ホームページ制作の見積もり入門|相場を掴む→比較→契約まで一気に分かる

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ホームページ制作の見積もりって、最初の一歩がいちばん難しく感じませんか?

「相場が分からない…。高すぎるのか妥当なのか判断できない」
「見積書に“〇〇一式”って書いてあるけど、中身が見えなくて不安」
「同じ“10ページ”なのに、A社は50万円、B社は150万円…。何が違うの?」
「相見積を取りたいけど、失礼にならない言い方が分からない」
「契約後に“追加費用”が発生したら怖い…。どこを確認すれば防げる?」
「制作会社・フリーランス・マッチング…結局どこに頼むのが正解?」

こうした悩みはとても自然です。
なぜなら、ホームページ制作の見積もりは“商品を買う”感覚ではなく、「範囲(どこまでやるか)」と「成果(何を達成したいか)」で金額が決まるからです。
つまり、見積もりで失敗しないコツは「安くする」ことではなく、比較できる状態を作って、納得して決めることにあります。

この記事では、初心者の方でも迷わないように、

  • 相場の掴み方(タイプ別の価格レンジ)
  • 見積書の読み方(内訳・一式・月額の見抜き方)
  • 相見積の進め方(2〜3社で条件を揃える)
  • 比較の判断軸(差額の理由を言語化する)
  • 契約前に必ず確定すべきこと(追加費用・納品物・運用範囲)
  • コピペで使えるテンプレ(見積依頼文・要件整理シート)

を、順番に整理して解説します。

読み終えるころには、見積もりが「なんとなく怖いもの」から、
“自分で判断できる材料”に変わるはずです。
これから見積依頼をする方も、すでに見積が手元にある方も、ぜひこのまま読み進めてください。

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目次

この記事で分かること(先に結論)

見積もりは「金額」より「範囲」で決まる

ホームページ制作の見積もりは、「何をどこまでやるか(範囲)」でほぼ決まります。
逆に言うと、金額だけ見ても“高い/安い”の判断はできません。

初心者の方がまず押さえるべき「範囲」は、だいたい次の5つです。

  • ページの量と種類
    例)同じ10ページでも、
    「文章中心の固定ページ10枚」なのか「採用・実績・ブログなど構造が違う10枚」なのかで工数が変わります。
  • デザインの作り方(テンプレ寄り/オーダー寄り)
    こだわるほど作業が増え、金額も上がりやすいです。
  • 機能の有無
    例)お問い合わせフォームの複雑化、予約、会員、決済、検索機能など
    “ちょい足し”が積み重なると一気に上がります。
  • 素材と原稿の担当(誰が用意するか)
    文章作成、写真撮影、図解、ロゴ整理などを「制作側がやる」のか「自社でやる」のかで差が出ます。
  • 公開後の運用まで含むか
    保守、更新代行、改善提案、SEO支援などは、初期費用だけでなく月額にも影響します。

イメージしやすいように、ざっくり表にするとこうです。

スクロールできます
範囲の要素増えると何が起きる?初心者が迷いやすい点
設計(導線・構成)成果が出やすいが工数増“見た目”だけに意識が寄る
デザイン調整・修正が増えやすい修正回数の上限が曖昧になりがち
実装(CMS/機能)開発・検証が増える“できそう”に見えても要件が必要
原稿・素材作る量が増える誰が用意するか未確定のまま依頼
運用(保守/改善)月額に反映どこまでが月額に含まれるか不明

✅ つまり、見積もりを見る前にやるべきことはシンプルで、
「範囲の言語化」→「優先順位付け」です。

  • Must:絶対必要(例:問い合わせ、スマホ対応)
  • Should:できれば(例:実績ページ、ブログ)
  • Could:余裕があれば(例:予約、チャット)

この整理ができるだけで、見積もりのブレが一気に減ります。

相見積で見るべきは“差額の理由”

相見積(複数社の見積比較)で最重要なのは、金額の差ではなく、
「なぜ差が出ているのか」を説明できる状態にすることです。

比較するときは、次の順で見ていくと迷いにくいです。

  1. 前提条件が揃っているか(ここがズレると比較不能)
    • ページ数・ページ種類
    • CMSの有無
    • 原稿・写真の担当
    • 公開希望日
    • 保守の有無
  2. 作業範囲が明記されているか(“一式”を疑う)
    • 「一式」表記が悪いわけではありません。
      ただし、一式の中身が説明できないと、後で揉めやすいです。
  3. 成果物(納品物)が何か
    • 例)サイト一式、管理画面、マニュアル、解析設定、リダイレクト設計…など
      “納品されるもの”が違えば、当然価格も違います。
  4. 品質と検証の範囲
    • テスト項目(表示・フォーム・計測など)
    • 対応ブラウザ/端末
    • 公開前後の不具合対応
  5. 運用の範囲(初期費用と月額の境界)
    • 月に何回更新してくれる?
    • バックアップや監視は?
    • 相談窓口はどこまで?

📌 コツは「差額=損得」ではなく、差額=設計思想の違いとして読むことです。
安い提案は「範囲が絞られている」可能性があり、高い提案は「含んでいるものが多い」可能性があります。

相見積は多すぎると疲れるので、初心者なら 2〜3社で十分です。
その代わり、同じ要件(同じ前提)を渡すのが成功の条件です。

トラブルは「追加費用・納品物・運用範囲」の確認不足で起きる

ホームページ制作のトラブルは、だいたい次の3つの“未確認”から起きます。

1) 追加費用が発生する条件が曖昧

特に多いのはこのパターンです。

  • 仕様変更(途中で「やっぱり機能を足したい」)
  • 修正回数の超過(“軽微”の定義が違う)
  • 原稿・素材の遅れ(制作側が待ち状態になり納期が延びる)
  • ページ増加(後からページが増える)
  • 移行・リダイレクト追加(旧サイトが想定より複雑)

対策は、見積書や契約前にこの3点を明文化することです。

  • 無料で対応する範囲
  • 追加費用になる境界線
  • 追加費用の出し方(見積単位)

💡値引き交渉より、ここを詰めた方が“結果的に安く”なることが多いです。

2) 納品物(受け取れるもの)が曖昧

初心者ほど見落としがちですが、ここは超重要です。

最低限、次は確認しておくと安心です。

  • サイトのデータ一式(公開状態だけでなく、何が残るか)
  • 管理権限の所在(CMS、サーバー、ドメイン)
  • マニュアルの有無(更新方法・運用手順)
  • 解析の引き渡し(GA4やSearch Console等の権限)

「公開できたらOK」ではなく、“自分の資産として手元に残るか”がポイントです。

3) 運用範囲(公開後の面倒を見る範囲)が曖昧

公開後に困るのは、だいたいこのあたりです。

  • 更新は誰がやる?(自社/依頼先)
  • 月額に含まれる作業は?(更新回数、軽微修正、相談)
  • 不具合が出たら?(対応時間、連絡手段、復旧の目安)
  • バックアップは?(頻度、復元対応の可否)

✅ ここまでを一言でまとめると、初心者がやるべき最優先はこれです。

「境界線を決める」

  • 追加費用になる境界線
  • 納品物の境界線
  • 運用の境界線

この3つが揃うだけで、相見積の比較もしやすくなり、トラブルも激減します。

まず整理:見積もり前に決める3点(目的・期限・予算)

目的を成果に落とす(問い合わせ/採用/売上/予約など)

見積もり精度を上げる最短ルートは、「ホームページを作りたい」という“目的”を、測れる“成果”に変換することです。
成果がはっきりすると、必要なページ・機能・原稿量が決まり、見積もりのブレが小さくなります。

目的 → 成果に変えるコツ(初心者でもOK)
次の4点を、ひとまず一行で言えるようにします。

  • 誰に(ターゲット)
  • 何をしてほしいか(行動)
  • いつまでに(期限)
  • どうやって成功を判断するか(指標)

例(そのまま使える)

  • 問い合わせ:
    「法人の見込み客に、月◯件の問い合わせを獲得したい(フォーム送信数で測る)」
  • 採用:
    「応募の質を上げたい(応募数だけでなく、面接到達率も見たい)」
  • 売上(EC/申込):
    「◯◯の商品を月◯件売りたい(購入数+購入単価で測る)」
  • 予約:
    「電話依存を減らし、Web予約比率を上げたい(予約完了数で測る)」

成果が決まると、必要な“要件”が見えてきます(ここが見積に直結します)

  • 問い合わせ重視 → 導線設計/CTA(申込ボタン)/実績・事例/フォーム最適化
  • 採用重視 → 社員紹介/働く環境/募集要項の見せ方/応募フォーム/FAQ
  • 予約重視 → 予約導線/営業時間・料金の明確化/キャンセル規約/自動返信
  • SEO重視 → 記事/コラム運用前提のCMS設計/カテゴリ設計/計測・改善

💡ポイント:最初から完璧に言語化しなくて大丈夫です。
ただし、「成果(測り方)」がないと、提案も見積もりも“作り方の好み”に引っ張られやすいので、ここだけは押さえましょう。

ミニテンプレ(コピペ可)

  • 目的:____(問い合わせ/採用/予約/売上など)
  • ターゲット:____(例:地域の法人、20〜30代求職者など)
  • 成果指標:____(例:問い合わせ数、予約完了数、応募数など)
  • 優先ページ:____(例:サービス、料金、事例、採用 など)

公開希望日から逆算して、優先順位を付ける

ホームページ制作は、作業そのものよりも 「確認・原稿・素材待ち」で遅れます。
だからこそ、公開希望日を決めたら、先に“遅れやすい要因”を潰すのが賢い進め方です。

まず知っておくべき“遅れる原因あるある”

  • 原稿が用意できない(誰が書くか決まっていない)
  • 写真や実績資料が集まらない(権利や許諾で止まる)
  • 社内確認が長い(承認者が多い/判断基準が曖昧)
  • 「やっぱり追加したい」が後から増える(仕様ブレ)

逆算の考え方(初心者向け)
公開日を固定したら、次を先に決めます。

  • 原稿・素材の締切(いつまでに何を出すか)
  • レビュー日(社内確認のタイミングを事前に確保)
  • “ここから変更は有料”の境界(仕様ブレを止める)

優先順位の付け方は、Must / Should / Could が鉄板です
見積もりでもスケジュールでも効きます。

  • Must:公開時点で絶対必要
    例)トップ、サービス、会社概要、問い合わせ、スマホ対応
  • Should:あると成果が出やすい(でも後追い可能)
    例)事例、ブログ、採用詳細、FAQ
  • Could:将来の拡張
    例)会員、予約、チャット、複雑な検索機能

✅ これを最初に作って渡すと、制作側は
「今回はMust中心で間に合わせる/Should以降は段階的に」という提案がしやすくなり、結果的に納期も費用も安定します。

ミニテンプレ(コピペ可)

  • 公開希望日:____
  • Must:____
  • Should:____
  • Could:____
  • 原稿担当:____(自社/制作側/共同)
  • 確認者(最終決裁):____

予算は「上限」ではなく「守りたい成果基準」もセットで持つ

予算を聞かれると、「できるだけ安く…」となりがちですが、見積もりが迷走しやすいのはここです。
コツは、“上限”と同じくらい重要な「成果基準(守りたい条件)」をセットで持つこと。

予算の伝え方は「金額+条件」が最強です
制作側は“条件”があるほど、適切に提案できます。

  • 例)「予算は◯◯。ただし 問い合わせを増やしたいので導線設計は外したくない
  • 例)「予算は◯◯。ただし 更新は自社でしたいのでCMSは必須
  • 例)「予算は◯◯。ただし 公開後も相談できる体制がほしい(運用込み)

