エックスサーバー vs さくらのレンタルサーバ|あなたの使い方ならどっち?
「エックスサーバーとさくらのレンタルサーバ、結局どっちがいいの?」
レンタルサーバー選びって、最初の一歩なのに意外と迷いますよね。料金表を見ても、月額の安さだけで決めていいのか分からない。口コミを見ても、良い話と悪い話が混ざっていて判断が難しい──。
実際、こういう声がよく出ます。
「WordPressでブログを始めたいけど、設定でつまずきそう。初心者でも簡単なのはどっち?」
「できれば月額は抑えたい。でも安いだけで選んで“遅い・落ちる”ってなるのは嫌…」
「企業サイト(店舗サイト)を作る予定。問い合わせフォームやメールが止まるのが怖い」
「将来、サイトを増やすかもしれない。複数サイト運用に強いのはどっち?」
「外注や制作会社に頼む可能性がある。権限管理やFTP周りで困らない?」
「乗り換え(移行)って大変そう。後から移す前提ならどっちが安全?」
「キャンペーンの割引ってややこしい。初年度だけ安くて、更新で高くなるのでは?」
こうした疑問は、どれも自然です。サーバーは“家”のようなものなので、選び方を間違えると 表示が重い/管理が面倒/移行が不安 といったストレスが積み重なります。反対に、最初に自分の使い方に合う方を選べば、運用はかなりラクになります。
この記事では、エックスサーバーとさくらのレンタルサーバを「どちらが上か」ではなく、「あなたの使い方ならどっちが合うか」という軸で整理します。
料金やスペックは公式情報を前提にしつつ、初心者がつまずきやすいポイント(初期設定・サポート・バックアップ・移行・メール)を中心に、判断材料をひとつずつ噛み砕きます。
読み終える頃には、あなたの状況に合わせて
- どっちを選ぶべきか
- どのプラン・契約期間が後悔しにくいか
- 申し込み前に何を確認すべきか
が、スッと決まるはずです。
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まず結論:迷ったときの選び方(早見チャート)
「結局どっちが正解?」と聞かれたら、私は“サイトの目的”と“将来の伸びしろ”で決めるのが一番ラクだと思います。
性能比較を全部読む前に、まずはここで方向性を決めましょう。
| あなたの状況 | 向きやすい選択 | 理由(ざっくり) |
|---|---|---|
| とにかく表示の速さ・安定感を優先したい | エックスサーバー寄り | 速度面を重視した設計・機能が揃っている前提で選びやすい |
| 毎月の固定費を抑えて、まずは小さく始めたい | さくら寄り | 低コストで「必要十分」に寄せた運用がしやすい |
| WordPressでブログを育てたい(アクセス増も想定) | エックスサーバー寄り | “伸びた後に困りにくい”方向で考えやすい |
| 会社・団体のサイトを堅実に運用したい(コスト管理重視) | さくら寄り(要件次第) | 運用方針が固まっているほど、コスト設計が効く |
| 複数サイトを運用する予定がある | 目的で分岐 | 「何本をどこまで伸ばすか」で最適解が変わる |
迷ったら最初に決める3つ
- 何を作る?(ブログ/店舗サイト/企業サイト/複数サイト)
- 1年後どうなっていたい?(趣味のまま/収益化/集客の柱)
- トラブル時にどうしたい?(自分で調べる/サポートに頼る)
速度・安定性を優先するなら:エックスサーバー寄りになりやすい
「表示が遅い」「たまに重い」が続くと、初心者ほど心が折れます。
だから、最初から“余裕のあるほう”を選ぶのはかなり合理的です。
エックスサーバー寄りになりやすい人(チェックリスト)
- WordPressでブログやサイトを育てるつもりがある
- 将来アクセスが増える可能性がある(SNS・SEOどちらでも)
- 多少コストが上がっても、快適さを優先したい
- 失敗の確率を下げたい(設定で迷う時間を減らしたい)
初心者が感じやすいメリット(体感ベースで言うと)
- “あとで困る”が起きにくい
最初は小さくても、記事が増えたり画像が増えると負荷は上がります。
伸びたときに「サーバーのせいかも」と疑う回数が減ります。 - 無料のお試しがあるので、触ってから決められる
申し込み前に「管理画面が分かりやすいか」「WordPressがスムーズか」を確認できます。
ただし、こういう人は“オーバースペック”になりがち
- 1ページだけの簡単なサイトで更新もほぼしない
- 趣味ブログで、速度よりも毎月の固定費を最重視したい
この場合は、次の「さくら寄り」も十分候補になります。
月額を抑えてシンプル運用なら:さくら寄りになりやすい
「まずは固定費を抑えて続けたい」なら、最初の設計はシンプルが正解です。
サーバー代が負担になると、更新が止まりやすいからです。
さくら寄りになりやすい人(チェックリスト)
- 毎月の固定費をなるべく低くしたい
- 目的が明確で、必要な機能が“だいたい分かっている”
- 会社・団体サイトなどで「派手さより堅実さ」を重視したい
- 小規模から始めて、必要なら上位プランへ…という考え方が合う
初心者が安心できるポイント
- 2週間の無料お試しがある
まず触ってみて、管理画面の雰囲気や作業の流れを掴めます。 - プランが用途別に整理されている
「迷ったらこのプラン」の位置づけが分かりやすいので、選択の手戻りが減ります。
注意点(初心者がハマりやすいところ)
- 「安いから」で選ぶと、後から
“やりたいこと(WordPress・複数サイト・速度改善)”が増えたときに再検討が必要になることがあります。
先に1年後の姿を軽く想像しておくと失敗しにくいです。
初心者が失敗しにくい判断基準(ブログ/企業サイト/複数サイト運用)
ここは、比較記事で一番大事なのに意外と書かれていない部分です。
スペック表の前に、「あなたの運用の型」で決めるのが近道です。
ブログ(WordPress)で始める場合
- 本気で育てたい/収益化も視野 → エックスサーバー寄り
理由:後からアクセスや記事数が増えるほど、サーバーの快適さが効いてきます。 - 趣味+固定費最優先/小さく続けたい → さくら寄り
理由:まず“続ける”ことが勝ちやすい。必要なら上位へ寄せればOK。
企業サイト・店舗サイトの場合
- 問い合わせや予約が売上に直結する → エックスサーバー寄りになりやすい
理由:機会損失を避けたい(表示の遅さや不安定さが怖い)。 - 情報発信が中心で、更新頻度も安定している → さくら寄りも十分候補
理由:要件が固いほど、コスト設計が効く。
複数サイト運用の場合(初心者が一番ミスるところ)
最初にこの2パターン、どちらかに分類すると迷いません。
- A:少数精鋭(2〜3サイトをしっかり伸ばす)
→ エックスサーバー寄り
“主力サイトの快適さ”を優先したほうがトータルでラクです。 - B:小規模サイトを複数(テストも含めて数を作る)
→ さくら寄りになりやすい(ただし目的次第)
固定費を薄く伸ばし、検証しながら育てるやり方と相性が良いです。
最後のひと押し:迷いが消える質問
- 「このサイト、半年後に“残ってる”のはどっち?」
続けるための心理的ハードルが低いほうを選ぶと、結果的に成功確率が上がります。
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比較の前提:料金表示と条件の“見落とし”を先に潰す
サーバー比較で一番多い失敗は、「月額だけ見て決めたら、あとから想定外の費用や条件が出てきた」というパターンです。
ここでは、初心者がつまずきやすい“盲点”を先回りして潰します。
月額だけでなく「初期費用・更新時・契約期間」を揃えて見る
まずは、同じ条件にそろえて比較するのが鉄則です。
月額の数字が小さく見えても、実際には「長期契約の月額換算」だったり、「更新のタイミング」が違ったりします。
比較するときは、最低限この5点をセットで確認してください。
- 初期費用(0円かどうか、今も継続しているか)
- 契約期間(3ヶ月/12ヶ月/36ヶ月など)
- 更新時の料金(初回と同じか、更新月だけ別の請求があるか)
- 支払いサイクル(毎月/年払い、月の途中開始の扱い)
- 最低利用期間・解約条件(途中解約できるか、最低何ヶ月か)
初心者向けに、現実的な“比較の型”を2つだけ置いておきます。
| 比較の型 | 向いている人 | 揃える条件の例 |
|---|---|---|
| まずは小さく試す型 | とにかく失敗したくない | まず無料お試し → その後は12ヶ月契約で比較 |
| しっかり運用前提型 | 1年以上運営するつもり | 12ヶ月と36ヶ月を並べて「総額」で比較 |
ポイント
- 「どっちが安い?」ではなく、“この運用をしたら、1年でいくら?”に落とし込むと判断がブレません。
- さくらは最低利用期間の考え方があるので、短期で止める可能性がある人は先に確認しておくと安全です。
キャンペーン・特典は時期で変わる(比較表は“通常時”も併記する)
比較記事がややこしくなる原因の1つが、キャンペーン表示です。
見た目の月額が魅力的でも、実際はこういうケースがあります。
- 「36ヶ月契約の月額換算」が大きく表示されている
- 「キャッシュバック込みの実質」が目立っている
- 「割引は初回だけ」で、更新後に印象が変わる
- そもそも料金改定があり、古い比較表がそのまま残っている
初心者におすすめのやり方は、比較表を2段にすることです。
- 通常時の料金(基本料金):これが土台
- キャンペーン適用時:今だけの上乗せメリットとして扱う
そして、キャンペーンを見るときは次の3つだけチェックすれば十分です。
- 適用条件(契約期間・対象プラン・新規のみ等)
- いつまでか(終了日がある/予告なく変わる)
- 何が“無料”になるか(初年度だけ? 更新も?)
