WordPressで料金表を作る方法 ─ おすすめプラグイン、実践手順など徹底解説!

WordPress 料金表

「料金表をサイトに入れたいけど、どこから手を付ければいいかわからない……」という声をよく聞きます。

例えばこんな疑問を持っていませんか?

「スマホで見たら列が崩れて読めなくなる。どうすればいいの?」
「どのプラグインが初心者向けで信頼できるの?」
「無料版で十分? それとも有料に早めに切り替えるべき?」
「デザインはどう作れば申し込みにつながるの?」
「決済やフォームと連携させたいけど設定が不安……」

この記事では、上に挙げたような疑問を一つずつクリアにするために、以下をわかりやすく、実践的に解説します。

  • 初心者でも扱えるおすすめプラグインの厳選(目的別の選び方付き)
  • プラグインでのインストール〜作成〜埋め込みの具体的手順(コード不要)
  • デザインとコピーでCVを上げる実践テクニック(視線誘導・プライシング心理)
  • モバイル対応・速度対策・保守のポイントとチェックリスト
  • 公開後に回すべきテストと改善サイクル(A/Bテスト含む)

この記事を読めば、「とりあえず見栄えの良い料金表を素早く作る方法」から、「事業用に堅牢で拡張性のある料金表を運用する方法」まで、一通り自分でできるようになります。

まずは「最小限で動くもの」を作って試し、データをもとに改善していく手順を重視しています。

目次

料金表を導入する合理的な理由

料金表は訪問者に価格と価値を瞬時に伝えるツールで、サービスや商品を販売するWebサイトでは重要な役割を果たします。

単に「価格を並べる」だけでなく、比較しやすく、意思決定を促すレイアウトにすることで、問い合わせや購入(CV)につながりやすくなります

以下では「何が期待できるか」と「導入時に注意すべき点」を初心者でもわかるように整理します。

導入で期待できるメリット(例:比較しやすさ、CVR改善、管理の簡便さ)

主なメリットとその理由・実践ポイント

  • 比較しやすさが向上する
    • 訪問者は一目でプランの違い(機能・価格・特典)を把握できます。
    • 実践ポイント:列ごとに「主な特長・価格・CTA(申し込みボタン)」を揃えて表示しましょう。
  • コンバージョン率(CVR)の改善が期待できる 📈
    • 見やすく整理された料金表は迷いを減らし、申込みや購入ボタンのクリックを促します。
    • 実践ポイント:最も推したいプランを「目立たせる(強調表示)」と効果的です。
  • 管理が簡単になる(更新・追加が楽) 🛠️
    • プラグインやテーブル管理ツールを使えば、新プランの追加や価格変更が管理画面から可能です。
    • 実践ポイント:頻繁に変わる項目(割引・キャンペーン)は管理画面で編集できる仕組みにしておく。
  • デザインの統一で信頼感が増す 🎨
    • 見た目の整った料金表はプロ感を与え、購買意欲を後押しします。
    • 実践ポイント:ブランドカラー・フォントを反映させ、余白や行間を整える。
  • A/Bテストで改善しやすい 🧪
    • 複数パターン(表現・CTA位置・強調プラン)を試して最適化できます。
    • 実践ポイント:まずは2パターンを比較し、クリック率や申込み数で判断する。

簡易チェック表(効果を測るために)

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期待効果測定指標
比較のしやすさ平均滞在時間・ページのスクロール深度
CVR向上ページ経由の申込み数(÷流入数)
管理のしやすさプラン更新にかかる工数(分/回)

導入時に注意したいデメリット(例:表示崩れ、追加コスト、拡張性の限界)

主なデメリットとその回避策

  • 表示崩れ(レスポンシブ不備) ⚠️
    • スマホやタブレットで列が潰れたり横スクロールが発生することがあります。
    • 回避策:導入前にデモでスマホ表示を確認。プラグイン選定時に「モバイル対応」を必須条件にする。
  • 追加コスト(有料プラグイン/アドオン) 💸
    • 無料版で十分な機能が揃わない場合、有料版購入が必要になることがあります。
    • 回避策:初期は無料プラグインで運用して、本当に必要な機能だけ有料版に切り替える。
  • パフォーマンス低下(読み込み速度) 🐢
    • プラグインが外部ライブラリや重いスクリプトを使うとページの読み込みが遅くなります。
    • 回避策:GTmetrix等で速度を測り、不要なプラグインを減らす。キャッシュ・最適化プラグインを併用する。
  • プラグイン同士の競合・互換性問題 🔀
    • 使用中のテーマや他プラグインと相性が悪く、表示や動作に不具合が出る場合があります。
    • 回避策:導入前にステージング環境やローカルで動作確認。サポート評価の高いプラグインを選ぶ。
  • 拡張性の限界(将来の要望に対応できない) 🔒
    • 将来的に機能を大幅に追加したい場合、既存の料金表が足枷になることがあります。
    • 回避策:要件を整理してから選定。API連携やカスタムフィールド対応の有無を確認する。
  • アクセシビリティやSEO面の配慮不足 ♿️🕵️
    • 視覚的な表現に偏るとスクリーンリーダーで読めない、またはHTML構造がSEOに不利になる可能性があります。
    • 回避策:テキストとして内容が取得できる(table要素やARIA属性の配慮)プラグインを選ぶ。

よくある導入ミスチェックリスト

  • [ ] モバイル表示を事前に確認したか?
  • [ ] 無料版で必要な機能が足りるか検証したか?
  • [ ] ページ速度に悪影響がないか測定したか?
  • [ ] テーマや他プラグインとぶつからないかチェックしたか?
  • [ ] 画面外のユーザー(スクリーンリーダー等)でも情報が取得できるか?

まとめ(導入の指針)

導入の優先順位としては「まずは目的を明確にする」→「必須機能を洗い出す」→「軽くてモバイル対応のプラグインで試す」→「デザイン調整→測定・改善」 の順が安全です。

  • ✅ 初めてならシンプルでレスポンシブな無料プラグインから始めましょう。
  • ✅ 導入後は実際のクリック数や申込み数を見て、配置や文言を改善することが最も重要です。

次のアクション(初心者向け)

  1. 使いやすそうなプラグインを1つ選んでテスト導入。
  2. スマホ・PCでの表示確認と速度チェックを行う。
  3. まずは1週間〜1か月で成果(クリック・申込み)を確認し、必要なら改善を実施。

プラグイン選びで重視すべきポイント

料金表プラグインを選ぶときは「見た目だけ良い」ものを選ぶと後で運用負荷や表示トラブルにつながります。

ここでは初心者が失敗しないための具体的な観点と、実際に評価・検証するための手順を丁寧に解説します。

最後に「簡単に点数化して比較する方法」も載せるので、複数候補がある場合に使ってください。

機能面(レスポンシブ/カラム数/ボタン連携等)

何を確認するか(必須項目)

  • レスポンシブ対応:スマホ・タブレットで列が崩れないか、縦並び切替やスライド切替があるか確認。
  • カラム・行の柔軟性:列数や行(項目)を自由に追加・削除できるか。
  • CTA(ボタン)連携:ボタンにリンク/フォーム連携/外部決済などが割り当てられるか。
  • 強調表示(推しプラン):特定列を強調(色・バッジ・拡大)できるか。
  • 表示形式の多様性:比較表・価格のみ・機能比較のような複数テンプレートがあるか。
  • エクスポート/インポート:作った表をバックアップ・複製できるか(CSVやショートコード複製など)。
  • 動的データ:割引率や期間限定表示を条件付きで変更できるか(必要な場合)。

チェック方法(実際にやる)

  1. デモページでスマホ表示を確認する(縦・横とも)。
  2. プラグインの管理画面で「列・行の追加」「ボタン設定」を試す(無料版で検証)。
  3. ボタンに外部リンク/フォームIDを入れて動作確認。
  4. テンプレートが複数あるかを確認し、自サイトのイメージに合うか見る。

簡易判定例(合格ライン)

