マイクラVPS入門|必要スペック・料金・手順をまとめて解説
「友達とマイクラを遊びたいけど、ホストが落ちる…」
「VPSって聞くけど、何が良いの? 難しそう」
「人数が増えると重いって言うけど、必要スペックってどう決めるの?」
「料金は月いくら? 時間課金と定額の違いが分からない…」
「Java版と統合版、MODやプラグイン…結局どれを選べばいいの?」
マイクラのマルチ環境を整えようとすると、最初にぶつかるのがこのあたりの悩みです。
特にVPSは「自由度が高い」反面、選び方を間違えるとムダに高くつく・設定でつまずく・重くて快適にならないといった失敗が起きがちです。
そこでこの記事では、初心者でも迷わないように、マイクラ×VPSの全体像を「最短で理解→最短で実行」できる形に整理しました。
- そもそもVPSで何ができる?(自宅ホスト・ゲーム専用との違い)
- 必要スペックの考え方(人数だけで決めない、負荷の正体)
- 料金の見方(時間課金/定額/長期割、ムダを消すコツ)
- 立て方の手順(テンプレで最短/Ubuntuで手動、どちらも解説)
- 運用で差がつくポイント(バックアップ・セキュリティ・重さ対策)
この記事を読み終えるころには、あなたの状況に合わせて
「どの方式で、どのスペックで、どう立てればいいか」が言語化でき、すぐに行動に移せるはずです。
それでは、まず結論からいきましょう。

まず結論:VPSが“ハマる人”と“別解が良い人”
「マイクラをマルチで遊びたい」だけなら方法はいくつかあります。
その中で VPS は、ひとことで言うと “自由度と安定性をお金で買う選択肢” です。
まずは、サクッと診断してみてください。
- ✅ MOD/プラグインを入れたい → VPSが本命(特にJava版)
- ✅ 友達がいつでも入れる24時間サーバーにしたい → VPSか公式系が候補
- ✅ 人数やワールドが増えても強くしたい(拡張したい) → VPS向き
- ⚠️ とにかく簡単が最優先 → VPSより別解がラクなことが多い
- ⚠️ 短期イベントだけ(数日〜1週間) → “起動/停止”が簡単な別解が便利
VPSが向くケース(常時稼働/自由度/MOD/複数ワールド)
次のどれかに当てはまるなら、VPSはかなり相性がいいです。
1) 24時間いつでも遊べる拠点がほしい
自宅PCをホストにすると、ホストが落ちた瞬間に世界も止まります。
VPSならサーバーが独立して動くので、友達が好きな時間に入れます。
2) Java版でMOD/プラグインを本格運用したい
- MOD(例:大規模MOD、軽量化系、追加要素系)
- プラグイン(例:権限管理、保護、ログ、ミニゲーム化)
- バージョン固定で長期運用
こうした「カスタム前提」は、自由度の高いVPSが強いです。
3) ワールドを育てたい(規模が大きくなる前提)
プレイヤー数が増えたり、ワールド容量が膨らんだり、装置が増えたりすると負荷が上がります。
VPSなら、状況に合わせて メモリ増量・上位プラン移行 などの選択がしやすいです。
4) 運用の安心感を上げたい(バックアップ・復元・ログ)
VPS運用では、次の3点を押さえるほど事故が減ります。
- 🧩 バックアップ(自動or定期手動)
- 🧩 更新手順(アップデート前にバックアップ→検証→反映)
- 🧩 ログ確認(落ちる/重い原因の切り分け)
費用感の目安(初心者が迷わない範囲)
- 小規模(身内数人〜)なら 月1,000円前後〜数千円 が現実的ライン
- MOD多め/人数多めは メモリが必要=月額も上がりやすい
- 期間限定なら 時間課金があるサービス だとムダが出にくいこともあります(停止している時間は料金を抑えられるケース)
※料金はキャンペーンや契約形態で変動します。数字は「必ず公式の料金ページ」を最終確認してください。
VPSが微妙なケース(とにかく簡単・管理したくない・短期だけ)
VPSは万能ではありません。次のタイプは、別の方法のほうが満足しやすいです。
1) “手間ゼロ”が最優先
VPSは、簡単になってきたとはいえ
- バージョン更新
- 設定変更
- 参加者トラブル対応
- セキュリティ(最低限の対策)
など、管理者の仕事 が発生します。
「休日に少し遊べればOK」「設定は触りたくない」という場合、VPSはオーバースペックになりがちです。
2) 数日だけ・単発イベントだけ
短期利用だと、契約〜設定〜運用ルール作りのほうがコストになることがあります。
この場合は、次のような選び方がラクです。
- ⏱️ 短期なら:すぐ作れてすぐ消せる方式(公式系/ゲーム専用)
- 📅 長期なら:VPSでじっくり育てる
3) 少人数で、自由度もそこまで要らない
例:
- いつメン2〜3人で、基本はバニラ
- サーバー管理に時間をかけたくない
- できるだけ固定費を抑えたい
こういうときは、VPSにするより「公式系」のほうが体験がスムーズなことが多いです。
代替手段の整理(公式系/ゲーム専用サーバー/自宅ホスト)
「VPSにするか迷う…」なら、まずは選択肢を同じ土俵で比較すると決めやすいです。
| 手段 | こんな人に向く | 強み | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 公式系(Realms等) | とにかく簡単に24時間サーバーを持ちたい | 設定がシンプル、バックアップ等も込みで始めやすい | 自由度はVPSより低め(カスタム用途は要確認)/料金はストアや機種で見え方が変わる |
| ゲーム専用サーバー(マイクラ向け管理画面付き) | VPSの自由度は欲しいが、専門知識は減らしたい | 専用UIで管理しやすい、初期構築が速い | できることがサービス仕様に依存(root権限の有無など) |
| 汎用VPS(自力構築) | 触って学びたい/細かく最適化したい | 自由度MAX、運用設計も自分好みにできる | 初心者は学習コストが高い(SSH・FW・更新管理) |
| 自宅ホスト(自分のPC) | お金をかけず、身内で短時間だけやりたい | 追加費用が少ない(既にPCがあれば) | ホストが落ちると終了/回線・PC負荷・セキュリティに注意 |
公式系の目安(人数と料金の考え方)
公式ページでは、同時プレイ人数の枠が明確に提示されています。
例としてBedrock向けでは、月額のプランと「同時にプレイできる人数(登録者+◯人)」がセットで案内されています。
「人数が少ない&簡単が最優先」なら、ここが強い判断材料になります。
ゲーム専用サーバーの目安(国内サービス例)
国内では、Minecraft向けに 月額数百円〜数千円 のプランを用意しているサービスがあります。
「できるだけ迷わず始めたい」なら、まずはこの系統から比較すると失敗しにくいです。

最後に:迷ったらこの3行で決める
- MOD/拡張前提 → VPS(ゲーム専用 or 汎用)
- 簡単・少人数・管理したくない → 公式系
- 短期イベント → 立ち上げ/片付けが速い方式(公式系 or ゲーム専用)
そもそも「マイクラ×VPS」で何ができる? 仕組みを最短理解
VPSはざっくり言うと、インターネット上に用意する“自分専用の小さなPC” です。
ここにマイクラサーバーを置くことで、友達がいつ入っても遊べる「常設ワールド」を作れます。
「難しそう…」と感じるポイントはありますが、仕組みを先に掴むと一気に楽になります。
“ホスト型マルチ”との違い(参加者の快適さ・安定性)
まず混同されやすいのが、ホスト型マルチ と サーバー型(VPS) の違いです。
| 観点 | ホスト型マルチ(自分のPC/ゲーム機が親) | VPS(サーバー型) |
|---|---|---|
| 参加のしやすさ | ホストが起動している間だけ参加できる | 24時間稼働にしやすく、いつでも参加できる |
| 安定性 | ホストの回線・PC負荷に影響されやすい | サーバーの性能・回線で安定しやすい |
| 重さ(ラグ) | ホストのPCが「遊び+配信」両方を担当しがち | “サーバー専用”なので役割分担できる |
| カスタム性 | できる範囲が限られることが多い | MOD/プラグインなどを広く扱える |
| 管理の手間 | 少なめ(その代わり自由度も控えめ) | ある程度必要(更新・設定・防御など) |
初心者が押さえるべき結論
- 「みんなが好きな時間に入れる世界がほしい」→ VPSが強い
- 「週末だけ身内でちょこっと」→ ホスト型でも十分なことが多い
- 「MODや運用を本気でやりたい」→ VPSの価値が出やすい
VPSで重要になる3要素(固定IP・常時起動・管理者権限)
VPSでマイクラを動かすとき、初心者でも覚えておくと失敗しにくい“核”は3つだけです。
1) 固定IP(または固定に近い接続先)
VPSには、基本的に「外からアクセスできる住所(IP)」があります。
参加者はその住所に向かって接続します。
- 友達に渡すのは 「IPアドレス(+必要ならポート番号)」
- 住所が固定だと、毎回教え直す手間が減る =運用がラク
2) 常時起動(サーバーを落とさない設計)
VPSは「サーバー用」なので、落とさない前提で運用しやすいのが強みです。
- 自宅PC:スリープ、再起動、回線切断で止まりやすい
- VPS:落ちても自動復帰させる、再起動を管理する、といった設計が可能
ここで重要なのは「ずっと起動しっぱなし」だけでなく、
落ちても戻る仕組み(自動再起動) と 定期バックアップ を合わせることです。
3) 管理者権限(できることが増える=責任も増える)
VPSのメリットは、だいたい “管理者権限がある” に集約されます。
できることが増えます👇
- サーバーソフトの選択(軽量化・互換性・MOD向け等)
- 設定の細かい調整(人数、距離、難易度、権限など)
- MOD/プラグイン導入、ログ確認、バックアップ設計
その代わり、最低限これも必要です👇
- 不要な入り口を閉じる(FW設定)
- アップデート時の事故を避ける(手順化)
- 参加者を守る(荒らし対策・権限設計)
初心者がつまずきやすいポイント(OS/セキュリティ/更新)
ここは「怖そう」に見える部分ですが、ポイントを絞れば大丈夫です。
初心者が詰まりやすいのは、ほぼ次の3ジャンルに集約されます。
OS(Linuxが多いが、最初は“触る場所”を限定する)
VPSはLinux(例:Ubuntu系)で運用されることが多いです。
最初から全部覚える必要はありません。
まずはこの4点だけ意識すると進みやすいです。
- 接続方法(SSH):VPSにログインする入口
- ファイルの置き場所:サーバーデータの保存先
- 起動/停止の方法:サーバーを動かす・止める
- ログの見方:落ちる・重い原因の手がかり
セキュリティ(“最低限やること”だけでも効果が大きい)
難しく考えがちですが、まずは 被害が起きやすい穴を塞ぐ だけでOKです。
- ログインを強くする(鍵認証や強いパスワード、root直ログイン回避など)
- 開けるポートは最小限(マイクラ用+SSH程度に絞る)
- 参加制限(ホワイトリスト、権限管理、管理者権限の乱用防止)
また、接続トラブルの原因になりやすいのが「ポート」です。
- Java版サーバーは 標準で 25565(TCP) がよく使われます
- 統合版(Bedrock)は 標準で 19132(UDP) がよく使われます
※サービスや設定で変更できます。変更した場合は、参加者にも「ポート番号込み」で案内が必要です。
更新(アップデートで壊れやすいのは“順番”が原因)
初心者が一番やりがちなのが、バックアップ無しで更新して詰む パターンです。
更新の基本は、毎回これでOKです。
- バックアップを取る(ワールド+設定+MOD/プラグイン)
- 更新する(本体/サーバーソフト/MOD等)
- 起動テスト(ログ確認・参加テスト)
- 問題があれば 即ロールバック(バックアップから戻す)
運用が長くなるほど、ここを丁寧にする価値が増えます。
「遊ぶ時間」を守るための作業だと思うと、やる気が出やすいです。
始める前に決める4つの軸(ここがブレると失敗する)
VPSでマイクラを始める前に、最初に決めておくと失敗しにくいのが次の4点です。
ここが曖昧なままだと「買ったのに重い」「そもそも一緒に遊べない」「MODが動かない」になりがちです。
おすすめの決める順番(この順で考えると迷いが減ります)
- Java版か統合版か
- バニラ/プラグイン/MOD
- サーバーソフト
- 規模(同時接続・活動時間帯・ワールドの育ち方)
Java版か統合版か(参加端末・クロスプレイ・サーバー事情)
ここは「誰が、何で参加するか」でほぼ決まります。
まず参加端末で決める(最優先)
- PC(Windows/Mac/Linux)だけで遊ぶ → Java版が選びやすい
- Switch/PS/Xbox/スマホ/タブレット混在 → 統合版(Bedrock)が選びやすい
統合版は、コンソールやスマホなど幅広い端末が同じワールドに入りやすいのが強みです。
一方でJava版はPC中心ですが、サーバー周りの選択肢が非常に豊富です。
“Javaと統合を混ぜて遊べる?”は原則できない前提で考える
初心者が一番ハマりやすいのがここです。
- 公式の枠組みでは、同じエディション同士で遊ぶのが基本です
- 公式サブスク(Realms)も Java用/Bedrock用は別 という考え方になります
※ネット上には「別エディションをつなぐ方法」も見かけますが、これは公式の標準機能ではないため、初心者の最初の一歩としてはおすすめしません(トラブル時の切り分けが急に難しくなります)。
サーバー事情(“あとで困らない”ための視点)
- Java版:
- プラグイン文化が強い(運営系・保護系・管理系が充実)
- MODも盛ん(ただし導入は方針決めが重要)
- 統合版:
- 参加端末が多様でも合わせやすい
- 一方で、Javaほど「何でもできる運用」に寄せるには工夫が必要なことがある
