- サーバー本体:
sudo mkdir -p /opt/palworld/{server,steamcmd} /var/backups/palworld
sudo chown -R palworld:palworld /opt/palworld /var/backups/palworld
3)権限の考え方(事故を減らす)
/opt/palworld配下は palworldユーザーだけが編集できる のが理想- SSHは可能なら 鍵認証、ログインユーザーは最小限(これはゲーム運用以前に重要)
インストール:SteamCMD → サーバー本体の取得
ここからは「SteamCMDを入れる」→「Palworld専用サーバーをダウンロード」の順です。
1)SteamCMDの導入(Ubuntu/Debianの例)
sudo add-apt-repository multiverse
sudo dpkg --add-architecture i386
sudo apt update
sudo apt install -y lib32gcc1 lib32stdc++6 libc6-i386
sudo apt install -y steamcmd
※環境によって steamcmd の実体が /usr/games/steamcmd になっていることがあります(その場合はフルパスで実行)。
2)SteamCMDでPalworld専用サーバーを取得
- palworldユーザーに切り替えて実行します(rootのまま進めない)
sudo -iu palworld
cd /opt/palworld/steamcmd
# インストール先を固定してダウンロード(例)
steamcmd +force_install_dir /opt/palworld/server +login anonymous +app_update 2394010 validate +quit
3)起動確認(まずは手動で一度立ち上げる)
cd /opt/palworld/server
./PalServer.sh
4)設定ファイルを作ってから編集する(重要)
- 初回起動後にディレクトリが生成されます
- そのうえで、デフォルト設定ファイルをコピーして編集します(デフォルトのほうを書き換えても反映されません)
cp /opt/palworld/server/DefaultPalWorldSettings.ini \
/opt/palworld/server/Pal/Saved/Config/LinuxServer/PalWorldSettings.ini
nano /opt/palworld/server/Pal/Saved/Config/LinuxServer/PalWorldSettings.ini
最低限ここは決めておくと運用が安定します
- ServerName:見分け用
- ServerPassword:身内運用なら必須(流入事故を防ぐ)
- AdminPassword:管理コマンド用(あとで困らない)
- ServerPlayerMaxNum:人数上限(VPS負荷の上限にも直結)
常駐化:自動起動(systemd等)と安全な再起動
SSHを切ってもサーバーを動かし続けるなら、systemdサービス化が定番です(再起動や自動復旧も簡単になります)。
1)systemdユニットを作成
sudo tee /etc/systemd/system/palworld.service >/dev/null <<'EOF'
[Unit]
Description=Palworld Dedicated Server
After=network-online.target
Wants=network-online.target
[Service]
Type=simple
User=palworld
Group=palworld
WorkingDirectory=/opt/palworld/server
ExecStart=/opt/palworld/server/PalServer.sh -port=8211 -players=16 -useperfthreads -NoAsyncLoadingThread -UseMultithreadForDS
Restart=on-failure
RestartSec=5
LimitNOFILE=100000
[Install]
WantedBy=multi-user.target
EOF
-port=8211や-players=16は運用に合わせて変更OK- CPUが強いVPSなら、パフォーマンス系引数は入れておくと無難です
2)有効化&起動
sudo systemctl daemon-reload
sudo systemctl enable --now palworld
sudo systemctl status palworld
3)安全な再起動の基本
- 可能なら、ゲーム内で管理者権限を取って
/Save → /Shutdown(秒数付き) の流れがいちばん事故りにくいです - どうしても外側から再起動する場合は:
sudo systemctl restart palworld
4)更新手順(バージョン違い事故を減らす)
- 更新前に一度止める → 更新 → 起動、が基本です
sudo systemctl stop palworld
sudo -iu palworld steamcmd +force_install_dir /opt/palworld/server +login anonymous +app_update 2394010 validate +quit
sudo systemctl start palworld
ログと監視:落ちた時に気づく仕組み
1)ログ確認(まずはこれだけ覚えればOK)
sudo journalctl -u palworld -f
2)自動復旧(落ちても戻る)
- 先ほどの
Restart=on-failureにより、プロセスが落ちた場合は自動で再起動されます - 「頻繁に落ちる」場合は、ログの直前に出ているエラーから原因を切り分けます(メモリ不足・設定ミス・更新不整合が多い)
3)“落ちたこと”に気づく(通知の考え方)
- 最短:外形監視(ポート疎通)
- 8211/UDP の監視はサービス次第なので、難しい場合は「サーバー一覧に出るか」「REST API/RCONを有効化して監視」などに寄せるのが現実的
- 手堅い:systemd+通知(上級寄り)
OnFailure=で失敗時にスクリプトを叩く(Discord/Slack通知など)
4)バックアップ(復旧速度=正義)
- せめて「ワールドデータ(Pal/Saved配下)」だけでも世代管理すると安心です
sudo mkdir -p /var/backups/palworld
sudo tar -czf /var/backups/palworld/palworld_$(date +%F).tar.gz /opt/palworld/server/Pal/Saved
sudo find /var/backups/palworld -type f -mtime +7 -delete
方法E:Dockerで立てる(手元PC・NAS・VPSに向く)
Docker運用の魅力は、「同じ構成をどこでも再現できる」ことです。
一方で、公式ドキュメントでは Docker Desktop(Windows/macOS)での運用は非推奨(ディスクI/O制約によりセーブ破損・不調リスクが上がる)とされています。VPS(Linux)やNAS(Linuxベース)での運用が王道です。
必要条件:Docker Desktop/compose/永続ボリューム
まずは「動く前提条件」を揃えます。ここが曖昧だと、起動してもワールドが消えたり、重くなったりします。
必須
- Docker Engine(Linux/NAS)または Docker Desktop(Windows/macOS)
- Docker Compose(
docker composeが使える状態。Compose v2系) - 保存先(永続化)の確保:SSD推奨
推奨(つまずき回避)
- VPS/NASは x86_64 が無難(ARMでも動く構成はあるが、公式手順ベースならx86_64が安心)
- ホスト側の保存先は「低速ストレージを避ける」
→ セーブデータ破損リスクを減らすため
この方法で“最低限”理解しておく用語
