Shopifyとは|できること・料金・評判・始め方・他社比較まで初心者向けに徹底解説
ネットショップを始めたいと思って「Shopify」と検索したものの、こんなふうに迷っていませんか?
「Shopifyって結局、何ができるの? BASEやSTORESと何が違うの?」
「月額だけ見れば安そうだけど、アプリや手数料で結局高くなるって本当?」
「英語が多くて難しそう…。日本語だけで運用できる?」
「“Shopifyは怪しい”“売れない”って声も見るけど、実際どうなの?」
「始め方が知りたい。公開までに何を準備すればいい?」
「越境ECや実店舗(POS)連携まで考えるなら、最初からShopifyにすべき?」
Shopifyは、単なる「ネットショップ作成サービス」ではなく、販売・決済・在庫・顧客管理・集客・分析・拡張までを一つの基盤でまとめて運用できる“コマースプラットフォーム”です。
一方で、選べる機能や拡張手段が多いからこそ、料金の考え方(固定費・変動費・追加費用)や、アプリ・テーマの選び方を間違えると「思ったより費用が増えた」「やることが多くて難しい」と感じやすいのも事実です。
そこで本記事では、初めての方でも判断と準備ができるように、次のポイントを公式情報を軸にわかりやすく整理します。
- Shopifyとは何か(できること・強み・立ち位置)
- 料金の全体像(月額だけでなく、手数料・アプリ・制作費まで)
- 主要機能と、実務で押さえるべき運用ポイント
- 開設〜公開までの手順(失敗しない準備とチェックリスト)
- 集客・売上を伸ばす運用(SEO/SNS/メール/リピート)
- よくある不安(難しい・怪しい・売れない)への現実的な答え
- BASE/STORES/MakeShop/WooCommerce/モール等との比較
- 安心して続けるためのリスク対策(法務・セキュリティ・凍結備え)
読み終えるころには、あなたの条件で 「Shopifyが最適か/別サービスが良いか」、そして 「始めるなら最小構成で何をすれば良いか」 がはっきりします。
まず結論:Shopifyが向く人/別サービスが向く人
Shopifyが強いケース(D2C・越境・拡張前提・ブランド重視)
Shopifyは「今すぐ小さく始める」よりも、“伸びたときに困らない設計”で最初から土台を作りたい人に向きます。ネットショップを“作る”だけでなく、運用して改善し、売上を伸ばしていくための機能が最初から揃っているのが強みです。
特に相性が良いのは、次のようなケースです。
- D2Cでブランドを育てたい
- 自社の世界観(デザイン・導線・購入体験)を整えやすく、拡張もしやすい
- 「モール中心」ではなく、自社サイトの資産化を狙える
- 越境ECも視野にある
- 将来、海外販売(言語・通貨・発送)に広げる可能性があるなら、早めに“対応できる土台”を選ぶ価値が出やすい
- 途中から機能を足していく前提(拡張性重視)
- 「最初は最小構成 → 売れ始めたら追加」みたいな成長の仕方と相性が良い
- 例:定期購入、レビュー、B2B、実店舗連携など
- 一人〜少人数でも“運営を回す仕組み”が欲しい
- 注文・在庫・分析などをまとめて管理できるので、ツールが散らかりにくい
- つまずいたときに頼れる24時間のチャットサポートがあるのも初心者には安心材料になります
また「費用面が不安」という人は多いですが、Shopifyは時期によって短期の割引キャンペーンが用意されることがあります。たとえば公式では、無料体験の後に一定期間“月額150円”で試せる案内が掲載されているタイミングがあります。いきなり本契約で突っ込むより、そこで「運営が続けられるか」を確かめるのが堅実です。
Shopifyが合わないケース(最小コスト最優先・カスタム不要・国内だけで完結)
Shopifyは万能ではありません。向かないのは、“固定費を極限まで抑える”ことが最優先のケースです。
たとえば、次に当てはまるなら別サービスのほうが満足度が高くなりやすいです。
- とにかく最安で始めたい(固定費を抑えたい)
- Shopifyは基本的に月額のプラン制です(無料体験後は有料プランへ移行)
- 長期的には「月額+決済手数料+必要ならアプリ費用」という形になりやすい
- やりたいことが“シンプルに国内で売るだけ”
- 「商品数が少ない」「デザインのこだわりが薄い」「運用も最小限でOK」なら、もっと簡易な仕組みのほうが速い
- カスタムや改善を回す体制がない
- Shopifyは“伸ばすための選択肢”が多い分、
「何を優先するか」「何を入れないか」を決めないと迷いやすい
- Shopifyは“伸ばすための選択肢”が多い分、
- 外部決済を使う前提で、コストが読みにくい
- 外部決済を使う場合、プランにより外部サービス取引手数料がかかります
- ここを理解せず始めると「思ったより利益が残らない」になりがち
要するに、Shopifyが合わないのは
“伸ばすための機能が要らない(=過剰装備)”な状況です。
迷ったときの最短判断(3つの質問で診断)
迷う人は、機能表から入るより「将来像」と「運用スタイル」から決めたほうが失敗しにくいです。次の3つに答えてみてください。
Q1. 6〜12か月後、ショップはどうなっていたい?
- A:商品・販路・施策を増やして伸ばしたい → Shopify寄り
- B:最低限売れればOK、更新も最小限でいい → 別サービス寄り
Q2. これから“やる可能性がある”のはどれ?(複数OK)
- 海外販売(言語・通貨・発送)
- SNSや複数チャネルでの販売強化
- 実店舗との連携(在庫同期・POS)
- 定期購入、B2B、会員施策、分析強化
→ 1つでも現実味があるなら、Shopifyの土台が活きやすい
Q3. 月額固定費と引き換えに、運用の自由度を取りにいける?
- A:月額が発生しても、改善して回収する動きができる → Shopify向き
- B:固定費は極力ゼロにして、まずは“売れるか”だけ試したい → 別サービス向き
この3問で「Shopify寄り」が多ければ、まずは無料体験〜最小構成で始めて、
公開後に「必要なものだけ足す」運用がいちばん安全です。
Shopifyとは何か:できることを最短でつかむ
Shopifyは一言でいうと、ネットショップ運営に必要な機能を“ひとつの中枢”にまとめたコマースプラットフォームです。
「ショップの見た目を作るだけ」で終わらず、販売・決済・在庫・顧客・分析・拡張まで、運営に必要な要素をまとめて扱えます。
初心者がまず押さえるべき「できること」は、次の5つです。
- 売る場所を作る(オンラインストアの構築)
- お金を受け取る(決済)
- 商品をさばく(注文・配送・在庫)
- 改善して伸ばす(分析・マーケ・導線改善)
- 必要に応じて強化する(テーマ・アプリ・連携)
「やりたいこと」から逆引きするとイメージが速いです。
| やりたいこと | Shopifyでやること | 初心者にうれしい点 |
|---|---|---|
| まずネットで販売を始めたい | テーマでショップを作り、商品登録して公開 | サーバー準備などの手間が減る |
| カゴ落ち・リピートを増やしたい | クーポン、メール施策、顧客データ活用 | 改善の打ち手を追加しやすい |
| 実店舗やポップアップもやりたい | Shopify POSで対面販売を追加 | オンラインと在庫・顧客を揃えやすい |
| 伸びたら機能を足したい | アプリ導入、外部ツール連携 | 段階的に強化できる |
Shopifyの立ち位置(“ネットショップ作成”を超えたコマース基盤)
Shopifyを「ネットショップ作成サービス」と捉えると、本質を見落としがちです。
実態は、“コマースのOS(基盤)”に近い存在です。
ポイントは、見た目(デザイン)よりも データの中心がひとつになること。
- 商品情報(価格・在庫・バリエーション)
- 注文情報(購入・返品・配送状況)
- 顧客情報(購入履歴・連絡先・セグメント)
- 販売チャネル(オンライン、SNS、店舗など)
この「中心」が揃うと、次のようなことがやりやすくなります。
- どこで売れても、在庫や売上が同じルールで管理できる
- 広告やSNSを強化しても、運営の仕組みが崩れにくい
- 成長に合わせて、必要な機能を 後付けで足せる(拡張性)
さらに、Shopifyは運営に必要な土台(ホスティングやセキュリティ運用など)を“プラットフォーム側で面倒を見る”設計が強みです。
初心者が「本業(商品と販売)」に集中しやすい理由がここにあります。
オンライン販売と実店舗販売をどう統合できるか(POSの考え方)
Shopifyは、オンラインだけでなく対面販売(実店舗・イベント・ポップアップ)まで同じ基盤で扱えるのが特徴です。
このとき中心になるのが Shopify POS です。
POSをざっくり言うと、店舗での会計(レジ)を行うシステム。
Shopify POSはそこに加えて、オンラインストアとつながることで “統合”が起きます。
統合すると何が嬉しいかというと、次の3つです。
✅ 在庫が揃う
- 店舗で売れても、オンラインの在庫が自動で減る(逆も同様)
- 「オンラインでは在庫ありなのに、店舗で売り切れ」などの事故を減らしやすい
✅ 顧客が揃う
- 店舗で買った人の購入履歴も、オンラインの履歴も一箇所に寄せられる
- その結果、リピート施策(会員・クーポン・案内)が組み立てやすい
✅ 運用が揃う
- スタッフ権限、注文管理、売上の把握などを同じ考え方で扱える
- “どこで売っても同じルール”になるので、現場が混乱しにくい
イメージとしては、こういう状態です。
- オンライン:自宅配送/予約販売/SNSからの購入
- 店舗:対面販売/ポップアップ/店頭受け取り
→ それらが 同じ商品・同じ在庫・同じ顧客 に紐づく
初心者が店舗連携を考えるなら、最初から完璧を目指すより、
- まずオンラインを作る
- 次にイベントや店頭でPOSを試す
- 売れ筋や在庫運用が固まったら統合を強める
という順番が失敗しにくいです。
成長段階で何が変わるか(小規模→中規模→大規模)
Shopifyの考え方は「小さく始めて、伸びたら上げる」です。
成長すると変わるのは、主に 運用の複雑さ と 必要な仕組み です。
小規模(まず売る段階)
目的はシンプルで、公開して売上を作ること。
- テーマでショップを整える
- 商品ページと配送・返品ルールを作る
- 最小限の決済と配送設定で販売開始
- アプリは“必要になってから”でOK
この段階で重要なのは、機能を盛りすぎず
「公開 → 売れる → 改善」 のループを回すことです。
中規模(運用を回す段階)
注文や問い合わせが増えると、体制と仕組みが必要になります。
- 在庫・配送・返品のルール整備
- 顧客対応(テンプレ・自動化・問い合わせ導線)
- 分析を見て改善(CVR・客単価・リピート)
- アプリや外部ツール連携で効率化
“売上を伸ばす”と同時に、運営負荷を下げるのがテーマになります。
大規模(組織・多拠点・高度化の段階)
複数拠点・複数ブランド・海外・B2Bなどが絡むと、必要なのは「機能」よりも 統制 です。
- 権限設計(誰が何を触れるか)
- 複数チャネル・複数在庫の整合性
- 高度な分析・運用の標準化
- 体制(内製/外注/パートナー)の最適化
Shopifyはプラン体系が段階的になっていて、成長に合わせて選べる設計です。
また、外部決済を使う場合に発生する取引手数料など、規模が大きくなるほど効いてくる費用項目もあるため、「売上が伸びた時点で見直す」のが合理的です。
運営会社・実績・信頼性
初心者が安心して選ぶには、「機能が多いか」だけでなく 信頼できる運営基盤か を見るのが大切です。
どんな会社が運営しているか
- Shopifyは Shopify Inc. が運営するコマースプラットフォーム
- 「オンラインでも対面でも販売できる」ことを公式に明確にしており、最初からオムニチャネルを想定した設計になっています
