「記事を一から作り直すのは手間がかかりすぎる……」
「過去の記事を安心してリライトできる方法が知りたい」
「似た構成の記事を複数作るときに効率化したい」
そんな声に応えるのが 『Yoast Duplicate Post』 です。
本プラグインを使えば、既存の記事や固定ページをワンクリックで複製し、下書きとして編集・再公開できます。
- 複製ボタンひとつでテンプレート記事を即座に用意
- SEO設定を引き継ぎながら安全にリライト
- カスタム投稿タイプもコピー可能
本記事では、初心者の方にもわかりやすく、プラグインの特徴から導入方法、使い方の流れ、そして注意点までを徹底解説します。
この記事を読めば、面倒な記事作成やリライト作業が驚くほどスムーズになります!
プラグイン概要と特徴
Yoast Duplicate Postとは何か
Yoast Duplicate Postは、WordPressに記事複製機能を追加するプラグインです。
初心者でも簡単に「既存の記事や固定ページ」をそのままコピーし、新規下書きや編集用下書きを作成できます。
- 使いやすさ:管理画面の「複製」ボタンをクリックするだけ
- 多言語対応:日本語・英語など、さまざまな言語に対応
- 軽量動作:サイトの表示速度をほとんど妨げません
✨ こんなときに便利!
- 似たような構成の記事を大量に作りたい
- 過去記事を安全にリライトしたい
- テンプレート記事を素早く用意したい
主な機能ポイント
以下の表は、初心者でも理解しやすいよう主な機能をまとめたものです。
| 機能カテゴリ | 機能名 | 説明 |
|---|---|---|
| 複製操作 | 通常コピー | 記事や固定ページをクリックひとつでそのまま複製 |
| 下書きとして複製 | 複製した内容を下書き状態で保存。元記事に影響を与えずに編集開始可能 | |
| 設定調整 | 複製元要素の選択 | タイトル、本文、画像、カスタムフィールドなど、細かくコピー対象を指定 |
| ユーザー権限管理 | 「誰が複製できるか」を管理者権限や投稿者権限などで設定 | |
| 表示オプション | 投稿一覧や編集画面での複製リンクの表示場所をカスタマイズ | |
| カスタム対応 | カスタム投稿タイプ対応 | 投稿タイプ(ブログ記事・固定ページ以外)も複製対象に含める |
| 安全対策 | 再公開機能(リパブリッシュ) | 複製後の下書きを編集し、差し替え公開する流れをワンクリックで実行 |
💡 ポイント解説
- 複製元要素の選択:不要なフィールドやタクソノミーを除外できるため、クリーンな複製が可能です
- 再公開機能:編集した複製記事を元の記事と入れ替えられるので、SEO評価を引き継ぎつつ安全にリライトできます
導入と有効化の手順
プラグインの入手方法
初心者でも迷わないよう、2つの方法をご紹介します。
| 方法 | 手順概要 |
|---|---|
| 管理画面から | 1. WordPressダッシュボード → 「プラグイン」→「新規追加」 2. 検索ボックスに「Yoast Duplicate Post」と入力 3. 「今すぐインストール」をクリック |
| ZIPファイル | 1. 公式ディレクトリからプラグインZIPをダウンロード 2. ダッシュボード → 「プラグイン」→「新規追加」→「プラグインのアップロード」 3. ダウンロードしたZIPを選択して「今すぐインストール」 |
ポイント
- 管理画面からのインストールが最も手軽です
- 手動アップロードはオフライン環境やバージョン指定時に便利
インストール&アクティベーションの流れ
以下の手順で3ステップを完了させましょう。
- インストール
- ✅ 管理画面の「プラグイン」→「新規追加」を開く
- ✅ 「Yoast Duplicate Post」を検索し、「今すぐインストール」をクリック
- 有効化
- ✅ インストール完了後に表示される「有効化」ボタンを押す
- ✅ プラグイン一覧に「Duplicate Post」が追加されていればOK
- 動作確認
- ✅ ダッシュボード左メニューに「複製」リンクが追加されているかチェック