- イメージ:サーバー実体(実行ファイル一式)が入った箱
- コンテナ:イメージを起動した“実体”
- ボリューム(永続化):コンテナを消しても残る保存領域(ワールド維持に必須)
構築:compose作成→起動→ログ確認
公式のDockerイメージ(GHCR)を使うのがいちばん筋が良いです。
流れは「フォルダ作る → compose置く → 起動 → Savedが生成されたか確認」です。
1) 作業フォルダを作る
例:palworld-docker というフォルダを作り、そこで作業します。
palworld-docker/
compose.yaml
helper.sh
Saved/ ← 初回起動後に自動生成される(されない場合は要確認)
2) helper.sh を用意(権限事故を避ける)
公式サンプルに近い役割で、Savedフォルダの所有権を整えてから起動します。
#!/bin/sh
# Saved配下の権限を整えてからサーバー起動(権限ミスでセーブできない事故を減らす)
sudo chown -R user:usergroup /pal/Package/Pal/Saved
exec /bin/sh /pal/Package/PalServer.sh "$@"
ここは環境によって不要なケースもありますが、初心者がハマりやすい「セーブできてない」「所有者がroot」系の事故を減らす意図です。
3) compose.yaml を作成
ポイントは次の4つです。
- UDP 8211 を公開
./Savedを コンテナ内のSavedへマウント- 画像タグは ゲーム(サーバー)バージョンに合わせる
- 起動引数は必要最低限から(増やしすぎない)
services:
palworld:
container_name: palworld-server
image: ghcr.io/pocketpairjp/palserver:v0.7.1.86065 # 例:タグは「使っているゲーム版」に合わせる
entrypoint: /pal/helper.sh
command:
- -port=8211
- -players=16
- -useperfthreads
- -NoAsyncLoadingThread
- -UseMultithreadForDS
ports:
- "8211:8211/udp"
volumes:
- ./helper.sh:/pal/helper.sh:ro
- ./Saved:/pal/Package/Pal/Saved
restart: unless-stopped
4) 起動 → ログ確認
docker compose up -d
docker compose logs -f
初回起動で確認すること(超重要)
Saved/フォルダがホスト側に生成されているSaved/Config/LinuxServer/PalWorldSettings.iniが生成されている(生成されるまで少し待つこともあります)
データの永続化(ワールド消失を防ぐ)
Dockerで一番多い事故は、コンテナを作り直したらワールドが消えたです。
原因はほぼ「Savedを永続化していない」か「マウント先が間違っている」です。
最低限これだけ守る
./Savedを必ずマウント(composeに書く)docker compose downはOK(Savedが残るから)
ただし、Savedを消したら当然戻りません
運用で強い永続化にするコツ
- 保存先を相対パスではなく絶対パスにする(NASやVPSで安定)
- 例:
/srv/palworld/Saved:/pal/Package/Pal/Saved
- 例:
- バックアップを“ルール化”する(最短でも「更新前」)
- 例:
Savedを日次で圧縮保存、世代を7日残す など
- 例:
設定変更はどこを触る?
- ゲームバランスやサーバー名、パスワード等は基本的に
Saved/Config/LinuxServer/PalWorldSettings.iniを編集します。 - “デフォルト設定ファイル”を直接編集しても反映されないため、必ずSaved側の設定を編集する、という意識が安全です。
更新の手順(イメージ更新と互換性チェック)
専用サーバー運用の基本は、クライアント(参加者)とサーバーのバージョン一致です。
Dockerは「タグを合わせる」だけで管理しやすい反面、タグを雑にすると不整合が起きます。
更新の安全手順(初心者向けテンプレ)
- 事前にバックアップ(Savedをコピー)
- サーバー停止
- compose.yaml の imageタグを最新(またはクライアント版と同じ)へ変更
- pull → 起動 → ログ確認
# 1) 停止
docker compose down
# 2) イメージ取得(タグ更新後)
docker compose pull
# 3) 再起動
docker compose up -d
# 4) 動作確認
docker compose logs -f
互換性チェックの考え方(迷った時の基準)
- 参加者が「ゲームを更新した」→ サーバーも同日中に更新する
- 入れない時は、まず サーバー側のタグ(版)を疑う
- 公式のパッケージ一覧(GHCR)で 最新タグを確認し、合わせる
“入れる状態”にする:接続設定の完全チェックリスト
最初に結論です。接続トラブルは、「ローカル → 家の中(LAN) → 外(インターネット)」の順で切り分けると最短で直せます。
- ① 同じPCから入れる?(localhost)
- ② 同じ家のWi-Fiから入れる?(LAN内IP)
- ③ 家の外(スマホ回線など)から入れる?(グローバルIP)
この順でOKが出れば、どこが原因か一気に絞れます。
サーバー側:起動できているか/ポート待受しているか
まず「サーバーが動いている」+「8211/UDPを待ち受けている」を確認します。
ここがOKでない限り、Firewallやルーターを触っても直りません。
起動確認(共通)
- サーバーのコンソール/ログに起動エラーが出ていない
- サーバープロセスが落ちずに動き続ける
- 設定ファイルを編集したなら、反映に再起動が必要な場合がある
Windows(Steamツール / SteamCMD)
- タスクマネージャーで PalServer.exe が動いているか
- ポート待受(8211が例。変更しているならその番号):
netstat -ano | findstr ":8211"
PowerShellの方が見やすいこともあります:
Get-NetUDPEndpoint | ? { $_.LocalPort -eq 8211 }
Linux(VPS)
- systemd運用なら:
sudo systemctl status palworld
sudo journalctl -u palworld -n 50 --no-pager
- UDP待受の確認:
sudo ss -u -lpn | grep 8211
ここで詰まったら(よくある原因)
- 設定ファイルの編集ミス(カンマ抜け、引用符崩れなど)
- メモリ不足で起動後に落ちる(特に8GB運用)
- 更新不整合(クライアント更新済み/サーバー未更新)
✅ 最短の成功判定
同じPCなら 127.0.0.1:8211、同じLANなら 192.168.x.x:8211 で入れるか試す。
ここが通れば“サーバー自体”はほぼOKです。
PC側:Windows Defender Firewall(受信・送信)
サーバーが起動していても、Firewallが止めていると外から入れません。
初心者はまず 「アプリ(PalServer.exe)を許可」が安全で確実です。
まずやること(最小)
- 初回起動時に出る警告で、少なくとも プライベートネットワークを許可
(自宅LAN想定ならこれでOKになりやすい)
きちんとルールを作る(おすすめ)
Win + R→wf.msc(セキュリティが強化されたWindows Defender Firewall)- 受信の規則 → 新しい規則
- 初心者は次のどちらか
- プログラム:
PalServer.exeを指定(簡単) - ポート:UDPの
8211(ポート変更してるならその番号)
- プログラム:
- 接続を許可
- プロファイルは基本 プライベート(外部公開するなら状況によりパブリックも検討)
- 分かる名前で保存(例:Palworld Server UDP)
送信(Outbound)は?
