「サイトのコンテンツ量が増えて、訪問者が探している情報にたどり着けない……」
「カテゴリだけじゃ絞り切れずにユーザーが迷子になっている気がする」
「ECショップで欲しい商品を見つけにくく、カゴ落ちが増えている」
こんな悩みを抱えていませんか?
WordPress標準の検索機能では、キーワードだけで探すのが限界。
でも、「絞り込み検索」を導入すれば、価格帯・カテゴリー・タグ・カスタムフィールドなど、複数条件を組み合わせて結果を絞り込むことが可能です。
- 訪問者が迷わず目的の情報に到達
- 直帰率やカゴ落ちの改善
- サイト全体のユーザビリティ向上
本記事では、初心者でも理解しやすい手順で、
- 絞り込み検索の基本とメリット
- プラグイン/テーマ/コード自作の実装方法
- おすすめプラグインと選び方
- 実際の設定ステップとサンプルコード
までを徹底解説します!
これを読めば、あなたのサイトにもすぐに絞り込み検索を導入できるようになります。
フィルタリング検索とは何か
サイト内の情報量が増えると、訪問者が求めるコンテンツを見つけるのに手間がかかります。
フィルタリング検索(絞り込み検索)は、あらかじめ設定した条件やタグ・カテゴリを組み合わせて、該当するコンテンツだけを絞り込む機能です。
- ユーザーは▼
- 複数の条件(価格帯・地域・カテゴリーなど)を同時に指定
- 条件に合致した投稿や商品だけを結果に表示
- サイト運営者は▼
- ユーザー体験を向上させる
- 離脱率の低減につなげる
基本的な仕組みとメリット
仕組みの流れ
- フォームの設置
- 検索条件(チェックボックス・ドロップダウンなど)をユーザーに提示
- クエリの組み立て
- ユーザーが選択した値をもとにSQLやWP_Queryの引数を生成
- 結果の取得
- 絞り込んだ条件にマッチする投稿・カスタム投稿タイプを取得
- 結果の表示
- テンプレート内でループ処理し、一覧として出力
💡 ポイント:条件を増やすほどDBへの負荷が高まるため、インデックス設定やキャッシュの導入が有効!
フィルタリング検索の主なメリット
| メリット | 説明 |
|---|---|
| ユーザー満足度の向上 😄 | 必要な情報にスムーズにたどり着けるため、サイト回遊性がアップする。 |
| 離脱率の低減 📉 | 条件で絞り込むことで目的のコンテンツが見つかりやすく、直帰を防ぐ。 |
| 購買率/コンバージョン率アップ 🛒 | ECサイトなどでは、絞り込みで目的の商品に即アクセスできる。 |
| 運営効率の改善 ⚙️ | 手動でカテゴリ分けする手間が省け、更新作業の負荷が軽減される。 |
以上のように、フィルタリング検索は大量コンテンツを扱うサイトの必須機能として、ユーザー体験・収益性・運営効率すべてを底上げする重要な役割を担います。
導入が有効なサイトの種類
サイトにフィルタリング検索を組み込むことで、訪問者は目的の情報や商品にスムーズにたどり着けます。
以下のようなサイトで特に効果を発揮します。
ECショップや商品カタログ
- 多彩な検索条件:価格帯、ブランド、サイズ、カラーなど複数条件で絞り込み可能😊
- 購入フローの短縮:欲しい商品だけを素早く表示できるため、コンバージョン率アップに直結🏆
- 在庫管理と連携:在庫切れを自動で除外する設定も可能
旅行・美容院・飲食店・不動産などのポータルサイト
- 地域・日付・サービス別のフィルタリングで候補を限定
- 利用者は「◯◯エリアの空き状況」や「予算内の店舗」を簡単に検索可能🌟
- 比較検討の手間を省き、「即予約・お問い合わせ」への誘導を強化
情報量の多いメディア/アフィリエイトサイト
- カテゴリ/タグ/著者/投稿日など、コンテンツ属性で細かく絞り込み
- 読者の興味や関心に合わせた記事提案が容易に
- ユーザーのサイト滞在時間を延ばし、広告クリックやアフィリエイト成果の向上を狙える📈
作品数が多いポートフォリオサイト
- 制作ジャンル・使用技術・公開年などで作品を絞り込み
- 初めて訪れたクライアントも、自分の求める制作実績だけをすぐにチェックできる✨
- 自己紹介ページとしての見やすさとプロの印象を両立
| サイト種別 | 主な絞り込み条件例 | 期待できる効果 |
|---|---|---|
| ECショップ | 価格/ブランド/在庫状況 | 購入率向上/直帰率低下 |
| ポータルサイト | 地域/日付/サービス種別 | 予約・問い合わせ増加 |
| メディア/アフィリエイト | カテゴリ/タグ/著者/投稿日 | 滞在時間延長/収益機会拡大 |
| ポートフォリオ | ジャンル/技術/公開年 | 見やすさ向上/信用獲得 |
💡 ポイント:サイトの目的に合わせて絞り込み項目を取捨選択し、シンプルかつ直感的なUI設計を心がけましょう!
