中小企業ホームページ制作の教科書|失敗しない手順・費用・会社選びを解説

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「ホームページを作り直したいけど、何から決めればいいのか分からない」
中小企業のホームページ制作は、まさにここでつまずきやすいテーマです。

たとえば、こんな声はありませんか?

「制作会社に相談したら、見積が30万円〜300万円みたいに幅がありすぎて判断できない…」
「“一式”って書かれているけど、何が含まれていて何が別料金なの?」
「デザインはキレイでも、問い合わせが増える気がしない。何が足りない?」
「SEOも必要と言われたけど、中小企業がまずやるべき優先順位は?」
「公開後の更新を誰がやるのか決まってなくて、結局放置になりそう…」
「WordPress?ノーコード? 結局どれが正解? 保守やセキュリティが不安」
「制作会社ってどう選べばいい? 営業が上手い会社に流されそう…」

こうした悩みの多くは、センスや専門知識の不足ではなく、単純に “決める順番”を知らない ことで起きます。
逆に言えば、順番さえ押さえれば、中小企業でもホームページを営業・採用・信頼の資産として育てられます。

この記事では、初心者でも迷わないように、次のポイントを“教科書形式”で整理します。

  • 失敗しないための全体手順(社内準備→制作→公開→運用)
  • 相場より先に理解すべき「費用が変わる理由」と見積チェック
  • 成果につながる構成(最小ページ・導線・事例・FAQの作り方)
  • 制作会社を比較するときの判断軸(提案・体制・透明性)
  • 公開後に成果を伸ばす運用(更新計画・改善サイクル)

「何となく作る」から、「目的に向けて設計して育てる」へ。
読み終えたときに、次に何を決めて、何を依頼すればいいかが明確になるはずです。

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目次

まず押さえる:中小企業のホームページ制作が「失敗」しやすい典型パターン

完成がゴールになってしまい、成果指標がない

ホームページは「作って終わり」ではなく、事業の成果につながる“仕組み”です。
ここが曖昧だと、公開後にこうなりがちです。

  • 何を改善すべきか分からない
  • 社内で評価できず、更新が止まる
  • 制作会社とも会話が噛み合わない(デザイン議論だけになる)

よくある症状(当てはまるほど要注意)

  • 「とりあえず会社サイトが必要」で目的が止まっている
  • 問い合わせ・採用・資料請求など、“最終的に増やしたい行動”が決まっていない
  • 何を計測するか(アクセス解析)が未設定のまま進んでいる

失敗しないための最短手順(初心者向け)

  1. 目的を1つに絞る(最初は欲張らない)
    • 例:問い合わせ/採用応募/資料請求/来店予約 など
  2. 成果指標(KPI)を決める
    • 例:月の問い合わせ件数、フォーム到達数、電話タップ数、資料DL数
  3. 導線を決める(どのページから何を押させるか)
    • 例:サービス詳細 → 事例 → 料金目安 → 問い合わせ
  4. 計測の準備をする(最低限でOK)
    • Search Consoleで「検索で見つかっているか」
    • GA4で「行動(送信・クリック)が起きているか」
    • “重要な行動”をキーイベント/コンバージョンとして把握する(名前はツールで変わることがあります)

ワンポイント(E-E-A-T的に強い設計)
成果指標があると、更新方針がブレません。
結果として「経験に基づく改善」が積み上がり、サイトの信頼性も高まりやすいです。

見た目や価格だけで決めて、必要な情報が伝わらない

中小企業サイトで多いのが、「デザインは良いのに、問い合わせが増えない」ケース。
原因の多くは、見た目ではなく “情報の不足・順番ミス”です。

よくある不足情報(ユーザーが比較で必ず見たいところ)

  • 何をしてくれる会社か(提供範囲が一言で分かる)
  • 誰向けか(対象・対応エリア・業種など)
  • いくらくらいか(最低でも“目安”や“料金の考え方”)
  • 実績や事例(ビフォーアフター、数値でなくてもOK)
  • よくある質問(不安を先回りして消す)
  • 会社情報(所在地、代表、沿革、許認可、連絡先 など)

「伝わる」ページ構成のコツ

  • 最初の10秒で伝える:
    • 誰の、どんな悩みを、どう解決する会社か
  • 次の30秒で納得させる:
    • 根拠(事例・強み・体制・プロセス)
  • 最後に背中を押す:
    • 料金目安/流れ/問い合わせハードルを下げる文言(例:相談だけOK)

価格だけで選ぶと起きる問題

  • 文章・設計が薄くなり、結局「営業資料の代わり」にならない
  • 追加費用が増えやすい(修正、原稿、撮影、SEO設計などが別扱い)
  • 公開後の改善が回らない(計測・更新・保守が弱い)

対策:見積もり比較の前に“要件”を1枚にまとめる

  • 目的(例:問い合わせ月◯件)
  • ターゲット(業種・地域・規模)
  • 必須ページ(会社/サービス/事例/FAQ/問い合わせ など)
  • 必須機能(フォーム、ブログ、お知らせ、採用 など)
  • 運用体制(誰が更新するか、月何回か)

更新担当が不在で、放置サイトになって信用を落とす

公開後に更新が止まると、営業・採用の両方で不利になりやすいです。
特に中小企業では「忙しくて手が回らない」が起きがちなので、最初から“続く設計”にします。

放置が招くリスク(ありがち)

  • お知らせが数年前で止まり「今も営業してる?」と不安にさせる
  • 採用ページが古く、応募の質が落ちる
  • スマホ表示や表示速度が劣化して離脱が増える
  • セキュリティ更新が滞り、改ざん・不正アクセスのリスクが上がる

更新できるサイトにする3つの設計

  1. 更新箇所を“少なく強く”する
    • 毎回全ページを触る設計は破綻します
    • まずは「お知らせ」「事例」「FAQ」の3つで十分なことも多い
  2. 担当を“1人”決める(兼任でOK)
    • 役割は「書く」ではなく、集めて載せるでもOK
    • 原稿は営業/現場から箇条書きで吸い上げ、整える運用が現実的
  3. 更新の型(テンプレ)を作る
    • 事例テンプレ:課題 → 提案 → 実施 → 結果 → お客様の声
    • FAQテンプレ:質問 → 結論 → 理由 → 具体例 → 注意点

“最小の運用ルール”だけ決めれば回ります

  • 月1回:お知らせ(営業日・新サービス・実績)
  • 月1回:事例またはFAQ追加(どちらかでOK)
  • 月1回:問い合わせ導線のチェック(フォームが動くか、リンク切れないか)

補足:体感品質は信頼に直結
ユーザー体験(表示速度・操作性)を継続的に整えるだけでも、離脱は減りやすいです。


この章のまとめ(失敗を防ぐ最短の結論)

  • ✅ 目的と成果指標を先に決める(完成=ゴールにしない)
  • ✅ 見た目より「必要情報」と「伝える順番」を優先する
  • ✅ 更新できる設計・担当・テンプレを最初から用意する

STEP1|ホームページで“何を達成するか”を先に決める

目的の候補:問い合わせ獲得/信頼の担保/採用強化/既存顧客対応

中小企業のホームページ制作で最初に決めるべきは、「このサイトで誰に、何をしてほしいか」です。
ここが決まると、必要なページ・文章・導線が自然に決まります。

まずは、目的を “訪問者の最終行動” に落とし込みましょう。

スクロールできます
目的訪問者の最終行動(ゴール)作るべき核(例)
問い合わせ獲得相談する/見積を依頼する/電話するサービス詳細、事例、料金目安、FAQ、問い合わせ
信頼の担保「この会社で大丈夫」と納得する会社情報、強み、実績、代表メッセージ、取引の流れ
採用強化応募する/説明会に申し込む仕事内容、社員紹介、選考フロー、福利厚生、よくある質問
既存顧客対応連絡・手続きができる/情報を確認できるお知らせ、サポート/FAQ、資料DL、予約・連絡手段

ポイント(E-E-A-Tに直結)
「信頼の担保」は“ふわっと”しがちですが、実際は 根拠を示して不安を消すことです。
たとえば、以下は初心者でも取り入れやすく効果が出やすい要素です。

  • 実在性:所在地、連絡先、代表者、沿革、許認可、対応エリア
  • 経験の証拠:事例、実績、対応プロセス、写真、よくある相談内容
  • 安心材料:費用の考え方、納期目安、契約の流れ、問い合わせ前のQ&A

優先順位を決める(全部やると設計がブレる)

目的を全部盛りにすると、サイトが「誰向けの何のサイトか」ぼやけて、導線も文章も弱くなります。
そこでおすすめなのが “主目的1つ+副目的1つ” ルールです。

決め方はシンプルでOKです👇

  1. いま最も困っていることは?(ボトルネック)
    • 新規が取れない → 主:問い合わせ
    • 応募が来ない → 主:採用
    • 競合と比べられて負ける → 主:信頼
  2. サイトで解決できることか?(オフライン施策ではなくサイトで解けるか)
    • 例:価格勝負で負ける → “安さ”ではなく、価値・実績・比較材料をサイトで提示できる
  3. 運用できるか?(続く設計か)
    • 事例を月1本出せないなら、事例中心設計は避ける
    • 更新できるなら、SEOや採用で中長期の伸びが出やすい

優先順位を決めるための“仕分けメモ”(そのまま使えます)

  • 主目的:____(例:問い合わせ)
  • 副目的:____(例:信頼)
  • 今回はやらない:____(例:採用は次回リニューアルで)

よくある良い組み合わせ

  • 問い合わせ(主)+信頼(副)
  • 採用(主)+信頼(副)
  • 既存顧客対応(主)+問い合わせ(副)※紹介が多い業種で有効

KPI例:月◯件の問い合わせ、応募◯件、指名検索増、資料DL数

KPIは「成果を出すために、毎月チェックする数字」です。
いきなり完璧にしなくて大丈夫なので、まずは “最終KPI+途中KPI” の2段階で持ちましょう。

1) 問い合わせ獲得が目的の場合

  • 最終KPI:問い合わせ件数(フォーム送信、電話、メール)
  • 途中KPI:
    • 料金・サービスページの閲覧数
    • 問い合わせボタンのクリック数
    • フォーム到達数(送信前まで来た人)

初心者向けの考え方
「問い合わせを増やす」は、分解すると
見られる → 納得される → 押される(行動) です。
途中KPIがあると、どこで詰まっているかが見えます。

2) 採用強化が目的の場合

  • 最終KPI:応募数(エントリー完了)
  • 途中KPI:
    • 求人ページ閲覧数
    • 募集要項の熟読率(滞在時間など)
    • 応募フォーム到達数

3) 信頼の担保が目的の場合

「信頼」は数字にしづらいので、“信頼につながる行動” をKPIにします。

  • 最終KPI(例):
    • 会社概要・実績ページの閲覧
    • 資料DL数
    • 問い合わせ前のFAQ閲覧数
  • 補助KPI(例):
    • 指名検索の増加(会社名で検索される)
    • 検索結果でのクリック率改善(タイトル・説明文の改善が効く)

4) 既存顧客対応が目的の場合

  • 最終KPI:サポート工数の削減(問い合わせ減、電話減など)
  • 途中KPI:
    • FAQ閲覧数
    • 手続きページへの到達数
    • 予約・連絡の完了数