- 普通は送信が塞がれていないので触らなくてOK
- 企業PCなどで厳しい制限がある場合だけ、送信も許可を追加
やりがちなNG
- ❌ 「よく分からないからFirewallを無効化」
→ 一時的に直っても、別のトラブルやリスクが増えます。ルール追加が基本です。
ルーター側:UDP転送(ポート開放)
外部(友達の家・スマホ回線)から入れるには、ルーターで UDPのポート転送が必要です。
ここは機種で画面が違いますが、設定の意味は共通です。
必要な情報(先にメモ)
- サーバーPCのローカルIP(例:
192.168.1.50) - 外に見せるポート(通常
8211/UDP) - 中に渡すポート(通常
8211/UDP)
設定の形(これが正解)
- WAN(外) UDP 8211 → LAN(内) 192.168.1.50 の UDP 8211
重要:サーバーPCのIPを固定する
IPが変わると転送先がズレて、突然入れなくなります。
- ルーターの「DHCP固定割り当て(予約)」で固定するのが簡単
(PC側の固定IPでもいいですが、初心者はルーター側がおすすめ)
テスト時の落とし穴(超ある)
- 同じ家のWi-Fiから“グローバルIP”で接続テストすると失敗することがあります
(NATループバック非対応のルーターだと起きる) - 外部公開のテストは、次が確実です:
- スマホを 4G/5G(Wi-Fiオフ)にして接続
- もしくは友達に試してもらう
回線方式の罠:IPv6(DS-Lite等)で開放できない時の選択肢
「ルーターもFirewallも合ってるのに、家の外からだけ入れない」場合、回線方式(DS-Lite/CGNAT)が原因のことがあります。
この場合、いくらポート開放を頑張っても “そもそも外から届かない”ので、方針転換が早いです。
まずDS-Liteっぽいか確認(目安)
- ルーターのWAN側IPv4が 100.64.x.x / 10.x.x.x / 192.168.x.x などの“プライベート”になっている
- 申し込み回線の説明に IPv4 over IPv6 / DS-Lite / v6プラス系の記載がある
- ルーターに「ポート開放」設定はあるのに、外部から一切到達しない
回避策1:VPSへ移す(最も確実)
いちばん確実で、初心者が“時間を溶かさない”方法です。
メリット
- 回線の制約(DS-Lite等)を一気に回避
- 24時間稼働に向く
- 友達が遠方でも安定しやすい
やること(最小)
- VPSを用意 → Linuxで専用サーバー起動 → UDP 8211(または変更したポート)を開ける
- セーブ移行をするなら
Savedを持っていく(できる範囲でOK)
回避策2:IPv4接続を併用できるか確認する
回線によっては、IPv4 PPPoEやグローバルIPv4オプションで解決することがあります。
確認ポイント
- ISPのマイページやサポートに「PPPoE接続」「固定IPv4」「グローバルIPv4」の案内があるか
- ルーターが PPPoE設定に対応しているか
注意点
- PPPoEは混雑時間帯に速度が落ちやすいことがあります
→ ただし「外部から到達できる」ことが目的なら、選択肢として十分アリです。
回避策3:開放可能ポートの制限がある回線での対処
「DS-Liteじゃないけど、開けられるポートが限られる」「特定ポートが塞がれる」ケースもあります。
対処の基本
- サーバー側の待受ポートを変更(例:8211 → 50000など)
- ルーター転送・Firewall・接続先(IP:ポート)も 同じ番号に揃える
それでも無理な時の現実的な逃げ道
- VPNメッシュ(Tailscale / ZeroTier / WireGuard等)で“仮想LAN”を作る
- インターネットにポートを開けず、参加者だけがVPN経由で接続
- 身内運用なら特に強い(公開運用には向きません)
- VPSへ移行(結局これが一番確実)
✅ 初心者におすすめの判断基準
「外部から入れない」を 1〜2時間以上追っているなら、DS-Lite/回線制約を疑って、VPSやVPN方式に切り替えた方が早いです。
サーバー設定(ワールド調整)を“安全に”行う
設定ファイルの場所とバックアップ手順
サーバー設定は基本的に PalWorldSettings.ini を編集します。大事なのは「編集前にバックアップ」と「Default(見本)を直接いじらない」です。
まず場所を確認(代表例)
| 環境 | 実際に編集するファイル | 補足 |
|---|---|---|
| Windows(Steamツール / SteamCMD) | ...\steamapps\common\PalServer\Pal\Saved\Config\WindowsServer\PalWorldSettings.ini | 初回起動後にフォルダができることがあります |
| Linux(VPS) | ...\steamapps/common/PalServer/Pal/Saved/Config/LinuxServer/PalWorldSettings.ini | 同上 |
| Docker | (ホスト側)Saved/ をマウントしている場所 → Saved/Config/LinuxServer/PalWorldSettings.ini | マウント先=ワールド本体なので超重要 |
| レンタル(テンプレ) | 管理画面で変更 or ファイルマネージャ/FTP | サービスにより「画面で触れる項目」が限られます |
Defaultを必ずコピーしてから編集する(超重要)
DefaultPalWorldSettings.iniは「見本」です。ここを編集しても反映されません。- もし
PalWorldSettings.iniが空だったり未作成なら、Defaultの中身をコピーして使います。
バックアップの“安全テンプレ”(初心者向け)
- サーバー停止(必須)
- ✅ Windows:コンソールを閉じる / サービス停止
- ✅ Linux:
systemctl stop palworld - ✅ Docker:
docker compose down