実装アプローチの分類
WordPressでフィルタリング検索を組み込む方法は大きく3つに分かれます。
それぞれの特徴を理解し、自分のスキルやサイト要件に合った選択肢を見つけましょう。
プラグインを利用する方法
プラグイン導入は、コーディング不要で素早く実装できる点が最大のメリットです。
- 🔌 導入手順
- 管理画面からプラグインを検索・インストール
- 有効化後、専用設定画面で絞り込み項目を登録
- ショートコードやウィジェットで表示場所を指定
- ⭐️ メリット
- コード知識がなくても扱える
- テンプレートファイルを直接編集しない
- アップデートで機能追加や不具合修正を受け取れる
- ⚠️ 注意点
- プラグイン同士の競合リスク
- カスタマイズの自由度はテーマやプラグイン次第
- 多数の条件設定でサイトが重くなる場合がある
テーマに標準搭載された機能を活用する方法
テーマが標準で絞り込み検索に対応している場合、追加コストゼロで導入できる手軽さがあります。
- 🎨 活用ポイント
- テーマオプション内の設定項目をチェック
- デモサイトやドキュメントで設定方法を確認
- 子テーマでCSS調整してデザインを最適化
- ⭐️ メリット
- プラグイン不要で軽量化に寄与
- テーマ開発元のサポートを受けやすい
- デザインの一貫性を保ちやすい
- ⚠️ 注意点
- 機能やUIが限定的になる可能性あり
- 他テーマへ乗り換えた際に機能を引き継げない
- 細かい条件追加は柔軟に対応できない場合がある
独自コードを作成して組み込む方法
PHPやJavaScriptを駆使し、自分だけのフィルタリング検索を実装します。
自由度100%ですが、実装・保守の手間が増えます。
- 💻 主要ステップ
- カスタム投稿タイプ・カスタムタクソノミーを定義
- フォーム(チェックボックス/セレクトボックス)を自作
WP_Queryやget_posts()で条件付きクエリを構築- Ajaxを使ってページ再読み込みなしで結果を更新
- ⭐️ メリット
- 必要な機能だけをピンポイントで開発
- 他のプラグインに依存しない軽量構成
- 将来的な拡張性が高い
- ⚠️ 注意点
- PHP・JSの知識が必須
- バージョンアップ時の対応が発生
- セキュリティやパフォーマンス最適化が自力に
| アプローチ | 手軽さ | カスタマイズ性 | 維持コスト |
|---|---|---|---|
| プラグイン利用 | ★★★★★ | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ |
| テーマ標準機能 | ★★★★☆ | ★★☆☆☆ | ★☆☆☆☆ |
| 独自コード開発 | ★★☆☆☆ | ★★★★★ | ★★★★☆ |
💡 ポイント:まずはプラグインやテーマの機能を試し、足りない部分だけ独自実装で補うハイブリッド運用がおすすめです。
プラグイン導入によるステップ
プラグインでのフィルタリング検索は、最も手軽に機能を追加できる方法です。
以下の流れで進めましょう。
- プラグイン選定
- インストール&有効化
- 設定画面で検索項目を登録
- ショートコードやウィジェットで表示
推奨プラグイン一覧
サイト規模や予算に合わせて、以下のプラグインがおすすめです。
| プラグイン名 | 価格 | 主な機能 |
|---|---|---|
| Search & Filter | 無料 | 複数条件(カテゴリー・タグ・カスタムフィールド)対応 |
| WP Custom Fields Search | 無料 | ACFなどのカスタムフィールドを直接検索 |
| VK Filter Search | 無料 | ドラッグ&ドロップで項目並び替え可能 |
| FE Advanced Search | 有料 | キャッシュ対応/並び替え設定/結果除外機能 |
Search & Filter(無料版)
- 特徴:
- 投稿・固定ページ・カスタム投稿を複数の条件で絞り込み
- ショートコードで簡単に設置🎉
- メリット:
- 無料で利用OK
- 条件設定画面がシンプル
- 注意点:
- 高度なレイアウト調整はCSSで自力対応が必要
WP Custom Fields Search(無料)
- 特徴:
- Advanced Custom Fields(ACF)などのフィールド値を直接検索
- 投稿タイプごとに細かく検索条件を設定可能
- メリット:
- ACFユーザー必携!