守りたい成果基準の例(選びやすい)

  • 成果:問い合わせ・予約などの“獲得導線”は妥協しない
  • 運用:自社更新しやすい(更新手順が分かる、権限が明確)
  • 品質:スマホ表示、表示速度、基本的なセキュリティ対策
  • 計測:アクセス解析・コンバージョン計測を最初から入れる

予算の中身を「初期」と「運用」に分けると失敗しにくいです

  • 初期:設計・デザイン・実装・コンテンツ整備・公開作業
  • 運用:保守、更新、改善、監視、バックアップ、相談窓口

さらに、見積もりの比較で見落としがちな“周辺コスト”も、最初に想定しておくと安心です。

  • ドメイン/サーバー費用(自社名義か)
  • 写真・イラスト素材(購入の有無)
  • 原稿作成や撮影(どこまで依頼するか)
  • 保守の範囲(更新回数、軽微修正、緊急対応など)

📌 「予算が厳しい」ときは、値引きより 段階公開が現実的です。
最初はMustだけで公開 → 反応を見てShouldを追加、のほうが成果につながりやすいケースも多いです。

ミニテンプレ(コピペ可)

  • 予算感:____(例:◯◯前後)
  • 守りたい成果:____(例:問い合わせ増、採用応募の質など)
  • 守りたい条件:____(例:CMS必須、計測必須、運用サポート希望)
  • 優先順位:Must/Should/Could(上の欄に記入)
  • 代替案:____(例:段階公開OK、機能は後付けOK)

概算をつかむ:タイプ別の価格レンジ

「相場」はあくまでスタート地点です。実際の見積もりは、ページ数よりも “どこまでやるか(範囲)”で上下します。
ここでは初心者でも判断しやすいように、タイプ別に「よくあるレンジ」と「上がりやすい要因」をセットで整理します。

スクロールできます
タイプ初期費用の目安価格が動く主因
会社案内型10万〜50万円前後ページ数より、デザインの作り込み・原稿/写真の用意
集客型50万〜200万円前後設計(導線/SEO)+運用前提のCMS/計測まで含むか
採用強化型50万〜200万円前後取材・撮影・インタビュー等のコンテンツ制作量
機能型10万〜500万円以上既存サービス利用か、独自開発か(連携の複雑さ)
LP10万〜60万円前後戦略設計・コピー・改善運用(LPO)までやるか

会社案内型(名刺代わり)

よくある用途
「会社の基本情報を整える」「取引先や紹介で見られたときに不安をなくす」など、信頼づくりが主目的のタイプです。

初期費用の目安(イメージ)

  • 10万〜50万円前後:小規模(〜5ページ程度)で最低限の掲載(会社概要/サービス/問い合わせ など)
  • ここから上振れしやすいのは「ページ追加」よりも、見た目の作り込み原稿・写真の制作が増えたとき

このレンジに入りやすい範囲

  • テンプレ〜セミオーダーのデザイン
  • 基本ページ制作(トップ+数ページ)
  • 問い合わせフォーム(標準)
  • スマホ対応(レスポンシブ)

上がりやすい要因(ここを決めると見積もりが安定)

  • 写真撮影(スタッフ・店舗・事例)をプロに依頼する
  • 原稿を“会社紹介”から“読み手に刺さる文章”に作り込む(ライティング支援)
  • デザインを完全オリジナルにする、アニメーションを多用する

費用を抑えつつ品質を落としにくいコツ

  • 先に「載せる情報」を決める(例:会社概要・強み・サービス・料金目安・実績)
  • 写真は「必要カット」だけプロ、残りは自社で用意などハイブリッドにする

集客型(SEO・導線設計が前提)

よくある用途
検索や広告、SNSなどから人を集め、問い合わせ・予約・資料請求につなげるタイプ。制作費は「作る費用」より “成果につなぐ設計費”が効いてきます。

初期費用の目安(イメージ)

  • 50万〜200万円前後:10〜20ページ規模で、CMS+基本導線+問い合わせ獲得までを想定
  • 200万〜400万円規模になりやすいケース:
    キーワード設計・記事設計・コンテンツ制作(取材/執筆)まで含めて、集客の土台を最初から作る場合

このタイプで「見積に入っていると安心」な項目

  • 導線設計(どのページから、どの順で、何を見せ、どこで行動させるか)
  • SEOの土台(ページ設計、URLやカテゴリ、内部リンクの考え方)
  • 計測(問い合わせ・予約などの成果計測の導入)

上がりやすい要因(=成果に直結しやすい)

  • 事例・実績ページを量産できる仕組み(更新運用まで含む)
  • 原稿制作を外注する(専門性の高い領域ほど工数が増える)
  • 公開後の改善までセット(運用・改善の伴走)

“安い集客サイト”が失敗しやすいポイント

  • 見た目は整っているが、問い合わせ導線が弱い(ボタン・フォーム設計が浅い)
  • 記事更新がしづらく、運用が止まる(CMSや更新手順が不親切)

採用強化型(コンテンツ量・撮影が効く)

よくある用途
求人媒体だけでは伝わらない「働く姿」「価値観」「成長環境」を見せて、応募の質と定着を上げるタイプ。見積もりは、デザインより コンテンツ制作(取材・撮影・文章)で変わりやすいです。

初期費用の目安(イメージ)

  • 50万〜200万円前後:採用ページ群+応募導線(フォーム等)を整える一般的レンジ
  • さらに上振れ:社員インタビュー多数、動画、座談会記事、職種別ページの拡充など

このレンジに入りやすい範囲

  • 募集要項、選考フロー、よくある質問
  • 社員紹介(簡易)や職場紹介(写真中心)
  • エントリーフォーム(標準)または応募導線の最適化

上がりやすい要因(“採用サイトらしさ”の源)

  • インタビュー記事(人数×工数)
  • 撮影(複数拠点・複数シーン・レタッチ)
  • 職種別LP化(職種ごとに刺さる訴求を作り分け)
  • 応募者管理やATS連携など、採用業務とつなぐ仕組み

失敗しにくい考え方

  • いきなり盛らずに、まずは「応募前に必ず見られるページ」から作る
    例:募集要項/働く環境/人(2〜3名)/FAQ/応募

EC/予約/会員など機能型(開発・運用が増える)

よくある用途
売る・予約を受ける・ログインさせるなど、システム要素が入るタイプ。費用差は「機能の数」よりも、既存サービスで済むか/独自開発かで一気に変わります。

初期費用の目安(イメージ)

  • 10万〜100万円前後:既存プラットフォーム(EC/予約SaaS等)を使い、テンプレをベースに構築する
  • 100万〜500万円前後:カスタマイズ性の高い構築(連携や要件が増える)
  • 500万円以上:フルスクラッチ(完全独自開発)や複雑な業務連携がある場合

“機能型”で見積もりに必ず入れるべき視点

  • 初期費用だけでなく、月額費用・手数料・保守(運用で確実にかかる)
  • 連携(決済、在庫、顧客管理、メール配信など)の範囲
  • セキュリティ・権限・ログ(会員機能ほど重要)

追加機能の費用感(ざっくり目安)

  • お問い合わせフォーム:数万円〜
  • CMS導入:10万〜30万円前後
  • 予約システム:十数万円〜(要件次第で大きく上振れ)
  • 会員機能:要件次第で大きく変動(簡易ログイン〜本格的な会員/権限/課金まで幅が広い)

コストを抑えたいときの鉄板

  • 「独自開発」が本当に必要な理由を一度分解し、まずはSaaS/ASPで代替できないか検討する
  • どうしても独自要件が必要なら、段階的に(最初は必要最小限→運用しながら拡張)

LP(1ページでも設計・検証で変動)

よくある用途
広告やキャンペーンで「1ページで申込を取る」用途。ページ数は1でも、見積もりは 設計と検証で跳ねます。

初期費用の目安(イメージ)

  • 10万〜60万円前後:一般的なLP制作レンジ(依頼先や設計範囲で変動)
  • 100万円〜になりやすいケース:
    マーケ戦略の設計〜公開後のABテスト(LPO)まで一体で実施する

LPで費用差が出るポイント

  • 構成(誰に何をどう訴求するか)とコピー作成の支援有無
  • 素材(写真撮影・図解・イラスト)の作り込み
  • 改善運用(どこまで検証して伸ばすか)

LPは「制作費+改善費」で考えると失敗しにくい

  • 作っただけで終わると、広告費が先に溶けがち
  • 小さく出して、数字を見て改善する前提なら、見積もり時点で「改善の範囲」も決めておくと安心です

見積金額がブレる理由(同じ“10ページ”でも差が出る)

ページ数では測れない:ページの“種類”と作業密度

「10ページ」と言っても、“中身の濃さ”が違うと作業量がまったく変わります。
同じ10ページでも、下のように“ページの種類”が混ざるほど見積もりは上振れしやすいです。

スクロールできます
ページの種類作業が増えるポイント
文章中心の固定ページ文字流し込み+軽いレイアウト調整会社概要、プライバシー
画像・図解が多いページ画像最適化、見せ方調整、装飾が増えるサービス紹介、強み
実績・事例ページ(繰り返し型)“型”を作る工数+更新しやすい仕組み導入事例、施工実績
採用ページコンテンツ量が多く、写真や文章の品質が効く社員紹介、募集要項
フォーム・入力画面項目設計、バリデーション、確認/完了画面問い合わせ、資料請求
検索・絞り込み仕様が増え、テストも増える実績検索、FAQ検索

💡ポイント:見積もりは「ページ数」ではなく、ページの“作業密度”で決まります。
初心者は、まず次の2つを制作側に伝えるとブレが減ります。

  • 各ページの役割(例:問い合わせに直結/信頼を補強/SEOで集客)
  • そのページで必要な要素(例:事例一覧+絞り込み/CTAボタン/フォーム項目数)

テンプレかフルオーダーか(デザインの自由度)

デザインは、自由度が上がるほど工数が増えます。特に差が出るのは、「何ページ分のデザインを作るか」「修正の往復回数」です。

よくある“自由度レベル”はこんなイメージです。

  • テンプレ寄り:用意された型を活かして整える(短納期・低コストになりやすい)
  • セミオーダー:基本は型、要所だけオリジナル(バランス型)
  • フルオーダー:ブランドに合わせて全面設計(高品質だが工数が増えやすい)

見積もりがブレやすいのは、ここが曖昧なまま進むときです👇

  • 「トップだけ作り込み/下層は共通テンプレ」なのか
  • 「下層ページも全部別デザイン」なのか
  • 「デザイン案は何案出すのか(1案?2案?)」
  • 「修正は何回まで・どこまでが“軽微”か」

✅ 見積もりを安定させる質問(そのまま聞いてOK)

  • デザイン作成の対象は何ページ分ですか?(トップ+下層1種?下層も複数?)
  • 修正は何回まで含まれますか?(回数/範囲の定義)
  • 共通パーツ(ボタン・見出し・カード等)は設計しますか?(“作りっぱなし”か“運用しやすい型”か)

✨ここが明確だと、同じ10ページでも見積差の理由が説明できるようになります。

CMS導入・更新フロー・権限設計の有無

CMS(更新システム)を入れると、「ページを作る」だけでなく、“更新できる形に整える”作業が追加されます。
そのため、CMSの有無だけでなく、更新のやり方(運用設計)で金額が変わります。

