「XML Sitemap & Google News」って聞いたことはあるけれど、なんだか専門用語が多くて尻込みしていませんか?
「プラグインを入れたはずなのに、サイトマップが正しく生成されているかわからない……」
「Googleサーチコンソールに登録したのに、なかなかインデックスされないのはなぜ?」
「ニュース記事向けのサイトマップって必要? 普通のサイトマップとどう違うの?」
「初心者の私でも混乱せずに設定できるのかな……」
そんなあなたのために、本記事では「XML Sitemap & Google News」プラグインのインストールから、基本設定、Googleニュース用サイトマップの発行、Search Consoleへの登録方法、トラブルシューティングまでをステップ・バイ・ステップで解説します。
専門知識ゼロでも大丈夫!
見逃しがちなポイントや、設定時によくあるつまずきも合わせてご紹介しますので、最後まで読み進めていただければ、SEO対策とニュース配信の準備が一気に整います。
プラグインの概要
XMLサイトマップの役割とは
XMLサイトマップは、Webサイト内のページ構造を検索エンジンに伝える案内図のようなものです。
初心者の方にもわかりやすく、そのメリットをまとめると以下の通りです。
- クロール効率の向上
検索エンジンのクローラーがサイト内の重要ページを見落としにくくなります。 - インデックス管理
新しく公開した記事や更新したページを素早く認識してもらえます。 - 優先度や更新頻度の指定
各URLに対して「重要度(priority)」や「更新頻度(changefreq)」を設定し、クローラーに優先度を伝えられます。
💡 ポイント:
サイト構造が複雑でも、XMLサイトマップを使えば「どこに何があるか」を一目でクローラーに教えられるので、大規模サイトや更新頻度の高いブログで特に有効です。

Googleニュース向けサイトマップの特徴
Googleニュース向けサイトマップは、速報性の高いニュース記事を検索エンジンへ最適に届けるための専用マップです。
主に次のような特徴があります。
| 項目 | XMLサイトマップ | ニュースサイトマップ |
|---|---|---|
| 対象 | 全URL | 新着ニュース記事のみ |
| タグ要素 | <loc>, <lastmod> 等 | <publication>, <news:publication_date> 等 |
| 更新ウィンドウ | 任意 | 公開後48時間以内が推奨 |
| 登録頻度 | サイト更新時 | 毎日〜数時間おき |
- 限定公開のタイミング重視
ニュースサイトマップは公開日時を正確に伝えることで、速報性を重視する検索結果枠(Google ニュースなど)への露出を高めます。 - 専用タグの利用
<news:language>や<news:genres>など、ニュース専用のメタ情報を付与でき、より詳細に記事を分類・送信できます。
🚀 おすすめポイント:
一般的なXMLサイトマップと併用して、ニュース記事に特化した情報を追加送信することで、検索結果での露出拡大やトラフィック増加が見込めます。
インストールと初期設定
プラグインの追加~有効化手順
- WordPress管理画面にログイン
- サイドメニューから [プラグイン] > [新規追加] を開く
- 検索ボックスに「XML Sitemap & Google News」と入力 📥
- 対象プラグインが表示されたら [今すぐインストール] をクリック
- インストール完了後、[有効化] を押してプラグインを有効にする ✅
- 管理画面のサイドバーに 「XML Sitemap & Google News」 メニューが追加されていることを確認
Tip:
プラグイン名が複数ある場合は「開発者: Arne Brachhold」などの作者名で判別すると安心です。
インターフェースの表示オプション
初回設定画面では、以下の表示項目を調整できます。
各オプションを適切に設定し、操作性を向上させましょう。
| 設定項目 | 説明 |
|---|---|
| メニューラベル | 管理画面サイドバーに表示されるプラグイン名を変更可能 |
| アクセス権限 | どのユーザー権限(管理者/編集者など)が設定画面にアクセスできるかを選択 |
| ヘルプ表示 | 初心者向けの説明文やリンクをダッシュボード上部に表示するかどうか |
| 言語切替 | 管理画面の表記を日本語/英語などに切り替え |
- メニューラベル
自社ブランディングやサイト運営者向けに名称をカスタマイズできます。 - アクセス権限
誤操作を防ぐため、通常は「管理者」のみに限定するのがおすすめです。 - ヘルプ表示
プラグインの機能や注意点を随時確認できるので、初めてでも安心です。 - 言語切替
多言語サイトやチームでの運用がある場合に便利な設定です。
サイトマップの詳細構成
コンテンツタイプの設定
XMLサイトマップに含めるページを選択し、優先度や更新頻度を調整します。
| コンテンツタイプ | 含めるか | 推奨優先度 |
|---|---|---|
| 投稿記事 | ✅ | 高 |
| 固定ページ | ✅(トップページなど) | 中 |
| 添付ファイル | ❌ | — |
| カスタム投稿 | 必要に応じて | 中〜低 |