セキュリティとコンプライアンスの考え方
ネットショップは決済を扱う以上、セキュリティは避けて通れません。
Shopifyは PCI DSS(クレジットカード情報を安全に扱うための基準) について、プラットフォームとして準拠していることを明記しています。
さらに、コンプライアンス関連のレポート(PCI関連)に触れられる導線が用意されており、「安全性を説明できる状態」を作りやすいのもポイントです。
初心者がチェックすべき“信頼性”の見分け方
最後に、初心者向けの実務チェックをまとめます。
- 公式サイトの情報が最新か(料金・手数料・キャンペーンは変動しやすい)
- セキュリティや認証の説明があるか(PCIなど)
- サポートやヘルプが整備されているか
- POSや在庫同期など、将来の拡張が公式に想定されているか
このあたりが揃っていると、あとから規模が変わっても「説明できるショップ」になりやすいです。
料金の全体像:月額だけで判断すると失敗する
Shopifyの費用は、月額プラン料金だけ見て決めるとズレやすいです。
理由はシンプルで、毎月の固定費に加えて、売上に比例して増える費用(決済など)や、必要に応じて増える費用(アプリ等)があるからです。
まずは「何にいくらかかるのか」を分解して把握しましょう ✅
料金を分けて考える(固定費/変動費/追加費用)
固定費(毎月ほぼ一定)
- プラン料金(Basic / Grow / Advanced / Plus / Starter / Retail)
- ドメイン(Shopify管理 or 外部取得)
- アプリの月額課金(必要なものだけでも複数になりがち)
変動費(売上・注文数に比例して増える)
- カード決済手数料(例:売上×数%)
- 外部決済を使う場合の取引手数料(プランで率が変わる)
- 返金・不正利用対応などの“運用コスト”(金額だけでなく手間も増える)
追加費用(必要になったときに発生)
- 有料テーマ(買い切り)
- 制作・開発費(デザイン調整、カスタム、アプリ連携など)
- POS Pro(実店舗を本格運用する場合、店舗=ロケーション単位で増える)
迷ったら、最初は「固定費を抑える」よりも、変動費(決済+アプリ)が膨らまない設計を意識すると失敗しにくいです。📌
プランの選び方(Starter・Basic・Grow・Advanced・Plus・Retail)
以下は、初心者が「コストと成長」を両立しやすい見方です(※金額は2026年1月時点の公式表示をベース)。
Starter:リンク決済中心で“まず売る”
- 月額はかなり低く、SNS・DM・リンク経由で販売を開始しやすいタイプ。
- ただし、Starterは取引手数料が別途かかる設計なので、売上が伸びると“割高化”しやすい点に注意。⚠️
→ 「売れる見込みが立ったら、早めにBasic以上へ」が王道です。
Basic:小規模ECの標準スタート
- ちゃんとしたオンラインストア運用の入口。
- コストを抑えつつ、テーマ編集・アプリ拡張など“普通のShopify運用”が可能。
Grow:拡張・越境・分析を強めたい
- 「スタッフが増えた」「マーケや分析を強めたい」「越境も視野」など、運用が一段上がったら候補。
- 外部決済利用時の取引手数料率が下がるので、決済方針によっては総コストが改善しやすいです。
Advanced:本格運用(多拠点・高度分析)
- 売上規模が大きくなり、運用要件が増える層向け。
- カード手数料の条件も改善し、“手数料差”が効いてくるゾーン。
Plus:大規模・B2B・複数ストア運用
- 基本的に大規模向け(複数ストア、B2B、チェックアウトの柔軟性など)。
- 月額が高くなるため、ここは「機能の必要性」が明確になってから検討でOKです。
Retail:実店舗オペレーションを強化
- 実店舗の運用(スタッフ管理、在庫、ロイヤリティ等)を強めたい事業者向け。
- また、他プランでもPOS Pro(ロケーション単位の追加料金)を付けて強化する考え方があります。
決済まわりの手数料を理解する
Shopify Paymentsを使う場合の考え方
Shopifyの総コストが読みやすくなるのは、多くのケースで Shopify Payments中心です。理由は👇
- カード手数料(オンライン)がプランごとに目安として提示されている
- “外部決済の取引手数料”が原則かからない(例外条件あり)
オンラインのカード手数料(目安)は、プランで差が出ます。
- Basic:3.55%
- Grow:3.4%
- Advanced:3.25%
小さく見える差でも、月商が上がるほど効いてきます。📈
外部決済を使う場合に増えるコスト(取引手数料の注意点)
外部決済(外部ゲートウェイ)を使うと、通常は次の2段階でコストが乗ります。
- 外部決済側の手数料(決済会社の料率)
- Shopify側の外部サービス取引手数料(プランで率が変わる)
プラン別の外部サービス取引手数料(目安)
- Basic:2%
- Grow:1%
- Advanced:0.6%
つまり、外部決済の条件が良くても、Shopify側の“上乗せ”でトータルが高くなることがあります。⚠️
入金サイクル・返金・チャージバックで困るポイント
- 入金は「毎日/毎週/毎月」など、管理画面でスケジュール設定できる仕組みがあります。🗓️
- 返金は、決済方法や処理タイミングによって“戻るもの/戻らないもの”が変わる場合があるため、導入前に返金条件を必ず確認すると安心です。
- チャージバックは、発生すると手数料がかかるほか、証憑提出などの対応工数が増えます。
→ 対策としては、配送証跡の保管・明確な返品規約・不正検知の導入が現実的です。
“想定外コスト”の正体(テーマ/アプリ/ドメイン/制作・開発)
アプリ課金が積み上がる典型パターン
「気づいたら毎月のアプリ費が増えていた…」はあるあるです。😅
積み上がりやすいのは、たとえばこんな用途。
- 定期購入
- レビュー表示
- アップセル/クロスセル
- 多言語・多通貨(越境)
- 配送最適化(日時指定、送料テーブル等)
- B2B(見積・掛け払い・会員別価格)
対策:
- “やりたいこと”を先に書き出し → アプリを最小セットで設計
- 代替できる機能(テーマ機能・Shopify標準)を先に確認
無料テーマでどこまで戦えるか/有料テーマを買う判断軸
無料テーマでも、最初の立ち上げ〜検証は十分可能です。
有料テーマを検討するタイミングは、たとえば👇
- CVR改善が投資回収できそう(広告運用・指名検索が伸びた)
- 表示速度やUIの作り込みが売上に直結してきた
- アプリを増やさずに実現したい要件が増えた
売上規模別の費用シミュレーション(目安の作り方)
月商◯円ならどのプランが得か(損益分岐の考え方)
結論、比較はこの式で十分です ✅
月間総コスト(概算)
= プラン料金
- アプリ(月額)
- 決済手数料(売上×料率)
- 外部サービス取引手数料(外部決済を使うなら売上×料率)
例:月商100万円・アプリ1万円のケース(概算)
| 想定 | プラン | 決済 | 月額(概算) |
|---|---|---|---|
| Shopify Payments中心 | Basic(月払い) | 100万円×3.55% = 35,500円 | 4,850 + 10,000 + 35,500 = 50,350円 |
| 外部決済を利用 | Basic(月払い) | 上と同じ + 外部取引2% = 20,000円 | 70,350円 |
| Shopify Payments中心 | Grow(月払い) | 100万円×3.4% = 34,000円 | 13,500 + 10,000 + 34,000 = 57,500円 |
| 外部決済を利用 | Grow(月払い) | 上 + 外部取引1% = 10,000円 | 67,500円 |
ポイントは2つです。
- 外部決済の“上乗せ”が地味に効く(売上が増えるほど差が拡大)
- 月額が高いプランでも、売上規模によっては手数料差で回収できることがある
主要機能を“目的別”に整理(機能一覧より実務に直結)
Shopifyの機能は多いですが、初心者がつまずくのは「結局どれを触れば売上につながるの?」が見えにくい点です。
そこでここでは、目的別(=実務の流れ)で整理します。
- お客様が触れる部分:買いやすさ(購入体験)
- 運営側の中核:回る仕組み(管理・配送・顧客)
- 集客・販売チャネル:見つけてもらい、買ってもらう
- 分析・改善:数字で伸ばす
- 拡張・自動化:少人数でも運営が回る
お客様が触れる部分(購入体験)
商品ページ・カート・チェックアウトで売上が変わるポイント
購入体験で重要なのは、派手なデザインよりも 「迷わず買える」 ことです。
Shopifyでは、テーマ(見た目)+チェックアウト設定で、この“買いやすさ”を作ります。
商品ページで最優先に整える3点(初心者でも効果が出やすい)
- 何が買えるかが一瞬で分かる
例:商品名+一言ベネフィット(誰のどんな悩みを解決するか) - 不安が先回りで潰れている
送料・納期・返品の要点を、商品ページ内で見える位置に - 比較しやすい
サイズ表、同梱物、保証、素材などを表や箇条書きで整理
カートで効くポイント
- 送料・到着目安などの“次の不安”を減らす
- クーポン入力を分かりやすく(ただし乱発しない)
- カゴ落ち対策は「まず1施策だけ」
例:送料無料条件 or 小さな同梱提案など、どれか1つに絞る
チェックアウトで意識したいこと
- 触れる箇所は多くなくてもOKです。大事なのは
「入力が面倒」「不安が残る」「支払いが合わない」 を減らすこと。 - Shopifyにはチェックアウト専用の編集機能があり、テーマ編集とは別に
チェックアウト/サンキューページ/注文状況ページ/アカウントページをまとめて管理できます。
ここに“必要最小限の拡張”を入れるのが堅実です。
コツ:最初は「見た目を作り込む」より、購入前の不安(送料・納期・返品)を減らすほうが効きやすいです。
クーポン/ギフト/会員機能/レビュー導線
この4つは「売るための仕掛け」ですが、入れ方を間違えると逆効果にもなります。
初心者は、目的→手段の順で導入すると失敗しにくいです。
クーポン(割引)
- Shopifyの割引は大きく2種類
- 割引コード型:入力して使う
- 自動割引型:条件を満たすと自動適用(カート・チェックアウトで反映)
- 初心者におすすめの使い方
- 初回購入の背中押し(期間・回数制限をつける)
- まとめ買い促進(Buy X Get Y など)
- カゴ落ちの回収(“割引で戻す”より“迷いを解消する文面”も重要)
ギフト(ギフトカード)
- ギフトカードは「新規の入口」になりやすい一方、
利益設計や割引の扱いに注意点があるので、最初は
イベント時期(母の日・誕生日・季節ギフト)など目的が明確なときに導入が向きます。
会員機能(顧客アカウント)
- Shopifyには、顧客アカウントに複数の仕組みがあり、どちらを使うか選べます。
- 初心者は、まず「お客様に何をしてほしいか」で判断すると簡単です。
- 注文履歴や配送状況を見たい → アカウントは有効
- とにかく購入を増やしたい(登録が邪魔)→ アカウントを強制しない
レビュー導線
- レビューは“信用の代替”になり、CVR改善に効くことがあります。
- ただし、初期はレビューが少ないので、最初から完璧を狙わず
購入後メール→レビュー依頼の流れを一本作るだけで十分です。
運営側の中核(商品・注文・顧客・在庫)
商品登録・バリエーション・コレクション設計
Shopifyの商品管理は「後から整理しよう」とすると手間が跳ね上がります。
最初に“最低限のルール”だけ決めるのがおすすめです。
商品登録で決めておくと楽になるルール
- SKU(管理番号):自分が分かる一貫ルールを作る(例:カテゴリ-型番-色-サイズ)
- バリエーション:色/サイズなど“購入に必要な軸”だけに絞る