ブレが起きやすいポイントは主にここです。

  • 更新対象の範囲
    例:お知らせだけ更新? 事例も? コラムも? 採用も?
  • コンテンツの“型”づくり
    例:事例ページを毎回同じ体裁で増やせるようにする(項目設計が必要)
  • 権限と承認フロー
    例:担当者が下書き→責任者が承認→公開、のような運用にするか
  • 操作マニュアル/レクチャー
    初心者向けに“更新の手順書”を作るかどうかで工数が増えます
  • 安全運用(保守)
    更新・バックアップ・復旧など、公開後の管理も含むかで月額が変わります

✅ 初心者が決めるべき最小ライン

  • 「誰が、どのページを、月に何回くらい更新したいか」
    これが分かると、必要なCMS設計が具体化して見積もりが安定します。

原稿/写真/動画の用意方法(誰が・いつ・どこまで)

見積もりが一番ブレやすいのは、実はここです。
なぜなら、原稿や素材が未確定だと、制作側は工数を読みづらいからです。

よくある「ブレの原因」は次の通りです。

  • 原稿を誰が書くか決まっていない
    自社で書くつもりでも、実際は時間が取れず外注になることが多い
  • 写真が足りない/品質が足りない
    結果として撮影が追加になり、費用も日程も動く
  • 修正が増える
    原稿が固まらないと、デザインも導線も何度も手戻りします
  • 権利確認に時間がかかる
    ロゴ・人物写真・実績の掲載許可などで止まるケースもあります

✅ 見積もり依頼時の“素材チェック”ミニリスト(短くて効く)

  • 原稿:自社/制作側/共同のどれか
  • 写真:既存を使う/一部撮影/全部撮影
  • 実績:掲載OKか(企業名・ロゴ・数値の扱い)
  • 期限:原稿・素材の提出日(ざっくりでもOK)

📌 地味ですが、ここが固まると「追加費用・納期遅れ」のリスクが大きく下がります。

SEO・計測・改善運用まで含むか

同じサイトでも、“作って終わり”か、“成果が出る状態まで整える”かで見積もりは変わります。
SEOや計測は、入っていないと後から追加になりやすいので、最初に確認しておくと安全です。

目安として、SEO・計測は3段階で考えると分かりやすいです。

スクロールできます
段階含まれること(例)見積もりが上がる理由
基本(最低限)タイトル/説明、サイトマップ、基本構造、表示速度の基本対応“土台”を整える作業が増える
強化(集客設計)キーワードを踏まえた構成、内部リンク設計、リダイレクト方針、構造化データの検討設計・検証が増える
運用(改善まで)レポート、改善提案、継続的な更新支援、テスト(導線改善等)変化に合わせて回す工数が発生

計測も同様で、どこまで入れるかで差が出ます。

  • 最低限の計測:アクセス解析の導入、主要な成果(例:問い合わせ送信)を測れるようにする
  • しっかり計測:電話タップ、資料DL、予約完了など“重要行動”を整理して測定
  • 改善運用:数字を見て、ページ改善や導線改善を継続する

✅ ここを1行で決めるとブレが減ります

  • 「公開後、改善までお願いしたいのか/まずは土台だけ整えたいのか」

最後に、見積もりのブレを最小化する“3つの質問”だけ置いておきます(これだけでも効果大です)👇

  • 今回の見積もりに含まれる“作業範囲”を、箇条書きで出せますか?
  • 追加費用になる条件は何ですか?(仕様変更・修正回数・素材遅延など)
  • SEO・計測・公開後対応は、どこまで含まれますか?

見積書の読み方:まず「3つの区分」に分ける

見積書を見て「高い/安い」を判断する前に、最初にやるべきことはシンプルです。
項目を“3つの箱”に仕分けして、どこで金額が増えているのかを可視化します。

  • 初期制作費:作って公開するまでの費用
  • 月額・年額:公開後に維持・運用する費用
  • 実費・外部費:制作会社の利益とは別に発生しやすい費用(支払い先が外部になりがち)

この分け方をするだけで、見積書が一気に読みやすくなります。

初期制作費(作る費用)

初期制作費は「ホームページが形になるまで」の費用です。
初心者が混乱しやすいのは、初期費用の中に “制作”だけでなく“設計・管理・公開作業”も入る点です。

初期制作費に入りやすい項目(例)

  • 企画・要件整理(ヒアリング、目的整理、構成案)
  • 情報設計(サイトマップ、ワイヤーフレーム)
  • デザイン(トップ/下層のデザイン、共通パーツ設計)
  • 実装(コーディング、CMS導入、フォーム作成)
  • テスト(表示・動作確認、フォーム送信確認)
  • 公開作業(サーバー設定、SSL、ドメイン設定、移行)

ここを見落とすと、比較がズレます

  • 「デザインは何ページ分か」
    → トップだけ作り込むのか、下層も個別デザインなのかで差が出ます。
  • 「修正回数と“軽微修正”の定義」
    → 修正が無限に見える見積は、後で追加請求になりやすいです。
  • 「公開後の初期設定が含まれるか」
    例:計測ツール設定、基本SEO設定、リダイレクト設計など

初心者向けの読み方(コツ)
初期制作費は、項目をさらに2つに分けると理解が早いです。

  • 成果に効く費用:設計、導線、コンテンツ設計
  • 形にする費用:デザイン、実装、公開作業

「高い」見積でも、前者(成果に効く費用)が厚いだけなら、妥当なこともあります。

月額・年額(保守/更新/監視/サポート)

月額・年額は、公開後にサイトを止めずに運用するための費用です。
ここを軽視すると、公開後に「誰も面倒を見ない」状態になりやすいです。

月額・年額に入りやすい項目(例)

  • 保守(WordPress等の更新、軽微不具合対応)
  • 監視(死活監視、改ざん検知など ※内容は会社により差)
  • バックアップ(頻度、世代数、復元対応の有無)
  • 更新代行(テキスト修正、画像差し替え、月◯回まで等)
  • サポート(相談窓口、作業依頼の受付範囲)

まず確認したい3点(超重要)

  1. 月額に含まれる“作業”の範囲(何が無料で、何が別料金か)
  2. 対応スピード(連絡手段・受付時間・緊急時の扱い)
  3. 契約の縛り(最低契約期間、解約条件、解約後の引き継ぎ)

よくある落とし穴

  • 月額が安いが、実際は「監視だけ」で更新は別料金
  • “軽微修正”が曖昧で、ちょっとした修正も都度見積になる
  • サーバーやドメインが制作会社名義で、移管に手数料がかかる

💡判断の目安
月額費用は「安いか」より、“何が含まれるかが明確か”が大事です。
見積書に含まれない場合は、口頭説明ではなく 書面(メールでもOK)で残してもらうと安全です。

実費・外部費(サーバー、素材購入、撮影、ツール等)

実費・外部費は、制作会社の作業費とは別に、外部に支払う性質の費用です。
ここが混ざると、初期費用が高く見えたり、逆に後から請求が増えたりします。

実費・外部費に入りやすい項目(例)

  • サーバー/ドメイン(契約名義、更新費用)
  • 素材購入(写真、フォント、イラスト)
  • 撮影費(カメラマン、スタジオ、交通費)
  • ライティング・取材(外部ライター起用)
  • 外部ツール(予約、決済、チャット、解析補助ツール等)

初心者が押さえるべきポイント

  • 実費は「立替」か「自社で直接契約」か
    → どちらが管理しやすいかで決めてOKです。
  • 継続課金があるか(毎月/毎年の支払い)
    → 初期だけ安く見えて、運用コストが膨らむケースがあります。
  • “名義”と“権限”が誰のものか
    → 将来、制作会社を変えたくなったときの自由度に直結します。

安全な状態の目安

  • ドメイン・サーバーは、基本的に 自社名義(または自社がいつでも移管できる状態)
  • 外部ツールは、誰が管理し、解約するとどうなるかが明記されている

3区分で見積書を整理する「超かんたん手順」

見積書をもらったら、これだけやればOKです。

  1. 全項目にマーカーを引くつもりで、
    「初期」「月額/年額」「実費」のどれかを横にメモする
  2. それぞれ合計して、次の形にする
    • 初期:__円
    • 月額:__円(年額なら年換算も)
    • 実費:__円(継続課金の有無もメモ)
  3. 最後に、金額が大きい順に“理由”を確認
    • その項目は何をする費用?成果物は?
    • どこまで含む?追加料金になる条件は?

そのまま使える確認質問(コピペOK)

  • 初期制作費について:
    「この金額に含まれる成果物(納品物)を箇条書きでください」
  • 月額・年額について:
    「月額に含まれる作業と、別料金になる作業を分けてください」
  • 実費・外部費について:
    「継続課金があるものはどれで、契約名義は誰になりますか?」

この3つがクリアになると、見積比較が“金額勝負”から“内容勝負”になり、失敗が減ります。

内訳の全体像:よくある項目を“工程順”で理解する

見積書の内訳が分かりにくいのは、「項目がバラバラに並んでいる」からです。
初心者ほど、工程(流れ)に沿って並べ替えて読むと、一気に理解が進みます。

ホームページ制作は、大きくこの順で進みます。

  • 要件整理・設計 → 「何を作るか」を決める
  • 制作 → 「決めたものを形にする」
  • 公開・品質 → 「安全に公開し、壊れない状態にする」

この視点で見ると、見積の差が出るポイントも見えます。
(例:設計が厚い/コンテンツ制作が多い/テストや移行が丁寧 など)

要件整理・設計フェーズ

設計フェーズは、見た目として残りにくい一方で、成果とトラブル防止に直結します。
ここが薄い見積は「安く見える」ことがありますが、後から手戻り・追加費用が起きやすいです。

プロジェクト管理(進行・調整・会議)

何をする項目?
制作そのものではなく、プロジェクトを前に進めるための管理です。

  • スケジュール作成・進行管理
  • 連絡窓口、質疑応答、議事録
  • 仕様の確定・変更管理
  • 社内確認(お客さま側)との調整

ここで金額が変わる要因

  • 関係者が多い(承認ルートが複雑)
  • 仕様が固まっていない(相談しながら進める)
  • 会議回数が多い/遠隔+対面が混在する

確認:窓口対応範囲/会議回数/資料作成は含む?

