「WordPressでサイトを作成しているけど、『固定ページ』って何のために使うの? 投稿と何が違うの?」
「お問い合わせページや会社概要を作りたいけど、どうやって設定するのがベストなの?」
「固定ページのデザインを変えたいけど、どこから手をつけたらいいのかわからない……」
WordPress初心者や中級者の方から、こういった疑問や悩みをよく耳にします。
固定ページは、ブログ記事などの「投稿」とは異なり、サイト内で時系列に縛られない情報を提供するための重要な機能です。
たとえば、トップページやお問い合わせフォーム、会社概要、プライバシーポリシーなどは、ほとんどの場合この固定ページで作成されます。
本記事では、WordPressの固定ページとは何かをわかりやすく解説し、作成方法や編集・削除のやり方、さらにデザインや設定のポイントまでを徹底解説します。
「固定ページをもっと活用したい!」と考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。
WordPressの固定ページとは
WordPressにおける固定ページは、特定の用途や目的に応じて個別に作成・管理されるページを意味します。
このセクションでは、固定ページの特徴と、投稿との違いについて詳しく解説します。
固定ページとは何か
- ページ単体で完結する内容を作成可能
固定ページは、時系列に関係なく、個別の情報を伝えるために作成されます。例えば、「会社概要」や「お問い合わせ」など、独立したページが適しています。 - カテゴリーやタグの設定ができない
投稿にはカテゴリーやタグを使った分類が可能ですが、固定ページにはこれらの設定がありません。これは、固定ページが基本的に時系列やカテゴライズを意識しない性質のためです。 - 投稿一覧ページやフィードに表示されない
固定ページはブログ投稿とは異なり、新着情報やフィードには含まれません。そのため、動的な更新を必要としない、静的な情報の表示に向いています。 - デザインテンプレートの設定が可能
固定ページでは、特定のテンプレートを選択することでページごとに異なるレイアウトやデザインを適用できます。これにより、ページの役割や目的に応じた視覚的なカスタマイズが可能です。 - 親子関係を設定して階層化が可能
固定ページは階層構造を持たせることができます。例えば、親ページを「サービス」に設定し、その子ページとして「料金プラン」や「FAQ」を作成することで、直感的なナビゲーションが実現します。
固定ページと投稿の違い
- 時系列表示の有無
- 固定ページ: 時系列に依存せず、永続的に表示する情報向け。
例: 「会社概要」「お問い合わせ」など。 - 投稿: 作成日時に基づいて表示され、最新の情報が目立つ構成。
例: 「ブログ記事」「ニュース」など。
- 固定ページ: 時系列に依存せず、永続的に表示する情報向け。
- フィードや投稿一覧への表示
- 固定ページは投稿一覧やRSSフィードには含まれません。
- 投稿は新着情報としてフィードに表示され、更新が即座に反映されます。
- カテゴリーやタグの使用可否
- 固定ページ: カテゴリーやタグを用いた分類ができない。
- 投稿: カテゴリーとタグを活用し、関連する内容をグループ化できます。
- 用途の違い
- 固定ページ: 静的で不変な情報を提示するために使用。サイトの基本的な構造や重要な情報を伝える目的で活用。
- 投稿: 動的で頻繁に更新されるコンテンツを発信するために使用。
固定ページで作成が望ましいページ
WordPressの固定ページは、時系列に依存せず、サイトの構成や運営において重要な情報を提供するために活用されます。
以下では、固定ページで作成が望ましい代表的なページについて詳しく解説します。
1. プライバシーポリシー・免責事項
プライバシーポリシー
- 概要:
プライバシーポリシーは、個人情報の取り扱い方針を示す文書です。訪問者が安心してサイトを利用できるよう、収集する情報の種類や利用目的、第三者提供の有無を明記します。 - 記載内容の例:
- 収集する個人情報(例: 氏名、メールアドレス、クッキーなど)
- 情報の利用目的(問い合わせ対応、マーケティングなど)
- 情報の管理方法(セキュリティ対策や保管期間)
- 第三者提供の有無とその条件
- お問い合わせ窓口
- 必要性:
GDPRや日本の個人情報保護法など、法令に基づいて作成が義務付けられる場合があります。
免責事項
- 概要:
免責事項は、サイトの利用における責任の範囲を明確にするための文書です。訪問者と運営者のトラブルを防ぐ目的で記載します。 - 記載内容の例:
- サイト内の情報の正確性についての注意事項
- 外部リンクの利用における責任の所在
- サービスの変更や停止に関する免責
- 必要性:
法的リスクを回避し、利用者とのトラブルを防ぐため、必須と言えます。