- 画像:メイン1枚+利用シーン+サイズ感の3点セットを基本にする
コレクション設計の考え方
- コレクションは「店内の売り場」と「集客の着地先」を兼ねます。
例:- 用途別(ギフト向け、初心者向け)
- 人気順・ランキング
- 季節(夏の必需品)
- 最初は 3〜6個 くらいに抑えると、回しやすいです。
在庫・配送・返品交換の運用設計
運用で崩れやすいのは「配送と返品」です。
ここは“作業のしやすさ”より トラブルの少なさを優先しましょう。
配送で先に決めるべきこと
- 送料(固定/地域別/条件付き無料など)
- 納期(当日〜数日、予約販売の扱い)
- 追跡番号の通知の有無
返品・交換でトラブルを減らす書き方(例)
- 返品可能な条件(未使用、到着後◯日以内など)
- 返品不可の条件(衛生商品、セール品など)
- 返送料の負担(どちらが負担するか)
コツ:返品ルールは「長文」より、要点を箇条書きにして見落としを防ぐほうが実務向きです。
顧客管理とリピート施策の下地
Shopifyの強みのひとつは、顧客・注文データが中心に集まることです。
リピート施策は、最初から難しいことをやらなくても回せます。
まず作ると効果が出やすい“1本の流れ”
- 購入直後:お礼+使い方(安心)
- 到着後:使い方のコツ+よくある質問(不安解消)
- しばらく後:関連商品の提案 or 消耗品の買い足し(再購入)
この一連は、メールや自動化で仕組みにしやすい領域です。
「毎回手動で送る」状態から卒業するだけでも、運営がかなり楽になります。
集客・販売チャネル(どこで売るか)
SEO・ブログ・コンテンツの活用
ShopifyはSEOの基本機能が用意されていて、サイトマップも自動生成されます。
ただし、勝負が決まるのはテクニックより コンテンツの設計です。
初心者でも作りやすい“鉄板コンテンツ”
- 購入前の不安を解消するページ
例:サイズ選び、素材の違い、返品の流れ、よくある質問 - 比較・選び方
例:「初心者におすすめ3選」「用途別の選び方」 - 使い方・活用例
例:コーデ例、手入れ方法、保管方法
ブログの使いどころ
- 商品説明に書ききれない“背景”を載せられる
例:開発ストーリー、選び方、失敗例、レビューの読み解き - 重要なのは記事数より
「商品ページへ自然につながる導線」です。
SNS連携・広告・マーケットプレイス連携
Shopifyは、外部の販売チャネルとつなぐことで「売る場所」を増やせます。
典型例は以下です。
- Facebook/Instagram連携:商品をカタログ同期し、ショップ機能へ展開
- TikTok連携:商品同期+TikTok上での販売導線
- Google/YouTube連携:Merchant Centerと接続し、商品情報を同期
ここで大事なのは、いきなり全部やらないことです。
初心者はまず、次の順が堅実です。
- 一番相性の良いSNSだけつなぐ
- 商品の見せ方(写真・動画・説明)を整える
- 売れ筋が見えたら、次のチャネルに広げる
コツ:チャネルを増やすほど運用は複雑になります。最初は“勝てる場所を1つ作る”が最短です。
分析・改善(数字で伸ばす)
最低限見るべき指標(CVR/AOV/LTV/CAC)
Shopify運営の改善は、難しい分析より「4つの数字」に絞ると回ります。
| 指標 | 意味 | まずの改善方向 |
|---|---|---|
| CVR | 来店→購入の割合 | 商品ページの不安解消、決済・配送の分かりやすさ |
| AOV | 客単価 | セット提案、まとめ買い導線、ギフト化 |
| LTV | 生涯価値 | 購入後フォロー、リピート施策、会員導線 |
| CAC | 顧客獲得コスト | 広告効率、SNSの導線、リピート比率アップ |
初心者がやりがちな失敗は、「売上」だけ見ること。
売上は結果なので、まずは CVRとAOV を見ると改善点が見つかりやすいです。
分析ツール連携(GA4/広告/ヒートマップ等)
分析は「Shopifyの管理画面だけ」でも見られますが、伸ばす段階では役割分担が効きます。
- Shopifyの分析:売上・商品・注文など“ECの中身”が分かる
- GA4:流入・ページ行動・チャネルが分かる(広告やSEOの改善に強い)
GA4はShopifyの手順が用意されており、設定フローに沿って進めるのが安全です。
連携したら、最低限以下だけ整えると効果が出やすいです。
- URLにUTM(流入元)が付く運用にする
- 広告アカウント連携(可能な範囲で)
- 計測が崩れたときに確認する“チェック項目”をメモしておく
拡張・自動化(“運営が回る”仕組み)
ワークフロー自動化の考え方(手作業を減らす)
Shopifyには、運用を自動化する仕組みとして Shopify Flow が用意されています。
難しく考えなくて大丈夫で、基本はこれだけです。
- トリガー(きっかけ):注文が入った/カゴ落ちした/在庫が減った
- 条件(分岐):高額注文だけ/特定商品だけ
- アクション(実行):タグ付け/通知/外部サービスへ送信
初心者が導入しやすい自動化例
- 高額注文に自動でタグを付けて、確認漏れを防ぐ
- 不正リスクが高い注文を検知したら通知する
- カゴ落ちに対して、一定時間後にフォローを走らせる
“便利そうだから”ではなく、ミスが起きやすい作業から自動化すると失敗しません。
API・外部ツール連携でできること
拡張には段階があります。初心者は、いきなり開発に行かず、段階的に考えるのが安全です。
拡張の3段階
- アプリ導入:最短で機能追加(レビュー、配送、定期購入など)
- Flowで連携:通知やタグ付け、外部サービス連携(HTTP送信など)
- APIで本格連携:基幹システム、倉庫、CRMなどと深くつなぐ
API連携の代表例
- Admin API:商品・注文・顧客・在庫など、運営の裏側を連携
- Storefront API:独自の購入画面(いわゆるヘッドレス)を作る
また、イベント駆動で動かすなら Webhook が選択肢になります。
ただし、ここまで来ると「運用・保守」も必要なので、初心者はまず
- アプリは Built for Shopify のような品質基準を目安に選ぶ
- 自動化はFlowで“小さく始める”
- APIは「必要性が確定してから」
この順が堅実です。
Shopifyでネットショップを公開するまでの手順
Shopifyは「作って終わり」ではなく、公開=運用のスタートです。
ここでは、初心者がつまずきやすいポイント(送料・返品・決済・表記・テスト)を先回りしつつ、最短で“販売可能状態”まで持っていく流れをまとめます。
始める前の準備(後戻りを防ぐ)
扱う商品・価格・送料・返品ルールの決め方
最初に決めるべきは「ショップの世界観」より 運用のルールです。ここが曖昧だと、公開後に問い合わせと修正が増えます。
1)商品(SKUの粒度)
- まずは「売る型」を1つに絞る
例:単品/セット/定期購入のどれか - バリエーションは増やしすぎない
色×サイズなどは、運用できる範囲から
2)価格(値付けの最低ライン)
- 原価(仕入れ・製造)+梱包資材+決済手数料+送料負担(ある場合)を足して
「最低この価格なら赤字にならない」ラインを作る - 割引は“常設”にしない(ブランドが崩れやすい)
→ 初心者は「初回限定・期間限定」からが安全
3)送料(トラブルを減らす設計)
- まず迷ったら、次のどれかに寄せると安定します
- 全国一律(最も運用がラク)
- 地域別(赤字を防ぎやすい)
- ○円以上送料無料(客単価を上げやすい)
- 納期(リードタイム)も送料とセットで明記する
「いつ届くか」が曖昧だと離脱と問い合わせが増えます
4)返品・交換(揉めないための要点)
- 返品可否(可/不可、条件)
- 期限(到着後○日以内)
- 返送料負担(購入者/店舗)
- 交換の可否(在庫切れ時は返金か等)
ポイント:公開前に“ルールを決めて文章化”しておくと、ショップの信頼性(E-E-A-T)にも直結します。
必要な表記(特商法・プライバシー等)を先に用意
Shopifyはストアの各種ポリシーを管理画面で作成でき、チェックアウト(購入画面)に自動でリンク表示される仕組みがあります。
日本で最低限そろえたいのはこのあたりです。
- 返品・返金ポリシー
- プライバシーポリシー
- 利用規約
- 配送ポリシー
- 特定商取引法に基づく表記(特商法)
作り方のコツ
- テンプレートは“下書き”として使い、実態に合わせて必ず修正する
- フッターメニューにもリンクを置き、どのページからでも辿れるようにする
初期設定:最短で“販売可能状態”まで持っていく
アカウント作成〜ストア基本情報
まずは「事業者情報が正しい」状態を作ります。後から直すと、請求・配送・ポリシー文言にも影響しがちです。
- ストアの基本情報(事業者名、住所など)
- 連絡先(問い合わせの受け皿)
- 通貨・タイムゾーンなど(必要に応じて)
テーマ選定とデザイン(最初に触る場所の優先順位)
最初に作り込むほど沼りやすいので、優先順位を固定します。
優先順位(初心者向け)
- ヘッダー:ロゴ/メニュー(商品・配送・返品・問い合わせに辿れる)
- 商品一覧:カテゴリ(コレクション)が分かりやすい
- 商品ページ:情報が不足しない
- カート:送料・到着目安・クーポン導線が分かる
- フッター:ポリシー・特商法・問い合わせがある
“映えるデザイン”より、迷子にならない導線が先です。
商品登録(売れる商品ページの型)
商品登録は「情報入力作業」ではなく、購入の不安を減らすページ作りです。最低限この型に寄せると強いです。
商品ページの基本型
- 最初の画面:何の商品で、誰に何が嬉しいか(1〜2行で)
- 価格と内容:セット内容/サイズ/素材/仕様
- 使い方・利用イメージ:写真+短い説明
- 配送と返品:要点を箇条書き(長文は別ページへ)
- よくある質問:購入前に出がちな不安を3つだけ置く
運用目線の必須項目
- SKU(管理番号)を自分のルールで統一
- バリエーション(色・サイズ)は運用できる範囲に
- 画像は「主画像+利用シーン+サイズ感(または比較)」が基本
必須ページ作成(配送・返品・問い合わせ等)
公開前に「逃げ道ページ」を揃えると、問い合わせが減って売上も落ちにくいです。
最低限ほしいページ
- 問い合わせ(Contact)
- 配送について(送料・納期)
- 返品・返金(条件・期限・返送料)
- プライバシー/利用規約
- 特商法
Shopifyでは「ページ」と「ポリシー」が別枠で管理されることがあるので、
ポリシー(設定)+必要なら固定ページ(ページ)の両方を意識すると迷いません。
配送設定(送料テーブル・配送会社・リードタイム)
配送は「料金」と「いつ届くか」をセットで作ります。
基本の流れ
- 配送プロフィール(どの商品をどの条件で送るか)を作る
- 発送元(ロケーション)を確認する
- 送料(全国一律/地域別/条件付き無料など)を設定する
- 注文処理時間(出荷までの日数)を設定して、到着目安を見せる
到着目安は、購入完了率に影響します。
“発送まで何日”が見えるだけでも安心材料になります。
決済設定(カード・QR・後払い等の導入)
決済は「増やせば売れる」とは限りません。まずは“売れ筋”に絞りましょう。
初心者の考え方
- まずはカード決済を中心に、必要なら追加決済を検討
- Shopify Payments を使うか、外部決済(別サービス)を使うかを決める
- 外部決済を使う場合は、Shopify側の取引手数料が増えるケースがあるため、費用設計を先に確認する
不正利用対策として、3Dセキュア等の設定も検討対象です(導入状況は事業内容・決済構成により変わります)。
独自ドメイン接続と公開
公開まわりで初心者が混乱しやすいのが「ドメイン」と「公開状態」です。
やること
- 既存ドメインを使うなら、Shopifyに“接続”する(DNS設定が必要)
- 公開前はパスワードで保護し、最終確認後に解除する