  • 連絡窓口は誰が担当?(担当固定か、都度変わるか)
  • 定例は月何回?追加会議は有料?
  • 議事録・要点整理・提案資料の作成は含まれる?
  • 仕様変更が起きた時の「見積の出し方」(都度 or 工数制)

初心者におすすめの考え方
「会議を減らす」より、“決め方”を決めるのが効果的です。

  • 最終決裁者を1人決める
  • 修正の判断基準(目的・優先順位)を先に共有する

企画・要件定義(目的、KPI、競合、コンセプト)

何をする項目?
「誰に」「何を」「どう伝えて」「何をしてもらうか」を定義します。
ここがブレると、デザインも原稿もずっと迷走します。

  • 目的・ターゲット整理
  • 成果指標(KPI)整理(例:問い合わせ数、予約完了数など)
  • 競合・参考サイトの整理(“真似”ではなく、勝ち筋の発見)
  • コンセプト・訴求軸の決定
  • 必要ページ・機能の棚卸し(Must / Should / Could)

ここで金額が変わる要因

  • 集客設計(SEO前提)まで含めるか
  • コンテンツ企画(記事設計、事例設計)まで含めるか
  • 既存サイトの課題分析までやるか

確認:調査の範囲/成果物(要件定義書・ワイヤー)

  • どんな調査をする?(競合、検索ニーズ、ユーザー導線など)
  • 成果物は何が出る?(要件定義書、構成案、画面案)
  • 「どこまで決めてから制作に入るか」(途中変更の扱い)

初心者におすすめのチェック

  • 目的が“行動”になっているか
    例:閲覧してほしい → 問い合わせしてほしい、予約してほしい
  • 優先順位がついているか
    例:公開時点はMustだけ、Shouldは後から追加でもOK

情報設計(サイトマップ、導線、ワイヤーフレーム)

何をする項目?
サイトの骨組みを作ります。
「ページの順番・役割・見せ方」がここで決まるので、成果にも工数にも影響します。

  • サイトマップ(ページ構成)
  • 導線設計(入口→回遊→ゴール)
  • ワイヤーフレーム(各ページの配置図)
  • フォーム導線(ボタン位置、項目設計のたたき台)

ここで金額が変わる要因

  • ページ種類が多い(事例、採用、コラム、FAQなど)
  • スマホ優先で作り込む(情報量の整理が必要)
  • 回遊設計を丁寧にする(内部リンク、関連導線の設計)

確認:スマホ優先設計/フォーム導線/回遊設計

  • スマホで見たときに、最短で目的達成できる設計になっている?
  • フォームは何ステップ?(入力→確認→完了)
  • 回遊(関連ページへの誘導)は設計に含む?

初心者向けのコツ
ワイヤーは「完璧な図」より、確認の道具です。
“何を載せるか”が固まるだけで、後工程の手戻りが減ります。

制作フェーズ

ここからは「形にする」工程です。
見積の差は、デザイン自由度・機能の複雑さ・素材の準備で大きく出ます。

デザイン(トップ/下層、レスポンシブ)

何をする項目?

  • トップページのデザイン
  • 下層ページのデザイン(テンプレ化するか、個別に作るか)
  • スマホ表示(レスポンシブ)の設計
  • ボタン、見出し、カードなど共通パーツのルール作り

ここで金額が変わる要因

  • デザイン対象が何ページ分か(トップ+下層1種/下層複数)
  • 写真や図解の量(見せ方の調整が増える)
  • 動き(アニメーション)をどこまで入れるか

確認:修正回数・修正定義(軽微/大幅)の線引き

  • 修正は何回まで含む?
  • “軽微修正”の範囲は?(文言/色/余白 など)
  • 構成が変わる修正は追加になる?(追加になるなら単位は?)

初心者の失敗あるある(回避策)

  • 例:デザイン段階で原稿が未確定 → 何度も崩れて修正増
    → 原稿が間に合わない場合は「仮原稿で固定する」などルールを決める

実装(コーディング、CMS、フォーム、機能追加)

何をする項目?

  • コーディング(HTML/CSS/JS等)
  • CMS導入(WordPressなど)とテンプレ構築
  • フォーム実装(自動返信、スパム対策など)
  • 追加機能(予約、検索、会員、決済、外部ツール連携等)

ここで金額が変わる要因

  • CMSで「更新できる範囲」が広い(事例・採用・ブログ等)
  • 機能が増える(仕様調整+テストも増える)
  • 既存システムとの連携が必要(会員、在庫、予約台帳など)

確認:対応ブラウザ/表示速度/構造化データの扱い

  • どのブラウザ/端末まで対応する?(古い環境は工数増)
  • 表示速度の基本対策は含む?(画像最適化など)
  • 構造化データ(必要な場合)は対応する?(レビュー、FAQ等)

初心者向けの実務ポイント
フォームは“作ったら終わり”ではありません。最低限これを確認します。

  • 送信できるか(全端末)
  • 自動返信が届くか
  • スパム対策はあるか
  • どこに通知が飛ぶか(運用担当者が受け取れるか)

コンテンツ制作(原稿、撮影、図解、動画)

何をする項目?

  • 原稿作成(サービス説明、強み、事例、採用など)
  • 取材・インタビュー(採用・事例に多い)
  • 写真撮影(人物・店舗・施工・商品)
  • 図解・イラスト制作、動画制作

ここで金額が変わる要因

  • 文章の量と品質(専門性が高いほど工数増)
  • 撮影の規模(拠点数、カット数、撮影日数)
  • 事例や社員紹介など“量産コンテンツ”の量

確認:著作権・二次利用/素材の手配方法

  • 写真・イラストの著作権は誰が持つ?
  • 二次利用(広告、資料、SNS)できる?
  • ロゴや実績の掲載許可は取れている?
  • 素材は自社支給か、制作側手配か(締切はいつか)

初心者におすすめの決め方
全部外注にすると高くなりがちなので、分担を決めると現実的です。

  • 自社:会社情報、基本の事実情報、実績の一次情報
  • 制作側:文章の整形、読みやすい構成、図解・デザイン、撮影(必要分)

公開・品質フェーズ

公開前後は、見積書で軽く見られがちですが、ここが甘いと「公開後に壊れる」「検索評価が落ちる」などの問題が起きます。

テスト(表示・動作・フォーム・計測)

何をする項目?

  • 主要端末での表示確認(スマホ/PC)
  • フォームの送受信テスト
  • リンク切れ、表示崩れの確認
  • 計測(アクセス解析、成果地点)の動作確認

ここで金額が変わる要因

  • テスト対象が広い(ページ数・機能数が多い)
  • 受入テスト(お客さま側のチェック)を丁寧にする

確認:受入テスト項目/修正の無償範囲

  • 受入テストのチェックリストはある?
  • どこまで修正は無償?(軽微修正の定義と同様に重要)
  • 公開後の初期不具合対応の期間は?(例:◯日間など)

初心者向けのコツ
テストは「全部見る」より、まずは“事故が起きるところ”から。

  • フォーム(送信できない=致命的)
  • スマホ表示(ユーザーの大半がスマホなら最重要)
  • 計測(成果が測れない=改善できない)

セキュリティ(基本対策/必要なら診断)

何をする項目?

  • SSL(https)対応
  • CMS・プラグインの安全運用(更新方針)
  • 管理画面の防御(強固なパスワード、制限、ログ等)
  • バックアップと復元手順

必要に応じて、脆弱性診断やWAFなどの追加対策も検討します。

ここで金額が変わる要因

  • 運用まで含めるか(更新・監視・復旧)
  • 高い安全性が求められるか(個人情報を扱う、会員機能がある等)

確認:更新手順/バックアップ/脆弱性対応フロー

  • 誰が更新する?頻度は?
  • バックアップはどの頻度?復元は誰がやる?
  • 改ざんや不正アクセスが起きた場合、連絡と対応の流れは?

初心者にとっての最重要ポイント
「対策します」ではなく、“運用手順があるか”で判断するのが安全です。

公開作業(移行、リダイレクト、SSL、DNS)

何をする項目?

  • サーバー・ドメイン設定(DNS、SSL)
  • 旧サイトから新サイトへの移行
  • URL変更がある場合のリダイレクト設定
  • 公開立ち会い、公開後の初期チェック

ここで金額が変わる要因

  • 旧サイトの規模(ページ数、システム、複数ドメインなど)
  • URL構造の変更がある(リダイレクト設計が増える)
  • サーバー移転も伴う(移行作業が増える)

確認:旧サイトからの引継ぎ範囲/SEO影響のケア

  • 旧サイトのどこまで移行する?(全ページ/一部/記事だけ 等)
  • URLが変わる場合、リダイレクトはどこまで設計する?
  • 検索への影響を減らすための対応は含む?(サイトマップ再送信等)

初心者向けの安心チェック

  • ドメイン・サーバーの管理権限は自社が持てる状態か
  • 公開後に「想定外の崩れ」が出たときの対応窓口があるか

見積もり依頼で渡すと精度が上がる情報(チェックリスト)

見積もりの精度は、「制作会社の腕」だけで決まりません。
むしろ、最初に渡す情報の質で ブレ幅が大きく変わります

ここでは、初心者でもそのまま使えるように「最低限の必須セット」と「あると強い追加セット」を整理します。
結論から言うと、“条件が揃うほど、見積が安定して比較しやすくなる”ということです。

必須:目的・ターゲット・競合・参考サイトURL

まずはこの4つが揃うだけで、提案の質が一段上がります。
特に目的とターゲットが曖昧だと、見積が「見た目中心」になりやすいので要注意です。

必須4点(最小セット)

  • 目的(何を達成したいか)
  • ターゲット(誰に見てほしいか)
  • 競合(同じ土俵の他社・比較される相手)
  • 参考サイトURL(好みではなく“狙い”が近い例)

書き方の例(短くてOK)

  • 目的:問い合わせを増やしたい(目標:月◯件)
  • ターゲット:地域の法人担当者(BtoB)
  • 競合:A社・B社(検索で上位/営業で比較される)
  • 参考URL:
    • デザイン参考(雰囲気が近い)
    • 導線参考(問い合わせまでが分かりやすい)
    • コンテンツ参考(事例が豊富)

💡コツは、参考URLを「好き/嫌い」で終わらせず、どこが参考なのかを1行で添えることです。
例:「問い合わせボタンが常に見えるのが良い」「料金の見せ方が分かりやすい」など。

初心者がやりがちなミス

  • 競合が不明 → 制作会社が想定で進めてズレる
  • 参考URLが“世界観だけ” → 成果につながる導線が抜ける

あると強い:サイトマップ案/ページごとの役割

「何ページ作るか」より重要なのが、各ページの役割です。
同じ10ページでも、役割が整理されていると見積がブレにくく、構成も強くなります。

あると強い情報

  • サイトマップ案(ページ一覧)
  • ページごとの役割(何を伝え、何をしてほしいか)
  • 最重要ページ(成果に直結するページ)

ミニサイトマップ(そのまま使える例)

  • トップ:全体像+主要導線
  • サービス:内容・強み・選ばれる理由
  • 料金:目安とプラン、よくある追加費用
  • 実績(事例):信頼補強(可能なら複数)
  • 会社概要:安心材料
  • FAQ:不安の解消
  • お問い合わせ:最短導線(フォーム)

ページ役割の書き方(例)

  • サービス:初見でも理解できる/比較の軸を示す
  • 実績:信頼を獲得/問い合わせの背中を押す
  • FAQ:離脱を防ぐ/問い合わせ前の不安を潰す

✅ 制作会社が提案しやすくなるポイント
「このページは“集客用”」「このページは“信頼用”」「ここが“CV用(問い合わせ等)”」のように、役割のラベルがあると設計が強くなります。

素材の担当分担(原稿・写真・ロゴ・実績)

見積もりが大きく動く原因のひとつが、原稿と素材の“担当未決”です。
誰が何を用意するかが決まっていないと、制作側は安全側に見積を盛るか、後から追加になりやすくなります。

担当分担で決めたいもの

  • 原稿(誰が書くか/どこまで整えるか)
  • 写真(既存を使うか/撮影するか)
  • ロゴ(データ形式はあるか)
  • 実績・事例(掲載許可・ロゴ使用許可・数値公開の可否)

分担表(コピペ用)

スクロールできます
項目自社制作会社共同備考
原稿(サービス説明)叩き台は自社、仕上げは制作会社など
写真撮影の有無、必要カット数
ロゴデータAI/PNG/SVG など
実績(事例)企業名・ロゴ・数値の公開可否