  • レスポンシブ:スマホで崩れない → 合格
  • カラム数:最低3~4列を柔軟に作れる → 合格
  • CTA:任意リンクを設定できる → 合格

デザイン柔軟性とカスタマイズ性

重要な観点

  • ビジュアルプリセットの有無:あらかじめ用意されたスタイルで手早く整えられるか。
  • 微調整の範囲:色・フォント・ボタンの角丸・余白など細かく調整できるか。
  • カスタムCSS対応:独自スタイルを追加できるか(子テーマやカスタムCSS欄の可否)。
  • ブロック/ショートコード互換:Gutenbergブロックやページビルダーで扱いやすいか。
  • テンプレートの再利用性:作った料金表をテンプレート化して他ページで使えるか。

実務的アドバイス

  • ブランド色やフォントを必ず反映できるか確認。簡単に色だけ変えられれば初期導入は楽です。
  • カスタムCSSが使えないプラグインは「後で微調整できない」ので注意。子テーマで強引に上書きする必要が出ます(初心者にはハードルが高い)。

チェック手順

  1. 管理画面の「Design」や「Style」メニューで色・フォント・余白を変更してみる。
  2. カスタムCSS欄に短いスタイル(例:.my-price-table .price{font-weight:700})を入れて反映を確認。
  3. ブロックまたはショートコードでページ編集画面に挿入し、見た目が崩れないか確認。

価格体系・ライセンス(無料版と有料版の違い)

確認すべきポイント

  • 無料版でできること:最低限の機能(列追加・基本デザイン・ショートコード)が無料であるか。
  • 有料版の追加機能:テンプレート、アニメーション、データインポート、プレミアムサポート等の内容。
  • ライセンス形態:単一サイトライセンス/複数サイト(5サイト・無制限)/年更新型か永久ライセンスか。
  • 返金ポリシーと試用期間:合わなかった場合の返金可否やデモ版で十分に試せるか。
  • アドオン別料金:コアは無料でも、特定機能は別途アドオンで有料、というケースがある。

コスト試算のコツ

  • 初期費用だけでなく、年間費用で比較する(年更新型は長期で見ると高くなる)。
  • 主要機能が有料専用なら「初期は無料版で運用→必要になったらアップグレード」戦略を検討。
  • 将来的に複数サイトで使う可能性があれば無制限ライセンスの費用対効果を試算する。

比較に使えるミニ表

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項目無料版有料版(典型)
テンプレート数少ない多い
カスタムCSSあり/なしあり
サポートコミュニティ中心優先サポート・チケット
ライセンス無料(制限あり)年更新 or 永続

パフォーマンスと互換性(テーマ/他プラグインとの相性)

何を重視するか

  • 読み込み負荷:外部ライブラリや大量のJS/CSSを読み込むか。
  • レンダリングブロック:ファーストビューの表示を遅くしないか。
  • コンフリクトの可能性:テーマやキャッシュ・セキュリティ系プラグインと衝突しやすいか。
  • 既存のページ速度への影響:導入前後でページ速度が大きく落ちないか。

テスト手順(必須)

  1. 導入前にページ速度を計測(例:速度計測ツールでスコアを記録)。
  2. プラグインをローカル/ステージングに導入して再計測。差分を確認する(JS数・CSSサイズ・総リクエスト数)。
  3. ブラウザのデベロッパーツールでコンソールエラーが出ていないか確認。
  4. キャッシュ系プラグインと合わせて動かして表示崩れや二重圧縮等の不具合がないか確認。

注意点と回避策

  • 外部フォントやアイコンを大量に読み込むタイプは表示速度に影響するので要注意。
  • パフォーマンスが気になる場合は軽量テンプレート/最小限のアニメーションを選ぶ。
  • コンフリクトが出たら、まずは「テーマをデフォルトに切り替えてテスト」→ 問題切り分けを行う。

サポート・アップデート頻度

見るべき要素

  • 更新履歴(アップデート頻度):定期的に更新されているか。
  • 開発者の対応:不具合報告や要望に対するレスポンスの速さ。
  • ドキュメントの充実度:導入手順・よくある質問・トラブルシュートが揃っているか。
  • サポート手段:フォーラム・メール・チャット・有料サポートの有無。
  • 互換性表記:対応しているWPバージョンやPHPバージョンの明記。

確認方法

  • プラグインの管理画面や配布ページで最終更新日変更履歴(Changelog)を確認。
  • 無料版のフォーラムでユーザーの質問に開発者がどれくらい応答しているかをチェック。
  • 有料プランを購入する前にサポートのレスポンスタイムや返金ポリシーを確認する。

実務的な基準(目安)

  • アップデートが半年以上ないプラグインは要注意。
  • 重大なWPアップデート直後に素早く対応している開発チームは信頼度が高い。
  • サポート窓口にて事前に小さな質問を投げて対応の質を見るのも有効。

実践:候補プラグインを点数化して比較するワークシート(例)

以下は各項目に重み付けをして合計点で比較する簡易シートです。複数候補を比較するときに使ってください。

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項目重み(例)候補A候補B候補C
機能性(レスポンシブ、CTA等)300–10点で評価
デザイン柔軟性20
価格/ライセンス15
パフォーマンス20
サポート・更新15
合計(100点満点)100合計点

使い方:各候補に0~10点で評価し、重みを掛けて合算します。数値が高い方を優先候補にしましょう。

最後に:実際の選定フロー(初心者向け簡易手順)

  1. 要件定義:必要な列数・必須機能(例:決済ボタン、レスポンシブ)を3〜5項目に絞る。
  2. 候補ピックアップ:要件を満たすプラグインを3つ程度選ぶ(無料版があると安心)。
  3. ステージングで検証:ローカルかステージングサイトにインストールし、上のチェックリストで検証。
  4. 点数化して比較:上のワークシートで合計点を出す。
  5. 本番導入&モニタリング:本番導入後は表示・速度・CVを1〜2週間モニタリングし、必要なら微調整。

おすすめプラグイン(厳選一覧と短評)

料金表の目的や運用レベルによって最適なプラグインは変わります。

ここでは初心者がまず検討すべき主力候補機能特化/上級者向け表データ管理系の3グループに分けて、特徴と料金の概略をわかりやすく解説します。

主力ピック(導入しやすく実用的な上位候補)

Easy Pricing Tables ─ 手早く作れる定番ソリューション(特徴・料金の概略)

特徴:ブロックエディタ(Gutenberg)に馴染む直感的な編集、コード不要で短時間に見栄えの良い表が作れます。初心者向けのUIが充実しており、テンプレートからすばやく開始できます。料金(概略):無料版があり、必要に応じて有料版(プレミアム機能や追加テンプレート)へアップグレード可能。

Pricing Table by Supsystic ─ 高カスタマイズ向け(特徴・料金の概略)

特徴:ドラッグ&ドロップで列・行を組めるなどカスタマイズの自由度が高く、無料版でもテンプレートやアニメーションが使えます。料金(概略):無料で始められ、テンプレート追加や高度機能は有料プランで提供されるケースが多いです。導入後に「見た目を細かく整えたい」場合に向いています。

ARPrice ─ 視覚効果が豊富な有料系(特徴・料金の概略)

特徴:多彩なプリセットデザイン(テンプレート数が多い)とアニメーション表現で視覚的インパクトを出したいときに有効。高度なレイアウト/エフェクトを多用するため、デザイン重視のサイトに向きます。料金(概略):主に有料(マーケットプレイスや開発元で販売)で、幅広いテンプレートを含むパッケージが多いです。

機能特化/上級者向け候補

Go Pricing ─ アニメーション/プリセット多め(特徴・料金の概略)

特徴:アニメーションや動画を含めた表示など、リッチな表現ができるテンプレートが豊富。設定項目が多めで、慣れると細かい表現が可能です。料金(概略):有料パッケージで販売されていることが多く、1回買い切りのマーケット版などがあるケースがあります。

CSS3 Responsive Compare Pricing Tables ─ シンプルで軽量(特徴・料金の概略)

特徴パフォーマンス重視で、軽いCSS中心の実装。余分なスクリプトを避けたい場合に有効です。料金(概略):有料のマーケット(CodeCanyon等)で提供されることが多いですが、軽量さを求める人向け。

WRC Pricing Tables / Pricing Table系 ─ 比較表向け(特徴・料金の概略)