⚠️ ありがちな落とし穴
「今月は安いから」と即決して、あとで
“本当は長期契約が条件だった”
“更新は割引対象外だった”
というのはよくあります。申込み画面の見積もり(契約期間の選択)まで確認すると、ほぼ防げます。
無料枠(お試し・特典ドメイン等)の条件チェック
最後に、初心者が一番見落としやすいのが無料枠の条件です。
無料枠は上手に使うと強い一方、条件を読み飛ばすと「思ってたのと違う」になりやすいです。
チェックすべき無料枠は、主にこの3つです。
- 無料お試し(期間/制限/自動課金の有無)
- ドメイン特典(対象TLD/取得・更新まで無料か/条件)
- 初期費用の無料(常時0円か、キャンペーン扱いか)
初心者向けに、確認の順番も書いておきます。
- 無料お試しで“操作感”を確認する
- 管理画面が直感的か
- WordPressの導入が迷わないか
- 表示速度や体感がストレスにならないか
- お試しの“制限”を見る(ここが重要)
- お試し中に使えない機能があることがあります(例:メール関連や追加アカウントなど)
- クレジットカードで申し込む場合、お試し終了後に自動で本契約になるタイプもあるので、継続しないならキャンセル手続きまでセットで考えます
- ドメイン特典は「取得費」と「更新費」を分けて理解する
- “無料ドメイン”は、
取得だけ無料なのか、更新も無料なのかで価値がまったく変わります - さくら側は、ドメイン料金が別建てになることもあるため、サーバー代+ドメイン代の合計で見たほうが安全です
- “無料ドメイン”は、
💡 私が初心者相談でよく見る「一番もったいない」パターン
無料お試しで触らずに本契約してしまい、管理画面が合わずに消耗するケースです。
たとえ最終的にどちらを選ぶとしても、無料お試しは“相性確認”として使う価値があります。
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比較表:主要ポイントを一覧で把握
料金・特典・試用
| 観点 | エックスサーバー | さくらのレンタルサーバ |
|---|---|---|
| 初期費用 | 0円(追加費用なしで始めやすい) | スタンダードは初期費用0円(プランによって初期費用の有無がある) |
| 月額の目安 | 月額は契約期間で変動(目安:月額990円〜の案内あり) | スタンダードは月額換算500円〜(毎月払いは660円) |
| 無料お試し | 10日間の試用(全プラン対象の案内) | 2週間無料(クレカ登録なしの無料お試しの案内あり) |
| 特典(代表例) | 独自ドメイン永久無料特典などが用意されている(適用条件あり) | サブドメインが付属(独自ドメインは別途取得・持ち込みも可能) |
| 比較時の注意 | 「契約期間」「更新時の料金」「特典の適用条件」で総額が変わりやすい | 同左。さらに「プラン別の初期費用」「上位プラン変更の可否」も合わせて確認 |
速度・安定性
| 観点 | エックスサーバー | さくらのレンタルサーバ |
|---|---|---|
| 高速化の仕組み | 独自の高速化機能(キャッシュ系)を提供 | nginx導入の案内、CDN機能(コンテンツブースト)を用意 |
| コンテンツ配信(CDN) | (必要なら外部CDNを組み合わせる選択肢) | コンテンツブースト:ライト/スタンダードは月100GBまで無料枠あり |
| 運用・監視 | (障害・メンテ情報の公開あり) | スタンダードで「24時間365日有人監視」の記載あり |
| 転送量 | 仕様はプラン・条件で変わるため公式の制限表で確認 | スタンダードは転送量「無制限」の記載あり |
※「速い/遅い」は使い方で差が出るので、ここでは“仕組みの方向性”だけ押さえておくのが安全です。
WordPress運用のしやすさ
| 観点 | エックスサーバー | さくらのレンタルサーバ |
|---|---|---|
| 立ち上げの導線 | WordPress開設向けの手順・ガイドが充実 | コントロールパネルから最短2分でインストール、の案内あり |
| SSL(https) | 無料SSLが使える前提で設計されている | 無料SSLを簡単に設定できる案内あり |
| バックアップ | 自動バックアップ(Web/メール・DBともに14日前まで、の説明) | 「バックアップ&ステージング」機能を用意(試用中は使えない注意あり) |
| テスト環境(ステージング) | 仕組みは運用で補う(別途作る方法が基本) | ボタン操作でテスト環境を作れる旨の案内あり |
| 複数サイト運用 | (運用設計により柔軟) | スタンダードで「最大200サイト運営可能」の記載あり |
機能(ドメイン/DB/FTP 等)
| 観点 | エックスサーバー | さくらのレンタルサーバ |
|---|---|---|
| マルチドメイン | 複数サイト運用を前提に設計(上限はプラン規約で確認) | 全プランでマルチドメイン可、スタンダードは最大200サイトの記載あり |
| データベース | WordPress想定の構成(上限はプラン規約で確認) | MySQL複数利用可、phpMyAdmin可の説明あり |
| PHPバージョン切替 | 管理画面で切り替え可能な前提 | PHPは複数バージョンから選択できる記載あり |
| FTP/ファイル操作 | FTP運用を前提にした管理機能が整っている | FTP / sftp / FTPS、ファイルマネージャー等を用意 |
| SSH/CRON | (用途により) | 主要プランでSSHやCRONが利用できる構成(プラン差あり) |
メール
| 観点 | エックスサーバー | さくらのレンタルサーバ |
|---|---|---|
| メールの基本機能 | 独自ドメインメールを前提に提供 | メールアドレス無制限の記載あり |
| 迷惑メール対策 | (フィルタ等を用意) | 簡易/高精度フィルタの記載あり |
| 認証(SPF/DKIM等) | (提供機能を公式で要確認) | SPF/DKIM/ARC/DMARCの記載あり |
| メーリングリスト | (提供ありの案内) | メーリングリストの記載あり |
| ウイルスチェック | (提供ありの案内) | ウイルスチェックの記載あり |
セキュリティ・バックアップ
| 観点 | エックスサーバー | さくらのレンタルサーバ |
|---|---|---|
| 無料SSL | 対応 | Let’s Encryptを簡単に設定できる旨の記載あり |
| WAF | 機能として提供 | 機能として提供(WAFの記載あり) |
| 自動バックアップ | Web/メール・DBともに14日前まで、の説明 | バックアップ&ステージング機能(試用中は利用不可の注意あり) |
| 追加の安心材料 | (運用で補う余地が大きい) | Web改ざん検知サービス等の記載あり |
サポート
| 観点 | エックスサーバー | さくらのレンタルサーバ |
|---|---|---|
| 受付窓口 | メールは24時間365日、チャットは平日時間帯の案内 | 24時間365日サポート受付の記載(チャット/メール/コールバック等) |
| 電話 | 電話窓口あり(時間帯の案内あり) | 電話はコールバック予約の案内あり |
| 自力解決のしやすさ | マニュアル・FAQがまとまっている | スタートアップガイド等、初心者向け導線の案内あり |
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料金・コスパ比較:安さの内訳と“総額”で判断
基本料金:同条件(容量・機能)で揃えた場合の目安
比較の土台を作るために、ここでは「両社の人気帯で、WordPress運用に使われやすいプラン同士」を置いて話します。
- エックスサーバー:スタンダード
- さくらのレンタルサーバ:スタンダード
どちらも“共有レンタルサーバ”の中核プランですが、含まれる機能や思想(運用の自動化・拡張性)に差があるので、料金だけで即決せず「総額」と「必要十分」をセットで見ます。
契約期間ごとの総額(短期/長期で印象が変わる)
まずはサーバー料金だけを、契約期間別に並べます(※税込の公式表示ベース)。
| 契約 | エックスサーバー(スタンダード) | さくら(スタンダード) | ざっくり傾向 |
|---|---|---|---|
| 毎月払い | (月契約あり・月額は期間で変動) | 660円/月 | “とりあえず月払い”は、さくらが分かりやすい |
| 12ヶ月一括 | 13,200円(1,100円/月換算) | 6,600円(550円/月換算) | 年額だと差が出やすい |
| 24ヶ月一括 | 25,080円(1,045円/月換算) | 12,936円(539円/月換算) | 長期でもさくらは安定して低価格帯 |
| 36ヶ月一括 | 35,640円(990円/月換算) | 18,000円(500円/月換算) | 3年だと“差額”が最も見えやすい |
見方のコツ
- 「月額」より「一括総額」で比較するとブレません(キャンペーンが絡むと、月額表示だけでは誤解が起きがち)。
- ただし、料金差があるのは事実なので、最後は
差額 ÷(あなたの目的)で“納得できるか”が判断軸になります。
初期費用と更新コスト:初年度だけ安いケースに注意
ここは初心者がつまずきやすいポイントです。
- 初期費用
どちらも基本的に「初期費用無料」を打ち出しています。
→ つまり、比較で本当に差が出るのは 「継続して払う総額」 と 「別途かかる費用(ドメイン等)」です。 - 更新時(2年目以降)
ありがちな落とし穴は「初年度だけ特価」タイプですが、今回の2社は“サーバー料金そのもの”よりも
キャンペーン(キャッシュバック等)や特典の有無で初年度の体感が変わることが多いです。
実務的な対策
- 契約前に、メモ帳でOKなので
「初年度総額」と「2年目総額」を2行で書いてください。
例: - 初年度:サーバー一括 + ドメイン更新(必要なら)
- 2年目:サーバー更新 + ドメイン更新
これだけで「初年度だけ安い」錯覚がほぼ消えます。
支払い方法の違い(継続運用のしやすさに影響)
金額は同じでも、支払いの自由度は地味に運用ストレスを左右します。
- エックスサーバー:
クレカ/銀行振込/Pay-easy/あと払い(ペイディ)/コンビニ払い/プリペイドなど選択肢が多め。
→ クレカを持っていない・使いたくない人でも回しやすいのが強み。 - さくらのレンタルサーバ:
クレカ/銀行振込/請求書払い/口座振替が中心。
※請求書払いは発行手数料がかかる点に注意。
継続運用での“見えない差”
- さくらは「毎月払い」の初回請求が少し独特で、前払いの都合で最初に2ヶ月分の請求が出る説明があります。
→ 「月660円だから気軽」と思っていると、初回だけ金額が増えて驚きやすいです。
独自ドメイン特典:無料枠の数・継続条件を比較
レンタルサーバー代よりも、実はドメイン更新費(毎年)がボディブローになることがあります。ここは丁寧に確認したいところ。
- エックスサーバー:
条件を満たすと 独自ドメインが“最大2つ”ずっと無料の特典があります。
スタンダードの場合は、だいたい- 12ヶ月以上 → 1つ無料
- 24ヶ月以上 → 2つ無料
といった条件が明記されています(+自動更新設定などの条件が絡みます)。
- さくらのレンタルサーバ:
サーバー契約に「無料ドメインが自動で付く」タイプではありません。
→ 独自ドメインを使うなら、別途ドメインサービスで取得・更新が必要です。
“無料”の対象(新規取得/移管/更新)を分けて確認
ドメイン特典は、ここを混ぜると一気に分かりにくくなります。
- 新規取得が無料なのか
- 更新もずっと無料なのか
- 他社から移管しても無料対象なのか
- 途中で他社へ移管する場合に、解除費用が必要なのか
特にエックスサーバー側は、永久無料が強い反面、
「無料にしていたドメインを他社へ移す」時に条件(解除手数料等)が出るため、将来的にサーバーを乗り換える可能性がある人ほど、この点は先に把握しておくと安心です。
無料お試し:試せる範囲と試用中にやるべきチェック
「お試し」は、単なる体験ではなく失敗を防ぐテスト期間です。
- エックスサーバー:10日間の無料お試し
※ただし WordPressクイックスタートを使うと試用期間が付かない(=最初から本契約)扱いになります。 - さくらのレンタルサーバ:2週間の無料お試し
※クレカ申込の場合、キャンセル手続きをしないと本契約へ移行する案内があります。
試用中にやるべきチェック(初心者向け)
- WordPressを入れて、トップ表示が安定するか(体感でOK)
- 管理画面で「バックアップ」「SSL」が迷わず触れるか
- メールを使う予定があるなら、送受信テスト(迷惑メール判定も軽く見る)
- サポートページを開いて、欲しい情報にすぐ辿り着けるか
(困った時の“解決速度”は、結局ここで決まります)
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速度・パフォーマンス比較:体感に直結する項目だけ拾う
「サーバーが速い=いつでも体感できる」…というより、“遅くなりやすい状況で踏ん張れるか”が差になりやすいです。
特にWordPressだと、画像・CSS/JS・プラグイン数・アクセス集中で体感が変わります。
Webサーバー構成:採用ソフトとチューニング方針の違い
どちらも共用サーバーとしては定番の、nginx+Apache系の構成が前提になっています。
初心者目線で重要なのは「細かい仕組み」より、次の2点です。
- WordPress運用で困りにくいか
どちらもWordPressの一般的な運用に対応しやすい構成です。 - .htaccess(リダイレクト等)が使えるか