KPIを“現実的な目標”にするコツ

いきなり「月10件!」のように決めるより、次が失敗しにくいです。

  • まず現状把握(0→1でもOK)
  • 目標は “今より◯%改善” で置く
  • 期限を決める(例:3か月で改善、半年で安定)

さらに、サイト制作の段階でやっておくと強いのがこれです。

  • 重要な行動だけを「計測対象」にする(増やしすぎない)
  • “何を成功とみなすか”を、社内と制作側で一致させる
  • 記事や事例を追加するときも「目的・KPIに効くか」で判断する

STEP2|誰に・何を・どう伝えるか(ターゲット設計と強みの言語化)

想定読者を分ける:見込み客/取引先/求職者/既存顧客

中小企業サイトは「全員に同じ説明」をすると、誰にも刺さりません。
まずは “相手別に、知りたいことの順番” を変えるだけで伝わり方が大きく改善します。

下の表を、最初の設計メモとして使ってください(1社でもすぐ埋められます)。

スクロールできます
想定読者まず知りたいこと次に確認すること最後に求める行動(例)
見込み客(新規)何を解決できる会社か料金感・実績・対応範囲問い合わせ/見積依頼
取引先(既存・検討)会社の信頼性・体制実績・拠点・担当窓口取引相談/資料請求
求職者仕事内容・働くイメージ条件・選考・社風応募/説明会申込
既存顧客連絡手段・手続き方法FAQ・サポート情報予約/問い合わせ/手続き

コツは「入口を分ける」ことです。
トップページに全情報を詰め込むのではなく、次のように“導線で振り分ける”と整理されます。

  • 見込み客向け:サービス(課題→解決→根拠→次の一手)
  • 求職者向け:採用(働く姿→条件→安心→応募)
  • 既存顧客向け:サポート/FAQ(最短で解決→連絡)

💡初心者がやりがちなのは「会社紹介を最初に長文で語る」こと。
多くの人は “自分の悩みが解決するか”を先に知りたい ので、会社説明は“安心材料”として後半に置く方が読みやすくなります。

比較検討の軸:競合と並んだときに“選ばれる理由”は何か

「選ばれる理由」は、派手なキャッチコピーより 比較で勝てる具体要素 が重要です。
ここでは、初心者でも作れる“言語化の型”を紹介します。

1) まずは比較軸を固定する(7つで十分)

競合比較でよく見られる軸は、だいたいこの7つです。

  • 得意領域(業界・用途・規模)
  • 価格の考え方(安さではなく“何が含まれるか”)
  • 納期・スピード(最短〇日、初回提案まで〇日)
  • 品質の根拠(体制・工程・チェック方法)
  • 実績の見せ方(件数より「近い事例」)
  • 対応力(地域・訪問可否・緊急対応・担当制)
  • 継続支援(保守、更新、改善、運用代行)

この軸で自社を見直すと、「強みの候補」が自然に浮かびます。

2) “強み”を文章にするテンプレ(そのまま使えます)

次のテンプレを埋めると、トップやサービス紹介の核が作れます。

  • 誰に:____(例:製造業の中小企業)
  • どんな状況で:____(例:問い合わせが増えず、紹介頼み)
  • 何を提供し:____(例:課題整理から、提案・制作・改善まで)
  • 何が違い:____(例:現場ヒアリングと事例設計が得意)
  • なぜ信頼でき:____(例:同業の実績、工程、担当体制)
  • 結果どうなる:____(例:比較検討で選ばれやすくなる)

文章にするときは、次の順に並べると伝わりやすいです。

  1. 結論(何ができる会社か)
  2. 対象(誰向けか)
  3. 違い(なぜ選ばれるか)
  4. 根拠(実績・体制・工程)
  5. 次の一手(問い合わせ等)

3) “強み”に見せかけた弱い表現を避ける

次のような言い方は、どの会社でも言えるので差別化になりません。

  • 高品質です
  • 迅速に対応します
  • 親切丁寧です
  • 低価格です

代わりに、測れる・見える・再現できる表現に置き換えます。

  • ❌ 迅速に対応 → ✅ 初回返信は原則24時間以内/担当者が固定
  • ❌ 高品質 → ✅ 公開前に〇項目チェック/スマホ・速度・フォーム検証
  • ❌ 親切 → ✅ 用語を使わず、初回は30分で全体像を整理して提案

強みは「主張」より「証拠」 が大事です。
具体例・事例・工程・数字(出せる範囲)を添えるだけで、E-E-A-Tが一気に上がります。

問い合わせにつながる導線(CTA)の設計方針

CTA(問い合わせボタンなど)は、ただ置くだけでは増えません。
成果が出るサイトは、CTAを“階段”として設計 しています。

1) CTAは3段階にする(いきなり問い合わせだけにしない)

訪問者の温度感はバラバラなので、行動の難易度を分けます。

  • 第1CTA(最重要):問い合わせ/見積依頼
  • 第2CTA(不安がある人向け):料金目安の確認/相談予約/メールで質問
  • 第3CTA(まだ迷う人向け):事例を見る/よくある質問/資料ダウンロード

✅ポイント:1ページに主役CTAは1つ
(ボタンが多すぎると迷って離脱します)

2) CTAの置き方は「読者の心理順」に合わせる

おすすめの配置はこの流れです。

  • ファーストビュー:結論+主CTA(迷う前に出口を用意)
  • 強みの説明後:主CTA(納得した直後が押されやすい)
  • 根拠(事例・実績)の後:主CTA(不安が消えるタイミング)
  • ページ末尾:主CTA(最後に背中を押す)
  • 追従ボタン(必要なら):スマホだけに限定すると邪魔になりにくい

3) CTAの直前に置くと効く「安心の3点セット」

問い合わせ前の不安は、だいたい次の3つです。
ここを短く添えるだけで送信率が上がりやすいです。

  • 費用の不安:目安/考え方/追加費用が出る条件
  • 押し売りの不安:相談だけOK、営業連絡の方針
  • 手間の不安:入力は〇分、必要情報はこれだけ

例(文章の型)

  • 「相談だけでもOK」
  • 「状況を伺って、最適な進め方をご提案します」
  • 「入力は約1分、未確定でも大丈夫です」

4) フォームは短く、質問は整理して後で聞く

初心者が見落としがちですが、フォームが長いと一気に離脱します。

  • 必須項目は最小限(例:名前/連絡先/相談内容)
  • 予算や納期が未定でも送れる設計にする
  • 詳細ヒアリングは「送信後」または「初回打ち合わせ」でOK

📌チェック:
「このフォーム、自分が初見で入力したら面倒じゃないか?」を想像すると改善点が見つかります。

STEP3|サイトの型を決める(中小企業でよくある5タイプ)

まず結論から言うと、サイトの型は「見た目の好み」ではなく、目的(問い合わせ・信頼・採用・短期施策・中長期SEO)に合わせて選ぶのが正解です。

また、5タイプは“別物”というより、組み合わせ可能です。
ただし初心者は最初から全部を同時にやると破綻しやすいので、まずは 主軸の型を1つ決めるのがおすすめです。

コーポレートサイト(会社の信頼・存在証明)

向いているケース

  • まず「この会社は実在する/安心できる」を整えたい
  • 取引先や紹介の最終確認で見られることが多い
  • 採用や問い合わせの“土台”を作りたい

最低限そろえるページ(まずはこれでOK)

  • 会社概要(所在地・連絡先・代表・沿革など)
  • 事業内容(何をしている会社かを1ページで)
  • お問い合わせ(フォーム・電話・営業時間)
  • プライバシーポリシー(信頼性の最低ライン)

成果が出やすいポイント

  • トップで「誰の何を解決する会社か」を1文で言い切る
  • 会社情報は“長文”より、確認したい項目がすぐ見つかる構造にする
  • 可能なら実績・事例を薄くでも入れる(1件でも効果あり)

落とし穴

  • 会社紹介だけで終わり、サービスの判断材料が不足する
  • お知らせが止まる(放置感が出る)
    → 対策:更新が難しければ「お知らせ」を無理に目立たせない設計にする

サービスサイト(事業・商材ごとの訴求に強い)

向いているケース

  • 問い合わせを増やしたい(比較検討の場で勝ちたい)
  • 複数のサービスがあり、情報が散らばっている
  • 「何を頼める会社か」が伝わりにくいと言われる

最低限そろえるページ(鉄板セット)

  • サービス詳細(課題→解決→提供内容→対象→強み)
  • 料金の考え方/目安(“一式”ではなく内訳の考え方)
  • 実績・事例(近いケースを優先)
  • よくある質問(問い合わせ前の不安を先回り)
  • お問い合わせ(主CTA)

成果が出やすいポイント

  • 競合比較で見られるのは「違い」と「根拠」
    • 例:対応範囲、体制、納期、進め方、実績の近さ
  • 1サービス=1ページで考えると整理しやすい(混ぜない)

落とし穴

  • トップがパンフレット化して“決め手”がない
    → 対策:事例とFAQを先に作ると説得力が一気に上がります

採用サイト(応募の質と量を上げる)

向いているケース

  • 応募が来ない/来てもミスマッチが多い
  • 採用媒体だけでは魅力が伝わらない
  • 会社の雰囲気や働き方を“言語化”したい

最低限そろえるページ

  • 仕事内容(1日の流れ、求める人物像)
  • 働く環境(制度・福利厚生・評価・教育)
  • 社員紹介・カルチャー(写真があると強い)
  • 募集要項(条件を明確に)
  • 選考フロー/よくある質問
  • 応募導線(応募フォーム・連絡手段)

成果が出やすいポイント

  • 応募者が知りたいのは「待遇」だけでなく、現実の働き方
  • “良い面だけ”より、仕事の大変さ・向き不向きも書くとミスマッチが減る
  • 応募前の不安をFAQで潰す(例:残業、研修、評価、配属)

落とし穴

  • コーポレートサイトの片隅に募集要項だけ置いて終わる
    → 対策:採用は専用導線を作った方が成果が出やすいです

LP(広告・短期施策向き)

LP(ランディングページ)は、1ページで “今すぐ行動” を促すのが得意です。

向いているケース

  • 広告を回す(検索広告・SNS広告など)
  • 期間限定のキャンペーンやイベント
  • サービスが単一で、訴求がシンプル

LPの基本構造(初心者向けの型)

  • 冒頭:結論(誰の何をどう解決するか)
  • 次に:強み(選ばれる理由)
  • 根拠:実績・事例・お客様の声・数字(出せる範囲で)
  • 不安解消:料金目安・FAQ・保証・流れ
  • CTA:申込/相談(フォームは短く)

成果が出やすいポイント

  • CTAは複数置くが、内容はブレさせない(主CTAは1つ)
  • 広告を使うなら、表示速度・スマホの操作性は最優先

落とし穴

  • LPだけ作って、会社情報や裏付けが薄い
    → 対策:最低でも「会社概要」「プライバシーポリシー」「問い合わせ窓口」にすぐ行けるようにする

オウンドメディア(中長期のSEO資産)

検索からの流入を増やし、見込み客との接点を作る「記事・コラム中心」の型です。
中小企業にとっては、うまく回ると 広告費を抑えながら問い合わせを増やす資産になります。