※分析(GA4など)は、パスワード保護が有効だと計測が始まらないケースがあるため、公開タイミングで解除までセットにするのが安全です。
公開前チェックリスト(トラブルを減らす)
テスト注文/メール通知/請求書・領収書の確認
公開前に必ず「自分で買う」テストをします。これが一番確実です。
テスト注文で確認すること
- チェックアウトが最後まで進むか
- 送料・税・割引が想定通りか
- 在庫が正しく減るか
- 注文確認メール/発送メールが届くか(文面・差出人・ロゴ)
- スタッフ(自分)に通知が来るか
帳票(請求書・納品書・領収書)
- Shopifyでは帳票出力にアプリ(Order Printer等)を使う運用が一般的です
- 最低限「社名・住所・連絡先・ロゴ」が入っているか確認
画像最適化・速度・基本SEOの最終点検
ここでの目的は「満点」ではなく、致命傷を消すことです。
画像
- 無駄に大きい画像を上げない(表示が遅くなる)
- altテキストを最低限入れる(アクセシビリティ+SEO)
速度
- アプリを入れすぎていないか(重くなる原因になりやすい)
- テーマのセクションを盛りすぎていないか
SEO(最低限)
- ホームのタイトル・説明文(検索結果に出る要約)を設定
- 重要ページ(商品/カテゴリ/配送・返品)に分かりやすいタイトルを付ける
- URLやファイル名が中身と一致しているか
分析計測の設置(公開初日から改善できる状態に)
公開初日に「どこから来て、どこで離脱したか」が分かると、改善が速くなります。
最低限のセット
- GA4の設置(タグIDの設定)
- 広告を回すなら、広告アカウント連携も検討
- 主要KPIのメモを作る(CVR/客単価/流入別売上 など)
公開後は、いきなり施策を増やすよりも
計測 → 1つ改善 → もう一度計測の順で回すとブレません。
集客・売上を伸ばす運用(“作って終わり”にしない)
Shopifyは「公開」よりも、その後の 改善ループ(集客→購入→リピート) で差が出ます。
ここでは初心者でも手を付けやすく、かつ売上に直結しやすい順に整理します。
ShopifyのSEO:最低限の土台と、差がつく施策
商品ページSEO(タイトル設計・重複回避・内部リンク)
商品ページはSEOでも広告でも「最終的に買われる場所」なので、まずここから整えるのが効率的です。
1)タイトル設計(検索される言葉+買う理由)
タイトルは「キーワードを詰める」より、意味が通る形で“選ばれる理由”を入れるのがコツです。
- 例(型)
- 「主要キーワード|強み(素材・用途)|ブランド名」
- 「主要キーワード(用途)|悩みの解決(ベネフィット)|ブランド名」
2)重複回避(“同じ内容のページが増える”のが最大の敵)
Shopifyでは、運用次第で似たページが増えがちです。初心者はここだけ意識すると事故が減ります。
- バリエーション(色・サイズ)を増やしすぎない
- コレクション(カテゴリ)を乱立しない
- “説明文のコピペ”をしない(メーカー文の貼り付けも要注意)
- 似た商品は「比較表」や「選び方ページ」に集約して、商品ページは差分を明確にする
3)内部リンク(回遊=SEOにもCVRにも効く)
内部リンクは「SEOテクニック」より、迷わず選べる導線として設計すると強くなります。
おすすめの“最小構成”はこれです👇
- コレクション(カテゴリ)
→ 人気順・用途別の並び替えがあると選びやすい - 選び方ページ(ブログ or 固定ページ)
→ 悩み別に「どの商品が合うか」を示す - 商品ページ
→ 関連商品(用途が近い/一緒に買われる)へリンク - よくある質問・配送・返品
→ 購入前の不安を減らす
📌内部リンクの考え方は「検索エンジンのため」より、お客さんが比較・納得できるために作るのが最短です。
構造化データ・サイトマップ・速度の考え方
ここは“玄人っぽい領域”に見えますが、初心者でも やることはシンプル です。
1)サイトマップ:まず存在を理解する
Shopifyは sitemap.xml を自動生成します。やることは実務的には2つだけ。
- サイトマップが生成されている前提で運用する
- Search Consoleなどに送って、インデックスの入口を作る
2)構造化データ:狙いは“リッチな見え方”より“誤解されないこと”
構造化データ(Schema)は、検索エンジンに「これは商品」「これは価格」「これはレビュー」などを正しく伝えるための仕組みです。
多くのShopifyテーマは商品情報の構造化データに対応していますが、テーマや追加機能で差が出ます。
初心者がやるなら、まずはこの順番が安全です。
- まず商品情報(価格・在庫など)が正しく表示される運用を優先
- 次にFAQやパンくずなど、必要なら追加(アプリ or 開発)
- 最後にテストして、エラーが出る箇所だけ直す
3)速度:1回で完璧にしない。変化のたびに確認する
速度は、テーマ・画像・アプリ・計測タグで変動します。Shopifyの管理画面には、パフォーマンス(Core Web Vitalsを含む)を確認するレポート群が用意されています。
初心者が“効くところ”だけやるなら👇
- 画像:大きすぎる画像を上げない(アップ前に軽量化)
- アプリ:入れたら増える。不要なら外す(特に同機能の重複)
- 追跡タグ:増やしすぎると重くなる(まず最小限から)
✅ポイント:速度対策は「一発で完成」ではなく、変更(テーマ/アプリ/LP)→確認の習慣化が勝ち筋です。
SNS・広告・メール:最短で初速を出す導線
SNSから買われるストア導線(プロフィール〜購入まで)
SNSは“投稿の上手さ”より、買うまでのステップ数で勝負が決まることが多いです。
SNS導線の基本設計(初心者向けの型)
- プロフィール:
- 誰向けの何か(1行)
- ベストセラー(1リンク)
- 初回購入の安心材料(送料/返品/納期の要点)
- リンク先:
- いきなりホームではなく、目的別の入口にする
(例:人気商品一覧/用途別コレクション/初回向けセット)
- いきなりホームではなく、目的別の入口にする
- 商品ページ:
- SNSで見た内容と同じ言葉・同じ写真がある(ギャップを減らす)
- “購入前の不安”が先回りで消える(送料・納期・返品)
初速を出したいときの小技(やりすぎない範囲で)
- “期間限定”を短く切る(常設割引よりも信頼を落としにくい)
- UTMで計測する(どの投稿が売れたか見えるようにする)
カゴ落ち対策・メール施策の基本設計
初心者がすぐ伸ばせるのは「新規流入」よりも、離脱の回収です。
Shopifyには「離脱したチェックアウト(abandoned checkouts)の回収」機能があります。
カゴ落ち(チェックアウト離脱)の最小テンプレ(例)
※いきなり凝らずに、まずこれでOKです。
- 1通目:1〜3時間後
- “買い方が分からなかった”人を救う(配送/返品/支払いを簡潔に)
- 2通目:24時間後
- 不安解消(よくある質問、レビュー、サイズ等)
- 3通目:48〜72時間後(必要なら)
- 最後の案内(在庫・期限・問い合わせ導線)
メール運用の大前提(重要)
- 配信は「同意(購読)」が前提
- 送るほど成果が出るわけではない(頻度より内容)
Shopify側には、メール作成やセグメント配信、マーケティング自動化の仕組みも用意されています。
まずは「カゴ落ち」→次に「購入後フォロー」へ進むと、無駄がありません。
リピート売上の作り方
CRMの基本(顧客セグメントと配信設計)
CRMは難しく考えず、分けて、違う内容を送るだけで効果が出ます。
初心者におすすめの“最低限セグメント”はこの3つです。
- 初回購入者:不安解消+使い方+次に買う理由
- リピート顧客:新作/関連商品+優先案内
- 離脱(一定期間買ってない):思い出してもらう+再購入のきっかけ
配信設計のミニ例(購入後の自動シナリオ)
- 購入直後:お礼+配送目安
- 到着後:使い方・注意点(返品を減らす)
- 2〜4週間後:消耗品の補充・関連商品の提案
✅ここまでで、広告費を増やさずに売上が伸びる余地が生まれます。
定期購入・会員施策・アップセル/クロスセル
このあたりは強いですが、入れ方を間違えるとCVRが落ちます。
初心者は「買いやすさを壊さない」順で導入しましょう。
| 施策 | 効きやすい条件 | 先に整えるもの |
|---|---|---|
| クロスセル(ついで買い) | 一緒に使う商品がある | 商品ページでセット提案 |
| アップセル(上位版) | 価格差の理由が明確 | 比較表・用途別おすすめ |
| 会員施策 | 継続購入のメリットがある | 特典をシンプルに |
| 定期購入 | 消耗/補充が起きる商材 | 解約の不安を減らす説明 |
📌最初から全部やらず、「ついで買い」→「上位提案」→「定期」の順が安全です。
越境ECの基本(多言語・多通貨・関税の論点)
翻訳の進め方(どこまで内製できるか)
越境は“翻訳量”が増えるほど破綻しやすいので、最初は 範囲を切る のが正解です。
Shopifyには翻訳のための公式アプリ(Translate & Adapt)があります。
翻訳の優先順位(初心者向け)
- 商品ページ(売上に直結)
- 配送・返品・FAQ(不安解消)
- カート周辺の文言(誤解を減らす)
- ブログ・ブランドストーリー(余裕が出てから)
内製の現実ライン
- 最初は「重要ページだけ手動で整える」が現実的
- 機械翻訳は下書きとして使い、最後は人がチェック
- 用語集(サイズ、素材、保証など)を作るとブレが減る
また、多言語化はURL設計にも関わります。Shopifyでは国/地域向けに 国別ドメイン・サブドメイン・サブフォルダ などの選択肢があり、Markets(国際販売ツール)側の設定と合わせて設計していきます。
海外配送・返品・カスタマー対応の落とし穴
越境で“売れる”より先に詰まりやすいのが、配送と返品と問い合わせです。
よくある落とし穴
- 関税・輸入税の扱いが曖昧で、受け取り拒否やクレームが起きる
- 返品先が国内のみで、返送コストが高すぎて揉める
- 時差で返信が遅れ、チャージバック(支払い取り消し)につながる
実務での対策(最小セット)
- 送料と納期を“国別に”明記
- 関税・輸入税を「誰が払うか」明記(可能ならチェックアウトで回収)
- 返品ルールは国際向けに別枠で用意(期限・返送料負担・返送先)
- 問い合わせはテンプレ化(英語版FAQ・定型返信)
✅越境は、機能よりも “運用ルールの文章化” が成果を決めます。
アプリとテーマの選び方:便利さより“運用コスト”で決める
Shopifyは拡張性が高い分、アプリとテーマの選び方で 毎月の固定費・表示速度・トラブル対応コスト が大きく変わります。
初心者ほど「便利そう」で入れすぎて、後から整理に苦労しがちです。
ここでは、“入れる前に判断できる基準” と “入れた後に詰まらない設計” に絞って解説します。
アプリ導入の判断基準(レビュー以外に見るべき点)
アプリ選びで一番大事なのは、★の数よりも「運用に耐えるか」です。
具体的には、次の4点だけでも見ると失敗確率が下がります。
- どこに効くアプリか(売上に直結/作業時間を減らす/法対応の補助など)
- テーマにどう入るか(コード直書き系か、テーマエディタでON/OFFできるか)
- データをどう扱うか(必要最小限の権限か、個人情報に触れるか)
- やめやすいか(停止・削除・乗り換えが現実的か)
目安:初心者は「売上に直結する1つ」+「運用を楽にする1つ」から。最初に3つ以上入れると、原因切り分けが難しくなります。🙂
権限・データ取り扱い・サポート・日本語対応
権限(Permissions)は“アプリの危険度”の早見表です。
Shopifyでは、アプリ導入時に「そのアプリが何にアクセスするか」や「個人情報(PII)に触れるか」を確認できます。導入後も、管理画面から権限内容を見直せます。
✅チェックのコツ(初心者向け)
- その機能に本当に必要な権限だけか?
