STORESとは|できること・料金・手数料・始め方・他社比較を初心者向けに徹底解説

【当ブログは、WordPressテーマ「SWELL」、 レンタルサーバー「ロリポップ! ハイスピードプラン」で運営しています。】

ネットショップを始めたい、店舗のキャッシュレス決済を導入したい、予約やレジ周りも整えたい──。
そんなときに候補に挙がりやすいのが 「STORES(ストアーズ)」 です。

ただ、名前は聞いたことがあっても、いざ調べると情報が散らばっていて、こんな疑問が出てきませんか?

「STORESって結局、何ができるサービスなの? ネットショップだけ? 決済もレジも?」
「無料でどこまでできる? 費用がかかるのはどのタイミング?」
「手数料って高いの? 最終的にいくらかかるのか、パッと知りたい」
「審査って何を見るの? 落ちる原因はある?」
「BASEやShopify、SquareやAirペイと比べて、どこが違うの?」
「店舗とECを両方やりたい。在庫や売上をまとめることはできる?」
「デザインはどこまでいじれる? テンプレ中心だと独自性が出しにくい?」
「始めたあとに“合わない”と分かったら、解約や移行はできる?」

STORESは、うまくハマると立ち上げが早く、運用を一元化しやすい一方で、向き不向きもあります。
そこで本記事では、初心者の方が遠回りしないように、

  • STORESでできること(ネットショップ/決済/レジ/予約などの全体像)
  • 料金・手数料の考え方(「何に、いつ、いくら」発生するか)
  • 失敗しない始め方(最短ルートとチェックリスト)
  • 他社(BASE/Shopify/Square/Airペイ等)との違い
  • メリットだけでなく、合わない条件・注意点

を、公式情報を前提にしつつ、運用者目線でわかりやすく整理します。
読み終わるころには、「自分はSTORESでいくべきか」「導入するならどの構成が最適か」が判断でき、次の一手まで迷わず進められるはずです。

目次

まず結論:STORESは何ができて、どんな人に向く?

STORESは、ネットショップ(EC)だけのサービスではありません。
ネットショップ・対面決済・POSレジ・予約などを「同じSTORESの考え方で」まとめて使えるのが大きな特徴です。

「ネット販売も店頭販売も、これから少しずつ整えたい」人ほど、STORESは相性が良いです✅
逆に「最初から高度な独自開発・複雑な要件が必須」なら、別の選択肢が合うこともあります。

STORESを一言でいうと「店舗運営のための統合プラットフォーム」

STORESを“ひとことで”言うなら、お店の売上・運営を支える道具をまとめた総合セットです。

初心者がつまずきやすいのは、「STORES=ネットショップ作成」と思い込むこと。実際は、次のように用途が分かれます。

スクロールできます
ざっくり分類できること(例)こんな悩みを解決
ネットショップ商品ページ作成、注文受付、オンライン決済、配送設定ネットで販売したい/小さく始めたい
決済(対面)店頭でクレカ・電子マネー・QRなどのキャッシュレス決済現金以外も受けたい/会計を早くしたい
レジ(POS)商品・在庫・売上管理、店舗運用の効率化どの商品が売れたか管理したい
予約予約枠管理、予約受付、事前決済など(業種による)電話対応を減らしたい/無断キャンセルが不安

ポイントは、「単体でも使えるが、組み合わせると運用がラクになりやすい」という設計です。
最初から全部入れなくてもOKで、必要に応じて足していく発想が向いています。

向いている人・向かない人(最短1分で自己診断)

迷ったら、次のチェックで判断するのが早いです。
当てはまる数が多いほど、STORESの適性が高いです。

向いている(✅が多い)

  • ✅ 初期費用や固定費を抑えつつ始めたい
  • ✅ ネット販売と店頭販売、どちらも視野に入れている
  • ✅ 専門知識に自信はないが、まず形にしたい
  • ✅ 「予約・決済・レジ」も将来的に整えたい
  • ✅ 公式のサポート記事を見ながら自走できる

向かない可能性がある(⚠️が多い)

  • ⚠️ 独自仕様のデザイン・複雑な機能を最初から作り込みたい
  • ⚠️ 既に大規模な基幹システムがあり、深い個別連携が必須
  • ⚠️ “販売”よりも“メディア運営”中心でECはおまけ

なお、料金面のイメージだけ先に持っておくと判断がラクです。
たとえばネットショップは無料プランありで、有料にすると月額と引き換えに決済手数料が下がる設計です(売れるほど有利になりやすいタイプ)。
※詳しい金額は最後の出典にある公式ページで必ず確認してください。

混同しやすい名称の整理:ネットショップ/決済/レジ/予約の違い

「STORESって結局どれ?」となりやすいので、初心者向けに“勘違いポイント”を先に潰します。

  • ネットショップ:オンライン上の“販売ページと注文受付”の仕組み
    • 商品ページを作る/カートで注文を受ける/オンライン決済
  • 決済(対面):店舗で“支払いを受ける”ための仕組み
    • クレカ・電子マネー・QRなどで支払い受付
  • レジ(POS):店舗運営の“会計・売上・在庫”を管理する仕組み
    • 「売れた/残った/いつ何が動いた」などを整理
  • 予約:サービス業などで“予約受付〜管理”を行う仕組み
    • 予約枠・スタッフ・メニュー・事前決済など

ここが重要で、「決済=ネットショップの決済」ではなく、店頭会計の決済も含むのがSTORESの世界観です。
なので「ECだけ」「店頭だけ」でも使えますし、「両方」も視野に入ります。

stores.fun と stores.jp の違い(公式情報/ショップURLの役割)

結論から言うと、役割が違います。

  • stores.fun:STORESの“公式の案内サイト”(料金・機能・導入事例などを見る場所)
  • (例)◯◯◯◯.stores.jp:ネットショップの“店舗ページURL”(お客さんがアクセスするショップの住所)

さらに、以前はサービス案内のURLが stores.jp → stores.fun に変更された経緯があります。
そのため「公式サイト=stores.fun」「ショップのURL=(サブドメインの)stores.jp」という状態になり、初心者が混乱しやすいです。

覚え方としてはシンプルで、

  • 情報を調べるなら → stores.fun(公式案内)
  • お店を見るなら → ◯◯◯◯.stores.jp(ショップURL)

と考えると迷いません。

また、ネットショップでは独自ドメインを使う選択肢もありますが、独自ドメインにしても stores.jp のサブドメインURL自体は使い続けられる扱いになっています。
「URLを後から整えたい」タイプの初心者でも、段階的に進めやすい設計です。

STORESでできること全体図:サービスと“組み合わせ”の考え方

STORESは「単体で完結する道具」でも使えますが、真価は必要な機能だけを積み木のように足して、運営を“つなげる”ところにあります。

まずは全体像を、ざっくりこの3レイヤーで捉えると迷いにくいです。

  • 売上の入口:ネットショップ/店頭会計(決済)/予約
  • 運営の基盤:POSレジ(商品・在庫・売上・顧客の整理)
  • 伸ばす仕組み:会員・ポイント・アプリ・配信(リピート施策)

オンライン販売:ネットショップでできること(販売〜入金まで)

ネットショップは「商品を並べて売る」だけではなく、初心者がつまずきがちな“販売の後工程”まで一通りカバーします。

できること(販売〜入金の流れ)

  • 🛒 販売ページ作成:テンプレートで見た目を整えつつ、画像・動画などで訴求
  • 💳 決済手段の用意:クレカ、コンビニ、キャリア決済、銀行振込、PayPal、各種オンライン決済など(ショップ側で選択・設定)
  • 📦 注文〜発送の管理:注文情報の確認、CSV出力、送り状データ出力などで出荷を回しやすい
  • 🔁 リピート・販促:クーポン、メルマガ、再入荷通知、レビューなど
  • 🔐 セキュリティ:SSLや本人認証(3Dセキュア)など、購入時の安心に関わる領域も用意

“組み合わせ”目線のポイント

  • 店舗があるなら、あとでレジ(在庫連動)につなげると、二重登録や在庫ズレが減ります。
  • LINE施策を強めたい場合は、外部連携(例:LINE公式アカウント連携系)を組み合わせる余地があります。

店頭会計:キャッシュレス決済でできること(端末・対応決済)

店頭のキャッシュレスは、「会計を早くする」だけでなく、機会損失(決済できない)を減らすのが目的です。

できること(ざっくり)

  • 💳 カード/電子マネー/QRコード決済などの導入(審査あり)
  • 💰 入金:入金サイクルや自動・手動入金など、運用方法を選べる
  • 🧾 レジとの連携:POSレジとつなぐと、会計〜返金の操作を一画面で揃えやすい

対応決済の考え方(初心者向けの割り切り)

  • まずは来店客に多いものを優先
  • 例:クレカ+主要QR(PayPayなど)を最優先
  • 訪日客が多いなら、海外QR対応の有無もチェック
  • 分割/リボ、タッチ決済などは「お客さまが求めるか」で必要性を判断

店舗管理:POSレジでできること(商品・在庫・顧客・売上)

POSレジは、店舗運営の“台帳”です。
会計だけでなく、商品・在庫・売上・スタッフが「あとから見返せる形」になります。

できること(要点)

  • 🧾 会計:手入力、割引/割増、軽減税率、カート一時保存、レシート/領収書発行、バーコード対応
  • 🧮 締め作業:レジ締め、現金の入出金管理、決済手段別の実績確認
  • 📦 商品・在庫:商品登録(バリエーション含む)、在庫管理、棚卸し
  • 👥 従業員管理:スタッフごとの権限設定
  • 📈 売上分析:期間別/商品別/カテゴリ別/スタッフ別など
  • 🔗 連携:ネットショップ在庫の一元化、予約との連携、会計ソフト連携など

“組み合わせ”目線のポイント

  • 店舗とECが両方あるなら、POSを中心にして
    「商品マスター」と「在庫」を一元化 → 運用が一気に楽になります。
  • 予約業の物販(物販+施術など)がある場合も、サービス会計と物販会計をまとめる発想が効きます。

予約・受付:予約システムでできること(業種別の使いどころ)