速度だけでなく「引っ越し時の301転送」「セキュリティ系の小技」で必要になる場面があります。
両社とも基本は使えますが、共用サーバーなので“できる範囲”にルールがある点は共通です。
実感としては、
- エックスサーバー:高速化の仕組みを“サーバー側でまとめて効かせる”発想が強め
- さくら:標準機能+必要ならCDN(加速サービス)を組み合わせる運用がしやすい
…というイメージで捉えると迷いにくいです。
高速化機能:キャッシュ/圧縮/最適化系の有無と設定難度
速度改善は、大きく分けると「キャッシュで省略」「転送を軽く」「中身を整える」の3つです。
両社の“効きどころ”を初心者向けに整理すると、だいたいこうなります。
| 速度改善の考え方 | エックスサーバーでやりやすいこと | さくらでやりやすいこと |
|---|---|---|
| キャッシュで省略 | サーバー側の高速化機能をONにして効かせる | CDN系(コンテンツブースト/ウェブアクセラレータ等)を併用しやすい |
| 転送を軽く | 仕組みをONにして負担を減らす(静的配信など) | まず標準環境で運用→必要ならCDNで“配信を肩代わり” |
| 中身を整える | 最適化機能で一括最適化を狙える | サーバー側はシンプル運用+WordPress側(プラグイン等)で調整しやすい |
ポイントは、「最初から全部盛りにしない」こと。
高速化は“効くときは効く”反面、設定の相性で表示崩れが起きることもあります。
画像・CSS/JS最適化など“表示速度系”の機能を整理
体感に効きやすい順に、チェック観点を並べます。
- 画像
まずはWebP化・圧縮・遅延読み込み。これはサーバーよりもWordPress側で整えるほうが安定しがちです。 - CSS/JS
「圧縮」「結合」「遅延読み込み」は、テーマやプラグインの相性が出ます。
いきなり全部ONにせず、“1つずつON→表示確認”が安全です。 - HTML最適化
表示崩れは少ない反面、効果が小さいこともあります。優先度は中くらい。
エックスサーバーの最適化機能は、一括で効かせられる代わりに相性チェックが重要。
さくらのCDN系は、配信を外出しする発想で効く反面、DNSや条件の理解が必要です(ただし簡単に使える形も用意されています)。
PHP実行環境:バージョン切替・動作モード・相性
WordPress運用だと、速度より前に「動く・止まらない」が大事です。
両社とも管理画面からPHPバージョンを切り替えられるので、次の手順で失敗しにくくなります。
- 変更前にやること
- いまのPHPバージョンをメモ(戻すため)
- WordPress本体・テーマ・主要プラグインを更新
- 可能ならステージング(複製環境)か、アクセスが少ない時間帯に実施
- 変更後にやること
- トップ/記事/お問い合わせ/管理画面の保存を一通り確認
- 不具合が出たらすぐ元のバージョンへ戻す(原因切り分けはその後でOK)
相性トラブルの典型は「古いプラグイン」「独自カスタム」「高速化系プラグインの設定」です。
迷ったら、まず高速化よりPHP更新+キャッシュ系を控えめから始めると安定します。
ストレージ:SSD/NVMeと容量(速度と余裕度を分けて評価)
ストレージは「速さ」と「余裕」を分けて考えると判断がラクです。
- 速さ(SSD / NVMe)
体感に影響しやすいのは、画像が多いサイト・DBが重いサイト・アクセスが増えたとき。
ただし、実際はストレージ単体よりも キャッシュの効かせ方/PHP処理/DB設計 の影響も大きいです。 - 余裕(容量)
WordPressは、画像・バックアップ・ログでじわじわ増えます。
「今は小さいから大丈夫」ではなく、半年〜1年後の運用量を想定しておくと安心です。
エックスサーバーはNVMe強化を打ち出しており、I/Oが重くなりがちな運用では“効く場面”が出やすいです。
さくらはSSD刷新での高速化を明示していて、標準環境でも底上げされている捉え方がしやすいです。
通信プロトコル:HTTP/2/3、TLSなど(体感差が出やすい)
初心者が押さえるべきは、まずこの2つです。
- HTTP/2
画像やCSS/JSなど“部品が多いページ”で効きやすい仕組みです。
いまのWebは部品が多いのが普通なので、基本はHTTP/2対応だと安心です。 - TLS(暗号化)
HTTPSは必須で、TLSの世代が上がるほど通信の効率や安全性が改善されやすい、という理解でOKです。
ここで注意点が1つあります。
さくらはレンタルサーバー本体の仕様としてTLS1.2の記載がある一方、さくらのウェブアクセラレータ(CDN側)はTLS1.3対応が案内されています。つまり、「本体」か「CDN併用」かで条件が変わる可能性があります。
HTTP/3は、特にモバイル回線などで効くケースがありますが、レンタルサーバー各社で対応状況や条件が変わりやすい分野です。“必要なら、管理画面・公式案内・サポートで最終確認”をおすすめします。
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安定性・耐久性比較:アクセス増でも崩れないか
レンタルサーバーの「安定性」は、ざっくり言うと次の2つです。
- 落ちないこと(サイトが止まらない)
- 重くならないこと(アクセスが増えても待たされにくい)
初心者の方は、つい「稼働率◯◯%」だけに目が行きがちですが、実際に困るのは“アクセスが増えたときに遅くなる/503が出る”ケースが多いです。ここでは、体感トラブルに直結しやすいポイントだけに絞って比較します。
稼働率の考え方(“落ちない”だけでなく“重くならない”も見る)
稼働率は「ゼロか100か」ではなく“期待値”
稼働率(例:99.99%)は、ざっくり言えば「月のうち止まってよい時間の上限」の目安です。
ただし、初心者が本当に見たいのは、稼働率そのものよりも次の3つです。
- 監視・運用体制が明示されているか
- 混雑時に“保護(制限)”が入る仕組みがあるか
- 混雑を回避する手段(機能や設定)が用意されているか
さくらの考え方(安定性の説明が分かりやすい)
さくらは「24時間365日の有人監視」や「稼働率の目安」を、初心者向けページでも比較的はっきり打ち出しています。
“落ちない”という安心材料が、まず先に見えるタイプです。
エックスサーバーの考え方(“止めない”より“守る”が分かりやすい)
エックスサーバーは、転送量の扱いなどで「基本は制限なし。ただし過負荷なら制限する」というスタンスがはっきりしています。
これは言い換えると、一部の利用者の過負荷から全体を守るための仕組みが前提、ということです。
まとめると
- さくら:監視体制や稼働率の目安が見えやすい
- エックスサーバー:過負荷時の抑制(制限)の方針が読み取りやすい
どちらも“何もしなくても永久に無敵”ではなく、混雑時は守りの動きが入ると考えると現実に近いです。
リソース設計:CPU・メモリの扱い(混雑時の影響)
レンタルサーバー(共用サーバー)は、1台を複数人でシェアします。
そのため、どちらの会社でも「周りの影響をゼロにする」のは難しく、代わりにルール(制限)と緩和策が用意されます。
初心者が押さえるべき“現場の感覚”
- CPUが詰まると:ページ生成が遅くなる(WordPressの表示が重い、管理画面も遅い)
- メモリが足りないと:処理が落ちたり、エラーが増える(プラグイン更新・画像処理で失敗しやすい)
- 両方が逼迫すると:最終的に 503 が出やすい(=一時的にアクセスをさばけない)
ここで、さくらには「リソースブースト」という、アクセス増などで負荷が跳ねたときに一定期間“上限緩和”できる機能があります。
コントロールパネルでリソース状況(CPU使用時間、転送量、PV数、503発生回数など)を確認できる点は、初心者にとって地味に助かります。
一方、エックスサーバー側は、仕様の中で「リソース保証」や転送量の扱いなどが明示されており、過負荷を避ける運用(キャッシュ、最適化、プラン見直し)で安定させる発想が取りやすいです。
vCPU・メモリの基礎(初心者向けに最小限)
- vCPU:サーバーの“計算係”の人数や処理枠のイメージ
多いほど、同時にさばける処理が増えやすい。 - メモリ:作業机の広さのイメージ
広いほど、同時にいろいろ広げて処理できる(画像処理や重い管理画面で効く)。
ただし、レンタルサーバーでは「vCPUが何コア」みたいに明確に書かれないこともあります。
初心者は、数値よりも次で判断すると失敗しにくいです。
- 表示が重いとき、原因を見える化できる手段があるか(リソース状況、エラー回数)
- 一時的なアクセス増に対して、逃がす手段があるか(CDN、リソース緩和、キャッシュ)
- 伸びたときに、上位プランや別サービスへ移行しやすいか(将来の逃げ道)
転送量・同時アクセス:実質的な上限の捉え方
「転送量無制限」でも“無限に何でもOK”ではない
両社とも、転送量は「無制限」や「課金なし」を示しています。
ただし現実には、極端に負荷が高い使い方をすると制限が入る可能性があります。
初心者がここで押さえるべきポイントは、転送量より先に“ページが重い設計”が問題になることです。
たとえば、次のようなサイトは転送量以前に詰まりやすいです。
- 画像が巨大(スマホ向けに縮めていない)
- プラグインを入れすぎて、毎回DBに重い問い合わせが走る
- アクセス解析や広告タグが多く、読み込みが渋滞している
- トップページにスライダーや動画を置いている
同時アクセスは「普段の運用」より「跳ねた瞬間」に出る
同時アクセス問題は、普段は見えません。
困るのは次のようなタイミングです。
- SNSでバズった
- ニュースやまとめに載った
- セールやイベントの告知が当たった
- 検索上位に入って急に流入が増えた
この“跳ね”に対して、さくらはリソースブーストで緩和する発想を用意しています。
一方で、エックスサーバーは転送量の方針や仕様(過負荷時の制限)を明示しているので、運用側で「重くしない工夫」を積み上げる方向と相性が良いです。
初心者でもできる「崩れにくくする」優先順位
いきなり難しいことをやらなくても、次の順番でだいぶ安定します。
- 画像を軽くする(WebP、幅を適正化、圧縮)
- キャッシュを使う(サーバー側機能 or WordPressプラグイン)
- トップページを軽くする(表示要素を減らす)
- 必要ならCDNを使う(配信を肩代わりしてもらう)
- 限界を感じたらプラン見直し/上位サービスへ(VPS等)
「アクセス増が怖いから最初から高額プラン」は、必ずしも正解ではありません。
まずは上の1〜3をやって、それでも厳しいと感じた段階で“投資”すると、無駄が出にくいです。
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WordPress運用のしやすさ:初心者が詰まりやすい所を比較
「WordPressが動くか」だけなら、どちらも問題ありません。差が出るのは “つまずきやすい工程を、どこまで自動化してくれるか” と “運用が大きくなった時に、手間を増やさず回せるか” です。
ここでは、初心者がハマりやすいポイントに絞って比べます。
かんたんセットアップ:初期構築の手間と失敗しにくさ
エックスサーバー側の考え方
エックスサーバーは、初期設定を「まとめて一気に終わらせる」か「必要な分だけ順番にやる」かを選びやすいのが特徴です。
- まとめて進めたい場合
申込み時に ドメイン取得・SSL・WordPress設置 まで一括で進めるタイプの導線があります。
→ “何をどの順でやればいいか分からない” 人ほど迷いにくいです。 - じっくり進めたい場合
先にサーバー契約 → ドメイン設定 → WordPress簡単インストール…と段階的に進められます。
→ “まず試用してから決めたい / 構成を理解しながら進めたい” ならこちらが安心。
さくら側の考え方
さくらは、コントロールパネルの クイックインストール でWordPressを短時間で入れられるのが分かりやすいです。
さらに、無料のお試し期間中でもクイックインストールが使えるため、契約直後から「実際に触って判断」しやすいのが強みです。
初心者が失敗しにくくするチェック(共通)
セットアップ直後に、ここだけ確認するとトラブルが減ります。
- URLが https で表示できるか(鍵マークが出るか)
- WordPress管理画面に入れるか(ID/パスワードを控えているか)
- 管理者メールアドレスが自分の受信できるものか
- 使うテーマ・プラグインを最小限にして、まず表示確認する(最初から盛りすぎない)
移行支援:自動移行ツール/代行の有無と注意点
WordPressの引っ越しは、実は「データを運ぶ」より “移行後に崩れない状態へ整える” の方が大変です。
両社とも移行自体は可能ですが、アプローチが違います。
エックスサーバー:ツールで“運ぶ工程”を短縮しやすい
エックスサーバーには、他社からの移行を支援する仕組み(簡単移行の導線)が用意されています。
初心者がやりがちな「DBの取り込みミス」「パスの書き換え漏れ」を減らしやすいのがメリットです。
さらに、同じサーバー内での作業なら サイトコピー が使えるため、
- 本番サイトを複製してテスト用を作る
- ドメイン変更のために複製して切り替える
といった“安全策”を取りやすいです。
さくら:手順が明確(ただし“手作業寄り”になりやすい)
さくらは、サポート情報として phpMyAdminを使った移転手順 がまとまっており、やることが整理されています。
一方で、実務としては
- データベースのエクスポート/インポート
- ファイルの転送
- バージョン差による取り込み不具合の注意
など、要所で手作業が発生しがちです。
ただし、プラン条件を満たすなら、後述の バックアップ&ステージング が“移行前後の保険”として強力です(戻せる・試せる)。