✅ 初心者の判断基準(迷ったらこれ)
- 「友達がSwitch/スマホ勢」→ 統合版
- 「PC勢でMODや細かい運用もやりたい」→ Java版
バニラ/プラグイン/MODのどれで遊ぶか
次に「どのくらい“いじりたいか”」を決めます。
ここを曖昧にすると、後から移行が面倒になりやすいです。
3つの違い(ざっくり)
- バニラ:公式そのまま。まずはこれでOK
- プラグイン:基本はサーバー側だけで機能追加(参加者は導入不要なことが多い)
- MOD:ゲームの仕組み自体を拡張(参加者側にも導入が必要なことが多い)
初心者向け「どれが合う?」早見表
| 目的 | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| まずは普通にマルチがしたい | バニラ | 事故が少なく、更新もシンプル |
| 荒らし対策・保護・運営を整えたい | プラグイン | 参加者側の手間を増やさず管理しやすい |
| 大規模追加要素やMODパックで遊びたい | MOD | 遊びの幅が最大。ただし整合性管理が必須 |
失敗しやすいポイント(最初に知っておくと得)
- MODは“参加者全員の環境一致”が命
- バージョン違い、MODの入れ忘れ、前提MOD不足で接続できない…が起きやすい
- プラグインは“対応サーバーソフト”が前提
- バニラサーバーにそのまま入れられるわけではありません
- どれでも共通で、アップデート前にバックアップが重要
- 特にMOD環境は更新で崩れやすいので、運用ルール化すると安定します
💡 初心者のおすすめパターン
- 最初は バニラで安定稼働 → 不満が出たら プラグイン → それでも足りなければ MOD
(段階的に上げると、トラブルの原因が追いやすいです)
サーバーソフトの選び方(例:軽量系・互換性重視・MOD前提)
「どのソフトでサーバーを動かすか」は、上の“遊び方方針”とセットです。
ここを先に決めておくと、後の構築がすんなり進みます。
Java版の代表的な考え方
- 互換性重視(まずは素直に動かす)
- 公式サーバーをベースに考える
- 「とりあえずマルチしたい」を最短で満たしやすい
- 軽量・安定運用(人数が増えても快適寄りにしたい)
- 高パフォーマンス系サーバーソフトを検討
- プラグイン運用と相性が良いことが多い
- MOD前提(Fabric/Forge系など)
- MODローダー(例:Fabric)を前提に設計
- 参加者側の導入・バージョン固定・依存関係管理がセット
統合版の考え方
- 統合版の専用サーバー(いわゆるDedicated Server)を軸に考える
- 「みんなが入れること」を最優先にして、運用の複雑さは上げすぎないほうが安定しやすい
✅ 初心者のおすすめ(迷ったら)
- バニラで始めるなら:互換性重視
- 運営を整えるなら:軽量・安定運用(プラグイン寄り)
- MODパックで遊ぶなら:最初からMOD前提で統一(途中移行は手間が増えがち)
規模の想定(同時接続人数/活動時間帯/ワールドの育ち方)
「何人で遊ぶか」だけで決めると、スペックがズレやすいです。
VPSでは次の3点をセットで考えると、現実に近い見積もり признаになります。
1) 同時接続人数(“最大”を想定する)
- 「参加メンバー10人」でも、同時に入るのが2人なら負荷は軽め
- 逆に、イベントで一斉ログインがあるならピーク重視
聞いておくと強い質問
- いちばん混むのは何人?(週末夜など)
- ボス戦・建築大会など、重くなるイベントはある?
2) 活動時間帯(ピークが集中するか)
- 同じ時間に集まる → ピーク負荷が上がる
- バラバラに入る → 平均は軽くても、ワールドが育つと別要因で重くなることも
3) ワールドの育ち方(時間が経つほど重くなる要素)
ワールドは育つほど負荷要因が増えます。特に影響が出やすいのは次のあたりです。
- 🧱 大規模建築(チャンクの読み込み増)
- 🐾 MOBや村人の増加(処理が増える)
- ⚙️ 自動装置・トラップ(常時稼働で負荷が積み上がる)
- 🗺️ 探索範囲の拡大(データが増える)
- 🧩 MOD追加(仕組みが増えるぶん負荷も増えやすい)
初心者向けの安全な考え方(運用も含めて)
- 最初から最大構成にしない
- まずは “小さめで安定” を作る
- 重くなったら「原因を見て」増強する(闇雲に盛らない)
この方がコストも抑えやすく、トラブル時も切り分けが簡単です。
必要スペックの考え方(“人数だけ”で決めない)
VPSのスペック選びで失敗しやすいのは、「参加人数=必要スペック」 と決めつけてしまうことです。
実際の負荷は、人数よりも 設定・遊び方・ワールドの育ち方 に大きく左右されます。
ここでは初心者向けに、何が重さを生むのか → どこを強くすべきか を整理していきます。
負荷を決める要因(描画距離・常駐MOB・自動装置・ワールド容量)
まず「重くなる原因」を分解します。ここが分かると、スペックの当たりが付けやすくなります。
描画距離(view-distance)とシミュレーション距離(simulation-distance)
- 描画距離:プレイヤーが見える範囲(読み込むチャンクが増える)
- シミュレーション距離:MOBの行動や作物成長など“処理”が走る範囲(CPU負荷に直撃しやすい)
初心者が最初にやるべき“軽量化”は、ここを欲張らないことです。
特に人数が増えるほど、距離設定は効きます。
常駐MOB・村人・ペットが多い
MOBや村人は「いるだけで処理が増えます」。次のような環境は要注意です。
- 村人を大量に集めた交易拠点
- 牧場(動物多め)
- 大量スポーンするトラップが常時稼働
体感としては、建築よりも 村人・トラップ のほうが急に重くなりやすいです。
自動装置(レッドストーン)・トラップの“常時稼働”
自動化は便利ですが、サーバーはずっと計算し続けます。
- 常に動いている仕組み(クロック回路など)
- 複数人が同時に装置を動かす
- まとめてONにするイベント(収穫祭、経験値会など)
こういうタイミングで 「急にラグい」 が起こりやすいです。
ワールド容量(探索範囲・データ量)と保存頻度
探索が広がるとデータが増えます。さらにバックアップを多世代で残すと、ディスクも必要になります。
- 探索範囲が広い(新天地開拓が多い)
- 地図・ネザー移動で移動が激しい
- バックアップを何世代も残したい
この場合は ストレージ容量+速度 を軽視しないほうが安全です。
CPUの目安(クロック重視/コア数の考え方/混雑時の症状)
マイクラサーバーは、ざっくり言うと CPUが一番効きやすい です。
理由は、処理の中心が「単一(少数)スレッドに寄りやすい」場面が多いからです。
クロック重視が効く理由
- プレイヤーの行動、MOB処理、レッドストーンなどが一気に走る
- 混雑時に“処理が追いつかない”と、体感ラグが出る
そのため、同じコア数でも 高クロックで安定して回るCPU のほうが快適になりやすいです。
コア数(vCPU)は無駄ではないが、優先順位がある
コア数が増えると助かる場面もあります。
- プレイヤーが増える
- プラグイン/周辺処理(ログ、保護、監視など)が増える
- Discord連携など外部処理を動かす
ただし初心者は、まず 「そこそこのコア数+速いCPU」 を狙うのが堅実です。
CPU不足の典型症状
次の症状が出るなら、CPU(または距離設定・装置)を疑うと切り分けが早いです。
- ゴムバンド現象(戻される)、ワープが遅い
- ブロック破壊・設置の反映が遅い
- MOBの動きがカクつく
- 人が集まると急に重くなる(ピーク弱い)
メモリの目安(人数・MOD/プラグイン量・ピークの見積り)
メモリは「多ければ安心」と思われがちですが、適量が大事です。
足りないと落ちますが、極端に盛ると別の引っかかり(停止が長いGCなど)が出ることもあります。
メモリが増えやすい要素
- MODが多い(特に大型MODパック)
- プラグインが多い(保護、権限、経済、ログ、ミニゲームなど)
- 同時接続が多い
- 描画距離・シミュレーション距離が高い
メモリ不足の典型症状
- 突然サーバーが落ちる/再起動が必要になる
- 定期的にガクッと止まる(カクつきが周期的)
- 参加人数が増えると露骨に不安定
初心者はまず、「遊び方に対して余裕のあるメモリ」 を用意して、運用しながら調整するのが安全です。
ストレージの目安(ワールド肥大・バックアップ世代数・速度)
ストレージは容量だけでなく、速度(SSD/NVMe) が重要です。
ワールド保存・バックアップ・ログ出力で、意外と差が出ます。
容量の考え方(ざっくり)
- ワールド本体:探索が広いほど増える
- バックアップ:世代数 × ワールド容量 で増える
- MOD/プラグイン:導入物・ログの量で増える
初心者は、「ワールド+バックアップを余裕で置ける」 容量から逆算すると安心です。
ストレージがボトルネックの典型症状
- オートセーブの瞬間にカクつく
- バックアップ中に重くなる
- ログ肥大でディスクが圧迫される(知らない間に満杯)
ポイントは、容量だけでなく“空き容量”を残すこと。
空きが少ないと、突然不安定になることがあります。
回線の目安(国内リージョン/遅延・上り帯域・混雑耐性)
回線は「速度の数字」より、初心者はまず 遅延(ping)と安定性 を重視すると失敗しにくいです。
国内リージョンが有利な理由
- pingが低いほど、操作の反映が気持ちいい
- 建築や戦闘で体感差が出やすい
日本の友達同士で遊ぶなら、基本は 国内(または近い地域) が無難です。
回線で起きるトラブルの典型症状
- 特定の人だけ重い(個人回線の問題もある)
- 夜だけ重い(混雑や経路の影響)
- 画面上は動いているのに反映が遅い(遅延・パケットロス)
また、公開サーバー寄りにするなら DDoS対策や防御機能 の有無も見ておくと安心です。
目安表:2〜5人/5〜10人/10人以上(バニラ・軽量・重め)
ここでは「最初の当たり」を付けるための現実的な目安をまとめます。
※VPSのvCPUは事業者によって“強さ”が違うため、数値はあくまで目安として見てください。
前提の定義
- バニラ:公式サーバー相当、設定は標準寄り
- 軽量:最適化系サーバー+距離設定控えめ、プラグイン少なめ
- 重め:MOD多め/距離高め/装置・村人多め/長期運用前提
| 規模 | バニラ(目安) | 軽量(目安) | 重め(目安) |
|---|---|---|---|
| 2〜5人 | CPU 2〜4 vCPU / メモリ 4〜6GB | CPU 2〜4 vCPU / メモリ 3〜5GB | CPU 4 vCPU以上 / メモリ 6〜10GB |
| 5〜10人 | CPU 4〜6 vCPU / メモリ 6〜10GB | CPU 4〜6 vCPU / メモリ 5〜8GB | CPU 6 vCPU以上 / メモリ 10〜16GB |
| 10人以上 | CPU 6〜8 vCPU / メモリ 10〜16GB | CPU 6〜8 vCPU / メモリ 8〜14GB | CPU 8 vCPU以上 / メモリ 16〜32GB |
ストレージ(共通の目安)
- まずは SSD/NVMeで 50GB〜 を基準にして、
- 探索が広い/バックアップを多く残す → 100GB以上を検討
- 長期運用 → “容量の余白”を大きめに
回線(共通の目安)
- 日本メンバー中心なら 国内リージョン を優先
- 「帯域が太い」より 安定(低遅延・パケットロス少なめ) が重要
“最初は小さく→詰まったら拡張”が安全な理由
初心者に一番おすすめの戦略は、最初から最大スペックにしないことです。理由はシンプルで、重さの原因は「スペック不足」以外も多いからです。
安全な進め方(おすすめ)
- まずは「軽め設定」で立ち上げる(距離を欲張らない)
- 1〜2週間遊び、重い場面をメモする(人数・時間帯・状況)
- 対策を“安い順”に試す
- 距離設定の見直し
- 常時稼働装置の整理、村人の管理
- プラグイン/MODの整理
- それでも足りなければ増強(CPU/メモリの上位へ)
この順が強い理由
- 設定変更だけで解決することが多い(=コストゼロ)
- 増強するなら「どこがボトルネックか」が見えて、ムダが減る
- 長期運用ほど、運用ルール(バックアップ・更新手順)が効いてくる
VPS選びのチェックリスト(比較記事より深掘り)
「料金が安い」「メモリが多い」だけで決めると、あとから運用の手間・安全性・復旧のしやすさで詰まりがちです。ここでは、マイクラ用途で“効く”観点に絞ってチェック項目を整理します。
料金体系(時間課金/定額/長期割)と“課金が発生する条件”
まず確認したい「料金タイプ」
- 時間課金(従量課金)
- 短期イベントや検証に強い
- ただし「停止=無料」とは限らない(サービスにより条件が違う)
- 月額定額(サブスク型)
- 毎月の支払いが読みやすい
- 短期利用だと割高になりやすい
- 長期割(まとめ払い)
- 1か月以上の運用で強い
- 一括前払い・途中解約不可など制約がある場合が多い
“課金が発生する条件”で事故りやすいポイント
次の3つは、契約前に必ず確認しておくのが安全です。
- 停止中でも残る課金(例:固定IP/ストレージ/バックアップ)
- インスタンスを止めても、固定IPや追加ストレージのような“付帯リソース”で費用が残るタイプがあります。
- 長期割の縛り
- 「途中解約できない」「月ごとに支払いを分割できない」「契約期間を後から変更できない」など、使い方に制約が出ます。
- 自動更新のタイミング
- “満了日当日”ではなく、数日前に自動決済が走るタイプもあるので、更新設定の場所を確認しておくと安心です。
失敗しないためのチェック質問(コピペ用)
- サーバーを停止したら、サーバー代は0円になりますか?
