超初心者向けWordPress×Googleアナリティクス入門|アクセス解析の始め方をやさしく解説
「Googleアナリティクスを入れたほうがいいって聞くけど、実際どうやればいいのか分からない……」
「GA4? UA? そもそもどれを使えばいいの?」
「タグを貼れと言われても、コードを触る自信がない……」
「せっかく入れても、どの画面を見ればいいのか分からず放置してしまいそう……」
WordPressでブログやサイトを運営していると、
一度はこんなモヤモヤを感じるのではないでしょうか。
アクセス解析は「上級者向けの専門ツール」のように見えますが、
ポイントさえ押さえれば、初心者でも「今、自分のサイトがどう読まれているか」をきちんと把握できるようになります。
むしろ、感覚だけで運営するより、数字をうまく味方につけたほうが遠回りせずに済むのが実感としてあるはずです。
この記事では、
- Googleアナリティクス(GA4)を WordPress に導入する手順
- 最低限やっておきたい初期設定(自分のアクセス除外・データ保持期間の調整など)
- 「ここだけ見ればOK」という基本レポートの見方
までを、ひとつの流れとして整理して解説します。
コードを直接触りたくない方でも使える プラグイン経由の方法 や、
トラブルが起きたときのチェックポイントもあわせて紹介していくので、
読み終わるころには、
「とりあえず GA4 を入れてみた」状態から
「数字を見ながら改善ポイントを考えられる」状態
まで、一歩進んでいるはずです。
あなたのWordPressサイトを、数字でちゃんと説明できるサイトに育てていきましょう。
Googleアナリティクスの基礎知識
WordPressでブログやサイトを始めたら、「書く」だけでなく「数字を見る」ことが大事になります。
その数字を見るための代表的なツールが「Googleアナリティクス(GA4)」です。
ここでは、難しい専門用語はできるだけ避けて、初心者向けに分かりやすく整理します。

アクセス解析ツールとしての役割と仕組み
Googleアナリティクスは、一言でいえば 「サイトの様子を24時間記録してくれる観察カメラ」 のようなものです。
役割は大きく分けて次の3つです。
- 誰が(どんな人が)
- どこから(検索・SNS・広告など)
- どのページをどのくらい見ているか
を記録・集計して、レポートとして見せてくれるツールです。
仕組みはシンプルで、
- Googleアナリティクスの「タグ(コード)」や「測定ID」を
WordPressサイトに設置する - ユーザーがページを開くたびに、そのタグがGoogleのサーバーに情報を送る
- 送られてきた情報を、GA4の管理画面でグラフや表として確認できる
という流れになっています。
WordPressテーマの設定欄やプラグインを使えば、コードをほとんど触らずに設置できるので、初心者でも十分扱えます。
どんなデータが取得できるのか(リアルタイム・集客・行動・成果)
Googleアナリティクスでは、サイトの「今」と「過去」をさまざまな角度から確認できます。
代表的な切り口を表にまとめると、次のようなイメージです。
| 観点 | 具体的にわかること | 何に役立つか |
|---|---|---|
| リアルタイム | 今この瞬間、何人がどのページを見ているか | 設定テスト・キャンペーン直後の反応確認 |
| 集客(どこから来たか) | 検索/SNS/他サイト/広告…など、流入元 | どの施策が効いているかを判断 |
| 行動(サイト内での動き) | よく見られているページ、次に移動したページ、離脱したページ | 改善すべきページを見つける |
| 成果(コンバージョン) | お問い合わせ・資料DL・商品購入・メルマガ登録などの達成状況 | 売上・リード獲得のボトルネック把握 |
例えばブログの場合でも、
- どの記事から検索流入が多いのか
- どのページで離脱が多いのか
- どの導線から問い合わせフォームまで進んでいるのか
といったことがわかります。
数字が見えるようになると、「なんとなく更新」から「狙って育てる運営」へと考え方が変わります。
無料で使えるのに高機能である理由
Googleアナリティクスは、基本的な機能であれば完全無料で利用できます。
それでいて、企業サイトでも十分使えるほど多機能です。
なぜ無料でここまで提供できるのかというと、
- Googleは検索や広告ビジネスを行っており、
Web全体のデータを分析できると、自社サービスの品質向上に役立つ - 高度な機能を必要とする大企業向けには、有料版(GA360)が用意されている
- 世界中のサイトが導入してくれることで、Googleのエコシステム(検索・広告・ツール群)が強化される
といった背景があるからです。
ユーザー側から見ると、
- 無料でアクセス解析の「標準ツール」を使える
- 小さなブログから中規模サイトまで、ツールを変えずに成長させられる
という大きなメリットがあります。
Google製ツールならではの安心感と情報の豊富さ
Googleアナリティクスには 「Google製だからこその強み」 があります。
- 検索、Google広告、サーチコンソール、タグマネージャーなど
他のGoogleサービスと連携しやすい - 公式ドキュメントやヘルプが充実している
- 世界中のユーザーが使っているため、
日本語の記事・解説動画・書籍も非常に多い
特に初心者にとってありがたいのは、
困ったときにググれば、ほぼ必ず解決のヒントが見つかる
という点です。
ニッチな解析ツールだと、トラブル時に情報が少なく行き詰まりがちですが、
Googleアナリティクスなら 「情報不足でお手上げ」になりにくい のが大きな安心材料です。
WordPressサイト運営でアナリティクスが欠かせない理由
WordPressでサイトやブログを運営するなら、
Googleアナリティクスはほぼ必須のインフラと言ってよいです。
理由は次のようなものがあります。
- 感覚ではなく、データに基づいて記事や導線を改善できる
- どのキーワード・どのSNS・どのリンクが「成果」につながっているか判断できる
- テーマ変更・デザインリニューアル・プラグイン導入などの効果を数字で比較できる
- アフィリエイト・広告・自社サービスなど、収益の伸び悩み原因を探りやすい
- クライアントワークや制作代行をする場合、レポートとして成果を見せられる
逆に、アクセス解析がない状態は、
どの道が混んでいて、どこが通行止めなのか分からないまま
地図も見ずに道路整備しているようなもの
です。
WordPressは「コンテンツを作るための土台」、
Googleアナリティクスは「サイトの状態を把握するための計器」と考えるとわかりやすいと思います。
GA4とユニバーサルアナリティクス(UA)の違い
GA4が登場した背景とアップデートの目的
ユニバーサルアナリティクス(UA)は、「ページビュー中心の時代」に最適化されたツールでした。
しかし今は、
- スマホアプリとWebをまたいで利用するユーザーが当たり前
- プライバシー規制やクッキー制限が年々厳しくなっている
- 単純なPVより「体験」や「行動の質」が重視される
といった変化が起きています。
こうした環境の変化に合わせて、「最初から設計を作り直した解析ツール」として出てきたのが GA4 です。
GA4は、
- ページビューに依存しない計測
- クッキーに頼り切らない分析
- 機械学習で不足データを補う仕組み
を実現するために登場した、次世代版のGoogleアナリティクスだと考えるとイメージしやすいです。
イベントベース計測などGA4の基本的な特徴
UAは「セッション+ページビュー」が中心の考え方でした。
一方GA4は、すべてをイベントとして扱う「イベントベース計測」 が基本です。
UAの考え方(旧)
- 1回の訪問=「セッション」
- ページが表示される=「ページビュー」
- クリックやスクロールはオプション扱い(イベント設定が必要)
GA4の考え方(新)
- ページ表示、スクロール、クリック、動画再生…
→ すべて「イベント」として記録 - ページビューは「たくさんあるイベントの1つ」に過ぎない
- あらかじめ「拡張計測イベント」が用意されているので、
コードを書かなくてもある程度の行動が自動で取れる
このイベントベース設計のおかげで、
- ランディングページのスクロール率
- ボタンのクリック率
- 動画をどこまで見たか
といった「行動の質」を、より細かく追いやすくなっています。
機械学習・クロスデバイス計測・プライバシー配慮のポイント
GA4の大きなキーワードは 「データが欠けても、それなりに賢く分析できるようにする」 ことです。
そのために、次のような仕組みが組み込まれています。
機械学習による推定・予測
- クッキーがオフだったり、一部データが欠けていても
→ 機械学習モデルで数値を補間・推定 - 例えば「離脱しやすいユーザー群」「購入しそうなユーザー群」などの予測指標も扱える
クロスデバイスのユーザー把握
- ログインユーザーやGoogleシグナルを使うことで、
PC → スマホ → タブレット…とデバイスをまたぐ行動を、1人のユーザーとして近い形で追える - 「どのデバイスから最終的なコンバージョンに至ったか」が分析しやすい
プライバシーへの配慮
- IPアドレスの扱いが見直されるなど、個人を特定しにくい設計
- 国や地域の規制に合わせて、データ保持や広告連携を柔軟に制御できる
- 「必要以上の個人情報は持たない」という思想に寄せた設計
結果として、「全部きれいに取れない前提で、どう分析するか」 に軸足を移したツールがGA4だと言えます。
UAとの指標・レポート構成の違い
GA4に触れたとき、初心者だけでなく経験者も戸惑うのが、指標名とレポート構成の違いです。
代表的な違いをざっくり挙げると、次のようになります。
| 項目 | UA(旧) | GA4(新) |
|---|---|---|
| 基本単位 | セッション中心 | イベント中心 |
| 代表的な指標 | セッション、ページビュー、直帰率 など | ユーザー、イベント数、エンゲージメント率 など |
| レポート構造 | 「ユーザー」「集客」「行動」「コンバージョン」などの固定メニュー | 「レポート」と「探索(Analysis)」を組み合わせる構成 |
| カスタマイズ性 | 決められたレポートが中心 | 自分でレポートを組み立てる自由度が高い |
特に違和感が出やすいのは「直帰率が見当たらない」「ページビューが前ほど主役じゃない」という点です。
GA4では、
- 「直帰率」より「エンゲージメント率」(一定時間以上滞在・複数イベント発生など)のほうが重要
- 1セッションの中で起きているイベント全体を重視する
という考え方に変わっています。
GA4とUAを併用するケースとメリット
すでに多くのサイトがGA4へ移行していますが、状況によってはUAと併用していた時期もあります。
(新規サイトでは、最初からGA4のみで問題ありません)
併用していた主な理由は次の通りです。
- 慣れた指標(直帰率・ページビュー・ページ/セッションなど)をUAで確認しつつ、
新指標やイベント設計をGA4で試したい - クライアントや社内報告がUAベースで作られており、急にGA4だけに変えると混乱する
- UAの過去データとGA4のデータを並べて見て、
指標の違いによる差を体感したい
メリットとしては、
- UAの「見慣れたビュー」を持ちながら、徐々にGA4の操作に慣れられる
- 過去とのギャップを比較しやすいので、レポートの説明がしやすい
といった点がありました。
ただし現在は、UA側で新たなデータ計測はほぼできない状態のため、
WordPressをこれから運用する人は、「GA4をメインツールとして使う」という前提で考えればOKです。
UAからGA4へ移行しなければならない理由
「UAで慣れているから、このまま使えたほうがいい」と感じる方も多いですが、
実際には UAに依存し続けること自体がリスク になっています。
主な理由は次の通りです。
- UAのデータ計測は順次終了しており、将来的には閲覧もできなくなる可能性が高い
→ 新しいデータはたまらず、過去データもいずれ参照できなくなる - 今後の機能追加・改善はGA4側にしか行われない
→ UAを維持しても、機能面でどんどん時代遅れになる - プライバシーやクッキー規制に対応しきれない
→ 法規制やブラウザの仕様変更にUAは追随しない - WordPressのテーマやプラグインもGA4対応が前提になりつつある
→ UAだけを想定した設定項目は少しずつ減っていく
そのため、WordPressでサイトを運営する場合は、
- できるだけ早くGA4を導入して、
- 一定期間データをためながら、
- GA4の指標・レポートに慣れていく
という流れを作っておくことが重要です。
GA4とUAの違いを理解しておくと、
「UAのときと同じ数字がない=壊れている」
ではなく、
「計測の考え方が変わったから、見るべき指標も変える必要がある」
と冷静に判断できます。
このあとWordPressとの連携方法や、GA4で最低限見ておきたいレポートを押さえていくと、
実務で使えるレベルに一気に近づきます。
WordPressとGoogleアナリティクス連携の全体像
WordPressとGoogleアナリティクス(GA4)をつなぐ流れは、ざっくり言うと次の4ステップです。
- Google側の「入り口」を作る(アカウント・プロパティ作成)
- どのサイトからデータを集めるかを決める(データストリーム・タグ)
- WordPressにそのタグを設置する
- ちゃんと計測できているか確認し、最低限の初期設定を済ませる
それぞれのステップを、初心者の方でも迷わないように整理していきます。