予約は「枠を埋める」だけではなく、無断キャンセルを減らす/前受けで売上を安定させるのが大きな価値です。

できること(代表例)

  • 📅 予約受付:メニュー、スタッフ、設備、所要時間、受付締切・キャンセル期限など柔軟に設計
  • 💳 事前決済:来店前に支払いを完了(キャンセル対策にも)
  • 🎫 回数券・月額課金:スクール・ジム・サブスク系に強い(未払いフォロー等も)
  • 📣 集客:Google経由の予約導線、レビュー設計、リマインド通知
  • 📩 連絡:メール/SMS配信、キャンセル待ち、予約前の自動通知など
  • 🔗 外部連携:サイト埋め込み、Zoom連携など(オンライン提供にも)

業種別の“効きどころ”例

  • 美容室・サロン:指名、所要時間、カルテ、リマインド
  • スクール・フィットネス:月謝、回数券、振替、グループ予約
  • 施設・レンタル系:設備・備品管理、スマートロック連携など

リピート施策:会員・ポイント・アプリ・データ活用の位置づけ

リピート施策は、やみくもに始めると運用が重くなりがちです。STORESでは主に次の2系統で考えると整理できます。

1) ポイント・会員ランク(ロイヤリティ系)

  • 実店舗とネットショップの会員情報・購買履歴・ポイントを統合して、オムニチャネルで運用する発想
  • 既存POSや既存EC(例:Shopify)と連携しやすい設計が用意されている

目標:「また来る理由」を仕組み化(ポイント/ランク特典/購入回数特典など)

2) 公式アプリ(ブランドアプリ系)

  • 会員証/ポイント/クーポン/スタンプカードをアプリに載せ、
    お客さまの状態に合わせたプッシュ通知などで接点を作れる
  • 「更新はノーコードで」「ECと店舗の顧客データをつなぐ」ことを前提に設計されている

目標:“連絡が届く”販促基盤を作る(SNSよりも能動的に届けられる)

注意点(初心者がハマりがち)

  • いきなり全部やらない:まずは
    「会員情報を集める→再来店導線を1つ作る」だけで十分効果が出ます。
  • 施策より先に、顧客データの入口(EC/POS/予約)を揃えるのが近道です。

よくある構成パターン3つ(ECのみ/店舗のみ/店舗×EC)

  1. ECのみ(小さく始める)
    • ネットショップ → クーポン/メルマガ →(必要なら)ポイント・会員
  2. 店舗のみ(会計の整流化から)
    • 決済 → POSレジ → 売上分析 →(必要なら)予約/会員
  3. 店舗×EC(運用効率と売上の両立)
    • POSレジ+ネットショップ(商品・在庫を共通化)
    • 予約があるなら予約も接続
    • リピート施策は最後に“最小構成”で追加

単体運用とセット運用、どちらが得か判断する軸

迷ったら、次のチェックで決めるのが現実的です。

  • 商品点数が多い/在庫ズレが怖い → セット運用(POS+EC)で事故を減らす
  • 予約枠が売上の中心 → 予約を先に整える(事前決済・回数券が効くかが鍵)
  • 店頭の支払いで取りこぼしている → 決済を最優先(次にPOS)
  • リピート率を上げたいが手が回らない → まずは「会員取得→1通の自動配信」だけ
  • すでに他社EC/他社POSがある → 置き換えより「連携できるか」で判断(コストより運用負荷が重要)

料金・手数料の全体像:最終的にいくらかかる?

STORESの費用は、ざっくり次の3つに分けると整理しやすいです。

  • 固定費:月額料金(例:ネットショップの有料プラン、レジの有料プランなど)
  • 変動費:決済手数料(売上に応じて増減)
  • 追加費用:端末・周辺機器、オプション、外部サービス(独自ドメイン等)

初心者の方は、まず 「固定費はなるべく小さく、変動費は売れた分だけ」 に寄せて始めると失敗しにくいです。
そのうえで、売上や運用の手間が増えてきたら有料化・セット化を検討するのが王道です。

ネットショップ:月額・決済手数料・追加コストの内訳

ネットショップ運営にかかるコストは、基本的にこの式で考えられます。

毎月の総コスト = 月額料金 +(売上 × 決済手数料)+ 追加費用(必要なら)

目安がすぐ分かる早見表(ネットショップ)

スクロールできます
プラン月額決済手数料の目安ざっくり特徴
フリー0円5.5%〜まず試すのに向く
ベーシック月払い:3,480円 / 年払い:2,980円(いずれも税込)3.6%〜売れるほど手数料面で有利

💡「ベーシックは固定費が増える代わりに、決済手数料が下がる」設計です。

無料プランでできる範囲/できないこと

無料プランは、初心者にとってかなり強力です。
特に「売れるか分からない段階」では、固定費0円の安心感が大きいです。

無料プランでできること(イメージ)

  • ネットショップの開設・公開
  • 商品登録、注文受付、基本的な決済手段の利用
  • 配送・送料の設定、注文管理(最低限の運用)

無料プランだと不利になりやすい点(コスト面)

  • 売上が増えるほど、決済手数料の差が効いてくる
    → 同じ売上でも「ベーシックの方が手数料が少ない」ため

目安(損益分岐点の考え方)

  • 手数料差はだいたい 1.9%分(フリーとベーシックの差)
  • 例えば月払い(3,480円)の場合
    • 3,480円 ÷ 0.019 ≒ 月商18.3万円あたりから、ベーシックの方が手数料面で有利になりやすい

※実際は「どの決済手段が多いか」「追加費用」「運用メリット」でも変わります。上は“超ざっくり”の目安です。

有料プランで増える機能(運用効率・拡張・設定自由度)

有料プランは、単に「手数料が下がる」だけでなく、運用がラクになる方向に効いてきます。

  • 運用効率:チーム運用・作業分担がしやすくなる(管理の自由度が増える)
  • 拡張:販売施策(クーポン等)や外部連携を使い込みやすくなる
  • 設定自由度:より“ショップ運営向け”の設定が増え、回せる施策が広がる

つまり、有料は「売上が伸びた時に詰まりやすい部分(作業量・運用負荷)」を解消する意味もあります。

決済手数料が変動する条件(決済手段別・例外の考え方)

ネットショップの決済手数料は、プランだけでなく“決済手段”でも変わるのが重要ポイントです。

  • フリー/ベーシックともに、基本は「〇%〜」の範囲で表示される
  • ただし、一部の決済手段は手数料率が別枠になる(例:PayPal等)

初心者向けのコツはこれです。

  • 最初は「お客さんが使いそうな決済」を厚めに用意
  • 売れてきたら、管理画面の実績を見て
    “よく使われている決済手段”が高率なら、プラン変更の効果が大きい
  • 逆に、特定の決済手段に売上が偏っていないなら、焦って有料化しなくてもOK

対面決済:決済手数料・端末費用・入金サイクルの見方

対面決済のコストは、次の3点を押さえると迷いません。

  • 決済手数料(ブランド別)
  • 端末費用(無料条件がある場合は条件)
  • 入金サイクル(いつ着金するか)+振込手数料

カード/電子マネー/QRの“手数料の読み方”

対面決済は、同じ「キャッシュレス」でも手数料が分かれます。

  • クレジットカード:2〜3%台が中心(プランや条件で変動)
  • 電子マネー:交通系ICは比較的低め、iD/QUICPayはカードと同程度のことがある
  • QRコード:サービスごとに異なる(カードと別建てで考える)

初心者がやりがちな失敗は「カード手数料だけ見て決める」こと。
実際には、

  • 客層的にQRが多い
  • 交通系ICが強い立地
  • 高単価でカード比率が高い

などで“効く手数料”が変わります。

なので最初は、次の順で見るのが堅実です。

  1. あなたの店で多い支払い手段は何か(想定でOK)
  2. その支払い手段の手数料率
  3. 入金タイミング(キャッシュフロー)と、端末費用

端末無料・割引などの適用条件チェック

端末が「実質無料」になる仕組みがある場合、必ず見ておきたいのはこの2つです。

  • 対象期間(いつまでに条件を満たす必要があるか)
  • 条件未達の場合の請求(達成できなかったらどうなるか)

初心者の安全策はシンプルで、

  • まずは「あなたの見込み売上」で条件を満たせそうか計算
  • 微妙なら、端末費用が発生しても耐えられる範囲かを確認
  • 不安なら「端末購入」か「キャンペーン条件が緩いタイミング」を待つ

という順番にすると、あとで慌てにくいです。

審査が必要な理由と、事前に準備しておく情報

対面決済は、カード会社・決済ネットワークが関わるため、審査(加盟店審査)が発生します。
これは「落とすため」ではなく、不正利用やトラブルを防ぐための仕組みです。

事前に用意しておくとスムーズなもの(代表例)

  • 店舗情報(店名、住所、連絡先、営業実態がわかるもの)
  • 取扱商材・価格帯(何をいくらで売るか)
  • 本人確認書類(個人・法人で異なる)
  • 店舗の外観・内観がわかる写真(求められるケースあり)

✅準備のコツ:
先に「メニュー表」「チラシ」「SNS」「Webサイト」など、営業実態がわかるものを整えておくと安心です。

POSレジ・予約など:追加費用が発生しやすいポイント

ネットショップや決済より、初心者が見落としやすいのがここです。
「月額0円で始めたつもりが、周辺でコストが増える」パターンが起こりやすいです。

POSレジ(レジ)で増えやすい費用

  • 有料プラン料金(店舗ごとに発生するタイプがある)
  • iPad / iPhoneなどの端末費用(STORES側の料金ではなく、機器購入)
  • レシートプリンター・キャッシュドロア等の周辺機器
  • 複数店舗運営の場合:店舗数分の契約になるか要確認

予約で増えやすい費用

  • 月額プラン料金(予約件数の上限、公開ページ数などが絡む)
  • 予約件数の追加(上限を超えると「追加枠」を購入するタイプがある)
  • 事前決済の手数料(「率+固定額」の形が多い)
  • 入金のタイミング(例:毎月何日入金)により、資金繰りが変わる

💡予約は「事前決済を使うか」で手数料の見え方が一気に変わります。
無断キャンセル対策としては強い一方、手数料も発生するので、導入目的をはっきりさせるのが大切です。

損しないための料金チェックリスト(契約前に確認)

最後に、契約前にここだけ確認しておけば大きな失敗は避けやすいチェックリストです。

1. 固定費(毎月必ず出る)

  • 月額はいくら?(税込/税別、店舗ごとか)
  • 年払い・まとめ払いで単価が変わるか
  • 初月無料・無料期間の条件はあるか

2. 変動費(売れた分だけ増える)

  • 決済手数料は「どの決済手段で何%」か
  • 例外の手数料(PayPal等の別率)があるか
  • 予約の事前決済は「率+固定額」か

3. 端末・機器・オプション

  • 端末無料の条件(期間・達成売上・未達時の請求)
  • iPad/周辺機器が必要なら総額いくらか
  • 予約の追加枠・追加オプションの単価

4. 入金(キャッシュフロー)

  • いつ入金される?(自動/手動、締め日と入金日)
  • 振込手数料はかかる?(条件で無料になる?)