- 固定IPは「付与」されますか? 追加費用が発生する条件は?
- バックアップ(自動/手動)は無料ですか? 有料なら料金と保持条件は?
- 長期割は途中解約可能ですか? 契約期間の変更はできますか?
- 支払いが失敗したとき、いつ停止しますか?(猶予と復旧条件)
自動構築の有無(テンプレ/スクリプト/ワンクリック)
自動構築は「どこまで面倒を見てくれるか」が本質
“自動構築あり”でも中身はバラつきます。見極めはここです。
- ゲームテンプレ型
- サーバーソフト導入・起動までが速い
- ただし「MODローダー」「細かい最適化」は別作業のことも
- スタートアップスクリプト型
- OS起動時に必要処理を自動で流す方式
- “更新が走る条件”が仕組みとして明確なことが多い
- 管理ツール(Webパネル)型
- バージョン変更、ホワイトリスト、起動停止などをブラウザで完結
- 初心者にはかなり強い(運用の属人化を防げる)
自動構築チェックリスト(これが揃うとラク)
- サーバーの起動/停止が管理画面でできる
- バージョン変更が管理画面でできる(戻し方も含めて)
- ホワイトリストやOP権限をGUIで触れる
- (可能なら)MOD/プラグイン導入が簡略化されている
バックアップ(自動・手動・復元の手順が用意されているか)
バックアップは「作れる」より「戻せる」が重要
マイクラ運用で多い事故はこの3つです。
- アップデートで起動しない
- MOD/プラグイン追加でワールド破損
- 荒らし・設定ミスでデータが壊れる
だから、復元手順が用意されているかを最優先で見ます。
チェックすべき4項目
- 取得方式:自動(スケジュール) / 手動(任意タイミング)
- 保持条件:世代数・日数・容量・保存場所(アカウント内か、サーバー内か)
- 復元の粒度:サーバー丸ごと / ワールドだけ / 設定だけ
- 復元の難易度:管理画面で完結か、SSH操作が要るか
実務で効く“おすすめ運用”
- ✅ 更新前に手動バックアップ(スナップショット)
- ✅ 更新後にログインしてワールドが正常か確認
- ✅ 週1〜毎日などで自動バックアップ(可能なら)
- ✅ 復元手順を一度だけ“予行演習”(本番で焦らない)
DDoS対策・FW設定・セキュリティ支援の範囲
最低ライン:サーバーを「公開資産」として扱う
マイクラサーバーは、外から見ると“ネットに公開されたサーバー”です。最低限だけ固定化すると安全です。
- 開けるポートは必要最小限
- ホワイトリストを基本ON
- 管理画面のパスワードは使い回さない
- SSHを使うなら、接続元制限や鍵認証も検討
事前に確認したい「提供範囲」
- 仮想ファイアウォール(セキュリティグループ/パケットフィルター)があるか
- その設定が「テンプレで自動適用」か「自分で作る必要がある」か
- DDoS緩和の明記があるか(どこまでを“標準”で守ってくれるか)
- IDS/監視/脆弱性診断などの体制があるか(書いてあると安心材料になる)
管理画面の操作性(再起動・バージョン変更・設定変更)
“運用のしやすさ”は長期運用のコスト
スペックが十分でも、管理が辛いと更新が滞って事故率が上がります。
ここが快適だと、初心者でも事故りにくい
- 起動/停止、再起動がワンクリック
- バージョン変更がGUIでできる(ロールバック手順もある)
- ホワイトリスト、OP権限、難易度などが管理画面で完結
- ログが見やすい(落ちた理由が追える)
- ポート開閉や接続元制限が管理画面でできる
逆に、覚悟が要るパターン
- 重要設定が全部SSH前提(慣れれば強いが、最初は詰まりやすい)
- ドキュメントが薄く、更新時の注意が追えない
サポート体制(問い合わせ窓口/障害情報/ドキュメントの質)
“サポートの質”は、初心者の成功率を左右する
チェックするのは「窓口があるか」よりも、次の3点です。
- 障害情報が見つけやすいか
- 障害時に「自分のせいか」「サービス側か」を切り分けられる
- ドキュメントが具体的か
- 例:特定バージョンで必要なJava更新など、実務の落とし穴が書かれているか
- 問い合わせ導線が明確か
- どこに何を送ればいいか(テンプレや必要情報があると早い)
移行のしやすさ(ワールド持ち込み・IP変更時の対処)
いざというときの“逃げ道”があるか
マイクラは、ワールドが育つほど「移行」が重くなります。
チェック項目
- ワールドの持ち出し/持ち込みがしやすいか(SFTP/管理画面/圧縮DLなど)
- バックアップから別環境へ復元できるか(同一プラン縛りがないか)
- IPアドレスが変わる条件が明記されているか
- 変わる可能性があるなら、
- 固定IPを付けられるか
- 変更時にプレイヤーへどう案内するか
を事前に決めておく
- 変わる可能性があるなら、
移行が楽になる小ワザ
- サーバーアドレスを「IP直打ち」ではなく、ドメイン(サブドメイン)で共有
→ IPが変わってもDNS更新で吸収できる(※ドメイン管理が増える点だけ注意)
選択肢の全体像:ゲーム専用 vs 汎用VPS vs 大手クラウド
「マイクラをVPSで立てる」と言っても、実は選択肢は大きく3系統あります。
初心者が迷うのは当然で、“何をラクしたいか/何を自由にしたいか” で最適解が変わります。
まず全体像を1枚で整理します。
| 系統 | いちばん得意 | つまずきやすい所 | こんな人に向く |
|---|---|---|---|
| ゲーム専用 | とにかく簡単・迷わない | できることが仕様に縛られる | 初心者・身内サーバー・最短で遊びたい |
| 汎用VPS | 自由度・拡張性・学べる | 初期設定と保守が必要 | MOD/プラグイン本格運用・自分で最適化したい |
| 大手クラウド | スケール・周辺機能・高可用性 | 料金がブレる(転送/ディスク等) | 技術に慣れていて、用途が増える見込みがある |
ゲーム専用(手軽さ重視):できること/できないこと
ゲーム専用は、ひと言でいえば 「マイクラ運営に必要な操作を、最初から“遊び用UI”にまとめたサービス」 です。
契約後すぐにサーバーを起動でき、ブラウザ上で起動停止や設定が触れるものが多いです。

できること(初心者が嬉しい点)
- 構築が速い
テンプレや管理画面で、サーバー作成→起動までが短い - 運用がわかりやすい
再起動、ログ確認、ホワイトリストなどがGUIでまとまっていることが多い - プランアップが簡単
「重いかも?」となった時に上位へ変更しやすい(サービスによる) - 料金が読みやすい
月額でプランが整理されていることが多く、初心者に優しい
できないこと(見落としがちな制約)
- root権限が無い/制限されるケースがある
→ OSレベルの自由度が落ち、やりたいことが“仕様依存”になる - プランダウン不可・制限付きのことがある
→ 短期で上げた後に戻せないと、コスト最適化がやりにくい - 細かい最適化は限界がある
例:特殊な構成、独自の監視、細かなチューニングなど
料金感のイメージ(例)
ゲーム専用は、月額数百円〜数千円にまとまることが多く、プラン表が見やすいのが特徴です。
(例として、2GB〜8GBの段階プランや、Minecraftが月額数百円〜表示のサービスがあります)
結論:「まず遊べる状態」を最短で作りたいならゲーム専用が強いです。
逆に「OSから全部いじりたい」人は次の“汎用VPS”が向きます。
汎用VPS(自由度重視):学習コストと見返り
汎用VPSは、“自分の小さなサーバーPCを借りる” 方式。
マイクラ以外も何でも動かせる代わりに、最初のセットアップと運用は自分で面倒を見る必要があります。

学習コスト(最初に必要になりやすい範囲)
- SSHでの接続、ユーザー管理
- ファイアウォール(必要ポートだけ開ける)
- サーバーの自動起動(落ちても復帰する仕組み)
- バックアップ(取得と復元の手順)
- アップデート手順(事故を起こさない順番)
ここを「難しい」と感じるなら、最初はゲーム専用が無難です。
見返り(汎用VPSが強い理由)
- 自由度が最大
サーバーソフト、MOD構成、監視、バックアップ設計まで“自分の正解”で組める - 最適化がしやすい
例えば「描画距離」「ログ」「メモリ割当」など、運用しながら攻められる - 将来の応用が効く
例:複数ワールド、別ゲーム、Web管理ツール、自動化などへ発展しやすい
料金感のイメージ(例)
汎用VPSは、“小さいプランは安いが、マイクラ用途では増強しやすい” のが実態です。
月額の入口は安くても、人数やMODでメモリを増やすと費用も上がります。
結論:「自由度を買う」なら汎用VPS。
ただし、初心者が最初から選ぶなら「テンプレ/手順が充実しているVPS」だと失敗しにくいです。
大手クラウド(拡張性重視):費用がブレるポイント
大手クラウド(AWS / Google Cloud / Azure など)は、機能が豊富で拡張性も強いです。
一方で、マイクラ用途で初心者が困りやすいのは 「料金が“月額固定”になりにくい」 点です。
何が“ブレ”を生むのか
クラウドは、ざっくり次で費用が変動しやすいです。
- 転送量(特に外向き通信)
月に一定量は含まれていても、超えるとGB単位で追加課金になりやすい - ディスク(容量・種類)
サーバー本体と別に、ディスク容量を増やすとコストが乗る - スナップショット(バックアップ)
取り方次第で容量が積み上がり、気づくと地味に効く - 固定IP
付与の扱いがサービスにより違い、「未使用で課金」など条件があることも - オプション(監視・ロードバランサ・DNS等)
“便利だから追加”を繰り返すと、想定より上がりやすい
それでもクラウドが向く人
- すでにクラウドの運用に慣れている
- マイクラ以外の用途(監視、CDN、分析、複数ゲーム)も見込む
- “落ちにくさ”や“構成の強さ”に投資したい(趣味でも本気勢)
結論:マイクラ単体の初心者には、基本はゲーム専用 or 汎用VPSの方が読みやすい。
ただし「Lightsailのように月額上限が見えやすい系」を選べば、クラウドでも初心者難易度は下がります。
「結局どれ?」を3分で決める判断フロー
次の質問に、上から順に答えるだけでOKです。
- “今日中に遊びたい”レベルで急いでる?
- はい → ゲーム専用
- いいえ → 次へ
- OS設定(SSHやFW)を触るのが苦じゃない?
- 苦じゃない/学びたい → 汎用VPS
- 苦手/触りたくない → ゲーム専用
- MODを重めに入れる・運用を作り込む予定?