ステップ1:Googleアカウントとアナリティクスアカウントを準備する
まずは、Googleアナリティクスを使うための「アカウントまわり」を整えます。
1. Googleアカウントを用意する
- すでに Gmail を使っているなら、そのアカウントでOKです。
- まだ持っていない場合は、先にGoogleアカウントを作成します。
個人ブログでも、できれば「仕事用メールアドレス」や「サイト専用アカウント」にしておくと、あとで管理しやすくなります。
2. Googleアナリティクスのアカウントを作成する
Googleアナリティクスの画面で、次の流れで進みます。
- 「アカウントを作成」から、アカウント名 を入力
- 例:
myblog-analytics、会社名-全サイトなど
- 例:
- データ共有設定(Googleとの共有可否)を確認
- 基本はデフォルトで問題ありませんが、業務利用の場合は社内ポリシーに合わせて調整します。
アカウントは「大きな箱」のイメージです。
その中に、この後作る プロパティ(サイトやアプリ単位の箱) をいくつも入れていくことになります。
ステップ2:GA4プロパティ・データストリーム・タグを設定する
次に、「どのサイトのデータをどうやって集めるか」を決めます。
1. GA4プロパティを作成する
プロパティは「このサイト(またはアプリ)のデータをまとめる単位」です。
- プロパティ名を入力
- 例:
WordPressブログ名-GA4
- 例:
- レポートのタイムゾーンを「日本」、通貨を「日本円」に設定
- ここを間違えると、日別の数字や売上がズレてややこしくなります。
- ビジネス情報(業種・規模・利用目的)を選択
- これはレポートのおすすめ表示に使われる程度なので、ざっくりでOKです。
2. Webデータストリームを設定する
「どのサイトからデータを受け取るか」を決める作業です。
- プラットフォームで「Web」を選択
- WordPressサイトのURLとストリーム名を入力
- URLは
https://から正しく入力しましょう。
- URLは
- 「拡張計測」を有効にしておく
- スクロールや外部リンククリックなど、よく使うイベントが自動で取れるようになります。
設定が完了すると、測定ID(G-XXXX…) や Googleタグ(コード) が発行されます。
これが、WordPressに設置する「計測の鍵」になります。
3. タグ(計測コード)を確認する
- GA4管理画面の「データストリーム」から
→ 該当ストリームを開くと、測定IDとタグ情報が表示されます。 - このあと、
- プラグイン
- テーマの設定欄
- Googleタグマネージャー
など、どの方法でWordPressに反映させるかを選んでいきます。
ステップ3:WordPressに計測タグを設置する
ここからが「WordPress側の作業」です。
やり方は1つではなく、運営スタイルやスキルに合わせて選びます。
代表的なパターンは次の3つです。
| 方法 | 難易度 | 特徴 |
|---|---|---|
| 公式・専用プラグインを使う | やさしい | 画面に従って進めるだけでOK |
| テーマの設定機能を使う | ふつう | 余計なプラグインを増やしたくない人向け |
| テーマファイル・タグマネージャーを使う | やや難しい | 細かいカスタマイズや複数タグ管理に向く |
1. プラグインで設置する場合
- 例:Site Kit by Google, MonsterInsights, SEO系プラグイン など
- 基本的な流れはどれも似ています。
- プラグインをインストールして有効化
- Googleアカウントでログインし、対象サイトを認証
- GA4のプロパティ・ストリームを選択して連携
ポイント:
- 同じサイトに複数のアナリティクス系プラグインを入れると、二重計測の原因になります。
→ 「アナリティクス用は1つだけ」に絞る のがおすすめです。
2. テーマの機能で測定IDを入力する場合
- SWELL / Cocoon / AFFINGER / JIN など、多くのテーマが
「アクセス解析・Googleアナリティクス設定」欄を用意しています。 - 流れのイメージ:
- WordPress管理画面 → 外観 → テーマ設定 などから「アクセス解析」「解析・タグ」系のタブを開く
- GA4の 測定ID(G-XXXX) を入力する欄にコピペ
- 保存して完了
ポイント:
- テーマを変更すると設定がリセットされることがあります。
→ テーマを頻繁に変える予定がある場合は、プラグイン方法を選んだ方が安全です。
3. コードを直接貼る / Googleタグマネージャーを使う
header.phpにコードを直接貼る方法や、Googleタグマネージャー(GTM)で一括管理する方法もありますが、初心者にはやや難しめです。- ただし、広告タグや計測タグが今後どんどん増える予定なら、GTMでまとめて管理したほうが運用が楽になります。
ポイント:
- テーマファイルを直接編集する場合は、必ずバックアップを取る・子テーマを使う こと。
間違えてPHPを壊すと、サイトが真っ白になることがあります。
ステップ4:データ取得を確認し、初期設定を整える
タグを設置したら終わり…ではなく、「ちゃんと計測されているか」と「最低限の設定」が重要です。
1. リアルタイムレポートで反映を確認する
- GA4の管理画面で「リアルタイム」レポートを開く
- 別のブラウザやシークレットウィンドウで自分のサイトにアクセス
- 数十秒ほど待って、自分のアクセスがカウントされているか確認
反映まで数分〜数十分かかることもありますが、
まったく動かない場合は「タグの設置ミス」「複数方法での二重設定」などを疑います。
2. 自分のアクセスを除外する準備
初期状態のままだと、自分や社内のアクセスがすべて計測されてしまい、数字が膨らみます。
- 固定IPを持っているなら、GA4の「内部トラフィック除外」でIPを登録
- 固定IPがない場合は
- 特定の条件(URLパラメータなど)を使って除外
- あるいは、後述のプラグイン機能(管理者アクセス除外)を活用
「ある程度運営が落ち着いてからやろう」ではなく、導入直後にやっておくと後悔が少ない設定です。
3. データ保持期間・Googleシグナルなどの基本設定
GA4の管理画面から、次のような項目も確認しておきましょう。
- データ保持期間
→ デフォルトのままだと短めなので、可能な範囲で延長しておくと長期分析しやすくなります。 - Googleシグナル
→ 有効化すると、クロスデバイス分析や一部の広告機能が使えるようになります(規約やプライバシーポリシーとの整合は要確認)。
4. プライバシーポリシーやサイト内表記も忘れずに
Googleアナリティクスを使う場合は、
- プライバシーポリシーページに「アクセス解析ツールを利用している」旨を明記する
- 必要に応じて、クッキーや広告識別子についても触れておく
といった対応が求められます。
WordPress側の設定だけでなく、「利用者への説明」までセットで考えるのが、安全な運用につながります。
この4ステップを押さえておけば、
「なんとなくタグを貼っただけ」
ではなく
「仕組みを理解したうえで、正しく計測できる状態」
まで持っていくことができます。
次の段階では、具体的な設置方法(プラグイン別・テーマ別) や、
レポートの見方・分析のコツを掘り下げていくと、実務で使えるレベルに一気に近づきます。
ステップ1:Googleアナリティクス(GA4)側の設定
ここでは、WordPressと連携する前に必ずやっておくべき「Googleアナリティクス(GA4)の準備」をまとめておきます。
ざっくり言うと、
- Googleアカウントを用意する
- アナリティクス用のアカウントを作る
- GA4プロパティを作り、サイト情報を登録する
- データストリームとタグを発行する
という流れです。
Googleアカウント(Gmail)の作成
Googleアナリティクスは、Googleアカウント単位で管理されます。
すでにGmailなどを使っているなら、そのアカウントでかまいません。
- 個人ブログの場合
→ 自分専用のGoogleアカウントでOK - 会社サイト・複数人で運用する場合
→ 担当者の個人アカウントではなく、チーム用・会社用のアカウントを作っておくと、引き継ぎが楽になります。
実務経験上、「担当者が退職したらアナリティクスに入れない」というトラブルはよくあります。
最初の段階で、誰のアカウントを使うかをきちんと決めておくと安心です。
アナリティクスアカウントの新規登録
Googleアカウントを用意したら、次はアナリティクス専用の「アカウント」を作成します。
ここでの「アカウント」は、複数サイトをまとめる「大きめの箱」のイメージです。
流れはシンプルです。
- Googleアナリティクスにログイン
- 画面左下の設定(歯車アイコン)から「アカウントを作成」を選択
- アカウント名を入力
- 例:
myblog-analytics/company-main-analyticsなど - 将来サイトが増えるかも…という場合は、少し広めの名前にしておくと扱いやすいです。
- 例:
- データ共有設定を確認してチェックを調整する
ここでは、まだ具体的なサイト情報は入れません。
「このGoogleアカウントで管理するデータのグループ」を作っている段階だと考えておけばOKです。
GA4プロパティの作成と基本情報の入力
次に、実際に計測したいサイトごとの「箱」=プロパティを作ります。
WordPressの1サイトにつき、GA4プロパティを1つ作るのが基本です。
入力内容のポイントは以下の通りです。
- プロパティ名
- 例:
○○ブログ-GA4、コーポレートサイト-GA4 - 後から見ても分かるように「サイト名+GA4」を含めておくと混乱しません。
- 例:
- レポートのタイムゾーン
- 日本向けサイトなら「日本」を選択
- ここを誤ると、日別の集計がズレるので要注意です。
- 通貨
- 広告やECなど売上を扱うなら「日本円」にしておくと計算しやすくなります。
ここまでで、「どの国/時間軸でこのサイトのデータを見るか」が決まります。
ビジネス情報・利用規約の確認
プロパティの基本設定が終わると、
- 業種やビジネス規模
- アナリティクスの利用目的
- 利用規約・データ処理に関する同意
といった項目を聞かれます。
ここはレポートを大きく変える場所ではありませんが、実務上は次の点を意識しておくと良いです。
- 業種:自サイトに近いジャンルを選択
→ Google側のベンチマークやおすすめ機能の精度が少し上がります。 - 規模・利用目的:
→ 「サイト改善」「広告最適化」「コンバージョン分析」など、主な目的にチェック - 利用規約:
→ 会社・クライアントの案件なら、自社のプライバシーポリシーや契約条件と矛盾していないかを確認しておく
中小サイト運営者は「とりあえず全部OK」で進めがちですが、
プライバシー関連は後戻りが面倒なので、一度は目を通しておくことをおすすめします。
Webデータストリームの作成と測定ID(G-XXXX)の発行
プロパティができたら、次は「どのサイトからデータを受け取るか」を具体的に登録します。
これが「Webデータストリーム」です。
設定の流れは次の通りです。
- プラットフォーム選択で「Web」を選ぶ
- WordPressサイトのURLを入力(
https://から正確に) - ストリーム名を入力
- 例:
○○ブログ(本番)/○○ブログ(テスト)など
- 例:
- 「拡張計測」をオンにしたまま作成
- これにより、スクロールや外部リンククリックなど、よく使うイベントが自動で計測されます。
ストリームを作成すると、
- 測定ID(G-XXXX…)
- それに紐づく設定情報
が自動発行されます。
WordPress側から見ると「このIDに向かってデータを送る」イメージです。
グローバルサイトタグ(Googleタグ)の取得
最後に、WordPressに設置するための「タグ(コード)」を確認します。
GA4の管理画面で、
- 対象のWebデータストリームを開く
- 「タグの設定」または「Googleタグ」の項目を表示
gtag.jsを使ったコードスニペットが表示されるので、それを控えておく
ここで見られるものは大きく2つです。
- 測定ID(G-XXXX形式)
→ テーマ設定やプラグインの入力欄に入れることが多い - 実際のスクリプトコード(
<script>…</script>)
→header.phpなどに直接貼り付ける場合に使う
ポイント:
- WordPressでの設置方法によって「IDだけ使う場合」と「タグの全文を使う場合」が分かれます。
- どちらを使うかは、
- プラグインの仕様
- テーマの機能
- Googleタグマネージャーを併用するかどうか
によって変わるため、次のステップ(WordPress側の設定)とセットで考えるのがベストです。
ここまでが「Googleアナリティクス(GA4)側の準備」です。
このステップがきちんとできていれば、あとは
- プラグインでIDを入れるのか
- テーマ機能でIDを入れるのか
- コードを直接貼るのか
という 「WordPress側の連携方法を選ぶフェーズ」に進むだけです。
ステップ2:WordPressにGA4タグを設置する方法まとめ
ここでは、もっとも初心者向きで失敗しにくい方法として、公式プラグイン
「Site Kit by Google」を使った連携手順を解説します。
Site Kitを使うと、
- GA4(Googleアナリティクス)
- サーチコンソール
- AdSense など
