「ブロックエディタをもっと使いやすくしたい……」
「標準のツールバーじゃアイコンの意味がわからない!」
「記事を書いていると、余計なパネルが邪魔で集中できない……」
「CSSでエディタを自分好みに変えたいけど、コードを書くのが不安……」
こんな悩みや疑問を抱えるWordPressユーザーは少なくありません。
本記事では、ブロックエディタの操作性向上から不要要素の非表示化、テーマスタイルの反映、さらにおすすめプラグイン6選や独自ブロックの開発方法、トラブルシュートまでを初心者にもわかりやすく丁寧に解説します。
- 「画面が狭く感じる」→ スペース確保の設定
- 「スタイルが合わない」→ editor-styles機能でテーマ見た目を反映
- 「プラグイン何を入れればいい?」→ 導入すべき6選をピックアップ
このガイドを読めば、あなたの編集画面はスッキリ使いやすく、記事執筆がもっと楽しくなること間違いなし!🎉
なお、以下の記事では、WordPressのブロックについて初心者向けに詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

操作性を向上させるインターフェース調整
WordPress のブロックエディタ(Gutenberg)は直感的に使えますが、慣れるまでは「狭く感じる」「どこに何があるかわかりづらい」と感じることも。
ここでは、初心者でも簡単にできる設定変更や操作方法を使って、編集画面をスッキリさせるコツを解説します。
編集画面の広さを確保
- フルスクリーンモードで余白を最小化
エディタ右上の「︙(オプション)」→「フルスクリーンモード」をクリックすると、管理バーやサイドバーが隠れてコンテンツ領域が広くなります。- メリット:文章に集中できる
- ワンポイント:Escキーで元の表示に戻せます
- サイドバーやパネルを折りたたんで表示領域を拡大
サイドバーの各セクション(ブロック設定やドキュメント設定)の右上にある「▼」をクリックすると折りたたみが可能。不要なときは閉じておくと、画面がスッキリ!- 便利なショートカット
- ブロック設定:選択中のブロックをクリックした状態で「Ctrl + Shift + ,」
- ドキュメント設定:同じく「Ctrl + Shift + ,」を再度押す
- 便利なショートカット
ツールバーの見やすさを改善
- アイコンにラベルを追加して直感的に
プラグイン「Toolbar icons with labels」などを導入すると、ツールバーのアイコン下に文字が表示されるようになります。- 効果:初見でも機能が分かりやすい
- 注意点:表示スペースが少し狭くなる場合あり
- よく使うボタンを前方に配置
ツールバーの右端にある︙メニューから「ツールバーを切り離す」を選び、ドラッグで配置を変更可能。- おすすめ配置例
- 「見出し」
- 「太字/斜体」
- 「リンク挿入」
- おすすめ配置例
| 項目 | デフォルト位置 | 推奨位置 |
|---|---|---|
| 見出し | 左側(少し奥) | 一番左 |
| リンク挿入 | 中央 | 右から2番目 |
| 画像挿入 | 左端 | 中央 |
✨ まとめ
- フルスクリーン・折りたたみ機能でとにかくスペースを確保しよう
- アイコンにラベルをつけたり、配置をカスタマイズして迷わない編集画面に!
この2つの設定を押さえるだけで、初心者でもスムーズに記事作成に集中できるはずです😊
不要要素の整理・非表示化
WordPressのブロックエディタでは、デフォルトでさまざまなパネルやブロックが表示されますが、使わない項目を非表示にすることで画面がすっきりし、操作ミスも減ります。
使わないパネルやリストの隠蔽
- ブロック挿入パネルの折り畳み
- 左上の「+」ボタンをクリック
- 右上の歯車アイコン → 「折りたたみ」を選択
- 常にアイコン表示だけにしておくことで、スペースを確保できます 😊
- 公開前チェックリストの非表示
- 右上の「︙」メニュー → 「オプション」を開く
- 「公開前チェックリスト」のチェックを外す
- 無駄な確認項目をなくし、執筆に集中!