5. 将来の拡張

  • 「ECだけ → 店舗も」「店舗だけ → ECも」にしたい時、追加コストはどれくらい?
  • まとめて契約するプラン(スタンダード等)の対象・条件は何か

ネットショップ機能を深掘り:開設は簡単、運用で差がつく

STORESのネットショップは、立ち上げ自体はスムーズです。
ただし、「商品数が増えたとき」「問い合わせが増えたとき」「返品や不正利用が起きたとき」に、運用設計の良し悪しがはっきり出ます。

この章では、初心者でも“あとで詰まらない”ための実務ポイントを、手順とテンプレで整理します。

商品登録と更新:少数商品/大量商品の最適手順

最初に決めるべきは、あなたがどちらのタイプかです。

  • 少数商品(〜30点くらい):まずは手作業で丁寧に作り込むのが早い
  • 大量商品(数十〜数百点):最初から「一括登録前提」で設計しないと後で地獄になりやすい

少数商品のおすすめ手順(失敗しにくい順番)

  1. カテゴリ設計(後から変えると導線が崩れるので先に)
  2. 代表商品を3〜5点だけ先に公開(写真・説明・配送を固める)
  3. 売れ筋の型が固まったら横展開(同じフォーマットで量産)

コツ:最初から全商品を完璧にするより、「売れる型」→「横展開」の方が、早く改善できます。

大量商品のおすすめ手順(事故を減らす)

  1. “商品マスター”の設計(SKU/品番、カテゴリ、価格、在庫のルール)
  2. 10商品だけで小さくCSVテスト(文字化け・必須項目・表示確認)
  3. 問題なければ 100→300行のように段階的に増やす
  4. 最後に、例外商品(セット品・予約商品など)だけ手作業で調整

CSV一括登録・一括更新で詰まりやすい点

CSVは便利ですが、初心者がつまずく“よくある罠”があります。
先に潰しておけば、作業時間が激減します。

詰まりやすいポイント(要注意)

  • CSVのヘッダ(列名)を変えてしまう → 取り込みエラーの原因になりやすい
  • 一度に登録できる行数やファイルサイズの上限 → 分割が必要になることがある
  • 文字コードの違い(文字化け) → まずは指定された形式で保存する
  • 画像や選択肢が多い商品 → CSVだけでは表現しきれず、後で手作業調整が必要になりやすい

おすすめの安全運用

  • まずは 公式のサンプルCSV をベースに編集
  • 取り込み前に、次だけセルフチェック
    • 必須列が埋まっている
    • 数値(価格・在庫)が文字列になっていない
    • 改行やタブが紛れ込んでいない(コピペで起きがち)

💡「最初の1回を丁寧に」やると、2回目以降は作業が“流れ作業”になります。

SKU・バリエーション設計(サイズ/色)で後悔しないコツ

バリエーション(サイズ・色など)を持つ商品は、最初の設計ミスが後から効きます
ポイントは「表示」と「運用(出荷・在庫)」の両方で迷子にならないことです。

後悔しないための3原則

  1. バリエーション名は短く統一
    • 例:色=「BLK / WHT」など、表記ゆれを防ぐ
  2. SKU(品番)は“意味を持たせすぎない”
    • 「カテゴリ+連番+色+サイズ」くらいの簡単な規則でOK
    • 意味を詰め込みすぎると、商品改定で破綻しやすい
  3. 同じストア内で重複しない運用(品番・バーコードは重複不可の考え方で設計)

バリエーション設計の現実的なコツ

  • バリエーションごとに価格が変わるなら、早めにその前提で設計
  • “組み合わせ爆発”しそうな商品(色×サイズ×素材…)は、
    • 売れ筋だけをバリエーションにする
    • それ以外は「選択肢+備考」で対応する
      など、現場が回る形に寄せるのが正解です。

決済と安全対策:不正利用・チャージバックを減らす

ネットショップ運営で地味に痛いのが、不正利用とチャージバックです。
「少額の被害」より、返金対応や配送停止などの運用コストが重くなりがちです。

STORESネットショップは、クレカ決済の本人認証として 3Dセキュア2.0(EMV 3-Dセキュア) に対応しています。
これにより、不正利用リスクやチャージバックの発生リスクを下げる方向に働きます。

3Dセキュア等の仕組みを“運営者目線”で理解する

3Dセキュアを、運営者目線でざっくり言うとこうです。

  • カードが怪しいと判断した取引では、購入者に追加認証(パスコード等)が入る
  • 追加認証が入ることで、なりすまし購入が通りにくくなる
  • 一方で、購入者側の環境によっては認証に失敗して
    「決済できない」が起きる可能性もゼロではない

そこで運営者がやるべきは、仕組みを疑うことより、購入者が迷わない導線を整えることです。

運営者ができる実務対策(効果が出やすい順)

  • 商品ページに必要情報を出し切る(サイズ、納期、返品条件)
    → “問い合わせ→離脱”を減らす
  • 高額商品は、発送前に一呼吸置く運用(住所不備・不自然な大量注文チェック)
  • 問い合わせ窓口を分かりやすく置く(不安があると決済前に離脱しがち)

体感ですが、不正対策は「システム」だけでなく、情報の出し方で半分決まります。

配送・送料・返品:トラブルを減らす設定テンプレ

トラブルが起きやすいのは、ほぼここです。
特に初心者は「送料」と「返品条件」を曖昧にしがちで、揉めやすくなります。

送料設定の考え方(迷ったらこの2択)

STORESネットショップの送料は、主に 一律詳細設定 の2系統で考えられます。

  • 送料一律設定:シンプルで分かりやすい(最初におすすめ)
  • 送料詳細設定:複数商品購入時の送料計算など、より細かく制御できる

初心者向けテンプレ(例)

  • 小型商品中心:
    • 全国一律+一定金額以上で送料無料
  • サイズ差が大きい(衣類×小物×大型など):
    • 詳細設定で、送料計算のルールを整理

返品・交換の“揉めない書き方”テンプレ

返品は「対応します」だけだと、後で揉めやすいです。最低限これだけ決めておくと、やり取りが激減します。

  • 返品できる条件(例:未使用、到着後◯日以内)
  • 返品できない条件(例:セール品、受注生産、衛生商品)
  • 返送料の負担(お客様都合/不良品で分ける)
  • 返金方法(決済手段によって変わる可能性がある)
  • 交換の扱い(在庫がない場合は返金、など)

また、返金対応は管理画面からの手続きフローや、返金できる期限の考え方が用意されています。
先に一度だけ「返金手順」を確認しておくと、いざという時に落ち着いて対応できます。

購入率を上げるページ設計(最低限ここだけ)

機能を増やす前に、まず “買うまでに不安が残らない”ページ構成を作るのが優先です。
STORESは、管理画面でカテゴリ・FAQ・問い合わせなどを整えられるので、最小構成でも十分戦えます。

トップ/カテゴリ/商品/FAQ/お問い合わせ

トップページ(最小で入れたい要素)

  • 何を売る店か、3秒で分かる説明(短文でOK)
  • 人気商品・新着商品(迷った人に“選ばせる”)
  • 送料・発送目安・返品の要点(細かい条件はFAQへ)

カテゴリ(迷子を減らす設計)

  • カテゴリ数は増やしすぎない(最初は3〜7が目安)
  • カテゴリ名は「お客様の言葉」に寄せる(用途・悩みベースが強い)

商品ページ(購入率が上がる型)

  • 画像:正面・背面・使用感・サイズ感(最低でも複数枚)
  • 説明:
    • ①誰向けか(用途)
    • ②何が良いか(特徴)
    • ③不安を消す(サイズ・納期・返品)
  • バリエーションがある場合:選択ミスが起きない表記(色名・サイズ表)

FAQ(問い合わせ削減に直結)

  • まずは5問だけでOK
    • 送料、配送日数、支払い方法、返品、領収書
  • 売れてきたら、実際の問い合わせから追加(机上で増やさない)

お問い合わせ(“逃げ道”があるだけで購入率が上がる)

  • 連絡手段が見えるだけで安心感が出ます
  • 問い合わせ対応は管理画面でやり取りできる仕組みが用意されています

特定商取引法・プライバシー等(法令対応の要点)

初心者が不安になりがちなところですが、やることはシンプルです。
大事なのは「用意する」だけでなく、“すぐ見つかる場所に置く”こと。

最低限そろえるページ

  • 特定商取引法に関する表記(返品条件もここに影響しやすい)
  • プライバシーポリシー
  • 利用規約(必要に応じて)

運用上のポイントとして、プライバシーポリシー等は「外部ページをリンク先に設定する」方式になっている項目もあり、プラン条件が関わることがあります。
「あとで整えよう」で放置すると、広告出稿や法人取引で詰まるので、早めに雛形だけでも用意しておくのがおすすめです。

集客と連携:STORESを“売れる導線”にする方法

STORESの集客は、やみくもにSNS投稿を増やすよりも、「見つかる → 比べられる → 買われる」の導線を先に作るほうが成果が出やすいです。

初心者は、まずこの3本柱で考えると迷いません。

  • 検索(SEO):悩み・用途で探している人に届く(安定しやすい)
  • Google連携:商品露出を増やし、無料枠も活用できる(即効性も狙える)
  • Instagram連携:ファン化しながら、商品ページへ最短で送客する(伸びしろ大)