例:レビューアプリが「注文・顧客・商品」すべてにフルアクセスしていないか - “顧客データに関わる”アプリは慎重に
顧客関連データは「保護対象の顧客データ」として扱いに注意が必要です。 - プライバシー周りの表示・設定ができるか
Cookieやデータ共有など、ストア側で調整が必要な領域があります。 - サポート導線が明確か
Shopify管理画面からアプリのサポート導線へ飛べるので、困ったときに連絡できる体制か確認します。 - 日本語対応は“UI”と“サポート”を分けて見る
日本語UIでもサポートは英語のみ、はよくあります。最悪、英語でも解決できるか(FAQ/ドキュメントの充実度)で判断しましょう。
🔎小ワザ:アプリストアで Built for Shopify バッジがあるものは、パフォーマンス・設計・統合の基準を満たす品質認証として判断材料になります(万能ではないですが、初心者には強い目印です)。
月額課金が増えやすい構造と回避策
アプリ費が増える典型パターンは「月額×個数」だけではありません。
増えやすい構造(あるある)
- “無料”で入れたが、必要な機能が有料(上位プラン必須)
- 利用量課金(注文数・メール通数・レビュー件数・SKU数で増える)
- “便利だから”と同系統アプリを重ねて、機能が競合(速度低下・二重計測)
- 解約しても、テーマ側に アプリの埋め込み(App embed) が残り、表示や速度に影響
回避策(初心者の最適解)
- まずは「目的→要件→必要機能」だけ紙に書く
例:レビューなら「表示」「依頼メール」「写真」など最小要件に絞る - 月額の上限を決める(例:アプリ合計は売上の◯%まで)
- “入れる前に”出口を確認する
- テーマエディタで App blocks / App embeds をON/OFFできるタイプだと、管理・撤去がしやすいです
- 逆に、コードをテーマに直書きする旧式のものは、アンインストール後に残骸が残ることがあります(撤去手順があるか要確認)
目的別:よく使うアプリ領域(何を“標準”で補うか)
ここでは「アプリが必要になりやすい領域」を、運用コスト視点で整理します。
ポイントは “標準でできる範囲”を先に把握してから、足りない部分だけ補うことです。
配送・物流
アプリが必要になりやすい場面
- 細かい送料設計(地域・温度帯・条件分岐)
- 同梱・分割発送・倉庫連携
- 配送日時指定・置き配などの運用を細かくしたい
運用コストの注意
- 注文数が増えるほど、配送系は利用量課金が効きやすい
- 返品・交換も含めて運用するなら、管理画面の導線がわかりやすいものが安全
レビュー・UGC
アプリが必要になりやすい場面
- 写真付きレビュー、Q&A、SNS投稿の埋め込み
- レビュー依頼の自動化、クーポン連動
運用コストの注意
- 速度に影響しやすい(ウィジェット・外部読み込み)
- 乗り換え時に「レビュー資産」を移せるか(エクスポート可否)は必ず確認
定期購入
アプリが必要になりやすい場面
- 定期便、スキップ、頻度変更、解約フローなどを整えたい
運用コストの注意
- 解約のしやすさは、クレーム・チャージバックにも影響します
- 「初回割引」や「縛り条件」は、規約・表示を含めて慎重に
SEO/速度
結論として、SEOを“アプリで何とかする”発想は危険です。
SEOは 商品情報の整理・重複回避・内部リンク が主戦場で、アプリは補助です。
アプリが必要になりやすい場面
- リダイレクト管理、画像の運用支援、構造化データの補助など
運用コストの注意
- “速度改善アプリ”は、テーマ・画像・アプリ構成次第で効果が変わります
- まずはShopifyの Web performance reports などで現状把握→原因を特定→必要なら補助、の順が安全です
問い合わせ・接客
アプリが必要になりやすい場面
- チャット、FAQ強化、問い合わせフォーム拡張、CRM連携
運用コストの注意
- 顧客データに触れることが多いので、権限・データ取り扱いを厳しめにチェック
- 返信テンプレや担当者運用まで設計しないと、ツールを入れても回りません
テーマ選びの基準(デザインより重要なこと)
テーマは“見た目”より、運用のしやすさと速度が長期で効きます。
Shopify公式も、パフォーマンス改善の観点で「最新で最適化されたテーマ」を推奨しています。
初心者が見るべきは次の3つです。
- テーマのアーキテクチャ(Online Store 2.0か)
- 速度と品質(パフォーマンスの基礎体力)
- 拡張・撤去のしやすさ(アプリとの相性)
表示速度・日本語表示・カスタマイズ性
表示速度
- Shopifyのパフォーマンス改善ガイドでは、最適化された最新テーマの利用が推奨されています
- Theme Storeに載るテーマは、一定のパフォーマンス基準(Lighthouseスコアなど)を満たす前提で設計されています
- さらに、管理画面のWebパフォーマンスレポートで、改善ポイントを継続的に追えます
日本語表示
- 管理画面は日本語に切り替え可能です
- 表示面(ストア側)は、テーマのタイポグラフィ設定やフォント設計が重要になります
日本語は行間・改行・文字幅の影響が出やすいので、テーマ設定で調整できるかを確認しましょう。
カスタマイズ性(=運用コストを下げる要素)
- Shopifyのテーマは、セクションとブロックの仕組みでコード編集なしにレイアウト変更が可能です
- Online Store 2.0のテーマは、全ページでセクションを使えるなど柔軟性が高く、アプリも app blocks で組み込みやすい傾向があります
- アプリが App embeds として入る場合は、テーマエディタでON/OFFできるため、運用・撤去コストが下がります
無料テーマ→有料テーマに切り替えるタイミング
無料テーマで十分なケースは多いです。切り替えは「欲しい機能」より 投資回収できる状況か で判断します。
無料テーマのままでOK(切り替え不要になりやすい)
- まだ商品や訴求が固まっていない(検証フェーズ)
- 広告やSNSで流入していて、SEOに全振りしていない
- アプリを最小構成にできている
有料テーマに切り替える価値が出やすい
- CVR改善で投資回収できる(月商が伸び、改善余地が明確)
- 商品点数が多く、カテゴリ・検索・フィルタ等の体験を強化したい
- アプリを増やさずに実現したい要件が増え、速度を維持したい
- 多言語・多通貨・越境などでUI要件が増えた
切り替え前の注意(ここで詰まる人が多い)
- テーマ変更は“見た目だけ”でなく、テンプレ・セクション配置が変わります
→ 先に「必要なページ(商品/コレクション/ブログ/ポリシー)」の移行手順を確認 - アプリはテーマ依存の組み込み(ブロック/埋め込み)がある
→ 切り替え後に App embeds / app blocks の再設定が必要になることがあります
「難しい」「怪しい」「売れない」と言われる理由を分解して解決する
Shopifyに対するネガティブ評価は、だいたい次の3つに集約されます。
- 「難しい」=設定箇所が多く、用語も専門的に見える
- 「怪しい」=Shopify上の“悪質ストア”や“周辺ビジネス”の印象が混ざる
- 「売れない」=ツールの問題ではなく、設計(商品×導線×訴求)が未完成なことが多い
ここでは原因を切り分けて、初心者でも実行できる対策に落とします。
つまずきやすいポイントと対策(英語・カスタム・費用増)
英語が多くて難しい
よくあるつまずきは「管理画面が英語」というより、実際は 周辺情報(テーマ・アプリ・海外発の解説)が英語寄りな点です。
対策(最短ルート)
- 管理画面は日本語表示に切り替える(まず心理的負担を下げる)
- 調べる順番を固定する
- Shopify公式ヘルプ → 2. 公式ブログ → 3. テーマ/アプリの公式ドキュメント
- 困ったらサポート(チャット)に“結論を聞く”
例:「この要件は標準でできますか?アプリが必要ですか?」と質問を短くする
カスタム(デザイン・機能)が難しい
Shopifyは「できること」が多い分、“どこまで標準でやって、どこから拡張するか” の線引きが必要です。
線引きがないと、テーマ編集・アプリ・開発のどれに手を出すべきか迷い、時間が溶けます。
対策(迷わない線引き)
- まずは「標準+テーマ」で完結させる(公開最優先)
- 要件を3段階に分ける
- 必須:公開に必要(商品・決済・配送・返品・問い合わせ)
- 重要:売上に効く(商品ページ改善、レビュー、カゴ落ち回収など)
- 便利:あったら嬉しい(見栄え強化、細かい演出、レコメンド強化など)
- “重要”を満たす手段は1つに統一する
例:ページ作成アプリを複数入れない、レビュー系を複数入れない
費用が増えて難しい
「月額が安いから始めたのに、いつの間にか高くなった」は定番です。原因はだいたい2つ。
- アプリ課金の積み上げ(月額×個数/利用量課金)
- 決済まわりの見落とし(外部決済の追加手数料など)
対策(費用増を止める運用ルール)
- アプリは「合計○円まで」と上限を決める(例:アプリ合計は粗利の○%まで)
- 月1回、アプリの棚卸しをする
- 使ってない/機能が被ってる/重い ものは削除候補
- 外部決済を使う場合は、プランごとの“上乗せ”を理解してから選ぶ
→ 売上が伸びたときに「プラン変更で総コストが下がる」ケースもあります
“売れない”原因の多くは設計にある(商品×導線×訴求)
Shopify自体が「売れない」のではなく、売れる設計になっていないことが大半です。
初心者は「集客」より先に、次の3点を点検すると改善が速いです。
1) 商品:そもそも“選ばれる理由”が薄い
ありがちな状態👇
- 説明がスペック中心で、買うメリットが伝わらない
- 競合との差が言語化されていない
- 価格の理由が説明されていない(高く感じる/安すぎて不安)
改善の型(最短)
- 商品ページ冒頭で「誰の何を解決するか」を1〜2行で明記
- 比較表を置く(自社内ラインナップでもOK)
- 価格の根拠を短く書く(素材・工程・保証・サポートなど)
2) 導線:買うまでのステップが長い(迷う)
ありがちな状態👇
- SNSや広告のリンク先がホームで、目的の商品に辿り着けない
- 送料・納期・返品が見えず、最後で不安になって離脱
- カートに入れた後の情報(送料、到着目安)が弱い
改善の型(最短)
- 流入元ごとに“着地先”を変える
- SNS → 人気商品一覧/初回向けセット
- SEO → 選び方記事 → 商品
- 商品ページ内に「送料・納期・返品」を要点だけ置く(長文はポリシーへ)
- チェックアウト直前の不安(支払い、配送、返品)を潰す
3) 訴求:信頼が足りない(買って大丈夫?が残る)
特に新規ストアは、知名度がない分「不安」が最大の敵です。
最低限そろえると効く“信頼セット”
- 特商法・返品・プライバシー・問い合わせ(見つけやすい場所に)
- 会社情報(運営者、所在地、連絡先、営業時間)
- レビューが少ない場合は、
- 利用シーン写真、FAQ、保証、比較表 で“疑問を先回り”
コツ:売上が伸びないときは、まず CVR(購入率) を上げるのが近道です。集客を増やす前に「買われる形」を作ると、広告費も無駄になりにくいです。
“怪しい”と言われるパターン(よくある誤解と注意点)
Shopifyが「怪しい」と言われる背景は、主に次の2つが混ざっているからです。
- Shopifyという“器”の問題ではなく、その上で運営される悪質ストアが一定数ある
- Shopify周辺の代行・講座・サロン・DM営業の中に、誇大・不透明なものがある
Shopify自体は規約で詐欺・スパム・悪質行為を禁止しており、違反があればアカウントレベルの措置を取る方針を明記しています。