- はい → 汎用VPS(自由度の価値が出る)
- いいえ(身内バニラ中心) → ゲーム専用
- 料金の上振れを自分で管理できる?(転送・バックアップ等)
- できる/クラウドに慣れている → 大手クラウドも選択肢
- 不安 → ゲーム専用 or 汎用VPS(定額寄り)
迷ったら、まずはこれでOKです👇
- 最短で遊ぶ:ゲーム専用
- 自由度を伸ばす:汎用VPS
- クラウド運用に慣れていて拡張したい:大手クラウド
最短で立ち上げる:テンプレ/スタートアップ機能で作る手順
テンプレ(アプリイメージ)やスタートアップ機能を使うと、「OS構築 → サーバー導入 → 起動」の面倒が大幅に省けます。
初心者はまずこのルートで「遊べる状態」を作り、慣れたら自由度の高い構成へ寄せるのが安全です。
契約〜起動までの流れ(選ぶ項目の意味を噛み砕く)
サービスによって名称は違いますが、選ぶ項目はだいたい同じです。
最短で迷わないよう、“選ぶ理由”をセットで整理します。
0) 事前に決めておく3点(ここだけ先に)
- エディション:Java版 or 統合版(Bedrock)
- 遊び方:バニラ/プラグイン/MOD(MODならテンプレが対応しているか要確認)
- 最大同時接続:ピーク人数(週末夜など)
これが決まると、プラン選びがブレません。
1) サービスを選ぶ(テンプレの種類を見る)
最短で立ち上げたいなら、以下のどれかがあるサービスがラクです。
- Minecraft用テンプレ(ワンクリック)
- スタートアップスクリプト(自動セットアップ)
- 専用管理パネル(バージョン変更・起動停止などがGUI)
💡ポイント
テンプレがあっても、「Java/Bedrockどちら用か」は必ず確認しましょう。
2) リージョン(設置場所)を選ぶ
日本のメンバー中心なら、基本は 国内(または近い地域) が無難です。
- 遅延が減り、体感が安定しやすい
- 夕方〜夜の混雑でも“マシになりやすい”傾向
3) プラン(CPU/メモリ)を選ぶ
最初は背伸びしすぎず、次の考え方が安全です。
- バニラ・少人数:小〜中プランから開始
- プラグイン多め/人数多め/装置多め:中〜上を検討
- MOD多め:最初から余裕のあるメモリを確保(後から増やすのも可)
✅おすすめの方針
「小さく始めて、重い原因を見てから上げる」
(いきなり最大にすると、原因が分からないままコストだけ増えがちです)
4) イメージ(OS/アプリ)を選ぶ
ここが“テンプレ活用”の核心です。
- Java版なら:
- バニラ用テンプレ
- 軽量運用向けテンプレ(例:高性能サーバーソフト系)
- MOD向けテンプレ(Fabric/Forge前提など)
- Bedrockなら:
- Bedrock Dedicated Server(BDS)向けテンプレ(ある場合)
※テンプレが無い場合は「スタートアップスクリプト」を選ぶ形になります。
5) ネットワーク(ポート開放)を設定する
VPSには「仮想ファイアウォール(FW)」の設定があることが多いです。
ここで “必要な穴だけ開ける”のが重要です。
- Java版の接続ポート(例:25565 / TCP)
- Bedrockの接続ポート(例:19132 / UDP)
- 管理用(SSHなど)は、できれば接続元を絞ると安全
🛡️最小原則
「ゲームに必要なポートだけ」+「管理用は慎重に」
これだけで事故率が下がります。
6) 作成→起動→管理画面(またはコンソール)を確認
最後に次を確認できれば、起動はほぼ成功です。
- サーバーが Running/起動中 になっている
- 管理画面に IPアドレス(またはホスト名)が表示されている
- コンソール/ログにエラーが出続けていない
作成直後にやる設定(バージョン・難易度・参加制限)
起動できたら、最初に「事故を防ぐ設定」を入れます。
ここを後回しにすると、荒らし・更新事故・入れない問題が増えがちです。
1) バージョン(超重要)
参加者のクライアントとサーバーのバージョンを揃えるのが大前提です。
- テンプレが最新に追随しているか
- サーバーソフトの更新で、プラグイン/MODが対応しているか
- 迷ったら「安定版で固定」して、全員に同じバージョンを案内
✅初心者の安全策
“みんなが入れる状態”を優先してバージョン固定
(あとから上げるのは簡単でも、壊れたものを直すのは大変です)
2) 難易度・ゲームモード・基本ルール
ここはサーバー設定(server.properties等)か、管理画面で触れます。
- 難易度(例:Normal/Hard)
- ゲームモード(例:Survival/Creative)
- PvPの可否、コマンド(チート)の可否
- 最大人数(max players)
最初に決めておくと、途中で揉めにくいです。
3) 参加制限(必須レベル)
公開サーバーにしないなら、これだけで十分に守れます。
- ホワイトリスト(allowlist/whitelist)を有効化
- OP権限は必要最小限(管理者を増やしすぎない)
- サーバーアドレスは身内だけに共有
💡運営のコツ
参加者が増えるほど、「誰が管理できるか」より
「誰に権限を渡さないか」が効いてきます。
参加方法(IP指定/ホワイトリスト運用/バージョン一致)
参加方法は「Java」と「Bedrock」で入口が違います。
どちらも、案内文をテンプレ化すると毎回ラクです。
Java版:IP(+必要ならポート)で接続
- マイクラ起動 → マルチプレイ
- ダイレクト接続(またはサーバー追加)
- サーバーアドレスに IP(必要なら :ポート) を入力
例:xxx.xxx.xxx.xxx または xxx.xxx.xxx.xxx:25565
Bedrock(統合版):サーバー追加で接続
- マイクラ起動 → プレイ
- サーバー タブ → サーバーを追加
- アドレス と ポート を入力して保存 → 参加
参加でつまずきやすいポイント(初心者あるある)
- バージョン不一致:入れない原因の最頻出
- ホワイトリスト未登録:入れない(“弾かれる”)のに気づきにくい
- ポート/FW設定ミス:IPは合ってるのに接続不可
- 入力ミス(空白):Bedrockで特に起きがち
✅切り分けの最短手順
- バージョン一致 → 2. ホワイトリスト登録 → 3. ポート/FW → 4. 入力ミス
この順で確認すると迷いにくいです。
「アップデート」と「バックアップ」の基本運用
最短で立てた後、長く遊ぶほど大事になるのがここです。
初心者の運用は、“壊さない手順”を固定するだけで勝ちです。
バックアップ:最低限の型
- 定期(例:毎日〜週1):自動バックアップがあるならON
- 更新前:必ず手動でスナップショット(ワールド+設定+導入物)
- 大イベント前:建築大会、MOD追加、バージョン変更の前に必ず取る
📌「バックアップしたつもり」を防ぐコツ
- 復元手順を1回だけ試す(テスト復元)
→ 本番で焦らなくなります。
アップデート:初心者向けの安全な順番
更新は、いつもこの流れでOKです。
- バックアップ(必須)
- 更新対象を整理(本体/サーバーソフト/プラグイン/MOD)
- 互換性チェック(特にプラグイン/MOD)
- 更新 → 起動テスト
- 問題があれば 即ロールバック(バックアップで戻す)
💡ワンポイント
- プラグイン/MODが多いほど、“同時に全部更新しない”方が切り分けが速いです。
(1つずつ更新 → 動作確認 が最強)
自分で構築する:Ubuntuで“手動セットアップ”完全手順
ここでは「汎用VPS(Ubuntu)」で、公式のJava版サーバー(server.jar)を手動構築して常時稼働まで持っていく手順を、初心者向けに一本道でまとめます。
※Bedrock(統合版)は別物なので、ここではJava版サーバーを前提にします。
事前準備(OS選定・ユーザー作成・SSH接続の基本)
OS選定(迷ったらこれ)
- Ubuntu 24.04 LTS(推奨)
→ 以降の手順が一番スムーズ(Java 21を入れやすい) - Ubuntu 22.04 LTSでも可能
→ Javaの入れ方だけ少し工夫が必要になる場合があります
新規ユーザー作成(root直運用は避ける)
VPSにrootで入れたら、まず「運用ユーザー」を作ります。
adduser mc
usermod -aG sudo mc
以降は mc でログインして作業するのが基本です。
SSH接続(ざっくりの流れ)
- 手元PCで鍵を作る(未作成なら)
- VPS側の
~/.ssh/authorized_keysに公開鍵を入れる ssh mc@サーバーIPで接続
最初はパスワードでも進められますが、運用するなら鍵ログインが安全です。
初期セキュリティ(鍵ログイン・root制限・自動更新の方針)
鍵ログインに寄せる(おすすめ)
SSHの設定を編集します。
sudo nano /etc/ssh/sshd_config
最低限、次を意識すると事故が減ります(値は環境に合わせて)。
PermitRootLogin no(rootログイン無効)PasswordAuthentication no(鍵ログインに寄せる)
反映:
sudo systemctl restart ssh
⚠️ 注意:この手順は「別ターミナルでログインできること」を確認してからにしてください(締め出し事故防止)。
自動更新の方針(初心者向けの現実解)
- セキュリティ更新は自動に寄せる(便利で安全)
- OSのメジャーアップグレードは手動にする(突然変わるのを避ける)
Ubuntuでは unattended-upgrades を使う運用が定番です。
ネットワーク設定(ファイアウォール・必要ポート・疎通確認)
UFWで「必要な穴だけ」開ける
まずデフォルト拒否→必要なものだけ許可、の順が安全です。
sudo apt update
sudo apt install -y ufw
sudo ufw default deny incoming
sudo ufw default allow outgoing
sudo ufw allow OpenSSH
sudo ufw allow 25565/tcp
sudo ufw enable
sudo ufw status verbose
✅ ここで開けたのは「SSH(管理)」と「Java版マイクラ(25565/TCP)」だけです。
疎通確認(詰まったらここを見れば早い)
- サーバー側で待ち受け確認:
sudo ss -lntp | grep 25565
- うまく行かない時のチェック順(おすすめ)
- サーバー起動してる?(そもそも待ち受けしてる?)