検索(SEO)で最初に狙うキーワードの決め方

SEOは「記事を書く」よりも、まず“商品ページが何で検索されるべきか”を決めるのが重要です。
STORESの場合、商品ページ自体が入口になることが多いので、商品名と説明文の設計=SEOの土台になります。

1) 最初に狙うキーワードは「4分類」で十分

初心者が最初に狙いやすいのは、次の4タイプです(優先度が高い順)。

  1. 商品名+属性(例:素材/サイズ/色/対応機種)
    • 例:「本革 ミニ財布 小銭入れあり」「iPhone15 ケース クリア」
  2. カテゴリ+用途(例:シーン/目的)
    • 例:「出産祝い 名前入り」「通勤 トートバッグ 軽量」
  3. 悩み+解決(例:困りごとを解決する切り口)
    • 例:「汗じみ 目立たない Tシャツ」「肩こり 枕 高さ調整」
  4. ギフト・季節・イベント(例:母の日、卒業、クリスマス)
    • 例:「母の日 ギフト 名入れ」「卒業 プレゼント 先生」

コツ:最初の1か月は、「商品名+属性」に寄せると早いです。
“買うつもりの人”が多いキーワードなので、少ないPVでも売上につながりやすいです。

2) 商品名の付け方は「名詞+決め手」で作る

商品名は、長くしすぎると読まれません。
一方、短すぎると検索意図に刺さりません。

そこでおすすめはこの型です。

  • 主語(何か)+決め手(1〜2個)
    • 例:「帆布トート|A4対応・内ポケット」
    • 例:「焼き菓子セット|個包装・手提げ付き」

そして説明文の冒頭に、検索されやすい言葉を自然に入れます。

  • 冒頭例:
    「通勤でA4書類が入る、軽いトートが欲しい方へ。」
    「母の日に“失敗しない”個包装の焼き菓子を探している方へ。」

3) STORES内の整理が“検索にも購入にも”効く

STORESでは、商品を見つけやすくするために

  • カテゴリ
  • タグ(ハッシュタグ)

を使えます。これはSEOだけの話ではなく、店内回遊(=購入率)にも直結します。

おすすめ運用はシンプルです。

  • カテゴリ:3〜7個に絞る(増やしすぎない)
  • タグ:1商品あたり 3〜8個(属性・用途・素材など)
  • タグは「店側の言葉」ではなく「買う人の言葉」に寄せる
    • ✅「防水」「軽量」「ギフト」
    • ❌「当店人気」「新作」だけ(検索意図につながりにくい)

Google連携で商品露出を増やす考え方(無料施策中心)

Google集客は「広告を回す」以前に、無料で露出できる枠を取りにいくのが優先です。
STORESには、商品情報を Google Merchant Center に自動連携して、Googleの無料リスティングに載せる仕組み(Googleで集客)があります。

まずやることは「掲載品質」を上げること

無料リスティングは、商品データが整っているほど表示されやすくなります。
初心者でも効きやすい改善ポイントは次のとおりです。

  • GTIN(JAN/EAN)を入れる(入れられる商品は強い)
  • 商品の追加情報(状態・色・サイズなど)を整える
    • STORESから自動連携されない項目は、Merchant Center側で追記できるものもあります
  • 画像は「背景が分かりやすい」「商品が大きい」ものを用意
    • まずは 正方形+横長があると安心です

計測も無料で整える(Search Console)

「露出が増えたか」を勘で判断すると、改善が止まります。
STORESは Google Analytics の計測IDを設定して、そこから Search Console の所有権確認につなげる導線があります。

Search Consoleで見る指標は、最初はこの2つだけでOKです。

  • 表示回数が増えている検索語句
  • 掲載順位は悪くないのにクリックされないページ(CTR改善候補)

CTR改善は「タイトルの言い換え」と「商品画像の差し替え」が効きやすいです。
まずは1週間で、上位表示されている商品ページから手を入れるのが近道です。

実店舗があるなら「店舗在庫表示」も検討

店舗がある場合は、Google上で在庫があることを見せられる仕組みがあると来店につながりやすくなります。
STORESでは、Merchant Center と Googleビジネスプロフィールをつなげ、店舗在庫の表示を支援する動きもあります(対象や条件があるため、利用可否は確認が必要です)。

Instagram連携でSNSから商品ページへつなぐ

Instagramは“見てもらう”までは得意ですが、放っておくと売上につながりません。
STORESの Instagram販売連携を使うと、投稿に商品をタグ付けでき、投稿 → 商品ページの導線を短くできます(審査が完了すると利用可能)。

最短で売上につなげる運用テンプレ

1) 入口を固定する(迷子を作らない)

  • プロフィールのリンクは「トップ」ではなく、まずは
    • 人気カテゴリ
    • 売れ筋商品まとめ
    • ギフト特集
      など、“選びやすいページ”にする

2) 投稿は3種類に分ける(作るのがラクで継続できる)

  • 使い方・比較(Reels向き)
    • 例:サイズ感、収納力、使用シーン
  • 新商品・再入荷(フィード向き)
  • お客様の不安を消す(ストーリー向き)
    • 例:発送日、返品条件、ギフト対応

3) 商品タグは「投稿の主役」にだけ付ける

  • 1投稿に何個もタグを付けるより、まずは
    主役商品1つを丁寧に見せるほうが購入率が上がりやすいです。

小技:同じ商品でも「用途別の投稿」を作ると強いです。
例:トートバッグを「通勤」「マザーズ」「旅行」で別投稿にする(検索意図ならぬ“閲覧意図”を合わせる)。

在庫・会計・外部ツール連携:二重入力をなくす

売上が伸びるほど辛くなるのが、在庫と会計の二重入力です。
STORESは、サービスを組み合わせることでここを減らせます。

  • 店舗あり:STORES レジ × STORES ネットショップ
  • 会計:freee会計/マネーフォワード クラウドなどへの自動連携(対象機能の範囲で)
  • 施策:LINE配信など外部連携(必要な人だけ)

店舗×ECの在庫同期で「売り越し」を防ぐ

店舗とネットショップを併用する場合、在庫は最初連動OFFになっていることがあります。
必要に応じて、商品(アイテム/バリエーション)単位で 在庫共有ON/OFFを選べます。

在庫同期で失敗しないコツは2つです。

  • “共有する商品だけ”ONにする
    • 例:店頭限定品や受注生産は共有しない、など
  • 店舗側の運用ルールを決める
    • 店舗では在庫が0以下でも会計できてしまい、在庫がマイナス表示になるケースがあるため
    • 「在庫0のときはスタッフが声かけして受注扱いにする」など、現場ルールで事故を防ぎます

さらに、SKU(品番)・バリエーション(色/サイズ)を揃えておくと、後から同期設定がスムーズです。

会計連携で月次処理を短縮する

会計は「毎月まとめてやる」ほど地獄になりやすいので、自動連携できる部分は先に自動化が正解です。

  • STORES 決済は、クラウド会計(freee/マネーフォワード)と連携でき、売上の反映を自動化できます
  • STORES ネットショップも、外部連携として
    • freee会計連携
    • マネーフォワード クラウド連携
      が用意されています(会計ソフト側の契約は別途必要)

注意点として、STORES 予約は「会計ソフトへ自動連携」には対応していない旨が案内されています。
予約の売上が大きい場合は、CSV出力→取り込みなどの運用を前提に、最初から月次フローを決めておくと安心です。

店舗(オフライン)運用:決済・レジを導入すると何が変わる?

STORESで店頭の「決済」と「レジ(POS)」を入れると、単にキャッシュレス対応になるだけではありません。
運用目線では、次の3つが大きく変わります。

  • 会計が速くなる:現金・カード・電子マネー・QRを一つの流れで処理しやすい
  • 数字がまとまる:日別・商品別・スタッフ別などの売上が追える
  • “次の購入”を作れる:店頭での接点を、ECや再来店につなげやすくなる(やり方次第)

この章では、導入フローから、現場で回すコツ、そして“やめるとき困らない”データ管理までをまとめます。

導入の全体フロー:申込 → 審査 → 端末 → 運用開始

店頭運用は「勢いで入れる」と、審査・機器・運用ルールで詰まります。
初心者は、次の順番で進めると失敗しにくいです。

1) 申し込み前にやること(最短ルート)

  • 店舗情報を整える(住所・電話・業種・提供内容が分かる)
  • 販売予定の商品(またはメニュー)を“実体として”見せる準備
    • ネットショップなら:実際に販売する有料アイテムを登録して公開
    • 店舗なら:メニュー表・価格表・SNS・Webなど(営業実態が分かるもの)

ここが整っていると、審査の「追加確認」や「差し戻し」が起きにくくなります。

2) 申込 → 審査(ここで止まりやすい)

  • 入力情報の不備があると、審査が進まない/差し戻しになりやすい
  • 取扱いブランドや決済手段は、業種によって対象外があるため、事前チェックが重要

3) 端末の準備・到着 → 初期設定

  • 決済端末は条件により発送タイミングが異なります
  • 到着後は、アプリ設定・スタッフ端末・通信環境(Wi-Fi等)を整えて、テスト決済(または会計テスト)を実施

4) 運用開始(最初の1週間で固める)

  • 現場ルール(返品・取り消し・レシート・締め作業)を決める
  • 売上の確認方法(CSV出力や日次チェック)を決める
  • 例外対応(通信が不安定/端末不調/電子マネー使えない等)の手順を紙1枚にまとめる

審査で落ちやすい原因と、よくある誤解

まず前提として、審査は「意地悪」ではなく、不正利用やトラブルを防ぐための仕組みです。
ここを理解しておくと、やるべき対策が明確になります。

落ちやすい原因(初心者が自力で改善しやすい順)
  • 申請情報の不一致・不足
    • 氏名欄に屋号を書いてしまう
    • 住所欄の書き方が不自然/重複/番地が特定できない
    • 電話番号の省略や誤記
  • “公開が必要なもの”が未公開
    • ストアが非公開のまま
    • テスト商品しかない/アイテムが公開状態になっていない
  • 業種・商材が対象外(または一部ブランド対象外)
    • 決済手段ごとに対象外業種がある
    • 取扱禁止商材に該当する可能性がある(要確認)
よくある誤解
  • 誤解1:とりあえず申し込めば、あとで直せば通る
    不備があると審査が止まることがあります。最初の入力が大事です。
  • 誤解2:審査に落ちた=アカウント全体が使えない
    → 審査に通らない場合、その決済手段が使えないという扱いになります(他機能は状況によります)。
  • 誤解3:審査は“書類提出だけ”で決まる
    → 実態確認として、ストア情報・公開情報・商材内容が見られるケースがあり、情報の整備が重要です。

POSレジの基本:会計・在庫・顧客管理をどう回す?