初心者向けの現実的な落としどころ

  • 原稿:自社で“事実”を書く → 制作側が“読みやすく整える”
  • 写真:必要カットだけ撮影 → それ以外は既存活用
  • 実績:掲載OKの範囲を先に決める(ここで止まりがち)

📌 ここが固まると、納期も安定します。
なぜなら制作は「素材待ち」で止まりやすいからです。

必ず決める:優先順位(Must/Should/Could)

見積もりの比較で失敗しやすいのは、各社が勝手に“範囲”を想定しているケースです。
そこで効くのが Must/Should/Could の優先順位です。

  • Must:公開時点で絶対に必要
  • Should:あると成果が上がる(後から追加も可能)
  • Could:将来の拡張(余裕があれば)

例(初心者でも決めやすい)

  • Must:トップ/サービス/料金/問い合わせ/スマホ対応
  • Should:実績(事例)/FAQ/ブログ(更新機能)
  • Could:予約/会員/チャット/高度な検索

この優先順位を渡すメリットは大きいです。

  • 見積の前提が揃う → 比較できる
  • 予算が厳しいときに削る対象が明確 → 無理なく調整できる
  • 仕様追加の歯止めになる → 追加費用が出にくい

優先順位テンプレ(コピペ用)

  • Must:____
  • Should:____
  • Could:____
  • 公開希望日:____
  • 予算感:____(上限だけでなく、守りたい条件も)
  • 守りたい条件:____(例:自社更新したい/計測は必須 など)

まとめ:このチェックリストだけ渡せば見積もりの精度が上がる

最後に、送付用の「最小セット」を1ブロックにまとめます。
このままメールや問い合わせフォームに貼ってOKです。

  • 目的:____(例:問い合わせ月◯件)
  • ターゲット:____
  • 競合:____(社名 or URL)
  • 参考URL:____(良い点も1行)
  • 想定ページ:____(サイトマップ案)
  • 重要ページの役割:____
  • 素材分担:原稿(自社/制作/共同)、写真(既存/撮影)、ロゴ(有/無)、実績掲載(可/不可)
  • 優先順位:Must/Should/Could
  • 公開希望日:____
  • 予算感:____+守りたい条件:____

これが揃うと、制作会社は「条件の揃った提案」を出しやすくなり、あなた側は「納得して選びやすい」状態になります。

見積もり依頼の進め方(最短ルート)

見積もり依頼で遠回りしやすいのは、「とりあえず問い合わせる」→「各社に違う説明をしてしまう」→「比較できない」という流れです。
最短ルートは、条件を揃えて → 同じ土俵で → 提案と見積をセットで見ること。

ここでは初心者でも迷わないように、実務の流れを“そのまま真似できる形”で整理します。

問い合わせ〜ヒアリングで聞かれる項目

問い合わせ後のヒアリングでは、だいたい同じことを聞かれます。
先に準備しておくと、回答がブレず、見積の精度が上がります。

よく聞かれる項目(頻出)

  • 目的(何を達成したいか)
    例:問い合わせ増、採用応募、予約獲得、認知拡大
  • ターゲット(誰に向けるか)
    例:地域の法人、求職者、一般消費者など
  • 現状(今のサイトの有無、課題)
    例:古い、スマホが崩れる、更新できない、問い合わせが少ない
  • 参考サイト(好き嫌いではなく狙い)
    例:デザイン、導線、コンテンツ量など
  • 必要機能(CMS、フォーム、予約、会員、決済等)
  • ページ構成(サイトマップ案、ページ数)
  • 素材(原稿・写真・ロゴ・実績の有無、担当分担)
  • 公開希望日(期限と理由)
  • 予算感(上限+守りたい条件)
  • 体制(窓口、社内確認フロー、決裁者)

初心者が詰まりやすい質問(先回り回答)

  • 「予算は?」
    金額+守りたい条件で答えると提案が良くなります。
    例:「◯◯前後。自社更新したいのでCMSは必須。問い合わせ導線は妥協したくない」
  • 「ページ数は?」
    → 数よりページの役割が重要です。
    例:「トップ+サービス+料金+事例+FAQ+問い合わせ。事例は増やせる形に」
  • 「素材はありますか?」
    誰が用意するかを決めるだけで見積が安定します。
    例:「原稿は自社が叩き台、制作側で整形。写真は必要分だけ撮影」

ヒアリングを短く終わらせるコツ

  • 先に「Must/Should/Could」を渡す
  • 参考URLは3つまで(多すぎると迷子になります)
  • 決裁者と確認スケジュールを明確にする(後工程が止まりにくい)

提案と見積の“セット”で比較する

見積書だけ比較すると、必ずズレます。
なぜなら、各社が想定している「範囲」が違うからです。

そこで、比較の単位を “提案+見積(=前提条件+成果物)”にします。

セットで見るべきもの(最低限)

  • 前提条件(目的、ページ範囲、素材分担、納期)
  • 成果物(何を納品するか:デザイン、CMS、マニュアル等)
  • 進め方(スケジュール、確認回数、修正回数)
  • 公開後(保守、更新、サポートの範囲)
  • リスク(追加費用が発生する条件)

提案を読むときのチェックポイント

  • 「誰に、何を、どう伝えるか」が言語化されているか
    → これがないと“見た目の提案”になりがちです。
  • 重要ページ(問い合わせ・予約など)の導線が説明されているか
  • 更新運用を想定しているか(CMS設計、権限、マニュアル)
  • SEO・計測が“やる/やらない”ではなく、範囲が書かれているか

見積を読むときのチェックポイント

  • “一式”の中身が説明できるか
  • 修正回数/仕様変更の扱いが明確か
  • 納品物と権限(ドメイン・サーバー・解析)が明確か
  • 月額に含む作業が明確か

✅ ここまで揃うと、価格差が「安い/高い」ではなく、
“どこに工数を使っているか”として理解できるようになります。

相見積は2〜3社で十分(条件を揃える)

相見積は多ければ良いわけではありません。
初心者が比較しやすく、疲れず、結論が出るのは 2〜3社がちょうどいいです。

相見積で失敗しない大原則

  • 各社に渡す条件は、完全に同じにする

条件が揃わないと、見積の差が「範囲の差」なのか「価格の差」なのか分からなくなります。

条件を揃えるための“共通依頼文”(短縮版)

  • 目的:____(例:問い合わせ月◯件)
  • ターゲット:____
  • 想定ページ:____(サイトマップ)
  • 必須機能:____(CMS、フォーム等)
  • 素材:原稿(自社/制作/共同)、写真(既存/撮影)、実績(掲載可否)
  • 優先順位:Must/Should/Could
  • 公開希望日:____
  • 予算感:____+守りたい条件:____

比較のやり方(最短)

  1. まず「前提条件が揃っているか」を確認
  2. 次に「納品物・範囲の違い」を確認
  3. 最後に「差額の理由」を質問して言語化
  4. コミュニケーションの相性も見る(実は重要)

相見積で質問すべき“3つだけ”

  • この見積に含まれる成果物(納品物)を箇条書きでください
  • 追加費用になる条件を具体例で教えてください
  • 月額に含まれる作業/含まれない作業を分けてください

この3点が明確なら、比較の精度が一気に上がります。

比較で失敗しない:見積書チェック項目(そのまま使える)

見積書の比較でありがちな失敗は、「金額の合計」だけで判断してしまうことです。
本当に見るべきは、どこまで含まれているか(範囲)と、後から揉める条件が潰れているか

ここでは、初心者でもそのまま使えるように、見積書を見ながらチェックできる形にしました。
各項目は「確認ポイント」→「質問例(コピペOK)」の順でまとめます。

「一式」表記の洗い出し(作業範囲を言語化)

「一式」と書かれている項目は、悪いわけではありません。
ただし、比較するときは “一式の中身が説明できるか”が最重要です。

確認ポイント

  • 一式の中に何の作業が含まれるか(箇条書きで言えるか)
  • 成果物(納品物)は何か(データ、設定、資料など)
  • どこからどこまでが対象か(ページ数、機能数、修正範囲)

よくある一式の例

  • デザイン一式
  • コーディング一式
  • CMS構築一式
  • SEO対策一式
  • 公開作業一式
  • 保守一式

質問例(コピペOK)

  • 「“〇〇一式”に含まれる作業を、箇条書きで教えてください」
  • 「“〇〇一式”の成果物(納品物)は何ですか?」
  • 「対象ページ・対象機能の範囲はどこまでですか?」

✅ ここが明確になると、会社ごとの“差額の理由”が言語化でき、比較が一気に楽になります。

修正回数・追加費用が発生する条件

トラブルの大半はここです。
見積書に書かれていないなら、必ず書面(メールでも可)で残すのが安全です。

確認ポイント

  • 修正回数(デザイン/実装/原稿)それぞれ何回まで含まれるか
  • “軽微修正”と“大幅修正”の線引き
  • 追加費用の発生条件(仕様変更、素材遅延、ページ追加など)
  • 追加費用の出し方(1回◯円、工数×単価、都度見積など)

追加費用が出やすい典型パターン

  • 途中でページや機能を増やす
  • 原稿が固まらず、デザインが何度も作り直しになる
  • 社内確認で大幅な方向転換が起きる
  • 公開後に「想定外の対応」を求める

質問例(コピペOK)

  • 「修正は何回まで含まれますか?“軽微”の定義も教えてください」
  • 「追加費用が発生する条件を、具体例つきで整理してください」
  • 「仕様変更が出た場合、追加費用はどの単位で見積もりますか?」

💡コツ:修正回数の数字だけでなく、“判断基準(軽微/大幅)”が明確かで安全性が決まります。

納期と体制(担当者・連絡手段・レビュー頻度)

同じ内容でも、納期が短いと工数が増える(=高くなる)ことがあります。
逆に、納期が長くても、体制が弱いと進まずに遅れます。

確認ポイント

  • スケジュール(いつ何を確定するか)
  • 担当者(ディレクター、デザイナー、エンジニア)体制
  • 連絡手段(チャット/メール/オンライン会議)
  • レビュー頻度(週1回?随時?)
  • 依頼者側の作業(原稿・素材提出、確認期限)の明記

初心者が見落としやすい点

  • 社内確認に時間がかかり、結局遅れる
  • 連絡が遅く、修正サイクルが回らない
  • 窓口が複数で話がぶれる

質問例(コピペOK)

  • 「公開までのスケジュールと、各工程の確定事項を教えてください」
  • 「担当体制(誰が何を担当するか)と連絡手段を教えてください」
  • 「レビュー(確認)はどの頻度で回しますか?」

✅ 納期は“日付”だけでなく、回し方(体制と確認ルール)で決まります。

保守の中身(月額に含まれる作業/含まれない作業)

月額の保守は、金額より 中身が重要です。
「保守あり」と書いてあっても、実際は内容が全然違います。

確認ポイント

  • 月額に含まれる作業(更新、軽微修正、障害対応など)
  • 含まれない作業(ページ追加、デザイン変更など)
  • 対応時間(平日営業時間のみ/緊急時の扱い)
  • バックアップ(頻度、世代数、復元対応)
  • セキュリティ対応(更新、監視、復旧フロー)
  • 最低契約期間・解約条件

よくある“保守の差”

  • A社:監視+バックアップのみ(更新は別料金)
  • B社:軽微更新月◯回まで含む
  • C社:改善提案・レポートまで含む(運用支援型)

質問例(コピペOK)

  • 「月額に含まれる作業と、別料金になる作業を分けてください」
  • 「バックアップ頻度と復元対応(有無・費用)を教えてください」
  • 「解約時に引き継げるもの(データ・権限)と手続きも教えてください」