以下の記事では、プライバシーポリシー、免責事項の作成設置について初心者向けに詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

2. お問い合わせフォーム
- 概要:
訪問者が運営者に対して直接連絡を取るための窓口を提供するページです。 - 機能例:
- 名前、メールアドレス、問い合わせ内容を入力できるフォーム
- CAPTCHA機能(スパム対策)
- 自動返信メールの設定
- ツールの例:
- プラグインを活用して作成(例: Contact Form 7、WPForms)
- 必要性:
企業サイトや個人ブログを問わず、信頼性や訪問者満足度を高めるために不可欠です。
以下の2記事では、お問い合わせフォーム、Contact Form 7について初心者向けに詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。


3. プロフィール(運営者情報)
- 概要:
サイト運営者の情報を記載するページです。自己紹介や運営方針を通じて、訪問者に信頼感を与えます。 - 記載内容の例:
- 運営者の名前(実名またはハンドルネーム)
- 経歴や専門知識
- サイト運営の目的
- SNSやメールアドレスなどの連絡先
- メリット:
- 信頼性向上: 情報の発信者が分かることで、訪問者はコンテンツを信頼しやすくなります。
- ブランド構築: 自己紹介を通じて、運営者の独自性をアピールできます。
以下の記事では、WordPressプロフィールについて初心者向けに詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

4. サイトマップ
HTMLサイトマップ
- 概要:
サイト全体の構造を訪問者に視覚的に示すページです。特に、大規模なサイトでは役立ちます。 - 特徴:
- ページへのリンクを一覧表示
- 訪問者が必要な情報に素早くアクセス可能
- プラグインの例:
- Simple Sitemap
- Sitemap Page Plugin
XMLサイトマップとの違い
- HTMLサイトマップは訪問者向け、XMLサイトマップは検索エンジン向けです。どちらも併用することで、SEO効果とユーザビリティの向上を図れます。
以下の記事では、サイトマップ、WordPressのサイトマップについて初心者向けに詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。


固定ページで作成が望ましいページまとめ
WordPressの固定ページは、サイトの基本情報や重要な情報を提供する上で欠かせない存在です。
特に以下のページは、どのようなサイトにも作成が望まれます:
- プライバシーポリシー・免責事項: 法的リスクを回避し、信頼性を高めるために必須。
- お問い合わせフォーム: 訪問者との連絡手段として重要。
- プロフィール(運営者情報): 信頼性向上やブランド構築のためのページ。
- サイトマップ: 訪問者の利便性を高め、SEOにも貢献。
これらのページを適切に作成し、サイト全体の品質向上を図りましょう。
固定ページの作成方法
WordPressでは、固定ページを簡単に作成して、重要な情報を訪問者に提供できます。
以下に、固定ページの作成手順とポイントを詳しく解説します。
1. 固定ページを新規作成
手順
- ダッシュボードにログイン
WordPressの管理画面にアクセスし、ログインします。 - 固定ページメニューに移動
サイドメニューから「固定ページ」→「新規追加」をクリックします。 - タイトルと本文を入力
- タイトル: ページの内容を一目で伝える明確なタイトルを記載します(例: 「お問い合わせ」「プライバシーポリシー」)。
- 本文: ページに掲載する文章や画像をエディターに入力します。
- WordPressの「ブロックエディター(Gutenberg)」を使う場合、テキスト、画像、リスト、ボタンなどのブロックを追加してデザインできます。
- クラシックエディターを使用している場合は、従来のシンプルな編集画面が表示されます。
- プレビューで確認
入力内容が正しいか、見栄えが良いかを確認するため、「プレビュー」ボタンをクリックします。公開前に内容を調整できるので安心です。
2. 公開前の設定
固定ページを公開する前に、以下の重要な設定を確認・調整します。
① パーマリンクの設定
- 概要:
固定ページのURLを指定します。SEO対策として、短く分かりやすいURLにするのがポイントです。
(例: サイトドメイン +/contact) - 設定方法:
編集画面の「パーマリンク」セクションからスラッグ(URLの一部)を入力して調整します。
② テンプレートの選択
- 概要:
使用しているテーマによっては、ページごとに異なるテンプレートを選択できます。たとえば、全幅表示、サイドバー付きのレイアウトなどです。 - 設定方法:
「ページ属性」セクションで「テンプレート」のドロップダウンメニューから好みのテンプレートを選びます。
③ 親子関係の設定
- 概要:
固定ページは階層構造を持たせることができ、親ページと子ページの関係を設定できます。
(例: 「サービス」ページの下に「サービス詳細」ページを作る) - 設定方法:
「ページ属性」セクションの「親」メニューから親ページを選択します。階層構造を作ることで、ナビゲーションやURLが整理されます。
(例:/services/details)
④ アイキャッチ画像の設定(必要に応じて)
- 概要:
ページのイメージを伝えるための画像を設定できます。特にSNSでシェアされた際に重要です。 - 設定方法:
「アイキャッチ画像」セクションで画像をアップロードまたは選択します。
以下の記事では、アイキャッチについて初心者向けに詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

3. 公開
手順
- 下書き保存
作業途中や公開前の確認用に「下書きとして保存」をクリックして保存します。 - 公開ボタンをクリック
設定と内容を確認したら、「公開」ボタンをクリックして固定ページを公開します。
ポイント
- 公開後でも内容を編集できますが、大幅な変更を行う場合は、一時的に「非公開」にするか、新しい下書きを作成すると良いです。
固定ページの作成方法まとめ
固定ページの作成方法はシンプルですが、以下のポイントを意識することで、SEOやユーザビリティの向上につながります:
- ページタイトルやパーマリンクを分かりやすく設定する。
- テンプレートや階層構造を使ってページデザインを統一し、ナビゲーションを整理。
- 公開前のプレビューで最終確認を行い、適切な状態で公開する。
固定ページを効果的に活用することで、サイトの信頼性や訪問者の満足度を高められます。
固定ページの編集・削除方法
WordPressで固定ページを管理する際には、公開済みのページを編集したり、不要になったページを削除したりすることがよくあります。
また、削除したページを復元する機能も用意されています。
以下に具体的な手順とポイントを詳しく解説します。
1. 固定ページの編集
編集の手順
- ダッシュボードにログイン
WordPressの管理画面にアクセスし、ログインします。 - 固定ページの一覧を表示
サイドメニューから「固定ページ」をクリックすると、すべての固定ページの一覧が表示されます。 - 編集したいページを選択
編集する固定ページのタイトルにカーソルを合わせ、表示される「編集」または「クイック編集」をクリックします。- 編集: ページの本文や詳細設定を編集できる画面を開きます。
- クイック編集: タイトルやスラッグ、公開状態などの基本情報のみを素早く編集できます。
- 内容を更新
- 本文を修正したり、画像を追加・変更したりします。
- 必要に応じてテンプレートやパーマリンク、親子関係などの設定も見直します。
- 変更を保存
- 「更新」ボタンをクリックして変更を反映します。
- 下書きの場合は「下書き保存」をクリックします。
ポイント
- プレビュー機能の活用
編集内容が実際にどのように表示されるか、「プレビュー」ボタンを使って確認しましょう。 - 誤編集を防ぐ
重要なページを編集する際は、事前にバックアップを取ると安心です。
2. 固定ページの削除
削除の手順
- 固定ページの一覧を表示
サイドメニューの「固定ページ」をクリックします。 - 削除したいページを選択
削除したいページのタイトルにカーソルを合わせ、表示される「ゴミ箱へ移動」をクリックします。 - ゴミ箱の確認
- 削除されたページはすぐに完全削除されず、「ゴミ箱」に移動されます。
- サイドメニューの「ゴミ箱」から確認できます。
ポイント
- 一括削除
複数のページをまとめて削除する場合は、チェックボックスを選択し、「一括操作」から「ゴミ箱へ移動」を選択して適用します。
3. 固定ページの復元
復元の手順
- ゴミ箱を開く
サイドメニューの「固定ページ」→「ゴミ箱」をクリックします。 - 復元したいページを選択
ゴミ箱内の一覧から復元したいページのタイトルにカーソルを合わせ、「復元」をクリックします。 - 復元の確認
- 復元されたページは再び「固定ページ一覧」に戻ります。
- 復元後は、必要に応じて内容を再編集してください。
ポイント
- 完全削除との違い
ゴミ箱に移動されたページは復元可能ですが、「完全に削除する」を選択した場合は復元できません。 - ゴミ箱の自動削除
ゴミ箱内のページは一定期間(通常30日)後に自動的に完全削除されるため、必要な場合は早めに復元してください。
