エックスサーバー vs ヘテムル|あなたに合うのは?用途別に最適解を解説
「エックスサーバーとヘテムル、結局どっちがいいの?」
レンタルサーバー選びって、比較記事を読めば読むほど迷いやすいですよね。
「ブログを始めたいけど、あとで乗り換えるのは面倒…。最初から失敗したくない」
「表示速度って大事って聞くけど、実際どれくらい差が出るの? SEOにも影響するの?」
「WordPressの初期設定でつまずきそう…。導入が簡単なのはどっち?」
「万が一トラブルが起きたとき、復元やバックアップは安心?」
「制作・運用代行で複数サイトを管理するなら、ルールや制限が明確な方がいい?」
「料金は安ければ良いわけじゃないって言うけど、総額で見ると何が違うの?」
こんな悩みは、サーバー選びで自然に出てきます。特にエックスサーバーとヘテムルはどちらも実績のあるサービスなので、単純な“人気”や“口コミ”だけでは決め手になりません。
そこで本記事では、料金・速度・WordPress運用のしやすさ・バックアップ/復元・サポート・運用ルールといった「長く使うほど効いてくるポイント」に絞って、初心者にも分かるように整理します。
さらに「ブログ」「法人サイト」「制作会社・運用代行」など、目的別にどちらが合いやすいかをはっきり示すので、読み終わる頃には自分の選択に納得できるはずです。
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この記事でわかること(先に結論を知りたい人へ)
「エックスサーバー」と「ヘテムル」を、初心者が迷いやすいポイントに絞って整理します。
- どこを比べれば失敗しにくいか(見る順番・優先順位)
- 料金は「安さ」ではなく、運用のしやすさ込みのコスパで判断するコツ
- 表示速度・安定性・バックアップなど、あとから効いてくる差
- WordPressを始めるとき/続けるときに困りにくいのはどっちか
- 最後に、あなたの使い方だとどちらが向くかを短時間で決めるための結論
読みながら「自分はどのタイプか」を当てはめるだけで、選択肢が自然に絞れるように書きます。
(※料金や仕様は変わりやすいので、本文では“判断方法”に重点を置きつつ、最後に公式情報をまとめます)
まず押さえるべき判断軸(失敗しないチェックポイント)
比較で迷ったら、次の順で見ていくとブレにくいです。✅
- 総額(何年使うか)
月額が少し違うだけでも、2〜3年で差が出ます。
「1年だけ試す」のか「長く育てる」のかで、正解が変わります。 - WordPressの始めやすさ・詰まりにくさ
初心者がつまずくのは、だいたいここです。- インストールの手軽さ
- SSL設定やドメイン接続の分かりやすさ
- 管理画面の導線(やりたい作業に辿りつけるか)
- 速度と安定性(体感+SEO)
速度は“速い遅い”だけじゃなく、波があるかも大事。
アクセスが増えたときに極端に重くなると、機会損失が出ます。 - バックアップと復元(いざという時に戻せるか)
「バックアップがある」だけで安心しがちですが、重要なのは- どこまで自動で残るか
- 何日前まで戻せるか
- 復元が簡単か
この3点です。
- サポートの使いやすさ
困ったときに頼れるかは、初心者ほど効きます。
問い合わせ手段だけでなく、回答の具体性も見ておくと安心です。 - 複数サイト運用の余地(将来の拡張)
今は1サイトでも、後から増えることはよくあります。- 複数ドメイン
- データベース
- 運用ルール(負荷制限など)
このあたりは、あとで効いてきます。
- 用途との相性(ブログ/仕事用途/制作・運用代行)
「個人ブログ」か「仕事で使う」かで、優先順位がガラッと変わります。
仕事用途なら、速度だけでなく 管理・運用のしやすさ が大きな価値になります。
ざっくり結論:どんな人がどちら向き?
迷っている人向けに、まずは結論をシンプルにまとめます。
エックスサーバーが向きやすい人
- はじめてのWordPressで、迷わず早く立ち上げたい
- ブログやメディア運用など、まずは王道の使い方をしたい
- 料金は抑えつつ、速度・機能・安定性は妥協したくない
- “尖った特徴”より、バランスの良さを重視したい
ヘテムルが向きやすい人
- 制作・運用の視点で、運用のしやすさや相性を重視したい
- 仕事用途(制作会社・デザイナー・クライアント管理など)を意識している
- 月額は多少上がっても、目的に合う環境を選びたい
- すでに「ヘテムルで運用する前提のワークフロー」がある(周りが使っている等)
結局どっちが無難?
「最初の1台目」として迷うなら、エックスサーバー寄りになりやすいです。
一方で、仕事の進め方や周辺ツールとの相性など“用途のクセ”があるなら、ヘテムルがハマるケースもあります。
💡おすすめの決め方(短時間で決めたい人へ)
- まずは「何年使う予定か」だけ決める
- 次に「WordPressをどれくらい触るか(更新頻度)」を想像する
- 最後に、無料の試用期間で管理画面のストレスを確認する
この3ステップで、ほぼ後悔しません。
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エックスサーバーとヘテムルの全体像(特徴を先に把握)
「どっちが良い?」を最短で判断するには、両者の“得意な戦い方”を先に掴むのが近道です。
ここでは、細かいスペック比較の前に「サービスの性格」を整理します。
エックスサーバーの強み・立ち位置
エックスサーバーは一言でいうと、“迷いにくい王道”です。
初心者〜中級者が WordPress を運用するときに、必要になりがちな要素を 最初から標準で揃えやすい設計になっています。
強みとして感じやすいポイント
- 安定運用を前提にした作り
サイトが育ってアクセスが増えても、慌てにくい方向性(「速さ」と「安定」を前面に出している) - WordPressの導入・移行がやりやすい導線
「立ち上げ」「引っ越し」「テスト環境づくり」など、運用で“よくある作業”を想定した機能が見つけやすい - 初心者が怖い“やらかし”に備えやすい
SSLやバックアップといった、後回しにしてトラブルになりやすい部分が最初から整えやすい
向いている考え方(選び方のクセ)
- 多少の強い個性より、総合点の高さを重視したい人
- 「まず動かして、あとで改善」ではなく、最初から安心側に倒しておきたい人
ヘテムルの強み・立ち位置
ヘテムルは、“サイト運営に必要な機能を一式そろえて、しっかり使っていく”タイプのサービスです。
公式でも、無料SSL・自動バックアップ・簡単インストールなどをまとめて使い始められる点を打ち出しています。
強みとして感じやすいポイント
- 必要機能をまとめて使い始めやすい
「SSL」「バックアップ」「WordPress導入」など、運営の基本セットが最初から揃っているという考え方 - WordPressの導入でつまずきにくい配慮
コントロールパネルからの簡単インストールが用意され、手動作業を減らせる設計 - バックアップの説明が具体的で、運用時のイメージがしやすい
毎日バックアップを作成し、外部から接続できないバックアップ領域に保管する旨が明記されている
向いている考え方(選び方のクセ)
- 「月額の最安」より、運用に必要な機能が揃うことを重視したい人
- サイト運営の作業(更新・保守・バックアップ)を、きちんと習慣化して回したい人
向いている用途の傾向(ブログ/企業サイト/制作会社など)
ここは「どっちが上」という話ではなく、目的との相性で決まります。
初心者の方は、次の“よくある3パターン”に当てはめると判断が早いです。
1) 個人ブログ・アフィリエイト・メディア運用
- 重視したいのは 速度・安定・WordPressの扱いやすさ
- 最初の設定で迷うほど、更新が止まりがちです
➡️ 結論:迷うならエックスサーバー寄りになりやすい(王道で詰まりにくい方向)
2) 企業サイト(コーポレート/店舗サイト/問い合わせ導線)
- 大事なのは 落ちないことと 復旧のしやすさ
- SSLやバックアップなど“最低限の土台”が整っているかが重要
➡️ 結論:どちらでも成立しやすいが、
- 「最初から総合点で安心を取りたい」ならエックスサーバー
- 「必要機能を一式まとめて運用したい」ならヘテムル
3) 制作会社・運用代行・複数サイト管理
- 重要なのは 運用フローに合うか(管理画面、バックアップ、複数サイトの回し方)
- “性能”より、日々の作業がストレスなく回るかが効いてきます
➡️ 結論:ヘテムルがハマる人が出やすい領域(機能一式+運用想定の説明が明確)
このあと比較するなら、次に見るべきポイント
全体像が掴めたら、次はここを見ると失敗しにくいです。
- 料金:月額だけでなく、契約年数の総額で比較
- 速度:ピーク時の“ブレ”が少ないか
- バックアップ:世代数・復元のしやすさ
- サポート:困った時に解決まで進む導線があるか
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【一覧】重要項目をまとめて比較(表でサクッと把握)
最初に前提だけそろえます。
レンタルサーバーの「良し悪し」は、最安料金よりも、あなたの運用(更新頻度・集客・障害時の復旧・制作体制)に合うかで決まります。
この章では、初心者が迷いやすい4領域を「比較表+補足」で整理します。
(※料金は契約年数やキャンペーンで変動します。表は“判断に必要な要点”に絞っています)
料金・契約条件・初期費用の比較
| 比較ポイント | エックスサーバー | ヘテムル |
|---|---|---|
| 初期費用 | 0円 | 0円 |
| 月額の目安(長期契約時) | 月額990円〜(36ヶ月契約の目安) | 月額1,210円〜(公式の「〜」表記) |
| 契約期間の選択肢 | 3/6/12/24/36ヶ月 | 3/6/12/24/36ヶ月 |
| 無料お試し | 最大10日 | 公式のサポート案内に「お試し期間」の記載あり(提供条件は申込方法等で変わる可能性があるため要確認) |
| 支払い方法 | クレカ / 銀行振込 / ペイジー / あと払い(ペイディ)/ コンビニ / プリペイド | クレカ / 銀行振込 / おさいぽ! |
| ドメイン特典の考え方 | 独自ドメイン無料特典が強み(契約期間・プランで対象数が変動) | ドメインは別途用意が基本(ムームードメイン経由の申込で割引が出るケースあり) |
読み方のコツ
- 価格だけで決めると、あとで「ドメイン代」「更新の手間」「移行コスト」で逆転しがちです。
→ “月額+ドメイン+運用の楽さ”で見てください。 - 長期契約は割安ですが、初心者は「まず12ヶ月」→手応えが出たら延長、が無難です。
速度・安定性(稼働)・リソースの比較
| 比較ポイント | エックスサーバー | ヘテムル |
|---|---|---|
| ストレージ | NVMe SSD(プランにより容量が異なる) | オールSSD |
| ディスク容量の目安 | スタンダード 500GB / プレミアム 600GB / ビジネス 700GB | 600GB |
| 転送量(帯域) | 公式仕様に沿って運用(目安はプラン・仕様で確認) | 転送量課金なし(転送量無制限)表記(ただし上限なし=何でもOK、ではない点に注意) |
| 稼働(安定性のうたい方) | 稼働率99.99%の記載あり | 稼働率99.99%の記載あり |
| “速度差”が出やすい場面 | 画像多め・プラグイン多めのWP、アクセス増の局面で差が出やすい | 制作・運用の体制(複数サイト管理など)で快適さが出やすい |
ここで初心者がハマるポイント
- スペック表の「CPU/メモリ」が見えにくい共有サーバーでは、体感差=混雑耐性+チューニングの効きで出ます。