📌 月額が安く見えても、更新や軽微修正が別だと、結果的に高くつくことがあります。

納品物・権利・アカウント(後で揉める最重要)

ここは一番大事です。
公開できても、資産が手元に残らないと、将来の自由度が下がります。

見積書に書かれていなければ、契約前に必ず確認しましょう。

ソースコード/デザイン元データ/マニュアル

確認ポイント

  • 納品されるデータの範囲(サイト一式、テーマ、設定、ソース等)
  • デザイン元データ(必要なら)を渡してもらえるか
  • 更新マニュアルの有無(初心者は特に重要)
  • 納品形式(ZIP、リポジトリ、クラウド共有など)

質問例(コピペOK)

  • 「納品物(データ)は何が含まれますか?一覧でください」
  • 「更新マニュアルは含まれますか?どの範囲まで書かれますか?」
  • 「デザイン元データ(必要な場合)は納品対象ですか?」

💡補足:デザイン元データは、制作会社の方針で納品しない場合もあります。
その場合は「将来の改修はどう進められるか(費用・条件)」まで確認すると安心です。

ドメイン・サーバー名義/管理権限

確認ポイント

  • ドメイン・サーバーの契約名義(自社か/制作会社か)
  • 管理画面の権限(誰がログイン情報を持つか)
  • 移管(他社へ乗り換え)できる状態か

質問例(コピペOK)

  • 「ドメインとサーバーの名義はどちらになりますか?」
  • 「管理権限(ログイン情報)は誰が保持しますか?」
  • 「将来、移管する場合の手続きと費用はありますか?」

✅ 安全ライン:名義は自社、権限も自社が持てる(制作会社は必要に応じて権限付与)
これができると、将来の選択肢が広がります。

解析・広告アカウントの権限移管

計測や広告は“資産”です。
ここが制作会社側に紐づいたままだと、運用の主導権が持てません。

確認ポイント

  • 解析(アクセス解析、検索解析)アカウントの所有者は誰か
  • 設定は誰のアカウントで行うか(自社アカウント推奨)
  • 権限付与(閲覧・編集・管理者)の設計
  • 引き継ぎ方法(退職・委託終了時に困らないか)

質問例(コピペOK)

  • 「解析ツールの設定は、当社アカウントで行えますか?」
  • 「管理者権限は当社が保持できますか?」
  • 「契約終了時の権限移管の手順を教えてください」

最後に:見積比較を“点数化”する簡単な方法

初心者は迷いやすいので、チェック項目をざっくり点数化すると結論が出やすいです。

  • 一式の中身が明確:◎/○/△
  • 追加費用条件が明確:◎/○/△
  • 体制・進め方が明確:◎/○/△
  • 保守の中身が明確:◎/○/△
  • 納品物・権限が明確:◎/○/△

金額が多少高くても、ここが◎で揃う提案は、後で揉めにくく結果的にコスパが良いことが多いです。

「高い/安い」の判断基準(値段だけで決めない)

ホームページ制作の見積もりで一番危ないのは、合計金額だけで判断することです。
同じ金額でも「含まれている範囲」と「成果につながる設計の深さ」が違えば、価値は大きく変わります。

ここでは初心者でも判断できるように、
高くなる理由/安すぎるリスク/交渉前にやるべき整理を、実務目線でまとめます。


高額の根拠になりやすい要素(設計・機能・制作物)

見積が高いとき、単に“ぼったくり”とは限りません。
高額になりやすいのは、主に次のような 工数がかかる領域が厚い場合です。

1) 設計が厚い(成果が出やすい土台)

「見た目」より、実は設計に時間がかかります。

  • 目的・ターゲット・訴求軸の整理(何を誰にどう伝えるか)
  • 導線設計(入口→回遊→問い合わせ等のゴール)
  • 情報設計(ページ構成、サイトマップ、ワイヤーフレーム)
  • コンテンツ設計(どんなページが必要で、何を載せるか)
  • 計測設計(何を成果として測るか)

✅ 高額でも納得しやすいケース

  • 「問い合わせを増やす」「採用応募の質を上げる」など成果が目的で、設計まで含めている

逆に、設計がほぼなく「見た目を作るだけ」なら、安く見えることもあります。

2) 機能が増える(仕様決め+実装+テストが増える)

機能は“作る”だけでなく、仕様を決めて、テストして、運用できる形にするのがセットです。

高額化しやすい例:

  • 予約、会員、決済、検索、マイページ
  • 外部ツール連携(CRM、メール配信、在庫、応募管理など)
  • 複雑なフォーム(入力条件、分岐、複数ステップ)

📌 よくある誤解
「機能をちょっと足すだけ」でも、
仕様決め(例外対応)→実装→テストが増えるので、費用が跳ねやすいです。

3) 制作物が増える(コンテンツ制作=人手がかかる)

制作物とは、ページ数だけではなく「中身の作り込み」です。

高額化しやすい例:

  • 取材・インタビュー記事(採用・事例)
  • 写真撮影(人物、拠点、商品、施工)
  • 図解やイラスト(理解を助けるが工数がかかる)
  • ライティング支援(専門性が高いほど工数増)

💡判断ポイント
「高い」の中身が “コンテンツ制作”にあるなら、
それは成果に直結する投資になりやすい一方、
自社で用意できる部分を切り分ければ調整もしやすいです。

安すぎると起きやすいこと(範囲外・品質・運用詰み)

極端に安い見積もりには、理由があります。
多くは「悪い」というより、含まれていないものが多い状態です。

1) 範囲外が多く、追加費用が発生しやすい

よくあるのが、次のような“後出し費用”です。

  • 修正回数の制限が厳しい/定義が曖昧
  • 仕様変更がすぐ追加見積になる
  • 画像調整や文章調整が含まれない
  • 公開作業や移行が別料金

✅ 安い見積でも安全なパターン

  • 範囲が明確で、割り切った条件(例:テンプレのみ、ページ固定、修正少なめ)になっている

危険なのは「安いのに範囲が曖昧」なケースです。

2) 品質が足りず、公開後に困る

安さ重視だと、目に見えない品質が削られがちです。

  • スマホ表示の最適化が弱い(崩れ・読みにくさ)
  • フォームの使い勝手が悪い(離脱増)
  • 表示速度対策が薄い(ユーザー体験や評価に影響)
  • テストが少ない(公開後の不具合が増える)

📌 品質は「公開してから」気づくことが多いので、
見積段階で テスト範囲・対応環境が書かれているかが重要です。

3) 運用が詰む(更新できない/権限がない/サポートがない)

初心者が一番困るのはここです。

  • CMSは入っているが、更新が難しい(マニュアル無し、型がない)
  • ドメイン・サーバーが制作会社名義で、移管が面倒
  • 保守がない/月額はあるが中身が薄い
  • 解析設定が自社アカウントではなく、引き継げない

🚨 “安く作って、あとで育てる”は成立しないことがある
なぜなら、育てるには 更新できる構造・計測・権限が必要だからです。

価格交渉より先にやるべき“仕様の整理”

値引き交渉を先にすると、削られるのは往々にして
成果に効く部分(設計、導線、計測、テスト)になります。
結果として「安いけど成果が出ない」になりやすいです。

先にやるべきは、仕様の整理=範囲の最適化です。

1) Must/Should/Could を決める

  • Must:公開時点で絶対必要
  • Should:成果のために重要(後から追加可)
  • Could:将来的に

これだけで、見積の調整が論理的になります。

2) 価格調整の“安全な順番”を守る

品質を落とさず費用を下げたいなら、削る順番が大事です。

削っても致命傷になりにくい

  • 装飾やアニメーションの削減
  • 写真を一部自社用意(必要カットだけ撮影)
  • 下層ページのデザインをテンプレ化(トップは作り込む)
  • 機能の段階導入(予約や会員は後付け)

削ると失敗しやすい(注意)

  • 導線設計(問い合わせ・予約導線)
  • 計測(成果が測れないと改善できない)
  • テスト(公開後の不具合増)
  • 権限・納品物(後で詰む)

3) 「金額」ではなく「範囲」を交渉する

交渉はこう考えるとスマートです。

  • ❌「安くしてください」
  • ✅「予算は◯◯なので、Mustを守ったまま範囲を調整したい」

この伝え方だと、制作側も提案しやすく、関係も良くなります。

そのまま使える交渉文(例)

  • 「予算は◯◯です。Must(問い合わせ導線・CMS更新・基本計測)は維持したいです。Should(事例ページ数、撮影範囲など)で調整できる案はありますか?」

まとめ:高い/安いを見抜くための一言

  • 高い=設計・機能・コンテンツが厚い可能性
  • 安い=範囲外が多い可能性
  • まずは 仕様(範囲)を整理し、同じ条件で比較する

これができると、見積比較は「価格勝負」ではなく、
“成果に対して妥当か”で判断できるようになります。

費用を下げる現実的な方法(品質を落とさず調整)

見積もりを下げたいとき、最初にやりがちなのが「値引き交渉」です。
でも実務では、値引きより “範囲の調整”のほうが成功率が高く、品質も守りやすいです。

ここでは「成果に効く部分を落とさずに、現実的に下げる方法」を4つに絞って解説します。

段階公開(まず公開→改善)で初期費用を抑える

最も効くのがこの方法です。
全部を一度に作ろうとすると、ページも素材も意思決定も増えて、初期費用が膨らみます。

段階公開の考え方

  • フェーズ1:必要最小限で公開(Mustだけ)
  • フェーズ2:数字を見て改善・拡張(Should/Could)

フェーズ1(公開に必要な最小セット例)

  • トップ(導線を整理)
  • サービス(何を提供するか)
  • 料金(目安・考え方)
  • 実績(少数でもOK)
  • FAQ(不安の解消)
  • 問い合わせ(最短導線)
  • 会社概要(信頼)

フェーズ2で追加しやすいもの

  • 事例の増設(量産しやすい型を作る)
  • 採用ページの拡充(インタビュー、写真)
  • ブログ・コラム(SEO運用)
  • LP追加(広告・キャンペーン)
  • 機能追加(予約、会員など)

✅ 段階公開のメリット

  • 初期費用を抑えやすい
  • 公開を早められる(機会損失が減る)
  • 実データで意思決定できる(改善が無駄になりにくい)

注意点(これだけは削らない)

  • 計測(最低限の成果計測)
  • 問い合わせ導線(ボタン・フォーム)
  • 更新できる仕組み(必要ならCMS)

ここを削ると「公開したけど改善できない」状態になり、結局高くつきます。

テンプレ活用と“こだわるページ”の集中投資

コストが上がる要因のひとつは、全ページをフルオーダーで作り込むことです。
逆に言えば、こだわるページを絞れば、品質は保ったまま下げられます。

おすすめの配分(鉄板)

  • こだわる:トップ+成果に直結するページ
    例:サービス、問い合わせ導線、LP
  • テンプレ化:それ以外の下層ページ
    例:会社概要、プライバシー、共通の詳細ページ

なぜこれが効くのか

  • デザインは「作る」だけでなく、修正の往復が工数になります
  • 下層まで個別デザインにすると、修正も増え、費用も増えます

具体的な依頼の仕方(そのまま使える)