- UFW開いてる?(25565/tcp)
- VPS側の外部FW/セキュリティグループ(サービスの管理画面側)
- クライアントのバージョン一致(意外と多い)
Java/依存関係の導入(バージョン選びの注意点)
まず結論:今どきのサーバーはJava 21が基本
Minecraft: Java Edition は、1.20.5以降でJava 21が必須になっています。
なので、これから新規で立てるなら Java 21 で揃えるのが安全です。
Ubuntu 24.04 LTS(おすすめ)の入れ方
sudo apt update
sudo apt install -y openjdk-21-jre
java -version
openjdk version "21"... のように出ればOKです。
もし openjdk-21 が入らない場合(代替ルート)
Ubuntuのバージョンやリポジトリ事情で入らない場合は、OpenJDK配布元(例:Corretto 等)を使う方法があります。
(この場合も最後は java -version で確認が必須です)
サーバー本体の導入(配置・EULA同意・初回起動チェック)
置き場所を決める(おすすめ:専用ディレクトリ)
例として /opt/minecraft を使います。
sudo mkdir -p /opt/minecraft
sudo chown -R mc:mc /opt/minecraft
cd /opt/minecraft
公式の server.jar を用意する
公式の「サーバーダウンロード」ページから、最新の minecraft_server.<version>.jar を入手します。
(手元PCでDL→SCP転送でも、サーバー上でwgetでもOK)
例:ファイル名を server.jar に揃えると管理がラクです。
# 例:すでに jar がある前提で名前を揃える
mv minecraft_server.*.jar server.jar
初回起動(EULAファイル生成まで)
java -Xms2G -Xmx2G -jar server.jar nogui
初回は eula.txt が生成されて止まります。
次に同意を入れます。
nano eula.txt
eula=false → eula=true に変更して保存。
2回目起動(ワールド生成・起動確認)
java -Xms2G -Xmx2G -jar server.jar nogui
✅ 起動できたら、server.properties が作られています。
ここで 難易度・最大人数・ホワイトリスト運用などを整えると、後がラクです。
常時起動の仕組み(サービス化・自動再起動・ログ管理)
「ターミナル開きっぱなし」は卒業して、systemdでサービス化します。
落ちても自動復帰できるようにしておくと安心です。
起動スクリプトを作る(設定を一箇所に寄せる)
cd /opt/minecraft
nano start.sh
中身(例):
#!/usr/bin/env bash
cd /opt/minecraft
exec /usr/bin/java -Xms2G -Xmx2G -jar /opt/minecraft/server.jar nogui
権限付与:
chmod +x /opt/minecraft/start.sh
systemdサービスを作る
sudo nano /etc/systemd/system/minecraft.service
中身(例):
[Unit]
Description=Minecraft Java Server
After=network.target
[Service]
User=mc
WorkingDirectory=/opt/minecraft
ExecStart=/opt/minecraft/start.sh
Restart=on-failure
RestartSec=10
Nice=5
LimitNOFILE=100000
[Install]
WantedBy=multi-user.target
反映・起動:
sudo systemctl daemon-reload
sudo systemctl enable --now minecraft
sudo systemctl status minecraft --no-pager
ログ確認:
journalctl -u minecraft -f
💡メモリを増やしたい時は start.sh の -Xms/-Xmx を変えるだけでOKです。
バックアップ設計(世代管理・保存先・復元リハーサル)
バックアップは「作る」より 戻せるが大事です。初心者ほど仕組み化が効きます。
方針(初心者向けの現実解)
- まずは 停止バックアップでOK(確実・簡単)
- 世代は 日次7+週次4 くらいからスタート
- 保存先は サーバー内だけに閉じない(別ディスク/別ストレージが理想)
手動バックアップ(最短で確実)
sudo systemctl stop minecraft
ts=$(date +%F_%H%M)
mkdir -p /opt/mc_backups
tar -czf /opt/mc_backups/mc_${ts}.tar.gz /opt/minecraft
sudo systemctl start minecraft
ls -lh /opt/mc_backups | tail
✅ これだけで「ワールド+設定+導入物」が丸ごと残ります。
世代管理(古いバックアップを自動削除)
例:14日より古いものを削除
find /opt/mc_backups -type f -name "mc_*.tar.gz" -mtime +14 -delete
復元リハーサル(これを一度やると強い)
いざという時に慌てないために、最初に一回だけ練習します。
- サーバー停止
/opt/minecraftを別名に退避- バックアップを展開して元に戻す
- 起動してワールド確認
「戻せた」という成功体験が、運用の安心感を一気に上げます。
統合版(Bedrock)で運用する場合のポイント
統合版サーバー(Bedrock Dedicated Server/BDS)は、Java版サーバーとは「できること」「詰まりやすい点」がけっこう違います。
ここを押さえておくと、VPS選び・構築・トラブル対応が一気にラクになります。
統合版サーバーの特徴(端末互換・設定項目・注意点)
端末互換の強み:参加者が多様でも揃えやすい
統合版は、Switch/PS/Xbox/スマホ/タブレット/Windowsなど、参加端末が幅広いのが魅力です。
「友達の端末がバラバラ」なら、統合版サーバーはかなり相性がいいです。
ただし注意:サーバー側は“専用ソフト”で、運用の作法が違う
統合版の専用サーバー(BDS)は、基本的に次のような運用になります。
- 設定は主に 設定ファイル で管理(例:ポート、参加制限など)
- クライアントとサーバーのバージョン不一致 が起きると接続できない(統合版はアップデートが速いことも多い)
- プラグイン文化(JavaのSpigot/Paper的な拡張) は前提が違う
→ 統合版は「アドオン(リソース/ビヘイビア)」中心で、Javaのように何でもプラグインで…という発想だとズレやすいです
OS要件は意外と重要(初心者がハマりやすい)
「Linuxなら何でも動くでしょ」と思いがちですが、統合版サーバーは 対応OS要件が明示されています。
VPSを選ぶときは、対応するUbuntuのバージョンを満たしているかを先に確認しておくと安全です。
自動構築が使えない/変わる可能性がある部分の確認方法
統合版は、サービスによって “テンプレあり/なし”が時期や提供方針で変わることがあります。
ここは「申し込んだ後に気づく」と面倒なので、契約前にチェックしましょう。
確認する場所はこの3つでOK
- 公式の機能ページ(テンプレ・ワンクリック・マネージャーの案内)
- マニュアル(作成手順/対応OS/設定方法)
- お知らせ(提供停止・仕様変更・一時停止など)
“テンプレあり”でも要注意なポイント
テンプレがあっても、ここが揃っているかで「ラクさ」が全然違います。
- バージョン更新がGUIでできるか(更新頻度が高いほど重要)
- 起動/停止・再起動がGUIでできるか
- バックアップが用意されているか(自動/手動、復元の簡単さ)
- ネットワーク設定(UDP)まで前提が整っているか
→ 統合版はUDPが要点なので、ここが抜けていると“作れたのに入れない”が起きがちです
もし自動構築が無い(または止まっている)ときの現実的な対処
- 選択肢A:手動構築(BDSを公式配布から導入)
→ 自由度は高いが、初心者は手順の確実性が大事 - 選択肢B:別のサービスでテンプレがある所に乗り換える
→ “最短で遊ぶ”が目的なら、これが一番コスパが良いこともあります
統合版の接続トラブルあるある(ポート・NAT・バージョン差)
統合版で「繋がらない」ときは、原因がほぼパターン化しています。
下の順で潰すと最短です。
あるある1:ポートは開けたのに入れない(TCPで開けていた)
統合版サーバーは基本的に UDP を使います。
このため、よくある事故がこれです。
- ❌ 25565(TCP)を開けていた(Javaの癖で)
- ❌ 19132を開けたが TCP のままだった
- ✅ 19132を UDP で許可したら解決
VPS側は「2段階」でブロックされがちなので、両方見てください。
- VPSの管理画面(セキュリティグループ等)
- Ubuntu側(UFWなど)
あるある2:バージョン差で弾かれる(統合版で一番多い)
統合版は端末が多いぶん、自動アップデートのタイミングが揃わないことがあります。
- サーバーだけ先に更新してしまった
- 参加者の端末だけ先に更新されてしまった
- Switch/スマホ勢の更新が遅れている(or早すぎる)
✅ 対策の考え方
- 短期イベント:開催日に合わせてサーバーを更新し、参加者に「当日のバージョン」を案内
- 長期運用:更新前にバックアップ → 更新 → 参加テスト → OKなら周知(ダメなら戻す)
あるある3:NAT/回線まわり(特に家庭回線・携帯回線)
VPS運用だとNAT問題は起きにくいですが、参加者側の環境で引っかかることはあります。
- 家庭のWi-Fiが不安定、夜だけ混雑
- 携帯回線で UDPが不安定(体感ラグ・切断)
- ルーター側の制限や、端末側のネットワーク制限
✅ 切り分けのコツ
- 参加者が「全員ダメ」なら サーバー側(UDPポート/FW/起動状態)
- 「特定の人だけダメ」なら その人の回線/端末/アカウント周り の可能性が高い
あるある4:サーバー自体は動いているが“表示されない”
統合版は「サーバー一覧に出る/出ない」で混乱しがちです。
基本は “一覧に出なくても、追加(IP/ポート)で入れればOK” のケースが多いので、
- まずは サーバー追加(IP+ポート) で試す
- それでも無理なら、ポート/FW/バージョン差を疑う
という順番が効率的です。
MOD・プラグイン導入の進め方(事故を減らす順番)
「マイクラVPSで拡張して遊びたい」となると、失敗の大半は “混ぜ方” と “更新の仕方” で起きます。
ここでは、初心者でも崩れにくい順番(型)でまとめます。
構成の選び方(MOD前提/プラグイン前提/ハイブリッド)
最初に「どの土台にするか」を決めるだけで、事故率が激減します。
プラグイン前提(おすすめ:快適さ・管理のしやすさ重視)
向いているケース
- バニラ寄りで遊びたい(生活系、保護、経済、権限、ログなど)
- 人数が増える/荒らし対策をしっかりしたい
- サーバー負荷を抑えたい(最適化しやすい)
考え方(超ざっくり)
- サーバーソフト:プラグイン対応系
- 拡張:
plugins/に .jar を入れる(基本はこれだけ)
MOD前提(おすすめ:遊びの変化が大きい)
向いているケース
- 新要素(機械・魔術・バイオーム等)を増やしたい
- MODパックで遊びたい
- クライアント側も管理できる(参加者に導入を案内できる)
考え方
- サーバー土台:MODローダー系
- 拡張:
mods/に .jar を入れる - ただし「クライアントも同じMODが必要」なものが多い(ここが一番つまずきやすい)
ハイブリッド(MOD+プラグイン両方)は“最後の手段”寄り
魅力はありますが、初心者にはおすすめしにくい理由があります。
- 互換性が読みにくく、原因切り分けが難しい
- どちらかのアップデートで突然壊れることがある
- プラグイン側が「非公式な環境」を前提にしていないケースもある
✅ 現実的な提案
「どうしても両方欲しい」なら、まずは
- MOD前提で最低限の運用(保護はMOD側/設定でカバー)
- どうしても足りない機能だけ検討
の順が安全です。
バージョン固定のコツ(クライアント側も含めた整合性)
事故が減る固定のルールは、これだけです。
ルール1:サーバーのゲームバージョンを“先に”固定する
- 例:1.21.x系で運用する、など
- 途中でフラフラ変えると、MOD/プラグインの対応が崩れます
ルール2:MOD/プラグインは「増やす前に」互換を確認
最低限、次を揃えます。
- ゲームバージョン
- ローダー(Fabric/Forge等)とそのバージョン
- 依存MOD(Required dependencies)
💡 MODでよくある罠
「本体MODは入れたのに、依存(例:共通API系)を入れてなくて起動しない」
ルール3:参加者の案内は“ワンメッセージで完結”させる
配布・案内のテンプレ(例)
- 参加条件:ゲームver / ローダーver / 必須MOD一覧
- 入れ方:この3つを入れて、
modsフォルダへ - 参加先:IP/ポート(必要なら)
- 困ったら:ログの取り方(スクショでOK)
ファイル転送と配置(SFTPツール・権限・フォルダ設計)
VPS運用は「置き場所」と「権限」で半分決まります。
SFTPツール(初心者が迷いにくいもの)
- Windows:WinSCP / FileZilla
- Mac:Cyberduck / FileZilla
✅ 接続方式は基本これ
- SFTP(SSH) で接続(FTPは避ける)
フォルダ設計(崩れにくい型)
おすすめの置き方(例)
/opt/minecraft/(サーバー本体)server.jar(起動するjar)plugins/(プラグイン型の場合)mods/(MOD型の場合)config/(MOD設定が集まりやすい)world/(ワールド)
/opt/mc_backups/(バックアップ置き場)/opt/mc_staging/(検証用:更新前テストに使うと強い)
権限の考え方(“触れる人”を限定する)
最低限の方針
- サーバーファイルは 専用ユーザーの所有 に統一
rootで直接いじらない- 置き換え時に「なぜか起動しない」を防げます
よくある事故
- SFTPで入れたファイルだけ所有者がズレて、読み込み失敗
plugins/やmods/の中身が中途半端な権限で動かない
メモリ割り当てと起動オプション(安定優先の考え方)