- 速度の正解は「最速」ではなく、あなたのサイトが重くなったときに困らないかです。
✅ 画像最適化・キャッシュ・バックアップ復元が“標準でラク”な方を選ぶと失敗しにくいです。
WordPress運用のしやすさ・機能の比較
| 比較ポイント | エックスサーバー | ヘテムル |
|---|---|---|
| WordPressの導入 | 簡単インストール(コントロールパネルで完結) | 簡単インストール(手動より手間が少ない設計) |
| 既存サイトの移行 | WordPress簡単移行など、移転系の導線が強い | 移転手順の案内あり。加えて検証環境・移行を助ける仕組み(Snapup等)が用意されている |
| 複数サイト運用 | マルチドメイン運用に向く(ブログ量産・比較サイトなど) | 複数運用にも向く(制作・運用チームでの管理イメージと相性が出やすい) |
| 初心者のつまずき対策 | “WordPress前提”で迷いにくい導線が多い | “制作・運用”寄りの考え方で整っている(管理や検証の思想が近い) |
結論としての選び方(WordPress目線)
- 「最短でブログを立ち上げて、記事に集中したい」→ エックスサーバーが噛み合いやすい
- 「制作・運用の手順を整えつつ、検証しながら育てたい」→ ヘテムルがハマることが多い
セキュリティ・バックアップ・サポートの比較
| 比較ポイント | エックスサーバー | ヘテムル |
|---|---|---|
| 無料SSL | 無料独自SSL(Let’s Encrypt等) | 無料独自SSL(Let’s Encrypt) |
| WAF | あり(設定可能) | あり(設定可能) |
| 自動バックアップ | 毎日自動+Web/メール/MySQLを過去14日分保持 | 最大14日分のバックアップ取得(復元は管理画面から申込) |
| 問い合わせ手段 | 電話 / チャット / メール | 電話(会員向け)/ メール / チャット(窓口あり) |
| サポート時間の目安 | メールは24時間365日受付、チャットは平日時間帯など | 電話は平日時間帯(例:10〜18時)などの案内あり |
バックアップで後悔しないコツ
- “バックアップがある”だけで安心しないでください。
✅ 重要なのは 「復元の手順が簡単か」「戻すまでの時間が読めるか」です。 - 初心者は、サイトが壊れたときに焦りやすいので、管理画面で復元まで完結しやすい方が安心です。
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比較1:月額コストと費用対効果(安さではなく総額で判断)
「月額○○円」という表示は便利ですが、レンタルサーバーは基本的に前払いです。
つまり、比較すべきは“月額の安さ”ではなく、あなたの運用に対して総額がムダになりにくいかです。
月額・初期費用・更新費用の考え方
まず、費用の内訳をシンプルに分解します。
- 初期費用:今は両社とも基本は0円(始めるだけで追加コストが発生しにくい)
- 利用料金:契約期間分をまとめて支払う(表示される月額は「月額換算」)
- 更新費用:更新時も同じく「更新期間分」を前払い(自動更新をオンにしていると引き落としが発生)
ここで初心者が見落としがちなのが、サーバー代以外の“周辺コスト”です。
- 独自ドメインの取得・更新費(キャンペーンや特典で実質0円になることも)
- メール運用(独自ドメインメールを使うと、移転時に手間が出ることがある)
- 途中解約した場合の返金(基本的に返金なしと考えるのが安全)
特に、長期契約ほど安く見えますが、途中で方針転換すると「使わない期間が損」になりやすいので、次の考え方が効きます。
総額で判断するコツ
「最低でもこの期間は続ける」と言い切れる年数だけ長期契約にする。
迷うなら、まず短め→慣れたら延長。
長期契約での総額差(割引・更新タイミング)
ここは数字で腹落ちさせた方が早いです。代表的な契約(12ヶ月・36ヶ月)で、ざっくり把握しましょう。
(※金額は“税込・月額換算”の表示をベースに、総額=月額×月数で整理しています)
総額イメージ(代表例)
| 契約の考え方 | エックスサーバー(スタンダード) | ヘテムル(ベーシック) |
|---|---|---|
| 12ヶ月の総額イメージ | 1,100円×12=13,200円 | 価格改定前後で変動(後述) |
| 36ヶ月の総額イメージ | 990円×36=35,640円 | 1,210円×36=43,560円(旧)→ 1,430円×36=51,480円(新) |
ヘテムルの注意点:価格改定の“適用日”がある
ヘテムルは価格改定が告知されており、2026年1月5日(月)10:00以降の新規申込・更新から改定後料金が適用されます。
同じ36ヶ月でも、更新タイミング次第で総額が変わるため、ここは必ず押さえてください。
エックスサーバーの注意点:キャンペーンは「実質」が効く
エックスサーバーはキャンペーン(キャッシュバック等)が入ると、支払額は同じでも、後から戻ってくる設計が多いです。
「申込時点の総額」だけでなく、条件達成後の実質総額も確認すると、費用対効果の見え方が変わります。
「必要十分」になりやすいプラン選びの基準
プラン選びで失敗する人の共通点は、最初から“最大スペック”に寄せてしまうことです。
初心者は、次の順番で考えるとブレにくいです。
- サイトの種類:ブログ中心か/企業サイトか/ECか
- 運用スタイル:1サイト集中か/複数サイト運用か
- 将来の伸び:アクセス増・記事増・画像増がどの程度か
- 安心の優先度:トラブル時の復旧が最重要か(=余裕を持つ価値があるか)
そのうえで、最初の判断はこうしておくと“必要十分”になりやすいです。
- 最初の1年はムダを作らない:12ヶ月で始め、手応えが出たら24〜36ヶ月へ
- 2サイト目以降を想定するなら早めに余裕を持つ:あとでプラン変更するより楽なことが多い
- 仕事で使う(納期がある)なら、安心側に寄せる:障害対応のストレスがコストを上回ることがある
エックスサーバー側のプラン選びの目安
エックスサーバーは「スタンダード/プレミアム/ビジネス」の3段構えなので、迷うポイントはここです。
- スタンダードがハマりやすい人
- ブログをまず1つ育てたい
- 企業サイト(小〜中規模)を安定運用したい
- 迷う時間を減らして、記事や更新に集中したい
- プレミアムを検討し始めるライン
- WordPressを複数動かす予定がある
- 画像・動画・ファイルが多く、容量に余裕がほしい
- 速度低下を避けたい(後から焦りたくない)
- ビジネスが視野に入るケース
- ECや会員サイトなど、止まると影響が大きい
- 複数人管理・運用を前提にしている
- 会社の信用(問い合わせ対応や機会損失)を重視する
迷ったら、最初はスタンダード+12ヶ月が一番“事故りにくい”選択になりやすいです。
必要になったら上げる、で十分間に合うケースが多いです。
ヘテムル側のプラン選びの目安
ヘテムルは基本的に1プラン(ベーシック)なので、「プラン選び」よりも契約期間と使い方がポイントになります。
- まず短め(3〜6ヶ月)で始めるのが向く人
- 初めてで、管理画面や運用フローに不安がある
- サイト設計が固まっておらず、方向転換の可能性がある
- 価格改定前後の更新タイミングを見たい
- 最初から長め(24〜36ヶ月)を選びやすい人
- 制作・運用の体制があり、継続がほぼ確定している
- サイトを“仕事の資産”として積み上げる方針が明確
- 途中解約しない前提で、総額を抑えたい
注意点として、ヘテムルは入金後のキャンセル・返金が不可と明示されています。
長期契約は強い武器ですが、「続ける前提が固いときだけ」選ぶのが安全です。
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比較2:表示スピードと処理性能(SEO・体験に直結)
表示速度は「速い/遅い」だけでなく、アクセスが増えた時に崩れにくいかが本質です。
しかも実際の遅さは、サーバー性能より 画像・広告・テーマ・プラグイン・計測方法で決まることも多いです。
ここでは、初心者が判断しやすいように「速度差が出る場面」→「混雑時の体感」→「計測の注意点」の順で整理します。
速度差が出やすい場面(アクセス増・重いプラグイン等)
レンタルサーバーの差が表に出やすいのは、だいたい次のタイミングです。
- アクセスが急に増えた時
- SNSでバズる
- 検索順位が上がって一気に流入が増える
- セール・告知で短時間にアクセスが集中する
- “動的処理”が増えた時(WordPressあるある)
- 記事数が増えて、検索・一覧ページが重くなる
- 画像や埋め込みが多くなって読み込みが長くなる
- DB(データベース)への問い合わせが増える
- 重くなりやすいプラグインを入れた時
- バックアップ系(毎回重い処理が走る)
- セキュリティ系(ログ監視・スキャン)
- 解析・広告・ABテスト系(外部通信が増える)
- 高機能キャッシュ系(設定次第で逆に遅くなる)
- サイトの“作り”が速度のボトルネックになっている時
- 重いテーマ(多機能すぎる)
- 画像の圧縮がされていない
- Webフォントを多用している
- 追跡タグが多い(広告・計測タグ)
ポイントは、「サーバーで解決できる遅さ」と「サイト側の作りで生まれる遅さ」が混ざること。
サーバー比較は、サイト側の基本を整えた上でやるほど正確になります。
混雑時の体感差が出るポイント
混雑時に差が出やすいのは、ざっくり言うと “同じページを何度も作り直しているか” です。
これを軽くする代表が「キャッシュ」「通信プロトコル最適化」「Webサーバーの特性」です。
エックスサーバーで起こりがちな速度の変動要因
エックスサーバーは高速化の仕組みとして、nginx導入や HTTP/2対応、さらに Xアクセラレータ(静的ファイル表示の高速化+PHP処理の高速化)を提供しています。
つまり“伸びしろ”が大きい反面、次のような原因で体感がブレることがあります。
- 高速化機能をオフのまま使っている
- 特にXアクセラレータは、オン/オフで体感が変わりやすいタイプです
- 「何となく怖いから触らない」で損をしがち
- WordPressで“動的処理”が過多
- 例:ランキング表示・関連記事の自動生成・検索フォーム多用
- 例:TOPで最新記事を大量に出す、カテゴリ一覧を重くする
- 外部スクリプトが多い(広告・計測・SNS埋め込み)
- サーバーが速くても、外部が遅いとページは遅く見えます
- 特にモバイル回線は影響が出やすい
- 画像・フォント最適化が未実施
- 体感の“遅い”は、画像が原因のことが本当に多いです
- サーバー強化より、WebP化や遅延読み込みのほうが効くケースもあります
まとめると、エックスサーバーは「仕組み的に速くできる」一方、
運用側の設定・設計で差が出やすいサーバーと言えます。
ヘテムルで意識したい速度の特性
ヘテムルは、公式機能として コンテンツキャッシュ(サイト高速化・安定表示に役立つ) を用意しており、WordPressのような動的サイトの処理を省いて高速化を狙えます。
また、公式ヘルプにはWebサーバーとして Apache を使用している旨が記載されています。
ヘテムルで意識したいのは、次の“クセ”です。
- コンテンツキャッシュの効き方を理解して使う
- 仕組み上、同じ内容のページへのアクセスが多いほど効きます
- 逆に、ログインユーザー向け・頻繁に変わるページでは工夫が必要
- キャッシュの反映に時間差がある(運用面の注意)
- 設定変更やキャッシュ削除後、反映に少し時間がかかるケースがある