をまとめて接続できるので、「コードを触りたくない」「設定ミスが怖い」という人に向いています。
方法1:公式プラグイン「Site Kit by Google」で簡単連携

Site Kitプラグインのインストールと有効化
まずは、WordPressにSite Kitを導入します。
- WordPress管理画面にログイン
- 左メニューから「プラグイン」→「新規追加」をクリック
- 検索ボックスに
Site Kit by Googleと入力 - 表示された「Site Kit by Google」を選び、「今すぐインストール」→「有効化」
有効化が終わると、管理画面左のメニューに「Site Kit」が追加されます。
🔎 ポイント
- 類似した名前の非公式プラグインもあるので、必ず「by Google」の公式ロゴがあるものを選びましょう。
- すでに他のアナリティクス系プラグインを使っている場合は、二重計測を避けるため、一度どれを使うか整理しておくと安全です。
Googleアカウントでサインインしてサイトを認証する
次に、Site KitとGoogleアカウント(GA4を作ったアカウント)をつなぎます。
- 「Site Kit」→「設定」または初回ウィザード画面で「セットアップを開始」をクリック
- 「Googleにログイン」ボタンから、GA4を作成したのと同じGoogleアカウントでサインイン
- Site Kitが求めてくる権限(アナリティクス・サーチコンソールへのアクセスなど)を確認し、「許可」を選択
- 画面の案内に従って、WordPressサイトのドメイン所有者であることを確認(自動で行われることがほとんど)
ここまで完了すると、Site Kit側で
- どのGoogleアカウントとつながっているか
- どのサイト(プロパティ)に紐付けるか
という基本情報が認識されます。
⚠️ よくあるつまずき
- 個人用アカウントと仕事用アカウントを使い分けている場合、別アカウントでログインしてしまい、GA4プロパティが見つからないことがあります。
→ アナリティクス画面に入れるのと同じアカウントでログインしているか、必ず確認しましょう。
アナリティクス・サーチコンソールなどとまとめて接続する
Site Kitの強みは、複数のGoogleサービスを一括管理できることです。
最低限やっておきたいのは、以下の3つです。
- GA4(Googleアナリティクス)の接続
- サーチコンソールの接続
- 必要に応じて AdSense など
それぞれの流れは次のようになります。
1. GA4(Googleアナリティクス)と接続する
- Site Kitのダッシュボードで「アナリティクス」モジュールの「接続」または「設定」ボタンをクリック
- 使用するアナリティクスアカウント → プロパティ → データストリーム を選択
- すでにGA4を作っている場合は、リストに表示されます。
- まだ作成していない場合は、ウィザードから新規プロパティを作ることも可能です。
- 設定を保存すると、Site Kit側で自動的にGA4タグが挿入されます(測定IDやコードを手動で貼る必要はありません)。
✅ メリット
- テーマを変えてもSite Kitが生きている限り、タグが有効
- コードの貼り忘れやコピーミスが起きにくい
- GA4の測定IDを探してコピペ…といった手間が不要
2. サーチコンソールを連携する
- 同じくSite Kitの設定画面から「Search Console」を選択
- 「サイトを追加」「プロパティを選択」などの案内に従って接続
- まだサーチコンソールにサイトを登録していない場合は、その場で新規登録も可能
これにより、検索クエリ(どんなキーワードで表示・クリックされたか) と
アナリティクスのデータを、WordPress管理画面からまとめて確認しやすくなります。

3. 接続後に確認しておきたいこと
- 他のアナリティクス系プラグインや、テーマ側のアナリティクス設定が「オン」のままだと
→ 二重計測になる可能性があります。
特に、- テーマ設定の「アクセス解析」欄にUAやGA4のIDを入れている
- 以前導入した「Google Analytics by 〜」系プラグインが有効のまま
になっていないかチェックしましょう。
- 連携後すぐはデータが少ないため、GA4のリアルタイムレポートで計測されているかを軽く確認しておくと安心です。
Site Kitを使う方法は、
- コードを触らなくて済む
- GA4以外のツールも一緒に管理できる
- テーマを変えても設定が引き継ぎやすい
という理由から、初めてWordPressにGoogleアナリティクスを入れる人にもっともおすすめの方法です。
このあと、他の方法(テーマ機能を使う・コードを直接貼る・タグマネージャーを使う)を選ぶ場合でも、
「Site Kit方式」を基準に比較すると、自分に合ったやり方が選びやすくなります。
方法2:SEO系プラグインで測定IDを設定する
「余計なプラグインは増やしたくない」「すでにSEOプラグインを入れている」という場合、
そのプラグインにGA4の測定ID(G-XXXX…)を登録してしまう方法があります。
代表的なのが「All in One SEO」「SEO SIMPLE PACK」などです。
ここでは共通する考え方と、運用上の注意点を押さえておきます。
All in One SEO / SEO SIMPLE PACK での設定手順
プラグインによって画面構成は違いますが、流れはほぼ共通しています。
- GA4側で測定ID(G-XXXX…)を確認
- WordPress管理画面でプラグインの設定ページを開く
- 「アナリティクス」「トラッキング」「アクセス解析」などのタブを探す
- GA4用の入力欄に測定IDをコピペ
- 保存して完了
もう少し具体的にイメージしておきましょう。
All in One SEO の場合(イメージ)
- 管理画面 → All in One SEO → 一般設定 or アナリティクス関連のタブ
- 「GoogleアナリティクスID」「測定ID」のような項目に
G-XXXX...を入力 - 旧UA(UA-XXXX形式)の欄と間違えないように注意

SEO SIMPLE PACK の場合(イメージ)
- 設定 → SEO SIMPLE PACK → アクセス解析関連のタブ
- 「Googleアナリティクス測定ID」など、GA4専用の入力画面に測定IDをセット
- GA4対応版であることを確認(古い解説記事だとUA前提のケースがあります)

ポイントは、
- 「UA用ID(UA-〜)」と「GA4の測定ID(G-〜)」の欄が分かれていることが多い
- 両方に入れると、思わぬ二重計測になることもある
という点です。
使うのはあくまで「GA4の測定ID」で、不要な欄は空のままにしておきましょう。
MonsterInsightsやGoogle Analytics系プラグインの活用
SEO系プラグインにこだわらず、アナリティクス専用プラグインを使う方法もあります。
代表例が「MonsterInsights」などのGoogle Analytics系プラグインです。
こうしたプラグインには、SEOプラグインにはないメリットがあります。
- GA4の測定IDを入れるだけで、タグを自動挿入してくれる
- WordPress管理画面内に、簡易レポート(PVや人気ページ)を表示してくれる
- WooCommerceなどのEC系プラグインと連携して、購入・カート追加などのイベントを簡単に計測できる(上位版機能)
導入の流れは概ね次のようになります。
- 「MonsterInsights」などをインストール・有効化
- 設定ウィザードから、Googleアカウントでログイン
- 使用するGA4プロパティを選択
- オプション(トラッキング強化・レポート項目など)を調整
注意したいのは、
- すでにテーマやSEOプラグインでGoogleアナリティクスを設定している場合は、どれか1つに絞ること
- 無料版と有料版でできることが大きく違うので、
「無料版で何ができるか」を事前に確認してから採用すること
です。
まとめると:
- 「プラグインの数は増やしたくない」 → 既存のSEOプラグインに測定IDを入れる
- 「管理画面で数値も見たい・もう少し細かく計測したい」 → MonsterInsightsなど専用プラグインを検討
といった棲み分けになります。
管理者アクセスをカウントしない設定のポイント
SEO系プラグインやアナリティクス系プラグインを使う場合、
意外と見落とされがちなのが「自分のアクセスを除外する」設定です。
自分(管理者)が記事のプレビューやデザインチェックで頻繁にアクセスすると、
- PVが膨らんで実際より人気があるように見える
- 新記事公開直後の数字が「自分の確認アクセス」で水増しされる
といったことが起きます。
多くのプラグインには、次のような機能が用意されています。
- 「ログイン中の管理者をカウントしない」チェックボックス
- 指定したユーザー権限(管理者/編集者など)のアクセスを除外する設定
- 特定のロールだけを計測対象に含める/含めない設定
たとえば、
- ブログ運営者:管理者権限
- ライター:投稿者権限
という構成であれば、
- 管理者・編集者のアクセス → 除外
- 投稿者(ライター)は必要に応じて除外するかどうか決める
といった切り分けができます。
加えて、より厳密にやるなら、
- GA4側の「内部トラフィック除外」機能で、自社IPアドレスを除外
- 管理画面側の除外と二重でかけておく
という方法もあります。
コツとしては、
「とりあえず導入」→「あとから除外しよう」ではなく、最初の設定時に一緒にやってしまう こと。
そうすることで、スタート直後から「できるだけ正確なデータ」を貯めていくことができます。
SEO系プラグインやAnalytics専用プラグインを使う方法は、
- すでに導入しているプラグインをうまく活かせる
- テーマを変えても設定が比較的引き継ぎやすい
- 管理画面上でレポートをざっくり確認できる
という利点があります。
一方で、どのプラグインでGA4を管理するかを明確にしておかないと、二重計測や設定の競合が起きやすいのも事実です。
導入時に「アナリティクスを統括するプラグインはどれか」を決めておくことが、トラブル防止のいちばんのポイントです。
方法3:WordPressテーマの機能で測定IDを入力する
最近の有料・無料テーマの多くは、Googleアナリティクス用の入力欄を最初から用意しています。
この機能を使えば、プラグインなしでGA4の測定ID(G-XXXX…)を設定できます。
特徴をざっくり言うと:
- 追加プラグインが増えない → 表示速度やトラブル要因を減らせる
- テーマ側で最適な位置にタグを出力してくれる
- コードを直接さわらなくてOK
その一方で、
- テーマを乗り換えると、設定がリセットされる
- 他の方法(Site KitやSEOプラグイン)と重複しやすい
というデメリットもあります。この点を踏まえた上で使うのがポイントです。

Cocoon・SWELL・AFFINGER・JIN・THE THORなどでの設定例
テーマごとに画面は違いますが、流れはほぼ同じです。
- GA4側で測定ID(G-XXXX…)をコピー
- WordPressの管理画面からテーマ設定画面を開く
- 「アクセス解析」「Googleアナリティクス」「トラッキングID」などの項目を探す
- GA4用の入力欄に測定IDを貼り付けて保存
よくあるテーマのイメージを書いておくと、次のような感じです(実際の表記はバージョンで変わります)。
| テーマ名 | 設定画面のイメージ例 |
|---|---|
| Cocoon | 「Cocoon設定」→「アクセス解析・認証」→ Googleアナリティクス欄 |
| SWELL | 「SWELL設定」→「アクセス解析 / 広告」→ 測定ID入力欄 |
| AFFINGER | 「AFFINGER管理」→ アクセス解析関連のタブ → アナリティクスID |
| JIN | 「JIN設定」→「アクセス解析コード」などの項目から設定 |
| THE THOR | 「THE THOR設定」→「アクセス解析」タブ → トラッキングID欄 |
ポイントは、
- 「GA4用の入力欄かどうか」を確認すること
UA-XXXX…と書かれている場合は旧UA用G-XXXX…または「測定ID」「GA4」などの表記を探す
- 設定後は、実際にページのソースを開き、
G-XXXXを含むタグが出力されているか確認すると安心です。
テーマのアクセス解析・トラッキングID入力欄の探し方
「どこにあるのか分からない…」と迷ったときの探し方をまとめておきます。
- 外観メニューから探す
- 管理画面左メニュー →「外観」周辺をチェック
- 「テーマ設定」「カスタマイズ」「テーマオプション」など、テーマ固有の設定ページを開く
- 「カスタマイズ」画面を確認
- 「外観」→「カスタマイズ」
- 「アクセス解析」「SEO」「ヘッダー」「ヘッダー内コード」といった名前のセクションを探す
- キーワードで目視検索する 設定画面が長い場合は、ブラウザの検索機能(
Ctrl + F/Cmd + F)で、analyticsGoogleアクセス解析トラッキング
- マニュアル・公式サイトを確認する 有名テーマは、公式サイトやマニュアルに「Googleアナリティクスの設定方法」がほぼ必ず載っています。
迷ったら、テーマ名+「アナリティクス」 で検索すると早いです。
テーマ機能を使う際の注意点(他の方法との二重計測防止)
テーマ機能で測定IDを入れる時、いちばん注意したいのが二重計測です。
次の点を必ず確認しましょう。
- Site KitやMonsterInsightsと併用しないか?