- ✅ 投稿一覧や固定ページ一覧で、コピーアイコンが表示されることを確認
🎉 これで導入完了! 次は基本的な使い方に進みましょう。
記事・固定ページの複製方法
シンプルなコピーの作成
WordPressの投稿一覧や固定ページ一覧から、ワンクリックで元記事をそのままコピーします。
- ダッシュボード → 「投稿」または「固定ページ」を開く
- 各記事のタイトルにマウスを合わせる
- 表示される「複製」リンク(またはコピーアイコン)をクリック
- 「複製済み: 元記事名(コピー)」という新規下書きが一覧に追加される
💡 ポイント
- オリジナルの記事はそのまま残り、公開状態は変更されません
- タイトルに「(コピー)」が自動付与されるので、識別が簡単
下書きとして新規複製
複製と同時に編集画面を開きたい場合はこちら。複製後すぐに内容を書き換えて公開準備ができます。
- ダッシュボード → 「投稿」または「固定ページ」を開く
- 各記事のタイトルにマウスを合わせる
- 表示される「新規下書き」リンクをクリック
- 複製が完了すると、そのまま編集画面が表示される
🌟 メリット
- 複製してすぐ編集に入れるため、リライト作業がスムーズ
- 元記事へのアクセスを中断せずに下書きを作成可能
機能比較表
| 操作 | 複製のみ | 複製+編集画面を開く |
|---|---|---|
| リンク名 | 複製 | 新規下書き |
| 公開状態 | 下書き | 下書き(編集画面表示) |
| 編集開始の手間 | 記事一覧に戻り、下書きを開く必要あり | クリック1回で編集画面へ直行 |
| 利用シーン | テンプレートをまとめて作りたい場合 | すぐにリライト・加筆修正したい場合 |
複製コンテンツの編集&再公開
複製後の書き換えフロー
複製した記事は下書き状態で保存されるため、安心して内容を変更できます。以下の手順で進めましょう。
- 下書き編集画面を開く
- 投稿一覧で「新規下書き」をクリックすると、自動的に編集画面が立ち上がります
- 必要箇所をリライト ✍️
- タイトル、本文、画像、カスタムフィールドなどを目的に合わせて書き換え
- ポイント:元記事のSEO設定(メタデータやキーワード)は残せるので、引き継ぎたい場合はそのままに
- プレビューで動作確認 👀
- 「プレビュー」ボタンで表示をチェック
- リンク切れやレイアウト崩れがないかを確認
- 下書きを保存
- こまめに「下書きを更新」を押して変更内容を保護
既存ページとの差し替え(リパブリッシュ)
リライトが完了したら、元の記事と差し替えて公開します。
これにより、URLやSEO評価を維持しつつ、新しい内容を反映できます。
| 手順 | 操作内容 |
|---|---|
| 1. 「書き換え&再公開」選択 | 編集画面上部の「書き換え&再公開」ボタンをクリック |
| 2. 確認ダイアログ | 「元の記事を置き換えますか?」と表示されるので、問題なければ「OK」を押す |
| 3. 自動公開 | 新しい記事が自動的に公開状態となり、古いバージョンは下書きとしてアーカイブされる |
✅ メリット
- URLがそのまま:内部リンクや外部リンクが切れない
- SEO評価を維持:検索エンジンの評価を引き継ぎながら新しい情報を提供
- 履歴管理:差し替え前の下書きは保持されるので、いつでも復元可能
カスタム投稿タイプの扱い
カスタム投稿タイプとは
WordPressのカスタム投稿タイプ(Custom Post Type)は、投稿(post)や固定ページ(page)以外の独自コンテンツを管理する機能です。
たとえば以下のような用途で使われます:
| 投稿タイプ名 | 用途例 |
|---|---|
| ポートフォリオ | 制作実績や作品集を一覧化 |
| お知らせ | サイト内のお知らせやニュースをまとめる |
| レシピ | レシピ情報を専用フィールド付きで管理 |
✨ ポイント:
- 柔軟性が高く、テーマやプラグインで自由に追加可能
- メタボックスやタクソノミーも合わせてカスタマイズできる
複製対象に含める方法
標準では「投稿」「固定ページ」のみ複製対象ですが、設定を変更すればカスタム投稿タイプも一緒にコピーできます。