POSレジ導入のポイントは「高機能にする」ではなく、毎日迷わず回る形に落とすことです。
初心者は、次の3レイヤーで考えると設計が簡単になります。

レイヤー1:会計(いちばん最初に固める)

会計は、次の順で整えると現場が混乱しません。

  • 支払い方法を決める
    • 現金
    • STORES決済(カード/電子マネー/QR)
    • その他(商品券など。必要なら)
  • レシート運用を決める
    • 必須なら:プリンター導入
    • 不要なら:紙を減らして運用
  • 返品・取り消しの手順を共有する
    • 取り消し時に在庫を戻す/戻さないを選ぶ場面があるため、ルール化が重要です

✅おすすめの現場ルール例

  • 「返品=在庫を戻す」
  • 「キャンセル(未提供)=在庫を戻す」
  • 「破損・廃棄=在庫を戻さない」
    のように、判断を迷わない形にします。

レイヤー2:在庫(“ズレない仕組み”を優先)

在庫管理は、完璧さよりもズレの検知が大事です。

  • まずは「売れたら在庫が減る」が回る状態を作る
  • 月1回でいいので棚卸(現物チェック)を入れる
  • 仕入れや廃棄の入力を、誰が・いつやるかを決める

特に商品点数が多い店舗は、最初から100点を完璧にするより、
主力20点を“ズレない運用”にする方が早く安定します。

レイヤー3:顧客(“取る”より“使える形”が先)

顧客情報は、集めるだけでは価値になりません。
初心者は、次のどちらかに絞ると運用負担が増えません。

  • パターンA:最低限(匿名運用中心)
    • 高頻度の接客がある店舗向き
    • まずは売上・在庫を固める
  • パターンB:リピート重視(顧客を軽く紐づける)
    • 客単価が高い/指名・継続がある業態向き
    • 連絡先は目的と同意を明確にして取得

“店頭購入→ECリピート”を作る設計(顧客データ活用)

店頭購入をECリピートにつなぐコツは、「購入直後」に次の行動を用意することです。
売り込み感を出さずに、自然に導線を作れます。

まず作るべき導線(初心者向けの順)

  1. ショップカード(紙 or QR)
    • 「次回使える特典」よりも、まずは “再訪しやすい入口” を作る
  2. レシート/同梱物(袋に入れる小カード)
    • 「購入品の使い方」「お手入れ方法」「追加購入の提案」など
  3. ECでの再購入がラクになる仕組み
    • 人気商品の再入荷通知
    • セット提案(消耗品・関連品)

顧客データ活用の基本姿勢(トラブルを避ける)

  • 連絡先を取るなら、何のために使うかを明確に(例:発送連絡/予約連絡/再入荷通知など)
  • 配信するなら、頻度は控えめに
    • 最初は「月1〜2回」くらいが無難です
  • 顧客データは“出せる形”で持つ
    • いざというときにCSV出力できると安心です(後述)

解約・乗り換えを想定したデータ管理(エクスポート等)

ツール選びで見落とされがちですが、長期運用ではここが効きます。
やめる/移行する可能性が少しでもあるなら、最初から「出せる形」を確保しておくのがおすすめです。

よく出力したくなるデータ

  • 売上データ
    • 決済の売上一覧(CSV/印刷)
    • レジの売上データ(CSV)
  • 注文データ(ネットショップ)
    • オーダー情報をCSV出力(件数が多いときに重要)
  • 顧客データ
    • 顧客情報のCSVダウンロード(機能・サービスにより出力項目は差があります)

乗り換えで困らない「月1バックアップ」おすすめセット

  • 売上(当月分)CSV
  • 注文(当月分)CSV
  • 顧客CSV(更新があったら)

これだけでも、会計・分析・移行が一気にラクになります。

注意点(スマホだけで完結しない作業がある)

CSV出力などの一部機能は、Web(PC/iPad)前提のものがあります。
「現場はスマホ、月次はPC」という役割分担にしておくと、運用が詰まりません。

メリット・デメリット:良い点だけでなく「合わない条件」も明確に

STORESは、ネットショップ(EC)だけでなく、決済・レジ・予約なども含めて“お店の運営をまとめて整える”発想のサービスです。
ただし、万能ではありません。良い点と「合わない条件」を先に把握しておくと、導入後の後悔が減ります。

メリット:低コスト、立ち上げの速さ、統合による運用効率

低コストで始めやすい(小さく試して、売れたら最適化)

  • ネットショップは月額0円のプランから始められます。
  • 売れてきたら、有料プランで決済手数料を下げる選択ができます。
    • 例:フリーは決済手数料が「5.5%〜」、ベーシックは「3.6%〜
    • 一部決済手段は別率(フリー6.5%/ベーシック4.6%)なので、よく使われる決済手段も確認すると安心です。

💡ポイント:最初から固定費を上げず、「売上が立ってから手数料最適化」に移れる設計は初心者に強いです。

立ち上げが速い(テンプレ+管理画面で形にできる)

  • 管理画面から、テンプレ・配色・レイアウトなどを選び、専門知識がなくても外観を整えられます。
  • 「ショップを公開して検証 → 反応を見て改善」という動きがしやすく、初期の試行錯誤と相性が良いです。

統合による運用効率(EC・店舗・会計・販促をつなげやすい)

  • 店舗がある場合、レジや決済と組み合わせることで
    在庫・売上・顧客情報の分断を減らしやすいです。
  • 会計連携(freee/マネーフォワード等)や、倉庫・受注管理など外部連携の選択肢も用意されています。

✅「売る場所」が増えるほど、運用は複雑になりがちですが、STORESは“運用をまとめる方向”に寄せやすいのがメリットです。

デメリット:デザイン自由度、拡張性、集客は別途設計が必要

デザイン自由度は「テンプレ中心」

STORESは、テンプレや編集機能で十分整えられる一方で、HTML/CSSを直接いじるタイプのカスタマイズには対応していません
そのため、次のような要望が強い場合は制約に感じやすいです。

  • 完全オリジナルのレイアウトを組みたい
  • 細かな余白・動き・パーツ配置まで“ピクセル単位”で作り込みたい
  • LPを大量に作ってABテストしたい(ノーコードで量産したい)

拡張性は「あるが、万能ではない」

  • 外部連携メニュー(Instagram販売連携、Googleで集客、会計連携、倉庫、受注管理など)は用意されています。
  • さらに、開発者向けのAPI連携機能もありますが、開発対応が必要です。

つまり、拡張はできますが、
「アプリを入れれば誰でも何でもできる」タイプではなく、目的と体制に合う範囲で拡張していくイメージです。

集客は“別途設計”が必要(置いただけでは売れない)

STORESは販売の器として強い反面、集客は次のどれか(または複数)を設計しないと伸びません。

  • 検索(SEO)で見つけてもらう
  • Googleの無料掲載・計測環境を整える
  • InstagramなどSNSで“見せて→商品へ送る”導線を作る
  • 既存顧客のリピート(会員・アプリ・配信)を回す

📌結論:STORESは「作るのは速い」けれど、売れる仕組みづくりは別スキルです。

テンプレ中心で“独自性”を出したい場合の現実的な対策

「HTML/CSSが触れない=個性が出ない」ではありません。
初心者が“やりやすく、効きやすい”順に並べるとこうです。

  1. 写真の統一(最重要)📸
    背景・光・色温度・余白を揃えるだけで、テンプレでも一気にブランド感が出ます。
  2. 商品名の型を決める
    例:「商品名|決め手1・決め手2」など。一覧が見やすくなり、比較されやすいです。
  3. トップは“案内板”にする
    • はじめての方へ
    • 人気カテゴリ
    • ギフト特集
    • 送料・発送目安
      などを配置して、迷子を減らします。
  4. カテゴリを増やしすぎない(3〜7個が目安)
    選びやすさが上がり、回遊と購入率に効きます。
  5. 商品ページの文章を“用途→不安解消→購入後”の順にする
    スペック羅列より、
    「誰のどんな場面で役立つか」→「いつ届くか/返品」→「使い方」が強いです。
  6. 独自ドメインで“ブランドの住所”を作る
    認知が積み上がりやすく、SNS・名刺・チラシにも使いやすいです。
  7. 外部コンテンツ(ブログ/特集LP)を別で持つ
    WordPressやnote等で特集や読み物を作り、STORESの商品へ送客すると、テンプレ制約を補えます。
  8. レビュー・FAQを育てる
    デザイン以上に、購入の決め手になります(信頼性も上がる)。
  9. 同梱物・店頭カードで“次の行動”を作る
    再入荷通知/会員登録/関連商品の提案など、リピート導線を意図して入れると強いです。
  10. 計測(Search Console/GA)で改善を回す
    見た目の好みより、数字で改善できると“勝ち筋”が見つかります。

STORESが合わないケース(別サービスが向く判断基準)

次に当てはまるなら、STORES以外も比較したほうが安全です。

  • デザインをコードで作り込みたい(HTML/CSS必須)
    → Shopify(テーマ/アプリ)や、WordPress+WooCommerceなどの自由度が向きやすい
  • 複雑な要件が最初から必須
    例:多言語・多通貨、卸(B2B)で顧客別価格、特殊な配送ロジック、巨大な商品点数の高度な運用など
    → 大規模向けのEC基盤のほうが後で詰まりにくい
  • “集客も丸投げ”したい
    → どのECでも難しいですが、STORESは特に「器+導線設計は自分」が前提になりやすいです
  • 開発で拡張したいが、社内/外注の開発体制がない
    → APIや連携を使いこなすには、最低限の実装・運用体制が必要です

一方で、
「まずは小さく始めたい」「店舗もECも視野に入る」「運用を一つに寄せたい」なら、STORESはかなり合理的な選択になりやすいです。

他社比較:目的別にベストな選択をする

ここでは、STORESを「ネットショップ」「対面決済」「POSレジ」という用途に分けて、代表的な競合(BASE/Shopify/Square/Airペイ/Airレジ)と比較します。
結論から言うと、“何を一元化したいか”で最適解が変わります。

  • とにかく早く・低コストで始めたい → STORES(フリープラン)/BASE(スタンダード)
  • 伸びた後も作り替えずに拡張したい → Shopify(拡張前提の設計)
  • 実店舗の決済を安く・早く回したい → STORES決済/Square/Airペイ(入金サイクルと端末方針で決める)
  • 店舗×ECの在庫・商品・注文をまとめたい → STORESレジ+STORESネットショップ(同一エコシステムで完結)

ネットショップ比較:BASE/Shopify等と何が違う?