- すでに「Site Kit by Google」や「MonsterInsights」などでGA4を設定している場合、
テーマにもIDを入れると、同じページにタグが2つ出ることがあります。 - 基本ルールは、
→ 「タグを挿入する仕組みは1つだけ」に絞る こと。
- すでに「Site Kit by Google」や「MonsterInsights」などでGA4を設定している場合、
- テーマを変更したときの挙動を意識する
- テーマ機能でIDを設定していると、
テーマを変えた瞬間からアナリティクスの計測が止まります。 - デザインリニューアルが多いサイトや、テーマを試しながら選びたい人は、
プラグイン方式(Site Kit・SEOプラグインなど)の方が安定しやすいです。
- テーマ機能でIDを設定していると、
- タグが重複していないか実際にチェックする 設定後は、1回だけでもいいので次のように確認しておきましょう。
- ブラウザでサイトのページを開く
- 右クリック →「ページのソースを表示」
- 検索(
Ctrl + F)でG-(測定IDの先頭)を検索 - 同じIDが2カ所以上出てこないか確認する
- テーマ側で入れているIDを削除する
- もしくは、Site Kitなどプラグイン側のアナリティクス機能をオフにする
テーマ機能での設定は、
- プラグインを増やしたくない
- シンプルな構成で運用したい
という人にとって、とてもバランスのよい方法です。
その代わり、
- どこでタグを出しているのかをきちんと把握すること
- テーマ変更・リニューアルのタイミングで設定を見直すこと
をセットで覚えておくと、長期運用でもトラブルが起きにくくなります。
方法4:テーマファイルに直接コードを埋め込む
この方法は、プラグインもテーマ機能も使わず、自分でコードを追加してGA4タグを動かすやり方です。
自由度は高いものの、ミスをするとサイトが真っ白になるリスクもあります。
「コードを触るのに抵抗がない」「どうしてもシンプルな構成にしたい」という方向けの方法として押さえておきましょう。
header.phpにタグを追加する手順
もっともストレートなのは、header.php にGA4のタグを直接書き込む方法です。
- GA4の管理画面で、
gtag.jsのコードをコピー
(<script async src="https://www.googletagmanager.com/gtag/js?id=G-XXXX"></script>から始まる部分) - WordPress管理画面 → 外観 → テーマファイルエディター(テーマエディター)を開く
- 右側のファイル一覧から
header.phpを選択 </head>タグの直前あたりに、コピーしたコードを貼り付ける- 「ファイルを更新」をクリック
イメージはこんな感じです。
<head>
<!-- 既存のメタタグやCSSの読み込みなど -->
<!-- Google Analytics 4(GA4)タグ -->
<script async src="https://www.googletagmanager.com/gtag/js?id=G-XXXXXXX"></script>
<script>
window.dataLayer = window.dataLayer || [];
function gtag(){dataLayer.push(arguments);}
gtag('js', new Date());
gtag('config', 'G-XXXXXXX');
</script>
</head>
ポイント
G-XXXXXXXの部分は自分の測定IDに置き換える- 貼り付け位置を間違えて、
<head>や</head>を壊さないように注意する - テーマをアップデートすると、変更が上書きされる可能性が高い(後述)
functions.phpでトラッキングコードを読み込む方法
もう少し「WordPressらしい」書き方として、functions.php で wp_head フックを使う方法があります。
- テーマ(できれば子テーマ)の
functions.phpを開く - GA4タグを出力する関数を定義する
add_action('wp_head', '関数名');でヘッダーにフックする
例:
function my_ga4_tag() {
?>
<!-- Google Analytics 4(GA4)タグ -->
<script async src="https://www.googletagmanager.com/gtag/js?id=G-XXXXXXX"></script>
<script>
window.dataLayer = window.dataLayer || [];
function gtag(){dataLayer.push(arguments);}
gtag('js', new Date());
gtag('config', 'G-XXXXXXX');
</script>
<?php
}
add_action( 'wp_head', 'my_ga4_tag' );
この方法の利点は、
header.phpの構造そのものには触らない- 条件分岐(特定のページだけ計測する、ログインユーザーは除外するなど)をPHPで書きやすい
といった点です。
ただし、PHPの構文エラーがあるとサイト全体がエラーになるので、貼り付け時は特に注意が必要です。
テーマ編集時のバックアップと子テーマ利用の重要性
header.php や functions.php をいじる前に、必ず意識しておきたいポイントが2つあります。
- 事前バックアップをとる
- できるだけ子テーマ側で編集する
バックアップの例
- FTPやファイルマネージャーから、
header.php/functions.phpをローカルにコピーしておく - 最低限、編集前のコードをメモ帳などにコピペして保存しておく
子テーマを使う理由
- 親テーマをアップデートすると、親テーマのファイルはまるごと上書きされる
- 親テーマに直接GA4タグを書いている場合、更新のたびに設定し直すことになる
- 子テーマ側に
header.phpやfunctions.phpを用意しておけば、親テーマのアップデートの影響を受けにくい
「後から何度も同じ修正をする」「更新のたびにタグが消える」というのは、実務ではよくある“あるある”です。
コードを触る時点で、長期運用を前提にしておくとストレスが減ります。

直接編集が非推奨とされる理由とリスク
テーマファイルを直接編集する方法は、柔軟である一方で、明確なデメリットとリスクがあります。
代表的なものを整理すると、次の通りです。
| リスク | 内容 |
|---|---|
| テーマ更新で上書き | 親テーマに書いたコードは、アップデート時に消える可能性が高い |
| 構文エラーでサイトダウン | functions.php の1文字ミスで、画面が真っ白になることがある |
| 誰が何をしたか分かりにくい | 複数人運営時、後から見て「なぜここにタグが?」となりがち |
| セキュリティ面の不安 | 不適切な外部コードを貼ると、思わぬ脆弱性になる可能性も |
このため、公式ドキュメントや多くの開発者は、初心者に対しては
- プラグイン方式
- テーマ機能の入力欄を使う方式
を優先的にすすめています。
とはいえ、
- プラグインを極力減らしたい
- 特殊な条件でタグを出し分けたい
- GA以外のタグも統一的に管理したい
といった“ちょっと上級寄りのニーズ”がある場合、テーマファイル編集が選択肢になることもあります。
まとめ
header.phpに直接書く/functions.phpでwp_headにフックする、どちらも「間違えると壊れる」前提で慎重に扱う- 編集前に必ずバックアップを取り、できれば子テーマを利用する
- 迷ったら、「Site Kit」やSEOプラグイン/テーマの入力欄など、より安全な方法を優先する
という順番で検討すると、「必要なときだけ、あえてコード編集を選ぶ」というバランスの取れた運用がしやすくなります。
方法5:Googleタグマネージャー(GTM)経由で計測する
Googleタグマネージャー(GTM)は、「タグをまとめて管理するための入れ物」です。
一度GTMをWordPressに入れておけば、Googleアナリティクスだけでなく、広告タグやヒートマップなどもブラウザ上の操作で切り替えられます。
「今後、広告や他ツールも使う予定がある」「タグ管理をスッキリさせたい」人に向いている方法です。

GTMアカウント・コンテナの作成
まずは、GTM側の準備から行います。
- Googleタグマネージャーにアクセスし、Googleアカウントでログイン
- 「アカウントを作成」から、アカウント名を入力
- 例:
myblog-gtmなど
- 例:
- 「コンテナ名」にサイト名やドメインを入力し、ターゲットプラットフォームで「Web」を選択
- 作成を完了すると、コンテナID(
GTM-XXXXXX)と、設置用コード(コンテナスニペット)が発行される
ここでいう「コンテナ」は、
- 様々なタグ(GA4、広告、ヒートマップなど)
- 各タグの発火条件(どのページで、どのタイミングで動かすか)
をひとまとめにした設定ファイルのようなものです。
サイトにコンテナスニペットを設置する
次に、発行されたコンテナスニペットをWordPressに設置します。
GTMから提示されるコードは、だいたい次の2つです。
<head>内に入れるスクリプト<body>開始直後に入れる<noscript>タグ
設置方法は大きく2パターンあります。
1. テーマや専用プラグインで入れる
- 一部テーマには「GTM ID を入力する欄」が用意されています。
そこにGTM-XXXXXXを入れるだけでOKというケースもあります。 - もしくは、「ヘッダー・フッターにコードを挿入する系プラグイン」を使い、
<head>用コードと<body>用コードを所定の位置に貼ります。
2. テーマファイルに直接書き込む(上級者向け)
header.php・footer.phpなどを直接編集し、指定された場所にコードを埋め込みます。- 間違えると表示が崩れたり、テーマ更新で消えたりするので、子テーマ+バックアップ前提です。
いずれの方法でも、コンテナスニペットさえ正しく設置できれば、以降のタグ追加・変更はすべてGTM画面から完結します。
GA4タグをGTM上で設定して公開する
コンテナがサイトに載ったら、次はGTM上でGA4タグを作る作業です。
流れは次のようになります。
- GTMの管理画面で、対象コンテナを開く
- 左側メニューから「タグ」→「新規」をクリック
- 「タグの設定」をクリックし、
- タグタイプで「Google アナリティクス:GA4 設定」または類似の項目を選択
- 測定ID(
G-XXXXXXX)を入力 - 「トリガー」を「All Pages(すべてのページ)」に設定
- これで全ページでGA4タグが発火するようになります
- タグに名前をつけて保存
- 右上の「プレビュー」で動作確認 → 問題なければ「公開」
確認のポイント
- プレビュー機能を使うと、自分のアクセスでタグが正しく発火しているかをブラウザ上で確認できます。
- 公開後は、GA4のリアルタイムレポートで、自分のアクセスがカウントされるかチェックしておくと安心です。
これで、「GTM経由でGA4を計測する」 状態が整います。
他のタグ(広告・計測ツール)もまとめて管理するメリット
GTMを使う一番の利点は、GA4以外のタグも一元管理できることです。
代表的なメリットを整理すると、次のようになります。
| メリット | 内容 |
|---|---|
| コード修正が不要 | 新しいタグを入れるたびに header.php を触らなくてよい |
| テストと本番を切り替えやすい | プレビュー機能で「自分にだけ見えるテスト」ができる |
| 条件ごとの出し分けが簡単 | 特定ページだけ計測、特定URLだけ広告タグ発火などをGUIで設定可能 |
| 不要タグの整理がしやすい | 管理画面で「どのタグが動いているか」が一覧で見える |
| 将来の拡張に強い | リターゲティング広告、ヒートマップ、チャットツールなどを増やしても土台は同じ |
WordPress運営が長くなるほど、
- 広告プラットフォームが増える
- 計測したいイベントが増える
- 使わなくなったタグが散らばる
という状態になりがちです。
最初からGTMを使っておくと、
タグの増減はすべてGTM側で完結
→ WordPress本体は「コンテナスニペットを置くだけ」で固定
という構造にできるため、サイトを育てるほどラクになるという逆転現象が起きます。
まとめ
- GTM経由でGA4を計測する方法は、最初のハードルはやや高いものの、
「今後もいろいろなタグを使っていく」前提なら長期的にコスパが良い選択肢です。 - 導入の順番は
1️⃣ GTMアカウント・コンテナ作成
2️⃣ コンテナスニペットをWordPressに設置
3️⃣ GTM上でGA4タグを設定・公開
という3ステップだけ、と押さえておけば迷いにくくなります。
方法6:パフォーマンス重視でアナリティクスをローカル同期する
ここからは少し踏み込んだ内容です。