- 投稿記事はブログ運営の要なので、必ず含めて更新頻度を高めに設定しましょう。
- 固定ページは会社概要やお問い合わせページなど、更新頻度が低いものは優先度を少し落としてOK。
タクソノミー(カテゴリー・タグ)の指定
カテゴリーやタグごとにサイトマップへの掲載可否を設定します。
- カテゴリー
- メインカテゴリ:✅
- サブカテゴリ/深すぎる階層:❌(閲覧性を重視)
- タグ
- 主要タグ:✅(記事数が多い場合)
- 一時的なタグ/限定的なもの:❌
💡 タグは大量に生成するとクローラーの負担に。使う場合は「主要なものだけ」を選ぶのがポイントです。
著者ページの取り扱い
複数名でサイトを運営している場合、著者アーカイブを含めるかどうかを判断します。
- 含める:
- 著者ごとの専門記事が多い
- 著者プロフィールからの流入を期待
- 除外する:
- 著者ページがほとんど空の場合
- 重複コンテンツ扱いを避けたい場合
🔒 プライバシーや不要なURLの増加を防ぐため、必要性をよく考えてから設定しましょう。
高度な設定項目
細かなカスタマイズで、より最適なサイトマップを生成します。
- 優先度(priority)の細分化
- トップページ/重要ページ:1.0
- 通常記事:0.5 など
- 更新頻度(changefreq)の指定
daily,weekly,monthlyなど
- URLの除外ルール
- 特定のパラメータ付きURLやテストページを正規表現で除外
- マルチリンガルサイト対応
- 言語ごとに別マップを作成
- Canonicalタグの優先設定
- 重複ページがある場合、正規URLを優先してクロール
🔧 これらの設定を組み合わせることで、検索エンジンにとってわかりやすく効率的なサイトマップが完成します。 次はニュース向けサイトマップの設定に進みましょう!
Googleニュース用サイトマップ設定
ニュースマップの基本設定
まずは WordPress 管理画面の 「XML Sitemap & Google News」 > 「Google News」 タブを開き、以下の項目を設定します。
| 設定項目 | 説明 |
|---|---|
| Publication Name | → サイト名またはニュースセクション名を入力 |
| Publication Language | → ja(日本語)など ISO コードで指定 |
| Publication Genres | → PressRelease, Blog, UserGenerated などから選択 |
| Update Window (時間) | → 公開から何時間以内の投稿を含めるか指定(例:48h) |
- Publication Name:ニュースフィード上で表示される名称。
- Publication Language:多言語サイトでは各言語ごとに別マップを作成すると効果大。
- Publication Genres:記事の性質を明確化して Google ニュースへ最適化。
- Update Window:通常は公開後48時間以内を指定。鮮度が高いコンテンツのみを送信します。
📝 ワンポイント
ニュース向けサイトマップは「速報性」が命です。更新ウィンドウを短めに設定し、古い記事が送信されるのを防ぎましょう。
サーチコンソールとの連携方法
- ニュースマップのURL確認
プラグイン設定画面の下部に表示される
https://あなたのサイトドメイン/news-sitemap.xml
をコピーします。
- Search Console にログイン
サイトプロパティを選択し、左メニューの [サイトマップ] を開きます。 - ニュースマップを追加
画面上部の「新しいサイトマップの追加」欄に
news-sitemap.xml
と入力し、[送信] をクリック ✅
- 登録状況の確認
- ステータス が「成功しました」
- 件数 が記事数と合っている
- エラーが出ていない
- 問題があった場合のチェック項目
- URL に誤字がないか
- robots.txt でブロックしていないか
- サーバーのレスポンスが 200 OK か
🚀 これで Google ニュース枠への登録準備は完了です!
しばらくすると「カバレッジ レポート」に反映され、インデックス状況を確認できます。
サイトマップ生成後の確認
XMLファイルの出力確認方法
- ブラウザで直接アクセス
https://あなたのサイトドメイン/sitemap.xml
を開き、XML構造が正しく表示されるか確認します。
- ステータスコードのチェック
- 200 OK が返ってくることを確かめましょう。
- もし 404 や 500 が返る場合は、サーバー設定やプラグインの競合を疑います。
- URLの網羅性を確認
| チェック項目 | ポイント |
|---|---|
| 総URL数 | 実際のページ数とほぼ一致しているか |
更新日時(<lastmod>) | 最終更新日が最新の投稿日と合っているか |
| 優先度・頻度タグ | priority / changefreq が適切か |
- XML構文エラーの検出
- オンラインの XMLバリデーター(例:XMLLint)に貼り付けて、エラーがないかチェック。
- エラー箇所があれば、設定タブの正規表現や除外ルールを見直します。
✅ これらをクリアすれば、サイトマップは正しく生成されています!