向いているケース

  • 検索で見つけてもらいたい(中長期で集客したい)
  • 専門性があり、解説できるテーマがある
  • 継続して更新できる体制がある(最重要)

最低限そろえる要素

  • 記事一覧(カテゴリ設計:悩み別・サービス別)
  • 記事テンプレ(結論→理由→具体例→注意点)
  • 監修・執筆者情報(誰が書いているか)
  • 関連記事・内部リンク(次に読む導線)
  • 記事からのCTA(相談、資料DL、問い合わせ)

成果が出やすいポイント

  • 記事は「読まれる」だけでは弱いので、サービスページへつなぐ導線が必須
  • “網羅記事を1本”より、小さくても役立つ記事を積み上げる方が続きやすい

落とし穴

  • 更新が止まる(資産化しない)
    → 対策:まず月1本でも回るテーマ・体制を前提に設計する

どの型を選ぶべきか迷ったときの早見表

スクロールできます
いま最優先の目的まず選ぶ型相性の良い組み合わせ
信頼を整えたいコーポレートサイト+サービスサイト(問い合わせ強化)
問い合わせを増やしたいサービスサイト+LP(広告)/+事例・FAQ強化
採用を強化したい採用サイト+コーポレート(信頼の土台)
短期で成果が欲しいLP+コーポレート(裏付け)
中長期で集客したいオウンドメディア+サービスサイト(受け皿)

初心者におすすめの“現実的な第一歩”

  • 多くの中小企業は、まず 「コーポレート+サービス(主要1つ)」 が最短で失敗しにくいです。
  • 余力が出たら、採用やメディアを段階的に足していくイメージが安全です。

STEP4|必要ページの“最小構成”と“追加判断”の考え方

ホームページは「ページ数が多いほど良い」わけではありません。
中小企業の場合、最初は “最小構成で公開 → 必要に応じて追加” がいちばん失敗しにくい進め方です。

ポイントは2つだけです。

  • 最小構成で「伝わる・連絡できる」状態を作る
  • 追加は 目的に直結するものだけ を優先する

最小構成:会社情報/事業・サービス/問い合わせ(まずはここから)

まずはこの3ページで「検討に必要な情報」と「次の行動」が成立します。
初心者でも作りやすいように、各ページの“最低限”をテンプレ化しておきます。

1) 会社情報ページで最低限入れるもの

会社情報は“長文”より、確認したい項目がすぐ見つかることが大事です。

  • 会社名(正式名称)
  • 所在地(拠点が複数なら一覧)
  • 電話番号・メール・営業時間
  • 代表者名
  • 事業内容(短くてOK)
  • 許認可・資格(該当する場合)
  • 対応エリア(地域商圏なら特に重要)
  • (可能なら)沿革・主要取引先・加盟団体など

コツ

  • 会社情報は「信頼の土台」。迷ったら 具体性(住所・窓口・実態) を優先します。
  • 名刺交換後や比較検討の最終段階で見られやすいので、更新が止まると不安材料になります。

2) 事業・サービスページで最低限入れるもの

ここが弱いと「結局何を頼める会社なのか」が伝わらず、問い合わせが増えません。

  • 誰の、どんな課題を解決するか(対象を明確に)
  • 提供内容(箇条書きで分かるように)
  • 進め方(相談→提案→実施→納品 など)
  • 料金の考え方(目安 or 見積りの前提だけでも)
  • よくある相談例(3つ程度でOK)
  • 不安を消す情報(納期の目安、対応範囲、体制など)

コツ

  • 1ページに詰め込みすぎず、主要サービスが複数あるなら「サービスごとにページを分ける」方が読みやすいです。
  • “強み”は主張より根拠。できる範囲で 事例・実績・工程 を添えると説得力が上がります。

3) 問い合わせページで最低限入れるもの

問い合わせ導線は「丁寧」より “迷わず送れる” が正解です。

  • 連絡手段(フォーム/電話/メール)を整理して提示
  • 入力項目は最小限(名前・連絡先・相談内容が中心)
  • 返信目安(例:◯営業日以内)
  • 相談の範囲(見積だけOK/相談だけOK など)
  • 個人情報の取り扱いへのリンク(プライバシーポリシー等)

コツ

  • フォームが長いほど離脱しやすいので、詳細確認は「送信後」に回してOKです。
  • 「押し売りしません」「相談だけでもOK」など、安心文言を短く添えると送信率が上がりやすいです。

信頼を高める追加:実績・事例/よくある質問/アクセス/代表メッセージ

最小構成の次に追加するなら、信頼の根拠を増やすページが効果的です。
この4つは「問い合わせ前の不安」を減らしやすく、成果に直結しやすいです。

実績・事例ページ

事例は“件数”より 近いケース が効きます。守秘義務があっても作れます。

  • 課題:どんな状況だったか
  • 提案:どう考えて何をしたか
  • 実施:どんな手順で進めたか
  • 結果:変化(数値が無理なら定性的でもOK)
  • 再現ポイント:どんな会社に向くか

作りやすい小技

  • 「業種×課題」で分類すると探しやすい
  • まずは1件でも掲載し、運用で積み上げる

よくある質問(FAQ)ページ

FAQは“問い合わせを減らす”だけでなく、問い合わせを増やすのにも効きます。
理由は、迷っている人の背中を押せるからです。

  • 料金の考え方(追加費用が出る条件など)
  • 納期の目安
  • 対応範囲(地域、業種、規模)
  • 依頼前に準備するもの
  • 相談だけでも可能か

アクセスページ

地図があるだけでなく、来訪・連絡の不安を減らす情報があると強いです。

  • 住所(建物名まで)
  • 最寄り駅・駐車場・目印
  • 営業時間
  • 来社の要否(オンライン可など)

代表メッセージページ

“想い”だけだと弱いので、判断材料を混ぜるのがコツです。

  • どんな課題を解決したい会社か
  • どんなお客様に向くか/向かないか
  • 仕事の進め方・約束(品質、対応、方針)
  • 代表の経歴(関連する範囲で)

目的別の追加:採用ページ/お知らせ/コラム/資料ダウンロード

追加ページは「作りたい」ではなく、目的に直結するかで判断します。
それぞれ“向いている条件”が違います。

採用ページ

向いている:採用を本気で強化したい/ミスマッチを減らしたい

  • 仕事内容(1日の流れ、求める人物像)
  • 働く環境(制度、評価、教育)
  • 選考フロー、FAQ
  • 応募導線(簡単に応募できる)

お知らせ

向いている:更新が回る体制がある/信頼維持が重要

  • 月1回でも更新できるなら価値が出やすい
  • 更新できないなら、トップで目立たせすぎない設計も選択肢です

コラム(ブログ)

向いている:中長期で検索流入を増やしたい/継続できる

  • 記事は「読まれる」だけだと弱いので、サービスへの導線設計が必須
  • 無理に毎週更新より、月1本でも継続の方が強いです

資料ダウンロード

向いている:BtoBで比較検討が長い/営業効率化をしたい

  • 例:サービス資料、料金表の考え方、導入事例集、チェックリスト
  • ダウンロード後の導線(相談予約など)まで決めておく

増やしすぎの弊害:更新できないページは“逆効果”になり得る

ページを増やすほど、運用負担も増えます。更新が止まると、次のような逆効果が出やすいです。

  • 情報が古い(価格・サービス・採用条件など)
  • ページごとに言っていることが違う(信頼が落ちる)
  • 「放置感」が出て、問い合わせや応募が減る

目安としては、まず“更新できる数だけ作る”が安全です。
増やすのは、運用が回ってからで遅くありません。

運用できるページ数を決めるチェック

「ページを作る前に」次の3点を確認すると、更新停止を防ぎやすいです。

  • 月に何時間、更新に使えるか(例:月2時間でもOK)
  • 更新する材料は集まるか(事例・写真・FAQネタなど)
  • 誰が最終確認するか(承認が詰まると止まる)

簡易の判断表(迷ったらこの基準でOK)

スクロールできます
状態作るページの方針
更新時間がほぼ取れない最小構成+必要な信頼ページだけ(事例/FAQ中心)
月1回なら更新できるお知らせ or 事例を定期更新して信頼を積む
継続更新できる体制があるコラムや資料DLなど中長期施策も追加
更新担当・頻度・承認フロー(社内ルール)を先に作る

運用を回すコツは「立派なルール」ではなく、止まらない最小ルールです。

  • 更新担当:1名決める(兼任でOK)
  • 更新頻度:月1回など、現実的な回数で固定
  • 承認フロー:
    • だれが確認するか
    • 何を確認するか(事実関係・表現・数値など)
    • 何日以内に返すか(期限がないと止まりやすい)

おすすめの最小運用セット(初心者向け)

  • 月1回:事例 or FAQを1つ追加
  • 月1回:問い合わせフォーム・リンク切れチェック
  • 四半期:サービス内容・会社情報の見直し

これだけでも「放置サイト」になりにくく、信頼を積み上げやすいです。

STEP5|中小企業のE-E-A-Tを“サイト上で証明”するコンテンツ設計

E-E-A-Tは「うちの会社は信頼できます」と主張するものではなく、訪問者が判断できるように証拠を置く設計です。
中小企業のホームページでは特に、次の2つが効きます。

  • 情報が“具体的”で“確認しやすい”(実在性・透明性)
  • 経験・実績・工程が“見える”(専門性・信頼性)

以下、ページに落とし込める形で整理します。

会社の実在性・透明性:会社概要の必須項目(所在地・代表・沿革など)

会社概要は「立派な文章」より、確認したい情報がすぐ見つかることが重要です。
訪問者が不安になるのは、だいたい次のようなときです。

  • 会社の所在地や連絡先が分かりづらい
  • 誰が責任者なのか見えない
  • 事業内容が抽象的で、実態が想像できない

そこで、会社概要はチェックリスト形式で作ると失敗しにくいです。

会社概要に入れる必須項目(まずはここだけでOK)

  • 会社名(正式名称)
  • 所在地(本社/拠点があるなら一覧)
  • 電話番号・メール・営業時間
  • 代表者名(責任者が分かる形で)
  • 事業内容(箇条書きで具体的に)
  • 設立年(または創業年)
  • 対応エリア(地域商圏なら明記)
  • (該当する場合)許認可・資格・加盟団体
  • (可能なら)沿革、主要取引実績の“カテゴリ”だけ(例:製造業/建設業など)

透明性を上げる小ワザ(中小企業に効きやすい)

  • 代表やスタッフの顔写真(スマホ撮影でもOK。清潔感が大事)
  • 事務所・店舗・工場など“実在が伝わる写真”
  • 相談窓口を明確に(「誰が返信するか」が分かると安心されやすい)
  • 「対応できない範囲」も書く(誠実さが伝わりやすい)

補足(できれば)
トップページに企業情報を分かりやすく伝える目的で、Organization系の構造化データを整えるのも選択肢です(無理にやらなくてもOK)。

専門性:解決できる課題を具体化し、根拠(実績・データ・プロセス)を示す

専門性は「専門です」と言うより、“何が解けるか”が具体的なほど伝わります。
初心者がやりやすいのは、サービス説明を次の順で作ることです。

専門性が伝わるサービス説明の型

  1. 対象:どんな人(会社)向けか
  2. 課題:よくある悩みを具体例で
  3. 解決:何をどうやって解決するか
  4. 根拠:実績・工程・体制・データ
  5. 判断材料:料金の考え方、納期目安、必要な準備
  6. 次の一手:相談・見積・資料DLなど