特徴:比較に特化したUI(リボン、ツールチップ、チェックアイコン等)が標準で使えるものが多く、プラン比較に最適料金(概略):無料版から始められるものがあり、追加テンプレートやエフェクトは有料。

短いアドバイス:表現に凝りたいならARPriceやGo Pricing、速度やシンプルさ重視ならCSS3系やWRC系、という選び方が直感的です。

テーブル管理系・拡張ツール(表やデータ管理中心)

WP Table Manager / WP Table Builder / TablePress ─ データ管理や表作成が得意(特徴・料金の概略)

特徴:料金表そのものを作る以外に、CSV/Excelのインポート・データ管理・検索や並び替えなどが得意。TablePressは特にデータ表(一覧・比較表)を頻繁に更新するサイトで強みを発揮します。WP Table Builderはドラッグ&ドロップで表を作れるため、直感的に“表を作る”作業ができます。料金(概略):TablePressは基本機能が無料で、Pro/モジュールは有料。WP Table BuilderやWP Table Managerは無料版+有料プロ版/ライセンス購入型が多いです。

まとめ:目的別おすすめ(例:初心者向け、有料プランで凝りたい、EC向けなど)

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目的おすすめのタイプ理由(ひとことで)
とにかく簡単に作りたい(初心者)Easy Pricing Tablesブロックエディタ対応で短時間で完成。
細かく見た目を調整したいPricing Table by Supsystic / WP Table Builderテンプレート+カスタマイズ性が高い。
デザインで差をつけたい(高演出)ARPrice / Go Pricing多数のテンプレ+アニメーションで魅せる。
データ管理・頻繁な更新があるTablePress / WP Table ManagerCSV/Excel連携や高度な管理機能。
速度重視・軽量表示CSS3 Responsive系 / WRC最小限のスクリプトで高速表示可能。

最後に:選定時の実務チェックリスト(導入前に必ず確認)

  • モバイル表示を実際に確認する(デモ画面・自サイトで)📱
  • 無料版で最低限の要件が満たせるか試す(列数/CTA/埋め込み方法)🧪
  • パフォーマンス影響を測る(導入前後でページ速度を比較)⚡
  • 将来の運用(頻度・複数サイト)を想定してライセンスを選ぶ(年更新 or 永続)💳
  • サポートや更新履歴をチェックする(開発が継続しているか)🔁

プラグイン同士の比較ポイント

以下はプラグインを比較するときに最も重要な項目を整理した簡易比較表テンプレートです。

実際の候補に当てはめて点数化・比較することで、目的に合うものを選びやすくなります。

表の下に「どう評価するか」の具体的なチェック方法も載せます。

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比較項目軽量・高速派(例)操作性重視(初心者向け)デザイン重視(演出豊富)データ管理系(更新多め)
料金帯(目安)無料〜低額無料〜中額中〜高額無料〜中額
無料でできること基本的な料金表示、1〜3列テンプレート利用、簡単編集テンプレート1つ、基本アニメテーブル作成、CSV読み込み
有料版の主な追加機能高度なレスポンシブ制御追加テンプレ・専用サポート多数テンプレ・アニメーション・エフェクト高度なインポート/エクスポート・検索機能
推奨用途ページ速度重視・シンプル表示サイト初心者・素早く導入したい場合ブランド重視・目を引きたい頻繁に価格更新するサイト

使い方メモ:上の行を、候補プラグインごと(候補A / 候補B / 候補C)に置き換えて点数化すると比較が容易です。

料金帯・無料でできること・有料版の主な追加機能

評価の観点(初心者向け)

  • 料金帯:初期費用(買い切り)か年間サブスクか、また複数サイトで使うかどうかで総コストが変わります。
    実務アドバイス:年間課金は短期コストは低くても長期では高くなるので、複数年での合計費用を計算しましょう。
  • 無料でできること:無料版で「最低限やりたいこと」ができるか確認します(列数、ボタンのリンク、モバイル表示)。
    確認方法:無料版で実際に「列を追加」「CTAにリンクを設定」「スマホで表示確認」を試す。
  • 有料版の追加機能:有料化で得られるのは主に「テンプレート増」「アニメーション」「優先サポート」「エクスポート機能」など。
    判断基準:追加機能が「今必須」か「将来欲しくなる可能性が高いか」を基にアップグレード判断する。

実践テンプレ(簡易コスト比較)

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項目確認ポイント判定例
初期費用買い切り or サブスク年間×1年 = 実質コスト
無料で可能な編集列数・CTA・テンプレ数最低限の要件を満たしているか
有料機能の価値実務で使う頻度必要ならアップグレード検討

レスポンシブ対応の有無/編集方法(GUI/ショートコード/ブロック)

レスポンシブ対応の見方

  • 重要度(★3つ評価):★★★(必須)
    スマホ閲覧が主流のため、モバイルでの見え方が最優先です。
  • チェックすべき点
    • 列が自動で縦並びに切り替わるか
    • 横スクロールを強制しないか(できれば避けたい)
    • テーブル幅が狭い画面で読みやすいか(フォントサイズ・余白)
  • テスト方法:ブラウザのデベロッパーツールで各画面幅(375px, 768px, 1024px)を確認。必ず実機(スマホ)でもチェックする。

編集方法の種類と初心者向けの向き不向き

  • GUI(ビジュアルエディタ)
    • 特徴:ドラッグ&ドロップやフォーム入力で直感的に編集可能。
    • 向いている人:初心者、デザインを早く整えたい人。
    • 注意点:細かいレイアウト調整はできない場合がある。
  • ブロック(Gutenberg対応)
    • 特徴:WordPressのブロックエディタにブロックとして挿入でき、ページ編集が統一される。
    • 向いている人:Gutenbergを普段使う人、ブロックで統一したいサイト。
  • ショートコード
    • 特徴:ショートコードをページに貼り付けて利用。テーマに依存せず使いやすい。
    • 向いている人:既存ページに素早く挿入したい人、クラシックエディタ利用者。
    • 注意点:ショートコードのデザイン調整は管理画面外で行う場合がある(上級向け)。

初心者向けチェックリスト(編集方法)

  • [ ] 管理画面でプレビューが見られるか?
  • [ ] ブロック挿入 or ショートコードのどちらが自分の編集スタイルに合うか?
  • [ ] GUIで主要なデザイン項目(色・フォント・ボタン)を調整可能か?

ページビルダーとの連携可否(Elementor/Gutenbergなど)

なぜ重要か
ページビルダー(Elementor、Gutenberg、Beaver Builder 等)を使っているなら、プラグインの互換性がないと埋め込みが面倒だったり、見た目が崩れたりします。事前に連携方法を確認しておくことで導入後のトラブルを避けられます。

確認ポイントと具体的手順

  1. ブロック対応(Gutenberg)
    • プラグインがGutenbergブロックを提供しているか確認。
    • 利点:編集が統一され、リアルタイムプレビューも見やすい。
  2. Elementor/ページビルダー用ウィジェット
    • Elementorなら専用ウィジェットやショートコードウィジェットで簡単に挿入できるか。
    • テスト:Elementorの編集画面で料金表ウィジェットをドラッグして表示を確認。
  3. 互換性チェック(実機で)
    • ページビルダーで編集→公開→スマホで崩れていないか確認。
  4. Fallback(代替挿入方法)
    • ブロックやウィジェットが使えない場合、ショートコードで代用できるかを確認しておく。

よくあるトラブルと回避策

  • トラブル:ページビルダーのCSSと料金表プラグインのCSSが競合して表示崩れ。
    回避策:子テーマのカスタムCSSで上書きするか、プラグインの「カスタムCSS」欄で修正。
  • トラブル:Elementorのキャッシュで編集が反映されない。
    回避策:Elementorの「CSSの再生成」やキャッシュのクリアを行う。
  • トラブル:ブロックが表示されない(古いWPバージョンなど)。
    回避策:WPのバージョンを最新にアップデート、または互換モードを確認。

まとめ(初心者が迷わないための最短チェックリスト)

導入前に必ず試すこと(3分ルール)