- ショートコードやテンプレートタグを併用できる
- 注意点:
- カスタムフィールド未使用サイトにはオーバースペック
VK Filter Search(無料)
- 特徴:
- 管理画面でドラッグ&ドロップにより検索フォームを構築
- レスポンシブ対応済み📱
- メリット:
- コーディング不要で導入可能
- フォーム項目を自由に並べ替えられる
- 注意点:
- カスタムフィールドは別途連携プラグインが必要
FE Advanced Search(有料)
- 特徴:
- キャッシュ機能で高速表示⚡
- 検索結果の並び順を細かく設定
- 特定投稿を結果から除外できる
- メリット:
- プロジェクト規模の大きいサイト向け
- 管理画面で多彩なオプションを操作
- 注意点:
- 費用が発生
- レスポンシブデザインは自分で調整が必要
💡 まとめ:
サイト規模や運用コスト、必要な機能を見定め、まずは無料プラグインで試してみましょう。足りない機能が出てきたら、有料プラグインや独自実装を検討するとスムーズです!
プラグイン設定の流れ
プラグインをインストール/有効化する
- ダッシュボード → プラグイン → 新規追加 をクリック
- 検索欄に導入したいプラグイン名(例:Search & Filter)を入力🔍
- 「今すぐインストール」→「有効化」をクリック
- 有効化後、サイドメニューにプラグイン専用メニューが追加されていることを確認✅
ショートコードの扱い方
- プラグインによって生成されるショートコードを覚えましょう。
- 例:
[searchandfilter fields="search,category,post_tag"] - 属性を組み合わせて、表示するフィールドやスタイルを調整可能✨
- 管理画面の「ヘルプ」タブやドキュメントに書かれたショートコード仕様を参照
投稿内にショートコードを貼り付ける手順
- 投稿編集画面を開く
- 使用したい場所に新規ブロックを追加
- 「ショートコード」ブロックを選択
- エディターにショートコードをペースト
- プレビューで検索フォームが表示されるか確認👀
テンプレートファイルに直接組み込む手順
- 子テーマの
functions.phpに以下の関数を追加(必要に応じて)
function my_search_and_filter_shortcode( $atts ) {
return do_shortcode( '[searchandfilter id="123"]' );
}
- 表示したいテンプレート(例:
archive.php)に以下を挿入
<?php echo my_search_and_filter_shortcode(); ?>
- テンプレートを保存し、サイト上でフォームが動作するか確認✅
- CSSを調整してデザインを整える場合は、子テーマの
style.cssに追加
💡 ワンポイント:
- プラグイン側の設定画面で検索対象の投稿タイプや表示順序を先に整えておくと、ショートコード&テンプレート反映時のトラブルが減ります!
プラグイン比較&選び方
サイト運用や予算、必要な機能に合わせて適切なプラグインを選ぶことが重要です。
ここでは主要な有料プラグイン3つの特徴とメリットを比較し、選定ポイントを解説します。
各プラグインの特徴とメリット
VK Filter Search Pro
- ブロックエディタ対応で直感的に設定可能
ブロックエディタ上でドラッグ&ドロップ感覚でフォームを組み立てられ、初心者でも迷いにくいUI - カスタムフィールド検索に対応
ACFなどで定義したカスタムフィールドをそのまま検索項目にでき、高い拡張性を確保
FE Advanced Search
- キャッシュ対応で高速表示 ⚡
検索クエリ結果をキャッシュし、次回以降の同条件検索を即時レスポンス - 検索結果の除外条件設定が可能 🚫
特定の投稿やカテゴリを検索結果から外せるため、精度の高い絞り込みが実現
Search & Filter Pro
- 多言語対応テーマとの相性 🌐
WPMLやPolylangとスムーズに連携できるため、外国語サイトでもシームレスに動作 - サポート期間とライセンス形態 ⏳
購入から1年間のサポート/アップデートが付帯。複数サイト利用には追加ライセンスが必要
| プラグイン名 | 直感的操作 | 高速表示 | 多言語対応 | ライセンス |
|---|---|---|---|---|
| VK Filter Search Pro | ★★★★★ | ★★☆☆☆ | ★★☆☆☆ | 単一サイト |
| FE Advanced Search | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★★☆☆☆ | 単一サイト |
| Search & Filter Pro | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | ★★★★★ | 年間更新制 |
💡 選定のコツ
- 操作性:初心者ならブロックエディタ対応重視
- パフォーマンス:アクセス集中サイトはキャッシュ機能があるものを
- 多言語サイト:多言語対応が必須ならSearch & Filter Pro
- コスト:複数サイトで使うならライセンス形態を要チェック
これらを踏まえ、自サイトの要件に最適なプラグインを選びましょう!