ネットショップ選びで失敗しやすいのは「今の規模」だけで決めてしまうことです。
“半年後〜1年後に何をしたくなるか”を想像すると、後悔が減ります。

月額・手数料・デザイン・拡張・運用負荷の比較軸

まずは実務で効く比較軸を、ざっくり表にまとめます(※手数料は代表例。決済手段で変動あり)。

スクロールできます
比較軸STORES ネットショップBASEShopify
初期費用0円で開始しやすい0円で開始しやすい開始自体はすぐだが月額制
月額フリープラン0円/有料で月額ありスタンダード0円/有料プランあり複数プランの月額制
販売手数料(目安)フリープランは高め、ベーシックで下がるスタンダードは「決済+サービス料」で実質負担が増えやすい料金は月額+決済手数料。拡張は追加費用が出やすい
デザイン自由度テンプレ中心で“運用は楽”テンプレ中心。アプリで補う設計テーマ編集+アプリで自由度が高い
拡張性“必要十分”に寄せた設計“小さく早く”向き。拡張は工夫が必要アプリ・多通貨など拡張前提
運用負荷初心者でも回しやすい初心者でも回しやすいできることが多い分、設計が必要

ポイントだけ言うと…

  • STORES:費用と機能のバランスが取りやすく、迷いにくい(ただし独自性は工夫が要る)
  • BASE:初速は出しやすいが、手数料設計を理解せずに始めると「思ったより残らない」が起きやすい
  • Shopify:最初から“拡張する前提”で作ると強い(ただし運用設計の力が要る)
BASE 公式サイト

大規模化(商品数・越境・多店舗)に強いのはどれ?

「大規模化」は、人によって意味が違います。実務ではだいたい次の4つです。

  • 商品数が増える(SKU/バリエーションが増える)
  • 販売チャネルが増える(SNS、モール、実店舗、卸)
  • 越境(多言語・多通貨・配送ルール)
  • 複数拠点(店舗・倉庫・スタッフ権限)

この観点で見ると、傾向はこうです。

  • 商品数が増えても設計で耐えやすい:Shopify
    • 商品登録数が多くても運用しやすい設計で、拡張手段(アプリ)が豊富です。
  • 越境(多通貨・翻訳)まで視野に入れる:Shopify
    • 多通貨・翻訳などを“標準機能+拡張”で組みやすいのが強み。
  • 複数店舗(POS含む)を同一基盤でまとめたい:Shopify(POS)または STORES(エコシステム統合)
    • ShopifyはPOSを含む多店舗運営の考え方が整っています。
    • STORESは「ネットショップ+決済+レジ」など、国内の小規模〜中規模で“まとめて回す”発想がしやすいです。

逆に、「小さく始めて、運用を簡単に」なら、STORES/BASEは相性が良いです。
ただし、将来的に越境・複数拠点・高度な拡張が濃厚なら、最初からShopifyを検討しておくと作り替えコストが減ります。

対面決済比較:Square/Airペイ等と何が違う?

対面決済で大事なのは、手数料だけではなく次の3つです。

  • 入金サイクル(資金繰り)
  • 端末の考え方(無料提供か、購入か)
  • “ECやPOSとどう繋げたいか”

手数料、端末・周辺機器、入金、サポートで比較

代表的な違いを、判断に必要な範囲に絞って整理します。

スクロールできます
比較軸STORES 決済SquareAirペイ
月額プランにより0円/有料あり0円(基本は決済手数料のみ)0円(基本は決済手数料のみ)
カード手数料(中小向けの目安)プランにより優遇率あり条件を満たすと引き下げあり条件を満たすと2.48%(プログラム)
電子マネー・QR料率は別枠になりやすい電子マネー/QRは別枠電子マネー/QRは別枠
入金サイクルサービス側の規定に従う銀行により翌営業日 or 週次(即時入金も選択可)銀行・カレンダーに従い複数回入金(オンライン決済は月1回)
端末条件により端末0円の設計端末は購入(種類が豊富)端末は運用方針・施策により変動(要確認)
POSとの相性STORESレジと組みやすいSquare POSと相性良いAirレジと組みやすい

選び方のコツはシンプルです。

  • “端末購入がOKで、入金の速さや自由度も欲しい” → Square
  • “Airレジ中心で店づくりしたい” → Airペイ
  • “STORESのネットショップやレジとまとめて運用したい” → STORES 決済

また、同じ「カード手数料が低い」に見えても、適用条件(中小向けの優遇など)があるケースがあります。
契約前に、あなたの事業規模・年間キャッシュレス額が条件に合うかは必ず確認しておくと安全です。

Square 公式サイト

POSレジ比較:Airレジ等と何が違う?

POSレジは、無料/有料よりも 「何と連携して“手間を減らすか”」が本質です。
とくにECをやるなら、次の2つで差が出ます。

  • 在庫連携(売り越し防止)
  • 顧客データ(店頭→ECリピートの導線づくり)

EC連携・在庫連携・顧客データ連携の観点で比較

スクロールできます
観点STORES レジAirレジ
料金プランにより無料/月額あり基本無料(0円で利用可能)
店舗運用(会計・売上分析)必要機能を揃えやすい店舗運用に強い、導入が軽い
在庫管理店舗・ネットショップで在庫管理を分けて持てる設計がしやすい店舗在庫の把握はしやすい(EC同期は別設計になりやすい)
EC連携STORESネットショップと同一エコシステムで組みやすいECと“標準で一体”ではないため、連携は別途設計になりやすい
顧客データ活用店頭→ECのリピート導線を作りやすい店舗中心の運用は得意。EC側の顧客体験は別で考える場面が多い

実務的なおすすめは次の通りです。

  • 店舗×ECを「最短で一体運用」したい
    STORES レジ+STORES ネットショップ(同じ前提で作られているので迷いが少ない)
  • 店舗運用(レジ・分析)を“まず無料で整えたい”
    Airレジ(必要ならAirペイとセットで完成形にしやすい)
  • 最初から多店舗・多拠点・複雑な在庫を見据える
    → 国内サービスで固めるか、Shopify POSのような“統合型”も含めて検討(将来の作り替えコストを下げる)

導入事例・ユースケース:業種別の“失敗しない始め方”

STORESは「ネットショップ」「決済」「レジ」「予約」「モバイルオーダー」など、必要な機能を組み合わせて使えるのが強みです。
ただし、業種ごとに“詰まりやすいポイント”が違うので、最初から全部を完璧に入れるより 「最小構成で回る形」→「数字を見て足す」 の順が失敗しにくいです。

小売(アパレル/雑貨/食品):商品点数と運用負荷の最適化

小売は「売上」より先に 運用が破綻しない設計 が重要です。
ポイントは、商品が増えたときの作業を増やさないこと。

失敗しない始め方(最小構成→拡張)

ステップ1:まず“商品マスター”を1枚作る(超重要)
Excel/スプレッドシートでOK。最低限これだけ決めます。

  • 商品名のルール(例:名詞+決め手1つ)
  • SKU(品番)のルール(例:カテゴリ略称+連番)
  • バリエーションの表記(色・サイズの統一)
  • カテゴリ(3〜7個程度に絞る)
  • 送料の基本方針(全国一律 or 条件付き無料など)

ステップ2:売れ筋10〜20点だけ先に公開→型が固まったら増やす
いきなり100点登録すると、改善が回りません。
最初は「見せ方」「写真」「説明」「配送」が固まるまで、少数精鋭で十分です。

ステップ3:店舗があるなら“在庫の持ち方”を先に決める
店舗×ECで一番の事故は「売り越し(在庫切れ販売)」です。
STORESでは、商品単位で 店舗とネットショップの在庫を“共有する/分ける” を選べます。

  • 共有が向く:同じ商品を店舗とECで売る、在庫数が少ない、売り越しを避けたい
  • 分けるのが向く:店舗限定、EC限定、受注生産、在庫の数え方が違う

さらに現場ルールとして、店舗側は在庫が0以下でも会計できる運用になり得るため、
「在庫0なら受注扱い」「店頭在庫は毎日閉店時にチェック」など、迷わないルールを決めておくと安定します。

運用負荷を減らす“定番の工夫”

  • 登録作業は“段階”で考える
    • 第1段階:商品名・価格・在庫・写真だけ
    • 第2段階:説明文(用途→不安解消→仕様)
    • 第3段階:レビュー/FAQ/特集(売れ筋だけ)
  • バリエーションは“増やしすぎない”
    • 売れる色・サイズだけ先に出す
    • 迷いやすい組み合わせ(色×サイズ×素材…)は、まず絞る

飲食(テイクアウト/モバイルオーダー):回転率を上げる設計

飲食は「集客」よりも、まず 受け付け方とオペレーション を整えるほうが効果が出ます。
STORESのモバイルオーダーは、テイクアウト注文(店外から注文)と店内注文(テーブルオーダー)のような形を組み立てられるため、目的を決めてから設計すると迷いません。

