「問い合わせ対応が追いつかない……」
「フォームのデザイン調整が面倒」
「FAQを整備したいけど時間がない」
──こんな悩みを持つ方は多いはずです。読者の声をいくつか挙げると、
- 「問い合わせがメールに散らばって対応漏れが発生しているんだけど、どうまとめればいい?」
- 「ノーコードでサクッとフォームやチャットを作れるツールってあるの?」
- 「無料プランでどこまで試せるか先に知りたい」
- 「Slackや社内ツールと連携できるか、不安」
- 「導入して本当に業務が楽になるのか、費用対効果を見極めたい」
この記事は、こうした疑問・不安を一つずつ解消するためのガイドです。
まずはTayoriの基本的な機能(フォーム・FAQ・アンケート・チャット)をわかりやすく解説し、無料/有料プランの違い、他サービスとの比較、導入〜運用の実務的なコツまで丁寧に紹介します。
読み終わるころには、「自社でどのように使うか」「まず何から始めるべきか」がはっきり見えてきます。
Tayoriとは何か?
Tayoriの概要と提供元
Tayoriは、誰でも簡単に顧客対応チャネルを整備できるクラウド型カスタマーサポートツールです。
- 提供元:株式会社PR TIMES(旧:株式会社ラクスルコミュニケーションズ)が開発・運営
- 特徴:ノーコードでフォーム作成・FAQ・アンケート・チャットボットを一元管理
ポイント
- 🌐 クラウド型でインターネット環境があればすぐに利用可能
- ⏱️ スピーディーな設定完了(最短5分)
- 🔒 高いセキュリティで顧客情報を保護
主な利用シーン
Tayoriは多彩な場面で活躍します。
以下の表で代表的な利用シーンをまとめました。
| シーン | 説明 | 主な機能 |
|---|---|---|
| 1. お問い合わせ対応 | WebサイトやSNS経由の問い合わせを一元化し、返信漏れを防止 | フォーム/チャット/自動返信メール |
| 2. FAQ整備 | よくある質問をまとめて公開。問い合わせ数の削減に貢献 | FAQページ生成 |
| 3. 顧客満足度調査 | サービス利用後のアンケートで、改善ポイントを把握 | アンケート機能 |
| 4. 社内コミュニケーション | 社員向けマニュアルや意識調査に活用 | 内部向けフォーム/チャット |
| 5. イベント申込 | セミナーやキャンペーン参加申込をスムーズに受付 | フォーム作成/外部ツール連携 |
✨ ワンポイント
- 導入例として、ECサイトの「お問い合わせフォーム設置」や、SaaS企業の「新機能フィードバック収集」などがあり、幅広い業種・業態で利用されています。
- 自動返信メール機能を活用すれば、受付完了の連絡も自動化できます。
Tayoriのコア機能
フォーム作成機能
フォームタイプ設定の手順
- 新規フォーム作成をクリック
- 用途(お問い合わせ/資料請求/アンケート など)を選択
- 項目追加でテキスト入力やチェックボックスを配置
- フォームURLを発行して公開
デザインカスタマイズ方法
- テーマ選択:100以上のテンプレートから選べる
- レイアウト調整:ドラッグ&ドロップで項目の並び替え
- 配色設定:ブランドカラーに合わせてワンクリック変更
- プレビュー:PC・スマホ両方の表示確認機能
🎨 ポイント
デザイン知識不要!ノーコードで直感的に作れます。
FAQページ生成機能
- カテゴリ分け:トピックごとにQ\&Aを整理
- 検索機能:キーワードで即座に回答を提示
- 公開/非公開切替:社内向けFAQにも利用可能
- 更新履歴:いつ誰が編集したか自動で記録
🔎 ポイント
問い合わせ件数を削減しつつ、ナレッジ共有を促進します。
アンケート機能
- テンプレート活用:顧客満足度調査/NPSなど定型フォームあり
- 分岐設定:回答内容に応じて次の質問を動的に切り替え
- 集計レポート:リアルタイムでグラフ化・CSV出力
📊 ポイント
短時間で高品質なレポートが作成でき、PDCAサイクルを加速。
チャットサポート(チャットボット)
- 即時応答:定型文を事前登録して自動返信
- 有人切り替え:必要に応じて担当者がチャットに参加
- ステータス管理:未対応・対応中・対応済みを一目で確認
💬 ポイント
24時間対応の窓口を作り、顧客満足度をアップ。
外部ツール連携(Slack通知など)
以下のようなサービスと簡単に連携できます。
| 連携先 | 活用例 |
|---|---|
| Slack | 新規問い合わせをチャンネル通知 |
| Google Sheets | 回答データを自動で蓄積 |
| Zapier | 他サービスとワークフロー自動化 |
| Salesforce | 顧客情報と問い合わせを紐付け |
🔗 ポイント