- ワールドデータを丸ごと退避(これだけで安心度が跳ねます)
- バックアップ対象の目安:
Pal/Saved/(または Docker のSaved/)
- バックアップ対象の目安:
- 編集は「1回に1〜3項目」
- ✍️ 変更点をメモ(あとで戻せるように)
- 起動 → ログ確認 → 接続確認
- ✅ 反映されない時は「再起動し忘れ」「編集先ファイル違い」が多いです
💡おすすめ運用
- 更新前と大きな設定変更前だけでもバックアップを取る
- 世代を残す(例:直近7回)と、事故っても巻き戻せます 😌
最低限いじる項目(サーバー名/パスワード/管理用パス)
初心者が最初に触るべきは、この3つだけでOKです。
(これだけで“身内運用の安全度”が大きく上がります)
役割の違い(混同しやすいポイント)
- サーバー名(ServerName):一覧や履歴で見分けるための名前
- 参加用パス(ServerPassword):入室時に必要な合言葉
- 管理用パス(AdminPassword):管理者権限を取るためのパス(共有しない)
設定例(イメージ)
※実際のファイルは長いですが、触るのはこのへんだけでOKです。
[/Script/Pal.PalGameWorldSettings]
ServerName="Friends-Palworld"
ServerPassword="join-password-here"
AdminPassword="admin-password-here"
安全にするコツ(重要)
- 参加用パス:身内でも必ず設定(流入事故を防ぐ)
- 管理用パス:参加用とは別物/長め/推測されにくく
- 共有方法:管理パスは共有しない。参加用だけを限定チャットで共有
- 反映:変更したら基本 再起動(サービスによっては再読込されません)
ゲームバランス系(経験値・ドロップ等)を変える前の注意
経験値やドロップを触るのは楽しい一方で、事故りやすいポイントでもあります。
「安全に調整する」ために、次の順番を守るのがコツです。
変更前に決めること(迷い防止)
- 目的を1つに絞る
例)「社会人向けに育成を早めたい」or「建築素材だけ緩和したい」 - 変更は小さく(極端にしない)
→ 極端設定は、バランス崩壊だけでなく不具合時の切り分けも難しくなります
安全な変更フロー(テンプレ)
- 停止 → バックアップ(
Saved) - 変更は 1〜3項目だけ
- 起動 → 10分テスト(接続・セーブ・挙動)
- 問題なければ次の調整へ
注意(パフォーマンス面)
- 設定項目によっては「値を上げるほど処理負荷が増える」タイプがあります。
人数が増えるサーバーほど、バランス調整が重さに直結しやすいです。
公開運用の設定(検索可否・参加制御・合言葉)
公開運用は「検索に出すか」「誰が入れるか」を先に決めると安全です。
ここを曖昧にすると、荒らし・流入・管理パス漏えいのリスクが上がります。
検索可否(サーバー一覧に出す/出さない)
- 身内運用(おすすめ):検索に出さない + IP:ポート共有 + 参加用パス
- ✅ 迷惑アクセスを大幅に減らせます
- 公開運用:検索に出す設定(起動オプション等) + 参加制御を強める
- ✅ 参加者を増やせる反面、運用コストが増えます
参加制御(ホワイトリスト“相当”の現実解)
- ServerPasswordを必須にする(基本中の基本)
- 合言葉を定期更新(例:週1、イベント後、流出が疑わしい時)
- 最大人数は現実的に(無制限にしない)
- 管理者権限は最小人数に絞る(AdminPasswordを渡さない)
合言葉設計のおすすめ
- 参加用:覚えやすさ優先(ただし定期更新)
- 管理用:強度最優先(長め・ランダム・絶対に外に出さない)
- 共有場所:スクショ・公開SNSは避け、限定チャットで
やりがちなNG(これだけ避ければ事故は激減)
- ❌ パスなしで公開
- ❌ 参加用と管理用を同じにする
- ❌ 管理パスを参加者全員に配る
- ❌ バックアップ無しで大変更
運用フェーズ:長く遊べるサーバーにするコツ
アップデート運用(サーバーとクライアントの同期)
サーバー運用で一番多い事故は、「参加者は更新済みなのに、サーバーが古い」です。
これを防ぐだけで、トラブルの半分は消えます。
基本方針(初心者向けの結論)
- ✅ クライアントが更新されたら、同日中にサーバーも更新
- ✅ 更新前に バックアップ(最低でも1世代)
- ✅ 更新は「停止 → 更新 → 起動 → 接続テスト」の順で固定
更新が必要なタイミング
- Steamでパルワールド本体に更新が入った日
- 「入れない」「バージョン違いっぽい」報告が出たとき
- サーバーが急に落ちる/挙動が変わったとき(更新が走っている可能性)
運用の型(この通りにやれば安全)
- 参加者に告知(例:5分後に再起動)
- サーバー停止
- バックアップ作成
- サーバー更新
- 起動
- 管理者が一度入って動作確認(入れるか、セーブできるか)
方式別:更新の考え方(ざっくり)
- レンタル:管理画面の「更新」や再起動で反映されることが多い(仕様に従う)
- Steamツール(Windows):Steam側で更新が入る(念のため再起動)
- SteamCMD:
app_updateを叩く(バッチ化すると楽) - Docker:イメージタグ更新 → pull → up(タグ管理が超重要)
更新で失敗しにくい“2つのコツ”
- 変更点が大きい日ほど、更新前バックアップを「2世代」残す
(直前+前日、のように戻し先を増やす) - 参加者が多いほど、更新は「人が少ない時間帯」で固定する
(夜にやるなら「毎週◯曜の◯時」など)
バックアップ設計(頻度/保存世代/復元手順)
バックアップは「取る」より “戻せる”が重要です。
初心者は、まず Savedフォルダを丸ごとの方針でOKです。
バックアップ対象(迷ったらこれだけ)
Pal/Saved/(Dockerならホスト側のSaved/)- ワールド、プレイヤー、設定の中心がここに集約されます
頻度と世代(おすすめの目安)
| 運用スタイル | 推奨頻度 | 残す世代 | これだけは必ず |
