WordPressを無事にインストールしたら、次に必要なのは初期設定です。
本記事では、初心者向けに、WordPressの初期設定について徹底解説します。
本記事に沿って作業するだけで、必要な初期設定をすべて完了させられます。
なお、以下の記事では、WordPressについて初心者向けに詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

WordPressの初期設定は非常に重要!
WordPress初心者の方は、
「初期設定って必要?」
「デフォルトの状態じゃダメなの?」
と思われるかもしれません。
しかし、WordPressの初期設定は非常に重要なのです。
その理由としては、以下のようなものが挙げられます。
・SEO対策
・セキュリティ強化
・不具合の予防
デフォルトの状態だとSEOが弱く、セキュリティの面でも不安があります。
また、運営途中で設定を変更すると、不具合が生じたり、せっかく築き上げた検索エンジンからの評価が0に戻ってしまったりします。
万全の状態でブログを運営するためにも、初期設定は記事を書き始める前に必ず行っておく必要があります。
WordPressのインストール後、最優先で確認・設定すべき項目
WordPressのインストール後、最優先で確認・設定すべき項目は、以下の2つです。
・URLの確認
・SSLの設定
なお、これらは、WordPressをインストールする際、自動で行ってくれるサービスのあるレンタルサーバー会社もあります。
初心者には少し難しい作業ですので、このサービスのあるレンタルサーバーを選ぶことをおすすめします。
当ブログ一押しのレンタルサーバー「ConoHa WING」ですと「WordPressかんたんセットアップ」というサービス名です。
このサービスを利用すれば、これら2つの項目も含めたWordPressのインストール作業が最短10分程度で完了します。
以下の記事で利用方法を詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。


URLの確認
WordPressをインストールしたあと、まずはブログのトップページを表示し、URLが独自ドメインになっているかを確認しましょう。
NG例としては、以下のようなものがあります。
・レンタルサーバーの初期ドメインになっている
・独自ドメインの後ろに、「/wp」や「/wordpress」、「/blog」などがついている
レンタルサーバーの初期ドメインになっている
レンタルサーバーにWordPressをインストールすると、レンタルサーバー側から自動で初期ドメインが付与されます。
例えば、
「ConoHa WING」だと「〇〇〇.conohawing.com」
「エックスサーバー」だと「〇〇〇.xsrv.jp」
などです。
このようなURLになっている場合は、WordPressのインストールをやり直しましょう。
独自ドメインにするには、レンタルサーバーと独自ドメインを紐付ける設定をする必要があります。
方法は各レンタルサーバーごとに異なります。
詳しくは契約したレンタルサーバーのマニュアルをご確認ください。
独自ドメインの後ろに、「/wp」や「/wordpress」、「/blog」などがついている
WordPressをインストールする際、どのディレクトリにインストールするかによってURLが変わります。
ディレクトリには「ルートディレクトリ」と「サブディレクトリ」があり、例えば、「https://〇〇〇.com/△△△/」というURLだと、「〇〇〇.com」の部分がルートディレクトリ、「△△△」の部分がサブディレクトリです。
URLとして、「/△△△/」の部分はないほうが覚えやすいので、ルートディレクトリにインストールするほうがよいでしょう。
よって、独自ドメインの後ろに、「/wp」や「/wordpress」、「/blog」などがついている場合は、WordPressのインストールをやり直しましょう。
デフォルトの状態だとインストール先がサブディレクトリ「wp」や「wordpress」、「blog」などに設定されているレンタルサーバーがありますので、それを削除し、ルートディレクトリにインストールしましょう。
SSLの設定
SSL(Secure Sockets Layer)は、サーバーとブラウザ間の通信を暗号化する技術です。
これにより、個人情報などの重要なデータを保護できます。
SSL化されているサイトは、URLが「https://」から始まります。
Googleも推奨しており、現在はほとんどのサイトがSSL化しています。
セキュリティだけでなく、SEOの観点からも重要ですので、必ずSSL化しておきましょう。
WordPressをインストールしたあと、まずは「https://」から始まる独自ドメインのURLでブログのトップページにアクセスし、きちんと表示されるかどうかを確認しましょう。
表示される場合はSSL化していますので問題ありません。
表示されない場合はSSLの設定が必要です。
各レンタルサーバーごとに方法が異なりますので、マニュアルをご確認ください。
当ブログのおすすめレンタルサーバー、「ConoHa WING」「エックスサーバー」「ロリポップ!レンタルサーバー」のマニュアルは以下です。
・ConoHa WING:WordPressかんたんSSL化を利用する
・エックスサーバー:Webサイトの常時SSL化
・ロリポップ!レンタルサーバー:独自SSL(無料)のお申込み・設定方法
設定後、反映されるまでにしばらく時間がかかりますので、それまで待ちましょう。