「PageSpeed Insights のスコアを少しでも上げたい」「外部スクリプトを減らしたい」といった人が検討するのが、Googleアナリティクスの「ローカル同期(ローカルホスト化)」です。
ざっくり言うと、
本来は googletagmanager.com から読み込むGAのスクリプトを、
一度自分のサーバー側にコピーして、自サイトから配信する
という考え方です。
CAOSやPerfmattersなど高速化系プラグインの活用例
ローカル同期を自力でやろうとすると手間が大きいので、実際には専用プラグインを使うケースがほとんどです。
代表的なものとして、次のような名前がよく挙がります。
- CAOS(Complete Analytics Optimization Suite)
- Perfmatters(有料の高速化・チューニング系プラグイン)
これらのプラグインがやってくれることは、概ねこうです。
- Googleアナリティクスのスクリプトファイルを定期的にダウンロードして、自サイトのサーバーに保存
- テーマやプラグインから読み込むGAタグを書き換え、
Google公式CDNではなく「自分のドメイン上のファイル」を参照する形にする - 一部の設定では、キャッシュ有効期限やプリロード設定なども最適化してくれる
結果として、
- 外部ドメインへのリクエストが1つ減る
- キャッシュまわりの警告が減る
- 計測を維持しつつ、PageSpeed系の診断ツールで「分析ツール由来のスコア低下」をやわらげる
といった効果が期待できます。
ローカルホスト化による表示速度改善の考え方
ここは誤解されやすいポイントなので、少し冷静に整理しておきます。
ローカルホスト化によるメリットは、主に次の2つです。
- 外部リクエストの削減・最適化
googletagmanager.comへのアクセスが減ることで、ネットワークの待ち時間がわずかに改善する- DNSルックアップが減る場合もあり、パフォーマンス指標にプラスに働くことがある
- キャッシュ制御の自由度アップ
- スクリプトを自サーバーで配信するため、
キャッシュ期間やプリロード設定を自分側で調整できる - PageSpeed Insightsでよく出る「キャッシュが短い」「圧縮されていない」といった指摘を回避しやすい
- スクリプトを自サーバーで配信するため、
一方で、勘違いしてはいけない点もあります。
- ローカル化したからといって、GAの処理自体が軽くなるわけではない
→ 実行されるJavaScriptは基本的に同じ - 効果が大きく出るサイトもあれば、ほとんど差が見えないサイトもある
→ サーバー環境・キャッシュ構成・他の最適化状況によって結果が変わる
なので、考え方としては、
「GAをローカル化すれば爆速になる」という魔法ではなく、
全体のチューニングの“最後の一手”として使うテクニック
くらいのポジションでとらえておくのが現実的です。
上級者向け設定としての位置づけ
ローカル同期は便利ですが、誰にでもおすすめできる設定ではありません。
上級者向けとされる理由はいくつかあります。
- プラグインの設定を誤ると、
→ GAの計測自体が止まるリスクがある - Google側の仕様変更やGA4のアップデートに、
→ ローカル化プラグインが追従できない期間が発生することもある - デバッグ時、
→ 「どのタグがどこ経由で読み込まれているか」が見えにくくなる
特に、アクセス解析の信頼性が仕事に直結するサイト(クライアント案件、広告をガチ運用している媒体など)では、
- まずは標準的な方法(Site Kit / テーマ機能 / GTM)で安定運用
- レポート基盤が固まり、速度面のボトルネックが明確になってから
「ローカル化を試すかどうか」を検討する
という順番が安全です。
逆に向いているのは、こんなケースです。
- 自サイトでテストしつつ、パフォーマンスチューニングも学びたいブロガー / 制作者
- ある程度WordPressやサーバー設定に慣れていて、
何かあっても自分で原因を追える人 - PageSpeedのスコア改善にこだわる案件で、
他の手段を一通りやったうえで、「さらに数%でもスコアを伸ばしたい」状況
まとめると、ローカル同期は
- 「WordPress × Googleアナリティクス」の基本形ではない
- でも、パフォーマンスを突き詰めたい人には役立つ“追加オプション”
という位置づけです。
初心者のうちは、
- GA4を正しく設置して
- 自分のアクセスを除外し
- レポートを読めるようになる
ここまでを最優先で押さえたうえで、
余裕が出てきたら「ローカル同期」というカードを検討する、という順番が無理なくステップアップしやすい流れです。
ステップ3:計測が正しく動いているか確認する
タグを設置したら、必ず「ちゃんとデータが取れているか」チェックしましょう。
ここをサボると、数週間たってから「実は全然計測されていなかった…」という悲しいパターンになりがちです。
GA4のリアルタイムレポートで訪問状況をチェックする
いちばん手軽な確認方法が、リアルタイムレポートです。
手順はシンプルです。
- GA4にログインし、左メニューから「レポート」→「リアルタイム」を開く
- 別タブ or 別ブラウザのシークレットウィンドウで、自分のWordPressサイトを表示する
- 数十秒〜1分ほど待って、アクティブユーザー数に「1(自分)」が反映されるか確認
このとき、
- 表示中のページURL
- アクセス元(国・地域)
- デバイス(PC / スマホ)
なども合わせて見られます。
少なくとも「自分がアクセスしたタイミングで、グラフや数字が動くかどうか」をチェックしておくと安心です。
ポイント:
すでに「自分のアクセス除外」を設定している場合、リアルタイムに出ないことがあります。
そのときは、いったん除外条件に当たらない環境(スマホ回線・別ブラウザなど)からアクセスして確認すると良いです。
DebugViewを使ってイベントが届いているか検証する
リアルタイムレポートは “ざっくり確認” 用ですが、イベント単位の動きを見たいときは「DebugView」が便利です。
使い方の流れはこうです。
- GA4の左メニューから「管理」→「DebugView」を開く
- 対象ブラウザで、デバッグモードをONにする
- Chromeなら、拡張機能「Google Analytics Debugger」を使う
- もしくは、GTMのプレビュー機能を使ったアクセスでもデバッグ扱いになります
- WordPressサイトでページ遷移やボタンクリックなどを行う
- DebugView画面に、「page_view」「scroll」「click」などのイベントがタイムライン形式で流れてくるか確認
DebugViewを使うと、
- どのイベントが送信されているか
- どのパラメータ(ページURLなど)が付いているか
- イベントが二重に送られていないか
といった細かいところまでチェックできます。
こんなときに便利:
- 「特定ボタンのクリック計測」を設定したあと、ちゃんとイベントが飛んでいるか知りたい
- GTM経由でタグを設定したが、発火条件が合っているか不安
という場面で、かなり重宝します。
ブラウザのHTMLソースからタグ埋め込みを確認する
GA4の管理画面だけでなく、サイト側にタグが埋め込まれているかも確認しておきましょう。
- 計測したいページをブラウザで表示
- ページ上で右クリック →「ページのソースを表示」を選択
- 検索(
Ctrl + F/Cmd + F)でG-(自分の測定IDの先頭)- または
gtag(やgoogletagmanager.com
を検索
- GA4タグが1回だけ出てくるか確認
チェックしたいポイントは3つです。
- そもそもタグが存在しているか(見当たらない → 設置ミス)
- 自分の測定ID(G-XXXX…)が入っているか(別環境のIDを入れていないか)
- 同じIDが複数回出てこないか(二重計測になっていないか)
複数の方法(Site Kit+テーマ機能+SEOプラグインなど)を併用していると、
知らないうちに 「同じタグが2つ3つ出力されている」 ことが多いので、ここは一度は確認しておく価値があります。
データが入らないときに見直すべき基本ポイント
「タグも入れているつもりだし、リアルタイムも動かない。何が悪いの?」
というときに、順番にチェックしたい項目をまとめます。
| チェック項目 | よくある原因 |
|---|---|
| 測定IDの間違い | 別プロパティのIDをコピペしている/1文字だけ抜けている |
| 設置場所のミス | テーマを変更して、古いテーマ側にだけタグが入っている |
| 二重・競合 | 複数プラグインやテーマ機能で同時にタグを出力している |
| プラグインの不具合 | キャッシュ系・高速化系プラグインがタグ出力を妨げている |
| 自分のアクセス除外 | IP除外や拡張機能で、自分のアクセスが計測されない設定になっている |
| 反映までの時間 | 新規設定直後で、まだレポートに反映されていない(数時間〜1日程度のラグ) |
特に、次の2つはよくハマります。
- キャッシュプラグインの影響
→ 設定を変えたのに、キャッシュが効いた古いHTMLが配信されている
→ 一度キャッシュをクリアしてから再確認してみる - ステージング環境やテスト環境にだけタグが入っている
→ 本番URLではタグがない、というパターン
「難しいことを疑う前に、基本を1つずつ潰していく」のが結局いちばん早いです。
このステップ3まで済ませておけば、
- 「タグを入れたつもり」から
- 「GA4が確実に動いている状態」
に持っていけます。
あとは、内部トラフィックの除外・データ保持期間・サーチコンソール連携などの初期設定を整え、
少しずつレポートの見方や分析のコツを身につけていけばOKです。
導入直後に行うべきGA4の初期設定
タグを入れただけの状態だと、「データが短期間しか残らない」「自分のアクセスで数字が盛れる」など、あとから困るポイントがいくつかあります。
ここでは、WordPressでGA4を入れた直後に最低限やっておきたい初期設定をまとめます。
データ保持期間を延長して長期分析できるようにする
GA4では、ユーザー単位・イベント単位の詳細データの保持期間が、
標準アカウントだと 「2か月」か「14か月」 から選ぶ仕様になっています(初期は2か月のことが多い)。
- 短いまま放置 → 数か月後に「過去との比較ができない…」となりがち
- 可能なら、14か月に変更しておくのがおすすめです
設定手順のイメージ:
- GA4管理画面 → 対象プロパティの「管理」
- 「データ設定」→「データ保持」を開く
- イベントデータ保持期間を「14か月」に変更して保存
これで、「データ探索」機能などで使える期間が伸び、
1年単位での推移や季節変動を分析しやすくなります。
自分や社内からのアクセスを除外する(内部トラフィック対策)
運営者や社内メンバーが頻繁にアクセスすると、
- PV・ユーザー数が実態より多く見える
- 新記事直後のアクセスが「自分の確認クリック」だらけになる
といったノイズが出ます。
GA4には「内部トラフィック」を除外する仕組みがあるので、早い段階で整えておきましょう。
固定IPアドレスでフィルターをかける方法
社内や自宅のIPアドレスが固定であれば、IPベースの除外がもっともシンプルです。
おおまかな流れは次の2ステップです。
- 内部トラフィックの定義
- GA4管理 →「データストリーム」→ 対象Webストリーム
- 「タグ設定を構成」→「すべて表示」→「内部トラフィックを定義」
- ルール名をつけ、社内のIPアドレス(またはレンジ)を登録
traffic_typeの値はデフォルトのinternalでOK
- 内部トラフィックを除外するフィルターを有効化
- 管理 →「データ設定」→「データフィルタ」→「フィルタを作成」
- 種類に「内部トラフィック」を選択
- 操作を「除外」、パラメータ値を
internalにして保存 - テストモードで確認 → 問題なければ「アクティブ」に変更
これで、対象IPからのアクセスがレポートから除外され、
「本当のユーザーだけの動き」に近いデータが集まるようになります。
オプトアウトアドオンなどを使う場合のポイント
リモートワークやモバイル回線などで IPが頻繁に変わる 場合、IPフィルタが使いづらいこともあります。
その際の選択肢として:
- ブラウザに Googleアナリティクスのオプトアウトアドオン を入れる
→ 自分のブラウザからGA4へデータを送らないようにする - GA4やGTMのイベントに、独自パラメータ(例:
role = admin)を付与し、それをフィルタ条件にする - Chrome拡張機能など、内部トラフィック除外専用ツールを活用する
などの方法があります。
どの方法でも共通して意識したいのは、
- 「誰のアクセスを除外しているか」をチームで共有する
- 新しくメンバーが増えたら、除外設定を更新する
といった、運用面での管理です。
ボット・スパムトラフィックを除外する設定
GA4は、既知のボットやスパイダーを自動で除外する仕組みを持っています(IABのボットリストを利用)。
ただし、それだけでスパムが完全になくなるわけではありません。
追加でできる対策の例:
- 明らかに怪しいホスト名や参照元をもつセッションを、