|---|---|---|---|
| 身内・小規模(〜10人) | 1日1回 | 7世代 | 更新前に1回 |
| ほぼ毎日遊ぶ(10人前後) | 12時間に1回 | 10〜14世代 | 更新前+週1の“保険” |
| 公開・大人数 | 6時間に1回 | 20世代以上 | 更新前は別保存(手動) |
迷ったら:「毎日1回+更新前」だけでも、事故の致命傷を避けられます。
復元手順(これをメモしておくと強い)
- サーバー停止
- 現在の
Savedを別名で退避(例:Saved_broken) - バックアップの
Savedを戻す(同じ場所へ) - 起動 → 入れるか確認
- 問題があれば「別世代」に切り替える
初心者が見落としやすいポイント
- サーバーを動かしたままバックアップすると、壊れた状態で保存されることがあります
→ 重要なバックアップ(更新前など)は必ず停止してから - バックアップは「圧縮して別フォルダ(別ディスク/別場所)」が理想
→ 同じディスクだけだと、故障時に一緒に失います
コピペ用:簡易バックアップ例
Windows(PowerShell例:zip)
# Saved の場所は環境に合わせて修正
$src = "D:\PalServer\Pal\Saved"
$dst = "D:\PalBackups\Saved_" + (Get-Date -Format "yyyyMMdd_HHmmss") + ".zip"
Compress-Archive -Path $src -DestinationPath $dst
Linux(tar.gz例)
# Saved の場所は環境に合わせて修正
tar -czf "/var/backups/palworld/Saved_$(date +%F_%H%M%S).tar.gz" "/opt/palworld/server/Pal/Saved"
セーブデータ移行(自宅→VPS/レンタル→VPS など)
移行は難しそうに見えますが、やることはシンプルです。
「止める → Savedをコピー → 新環境に置く → 起動」が基本形です。
移行の前に決めること(事故防止)
- 移行タイミング:なるべく人がいない時間(巻き戻りを避ける)
- 旧環境をすぐ消さない:移行後に数日残す(戻せる保険)
- バックアップ:移行前に1世代、移行直後に1世代
手順テンプレ(この順が安全)
- 旧サーバー停止(重要)
- 旧サーバーの Savedを丸ごとコピー
- 新サーバーに同じ場所へ配置(Savedの階層を崩さない)
- 設定ファイルの場所だけ確認(WindowsServer / LinuxServer の違い)
- 起動 → 管理者がログインして動作確認
よくある「移行したのに別ワールドになる」原因
- Savedのコピー先が違う(階層が1つズレている)
- Dockerでマウント先が違う(
Savedが永続化できていない) - 設定だけコピーして、ワールドデータをコピーしていない
Windows→Linuxでの注意(初心者が詰まりやすい所)
- 設定ファイルのディレクトリ名が変わることがあります
- Windows:
WindowsServer - Linux:
LinuxServer
- Windows:
- ただし、基本は Saved丸ごと移せば大枠は引き継がれます。
動かなければ「設定ファイルだけ作り直す(Defaultからコピー)」で整える、の順が安全です。
人数が増えた時のスケール判断(CPU/RAM/回線)
スケールで迷ったら、まず 症状→原因の当たりを付けるのが近道です。
初心者がやりがちな「なんとなく全部上げる」を避けられます。
症状別:まず疑うべきポイント
| 症状 | まず疑う | ありがちな原因 |
|---|---|---|
| 突然落ちる/再起動が増えた | RAM | メモリ不足、スワップ発生 |
| ラグが増えた(全員) | CPU / 回線 | 同時ログイン増、拠点増、上り不足 |
| 夜だけ重い | 回線 | 混雑、上りの頭打ち |
| 特定の人だけラグい | 距離 / ルート | 地理的に遠い、回線相性 |
| セーブが不安定/巻き戻り気味 | ストレージ | 低速ストレージ、ディスク逼迫 |
目安として見ておくと判断しやすい指標
- RAM使用率が 80〜85%を常に超える → 増設/上位プランが現実的
- CPU使用率がピーク時に 張り付き気味(80%超が継続) → CPU強化や人数上限の調整
- 回線の上りがピーク時に 詰まる → VPS移行や回線見直し、地域の最適化
実務的なおすすめ順
- RAMを増やす(効果が出やすい)
- CPUを上げる(同時ログインが増えたら効く)
- 回線/設置場所を変える(VPS化・リージョン最適化)
“上げる前にできる軽い対策”
- 最大人数(
players/ServerPlayerMaxNum)を現実的にする - 不要な公開をやめる(身内なら検索非表示+パス必須)
- 更新・再起動のタイミングを固定し、ログを見て原因を掴む
つながらない・重い・落ちる:症状別トラブルシュート
タイムアウトする(ポート/NAT/FWを疑う)
タイムアウトは、原因がほぼ 「サーバーが待ってない」or「通信が届いてない」 のどちらかです。最短で潰すなら、次の順で切り分けます。
切り分けの黄金手順(ローカル → LAN → 外部)
- 同じPCから
127.0.0.1:8211(またはlocalhost:8211)で入れるか - 同じ家の別端末から「サーバーPCのLAN内IP:8211」で入れるか
- 家の外(スマホの4G/5G)から「グローバルIP:8211」で入れるか
※Wi-Fiを切ってスマホ回線で試すのが確実です(ルーターによっては“家の中から外向けIP”でテストすると失敗します)
1がNG(同じPCですら入れない)なら:サーバー側
- サーバープロセスが落ちていないか(PalServer.exe / PalServer.sh)
- 設定ファイルの編集ミスで起動直後に落ちていないか(ログ確認)
- 更新不一致(サーバー未更新)の可能性がないか
2がNG(LAN内だけ入れない)なら:PCのFirewallかIP指定