| 手順 | 操作場所 | ポイント |
|---|---|---|
| ブロック挿入パネル折り畳み | 左上+ボタン → 歯車アイコン | 折りたたみで常にアイコン表示 |
| チェックリスト非表示 | ︙メニュー → オプション | 不要チェックをオフにして執筆効率UP |
未使用ブロックのスイッチオフ
用途に合わせてブロックを減らすと、選択ミスが減り操作がシンプルに。
- プラグインで一括管理
- 「Block Manager」などを導入し、一覧から不要ブロックをオフに
- メリット:管理画面からワンクリックで設定完了
- コードで制限をかける
- テーマの
functions.phpに以下を追加php function disable_unused_blocks( $allowed_blocks ) { return array( 'core/paragraph', 'core/image', 'core/heading', // 必要なブロックだけ残す ); } add_filter( 'allowed_block_types_all', 'disable_unused_blocks' ); - 注意:投稿タイプごと別設定も可能
php function disable_blocks_for_post_type( $allowed, $post ) { if ( $post->post_type === 'your_post_type' ) { return array( 'core/paragraph', 'core/heading' ); } return $allowed; } add_filter( 'allowed_block_types', 'disable_blocks_for_post_type', 10, 2 );
- テーマの
| 管理方法 | 手順 | メリット |
|---|---|---|
| プラグイン | Block Managerをインストール → 不要ブロックをOFF | GUIで簡単、誤操作リスク低い |
| コード(全体) | functions.phpにallowed_block_types_allフィルタを追加 | サイト全体を一括制御、軽量 |
| コード(投稿別) | allowed_block_typesフィルタで$post->post_typeを条件分岐 | 投稿タイプごとに細かく設定可能 |
✨ まとめ
- パネルやチェックリストは折り畳み・オプションOFFで不要部分を隠す
- ブロックはプラグインまたはコードで厳選し、選択肢を減らしてミスを防ごう!
この2つの対策で、不要要素が消えたシンプルな編集画面が手に入ります 👍
編集支援機能の活用
ブロックエディタには、編集をサポートする機能が備わっています。
見出し構造の把握や、細かい調整ができるHTMLモードを使いこなして、効率よく記事を仕上げましょう。
構造ビューで見出し階層を一望
- リストビュー(構造ビュー)の表示方法
- エディタ左上の「≡(リストビュー)」アイコンをクリック
- サイドバーに「コンテンツリスト」が現れる
- 活用例
- 見出しの順序がずれていないか確認
- 不要な空ブロックをワンクリックで削除
- 深い階層(H4・H5など)が入りすぎていないかチェック
| 機能 | 操作 | 効果 |
|---|---|---|
| 見出しジャンプ | リストビュー上の見出しをクリック | 対応ブロックにフォーカス移動 |
| ブロック削除 | ブロック名にカーソル → ゴミ箱アイコン選択 | 空行や不要要素を一括整理 |
| 階層チェック | インデントレベルを確認 | 過度なネストや抜けを防ぎ、読みやすい構造に整える |
HTML編集モードへの切り替え
- ブロック単位でのHTML編集
- ブロックを選択 → 上部の「︙」メニューをクリック
- 「HTMLとして編集」を選択
- 生のHTMLタグやクラス属性を直接追加してカスタマイズ
- 独自の
<abbr>タグを挿入したい - リストに
class="table-of-contents"を付与して目次プラグインと連携
- エディタ全体をコードエディタに切り替え
- ショートカット:Ctrl + Shift + Alt + M
- または、右上「︙メニュー」→「コードエディタに切り替え」
- Markdown形式に近いソースビューで、ブロックラッパーを含む全体を編集可能
| モード | 切り替え手順 | 特長 |
|---|---|---|
| ブロックHTML編集 | ブロック選択 → 「︙」→「HTMLとして編集」 | 部分的なHTML調整に最適。元のブロック構造は維持される。 |
| コードエディタ全体 | Ctrl + Shift + Alt + M または「︙」→「コードエディタに切り替え」 | ページ全体をテキストエディタのように編集。細かなインデント調整や一括置換が可能。 |
👍 まとめ
- リストビューでコンテンツ全体の構造を俯瞰し、見出しや空ブロックをサクッと整理
- HTML編集モードで、通常の操作ではできない細かなタグ追加や属性編集をマスター
これらの編集支援機能を使いこなせば、記事の完成度がグッと高まります!
エディタテーマ・スタイルのカスタマイズ
WordPressのブロックエディタは、テーマの見た目をエディタ内にも反映させる機能があります。
ここでは、初心者でも取り組みやすい手順で、エディタテーマやスタイルをカスタマイズする方法を詳しく解説します。
editor-styles機能の有効化
- テーマに
add_theme_supportを追加
// functions.php に記述
function mytheme_editor_styles() {
add_theme_support( 'editor-styles' );
add_editor_style( 'editor-style.css' );
}
add_action( 'after_setup_theme', 'mytheme_editor_styles' );
- スタイルファイルを作成
- テーマフォルダ直下に
editor-style.cssを置く - 普段のテーマCSSと同じ書き方でOK!