ただ、現実として「プラットフォームが大きい=悪用する人も混ざる」ため、消費者側でも事業者側でも“見分け方”が重要です。
Shopifyストアが怪しく見える典型サイン(運営者側がやりがち)
- 会社情報が薄い/連絡手段がメールしかない
- 返品条件が不明確/日本語が不自然
- 価格が極端に安い・常に大幅割引
- 発送目安が曖昧(“7〜30日”など広すぎる)
- 広告だけ派手で、商品ページの情報が薄い
対策(自分のストアが疑われないために)
- 返品・配送・問い合わせを“見つけやすく、短く”明記
- 住所や運営者情報、サポート時間をはっきり書く
- 追跡・配送の流れをFAQ化(問い合わせを減らしつつ信頼も上がる)
Shopify自体の話と、周辺ビジネス(代行/講座)を切り分ける
「怪しい」の正体は、Shopifyそのものより 周辺ビジネスの不透明さ であることが多いです。切り分けの軸はこれです。
Shopify自体(プラットフォーム)の評価軸
- 料金体系が公式に公開されているか
- サポート窓口が公式に用意されているか
- 利用規約・禁止事項が明記されているか
周辺ビジネス(代行・講座・コミュニティ)の注意点
- 「必ず儲かる」「誰でも月◯◯万円」などの断定
- 料金が不透明(追加費用が後出し)
- 契約前に成果物・範囲・運用体制が曖昧
- Shopify公式の一次情報より、“独自ルール”を優先させる
✅初心者向けの安全策
- まずは公式ヘルプで“できる/できない”を確認
- 外注・講座は「何をやってくれるか」をチェックリストで書面化
- 不審なメールやDMは、公式サポート窓口で真偽確認(フィッシングも実際にあります)
他サービス比較:あなたの条件だと何が最適か
ECカート選びで失敗しやすいのは、「機能の多さ」や「知名度」だけで決めてしまうことです。
実際は、あなたの運用条件(誰が・どれだけ・どこまでやるか)で最適解が変わります。
まずは最短で当たりを付けるために、条件別の“ざっくり結論”からいきます。
- 最短で出店して試したい/固定費を極小にしたい → 国産の“手数料型”が合いやすい(BASE/STORESなど)
- ブランドを育てたい/拡張していきたい/越境も視野 → Shopifyが合いやすい
- 国内でしっかり作り込みたい/運用体制がある → 国産の“月額型・法人向け”(MakeShopなど)
- 定期販売・広告運用・CRMを強く回したい(D2C寄り) → ecforce等のD2C基盤が候補
- WordPressを中心にコンテンツ集客したい/開発・保守を自社で回せる → WooCommerce等
- 最初から集客が欲しい/販売チャネルを増やしたい → Amazon/楽天などモール併用
以降は、比較の“見落としポイント”を軸に分解します。
国産EC(BASE/STORES/MakeShop/EC Force等)と比べる観点
国産ECとShopifyは、どちらが優れているというより 思想が違う ので、比較軸を揃えると判断が速くなります。
BASE 公式サイトmakeshop 公式サイト



費用(固定費・変動費・拡張費)
費用は、次の3つに分けて考えるとブレません。
- 固定費:月額、初期費用、(必要なら)POSや追加アカウントなど
- 変動費:決済手数料、取引手数料、従量課金(受注ごと等)
- 拡張費:アプリ・外部連携、制作/開発、テーマ等
ここで重要なのが、「固定費が安い=総コストが安い」ではない点です。
とくに初心者は、次の“あるある”で想定より高くなりがちです。
- 手数料型:売上が伸びると、変動費が効いてくる
- 月額型:最初は高く見えるが、一定規模から“手数料差”で逆転することがある
- 拡張型(Shopify):アプリを入れすぎると固定費が増える
迷ったときの目安(実務的)
- 月商がまだ読めない → まずは“最小固定費”で検証
- 月商が読める/伸びる見込みがある → “総コスト(固定+変動)”で試算して逆転点を探す
- 人手が少ない → 自動化や標準機能が揃っている方が「外注費・作業時間」を節約しやすい
デザイン自由度と運用のしやすさ
ここは「デザインが自由か」より、運用で壊れにくいかが本質です。
- Shopify
- テーマ+アプリで拡張しやすい
- ただし、拡張し放題なので“運用ルール”がないと複雑化しやすい
- 国産の手数料型(BASE/STORESなど)
- できることが絞られている分、迷いにくく運用がシンプル
- 反面、独自要件を盛るほど限界が来やすい
- 国産の法人向け(月額型)
- 国内運用(配送・決済・帳票等)を前提に揃っていることが多い
- “作り込み”はできるが、初期設計や運用体制が必要
初心者が失敗しない見方
- 「やりたいこと」を先に3つだけ書く
例:レビュー、定期、B2B価格、倉庫連携…など - それが 標準でできるのか/アプリで足すのか/開発になるのか を確認
- 開発になるなら「保守まで回せるか」を考える(ここで破綻しがち)
越境・多言語・外部連携
越境や外部連携は、あとから必要になることが多いので、最初に“伸びしろ”を見ておくと後悔が減ります。
- Shopifyが強い領域
- 多言語・多通貨、海外向け決済や配送の選択肢
- 外部ツール(広告、CRM、在庫、会計など)との連携エコシステム
- 国産ECが強い領域
- 日本国内の商習慣(配送会社、後払い、帳票、電話運用など)を前提にしやすい
現実的な結論
- 国内だけでまず勝つ → 国産ECでも十分なケースが多い
- 将来「越境/複数チャネル/高度な連携」まで見据える → Shopifyが有利になりやすい
サポート体制(社内運用か外注か)
サポートは「困ったときに助かる」だけでなく、運用コストそのものです。
- 社内で運用するなら
- 管理画面が分かりやすい
- 公式ヘルプが充実している
- トラブル時に切り分けしやすい(アプリの責任範囲が明確)
が重要です。
- 外注するなら
- 制作会社/運用代行の得意プラットフォームに寄せる方が成功率が上がります。
逆に、外注先が苦手な基盤を選ぶと、運用が止まりやすいです。
- 制作会社/運用代行の得意プラットフォームに寄せる方が成功率が上がります。
WordPress(WooCommerce等)と比べるならここを見る
WooCommerceは、ざっくり言うと「ShopifyのようなSaaS」ではなく、自分で運用していくECです。向き不向きがはっきり出ます。
WooCommerceが向くケース
- WordPressでコンテンツ集客を主軸にしたい(記事→商品が主動線)
- 開発・保守(更新、セキュリティ、バックアップ、速度改善)を自社で回せる
- 既存の業務システムや独自要件を“深く”組み込みたい
Shopifyが向くケース
- 運用を標準化して、少人数でも回したい
- 決済・セキュリティ・インフラを「まず任せたい」
- 施策(広告、CRM、越境、POS等)を段階的に拡張していきたい
比較で最重要のチェック項目(初心者向け)
- 誰が保守する?(担当者・外注・予算)
- 障害時に誰が直す?(ホスティング/WordPress/プラグイン/決済…切り分けが必要)
- 速度とセキュリティを“継続的に”守れる?(ここが最大のコストになりやすい)

モール(Amazon/楽天等)と併用する戦略
結論、モールは「集客」、自社ECは「ブランドと利益設計」。
この役割分担ができると、併用が強い戦略になります。
併用がハマる典型パターン
- 新規獲得:モールで露出を取り、売れ筋・価格帯・訴求を検証する
- 指名・リピート:Shopify側で体験(同梱、FAQ、保証、CRM)を磨き、LTVを伸ばす
- チャネル分担:
- モール:単品・定番・回転
- 自社:セット・定期・限定・ブランドストーリー
併用で詰まりやすい落とし穴
- 在庫事故(二重販売・欠品)
→ 在庫連携の仕組み(運用orツール)を最初に決める - 価格整合(チャネルごとの値付けで不信感が出る)
→ “差を付けるなら価格ではなく価値”に寄せる(セット、特典、保証など) - 規約違反(モール購入者を強引に自社へ誘導する等)
→ 各モール規約の範囲で、ブランド体験を設計する
セキュリティ・法務・運用リスク(安心して続けるための必須項目)
Shopifyは“売る仕組み”が整っている一方で、セキュリティ・法務・運用を後回しにすると、あとから大きな手戻り(炎上/返金/凍結/損失)になりがちです。
ここでは初心者でも迷わないように「最低限どこまでやれば安心か」を実務目線で整理します。
個人情報・決済まわりで押さえるべき最低ライン
まず前提として、Shopifyはプラットフォーム側で決済セキュリティ基準(PCI DSS)に対応しています。
ただし、あなた(運営者)側の設定と運用が甘いと事故は起きます。
最低ラインのチェックリスト(これだけは先に)
- 管理画面ログインを強くする
- スタッフ全員に二段階認証(Two-step authentication)を必須化
- 共有アカウントはNG(個別アカウントにして、誰が何をしたか追える状態に)
- 権限を最小化する(最重要)
- スタッフには「必要な作業に必要な権限だけ」を付与
- 外注・制作会社には、納品後に権限を外す(放置しない)
- アプリの“アクセス権”を点検する
- 便利でも、顧客情報・注文情報に広くアクセスするアプリは慎重に
- 使わなくなったアプリはアンインストール+テーマ側の埋め込み(App embed等)もOFF
- プライバシー表示と同意管理
- プライバシーポリシーを用意し、必要に応じてCookie同意バナーを設定
- 注意:広告タグや外部ピクセルを追加している場合、Shopify標準のバナーだけでは足りないことがあります(外部ツール側の同意制御が必要なケース)
- 不正注文・チャージバックの予防
- Shopifyの不正分析(Fraud analysis)で高リスク注文を必ず確認
- 高リスクをそのまま発送すると、チャージバック増加 → 決済停止などのダメージにつながり得ます
ここまでをやるだけで、「乗っ取り」「スタッフ誤操作」「アプリ経由の情報リスク」「不正注文」の多くを先回りできます。
特商法・景表法・返品/交換ルールの作り方
法律は“詳しく全部理解”より、「必要情報を、見つけやすく、誤解なく」整えることが実務で最も強いです。
特に通信販売は、広告表示に加えて申込み直前(最終確認画面)の表示が重要になります。
特商法(通販)で、まず揃えるべき情報
最低限、次の項目は「どこに書くか」を決めて統一します。
- 事業者情報(屋号/会社名、住所、連絡先、責任者など)
- 商品価格(税の扱い含む)+送料・手数料など追加費用
- 支払方法・支払時期
- 引渡/提供時期(発送目安)
- 返品・交換・キャンセル条件(期限、送料負担、返金方法 など)
最終確認画面(申込み段階)の“見落とし”が多い
改正特商法の流れで、通販の申込み段階(最終確認画面等)には、消費者が内容を一覧で確認しやすく、訂正しやすい表示が求められます。
特に、以下の情報が分かりやすく出ていないとトラブルになりやすいです。
| 最終確認画面で「必ず見える化」したいもの | 具体例 |
|---|---|
| 分量・数量 | 個数、セット内容、容量 |
| 価格(送料等を含む) | 商品代金、送料、手数料、合計 |
| 支払方法・支払時期 | クレカ/後払い/振込、引落タイミング |
| 引渡/提供時期 | 発送目安、予約商品の出荷時期 |
| 申込期限(ある場合) | セール締切、予約締切 |
| 申込みの撤回・解除(返品等) | 返品可否、条件、期限、負担者 |
※「広告ページに書いてあるからOK」ではなく、申込み直前の画面でも確認できることがポイントです。
返品/交換ルールは“短く、判断できる形”が正義
返品ルールは長文化しがちですが、買う側が知りたいのは主にこの5つです。