  1. 無料版で要件テスト:列数、CTA、モバイル表示を無料で確認。
  2. 編集方法の確認:自分が使いやすい(GUI/ブロック/ショートコード)かをチェック。
  3. ページビルダーとの相性確認:ElementorやGutenbergでの表示を実機で確認。
  4. コストの見積もり:年額 or 永続、複数サイトでの利用を想定して比較する。

簡単な判断基準

  • すぐに導入して試したい」→ GUI/Gutenberg対応で無料版が使えるもの。
  • 見た目で差をつけたい」→ 演出豊富な有料系を検討(ただし速度影響に注意)。
  • 頻繁に更新する」→ TablePress等のデータ管理系を優先。

プラグインで料金表を作る実践手順(共通フロー)

以下はどの料金表プラグインでも応用できる共通の作業フローです。

初心者でも迷わないよう、順を追ってやること・確認することを丁寧に説明します。

インストールと有効化の基本手順

  1. 候補を決める
    • まず「無料で試せるか」「Gutenberg/Elementorと相性が良いか」「レスポンシブ対応」を基準に候補を3つ程度ピックアップします。
  2. テスト環境で先に試す(可能なら)
    • ローカル開発かステージング環境にインストールして動作確認を行うと安全です。
  3. インストール手順
    • WordPress管理画面 → プラグイン → 新規追加 → プラグイン名を検索 → 「今すぐインストール」をクリック。
  4. 有効化
    • インストール後に「有効化」を押す。
  5. 必要な追加設定(初期ウィザードがある場合)
    • 初回起動時にセットアップウィザードが出るプラグインもあります。推奨設定で問題なければまずはそのまま進めてもOK。
  6. バージョン・互換性チェック
    • 有効化後、管理画面でエラー(赤い通知)やコンソールエラーが出ていないかを確認します。

導入チェック

  • ✅ プラグインが最新WPバージョンに対応しているか
  • ✅ 管理画面で簡単にアクセスできるか

コンテンツ入力(項目・価格・特徴・CTAの設定)

作る前に決めること(設計)

  • 各プランに表示する必須項目(例:価格、月/年、主な機能、帯のラベル、CTA)を決める。
  • 強調するプラン(いわゆる推しプラン)を1つ決める。

実際の入力手順(管理画面で)

  1. 「新しい料金表を作成」→ テンプレート選択(あれば)
  2. 列(プラン)を追加:プラン名、価格、サブテキストを入力
  3. 行(特徴)を定義:どの行にチェック/説明を入れるかを揃える(比較しやすくするため)
  4. CTA(申し込みボタン)の設定:ボタンテキスト、リンク先(フォーム、決済ページ、問い合わせ等)を登録
  5. 特別表示:推しプランにバッジや色・サイズで強調設定
  6. 保存してプレビュー:必ずプレビューでPC/スマホ表示を確認

入力時の実用例(項目表)

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項目内容の例ポイント
プラン名ベーシック / スタンダード / プレミアム端的で比較しやすく
価格表示¥5,000 / 月(税別)通貨・税込/税抜を明記
機能リスト〇 〇 〇 / ✕ 〇行を揃えて比較しやすく
CTA今すぐ申し込む(リンク)ボタンは1つに絞るほうが効果的

注意点

  • 同じ列幅・同じ文体で揃えると見やすさが格段に上がります。
  • CTAは必ず動作確認をして、リンク先が存在することを確認してください。

デザイン調整(レイアウト・フォント・ボタン・色)

優先順位をつけて調整する

  1. レイアウト(列幅・行間):読みやすさを最優先に。情報過多なら行間を広げる。
  2. フォントとサイズ:見出しと本文の差を明確に(見出しは太め、本文は標準)。
  3. ボタンデザイン:色・角丸・パディングを調整してクリックしやすく。
  4. 色使い:ブランドカラー+アクセントカラー1〜2色に抑える。
  5. 強調(推しプラン)の演出:背景色・ボーダー・バッジ・拡大で目立たせる。

実践テクニック(初心者向け)

  • 視線の誘導:左→右の順で比較される場合、中央列を強調すると効果的。
  • 余白はケチらない:窮屈だと離脱を招く。
  • モバイル優先でチェック:PCで良くてもスマホで見づらければ再設計が必要。

デザイン確認リスト

  • [ ] 各列の横幅が揃っているか
  • [ ] ボタンが指でタップしやすい大きさか(推奨タップ領域 44px 以上)
  • [ ] 色コントラストが十分(テキストの可読性)

カスタムCSSや詳細設定(詳細設定項目の例)

プラグインのGUIでは細かい調整ができない場合、カスタムCSSでの微調整が有効です。

ここでは代表的な詳細設定例を挙げ、具体的なCSSサンプルも示します。

一般設定(例:通貨、カラム幅)

  • 通貨・表示形式:¥ / $ / € 等、通貨マークの位置(左/右)や「税込/税別」表示のON/OFF。
  • カラム幅:固定幅 or 自動幅。固定にする場合はパーセント指定が多い(例:33%)。
  • デフォルトの通貨小数点表示:整数のみ or 小数点2桁 など。

フォントサイズ/ボタン設定/カスタムCSSの適用方法

  • フォントサイズ:見出し(例:1.25rem)、本文(例:1rem)、注釈(例:0.875rem)などを設定。
  • ボタン設定:背景色、ホバー時の色、角丸、ボックスシャドウの有無。
  • カスタムCSSの適用場所
    • プラグインの「追加CSS」欄(あれば)
    • WordPress 管理 → 外観 → カスタマイズ → 追加CSS
    • 子テーマの style.css(高度者向け)

カスタムCSSの例(汎用)

/* 推しプランの背景とボタン強調 */
.my-price-table .plan-featured {
  background: linear-gradient(135deg, #fff8e1, #fff3c4);
  transform: scale(1.03);
  box-shadow: 0 6px 18px rgba(0,0,0,0.08);
}

/* ボタンのサイズと角丸 */
.my-price-table .cta-button {
  padding: 12px 20px;
  border-radius: 8px;
  font-weight: 700;
}

/* スマホでフォントを少し小さくする */
@media (max-width: 480px) {
  .my-price-table .plan-title { font-size: 1rem; }
  .my-price-table .cta-button { padding: 10px 14px; }
}

注意:カスタムCSSはプラグインのクラス名に依存します。使用前にブラウザの検証ツールでクラス名を確認してください。

作成した料金表のページへの埋め込み(ショートコード/ブロック/ウィジェット)

挿入方法は大きく3つ。使っている編集環境に合わせて選びます。

  1. ブロック(Gutenberg)
    • 管理画面のページ編集 → 「ブロックを追加」→ プラグインの提供する「料金表ブロック」を選択 → 設定パネルで表示する料金表を選ぶ。
  • 利点:プレビューが即時反映され、Gutenbergの流れで編集できる。
  1. ショートコード
    • 多くのプラグインが [pricing_table id="123"] のようなショートコードを発行します。
    • ページや投稿の任意の位置にショートコードを貼るだけで表示されます。
    • 利点:クラシックエディタや任意のウィジェット領域にも挿入可能。
  2. ウィジェット / カスタムHTML
    • サイドバーやフッターに表示したい場合、ウィジェットエリアにショートコードを貼るか、用意されたウィジェットを使います。
    • 利点:グローバルな場所に簡単に設置できる。

埋め込み時の注意点

  • ページビルダー(Elementor等)を使っている場合は、専用ウィジェットショートコードウィジェットで挿入してください。直接HTMLを貼る方法は推奨されません。
  • 複数ページで同じ表を使う場合は「テンプレート保存」や「ショートコードで再利用」できるかを確認しておくと管理が楽です。

埋め込みの簡単な例(ショートコード)

料金・プランはこちら:

[pricing_table id="123"]

※ 実際のショートコードはプラグインによって異なります。

最終チェックリスト(公開前に必ずやること)

  • ✅ PC・タブレット・スマホで表示確認(縦横)
  • ✅ ボタンのリンク先が正しく動作するか(フォーム送信・決済ページ等)
  • ✅ 速度計測(導入前後で大きな差がないか確認)
  • ✅ アクセシビリティ(テキストで価格が取得できるか、代替テキスト等)
  • ✅ カスタムCSSを入れた場合、別ページでも崩れないか全ページ確認
  • ✅ バックアップ(プラグインの設定エクスポートやサイトバックアップ)