ここは盛りがちですが、安定を優先するならシンプルが強いです。
基本:Xms と Xmx は“同じ値”にする
- Xms(初期)= Xmx(最大) にすると挙動が安定しやすい
- ただし VPSのメモリを全振りしない(OSや周辺が落ちる)
目安の考え方
- VPSメモリが 8GB なら、サーバーに 6.5GB 前後から始める
(余白を残して様子を見る)
起動オプションは「用途で分ける」
- プラグイン型(最適化系):推奨フラグがまとまっている場合がある
→ ただし、まずは 公式/推奨の型 を使う(盛りすぎない) - MOD型:まずはシンプルに
→ 問題が出てからログを見て調整
💡 重要
「重い=メモリを増やせば解決」とは限りません。
描画距離、常駐MOB、装置、MOD同士の相性が原因のことも多いです。
更新手順(“上書きで壊す”を避ける手順)
更新は “一括上書き” が一番危険です。
初心者でも守れる、壊れにくい手順にします。
安全な更新フロー(この順で固定)
- バックアップを取る(ワールド+設定+導入物ごと)
- 変更点を1回メモ(何を更新するか:本体/ローダー/MOD/プラグイン)
- 検証環境で起動テスト(できれば staging に複製して試す)
- 本番に適用 → 起動ログ確認
- ダメなら 即ロールバック(戻して原因を切り分け)
プラグイン更新で事故を減らすコツ
- サーバー稼働中に
plugins/を直接触らない(入れ替えで壊れやすい) - 用意された更新手順がある場合は、それに乗る(最短で安全)
MOD更新で事故を減らすコツ
- 依存MODを含めてセットで更新(片方だけ上げない)
- コンフィグが増減するので、起動後にログを確認
- ワールドに影響する大型MODは、更新前に必ず検証(最悪ワールドが壊れる)
“どこが悪いか”の切り分け手順(困ったらこれ)
- 直前に入れたものを外す(1個ずつ)
- 依存関係を確認する
- ログのエラー行(最初の原因)を見る
- それでも無理なら、更新をやめて一旦固定(遊べる状態を優先)
✅ コツ
「遊べる状態」を壊す更新は、結果的に遠回りになりやすいです。
荒らし・不正アクセス対策(最低限でOKな防御ライン)
マイクラVPSの防御は、全部を完璧にするより 「突破されにくい基本線を“薄く広く”敷く」 のがコスパ最強です。
初心者なら、まずは次の4本柱だけで十分に強くなります。
- 参加者を絞る(入れない人は荒らせない)
- 権限を絞る(できない人は壊せない)
- 入口を絞る(開いてない扉からは入れない)
- 戻せるようにする(荒らされても“無かったこと”にできる)
参加制限(ホワイトリスト/権限設計/招待の運用ルール)
まずは「非公開サーバー」として設計する
公開サーバー運営は難易度が跳ね上がるので、最初は 身内限定 が安全です。
- サーバーIPは「知っている人だけ」に共有
- 参加者の追加・削除は管理者が一元管理
- 参加条件(バージョン・導入物・ルール)を固定メッセージで周知
ホワイトリスト運用の基本
ホワイトリストは、荒らし対策の中で 最も効果が大きい 部類です。
やることはシンプルです。
- ホワイトリストをON
- 参加者を追加
- 未登録は弾く(キック)設定を有効化
運用のコツ(事故が減ります)
- 追加は「ゲーム内で頼まれたら即OK」ではなく、管理者が裏で反映
- 退出・揉め事に備えて、削除手順も決めておく
- 参加者が増えるほど、IPの再共有・拡散防止が重要(Discord固定投稿など)
“権限設計”は「役割」で切ると揉めない
身内サーバーでも、管理者が複数いると揉めやすいです。
次のように役割を分けると平和になります。
- オーナー:最終権限(設定変更・バックアップ・更新判断)
- モデレーター:トラブル対応(キック/バン、ログ確認)
- 一般:建築・冒険のみ(設定や管理は触らない)
管理者権限の扱い(OP/管理コマンド/RCONの考え方)
OPは「最小人数・最小時間」が基本
OPを配りすぎると、荒らしよりも 誤操作 が致命傷になりがちです。
- OPは 1〜2人 に絞る
- ふだんはOPを外し、必要時だけ付ける運用も有効
- コマンド権限は「全部OK」より 必要な範囲だけ に寄せる
権限を細かく分けたいなら「全部許可(*)は避ける」
権限プラグイン等を使う場合でも、ワイルドカード(例:*)で丸ごと許可は危険です。
「何ができるか分からない状態」で権限を渡すと、予想外のコマンドまで使えることがあります。
安全な考え方
- まずは 必要コマンドだけ 付与
- 付与は「個人」より「グループ」に寄せる(管理がラク)
- 変更したら、管理者以外でテストして確認
RCONは“便利だけど、原則オフ”でOK
RCONは遠隔でコンソール操作できて便利ですが、不用意に開けると入口が増えます。
初心者は次の方針が安全です。
- 原則:RCONは無効のまま
- 使うなら、次を必ずセットで実施
- 強いパスワード(短い/推測できるものはNG)
- RCONポートを外部に開けない(または接続元IPを限定)
- 可能なら SSH経由(トンネル/踏み台)で安全に管理
💡現実的な結論
「SSHでサーバーに入って運用」できるなら、RCONは無理に使わなくても困りません。
サーバー側セキュリティ(FW・侵入対策・ログ監視)
ファイアウォールは「必要ポートだけ」開ける
最低限の構成はこれだけです。
- SSH(管理用)
- Minecraft(ゲーム用)
- それ以外は閉じる
おすすめの考え方
- 管理用(SSH)は可能なら 接続元IPを絞る
- RCON等の管理系は 外部公開しない(必要なら限定公開)
OS側の基本防御(これだけで強い)
初心者でも効果が大きい順です。
- 鍵ログインに寄せる(パスワードログインを減らす)
- root直ログインを禁止
- OSとミドルウェアを 定期更新(セキュリティ更新は特に重要)
- サーバープロセスは 特権のないユーザー で動かす
ログ監視は「見る場所を固定」すると続く
凝った監視より、まずは“確認場所を固定”するだけでOKです。
- SSHの失敗ログ(不正ログインの兆候)
- Minecraftサーバーの起動ログ(エラー・不審な操作)
- サーバーの再起動履歴(勝手に落ちていないか)
「昨日まで普通だったのに、今日だけ変」はログが最短ルートになります。
復旧設計(バックアップからのロールバック手順)
荒らし対策の最終兵器は、「確実に戻せるバックアップ」です。
“防ぐ”より“戻す”の方が確実な場面が必ず来ます。
最低限のバックアップ方針
初心者はこれで十分です。
- 定期バックアップ(毎日 or 週数回)
- 更新前バックアップ(バージョン変更、MOD追加、設定変更の前)
- 世代管理(例)
- 日次:7世代
- 週次:4世代
できれば、保存先は「同じVPS内だけ」に閉じない方が安全です(障害・乗っ取り時に同時に失うため)。
ロールバック手順(迷わない型)
荒らされた/壊れた時に、焦らず戻すための“型”です。
- サーバー停止(まず被害拡大を止める)
- 現状を退避(いまのワールドを別名で保存して証拠/調査用に残す)
- バックアップを復元(最後に正常だった世代を選ぶ)
- 起動して確認(ワールド、権限、参加制限)
- 再発防止(ホワイトリスト見直し、権限回収、パスワード/鍵の更新)
✅ ポイント
“戻す”が目的なら、復旧中は 新しい設定変更を増やさない 方が早いです。まず復元→安定→原因特定、の順が勝ちです。
重い・ラグいを減らす運用(“設定”と“習慣”で効く)
VPSの増強より先に、「どこが詰まっているか」→「効く設定だけ触る」→「崩れない運用にする」の順で進めると、少ない手間で体感が変わります。
ここでは、初心者でも迷いにくい“定番の型”に絞って解説します。
まず見るべき指標(CPU/メモリ/ディスクI/O/回線/ログ)
「ラグい」と感じたとき、原因はだいたい次のどれかです。
- CPUが追いついていない(処理落ち)
- メモリ不足 or GCが暴れている(カクつき・停止)
- ディスクI/Oが詰まっている(保存やバックアップで固まる)
- 回線が不安定(遅延・パケットロス)
- サーバー側エラー(ログに原因が出ている)
1) 体感と直結する“ゲーム内指標”
まずはここを押さえると切り分けが速いです。
- TPS / MSPT(Paper系なら
/tpsや/msptで確認できることが多い)- TPSが下がる:サーバー処理が追いついていない
- MSPTが上がる:1 tickの処理が重い(ラグの根本)
プラグインを入れられる環境なら、計測は spark が一番迷いにくいです(重い原因の“犯人探し”がしやすい)。
2) VPS側の基本コマンド(最低限これだけ)
Ubuntu前提で、初心者がまず見るならこのあたりで十分です。
- CPU:
top/htop(入ってなければsudo apt install htop) - メモリ:
free -h - ディスク空き:
df -h - ディスクの詰まり感:
iostat -xz 1(入ってなければsudo apt install sysstat) - 回線ざっくり:
ping/mtr(経路の揺れを見るならmtr)
「何が怪しいか」の目安だけ書くと、こんな感じです。
- CPUが常に張り付く:描画距離・MOB・装置・プラグイン処理が重い
- メモリがカツカツ:MOD多め・割り当て不足・ログ肥大
- iostatで%utilが高い / awaitが大きい:保存やバックアップで固まる
- pingが揺れる/夜だけ悪化:経路混雑・回線品質の影響
3) ログは「見に行く場所」を固定すると続く
原因はログに出ていることが多いです。見る場所を固定しましょう。
- systemd運用なら:
journalctl -u minecraft -f - サーバーフォルダなら:
logs/latest.log
「突然落ちる」「急に重い」が出たら、まずログの直前数十行を見るだけでも前進します。
ゲーム設定の見直し(描画距離・シミュレーション距離等)
最適化は闇雲に触ると悪化しやすいので、影響が大きくて戻しやすい順で触るのが安全です。
1) 描画距離(view-distance)とシミュレーション距離(simulation-distance)
この2つは、人数が増えるほど効きます。
- view-distance:読み込む範囲(チャンク数が増える)
- simulation-distance:処理する範囲(MOBや作物などが動く範囲)
初心者向けの考え方はこれだけです。
- 「重い」→ まずsimulation-distanceを下げる(CPUに効きやすい)
- 「遠くまで見たい」→ view-distanceは少しずつ(欲張らない)
体感が悪いのに距離設定が高いなら、VPS増強より先に効くことが多いです。
2) 人数が増えると重くなる“ありがち設定”
遊び方で刺さりやすいポイントだけ挙げます。
- MOBが多すぎる(村人、牧場、トラップの常時稼働)
- レッドストーン装置が常時動いている(クロック回路など)
- 同時に負荷が集中する(週末夜の一斉ログイン、イベント)
対策の方向性はシンプルです。
- トラップは“必要時だけON”
- 村人は増やしすぎない(交易所の集約をしすぎない)
- 装置の同時稼働を避ける(イベント時間をずらす)
3) Paper系なら「計測→対策」が一気に楽になる
プラグイン運用が可能なら、次の順が事故りにくいです。
- sparkで計測(何がtickを食っているかを見る)
- 該当箇所だけ対策(装置・MOB・設定・プラグイン)
- もう一度計測して効果確認
“勘”で弄るより、短時間で安定に寄せられます。
ワールド肥大化の抑え方(定期メンテ・不要データ整理)
ワールドは運用が長いほど肥大化します。
重さの原因が「CPU」だけでなく、保存や読み込み(ディスク)に寄ることもあるので、育ち方をコントロールするのが大事です。
1) 探索範囲の暴走を防ぐ(肥大化の主犯)
ワールドが太る典型は「無限に新天地を掘る」です。
- 目的もなく遠くまで探索し続ける
- ネザー移動で一気に新規チャンクが増える
対策は2段階が現実的です。
- ルール:探索の上限をゆるく決める(例:定期的に“新天地デー”を設ける)
- 技術:WorldBorder等で範囲を決める(できる環境なら)
2) 使っていない地域を整理する(やりすぎ注意)
“整理ツール”で未使用のチャンクを削る方法もありますが、初心者は無理にやらなくてOKです。
やるなら、次の条件を守るのが安全です。
- 必ずバックアップを取る(世代も複数)
- いきなり本番に適用しない(まずはコピーで検証)
- 「最近行ってない場所」を削る方針にする(間違って思い出の場所を消しがち)
3) ログとバックアップがディスクを圧迫しやすい
ワールドより先に、ログやバックアップがディスクを食うこともあります。
- バックアップ世代が増えすぎている
- ログが肥大化している
対策はシンプルで、世代数(保持期間)を決めて削除するだけでOKです。
再起動・アップデートのルーティン化(止めない運用)
「たまに直す」より「止まらない仕組みにする」ほうが、長期ではラクになります。
1) 再起動は“頻度”より“決まっていること”が大事
やみくもに毎日再起動するより、次の方が安定しやすいです。
- 週1など、オフピークで定時再起動(深夜・平日など)
- 再起動前に告知(Discord固定投稿など)
- 再起動後にログの冒頭を確認(起動エラーがないか)
2) アップデートは「壊さない順番」を固定する
事故を減らす型はこれです。
- バックアップ(必須)
- 更新対象の整理(本体 / サーバーソフト / プラグイン / MOD)
- 互換性チェック(特にプラグイン・MOD)
- 更新→起動テスト
- ダメなら即ロールバック
「動く状態を壊してまで最新にしない」だけで、運用ストレスが激減します。
3) “止めない”ために最低限用意したいもの
初心者の最低ラインはこれだけで十分です。
- 自動再起動(systemdのRestart設定など)
- 自動バックアップ(可能なら)
- 連絡先(障害時に告知できる場所)
仕組み化すると、管理者の負担も減ります。
よくあるトラブル集(最短で切り分ける)
まず最初に、「症状がどの層か」を決めると一気に早くなります。
- 接続できない:ネットワーク層(IP/ポート/FW/許可) or バージョン層
- 起動はするが落ちる:Java/メモリ/導入物/設定/権限
- 急に重い:負荷増(人数・装置・探索) or どこかの詰まり(ディスク/回線/ログ異常)
- アップデートで壊れた:互換性崩壊(プラグイン/MOD) or ワールド更新の巻き戻し不可問題
サーバーに接続できない(IP/ポート/バージョン/許可設定)
最短チェック(上から順に)
✅ これだけで7〜8割は解決します。
- サーバーは起動中?(落ちてない?)
- Java版 / 統合版(Bedrock)を取り違えてない?
- アドレスは正しい?(IP、必要なら
:ポート) - ポートは開いてる?(しかもプロトコル一致?)
- ホワイトリスト/許可設定で弾かれてない?