セグメントや比較機能で除外してレポートを見る - 広告予算が大きい場合は、専用の不正トラフィック対策ツールと組み合わせて監視する
完全にゼロにするのは難しいですが、
「明らかにおかしいトラフィックを認識しておき、分析時には外して見る」
というスタンスが大事です。
Googleシグナルを有効にしてクロスデバイス計測を行う
Googleシグナルとは、Googleアカウントにログインしているユーザーの情報を使い、デバイスをまたいだ行動をより正確に推定する機能です。
有効化すると:
- PC → スマホといった クロスデバイスでの利用状況 を把握しやすくなる
- 年齢・性別・興味関心などの属性レポートが充実する
- 一部の広告機能・リマーケティング分析が使いやすくなる
一方で、
- プライバシーポリシーでの明記
- 国や地域によっては、利用規約や法令(Cookie同意など)への対応
が求められます。
有効化前に、サイトのプライバシーポリシーを見直し、必要に応じて専門家のチェックを受けると安心です。
重要なコンバージョン(目標)を設定する
GA4では、「イベント」をベースにして、重要な行動をコンバージョンとしてマークする考え方に変わりました。
WordPressサイトでよくある例:
- お問い合わせフォーム送信(サンクスページ表示)
- メルマガ登録や会員登録完了
- 資料ダウンロードボタンのクリック
- 商品購入・決済完了
設定の流れのイメージ:
- まずはイベントとして計測(
page_viewでも特定URLならOK)- 例:
/contact/thanksへのページビュー
- 例:
- GA4管理 →「イベント」で、そのイベント名を確認
- 重要なイベントの右側にあるスイッチを ON(コンバージョンに昇格)
これで、レポートの「コンバージョン」指標に反映され、
- どの流入経路からコンバージョンが多いか
- どのページがコンバージョンに結びつきやすいか
といった、“成果ベース”の分析がやりやすくなります。
サーチコンソールとアナリティクスを連携する
GA4単体だけでは、「どんな検索キーワードでクリックされたか」は見えづらく、
検索パフォーマンスの細かい分析にはSearch Consoleとの連携がほぼ必須です。

サーチコンソールにサイトを登録する
まずは、Googleサーチコンソール側の準備です。
- サーチコンソールにアクセスし、Googleアカウントでログイン
- プロパティ追加で、サイトのURLを登録
- 推奨の方法(DNSレコード追加など)で所有権を確認
WordPressの場合、
- サーバーのDNS設定
- HTMLファイルのアップロード
- メタタグ埋め込み
など、いくつかの方法から選べます。
GA4側からサーチコンソールを紐付ける
次に、GA4とSearch Consoleをつなぎます。
- GA4管理 → 対象プロパティで「プロダクト連携」または「Search Console のリンク」を開く
- 「リンクを作成」から、連携したいサーチコンソールのプロパティを選択
- 対象とするWebデータストリーム(WordPressサイト)を指定して保存
これにより、GA4側から 検索パフォーマンスデータにアクセスできるようになります。
GA4メニュー上で検索クエリやページ別検索流入を確認する
連携後、GA4の「レポート」メニューに Search Console用のレポート が追加されます(ライブラリから有効化する場合もあります)。
ここでは、
- 検索クエリ別のクリック数・表示回数・平均掲載順位
- ランディングページごとの検索流入状況
などを、GA4側のセッション・コンバージョンと合わせて見ることができます。
これにより、
- 「検索からよく読まれているが、コンバージョンが少ないページ」
- 「指名検索(ブログ名など)でのブランド力の変化」
といった視点で、SEOと成果を一体で評価できるようになります。
導入直後にここまで整えておけば、
- きれいなデータが
- 十分な期間分たまり
- 検索〜コンバージョンまで一気通貫で追える
という、分析しやすい状態になります。
あとは、日々の運用の中で、
- レポートを見る習慣をつくる
- コンバージョンや除外設定を必要に応じて見直す
といった「メンテナンス」の精度を上げていくイメージで進めると、
WordPress × Googleアナリティクスをしっかり活かせるようになります。
WordPressサイトで最低限おさえたいレポートの見方
GA4には多くの画面がありますが、最初から全部を理解する必要はありません。
ここでは、WordPressブログ運営で「ここだけ見ておけばOK」という基本の見方だけに絞って解説します。
サイト全体のユーザー数・セッション数・PVを確認する
まずは「どれくらい読まれているか」の全体感をつかみます。
- ユーザー数:何人の人が来たか(≒人数)
- セッション数:何回訪問があったか(同じ人が2回来れば2セッション)
- ページビュー(PV):何ページ読まれたか(1セッションで3ページ見れば3PV)
ざっくりしたイメージはこんな感じです。
ユーザー数 < セッション数 < PV
WordPressの成長を追うときは、
「ユーザー数」と「セッション数」の推移をメインに、PVを補足として見るとバランスが良いです。
期間別にアクセスを比較して変化をチェックする
数値は「単体」よりも、「前と比べてどうか」で見るのが基本です。
- 今週 vs 先週
- 今月 vs 先月
- 今月 vs 1年前の同じ月(季節要因がある場合)
といった期間で比較して、
- ユーザー数が増えた / 減った
- ある時期から急に伸びた / 落ちた
といった変化をチェックします。
もしアクセスが落ちた場合は、
- 検索流入が減ったのか
- SNSからの流入が減ったのか
- 特定のページだけ落ちているのか
を後述のレポートで深掘りすると原因を探りやすくなります。
ページごとのアクセス数・人気コンテンツを把握する
「どのページが読まれているか」を知ることは、コンテンツ戦略の起点になります。
見るポイントはシンプルです。
- ページ別のユーザー数 / PV
- 上位10〜20ページの顔ぶれ
- 記事タイトルとURL
ここで知りたいのは、
- どんなテーマの記事が強いか
- 思ったより読まれていない重要ページはないか
- 似たテーマの記事が上位に多くないか(=そのジャンルを強化する価値がある)
などです。
人気記事が分かると、
- 似た切り口で続編を書く
- 関連記事への内部リンクを強化する
- 収益記事への導線を張り直す
といった具体的な改善につなげやすくなります。
最初に閲覧されたページ(ランディングページ)を分析する
ランディングページとは、「ユーザーが最初にたどり着いたページ」のことです。
- 検索から直接飛んでくる記事
- SNSや外部リンクから最初に読まれる記事
など、「入口」となるページを把握することで、
- 第一印象が悪くないか(離脱が多すぎないか)
- 収益につながるページへ導線があるか
- プロフィールやメルマガなど、読者との関係づくりにつながるリンクが置けているか
を見直すことができます。
特に、検索流入の多いランディングページは、
「ブログ全体の成績を左右する玄関」と考えて、丁寧にチューニングするのがおすすめです。
検索・SNS・リファラなど流入経路を確認する
同じ1000PVでも、
- ほとんどが検索からか
- SNSからの一時的なバズか
- メルマガや他サイトの紹介からか
によって、ブログの「状態」がまったく違います。
GA4では、主に以下のような流入元を確認できます。
- Organic Search(検索)
- Direct(直接アクセス/ブックマーク等)
- Referral(他サイトからのリンク)
- Social(SNS)
- Email(メルマガ等)
見るポイントは、
- 検索流入は右肩上がりか
- SNS依存になりすぎていないか
- 特定のサイトからのリンクが大きく貢献していないか
などです。
中長期の安定を目指すなら、
「検索を軸にしつつ、SNSやメルマガで補う」
といった構成を目標にすると、ブレの少ないアクセス基盤になりやすくなります。
地域・年齢・性別などユーザー属性の傾向を見る
ユーザー属性のレポートでは、
- 国・地域
- 年齢層
- 性別
- 興味・関心カテゴリ(推定)
といった情報をざっくり確認できます。
これらは「ピンポイントに正しい」というよりは、「傾向を見るための情報」として使うのがポイントです。
- 想定読者と実際の属性にズレがないか
- ある属性のユーザーが特に滞在時間が長い / コンバージョン率が高いか
- 海外アクセスが多いなら、多言語化や海外向けコンテンツの余地はないか
といった視点で見ると、コンテンツの方向性や表現の調整に活かせます。
※ 属性情報を使うには、Googleシグナルの有効化やプライバシーポリシーでの明記など、追加の対応が必要になる点は忘れないようにしてください。
PC・スマホ・タブレットなど利用デバイスを分析する
WordPressテーマはレスポンシブ対応が当たり前とはいえ、実際のユーザーのデバイス比率は必ず確認しておきたいところです。
- モバイル:〇%
- デスクトップ:〇%
- タブレット:〇%
という割合を見て、
- スマホ比率が高いのに、モバイル表示が見づらくないか
- デスクトップユーザーが多い業界(BtoBなど)なら、PCでの見え方・フォームの入力しやすさを重点的に見るべきか
- 特定デバイスで離脱が多くないか
などをチェックします。
もしモバイル比率が高ければ、
- 改行・フォントサイズ・ボタンサイズをスマホ前提で調整
- サイドバーに頼った導線設計を見直す
といった、「スマホファーストな改善」を優先すると成果につながりやすくなります。
滞在時間・直帰率/エンゲージメント率の基本的な読み方
GA4では、従来の「直帰率」よりも、エンゲージメント率(=どれだけ“ちゃんと”サイトを利用したか)に重きが置かれています。
代表的な指標のイメージ:
- 平均エンゲージメント時間:
→ 1ユーザーあたり、どれくらいの時間サイトと“関わって”いたか - エンゲージメントセッション率:
→ 一定時間以上滞在/複数ページ閲覧などの条件を満たしたセッションの割合 - 直帰率(補助的に):
→ 1ページだけ見て離脱した割合(GA4でも一部レポートで利用可能)
重要なのは、
数字の「良し悪し」を絶対値で判断しないこと
です。
- 文字数が多い解説記事 → 滞在時間が長くなりやすい
- Q&A型のページ → 1ページで疑問が解決するなら、直帰率が高くても問題ない場合がある
など、記事の役割によって“理想的な数字”は変わるため、
- 似たタイプの記事同士で比較する
- 改善前後で変化を追う
という見方をすると、数字に振り回されにくくなります。
初心者が最初に注目したい4つの指標
最後に、「最初はこの4つだけ見ればOK」という指標を整理しておきます。
- ユーザー数
- 純粋に「どれくらいの人が来ているか」を見る基礎指標
- 月次で右肩上がりになっているかをチェック
- 主要ランディングページ別のユーザー数
- サイトの「入口」となっているページを把握
- 上位ランディングページの改善が、そのままサイト全体の底上げにつながりやすい
- 流入チャネル別のセッション数(検索・SNS・リファラなど)
- どこから来ているのかを把握
- 強みのチャネルを伸ばしつつ、弱いチャネルをどう補うかを考える材料になる
- 主要コンバージョン(お問い合わせ・登録など)の回数
- 「アクセスはあるけれど、成果が出ていない」を防ぐための指標
- コンバージョン数の推移と、流入経路/ランディングページとの関係を見る
この4つを軸に、
「どれくらいの人が、どこから来て、どのページを入り口にして、成果につながっているか」
というストーリーで数字を見る習慣をつけると、
GA4は単なる“数字の一覧表”ではなく、サイト改善のヒント帳として機能し始めます。
UAからGA4への移行と併用のポイント
ユニバーサルアナリティクス(UA)はすでに新しいデータ計測を終了しており、
今後は GA4を前提に運用することが必須 です。
ここでは、WordPress運営者が押さえておきたい「移行と併用」の考え方を整理します。
UA終了スケジュールとGA4移行が必要な背景
UAは段階的に終了しました。
- 2023年7月以降:標準プロパティでの新規データ計測が停止
- その後:UAレポート画面へのアクセスも順次終了、過去データも閲覧できなくなる予定
GoogleがGA4へ移行を進めている主な背景は次のとおりです。
- クッキー規制やプライバシー保護への対応
IP匿名化やデータ保持の考え方を見直し、個人情報への配慮を強化するため。 - Web+アプリをまとめて計測したいニーズの増加
UAは「セッション・ページビュー」中心でしたが、今はアプリ・会員制サービスなど、
より複雑な動きを一体で見たいケースが増えている。 - 機械学習による補完が前提の時代になったこと
すべてのデータが取れなくても、機械学習で「推定」しながら分析する設計に変わってきている。
「UAはそのうち復活するのでは…?」という期待は持たず、
GA4を基準に考えるのが現実的です。
UAとGA4の指標・レポート構造の違いを整理する
UAとGA4は、見た目だけでなく「前提となる考え方」が違います。
ざっくり整理すると、次のようなイメージです。
| 項目 | UA | GA4 |