- テーマフォルダ直下に
- 効果
- エディタ内でフロントと同じフォントや色が反映され、執筆時のイメージが正確に掴めます ✨
配色・タイポグラフィの調整
- カラーパレットの上書き
// functions.php
function mytheme_block_palette() {
add_theme_support( 'editor-color-palette', array(
array(
'name' => 'メインカラー',
'slug' => 'primary',
'color' => '#1e90ff',
),
array(
'name' => 'サブカラー',
'slug' => 'secondary',
'color' => '#ff6347',
),
) );
}
add_action( 'after_setup_theme', 'mytheme_block_palette' );
- フォントサイズと行間の指定
// functions.php
add_theme_support( 'editor-font-sizes', array(
array(
'name' => '小サイズ',
'size' => 12,
'slug' => 'small',
),
array(
'name' => '標準サイズ',
'size' => 18,
'slug' => 'normal',
),
array(
'name' => '大サイズ',
'size' => 24,
'slug' => 'large',
),
) );
add_theme_support( 'custom-line-height' );
| カスタマイズ内容 | メリット |
|---|---|
| カラーパレット定義 | 投稿者がテーマカラーを迷わず選べる 💡 |
| フォントサイズ登録 | テキストの強弱が付けやすく、デザイン性が向上 🎨 |
| 行間カスタマイズ | 読みやすさアップ&見た目のバランス調整に最適 📝 |
カラム幅の設定
- 幅広・全幅サポートを有効化
// functions.php
add_theme_support( 'align-wide' );
- テーマCSSでレイアウトを定義
/* editor-style.css */
.wp-block {
max-width: 800px; /* 通常幅 */
}
.wp-block[data-align="wide"] {
max-width: 1200px; /* 幅広 */
}
.wp-block[data-align="full"] {
width: 100%; /* 全幅 */
}
- 使い方
- ブロック選択時に「幅広」「全幅」オプションが表示 😊
- 画像やグループブロックを大胆にレイアウト可能!
ダークモードの導入
- 管理画面のダークモード切替プラグイン
- 「Dark Mode」プラグインなどを導入
- ユーザーごとにライト/ダークを切り替えられる
- エディタに独自ダークテーマを追加
// functions.php
function mytheme_dark_editor_style() {
add_editor_style( 'editor-dark.css' );
}
add_action( 'after_setup_theme', 'mytheme_dark_editor_style' );
/* editor-dark.css */
body.editor-styles-wrapper {
background-color: #222;
color: #eee;
}
.editor-post-title__block .editor-post-title__input {
color: #fff;
}
- ポイント
- 長時間執筆でも目が疲れにくく、作業効率UP 🌙
- プラグイン不要でシンプルに実装可能
🎉 まとめ
- editor-styles でテーマ見た目をエディタに反映
- 色・フォント・行間 は PHPで自在に登録
- カラム幅 は
align-wideサポートで切り替え - ダークモード で疲れ知らずの執筆環境を実現
これらを順に設定すれば、見た目も操作性も向上したエディタが手に入ります!