- 返品できる/できない(例:食品・受注生産など)
- 期限(到着後○日以内)
- 送料負担(不良品/自己都合で分ける)
- 返金方法とタイミング
- 連絡・返送手順
Shopifyではポリシーページを作って、URLで共有したり、フッター等から見せることができます(返品・プライバシー・利用規約・配送など)。
景表法は「No.1」「最安」「限定」の扱いが事故りやすい
景表法(不当表示)で多いのは、根拠のない優良誤認・有利誤認です。
初心者が特に注意すべきはこのあたりです。
- 「業界No.1」「日本一」→ 根拠資料(調査方法・期間・母集団)が必要
- 「今だけ」「限定」→ 期間や数量条件が曖昧だと誤認リスク
- 「通常価格○円→○円」→ 直前まで本当にその通常価格で販売していたか、根拠が残るか
運用ルールのコツ:
主張(安い/高品質/効果)をするなら、根拠の保存(仕入れ資料、比較表の出典、試験結果、レビューの扱い方)までセットで考えると強いです。
インボイス・領収書・納品書で詰まりやすい点
ここは「Shopifyの機能」以前に、あなたの経理・税務の前提で詰まりが起きやすい領域です。
まず用語を整理(初心者が混同しがち)
- 領収書:支払いを受けた証明(誰が、いくら、何に、いつ)
- 納品書:何を納品したかの明細(配送物と一致させる用途が多い)
- インボイス(適格請求書):仕入税額控除に関わる“要件付き”請求書(登録番号などが必要)
よくある詰まりポイント
- 適格請求書発行事業者の登録をしていないのに、取引先からインボイスを求められる
- B2Bが混ざると一気に重要度が上がります
- 税率が混在(標準税率・軽減税率)して、明細の出し方が崩れる
- 送料・手数料の課税区分が曖昧
- 注文データと会計ソフトの数字が合わない
- クーポン、ポイント、返金、チャージバックが入ると差分が出やすい
実務での解決策(考え方)
- 「どの書類を、どのタイミングで、どの形式で出すか」を先に決める
例:- B2C中心 → まずは領収書・納品書を整える
- B2Bあり → インボイス要件(登録番号等)を満たす帳票の仕組みを最優先
- Shopifyの注文データは、CSVエクスポートでバックアップ兼、会計連携の材料にできる
- 返金・キャンセル・チャージバックまで含めて“最終売上”をどう定義するかを統一する
障害・アカウント凍結・バックアップの備え
障害(アクセスできない・決済できない)への備え
ShopifyはSaaSなので、完全にゼロ障害にはできません。
ただし、「起きた時に売上損失を最小化する」ことは可能です。
- 公式のステータスページで影響範囲を確認する習慣をつける
- 障害時の案内テンプレを用意(ストア表示、SNS、メール)
- 代替導線(問い合わせ、再入荷通知、予約、別チャネル)を用意しておく
アカウント凍結の典型原因と予防
凍結は“突然”に見えますが、実務では次の要因が多いです。
- 規約(AUP)に反する商材・表現・運用
- 不正注文・チャージバックの増加
- 認証・確認手続きで必要情報を出せない(事業実態の説明不足 等)
対策はシンプルで、
- 扱う商材が規約に抵触しないかを事前確認
- 不正分析で高リスク注文を丁寧に扱う
- 仕入れ・製造・販売実態を説明できる資料を整理しておく(請求書・サイト運用情報など)
が効きます。
バックアップ(最重要):最低でも“CSV+テーマ”は確保
Shopifyは管理画面から、ストア情報をCSVでエクスポートしてバックアップできます。
また、テーマはzipでダウンロードできます。
最低限のバックアップ方針(初心者向け)
- 月1回:商品・顧客・注文などのCSVをまとめて保存
- 変更前:テーマを必ずダウンロード
- 重大変更(テーマ変更、主要アプリ導入/削除)の前後でバックアップ
バックアップは「取って終わり」ではなく、いざという時に復元・参照できる状態(保管場所、命名規則、担当者)まで決めておくと安心です。
成功事例から逆算する“やること”
Shopifyで伸びるストアは、裏側で派手な裏ワザをしているというより、最初に「売れる前提」を作り、数字で改善を回すのが上手です。
ここでは「成功しやすい形」を、初心者でも再現できるタスクに分解します。
伸びるストアが共通してやっている初期設計
初期設計は「デザイン」より、購入までの迷いを減らす設計が優先です。
伸びるストアは、公開前に最低限ここを固めています。
1) 商品設計:売れ筋を“1本目”に決め切る
最初から商品数を増やすより、1つ(または1カテゴリ)で勝ち筋を作るほうが伸びやすいです。
- まず決めるのは「誰の何を解決するか」
- その次に「なぜ自社が選ばれるのか(差別化)」
- 最後に「買う不安をどう消すか(配送・返品・保証)」
実務で効く型(商品ページの骨格)
- 冒頭:一言ベネフィット(誰に、何がうれしいか)
- 次:選ばれる理由3つ(素材・品質・実績・保証など)
- 次:仕様は表で整理(長文にしない)
- 下部:FAQ(購入前の不安トップ3だけ)
2) 導線設計:入口を“3つ”に絞る
伸びないストアは、入口が多すぎてユーザーが迷います。
伸びるストアは、入口を最小限に絞って強化します。
- 初回向け(はじめての人):人気商品/初回セット
- 比較したい人:用途別・悩み別の選び方ページ
- 指名買い(商品名で来る人):商品ページを最短で見せる
入口が増えるほど、運用(リンク・バナー・LP・計測)が壊れやすくなります。まずは3つで十分です。
3) 信頼設計:法務ページより“見える場所”が重要
ポリシーがあるだけでは不十分で、購入直前に不安が消える配置が大事です。
- 商品ページ内に「送料・納期・返品」を要点だけ表示
- フッターに特商法・返品・プライバシー・問い合わせを常設
- 連絡手段と営業時間を明確に(「連絡できる安心」を作る)
4) 運用設計:拡張は“後出しで最小”
成功ストアほど、アプリやテーマの追加は慎重です。
- まずは標準機能+最小アプリで公開
- 追加は「売上に効く1本」→「工数が減る1本」の順
- “便利そう”で増やさない(速度低下・月額増・原因切り分け不能になりがち)
運用で見るべきKPIと改善サイクル
Shopify運用のコツは、指標を増やさず「見る数字を固定」して改善することです。
初心者は、まずこの4つで回せます。
| KPI | 意味 | どこで見るイメージ |
|---|---|---|
| CVR | 来店→購入の割合 | 購入導線(商品→カート→チェックアウト) |
| AOV | 1回あたりの注文金額 | 注文レポート |
| LTV | 1人あたりの累計売上 | 顧客セグメント・リピート状況 |
| CAC | 1人獲得にかかった費用 | 広告/チャネル別の採算 |
さらにShopifyには、セッションが 「追加→チェックアウト到達→購入完了」 と進む“分解レポート”があり、どこで落ちているかを特定できます。
まずはここが“改善の地図”になります。
改善サイクル(初心者向け・週1で回る形)
- 毎日:売上・注文数・在庫だけ確認(異常検知)
- 週1:CVR分解を見て、落ちている箇所を1つ選ぶ
- 週1:選んだ箇所に対して「施策を1つだけ」実施
- 翌週:同じ指標で効果判定 → 続ける/戻す/次へ
コツ:改善は「同時に3つやる」と原因が分からなくなります。成功ストアほど“1回に1施策”が徹底されています。
CVR改善の打ち手
CVRは「売上を増やす最短ルート」になりやすい指標です。
改善は、どこで落ちているかで打ち手を変えます。
1) 商品ページ→カートで落ちる(追加されない)
- 冒頭の一言を「特徴」から「ベネフィット」に変える
- 価格の理由を短く説明(高い不安を消す)
- 仕様を表にして、探すストレスを減らす
- 写真を「利用シーン+サイズ感(比較)」中心に
2) カート→チェックアウトで落ちる
- 送料・納期・返品の要点をカート周辺に明示
- “ついで買い”は控えめに(押しすぎると離脱の原因)
- クーポン入力の導線を分かりやすく(ただし乱発しない)
3) チェックアウトで落ちる
- 入力負担を増やさない(不要項目を増やさない)
- 支払い手段が少ない場合は追加を検討(ただし増やしすぎない)
- カゴ落ちメール(離脱チェックアウト回収)を最小構成で動かす
※CVRを見るときは、計測定義の変更で数値が動くことがあるため、「前週比」だけでなく「落ちている箇所が変わったか」を重視するとブレにくいです。
客単価(AOV)改善の打ち手
AOVは、広告費が増えても伸びにくい局面で特に効きます。
ただし“無理に買わせる”施策は、CVRやLTVを落とすことがあります。上げ方には順番があります。
初心者が外しにくい順
- セット提案(バンドル)
- 用途別セット/スターターセット/ギフトセット
- 送料無料ライン
- 「あと少しで送料無料」を自然に提示
- まとめ買い割引
- 2個目○%OFFなど(やりすぎない)
- アップセル(上位版)
- 価格差の理由を比較表で明確に
- クロスセル(関連商品)
- 「一緒に使う」理由が強いものだけ
AOV改善でやりがちな失敗
- 施策を盛りすぎてページが重くなる(速度低下→CVR悪化)
- 割引常設でブランドが崩れる(長期的にLTVが下がる)
リピート(LTV)改善の打ち手
LTVは「一度買ってくれた人に、もう一度買ってもらう仕組み」です。
成功ストアは、派手なキャンペーンより “購入後の体験” を丁寧に整えています。
1) CRMの基本(顧客セグメントと配信設計)
最初はセグメントを3つに絞ると回ります。
- 初回購入者:使い方・FAQ・安心情報(返品や問い合わせ導線も含む)
- リピーター:新作や相性の良い商品を優先案内
- 離脱(一定期間未購入):思い出してもらう提案(過度な値引きに頼らない)
2) 定期購入・会員施策・アップセル/クロスセル
- 定期購入:消耗品や補充需要がある商材で特に強い
→ 解約やスキップの不安が残ると逆効果なので、説明と導線が重要 - 会員施策:割引より「特典の体験」で差が出る
例:先行販売、限定セット、保証、同梱特典など - アップセル/クロスセル:購入後メールや同梱チラシで“自然に提案”すると反発が少ない
購入後の自動化(まずこれだけ)
- 購入直後:お礼+配送目安
- 到着後:使い方・注意点(返品や不満を減らす)
- 2〜4週間後:関連商品 or 補充提案
よくある質問(導入前に解消しておきたい疑問)
無料体験でどこまで試せる?
無料体験は「触って終わり」ではなく、公開直前までの準備をかなり進められます。できること/できないことを分けて把握すると迷いません。
無料体験中にできること(主に“準備”)
- 管理画面の操作に慣れる(商品・注文・顧客の見方)
- テーマの選定・デザイン調整(セクション配置、画像、フォントなど)
- 商品登録(説明文、画像、バリエーション、在庫)
- 配送・税・通知メールなどの基本設定
- アプリのインストールや動作確認(※アプリ側の有料/無料は別)
無料体験中に制限が出やすいこと(主に“販売”)
- 初期状態では、ストアフロントにパスワードがかかっていたり、チェックアウトが無効な状態になっている場合があります
- 実際に販売して注文を受けるには、公開設定やプラン選択(チェックアウト有効化)が必要になるケースがあります
失敗しない使い方(3日でも成果を出す)
- 1日目:商品1〜3点だけで「売れる商品ページの型」を作る
- 2日目:配送・返品・問い合わせ・決済まで設定して“販売可能状態”に近づける
- 3日目:テスト注文の導線確認+公開前チェック(速度/SEOの基本)
→ 体験後にプランを選んで進めるか判断すると、時間が無駄になりません。
日本語だけで運用できる? 英語が必要になる場面は?