|---|---|---|
| 基本モデル | セッション+ページビュー中心 | すべて「イベント」として計測 |
| ページビュー | 独立した指標 | page_view というイベントの一種 |
| 直帰率 | 主要指標 | エンゲージメント率が主役、直帰率は補助的 |
| ビュー | ビューごとにフィルタや目標を設定 | プロパティ内で探索・比較・セグメントを使う |
| 目標(コンバージョン) | 目標として定義 | 特定イベントを「コンバージョン」に指定 |
WordPress運営で戸惑いやすいポイントは主に2つです。
- 「セッション数がUAとGA4で違う」
- 計測ロジックやタイムアウトの扱いが変わっているので、数字がぴったり一致することはほぼありません。
- 「直帰率がなくなった/数値が違う」
- GA4では「エンゲージメントセッション」を重視しているため、
UA時代と同じ感覚で直帰率だけを見ても意味が薄くなっています。
- GA4では「エンゲージメントセッション」を重視しているため、
そのため、移行期は
「数値を1対1で合わせる」のではなく、
「GA4の指標を、GA4のロジックに沿って理解する」
という姿勢が大切になります。
GA4設定アシスタントを使った移行手順の流れ
UAからGA4へ移行する際、Googleが提供していたのが 「GA4設定アシスタント」 です。
おおまかな流れは次のとおりです(すでに完了している場合もあります)。
- UAプロパティの管理画面を開く
- 「GA4設定アシスタント」またはそれに相当するメニューを選択
- 新しいGA4プロパティを作成(UAと同じサイト情報をベースに自動設定)
- 既存のタグ(gtag.js や GTM)から GA4 にもデータを送るよう調整
- GA4側で、計測状況やコンバージョン設定を確認・調整
WordPress側のタグ設置方法(Site Kit/テーマ機能/GTMなど)は変わりませんが、
- 旧UAのID(
UA-XXXX)を - GA4の測定ID(
G-XXXX)に切り替える
という作業が必須になります。
「GA4設定アシスタント」の役割はあくまで “スタートラインを引いてくれる” だけで、
実際の分析に使える形にするには、
- コンバージョンの再設定
- 内部トラフィック除外
- データ保持期間・Googleシグナルの調整
など、先ほど解説した初期設定を別途行う必要があります。
過去データをどのように保存・参照しておくべきか
UAのデータは、GA4に自動で引き継がれるわけではありません。
「UAの過去データはUAでしか見られない」 という前提で、保存方法を考えます。
代表的なやり方は3つです。
- CSVやスプレッドシートへのエクスポート
- 月別のセッション数・ユーザー数・コンバージョン数など、
よく使う指標だけでもエクスポートして保存しておく。
- 月別のセッション数・ユーザー数・コンバージョン数など、
- Looker Studio(旧データポータル)でダッシュボード化
- UAのデータを元に、期間比較や推移グラフをまとめたレポートを作っておき、
「UA時代のまとめ」としてアーカイブ的に残す。
- UAのデータを元に、期間比較や推移グラフをまとめたレポートを作っておき、
- BigQueryなどへのエクスポート(必要に応じて)
- 技術的ハードルは高いですが、より細かい粒度でUAデータを残しておきたい場合は選択肢になります。
WordPressレベルのサイト運営であれば、
「月次・年次の主要指標をCSV/スプレッドシートに抜き出し、
“UA期の成績表”として保管しておく」
だけでも、あとからトレンドを振り返るうえで十分役立ちます。
GA4とUAを一定期間併用するときに注意したい点
すでに新規計測はUAでできませんが、
「終了前に、しばらくGA4とUAを併用して比較する」という運用をしていた方も多いと思います。
その際、押さえておきたいポイントを整理しておきます。
- 数値が違うのは前提として受け止める
- 同じ期間・同じサイトでも、セッション数やユーザー数は一致しません。
- 差が出る理由(計測ロジックの違い)を理解したうえで、「傾向比較」にとどめるのが無難です。
- タグの重複・競合に注意する
- UAとGA4を同時に計測していた時期は、
gtag.jsや GTM経由で両方にイベントを送っていたケースが多いはずです。 - 移行完了後は、不要になったUAタグを確実に外すことで、
無駄なリクエストや設定ミスを防げます。
- UAとGA4を同時に計測していた時期は、
- レポートの見方も「GA4前提」に切り替える
- 「直帰率」や「ページ別セッション数」だけを見ていたUA時代の癖をそのまま引きずると、
GA4の利点(イベントベース・エンゲージメント・クロスデバイスなど)を活かしきれません。 - 少しずつ、コンバージョンを軸にした分析・イベントベースでの行動理解にシフトしていくのがおすすめです。
- 「直帰率」や「ページ別セッション数」だけを見ていたUA時代の癖をそのまま引きずると、
- 社内・クライアントへの説明を早めにしておく
- レポート形式や数値の定義が変わるため、
これまでUAベースの報告をしていた場合は、
「今後はGA4基準のレポートに変わります」という説明を事前にしておくと混乱を防げます。
- レポート形式や数値の定義が変わるため、
まとめると、
- UAは「すでに終わった計測システム」として扱い、
過去の参考データとして保存しておく - 今後の運用は、
GA4を軸に、イベント・コンバージョン・エンゲージメントを見ていく
という発想の切り替えが、WordPressサイト運営における一番のポイントです。
「UAと同じ数字が出ない…」と悩むより、
「GA4ならではの視点で何が分かるか」 に意識を向けるほうが、サイト改善のヒントは得やすくなります。
プライバシー・利用規約まわりの注意点
GA4をWordPressに入れた瞬間から、ユーザーの行動データを収集する「事業者側の責任」が発生します。
ここでは、最低限押さえておきたいポイントだけを整理します。

プライバシーポリシーにアクセス解析の利用を明記する
Googleアナリティクスを使う場合、プライバシーポリシーには少なくとも次の内容を入れておくのが基本です。
- どのツールを使っているか
- 例)Googleアナリティクスを利用してアクセス解析を行っていること
- どのような情報が収集されるのか
- Cookie、IPアドレス、閲覧ページ、利用ブラウザ・端末情報 など(個人名ではなく“行動データ”が中心であること)
- 何の目的で利用するのか
- サイトの改善、コンテンツの最適化、広告・マーケティングの分析 など
- 第三者への提供・共有の有無
- Googleがどのようにデータを利用し得るか(Googleのポリシーへのリンクを添えると親切)
- オプトアウト(利用者が計測を拒否する)方法
- ブラウザ設定やGoogle提供のオプトアウトアドオンなどを案内する
難しい言い回しにするよりも、
「このサイトでは〜のためにGoogleアナリティクスを利用しています」
と、一般ユーザーが読んで理解できるレベルで書くことが大切です。
法的な要件は国や状況によって変わるので、不安があれば専門家に確認すると安心です。
クッキー利用・個人情報保護に関する基本的な配慮
GA4は、ブラウザのCookieなどを使ってユーザーの行動を追跡します。
そのため、次のような点を意識しておくとよいです。
- 必要以上に「個人を特定できる情報」と結び付けない
- 名前・住所・電話番号などと、アナリティクスのIDをむやみに紐付けない
- https(SSL)化したサイトで運用する
- 通信経路を暗号化し、データを第三者に盗み見されにくくする
- Cookie・トラッキングに関する簡単な説明を用意する
- 「ブラウザ設定でCookieを無効化できること」「一部機能に影響が出る可能性」などを記載
- 同意が必要なレベルの計測・広告を行う場合は、
- Cookie同意バナーやコンセントマネージメントツールの導入も検討する
「どこまでやるべきか」は、対象地域の法律・運営規模・扱うデータの種類によって変わります。
“分からないまま放置しない”ことが、トラブル防止の一番のポイントです。
しきい値制御(threshold)によりデータがマスクされる場合
GA4では、ユーザーのプライバシー保護のために 「しきい値制御(thresholding)」 が働くことがあります。
イメージとしては:
- ユーザー数がごく少ない
- デモグラフィック(年齢・性別・興味関心など)を細かく絞り込みすぎている
といった条件で、「個人が特定されかねない」と判断されると、
- 一部の数値が「–(ハイフン)」になったり
- 集計結果がざっくりした形にマスクされたり
する仕組みです。
ポイントは以下の2つです。
- 「レポートが壊れている」のではなく、意図的にぼかされているだけ、という理解を持つ
- 分析したいときは、
- 期間を長めに取る
- 絞り込み条件をゆるめる(国別 → 地域別を諦める、など)
といった工夫で、しきい値に引っかからない集計方法を試すことです。
「なぜ表示されないのか」を知っておくだけでも、ムダな不具合調査を減らせます。
アカウント権限の付与や管理体制(チームで運用する場合)
複数人でWordPressサイトを運営する場合、アナリティクスの権限管理も重要なテーマになります。
基本の考え方は次の通りです。
- Googleアカウントの共有は避ける
- 1人1アカウントが原則。パスワードを使い回すと、
セキュリティ事故が起きたときに原因追跡が困難になります。
- 1人1アカウントが原則。パスワードを使い回すと、
- 役割に応じて権限レベルを分ける
- 設定変更が必要な人:編集者(または管理者)権限
- レポートを見るだけの人:閲覧権限
- 外部の制作会社・コンサル:必要最低限の権限だけ付与
- 退職・契約終了時の「アクセス権の整理」をルール化しておく
- いつ・誰の権限を削除するかを、運用フローとして決めておく
- 2段階認証(多要素認証)の利用
- 管理者アカウントには必ず二段階認証を設定し、不正ログインのリスクを減らす
小規模なブログでも、最初から“人が増えても困らない設計”にしておくと、
後から「誰がどこまで触れるのか分からない」「設定を勝手にいじられた」というトラブルを避けやすくなります。
Googleアナリティクスはとても便利なツールですが、
「便利さ」と同時に “ユーザーのデータを預かる立場” になることも忘れてはいけません。
- 何を集めているのか
- 何のために使うのか
- どう説明できるか
を意識しながら運用することが、長期的な信頼と安心につながります。
アクセス解析を補助する関連プラグイン・ツール
GA4だけでも高度な分析は可能ですが、「日々のチェックをラクにしたい」「ユーザーの動きをもっと直感的に見たい」というときは、周辺ツールを組み合わせたほうが便利です。
ここでは、WordPressと相性の良い代表的なツールを整理しておきます。
Jetpack・WP StatisticsなどWordPress内完結型の解析プラグイン
Jetpack や WP Statistics などの「WordPress内で完結する解析プラグイン」は、
- 管理画面からすぐ数字を確認したい
- 「とりあえず今日どれくらい見られたか」だけサッと知りたい
といった場面で役に立ちます。
主な特徴は次のようなイメージです。
- Jetpack
- WordPress.com 連携で、簡易アクセス解析をダッシュボードに表示
- ページビュー・人気記事・検索キーワード(取得できる範囲で)などを、ライトに把握できる
- WP Statistics
- サーバーログに近い考え方で、アクセス数を WordPress 側に保存
- GA4とは別軸の「サイト内ローカル解析」として使える
ただし、これらはあくまで補助ツールとして考えるのがおすすめです。
- GA4と数値の定義やカウント方法が違う
- プラグインによっては、データを大量保存するとDB容量やパフォーマンスの負担になることがある
ので、
「ざっくりした日次チェックは Jetpack / WP Statistics、
詳細分析は GA4」
といった役割分担にしておくと混乱しにくくなります。
UserHeatなどヒートマップツールとの併用
GA4は数字に強い一方で、「ページ上のどこが見られているか」は分かりにくいです。
そこで役立つのが、UserHeat のようなヒートマップツールです。
代表的に見られるものは、
- クリックヒートマップ:どこがどれくらいクリックされているか
- スクロールヒートマップ:どこまで読まれているか、どの位置で離脱が増えるか
- アテンション(注目)ヒートマップ:視線やマウスの動きから、注目エリアを可視化したもの
これらをGA4と組み合わせると、
- GA4:「このページの直帰率が高い」
- ヒートマップ:「ファーストビューでほとんどスクロールされていない」
といった形で、原因に近い仮説を立てやすくなります。
注意したいポイントは、
- 無料プランでは計測ページ数やサンプル数に制限があること
- 個人情報入力欄(フォームの中身など)がヒートマップに残らないよう、
マスキング設定やツールの仕様を確認しておくこと
です。


Looker Studioでの可視化・ダッシュボード化