ここで重要なのが、根拠を「実績の羅列」にしないことです。
中小企業の強みは、現場の経験を“工程”として言語化できる点にあります。

根拠として強いもの(出せる範囲でOK)

  • 実績:事例(数字が出せないなら“変化”でもOK)
  • データ:作業時間短縮、問い合わせ増、応募増など(概算や範囲でも可)
  • プロセス:どう進めるか(手順がある=再現性がある)
  • 体制:担当者・チェック体制・連絡頻度
  • 方針:品質基準(例:公開前チェック項目がある)

“経験(Experience)”を見せると強い例

  • 現場でよくある失敗と、その回避策(自社の経験ベース)
  • お客様から多い相談トップ3(一次情報)
  • 作業の裏側(簡単な流れ・写真・チェック項目)

権威性:資格・認証・受賞・メディア掲載・取引実績の見せ方

権威性は「盛る」と逆効果になりやすいので、検証可能な形で見せるのが鉄則です。

権威性の出し方(安全で強い順)

  • 公的資格・許認可(番号や正式名称を明記)
  • 業界団体への加盟(正式名称)
  • 受賞歴(受賞名・年)
  • メディア掲載(媒体名・年)
  • 取引実績(社名が出せないなら“業界カテゴリ”で)

見せ方のコツ

  • バッジを並べるだけでなく、「それが何を意味するか」を1行で添える
    例:
    • 何の分野の資格か
    • どんな基準で認証されるのか
  • 実績は“数”より“近い事例”
    例:製造業の採用、建設業の問い合わせ、士業の信頼設計…など

注意点

  • 関係の薄い資格を大量に並べない(逆に薄く見える)
  • “取引先多数”のような曖昧表現より、確認できる形を優先する

信頼性:プライバシーポリシー/問い合わせ導線/更新日・監修情報

信頼性は「安心して連絡できるか」「情報が最新か」で決まります。
ここは中小企業でもすぐ改善でき、しかも効果が出やすい領域です。

最低限入れておきたい信頼要素

  • プライバシーポリシー(フォームがあるなら必須級)
  • 問い合わせ導線(電話・フォーム・営業時間が明確)
  • 返信目安(例:◯営業日以内)
  • 更新日(少なくとも主要ページ:サービス・料金・採用)
  • 監修・責任者情報(誰が内容に責任を持つか)

初心者におすすめの“1行ルール”

  • 主要ページの末尾に、次のどれかを置く
    • 「最終更新:YYYY年MM月」
    • 「監修:役職・氏名(担当領域)」
    • 「内容に関する問い合わせ窓口」

問い合わせ前の不安を減らす一言(CTA直前に効く)

  • 相談だけでもOK
  • 無理な営業はしません
  • 入力は約1分(未確定でも大丈夫)

事例コンテンツのテンプレ(守秘義務があっても作れる)

事例はE-E-A-Tの“総合点”を上げる最強カードですが、社名や数字が出せないことも多いです。
その場合は、匿名化+工程重視で作れます。

守秘義務があるときの工夫

  • 社名 → 「関東の製造業(従業員30〜50名)」のように範囲で表現
  • 金額 → 「〜万円台」「月あたり〜時間削減」など幅で表現
  • 写真 → 現場が特定されない角度、またはイメージ図で代替
  • 成果 → 数字が無理なら「問い合わせの質が上がった」など定性でもOK(ただし具体例を添える)
課題→提案→実行→結果→再現ポイント

そのまま使えるテンプレです(コピペして埋めるだけで完成します)。

  • 課題:
    • 例)問い合わせが来ない/比較で負ける/応募が集まらない
  • 提案:
    • 例)訴求の再設計、導線整理、ページ構成の見直し
  • 実行:
    • 例)どのページをどう改善したか(手順を箇条書き)
  • 結果:
    • 例)問い合わせ増、応募増、商談化率改善(定性でも可)
  • 再現ポイント:
    • 例)同じ業種・同じ課題の会社なら効果が出やすい条件

事例の最後に入れると強い一文

  • 「同じ悩みがある場合は、現状を確認して最短の改善案をご提案します」

STEP6|デザインとUI/UX:中小企業サイトで離脱を減らす基本

「デザインがきれい」だけでは成果に直結しません。
中小企業サイトで重要なのは、迷わない・読める・押せる・速いの4つです。✨
ここを押さえると、問い合わせや応募の“手前”で起きる離脱を大きく減らせます。

迷わせないナビ・ページ構造(最短で答えに到達させる)

訪問者は基本的に「読む」のではなく、探しています
だからUI/UXの最優先は、知りたい答えに最短で到達させることです。

まず決めるべきは“入口”の3つだけ

  • 何をしている会社か(提供内容の要約)
  • 自分に関係あるか(対象・対応エリア・向いている人)
  • 次に何をすればいいか(問い合わせ/資料/電話など)

ナビ設計のコツ(初心者でも再現しやすい)

  • グローバルメニューは 5〜7項目程度に絞る(迷いを減らす)
  • 「会社情報」「サービス」「実績・事例」「料金の考え方」「FAQ」「問い合わせ」など、検討の順番で並べる
  • “同じ意味のページ”を作らない
    • 例:「サービス紹介」と「事業内容」が重複すると、読者も検索エンジンも混乱しやすい

ページ内の迷いを減らす小ワザ

  • 冒頭に「このページで分かること」を3行以内で置く
  • 見出しは「問い→答え」になる言い方にする
    • 例:×「当社の特徴」→ ○「なぜ当社が選ばれるのか」
  • 関連ページへの導線は“次に読みたい順”に置く(関連記事が増えるほど強い)

読みやすさ:余白・配色・フォントの統一

読みやすさは“センス”より統一感で決まります。
特に中小企業サイトは情報量が多いので、余白とルールが効きます。

統一するだけで読みやすくなる3点セット

  • フォント:本文・見出しで種類を増やさない(多くても2種類まで)
  • 文字サイズ:本文は小さすぎない(目安:スマホで無理なく読める大きさ)
  • 行間:詰めすぎない(読み疲れが減る)

余白の作り方(簡単に効く)

  • 1つの段落は 3〜4行で区切る(長文を避ける)
  • 箇条書きの前後に1行空ける(“情報の塊”を見せる)
  • 重要ポイントは 太字で数個だけ強調(強調しすぎると逆効果)

配色の注意(信頼感に直結)

  • 背景と文字のコントラストが弱いと、読みにくく離脱しやすいです
  • 特に本文は「薄いグレー文字 × 白背景」を避けるのが無難です
  • コントラストは基準(例:4.5:1)を意識すると安心です ✅

スマホ前提:指で押しやすいボタン、視認性、レスポンシブ

中小企業サイトはスマホ流入が多い前提で、“押しにくい”だけで機会損失になります。
スマホUIで大事なのは、見た目より 操作のしやすさです。

押しやすさの基本

  • ボタン・リンクは タップ領域を十分に確保する(目安:48×48dp相当)
  • ボタン同士を近づけすぎない(誤タップ防止)
  • 電話番号はタップで発信できるようにする(telリンク)

視認性の基本

  • 重要な情報(料金の考え方、対応範囲、実績、問い合わせ)は、スマホでスクロールしても見失わない配置にする
  • 表は横スクロールになりがちなので、スマホでは
    • 行を減らす
    • カード型に分割する
    • 要点だけ先に書く
      などの工夫が有効です

レスポンシブで崩れやすいポイント(要チェック)

  • 見出しが2行以上になって読みにくい
  • 画像が大きすぎて本文が押し下げられる
  • フォームの入力欄が小さくて打ちづらい

表示速度:画像最適化・不要スクリプト削減(体感品質=信用)

サイトが遅いと、訪問者は「この会社、大丈夫かな?」と感じやすくなります。
速度改善は、SEOというより“信用の基礎工事”として効きます。

まず押さえるべき指標(難しく考えなくてOK)

  • ページの表示が遅い(読み込み)
  • 操作に反応しない(もたつき)
  • 画面がガタつく(レイアウトがズレる)

この3つを代表的に測る指標として、LCP / INP / CLS などが使われます。

初心者が今日からできる速度改善(効果が出やすい順)

  1. 画像を軽くする(最優先)📷
    • 実寸より大きい画像を置かない
    • 可能なら WebP/AVIF などの軽量形式も検討
    • “見えない場所の画像”は遅延読み込み(lazy load)を活用
  2. 外部の埋め込みを減らす
    • 使っていないタグ(計測、チャット、ウィジェット)を整理
  3. 不要なアニメーションや重い装飾を控える
    • 見た目より「速さ・読みやすさ」の方が成果につながりやすいです
  4. まずは“主要ページだけ”改善する
    • トップ/サービス/事例/問い合わせだけでも改善すると体感が変わります

判断に迷ったときのルール

  • その機能は「問い合わせ(応募)を増やす」ことに直接効く?
    • 効かないなら削る(または後回し)
  • 画像は「見せたい理由」が明確?
    • ただの装飾なら減らす

フォーム最適化(項目数・必須設計・離脱対策)

フォームは“最後の関門”です。
ここが弱いと、どれだけ良いサイトでも成果が落ちます。

まずは最小項目にする(おすすめ構成)

  • お名前
  • 連絡先(メール or 電話どちらかを必須、両方必須にしない)
  • 相談内容(自由記述)
  • (任意)会社名、希望時期、予算感 など

必須設計の考え方

  • 「今わからない情報」を必須にしない
    • 例:予算や納期が未確定でも送れるようにする
  • 詳細は送信後にヒアリングすればOK(離脱を防げます)

離脱を減らす“地味に効く”改善

  • エラーはその場で分かる(どこがダメか明確に)
  • 入力例を表示する(例:電話番号の形式)
  • スマホのキーボード最適化(メール欄、電話欄など)
  • 送信前に安心材料を置く
    • 返信目安(例:1〜2営業日以内)
    • 相談だけでもOK
    • 無理な営業はしない方針(必要なら明記)

公開前チェック(これだけやれば事故が減る)

  • ✅ スマホで入力して送信できる
  • ✅ 自動返信メールが届く(迷惑メールも確認)
  • ✅ 担当者に通知が届く
  • ✅ 送信後に何が起きるか分かる(完了画面の案内)

STEP7|SEO設計:中小企業がまずやるべき「土台づくり」

SEOは「裏技」より、探している人に最短で答えを届ける設計がすべてです。
中小企業のSEOは特に、次の順番で整えると失敗しにくいです。

  1. どんな検索で見つけたいか(キーワード設計)
  2. その受け皿をどう作るか(サイト構造)
  3. 1ページの完成度を上げる(ページ品質)
  4. 数字で改善する(計測)
  5. 地域商圏なら地図面も固める(MEO)

キーワード設計:サービス×地域×課題(検索意図でページを分ける)

初心者が最初にやるべきは、「狙う検索=ページの役割」を1対1に近づけることです。
1ページに何でも詰め込むと、検索意図が混ざって弱くなります。

中小企業で強い“3点セット”

  • サービス:何を提供するか
  • 地域:どこで提供するか(必要な場合)
  • 課題:何に困って検索するか

たとえば(例)