失敗しない始め方(回転率を落とさない順番)

ステップ1:メニューは“売れる構成”に絞って公開

  • まずは「人気商品+セット+ドリンク」など、オペが回る範囲に限定
  • カスタム(トッピング等)は最初から増やしすぎない(厨房が詰まる)

ステップ2:受け取り時間と受付停止のルールを決める

  • ピーク帯(昼・夕方)だけ受付する、など時間設計を先に決める
  • 「注文が溢れたら止める」を運用でできるようにする(人が回る状態を優先)

ステップ3:案内導線は“QR/URLを1つ”に固定

  • お客様の導線が増えるほど、注文が失敗します
  • レジ前POP、テーブル、チラシなど、置く場所を決めて統一

回転率を上げる“ありがちな改善ポイント”

  • 注文画面に“調理目安”を明記
    「いつ受け取れるか」が見えると、問い合わせが減り、店内オペが軽くなります。
  • 受け渡しルールを短文化
    例:「受取番号を見せるだけ」「袋詰め済みは右側」など、現場がブレないようにします。
  • キッチンへの伝達を最短に
    注文通知・印刷など、厨房が一瞬で理解できる形に寄せるとクレームが減ります。

サロン・スクール:予約と事前決済、回数券の考え方

サロン/スクールは、予約の取り方で売上の安定性が大きく変わります。
特に効くのが 事前決済回数券/月額(継続課金) の設計です。

失敗しない始め方(予約が崩れない順番)

ステップ1:メニューは“時間”から作る

  • 60分/90分など、時間の型を先に決める
  • 「準備/片付け時間」も含めて枠を作る(詰め込みすぎない)

ステップ2:キャンセルポリシーを先に文章化

  • 何時間前まで無料か
  • 当日キャンセル/無断の扱い
  • 返金の扱い(事前決済をするなら特に)

ここが曖昧だと、売上より先にトラブルが増えます。

ステップ3:事前決済は“目的別”に使い分ける

  • 無断キャンセルが課題 → 事前決済を基本にする
  • まず予約数を増やしたい → 現地払いを残しつつ、事前決済にメリットを付ける
    (例:事前決済のほうを少しお得にする、など)

ステップ4:回数券は「継続の設計」までセットで考える

  • 回数券は作って終わりではなく、
    • どのメニューに適用するか
    • 有効期限
    • 消化のルール(当日扱い等)
    • 更新の案内タイミング
      を最初に決めると運用が回ります。

※回数券の購入には、クレジットカード決済の利用申請が必要になる前提があるため、導入前に確認しておくとスムーズです。

導入前に決めるべきKPI(客単価・粗利・リピート率)

「何を改善したいのか」が曖昧だと、機能を入れても成果が出ません。
初心者は、まず 3つのKPI だけ決めると失敗しにくいです。

スクロールできます
KPI何を見たいか計算の考え方改善レバー(例)
客単価1回あたりの売上売上 ÷ 購入回数セット化、関連提案、回数券
粗利売上の残り方売上 − 原価(材料・仕入れ等)メニュー/商品構成、原価率調整
リピート率継続の強さリピート客 ÷ 全体会員/ポイント、再来クーポン、回数券

KPIを決める“現実的な手順”

  1. まず「今の数字」をざっくり書く(精密でなくてOK)
  2. 「3か月で改善したいのはどれか」を1つ選ぶ
  3. そのKPIに効く施策だけ入れる(全部やらない)

例:

  • 小売で「客単価」を上げたい → セット提案・関連商品の動線を先に作る
  • 飲食で「回転率」を上げたい → モバイルオーダーの導線と受け取り運用を先に固める
  • サロンで「リピート率」を上げたい → 回数券/事前決済+来店後の次回予約導線

運営会社・サポート・信頼性

「STORESを安心して使えるか?」は、料金だけでなく 運営企業の情報公開・サポート導線・情報更新の仕組みで判断すると失敗しにくいです。ここでは“初心者が迷わない”観点で整理します。

運営企業と提供範囲(どこまでをSTORESで担えるか)

運営企業はどこ?

STORESは STORES株式会社 が提供するサービス群です。ネットショップに限らず、店舗運営に必要な機能をまとめて扱える「統合プラットフォーム」の考え方で展開されています。

STORESが担う範囲(ざっくり)

STORES側が主に担うのは、販売・決済・店舗運営を“動かすための仕組み”です。たとえば、

  • ネットショップの開設・運用機能(商品登録、注文管理など)
  • キャッシュレス決済の受付・管理(審査、決済端末の提供/管理など)
  • POSレジ(会計、売上、商品・在庫・顧客の管理の仕組み)
  • 予約・受付、店舗アプリなど(サービスにより)

店舗(あなた)が担う範囲(ここが抜けるとトラブルになりやすい)

一方で、STORESは“運営代行”ではないので、次は基本的にショップ/店舗側の責任範囲になります。

  • 商品・サービスの内容、価格、在庫、納期の管理
  • 発送、返品・返金の方針と実務対応
  • 顧客対応(問い合わせ返信、クレーム対応)
  • 法令対応(特商法表記、プライバシーポリシーなど)
  • 会計・税務の最終責任(連携しても、チェックは必要)

コツ:信頼性は「運営会社がしっかりしているか」だけでなく、自分側の運用ルールを先に決めているかでも大きく変わります(問い合わせ対応や返品条件が曖昧だと、信用が落ちやすいです)。

ヘルプセンター/FAQで自己解決するコツ

「困った → すぐ問い合わせ」より、まずは ヘルプセンターで最短ルートを踏む方が解決が早いことが多いです。STORESはサービスごとに窓口やFAQが分かれるため、ここを押さえるだけで時短になります。

まず最初にやるべき1分整理

  1. どのサービスの話か決める
    • ネットショップ(EC)なのか
    • 決済(店頭・端末)なのか
    • レジ(POS)なのか
    • 予約なのか
  2. “いま起きている症状”を1行にする(例:管理画面に入れない/決済が通らない/在庫がずれる)

この2つが揃うと、FAQ検索が一気に当たるようになります。

FAQ検索を当てるテクニック

  • 検索語は「名詞+症状」で短く
    • 例:CSV 文字化け / 入金 反映 / 在庫 共有 / 返金 期限
  • うまく出ないときは、言い換えを2つ試す
    • 例:「返金」⇔「キャンセル」/「決済」⇔「カード」/「管理画面」⇔「ダッシュボード」
  • 記事の冒頭にある対象サービス(ネットショップ/決済/レジ)を必ず確認
    → 似た症状でも、サービスが違うと手順がズレます。

つながらない・表示がおかしい時の“切り分け”が最速

管理画面の不具合は、障害か自分の環境かで対応が変わります。次の順で確認すると迷いません。

  • ブラウザのキャッシュ削除 → 別ブラウザ/別端末で試す
  • 拡張機能(広告ブロック等)を一時停止
  • そのうえで
    • ダッシュボード上のお知らせ
    • 公式の障害情報発信
      を確認

問い合わせ前に準備すると、回答が速くなる情報

サポートに連絡する場合は、これだけ揃えると往復が減ります。

  • いつから(日時)
  • どの画面で(URLやメニュー名)
  • 何をしたら(手順)
  • 何が起きたか(エラーメッセージ)
  • 端末/OS/ブラウザ(例:Windows + Edge)
  • スクリーンショット(個人情報は隠す)

サポート窓口の使い分けの考え方

  • レジ:アプリ内から案内される窓口(電話/フォーム)が用意されている
  • 決済:FAQに加えて、チャットボットやフォーム/電話の導線が案内されている
  • ネットショップ:FAQと問い合わせ導線を使い分ける(購入者向けの問い合わせ導線も別に用意されている)

ポイント:同じ「STORES」でも、“問い合わせ先が1つではない”のが初心者が詰まりやすいところです。まずサービスを特定するのが最短です。

仕様・料金改定に備える:最新情報の追い方

ネットショップ・決済・レジは、法規制や決済ブランド要件、機能改善の影響で 仕様や手数料が変わることがあります。大事なのは「変わること」より、変化に気づける仕組みを持つことです。

最新情報の追い方(おすすめの優先順位)

  1. 公式サイト/FAQの料金ページ・重要なお知らせを定期チェック
    • 「手数料」「入金」「端末」「審査」などは更新が起きやすい領域です
  2. 管理画面(ダッシュボード)のお知らせを見逃さない
    • 障害・メンテ・仕様変更の入口になりやすいです
  3. 決済系は“お知らせページ”を確認
    • メンテナンスや障害の掲載がまとまっていることが多いです
  4. 公式SNS(X等)を“障害速報用”としてフォロー
    • 画面不具合時に最初に流れることがあります

改定に強くなる「運用メモ」テンプレ

改定が来たときに慌てないために、最低限これだけメモしておくのがおすすめです。

  • 自分が使っているサービス:ネットショップ/決済/レジ/予約(どれを使っているか)
  • 料金プラン名(無料/有料、年払い等)
  • よく使われる決済手段(カード・電子マネー・QRの比率)
  • 入金の運用(自動/手動、締め〜入金のタイムラグ)
  • 重要な社内ルール(返品、キャンセル、在庫共有ON/OFF)

これがあるだけで、手数料改定や仕様変更があっても「自分に影響があるか」をすぐ判断できます。

よくある質問:検討〜導入〜運用の不安をまとめて解消

無料でどこまでできる?費用が発生するタイミングは?

結論、STORESは「月額0円で始める」ことはできますが、売れたタイミング(決済手数料)や、有料プランに切り替えたタイミング(月額)で費用が発生します。

ネットショップ(EC)の基本(フリー/ベーシック)

まず迷いやすいのが、ネットショップの費用構造です。ざっくりはこうです。

スクロールできます
プラン月額決済手数料の目安向くケース
フリー0円5.5%〜(一部決済は別率)まず試す/売上が小さい
ベーシック月額あり(支払い方法で差)3.6%〜(一部決済は別率)売上が伸びて手数料を下げたい/運用効率も上げたい

※注意:どちらのプランでも、一部の決済手段は“別率”になります(後述の出典参照)。

いつ費用が発生する?