GA4の画面は機能が豊富な反面、毎回同じレポートをクリックして回るのが面倒になりがちです。
そこで便利なのが、Looker Studio(旧:データポータル)によるダッシュボード化です。
ざっくり言うと、
- GA4のデータをつなぐ
- 「月間ユーザー数」「主要ランディングページ」「コンバージョン数」などを1画面に配置
- 自動で最新データが反映されるレポートを作る
という使い方をします。
メリットは、
- 「見るべき数字だけ」並べた自分専用の管理画面を作れる
- クライアントやチームメンバーに URL を共有すれば、
GA4の操作に慣れていない人でも状況を把握しやすい - GA4以外にも、Search Console・広告・スプレッドシートなど複数データソースをまとめられる
一方で、
- 最初の設定に少し慣れが必要
- あくまで「見せ方のツール」であり、元データそのものを保存する場所ではない
という点は押さえておきましょう。
API連携によるデータ活用の可能性
もう一歩踏み込むと、GA4の API(特に Data API) を使った連携も視野に入ってきます。
たとえば、こんなことができます。
- 定期的に GA4 の数値を Googleスプレッドシートに自動書き出し
→ 月次レポートを半自動で作成 - 社内ダッシュボード(独自の管理画面)に、
WordPressの記事情報+GA4のアクセスデータをまとめて表示 - 「一定期間 PV が少ない記事を自動抽出して、リライト候補リストを作る」
といったワークフローの自動化
ここまで来ると、もはや“解析ツール”というより“データ基盤”としてGA4を使っているイメージです。
もちろん、初心者が最初からAPIを触る必要はありません。
- まずは GA4 の標準レポートに慣れる
- 次に Looker Studio でよく見る数字を整理する
- そのうえで、「毎月同じことを手作業でやっていてつらい」と感じたら API を検討する
という順番でステップアップしていけば十分です。
まとめると、
- WordPress内完結プラグイン:日々のざっくり把握に便利
- ヒートマップツール:ページ改善のヒントを“見た目”で掴むのに有効
- Looker Studio:GA4の数字を分かりやすく並べ直す「見せ方」の道具
- API連携:運用が育ってきたときの“自動化・高度活用”の入り口
という役割分担で考えると、
自分のレベルやサイト規模に合わせて、無理なくツールを追加していきやすくなります。
トラブルシューティングとよくある質問
「タグを入れたのに動かない」「数字がおかしい気がする」──
WordPress × Googleアナリティクスでは、ほぼ誰もが一度はつまずきます。
ここでは、初心者が特に悩みやすいポイントだけをピンポイントで整理します。
設定したのにリアルタイムユーザーが0のままのとき
リアルタイムが「0」のままでも、必ずしも故障とは限りません。
落ち着いて、次の順番で確認してみてください。
- 自分でアクセスしているか
- 別タブ・シークレットウィンドウで、対象サイトのページを開く
- その状態で、数十秒〜1分ほどリアルタイムレポートを眺める
- タグが本当に埋め込まれているか
- ページのソースを表示 →
G-(測定ID)やgtag(、googletagmanager.comなどで検索 - 何も出てこない → WordPress側の設定ミス(プラグイン/テーマの入力漏れなど)の可能性大
- ページのソースを表示 →
- 内部トラフィック除外に引っかかっていないか
- IP除外やフィルターを設定していると、自分のアクセスがカウントされません
- 別の回線(スマホの4G/5G)や別ブラウザで試すと切り分けやすいです
- 反映までのタイムラグを考慮する
- GA4を作った直後は、数分〜数十分ほど安定しないこともあるので、時間をおいて再チェックする
それでもダメなら、一度すべての「タグ挿入方法」を洗い直すのがおすすめです。
- Site Kit・SEOプラグイン・テーマ機能・GTM…
どれを使っているのかを紙に書き出して整理すると、見落としに気づきやすくなります。
アクセス数が急に増減した場合に確認すべき項目
グラフが「ある日を境にガクッと落ちた/急に跳ね上がった」ときは、次の3方向からチェックします。
- 設定・サイト側の変化
- テーマ変更やプラグインの入れ替えをしていないか
- キャッシュ系・高速化系プラグインを入れたり、設定を変えたりしていないか
- アナリティクスタグの設置方法を変更していないか(Site Kit → テーマ機能など)
- 計測まわりの変化
- 内部トラフィック除外やフィルターを新しく追加していないか
- コンバージョンやイベント設定を変えた結果、数字の定義が変わっていないか
- 以前はUA、今はGA4の数字を見ているなど、「ツールそのもの」が変わっていないか
- 外部要因
- 検索順位の変動(コアアップデート・ペナルティ・被リンク喪失など)
- 広告出稿の開始/停止
- SNSでバズった、メディアで紹介された など
「設定変更」と「外部要因」を切り分けて考えるのがコツです。
まずは「自分で何か変えたか?」を疑い、それがなさそうなら検索流入やSNS流入の推移を深掘りしていきましょう。
複数プラグイン利用による二重計測・競合の対処法
WordPressでは、つい次のような組み合わせをやりがちです。
- Site Kit で GA4 を連携
- さらに All in One SEO にも測定IDを入力
- テーマの「アクセス解析欄」にも GA ID を入れる
この状態だと、同じユーザーの行動が2〜3回ずつ記録されることがあります。
ページソースで G-XXXX が複数回出てくるなら、ほぼ二重計測です。
対処法はシンプルです。
- 「どの方法をメインにするか」を決める
- 例:
- 設定が楽 → Site Kit
- SEOプラグインで一元管理したい → All in One SEO / SEO SIMPLE PACK
- GTMで細かく制御したい → GTM一本にする
- 例:
- メイン以外のタグ出力をすべてOFFにする
- 不要なプラグインのGA設定欄を空欄にする
- テーマ設定のトラッキングID欄からIDを削除する
- functions.php や header.php に直接書いたコードがあればコメントアウトする
- 最後に、ページソースで「測定IDが1回だけ出ているか」を再チェックする
「どれが本物かわからない」状態が一番危険なので、
とにかく “1つの導線にまとめる” ことを意識するのがポイントです。
アカウント名・プロパティ名の付け方の例(個人・法人)
名前の付け方に明確な正解はありませんが、
後から見たときに「どのサイトなのか一目でわかる」ことが何より重要です。
個人ブログの場合の例
- アカウント名:
yamada-blogtaro-webmediaなど
- プロパティ名(GA4):
サイト名(ドメイン) GA4- 例)
ブログ大学(blog-example.com) GA4
複数サイトを運営している場合は、
- アカウント:自分(運営者)を表す名前
- プロパティ:サイトごとの名前+ドメイン
という分け方にしておくと、整理しやすくなります。
法人サイトの場合の例
- アカウント名:
株式会社〇〇ABC Inc.など、企業名ベース
- プロパティ名:
コーポレートサイト(example.co.jp) GA4採用サイト(recruit.example.co.jp) GA4ブランドサイトA(brand-a.jp) GA4
ガイドラインとしては、
- 「誰が見ても、ひと目で判断できる名前にする」
- 「ドメイン名・GA4であること」をセットで含める
この2点を守っておけば、大きく迷うことはありません。
サイト内検索キーワードが見えないときの考え方
WordPressサイト内の「検索窓」に入力された語句を、
GA4で見たいというニーズはよくありますが、初期状態では何も取れません。
理由はシンプルで、
GA4は「検索結果ページへの遷移情報」から、検索クエリを読み取っている
からです。
WordPress側のURL構造が、
/?s=○○/search/○○
など、検索語がURLに含まれる形になっている場合は、
GA4のサイト内検索設定でクエリパラメータ(例:s)を指定することで取得できます。
一方で、
- JSで完結する検索
- 独自の検索プラグインで、URLにクエリが出ないタイプ
などでは、GA4の標準機能だけでは検索語が取れないこともあります。
その場合の考え方としては、
- 無理にGA4だけで完結させようとせず、
検索プラグイン側の集計機能や別ツール(サーバーログなど)も組み合わせて考える - 「どうしても必要な指標か?」を見直し、
取れない前提で他の指標(ランディングページ・カテゴリ別アクセスなど)で代替する
といった発想も大事です。
WordPressでのアナリティクス設定方法を1つに絞るべき理由
最後に、よくある疑問です。
「Site Kit も便利そうだし、テーマの機能もあるし、
SEOプラグインにも入力欄があるし…全部ONでいいの?」
結論から言うと、必ずどれか1つに絞ったほうが良いです。
理由は主に3つあります。
- 二重計測・数字のブレを防ぐため
- 同じGA4タグが複数回発火すると、ページビュー・イベント数が実態より多くカウントされます。
- 正確なデータが取れなければ、いくら分析しても意味が薄くなります。
- トラブル発生時に原因を特定しやすくするため
- 「どのプラグインがタグを出しているのか」が曖昧だと、
何か不具合が出たときに切り分けが非常に面倒です。 - 1ルートにしておけば、そこだけ見直せばよくなります。
- 「どのプラグインがタグを出しているのか」が曖昧だと、
- 将来のメンテナンスを簡単にするため
- テーマ変更・プラグイン変更のたびに「ここにもID入れてたっけ?」と探し回るのは非効率です。
- 「GAの設定はこのプラグインだけ」と決めておくと、引き継ぎも楽になります。
おすすめの順番としては、
- できるだけプラグイン1つに集約(Site Kit または SEOプラグイン)
- テーマ機能での設定を使うなら、他のすべてのGA設定をOFF
- GTMを使う場合は、「タグはGTM経由に統一」と決めて、WordPress側からGAコードを消す
という形にしておくと、
「どこで何をしているのか」が明確になり、トラブルにも強いサイトになります。
まとめ:WordPressとGoogleアナリティクスで継続的にサイト改善しよう
WordPressにGoogleアナリティクス(GA4)を入れる目的は、「数字を眺めること」ではなく「サイトを少しずつ良くしていくこと」です。
設定が一通り終わったら、あとは「見る → 気づく → 直す」をシンプルに回していくだけでOKです。
GA4の導入〜運用をざっくり振り返ると、流れは次のようになります。
- アカウント・プロパティ・データストリームを作成し、測定IDを発行する
- Site Kit・SEOプラグイン・テーマ機能・GTMなど、どれか1つの方法に絞ってタグを設置する
- リアルタイムレポートやDebugViewで、計測が動いているか確認する
- データ保持期間・内部トラフィック除外・コンバージョン・サーチコンソール連携など、最低限の初期設定を済ませる
- ユーザー数・ランディングページ・流入経路・コンバージョンを軸に、毎月の変化をチェックする
ここまでできていれば、「アクセス解析を入れているだけのサイト」から一歩抜け出せています。
継続的に改善していくためには、完璧を目指すよりも、
- 毎週 or 毎月、必ず一度はGA4を開く
- 気になった数字があれば「なぜ?」を1つだけ深掘りする
- 見つけた気づきを、1つだけWordPress側の改善に反映する
という小さなサイクルを回し続けることが大切です。
たとえば:
- よく読まれている記事に内部リンクを追加する
- スマホユーザーが多いなら、モバイルの読みやすさを優先して修正する
- ランディングページの離脱が多いなら、冒頭の文章やCTAを見直す
といった「今日できる1アクション」に落とし込んでいきましょう。
また、サイトの規模が大きくなったり、収益化が本格化してきたら、
- ヒートマップツールでページ改善のヒントを探す
- Looker Studioでダッシュボードを作り、チームやクライアントと共有する
- API連携でレポート作成やリライト候補の抽出を自動化する
といった“次の一手”も視野に入ってきます。
最初から全部をやる必要はありませんが、「将来こういう拡張もできる」というイメージを持っておくと、設定の方針もブレにくくなります。
最後にもう一度だけ、押さえておきたいポイントをまとめます。
- タグの設置方法は必ず1つに絞る(二重計測はNG)
- 信頼できるデータを得るために、内部アクセス・ボット・スパム対策を軽視しない
- 「PVの多さ」だけでなく、コンバージョン・エンゲージメント・検索流入もセットで見る
- プライバシーポリシー・権限管理など、運営者としての責任も忘れない
このあたりを意識しておけば、Googleアナリティクスは「難しいツール」ではなく、
WordPressサイトを育てるための心強いパートナーになってくれます。
焦らず、少しずつ。
数字と対話しながら、自分のサイトをじっくり育てていきましょう。