選定ポイント
プラグイン選びは、機能だけでなく運用面も含めた総合的な視点が重要です。
以下の4つの観点で比較検討しましょう。
プラグインの対応WordPressバージョン
- 必ず最新の動作保証をチェック
- プラグインページの説明欄やChangelogで「対応WordPressバージョン」を確認
- メジャーアップデート後の報告があるかを見る
- テスト環境で事前検証を実施
- 本番サイトに導入前にステージング環境でプラグインを有効化し、エラーや表示崩れがないかを確認😊
ライセンス形態とコスト
- 一括購入 vs サブスクリプション
- 一度買い切りのプラグインはコスト管理がしやすい
- 年間更新制は初期費用が低い場合があるが、長期的なトータルコストを把握
- 複数サイト利用の可否
- 単一サイト用ライセンスとマルチサイト用ライセンスで価格が異なることが多い
- 将来のサイト展開も考慮して、拡張性のあるプランを選ぶと安心💡
サポート体制と更新頻度
- サポートチャネル
- メールサポート、専用フォーラム、チャットなど、問合せ手段を確認
- 日本語対応の有無もポイント
- アップデート頻度
- 月1回以上の更新があると、セキュリティリスクや不具合への対応が迅速
- 長期間放置されているプラグインは避ける🚫
利用中テーマとの互換性
- デモサイトや口コミを参照
- 同じテーマ+プラグインの組み合わせでトラブル事例がないか調査
- 子テーマでのテスト
- カスタマイズを加えている場合は、子テーマ環境で実際に動作確認
- CSS/JavaScriptの衝突回避
- デザイン崩れやスクリプトエラーが出ないか、ブラウザの開発者ツールでチェック🔍
| 選定基準 | チェックポイント |
|---|---|
| 対応WordPressバージョン | 最新WPでの動作保証・Changelogの更新履歴 |
| ライセンス形態とコスト | 買い切りorサブスク・マルチサイト対応 |
| サポート体制と更新頻度 | 問合せ方法・日本語対応・更新ペース |
| テーマとの互換性 | デモ/口コミ調査・子テーマでの動作確認 |
💡 まとめ:これらのポイントを踏まえ、プラグイン導入後も安心して運用できるかを重視して選定しましょう!
テーマを活用した実装例
WordPressテーマに絞り込み検索機能が標準搭載されていると、プラグイン不要で軽量かつ統一感あるUIを実現できます。
以下は代表的なテーマとその特徴です。
絞り込み検索を標準装備した主要テーマ
THE SONIC
- 特徴:
- 💨 高速表示に特化し、サーバー負荷を軽減
- モダンなカード型デザインで絞り込みフォームを展開
- メリット:
- 月額制で初期費用を抑えられる
- 初心者向けマニュアルと専用サポートあり
- 注意点:
- 月額プランの継続コストに注意
THE THOR
- 特徴:
- 豊富なデモサイトから好きなデザインを選択可能
- 絞り込み検索はウィジェットまたはショートコードで設置
- メリット:
- 買い切り価格がリーズナブル
- テーマ内SEO設定や読み込み速度最適化機能も搭載
- 注意点:
- デモ数が多いため、最初のデザイン選定に時間がかかる
Nishiki Pro
- 特徴:
- シンプルで軽量な設計ながら、カテゴリー・タグ絞り込みに標準対応
- カスタム投稿タイプとも連携可能
- メリット:
- 初心者でも扱いやすいUI
- 比較的低価格で導入しやすい
- 注意点:
- 細かいカスタマイズはコード編集が必要になる場合あり
TOKI
- 特徴:
- Ajax絞り込みに対応し、ページ遷移なしで結果更新🌟
- モバイルファースト設計でスマホ表示も快適
- メリット:
- UX重視サイトに最適
- テーマ内オプションで細かな絞り込み項目を設定
- 注意点:
- Ajax機能を活かすにはPHPのバージョン要件に注意
GENSEN
- 特徴:
- グリッドレイアウト対応で、商品や記事を並べて表示
- 複数条件の絞り込みウィジェットをサイドバーに配置可能
- メリット:
- 一度購入すれば追加費用なし
- デザインカスタマイズの自由度が高い
- 注意点:
- 初心者向けドキュメントは少なめ
| テーマ名 | 絞り込み方式 | メリット |
|---|---|---|
| THE SONIC | カード型フォーム | 高速表示・初心者向けサポート |
| THE THOR | ウィジェット/ショートコード | SEO最適化機能付き |
| Nishiki Pro | カテゴリ/タグ | 軽量・低価格 |
| TOKI | Ajaxリアルタイム | UX重視・モバイル最適化 |
| GENSEN | サイドバーウィジェット | デザイン自由度が高い |