WordPressのインストール後に必ず行うべき初期設定
次に、WordPressのインストール後に必ず行うべき初期設定について詳しく解説していきます。
確認や変更が必要な項目についてのみ取り扱いますので、それ以外はデフォルトの状態で問題ありません。
「一般設定」
管理画面左側の「設定」から「一般」をクリックしてください。

この中で確認や変更が必要なのは、以下です。
・サイトのタイトル
・キャッチフレーズ
・サイトアイコン
・WordPress アドレス (URL)
・サイトアドレス (URL)
・管理者メールアドレス
サイトのタイトル・キャッチフレーズ

「サイトのタイトル」は、ブログの名前です。
名前は非常に重要です。
ブログの内容がユーザーに伝わりやすく、覚えやすいものにしましょう。
検索には、「指名検索」というものがあります。
これは、具体的なサイト名や商品名などで検索することです。
指名検索が増えるとSEOが強化されますので、覚えやすい名前にすることには大きなメリットがあります。
「キャッチフレーズ」は、ブログの内容を説明する短い言葉です。
こちらもユーザーに端的に伝わるものにしましょう。
サイトアイコン

「サイトアイコン」は、検索結果やブラウザのタブ、ブックマークバーなどに表示されるアイコンです。
ファビコンとも呼ばれます。
こちらもブログの顔となりますので、ぜひ設定しておきましょう。
正方形で、512 × 512 px以上である必要があります。
サイトアイコンを簡単に作れるサービスもありますので、利用するとよいでしょう。
以下の記事では、アイコンについて初心者向けに詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

WordPress アドレス (URL)・サイトアドレス (URL)

この「WordPress アドレス (URL)」「サイトアドレス (URL)」は、最初に述べた「WordPressのインストール後、最優先で確認・設定すべき項目」の、
・URLの確認
・SSLの設定
が終わってから確認・設定するものですので、まだの場合はそちらをまず終わらせてください。
正しく設定し終わっている場合、「WordPress アドレス (URL)」「サイトアドレス (URL)」のどちらにも同じ「http(s)://」で始まる独自ドメインのURLが設定されています。
これが「http://」の場合は、「https://」に変更しましょう。
「https://」の場合はそのままで構いません。
管理者メールアドレス

「管理者メールアドレス」は、ワードプレス本体やプラグインの更新通知、ユーザーからのコメント通知などを受け取るメールアドレスです。
都合のよいメールアドレスを設定しましょう。
「表示設定」
管理画面左側の「設定」から「表示設定」をクリックしてください。

この中で確認や変更が必要なのは、以下です。
・1ページに表示する最大投稿数
1ページに表示する最大投稿数

「1ページに表示する最大投稿数」は、ブログのトップページやカテゴリーページなどに表示される投稿一覧の表示件数です。
最適な数に変更しましょう。
ただ、数に比例して表示速度が遅くなりますので、注意が必要です。
「ディスカッション」
管理画面左側の「設定」から「ディスカッション」をクリックしてください。

この中で確認や変更が必要なのは、以下です。
・新しい投稿へのコメントを許可
新しい投稿へのコメントを許可
「デフォルトの投稿設定」の「新しい投稿へのコメントを許可」で、コメントを受け付けるかどうかを設定できます。

コメントを許可すると、読者から質問や感想、間違いの指摘などがもらえたり、コミュニケーションを取れたりするメリットがある反面、心無いコメントや荒らし、スパムが来るデメリットもあります。
これらのメリットとデメリットを考慮したうえで、許可するかどうかを決めましょう。
「パーマリンク設定」
管理画面左側の「設定」から「パーマリンク」をクリックしてください。