- バージョンが揃ってる?(クライアントとサーバー)
まず「どっちの版か」を確定する(ここが最重要)
- Java版:基本は TCP、既定ポートは 25565
- 統合版(Bedrock):基本は UDP、既定ポートは 19132
「ポートは開けたのに繋がらない」の大半が、TCP/UDPの取り違えです。
VPS側で“待ち受け”してるか確認(最速の切り分け)
サーバーが本当にポートを開いて待っているかを確認します。
# Java版(例:25565/TCP)
sudo ss -lntp | grep 25565
# Bedrock(例:19132/UDP)
sudo ss -lnup | grep 19132
- 何も出ない → サーバーが起動していない / 落ちている / 設定違い
- 出る → 次は FW(ファイアウォール)側へ
FWは「二重でブロックされがち」(ここで詰まりやすい)
VPSはだいたい次の2箇所で遮断できます。
- VPSの管理画面側(セキュリティグループ等)
- OS側(UFWなど)
OS側(UFW例):
sudo ufw status verbose
開ける例:
# Java版
sudo ufw allow 25565/tcp
# Bedrock
sudo ufw allow 19132/udp
server.properties の“罠”を確認(初心者がやりがち)
- server-ip を埋めると、意図せず“そのIPでしか待ち受けない”状態になり、接続不能になることがあります。
基本は 空欄のままが無難です。
確認:
grep -E 'server-ip|server-port' /opt/minecraft/server.properties
ホワイトリスト/許可設定で弾かれているパターン
- ホワイトリストONなのに、追加してない
- 統合版側で「許可リスト(allowlist)」運用にしているのに登録漏れ
- OP権限や参加設定のミス(“参加できるようにしたつもり”)
対策は単純で、登録→再読み込み(または再起動)を手順化するのが一番安全です。
バージョン不一致(意外と一番多い)
- 統合版は特に 端末ごとのアップデート速度差でズレやすいです。
- エラーに「Outdated Client / Outdated Server」と出たら、ほぼこれ。
✅ 対策
- サーバー側のバージョンを固定
- 参加者へ「今日の参加バージョン」を1行で案内(Discord固定投稿など)
起動はするが落ちる(メモリ不足・MOD衝突・設定ミス)
まず見る場所(原因はだいたいログに出ている)
systemd運用なら:
journalctl -u minecraft -n 120 --no-pager
サーバーフォルダ運用なら:
tail -n 120 /opt/minecraft/logs/latest.log
よくある原因と“最短の当たり”
1) Javaのバージョンが合っていない
最近のバージョンでは、Java 21が必要なラインがあります。
「Unsupported major.minor」「requires Java 21」系が出たら、ほぼこれ。
確認:
java -version
対策:必要なJavaへ更新(UbuntuならOpenJDKの導入が基本)
2) メモリ不足(OutOfMemoryError / GCで固まって落ちる)
典型症状:
- 起動途中で落ちる
- しばらく動いてから突然落ちる
- ログに
OutOfMemoryErrorがある
最短対策(順番が大事):
- VPSの空きメモリを確認(OS分を残す)
- Xmxを上げる(ただし全振りはNG)
- MOD/プラグインを減らして原因を絞る
確認:
free -h
✅ 安定寄りの考え方
XmsとXmxは 同じ値に寄せる- VPSメモリの 100%は使わない(OSが窒息して逆に落ちます)
3) MOD衝突・依存関係不足
- MODを入れた直後に落ちるなら、まずこれ
- “依存MOD”が足りない、MODの対応バージョンがズレている
最短切り分け:
- 直前に入れたMODを 1個だけ外す → 起動
- ダメならもう1個…(“まとめて外す”と原因が不明になります)
4) 設定ミス(EULA/ポート競合/権限)
eula=falseのまま- ポートが他プロセスと被っている(
Address already in use) - ファイル所有者がズレて読み書きできない
ポート競合の確認例:
sudo ss -lntp | grep 25565
急に重くなった(ワールド負荷・同時接続・ログの異常)
まず“回線ラグ”か“サーバー処理落ち”かを分ける
- 処理落ち(TPS低下):ブロック遅延、MOB挙動の遅れ、全員同時に重い
- 回線(遅延/ロス):特定の人だけ重い、時間帯で揺れる、ゴムバンド移動
✅ 迷ったら
「全員重い?」→ サーバー側が犯人の確率が高いです。
5分でやる“現場対応”チェック
- CPU/メモリが張り付いてないか
top
free -h
- ディスクが詰まってないか(空き不足は要注意)
df -h
- 直前に何か変えたか(MOD追加、設定変更、バックアップ方式変更)
- ログに異常が出てないか
tail -n 80 /opt/minecraft/logs/latest.log
ありがちな“急に重い”の原因
- 同時接続が増えた(週末夜だけ重い、イベントで一斉ログイン)
- 装置・トラップが増えた(常時稼働、クロック回路)
- 探索で新規チャンク生成が増えた(ワールドが育つほど重くなりやすい)
- バックアップ/圧縮がピーク時間に走っている(保存で一瞬固まる)
- ログ肥大・エラー連打(裏で延々例外が出てCPUを食う)
“設定”で効きやすい順(戻しやすいものから)
- simulation-distance を下げる(CPUに効きやすい)
- view-distance を控えめに(読み込み範囲を減らす)
- MOBや装置を「必要時だけON」へ(運用で効く)
※この辺は server.properties 変更後に再起動が必要なことが多いです。
再起動は悪ではない(ただしルール化)
「重いから毎回その場で再起動」より、次が安定します。
- 週1など、オフピークに定時再起動
- 再起動前に告知(固定投稿)
- 再起動後にログ冒頭だけ確認(起動エラーの早期発見)
アップデートで壊れた(復元・固定・検証環境の考え方)
最初にやること:連続で触らない
壊れた直後に「もう一回更新」「別のjarを上書き」を繰り返すと、復旧が難しくなります。
✅ まずはこれだけ
- サーバー停止
- バックアップから復元(最後に正常だった世代へ)
- “壊れた状態”を別フォルダに退避(調査用に残す)
“固定”の考え方:動く状態を守る
- クライアント(参加者)も含めて、一旦バージョン固定が最優先
- 「最新が正義」ではなく、遊べる状態が正義
検証環境(staging)を作ると、以後ほぼ事故らない
おすすめの型はこれです。
/opt/minecraft(本番)/opt/mc_staging(検証)
更新は
stagingで起動成功 → 本番へ反映
にすると、壊しても本番は無傷で済みます。
プラグイン更新の事故(重複jar)を避ける
Paper系などでは、更新用の仕組み(例:plugins/update)が用意されていることがあります。
ありがちな事故:
- 同じプラグインの旧版と新版が混在して、挙動が壊れる
回避策:
- 同じ名前のjarが複数入らない運用に統一
- 更新手順がある場合は、それに乗る(独自流を挟まない)
やってはいけない寄りの選択(ワールド絡み)
- 「ワールドを古いバージョンに戻して起動」は、基本的に地雷です
(ワールドが新形式に更新されると、戻れない前提が多い)
どうしても試すなら、バックアップを確保して“複製側だけ”でにしてください。
費用を抑えるコツ(安くするより“ムダを消す”)
「最安プランを探す」より、課金が発生する“ポイント”を把握してムダを潰すほうが、結果的に安定して安くなります。
マイクラVPSの費用が膨らむのは、だいたい次の3つです。
- 稼働(CPU)を回しっぱなし
- 保存(ディスク・バックアップ)を増やしっぱなし
- 転送(外向き通信)を意識せず増やしっぱなし
この順に、初心者でも実行しやすい形で整理します。
稼働時間課金なら:止め方・保存の仕方・IP変更の備え
稼働時間課金のコツは、「止める」だけではなく“どこまで止めたら課金が止まるか”を知ることです。
(サービスによって、停止しても一部の費用が残ることがあります)
1) まず「停止」「削除」「スナップショット」の違いを理解する
同じ“止める”でも意味が違います。
- 停止:CPUの課金は止まることが多いが、保存領域・IP・バックアップなどが残る場合あり
- 削除:基本は課金源を断つ(ただしデータは消える)
- スナップショット(バックアップ):データを残して、サーバー本体は消す/止める選択ができる
✅初心者の安全な型(短期利用向け)
- 遊ぶ期間だけ稼働
- 終わったら スナップショット作成 → サーバー削除
- 次回はスナップショットから復元
これで「動かしてないのに請求が続く」を避けやすいです。
2) “止める前に”やること(データ保全のミスを防ぐ)
停止や削除の前に、最低限これだけ。
- ワールドと設定のバックアップを作る(世代管理)
- 復元できるかの確認(1回だけテスト復元すると最強)
- バックアップ保存先を決める
- 同じVPS内だけだと、障害時に一緒に失うこともあるため注意
3) 稼働時間課金でハマりやすい「課金が残るもの」
“本体を止めたのに費用が残る”のは、だいたいこの系統です。
- 静的IP(固定IP):未使用でも保持していると課金対象になることがある
- 追加ディスク/イメージ保存:保持している限り課金
- 自動バックアップ:世代数が増えるほど費用が増えやすい
- 転送量の超過:プランに含まれる量を超えると追加課金のケース
対策はシンプルです。
- 使わない固定IPは手放す(解放する)
- バックアップは保持日数を決めて削除
- 追加ディスクは「足りない時だけ増やす」→不要なら縮小・解約
4) IP変更に備える(“固定IPなし”でも困らないようにする)
時間課金で「消して作り直す」運用をすると、IPが変わることがあります。
ここで困らないための備えが2つです。
- 方法A:独自ドメイン+DNSで吸収
- IPが変わってもDNSを更新すればOK(参加案内が楽)
- 方法B:固定IPを使う(必要な時だけ)
- 常設コミュニティなら有効
- ただし“保持コスト”がある場合もあるので、使う期間を意識
✅おすすめ(初心者が管理しやすい)
「固定IPに頼りすぎず、ドメイン(または分かりやすい案内文)で運用」が、長期的に事故りにくいです。
定額/長期割なら:最初のプラン選びと“上げ時”の判断
定額や長期割は、「最初から盛りすぎるムダ」が最大の敵です。
最初のプランは“ちょうどよく”始めて、上げ時だけ逃さないのがコツです。
1) 最初のプランは「ピークを想定して1段だけ余裕」を持たせる
初心者は、だいたいここで失敗しがちです。
- 失敗例:最安で開始 → 週末に全員集まってラグ地獄
- 失敗例:最初から最上位 → 実は過剰でムダ
✅考え方(ざっくり)
- 少人数・バニラ:小〜中で開始
- 人数が増える/装置多め:中以上を検討
- MOD多め:メモリ余裕を優先(最初から一段上げる)
2) “上げ時”の判断は、主に3つのサイン
次のどれかが継続的に出ているなら、増強の価値があります。
- CPUがピーク時に張り付きやすい(TPS低下が出る)
- メモリが常にギリギリ(GCでカクつく/落ちる)
- ディスクが逼迫(空き容量が少ない/保存時に固まる)
目安としては、こんな運用が分かりやすいです。
- 週末のピークで問題が出るなら、週末基準で判断
- 逆に、たまに一瞬重いだけなら、設定と運用で先に改善したほうが安い
3) 長期割で気をつけたい“戻れないコスト”
長期割は強い反面、次の落とし穴があります。
- 途中で環境を変えたくなっても、前払い分が残る
- 予定より遊ばなくなった時に、ムダが確定しやすい
✅現実的な使い方
- 最初は短め(1〜3か月)で様子見
- 「メンバーが固定・運用が固まった」タイミングで長期へ
ディスク/転送量で増える費用の見落としポイント
マイクラは“CPUとメモリ”ばかり見られがちですが、じわじわ効くのはディスクと転送です。
しかも、ここはムダが出やすいので削りやすいです。
1) ディスクで増えるコスト:だいたいこの3つ
- ワールド肥大:探索し続けると増える
- バックアップ世代:残しすぎると増える
- ログ:エラー連打や長期運用で肥大化
対策(簡単で効く順)
- バックアップの保持方針を決める(例:日次7+週次4)
- ログの肥大化を点検(異常ログが出続けてないか)
- 探索範囲をゆるく制限(新規チャンク生成を抑える)
2) 転送量で増えるコスト:マイクラで起こりやすいパターン
普段のマルチだけなら爆発しにくい一方、次は増えやすいです。
- 含まれる転送量(無料枠)を超過
- Dynmap等の外部公開(Web配信で外向き通信が増えやすい)
- バックアップを外部へ頻繁に送る(転送回数・容量が増える)
対策は「超えない設計」に寄せるのが基本です。
- 外向き通信が増える機能は、必要な時だけ有効化
- バックアップは毎回フル送信ではなく、頻度と容量を最適化
- “含まれる転送量”があるサービスなら、枠内に収める運用にする