移行でつまずきがちなポイント(共通)
移行は「やったつもり」になりやすいので、最後にこの3点をチェックしてください。
- 画像が全部表示されるか(メディアURLの崩れが出やすい)
- お問い合わせフォームが送れるか(メール到達が落とし穴)
- 管理画面のパーマリンク設定を保存し直して、404が出ないか確認
開発・検証:ステージング等の“テスト環境”の考え方
初心者ほど、いきなり本番に触って壊しがちです。
だから、テスト環境(ステージング)をどう作れるかは「運用のしやすさ」に直結します。
さくら:標準機能として“テスト→本番反映”まで用意されている(対象プランあり)
さくらの バックアップ&ステージング は、
- スナップショット(バックアップ)を作る
- そのスナップショットからテスト環境を作る
- 確認できたら本番へ反映(リリース)
という流れが、機能としてまとまっています。
「もう1台サーバーを借りずにテスト環境を作る」発想なので、運用が長いサイトほど恩恵が大きいです。
※使えるプラン・お試し期間中の制限がある点は先に把握しておくと安全です。
エックスサーバー:サイトコピーを“ステージング代わり”にしやすい
エックスサーバーは サイトコピー機能 があるので、
- 本番サイトを別ドメイン/別領域へコピーしてテスト
- 問題なければ本番側へ反映(手動反映の運用)
という形で、実務的なステージング運用を組みやすいです。
「テスト環境そのもの」をボタンひとつで完結させるというより、“コピーをうまく使って事故を減らす” 方向性です。
初心者向けのおすすめ運用(共通)
- 小さな変更でも、いきなり本番で触らない(プラグイン更新が典型)
- テスト環境で
更新 → 表示確認 → 管理画面確認 → フォーム確認
の順で見る(体感で安心できます) - 変更履歴を短くメモしておく(戻す判断が速くなる)
複数人運用:権限分離・作業者追加(制作会社/チーム向け)
「共同運用ができるか」は、ブログより企業サイトで効いてきます。
ポイントは “パスワード共有で回さない仕組みがあるか” です。
エックスサーバー:サーバーパネルへログインできるユーザー追加が可能
エックスサーバーは、サーバー管理のためのユーザーを追加し、権限を付与して複数人で管理できる仕組みがあります。
制作会社に任せる時も、丸ごとIDを渡すより安全です。
加えて、作業を分けたいなら
- サーバー側:FTPアカウントの分離
- WordPress側:管理者/編集者など権限を分ける
を組み合わせると、事故がかなり減ります。
さくら:本格的な“ユーザー管理”はビジネス系プランから
さくらは「複数ユーザーでの管理」やユーザー権限の概念が、主に ビジネス以上のプラン で整っています。
権限の種類も用意されているので、チーム運用や複数組織での管理に向きます。
逆に、個人向け寄りのプランだと、共同運用をする際は
- WordPressの権限管理をきちんと使う
- どうしても必要な作業だけ外部に依頼する
といった“割り切り”が現実的です。
共同運用で安全に回すコツ(共通)
- サーバーのログイン情報を共有しない(共有するなら期限付きで)
- WordPress管理者は必要最小限にする
- 触る人ごとにアカウントを分ける(誰が何をしたか追える)
- 更新作業はテスト環境→本番の順に固定する
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機能比較:数字だけ並べるとミスるので“用途別”に整理
「機能」の比較は、表の数字を眺めるだけだと判断を誤りがちです。
ここでは “何をしたいか”から逆算して、初心者が引っかかりやすいポイントだけを整理します。
ドメイン・サブドメイン:複数サイト運用のしやすさ
まず、複数サイト運用には2つのパターンがあります。
- パターンA:独自ドメインをサイトごとに増やす
例)siteA.com/siteB.net/siteC.jp - パターンB:サブドメインで枝分かれさせる
例)blog.example.com/shop.example.com
ここで効くのが「設定できるドメイン数」と「サブドメインの扱い」です。
ざっくり傾向(初心者向け)
- エックスサーバー:ドメイン追加の上限を意識しなくてよい設計
→ 将来サイトが増える可能性がある人は、ここが精神的にラクです。 - さくらのレンタルサーバ:プランごとに“設定できる上限”が明確
→ たとえばスタンダードは 200個までなど、枠の中で設計します。
サブドメインで迷ったときの判断
- サイトの中身が“別物”なら独自ドメイン寄り(ブランド・SEOの切り分けがしやすい)
- 同じテーマの派生ならサブドメイン寄り(運用が軽い)
※注意点として、さくらには「さくらが提供するサブドメイン(初期ドメイン系)」の枠があり、上限や条件が別で存在します。ここを独自ドメインのサブドメインと混同すると、比較が崩れます。
データベース:作成上限と運用の余裕(WP複数本で差が出る)
WordPressは通常、サイトごとに1つのデータベースを使います。
つまり「DB作成数=将来作れるWordPressサイト数の目安」になりがちです。
- エックスサーバー:DB数の上限を気にしない運用がしやすい
- さくらのレンタルサーバ:プランにより上限が決まる(例:スタンダードは50個)
ここでの“初心者のミス”はこれです。
✅ 今は1サイトだから大丈夫と思って契約
→ 数か月後に「テスト用」「別テーマ用」「別事業用」などで増え始め、
DB枠がボトルネックになってプラン再検討が発生する。
対策はシンプルで、こう考えると失敗しにくいです。
- 今後3年で何サイト作りそうか(趣味ブログでも増えます)
- ステージング(テスト環境)や複製を作るか
- 外注で“検証用のコピー”が増える可能性があるか
FTP/SSH:制作・保守の現場で効くポイント
FTPやSSHは、初心者だと「よくわからないけど一応あると安心」になりがちです。
ただ、何ができるかを1段だけ理解しておくと、後で困りません。
- FTP:ファイルをアップロード/編集できる(テーマ・画像・バックアップなど)
- SSH:コマンド操作ができる(開発・保守の効率が上がる/上級者向け)
初心者が得する理解(これだけでOK)
- 普段はWordPress管理画面で足りますが、
トラブル時の復旧(画面に入れない等)ではFTPが役立つことが多いです。 - SSHは「使う人が使う」機能。
ただし、制作会社・開発担当がいるなら “使える環境か”は確認しておくとスムーズです。
FTPアカウント追加の可否(外注・制作会社運用で重要)
ここは、複数人運用の現場で差が出やすいポイントです。
困りがちな例
- 外注に「FTPのID/PWください」と言われる
- でも、管理者アカウントを渡すのは怖い
- できれば「このフォルダだけ触れるID」を渡したい
このとき役に立つのが、追加FTP(サブFTP)や、ユーザー単位の管理機能です。
- エックスサーバー:FTPアカウントを追加して運用しやすい(数も気にしなくてよい)
- さくらのレンタルサーバ:上位プランで「複数ユーザーでの管理」などが強化される考え方
初心者が押さえるべき結論はこれです👇
- 個人で1人運用:FTPアカウント追加は“あれば便利”程度
- 外注・制作会社と一緒に触る:最初から重視した方が事故が減ります(権限設計がラク)
管理画面:設定導線の分かりやすさ(画像は記事作成時に追加推奨)
機能が同じでも、迷子になりにくい管理画面かどうかで体感は大きく変わります。
特に初心者は、ここで疲弊しがちです。
見比べるときは、スペック表ではなく次の観点が効きます。
- WordPressの追加が迷わないか(導線が短いか)
- SSL化やPHP切替の場所が分かりやすいか
- バックアップ/復元の場所が見つけやすいか
- ドメイン追加が“手順通りに進むだけ”で終わるか
記事として書くなら、ここは文章で盛るよりも
- 「どこを押すか」を スクショ3枚程度で示す
- 迷いやすい場所に 補足の一言を添える
この2つだけで、読者の満足度(=滞在時間や保存率)を上げやすいです。
このパートだけの比較まとめ(要点だけ)
| 観点 | エックスサーバー | さくらのレンタルサーバ |
|---|---|---|
| 複数ドメイン運用 | 上限を意識しなくてよい設計になりやすい | スタンダードは上限が明確(例:200個) |
| WordPressを増やす(DB) | DB数を気にせず増やしやすい | プラン別上限(例:スタンダード50個) |
| 外注・複数人運用(FTP) | 追加FTPで分離しやすい | 上位プランで複数ユーザー管理が強化される思想 |
| SSH | 利用可能 | 利用可能(プラン差分あり) |
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メール機能比較:ブログでも企業サイトでも“地味に重要”
サーバー選びでメール機能は後回しにされがちですが、実際はこういう場面で効いてきます。
- お問い合わせフォームの通知が 迷惑メールに入る/届かない
- 独自ドメインメールを使い始めたら、取引先に 「なりすましっぽい」 と弾かれる
- 外注や制作会社とやり取りするのに、アカウント管理が ぐちゃぐちゃ になる
ここでは、初心者が困りやすいポイントだけに絞って、エックスサーバーとさくらを比べます。
メールアカウント・転送・IMAP/POPなど基本機能
まず結論から言うと、どちらも「独自ドメインのメール運用」は問題なくできます。
違いが出やすいのは「迷惑メール対策」「認証(SPF/DKIM/DMARC等)」「運用の見える化」です。
基本機能の整理(初心者が使うところ中心)
| 機能 | エックスサーバー | さくらのレンタルサーバ |
|---|---|---|
| メールアドレス作成 | 可能(用途に応じて複数運用しやすい) | 可能(プラン案内で“作り放題”の訴求が強め) |
| Webメール | あり(ブラウザで確認できる) | あり(ブラウザで確認できる) |
| IMAP/POP | 対応(メーラー接続に必要な情報がまとまっている) | 対応(同様にメーラー接続できる) |
| 転送 | 可能(転送設定+迷惑メール設定の組み合わせが現実的) | 可能(振り分け+迷惑メールフィルタ設定がしやすい) |
| 自動返信 | 可能 | 可能(プラン表でも機能として整理されている) |
| 迷惑メール対策 | フィルタ+ブラック/ホワイトリスト等を自分で調整しやすい | “簡易”と“高精度”の2段構えで選べる(初心者に分かりやすい) |
| 送信ドメイン認証 | SPF/DKIM/DMARCなどを設定できる導線が用意されている | SPF/DKIM/ARC/DMARCをまとめて対応する説明が明確 |
初心者が詰まりやすい「転送」の注意点
メール転送は便利ですが、転送が原因で到達率が落ちるケースがわりとあります(Gmail等へ転送している場合に起きやすい)。
そこで覚えておくと役に立つのが、最低限この2つです。
- 送信側の認証(SPF/DKIM):
“ちゃんとそのドメインから送られたメールか”の証明 - 転送対策(ARC):
転送で認証が崩れる問題を軽くしやすい仕組み
さくらはARCも含めた説明が分かりやすく、転送運用をする人にとって安心材料になりやすいです。
エックスサーバーも認証設定の導線が整っているので、手順通りにやれば十分運用できます。
迷ったらこうすると失敗しにくい(初心者向け)
- 個人ブログで「フォーム通知が届けばOK」
→ まずは Webメール+転送+迷惑メールフィルタ だけ整える - 企業サイトで「取引先とメールする」
→ SPF/DKIM/DMARC(可能ならARCも) を最初に整える
→ これで“怪しまれる率”が下がります
メーリングリスト/メルマガ:必要な人だけ見ればOK
ここは「ブログ運営者の多くは不要」です。
ただし、次のどれかに当てはまるなら、チェックしておく価値があります。
- サークル・コミュニティ・学校などで 一斉連絡 が必要
- 小規模でも 会員向けの告知 をメールで回したい
- 予約制ビジネスで 定期連絡 をしたい
エックスサーバーの位置づけ
- メーリングリスト/メールマガジン機能が用意されていて、管理画面から設定・運用できます
- ただし“本格的なメルマガ配信”をレンタルサーバーでやり始めると、
配信数・配信品質・配信停止対応などで運用が難しくなります
→ 「身内の連絡網」くらいなら十分
→ 売上に直結する配信なら、将来的に専用配信サービスへ寄せたほうが安定しやすい、という現実はあります
さくらの位置づけ
- メールサービス側の機能として、メーリングリストを作れる導線が用意されています
- サポート情報も比較的まとまっていて、設定の考え方が追いやすいです
→ さくらは「メール周りを道具として揃える」思想が強めで、必要な人には扱いやすい印象です
ここだけ覚えればOK(初心者向け)
メーリングリスト/メルマガで事故る典型は「勝手に大量配信してスパム扱い」です。
やるなら最低限この3つは守ると安全です。
- 同意を取った相手にだけ送る(退会方法も用意)
- 一気に大量送信しない(段階的に)
- 送信ドメイン認証(SPF/DKIM/DMARC)を整えてから始める
迷惑メール対策・到達率の考え方(できる範囲で)
到達率は、ぶっちゃけ「サーバーだけで決まるもの」ではありません。
でも、初心者でもできる“効く手当て”はあります。
まずは「3点セット」を揃える
- SPF
- DKIM
- DMARC
この3つが整っていると、少なくとも「なりすましっぽい」扱いはされにくくなります。
さくらはARCまで含めた説明があり、転送運用の人は特に相性が良いです。
エックスサーバーも管理画面から設定できる導線があるので、手順通りでOKです。