独自ブロック&スタイルの開発
WordPress に自分だけのブロックやスタイルを追加すると、他サイトとの差別化やワークフローの効率化につながります。
ここでは、基本の流れを丁寧に解説します。
開発環境の準備
まずはフォルダ構造を整え、必要ファイルを用意しましょう。
- テーマまたはプラグインフォルダを作成
my-blocks/(任意の名前)直下にサブフォルダを配置
- サブフォルダ構成例
my-blocks/
├── src/
│ ├── js/
│ ├── scss/
│ └── images/
├── build/
└── block.json
- 必要ファイル
| ファイル | 役割 |
|---|---|
block.json | ブロックのメタ情報(名前・スクリプト参照など) |
src/js/editor.js | エディタ側の React/JavaScript コード |
src/js/frontend.js | フロント表示用のスクリプト(必要に応じて) |
src/scss/style.scss | ブロック用スタイルを SCSS で記述 |
src/images/icon.svg | ブロックアイコン(SVG推奨) |
🚀 ワンポイント: Node.js + npm(または yarn)でビルド環境を整えると、npm run build や npm run watch で自動コンパイルできます。
カスタムスタイルブロックの登録
実際にブロックを登録し、エディタで選べるようにします。
block.jsonの例
{
"apiVersion": 2,
"name": "mytheme/custom-style",
"title": "カスタムスタイルブロック",
"category": "design",
"icon": "format-image",
"editorScript": "file:./build/editor.js",
"style": "file:./build/style.css",
"attributes": {
"className": { "type": "string" }
}
}
- スクリプトとスタイルの読み込み
functions.phpでregister_block_typeを実行
function mytheme_register_custom_blocks() {
register_block_type( __DIR__ . '/my-blocks' );
}
add_action( 'init', 'mytheme_register_custom_blocks' );
- SCSS/CSS の記述例
// src/scss/style.scss
.wp-block-mytheme-custom-style {
border: 2px dashed #1e90ff;
padding: 20px;
background-color: #f0f8ff;
}
- アイコンの読み込み
- SVG を
src/images/icon.svgに配置 block.jsonの"icon": "file:./src/images/icon.svg"とすればカスタムアイコンに
- SVG を
| 設定項目 | 内容例 |
|---|---|
| name | mytheme/custom-style |
| title | カスタムスタイルブロック |
| category | design |
| editorScript | file:./build/editor.js |
| style | file:./build/style.css |
動作確認
作成したブロックが正しく動作するか、以下のポイントをチェックしましょう。
- エディタ画面での確認
- ブロック追加メニューに「カスタムスタイルブロック」が表示されるか
- アイコン・タイトルが適切か
- 出力HTMLの検証
- フロントエンドで該当ブロック部分を右クリック → 「要素を検証」
.wp-block-mytheme-custom-styleが付与され、CSSが適用されているか確認
- Networkタブでリソース読み込みチェック
- ビルド後の
editor.jsやstyle.cssが 200 OK で読み込まれているか - 画像アイコン(SVG)が正しく取得されているか
- ビルド後の
| チェック項目 | 確認内容 |
|---|---|
| ブロック一覧表示 | カスタムブロックが選択肢に出ているか |
| HTML構造 | 狙ったクラス名・要素が正しく出力されているか |
| リソース読み込み状況 | スクリプト・スタイル・画像がエラーなく読み込まれているか |
✨ ポイント
- フォルダ構成 を整えて作業しやすくする
block.jsonとregister_block_typeで簡単登録- SCSS で自在にスタイル設計
- 開発ツール を使って出力や読み込みをしっかり確認!
これで、独自ブロック&スタイル開発の基本はマスターです🎉
プラグインで手軽に機能拡張
WordPressのカスタマイズを最小限のコードで実現できるのがプラグインの魅力です。
ここでは、初心者でも扱いやすいプラグインと、Block Labを使った独自テンプレート生成方法を解説します。
おすすめ6選
以下の6つは、ブロックエディタに機能をサクッと追加できる人気プラグインです。
| プラグイン名 | 機能概要 | ポイント |
|---|---|---|
| Block Manager | ブロック一覧をGUIで並び替え/非表示にできる | 画面がすっきり😊 |
| Block Visibility | 条件に応じてブロックの表示・非表示を切り替え | 表示ルールを細かく設定可能 |
| Lazy Blocks | コーディング不要でカスタムブロックを作成 | 直感的なUIでブロック開発 |
| Spectra | デザイン性豊かなプリセットブロックを豊富に追加 | ドラッグ&ドロップで手軽に |
| CoBlocks | レイアウトブロック(ギャラリー、ボタン群など)を強化 | 多機能だけど軽量 |
| Flexible Table Block | テーブルをドラッグでセル結合・サイズ変更できる | 表作成が簡単操作で完結 |
✨ 選び方のコツ:
- 管理画面で設定したい → Block Manager, Block Visibility
- デザイン強化したい → Spectra, CoBlocks
- ゼロからブロックを作りたい → Lazy Blocks
独自テンプレート生成にBlock Labを活用
Block LabはGUIでテンプレートブロックを作成できるプラグインです。
コードを書くのが不安な初心者にも◎。
- インストールと有効化
- 管理画面 → プラグイン → 新規追加 → 「Block Lab」で検索 → インストール → 有効化
- テンプレートの準備
- 管理画面 → Block Lab → 「新規テンプレート」
- ブロック名、アイコン、カテゴリを入力
- フィールド(テキスト、画像、セレクトなど)をドラッグ&ドロップで追加
- PHPテンプレートタグの出力
- Block Labの画面で「ビューファイルのダウンロード」をクリック
- 取得した
template-{slug}.phpをテーマフォルダに配置 - 投稿内で以下のように呼び出し
if ( function_exists( 'block_lab_render_block' ) ) { block_lab_render_block( 'your-template-slug', get_the_ID() ); } - カスタムCSS適用
- 必要に応じてテーマの
style.cssや専用ファイルにスタイルを追加css /* 独自テンプレートのクラス名を指定 */ .wp-block-block-lab-your-template-slug { padding: 20px; background-color: #fafafa; }
- 必要に応じてテーマの
🎉 まとめ
- プラグイン6選で即戦力の機能を追加し、
- Block Labならテンプレート作成→PHP呼び出し→CSS適用までノーコードで完結。
これで、初心者でも高度なカスタマイズがグッと身近になります!