  • 「トップはしっかり作り込みたい。下層はテンプレ化して費用を抑えたい」
  • 「サービスと問い合わせ導線は最優先。その他は共通デザインでOK」

✅ このやり方だと、見た目の品質(ブランド感)を守りつつ、コストだけ合理的に削れます。

原稿・写真の準備を自社で持つ/一部だけ外注

見積もりが大きく動くのは、ページ数より コンテンツ制作(原稿・撮影・図解)です。
ここは分担しやすいので、調整余地が大きいです。

コストを下げやすい分担例

  • 自社で用意(一次情報が強い)
    • 会社概要、事実情報
    • サービスの基本説明(特徴・料金・流れ)
    • 実績情報(掲載許可の取得)
  • 外注すると効果が出やすい(“伝わり方”が変わる)
    • トップのコピー(要点を短く刺さる言葉に)
    • 事例の文章整形(読みやすく説得力のある形に)
    • 必要最低限の写真撮影(人物・店舗など)

写真は“全部撮影”ではなく、必要カットだけにする

  • 例:トップに使うキービジュアル、代表・スタッフ、店舗外観だけ撮影
  • それ以外は既存写真や素材活用

原稿で失敗しないコツ

  • 自社が書く場合は「完璧な文章」を目指さず、まずは事実を箇条書きで出す
  • 制作側に「構成・読みやすさ・言い回し」を整えてもらうと、費用対効果が高いです

機能は後付け前提で設計し、今は最小構成にする

機能追加は、費用だけでなく仕様決め・テスト・運用が増えます。
だからこそ、最初から盛りすぎず “増やせる設計”にしておくのが賢いです。

最小構成で始めやすい例

  • 予約:まずは問い合わせフォーム+予約希望欄で運用
  • 会員:まずは資料請求+メール配信で運用
  • EC:まずは商品紹介+問い合わせ(または外部ショップ誘導)で検証

後付け前提の設計でやっておくと良いこと

  • 将来の機能を想定したページ構成(サイトマップの拡張余地)
  • 問い合わせ導線と計測の整備(改善できる状態)
  • CMSや権限設計(更新を止めない)

✅ 重要なのは、「今は作らない」ではなく
“あとで追加しやすい形で作る”ことです。

まとめ:品質を落とさず費用を下げるなら「削る」より「分ける・絞る・後回し」

  • 段階公開で、初期の範囲をMustに絞る
  • テンプレ活用で、こだわるページに集中投資する
  • 原稿・写真は、自社と外注の分担で最適化する
  • 機能は後付け前提で、今は最小構成にする

この4つを組み合わせると、値引き交渉に頼らずに
見積もりを現実的に下げつつ、成果に必要な品質を守ることができます。

依頼先の選び方(制作会社/フリーランス/マッチング)

見積もりの良し悪しは「金額」だけでなく、依頼先との相性でほぼ決まります。
同じ予算でも、得意分野と体制が合えば成果が出やすく、合わなければ“安くても高くつく”ことがあります。

まずは依頼先の選択肢を、目的に合わせて整理します。

スクロールできます
依頼先向きやすいケース注意点
制作会社体制が必要(納期が短い/関係者が多い/運用も含めたい)担当者の当たり外れが出ることも。見積が“分業前提”で増えやすい
フリーランス小〜中規模、意思決定が速い、コスパ重視1人依存でリスク(病気・多忙)。対応範囲の線引きが重要
マッチング(紹介・仲介・クラウド)候補を早く集めたい、条件で絞りたい“選ぶ目”が必要。成果や運用の再現性は自分で見抜く必要

ここからは、初心者でも判断できる「見極めポイント」を3つに分けて解説します。

得意領域(BtoB/採用/EC/SEO)を見極める

依頼先の得意領域がズレると、提案も見積もりもズレます。
まずは「何が得意か」を成果ベースで見極めるのがコツです。

よくある得意領域と“強い人の特徴”

  • BtoB(問い合わせ獲得)
    • 強み:訴求軸の整理、信頼材料(実績・比較・導入事例)の作り方
    • 見るポイント:問い合わせ導線(CTA)と事例ページの設計が上手いか
  • 採用(応募の質)
    • 強み:取材・撮影、社員紹介・カルチャーの見せ方、応募導線
    • 見るポイント:募集要項の読みやすさ、応募前不安の潰し方(FAQなど)
  • EC/予約/会員(機能型)
    • 強み:要件定義、外部サービス選定、運用まで含めた設計
    • 見るポイント:決済・予約・会員などの“仕様の詰め方”が具体的か
  • SEO/運用(集客型)
    • 強み:サイト構造、コンテンツ設計、計測と改善の回し方
    • 見るポイント:公開後の運用設計(更新フロー・計測・改善提案)があるか

得意領域を一発で見抜く質問(コピペOK)

  • 「同業・同規模で、成果が出た事例を“どの施策で何が変わったか”まで教えてください」
  • 「今回の目的(問い合わせ/採用など)に対して、最重要ページはどこで、理由は何ですか?」
  • 「公開後に改善するとしたら、どの数字を見て、何から手を付けますか?」

✅ 良い相手ほど、“作業”ではなく“意思決定”で答えます。
(例:「まず導線を整理して、事例で不安を消して、フォーム項目を最適化します」など)

実績の見方(見た目より成果・継続運用の有無)

実績は「綺麗なデザイン」だけ見ても判断できません。
見るべきは、成果につながる設計と、運用が回っている形跡です。

実績チェックの観点(初心者向け)

  • 目的が読み取れるか
    • 何をしてほしいサイトか(問い合わせ/応募/予約)が一目で分かる
  • 導線が強いか
    • 主要ボタンが迷わない位置にある
    • 下層からでも問い合わせに行ける(回遊導線がある)
  • 信頼材料が揃っているか
    • 実績、事例、よくある質問、会社情報が整理されている
  • 運用の痕跡があるか
    • お知らせ・事例・コラムが更新されている
    • 更新しやすい“型”で増えている(毎回バラバラではない)
  • 表示と使いやすさ
    • スマホで読みやすい/フォームが使いやすい(ここが成果に直結)

“成果”を確認するときの現実的な聞き方

  • 「守秘の範囲で構わないので、改善前後で何が変わったか(例:問い合わせ数・応募率など)を教えてください」
  • 「公開後、どんな運用をどれくらいの期間やりましたか?」
  • 「運用が止まらないように、更新方法はどう設計しましたか?」

💡ポイント:成果数値が出せないケースもあります。
その場合は、仮説→設計→検証の流れを説明できるかが重要です。

契約前に確認すべき条件(検収・瑕疵・保守)

トラブルの多くは、技術より契約条件の曖昧さで起きます。
初心者はこの3セットだけ押さえると安全度が上がります。

1) 検収(完成の定義)と修正の扱い

  • 検収とは何か:納品物が要件を満たしたかを確認し、完了とする工程
  • ここが曖昧だと「まだ完成してない」「追加です」が起きやすいです。

確認ポイント

  • 受入テスト項目(フォーム、表示、主要ページなど)のチェックリストはあるか
  • 修正回数と“軽微/大幅”の線引き
  • いつ検収とするか(公開時点/納品データ受領時点 など)

質問例(コピペOK)

  • 「検収の基準(チェック項目)と、検収までの流れを教えてください」
  • 「無償修正の範囲と、追加費用になる境界を明文化できますか?」

2) 瑕疵(不具合)の扱いと保証

ここは法律用語も絡むので、難しければ「不具合対応の約束」と捉えてOKです。

確認ポイント

  • 公開後◯日間は無償対応、などの初期保証
  • どの範囲が不具合で、どこからが仕様変更か
  • 緊急時の連絡手段と対応時間

質問例(コピペOK)

  • 「公開後に不具合が出た場合、無償対応の期間と範囲は?」
  • 「仕様変更と不具合の線引きはどう判断しますか?」

※不安が大きい場合は、契約書の確認を専門家に相談するのが安全です。

3) 保守(運用)の中身

月額があるなら「何をやってくれるか」が全てです。

確認ポイント

  • 月額に含まれる作業(更新、軽微修正、バックアップ、監視など)
  • 含まれない作業(ページ追加、デザイン変更など)
  • ドメイン・サーバー・CMSの名義と権限(自社が主導権を持てるか)

質問例(コピペOK)

  • 「月額に含まれる作業/含まれない作業を分けてください」
  • 「ドメイン・サーバー・解析の名義と管理者権限は当社で持てますか?」

テンプレ:見積依頼文・要件整理シート(ひな形)

ここでは、初心者でもそのまま使えるように「送る文章」と「埋めるシート」をセットにしました。
ポイントは、各社に同じ条件を渡すこと。これだけで見積の比較が一気に楽になります。


メール/フォームで送る依頼文テンプレ

以下は、制作会社・フリーランス・マッチングのどれにも使える“標準版”です。
必要なところだけ埋めて送ってください。

件名:ホームページ制作の見積・提案依頼([会社名])

[会社名]の[氏名]と申します。
ホームページ制作(新規/リニューアル)の見積および提案をお願いしたくご連絡しました。

【1. 目的・背景】
・目的:[例:問い合わせを増やす/採用応募の質を上げる/予約を増やす]
・現状課題:[例:サイトが古い/更新しづらい/スマホ表示が崩れる/問い合わせが少ない]
・目標(可能なら):[例:月○件の問い合わせ/応募数○件]

【2. ターゲット】
・想定ターゲット:[例:地域の法人担当者/求職者/一般消費者]
・主な地域(該当する場合):[例:東京都/全国]

【3. 想定するサイト構成(ページ)】
・ページ案:[例:トップ/サービス/料金/実績(事例)/会社概要/FAQ/問い合わせ]
・ページ数目安:[○ページ程度]
・参考サイトURL(狙いも一言): 
  - [URL](例:導線が分かりやすい)
  - [URL](例:事例の見せ方が良い)
  - [URL](例:雰囲気が近い)

【4. 必要機能・要件】
・CMS:[不要/必要(WordPress等)/相談したい]
・フォーム:[問い合わせ/資料請求/採用応募 など]
・その他:[例:予約/会員/決済/ブログ/多言語]
・計測:[最低限の計測は必要(例:問い合わせ送信を計測)]

【5. 素材の準備(分担)】
・原稿:[自社で用意/制作側で作成/共同]
・写真:[既存活用/一部撮影希望/撮影も依頼]
・ロゴ:[あり/なし]
・実績掲載:[可能/一部のみ/不可]

【6. スケジュール・予算】
・公開希望日:[YYYY/MM/DD](理由:[例:採用開始に合わせたい])
・予算感:[○○万円前後]
・守りたい条件:[例:自社で更新したい/問い合わせ導線は重視したい]

【7. ご依頼したい内容】
・見積(内訳が分かる形)と、提案(進め方・成果物・想定スケジュール)をお願いします。
・追加費用が発生する条件(修正回数、仕様変更など)も明記いただけると助かります。
・可能であれば、類似実績(守秘範囲で可)もご提示ください。

【8. 返信希望】
・ご回答期限:[YYYY/MM/DD]
・連絡方法:[メール/電話/オンラインMTG希望]

お忙しいところ恐れ入りますが、よろしくお願いいたします。

――――
[会社名]
[氏名]
[電話番号]
[メール]
[Web(任意)]
――――

✅コツ

  • 「予算」は上限だけでなく、守りたい条件を添えると提案の質が上がります。
  • 参考URLは多すぎるとブレるので、最大3つが扱いやすいです。

要件整理シート(コピペで埋めるだけ)