社内ツールとの接続で、さらなる業務効率化を実現。
ノーコード操作の特徴
- ドラッグ&ドロップUI:直感的に要素配置
- ウィザード形式:ステップごとに設定ガイドが表示
- リアルタイムプレビュー:編集内容を即座に確認可能
- 多言語対応:日本語/英語など複数言語で運用できる
🚀 ポイント
開発不要で、誰でも短時間にチャネル構築が可能です。
初めてのTayori:導入までのステップ
資料請求・案内のダウンロード
まずはTayoriの全体像をつかむために、公式サイトから製品ガイドや機能紹介資料をダウンロードしましょう。
- ✅ フォーム作成やチャット機能の画面サンプルを確認
- ✅ 利用事例や業種別活用シーンを把握
- ✅ セキュリティ・サポート体制の概要をチェック
✨ ワンポイント
ダウンロード資料には無料トライアルの案内やサポート連絡先も含まれているので、後のステップがスムーズになります。
無料トライアルの申込み
実際に触ってみることで、操作感やUIの使いやすさを体験できます。
- アカウント登録:メールアドレスとパスワードを入力
- 基本情報入力:会社名・部署名・用途などを設定
- プラン選択:まずは“フリープラン”を選択すると即日利用開始
- 管理画面ログイン:最短1分でダッシュボードが表示
| トライアル内容 | フリープランの特徴 |
|---|---|
| 利用期間 | 無期限(機能制限あり) |
| フォーム数 | 1フォームまで作成可能 |
| チャット | 基本的な自動応答機能を利用可 |
| アンケート | シンプルな質問形式で利用可 |
🚀 ポイント
無料トライアル中に「使いたい機能」「足りない機能」をリストアップしておくと、導入検討がスムーズになります。
オンラインデモ・ヒアリング
導入前に専任スタッフと直接話すことで、自社に最適な活用方法を提案してもらえます。
- 📅 日程調整:Webフォームから希望日時を入力
- 💻 デモ実施:画面共有で実際の操作フローを確認
- 🎯 ヒアリング:運用規模や業務フローに合わせた機能説明
- 📄 カスタマイズ提案:必要に応じてAPI連携や外部システム連携の相談
💡 ワンポイント
事前に「自社の問い合わせ量」「対応フローの課題」をまとめておくと、ヒアリングがより実践的になります。
本格運用スタート
トライアルとデモで得た知見をもとに、正式導入に移行します。
- プラン契約:スタータープラン以上の有料プランを選択
- 必要アカウント設定:担当者の追加登録や権限設定
- 初期設定サポート:専任担当からのオンボーディング支援
- 運用開始:実際の問い合わせ・アンケートを運用
🎉 導入後の流れ
- 週次レポートで利用状況を分析
- 定期的なチューニングでフォーム項目やチャットボット回答を最適化
- サポート窓口にて、運用中の疑問や改善要望をいつでも相談可能
料金プランの比較
フリープランの制限事項
- フォーム数:1つまで作成可能
- 送信件数:月間100件まで
- 機能制限:
- チャットボットは簡易自動応答のみ
- 外部連携(Slack/Google Sheetsなど)は利用不可
- サポート:コミュニティフォーラムのみ
🔒 無料で試せますが、「まずはお試し」で使うライトユーザー向けのプランです。
スタータープラン/プロフェッショナルプラン
| スタータープラン | プロフェッショナルプラン | エンタープライズプラン | |
|---|---|---|---|
| 月額料金(税抜) | ¥3,800 | ¥11,980 | ¥25,400 |
🚀 おすすめポイント
- スターター:初期コストを抑えて本格導入を検討したい企業向け
- プロフェッショナル:多拠点・大規模運用で高度な分析や連携が必要な場合に最適
エンタープライズ向けプラン
- 完全カスタマイズ:API連携/シングルサインオン(SSO)/カスタムドメイン対応
- 無制限の送信件数・無制限フォーム数
- SLA保証:99.9%稼働保証
- 専任担当による導入支援と24時間365日サポート
- セキュリティ監査やプライバシー要件(ISO 27001, GDPRなど)の遵守オプション
🏢 大企業やミッションクリティカルな運用が必要な組織におすすめです。
無料トライアルで試せる内容
- 全機能を一部期間(通常30日間)フルアクセス
- フォーム・FAQ・アンケート・チャットのすべての設定画面を体験可能
- サポートチャットで操作相談OK
- 実データ転送も可能なので、導入後の移行がスムーズ
🎁 トライアル活用法
- 期間内に主要機能の操作感を確認
- 社内デモを実施して関係者の合意形成
- 必要な連携テストやセキュリティチェックを完了させる
利用メリットと留意点
利用の強み
誰でも簡単に導入・運用できる
- ノーコードUIで直感的に操作可能 🚀