3) 料金がブレるサービスでは「上限を決める」が効く
クラウド系(従量課金が多いタイプ)は、費用がブレやすいです。
初心者は、次の“仕組み”を入れるだけで安心感が上がります。
- 予算アラート/通知(一定額で知らせる)
- “使ってないもの”の棚卸し(毎月1回でOK)
- スナップショット
- 使ってない固定IP
- 追加ディスク
- 放置バックアップ
まとめ:費用対策は「止め方・残し方・超え方」を決めるだけ
- 稼働時間課金:止めるだけでなく、残る課金(IP/保存/バックアップ)を消す
- 定額/長期割:最初は盛らず、ピーク指標で“上げ時”だけ判断
- ディスク/転送:世代管理と外向き通信の抑制で“じわ増え”を止める
規約・ライセンス・責任範囲
VPSでマイクラサーバーを動かすのは一般的な運用ですが、「何をしてOKか」より先に、“何をするとアウトになりやすいか” を押さえるのが安全です。
ここでは初心者が最低限おさえておきたい注意点を、実務寄りに整理します(※法的な最終判断が必要な場面では、各規約の原文確認や専門家相談が確実です)。
公式の利用規約/EULAに関わる注意
前提:自作サーバーでも「公式ルールの適用範囲」
- Minecraftは EULA/利用規約 があり、サーバー運営もその枠内で行う必要があります。
- 近年は Microsoft Services Agreement や コミュニティ規定 とセットで参照される形になっています。
やりがちなNG寄り(初心者が踏みやすい)
次のような行為は、トラブルの種になりやすいです。
- Minecraft本体(クライアント/サーバーソフト等)の不正配布
- 公式と誤認させる表現(例:「公式サーバー」「Mojang公認」などの“誤認誘導”)
- ロゴ・商標・ゲーム素材の使い方がガイドラインを外れる(バナー、サイト、広告など)
- 規約やコミュニティ規定に反する行為を容認したまま放置(差別・ハラスメント・危険行為の助長など)
サーバーの課金・寄付は「商用利用ガイドライン」を必ず挟む
VPS代の回収目的でも、課金導線を作るなら Commercial Usage Guidelines(商用利用ガイドライン) を読むのが安全です。
チェック観点(考え方だけ覚えればOK)
- 公平性を壊す課金(いわゆるPay-to-Win) になっていないか
- ゲーム内の優位が「他プレイヤーの体験を損なう」形になっていないか
- 説明表示(何が手に入るか、返金可否、運営者の連絡先など)が不十分でないか
- 未成年が参加しやすいゲームである点を踏まえ、過度な課金誘導 になっていないか
※「寄付」名目でも、実態が“対価提供(ランク・アイテム等)”に近い場合は、課金と同じ目線で点検した方が安全です。
MOD・プラグインは「二重のルール」がある
MOD/プラグイン周りは、次の2種類のルールが同時に走ります。
- Minecraft側の規約(ゲームの範囲での利用ルール)
- 各MOD/プラグイン作者のライセンス(再配布禁止、改変条件、クレジット表記など)
特に注意したい点
- MODファイルの再配布(自分のサイトで配布、勝手に同梱、直リンクで配布など)は禁止条件が付くことが多い
→ 基本は「配布元の案内に従って導入してもらう」が安全 - MODパック運用や配布をする場合は、構成物ごとのライセンス確認が必要になりやすい
サーバー運営者が負う責任(セキュリティ・ログ・個人情報)
VPSで公開・半公開サーバーを運営すると、運営者は「ゲームの管理者」だけでなく、小さなサービス提供者としての責任も一部背負います。
セキュリティ(最低限の“守るライン”)
初心者でも現実的に守れるラインはこれです。
- OS・ミドルウェアの更新を止めない(セキュリティ更新を優先)
- 管理用の入口(SSH等)は絞る(強い認証、不要公開を避ける)
- 必要ポートだけ開ける(それ以外は閉じる)
- バックアップを定期化し、復元手順を決める(“戻せる”は最強の防御)
「荒らし」対策だけでなく、乗っ取り・踏み台化(あなたのVPSが悪用される)を防ぐ意味でも重要です。
ログ(何を、どれだけ、いつまで残すか)
ログはトラブル対応に必須ですが、貯めっぱなしはリスクにもなります。
おすすめの考え方
- 目的を限定:例)荒らし対応/不正アクセス検知/障害調査
- 収集を最小化:必要以上にチャット全文や詳細なアクセス情報を残さない
- 保管期間を決める:例)7日・30日など(運用規模に応じて)
- 閲覧権限を絞る:運営メンバー全員が見られる状態にしない
個人情報(IPアドレス、UUID、チャットログは“扱い注意”)
一般に、サーバー運用では次の情報が発生します。
- 接続元IP、接続時刻、プレイヤー名、UUID
- チャットログ、BAN理由、問い合わせ履歴
- 決済が絡むなら、購入履歴やメールアドレス等(外部サービス利用が多い)
日本向けに運用するなら、個人情報保護法(APPI)の観点からも、最低限ここを意識すると安全です。
- プライバシー方針(簡易でOK):何を収集し、何に使い、どれくらい保持するか
- 第三者提供の有無:ログ共有、外部ツール連携(例:認証/ストア/分析)など
- 問い合わせ窓口:削除依頼やトラブル時の連絡先
- 未成年参加の可能性:過剰な収集・公開・晒し行為を避ける
問い合わせ先の切り分け(VPS事業者/ゲーム本体/MOD配布元)
トラブル時に迷う最大原因は「どこに聞けばいいか分からない」です。
切り分けの軸は “誰がコントロールできる領域か” です。
まず結論:この3分岐でほぼ決まる
- インフラ(落ちる・遅い・請求・ネットワーク) → VPS事業者
- ゲームアカウント/公式サービス(ログイン・購入・認証) → Minecraft/Microsoft側
- 追加要素(MOD/プラグイン/配布物) → 配布元(作者・プラットフォーム)やコミュニティ
具体例:最短の当て先一覧(目安)
| 症状/困りごと | まず見る/連絡する先 |
|---|---|
| VPSが起動しない、管理画面エラー、請求、IP、スナップショット、回線障害 | VPS事業者(ステータス/障害情報→サポート) |
| Minecraftにサインインできない、アカウント問題、公式購入/マーケット | Microsoft/Minecraft公式サポート |
| サーバーソフトの不具合(Paper/Forge/Fabric等の起動エラー) | 各サーバーソフトの公式ドキュメント/Issue |
| プラグインが動かない、エラーが出る | プラグイン配布元(作者/リポジトリ) |
| MODがクラッシュする、依存関係が解決できない | MOD配布元(作者/配布ページ) |
| 「この課金方法はOK?」など規約判断 | MinecraftのEULA/商用利用ガイドラインの原文(必要なら専門家) |
| サーバー内の荒らし、BAN、ルール違反 | あなた(サーバー運営者)(ルール・運用で解決) |
💡運用のコツ
問い合わせの前に「再現条件」「ログの該当箇所」「直前に変えた点」を1枚メモにすると、回答が一気に早くなります。
まとめ:迷ったらこの順で決める(チェックリスト付き)
①版(Java/統合)→②遊び方(バニラ/MOD)→③人数→④サービス種別
迷ったときは、「先に仕様を確定 → あとからVPSを選ぶ」が最短です。
逆(先にVPS契約)だと、バージョン・MOD・人数のズレで手戻りしやすくなります。
① 版(Java / 統合)を決めるチェック
- □ 参加端末がPC中心 → Java版が無難
- □ Switch/PS/スマホなど混在 → 統合版(Bedrock)が向きやすい
- □ 拡張文化(プラグインやMODの選択肢)を重視 → Java版が有利になりやすい
- □ とにかく「みんなが入れる」を優先 → 統合版が噛み合うことが多い
ここで決まること
- Java:基本は TCP(例:25565)
- 統合:基本は UDP(例:19132)
→ 後工程(FW/疎通確認)が完全に変わるので最重要です。
② 遊び方(バニラ / プラグイン / MOD)を決めるチェック
- □ バニラ寄りで快適・荒らし対策・管理のしやすさが欲しい → プラグイン前提(Java)
- □ 遊びを大きく変えたい、MODパックで遊びたい → MOD前提(Java)
- □ 参加者に導入案内するのが面倒/端末が多様 → 統合版+アドオンが現実的なことも
初心者の鉄則
- 「混ぜる(ハイブリッド)」は後から
まずは「プラグイン前提」か「MOD前提」どちらかに寄せた方が事故が減ります。
③ 人数は「最大」ではなく「ピーク」で決めるチェック
- □ 普段2〜3人、週末夜にだけ8人になる → 8人が基準
- □ 同時接続が増えるタイミングが固定(毎週金曜など) → その時間帯が基準
- □ 参加人数は少ないが、装置・村人・トラップが多い → 人数より“負荷”が基準
ざっくり把握したい負荷要因
- 描画距離/シミュレーション距離
- 常駐MOB(村人・牧場)
- 自動装置(常時稼働)
- MOD/プラグインの量
④ サービス種別を決めるチェック(結局どれがいい?)
- □ とにかく簡単に始めたい/管理したくない → ゲーム専用サーバー
- □ 多少手間でも自由度が欲しい/長く運用したい → 汎用VPS
- □ 一時的に大きくしたい/自動でスケールしたい → 大手クラウド
“迷ったら”の現実解
- 初心者で長期運用したい:汎用VPS+テンプレ(あるなら)
- 初心者で短期イベント:ゲーム専用か、汎用VPSでもスナップショット前提で短期
- 技術に慣れている・検証が好き:汎用VPS(手動構築)→必要ならクラウドへ
3分で決める超短縮フロー
- 端末が混在? → はい:統合 / いいえ:Java
- MODを入れたい? → はい:MOD前提(Java) / いいえ:プラグイン or バニラ
- 週末のピーク人数は? → その人数で最初のプランを決める
- 運用したくない? → ゲーム専用 / 運用できる → 汎用VPS
失敗しない最小構成と、拡張のロードマップ
ここでは「まず失敗しない」を優先して、最小構成 → 上げ時の判断 → 拡張順をセットで整理します。
(数値は“絶対”ではなく、判断の型として使ってください)
失敗しない最小構成(まずはここから)
Java版 バニラ(身内・少人数)
- 目的:軽く・安定して遊ぶ
- 最小運用:
- ホワイトリストON
- バックアップ定期化
- 再起動ルール化(週1など)
- view/simulation距離は欲張らない(重くなったら先に下げる)
Java版 プラグイン(人数増・荒らし対策・運営ラク)
- 目的:快適さと管理性
- 最小運用:
- 権限設計(OP最小・役割で分ける)
- 計測導線(TPS/MSPTやプロファイラ)を用意
- プラグイン更新は“手順固定”(上書き事故を防ぐ)
Java版 MOD(MODパック含む)
- 目的:遊びの拡張
- 最小運用:
- バージョン固定(クライアントも含めて)
- 依存MODを漏らさない
- 追加は1つずつ(原因切り分けできる順番)
統合版(Bedrock)
- 目的:端末混在でも参加しやすい
- 最小運用:
- UDPポートの扱いを最優先で確認
- バージョン差に備えて、更新タイミングを決める
- 参加者が多いほど「許可リスト(allowlist)」を徹底
“上げ時”の判断(お金を増やす前に見る)
プランを上げるのは、次が継続的に出てからでOKです。
- □ ピーク時間にTPS低下・カクつきが続く(体感でも分かるレベル)
- □ メモリ不足で落ちる/GCが暴れる(ログに兆候が出る)
- □ ディスク空きが少ない/保存やバックアップのタイミングで固まる
- □ 設定(距離・MOB・装置運用)を見直しても改善が薄い
コツ
“少し重い”は設定と運用で直ることが多いです。
「計測 → 設定/習慣 → それでもダメなら増強」の順がムダを消せます。
拡張ロードマップ(事故らない順番)
必要になったら、上から順に足していくのが安全です。
- 参加制限と権限(ホワイトリスト、OP最小、運用ルール)
- バックアップ強化(世代管理、別保存先、復元リハーサル)
- 常時起動の安定化(サービス化、自動再起動、ログ確認習慣)
- 最適化(距離設定、MOB/装置運用、計測ツール)
- 拡張(プラグイン/MODを“1つずつ”追加、更新手順固定)
- staging(検証環境)(アップデート事故をほぼゼロに寄せる)
- 費用最適化(不要なスナップショット・固定IP・バックアップ世代の棚卸し)
最終チェックリスト(これだけは落とさない)
開始前
- □ 版(Java/統合)を確定
- □ バージョン固定方針(更新タイミング)を決定
- □ 必要ポートとプロトコルを把握(TCP/UDP)
- □ ホワイトリスト(または許可リスト)運用を決定
開始直後
- □ バックアップを作成し、復元手順をメモ
- □ 管理者権限(OP/RCON等)を最小化
- □ ログの見る場所を固定(障害時に迷わない)
運用
- □ 週1などの再起動・メンテの時間を決める
- □ 更新は「バックアップ→検証→本番」の順に固定
- □ 月1で“ムダ課金”を棚卸し(バックアップ世代、固定IP、不要ディスク)
まずは、この記事で紹介したチェックリストに沿って
あなたの「版・遊び方・人数・運用方針」を決めてみてください。
仕様が決まれば、VPS選びも立ち上げも、驚くほどスムーズになります。