- 「直したのに変わらない」と焦りがちなポイント
- WordPressが重くなった時は“キャッシュを先に疑う”
- 記事数増加などで表示が遅くなった場合、公式でもキャッシュ設定を案内しています
- つまり、ヘテムルは“キャッシュ前提で安定化する”思想が強めです
まとめると、ヘテムルは「キャッシュを上手に使うと、安定しやすい」一方、
運用ルール(更新頻度・反映タイミング)を理解して回すのがコツです。
速度を見るときの注意(計測値の読み違いを防ぐ)
「速度比較」でいちばん多い失敗は、計測の条件が揃っていないことです。
ここだけ押さえると、比較の精度が上がります。
1) “計測ツールの点数”だけで決めない
よく使われる速度チェックは、だいたい次の2種類が混ざっています。
- ラボデータ:一定条件での疑似テスト(ブレやすいが改善点が見つけやすい)
- フィールドデータ:実ユーザーのデータ(現実に近いが、すぐには変わらない)
点数が良くても、実際のユーザーが遅ければ意味がありません。
逆に、点数が多少低くても、体感が良くて離脱が少ないなら“勝ち”です。
2) 見るべき指標は「体験に直結する3つ」が中心
初心者でも追いやすいのはこの3つです。
| 指標 | ざっくり意味 | 悪化しやすい原因 |
|---|---|---|
| LCP | 主要部分が表示されるまで | 画像が重い、サーバー応答が遅い、外部読み込みが多い |
| INP | 操作して反応するまで | JSが重い、広告タグが多い、プラグイン過多 |
| CLS | レイアウトのズレ | 広告枠の後読み込み、画像サイズ未指定、フォント遅延 |
サーバーの差が出やすいのは、特に LCPの土台(応答)の部分です。
でも、INP/CLSはサーバーよりサイトの作りが支配的です。
3) “同じ条件”で比べる(これが最重要)
比較するなら、最低限ここを揃えると公平になります。
- 同じテーマ/同じプラグイン構成
- 画像や外部タグの量を揃える(広告の有無で激変します)
- キャッシュのオン/オフを明確にする
- 同じ地域・同じ時間帯で複数回計測する(夜だけ測ると偏ります)
4) 速さの正体は「サーバー+サイト設計の合算」
最後に現実的な結論です。
- サーバーは“土台”(安定して速い土台ほど、改善が効きやすい)
- サイト設計は“伸びしろ”(画像・テーマ・広告・プラグインで勝敗が決まる)
だから、比較で迷ったら
「キャッシュや高速化の仕組みを、初心者でも扱えるか」を重視すると後悔しにくいです。
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比較3:サーバースペック・リソース(数字の意味を理解する)
サーバー比較でつまずきやすいのが「スペック表を見ても、結局どれが効くの?」問題です。
特に共用レンタルサーバーは、PCのように CPUやメモリが“専有”ではないため、数値の読み方にコツがあります。
ここでは、まず“公開されている事実”を表にして、そのあと用語を噛み砕いていきます。
スペック比較表(CPU/メモリ/ストレージ/転送量など)
共用サーバーのスペックは、サービスによって「公開される範囲」が違います。
公開されていない項目は、無理に推測せず “確認すべき観点”として扱うのが安全です。
| 項目 | エックスサーバー | ヘテムル |
|---|---|---|
| Webサーバー(環境の方向性) | nginx環境(※.htaccess互換の運用が可能) | Apache |
| ストレージ | NVMe SSD採用 | SSD(オールSSDのうたい方) |
| ディスク容量(Web+メール等) | 500GB / 600GB / 700GB(プランにより) | 600GB(共用サーバー) |
| 転送量(帯域) | 目安値の扱いが「無制限」方向(ただし過大負荷時は制限の可能性があるのが一般的) | 無制限表記 |
| CPU/メモリ(数値) | 共用サーバーのため、公開が限定的になりやすい(“何コア/何GB”のような比較がしにくい) | 共用サーバーのため、公開が限定的になりやすい |
| 稼働率(運用の安定性) | サービス種別によってSLAの有無が異なる(法人向け等ではSLA明記あり) | 稼働率99.99%を明記 |
💡結論:初心者は「CPUやメモリの数字勝負」より、まず ストレージ種別・容量・転送量の考え方・稼働率の読み方を押さえると失敗しにくいです。
用語をかみ砕いて解説(スペック表が読めるようになる)
サーバーソフト(Webサーバー)とは何か
Webサーバーは、ざっくり言うと ブラウザからのリクエストに応えて、ページや画像を返す“受付係”です。
この受付係の種類が、Apacheやnginx。
- nginx
同時アクセスや静的ファイル配信が得意、という設計思想で語られることが多いです。
共用サーバーでは「混雑時にどれだけ粘れるか」の体感に関わります。 - Apache
歴史が長く、設定や互換性の情報が豊富。運用ノウハウが見つけやすいのが強みです。
初心者目線でのポイントはここです。
- どちらが“上”ではなく、自分のサイトが重くなった時に、対策が取りやすいか
- WordPress運用なら、Webサーバー単体より キャッシュ・画像最適化・プラグイン整理のほうが効く場面も多い
✅「何を選んでも速い」ではなく、「重くなったときに立て直しやすい」が大事です。
ストレージの種類(SSD等)で変わること
ストレージは、データを置く“倉庫”ですが、体感としては 管理画面やWordPressの動作にも直結します。
- SSD:従来のHDDより読み書きが速い
- NVMe SSD:SSDの中でも、読み書きの通り道(規格)が高速寄り
体感が出やすい場面はこんなところです。
- WordPress管理画面での「記事一覧」「メディア表示」がもたつく
- プラグイン更新やテーマ更新が遅い
- バックアップ作成・復元に時間がかかる
- アクセス集中時に、DB読み書きがボトルネックになりやすい
つまり、NVMeかどうかは「瞬間最大風速」より、“普段の操作が気持ちよくなるか”に効いてきます。
容量(ディスク)で困るケース・困らないケース
ディスク容量は「多いほど安心」に見えますが、実際はサイトのタイプで全然変わります。
困りやすいケース(容量が効く)
- 画像が多い(写真ブログ、レビュー、旅行、レシピなど)
- バックアップを長めに残す(世代を増やす/手元にも保存する)
- テスト環境や複数サイトを同一サーバーで回す
- メールをサーバーに溜めがち(添付が多い仕事用途)
困りにくいケース(容量が効きにくい)
- テキスト中心のブログ
- 画像は圧縮+WebP化して、メディア整理もしている
- メールは別サービス(Google Workspace等)中心
目安として、初心者の個人ブログなら「容量不足」よりも、先に 画像最適化とバックアップ運用で差がつきます。
逆に、制作会社や複数案件を抱える運用だと、容量があるほうが精神的にラクです。
転送量・帯域はどこで効くのか
転送量は、サイトからユーザーへ送ったデータ量(画像・HTML・動画など)の合計です。
ここで大事なのは「無制限=何をしてもOK」ではなく、現実には “常識的な範囲で気にしなくていい”という意味に近いこと。
転送量が効くのは、こんな場面です。
- 画像が重い(高画質のまま大量掲載)
- アクセスが跳ねる(SNS拡散・検索上位化)
- 動画や大容量ファイルをサーバーから配布している
- 外部からのBotアクセスや不正アクセスで負荷が増える
初心者がやりがちな改善策はシンプルです。
- 画像は「最初から軽くする」(圧縮・WebP・サイズ調整)
- 動画はYouTube等に預ける
- キャッシュを使う(同じページを毎回作り直さない)
これだけで“無制限の意味”がグッと現実的になります。
vCPU・メモリの目安(WordPressで体感しやすい差)
共用サーバーで厄介なのがここです。
「CPU◯コア、メモリ◯GB」みたいなPC的な比較ができれば簡単ですが、共用は 他の利用者と同じ箱をシェアしているため、数値が公開されない/比較しづらいことが多いです。
その代わり、体感差が出やすいのは“処理の重さ”が増える瞬間。
メモリ不足っぽく感じる典型
- プラグインを入れすぎて管理画面が重い
- 画像処理(リサイズ)で待たされる
- バックアップ・復元・移行ツール実行で固まる
CPU不足っぽく感じる典型
- ランキング/関連記事など“計算が多い表示”を多用
- 検索・絞り込みのようなDB負荷が高い機能を使う
- アクセス集中で同時処理が増える
初心者向けの現実解は、こうです。
- まずは キャッシュ・画像軽量化・プラグイン整理で土台を整える
- それでも限界を感じたら、上位プランや別サービスを検討する
- 「CPU/メモリの数字」より、“重くなったときにどう対処できる設計か”で選ぶ
稼働率(SLA含む)を見る意味
稼働率は「落ちにくさ」の指標です。
たとえば 99.99% だと、単純計算で月30日なら停止許容は約0.01%。
- 30日 × 24時間 × 60分 = 43,200分
- 43,200分 × 0.0001(0.01%)= 約4.32分
つまり「99.99%」は、月に数分レベルの停止までというニュアンスになります。
ただし、ここで注意点が2つあります。
- 稼働率の“定義”がサービスごとに違うことがある
- 計測範囲、免責、メンテナンス扱いなど
- SLAは「数値を下回った時の補償ルール」まで含むことが多い
- 稼働率の表記だけでなく、補償条件があるかは別問題
初心者がチェックするなら、次の順で十分です。
- 稼働率を明記しているか
- 障害・メンテ情報が追えるか(透明性)
- 仕事用途なら、SLAやサポート窓口の強さも見る
ヘテムル公式サイト
比較4:機能・サービス(WordPress運用の現実目線)
機能比較表(WP/SSL/ドメイン/DB/バックアップ等)
※「できる/できない」だけでなく、“困ったときに戻せるか”まで含めて見ておくと失敗しにくいです。
| 観点 | エックスサーバー | ヘテムル | 実運用のメモ |
|---|---|---|---|
| WordPressの新規開設 | 申込と同時にまとめて設定できる導線あり(いわゆる一括セットアップ) | 管理画面の「簡単インストール」で導入 | 初心者は「契約→ドメイン→SSL→WP」が一気に終わるとラク |
| WordPressの移行 | 公式の移行支援ツールあり | 公式の“移行ツール提供はなし”(手動移行が基本) | 引っ越し予定があるなら、ここは体験差が出やすい |
| マルチドメイン | 無制限で追加可能 | 無制限で割り当て可能 | 複数サイト運営なら必須。制限より“管理のしやすさ”を重視 |
| サブドメイン | 追加・運用可能(上限は実質気にしなくてOK) | 作成数の制限なし(将来変更の可能性は明記) | 量産より、構造を先に決める方がトラブルが少ない |
| 無料SSL | 無料・無制限で発行(Let’s Encrypt系) | 無料SSLを標準提供(Let’s Encrypt) | 常時SSLは必須。更新が自動か/切替が簡単かを確認 |
| データベース | 無制限(MySQL系。MariaDB表記あり) | 無制限(MySQL 8.0) | WordPressは基本「1サイト=1DB」。数より“復元の手順”が重要 |
| バックアップ・復元 | 自動バックアップ+管理画面で復元しやすい導線 | 自動バックアップはあるが、データ提供は申込みが絡むケースあり。強化したい人向けに有料オプションも用意 | “復元が自分でできるか”が最大の分かれ目 |
WordPressを始めやすいのはどっち?