迷惑メールフィルタは“強くしすぎ”にも注意
迷惑メール対策を強くすると、逆に
- 取引先のメール
- フォームの通知
- 決済サービスの重要メール
まで迷惑メール扱いになることがあります。
おすすめの順番はこれです。
- 最初は標準設定で様子見
- 迷惑メールが多いなら 高精度/強めにする
- 重要な相手が弾かれるなら ホワイトリスト で救済する
さくらは「簡易」と「高精度」を選べる形が分かりやすいので、初心者が調整しやすいタイプです。
エックスサーバーは、ブラック/ホワイトリスト等を含めて細かく触れるので、慣れてくると融通が利きます。
初心者向け:メール周りのミニ点検チェックリスト
独自ドメインメールを使い始めたら、最初にこれだけやると安心です。
- [ ] SPF/DKIM/DMARC(可能ならARCも)を設定した
- [ ] フォーム通知が 迷惑メールに入らないことを確認した
- [ ] 重要な相手(取引先・決済・予約サービス)をホワイトリストに入れた
- [ ] 転送を使うなら、転送先での受信状況も確認した(Gmail等)
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セキュリティ比較:最低限ここだけ押さえれば十分
レンタルサーバーのセキュリティは、細かい機能を全部覚えるよりも、「まず事故を防ぐ基本セット」を確実に入れるのが近道です。
初心者のうちは、この4点だけ意識すると失敗しにくいです。
- SSL(HTTPS化)を必ず有効にする
- WAFを基本はON(ただし不具合時の切り分け方法も知っておく)
- バックアップの「頻度」「保持」「復元手順」を契約前に確認する
- 規約の“やっちゃダメ”を把握しておく(知らずに停止が一番痛い)
無料SSL:対応範囲と設定のしやすさ
無料SSLは、いわゆる HTTPS化(鍵マーク) のことです。やらないと「保護されていない通信」と表示されやすく、フォーム運用や信頼性にも響きます。
ざっくり結論
- エックスサーバー:独自ドメインをサーバーパネルから無料SSL化しやすい
- さくら:独自ドメインは無料SSL(Let’s Encrypt)で対応。初期ドメイン/サブドメイン利用時は共有SSLという選択肢もある
初心者が見落としがちなポイント
無料SSLを「入れる」だけでは、体感としては半分。実務で詰まりやすいのは次の2つです。
- 反映に時間差がある
設定直後にアクセスしても、すぐHTTPSにならないことがあります(数分〜数時間の幅があるタイプもあります)。 - http→https の転送設定は別作業のことが多い
SSLを有効にしただけだと、古いURL(http)でアクセスされ続ける場合があります。
サイトを一つに統一するなら、転送(リダイレクト)もセットで整えるのが安全です。
WAFなど防御機能:有効化の手順と注意点
WAFは「怪しい攻撃っぽいアクセス」をブロックする防御機能です。WordPress運用なら、基本ONが無難です。
エックスサーバーの考え方
- 管理画面で ドメインごとにWAFを設定できる
- 攻撃パターン(代表的なもの)単位でON/OFFを調整できるため、困ったときに切り分けしやすい
注意点
WAFは万能ではなく、正常な通信まで弾くことがあります。特に起きやすいのは下のケースです。
- お問い合わせフォームが送れない
- 一部プラグインの管理画面でエラーが出る
- 決済・予約など外部連携が途切れる
「まずON → 不具合が出たら“その機能だけ”一時OFF」という順番だと、戻りやすいです。
さくらの考え方
- WAFはHTTP/HTTPSのアクセスを検査して遮断する仕組み
- ただし、使う前に知っておきたい“クセ”がいくつかあります
注意点(ここは先に知っておくと安心)
- 遮断した接続を自動で元に戻す仕組みではない
- ウイルス検知機能ではない(あくまでWeb攻撃の遮断が中心)
- ログはリアルタイムではなく、前日分表示になる
- 設定によっては、ソフトウェアの動作に影響が出る可能性がある
- ある条件下では、別機能との併用に制約が出る(圧縮系など)
さくらは「トラブルが起きたときの注意書き」が明確なので、最初にそこだけ読んでからONにすると安心です。
自動バックアップ:頻度・保持期間・復元のやりやすさ
バックアップは、あるかないかではなく、次の3点が命です。
- どのデータが対象か(Web/メール/DB など)
- 何日分残るか(保持期間)
- どれくらい自分で戻せるか(復元の手間)
エックスサーバーの傾向
- 自動バックアップが標準で用意されていて、一定期間分を保持するタイプ
- 管理画面から復元や取得(ダウンロード)へ進める導線がある
初心者にとってのメリットはシンプルで、
「何かあっても、とりあえず“戻せる場所”がある」 という安心感が作りやすいことです。
さくらの傾向
さくらは「バックアップ&ステージング」が特徴ですが、理解のコツはこれです。
- いつでも勝手に戻れる“タイムマシン”というより、スナップショットを使いこなす仕組み
- いくつか条件や制限があるので、先に知っておくと迷いません
特に初心者が見落としがちなのは次の点です。
- お試し期間中は使えない
- バックアップ対象は原則としてWeb領域の特定範囲(全部が自動で対象とは限らない)
- スナップショットには容量・ファイル数の制限がある
- データベースのスナップショットは、WordPress利用時に限定される条件がある
- 削除したスナップショットは復旧できない
「大事な更新の前にスナップショットを取る」という運用に慣れると、さくらの良さが出やすいです。
復元方法(管理画面から戻せるか/申請が要るか)
ここは体感差が出ます。
- エックスサーバー:管理画面から自動バックアップ復元のメニューへ進み、対象日を選んで実行する流れが基本
- さくら:バックアップ&ステージング(スナップショット)を前提に、コントロールパネル側で復元操作を行う形。スナップショットを消すと戻せない点に注意
初心者向けの結論としてはこうです。
- 「ミスったらすぐ戻したい」なら、復元導線が分かりやすい仕組みを優先
- 「更新前に保険をかける運用ができる」なら、スナップショット型でも困りにくい
利用制限・禁止事項:運用前に確認すべきポイント
意外と盲点なのがここです。サーバーは“場所”なので、規約違反だとサイト自体が止まることがあります。
共通して気をつけたいこと
- 著作権・商標権・肖像権などの侵害(無断転載は禁止)
- わいせつ・児童ポルノなど公序良俗に反するもの
- スパム行為(大量メール送信や迷惑行為)
- サーバーに過剰負荷をかける行為(常駐プログラムや高負荷処理など)
さくらで特に意識したいこと
さくらは「迷惑メール」「常駐プログラム」「高負荷」を明確に禁止として挙げています。
加えて、権利侵害や公序良俗に反する内容の掲載も停止対象になり得ます。
エックスサーバーで特に意識したいこと
エックスサーバーも同様に、違法・権利侵害・スパム等の禁止が前提です。
コンテンツ制限に関する案内(FAQ・規約)を一度目を通しておくと安心です。
さくらのレンタルサーバ公式サイト
サポート比較:困ったときに差が出る(初心者ほど重要)
レンタルサーバーは「使い始め」はどちらも簡単でも、つまずく瞬間が必ず来ます。
そのときに頼れるのが、問い合わせ窓口とナレッジ(手順書・FAQ)です。
ここでは、初心者が気にするべきところだけに絞って整理します。
問い合わせ手段:メール/電話/チャットの対応範囲
まず、両社とも主要な窓口はそろっています。違いは「電話の考え方」と「チャットの使い勝手」に出やすいです。
| 項目 | エックスサーバー | さくらのレンタルサーバ |
|---|---|---|
| メール | 受付は常時。調査が必要な相談と相性がいい | 受付は常時。回答目安も明示されていて安心 |
| チャット(有人) | すぐ聞きたい時に便利(ただし時間帯あり) | 相談の流れをスタッフがリード。スクショ送付や履歴保存が強い |
| チャットボット | 24時間で一次切り分けに使える | 24時間で一次切り分けに使える |
| 電話 | 「その場で話して解決したい」人向けの窓口 | いきなり発信ではなくコールバック予約が基本(予約→指定時間に折り返し) |
初心者目線だと、次の使い分けがラクです。
- まずチャット(有人):状況説明が苦手でも誘導してもらいやすい
- 調査が必要そうならメール:ログ確認など、時間がかかる相談に向く
- 口頭のほうが早いなら電話/コールバック:画面を見ながら説明したい時に便利
※どちらも、問い合わせ内容によっては「その場で即答できない」「別窓口やメールへ誘導」が起きます。これは普通です。
対応時間:平日限定か、休日も含むか
時間帯は、実運用だと地味に効きます。
平日昼に相談できる人は問題なしですが、会社員の副業や週末作業だと「今聞けない」がストレスになりがちです。
エックスサーバーの目安
- 電話/有人チャット:平日の日中帯
- メール:受付は常時
- チャットボット:常時
「作業は夜・相談は平日昼にまとめて」という運用が合う人は相性がいいです。
さくらのレンタルサーバの目安
- 有人チャット:平日の日中帯(休日は基本対象外)
- メール:受付は常時(回答は営業日ベースで案内)
- 電話:コールバック予約は常時、折り返しは営業日の10–18時帯
さくらは「電話=予約制」という作りなので、
“今すぐつながる” というより “確実に話す枠を取る”感覚に近いです。
代行・有償サポート:設定支援の中身を比較
初心者は「自分でやる」より、最初だけでも代行を使ったほうが結果的に安いことがあります。
ただし、代行は万能ではないので「どこまでやってくれるか」を最初に線引きするのがコツです。
エックスサーバー:作業単位の“設定おまかせ”が分かりやすい
- WordPressのインストールやメールアカウント追加など、作業メニューが用意されている
- 目安の納期と料金が明示されていて、発注の判断がしやすい
- 申し込みは「本契約後」が前提(無料お試し中は不可の扱い)
「最低限の初期設定だけ短縮したい」人には使いやすい方式です。
さくら:対象プランなら“まとめて任せる”系がある
- 特定のプラン条件を満たすと、サーバー設定代行を無料で使える枠がある
- それ以外でも、外部の制作・運用パートナー(発注先)を案内している
さくらは、個人のちょい相談というより、
ビジネス用途で“ちゃんと整える”方向の導線が太い印象です。
ナレッジの充実:マニュアル/FAQ/コミュニティの探しやすさ
初心者が伸びるのは「問い合わせる前に解決できる」環境がある方です。
この点は両社とも強いですが、色が少し違います。
エックスサーバー
- マニュアル・FAQがまとまっていて、サーバーパネル手順も追いやすい
- ユーザー同士で相談できるコミュニティがあり、運用の小技が拾える
“手順通りにやれば進む”系の情報が得意です。
さくらのレンタルサーバ
- 公式のサポート情報が「初心者向け導線(スタートアップガイド/動画)」まで用意されている
- 問い合わせページ自体に、チャット混雑時間帯など実務情報が書いてある
- ユーザーコミュニティもあり、レンタルサーバの話題が蓄積している
“初めての人が迷う前提”で作られている印象が強いです。
エックスサーバー公式サイトさくらのレンタルサーバ公式サイト
運営実績・信頼性
「信頼できるサーバーか?」を語るとき、数字を盛るよりも、確認できる事実を積み上げた方が安全です。
ここでは、初心者が判断材料として使いやすい形に整理します。
会社の運用歴・提供実績(“老舗”の意味を具体化する)
「老舗」と言われても、人によってイメージがバラけます。レンタルサーバーの場合は、次の3つに落とし込むと判断しやすいです。
1) いつから提供しているか(“継続年数”)
- さくらインターネットは、会社の沿革で創業が1996年であること、早い時期から共用レンタルサーバー提供を始めていることが示されています。
さらに「さくらのレンタルサーバ」は2019年時点で提供開始から15年という公式リリースもあり、サービスとしての継続年数を確認できます。 - エックスサーバーは、グループ沿革で共有レンタルサーバーの提供開始が2003年に記載されています。会社としては2004年設立であることも会社概要で確認できます。
初心者向けの読み替え:
長く続いている=絶対に優れている、ではありません。
ただし「仕様変更の蓄積」「トラブル事例の蓄積」「運用ノウハウの蓄積」が起きやすく、困ったときに情報が見つかりやすい土台になります。
2) 事業者としての“見える化”(会社情報の透明性)
サービス内容だけでなく、運営主体の情報が明確かも地味に効きます。
- エックスサーバーは会社概要(所在地・設立・資本金など)を公開しており、グループ沿革も読めます。
- さくらインターネットは会社沿革を公開しており、さらに上場企業として市場区分や上場日などの企業情報も公開情報として確認できます。
読み替え:
“顔が見える運営主体”ほど、規約・方針・変更履歴が追いやすく、長期運用で不安が減りやすいです。
3) 実務での“信頼性”は、数字より運用設計で見る
サーバーの信頼性は「○○年続いている」だけでは測れません。初心者が現実的に見るなら、このあたりが重要です。
- 障害時の情報発信(告知の分かりやすさ、復旧までの説明)
- セキュリティ方針や規約が読みやすいか
- バックアップや復旧の仕組みが、契約者側で扱える設計か
- サポート窓口・マニュアルが継続的に更新されているか
この辺は、スペック表よりも「運用してからの安心感」に直結します。
利用者が多いことのメリット(情報が見つかる・事例が多い)
「利用者が多い」は、それ自体が正義というより、情報探索コストを下げるのが最大のメリットです。初心者ほど効きます。