- Windows Defender Firewallで 受信規則(UDP 8211) が許可されているか
- 迷ったら「ポート」より PalServer.exe(プログラム)を許可の方が事故りにくいです
- 接続先のLAN内IPが正しいか(
192.168.x.xなどが変わっていないか)
3がNG(外部からだけ入れない)なら:ルーター/NAT/回線方式
- ルーターで UDP 8211 → サーバーPCのLAN内IP にポート転送できているか
- サーバーPCのLAN内IPが固定(DHCP予約)されているか
→ IPが変わると、転送先がズレて突然つながらなくなります - 回線が 外部からIPv4着信できるタイプか(DS-Lite/CGNAT系だと頑張っても届きません)
昨日は入れたのに今日は無理(IP変更・再起動・更新差分)
「昨日はOK、今日ダメ」は“変わったところ”に原因があります。上から順に確認すると当たりやすいです。
よくある原因トップ5
- サーバーPCのLAN内IPが変わった(DHCP再割当)
→ ルーターのポート転送が古いIPに向いたまま - グローバルIPが変わった(動的IPの回線)
→ 友達に教えたIPが古い - ルーター/ONUの再起動で設定が飛んだ・状態が崩れた
→ 特に「転送ルールは残ってるが、実際は通ってない」ケースがある - Windows更新でネットワークプロファイルが変化(プライベート→パブリック)
→ Firewallルールが想定外に効く - ゲーム更新でバージョン不一致(クライアント更新済み/サーバー未更新)
最短で直すチェック
- サーバーPCのLAN内IPを確認し、ルーターの転送先と一致させる
- 友達に伝えた接続先が「最新のグローバルIP:ポート」になっているか確認
- サーバーを一度停止→更新→再起動(更新日なら特に)
- Windows Firewallの許可が「プライベート」だけになっていないか(外部公開で必要なら調整)
地味に多い“入力ミス系”
IP:ポートの ポート付け忘れ(例::8211が抜けている)- 全角コロン・全角数字混在
- パスワードのコピペで空白が入る
サーバー一覧に出ない/直接入力なら入れる
これは「サーバー自体は動いてる」ので、原因は 一覧表示(登録・公開情報)の問題に寄ります。身内運用なら、割り切って“直接入力”で運用するのが一番安定です。
まず確認すること
- 一覧に出す運用にしているか(公開設定/起動オプション)
- 公開情報(外から見えるIP・ポート)を正しく渡せているか
- 環境によっては 公開用のIP/ポートを明示しないと一覧に出にくいことがあります
- 反映に時間がかかる場合がある(起動直後は出ないことも)
“身内だけ”ならおすすめの運用
- 検索非公開(または見つかりにくくする)
- IP:ポート+参加用パスワードで入る
- 合言葉は定期的に更新(流出対策)
一覧に出したい場合にありがちな落とし穴
- 回線やNATの都合で、サーバーが“外部到達できる状態”になっていない
→ 直接入力は同じLAN内でたまたま通るが、一覧公開の前提を満たしていないケース - 公開はしているが、Firewall/ルーターで必要な通信が遮断されている
→ まずは外部(スマホ回線)から接続できる状態を作るのが先です
ラグがひどい(上り帯域・CPU・メモリ不足の切り分け)
ラグは原因が複数ありますが、切り分けはシンプルです。まず 「全員がラグい」か「特定の人だけ」かで分けます。
全員がラグい場合:サーバー側(CPU/RAM/回線)を疑う
- メモリ不足:突然重くなる/落ちる/復帰後しばらく重い
- 目安:RAMが常時80〜85%超、スワップが増える
- CPU不足:同時ログインが増えると一気にラグる
- 目安:ピーク時にCPU使用率が張り付き気味
- 上り帯域不足:夜だけ悪化しやすい/人数増で顕著
- 目安:上りが詰まる(速度テストは“下り”より“上り”を見る)
- ディスクI/O:セーブタイミングでカクつく/HDDや低速SSDで起きやすい
- 対策:高速SSD、空き容量確保、バックアップや重い処理を人が少ない時間に
特定の人だけラグい場合:距離・回線・端末側が濃厚
- その人が遠方(物理距離で遅延が増える)
- その人のWi-Fiが不安定(まず有線や5GHzで試す)
- その人のPC性能が足りない(クライアント側の処理落ち)
“とりあえず効きやすい”対策(順番が大事)
- 最大人数を現実的に(無理に上げない)
- サーバーを 定期再起動(毎日 or 2〜3日に1回、遊ばない時間に)
- RAMが足りないなら RAM優先で増強/上位プラン
- 自宅回線が怪しいなら VPSへ移す(距離も安定も改善しやすい)
ワールドが巻き戻る/消えた(バックアップから復元)
この症状は焦りやすいですが、落ち着いて 「別ワールドを新規生成してしまった」ケースを疑うと復旧しやすいです。
よくある原因
- Dockerで Savedを永続化していない(ボリューム/マウントミス)
→ コンテナ再作成で“新規ワールド”になる - 参照しているSavedの場所が違う(階層が1つズレている)
- サーバーを動かしたままコピーして、セーブが壊れた/不整合が出た
- ディスクがいっぱい・低速ストレージでセーブが不安定
復元の安全手順(これが一番事故らない)
- サーバー停止(必須)
- 現在の
Savedを別名退避(例:Saved_now)
→ “今の状態も保険として残す”のがコツ - バックアップの
Savedを正しい場所へ戻す(丸ごと) - 起動 → 接続して確認
- ダメなら「別世代」のバックアップで再挑戦
バックアップが無い場合の現実的な話
- 巻き戻りや消失は、バックアップ無しだと復旧が難しいことがあります
→ 以後の再発防止として、最低でも 「毎日1回+更新前」のバックアップをルール化するのが最優先です
再発防止の最小セット
- Savedの永続化(Dockerは特に最重要)
- 更新前バックアップ
- ディスク空き容量の確保
- 低速ストレージを避ける(SSD推奨)
よくある質問(検索されやすい論点を先回り)
無料で立てられる?結局どれくらい費用がかかる?