結論から言うと、「最初の立ち上げで迷う確率が低い」のは、申込みと同時に必要作業をまとめやすい側です。
一方でヘテムルも、管理画面から手順に沿って進めれば難しくありません。違いは「道案内の設計」です。
かんたんセットアップ(自動インストール)の違い
- エックスサーバー
- 「契約」「ドメイン取得・紐づけ」「SSL」「WordPress設置」までを、申し込みフローに寄せて進められる導線があります。
- 途中でやることが減るので、“設定の抜け”が起きにくいのがメリット。
- ヘテムル
- コントロールパネルの「簡単インストール」からWordPressを入れられます。
- 事前にドメインを追加しておき、インストール時にURLやDBを選びます。
- 「ドメインを入れる→WPを入れる」の順を意識するとスムーズです。
初期設定でつまずきやすい箇所(初心者が困る点)
ここ、体感として“つまずきランキング上位”です。
- SSLを有効化したのに鍵マークにならない
- 原因は「反映待ち」「WordPress側のURL設定」「混在コンテンツ(画像がhttpのまま)」が多いです。
- DNS(ネームサーバー)設定の反映が遅くて不安
- 反映にはタイムラグが出ます。慌てて設定を何度も変えると、むしろ長引くことも。
- テーマ/プラグインを盛りすぎて重くなる
- 立ち上げ直後は最低限でOK。表示速度は“積み上げ式”で悪化しがちです。
- メール(お問い合わせ用)を後回しにして迷子
- 企業サイトや店舗サイトは特に、メール導線が早めに必要になります。
ドメイン運用の自由度(複数サイト運営を想定)
複数サイトをやる予定があるなら、先に「URL設計」を決めるのが勝ち筋です。
無計画にサブドメインを増やすと、あとで整理が大変になります。
マルチドメイン運用の考え方
ざっくり基準はこの3つです。
- 別ブランド/別事業 → 新しい独自ドメイン(例:brand-a.com)
- 同一ブランドで内容が近い → サブディレクトリ(例:example.com/service/)
- 検証・LP・会員サイトなど用途が特殊 → サブドメイン(例:lp.example.com)
ポイントは、SEOよりも先に「運用(更新・権限・管理)」が破綻しない形にすること。
後からURL構造を変えるのは、移転・リダイレクト・計測修正…と負担が大きめです。
独自ドメインの取得・接続で注意する点
- ドメイン側で触るのは基本「ネームサーバー」か「DNSレコード」
- 反映待ちの間に、同じ項目を何度も変えない
- メールも使うなら、SPF/DKIM/DMARCは早めに(迷惑メール対策)
SSLの扱い(無料SSL/更新/混在コンテンツ)
無料SSL自体は両者とも標準的に使えます。差が出るのは運用面です。
- 無料SSLは“入れるだけ”で終わらない
- WordPress内のURL(サイトアドレス)
- 画像やCSSのURL(混在コンテンツ)
- http→httpsの転送(リダイレクト)
この3点をセットで整えると安定します。
- 混在コンテンツの見つけ方
- ブラウザの開発者ツール(Console)で警告を見る
- 画像URLがhttpで保存されていないかチェック
- キャッシュ系プラグイン利用時は、消してから確認する
データベース(MySQL等)とサイト数の増やしやすさ
WordPressを複数動かすなら、次の理解だけでOKです。
- WordPressは記事データ・設定・ユーザー情報をDBに持つ
- サイトを増やすほどDBも増える(もしくはDBが肥大化する)
- DB“無制限”でも、サーバー全体のリソース(CPU/メモリ/IO)には上限がある
つまり、サイト数を増やすときは
「DBの上限」よりも「バックアップと復元の運用」を先に整えるのが現実的です。
バックアップと復元(“ある”だけでなく“戻せる”か)
バックアップは、作るより「戻す」が難しいです。
この章は“読んだだけで事故率が下がる”ところなので、少し丁寧にいきます。
自動バックアップの範囲・世代数の見方
最低限、次をチェックしてください。
- Webデータ:テーマ・画像・プラグイン(wp-content)など
- データベース:記事・固定ページ・設定
- メール:メールをサーバーで運用している場合
エックスサーバーは、標準の自動バックアップで一定期間保持される設計です。
ヘテムルもバックアップの仕組みはありますが、ケースによっては「データ取得の申込み」が絡むため、“緊急時に自分で戻せる導線がどこにあるか”を事前に把握しておくのが安全です。
加えてヘテムルには、復元を素早く行いたい人向けのバックアップオプションがあります(世代管理・任意取得・復元を管理画面で扱えるタイプ)。
復元のしやすさと注意点
復元でよくある落とし穴はこの2つです。
- DBを戻したら、想定以上に巻き戻った
- 共有DBで複数CMSを動かしていると、まとめて上書きされることがあります。
- 復元後に表示が崩れる/ログインできない
- キャッシュ残り、プラグイン相性、URLの不整合が原因になりがちです。
おすすめの運用(初心者でも現実的):
- サーバーの自動バックアップに任せつつ
- 月1回だけでも、WordPressプラグイン等で“手元にバックアップ”を残す
- 大きな変更(テーマ変更/大規模リライト/プラグイン追加)の前に、手動バックアップを取る
「備えすぎ」に見えて、1回トラブルがあると価値がわかるタイプの対策です。
エックスサーバー公式サイトヘテムル公式サイト
比較5:容量・制限・運用ルール(地味だけどトラブル源)
派手なスペック差よりも、運用が落ち着いてきた頃に効いてくるのが「制限」と「ルール」です。
ここを甘く見ると、ある日いきなり メールが送れない/バックアップが取れない/サイトが重い といった“地味に痛い事故”が起きがちです。
容量の上限と実際に不足しやすいパターン
ディスク容量は「何GBあるか」だけでなく、どこが増えやすいかを知っておくのが先です。初心者でも起こりやすい“容量の増え方”はほぼ決まっています。
容量を食いやすい代表例
- 画像・動画の置き方
画像をアップするたびに、WordPressが複数サイズのサムネイルを自動生成します。
→ 1枚が数種類に増えるので、想像以上に増えます。 - バックアップの置き場所
「念のため」でサーバー内に世代バックアップを積むと、雪だるま式に増えます。 - キャッシュ・一時ファイル
高速化系プラグインや、移行系プラグインが吐く一時データが“見えない肥大化”の主犯になりがち。 - メールをサーバーに溜める運用
仕事用途で添付が多いと、気づいた時にドンと来ます。
ここでサービスごとの“押さえどころ”を整理します。
ヘテムルで意識したい容量ルール
- 契約アカウント全体の容量とは別に、メール領域に上限(合計200GB)が明記されています。さらに 1メールアカウントあたり最大10GB の上限があります。
→ 「メールを保存庫にする」運用はやり方を考えた方が安全です。 - さらに ファイル数(フォルダ含む)の上限が100万個 と明確です。
→ 画像が多いサイト、バックアップを溜める運用、キャッシュが増える構成だと“容量より先にファイル数”で詰まる可能性があります。
エックスサーバーで意識したい容量ルール
- メール運用でハマりやすいのは「添付が届かない」ではなく「メールボックス設定」です。
たとえば 1通あたりの送信サイズ目安や、メールボックス容量を自分で上げられる上限が仕様として決まっています。
→ 問い合わせフォームの通知、受注メール、添付のやり取りをするなら、最初に“メールの設計”を整えると事故が減ります。 - もうひとつは、ファイル数が多いほどバックアップ取得処理が重くなるという現実。
公式マニュアルでも「データサイズやファイル数、サーバー負荷状況で取得に時間がかかる」旨が明記されています。
→ 容量そのものより、“ファイルを増やしすぎない運用”が安定に直結します。
初心者でも効く、手堅い予防策(どちらでも有効)
- 画像は「アップ前に」圧縮(WebP化も含む)
- バックアップは サーバー内に溜めない(ローカル or クラウドへ)
- 高速化プラグインは入れっぱなしにせず、キャッシュの保存場所と自動削除を確認
- メールは重要なものだけサーバーに置き、長期保存は別へ
転送量・同時アクセス・負荷制限の考え方
「転送量無制限」と書いてあっても、現実には両社とも “他の利用者に影響するほどの負荷”は制限対象になり得ます。
これは意地悪というより、共用サーバーでは普通の設計です。
無制限の“正しい理解”
- 料金が転送量で追加課金されるタイプではない(=安心材料)
- ただし、短時間に集中アクセスが来たり、重い処理を連発すると、速度低下や制限が入り得る
エックスサーバー側の考え方(公式のニュアンス)
- 転送量は無制限だが、ネットワークやサーバーに過大な負荷がかかる場合は制限することがあると明記されています。
→ 普通のブログ運用ではまず問題になりにくい一方、SNSバズやキャンペーンで跳ねると“設計の差”が出ます。
ヘテムル側の考え方(公式のニュアンス)
- 転送量は無制限だが、ネットワーク全体に影響する場合は制限することがあると明記されています。
- 加えてヘテムルは、サービス説明で Web/メール/DBサーバーを分離している点を打ち出しています。
→ 大量アクセス時に“巻き添えを減らす”思想は見えるので、構成面に安心感を持つ人もいます(ただし、無敵という意味ではありません)。
負荷制限が“現場で”起きやすいパターン
- ランキング集計・検索・絞り込みなど、DBを叩く処理を多用
- 画像が重いのにキャッシュが効いていない
- バックアップや移行ツールをピーク時間に回している
- 同一アカウントにサイトを詰め込み、同時に更新やアクセスが走る
“同時アクセスに強くする”現実的な手順
- まず画像を軽くする(これが一番効く)
- キャッシュを入れる(サーバー負荷を減らす)
- 重いプラグインを減らす(特に統計・バックアップ系)
- それでもダメなら、上位プラン・分離運用・VPSを検討
ここまでやって初めて、サーバー側の差がちゃんと見えてきます。
制作会社・複数クライアント運用での注意
制作会社や受託でよくある事故は、「スペック不足」ではなく 運用の混線です。
クライアントが増えるほど、サーバーの“ルール面”が効いてきます。
複数クライアント運用で起きがちなトラブル
- 1サイトが攻撃・改ざん → 同アカウント内の他サイトにも波及
- あるクライアントの大量アクセスが、他サイトの表示速度を落とす
- バックアップ・復元の範囲が曖昧で、復元時に巻き戻し事故
- メール容量がクライアントごとに増え、気づくと上限に近づく