高度な制限・機能オフ設定
エディタをさらに細かくコントロールし、不要な機能をオフにする方法を解説します。
ブロックパターンやフォント設定の無効化
- デフォルトブロックパターンの無効化
// functions.php
function disable_block_patterns() {
unregister_block_pattern_category( 'buttons' ); // パターンカテゴリごと削除
remove_theme_support( 'core-block-patterns' ); // 全パターンを一括オフ
}
add_action( 'init', 'disable_block_patterns', 20 );
- カスタムフォントサイズ・行間の無効化
// functions.php
function disable_custom_typography() {
remove_theme_support( 'editor-font-sizes' ); // フォントサイズプリセットを削除
remove_theme_support( 'custom-line-height' ); // 行間調整機能をオフ
}
add_action( 'after_setup_theme', 'disable_custom_typography' );
| 無効化対象 | メリット |
|---|---|
| ブロックパターン | パターン一覧を整理し、迷わず選べる |
| フォントサイズ・行間 | 執筆者側で誤った値を指定されるリスクを回避 |
エディタ自体の有効/無効切り替え
- サイト全体でブロックエディタを無効化
// functions.php
add_filter( 'use_block_editor_for_post', '__return_false' );
- 投稿タイプ単位で制御
// functions.php
function toggle_gutenberg_by_post_type( $can_edit, $post ) {
if ( $post->post_type === 'news' ) { // 例: news 投稿タイプのみ無効化
return false;
}
return $can_edit;
}
add_filter( 'use_block_editor_for_post', 'toggle_gutenberg_by_post_type', 10, 2 );
- プラグインで切り替え
- Classic Editorプラグインを活用すれば、サイト全体/ユーザー権限ごとにGUIで設定可能 👍
| 制御範囲 | 実装方法 | 備考 |
|---|---|---|
| サイト全体 | use_block_editor_for_postフィルタに__return_false | コード一行で全投稿タイプをClassicに |
| 投稿タイプ単位 | フィルタ内で$post->post_typeをチェック | 必要な投稿だけ制御したい場合に◎ |
| ユーザー権限単位 | Classic Editorプラグイン | 権限ごとに切り替え、設定画面もわかりやすい |
自動保存間隔の変更
自動保存(オートセーブ)の頻度を調整し、サーバー負荷や編集履歴の管理を最適化しましょう。
- PHPで変更
// functions.php
function custom_autosave_interval( $seconds ) {
return 120; // デフォルト60秒 → 120秒に延長
}
add_filter( 'autosave_interval', 'custom_autosave_interval' );
- 効果
- 保存回数が減り、サーバー負荷を軽減 🌱
- あまり間隔を開けすぎるとデータ消失リスク↑なので注意!
| パラメータ | デフォルト値 | 推奨例 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 自動保存間隔(秒) | 60 | 120 | 2分ごとに一度自動保存(安定重視) |
| 調整範囲 | 30〜300 | 60〜180 | 短すぎるとサーバー負荷、長すぎると消失リスク |
✨ まとめ
- 不要機能 は
remove_theme_support/unregister_block_pattern_categoryでオフ - エディタのオン・オフ はフィルタ/プラグインで自在に制御
- オートセーブ間隔 を見直し、効率的な執筆環境を整えよう!