💡 ポイント:テーマ選定時は、価格だけでなく「更新頻度」「サポート体制」「他機能とのバランス」も合わせて検討しましょう。
コードを書いて自作する方法
プラグインに頼らず、自由度の高いフィルタリング検索を自作する手順を紹介します。
PHPやHTML、少しのJavaScript知識があれば実装可能です。
カスタム検索フォームの作成手順
基本フォームのHTMLを用意する
まずは、検索条件を入力するフォームのHTMLを用意します。
<form id="custom-filter-form" method="GET" action="<?php echo esc_url( home_url( '/' ) ); ?>">
<!-- 検索キーワード -->
<input type="text" name="s" placeholder="キーワードを入力">
<!-- カテゴリ絞り込み -->
<select name="category_name">
<option value="">-- カテゴリ選択 --</option>
<?php
$categories = get_categories();
foreach ( $categories as $cat ) {
echo '<option value="'. esc_attr( $cat->slug ) .'">'. esc_html( $cat->name ) .'</option>';
}
?>
</select>
<!-- 送信ボタン -->
<button type="submit">検索 🔍</button>
</form>
- ポイント:
name属性がWPのクエリ引数と一致すると、そのまま絞り込みに利用できます。 - ヒント:必要に応じてチェックボックスやラジオボタンを追加し、複数条件に対応させましょう 😊
ショートコードを自作する
上記フォームを好きな場所に挿入できるよう、ショートコード化します。
// functions.php に追加
function my_custom_filter_form() {
ob_start();
get_template_part( 'template-parts/custom-filter-form' ); // 上記HTMLを別ファイル化して読み込む例
return ob_get_clean();
}
add_shortcode( 'my_filter', 'my_custom_filter_form' );
- 記事やウィジェットで
[my_filter]を使うだけでフォームを表示可能。 - メリット:テーマファイルを直接編集せずに、どこでも呼び出せる✨
サイドバーにウィジェットで配置する
ショートコードをウィジェットに貼り付けて、サイドバーやフッターにも設置できます。
- ダッシュボード → 外観 → ウィジェット
- 「テキスト」または「ショートコード」ウィジェットを追加
- コンテンツ欄に
[my_filter]をペースト - 保存してサイトを確認✅
カテゴリ/タグ別の絞り込みロジック
検索フォームで受け取ったパラメータをもとに、カスタムクエリを実行します。
以下は pre_get_posts フックを使った例です。
// functions.php に追加
function my_filter_query( $query ) {
if ( is_admin() || ! $query->is_main_query() ) {
return;
}
// フィルタリング対象のページを限定
if ( is_home() || is_post_type_archive( 'post' ) ) {
// カテゴリ絞り込み
if ( ! empty( $_GET['category_name'] ) ) {
$query->set( 'category_name', sanitize_text_field( $_GET['category_name'] ) );
}
// タグ絞り込み
if ( ! empty( $_GET['tag'] ) ) {
$query->set( 'tag', sanitize_text_field( $_GET['tag'] ) );
}
}
}
add_action( 'pre_get_posts', 'my_filter_query' );
- ポイント:
sanitize_text_field()などで入力値を必ずクリーニングしましょう。 - 応用:複数選択のチェックボックスを使う場合は、
tax_query配列を構築すると複雑な条件にも対応可能です🔧
💡 まとめ:
- HTMLフォーム → ショートコード化 → クエリフック の流れで自作絞り込み検索を実装。
- セキュリティ(サニタイズ)や性能(キャッシュ)の対策も忘れずに行いましょう!