「無料で立てられるか?」の答えは、条件付きでYESです。
- ✅ 無料になりやすい:自宅に余っているPCがあり、サーバーを動かしっぱなしにできる
→ ソフト代は基本かかりません(ただし電気代と回線は必要) - ✅ 手間を減らしたい:レンタル(ゲームテンプレ)
→ 月額課金(時間課金含む)だが、最短で安定しやすい - ✅ 安定・拡張したい:VPS(Linux)
→ 月額課金だが、回線トラブル(DS-Lite等)を回避しやすい
費用感は「初期費用+毎月」で見ると迷いません。
| 方式 | 初期費用 | 毎月の目安 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 自宅PC(Windows/Linux) | 0円〜 | 電気代+回線 | とにかく安く、多少の設定が苦じゃない |
| VPS(Linux) | 0円〜 | 中〜高 | 外部公開したい/安定優先/学びたい |
| レンタル(ゲームテンプレ) | 0円〜 | 中〜高 | すぐ遊びたい/運用を簡単にしたい |
📝 現実的な落とし穴
- 自宅運用は「無料」に見えて、ポート開放不可の回線だと詰みやすい(対策はVPS or VPN方式)
- 友達が増えると、RAM(メモリ)増強=コスト増が起こりやすい
最大何人まで遊べる? 推奨スペックは?
まず人数は、ざっくり 「ホスト型」と「専用サーバー」で上限が違います。
- ホスト型(招待コードで遊ぶ協力プレイ):少人数向け
- 専用サーバー:最大32人までを想定した設計(設定で上限を決める)
推奨スペックの目安(専用サーバー)
- CPU:4コア推奨
- メモリ:16GB(より安定させるなら32GB以上)
- ストレージ:SSD推奨(低速ストレージはセーブ破損リスクが上がる)
- ネットワーク:UDPの既定ポート(後述)を外部到達できること
👀 初心者向けの実務アドバイス
- 「人数が増える」「拠点・パルが増える」ほど、先に苦しくなるのは CPUよりRAM になりがちです
- まずは 上限人数を控えめにして、重くなってから上げる方が失敗しにくいです
ポート開放は危険? 安全にやる方法は?
結論:やり方次第でリスクは下げられます。
危険なのは「開けること」より、開けっぱなしで無防備なことです。
最低限の安全策(これだけはやる)
- 参加用パスワードを必ず設定(身内でも必須)
- 管理用パス(AdminPassword)は参加用と分ける&共有しない
- ルーター/Firewallで開けるのは、基本 必要ポートだけ(開け過ぎない)
- サーバーを公開リストに出さない(身内運用なら特に有効)
もう一段安全にする(できる人向け)
- VPSなら「セキュリティグループ」で UDPの必要ポートだけ許可
- 友達のIPが固定できるなら、Firewallで 接続元IPを絞る
- そもそもポート開放しない:VPN方式(Tailscale等)で“身内専用LAN”にする
⚠️ これだけは避けたい例
- ❌ パスワード無しで外部公開
- ❌ 管理パスを参加者全員に渡す
- ❌ RCONやREST APIを「外部から誰でも叩ける状態」で放置(使うなら公開範囲を厳しく)
クロスプレイは“今”どこまで対応?(参加条件/公開設定の要否)
現状は、クロスプレイ自体は提供されており、専用サーバー側にも「接続を許可するプラットフォーム」を選ぶ設定があります。
ここで初心者が混乱しやすいのが、「クロスプレイ可能」=「どんな入り方でも参加できる」ではない点です。
押さえるべきポイント
- サーバー設定で、接続を許可するプラットフォーム(例:Steam / Xbox / PS5 / Mac)を指定できる
- 一方で、コンソール等の参加は “コミュニティサーバー”としての公開形態が必要になる場合がある
→ ざっくり言うと「IP直打ちで入る」より「サーバー一覧から入る」寄りの運用が必要
初心者向け:最初に決める質問
- 参加者は Steamだけ? → Steamのみ許可でOK(身内なら非公開運用もしやすい)
- 混在(Steam+他機種)? → クロスプレイ許可+“コミュニティサーバー運用”を前提に設計
📝 現場でよくあるコツ
- 「身内だけでクロスプレイ」でも、検索で誰でも見つかる公開にする必要はありません
公開方法・参加導線は環境次第なので、まずは「参加できる形(コミュニティサーバー化)」を優先して整えるのが安全です。
管理者操作は何ができる?(キック/保存/再起動など)
管理者は、主に “サーバーを安定運用するための操作”ができます。
荒らし対応だけでなく、更新・再起動・バックアップ前の手動保存でも役立ちます。
管理者になるまでの流れ(大枠)
- 設定ファイルで AdminPassword を設定
- ゲーム内チャットで 管理者認証コマンドを実行
- 管理者コマンドが使えるようになる
よく使う管理コマンド(初心者が覚えるべきセット)
- 🧩 参加者対応
- キック:特定プレイヤーを退出させる
- BAN/解除:再参加を防ぐ/戻す
- 💾 安定運用
- 手動セーブ:更新前・再起動前に実行すると安心
- シャットダウン(猶予つき):◯秒後に落とし、メッセージも出せる
- 全体告知:再起動予告などに便利
- 🔎 状況把握
- 参加者一覧表示/サーバー情報表示
✅ 運用の型(これだけで事故が減る)
- 更新や再起動前:告知 → 手動セーブ → 猶予つき停止
- 荒らしが来たら:キック → 収まらなければBAN(管理パスは絶対に外に出さない)