  • 「〇〇(サービス) 東京(地域) 料金(課題)」
  • 「〇〇(サービス) 大阪(地域) 比較(課題)」
  • 「〇〇(サービス) 依頼(課題)」※地域なしの場合も多い

ページ分けの考え方(テンプレ)

  • 比較・検討系 → サービス詳細/料金の考え方/事例
  • 不安解消系 → FAQ/選び方/失敗例
  • 行動系 → 問い合わせ/相談予約/資料DL

キーワードを“ページ設計”に落とす表(そのまま使えます)

スクロールできます
検索意図(ユーザーの状態)例の検索作るページそのページでのゴール
まだ迷っている(情報収集)〇〇 とは / メリットコラム・解説信頼獲得→次ページへ
比べている(検討中)〇〇 比較 / 相場比較・料金の考え方事例・FAQで不安解消
ほぼ決めている(行動直前)〇〇 依頼 / 見積問い合わせ・相談送信・電話タップ

初心者がやりがちな失敗

  • 「地域×サービス」のページを大量に作って、内容が薄くなる
  • 1ページで「料金」「比較」「事例」「会社情報」全部をやろうとして散る

対策(薄さ回避のルール)

  • 地域ページを作るなら、最低でも
    • 対応範囲の理由(なぜその地域に強いか)
    • 近い事例(匿名でもOK)
    • 訪問/オンライン対応、納期目安
      を入れて“同じ文章の量産”を避ける

サイト構造:カテゴリ設計・内部リンク・重要ページの優先順位

SEOの土台は「サイト全体の整理」です。
検索エンジンにも人にも、どのページが重要かが伝わる構造にします。

まず決める“重要ページ”の序列

  • 最重要:サービス(売りたいページ)+問い合わせ
  • 次点:事例/料金の考え方/FAQ(判断材料)
  • 育てる:コラム(中長期の入口)

ここが決まると、内部リンクの設計が迷いません。

カテゴリ設計のコツ(迷わない形)

  • コラムは「サービスごと」か「課題ごと」で分類
    • 例:課題別(集客/採用/業務効率)
    • 例:サービス別(制作/運用/改善)
  • 1記事1テーマ(混ぜない)
  • どの記事も、最終的に“関連するサービスページ”へ自然に案内する

内部リンクでやるべきこと(最小セット)

  • コラム → 関連するサービスページへ(受け皿へ流す)
  • サービスページ → 事例・FAQへ(不安を消す)
  • 事例 → 同じ課題のサービスへ(背中を押す)

アンカーテキスト(リンク文字)の簡単ルール

  • 「こちら」ではなく、内容が分かる言葉にする
    • 例:× こちら → ○ 料金の考え方/制作の流れ/導入事例

重要ページの優先順位を上げる“見せ方”

  • ヘッダー(上部メニュー)に重要ページを置く
  • フッター(下部)に会社情報・問い合わせ・主要サービスを固定
  • トップから重要ページへ、最短2クリック以内を目安にする

ページ品質:タイトル/見出し/要約/FAQで“答えが早い”ページにする

中小企業サイトは、長文で説得するより、答えを早く出して根拠を添える方が強いです。
ページ品質は、次の4点を整えると改善しやすいです。

1) タイトルは「検索語+結論(何が分かるか)」

  • 検索語を自然に含める
  • 読むメリットが一瞬で分かる
  • 盛りすぎない(誤解を招くと逆効果)

例(型)

  • 「〇〇(サービス)|費用目安・流れ・よくある質問」
  • 「〇〇(地域)で〇〇するなら|選び方と失敗しないポイント」

2) 見出しは「問い→答え」の順にする

  • × 当社の特徴
  • ○ なぜ当社が選ばれるのか
  • ○ 料金は何で決まるのか
  • ○ 依頼前に準備すべきものは何か

3) 冒頭の要約で“読む価値”を確定させる

ページ冒頭に、3〜5行でOKなので要約を置きます。

  • このページで分かること(箇条書き3つ)
  • 向いている人/向いていない人
  • すぐ押せる次の行動(相談・見積など)

これだけで「戻る」人が減りやすいです。

4) FAQは“検索される不安”を先回りして潰す

FAQはSEOだけでなく、問い合わせ率に効きます。
おすすめは「料金・納期・範囲・体制」の4カテゴリです。

  • 料金:追加費用が発生する条件は?
  • 納期:どれくらいかかる?急ぎは可能?
  • 範囲:どこまで対応?地域・業種・規模は?
  • 体制:誰が担当?連絡頻度は?公開後は?

計測:GA4・Search Consoleで改善点を特定する

SEOは「やりっぱなし」が一番もったいないです。
計測は難しく考えず、最低限の“4つの数字”だけ見れば改善できます。

Search Console(検索の入り口)で見る4つ

  • 表示回数:そもそも見つかっているか
  • クリック数:来ているか
  • 平均掲載順位:どのあたりにいるか
  • CTR:タイトルや要約が刺さっているか

GA4(サイト内の行動)で見る4つ

  • どのページが読まれているか
  • どこで離脱しているか
  • 重要行動(問い合わせ、電話タップ、資料DL)が起きているか
  • 流入元(検索、広告、SNS、参照など)

初心者向け:改善の回し方(毎月30分でOK)

  1. Search Consoleで「表示は多いのにクリックが少ない」ページを探す
  2. そのページのタイトル・冒頭要約・見出しを改善する
  3. GA4で「読まれているのに問い合わせにつながらない」ページを探す
  4. CTA位置、事例リンク、FAQ追加で“次の一手”を作る

計測でよくある落とし穴

  • 何でもイベント化して数字が増え、何が重要か分からなくなる
    → 対策:キーイベント(重要行動)は3〜5個に絞る(例:フォーム送信、電話クリック、資料DL)

ローカル商圏なら:Googleビジネスプロフィール(MEO)も同時に整える

地域で探される業種は、SEOと同時にMEO(地図面)を整えると成果が出やすいです。
ここは広告費ゼロでも効きやすい“土台”なので、後回しにしないのがポイントです。

まず整えるべき項目(最小セット)

  • 店名・カテゴリ(実態に合うもの)
  • 住所・電話・営業時間(最新か)
  • サービス内容(簡潔で具体的)
  • 写真(外観・内観・スタッフ・作業風景など)
  • 口コミ対応(返信だけでも信頼が上がる)

ホームページと連動させるコツ

  • サイト側の会社情報(名称・住所・電話)と表記を揃える
  • 地域ページがあるなら、プロフィールから該当ページへつなぐ
  • 「対応エリア」「来店/訪問/オンライン」など、判断材料を同じ基準で書く

STEP8|技術選定:WordPress・ノーコード・フルスクラッチの判断軸

技術選定は「流行」ではなく、運用できるかで決めるのが正解です。
中小企業サイトは、作った後に「更新・保守・改善」を回せるかどうかで成果が分かれます。

まずは次の考え方で整理すると迷いません。

  • WordPress:自由度と拡張性のバランス型(運用をちゃんと回せるなら強い)
  • ノーコード:最短公開・運用のしやすさ重視(社内で触る前提なら相性◎)
  • フルスクラッチ:要件が特殊・システム連携が重い場合の最終手段(費用も運用も重い)

更新頻度と社内体制で選ぶ(運用できる仕組みが正解)

同じ「ホームページ」でも、更新頻度と体制で最適解が変わります。
初心者はまず、“誰が・月に何回・何を更新するか”を決めてから選ぶのが安全です。

ざっくり早見表(迷ったらここから)

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状況いちばん事故が少ない選択
更新担当がいない/年に数回しか触れないノーコード(保守負担が軽い) or 更新を前提にしない構成
月1回くらいは更新できる(お知らせ・事例)WordPress / ノーコード どちらも可(体制と機能で決める)
週1以上でコラムや事例を増やしたいWordPress(編集・SEO運用を回しやすい)
会員・予約・決済・基幹連携など要件が重いフルスクラッチ(または専用SaaS+サイト分離)

実務でズレが出やすいポイント

  • 「担当者が辞めたら誰も触れない」→ 更新不能で放置化
  • 「外注にしか更新できない」→ 小さな改善が遅れて機会損失
  • 「機能を盛りすぎる」→ 保守対象が増えて事故率が上がる

結論:運用が回る“最小の仕組み”を選ぶのが勝ちです。
見栄えや機能は、後から足せます。

必要機能チェック:お知らせ、事例、ブログ、検索、フォーム、会員など

技術選定は「何ができるか」ではなく、必要機能を“過不足なく”満たせるかで決めます。
下のチェックで、必要な機能だけに絞り込むと失敗しにくいです。

まずは必須機能(多くの中小企業で共通)

  • お知らせ(または更新情報)
  • 事例(実績の見せ場)
  • 問い合わせフォーム(+電話導線)
  • 画像・ファイル管理(会社案内PDFなど)
  • 管理画面の権限(編集できる人を分ける)

→ ここまでなら WordPress / ノーコードどちらでも成立することが多いです。

次に “目的があるなら” 追加する機能

  • ブログ(SEOで伸ばしたい)
  • サイト内検索(ページ数が多い)
  • 資料ダウンロード(BtoBの検討が長い)
  • 多言語(海外対応)
  • 採用応募フォーム(採用強化)

→ ここからは「運用のしやすさ」の差が出やすいので、体制に合わせます。

判断が分かれやすい“重い機能”(要注意)

  • 会員登録/ログイン
  • 予約(空き枠管理・通知・キャンセル)
  • 決済(サブスク含む)
  • 顧客管理(CRM連携)
  • 基幹システム連携(在庫・受注・会計など)

これらは、サイトに全部載せるほど運用・保守・セキュリティが重くなります。
初心者におすすめの方針は次のどちらかです。

  • 分離方針:サイトは説明と導線に徹し、予約・決済は専用サービスへ
  • 要件固定方針:フルスクラッチで“必要最小限”を堅牢に作る

WordPress / ノーコード / フルスクラッチの向き不向き(機能目線)

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観点WordPressノーコードフルスクラッチ
お知らせ・事例の更新◯(実装次第)
ブログ運用(SEO)◯(サービス依存)◯(実装次第)
フォーム◎(拡張可)◎(簡単)◎(自由)
会員・予約・決済◯(プラグイン次第)◯(連携次第)◎(要件通り)
保守の軽さ◯(運用次第)△(運用設計が必須)
変更の自由度△(制約あり)

セキュリティと保守:SSL、バックアップ、アップデート、権限管理

中小企業サイトのセキュリティは、難しいことより 「やるべき基本をやり続ける」ことが重要です。
特にWordPressは、運用をサボるとリスクが上がりやすいので、最初から“保守込み”で考えます。

SSL(HTTPS):まず必須の土台

  • いまはサイト全体を HTTPS(TLS) で運用するのが前提です
  • フォームがあるなら特に必須(通信の暗号化で情報を保護)

ポイント

  • SSL導入そのものより、「期限切れ」「混在コンテンツ」「リダイレクト不備」が事故原因になりがち
    → 公開後も定期チェックする運用が大事です。

バックアップ:最強の保険(でも“復元できるか”が本質)

バックアップは取っていても、復元できなければ意味がありません

最低限のルール(これだけでOK)