よくある質問(FAQ)
初心者向けにおすすめのプラグインは?
初心者の方には、設定がシンプルで動作が軽快な無料プラグインがおすすめです。
- Search & Filter
- 🎉 インストール後すぐに使える直感的なUI
- 📋 ショートコードを貼るだけでフォーム表示
- ⚙️ カテゴリ・タグ・キーワードの基本絞り込みに対応
- VK Filter Search
- 🔧 ドラッグ&ドロップでフォーム項目を並べ替え
- 📱 レスポンシブ対応済みでスマホでも安心
- 🔑 カスタムフィールドは別プラグイン連携で拡張可能
| プラグイン名 | コード知識 | 初期設定の手間 | レスポンシブ対応 |
|---|---|---|---|
| Search & Filter | 不要 | 最小限 | ○ |
| VK Filter Search | 不要 | ほぼなし | ○ |
ポイント:まずは無料プラグインで基本機能を体験し、手軽さと動作を確認しましょう!
クライアント案件で追加費用なしに導入できる選択肢は?
予算制約のある案件では、テーマ標準機能や無料プラグインの活用が鍵です。
- テーマ標準機能を調査
- まずはクライアントの使用テーマに絞り込み検索が搭載されているか確認
- テーマオプションで設定可能なら、追加コストゼロで実装
- 無料プラグインの併用
- Search & Filter や VK Filter Search といった無料の絞り込みプラグインは、基本機能が豊富
- クライアントへの納品前に動作確認を済ませておくと安心💡
- 簡易コード実装
- もしプラグインもテーマ機能もない場合は、簡単なショートコード+
pre_get_postsフックで自作 - 工数が少ないサイドバーウィジェット配置程度の実装であれば、追加費用を抑えつつ機能提供可能
- もしプラグインもテーマ機能もない場合は、簡単なショートコード+
💡 ワンポイント:納品後の保守コストも考慮し、依存先が多すぎないシンプル構成を心がけましょう。
今後のポイント
フィルタリング検索を導入すると、ユーザー体験が大幅に向上し、離脱率の低減やコンバージョン率アップが期待できます。
実装方法はプラグイン利用、テーマ標準機能、独自開発の3パターンがあり、サイト規模や予算、技術力に合わせて最適な方法を選ぶことが大切です。
今後の改善ポイント
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| パフォーマンス最適化 | クエリキャッシュやインデックス設定で表示速度を維持⚡ |
| モバイル対応 | モバイルファーストなUI設計でスマホでも操作しやすく😊 |
| UX向上 | ライブプレビューやAjax絞り込みで直感的な操作を実現🌟 |
| アクセシビリティ配慮 | キーボード操作・スクリーンリーダー対応で誰でも使いやすく📱 |
| データ分析 | 絞り込み条件の利用状況を計測し、不要項目の整理や追加改善📊 |
| 安全性の強化 | 入力値のサニタイズ徹底や権限チェックでセキュリティ向上🔒 |
次のステップ
- 導入後にユーザーテストを実施し、実際の操作感をフィードバック
- 必要に応じて絞り込み項目の見直しやUI微調整を継続的に行う
- サイト成長に合わせて、新たな条件追加やAI検索連携なども検討
以上を踏まえ、段階的に機能をブラッシュアップし、訪問者にとって使いやすいサイト作りを目指しましょう!🎯
まとめ
本ガイドでは、WordPressに絞り込み検索機能を追加するための全ステップをご紹介しました。
- 導入メリット:ユーザー満足度向上・直帰率低減・コンバージョンアップ
- 実装方法:
- プラグイン…手軽さ重視なら「Search & Filter」など無料プラグインから
- テーマ…標準機能搭載テーマを使えば追加コストゼロ
- コード自作…細かな要件に合わせた自由度抜群の実装
- 選び方のポイント:対応WPバージョン/ライセンス/サポート体制/テーマ互換性
- 設定手順:インストール→有効化→ショートコード配置→テンプレート組み込み
今後は、導入後のパフォーマンス最適化やモバイル対応、UX改善を継続して行い、さらに高い成果を狙いましょう。
まずは手軽なプラグインから試してみて、段階的にカスタマイズを進めるのがおすすめです。
あなたのサイトにぴったりの絞り込み検索を実装し、訪問者を逃さない快適なユーザー体験を実現してください!🎯