固定ページの編集・削除方法まとめ
WordPressの固定ページは、公開後も編集や削除が柔軟に行えます。
以下のポイントを押さえると、スムーズに管理できます:
- 編集ではプレビューで内容を確認しながら進める。
- 削除する際は慎重に判断し、重要なページは事前にバックアップを取る。
- ゴミ箱の活用により、誤削除時にも対応可能。
これらの手順を活用して、サイトの固定ページを効率的に管理しましょう。
固定ページのデザイン・設定
WordPressの固定ページでは、各ページに個別のデザインや設定を適用できます。
これにより、ページの目的や内容に応じたカスタマイズが可能です。
以下に、デザインと設定に関する具体的な方法とポイントを解説します。
1. テンプレートの変更
概要
WordPressでは、固定ページごとに異なるテンプレートを適用することで、特定のデザインやレイアウトを実現できます。
手順
- 固定ページを編集
- ダッシュボードで「固定ページ」→「編集したいページ」を選択します。
- テンプレートを選択
- ページ編集画面の「ページ属性」セクションを確認します(通常、画面右側に表示)。
- 「テンプレート」という項目から、利用可能なテンプレート(例: デフォルトテンプレート、カスタムテンプレート)を選択します。
- 変更を保存
- テンプレートを選択後、「更新」ボタンをクリックして保存します。
ポイント
- テーマに依存
テンプレートの種類は使用しているテーマによって異なります。必要に応じてテーマをカスタマイズすることで、オリジナルのテンプレートを追加できます。 - 特定のページ専用デザイン
例えば、「お問い合わせ」ページや「サービス紹介」ページに専用デザインを適用する際に有効です。
2. アイキャッチ画像の設定
概要
アイキャッチ画像(サムネイル画像)は、ページの視覚的な訴求力を高めるために設定します。
特に、リンクプレビューやSNSでシェアされる際に効果的です。
手順
- 固定ページを編集
- ダッシュボードで「固定ページ」→「編集したいページ」を開きます。
- アイキャッチ画像を設定
- 右側の「アイキャッチ画像」セクションを探し、「アイキャッチ画像を設定」をクリックします。
- メディアライブラリから画像を選択するか、新しい画像をアップロードします。
- 保存
- 画像を選択したら「設定」→「更新」をクリックして保存します。
ポイント
- 画像の最適化
アイキャッチ画像はページの印象を大きく左右するため、高品質かつ適切なサイズの画像を選びましょう。 - テーマでの表示確認
アイキャッチ画像の表示方法はテーマによって異なります。テーマ設定を確認し、デザインに適した画像を設定します。
3. トップページへの設定
概要
WordPressでは、固定ページをサイトのトップページ(ホームページ)として設定することができます。
これにより、特定の情報やデザインを強調できます。
手順
- 固定ページを作成
- トップページとして使用する固定ページを新規作成または編集します。
- 表示設定を変更
- ダッシュボードで「設定」→「表示設定」をクリックします。
- 「ホームページの表示」セクションで、「固定ページ」を選択します。
- 「ホームページ」のドロップダウンリストから設定したい固定ページを選びます。
- 保存
- 画面下部の「変更を保存」をクリックして設定を反映します。
ポイント
- 動的ページとの違い
通常のブログ一覧ページではなく、静的な固定ページをトップページに設定することで、サイトのブランディングやサービス紹介に適したデザインを実現できます。 - サイト全体の印象を決定
トップページのデザインは訪問者の第一印象を左右するため、しっかりと作り込みましょう。
4. noindex設定
概要
検索エンジンにインデックスさせたくない固定ページ(例: テスト用ページやプライバシーポリシー)は、noindex設定を行うことで検索結果から除外できます。
手順
- SEOプラグインをインストール
- noindex設定には、Yoast SEOやAll in One SEO Packなどのプラグインが必要です。
- 固定ページを編集
- ダッシュボードで「固定ページ」→「編集したいページ」を開きます。
- SEO設定を変更
- ページ編集画面の下部または右側にあるSEO設定セクションで「検索エンジンにインデックスさせない」のオプションを有効にします(プラグインによって文言が異なる場合があります)。
- 保存
- 設定後、「更新」をクリックして反映します。
ポイント
- 検索結果から除外する理由
重複コンテンツを防ぐためや、訪問者向けではないページ(例: サイト構築用の一時的なページ)を非公開にする際に利用します。 - 影響の確認
noindex設定を適用したページが適切にインデックスされていないか、Google Search Consoleで確認しましょう。