人気プラグインの個別ハンズオン(代表的な例をピックアップ)

以下は、初心者が実際に手を動かして料金表を作るときに役立つプラグイン別の実務的手順と注意点です。

操作画面の名称はプラグインによって若干異なりますが、概念は共通です。

Easy Pricing Tables:インストール→作成→公開(手順と注意点)

1. インストールと初期確認

  1. WordPress 管理画面 → プラグイン → 新規追加 → 「Easy Pricing Tables」を検索 → 「今すぐインストール」→「有効化」。
  2. 有効化後、管理メニューに料金表(Pricing Tables)の項目が追加されるのを確認。
  3. まずは無料版で機能を確認:ブロック・ショートコード・テンプレの有無をチェック。

2. 作成の流れ(概略)

  1. 「新規作成」→ テンプレート選択(ある場合)。
  2. 列(プラン)を追加して、各列に内容を入力。
  3. デザインを選び、必要に応じてカスタマイズ。
  4. 保存してショートコードを取得 → ページに貼り付けて公開。

手順での注意点

  • プレビューは必ずスマホで確認:PCで整っていてもモバイル崩れが起きやすい。
  • ショートコードのIDを控える:複数ページで使い回すときに便利。
  • 無料版の制限把握:テンプレが少ない/詳細なアニメーションが使えない、など。

「Content」相当の中身入力(列・行・ラベル)

  • 列(プラン):プラン名、価格(通貨・周期)、サブテキスト(例:税別)を必ず明記。
  • 行(特徴):機能やサービス項目を行で統一し、各列にチェックや簡潔な説明を入れる。
  • ラベル:おすすめプランやキャンペーンはバッジで明示すると効果的。

TIP:表現を揃える(動詞の統一、同じ単位)と見やすさが格段に上がります。

「Design」相当の見た目調整

  • テンプレート選択 → 色 / ボタン /フォントの調整(GUI)
  • プッシュ表示(推しプラン)は一列だけに限定して、視認性を上げる。
  • カスタムCSS欄があるなら小調整はそこで行う(クラス名は検証ツールで確認)。

Pricing Table by Supsystic:基本操作とよく使うカスタマイズ

1. インストール・初期セット

  • プラグインをインストール・有効化 → ダッシュボードに「Pricing Tables」メニューが追加。
  • 初回はテンプレートライブラリが使えるので、目的に合うテンプレを選ぶと早い。

2. 基本操作の流れ

  1. 新規テーブル作成 → レイアウト(カラム数)を選択。
  2. 各セルにテキスト/アイコン/ボタンを入力。
  3. 保存 → ショートコードを取得してページに埋め込む。

3. よく使うカスタマイズ

  • 列の追加/削除:ドラッグ&ドロップで列を追加、削除できることが多い。配置順の変更も可能。
  • 強調表示の方法:特定列に「featured」フラグを付け、背景色やボーダーで目立たせる。
  • アニメーション設定:ホバーや表示時のアニメーションをON/OFFで切替可能(ただしパフォーマンスに注意)。
  • ショートコードのオプション:一部のプラグインはショートコードで表示サイズやスタイルを上書きできる。

トラブル回避ポイント

  • アニメーション多用は読み込みを遅くするので、本当に必要か検討する。
  • カスタムHTMLやスクリプトを入れるとセキュリティや互換性の問題が出ることがある。

TablePress/WP Table Builder:表ベースで作るケース(データ管理のコツ)

どんなときに使うか

  • 料金表が「頻繁に更新される」「CSVやExcelで管理したい」「大量の項目をテーブルで管理する」場合に最適。ビジュアルな装飾は別途CSSで補うことが多いです。

TablePress(データ重視)

  • 基本:CSV/Excelのインポート、セル単位での編集、ショートコードで挿入。
  • 運用のコツ:編集者がExcelで管理 → CSVでアップロード → 表示はショートコードで一括反映、が最も運用しやすい。
  • デザイン:見た目はCSSでカスタマイズ。テーマのtableスタイルに依存するので、カスタムCSSで料金表用のクラスを作る。

WP Table Builder(ドラッグで表作成)

  • 基本:ドラッグ&ドロップで行・列を作れるため、繰り返し編集が簡単。
  • 便利機能:セルにボタンやアイコン、リストを入れられるため、表に近い見栄えの料金表を作りやすい。
  • 運用のコツ:テンプレート化して使い回す、CSVインポートで一括更新する場合はレイアウトが崩れないか事前チェック。

注意点(両者共通)

  • TablePress は視覚的装飾が弱いので、簡単なCSSスニペットを用意しておくと良い。
  • 多数の列・大量データはモバイルでの見せ方を考慮する(横スクロールではUXが悪い)。

他の有力プラグイン(Go Pricing・ARPrice等)の導入メモ(導入時の落とし穴、互換性)

Go Pricing / ARPrice 等(高演出・テンプレ豊富系)を使うときの要点

導入前に確認すること

  • パフォーマンス影響:多くのアニメーション・外部フォント・アイコンを読み込むため、ページ速度への影響が出やすい。導入前後で必ず速度測定を。
  • テーマ互換性:一部のテーマとCSSが競合して見た目が崩れるケースがある。ステージングで必ず試す。
  • ライセンス形態:有料版は買い切り・サブスクの両方があるため、長期コストを見積もる。
  • メンテナンス性:プラグインの更新頻度やサポート体制が弱いと、将来のWPアップデートで動かなくなるリスクがある。

よくある落とし穴と対処法

  • 落とし穴:スマホで重くなる/アニメが動かない
  • 対処:モバイルではアニメーションをオフにする設定を使う、または簡易テンプレに切り替える。
  • 落とし穴:Elementor等でレイアウトが崩れる
  • 対処:Elementorの「HTMLウィジェット」や「ショートコードウィジェット」で挿入するか、プラグイン側で提供するウィジェットを使う。
  • 落とし穴:追加アドオンが別料金
  • 対処:必要機能がどれかを見極め、買い切りで費用対効果を試算する。

互換性チェックの流れ(推奨)

  1. ステージングでプラグインを有効化 → 主要ページを確認。
  2. ブラウザコンソールでエラー確認(JSエラーが無いか)。
  3. ページ速度ツールで差分測定。
  4. 実際に問い合わせフォームや決済ボタンを押して動作確認。

便利な比較表

スクロールできます
プラグイン種別代表例初心者向きカスタマイズ性更新/サポート注意点
手早く作れる定番Easy Pricing Tables無料版の制限を確認
高カスタマイズPricing Table by Supsysticアドオン確認
デザイン重視(有料)ARPrice / Go Pricing△(学習コストあり)パフォーマンス注意
データ管理系TablePress / WP Table Builder○(CSS必要)CSV互換性確認

公開後のチェックとトラブルシュート(共通の注意)

公開後に必ずやること(チェックリスト)

  • ✅ PC・スマホで見た目と操作を確認(縦横)
  • ✅ CTAのリンク先が正しく動くかテスト(フォーム送信・決済)
  • ✅ ページ速度を測る(導入前後で比較)
  • ✅ ブラウザのコンソールにエラーが出ていないか確認
  • ✅ プラグインの更新履歴を定期的にチェック

トラブル発生時の初動

  1. キャッシュをクリア(サイト・ブラウザ・CDN)。
  2. テーマを一時的にデフォルトに変えて表示比較(原因切り分け)。
  3. プラグインを1つずつ無効化して競合を探す。
  4. 最後にプラグイン開発者にスクリーンショットと発生条件を添えて問い合わせる。

コード不要でもっと美しく見せる方法

料金表をコードを書かずに美しく・高コンバージョンに仕上げるには、ページビルダーやテーマのブロックを活用するのが最短ルートです。

ここでは「使い方の実務手順」と「注意点」、最後にすぐ使えるデザインのテンプレ例を紹介します。

ページビルダー(Elementor、Divi等)やテーマ付属のブロックで作る選択肢

概要とメリット

  • ブロック/ウィジェットが豊富:ドラッグ&ドロップで列やボタン、アイコンを配置できるので、見た目を直感的に調整できます。
  • テンプレート流用が簡単:作った料金表をテンプレート保存して別ページで再利用可能。
  • レスポンシブ編集がしやすい:PC・タブレット・スマホごとに表示を切り替えて微調整できる機能があることが多い。

