「海外レンタルサーバーを使ってみたいけど、どんなメリットがあるのかわからない……」
「日本のユーザーも快適にアクセスできるのかな?」
「コストが安いって聞いたけど、信頼性やサポートは大丈夫なの?」
こんな疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。
海外レンタルサーバーには、コストパフォーマンスの高さや、現地にサーバーを置くことでアクセス速度が向上するなどの大きなメリットがあります。
しかし、サポートの言語や、日本国内向けに最適化されていない点など、デメリットも存在します。
本記事では、海外レンタルサーバーのメリット・デメリットを徹底解説し、選び方のポイントや、おすすめを厳選して紹介します。
これから海外レンタルサーバーを選ぼうとしている方にとって、役立つ情報が満載です!
なお、以下の記事では、レンタルサーバーについて初心者向けに詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

海外レンタルサーバーのメリット
1. 現地でのアクセス速度が速い
海外向けのウェブサイトを運営している場合、ターゲットユーザーの多くが住んでいる地域にサーバーを設置することで、アクセス速度を大幅に向上させることができます。
例えば、アメリカ向けのECサイトやブログを運営している場合、サーバーをアメリカ国内に設置することで、アメリカからのアクセスが速くなります。
アクセスが速いと、ユーザーの体験が向上し、サイトへの訪問者数が増える可能性が高くなります。
これにより、特にグローバルにサービスを展開している企業や、海外市場をターゲットにしている個人事業者にとっては、現地にサーバーを設置することが重要です。
また、現地のサーバーを選ぶことで、トラフィックのローカライズが進み、サイトの表示速度が最適化されるため、訪問者がサイトを離れるリスクを減少させることができます。
2. コストパフォーマンスが高い
海外レンタルサーバーは、国内のサーバーに比べて安価で利用できることが多いです。
特にアメリカやヨーロッパの大手ホスティングサービスでは、規模の経済を活かしてコストが低く抑えられており、同等のサービスを国内で利用するよりも安価な料金で提供されています。
例えば、アメリカのホスティングサービス「Bluehost」や「HostGator」は、初心者向けのプランでも月額数百円程度で利用でき、性能やサポートが充実しています。
また、これらのサービスはサーバーインフラが広範囲にわたるため、大量のデータトラフィックを扱う必要がある場合でも安定した運営が可能です。
コストを抑えつつ、安定した運営ができるため、特に中小企業や個人事業主にとっては非常に魅力的な選択肢となります。
3. IP分散によるSEO対策
海外レンタルサーバーを使用することで、異なる国や地域にサーバーを分散させることが可能です。
このIP分散は、SEO(検索エンジン最適化)において大きな利点となります。
検索エンジンは、IPアドレスの地域に基づいてサイトの信頼性や地域性を判断します。
例えば、アメリカ向けのサイトであれば、アメリカのIPアドレスを使用することで、その地域でのSEO対策に有利になります。
さらに、異なる地域にサーバーを分散することで、特定の国や地域に依存しないグローバルSEOが可能になります。
これにより、検索エンジンがあなたのサイトを地域的に適切に評価するため、より広範囲にわたる検索結果で上位に表示される可能性が高くなります。
以下の記事では、IPアドレスについて初心者向けに詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

海外レンタルサーバーのデメリット
1. 日本語対応のサポートが少ない
海外レンタルサーバーを利用する際の最大のデメリットの一つは、サポートが英語やその他の言語で提供されることが多い点です。
日本語でのサポートを希望するユーザーには大きな障壁となる可能性があります。
サポート対応が英語のみの場合、日本語が理解できないと問題解決に時間がかかることがあります。
特にトラブルや設定に関するサポートが必要な場面では、英語でのやり取りがスムーズにできないと、問題が長期化してしまう恐れがあります。
したがって、海外レンタルサーバーを選ぶ際には、サポートがどの言語に対応しているかを事前に確認することが重要です。
2. 信頼性のリスク
海外のレンタルサーバーは、運営元が異なる国にあるため、信頼性に関して不安を感じる場合があります。
特に、サポート体制が不十分な場合や、サーバーにアクセスできなくなった際の復旧対応が遅れることがあります。
海外のサーバー企業の中には、規模が大きいものの、サポートが不十分でトラブルが発生した際に迅速に対応できない場合もあります。
また、国際的な企業のサーバーであっても、必ずしもすべてのサーバーが高品質なわけではありません。