この中で確認や変更が必要なのは、以下です。
・パーマリンク構造
パーマリンク構造
パーマリンクとは、記事の個別URLのことです。
このパーマリンクを投稿後に変更すると、検索エンジンからの記事の評価が0に戻ってしまいますので、この設定は記事を投稿し始める前に行い、設定後は変更しないことが重要です。
おすすめの設定は「投稿名」です。

「投稿名」にすると、記事タイトルの最初の一部がパーマリンクになりますが、これは記事編集画面にて変更できます。
つまり、好きな文字列を設定することができるのです。
これが「投稿名」にするメリットです。
記事ごとに自由に設定できますので、SEOの観点からも好ましいです。
「投稿名」にした場合、記事編集画面で自由に設定できますが、日本語ではなく、半角英数で設定するようにしましょう。
URLに日本語が入っていると、コピー&ペーストの際に非常に長く複雑な文字列に変換されてしまうためです。
以下の記事では、パーマリンクについて初心者向けに詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

初期設定の他に行うべき重要な作業
初期設定を終えたら、他に行うべき重要な作業に取り掛かりましょう。
テーマの設定
テーマは、ブログのデザインや機能などが一体になったテンプレートです。
WordPressには数え切れないほどのテーマが存在します。
おすすめのテーマは以下の記事で紹介していますので、あわせてご覧ください。

テーマの設定方法を説明します。
管理画面左側の「外観」から「テーマ」をクリックしてください。

「新しいテーマを追加」をクリックしてください。

「テーマのアップロード」をクリックしてください。

「ファイルを選択」で、テーマのzipファイルをアップロードしてください。
「今すぐインストール」をクリックしてください。

注意が必要なのは、テーマには「親テーマ」と「子テーマ」が存在することです。
例えば、SWELLだと「swell」と「swell_child」というzipファイルがあります。
その両方をアップロード・インストールしてください。
最後に、インストールした「子テーマ」の「有効化」をクリックすれば完了です。
「親テーマ」だけだと、テーマをカスタマイズした際に不都合なことが起こってしまいます。
テーマが更新される度に、行ったカスタマイズが元に戻ってしまうのです。
これは「子テーマ」を使うことによって回避できます。
よって、テーマをカスタマイズするなら「子テーマ」は必須です。
以下の記事では、子テーマについて初心者向けに詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

ウィジェットの削除・追加
管理画面左側の「外観」から「ウィジェット」をクリックしてください。

デフォルトでは、サイドバーなどにウィジェットが設定されていますので、不要なものは削除しましょう。
とくに、「メタ情報」は読者には不要ですし、セキュリティ面でも問題がありますので、必ず削除しておきましょう。
必要なウィジェットがあるなら追加しましょう。
以下の記事では、WordPressのウィジェットについて初心者向けに詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

プラグインの削除・追加
プラグインとは、WordPressの機能を拡張するアプリのようなものです。
以下の記事では、WordPressプラグインのおすすめや追加方法などを詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

「プラグイン」→「インストール済みプラグイン」をクリックしてください。

不要なプラグインは「無効化」→「削除」しましょう。
プラグインはセキュリティや表示速度などの観点から、少なければ少ないほどよいです。
サンプル投稿・サンプル固定ページの削除
管理画面左側の「投稿」から「投稿一覧」をクリックしてください。

「Hello world!」というサンプル記事があります。

この記事は不要ですので、「ゴミ箱へ移動」をクリックし削除しましょう。
次に、管理画面左側の「固定ページ」から「固定ページ一覧」をクリックしてください。

「サンプルページ」というサンプル固定ページがあります。

こちらも不要ですので、同様に「ゴミ箱へ移動」をクリックし削除しましょう。
カテゴリーの追加
カテゴリーを使うと、記事をジャンルごとに分類でき、管理が楽になります。
また、読者にとっても、目的の記事や興味のあるジャンルを探しやすくなります。
カテゴリーは投稿編集画面でも追加できますが、その場合、スラッグ(カテゴリーページのパーマリンクになる文字列)を編集できないので、管理画面から設定することをおすすめします。
管理画面左側の「投稿」から「カテゴリー」をクリックしてください。