具体的な使い方(初心者向け簡略手順)

  1. ページを開く → ページビルダー(例:Elementor)で編集を開始。
  2. 「料金表/Pricing Table」ウィジェットがあればそれをドラッグ。なければ「カラム」→中に「見出し」「テキスト」「ボタン」「アイコン」を入れて手作り。
  3. 各カラムにプラン名・価格・要点(3〜5行)・CTAボタンを入れる。
  4. 「推しプラン」は1列だけ背景色・ボーダーで強調。
  5. 表示プレビューで各デバイスの見え方を確認して微調整。
  6. テンプレート保存 → 他ページに再利用。

ページビルダー別のちょっとしたコツ

  • Elementor:専用の「Pricing Table」ウィジェットがあるテーマ/アドオンを使うと最速。Global Widget(共通ウィジェット)で一括管理が楽。
  • Divi:モジュール単位でレスポンシブ設定が可能。デザインの自由度が高い分、要素を詰め込みすぎないこと。
  • Gutenberg(ブロック):シンプルな料金表ならブロックだけで十分。Reusable Blockで再利用可能。

注意点(コード不要でも確認すべきこと)

  • テンプレートのままだとモバイルで横スクロールになることがある→必ずモバイル表示確認。
  • ページビルダーの組み合わせでCSSが競合する場合がある→公開前に主要ブラウザで確認。
  • 重いアニメーションや外部フォントの大量読み込みは速度低下を招く→モバイルではアニメをオフにする設定を検討。

コンバージョンを高めるデザインのコツ(視線誘導・プライシング心理学の簡単テクニック)

基本原則(まずこれを守る)

  • 選択肢は多すぎない(2〜4つが最適)。人は選択肢が多すぎると決められない。
  • 1つは“推しプラン”を作る。中央または視認性の高い列を強調して選ばせる導線を作る。
  • CTAは目立たせる(色・サイズ・文言)。視認性とクリックしやすさを最優先に。

心理テクニック(実践的)

  • アンカリング(基準提示):高価格プランを左に置いて基準を作る、真ん中は中間値で「お買い得」に見せる。
  • デコイ効果(ダミー選択):あえて選ばせたいプランの近くに、似ているが劣る別プランを置くと選択率が上がる。
  • 希少性/緊急性の提示:限定ラベル(「残りわずか」「今だけ」)を短期間で表示すると行動を促す。
  • 単位を小さく見せる:月額表記にして「¥1,200/月」など単位を小さくすることで心理的負担を軽くする。
  • 分割やトライアルの提示:初めてのユーザーには無料トライアルや返金保証を明示すると導入障壁が下がる。

視覚的な誘導(デザインの小ワザ)

  • コントラスト:CTA色は背景と十分に差が出る色に。読みやすさも確保。
  • 余白:情報を詰め込みすぎない。余白で重要項目を際立たせる。
  • フォント階層:プラン名(大)、価格(より大)、特徴(中)、注釈(小)という階層を保つ。
  • アイコン利用:機能箇所に小さなアイコンを置くと視認性UP。
  • バッジ表示:推しプランに「おすすめ」や「人気」バッジをつける。

実用的なCTA文言例(A/Bテスト候補)

  • 今すぐ申し込む → わかりやすさ重視
  • 14日間無料で試す → リスク低減を強調
  • 今すぐプランを比較 → 迷っているユーザー向け
  • 限定割引を適用する → 即時アクションを促す

配置・導線のベストプラクティス

  • 料金表は上位に一つ(ファーストビュー付近)と下部に詳細版の2箇所あると効果的。
  • 固定(sticky)またはスクロールに追従する小さなCTAバーを表示すると離脱前の最終クリックを取りやすい。
  • 料金表の近くに簡潔なFAQ信頼要素(レビュー・導入数・返金保証)を置くとコンバージョン率が上がる。

テキストの書き方(コピーのコツ)

  • 価格=数値(太字) + 期間(小さめ)
  • 機能は短いフレーズで揃える(例:「24/7サポート」「無制限帯域」「初月無料」)
  • ボタンは能動的動詞+ベネフィット(例:「無料で始める」「今すぐ節約する」)

すぐ使える:コード不要の料金表テンプレ

以下はページビルダーで再現しやすいシンプルで効果的なレイアウト例です。実際は「列」3つで作ればOK。

スクロールできます
プラン価格主な特徴CTA
ベーシック¥990 / 月・メールサポート
・月間10GB
・SSL対応
無料で試す
スタンダード(推し)¥1,990 / 月 ★おすすめ・電話サポート
・無制限データ
・導入支援
今すぐ申し込む
プレミアム¥3,990 / 月・専任担当
・カスタム設定
・SLA保証
見積りを依頼

ポイント:真ん中(推し)に視覚的な強調(背景色・バッジ)を与え、CTAは動詞+ベネフィットにする。

公開前の最終チェックリスト(コンバージョン重視)

  • ✅ モバイル・タブレット・デスクトップでの表示確認(実機で)
  • ✅ CTAのリンク先が正しく動作するかテスト(フォーム・決済)
  • ✅ 主要なブラウザで崩れがないか(Chrome, Safari, Firefox)
  • ✅ 価格表の文言は短く揃っているか(同じトーン、単位)
  • ✅ 主要な指標を計測する準備(イベント計測:ボタンクリック、申込み完了)
  • ✅ A/Bテスト案を1つ用意(例:CTA文言 or 推しプランの色)
  • ✅ 読み込み速度に大きな影響が出ていないか確認

補足:A/Bテストで試す優先候補(小さく試す順)

  1. CTA文言(例:「無料で試す」 vs 「今すぐ申し込む」)
  2. 推しプランの有無(中央を強調 vs 非強調)
  3. 価格表の順番(高価格を左に置く vs 右に置く)
  4. 返金保証の表示(あり vs なし)

自社(自分)に最適な選び方ガイド

料金表プラグインは「誰が」「どのくらいの頻度で」「どんな目的で」使うかで最適解が大きく変わります。

ここでは小規模/個人事業主向け事業サイト/EC向けに分けて、現場で役立つ具体的な選び方の手順と、最後に要件チェックリストを示します。

初心者でも実行しやすい順序で書いていますので、そのまま選定ワークフローとして使ってください。

小規模サイト/個人事業主向けの選び方(低コスト・簡単操作重視)

方針(優先順位)

  1. 低コストで始められること(まずは無料版)
  2. 直感的な編集UI(GUIやGutenbergブロック)
  3. モバイル表示が崩れないこと
  4. 将来の拡張が難しくなければOK

具体的な選定基準(チェックしやすい項目)

  • 無料で必要最低限ができるか:最低3列、CTAリンク、基本テンプレがあるか。
  • 編集のしやすさ:ドラッグ&ドロップ/ブロックで直感的に編集できるか。
  • レスポンシブの確認:デモでスマホ表示が見やすいか。
  • 速度負荷が低いか:外部読み込みが多すぎないか(簡易的には導入後の表示速度確認で判定)。
  • サポートの手軽さ:ドキュメントやFAQが充実しているか(有料は尚可)。

導入ステップ(最短で運用まで持っていく)

  1. 候補プラグインを2〜3個ピックアップ(無料版必須条件)。
  2. ステージングまたはローカルでインストール→簡単な料金表を1つ作成。
  3. スマホで実機確認+CTA動作確認→問題なければ本番導入。
  4. 数週間の流入とクリック数を見て問題なければ運用継続、足りない機能だけ有料版を検討。

おすすめの運用方針

  • とにかく早くテストして反応を見てから増築する。
  • 技術的に不安ならページビルダー+ブロックで作るのが最も手堅い。
  • 将来複数サイトで展開する可能性があるなら、最初から複数サイトライセンスを視野に入れるとコスト削減になる場合あり。

事業サイト/ECサイト向けの選び方(拡張性・連携重視)