以下の手順で有効化しましょう。
- 設定画面を開く
- ダッシュボード → 「設定」→「Duplicate Post」を選択
- 権限タブで投稿タイプを選択
- 上部メニューから 「権限」タブ をクリック
- 「複製可能な投稿タイプ」 の一覧にあるチェックボックスから、複製したいカスタム投稿タイプに✅を入れる
- 変更を保存
- 画面下部の 「変更を保存」 ボタンを押して設定完了
💡 ヒント
- チェックボックスに表示されない場合、テーマやプラグインで投稿タイプが正しく登録されていない可能性があります。
- もっと細かい制御が必要な場合、コードで
duplicate_post_supported_post_typesフィルターを使って追加できます。
詳細設定の解説
“複製元”タブ:どの要素をコピーするか
“複製元”タブでは、何を丸ごとコピーするかを細かく指定できます。
- タイトル接頭辞/接尾辞
- 複製時にタイトルの前後に自動で文字列を付けられます。
- 例:接頭辞を“Copy of ”に設定すると、「Copy of 元のタイトル」となります。
- メニュー順の増分
- 固定ページの「メニュー順」値を自動的に増やす数値を設定可能。
- 同じ階層に並ぶページを複製しても順序が被りません。
- 含める要素/除外する要素
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 本文・見出し | 投稿本文と見出しタグを丸ごとコピー |
| アイキャッチ画像 | サムネイル画像も複製先にコピー |
| カスタムフィールド | 独自設定したメタデータを引き継ぐ |
| タクソノミー(カテゴリ/タグ等) | カテゴリやタグも同じ構成でコピー |
| 除外フィールド | 特定のカスタムフィールドやタクソノミーは除外設定が可能 |
🔧 Tip:初期設定ではすべてコピー対象になっているため、不要なものはここで外しましょう。
“権限”タブ:誰に複製権限を与えるか
“権限”タブでは、どのユーザーが複製操作を行えるかを制限できます。
| ユーザー権限クラス | 意味 |
|---|---|
| 管理者(Administrator) | すべての複製機能を利用可能 |
| 編集者(Editor) | 他人の記事も含めて複製可能 |
| 投稿者(Author) | 自分の投稿のみ複製可能 |
| 寄稿者(Contributor) | 下書きの複製のみ可能 |
| 購読者(Subscriber) | 複製不可 |
- 権限チェックボックス
- 各権限クラスに✓を入れることで、そのユーザーが「複製」「新規下書き」「書き換え&再公開」を操作できます。
- 投稿タイプ毎の有効化
- 投稿/固定ページ/カスタム投稿タイプそれぞれを個別にON/OFF設定可能。
🔒 注意:投稿者権限を広く許可しすぎると、意図しない記事複製が起きることがあります。
“表示”タブ:管理画面での表示設定
“表示”タブでは、どこに複製リンクを出すかをカスタマイズできます。
| 表示箇所 | 説明 |
|---|---|
| 投稿一覧 | 投稿一覧画面の各行に「複製/新規下書き」リンクを追加 |
| 編集画面のメタボックス | 記事編集画面内に複製用ボタンを表示 |
| 管理バー | 管理者バーに複製リンクを配置 |
| 一括操作 | 投稿一覧の一括操作ドロップダウンに「複製」オプションを追加 |
- リンクテキストの変更
- 「複製」「Copy」「クローン作成」など、任意の文言に書き換え可能。
- 表示順序の指定
- リンクの並び順や優先度をドラッグ&ドロップで調整できます。
👁️🗨️ コツ:頻繁に使うリンクは投稿一覧の先頭に配置し、操作をスピーディにしましょう。
注意点とベストプラクティス
公開中の記事を直接編集しないコツ
公開中の記事をそのまま編集すると、ユーザーへの表示内容が一瞬で切り替わり、誤った情報や崩れたレイアウトが見えてしまうことがあります。
以下の流れで安全に運用しましょう。
- 必ず複製から始める
- 複製または新規下書きボタンを使って元記事をコピー
- 元記事は公開状態のまま保護されます ✨
- 下書きで入念にチェック