1) 詰まったときに“検索で答えが出やすい”
利用者が多いサービスは、ネット上に次のような情報が増えやすいです。
- 画面キャプチャ付きの設定手順(ドメイン追加、SSL化、メール設定など)
- WordPressで起きがちな不具合の対処(リダイレクト、WAF干渉、プラグイン相性)
- 乗り換え(移行)時の落とし穴(DNS切替タイミング、メール移行、キャッシュの残り)
初心者にとっては、「問い合わせ前に自分で解決できる確率」が上がるのが価値です。
2) “成功している事例”が見つかる(真似できる)
ブログ・企業サイト・店舗サイトなど、近い用途の事例が見つかりやすくなります。
- どのプランで運用しているか
- どの程度のアクセス規模で困り始めたか
- 何を優先して上位プランにしたか(速度・安定性・メール・サポートなど)
ポイントは、事例をそのまま信じるより、意思決定の軸(なぜそう選んだか)を拾うことです。
3) 外注・制作会社との連携がスムーズになりやすい
利用者が多いサーバーは、制作会社・保守担当者側にも経験が溜まりやすいです。
- 管理画面の操作に慣れている人が多い
- 典型的な設定の“型”がある
- 引き継ぎ(権限付与・FTP/SSH・バックアップ)がスムーズ
複数人運用の予定があるなら、ここは地味に効きます。
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口コミ・評判の扱い方:信頼できる読み解き方だけ提示
口コミは便利ですが、レンタルサーバーの比較では「真逆のことが同時に起きる」ので、そのまま鵜呑みにすると迷子になりがちです。
ここでは、初心者でも再現性高く判断できる“読み方”だけをまとめます。
良い声/悪い声を「用途・期待値」で分けて解釈する
同じサーバーでも、評価が割れるのは普通です。
まずは口コミを 「言っている人の前提」で仕分けすると、一気に読みやすくなります。
口コミを4つの用途に分ける(これが一番効く)
- 個人ブログ(1サイト・副業・夜間作業)
期待値:迷わず始められる、困ったらすぐ調べられる
出やすい不満:設定が難しい、サポート時間に相談できない - 企業サイト(フォーム・メール運用・信頼性重視)
期待値:落ちない、メールが確実、セキュリティが標準装備
出やすい不満:制約が多い、仕様変更が怖い - 複数サイト運用(量産・検証・使い回し)
期待値:ドメイン/DB/権限などが増えても破綻しない
出やすい不満:管理が煩雑、追加の上限やプラン差でつまずく - 制作・保守(外注・チーム・開発寄り)
期待値:FTP/SSH/権限分離、復元、運用のやりやすさ
出やすい不満:WAFや設定が干渉、ログが追いにくい
同じ「速い/遅い」「簡単/難しい」でも、どの用途の人が言っているかで意味が変わります。
たとえば「遅い」という声でも、
- 画像を最適化していない(サイト側の問題)
- キャッシュ設定が未実施(WordPress側の問題)
- その人の契約プランや同居サイト状況が違う(前提が別)
のどれかで、結論が変わります。
“悪い声”の中でも重要度が違う
初心者が特に重く見るべきは、次のタイプです。
- 再現条件が書かれている不満
例)「プラグイン更新後に○○が動かない」「移行後にメールだけ届かない」 - 回避策まで書かれている不満
例)「WAFを一部OFFで解決」「SPF/DKIM設定で改善」
逆に、優先度を下げてよいのはこのタイプです。
- 「なんか微妙」「サポート最悪」など、状況が分からない感想だけ
- 価格の愚痴(キャンペーン時期の違いで印象が反転しやすい)
良い声/悪い声を“同じ質問”に揃えると判断しやすい
口コミを見るときは、自分の中で質問を固定します。
- 「WordPressを1時間で立ち上げられる?」
- 「メール(フォーム通知)は安定する?」
- 「困ったときに、解決までの道筋がある?」
- 「将来2〜5サイトに増えても破綻しない?」
この“質問”に対して、良い声と悪い声を同じ箱に入れて比べると、ブレにくいです。
参考にすべきレビューの条件(根拠・比較条件・再現性)
「信頼できるレビュー」は、文章が上手いものではなく、確認できる材料があるものです。
初心者でも見分けやすいチェックリストにします。
信頼度が上がるレビューの条件
- 比較条件が書いてある
例)「同じWordPress、同じテーマ、同じ画像枚数で比較」
→ サーバー差なのか、サイト構成差なのかが分かる - 測定・確認方法が明記されている
例)速度テストの方法、応答時間の見方、計測期間
→ 一発の計測ではなく、傾向として見ていると強い - デメリットも具体的に書いている
例)「このケースだと設定が必要」「この機能は上位プラン」
→ 宣伝レビューの可能性が下がる - “その後”が書いてある(運用レビュー)
例)移行後1か月の不具合、更新時の安定性、復元体験
→ 初日の感想より価値が高い - 一次情報に当たっている
例)仕様は公式ページを参照、規約や機能の範囲を確認している
→ 口コミと公式情報のズレを自分で補正できる
注意したいレビューの特徴(地雷率が上がる)
- 具体的な条件なしで「最強」「絶対おすすめ」だけ
- 料金が“月額だけ”で、初期費用・更新・契約期間が抜けている
- 「無料ドメイン」など特典が、何が無料なのか(取得/更新/移管)が曖昧
- 異常に短い期間の感想(数時間〜数日で断定)
- 不自然に他社を貶す、または褒め方がテンプレ
ステマ(広告)っぽさの見分け方(最低限)
日本では、広告なのに広告と分からない表示は規制対象になっています。
だからこそ、読む側は「広告かもしれない」を前提にしてOKです。
見るポイントは2つだけで十分です。
- 提携・広告の関係が明示されているか
明示がある=悪、ではありません。むしろ透明性が上がります。 - “根拠の出し方”が一貫しているか
公式仕様→実測(または体験)→注意点、の順で説明できているレビューは信用しやすいです。
口コミの上手な使い方(おすすめ手順)
最後に、実務で使える“読み方の手順”を置いておきます。
- 口コミを読まずに、先に自分の用途を決める
(ブログ1本/企業メール運用/複数サイト/外注あり…) - 口コミは「同じ用途の人」だけ拾う
それ以外は“参考程度”に留める - 口コミで出てきた不安点を、公式情報で潰す
(機能範囲、制限、復元方法、サポート時間など) - どうしても不安な点だけ、無料お試し中に検証する
「フォーム通知」「SSL化」「表示速度の体感」「管理画面の迷いやすさ」など
この流れにすると、口コミに振り回されにくくなります。
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乗り換え手順:エックスサーバー⇄さくら(失敗しない流れ)
サーバー移転でつまずくのは、だいたい 「DNS切替のタイミング」と「メール」です。
逆に言うと、そこさえ設計しておけば、サイト本体(WordPress)は落ち着いて作業できます。
事前準備:バックアップ/DNS切替タイミング/停止時間の考え方
全体の流れ(まずこれだけ頭に入れる)
- 移行先サーバーを先に用意(ドメイン追加・DB作成・WordPress設置)
- サイトデータをコピー(ファイル+DB)
- 移行先で表示確認(hostsで事前確認が安全)
- DNSを切り替え(ここから反映待ち=混在期間)
- 移行後チェック(SSL・フォーム・メール)
- 旧サーバーはすぐ解約しない(最低でも数日〜1週間)
バックアップは「2種類」用意すると事故が減る
- ファイル:
wp-content(テーマ・プラグイン・画像)+可能ならWordPress一式 - データベース(DB):MySQLのエクスポート(
.sql)
できれば、バックアップは ローカルPCにも保存しておくのが無難です。
DNS切替は「停止時間ゼロ」に近づける考え方
DNSは反映に時間差があるので、切替直後にこうなりがちです。
- 人によっては旧サーバーが見える
- 人によっては新サーバーが見える
この“混在期間”を前提に、次の2つをやると失敗しにくいです。
- 切替直前は更新を止める(記事投稿、商品追加、フォーム設定など)
- TTLを短くする(可能なら)
TTLは「どれくらいキャッシュされるか」の目安です。短いほど切替が速くなりやすいです。
メモ:TTL変更は「ドメインを管理しているDNS側」で行います。
どちらのサーバーに移すかとは別で、ドメイン管理の場所次第です。
メール移行は“受信漏れ”が最大の事故
移転中にありがちな事故はこれです。
- 問い合わせメールが旧サーバーに届いているのに気づかない
- 転送設定で「メールボックスに残さない」になっていて消える
対策はシンプルです。
- 旧サーバーのメール設定は消さない(受信できる状態を維持)
- 新サーバーでも同じメールアドレスを先に作る
- DNS切替後もしばらく 旧サーバーの受信も監視する(混在対策)
エックスサーバー → さくらへ移す手順(サイト・DB・メール)
ここは「自動お引っ越し」より、王道の手動移行(FTP+DB)のほうが確実です。
慣れていない場合は、手順を崩さず“順番通り”に進めるのがコツです。
1) さくら側の準備(先に器を作る)
- さくらのコントロールパネルで 独自ドメインを追加
- データベースを作成(DB名・ユーザー・パスワード控える)
- PHPバージョンなど、最低限の実行環境を確認
2) エックスサーバー側でサイトをバックアップ
- FTPでWordPress一式(最低でも
wp-content)をダウンロード - DBをエクスポート(phpMyAdmin等で
.sqlを取得)
3) さくら側へ移行(ファイル+DB)
- FTPでWordPressファイルをアップロード
- さくら側のphpMyAdminで DBをインポート
wp-config.phpをさくら側のDB情報に合わせて書き換え- DB名
- ユーザー名
- パスワード
- ホスト名(さくら指定のもの)
よくある落とし穴:
画像は表示されるのに管理画面に入れない場合、DB接続情報のミスが多いです。
4) 切替前に表示確認(できればhosts)
DNSを切り替える前に、手元だけ新サーバーを見に行って確認します。
- トップページ表示
- 記事ページ表示(画像・CSS崩れ)
- 管理画面ログイン
- お問い合わせフォーム送信(テスト)
5) DNS切替(ネームサーバー変更 or Aレコード切替)
- ドメインの管理元で、さくら側(または指定DNS)へ切り替え
- 反映後、SSLを設定(次の「移行後チェック」参照)
6) メール移行(先に“同名アドレス”を作る)
- さくら側で、旧サーバーと同じメールアドレスを作成
- メールソフト(IMAP/POP)設定を新サーバー情報に切替
- 混在期間は「旧サーバーも受信確認」を続ける
さくら → エックスサーバーへ移す手順(サイト・DB・メール)
エックスサーバー側には 「WordPress簡単移行」があり、条件が合えば最短で移せます。
ただし、うまくいかないケースもあるので、“簡単移行 → ダメなら手動”の二段構えが安全です。
パターンA:WordPress簡単移行(条件が合うなら優先)
- エックスサーバー側でドメイン設定(移行先の受け皿)
- サーバーパネルで WordPress簡単移行を実行
- 移行元WordPressのURL
- 管理者ユーザー名/パスワード などを入力
- 移行完了後、動作確認(まだDNSは切り替えない)
つまずきやすいポイント:
「移行元URLの http/https が一致していない」など、入力条件で止まることがあります。
その場合は無理に粘らず、手動に切り替えるのが早いです。
パターンB:手動移行(確実ルート)
- エックスサーバー側で
- ドメイン追加
- DB作成
- PHP設定確認
- さくら側から
- FTPでファイル取得
- DBエクスポート(
.sql)
- エックスサーバー側へ
- FTPアップロード
- DBインポート
wp-config.phpをエックスサーバーのDB情報に合わせる
メール(さくら→エックスサーバー)
- エックスサーバー側で、同名メールアドレスを先に作成
- DNS切替後も、しばらくは 旧受信も監視
- 転送設定を使う場合は「メールボックスに残す」設定を確認(事故防止)
移行後チェック:SSL、パーマリンク、フォーム、メール送受信
ここが“最後の詰め”です。移行直後は、次の順番で点検すると効率が良いです。
1) SSL(HTTPS)
- 無料SSLを有効化
http → httpsの転送設定- 画像やCSSが
httpのままだと 混在コンテンツになるので修正
2) パーマリンク
- 管理画面でパーマリンク設定を「保存」し直す(再生成)
- 404が出る場合は
.htaccessの反映や権限を確認
3) フォーム(最重要)
- 送信テスト(自分宛に届くか)
- reCAPTCHA等を使っている場合は、ドメイン設定の再確認
- 自動返信メールが迷惑メールに入らないか確認
4) メール送受信(受信漏れ対策)
- 新サーバーで受信できるか
- 旧サーバーにも届いていないか(混在期間)
- 送信ドメイン認証(SPF/DKIM/DMARC)の再設定が必要なら実施
5) 見落としがちなチェック
- 画像アップロード(メディア追加)ができるか
- キャッシュ系プラグインが暴れていないか(表示崩れ)
- 予約投稿・Cron系(自動処理)が動くか
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各社の特徴まとめ:メリット・注意点を“被らず”整理
ここでは「比較表」ではなく、実際に使うときに効く強みと、契約前に知っておきたい注意点だけを、重複しないようにまとめます。
(※スペックの細かい優劣よりも、「失敗しにくい選び方」に寄せています)
エックスサーバーの強み/弱点(向くケース・避けたいケース)