これで、高度な制限や機能オフ設定が完了です。より軽快で無駄のない編集体験を実現しましょう😊
トラブル対応と検証方法
エディタやカスタム機能を実装しても、思い通りに動かないことがあります。
ここでは、問題発生時に効率よく原因を特定し、解決する手順を解説します。
開発ツールで読み込み状況を確認
- Network タブでリソースをチェック
- 手順
- ブラウザの開発ツール(F12/Ctrl+Shift+I)を開く
- 「Network」タブを選択し、ページをリロード
editor.jsやstyle.css、フォントファイル(.woff2,.svgなど)がステータス200で読み込まれているか確認
- ポイント
- ステータス404や500があればパスが間違っています
- キャッシュ問題のときは「Disable cache」にチェック
- 手順
- Console タブでエラー検出
- 手順
- 「Console」タブに切り替え
- エラーや警告メッセージを確認
- よくあるエラー
Uncaught ReferenceError→ スクリプト内の変数・関数名ミスMixed Content→ HTTPS環境でHTTPリソースを読み込んでいる
- 手順
- Elements タブでスタイル適用状況を調べる
- 手順
- 問題のある要素を右クリック → 「Inspect」
- 適用されているCSSルールを確認
- ポイント
- 優先度(Specificity)で上書きされていないか
!importantの有無もチェック
- 手順
| チェック箇所 | 確認内容 | 解決策例 |
|---|---|---|
| Network | スクリプト・スタイル・フォントが200で読み込まれるか | パス修正、キャッシュ無効化 |
| Console | エラー・警告が出ていないか | 変数名修正、依存関係の読み込み順を見直す |
| Elements | CSSが意図したセレクタで適用されているか | セレクタ強度を調整、!important を適切に使用 |
Webフォントや標準スタイルの衝突トラブルシュート
- Webフォントの読み込み問題
- 症状:フォントが反映されず、デフォルトフォントに戻る
- 原因と対策
| 原因 | 対策 |
|---|---|
| フォントファイルのパスが誤っている | @font-face の src を正しい相対/絶対パスに修正 |
| MIMEタイプがサーバー設定と合っていない | サーバーの .htaccess や設定ファイルで適切に追加 |
| キャッシュが古い | ブラウザキャッシュをクリア、バージョンパラメータを付与(例:style.css?ver=1.1) |
- 標準エディタスタイルとの衝突
- 症状:カスタムCSSが反映されず、デフォルトの色や余白が優先される
- 原因と対策
| 原因 | 対策 |
|---|---|
| デフォルトCSSのほうがセレクタ強度が高い | より具体的なセレクタを使う(例:.editor-styles-wrapper .wp-block-mytheme) |
editor-style.css の読み込みタイミングが遅い | add_editor_style で複数ファイルの順序を調整 |
| 他プラグインのCSSが上書きしている | 開発ツールでプラグイン由来のルールを特定し、その上に自分のCSSを配置 |
- 実践ワンポイント
- 疑わしきルールを一時無効化:開発ツール上でチェックボックスをオフにして即時反映を確認
!importantは最後の手段:コードが複雑化しやすいので、多用は避ける
🎉 要点
- Network/Console/Elements タブをフル活用し、問題箇所を絞り込む
- Webフォント はパス・MIME・キャッシュをチェック
- CSSの競合 はセレクタ強度や読み込み順の工夫で解消
これでトラブル対応もバッチリ!
安心してカスタマイズに取り組めます😊
まとめ
本記事では、以下の流れで WordPressブロックエディタのカスタマイズ 方法を紹介しました:
- 操作性向上:フルスクリーンやパネル折りたたみで執筆スペースを拡大
- 不要要素の整理:使わないパネルやブロックを非表示化してシンプル化
- 編集支援機能:リストビューやHTMLモードで効率よく構造確認・微調整
- テーマ・スタイル反映:editor-styles機能、配色・タイポグラフィ、カラム幅、ダークモード
- 独自ブロック開発:開発環境構築から block.json 登録、SCSS 記述、動作確認
- プラグイン拡張:おすすめ6選&Block Labでテンプレート生成
- 高度な制限設定:ブロックパターン無効化、エディタのオンオフ、自動保存間隔調整
- トラブル対応:開発ツールで読み込み・競合を検証し問題を解消
これらを順に実践すれば、初心者でも安心して 自分好みの編集環境を構築できます。
さあ、今日からブロックエディタのカスタマイズを始めて、快適な記事作成ライフを楽しみましょう!🚀