- 退職・引き継ぎのタイミングで「どれがどの設定か分からない」
安全寄りの分け方(おすすめ)
- 理想:クライアントごとに契約(アカウント分離)
いちばん事故に強いです。権限・請求・引き継ぎも明確。 - 現実解:重要クライアントだけ分離+小規模案件は同居
ただし、同居させるなら「更新頻度が低い」「アクセスが読める」案件に限定すると安定します。
“同居運用”する場合の最低ルール
- バックアップはサーバー任せにしない(外部にも必ず)
- キャッシュ/バックアップ系プラグインの保存先を統一して管理
- メールをサーバーに溜める設計にしない(運用ポリシーを決める)
- 作業手順(更新・復元・移行)をテンプレ化して属人化を減らす
ヘテムルは「明確な数値制限」がある分、運用ルールを作りやすい一方、
エックスサーバーは「一般用途で困りにくい設計」を前提にしつつ、過負荷時は制限があり得るという理解で置くと、判断がブレにくいです。
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比較6:管理画面・操作性(毎日触る部分のストレス差)
サーバー選びで意外と効くのが「管理画面のストレス」です。
最初は気合いで乗り切れても、運用が始まると “毎週やる作業” が増えてきます。
- ドメイン追加・DNS確認
- SSLの状態確認
- メールアドレスの追加/転送設定
- バックアップの確認・復元
- DB作成・phpMyAdmin操作(必要な時だけ)
- アクセス制限やWAF設定(トラブル時)
この章では、作業導線の分かりやすさと、初心者がラクできる自動化の視点で比べます。
管理パネルの分かりやすさ・作業導線
管理画面は「機能の多さ」よりも、次の2点で体感が変わります。
- 目的のメニューに最短で辿り着けるか
- “今どこを設定しているか”が迷子になりにくいか
初心者は特に、操作の途中でこうなりがちです。
- 「ドメインは足したのに、SSLが出てこない」
- 「メールは作ったのに、送受信設定が分からない」
- 「WordPressは入ったのに、表示が切り替わらない」
ここを減らすには、作業が分断されにくい設計が強いです。
エックスサーバーの管理画面でできること・迷いやすい点
エックスサーバーは、サーバー設定をまとめて扱う「サーバーパネル」が中心です。
メール発行、ドメイン追加、DB作成、バックアップ確認など“サーバー運用の基本”はここで完結しやすい構成です。
よく使う作業の導線(例)
- ✅ ドメインを追加する → サーバーパネルの「ドメイン設定」
- ✅ メールを作る → サーバーパネルの「メールアカウント追加」
- ✅ バックアップを確認・取得する → サーバーパネルのバックアップ関連機能
- ✅ WordPressを入れる/テスト用に複製する → WordPress簡単インストール系の機能
使っていてラクに感じやすいポイント
- “必要なものが一箇所に集まっている”ので、探す手間が少なめ
- 画面設計が「初心者でも使いやすい」方向を強く意識している(公式の説明もそのニュアンス)
迷いやすいポイント(初心者あるある)
- ⚠️ 「契約・支払い」と「サーバー設定」で入口が分かれる
ログイン画面や管理の入口が複数あるため、最初は「どっちに入ればいい?」となりやすいです。
→ 目安:“サーバーの中身を触る”ならサーバーパネル。 - ⚠️ 高速化・キャッシュ系の項目が多く、触るのが怖くなる
よく分からないままオンオフすると、逆に表示が崩れることも。
→ 触るなら「変更前にメモ」「一つずつ」「元に戻せる」を徹底。
ヘテムルの管理画面でできること・慣れが必要な点
ヘテムルは「コントロールパネル」を中心に、ドメイン・メール・DB・バックアップなどの設定を進めます。
WordPressの導入は「簡単インストール」から進める形で、画面の指示に従えば設置できます。
よく使う作業の導線(例)
- ✅ WordPressを入れる → コントロールパネルの「簡単インストール」
ここでURL(ドメイン)を選び、DBは自動作成される流れです。 - ✅ 独自ドメインを足す/公開フォルダを割り当てる → 「ドメイン・メール設定」
ドメインごとに公開フォルダを設定できる説明があり、複数サイト運用の考え方が明確です。 - ✅ メールを作る → ドメイン一覧 → 詳細 → メールアドレス設定 → 新規作成
という“段階式”の導線です。
使っていて強みに感じやすいポイント
- ドメイン単位の発想が強く、「このドメインに紐づく設定」をまとめて追いやすい
- マニュアルカテゴリが細かく整理されており、困った時に“探す先”は見つけやすい
慣れが必要になりやすいポイント
- ⚠️ 設定が「画面をまたぐ」ことがある
例:ドメイン設定 → メール設定 → メールソフト設定情報…のように、関連項目が連続します。
→ 対策:作業は「①ドメイン ②SSL ③WordPress ④メール」の順で区切ると混乱しにくいです。 - ⚠️ バックアップの“考え方”が二段構え
自動バックアップはあるものの、データ取得は申込み手続きが絡むケースがあり、別途「バックアップオプション」も用意されています。
→ 受託や業務用途は、復元手段(自力か/申込みか)を先に決めると安心です。
初心者が重視すべき「設定の少なさ/自動化」
初心者にとっての正解は、「高機能」より “ミスしにくい” です。
目安は、次の3つだけでも十分判断できます。
1) 初期に必要な設定が少ないか
- ドメイン追加と同時に、SSLや基本設定まで“流れで終わる”か
- WordPress導入時に、DB作成などの手作業が減るか(自動化されているか)
2) トラブル時に戻しやすいか(復元導線)
- 画面から復元に進めるか
- “データを取り寄せる必要があるか”など、緊急時の段取りが明確か
3) 迷子になりにくいか(導線の作り)
- 「どこで何を設定しているか」が分かりやすいか
- メニュー名が直感的か(ドメイン、メール、SSL、バックアップが見つけやすいか)
迷いを減らすための小さな結論
- 毎回の作業をサクッと終わらせたい/一箇所で完結する感覚が好きなら、エックスサーバーの管理画面は相性が良いタイプです。
- ドメイン単位で整理して管理したい/手順を確認しながら丁寧に進めたいなら、ヘテムルの段階式の導線は合いやすいです。
どちらを選んでも、最初の1週間でやることはほぼ同じです。
だからこそ、最後は「毎日触る画面が、自分にとって疲れないか」で決めるのが実務的です。🙂
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比較7:セキュリティ対策(個人ブログでも軽視できない)
「セキュリティ」は、“守る”+“戻せる”+“気づける”の3点セットで考えると失敗しにくいです。
どちらも国内大手で基本は堅いですが、細部(設定のしやすさ/復元の実務/メール周り)で差が出ます。
標準で備わる防御機能(WAF等)
まずは、初心者が押さえるべき「サーバー側の守り」を一覧で整理します。
| 観点 | エックスサーバー | ヘテムル |
|---|---|---|
| WAF(Web攻撃の遮断) | 提供あり。設定でON/OFF・調整が可能 | 提供あり。ON/OFF可能(誤検知時の調整が現実的) |
| WordPress向け防御 | WordPressの機能を対象に国外アクセス制限などを用意 | 公式機能一覧に、不正アクセスを防ぐための海外アクセス制限の記載あり |
| メール関連の防御 | 迷惑メールフィルタ、SMTP認証の国外アクセス制限など | DNS運用次第でSPF/DKIM/DMARCが自動、外部DNS時は調整が必要な場面あり |
WAFは“入れて終わり”ではありません。
フォーム、予約、決済、会員機能など「入力が多いサイト」ほど、WAFが過敏に反応して 403/406/501 などのエラーが出ることがあります。
その場合は「全OFF」ではなく、問題が出ている機能だけ切り分け→必要最低限の緩和、が安全です。
小さなコツ:
先にWAFを強めにしておき、何か詰まったら「ログや時間帯」をメモしてから調整すると、原因が追いやすいです。
不正ログイン・改ざん・脆弱性の基本対策
サーバーの機能だけで完結しないのが、WordPress運用の現実です。
ここは「今日からできる順」で並べます。
- 管理画面の入口を守る
- 強いパスワード+使い回し禁止(まずここ)
- 可能なら二段階認証(2FA)(プラグインで対応可)
- 更新で穴を塞ぐ
- WordPress本体/テーマ/プラグインは放置しない
- 使っていないプラグインは停止ではなく削除(攻撃面を減らす)
- 改ざんを“起こさせない”設計
- 管理者権限のアカウントを増やしすぎない
- FTP/SSHのアカウントをむやみに共有しない(制作会社運用は特に)
- 「国外アクセス制限」を使いどころで効かせる
- 海外ユーザーを想定しないサイトなら、ログイン関連の海外アクセス制限は効果が出やすいです
サーバーが強くても、WordPress側が甘いと突破されます。逆にいえば、上の4つをやるだけで被害確率はかなり下がります。
「セキュリティが強い」の中身を見抜くポイント
同じ“セキュリティに強い”でも、意味は3種類あります。ここを見れば、宣伝文句に振り回されません。
1) 守る:防御機能があるか(WAF・制限)
- WAFがある
- ログインや危険な入口に、制限をかけられる(海外アクセス制限など)
- メールの「なりすまし」対策(SPF/DKIM/DMARC)が整えやすい
2) 戻せる:バックアップが“使える”か(保持期間・手順・費用)
ここが実務でいちばん差になりやすいです。
- エックスサーバー:自動バックアップを提供し、過去14日分のWeb・メール・DBデータを保持する案内が明確(※旧サーバーでは保持が短い場合あり)
- ヘテムル:自動バックアップはあるものの、取得(提供)に申請・手数料が発生する前提で、Web/メールは7日、DBは14日という保持ルールが示されています
判断のコツ:
「バックアップがあります」よりも、
「何日前まで戻せる?」「自分で即戻せる?」「手数料は?」 を確認すると、事故ったときの安心感がまるで違います。
3) 気づける:トラブルの兆候を拾えるか(通知・ログ・運用導線)
- WAFは「守る」だけでなく、ログを見て“変な動きに気づく”ための道具にもなります
- ただし、WAFは万能ではなく、ウイルス検知や駆除をする機能ではない点は誤解されがちです(この勘違いが一番危険)
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比較8:サポート品質(困ったときに差が出る)