強み(実務で効くところ)
- WordPressを始める導線が強い
ドメイン取得〜WordPress設置までを一気に進められる「WordPressクイックスタート」が用意されていて、初期構築で迷いにくいです。
「何から手を付けるか分からない」初心者ほど、この導線の価値が出ます。 - 標準のセキュリティ機能が分かりやすい
無料独自SSLやWAFなど、「まずONにして守る」系の機能が公式に整理されています。
“やるべき最低限”が見えるのは、初心者にとって大きいポイントです。 - 問い合わせ窓口が用意されていて、困ったときに動ける
有人チャット(平日時間帯)・チャットボット(常時)・メール受付(常時)など、聞き方の選択肢があります。
「まずチャットで切り分け→詳細はメール」の流れが作りやすいです。
弱点・注意点(先に知っておくと後悔しにくい)
- “全部盛り”が合わない人もいる
最初から機能が多いぶん、シンプル運用派には「設定項目が多く感じる」ことがあります。
(逆に、慣れるほど便利ですが、最初は情報量が多めです) - 無料特典の“対象外”があり得る
たとえば「独自ドメイン永久無料特典」は種類によって対象外があるため、使いたいドメイン種別(例:.co.jp 等)が決まっている場合は事前確認が必要です。
向くケース(こういう人は満足しやすい)
- ブログやWordPressサイトを“早く形にしたい”(初期構築で迷いたくない)
- 表示速度・安定性に不安を残したくない(小規模でも“余裕”を持たせたい)
- 将来、機能や運用を増やしていく予定がある(複数サイト、外注、保守の導線など)
避けたいケース(別案も検討しやすい)
- とにかく月額を抑えて「最低限だけ」で回したい
- そもそもWordPressを使わず、静的サイト中心で十分
- .co.jp など特定ドメインを“無料枠で”使いたい前提が強い(特典条件を要確認)
さくらの強み/弱点(向くケース・避けたいケース)
強み(実務で効くところ)
- バックアップ&ステージングが“機能として前面にある”
スナップショットを作って、テスト環境(ステージング)をボタン操作で用意できる思想がはっきりしています。
WordPressの更新・改修で「本番を壊したくない」人には、この方向性が刺さります。 - WAFが“面倒な設定なしで使える”方針
シグネチャ型WAF(SiteGuard)を導入し、難しい設定をしなくても利用できる説明になっています。
つまり「まず守る」を取りやすいタイプです。 - サイト運用の必須機能を“まとめて”案内している
無料SSLやバックアップ、CDN機能(コンテンツブースト)、メール認証(SPF/DKIM/ARC/DMARC対応)など、運用で必要になりやすい要素が公式トップで整理されています。
“何ができるサーバーか”がつかみやすいのは初心者向きです。 - サポートは“チャット主導+履歴が残る”設計
有人チャットでは、スクリーンショット送付や履歴保存の案内があり、「説明が苦手でも進めやすい」作りです。
電話はコールバック予約型なので、落ち着いて話したい人には合います。
弱点・注意点(先に知っておくと後悔しにくい)
- 電話が“今すぐつながる”方式ではない
さくらは電話サポートがコールバック予約中心です。
「いまこの瞬間に口頭で解決したい」タイプの人は、ここでストレスになる可能性があります。 - バックアップ&ステージングは“スナップショットの制約”を理解して使う必要がある
スナップショットの上限(作成数や容量の目安)など、使い方にルールがあります。
「完全自動で何でも戻る」と思っていると、想像とズレることがあります。
向くケース(こういう人は満足しやすい)
- 月額を抑えつつ、必要な機能は揃えたい(堅実に運用したい)
- WordPressの更新前に、テスト環境を作って確認したい
- “初めて前提”のガイドやサポート導線が欲しい(チャットで整理しながら進めたい)
避けたいケース(別案も検討しやすい)
- 電話で即時に相談して解決したい(コールバック方式が合わない)
- バックアップは「完全自動で全部戻せる」前提で考えている(スナップショット型の理解が必要)
- 超シンプル構成で「余計な機能はいらない」わけでもなく、逆に「全部任せたい」でもない
→ この中間層は、プラン選びで迷いやすいので、先に用途を固めるのがおすすめです。
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用途別おすすめ:あなたのケースならどっち?
WordPressでブログ開始(1サイト)
まずは「迷わず始めて、あとで困りにくい」ほうを選ぶのが正解です。1サイト運用なら、差が出やすいのは 初期設定の手間 と 困ったときの逃げ道 です。
- エックスサーバー寄りになりやすい人
- ドメイン取得〜SSL〜WordPress設置までを、申込みと同時にまとめて終わらせたい
- 途中で設定につまずく不安が大きい
- 将来、別サーバーからの引っ越しも視野に入れている(自動移行機能を使いたい)
- さくら寄りになりやすい人
- まずは触ってみてから決めたい(無料お試しで確認したい)
- 運用は「必要最低限でOK」、設定もシンプルでよい
- 将来的に“検証用の環境(ステージング)”が欲しくなりそう
初心者向けの結論としては
- 「とにかく最短で公開して、あとから記事作りに集中したい」→ エックスサーバー
- 「一度試してから選びたい/検証環境も気になる」→ さくら
企業サイト・店舗サイト(信頼性と運用負荷で判断)
企業サイトは、スペックよりも 運用の事故を減らす仕組み が重要です。更新頻度が低くても、フォームやメール、SSL、バックアップで詰まるとダメージが大きいからです。
判断の軸はこの3つで十分です。
| 判断軸 | エックスサーバーが合いやすい | さくらが合いやすい |
|---|---|---|
| 初期構築の負担 | 申込みと同時にWP/SSL/ドメイン設定まで一気に進めたい | まず試用して社内で手順を固めたい |
| バックアップ運用 | 「自動バックアップが前提」で、復元も手早くしたい | バックアップに加えて、テスト環境(ステージング)も確保したい |
| 問い合わせ動線 | 迷ったらすぐ相談できる窓口を重視 | チャットやコールバック予約などを使い分けたい |
企業・店舗サイトでありがちな落とし穴は、サイト本体より“メール”や“フォーム” です。
- メールのなりすまし対策(SPF/DKIM/DMARC 等)が必要になるケース
- お問い合わせフォームの通知が届かない/迷惑判定される
このあたりは、サイト公開前に「送受信テスト」を必ず入れておくと失敗しにくいです。
複数サイト運用(ドメイン・DB・権限管理で判断)
複数サイト運用は、月額の差よりも 管理の詰まり がコストになります。ポイントは次の2つだけです。
- WordPressを何本まで増やす予定か(=DBや運用枠の余裕)
- さくらはプランによりデータベース作成数の上限が明確です。
例:スタンダード50/プレミアム100…というように増えます。 - 「今は2本だけど増えるかも」という人は、“上限に近づいたときの面倒” まで想像して選ぶと安全です。
- さくらはプランによりデータベース作成数の上限が明確です。
- 更新・保守を誰がやるか(=権限の切り分け)
- 自分だけで触るなら、どちらでも大差は出にくい
- 外注やチーム運用なら、作業範囲を分けられるか が重要
- さくらは(プランによって)追加ユーザーにFTP権限を付けて、触れる範囲を分けられます
- ただしSSH/SFTPは初期アカウント限定など、制約が出るため運用ルール設計が必要です
おすすめの考え方(失敗しにくい順)
- 「将来どんどん増やす可能性がある」→ 余裕を優先(DBや運用枠の考え方が合うほう)
- 「外注・共同作業が増える」→ 権限分離がやりやすいほう(運用ルールを作れるほう)
- 「検証環境が必須(本番を触るのが怖い)」→ ステージングの使いやすさで選ぶ
制作会社・外注運用(FTP・権限分離・サポートで判断)
制作会社や外注が絡むと、重要なのは“速さ”より 事故防止 です。見るべきは次のチェックリストだけでOKです。
- FTPアカウントを分けられるか(誰が何を触ったか追いやすい)
- SSHの扱い(使える/使えない、誰が使える、サポート範囲)
- サポート窓口の使いやすさ(困ったときに詰まらない)
- 復旧手段(バックアップから戻す手順がわかりやすい)
実務でありがちな“つまずき”はここです。
- 追加メンバーに渡したアカウントで「できると思ってた操作ができない」
→ さくらはSSH/SFTPが初期アカウントのみ等の注意があるので、最初にルール化すると楽です - 「どの環境で作業してる?」が曖昧になる
→ ステージングを使う場合は、誰が/いつ/何を反映するか を先に決めると事故が減ります - トラブル時に連絡手段が固定されていて詰まる
→ チャット・電話・メール・コールバックなど、普段から使う窓口を決めておくと強いです
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プランの選び方:おすすめプランを“根拠つき”で提示
初心者が選びやすい基準(容量・サイト数・将来拡張)
プラン選びで迷う原因は、「スペック表の数字」だけで判断してしまうことが多いです。先に“判断軸”を固定すると、ほぼ迷わなくなります。
- WordPressを使うか
- 使うなら「WordPress対応プラン」が前提(これを外すと後で詰みやすい)
- いくつのサイトを運用するか(今+半年後)
- 1サイトだけ:標準的なプランで十分なことが多い
- 3〜10サイト:上位プランを検討する意味が出てくる
- サイトの“重さ”
- 写真多め、動画多め、商品点数多め、アクセス急増の見込み…は“余裕”が必要
- メールをどれだけ使うか
- 企業・店舗サイトで「独自ドメインメール」を本格運用するなら、サポートや迷惑メール対策の充実も見ておく
- 将来の変更のしやすさ
- 「上位プランへ変更できるか」「料金が跳ねないか」「支払いが続けやすいか」
迷ったときの結論
最初は「足りるかどうか」より、“詰まりにくい導線(WordPress・バックアップ・サポート)”を優先し、運用が軌道に乗ったら上げるのが失敗しにくいです。
エックスサーバーの選び方(迷うならこのライン)
エックスサーバーは大きく スタンダード/プレミアム/ビジネス の3段階で考えると整理しやすいです(まずは“標準”から入るのが基本)。
- スタンダード(迷ったらここ)
- 個人ブログ、企業の小規模サイト、まず1〜数サイト運用に向きやすい
- 料金と容量のバランスが取りやすいので、最初の一歩として選びやすい
- 10日無料お試しがあるため、体験してから判断しやすい
- プレミアム(複数サイト・重め構成なら)
- 複数サイト運用(ブログ+コーポレート+LPなど)で、画像・バックアップを含めた容量が増えがちな人向け
- 「今は足りるけど、半年後に増えるのが確実」というケースで“安心料”として効く
- ビジネス(余裕を買う/ビジネス寄り運用なら)
- サイト数が多い、アクセスが伸びやすい、制作・保守を外注して作業頻度が高い…など
- 最初から上位で安定運用したい人向け(ただし費用差は大きいので、必要性があるかだけ確認)
ざっくり言うと、最初の候補は スタンダード。
「複数サイト+運用が増える」なら プレミアム、
「余裕を最初から持つ」なら ビジネス が選択肢になります。
さくらの選び方(迷うならこのライン)
さくらは料金帯が幅広いので、最初に「WordPressを使うか」で分岐すると速いです。
- ライト(とにかく安く・WordPress不要なら)
- 料金は強いですが、WordPress非対応なので、ブログ用途だと選びにくい
- 静的な簡易サイト(更新頻度が低い案内ページ等)向けのイメージ
- スタンダード(迷ったらここ)
- WordPressでブログ・中小規模のサイト運用を始めるなら、まずここが軸になりやすい
- 料金体系(毎月/長期一括)が分かりやすく、運用の見通しを立てやすい
- ビジネス(複数人更新・法人運用寄りなら)
- 「店舗スタッフが更新」「部署で記事を回す」など、複数人で触る前提の運用で検討価値が上がる
- 容量も大きくなるので、画像が増える運用にも寄せやすい
- ビジネスプロ(中〜大規模・安定運用に寄せるなら)
- ちゃんとした運用体制で、複数サイト+メール+安定性を“上から固める”選び方
- ただし費用も上がるので、「そこまで必要か」を先に決めるのが大事
契約期間のおすすめ(途中で後悔しない考え方)
契約期間は「安い順」ではなく、“後悔しない順”で選ぶのがコツです。
- まずは無料お試しで確認
- 管理画面の使い勝手
- WordPressの初期セットアップの流れ
- 表示速度(体感)と、バックアップやSSL設定の導線
- 初心者がいちばん安全なのは「1年」
- 長期一括は月額換算が安くなりやすい反面、途中で方針が変わると負担になりがち
- まず1年で運用が固まるか見て、続けられそうなら長期へ伸ばす
- 長期契約は“前提条件が固まってから”
- ドメイン特典やキャンペーンは時期や条件で変わるので、申し込み直前に
- 何が無料対象か(取得/移管/更新)
- どの契約期間が条件か
を確認しておくと、想定外の出費が減ります
- ドメイン特典やキャンペーンは時期や条件で変わるので、申し込み直前に
- さくらは支払い区分に注意
- 一部プラン(ライト等)は支払い方法の選択肢に制約があるため、最初に確認しておくと安心です
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よくある質問(比較検討で実際に出る疑問だけ)
WordPress初心者はどちらが始めやすい?