Search Consoleへの登録手順
- サイトマップURLをコピー
https://あなたのサイトドメイン/sitemap.xml
- Search Consoleにログイン
- 左メニューの 「サイトマップ」 を選択。
- 新規サイトマップの追加
- 「新しいサイトマップの追加」欄に
sitemap.xml- [送信] をクリック 🚀
- 登録結果の確認
| 項目 | 確認ポイント |
|---|---|
| ステータス | 「成功しました」になっているか |
| インデックス済み | URL数が期待通りか(大幅なズレがないか) |
| エラー | エラーや警告が出ていないか |
- 定期チェック
- サイト更新後、自動で再取得される仕組みになっているか
- 必要に応じて 「再取得」 を manually クリック 👍
除外ルールのカスタマイズ
個別ページの除外設定(noindex対応)
サイトマップに含めたくないページや「noindex」を指定したいURLを個別に設定する方法を解説します。
- 管理画面の 「XML Sitemap & Google News」 > 「除外ルール」 タブを開く
- 「URL除外リスト」 欄に、除外したいパスやキーワードを入力
- 例:
/thank-you/、?utm_source= - ワイルドカード(
*)が利用可能です。
- 例:
- 「noindexタグ付与」 のチェックを入れる
- チェックを入れると、対象ページに
<meta name="robots" content="noindex">が自動で追加されます。
- チェックを入れると、対象ページに
- [変更を保存] をクリック ✅
💡 運用のコツ
- テストページやキャンペーン用ページは即座に除外
- URLパラメータが多い場合はワイルドカードで一括除外(例:
*?session=*) - 特定テンプレートを使う固定ページは、スラッグを指定してまとめて除外可能
📋 設定例まとめ
| 除外対象 | 入力例 | noindex設定 |
|---|---|---|
| お問い合わせ完了ページ | /contact/thanks/ | ✅ |
| キャンペーン用UTMパラメータ付きURL | *?utm_campaign=* | ✅ |
| 管理者専用のダッシュボード | /wp-admin/* | ✅ |
🎉 以上で、個別ページの除外と noindex 指定が完了です。
これにより検索エンジンに不要なページを送信せず、サイト全体の品質を保ちましょう!
トラブルシューティング
404/XMLエラー発生時の対策
- URLの再確認
- ブラウザで
https://あなたのサイトドメイン/sitemap.xmlを直接開き、パスが正しいかチェック。
- ブラウザで
- パーマリンク設定の再保存
- WordPress管理画面 → [設定] > [パーマリンク]
- 何も変更せずに [変更を保存] をクリック →
.htaccessが再生成されます。
- .htaccess の確認
- カスタムルールやリダイレクトが正しく記述されているか確認。
- PHPエラー/メモリ不足の確認
- サーバーログで
500やPHP Fatalエラーがないかをチェック。
- サーバーログで
- キャッシュクリア
- キャッシュ系プラグインやサーバーキャッシュを一度クリアして、最新のXMLが出力されるか確認。
🔧 ワンポイント
404 や XML 構文エラーが出る場合は、まず「パーマリンク再保存」と「キャッシュクリア」を試してみましょう!
インデックス未登録時のチェックポイント
| チェック項目 | 確認内容 |
|---|---|
| サイトマップ送信状況 | Search Console の「サイトマップ」画面で ✔︎ が付いているか |
| robots.txt | Disallow: に重要ページが含まれていないか |
| noindexタグ | 対象ページに <meta name="robots" content="noindex"> が付いていないか |
| canonicalタグ | 正規URLが正しく指定され、重複扱いされていないか |
| サーバー応答 | すべてのURLが 200 OK を返しているか |
⚠️ 注意
インデックス登録には時間がかかる場合があります。登録後すぐに反映されなくても、数時間〜数日様子を見ましょう。
ほかプラグインとの競合解消方法
- プラグインの一時無効化
- XMLサイトマップ関連のプラグインを他に使っている場合は、いったん無効化して重複生成を防ぎます。
- Health Check プラグインの活用
- コア機能には影響させずにプラグイン同士の競合テストが可能。
- キャッシュ/セキュリティプラグイン設定確認
- キャッシュが古いファイルを返している場合や、セキュリティ系で
sitemap.xmlをブロックしている場合があります。
- キャッシュが古いファイルを返している場合や、セキュリティ系で
- テーマとの相性チェック
- テーマの functions.php にカスタムサイトマップ処理があると競合する可能性あり。
- 最小構成で再現テスト
- プラグインをすべて無効化 → 当該プラグインのみ有効化 → 問題が解消するか確認。
👍 解決のコツ
競合の原因特定には「ひとつずつ有効化/無効化」を繰り返すのが一番確実です。問題を切り分けながら進めましょう。
よくある質問(FAQ)
WordPress標準機能を使わない理由は?