サーバーの満足度は、スペックよりも「詰まった瞬間にどう助けてもらえるか」で決まりやすいです。
初心者ほど、“問い合わせのしやすさ”と“切り分けの案内が上手いか”が効きます。
問い合わせ手段(チャット/メール/電話など)の違い
まずは「連絡手段」と「つながり方」を、迷わない形で整理します。
| 連絡手段 | エックスサーバー | ヘテムル | 初心者に効くポイント |
|---|---|---|---|
| 電話 | あり(窓口が複数。契約中向け/新規相談向けが分かれる) | あり(番号はコントロールパネル内で案内) | “今すぐ止血したい”ときに強い。受付時間は平日昼間が中心 |
| チャット | 有人チャット(平日時間帯)+自動応答(24時間) | AIチャット(24時間の自動応答) | 「まず何を確認すべき?」の入口として便利 |
| メール/フォーム | 24時間受付、返信目安が明記されている | 問い合わせフォーム(メールサポート)。返信目安が明記されている | 証跡が残るので、トラブル時は最終的にメールが強い |
| 障害・メンテ情報 | 公開ページで案内 | 公開ページで案内 | 問い合わせ前に見ておくと、解決が早い |
使い分けの結論
- 緊急度が高い(サイトが落ちた/メールが止まった) → まず障害情報 → 次に電話 or 早い窓口
- 設定が分からない(SSL、DNS、メール設定) → チャットで方向性 → まとまらなければメール
- 再現手順が必要(特定条件だけエラー) → 最初からメール(スクショや時刻を書ける)
対応速度・解決力の見極め方
「サポートが速い/丁寧」といった口コミは参考になりますが、初心者ほど“外さない見極め方”が大事です。
チェックは、次の3つだけでも精度が上がります。
1) 返信目安が明文化されているか
明文化されていると、問い合わせの期待値が揃うので安心です。
- 返信目安が「○時間以内」「原則○営業日以内」など、具体的に書かれているか
- 混雑時の遅延や例外も、正直に書かれているか
これがあるだけで、「待っていいのか」「別手段に切り替えるべきか」が判断できます。
2) “原因の切り分け”を手伝ってくれる設計か
解決力は、担当者の腕だけでなく、サービス側の設計で変わります。
- 障害・メンテ情報が見つけやすい
- よくあるトラブル(WPが表示されない/メールが届かない等)の導線がある
- 管理画面で「サーバー番号」「設定の状態」が確認できる
こういう設計だと、サポートに到達する前に自己解決できることが増えます。
結果として、問い合わせるとしても “必要な情報が揃った状態”で送れるので、返信も早くなりがちです。
3) サポート範囲(どこまで見てくれるか)が現実的か
ここ、初心者が一番勘違いしやすい点です。
- サーバー側の設定(DNS、SSL、メール、FTP、バックアップ)
→ だいたい案内してくれる範囲 - WordPressの中身(テーマ不具合、プラグイン衝突、コード改修)
→ “状況確認の補助”まではしてくれても、根本修正は自分(または制作側)になることが多い
つまり「サポートが強い=何でも直してくれる」ではなく、
“どこで線引きされるかが明確で、次の手が打ちやすい”のが本当の強さです。
初心者が得するサポートの使い方(質問テンプレ)
サポートは、文章が上手い人が得するわけではありません。
必要情報が揃っている人が勝ちます。 これだけで往復回数が減り、解決が早まります。
送る前に用意するもの(最低限)
- 対象:どのドメイン/どのサイトか
- 発生時刻:いつから(できれば分単位)
- 症状:何ができないか(表示/ログイン/送受信など)
- エラー:エラー文、HTTPステータス(403/404/500など)
- 直前の変更:プラグイン追加、SSL切替、DNS変更、移行作業など
- 再現手順:誰がやっても同じになるか(特定端末だけか)
質問テンプレ(そのまま使える形)
【契約情報】
・サービス:エックスサーバー / ヘテムル
・対象ドメイン:example.com
・サイト種類:WordPress(テーマ:〇〇、主なプラグイン:〇〇)
【発生している問題】
・症状:例)トップページが真っ白になる/管理画面に入れない/メールが届かない
・発生日時:2025/12/30 10:15頃から
・影響範囲:例)全ページ/特定ページのみ/特定アカウントのみ
・エラー表示:例)HTTP 500、〇〇というメッセージ(可能ならコピペ)
【直前に行った作業】
・例)SSL化、DNS変更、プラグイン更新、テーマ変更、移行ツール実行 など
・実施日時:2025/12/30 09:50
【こちらで試したこと】
・例)キャッシュ削除、別ブラウザ確認、プラグイン停止(可能な範囲)等
・結果:改善なし/一時的に改善したが再発 など
【確認してほしいこと】
・例)サーバー側の障害や制限がかかっていないか
・例)設定上の不足(SSL、DNS、メール設定)がないか
💡コツは2つだけ
- 「直前にやったこと」を必ず書く(ここが原因のことが多い)
- スクショを添えるなら、エラー画面+URLが見える状態がベスト
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比較9:運営会社の信頼性・ブランド(長期運用の安心材料)
レンタルサーバーは、いったん乗せると「移転が面倒」になりがちです。だからこそ、スペックや料金だけでなく、運営会社としての継続性・情報公開・トラブル時の姿勢も見ておくと後悔しにくくなります。
会社の実績・運用歴・情報開示の姿勢
ここでは「良さそう」ではなく、初心者でも確認しやすい“実物”だけに絞って見ます。
運用歴の目安(長く続けている=最低限の耐久力)
- エックスサーバーは、公式の沿革で2003年からサービス提供開始の流れが示されています。
長期運用の目線では、「20年近い運用経験がある」ことは分かりやすい安心材料です。 - ヘテムルは、公式発表や案内で2005年にサービス開始と明記されています。
こちらも長期運用が前提のサービスだと判断しやすい部類です。
会社情報の出し方(どこまで開示しているか)
- エックスサーバーは、会社概要ページで所在地・代表者・資本金・事業内容などの基本情報を公開しています。
また、電気通信事業者としての届出情報も会社概要に記載があります。 - ヘテムルの運営元であるGMOペパボは、会社概要に加えて、上場企業として証券コードや上場市場などを公式に開示しています。
こうしたIR情報が整っているのは、長期で付き合う相手として判断しやすいポイントです。
“姿勢”が見える情報(セキュリティ方針・障害情報)
長期運用で本当に効くのは、「事故がゼロ」よりも事故が起きたときに情報が出るか/再発防止に向き合うかです。
- 両社とも、コーポレート側で情報セキュリティ方針やプライバシーポリシーを公開しています。
ここが整備されていると、法人利用や個人情報を扱うサイトでも説明がしやすいです。 - エックスサーバーは、障害・メンテナンス情報のページを公開しています。
- ヘテムルも、障害情報・メンテナンス情報を公開し、個別サーバーの事象が掲示される形式です。
ひとつ実務的な話
「障害情報ページがある」だけでは同点になりがちです。
できれば、過去の掲載例を見て “発生→復旧の時刻が書かれているか”、“影響範囲が説明されているか” をチェックすると、運営の透明性が掴めます。
認知度=安心、とは限らない(見るべき指標)
「有名だから安心」は、半分当たりで半分ハズレです。
有名でも、自分の用途とズレていれば不満が出ます。逆に、知名度がそこまで高くなくても、運用が合えば快適です。
ここでは、初心者が“外しにくい”指標を並べます。
1) 企業の“変化耐性”(体制が続きやすいか)
- 上場企業か/非上場かで優劣が決まるわけではありません。
ただ、上場企業はIRで情報が定期的に出るので、判断材料が多くなります。 - 非上場でも、会社情報・沿革・方針が整理されていて、長期運用の実績が確認できるなら十分に候補になります。
2) 「困ったとき」に見える運営品質(トラブル時の情報)
ブランドより、次の方がよほど現実的です。
- 障害情報の出し方が丁寧(時刻・影響範囲・復旧の明記)
- メンテナンスの事前告知があり、予定が把握できる
- サポート導線が分かりやすい(問い合わせ手段が明確)
3) ルールの明確さ(利用規約・ポリシーが読みやすい)
長期運用で揉めやすいのは、技術より規約の解釈だったりします。
- 個人情報の取り扱いが明示されている
- セキュリティ方針が言語化されている
- 規約改定がきちんと告知されている
4) “自分の運用”に合うブランドか(ここが最重要)
最後はここです。
同じ「安心」でも、求めるものが違います。
- ブログ中心で、手離れよく運用したい → 管理画面や復元のしやすさ、情報の見つけやすさが効く
- 制作・受託で、説明責任も必要 → 会社情報の明確さ、ポリシー整備、障害情報の透明性が効く
- 長期で事業に組み込みたい → 運用歴、体制(監視・サポート・告知)、規約・方針の整備が効く
ヘテムル公式サイト
比較10:口コミ・評判(鵜呑みにせず判断に使う)
口コミは、使い方を間違えると「不安を増やすだけ」になりがちです。
一方で、読み方を整えると “自分の運用で地雷を踏まないためのヒント” が拾えます。
ここでは、まず口コミの読み方を整理してから、エックスサーバー/ヘテムルで「よく出る話の傾向」をまとめます。
口コミを読むときの注意(偏り・古い情報・感情レビュー)
口コミは、正しい/間違いで見るより、「どんな条件でそう感じたか」を読み解くのがコツです。
偏りが起きるポイント
- 不満は書かれやすく、満足は書かれにくい
普段問題なく動いている人ほど投稿しません。 - “比較対象”が人によって違う
格安サーバーから乗り換えた人は「速い!」と言いやすい一方、上位構成から来た人は「普通」と言いがちです。 - 用途が違うと評価が逆転する
個人ブログと制作会社(複数案件)では、同じ機能でも重視点が変わります。
古い情報に引っ張られないためのチェック
- 口コミの投稿日が古い場合は、現行プラン/現行仕様と合っているか確認する
- 「◯年前はこうだった」という話は、今は改善されていることもあります(逆もあります)
- 「障害が多い」系の声は、“一時期の集中”で印象が強くなっていることがある
→ 継続的に起きているのか、たまたまその時期だけなのかは切り分けたいところです
感情レビューを“判断材料”に変えるコツ
感情そのものは捨てずに、こう分解します。
- 「遅い」→ いつ遅い?(夜だけ/管理画面だけ/画像多めのページだけ)
- 「サポートが悪い」→ どの窓口?(電話/メール/チャット)+ 何を聞いた?(WPの中身まで頼んでいない?)