固定ページのデザイン・設定まとめ
WordPressの固定ページでは、以下のデザインや設定を活用することで、より効果的なサイト運営が可能です:
- テンプレートの変更: ページごとのデザインをカスタマイズ。
- アイキャッチ画像の設定: 視覚的な訴求力を向上。
- トップページへの設定: サイトの顔となるホームページを設定。
- noindex設定: 検索エンジンへのインデックス制御。
これらの機能を駆使して、サイトの目的やコンテンツに応じた固定ページを最適化しましょう。
固定ページをサイトに表示する方法
WordPressでは作成した固定ページを訪問者がアクセスしやすい場所に表示するため、いくつかの方法があります。
特に、メニューやウィジェットを活用することで、固定ページを効果的に配置できます。
以下に、それぞれの設定方法を詳しく解説します。
1. メニューへの追加
概要
メニューバーは、訪問者がサイト内をナビゲートするための重要な要素です。
固定ページをメニューに追加することで、簡単にアクセスできるようになります。
手順
- ダッシュボードにログイン
- 「外観」→「メニュー」をクリックします。
- メニューを選択または作成
- 既存のメニューを選択するか、新しいメニューを作成します(「新しいメニューを作成」をクリック)。
- 固定ページを追加
- 左側の「固定ページ」セクションで、追加したいページを選択します。
- チェックボックスを選択し、「メニューに追加」をクリックします。
- メニュー位置を設定
- 画面下部の「メニューの位置」で、追加したメニューを表示する場所を選択します(例: メインメニュー、フッターメニューなど)。
- 保存
- 「メニューを保存」をクリックして変更を反映します。
ポイント
- 優先表示の設定
順番をドラッグ&ドロップで変更することで、訪問者が重要なページに最初にアクセスできるようにします。 - 階層化
メニュー項目を入れ子にすることで、親子ページやカテゴリ分けをわかりやすく表示できます。
2. ウィジェットへの追加
概要
ウィジェットを使うと、サイドバーやフッターなどの指定エリアに固定ページのリンクを表示できます。
これにより、訪問者がサブコンテンツに簡単にアクセスできます。
手順
- ダッシュボードにログイン
- 「外観」→「ウィジェット」をクリックします。
- ウィジェットエリアを選択
- サイドバー、フッター、ヘッダーなど、使用可能なウィジェットエリアを選びます。
- ウィジェットを追加
- 「固定ページ」または「カスタムメニュー」ウィジェットをドラッグ&ドロップして追加します。
- 固定ページウィジェットを使う場合、表示するページを選択できます。
- カスタムメニューウィジェットを使う場合、既存のメニューを選択して表示します。
- 設定を保存
- ウィジェットの設定を行った後、「保存」ボタンをクリックします。
ポイント
- 対象ページの絞り込み
固定ページウィジェットでは、特定のページのみを表示する設定が可能です。 - 複数ウィジェットの利用
必要に応じて複数のウィジェットエリアに異なる固定ページリンクを配置できます。
以下の記事では、WordPressのウィジェットについて初心者向けに詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

補足: ショートコードを利用した表示
固定ページのリンクや内容をカスタム位置に表示したい場合、ショートコードを利用する方法もあります。
以下に簡単な例を示します:
手順
- 固定ページのURLを取得
- 固定ページを編集し、URLをコピーします。
- ショートコードを挿入
- 投稿や別の固定ページの内容に以下のようなリンクを挿入します:
<a href="固定ページのURL">リンクテキスト</a>
- 投稿や別の固定ページの内容に以下のようなリンクを挿入します:
活用例
- 「お問い合わせページ」へのリンクを特定の記事内に設置。
- 固定ページの内容を他のページで埋め込み表示。
固定ページをサイトに表示する方法まとめ
WordPressの固定ページをサイトに表示するには、以下の方法が有効です:
- メニューへの追加
- サイト全体で利用できるメニューバーに固定ページをリンク。
- ウィジェットへの追加
- サイドバーやフッターで固定ページリンクを目立たせる。
これらを組み合わせることで、訪問者にとってアクセスしやすく、使いやすいサイト構造を構築できます。
目的やデザインに応じて最適な方法を選びましょう。
固定ページの活用例
WordPressの固定ページは、時系列に依存しないコンテンツや特定の目的を持ったページを作成するのに最適です。
その特徴を活かし、さまざまな用途で利用できます。以下に代表的な活用例を詳しく解説します。