初心者が押さえるべき「発生タイミング」はこの3つです。

  • 商品が売れたとき:決済手数料がかかる
  • 有料プランに入ったとき:月額がかかる(初月無料などの条件がある場合も)
  • 周辺サービスを追加したとき:レジ、決済端末、予約などは別体系のことがある

👉 迷ったら、まずは「ネットショップ単体」で始めて、売上が出てから“必要な分だけ”足すのが安全です。

独自ドメインは使える? stores.jpのURLは変えられる?

できます。ポイントは「2種類ある」と理解することです。

1) stores.jp の「●●●●」部分は変更できる

STORESの標準URLは https://●●●●.stores.jp の形で、この●●●●(サブドメイン)を変更できます。

ただし、ストアによっては対象外の場合もあるので、変更画面で可否を確認してください。

2) 独自ドメインも使える(申請が必要)

独自ドメイン(例:https://yourshop.com)を使う場合は、管理画面から申請します。

  • 申請後、利用開始までに 2〜5営業日かかることがある
  • 申請中のキャンセルや、取得後の取り消しができない注意点がある
  • 検索結果のURL反映には時間がかかる場合がある

💡実務のコツ
独自ドメインへ切り替える前に、まずは ストア名・説明・特商法・配送/返品などの“信頼情報”を整えてから切り替えると、導線がブレにくいです。

デザインはどこまでいじれる? カスタマイズの限界は?

STORESは、テンプレートとエディタで整える方式です。
「やれること」と「できないこと」を分けて考えると、期待値が合います。

できること(初心者が触りやすい範囲)

  • テンプレートの選択(複数のデザインから選べる)
  • メニュー名・並び順・レイアウト調整
  • 文字色・フォントなどの見た目調整
  • メインビジュアルやテキストなどの編集

できないこと(限界として理解しておく)

  • HTML / CSS を直接編集しての自由なカスタマイズ

限界を超える「現実的なカスタマイズ」3点セット

テンプレ中心でも、ここを押さえると“らしさ”は出せます。

  • 写真の統一(背景・光・余白・色温度を揃える)
  • 商品名の型(例:商品名|決め手1・決め手2)
  • トップを案内板化(人気カテゴリ/はじめての方へ/送料・発送/FAQ)

審査は何を見る? 必要書類・準備物は?

「審査」と聞いて身構えがちですが、要点はシンプルで、“店舗・事業の実態が確認できるか”です。
(特に店頭のキャッシュレス決済=加盟店審査は必須)

審査で見られやすい観点

  • 事業者情報が正しく、矛盾がない(店舗名・住所など)
  • どんな商品/サービスを扱うかが明確
  • 対象外業種・禁止商材に該当しない
  • 決済手段ごとに定める審査を満たしている(審査機関が分かれる場合あり)

よく求められる準備物(例)

  • 店舗名・店舗住所など概要が確認できる写真
    • 外観が難しい場合、名刺やチラシなど「店舗名・住所の記載があるもの」で代替できるケースがある
  • 申込に必要な基本情報(法人/個人、口座、代表者情報など)

💡通りやすくする準備のコツ
「店舗名・住所・提供内容」が一目で分かる情報(メニュー表、価格表、SNS、Web等)を整えておくと、確認がスムーズになりやすいです。

解約したらデータはどうなる?移行はできる?

結論、移行は“できるように準備する”のが大事です。
「解約してから考える」だと取り返しがつかないケースがあります。

ネットショップをやめる場合(アカウントは残せる)

  • ネットショップの利用をやめても、STORESアカウント自体は残せる
  • アカウントを残して再開することは可能だが、過去のIDやデータは再利用できないという注意点がある

データを残すなら、解約前にやっておくこと

  • オーダー情報をCSVでダウンロード(注文履歴の保管)
  • 重要な設定(送料・返品・ページ文面など)は、別途メモ・スクショで保存

STORES決済(店頭決済)を解約する場合の注意

STORES決済は、解約後にログインできなくなり、売上/入金の履歴を後から出せない旨が案内されています。
必要な履歴がある場合は、解約申請前にCSVダウンロードや印刷で保管しておくのが鉄則です。

ログインできない/メールが届かない等の典型トラブル

困ったときは、まず「原因の切り分け」をすると最短で復旧できます。

ログインできないときのチェックリスト

  • メールアドレスの入力が正しいか(全角/半角、不要な空白)
  • パスワード再設定を試したか
  • ブラウザを変えたか(Edge → Chromeなど)
  • 拡張機能(広告ブロック等)を一時停止したか
  • キャッシュ削除・シークレットウィンドウで試したか

パスワード再設定メールが届かないとき

「届かない」は、だいたい次のどれかです。

  • 迷惑メール/自動振り分け(Gmailなら「プロモーション」も確認)
  • ドメイン指定受信やフィルタで弾かれている
  • 受信箱がいっぱい
  • 受信側で時間がかかっている

そして重要なのが送信元です。STORESの通知メールは hello@stores.jp から送信されるため、受信許可に入れておくと解決しやすいです。

まとめ:STORESを選ぶ判断基準と、次にやること

STORESは「ネットショップ」「決済」「レジ」などを“必要な分だけ組み合わせる”前提のサービスです。
最後に、初心者が迷いやすい 構成の選び方 と、今日中に前へ進む手順 を整理します。

あなたに最適な構成はこれ(ECのみ/店舗のみ/店舗×EC)

まずは、次の3つのどれに当てはまるかで考えるのが一番ラクです。

  • ① ネットで売りたい(店舗はない)
  • ② 店頭の会計を整えたい(ネット販売は今は不要)
  • ③ 店舗もネットもやりたい(在庫や売上をまとめたい)

3パターン早見表(迷ったらここだけ)

スクロールできます
構成こんな人に向くまず入れるもの最初に決めるべきこと
ECのみ小さくネット販売を始めたい/固定費を抑えたいネットショップ送料・発送目安・返品条件・商品名の型
店舗のみキャッシュレス対応したい/会計を速くしたい決済(必要ならレジ)端末運用・取消/返品ルール・締め作業
店舗×EC店頭→ECリピートを作りたい/在庫ズレを減らしたいレジ+ネットショップ+決済在庫の持ち方(共有/分ける)・顧客導線

ECのみで始めるなら:最初は「売れる型」を作るのが勝ち筋

ECは、機能を増やすより先に “商品ページの型” を固めると伸びやすいです。

  • 商品名:名詞+決め手(例:素材・用途・サイズ)
  • 説明文:用途 → 不安解消(納期/返品) → 仕様
  • 入口導線:人気カテゴリ/FAQ/お問い合わせを先に置く

プランの考え方(超シンプル)

  • まずは固定費をかけずに開始
  • 月商が伸びて「手数料の差」が月額を上回りそうなら有料プランを検討

目安として、月額と手数料差から逆算すると、
月商が18〜20万円前後を超えるあたりから「有料プランで得になる可能性」が出てきます(決済手段・料率で前後します)。

店舗のみで始めるなら:いちばん大事なのは「運用ルールの固定」

店頭は、機器よりも 現場の迷い がコストになります。導入直後にこれだけ決めると安定します。

  • 取消/返品の手順(在庫を戻す/戻さないの扱い)
  • 通信トラブル時の対応(店内Wi-Fi、予備回線、現金対応など)
  • 日次チェック(売上確認、レシート、締め作業の担当)

入金の考え方(資金繰りで選ぶ)

  • 「自動」か「手動」かで運用が変わる
  • 先に“自分の店に必要な入金テンポ”を決めると、迷いが減ります

店舗×ECで始めるなら:在庫同期より先に「在庫の持ち方」を決める

店舗×ECで一番の事故は、売り越し(在庫切れ販売)在庫ズレ です。
最初に「共有する商品」と「分ける商品」を決めてください。

  • 共有が向く:店舗とECで同じ商品を売る/在庫が少ない/売り越しを避けたい
  • 分けるのが向く:受注生産/店舗限定/EC限定/棚卸が合わない

さらに、店頭からECリピートを作るなら、導線はシンプルが最強です。

  • 店頭POP(QR) → 人気カテゴリ or 売れ筋まとめへ
  • 同梱カード → 再入荷通知 or 関連商品の案内へ
  • FAQと返品条件 → “安心材料”として固定で見える場所に

今日中にできる最短アクション(迷わず進める手順)

「何から手を付けるか」で迷うのが最大のロスなので、今日中に終わる順番に並べます。
※どの構成でも共通で使えます。

ステップ0:判断を1行で固定する(5分)

  • ECのみ/店舗のみ/店舗×EC のどれで行くか決める
  • 「今月のゴール」を1つだけ決める
    • 例:初受注、キャッシュレス初決済、在庫共有を事故なく回す など

ステップ1:信頼情報を先に埋める(30分)

検索にも成約にも効く“土台”です。ここが弱いと伸びません。

  • ストア名・連絡先・営業時間(ある場合)
  • 送料/発送目安/返品条件(短くてOK)
  • お問い合わせ導線(迷子を作らない)

ステップ2:最小の商品・メニューで公開する(60分)

いきなり全部やらないのがポイントです。

  • EC:まず 3商品 だけ公開(写真・価格・在庫・配送を固める)
  • 飲食:まず 人気5品+セットだけ公開(オペが回る範囲に絞る)
  • サロン:まず 60分/90分の2メニュー で枠を作る(準備時間も含める)

ステップ3:集客導線を“1本だけ”作る(30分)

最初は複数やると散らかります。

  • 検索を取りたい → 商品名と説明文を「用途寄り」に整える
  • SNSが強い → プロフィールリンクを“売れ筋まとめ”に固定
  • 店舗あり → QRを1つに統一(店内・レジ前・同梱物)

ステップ4:次の一手を「数字」で決める(10分)

今日から見る指標は2つだけでOKです。

  • どの商品(どのメニュー)が見られているか
  • どこで離脱しているか(送料・納期・返品の不安が多い)

STORESは、最初から完璧に作るより、小さく始めて改善しながら育てるほうが成功確率が上がります。
この記事を参考に、あなたにとっての最適な構成を選び、最短で“売れる導線”を作っていきましょう。

目次