トラフィックが集中する時間帯にはサーバーが遅延したり、ダウンすることがあり、その影響を受けるとビジネスにとって大きな損失を招く可能性があります。
3. 日本国内向けサイトには不向き
海外レンタルサーバーは、特に海外向けのサイトに向いていますが、日本国内向けのウェブサイトには不向きな場合があります。
日本国内向けのユーザーをターゲットにする場合、国内のサーバーを選ぶほうがアクセス速度やサイトの表示速度が速く、ユーザーに快適な体験を提供できます。
海外サーバーを選ぶと、物理的な距離の影響で日本国内からのアクセスが遅くなることがあります。
特に、日本国内に特化したコンテンツを提供するサイトや、国内ユーザー向けにサービスを提供する場合には、国内サーバーを選択した方が、パフォーマンスが向上する可能性が高いです。
海外レンタルサーバーの選び方
海外レンタルサーバーを選ぶ際には、いくつかの重要なポイントを考慮することが必要です。
選び方によって、後々の運用が快適かつ効率的になるため、慎重に比較・検討することをお勧めします。
以下のポイントを重視することで、自分の目的に合った最適なサーバーを選ぶことができます。
1. 価格
価格は、レンタルサーバー選びにおいて最も重要な要素の一つです。
海外レンタルサーバーは、特にアメリカやヨーロッパのサービスが国内サーバーよりも安価に提供されていることが多いため、コストパフォーマンスの良いサーバーを選ぶことが可能です。
ただし、価格が安いだけでなく、サービスの内容やパフォーマンスも考慮に入れることが大切です。
選ぶ際には、以下の点を確認しましょう:
- 初期費用と月額料金
- 契約期間や割引オプション
- 提供されるサービス(バックアップ、セキュリティ、サポート内容など)
- 長期契約時の値引きやプロモーションの有無
安価で提供されるサーバーでも、必要な機能やサービスが不足している場合、後々追加費用がかかることがあるため、最終的なコストがどのようになるかを事前に予測しておくことが重要です。
2. 回線速度
海外のサーバーを選ぶ際、ターゲットとなる地域に最適な回線速度を確認することも重要です。
サーバーの物理的な所在地がユーザーの地域からどれくらい距離があるかによって、アクセス速度が影響を受けます。
特に、海外向けにウェブサイトを運営する場合、その地域の回線速度がサイトのレスポンスに大きな影響を与えるため、ターゲット地域に近いサーバーを選ぶと良いでしょう。
- サーバーがどの地域にあるか(例: アメリカ、ヨーロッパ、アジアなど)
- サーバーのアップタイムと遅延(Ping値)
- サーバーの回線速度とトラフィックの安定性
- サーバーの負荷状況(高トラフィック時のパフォーマンス)
これらを確認することで、ユーザーにとって快適なアクセス速度を提供できるサーバーを選ぶことができます。
3. スペック
サーバーの性能(スペック)は、サイトの規模や運営内容に大きく関係します。
特に容量やディスクスペース、メモリ(RAM)、CPU性能などは重要な要素です。
ウェブサイトやアプリケーションのトラフィックや使用するコンテンツに応じて、必要なスペックを見積もり、十分な性能を持つサーバーを選択することが大切です。
- 容量: ストレージ容量が十分であることを確認。特に画像や動画コンテンツを多く扱う場合、大容量プランを選ぶ必要があります。
- ディスクタイプ: SSD(ソリッドステートドライブ)を選べば、高速な読み書きが可能となり、サイトの表示速度向上に繋がります。
- CPU性能: サイトの処理速度や同時アクセス数に影響します。ビジネス用途や高トラフィックサイトの場合、高性能なCPUを選ぶと良いです。
- メモリ(RAM): メモリ容量が不足すると、サイトが遅くなる原因となるため、十分なメモリを選ぶようにしましょう。
これらのスペックが適切でないと、サイトが遅くなる、あるいはダウンすることがあります。
自分のウェブサイトに最適なスペックを選択しましょう。
4. サポート内容・対応言語
海外レンタルサーバーを選ぶ際、サポートの内容や対応言語も非常に重要です。
特に日本語サポートが必要な場合、選んだサーバーが日本語に対応しているかを確認しましょう。
サポートの質が悪いと、トラブルが発生した際に迅速な対応が難しく、運営に支障をきたすことがあります。
- サポートの対応言語: 日本語サポートがあるか、あるいは英語など他の言語でのサポートが可能か。
- サポートの対応時間: 24時間サポートが提供されているか、対応が迅速か。
- サポートの質: チャットサポート、電話サポート、メールサポートなど、問題が解決しやすいサポートの種類を確認する。
- ナレッジベースやFAQ: トラブルシューティングやサーバー設定の手順が記載されたガイドが充実しているか。
特に英語が苦手な方は、日本語対応のサポートがあるかをしっかり確認して、サポートに不安がないかを確認しましょう。
また、サポートがスムーズに行えると、サーバー運営がより快適に進められます。
おすすめの海外レンタルサーバー