- 「使いにくい」→ どの作業?(SSL設定/メール設定/ドメイン追加)
最後に、口コミは必ず「2〜3サイト以上」で照合するのが安全です。
同じ傾向が複数の場所で出るなら、参考度が上がります。
エックスサーバーの評価で多い傾向
複数のレビューサイトや個人の長期利用レビューを横断すると、エックスサーバーはだいたい次の傾向にまとまります。
良い評価で多い話
- 安定性が高い/大きな不満が出にくい
“よく分からないけど普通に動く”が、長期運用では実は強いです。 - 表示速度や体感が良い、という声が多い
とくに「前のサーバーより速くなった」「安心して任せられる」系。 - 機能が一通り揃っている(WordPress運用がしやすい)
導入の手軽さや、基本機能の網羅性を評価する投稿が目立ちます。
悪い評価で出やすい話(ただし“刺さる人”だけ注意)
- 最安値ではない(格安サーバーと比べると高く感じる)
月数百円の世界から来ると、差が大きく見えます。 - 電話サポートは“期待の仕方”で評価が割れる
すぐ電話で完結したい人ほど不満になりやすく、メールでやり取りしてもOKな人は気にしにくい、という構図が見えます。 - 細かい高速化設定は、触り方を間違えると迷う
速くする余地がある反面、初心者は「どれを触ればいいか」で一度止まりがちです。
まとめると
エックスサーバーの口コミは「総合力に満足」が多く、弱点は“価格の感じ方”と“サポートの期待値調整”に寄りやすい印象です。
ヘテムルの評価で多い傾向
ヘテムルは「制作・運用に慣れた人が使い続けている」タイプの投稿が目に入りやすい一方で、初心者がハマるポイントも一定数語られています。
良い評価で多い話
- 安定していて長く使えている
企業利用・自社運用で「ほぼ事故なく使っている」系のレビューが見られます。 - マルチドメインで複数サイトをまとめやすい
複数サイト運用のしやすさを評価する声があります。 - 管理画面が使いやすい/慣れると早い
“好みは分かれるが、慣れると強い”という語られ方が多いです。
悪い評価で出やすい話(初心者はここだけ先に潰すとラク)
- サポートの体感が投稿者によって割れる
丁寧だったという声もあれば、返信が遅い・期待と違うという声もあります。
→ 「何をどこまで頼んだか」で差が出ていそうです。 - プラン変更や移行まわりの不満が出ることがある
“変えたい時にスムーズに変えられない”系の話が散見されます。 - 容量・ファイル数など、運用上の上限に触れて気づくケース
普段は問題なくても、ファイルを増やす運用(バックアップを溜める等)で詰まった、という体験談が出てきます。
まとめると
ヘテムルの口コミは「安定して使い続けている」「複数サイト運用が便利」が強みとして出やすく、弱点は“運用ルールに気づくタイミングが遅れるとハマる”ところに寄りやすい印象です。
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メリット・デメリットを整理(比較の最終チェック)
ここまで比較してきた内容を、最後に「判断に使える形」にまとめます。
ポイントは、“自分の優先順位”に合うほうを選ぶこと。どちらが上…というより、合う/合わないの問題です。
エックスサーバー:良い点/気をつけたい点
良い点(選ばれやすい理由)
- 基本性能が高めで、広く万人向き
ストレージに NVMe SSD を採用していることが公式の機能一覧で明記されており、一般的に体感速度や処理のキビキビ感につながりやすいです。 - ドメイン運用の自由度が高い
所有ドメインであれば マルチドメインを無制限に設定できる旨が公式FAQ等で示されています。複数サイト運用の伸びしろが大きいのは強みです。 - “戻せる”安心が分かりやすい(復元導線が明確)
MySQLは 過去14日分まで復元可能と公式マニュアルで明確。トラブル時の現実的な保険になります。 - 料金体系が整理されていて比較しやすい
公式の料金ページでプラン比較・シミュレーションが用意され、判断材料を揃えやすいです。
気をつけたい点(ハマりどころ)
- 安さだけで見ると割高に感じることがある
「とにかく月額最安」が目的だと、他社の超格安帯と比べて迷いが出やすいです。
→ ただし、長期では“手戻りの少なさ”がコストになることも多いです。 - 機能が多い分、最初は触らなくていい項目も多い
高速化やセキュリティ周りは、初心者が全部いじるほど逆に迷子になりがち。
→ まずは「ドメイン→SSL→WordPress→バックアップ確認」だけでOK。
ヘテムル:良い点/気をつけたい点
良い点(刺さる人には刺さる)
- 運用ルールが明確で、管理の“線引き”がしやすい
たとえば ファイル数上限(100万個)、メール容量(合計200GB/1アカウント10GB)、送信制限など、制限が公式ヘルプで具体的に示されています。
→ 複数サイトや業務運用で「設計しやすい」タイプです。 - 自動バックアップ自体は標準で用意されている
Web/メールは 7日前まで、DBは 14日前までの自動バックアップが案内されています。 - 価格改定の告知が明確で、更新タイミングの判断がしやすい
2026年1月5日10:00以降の新規・更新で改定後価格が適用される旨が公式に告知されています。
→ “いつまでに更新すれば良いか”が読みやすいのは安心材料です。
気をつけたい点(初心者が損しやすいところ)
- バックアップ復元(データ提供)が有料になりやすい
自動バックアップはあるものの、データ提供は 1回5,500円が基本。
→ 「自分で即復元したい」タイプは、ここが心理的に引っかかりやすいです。 - 制限に気づくのが遅いと、運用途中で設計変更が必要になる
メール運用やファイル増加(画像・バックアップ・キャッシュ)が積み上がると、容量より先に上限に当たるケースがあります。
→ 最初に「メールは溜めない」「バックアップは外部にも」など方針を決めておくと安全です。
迷ったときの決め手(優先順位別)
最後は、チェック項目を“優先順位”で選ぶのがいちばん早いです。
1) とにかく失敗したくない(初心者の王道)
- おすすめ寄り:エックスサーバー
理由:マルチドメイン無制限・14日復元など、運用の“保険”が分かりやすく、後から困りにくい。
2) 複数サイト/制作・受託で「運用ルール」を重視したい
- おすすめ寄り:ヘテムル
理由:ファイル数やメール容量などの上限が明文化され、設計・管理を組み立てやすい。
3) バックアップ復旧の“即応性”を最優先したい
- おすすめ寄り:エックスサーバー
理由:公式マニュアルとして復元導線と復元可能範囲が明確(MySQLは過去14日分)。
4) メール運用が重い(添付が多い/複数担当で溜まりやすい)
- 注意:ヘテムルはメール容量の上限が明確
合計200GB・1アカウント10GBなど上限があるため、運用方針を固めておくと安心。
エックスサーバーは上限の置き方が異なるため、どちらにせよ「メールを保存庫にしない」が安全策。
5) 直近で更新・新規契約する(価格タイミングが気になる)
- ヘテムルは価格改定の適用タイミングを先に確認
2026年1月5日10:00以降の扱いが公式に出ているので、更新日との兼ね合いで判断しやすい。
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結論:あなたに合うのはどっち?(タイプ別おすすめ)
最後はシンプルに、「あなたの運用スタイル」と「失敗したくないポイント」で決めるのが一番ラクです。
レンタルサーバーは、乗り換えが面倒になりやすいので、“今の自分”+“半年後の自分”の両方を想像して選ぶのがコツです。
エックスサーバーが合いやすい人の特徴
次のどれかに当てはまるなら、エックスサーバーは相性が良い可能性が高いです。
- 初めてのWordPressで、なるべく迷わず始めたい
- 契約からドメイン、SSL、WordPress導入までの導線が整理されていて、手戻りが出にくいタイプです。
- 「困ったら戻す」を最重要視したい
- MySQLは過去14日分まで復元できるなど、公式マニュアルの復元導線が明確です。
- ブログを伸ばしていくつもり(将来の拡張がある)
- マルチドメイン無制限で複数サイトに広げやすく、伸びしろを確保しやすいです。
- 表示速度や安定性を、無難に外したくない
- NVMe SSDなど、速度面で不利になりにくい設計が公式情報として示されています。
- “設定をいじるのが苦手”だけど、必要なら少しずつ学びたい
- まずは初期設定だけで運用でき、必要に応じて高速化・セキュリティを足していける設計です。
ざっくり言うと
→ 「初心者〜中級者まで、広く受け止めてくれる万能寄り」な選択肢です。
ヘテムルが合いやすい人の特徴
ヘテムルが刺さりやすいのは、次のような人です。
- 複数サイトを“運用ルールごと”しっかり組み立てたい
- ファイル数やメール容量など、制限が具体的に明記されており、設計しやすい面があります。
- 制作・受託で、ドメイン単位の管理を丁寧にやりたい
- ドメインごとに公開フォルダを割り当てる考え方が明確で、整理が好きな人に向きます。
- 「サーバーは安定していればOK」派で、手順を見ながら淡々と進めたい
- 24時間のAIチャットなど、まず自力で確認する入口が用意されています。
- 料金改定など、契約条件のタイミングを読みながら選びたい
- 改定の適用時刻が公式に明記されているため、更新タイミングを判断しやすいです。
ざっくり言うと
→ 「運用設計が得意な人/複数サイトを秩序立てて管理したい人」に合いやすいです。
ケース別の選び方(ブログ初心者/法人サイト/制作・運用代行など)
「目的別にどっちが無難か」を、短くまとめます。
ブログ初心者(1サイトでスタート、まずは継続が目標)
- おすすめ:エックスサーバー寄り
- 迷子になりにくい導線、復元の安心感、将来の拡張(複数サイト)も見込めます。
- ヘテムルでももちろん可能ですが、初心者だと「運用ルール(メール・ファイル数・バックアップ復元)」に気づくのが遅れるとストレスになりやすいです。
法人サイト(会社HP・店舗サイト・問い合わせが重要)
- おすすめ:エックスサーバー or ヘテムル、どちらも候補
- ここは“サポートと復旧設計”が重要です。
- 迷ったら次で決めると早いです。
- 復元の即応性(自分で戻したい) → エックスサーバー寄り
- 運用ルールを文書化して管理(制作体制がある) → ヘテムルも相性良い
制作会社・運用代行(複数クライアント、引き継ぎが発生する)
- おすすめ:運用設計で決める(同居させるか分離させるか)
- どちらを選んでも、理想は“クライアントごとに分離”が事故に強いです。
- あえて同居運用するなら、次を重視するとブレません。
- 復元を管理画面で自分で回したい → エックスサーバー寄り
- 制限値が明確で、ルールを作りやすい方がよい → ヘテムル寄り
すでに複数サイト運用中で、整理・統制をしたい
- おすすめ:ヘテムルがハマる可能性あり
- “制限の明確さ”は、統制の取りやすさにつながります。
迷ったら最後はこの2問で決める
- 「トラブル時に自分で即復元したい?」
- Yes → エックスサーバー寄り
- No(申請・手順でもOK) → ヘテムルも選びやすい
- 「半年後、サイトが増える可能性がある?」
- Yes → エックスサーバーが無難(伸びしろを取りやすい)
- No(1サイト固定で運用設計重視) → ヘテムルも相性が良い
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乗り換え・導入で失敗しない手順(追加:検索意図補完)
「申し込んだけど先に何をやればいい?」「移行でサイトが落ちたら怖い」——この不安は普通です。
ここでは、最短で立ち上げる手順と、他社から移すときの安全な流れを、初心者でも迷いにくい形にまとめます。
新規契約の最短ルート(WordPress開始まで)
最短ルートは、“最初からWordPressを入れてしまう”ことです。あとから入れるより、設定ミスが減ります。
エックスサーバーで最短を狙う流れ(WordPressクイックスタート系)
- 申し込み画面で「WordPressをすぐ使う」ルートを選ぶ
ドメイン取得〜WordPress設置までまとめて進められる方式です。
(SMS認証・決済情報など、事前に用意すると止まりません) - ドメイン名を決める(取得 or 持ち込み)
- 初心者は「取得→自動で紐づく」ほうが迷いにくい
- すでに持っている場合は“持ち込み”を選択
- テーマ・ログイン情報を決めてインストール
迷うなら、テーマは後で変えられるので「軽い定番」を選び、先に公開できる状態に。 - SSLを有効化 → 常時SSL(https固定)にする
ここで一度、https://あなたのドメインで表示確認。 - 最低限の初期設定だけやる(やりすぎない)
- パーマリンク設定
- 日本語の日時・タイムゾーン
- 不要な初期プラグイン整理
- バックアップが動いているか確認(“ある”だけでなく“戻せる導線”も見る)
ヘテムルで最短を狙う流れ(簡単インストール)
- ヘテムル契約 → コントロールパネルへ
- 独自ドメイン設定(持ち込み or 取得済みを追加)
- 「簡単インストール」でWordPressを入れる
画面に沿って進めると、DB作成の手間が少なく済みます。 - 無料独自SSLを設定 → https表示確認
- 初期設定(最低限)