- 初心者でも最短5分でフォームやチャットを公開
- 画面ガイドやウィザード形式の設定画面で迷わない
豊富なテンプレートとカスタマイズ性
- 100種類以上のフォーム・FAQテンプレートを提供
- ドラッグ&ドロップでレイアウト調整が自由自在
- ブランドカラーやロゴを反映できるデザイン設定機能 🎨
セキュリティ対策・自動返信機能
- SSL/TLS通信でデータを安全に送受信 🔒
- IP制限や認証設定で社内向け運用も安心
- フォーム送信後に自動で確認メールを配信し、二重送信や未送信を防止
データ分析・スマホ対応
- リアルタイム集計グラフやCSV出力で回答結果を可視化 📊
- スマートフォン・タブレットでの表示に完全対応
- モバイルからの入力しやすさを考慮したレスポンシブデザイン
注意すべきポイント
トライアル時の機能制限
- 無料プランではフォーム数が1つに制限
- 高度なチャットボットフローや外部連携は体験できない
- 実運用前に必要な機能が揃っているか、事前にチェックが必要 ✔️
高度カスタマイズや多人数管理には向かない
- API連携や専用プラグイン開発など、開発リソースを要する高度拡張には制限あり
- 大規模プロジェクトで多数のオペレーターを同時管理する機能はシンプル設計
- 複雑なワークフロー構築が必要な場合は、別途プラットフォーム検討を推奨
✨ まとめ
Tayoriは「手軽さ」と「基本機能の充実度」が最大の魅力ですが、特別なカスタマイズ要件や大規模運用をお考えの場合は、導入前に動作確認と要件整理を入念に行いましょう。
他社サービスとの比較
formzu/フォームメーラーとの違い
Tayoriとformzu、フォームメーラーの主な差異は以下の通りです。
| 項目 | Tayori | formzu | フォームメーラー |
|---|---|---|---|
| ノーコード性 | 直感的ドラッグ&ドロップで完結 🚀 | シンプルだがドラッグ機能は限定 | 基本は項目選択形式 |
| テンプレート数 | 100以上の豊富なデザイン | 約30種類 | 約20種類 |
| チャット機能 | 標準搭載(有人切替・自動応答)💬 | 別サービスとの連携が必要 | 別途オプションまたは外部連携 |
| 外部連携 | Slack/Google Sheets/Zapier など🔗 | Google Sheetsのみ | Zapier連携あり |
| セキュリティ | SSL/TLS・IP制限・自動返信メール🔒 | SSL/TLS | SSL/TLS |
| 料金感 | フリープラン+有料プラン(月1万〜) | フリープラン+有料プラン(月数千円〜) | フリープラン+有料プラン(月数千円〜) |
- Tayoriは「チャットサポート」を一体化できる点が大きなメリットです。
- formzuやフォームメーラーはフォーム作成に特化し、軽量で低価格ですが、チャットやFAQ機能は別途準備が必要です。
formrunやその他CMS連携ツールとの比較
formrunやWordPressプラグインなど、CMS連携型ツールとの違いをまとめます。
| 項目 | Tayori | formrun | CMS連携プラグイン例 |
|---|---|---|---|
| 設置の手軽さ | スクリプト1行で設置完了 | 同様にスクリプト埋め込み | テーマ編集やプラグイン設定が必要 |
| CMS依存度 | 完全独立型 | 完全独立型 | WordPressやShopify依存 |
| 運用管理画面の統一性 | フォーム・FAQ・アンケート・チャットを一元管理 | フォーム・アンケート中心 | 各プラグインごとに画面が分かれる |
| 拡張性 | Zapier/API連携で自由度高い | API連携+Webhook | プラグイン間で衝突リスクあり |
| サポート体制 | メール・チャット・電話(有料プラン) | メールサポート(有料プラン) | コミュニティフォーラム主体 |
- formrunは「フォーム最適化」と「ステップフォーム機能」に強みがあります。
- CMS連携プラグインはサイト内統合感が高い反面、複数プラグイン管理の手間や衝突リスクがあります。
✨ まとめ
- Tayoriは「フォーム+FAQ+アンケート+チャット」をシームレスに提供し、外部ツール連携やノーコード性で大きな柔軟性を発揮します。
- 軽量なフォームだけを求める場合はformzu/フォームメーラー、サイト統合を重視する場合はCMS連携プラグイン、フォーム最適化を重点に置くならformrunがおすすめです。
事例とユーザーの声
導入企業の活用事例
以下は、業種・規模の異なる企業でのTayori活用例です。
| 企業/業種 | 課題 | 導入後の効果 |