方針(優先順位)

  1. 決済・フォーム・CRMとの連携ができること
  2. セキュリティ・パフォーマンスに配慮されていること
  3. 多言語対応や複雑な料金体系(割引・プラン差分)に対応できること
  4. 運用効率(テンプレート、CSV同期、自動更新)が高いこと

具体的な選定基準(実務寄り)

  • 連携項目:決済(Stripe/PayPal等)、問い合わせフォーム(Contact Form 7/Gravity Forms等)、会員システムとの連携が可能か。
  • API/Webhook対応:外部システムと自動連携できるか(在庫連動や購買履歴表示などに必要)。
  • パフォーマンス対策:レンダリングが遅くならない設計か、必要ならサーバー側でキャッシュ対策が施せるか。
  • 多サイト/多通貨/多言語:サイトが成長したときの拡張要件を満たすか。
  • 監査・トラブル対応:ログや変更履歴、エクスポート機能があると運用が楽。

導入ステップ(安全運用を重視)

  1. 要件定義で「必要な連携」を明確に(決済・CRM・会員機能など)。
  2. ステージング環境で連携テスト(決済テスト、フォーム送信、Webhook受信など)を行う。
  3. パフォーマンス測定(導入前後のPageSpeed/Lighthouse等)を比較し、問題あれば代替プラグインか軽量化策を検討。
  4. 運用フロー(価格更新の担当者・手順・バックアップ)を決める。
  5. 本番導入→数週間で動作ログ・CV数を監視し、必要ならA/Bテストを実施。

注意点(落とし穴)

  • 高機能プラグインは初期設定が複雑で、設定ミスが決済トラブルや表示不具合に直結する。
  • 多数のアドオンや外部ライブラリを導入すると保守負担が増すため、必要最小限の構成を心掛ける。
  • 法的表示(税表記・領収書)や個人情報の取扱いが関係する場合は、設定と運用ルールを必ず整備する。

決定チェックリスト(要件を満たすかを確認するチェック項目)

下のチェックリストをそのまま使って候補プラグインを評価してください。

「はい」が多いほど合格度が高いです。

業務で使う場合は特に連携・セキュリティ・保守性項目を重視してください。

基本要件(誰でも必須)

  • [ ] 無料版で最低限の要件(列数・CTA・モバイル表示)を満たす。
  • [ ] 管理画面で直感的に編集できる(GUI/ブロック)。
  • [ ] スマホ表示で列が潰れない(実機でチェック済み)。
  • [ ] ショートコード/ブロックで簡単に埋め込みができる。
  • [ ] 導入後のページ速度に許容できる差異(目安:導入前よりスコアが大幅に下がらない)。

コスト・ライセンス

  • [ ] 有料化した場合の年間コスト/買い切り費用を把握している。
  • [ ] 複数サイトでの利用を想定する場合、ライセンス形態が合う。
  • [ ] アドオン別課金があるか把握している。

拡張性・連携(事業サイト向け)

  • [ ] フォーム・決済・CRMと連携可能(API/Webhook/プラグイン連携)。
  • [ ] CSV/Excelでインポート・エクスポートができる(運用が楽)。
  • [ ] 多言語・多通貨対応が必要な場合、対応可否を確認済み。
  • [ ] 自動化(価格更新の自動反映や外部データ取り込み)が可能/将来的に可能。

品質・保守

  • [ ] プラグインの最終更新日が1年以内(開発が止まっていない)。
  • [ ] サポート窓口またはドキュメントが充実している。
  • [ ] 開発者の対応実績(フォーラム等での返信具合)を確認済み。
  • [ ] テーマや主要プラグインとの互換性テストをステージングで実施済み。

セキュリティ・法務

  • [ ] 入力フォームやボタンで不正リダイレクトが発生しないか確認済み。
  • [ ] 決済連携がある場合、SSLは正しく設定されている。
  • [ ] 表示する価格情報が法令(税表示等)に準拠していることを確認済み。

運用性

  • [ ] 更新担当者を決め、更新手順書を用意している。
  • [ ] 設定・デザインのバックアップ(エクスポート方法)を確認済み。
  • [ ] 変更履歴やロールバックのやり方を確認している。

簡易スコアリング(10分で決める方法)

  1. 上のチェックリストを用意して、各項目を1点(満たす=1、満たさない=0)で評価。
  2. 合計点を出す(満点=14点)。
    • 12〜14:優秀(目的に合致)
    • 8〜11:合格(細かな調整で運用可能)
    • 0〜7:再検討推奨(要件が足りていない)

実務アドバイス:小規模なら「最低限合格(8点程度)」を目標に早めに公開、事業向けは「12点以上」を目指してステージングで検証するのが安全です。

よくある質問(FAQ)

以下は初心者が真っ先に疑問に思うポイントを厳選して、簡潔かつ実践的にまとめたFAQです。

すぐ試せる例やチェックリストも入れています。

料金表プラグインで何ができるの?(目的の整理)

一言で言うと:ウェブ上で「プランを見せる・比較する・申込を促す」ための表を簡単に作れるツールです。具体的には次の機能があります。

  • 料金・プランの表示:価格・期間(例:月額/年額)を見やすくする。💴
  • 比較表の作成:列ごとに機能や特典を揃えて比較しやすくする。🔍
  • CTA(申し込みボタン)連携:ボタンにフォームや決済ページのリンクを設定できる。🧾➡️🔗
  • テンプレート・デザイン:用意されたデザインから選んで短時間で見栄えの良い表を作れる。🎨
  • レスポンシブ対応:スマホ・タブレットでも見やすく表示を切り替える機能。📱
  • インポート/エクスポート:CSVやExcelでデータを入出力できる(大量更新時に便利)。📥📤
  • カスタムCSS/高度設定:細かい見た目調整やクラス名での上書きが可能(上級者向け)。🛠️
  • 連携機能:フォーム、決済、会員管理、API連携ができるものもある。🔗
  • アクセシビリティ配慮:テーブル構造(tableタグ)やARIA対応があるとスクリーンリーダーでも読みやすい。♿

機能対比

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機能初心者に useful?備考
テンプレートすばやく見栄えを整えられる
ショートコード/ブロック挿入どこでも再利用可能
CSV連携更新が多い場合に強い
高度なアニメーションデザイン性UPだが速度注意
API/Webhook自動連携が必要な事業向け

料金表の追加はどうやるの?(手順の要約)

最短(初心者向け)手順:5ステップ

  1. プラグインを選ぶ(無料で試せるものをまず3つピックアップ)
  2. インストール&有効化(WP管理画面 → プラグイン → 新規追加)
  3. 新規料金表を作成(テンプレ選択→列・行を入力→CTAを設定)
  4. デザイン調整とプレビュー(PC・スマホで確認)
  5. 埋め込み&公開(ブロック/ショートコード/ウィジェットでページへ挿入)

公開前チェック(簡易リスト)

  • ✅ モバイル表示が崩れていないか
  • ✅ CTAのリンク先が正しく動作するか(テスト送信)
  • ✅ 価格の表記(税・通貨・単位)が明確か

ショートコード例(一般例)

料金表を表示:

[pricing_table id="123"]

※ 実際のコードは使用するプラグインにより異なります。管理画面で生成されるショートコードを使ってください。

トラブル時の初動

  • 表示崩れ → キャッシュクリア → テーマを一時的にデフォルトにして切り分け
  • ボタンが動かない → リンク先のURLを再確認(https、フォームID等)

魅力的な料金表を作るには?(デザインと文言のポイント)

ゴールは「比較しやすく・選びやすく・動いてもらう」こと。デザインとコピーでできることを具体化します。

デザインの基本ルール(視覚優先)

  • 選択肢は2〜4つ:選択肢が多すぎると決定が遅くなる。
  • 一つを目立たせる(推しプラン):色・サイズ・バッジで明確に。✨
  • コントラストを高める:CTAは背景と強い差が出る色で。
  • 余白を使う:情報を詰め込みすぎない(読みやすさ重視)。
  • モバイル優先で設計:スマホ表示を最初にチェックする。