WordPress側の更新(本体・テーマ・プラグイン)は、最初のうちに一度まとめて実施すると後がラクです。
コツ:最短で始めたいときほど、“最初にやること”を絞るのが正解です。
デザインや高速化は、公開後に少しずつでOK。
他社から移行するときの流れ(ドメイン・SSL・メール)
移行で失敗しやすいのは、「いきなりDNSを切り替える」パターンです。
基本は 新サーバーで完成 → 最後に切り替え の順です。
移行の全体像(まずこれだけ覚える)
- 新サーバーに“同じ構成”を作る(ドメイン追加/SSLは後でもOK)
- サイトデータをコピーする(WordPressなら「ファイル+DB」)
- 新サーバーで動作確認する(本番ドメインを切り替える前に)
- DNS(ネームサーバー or Aレコード)を切り替える
- SSLを有効化 → https固定 → 混在チェック
- メール(MX)を切り替え、受信漏れがないか確認
- 旧サーバーはすぐ解約しない(最低でも数日〜1週間は残す)
WordPress移行のやり方は2系統
- ツールで移す(手順が少ない)
エックスサーバーには「WordPress簡単移行」などの案内があります。
初心者はまずこちらを検討すると、DBの手作業が減ります。 - 手動で移す(原理が分かる/トラブルに強い)
- 旧サーバー:WordPressファイル一式をダウンロード
- 旧サーバー:DBをエクスポート
- 新サーバー:DB作成 → インポート
wp-config.phpを新サーバーのDB情報に合わせる- 表示確認 → 問題なければDNS切替
DNS切替(ドメイン)の考え方
- ネームサーバーを変える
ドメイン管理を“サーバー側に寄せる”方式。設定は単純になりやすい反面、移行時にDNSレコードの再設定が必要なことがあります。 - Aレコードだけ変える
DNS管理を外部(ドメイン会社やDNSサービス)に残したまま、Webの行き先だけ変える方式。メールや他サービスのDNSを触りたくない人に向きます。
重要:切替前に TTLを短く しておくと、反映の待ち時間が短くなりやすいです。
ただし、反映は相手側キャッシュにも左右されるので「即時」を期待しすぎないのが安全。
SSL切替の順番(よくある落とし穴)
- SSLは基本、ドメインが新サーバーを向いてから有効化が確実です
- その後、WordPress側も サイトURLをhttpsに統一
- 仕上げに https転送(常時SSL化) を有効化
- 最後に 混在コンテンツ(http画像・httpスクリプト)を潰す
メール移行(漏れを防ぐ最小ルール)
メールは「DNSだけ切り替えれば終わり」ではありません。
IMAP運用かPOP運用かで、移行の筋が変わります。
- IMAP(サーバーにメールを置く)
→ 旧サーバーにある過去メールを、移行先へ“コピー”する工程が必要になりやすい - POP(端末にダウンロードする)
→ 端末に落ちていれば過去メールは保持しやすい(ただし端末依存)
安全策はこれです。
- 先に移行先で同じメールアドレスを作成
- 切替当日は、旧サーバーのメールを端末にダウンロード(必要なら)
- DNS(MX)を切替
- しばらくは 旧・新の両方を確認(受信漏れがないか)
移行で詰まりやすいポイントと対策
最後に、事故が多いポイントを「症状→原因→対策」でまとめます。
1) サイトが表示されない/真っ白になる
- よくある原因
- PHPバージョン差、拡張モジュール差
- プラグイン衝突(キャッシュ・セキュリティ系が多い)
- 対策
- PHPは旧サーバーに近い設定から合わせる
- まず プラグインを停止(可能なら一括)→原因特定
wp-contentを中心にログやエラーを確認
2) 管理画面に入れるのに、トップだけおかしい
- よくある原因
- キャッシュが残っている
- https転送・サイトURLの整合が崩れている
- 対策
- ブラウザキャッシュ/サーバーキャッシュをクリア
- WordPressの「サイトURL」「ホームURL」が一致しているか確認
- 転送設定は 一段ずつ(いきなり全部ONにしない)
3) SSLが発行できない
- よくある原因
- ドメインがまだ旧サーバーを向いている
wwwの向き先が揃っていない
- 対策
- まず DNSが新サーバー向きか確認
example.comとwww.example.comを同じ向きに揃える- 反映待ち時間を見込む(焦って連打しない)
4) 画像だけ鍵マークが消える(混在コンテンツ)
- よくある原因
- 記事内の画像URLやテーマ設定が
http://のまま
- 記事内の画像URLやテーマ設定が
- 対策
- 置換系プラグインや検索置換で
http→httpsに統一 - テーマ・ウィジェットの画像URLも忘れずに確認
- 置換系プラグインや検索置換で
5) メールが届かない/送れない
- よくある原因
- MXレコード切替の反映待ち
- SMTP認証情報(ポート・暗号化)が旧設定のまま
- 対策
- 新サーバー側のメール設定情報で再設定
- 切替当日は「届かない」を前提に、旧側も併用チェック
- 大事な問い合わせがあるサイトは、切替を深夜にしない
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よくある質問(FAQ)
容量はどれくらいあれば足りますか?
結論から言うと、「容量の数字」よりも「増え方の見積もり」が大事です。WordPressは、記事本文そのものより 画像・バックアップ・キャッシュで容量が増えやすいからです。
まずは目安(ブログ〜小規模サイト)
- テキスト中心(画像少なめ):数GBでも余裕
- 画像多め(写真・スクショ多め):10〜30GBくらいを見込むと安心
- 画像が超多い/動画も置く(おすすめしない):あっという間に増える
容量が足りなくなる“ありがちパターン”
- 画像を高解像度のまま大量にアップ
- バックアップ系プラグインがサーバー内に世代を溜め続ける
- キャッシュ(高速化)が肥大化
- メールを「保管庫」みたいに使って添付が溜まる
容量チェックの実務的なコツ
- まずは 「WP本体+テーマ+プラグイン」より「uploads(画像)」を見る
- バックアップは “サーバー内だけ”に置かない(外部にも退避)
- 画像はアップ前に圧縮・リサイズ(最初にやるほど効く)
※ヘテムルは容量だけでなく、ファイル数上限やメール容量上限のような“別の天井”にも注意すると安全です(運用ルールとして先に決めておくとトラブルが減ります)。
契約期間は何年がおすすめですか?
「最安にしたい」か「まずは失敗したくない」かでおすすめが変わります。
初心者に多い選び方(無難)
- まずは12か月:コスパと身軽さのバランスが良い
→ 1年あれば、サイトが続くか・運用が定着するかが見えてきます。
コスト重視(続ける前提が固い)
- 24〜36か月:月額換算が下がりやすい
→ ただし途中解約・乗り換えの心理的ハードルは上がります。
法人・運用代行での考え方
- 契約期間は「価格」より 運用の安定(引き継ぎ・更新忘れ防止)を優先
- 更新サイクルは、請求・稟議・支払いフローに合わせて決めるのが現実的です
※ヘテムルは契約や更新のルールが「月末」基準で動く設計になっているため、月途中スタート時の考え方(初月日割り等)を先に押さえておくと安心です。
初心者はどのプランを選べばいいですか?
ポイントは「今の規模」より “半年後にどうなっていたいか”です。
エックスサーバー(3プランが基本)
- スタンダード:初めてのブログ〜複数サイトの入口まで幅広く対応しやすい
- 迷ったら基本ここでOK
- プレミアム:サイト数が多い/画像も多い/余裕を持たせたい
- 「あとで移行したくない」人向き
- ビジネス:法人用途で、より堅牢な体制や手厚い設計を求める方向け
- 小規模ブログにはオーバースペックになりがち
ヘテムル(基本は1プラン運用)
- プラン選びで迷うというより、“この運用ルール・価格帯で納得できるか”が判断軸になります。
- 使い方としては「ブログ」も可能ですが、どちらかと言うと
複数案件・制作/運用・法人サイトのように“管理の設計”が必要な場面で相性が出ます。
表示速度はSEOにどれくらい影響しますか?(体感と評価)
結論:速度は大事ですが、「速度だけで勝てる」ほど単純ではありません。
ただし、速度が遅いと 評価以前にユーザーが離脱します。
体感に効く(=成果に直結)
- 表示が遅い → 読まれない → 回遊しない → 問い合わせ/購入につながりにくい
- 同じ内容の記事なら、速いほうが読者に好かれやすいのは間違いないです
Googleの評価に効く(=順位に影響しうる)
- Googleは「ページ体験」の要素として Core Web Vitals をランキングシステムで使う、と明記しています
- ただし、Core Web Vitalsの点が良い=必ず上位、ではありません
→ 検索意図に合う内容・情報の信頼性・網羅性がまず土台です
現実的な捉え方(初心者向けの結論)
- 競合が強いほど、速度は「最後の差」になりやすい
- まず狙うべきは “遅すぎて損している状態”を脱することです
速度を改善するなら、最初はここだけで十分です。
- 画像の圧縮・WebP化
- キャッシュ(入れすぎ注意)
- 重いプラグインの棚卸し
- テーマを軽いものにする
無料お試しはある? 試すときのチェック項目は?
エックスサーバー
- 10日間の無料お試しが用意されています。
- ただし、お試し中は一部機能に制限がかかるため、用途によっては「試せたつもり」で判断を誤りがちです。
- また、申し込みルートによっては「無料お試し」ではなく、最初から本契約扱いになる案内もあるため、申し込み画面の表示(お試しの有無)を必ず確認するのが安全です。
ヘテムル
- 公式のリリース情報では、お試し期間を廃止し、代わりに 申込後の入金期限(10日後)が設けられる形になっています。
- そのため実務上は「入金前に操作感を確認できる」ことがありますが、扱いとしては“無料トライアル”とは別物なので、こちらも申し込み時の案内を確認してください。
試すときのチェック項目(これだけでOK)
短期間でも、ここを見れば判断ミスが減ります。
- 管理画面の操作感(迷わないか)
- WordPressの導入(自動インストールがスムーズか)
- 無料SSLの設定〜https表示まで(詰まらないか)
- バックアップ(復元手順が分かるか/復元に費用がかかるか)
- メール(必要な人だけ):作成・送受信・設定情報の分かりやすさ
- 速度の体感:トップと記事ページをスマホ回線で触ってみる
- サポート:問い合わせ導線が分かりやすいか(テンプレで投げられるか)
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まとめ:比較の要点と選び方の最終結論
エックスサーバーとヘテムルは、どちらも長く運用されている国内サービスで、「普通に使う分には大きく外しにくい」のが共通点です。
一方で、初心者が満足するかは「スペック」より 運用のしやすさ(迷いにくさ) と 困ったときの戻し方 で差が出ます。
比較の要点(ここだけ押さえればOK)
- 費用は“月額の安さ”ではなく総額で比較
割引・更新タイミング・オプション(特に復元やバックアップ周り)で体感が変わります。 - 速度はSEOだけでなく“離脱率”に効く
速度だけで勝てるわけではありませんが、遅いと読まれません。
まずは画像最適化やキャッシュ整理など“やるべき順番”が大切です。 - スペック表は「数字」より「どこで体感するか」を理解する
CPU・メモリより、WordPress運用では「ストレージ」「DB」「同時アクセス時の挙動」が効きやすいです。 - セキュリティは“守る”より“戻せる”が本命
WAFなどの防御はどちらにもあります。
ただ、事故が起きたときに いつまで戻せるか/どうやって戻すか が満足度を決めます。 - 管理画面は毎日触るから、相性が出やすい
初心者は「設定の少なさ」「自動化」「迷子になりにくさ」を重視すると後悔しにくいです。 - 移行は「完成してからDNS切替」が鉄則
先に新サーバーで動作確認 → 最後に切替。
SSLやメールは特に順番で詰まりやすいので、手順を守るほど安全です。
最終結論:どっちを選ぶべき?
迷ったら、まずこの2つで決めるのが最短です。
1) トラブル時に「自分で即復元」したい?
- Yes → エックスサーバー寄り
- No(手順や申請でもOK) → ヘテムルも選びやすい
2) 半年後、サイトを増やす可能性がある?
- Yes → エックスサーバーが無難
- No(1サイト固定で管理設計重視) → ヘテムルも相性が良い
タイプ別の最終おすすめ(超要約)
- ブログ初心者/迷いたくない/将来の拡張も考えたい
→ エックスサーバーが合いやすい - 制作・運用代行/複数サイトをルールで管理したい/設計が得意
→ ヘテムルが合いやすい - どちらか決めきれない
→ まずは「管理画面の使い心地」と「復元のしやすさ」を比べるのが現実的です。
数日触れば、意外と“疲れない方”がはっきりします。
サーバーは一度決めると移転の手間がかかります。だからこそ、目先の月額よりも、運用のストレス・トラブル時の復旧・将来の拡張まで含めて判断するのが正解です。この記事の比較表と用途別の結論をもとに、あなたの運用に最適な一社を選んでください。
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