|---|---|---|
| ECサイト運営 | 問い合わせ対応がメールのみで遅延が多発 | フォーム+チャットで返信速度が40%向上🚀 |
| SaaSベンチャー | 新機能リリース時のフィードバック収集が煩雑 | アンケート機能でユーザー満足度調査が自動化📝 |
| 人材派遣会社 | FAQが整備されておらず問い合わせが増加 | FAQページ生成で問い合わせ件数を30%削減🔍 |
| 教育機関(大学) | オープンキャンパス申込管理が手作業 | フォーム連携で申込データを自動集約・可視化📊 |
ポイント
- フォームとチャットを組み合わせることで、顧客の「今すぐ聞きたい」ニーズに対応。
- アンケート→自動集計→レポート出力がワンストップで完結。
高評価ポイントと改善要望
ユーザーアンケートやレビューから抽出した意見をまとめました。
| 分類 | ポジティブフィードバック | 改善要望 |
|---|---|---|
| 操作性 | 直感的なUIで初めてでも迷わない | 項目をまとめて管理できるフォルダ機能が欲しい |
| デザイン | 多彩なテンプレートで短時間にブランドに沿う表現 | フォントの追加カスタマイズがもっと柔軟だと嬉しい |
| 機能性 | 自動返信メールやSlack連携で業務フローに即導入 | レポートのクロス集計機能があると便利 |
| サポート | 問い合わせ対応が迅速かつ丁寧 | 深夜帯にも対応するチャットサポートが欲しい |
🎯 ユーザーの声を活かすヒント
- 定期的に「改善要望リスト」をまとめ、Tayori管理画面のフィードバック機能から送信すると、開発ロードマップに反映されやすくなります。
- フォルダ管理など、要望の多い機能はバージョンアップ情報をこまめにチェックすると良いでしょう。
Tayoriを最大限に活用するコツ
- まずは小さく始めて、効果を実感する
- フリープランやスタータープランでフォームを1つ作成し、実際に問い合わせを受けてみましょう。
- 小さな成功体験を積み重ねることで、社内での導入推進もしやすくなります。🚀
- テンプレート+カスタマイズで効率化
- 豊富なテンプレートをベースに、ブランドカラーや必要項目を上書きするだけで、最短5分でサイトに合わせたフォームやFAQページを構築可能です。
- 定型回答はチャットボットに登録し、有人対応との切り替えもスムーズに行いましょう。🎨
- 外部連携でワークフローを自動化
- Slack通知やGoogle Sheets連携を活用し、新規問い合わせを即時にチームへ共有。
- ZapierやSalesforce連携で、既存システムへの取り込みも自動化すると、手動作業を大幅削減できます。🔗
- 定期的な運用レビューと改善
- 週次・月次で集計レポートを確認し、フォームの離脱率や回答傾向をチェック。
- ユーザーの声(改善要望や高評価ポイント)をリスト化し、管理画面のフィードバック機能から要望を送信すると、優先的に機能改善に反映されやすくなります。📊
- 社内ナレッジとしてFAQを充実させる
- よくある質問は随時FAQページに追加し、検索機能を強化。
- 社員向けにも非公開FAQを設けることで、社内サポートも効率化できます。🔎
- モバイルユーザーを意識した設計
- スマホ表示を必ずプレビューし、入力フォームの項目数や配置を調整。
- モバイルファーストのデザインを心がけ、ユーザーのストレスを最小化しましょう。📱
これらのポイントを踏まえ、Tayoriの豊富な機能を段階的に活用することで、問い合わせ対応や顧客満足度の向上、業務効率化を同時に実現できます。ぜひ日々の運用に取り入れてみてください!
まとめ — 迷ったらまず試して、運用で改善する
- 短く試すことが最速の判断材料です。まずは無料プランでフォームやチャットの操作感を確かめましょう。
- テンプレート+少しのカスタマイズで素早く公開し、実データから改善ポイントを見つける流れが効果的です。
- 連携(Slack/スプレッドシート/CRM)を活用すると、問い合わせ対応のスピードと可視性が大幅に上がります。
- 有料プランやエンタープライズ導入を検討する際は、想定問合せ数・必要な連携・運用体制を事前に整理して費用対効果を評価してください。
実践チェックリスト(短縮版)
- 無料でアカウントを作成して操作感を確認 ✅
- 最初のフォーム/FAQを1つ作って実運用で検証 ✅
- Slack連携などを導入して通知フローを確立 ✅
- 週次でデータを見てFAQ・チャット応答をチューニング ✅
Tayoriは「手軽さ」と「必要な機能のまとまり」が強みです。
まずは小さく始めて、データをもとに段階的に拡張していきましょう。
導入後の改善が、顧客満足度と業務効率の両方を確実に押し上げます。