「始めやすさ」は、実は “申し込み直後に迷うか” と “困ったときに復旧できるか” の2つで決まります。
- エックスサーバーが始めやすく感じやすい人
- 申込みと同時に WordPress・SSL・ドメイン設定までまとめて進めたい
- 「設定が多いと折れる」タイプで、とにかく最短で公開したい
- ただし WordPressクイックスタートは無料お試しが付かない点は要注意(最初から課金前提)
- さくらが始めやすく感じやすい人
- まず触って確認したい(14日間の無料お試しがある)
- 手順を見ながら、自分のペースで整えていきたい
- 「あとで移行するかも」なので、試用中に本番想定のテストをしたい
迷ったらこう考えると決めやすいです。
- “最短で公開して記事作りに集中したい” → エックスサーバー寄り
- “無料で試してから、納得して決めたい” → さくら寄り
法人・ビジネス利用ならどっちが無難?
法人利用で事故が起きやすいのは、サイトそのものより メールとフォームです。
そのうえで「無難」を決めるなら、次の視点が現実的です。
- エックスサーバーが無難になりやすいケース
- まず公開を急ぎたい(社内の意思決定が速い/短納期)
- WordPress中心で、運用の標準形に乗せたい
- サポートに「手順を聞きながら進める」より、まず仕組みで安定させたい
- さくらが無難になりやすいケース
- 検証(テスト)を挟みながら安全に運用したい
- 独自ドメインメールも含め、運用手順を社内で標準化したい
- まず無料お試しで、メール・フォーム・SSLを一通り確認してから進めたい
チェックすべきはこの3点だけでOKです。
- フォーム送信 → 通知メールが確実に届くか
- 独自ドメインメールのなりすまし対策(SPF/DKIM/DMARCなど)を運用できるか
- トラブル時の復旧手順(バックアップ復元・問い合わせ導線)が社内で回るか
容量はどのくらい必要?(目安)
容量で迷う人は多いですが、WordPressの容量はだいたい 「画像+バックアップ」で決まります。
ざっくり目安は次の通りです(あくまで平均的なケース)。
- WordPress本体+テーマ+プラグイン:0.5〜2GB程度に収まりやすい
- 画像:1枚あたり 200KB〜1MB(最適化しているかで差が大きい)
- バックアップ:保存数を増やすほど増える(サーバー側・プラグイン側で二重化すると特に増える)
ざっくり試算(画像が主役)
| 運用イメージ | 記事数 | 画像/記事 | 画像サイズ | 画像合計の目安 |
|---|---|---|---|---|
| 軽めブログ | 100 | 2 | 300KB | 約60MB |
| 普通のブログ | 300 | 3 | 500KB | 約450MB |
| 画像多め | 500 | 5 | 700KB | 約1.75GB |
結論:初心者は「容量」よりも先に、画像を軽くする習慣が重要です。
同じ容量でも、表示速度・運用の安定感が段違いになります。
どの契約期間が損しにくい?
「安い契約期間」を探すより、損しにくい順番で選ぶのが結局いちばんお得です。
- まず無料お試しで“詰まりポイント”を確認する
- 管理画面の迷いやすさ
- SSL設定
- WordPressの初期セットアップ
- フォーム・メールの動作
- 迷うなら 1年
- ブログや小規模サイトは、半年〜1年で方針が変わることが多い
- まず1年で「継続できるか」「サイトが増えるか」を見て、長期に伸ばすのが安全
- 長期(2〜3年)は “前提が固まってから”
- 特典・キャンペーンは変動するので、申込み直前に条件を確認する
- 途中解約しても返金されない前提で考える(両社とも注意が必要)
注意点(エックスサーバー)
WordPressクイックスタートは、申し込みの手間が減る一方で、無料お試しが付かない扱いになります。
「とりあえず試したい」人は、通常の申し込み(10日間無料お試し)から入るほうが安全です。
解約・乗り換えは難しい?(注意点)
結論から言うと、手順さえ守れば難しくありません。
ただし、初心者が詰まるのは “サイト” ではなく 「タイミング」と「メール」です。
解約での注意点(ここだけ覚えればOK)
- どちらも基本的に 支払い済み期間の返金は期待しない(契約満了を見て動く)
- サーバーだけでなく、ドメイン更新の場所も別管理になっていないか確認する
(サーバー解約=ドメインが自動で消える、とは限りません)
乗り換えでの注意点(失敗が減る順番)
- 旧サーバーはすぐ解約しない(最低でも数日〜1週間は残す)
- DNS切替の前後は更新を止める(混在期間で二重更新を避ける)
- メールは「旧サーバーも受信できる状態」を一時的に維持する
- 移行後チェックは SSL/パーマリンク/フォーム/メール送受信 を優先する
「自分でやるのが不安」なら、まずは無料お試し期間中に
(1) 表示確認 → (2) フォーム送信 → (3) メール送受信 だけでもテストすると、事故率が一気に下がります。
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最終チェックリスト:申し込み前にここだけ確認
目的(ブログ/企業/複数運用)と優先順位を確定
申し込み前に「欲しいもの」を先に言語化すると、プラン迷子をほぼ防げます。
まずは下のチェック欄を埋めてください(3分でOK)。
1分で決まる優先順位シート
- 目的:
- ☐ WordPressブログ(1サイト)
- ☐ 企業・店舗サイト(問い合わせ・メール重要)
- ☐ 複数サイト運用(増える前提)
- ☐ 外注・制作会社運用(権限・分業)
- 優先順位(上位2つに丸)
- ☐ 速さ・安定(表示が重いと困る)
- ☐ 初期設定が簡単(迷いにくい導線)
- ☐ 複数サイトの管理が楽(ドメイン/DB/権限)
- ☐ メール運用が安心(到達・迷惑判定・設定)
- ☐ サポート(チャット/電話/メール)
- ☐ 価格(総額を抑える)
目的別に「最初に見る項目」が変わります
- ブログ(1サイト)
→ WordPressの始めやすさ、バックアップ、無料お試しの有無 - 企業・店舗サイト
→ フォーム通知、独自ドメインメール、サポート窓口、復元のしやすさ - 複数サイト運用
→ ドメイン数、DBの上限、運用者追加(権限分離) - 外注・制作会社運用
→ FTP/SSHの運用ルール、アカウント分離、トラブル時の連絡手段
✍️ コツ:迷ったら「半年後にサイト数が増えるか?」だけ先に決めると、一気に選びやすくなります。
総額(初期費用+更新+特典条件)を揃えて比較
月額だけで決めると、だいたい後で「思ったより高い」に当たります。
比較するときは 同じ条件で揃える のが鉄則です。
比較条件を揃えるチェック
- ☐ 契約期間(例:12か月/24か月/36か月)を揃えたか
- ☐ 初期費用があるか/無料化されているか確認したか
- ☐ 更新時(2年目以降)の料金がどうなるか見たか
- ☐ キャンペーン価格と通常価格を分けて把握したか
- ☐ 特典(無料ドメイン等)の適用条件を確認したか
- ☐ 支払い方法(毎月/一括、決済手段)が自分に合うか
「無料」系はここを分けて見ると事故が減る
無料特典は、だいたいこの3つが混ざって見えます。
- 新規取得が無料なのか
- 更新も無料なのか(継続条件はあるか)
- 移管(他社から移す)でも無料対象か
さらに、無料特典は「対象ドメイン」や「契約期間」で条件が変わることがあるので、申し込み直前に必ず最終確認を入れるのが安全です。
比較の“最小セット”(迷う人はこれだけでOK)
- 12か月契約と24か月契約の 総支払額(税込)
- 無料お試しの有無
- 無料特典(ドメインなど)の条件
- 自分に必要な機能(WordPress/バックアップ/メール/サポート)
移行可能性(将来の乗り換え)まで含めて決める
初心者があとで困るのは「乗り換え不能」ではなく、乗り換えの設計を最初に考えていないことです。
次の3点だけ押さえておけば、将来の選択肢が広がります。
1) ドメインの持ち方を決める(最重要)
- ドメインは“サーバーとは別物”です。
どこで管理しているかで、乗り換えの難易度が変わります。
チェック:
- ☐ ドメインの管理元(どこで更新するか)が自分で把握できる
- ☐ DNSを触る場所(ネームサーバー/レコード設定)が分かる
- ☐ 「サーバー解約=ドメイン失効」にならない運用になっている
2) メールは移行の難所なので、最初から運用方針を決める
特に企業・店舗サイトは、メールで事故が起きると痛いです。
- そもそも独自ドメインメールを使う?
- ☐ 使う(問い合わせ受付、スタッフ用、請求書など)
- ☐ 使わない(Gmail/Workspace等に寄せる)
使う場合は:
- ☐ SPF/DKIM/DMARCなどの設定が必要になっても対応できるか(将来含む)
- ☐ 移行時に「旧サーバーの受信も一時的に残す」運用ができるか
3) バックアップと復元の“手段”を確認する
乗り換えの土台はバックアップです。ここが弱いと、移行も復旧も辛くなります。
最低限、次ができればOK:
- ☐ WordPress(ファイル+DB)を自分でバックアップできる
- ☐ いざという時に復元手順が見える(管理画面/申請など)
- ☐ 無料お試し期間で「バックアップ→復元」まで一回試せる
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まとめ:結局どっちを選ぶべきか(判断を再提示)
迷ったときは、先に「あなたの運用で“失敗したら痛いところ”」を決めるのが近道です。
レンタルサーバーは一度動き始めると、乗り換えの手間(DNS・メール・SSL確認など)が発生します。だからこそ、最初に“優先順位”を固定して選ぶのがいちばん安全です。
エックスサーバーが合う人の結論
結論:最短でWordPressを立ち上げて、安定寄りに走りたい人はエックスサーバーが向きやすいです。
こういう人はエックスサーバー寄り
- WordPressを「申込み→すぐ公開」まで一気に進めたい
- 特に、ドメイン取得やSSL設定など、初期セットアップに不安がある人
- ブログやサイトを作ったあと、記事更新・改善に集中したい
- 最初の“つまずき”を減らしたいタイプ
- 将来の移行も視野に入れている(引っ越しの選択肢があると安心)
- サーバーパネルから「WordPress簡単移行」を使えるのは、初心者にとって心強い逃げ道です
申し込み前に知っておくべき注意点
- WordPressクイックスタートは便利な反面、無料お試しが付かない扱いです
- 「まず試したい」なら、クイックスタートではなく通常申込み(10日無料お試し)から入るのが安全です
迷ったらこの一言で判断
- “まず公開して回しながら整える” → エックスサーバー
さくらが合う人の結論
結論:コストと堅実運用を両立しつつ、テスト環境(ステージング)も重視したい人はさくらが向きやすいです。
こういう人はさくら寄り
- まず無料で触ってから決めたい(14日無料お試しがある)
- いきなり本契約するのが不安な人に合います
- 更新や改修で「本番を壊したくない」
- さくらは バックアップ&ステージングが前面にあり、ボタン操作でスナップショットやテスト環境を用意できる思想がはっきりしています
- ビジネス利用で、複数人の更新や運用ルールを整えたい
- プラン設計に「複数人管理」や用途が明確に入っているため、方針を立てやすいです
申し込み前に知っておくべき注意点
- 「バックアップ&ステージング」は便利ですが、スナップショットの上限や運用ルールは理解して使う必要があります
- “完全に無制限で何でも戻せる”というより、仕組みを理解して使うと強いタイプです
迷ったらこの一言で判断
- “試してから決めたい/検証しながら安全に運用したい” → さくら
最後に:どうしても決め切れない人へ(超実用な結論)
- 最短で公開して、あとから改善したい → エックスサーバー
- 無料で試して、納得してから始めたい → さくら
そして、どちらを選んでも失敗しにくくするコツは同じです。
- 申込み直後に必ずやること
- SSL設定(httpsで表示できるか)
- フォーム送信テスト(通知メールが届くか)
- バックアップ手段の確認(戻せる状態になっているか)
ここまでできていれば、レンタルサーバー選びの“致命傷”はほぼ避けられます。
エックスサーバー公式サイトさくらのレンタルサーバ公式サイト