文言(コピー)で差をつけるコツ

  • 価格は太字で短く、単位を小さく表示(例:¥1,200/月)。
  • 機能は短いフレーズで揃える(例:「24/7サポート」「無料導入」など)。
  • CTAは動詞+価値を入れる(例:「無料で始める」「今すぐ節約」)。
  • 不安解消要素を近くに置く(返金保証、導入実績、レビュー)。

心理テクニック(使いやすいものだけ)

  • アンカリング:高価格を隣に置いて中間を「お得」に見せる。
  • デコイ(ダミー)効果:あえて選びにくい似たプランを用意して狙いのプランを相対的に良く見せる。
  • 希少性・期間限定:短期ラベルで即時行動を促す(過度は逆効果)。

実践的なA/Bテスト案(小さく回す)

  • CTA文言:「今すぐ申し込む」 vs 「14日間無料で始める」
  • 推しプランの有無:中央を強調 vs 全て同じデザイン
  • 価格表示:月額のみ vs 年額と月額併記(割安感を演出)

CTA文言の例(用途別)

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目的CTA文言(候補)
簡単に試してほしい無料で試す / 14日間無料
すぐ申し込んでほしい今すぐ申し込む / 申し込む
見積りが必要無料見積りを依頼
比較促進プランを比較する

実際に使える短いプラン文(テンプレ)

  • ベーシック:¥990 / 月 — メールサポート・月間10GB
  • スタンダード(推し):¥1,990 / 月 — 電話サポート・無制限データ・導入支援
  • プレミアム:¥3,990 / 月 — 専任担当・カスタム設定・SLA保証

最後に:公開後に絶対やること(KPI)

  • ボタンのクリック率(CTR) を測る(まずは1週間で判断)📊
  • 申し込み数(CV) をトラッキングしてA/Bテストで改善する🔁
  • 離脱ポイント(ページ滞在・スクロール深度)を把握して文言や配置を調整する🔎

導入後の運用・改善アクション

料金表を入れたら終わり、ではありません。公開→計測→改善→保守を回すことで、本当に成果が出る形になります。

ここでは「改善のための実践的なテスト手順」と「保守で押さえるべきポイント」を、初心者でもすぐ使える形で解説します。

テストして改善する方法(A/Bテスト、解析)

改善の基本サイクル(シンプル)

  1. 仮説を立てる(何を変えればCVが上がるか)
  2. バリアントを用意する(元の表示=コントロール、変更版=バリアント)
  3. 計測用イベントを設定する(何をゴールにするか明確にする)
  4. テストを実行してデータを集める(サンプルサイズの確保)
  5. 結果を統計的に判定する(有意差の確認)
  6. 勝者を本番適用→次の仮説へ(繰り返す)

計測で最低限設定すべきイベント(名称は例)

  • pricing_view:料金表ページを表示した(あるいは料金表が表示された)
  • cta_click:料金表内の申し込みボタンをクリックした
  • signup_start:申し込みフォームに遷移した(入力開始)
  • signup_complete:申し込み完了(CV)

ポイント:イベントは「ページ表示」「ボタン押下」「申込み完了」の3段階を押さえると、どの段階で離脱しているかわかりやすくなります。

A/Bテストの設計で気をつける点

  • 仮説は具体的に:×「見栄えを良くする」ではなく、○「推しプランのボタン色を変えてCTRが上がるか」 のように。
  • 評価指標を先に決める:主指標(例:signup_complete のCVR)、副指標(cta_click率、滞在時間)を決める。
  • 片手間でやらない:テスト中に他の変更(サイト全体のレイアウトや広告)を入れない。
  • サンプルサイズは計算する:ベースのCVR、検出したい効果量(例:+10%)、検出力(通常80%)をもとにサンプル数を算出するツールを使うと安全。
  • 統計的判定:単純に比率を比べるだけでなく、有意差検定(例えばz検定やツール内判定)で判断する。
  • 結果の再現性:一度の勝敗に飛びつかず、複数回のテストで再確認すると信頼度が上がる。

A/Bテストのアイデア例(すぐ試せる)

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No.変化案(バリアント)仮説主指標
1推しプランの背景色を強くする視覚的に目立てばCTRが上がるcta_click率
2CTA文言を「無料で試す」に変更リスクを下げる表現で試用が増えるsignup_start
3価格を「月額表示」→「年額+月換算」に変更割安感を出すと申込率が上がるsignup_complete
4推しプランの位置(中央 ↔ 右)を変更レイアウトで選択率が変わるcta_click率

解析ツールとダッシュボードの作り方(簡単)

  • イベントを計測できるツール(例:GAやその他のイベントトラッキング)にイベントを入れる。
  • 重要なKPIを1ページにまとめる(例:料金表PV、CTAクリック率、申込みCVR)。
  • 分母(流入)と分子(CV)を必ず表示:CTRやCVRのみ見ると流入減で見誤ることがある。
  • セグメント分け:デバイス(モバイル/PC)、流入元(オーガニック/広告)で分けて見ると施策の効き方が見える。

保守・アップデートの留意点

公開後も安全に運用するための定期的に行うべき保守作業と、トラブル発生時の初動対応フローを示します。

日常的に確認すること(チェックリスト)

  • プラグイン・テーマ・WordPress本体の更新状況を確認する(更新履歴を読む)。
  • サイトのバックアップを自動で取得しているか確認する(設定と復元テスト)。
  • ページ表示の重大な崩れやコンソールエラーが出ていないか定期チェック。
  • 速度監視:主要ページの読み込み速度を監視し、大きな変化があれば原因を特定する。
  • イベント計測が動いているか(計測欠損は改善判断を誤らせる)。
  • リンク切れやフォーム不具合の自動チェック(または定期チェック)。

更新・アップグレード時の安全手順(必ず守る)

  1. ステージング環境で先にアップデートを実施(ここで表示崩れや機能不全を検出)。
  2. 変更点をまとめたテスト項目を実行(料金表表示、CTAクリック、申込み完了)。
  3. 問題なければ本番でロールアウト。不具合発生時はロールバック手順で戻す準備をしておく。

障害発生時の初動フロー

  1. 影響範囲を切り分け(全サイトか特定ページか)
  2. キャッシュ/CDNのクリアを実行
  3. テーマを一時的にデフォルトに戻して表示確認(原因切り分け)
  4. プラグインを順に無効化して競合検証
  5. ログ・コンソールエラーを記録して開発者/サポートへ伝える

保守を楽にする運用のコツ

  • 変更履歴(Changelog)を残す:誰が何をいつ変更したかを記録しておく。
  • 更新スケジュールを決める:重要なWPコアアップデート直後は慎重に(ステージングで検証)。
  • 監視を自動化する:基本的な監視(ダウン、速度、エラー)はツールで通知を受け取ると早期対応できる。
  • ドキュメント化:料金表の編集手順やショートコード、よくあるトラブルの対応手順をチームで共有しておく。

最後に:短期的にやるべき“次の一手”チェックリスト

  • 指標の定義:pricing_view、cta_click、signup_complete を設定しているか?
  • 第一の仮説を作る:改善案(色・文言・配置)を1つ決める。
  • テストの準備:バリアントを作り、解析イベントを有効にする。
  • 保守体制の確認:バックアップ・ステージング・更新手順が整っているか確認する。
  • 改善のループを決める:改善→計測→実装 の周期(内輪ルール)を決める。

まとめ

要点のまとめ

  • まずは目的と必須要件(列数・CTA・モバイル対応)を決め、無料で試せるプラグインでプロトタイプを作る。
  • 見た目だけでなくリンクの動作・モバイル表示・ページ速度を必ず確認する。
  • 公開後は計測→A/Bテスト→改善→保守のループを回して、料金表を育てる。

今すぐできる次の一手(優先順)

  1. プラグイン候補を1〜2個インストールして、簡単な料金表を作ってみる。
  2. スマホでの見え方とCTAの動作を実機でチェックする。
  3. ボタンのクリック数(CTA)と申込み数(CV)を計測する仕組みを入れる。
  4. 1〜2週間データを取ってから、CTA文言・推しプランの強調・色など小さなA/Bテストを回す。

最後に一言:完璧を目指して手が止まるより、まず公開して学ぶことが一番の近道です。

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