海外レンタルサーバーには様々な選択肢がありますが、特に以下のサービスは人気があり、信頼性の高い提供を行っています。
それぞれの特徴や利点を踏まえて、おすすめのサーバーを詳しく解説します。
1. Bluehost
WordPress推奨のサーバーとして広く知られており、初心者にも扱いやすいサーバー管理パネルを提供しています。
特に低価格で提供されており、WordPressを使ったウェブサイト作成を簡単に始めることができます。
- 主な利点:
- 無料ドメインが付いてくるため、ウェブサイト立ち上げ時に追加のコストがかからない
- WordPressのインストールが簡単で、公式に推奨されている
- 24時間サポートが充実しており、初心者でも安心して利用可能
- 低価格で高性能なサービスを提供
2. SiteGround
高速性と安定性に優れたサーバーを提供しており、特に多くのユーザーがアクセスするサイトに適しています。
サイトのパフォーマンスを重視するユーザーに人気があります。
- 主な利点:
- 超高速なロード時間で、ユーザー体験の向上に貢献
- 自動バックアップ機能と優れたセキュリティ対策が提供されており、安全に運営できる
- 世界中にデータセンターがあるため、グローバルなユーザーに対しても優れたパフォーマンスを発揮
- カスタマーサポートの評価が高く、迅速かつ効果的な対応が期待できる
3. Dreamhost
安価で無制限ディスク容量を提供しており、特にコストパフォーマンスを重視するユーザーにおすすめです。
WordPressとの相性も良く、簡単にサイト構築を始められます。
- 主な利点:
- 無制限のディスク容量により、大規模なコンテンツを扱うサイトにも対応可能
- WordPressの公式推奨サーバーで、インストールが簡単でサポートも充実
- 30日間返金保証があり、リスクなくサービスを試せる
- 高いコストパフォーマンスで、特に低予算で運営をしたい場合に最適
4. HostGator
長年にわたる運営実績があり、信頼性の高いサービスを提供しています。
コストパフォーマンスが非常に良く、初心者でも手軽に利用できる環境が整っています。
- 主な利点:
- 非常にお得なプランで、特に新規利用者向けに割引が豊富
- 使いやすい管理パネル(cPanel)と初心者向けのツールが豊富
- 安定したパフォーマンスと24時間サポートが提供されている
- 長年の運営実績を持ち、多くのユーザーに信頼されている
5. InMotion Hosting
高速なサーバーと質の高いサポートで知られるサービスです。
特にビジネス用途や中規模から大規模なサイトの運営に向いています。
- 主な利点:
- 高速なサーバーを提供し、大量のトラフィックにも耐えられるパフォーマンス
- 無制限帯域幅と無料バックアップ機能が付いており、安心して運営できる
- 優れたカスタマーサポートで、技術的な問題も迅速に解決
- 30日間の返金保証もあり、試してから決めることができる
6. A2 Hosting
高速性と安定性を重視したホスティングサービスです。
特にウェブサイトの読み込み速度を重要視するユーザーに適しています。
- 主な利点:
- 非常に高速なサーバーで、特にウェブサイトの表示速度にこだわりたい場合に最適
- 24時間365日サポートが充実しており、トラブル時に迅速に対応してくれる
- SSDストレージを使用しており、データ転送が非常に速い
- 無制限のトラフィックとストレージが提供されており、スケーラビリティが高い
海外レンタルサーバーを導入する手順
海外レンタルサーバーを導入する際の具体的な手順について詳しく解説します。
以下の手順に従って、スムーズにサーバーを導入することができます。
1. 公式サイトにアクセスして申し込む
サービス選定
まず、利用したいレンタルサーバーの公式サイトにアクセスします。
サイトにはプランの詳細、価格、特典などが記載されています。ここで自分のニーズに合ったプラン(例:共有ホスティング、VPS、専用サーバーなど)を選択します。
申し込みページ
選んだプランに申し込むために、「今すぐ申し込む」や「購入する」などのボタンをクリックし、申し込みページに進みます。
2. ドメインの新規取得または引っ越しを選択
ドメイン取得
新しくウェブサイトを立ち上げる場合、ドメインを新規に取得する必要があります。
多くの海外サーバーでは、サーバー申し込み時にドメインの購入オプションも提供されています。
ドメイン名の入力欄があるので、希望するドメインを検索し、利用可能であれば購入します。
ドメイン移行
既に別のプロバイダーでドメインを取得している場合、そのドメインを新しいサーバーに移行することができます。
ドメインの移行手続きを選択し、移行元の情報を入力します。
移行に関する指示や手順が公式サイトに記載されているので、指示に従って進めましょう。
3. アカウント情報を入力
個人情報の入力