1. トップページとして利用
概要
サイトのホームページを固定ページに設定することで、訪問者に最初に見せたい情報を効果的に表示できます。
例えば、企業サイトやポートフォリオサイトでは、ブログ記事ではなく専用のトップページを用意することが一般的です。
活用例
- 企業サイトのホームページ
- 会社のビジョン、ミッション、サービス内容を簡潔にまとめたデザイン。
- ポートフォリオサイト
- 制作実績やスキルセットを視覚的に魅力的に紹介。
- ランディングページ
- 特定の商品やキャンペーンを訴求する専用ページ。
設定方法
- 固定ページを作成
- トップページとして使いたい固定ページを作成します(例: 「Home」ページなど)。
- トップページに設定
- 「設定」→「表示設定」で「固定ページ」を選択。
- 「ホームページ」に該当ページを設定します。
- 公開
- サイトを訪問すると、設定した固定ページがトップページとして表示されます。
2. お問い合わせページやランディングページ
概要
訪問者が運営者と連絡を取れる「お問い合わせページ」や、商品やサービスを販売・宣伝する「ランディングページ」も固定ページを活用して作成します。
お問い合わせページ
- 特徴
- 訪問者が簡単に連絡を取れるフォームを設置。
- 氏名、メールアドレス、内容を入力できるフォームを提供。
- ツール
- Contact Form 7やWPFormsなどのプラグインを活用。
- 設定方法
- 固定ページを作成し、「お問い合わせ」と命名。
- プラグインをインストールし、フォームを作成。
- ショートコードをページ内に挿入。
以下の2記事では、WordPressのお問い合わせフォーム、Contact Form 7について初心者向けに詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。


ランディングページ
- 特徴
- 商品やサービスを訴求するため、他のリンクやナビゲーションを最小限に抑えたページデザイン。
- コンバージョン率向上を目的とする。
- ツール
- ElementorやGutenbergエディターでカスタマイズ。
- 設定方法
- 固定ページを新規作成。
- 特定のテンプレートを適用(またはプラグインでデザイン)。
以下の2記事では、ランディングページ、WordPressでのランディングページの作り方について初心者向けに詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。


3. 企業情報やサービス紹介
概要
企業サイトやブランドサイトでは、会社概要やサービス内容を伝えるページが必須です。
これらのページも固定ページで作成するのが一般的です。
活用例
- 会社概要ページ
- 会社名、所在地、設立年月日、代表者名などを記載。
- ミッションやビジョンを伝えるセクションを設置。
- サービス紹介ページ
- 提供する製品やサービスの詳細をリスト化。
- 特徴や料金プランを明確に記載。
- 採用情報ページ
- 求人情報や働く環境、応募方法などを記載。
設定方法
- 固定ページを新規作成
- 各ページ(例: 「会社概要」「サービス紹介」)を個別に作成します。
- 親子関係を設定
- 必要に応じて、会社概要を親ページ、サービス内容を子ページとして階層化。
- デザインを最適化
- ビジュアルを強化するため、アイキャッチ画像やテンプレートを活用。
固定ページの活用例まとめ
WordPressの固定ページは、以下のようにさまざまな場面で活用できます:
- トップページとして利用
- ホームページをカスタマイズし、訪問者に重要な情報を最初に伝える。
- お問い合わせページやランディングページ
- ユーザーとのコミュニケーションや商品・サービスの販売促進を目的としたページを作成。
- 企業情報やサービス紹介
- 信頼性を高め、訪問者に詳しい情報を提供する。
それぞれの用途に応じて適切に設定・デザインを行い、ユーザー体験を向上させることがポイントです。
まとめ
WordPressの固定ページは、サイト運営において欠かせない機能のひとつです。
ブログ記事のような時系列コンテンツとは異なり、訪問者にとって重要な情報を安定して提供する役割を担います。
本記事では、固定ページの基本的な概要から、作成・編集・削除の手順、さらにデザインや設定の具体例までを網羅的に解説しました。
特に、トップページやお問い合わせページ、会社概要などの活用例を参考にしていただければ、固定ページをより効果的に活用できるでしょう。
固定ページを上手に使いこなすことで、訪問者にとって分かりやすいサイト構造を作り、より信頼性の高いサイト運営を実現できます。
ぜひ本記事を参考に、固定ページを活用して魅力的なサイトを作り上げてください!