- カスタマイズ性の不足
WordPressの組み込みXMLサイトマップは「最低限の機能」しか持たず、優先度(priority) や 更新頻度(changefreq) の細かな指定ができません。 - Googleニュース用マップ非対応
標準機能ではニュース専用のタグ(<news:publication>や<news:publication_date>)が付与できないため、速報性重視のニュース枠に最適化できません。 - 除外ルールの制限
特定のURLやパラメータをワイルドカードでまとめて除外したり、noindexタグを自動付与したりする機能が備わっていません。
❗️ ポイント:プラグインを使うことで、サイト構造や運用方針に合わせた柔軟な設定が可能になります。
プラグイン名が見つからないときの対処法
- 検索キーワードを変えてみる
- 「XML Sitemap & Google News」だけでなく、「XML Sitemap Google News」「News Sitemap」などの類似語でも検索してください。
- 開発者名やスラッグを確認
- プラグインページには作者名(例:Arne Brachhold)や内部スラッグが記載されています。これを手がかりにすると探しやすいです。
- 手動インストールを試す
- プラグイン公式サイトやGitHubからZIPをダウンロードし、
- 管理画面 → プラグイン → 新規追加 → アップロード
- ZIPを選択してインストール → 有効化
- プラグイン公式サイトやGitHubからZIPをダウンロードし、
- WordPressバージョンを確認
- 古いWPでは対応プラグインが非公開になっている場合があります。最新のWPにアップデートすると再度表示されることも。
🛠 コツ:管理画面の「表示オプション」で検索結果数を増やしてみると、隠れていたプラグインが見つかることがあります。
.gzファイルやRSSを登録するメリット
| 登録形式 | メリット |
|---|---|
| .gz(圧縮) | – 転送量削減:ファイルサイズが小さくなるため、クローラーの読み込みが高速に – 帯域節約:サーバー負荷を軽減しつつ、確実にサイトマップを提供 |
| RSSフィード | – リアルタイム性:記事公開と同時に自動で新着情報を通知 – 代替インデックス:XMLサイトマップがうまく読み込まれない場合のバックアップとして機能 |
✨ ワンポイント:圧縮サイトマップとRSSを併用すると、クローラーへの負荷を抑えつつ、迅速かつ確実に新規コンテンツをインデックスさせられます。
振り返りと次のステップ
ここまでで「XML Sitemap & Google News」を導入し、基本設定から詳細なカスタマイズ、トラブル対応までを一通り解説しました。
- インストールから有効化 でプラグインを手軽に導入
- サイトマップの構成 を投稿・固定ページ、タクソノミー、著者ページごとに柔軟に設定
- Googleニュース用マップ を専用タグで最適化し、Search Console へ送信
- 出力確認と登録 で XML の健全性をチェックし、インデックス登録を確実に
- 除外ルール や noindex タグ で不要URLをしっかりブロック
- トラブルシューティング手順 によって 404 や XML エラー、競合問題を迅速に解決
🎯 次に取り組むべきポイント
- 定期的な監視
- Search Console のカバレッジやニュースマップのレポートをチェックして、エラーや警告が出ていないか確認しましょう。
- 更新頻度の見直し
- サイトの成長やコンテンツ追加に合わせ、
changefreqやpriorityの設定を最適化するとさらに効果的です。
- サイトの成長やコンテンツ追加に合わせ、
- パフォーマンス改善
- 圧縮サイトマップ(.gz)や RSS フィード併用で、クローラーの負荷軽減・インデックス促進を図りましょう。
- アクセス権限・表示オプションの再調整
- 運用チームの体制が変わった場合は、メニューラベルやユーザー権限を見直しておくと安心です。
🚀 これであなたのサイトは検索エンジンに正しく、かつ効率的に認識される準備が整いました!
継続的な改善と分析を通じて、SEO 効果を最大化していきましょう。
まとめ
この記事では以下の流れで進めてきました:
- プラグインのインストールと有効化
- XMLサイトマップの基本設定
- Googleニュース用サイトマップの発行
- サーチコンソールへの登録手順
- よくあるトラブルへの対応策
これで「投稿記事や固定ページを漏れなくクローラーに伝えたい」「ニュース記事を素早くインデックスして露出を高めたい」という目的を、一つのプラグインで効率よく実現できます。
設定後は、Search Consoleのカバレッジレポートやニュースパフォーマンスレポートを定期的にチェックし、サイト構造の変更や新コンテンツ追加に合わせて設定を微調整するとさらに安心です。
さあ、今日からあなたのサイトでも「XML Sitemap & Google News」を活用して、検索流入とニュース露出をぐっと引き上げましょう!
もし何か疑問が残ったら、いつでも見返せるこのガイドを活用して、一歩ずつ進めていってください。