申し込みフォームに進むと、名前や住所、電話番号など、基本的な個人情報を入力する欄が表示されます。
必要な情報を正確に入力します。
アカウント設定
同様に、アカウントに関連するメールアドレスやパスワードの設定も必要です。
ログイン情報をしっかり管理するため、セキュリティに配慮して設定しましょう。
連絡先情報
連絡先として使用するメールアドレスを入力します。
重要な通知やサーバーの利用に関する情報が送られてくるため、常に確認できるメールアドレスを登録しましょう。
4. 支払い方法を選択し、入力内容を確認
支払い方法の選択
海外サーバーでは、クレジットカード、PayPal、銀行振込など、複数の支払い方法が提供されていることが一般的です。
希望する支払い方法を選択し、必要な情報を入力します。
入力内容の確認
支払い方法を選んだ後、入力した情報(プラン内容、ドメイン、個人情報、支払い方法など)を確認します。
内容に間違いがないか、慎重に確認してください。
注文確定
内容に問題がなければ、「注文を確定する」ボタンをクリックして、申し込みを完了します。
支払いが正常に処理されると、サーバーの利用が開始されます。
海外レンタルサーバーの決済方法
クレジットカード
海外レンタルサーバーでは、一般的にクレジットカードが主要な決済方法として利用できます。
Visa、Mastercard、American Expressなどのカードが対応しています。
クレジットカードで支払うことで、オンラインで即時に支払いが完了し、サーバーの利用が開始されます。
PayPal
海外サーバーは、PayPalによる支払いにも対応していることが多いです。
PayPalを利用すれば、クレジットカード情報を直接入力せずに決済ができ、オンライン決済のセキュリティ面でも安心です。
PayPalのアカウントを持っていれば、クレジットカードを使用せずに銀行口座から直接引き落としを行うこともできます。
その他の決済方法
一部の海外レンタルサーバーは、Bitcoinなどの仮想通貨を含む、その他の決済方法を提供する場合もあります。
自分の都合に合わせて、利用可能な支払い方法を確認して選びましょう。
国内レンタルサーバーを選ぶべき状況
国内レンタルサーバーは、特に日本国内向けのサービスを運営する場合に適しています。
以下の状況で国内サーバーを選ぶことが推奨されます。
なお、以下の記事では、国内レンタルサーバーの選び方やおすすめなどについて初心者向けに詳しく解説・紹介していますので、あわせてご覧ください。

国内向けのWebサイトやECサイトの場合
日本国内のユーザーをターゲットにしているサイトやサービスには、国内レンタルサーバーの利用が最適です。
国内サーバーの最大の利点は、日本国内にデータセンターがあるため、日本からのアクセス速度が速くなる点です。
国内サーバーを利用することで、サイトの表示速度や応答時間が短縮され、ユーザー体験が向上します。
特に、ECサイトのように、リアルタイムでの応答が求められるサービスにおいては、国内サーバーを利用することで、ページの読み込み速度を最適化できます。
また、日本国内向けにWebサイトを運営する場合、国内サーバーを選ぶことはSEO(検索エンジン最適化)の観点でも有利です。
検索エンジンは、ユーザーの地域に基づいて最適なサーバーを選ぶため、日本国内のサーバーを利用することで、国内での検索順位に有利に働くことがあります。
特に、日本国内のターゲットを意識したSEO施策には有効です。
迅速なサポートが必要な場合
日本語でのサポートが必須な場合、国内レンタルサーバーが選ばれるべきです。
海外レンタルサーバーでは、サポートが英語で行われることが一般的で、トラブル時に時間がかかることや、言語の壁が障害となることがあります。
しかし、国内サーバーでは、日本語によるサポートが提供されており、迅速かつ直接的な対応を受けることができます。
トラブルが発生した場合でも、日本語でサポートを受けることができるため、問題解決がスムーズです。
また、国内レンタルサーバーは、通常、日本国内の営業日に対応しており、サポートの営業時間も日本時間に合わせて提供されるため、迅速な対応が期待できる点も大きな利点です。
夜間や休日にトラブルが発生した場合でも、国内サーバーならば、素早く対応してもらえる可能性が高くなります。
まとめ
海外レンタルサーバーを選ぶ際には、価格やアクセス速度、サポート体制など、様々なポイントを考慮する必要があります。
特に、海外向けのWebサイトやECサイトを運営する場合、現地にサーバーを置くことでアクセス速度が大幅に向上するなど、大きな利点があります。
一方で、日本国内向けサイトの場合には、国内レンタルサーバーの方が適していることもあります。
今回ご紹介したおすすめの海外レンタルサーバーは、コストパフォーマンスに優れ、信頼性やサポート体制もしっかりしているものばかりです。
自分の運営するサイトの目的やターゲットに合わせて、最適なサーバーを選び、快適なWeb運営を実現してください!