ヒアリング前にこれを埋めておくと、説明が一貫して見積がブレにくくなります。
社内共有にも便利です。

【要件整理シート】

■基本情報
・会社名:
・担当者:
・業種:
・所在地(商圏):
・現サイトURL(ある場合):

■目的(最重要)
・最優先の目的(1つに絞る):[問い合わせ/採用/予約/売上 など]
・副目的(あれば):
・目標(数値があれば):[例:月○件]

■ターゲット
・誰に見てほしいか:
・よくある悩み/検索しそうなこと:
・競合(社名 or URL):

■サイトの方向性
・サイトの役割:[信頼獲得/比較検討/申込獲得 など]
・参考サイトURL(良い点):
  - URL:
  - URL:
  - URL:

■ページ構成(案)
・必須ページ(Must):
・できれば欲しいページ(Should):
・将来的に(Could):

■機能要件
・CMS:[不要/必要/相談]
・フォーム:[問い合わせ/資料請求/採用応募]
・その他機能:[予約/会員/決済/検索/多言語]
・計測:[問い合わせ送信の計測は必須、など]

■素材の準備(担当分担)
・原稿:[自社/制作側/共同]
・写真:[既存/撮影(範囲:    )]
・ロゴ:[あり(形式:  )/なし]
・実績:[掲載可/一部のみ/不可]
・掲載許可が必要なもの:[ロゴ/事例/数値 など]

■デザイン・トーン
・希望イメージ:[シンプル/信頼感/高級感/親しみ]
・色・フォント等の制約(あれば):
・避けたい表現(あれば):

■運用(公開後)
・更新担当:[社内の誰が更新するか]
・更新頻度:[週○回/月○回]
・必要な保守:[更新代行/バックアップ/監視/相談]

■スケジュール・予算
・公開希望日:
・理由:
・予算感:
・守りたい条件(妥協したくない点):

■その他
・社内の確認フロー:[誰が決裁するか]
・連絡手段の希望:[メール/チャット/定例MTG]

簡易RFP(複数社比較用の最低限フォーマット)

相見積をするなら、これを各社に同じ形で渡すのが最短です。
RFPというほど堅くなく、“最低限の比較仕様書”として使えます。

【簡易RFP(複数社比較用)】

1. 概要
・案件:ホームページ制作(新規/リニューアル)
・目的:[例:問い合わせ獲得]
・公開希望日:[YYYY/MM/DD]

2. スコープ(範囲)
・ページ:[ページ一覧+おおよそのページ数]
・対象外(今回はやらない):[例:予約機能、会員機能、動画制作]

3. Must/Should/Could
・Must:[必須要件]
・Should:[できれば]
・Could:[将来]

4. 機能要件
・CMS:[要/不要](想定:WordPress等)
・フォーム:[種類、項目数の目安]
・計測:[問い合わせ送信の計測は必須]
・その他:[必要なら]

5. 素材提供
・原稿:[自社/制作側/共同]
・写真:[既存/撮影(範囲)]
・ロゴ・実績:[有無、掲載可否]

6. 納品物(希望)
・公開サイト一式
・管理情報(ドメイン/サーバー/CMS/計測)に関する権限整理
・更新マニュアル(必要範囲:[例:お知らせ・事例の更新])

7. 見積・提案で回答してほしいこと
・見積:内訳(工程別)、月額費用(保守の範囲明記)
・追加費用条件:修正回数、仕様変更、素材遅延など
・スケジュール:工程ごとのマイルストーン
・体制:担当者、連絡手段、レビュー頻度
・類似実績:守秘範囲で可(目的が近いもの)

8. 予算感(任意)
・予算目安:[○○万円]
・守りたい条件:[例:問い合わせ導線と計測は必須]

✅ 比較がラクになるポイント

  • 各社の回答を「同じ見出し」で揃えると、差分が見えます
  • 金額より先に「スコープが一致しているか」を確認すると失敗しにくいです

よくある質問(見積もり前に解消)

無料見積もりと有料見積もりの違いは?

結論、違いは 「金額の精度」ではなく「前提の解像度(=仕様の確定度)」 です。
無料は“概算”、有料は“設計込みでブレを潰す”イメージ。

無料見積もり(概算になりやすい)

  • ヒアリング内容から「このくらいで収まりそう」を出す
  • 前提が固まっていないので、どうしても幅が出る
  • 会社によっては「提案の入口」として無料にしている

有料見積もり(精度が上がりやすい)

  • 要件定義・サイト構成・ワイヤーなどを作り、“何を作るか”を言語化してから積算
  • 追加費用の発生条件(仕様変更・修正回数など)を整理しやすい
  • 見積の成果物が残る(要件定義書、サイトマップ、画面案など)=社内合意にも使える

初心者が迷わない判断基準

  • 小規模で要望が固まっている → 無料見積でも十分なことが多い
  • 関係者が多い/機能がある/リニューアルで移行が絡む → 有料で前提を固める価値が出やすい
  • 「有料=高い」ではなく、“後から揉めるコスト”を先に払って減らす発想だと失敗しにくいです。

相見積は失礼にならない?伝え方は?

相見積は一般的な進め方で、失礼にはなりません。ただし、マナーはあります。
一番大事なのは 最初に相見積であることを伝え、条件を揃えること。

失礼になりにくい伝え方(そのまま使える)

  • 「社内の稟議上、比較検討が必要なため、相見積で検討しています。条件は各社同一でお送りします。」
  • 「提案と見積をセットで比較したく、同じ要件で2〜3社に依頼しています。差額の理由も含めて判断したいです。」

やってはいけない例(揉めやすい)

  • 相見積と言わずに依頼する(相手が“決まり”だと思って動くことがある)
  • A社には細かく説明、B社には雑に説明(比較不能になる)
  • 価格だけを強く煽る(関係が悪くなりやすい)

断るときの一言(角が立ちにくい)

  • 「社内検討の結果、今回は別の方針になりました。ご提案とお見積りありがとうございました。」

見積後に仕様変更したらどうなる?

基本は 再見積(=変更見積) になります。
ただし、すべてが追加費用になるわけではなく、「変更の種類」で扱いが分かれます。

仕様変更の典型パターンと起きやすいこと

スクロールできます
変更の内容影響ありがちな扱い
誤字修正・文言微調整工数小無償(回数・範囲内)になりやすい
レイアウト変更(構成を変える)工数中〜大追加費用になりやすい
ページ追加工数増追加費用(単価×ページ等)
機能追加(予約・会員など)仕様決め+実装+テスト増追加費用+納期延長になりやすい
素材の遅延(原稿・写真が間に合わない)手戻り増追加費用や納期変更の原因に

揉めないためのコツ(見積前〜契約前に決める)

  • 修正回数と「軽微/大幅」の線引きを明記する
  • 仕様変更の手続き(変更依頼→影響説明→承認→着手)を決める
  • Must/Should/Could を出して、“後から足す前提”のものを先に分離しておく

月額費用は何が含まれる?どこまでが相場?

月額費用は一言でいうと、「止めない・守る・更新する」の対価です。
相場は 含む範囲で別物なので、「金額」より「内訳」で判断するのが安全です。

月額に入りやすいもの(代表例)

  • バックアップ(取得・世代管理・復元対応の有無)
  • セキュリティ対応(CMS/プラグイン更新、監視、緊急対応の窓口)
  • 軽微更新(テキスト差し替え・画像差し替えなどの回数制)
  • 障害対応(フォーム不具合、表示崩れなど)
  • 解析レポートや改善提案(運用支援型はここが厚い)

ざっくり価格帯の目安(日本の制作・運用でよく見かけるレンジ)

  • 自社運用中心(サーバー等の実費+最小構成):月数千円程度のレンジが語られることが多い
  • 一部外注(軽微更新+相談窓口など):月数千円〜2万円前後のレンジが提示される例が多い
  • 監視・バックアップ・運用を厚めに(範囲次第で上振れ):月1万円台〜数万円台のレンジが語られる例がある

※上のレンジは「何を含めるか」で簡単に変わります。比較するときは、“作業が含まれるか/別料金か”を必ず分けましょう。

相場で迷わないチェックリスト(この順で確認)

  1. 月額に含まれる作業(回数・対応時間・緊急対応)
  2. 含まれない作業(ページ追加、デザイン変更、機能追加など)
  3. バックアップの頻度と復元(復元は別料金?何時間で対応?)
  4. セキュリティの具体(更新は誰が?監視はある?事故時フローは?)
  5. 権限(ドメイン・サーバー・解析の名義と管理者権限が自社か)

まとめ:見積もりで後悔しない3原則

ここまでの内容を、初心者でも迷わないように 「3つの原則」に落とし込みます。
この3つだけ守れば、見積比較はグッと安全になります。

目的→範囲→金額の順で決める

見積で失敗する人ほど、順番が逆です。
「いくらまでなら払えるか」から入ると、必要なものまで削れて成果が出にくくなります。

正しい順番

  1. 目的:何を達成したいか(問い合わせ/採用/予約など)
  2. 範囲:目的のために必要なページ・機能・素材・運用を決める
  3. 金額:範囲に対して妥当か、調整するならどこを削るか決める

実務で効く一言

  • 「Must(必須)だけは守り、Should(できれば)で調整したい」

これを言えるだけで、値引き交渉ではなく仕様の最適化ができます。

比較は“差額の理由”を言語化して判断する

同じ内容に見えても、見積の差は「範囲と前提」の差で起きます。
合計金額だけでは、正しく比較できません。

差額を言語化するときの見方

  • 設計が厚いか(要件定義・導線・ワイヤーなど)
  • コンテンツ制作が含まれているか(原稿・撮影・図解など)
  • 機能とテストがどこまであるか(フォーム、CMS、表示確認)
  • 公開後の運用が含まれるか(保守、更新、相談)

比較が一気に楽になる質問(3つだけ)

  • 「この見積に含まれる成果物(納品物)を箇条書きでください」
  • 「追加費用が発生する条件を、具体例つきで教えてください」
  • 「月額に含まれる作業/含まれない作業を分けてください」

差額の理由が説明できる=比較できる状態です。

追加費用・納品物・運用範囲を契約前に確定する

トラブルの多くは、技術ではなく契約前の確認不足から起きます。
特にこの3点は、後から揉めやすいので必ず確定させます。

1) 追加費用(いつ、何が、いくらで増えるか)

  • 修正回数と軽微/大幅の線引き
  • 仕様変更時の手続き(承認→変更見積→着手)
  • ページ追加・機能追加の単価や見積の出し方

2) 納品物(何が手元に残るか)

  • 公開サイト一式(データ)
  • 更新マニュアル(必要範囲)
  • 必要なら、デザイン元データの扱い(納品する/しない)

3) 運用範囲(公開後に誰が何をするか)

  • 月額に含む作業/含まれない作業
  • バックアップ頻度と復元対応
  • セキュリティ更新・障害時の対応フロー
  • ドメイン・サーバー・解析の名義と権限(自社が主導権を持てるか)

✅ これらは「口頭」ではなく、見積書・契約書・メールなど形に残るもので揃えるのが安全です。

次にやること(最短ルート)

  1. 要件整理シートを埋める(目的・Must/Should/CouldだけでもOK)
  2. 同じ条件で2〜3社に見積依頼する(テンプレをコピペでOK)
  3. 見積と提案をセットで比較し、「差額の理由」を質問して整理する
  4. 追加費用・納品物・運用範囲を確定してから契約する

見積もりは“交渉”ではなく、仕様と範囲を整える作業です。
この順番で進めれば、初心者でも納得感を持って依頼先を選べます。

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