  • 頻度:更新があるなら自動で定期(例:毎日〜毎週)
  • 対象:ファイル+データベース両方
  • 保管:サーバー外にも保管(障害・改ざん対策)
  • 確認:年1回でもいいので「復元テスト」をする

アップデート:放置が最大リスク

特にWordPressは、コア/テーマ/プラグインの更新が増えるほど、放置時のリスクも増えます。

初心者向けの運用ルール

  • 小さな更新(セキュリティ・メンテ系)は早めに反映
  • 大きな更新(メジャー)は検証してから
  • 使っていないテーマ・プラグインは削除(“残しておく”が危険)

※ノーコードはこの手の更新負担が少ないのが強みです(提供側が面倒を見る範囲が広い)。

権限管理:最小権限で事故を防ぐ

社内で複数人が触るなら、権限を分けるだけで事故が激減します。

  • 管理者アカウントを増やしすぎない
  • 役割に応じて権限を分ける(編集者、投稿者など)
  • 共有IDをやめる(誰が何をしたか追えない)
  • 退職・異動時に権限を必ず見直す

原則は「最小権限(Least Privilege)」です。
できることを増やすより、やってはいけないことを防ぐ方が安全です。

STEP9|費用の考え方:相場より先に“何で金額が変わるか”を理解する

「ホームページ制作はいくら?」に答える前に、金額が動くポイントを押さえると、見積もり比較が一気にラクになります。
ここでは “中小企業が失敗しない費用の考え方” を、初心者向けに整理します。

価格を左右する要因:ページ数/原稿・撮影/機能/デザイン作り込み/CMS

制作費はざっくり言うと、「作る量 × こだわり × 仕組み化」で増減します。
見積もりがブレる代表要因はこの5つです。

  • ページ数(作業量)
    例:トップ+下層5ページ と、トップ+下層30ページでは工数が別物
    ※ページ=「デザイン」「コーディング」「原稿反映」「チェック」などが増える
  • 原稿・写真の有無(素材が揃っているか)
    • 原稿がない → ヒアリング→構成→ライティングが発生
    • 写真がない → 撮影・編集が発生(採用系は特に影響大)
  • 機能の重さ(裏側の実装が必要か)
    例:フォーム最適化/予約/検索/会員/多言語/EC/見積シミュレーター
    「ちょっと便利に」するだけで、裏側の実装・テストが増えます。
  • デザインの作り込み(テンプレか、設計から作るか)
    • テンプレ活用:短納期・低コスト
    • オリジナル設計:ブランド反映・成果に直結しやすいが高くなる
  • CMS(更新できる仕組み)をどこまで作るか
    WordPress等で「お知らせだけ更新」なのか、
    「事例・FAQ・ブログ・採用・資料DLまで運用」なのかで設計量が変わります。

コツ:先に「運用したいページ(更新したい場所)」を決めると、無駄なCMS化を避けられます。

サイト種類別の予算目安(コーポレート/LP/採用/EC/メディア)

目安はあくまでレンジです。
ただし「どのタイプに近いか」を当てると、予算感が現実的になります。

スクロールできます
種類小さく始める標準しっかり作る(成果重視)
コーポレート(会社の信頼)30〜100万円100〜300万円300万円〜
LP(1ページで獲得)10〜30万円30〜60万円60万円〜
採用サイト30〜80万円80〜150万円150万円〜
ECサイト無料〜100万円(ASP等)100〜500万円(構築方式次第)500万円〜(パッケージ/スクラッチ等)
オウンドメディア20〜100万円100〜300万円300万円〜(設計・運用含む)

読み方のポイント

  • 「安い=得」ではなく、目的に必要な要素が含まれているかが重要
  • ECだけは“構築方式”で別世界(ASP/クラウドEC/パッケージ/オープンソース/スクラッチ など)

見積で要注意:「一式」表記は分解して確認する

「一式」は比較ができず、後から揉めやすいです。
最低でもこの単位まで分解して確認すると、納得して選べます。

分解してほしい項目例

  • 企画・要件整理(目的/KPI、ターゲット整理)
  • 情報設計(サイトマップ、導線、ワイヤー)
  • デザイン(トップ/下層/パーツ設計)
  • 実装(コーディング、レスポンシブ、表示速度)
  • CMS(どのページを更新できるか、権限、下書き・承認)
  • 原稿・撮影(誰が用意するか、何回ヒアリングするか)
  • 計測(GA4・Search Console設定、イベント計測)
  • SEO土台(タイトル方針、構造化データ、内部リンク設計)
  • 公開作業(SSL、リダイレクト、旧サイト移行、動作検証)

質問テンプレ(そのまま使えます)

  • 「この金額に含まれない作業は何ですか?」
  • 「修正は何回まで、どこから追加費用ですか?」
  • 「納品物(ワイヤー/原稿/デザインデータ等)はどこまでもらえますか?」
  • 「公開後の軽微な修正は月◯回まで含まれますか?」

公開後コスト:ドメイン・サーバー・保守・更新・改善の月額感

ホームページは「作って終わり」ではなく、運用費が信用を支えます
最低限〜外注込みまで、ざっくりの目安を押さえましょう。

項目最低限(自社中心)外注を混ぜる場合
ドメイン年1,000〜5,000円程度同左
サーバー月500〜3,000円程度(小規模)同左〜要件次第
保守(更新・監視)0〜(社内対応)月5,000〜30,000円程度
軽微な修正(文言/画像差替え)社内対応月1〜5万円(内容次第)
改善(SEO/導線/LP改善)社内で小さく月数万円〜(施策量次第)

運用コストで差がつくポイント

  • セキュリティ更新(CMS/プラグイン)を止めない
  • 「お知らせ」だけでも定期更新すると信頼が上がる
  • アクセス解析 → 改善の打ち手が見える(放置しない)

補助金・助成金を検討するなら(対象範囲と注意点の整理)

補助金は便利ですが、「何でも出る」わけではないので要点だけ整理します。

よく名前が挙がる制度の現実

  • IT導入補助金:原則として ホームページ制作は補助対象外(FAQ等で明記されています)
  • 小規模事業者持続化補助金:経費区分に ウェブサイト関連費があり、条件付きで対象
    • ただし ウェブサイト関連費は上限が設定される(例:交付申請額の1/4、上限50万円などのルールが公募要領に記載)
    • 一定額以上のサイト制作は「処分制限財産」扱いになる可能性など、運用ルールもあります

失敗しない進め方(最低限)

  1. まず「補助金でやりたいこと」を 制作ではなく目的(販路開拓等)で言語化
  2. 公募要領で 対象経費・上限・比率・証憑ルールを確認
  3. 書類作成・実施・報告まで含めて、社内の担当者を決める(ここが最大のボトルネック)

STEP10|制作会社の選び方:比較で見るべきチェック項目

制作会社選びで失敗しやすいのは、「見た目が良い/安い/有名」だけで決めてしまうことです。
中小企業サイトで本当に大事なのは、目的達成までの設計力と、公開後に改善が回る体制です。

以下のチェック項目を押さえると、初心者でも“外しにくい比較”ができます。

同業種の実績と“成果の説明”ができるか

「同業種の実績があります」だけだと判断できません。
見るべきは 成果が出た理由を、再現可能な形で説明できるかです。

確認したいポイント(質問例つき)

  • 事例が“似た条件”か
    • 業種だけでなく、商材の単価/検討期間/地域性/競合状況が近いか
  • 成果が“何で決まったか”を語れるか
    • 質問例:
      • 「その成果は、どのページ・どの導線の改善で出ましたか?」
      • 「公開後に何を改善しましたか?(改善前後の違い)」
  • 数字が出せない場合でも、根拠があるか
    • 守秘義務があっても、課題→施策→変化(定性)→再現条件は語れる会社が多いです

見せ方の目安(強い順)

  • 具体的なKPI(問い合わせ数、応募数、商談化率など)
  • ヒートマップ/解析に基づく改善の話
  • 施策の優先順位(何をやらないか含む)
  • ただの制作物ギャラリー(見た目だけ)←これは弱い

担当者の役割が明確か(誰が設計し、誰が作るのか)

“担当者が優しい”は大切ですが、それだけだと事故が起きます。
重要なのは 役割分担が明確で、意思決定が止まらないことです。

最低限、次が明確かを確認します。

  • 誰が要件整理(目的・ターゲット・導線)を担当するか
  • 誰がデザインを作り、誰が実装するか
  • 誰が原稿・写真・SEO・計測を担当するか
  • 誰が公開後の保守と改善を担当するか

体制チェックに使える簡易表(会話で埋まればOK)

スクロールできます
項目貴社(発注側)制作会社
目的/KPIの決定
構成・導線設計
原稿作成
写真準備/撮影
デザイン
実装・CMS
計測設定(GA4/SC等)
保守(更新/バックアップ/監視)
改善(SEO/導線/LPなど)

ここが曖昧だと、「誰もやらない領域」が発生し、公開後に伸びません。

提案が「目的→施策→根拠」の順で整理されているか

良い提案は、いきなりデザイン案から入りません。
まず 目的と優先順位があり、その上で 施策が出て、最後に 根拠があります。

良い提案の中身(初心者が見て分かる形)

  • 目的の整理(例:問い合わせ最優先/採用最優先 など)
  • 想定ユーザーと不安(何が理由で離脱するか)
  • 必要ページの優先順位(まず作る3ページ、次に足すページ)
  • 導線設計(どこから来て、どこで納得し、どこで行動するか)
  • 根拠(競合比較、既存データ、事例、運用体制の前提)

弱い提案の典型

  • 「とにかくページ数を増やしましょう」
  • 「SEOはやります(中身の説明なし)」
  • 「デザインはお任せください(目的との紐づけなし)」

確認質問(刺さるものだけでOK)

  • 「目的が複数ある場合、どれを優先しますか?」
  • 「成果が出るまでに、公開後は何を改善しますか?」
  • 「この構成にした理由は何ですか?」

見積の透明性(追加費用が出る条件を事前に言えるか)

初心者がいちばん揉めやすいのが、見積です。
比較のポイントは「総額」より 追加費用が出る条件が明文化されているかです。

最低限、分解して確認したい項目

  • 企画・要件整理(何回の打合せ、何が成果物か)
  • 構成(サイトマップ、ワイヤーの有無)
  • デザイン(トップ/下層、修正回数)
  • 実装(CMS化範囲、フォーム、速度対応)
  • 原稿・写真(どこまで含むか)
  • 公開作業(移行、SSL、リダイレクト、検証)
  • 計測設定(GA4、Search Console、キーイベント等)
  • 保守(更新、バックアップ、監視、障害時対応)

「一式」を見たときに聞くべきこと

  • 「この“一式”の内訳を、工数か作業項目で分けられますか?」
  • 「仕様変更が出た場合、見積はどう増えますか?(単価の考え方)」
  • 「修正は何回までで、どこから追加費用ですか?」

発注側としても、仕様変更の扱い(書面化・追加費用・納期変更)を最初に決めておくと、双方にとって安全です。

制作後の支援範囲(保守・更新・SEO・広告・改善)の線引き

公開後の支援は、大きく2種類あります。混ぜると比較できません。

  • 保守:壊さないための運用
    • 例:バックアップ、アップデート、監視、障害対応
  • 改善:成果を伸ばすための運用
    • 例:SEO改善、導線改善、LP改善、コンテンツ追加、広告運用