- 編集後はプレビューで表示を確認👀
- リンク切れやレイアウト崩れがないか全ページチェック
- リパブリッシュで差し替え
- 編集が完了したら「書き換え&再公開」で一瞬で新しい内容に差し替え
- URLは変更せずに差し替わるため、SEOや外部リンクへの影響を最小化
💡 ワンポイント:
- テーマやキャッシュプラグインを使っている場合は、差し替え後にキャッシュをクリアして最新状態を反映しましょう。
下書き複製の個数制限
Yoast Duplicate Postには厳密な複製数の上限はありませんが、書き換え&再公開用の下書きは“同時に一つ”だけを運用するのがおすすめです。
| 運用パターン | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 同時に複数下書きを作成 | ・複数バージョンを同時に管理できる | ・どれが最新版か混乱しやすい |
| 単一下書きで運用 | ・常に最新が一つだけで管理がシンプル | ・過去バージョンを残す場合は都度複製が必要 |
- 複数下書き:アイデア別に下書きを分けたい場合に有効ですが、編集対象の混同に注意
- 一つの下書き:リライト作業をスピーディに行いたいときに最適。完了したら差し替え、再度複製
🔑 ベストプラクティス:
- 作業開始時に「新規下書き」→編集 →「再公開」のサイクルを繰り返す
- 完了後は不要な下書きを削除して、管理をすっきり保つ
効率アップのコツ
リライト作業での活用ポイント
- テンプレート下書きの活用
- よく使う記事構成をあらかじめ作成し、「新規下書き」で複製しておくと、毎回ゼロから作る手間が省けます。
- SEO設定の引き継ぎ
- 複製元の記事のタイトルタグやメタディスクリプションをそのまま引き継ぐことで、検索順位への影響を抑えつつリライト可能。
- プレビュー確認の習慣化 👀
- 下書き更新後には必ずプレビューをチェック。テーマやプラグインの影響でレイアウトが崩れるケースを未然に防げます。
- 差し替えタイミングの工夫
- アクセスが少ない時間帯に「書き換え&再公開」を実行すると、ユーザーへの影響が最小限に抑えられます。
定番設定のショートカット集
以下の表は、よく使う設定項目へのショートカットです。作業前に一度確認してみましょう。
| 設定タブ | 項目 | ショートカット操作 |
|---|---|---|
| 複製元 | タイトル接頭辞/接尾辞 | 「Copy of 」など短い英字を設定し、視認性をアップ |
| 複製元 | 除外カスタムフィールド | 不要項目を外すことでデータ容量を縮小 |
| 権限 | 投稿者(Author)の複製許可 | 自分の記事だけを対象にし、ノイズを減らす |
| 表示 | 投稿一覧の一括操作に「複製」を追加 | 投稿一覧上部でまとめて複製を実行し、複数記事の運用を高速化 |
| 表示 | 管理バーへのリンク表示 | ページ閲覧中にワンクリックで複製画面へジャンプ |
✨ ひと手間で効率アップ:
- ショートカット設定は一度行えば常に有効なので、初期設定に少し時間をかけるだけで日々の作業がスムーズになります。
- 特に「一括操作に複製を追加」は大量記事運用時に威力を発揮します!
以上で、Yoast Duplicate Postを使った記事複製&リライトの効率化ポイントを一通りご紹介しました。
これで作業がグッと楽になるはずです!
まとめ
- 導入は簡単:管理画面から数クリックでインストール&有効化完了
- 複製もラクラク:通常コピー/下書きとして複製の2種類の操作で用途に応じた使い分け
- 編集&再公開が安全:プレビュー確認後、元記事のURLとSEOを維持したまま差し替え可能
- 設定カスタマイズで効率化:複製元要素・権限・表示の各タブを最適化して、日々の運用を高速化
- 注意点を押さえて運用:公開中の記事は直接触らず、下書き複製→リパブリッシュの流れを徹底
これらのポイントを押さえれば、Yoast Duplicate Postは “記事作成・リライトの最強アシスタント” になります。
ぜひ本ガイドを参考に、あなたのWordPress運用を効率化してください!