「新規カテゴリーを追加」の「名前」「スラッグ」を設定し、下の「新規カテゴリーを追加」をクリックしてください。


スラッグは日本語ではなく半角英数で設定するようにしましょう。
パーマリンクと同様に、URLに日本語が入っていると、コピー&ペーストの際に非常に長く複雑な文字列に変換されてしまうためです。
お問い合わせフォームの設置
ブログ運営において、お問い合わせフォームの設置は必須です。
その理由としては、以下のようなものが挙げられます。
お問い合わせフォームについては、以下の2記事で初心者向けに詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。


サイトマップの設定
サイトマップとは、その名の通り、サイトの地図で、サイトの構成がどのようになっているのかを示すものです。
サイトマップには2種類あります。
読者向けの「HTMLサイトマップ」と、Googleなどの検索エンジン向けの「XMLサイトマップ」です。
「HTMLサイトマップ」は読者の利便性向上、「XMLサイトマップ」はSEO対策、に役立ちます。
どちらもプラグインを使えば簡単に設置できます。
以下の2記事では、サイトマップ、WordPressのサイトマップについて初心者向けに詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。


Googleアナリティクス、Google Search Consoleとの連携
本格的なブログ運営において、アクセス解析は必須です。
「訪問者はどのようなキーワードで検索しているのか」
「各記事の滞在時間はどれくらいか」
「訪問者の行動はどのようなものか」
など、様々なデータを解析することにより、ブログの改善に役立てられます。
「Googleアナリティクス」と「Google Search Console」は、2大アクセス解析ツールです。
その名の通り、Googleが提供しており、無料で使用できます。
どちらも、「Site Kit by Google」というプラグインを使えば簡単に連携できます。
以下の5記事では、Googleアナリティクス、Google Search Console、Site Kit by Googleについて初心者向けに詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。





プライバシーポリシー・免責事項の設置
プライバシーポリシー(個人情報保護方針)と免責事項を簡単に説明すると、以下のようになります。
・プライバシーポリシー(個人情報保護方針):個人情報の利用目的や管理、保護などに関する取り扱いの方針を明文化したもの
・免責事項:利用者がウェブサイトを利用したことよって生じた損失や損害に対して、その責任から免除されることを目的とした文書
本格的にブログを運営するならトラブル回避のためにも、必ず設置しておきましょう。
管理画面左側の「設定」から「プライバシー」をクリックしてください。

ここから、新規でプライバシーポリシーページを作成するか、既存のプライバシーポリシーページを変更して使うかを選べます。

プロフィールの掲載
ブログに運営者のプロフィールが載っていると、信頼度や親近感が高められます。
また、実績をアピールすることで、「E-E-A-T」を高められるでしょう。
「E-E-A-T」とは、「Experience(経験)」「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「Trustworthiness(信頼性)」の略で、Googleによるウェブサイト評価基準のことです。
「E-E-A-T」が高まれば、SEOが強化され、検索順位が上がります。
アピールできるような経歴や実績がある場合は、ぜひ、プロフィールを掲載しましょう。
以下の2記事では、WordPressプロフィール、E-E-A-Tについて初心者向けに詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。


まとめ
本記事では、WordPressの必須の初期設定やその他の重要な作業について徹底解説しました。
まとめると、以下のようになります。
WordPressのインストール後、最優先で確認・設定すべき項目
・URLの確認
・SSLの設定
必ず行うべき初期設定
・一般設定
「サイトのタイトル・キャッチフレーズ」
「サイトアイコン」
「WordPress アドレス (URL)・サイトアドレス (URL)」
「管理者メールアドレス」
・表示設定
「1ページに表示する最大投稿数」
・ディスカッション
「新しい投稿へのコメントを許可」
・パーマリンク設定
「パーマリンク構造」
他に行うべき重要な作業
・テーマの設定
・ウィジェットの削除・追加
・プラグインの削除・追加
・サンプル投稿・サンプル固定ページの削除
・カテゴリーの追加
・問い合わせフォームの設置
・サイトマップの設定
・Googleアナリティクス、Google Search Consoleとの連携
・プライバシーポリシー・免責事項の設置
・プロフィールの掲載
本記事を参考に、ブログ運営の準備を万全なものにしましょう。