確認したい線引き

  • 月額に含まれる作業(回数・範囲)
  • 緊急対応の条件(対応時間、連絡手段、追加料金)
  • 改善提案の頻度(毎月レポートがあるか等)
  • 解析の見方(誰が何を見て改善案を出すか)

初心者は「保守だけ契約して、改善がゼロ」という状態になりがちです。
可能なら、最初から “毎月小さく改善する枠”を持てる会社の方が伸びやすいです。

相談前に用意すると失敗が減る:RFP(提案依頼)の最小セット

RFPは難しく作らなくてOKです。
最低限、次が揃うだけで提案の質が上がり、見積比較もしやすくなります。

目的/ターゲット/欲しい機能/参考サイト/納期/予算

そのまま貼って使える最小テンプレ(空欄でOK)

  • 目的(最優先を1つ)
    • 例:月◯件の問い合わせ/応募の質改善/信頼獲得 など
  • ターゲット
    • 例:地域、業種、決裁者、困りごと
  • 現状の課題
    • 例:問い合わせが少ない/採用が弱い/情報が古い
  • 欲しい機能(必要なものにチェック)
    • お知らせ/事例/ブログ/FAQ/資料DL/検索/予約/会員
  • 想定ページ
    • 例:トップ、会社情報、サービス、事例、料金、FAQ、問い合わせ…
  • 参考サイト(3つまで)
    • 良い点:◯◯/避けたい点:◯◯
  • 運用体制
    • 誰が更新するか、月の更新回数、社内承認の有無
  • 納期
    • 公開希望日、途中レビューの希望
  • 予算
    • 上限 or レンジ(例:◯◯〜◯◯万円)
  • 比較の観点
    • 例:成果設計、運用のしやすさ、保守体制、総コスト

これだけで、「相性が良い会社」からの提案が出やすくなります。

STEP11|制作の進め方:社内準備→公開までのロードマップ

中小企業のホームページ制作は、デザインや実装よりも 「社内の準備と意思決定」 で遅れやすいです。
失敗を減らすコツは、最初に「決めること」「集めるもの」「確認する人」を固定して、工程ごとに“成果物”を揃えることです。

要件定義(目的・ターゲット・ページ構成・KPI)

ここが曖昧だと、後工程で「やっぱりこうしたい」が連発し、費用・納期・品質がブレます。
初心者でも、次の“最小セット”を決めれば十分です。

要件定義で決める最小セット

  • 目的(主目的1つ+副目的1つ)
    • 例:主=問い合わせ/副=信頼獲得
  • ターゲット(誰が最終的に判断するか)
    • 例:社長・総務・現場責任者など
  • 提供内容(何を頼める会社かを一文で言える状態)
  • ページ構成(最小構成+追加候補)
  • KPI(最終KPI+途中KPI)
    • 例:問い合わせ件数/フォーム到達数/資料DL数 など
  • 更新体制(誰が何を月何回更新するか)
  • 技術前提(WordPress / ノーコード等、運用できる方式)

ここまで決めると、見積・提案の質が上がる

  • 必須ページ:トップ/会社情報/サービス/問い合わせ(まずはここ)
  • 追加ページ:事例/FAQ/料金の考え方/採用/コラム等(目的次第)
  • 公開後にやること:月1回の更新、四半期の見直し、改善の優先順位

サイトマップ→ワイヤーフレーム→デザイン

順番を飛ばすと失敗します。サイトマップ(全体設計)→ワイヤー(情報の配置)→デザイン(見た目) の流れが安全です。

1) サイトマップ(全体の地図)

作るもの:ページ一覧+ページの役割(検索意図も含む)

  • 各ページの目的(何を納得させ、何をしてもらうか)
  • 必要な導線(どこから来て、次にどこへ行くか)
  • 重要ページの優先順位(トップ・サービス・問い合わせは最優先)

2) ワイヤーフレーム(情報の置き方)

作るもの:ページの“骨組み”(文章ではなく配置の設計)

  • ファーストビューで言い切る内容(誰の何を解決するか)
  • 不安解消の順番(料金・実績・流れ・FAQ)
  • CTAの置きどころ(納得した直後に置く)

3) デザイン(統一ルールを先に決める)

作るもの:トーン&マナー、トップ+下層テンプレ

  • 色・フォント・余白のルール(バラつき防止)
  • ボタン・見出し・カードなどの部品化(修正が速くなる)
  • スマホでの見え方優先(PCは後で整える方が事故が少ない)

中小企業でよくある落とし穴

  • デザイン確認が“好み大会”になる
    → 対策:判断基準を「目的達成(問い合わせ・採用など)に効くか」に戻す
  • トップだけ凝って下層が弱い
    → 対策:サービス詳細・事例・問い合わせ導線のテンプレを先に固める

原稿・写真の準備(中小企業で遅れやすい工程)

遅延の最大要因になりやすいのが、原稿と写真です。
ここは「完璧」を狙うより、集めるルールと締切を決めるのが大切です。

原稿準備を止めないコツ

  • “誰が書くか”より“誰が最終責任を持つか”を決める
  • 原稿はまず 箇条書き→整文 の順にする(いきなり文章を書かない)
  • 迷う項目は一旦「仮」で埋め、公開前に確定する

写真がない場合の現実的な優先順位

  • 最優先:外観/受付・オフィス/作業風景(実在性)
  • 次点:スタッフ(顔出し難しければ後ろ姿や手元でも可)
  • 最後:素材写真(雰囲気作り。無理に増やさない)

“素材集めシート”に入れるとラク

  • 会社概要項目(住所・代表・沿革・許認可など)
  • サービスの対象/提供範囲/強みの根拠(事例のタネ)
  • よくある質問(問い合わせ前に聞かれること)
  • 実績(社名が出せない場合の匿名化ルール)

実装・テスト(スマホ/速度/フォーム/計測タグ)

実装は「作る」より「壊さない」が重要です。公開後の事故は大半がテスト不足です。

実装で最初に固めるべき前提

  • ステージング環境(テスト用URL)を用意
  • 権限管理(編集者・管理者の分離、共有IDの禁止)
  • バックアップ方針(自動/世代管理/復元手順)

テストは“機能別”に見ると抜け漏れが減る

  • スマホ:表示崩れ、文字の読みやすさ、ボタンの押しやすさ
  • 速度:画像の重さ、不要スクリプト、体感(読み込みの待ち)
  • フォーム:必須項目の妥当性、エラー表示、送信→通知→自動返信
  • 計測:GA4、Search Console、キーイベント(問い合わせ等)
  • SEO土台:タイトル/見出し、メタ、内部リンク、noindex事故の有無

計測タグで初心者がやりがちな事故

  • GA4は入れたが、問い合わせを“成果”として測れていない
  • テスト用タグが本番に残る/二重計測になる
  • フォーム送信完了ページがない(イベントが取れない)

対策(最小)

  • キーイベントは3〜5個に絞る(例:フォーム送信、電話クリック、資料DL)
  • 本番公開前に「テスト送信→計測できているか」を確認する

公開チェックリスト(404、リダイレクト、計測、セキュリティ)

公開前日はバタつくので、チェックはリスト化が必須です。
初心者でも押さえるべき“事故りやすい箇所”だけまとめます。

1) 404・リンク切れ

  • 主要導線(トップ→サービス→事例→問い合わせ)が全部通る
  • フッターやヘッダーのリンクが全ページで正常
  • PDFや外部リンクも最低限確認

2) リダイレクト(旧サイトがある場合)

  • 旧URL → 新URL の対応表を作る(重要ページだけでも)
  • 旧サイトの評価・被リンクを捨てないようにする
  • 可能なら「同じ内容は同じURLに寄せる」(無駄な変更を減らす)

3) 計測(GA4・Search Console)

  • GA4が1回だけ発火している(重複なし)
  • 問い合わせがキーイベントとして計測できる
  • Search Consoleにプロパティ登録、サイトマップ送信

4) セキュリティ・運用

  • SSL(HTTPS)で全ページ表示できる
  • 管理画面のID/権限が整理されている
  • 自動バックアップが動作している
  • アップデート方針(WordPress等)が決まっている

5) 公開後の“初回改善”の準備

  • 公開後1週間で見る指標を決める(例:検索の表示/クリック、フォーム到達)
  • 最初の改善タスクを3つだけ決める(やりすぎない)
    • 例:タイトル調整、事例1本追加、FAQ追加 など

STEP12|公開後が本番:運用・改善で成果を伸ばす

ホームページは「公開=完成」ではなく、公開=スタートです。
中小企業が成果を出すコツは、派手な施策よりも 小さく回る運用を作ること。

ここでは、初心者でも続けられる形で「更新」「改善」「導線強化」「リニューアル判断」を整理します。

更新計画:お知らせ/事例/ブログを“無理なく続く形”にする

更新が止まると、信頼もSEOも落ちやすくなります。
ただし、無理な更新頻度は挫折の原因なので、続く前提で設計します。

まずは「更新の役割」を分ける

  • お知らせ:会社が動いている証明(信頼の維持)
  • 事例:選ばれる理由の証拠(問い合わせに直結)
  • ブログ:検索入口の拡大(中長期の資産)

💡中小企業は、最初からブログ重視より 事例・FAQの充実が成果に直結しやすいです。

続く更新頻度の目安(最初はこれで十分)

スクロールできます
種類目安目的
お知らせ月0〜1本実在性・安心感
事例月1本(最優先)比較検討で勝つ
ブログ月1〜2本検索流入の入口作り

更新が続く「運用ルール」最小セット

  • 担当:1名を決める(兼任でOK)
  • 〆切:毎月○日(締切がないと止まりやすい)
  • 承認:誰が最終確認するか(1名に集約するのが安全)
  • ネタ出し:月初に10分だけ「候補」を出しておく(ネタ切れ防止)

事例は“守秘義務あり”でも作れる

数字や社名が出せなくても、次の形なら成立します。

  • 業種・規模を範囲で表現(例:関東の製造業、従業員30〜50名)
  • 課題→提案→実行→結果(定性でも)→再現条件

改善サイクル:アクセス解析→仮説→修正→検証

改善は「頑張る」より、を作ると一気にラクになります。
おすすめは、月1回・30分で回るミニPDCAです。

毎月30分で回すテンプレ

  1. 現状把握:数字を見る
  2. 仮説:なぜそうなっているかを1つに絞る
  3. 修正:1〜3箇所だけ直す(やりすぎない)
  4. 検証:翌月に同じ指標で確認する

まず見るべき指標(少なくてOK)

Search Console(検索の入口)

  • 表示回数(見つかっているか)
  • クリック数(来ているか)
  • CTR(タイトル・要約が刺さっているか)
  • 掲載順位(どのあたりか)

GA4(サイト内の行動)

  • よく見られるページ(入口と人気)
  • 重要行動(問い合わせ・電話タップ・資料DL)
  • 離脱が多いページ(詰まっている場所)

よくある改善ネタ(初心者向け)

  • 表示は多いのにクリックが少ない
    → タイトルと冒頭要約を改善(結論が早い形に)
  • 読まれているのに問い合わせが少ない
    → CTA位置、事例リンク、FAQを追加
  • 問い合わせページに来ているのに送信が少ない
    → フォーム項目を減らす、必須を減らす、安心文言を入れる