結論、日本語だけで日常運用は可能です。
ただし、伸ばしていく途中で「英語に触れる場面」はゼロではありません。
日本語だけで困りにくい領域
- 管理画面の基本操作(商品、注文、配送、割引など)
- テーマ編集(見た目調整、セクション配置)
- 国内向けの基本運用(多言語・越境が前提でなければ)
英語が必要になりやすい場面(発生しがち順)
- アプリの説明・設定画面・サポートが英語寄り(日本語対応でも“深い設定”が英語のことがある)
- テーマの高度なカスタマイズ(コード編集、Liquid、開発ドキュメント)
- 海外向け連携(海外発送、海外向け決済、外部SaaS)
- 不具合調査(エラーメッセージや仕様説明が英語のほうが早いケース)
英語が苦手でも回すコツ
- 「日本語サポートあり」「設定画面が日本語」のアプリを優先
- 迷ったら、英語を読みに行く前に公式ヘルプ(日本語)→コミュニティの順
- 外注する場合は「Shopify運用に慣れている人」に寄せる(英語が理由の手戻りが減ります)
決済方法は何が使える? 外部決済は損?
Shopify Paymentsを使うか/外部決済を足すかで考えると整理しやすいです。
まずShopify Paymentsで使える代表例(日本)
- クレジットカード(主要ブランド)
- Apple Pay / Google Pay
- Shop Pay(購入体験を速くする決済)
外部決済で“日本でよくある選択肢”を追加するイメージ
- コンビニ払い
- 各種QR/ウォレット系
- 後払い など
(※導入可否は決済事業者・審査・商材カテゴリに左右されます)
外部決済は「損」になり得る?結論:ケース次第
外部決済を使うと、一般にコストはこうなります。
- 外部決済事業者の手数料(決済方法ごと)
- + Shopifyの取引手数料(Shopify Payments以外を使う場合に追加)
→ プランにより料率が変わります
一方で、外部決済が刺さるとCVR(購入率)が上がって利益が増えることも普通にあります。
つまり「手数料が増える=損」ではなく、手数料増 vs CVR改善の比較です。
迷ったときの最短判断
- カード中心で売れる商材 → まずShopify Payments中心でOK
- 国内向けで“カード以外が強い客層” → 外部決済を検討(CVR改善の伸びしろ)
- B2Bや高単価 → 請求書払い/後払い等の要件が出やすいので、早めに決済要件を固める
途中解約・乗り換えは簡単?データ移行は?
解約(無効化)は難しくないが、「準備なし」でやると詰まります
Shopifyはストアを無効化(deactivate)できます。無効化すると、課金サイクル終了後に管理画面へアクセスできなくなる、という流れが基本です。
無効化前に必ずやること(超重要)
- 商品・注文・顧客などをCSVでエクスポート(後から取れないと思って動く)
- テーマのバックアップ(zip等)を保存
- 独自ドメインの移管・DNSの扱いを整理
- 有料アプリは“別課金”のことがあるので、アプリ側の解約も確認
データ移行は「何を移したいか」で難易度が変わる
CSVで移しやすい(比較的スムーズ)
- 商品データ(基本項目)
- 注文データ(履歴として)
- 顧客データ(連絡先など)
抜けやすい(要注意)
- メタフィールドや細かいカスタム項目
- リダイレクト(URL変更に伴うSEO影響)
- アプリ設定・自動化フロー
- ギフトカード、会員施策、ポイントなど(アプリ依存が多い)
- コンテンツ(ブログ、固定ページ)や画像資産の整理
乗り換えを前提にするなら
- 「最初から作り込みすぎない」ほうが移行は楽です
- 逆に、拡張が進んだストアほど“移行設計”が必要になるので、移行の専門ツール/専門家に寄せたほうが安全な場面もあります
アプリは最初から入れるべき?最低限は?
結論、最初から大量に入れるのはおすすめしません。
理由はシンプルで、アプリを増やすほど「費用・速度・不具合切り分け」の難易度が上がるからです。
初心者のおすすめ方針:まず0〜2本で公開
最初はShopify標準+テーマで公開して、必要が出たら追加が鉄板です。
最低限の候補(目的別)
「あなたの運用条件」で変わるので、目的別に考えると迷いません。
| 目的 | まず検討しやすいアプリ領域 | 入れるタイミングの目安 |
|---|---|---|
| 国内でカード以外も必要 | 外部決済連携 | 公開前(決済は売上に直結) |
| 発送業務を減らしたい | 配送/伝票/倉庫連携 | 注文が増え始めてからでも可 |
| 初回購入の不安を減らす | レビュー/FAQ | アクセスはあるがCVRが低いとき |
| 放置される売上を拾う | カゴ落ち対策(メール等) | 公開後、一定の離脱が見えたら |
| 日本の帳票に寄せたい | 領収書/納品書/インボイス対応 | B2B比率や要件が出た時点で早めに |
アプリ選びで失敗しないチェック(最低限)
- 権限が過剰ではないか(顧客データに触れる範囲)
- 解約・アンインストールが簡単か(テーマに残骸が残らないか)
- サポート導線が明確か(日本語対応の範囲も含めて)
まとめ:迷ったらこの手順で決める(チェックリスト付き)
Shopifyの導入判断は、機能比較を頑張るよりも 「運用の前提」を先に固めるほうが失敗しにくいです。
迷ったときは、次の手順で“決めるための情報”を揃えてください。
決め方の手順(最短ルート)
ステップ1:目的を1行で言えるようにする(ここが9割)
例:
- 「まずは月10万円を再現性高く作りたい」
- 「ブランドを育てて、越境も見据えて拡張したい」
ステップ2:制約条件を3つだけ決める(増やさない)
- 予算:月いくらまで(固定費+アプリ+外注)
- 体制:誰が運用するか(社内/外注/半々)
- 販売形態:国内だけ/越境も/実店舗あり
ステップ3:最小構成で“販売できる状態”を作る
- 商品・決済・配送・返品・問い合わせ
- 計測(GA4等)と、基本の改善指標(CVR/AOV)
ステップ4:数字を見て「拡張」か「整理」かを決める
- 売れない → 導線・訴求・商品ページの改善が先
- 売れて回らない → 自動化・連携(アプリ/外注)を検討
- 伸びてる → 越境・多言語・CRMなど“次の柱”へ
チェックリスト(これで意思決定できる)
導入前に、□が埋まれば「始めてOK」です。
- □ 何を売るか(商品カテゴリ/単価/粗利)
- □ 誰に売るか(想定客層/購入理由/競合との違い)
- □ どこから来るか(SNS/広告/検索/既存顧客)
- □ どの決済が必須か(カードだけで成立するか、カード以外が必要か)
- □ 配送と返品の運用(誰が梱包するか、返品条件は何か)
- □ 問い合わせ対応(連絡手段/対応時間/テンプレ有無)
- □ 月の上限コスト(プラン+アプリ+制作/運用)
- □ 「公開後に必ず見る数字」を2つ決めた(例:CVRとAOV)
最小構成で始める場合のおすすめ
「最短で売って、判断材料を集めたい」人向けです。
ポイントは、後で捨てる可能性がある部分にお金と工数をかけないこと。
最小構成の基本方針
- テーマ:まずは公式テーマの範囲で整える(見た目より導線)
- アプリ:0〜2本まで(“売上に直結”が優先)
- ページ:必要最低限を先に作る(特商法・返品・配送・問い合わせ)
- 計測:公開初日から改善できる状態にする
最小構成のおすすめセット(例)
1)販売の土台
- Shopify Payments(まずカード中心で成立するか試す)
※日本では主要カード+Apple Pay/Google Pay/Shop Pay などが利用可能です。 - 配送設定(送料・配送日数・配送会社の運用ルール)
- 返品・交換ルール(短く判断できる形)
2)売れる形(最低限)
- 商品ページ:
- 冒頭に「誰に何が良いか」
- 仕様は表で整理
- FAQ(不安トップ3だけ)
- コレクション(カテゴリ):
- 入口は2〜3個に絞る(人気/用途別など)
3)改善の土台(最低限)
- CVR(購入率)を見られる状態
- AOV(客単価)を見られる状態
- カゴ落ち回収は、アクセスや離脱が見えてからでOK
“最小構成”でやってはいけないこと
- アプリを便利そうだから追加(原因切り分け不能&月額が膨らむ)
- デザインに時間を使いすぎる(売上のボトルネックは見た目以外が多い)
- 商品数を増やしすぎる(管理が増えて改善が遅くなる)
拡張前提で始める場合のおすすめ
「D2Cとして伸ばす」「越境や外部連携まで視野」など、最初から“伸びしろ”を取りにいく人向けです。
ここでは、後から壊れない設計を先に用意します。
拡張前提の基本方針
- 最初に「増える前提の設計」を決める
- 商品が増えたときのカテゴリ設計
- 在庫と発送の運用(誰がどこまで担当するか)
- 追加するものは“基準”で選ぶ(なんとなく導入しない)
- アプリ:品質目印として Built for Shopify(BFS)を活用
- 外注:Shopify公式のPartner Directoryから探すと比較しやすい
拡張前提のおすすめセット(例)
1)売上が伸びても崩れない設計
- 商品:メタ情報(バリエーション/属性)を整理して登録
- コンテンツ:選び方ページ(比較の導線)を早めに用意
- ルール:割引を乱発しない(長期でブランドが崩れる)
2)運用が回る仕組み
- 自動化:カゴ落ち・購入後フォローなど、少数でも回る導線を整える
- 分析:広告・SNSをやるなら、チャネル別に成果が見えるようにする
- 連携:在庫・倉庫・会計などは、手作業が苦しくなった段階で導入(先に入れすぎない)
3)越境や多通貨が視野にある場合
- 翻訳範囲は「売上に直結するページ」から(商品/配送/返品/FAQ)
- 返品・配送・関税まわりは、文章で明確化してトラブルを減らす
相談先(制作会社/アプリ/決済)の選び方
“誰に相談するか”で、費用もスピードも失敗確率も変わります。
結論としては、課題の種類ごとに相談先を分けるのが最も安全です。
制作会社・運用代行を選ぶときの基準
- 要件が「デザイン」ではなく「売上・運用」に紐づいているか
(例:CVR改善、導線設計、運用フローの整備) - 見積の中に“保守・運用”が含まれるか
(公開後の微修正、障害時、アプリ更新など) - 権限設計がまともか
- 共有ログインではなく、スタッフ権限で付与する
- 成果物が明確か
- どのページを何本、どの範囲まで、納期はいつか
探し方は、公式の Shopify Partner Directory を起点にすると、サービスカテゴリや条件で比較しやすいです。
アプリを選ぶときの基準
- まず「標準でできないこと」だけを補う
- できれば Built for Shopify(BFS)を目印にする
(使いやすさ・デザイン・パフォーマンス等の基準を満たす方向性) - “やめやすさ”を必ず確認
- アンインストール後に残るもの(埋め込み、コード)
- データ移行(レビュー等の資産が出せるか)
決済を選ぶときの基準
- Shopify Paymentsで成立するか(CVRが落ちないか)を先に検証
- カード以外が必須なら、外部決済を「CVR改善 vs 手数料増」で判断
- 高単価/B2Bなら、請求書・後払い等の要件を先に整理(後で詰まりやすい)
Shopifyは、最初から完璧に作り込むよりも、“最小で公開→数字で改善→必要分だけ拡張”の順番が最も成功しやすい進め方です。
あなたの目的と体制に合う形でスタートし、無理なく伸ばせるショップ運営につなげていきましょう。