参考(公式・一次情報/用語解説)
公式サーバーガイド
パルワールドの専用サーバー運用で「迷ったらまず当たる一次情報」は、公式の Palworld Server Guide です。特に次のページを起点にすると、ほぼ全ての疑問が解決します。
- 要件(推奨スペック・デフォルトポート・SSD推奨など)
- 「メモリは16GB、安定のため32GB推奨」「UDP 8211(変更可)を外部到達できること」など、運用判断の基準がまとまっています。
- 専用サーバーの構築(Windows/Steam、Windows/SteamCMD、Linux/SteamCMD)
- AppIDやダウンロードコマンド、起動までの流れが公式手順で確認できます。
- 設定と運用(設定ファイル、起動引数、管理コマンド)
- どのファイルを編集すべきか(Defaultではなく実運用側)
- 起動引数(port/players/public系、パフォーマンス系)
- 管理者コマンド(保存、シャットダウン、キック等)
公式ガイドを見るときのコツ(初心者のつまずき回避)
- URLに「/0.x.x/」のような“バージョン付き”ページがある場合は、基本的に 最新(バージョンなし)のページを優先して読み、必要に応じてバージョン付きで差分を確認すると安全です(古い手順を踏みにくくなります)。
用語ミニ解説(公式ページを読むための最低限)
- AppID:SteamCMDでゲームサーバーを取得するための番号(パルワールド専用サーバーは「2394010」として案内されています)
- UDP 8211:ゲームサーバーのデフォルト待受ポート(変更は可能。変えたら接続先も転送設定も同じ番号に揃える)
- Saved:ワールド・プレイヤー・設定の中心。バックアップ/移行は基本ここを丸ごと扱う
- PalWorldSettings.ini:実運用で編集する設定ファイル(ServerName、パスワード、最大人数、バランス設定など)
- DefaultPalWorldSettings.ini:見本(デフォルト)。ここを直接編集しても反映されない前提で読む
- community server / publiclobby:サーバー一覧に出す“公開運用”寄りの形態(IP直打ち運用と要件が変わることがある)
SteamCMD公式手順
SteamCMDはValve公式の「Steamクライアントをコマンドライン化したもの」で、専用サーバーの インストール/更新/自動化に強いのが特徴です。公式Wikiを読んでおくと、どのゲームの専用サーバーでも応用が効きます。
SteamCMDで押さえるべき“核”の考え方
login:匿名で取得できる専用サーバーはanonymousでログインする(ゲームによってはSteamアカウントが必要な場合もあります)force_install_dir:インストール先を固定する(更新・移行・バックアップの整理がラクになる)app_update <AppID>:指定したAppIDの専用サーバーを取得/更新するvalidate:ファイル整合性チェック(時間はかかるが、更新失敗や破損が疑わしい時に有効)- 自動化:更新コマンドをバッチ/スクリプト化 → 「停止→更新→起動」を固定すると事故が減る
公式手順を“パルワールド用”に読むときのポイント
- 公式の専用サーバーガイド側に「AppID」「コマンド例」が載っているので、SteamCMD wikiで“概念”を理解 → 公式サーバーガイドで“パルワールド固有の値”を確認、の順が最短です。
- 「更新したのに入れない」の多くは、クライアントとサーバーの更新タイミングがズレているだけなので、運用ルールとして「更新日はサーバーも同日更新」を決めると安定します。
まとめ
パルワールドの「サーバー立て方」は、やみくもに手順を追うと詰まりやすいですが、ポイントを押さえると驚くほど整理できます。最後に、この記事の要点をもう一度まとめます。
- 専用サーバーが必要なのは、24時間稼働や人数増、設定自由度が欲しいとき
少人数で同時に遊ぶだけなら、ホスト型で足りる場合もあります。 - 立て方は大きく5系統。迷ったら目的で選ぶと失敗しにくいです。
- 最短で始めたい:レンタル(ゲームテンプレ)
- なるべく安く:自宅PC(Windows)
- 安定・拡張:VPS(Linux)
- 更新・自動化:SteamCMD
- 再現性重視:Docker(永続化が鍵)
- つながらない時は、ローカル→LAN→外部で切り分けるのが最短ルートです。
外部だけダメなら、Firewallやルーターだけでなく 回線方式(DS-Lite等)を疑いましょう。 - ワールド調整は、まず ServerName/参加用パス/管理用パス の3点を安全に。
経験値やドロップなどのバランス変更は、小さく・少しずつが事故を防ぎます。 - 長く遊ぶなら「運用の型」が最重要。
- 更新は「停止→バックアップ→更新→起動→接続テスト」
- バックアップは「毎日+更新前」から始めて世代管理
- 移行はSavedを丸ごと。旧環境はすぐ消さない
専用サーバーは、最初の設定こそ少し手間ですが、整えてしまえば 遊び方の自由度と安定感が一段上がります。
このロードマップの順に進めれば、「立てる」だけで終わらず、安全に・安定して・長く遊べるサーバー運用まで到達できます。
もし途中で詰まったら、この記事の「入れる状態にするチェックリスト」と「症状別トラブルシュート」に戻ってください。
“今どこでつまずいているか”が分かれば、対処は必ずシンプルになります。