問い合わせ導線の改善(CTA、フォーム、FAQ、実績の追加)

問い合わせは「導線の詰まり」を抜くだけで増えます。
優先順位は CTA → 事例 → FAQ → フォーム が基本です(多くの場合この順で効きます)。

CTA改善:押されるタイミングに置く

CTA(問い合わせ・相談)は、次の場所が強いです。

  • 冒頭(結論の直後)
  • 強みの説明の直後
  • 事例・実績の直後
  • FAQの直後
  • ページ末尾

主CTAは1つに絞りつつ、迷う人向けに第2導線も用意すると安定します。

  • 主:問い合わせ/相談
  • 副:料金の考え方/事例を見る/よくある質問

FAQ改善:問い合わせ前の不安を先回り

FAQはSEOよりも「送信率」に効きます。まずはこの4カテゴリでOKです。

  • 料金(追加費用が出る条件)
  • 納期(目安、急ぎ対応)
  • 対応範囲(エリア、業種、規模)
  • 進め方(準備物、打合せ回数、担当体制)

実績・事例の追加:比較検討を一気に進める

事例は「数」より「近さ」です。入口は少なくても、刺さる事例があると強いです。

  • 同業種
  • 同じ悩み(問い合わせが少ない、採用が弱い、比較で負ける等)
  • 同じ条件(地域性、検討期間、予算感)

フォーム改善:短く、迷わせない

送信率を上げる改善はだいたいこれで効きます。

  • 必須項目は最小(名前・連絡先・相談内容)
  • 予算や納期が未確定でも送れる
  • エラーが分かりやすい(どこが原因か明確)
  • 安心材料を直前に置く
    • 返信目安(例:1〜2営業日以内)
    • 相談だけでもOK
    • 無理な営業はしない方針(必要なら明記)

リニューアル判断:伸び悩み原因(構造/内容/速度/訴求)の切り分け

「伸びない=すぐリニューアル」ではありません。
まずは原因を切り分けると、最小コストで改善できることが多いです。

切り分けチェック(どこがボトルネックか)

スクロールできます
症状可能性が高い原因先にやるべき対処
検索の表示が少ない構造・ページ不足・意図のズレページ設計(サービス/事例/FAQ)を補強
表示はあるがクリックが少ないタイトル・要約・魅力不足タイトル/冒頭要約を改善
来ているが問い合わせが少ない訴求・根拠・導線不足事例・FAQ・CTA配置を改善
問い合わせページで離脱フォーム・不安要素項目削減、安心文言、導線整理
体感で遅い、スマホが使いにくい速度・UI画像最適化、不要スクリプト削減、スマホUI修正
更新が回らない体制・CMS・運用設計更新ルールを最小化、CMS範囲を見直し

リニューアルが合理的になりやすいタイミング

  • 事業内容・強み・ターゲットが大きく変わった
  • CMSやテーマが老朽化し、保守コストが高すぎる
  • 情報構造が破綻していて、部分修正では直らない
  • 表示速度・モバイル体験が根本的に悪い(積み上げ改善が難しい)

逆に、次の状態なら“全面改修”より先にやることがあります。

  • 事例が少ない/FAQが薄い/導線が弱い
    → まず中身を整える方が早いです

よくある質問(中小企業の検討段階で多い疑問)

自作と外注、どちらが向く?

結論、「運用できるか」と「失敗したときの損失」を基準に決めるのが安全です。
見た目の好みや初期費用だけで決めると、公開後に詰まりやすくなります。

自作が向くケース(おすすめ)✅

  • ページ数が少ない(例:5〜10ページ程度)で、内容も固まっている
  • 更新が少ない(会社情報・サービスが頻繁に変わらない)
  • まずは最小構成で公開して、反応を見ながら改善したい
  • 社内に「触れる人」がいる(少なくとも月1回は手を入れられる)

外注が向くケース(おすすめ)✅

  • 問い合わせ・採用など、成果が明確に必要
  • 競合が強く、導線設計や訴求づくりが重要
  • 事例・写真・原稿づくりを含めて伴走してほしい
  • セキュリティや保守を社内で抱えたくない(WordPressなど)

現実的に一番多い“ハイブリッド案”💡

  • 文章・素材は社内(一次情報が強い)
  • 設計(構成・導線)と制作(デザイン・実装)は外注
    → これだと費用と品質のバランスが取りやすいです。

ページ数を増やすほどSEOに有利?

結論、ページ数=有利ではありません
むしろ「薄いページの量産」は逆効果になり得ます。⚠️

SEOで強いのは、こういう構成

  • 重要ページ(サービス/事例/料金の考え方/FAQ)が厚い
  • コラムは「検索意図が明確なテーマ」に絞って積み上げる
  • コラム → サービス(受け皿)へ内部リンクでつなぐ

増やす前にチェックしたい基準(簡単)

  • そのページは「検索者の疑問に答えている」か
  • 似た内容のページと役割が被っていないか
  • 公開後に更新できるか(更新できないなら作らない)

よくある誤解

  • 「地域ページを大量に作れば上がる」
    → 内容が同じだと評価されにくいので、作るなら
    地域ならではの根拠(事例・対応体制・範囲)をセットにします。

制作期間はどれくらい?(急ぎの場合の現実解)

一般的には、小規模なら1〜2か月、しっかり作るなら2〜4か月が目安になりやすいです。
ただし、遅れる原因の多くは制作会社ではなく、原稿・写真・社内確認です。

よくある内訳(目安)

  • 要件定義・構成:1〜2週間
  • ワイヤー・デザイン:2〜4週間
  • 実装・テスト:2〜4週間
  • 公開準備(計測/リダイレクト等):数日〜1週間

急ぎで公開したい場合の現実解(おすすめ順)🚀

  1. 最小構成で先に公開(会社情報/サービス/問い合わせ+必要なら事例1本)
  2. テンプレ・既存テーマを使い、デザイン作り込みを抑える
  3. 写真は「不足分だけ後日差し替え」にする(実在性が伝わる分は先に用意)
  4. コラムや資料DLなど“増えやすい要素”は第2フェーズへ

急ぎで起きがちな注意点

  • 仕様変更が増えると、短納期ほど破綻しやすい
    「後で足す」前提でスコープを切るのがコツです。

何を準備すれば見積がブレない?

見積がブレる最大要因は、「ページ範囲」と「素材(原稿・写真)」が未確定なことです。
以下を用意すると、見積が安定し、比較もしやすくなります。

見積がブレにくくなる“最小セット”✅

  • 目的(最優先1つ)とKPI(例:月◯件問い合わせ)
  • ターゲット(誰が、何に困っているか)
  • 欲しいページ一覧(最小構成+追加候補)
  • 必要機能(フォーム、ブログ、事例、採用、資料DLなど)
  • 原稿・写真の担当(社内 or 外注、どこまで用意できるか)
  • 参考サイト(良い点/避けたい点を一言ずつ)
  • 公開希望日、予算レンジ(上限でもOK)
  • 社内の承認フロー(誰が最終OKを出すか)

よくある“見積のズレ”ポイント(先に潰す)⚠️

  • 「デザイン修正無制限」のつもりだった
  • 「原稿は作ってもらえる」と思っていた
  • 「公開後の保守も込み」と思っていた
    修正回数/原稿範囲/保守範囲は必ず事前確認が安全です。

更新できない場合の運用代行はどこまで頼める?

運用代行は大きく 「壊さない運用」と「伸ばす運用」に分かれます。
どこまで頼めるかは会社ごとに違うので、契約前に線引きを明確にします。

壊さない運用(保守)で頼めること

  • セキュリティ更新(CMS・テーマ・プラグイン)
  • バックアップ(世代管理)・復元対応
  • 監視(死活監視、改ざん検知など)※提供範囲は要確認
  • 軽微な修正(テキスト・画像差し替え)

伸ばす運用(改善)で頼めること

  • 月次レポート(GA4・Search Console)
  • クリック率改善(タイトル・要約の調整)
  • 導線改善(CTA配置、フォーム改善、FAQ追加)
  • コンテンツ追加(事例・コラムの企画〜入稿)
  • MEO支援(Googleビジネスプロフィール整備)※商圏がある場合

契約前に必ず決めたい条件(最低限)✅

  • 月◯時間(または月◯回)まで含むのか
  • どこから追加費用か(作業単価/対応範囲)
  • 原稿作成は含むのか(含まないなら誰が書くか)
  • 承認フロー(社内確認に何日かかるか)
  • 緊急時の連絡手段と対応時間帯

💡更新が難しい会社ほど、まずは
「事例を月1本」「FAQを月1つ」のような“小さく効く運用”から始めると続きやすいです。

まとめ|中小企業のホームページ制作は「目的→構成→運用」で勝てる

中小企業のホームページ制作で成果が出るかどうかは、デザインの良し悪しだけでは決まりません。
本当に差がつくのは、次の順番で“迷いなく決めて、回せる形にする”ことです。

  • 目的:何を達成するサイトか(問い合わせ/採用/信頼など)
  • 構成:その目的に必要なページと導線(最小構成→追加)
  • 運用:公開後に更新・改善できる体制(小さく継続)

この3つが揃うと、予算が大きくなくても「選ばれる理由」が伝わり、問い合わせや応募につながりやすくなります。

今日決めることチェックリスト(目的・ターゲット・最小ページ・運用担当・予算)

最後に、今日中に決められる“最小の意思決定”をチェックリスト化します。
ここが埋まるだけで、見積もりの精度が上がり、制作も運用もスムーズになります。

1) 目的(最優先を1つに絞る)

  • □ 最優先目的:問い合わせ/採用/信頼/既存顧客対応 のどれか
  • □ 副目的(あっても1つまで)
  • □ 成果の定義(KPI):月◯件問い合わせ、応募◯件、資料DL◯件 など

2) ターゲット(誰が見て判断するか)

  • □ 主な読者:見込み客/取引先/求職者/既存顧客
  • □ よくある悩み(3つ):例)比較で迷う、価格が不安、実績が知りたい
  • □ 強みの根拠(1つでも):事例/プロセス/資格/体制 など

3) 最小ページ(まず公開する範囲)

  • □ 会社情報(実在性が伝わる)
  • □ サービス(何を解決できるかが分かる)
  • □ 問い合わせ(迷わず連絡できる)
  • □ 追加するなら:事例/FAQ/料金の考え方(どれを先に足すか)

4) 運用担当(止まらない仕組み)

  • □ 更新担当者(1名)
  • □ 更新頻度:月◯回(現実的に)
  • □ 承認者(最終OKを出す人)
  • □ 公開後の最初の改善(3つだけ決める)
    • 例:事例1本追加、FAQ追加、タイトル調整

5) 予算(レンジでOK)

  • □ 初期制作費:上限 or レンジ(例:◯◯〜◯◯万円)
  • □ 公開後の月額:保守+軽微修正+改善の想定
  • □ どこにお金を使うか優先順位
    • 例:導線設計>事例>フォーム最適化>デザイン作り込み

ここまで決まれば、制作会社に相談しても提案がブレにくくなり、見積比較もスムーズになります。
まずは最小構成で公開し、数字を見ながら改善していく──それが、中小企業にとって最も再現性の高い進め方です。

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