WordPressテーマ徹底解説|基礎知識・選び方・おすすめ(無料・有料)
「テーマが多すぎて、どれを選べばいいのか分からない……」
「とりあえず無料テーマを入れてみたけれど、このままでいいの?」
「有料テーマって本当にお金を払う価値があるのかな……」
「あとからテーマを変えたら、デザインが崩れるって聞いて不安……」
WordPress を使い始めると、ほぼ確実にぶつかるのが 「テーマ選び」 です。
公式ディレクトリやネットの記事を眺めているうちに、気づけば候補が増えすぎて、
「結局どれにすればいいの?」と手が止まってしまう人も少なくありません。
本記事では、
- そもそも WordPressテーマが何をしているのか(仕組みと役割)
- 無料テーマと有料テーマの違い と、それぞれ向いている人
- 初心者でも失敗しにくい テーマの選び方のチェックポイント
- 実際に多くのサイトで使われている おすすめテーマ(無料・有料)
までを、ひとつながりの流れとして解説していきます。
「技術に自信がないけれど、自分でちゃんとしたサイトを作りたい」
「ブログ収益化を見据えて、最初からテーマ選びで失敗したくない」
そんな方が、この記事を読み終わるころには、
- 自分がどんなテーマを選ぶべきかイメージできる
- “今の自分”に合う具体的な候補がいくつか絞れている
という状態になることを目標にしています。
まずは、テーマの基礎から、いっしょに整理していきましょう。
WordPressテーマの基礎知識と役割
WordPressでサイトを作るとき、テーマをどうするかで「見た目」と「使い勝手」がほぼ決まります。
ここでは、そもそもテーマが何をしているのか、導入すると何が変わるのかを、初めての人向けに整理します。
「WordPressテーマ」とは何をしているのか
ざっくり言うと、WordPressテーマ = サイトの“見た目と動き”をまとめた着せ替えパックです。
WordPress本体が担当しているのは、
- 記事や固定ページなどの「コンテンツ管理」
- ユーザー管理・ログイン・コメント機能
- プラグインを動かす土台
などの“中身”の部分。一方で、テーマは次のような部分をコントロールします。
- ページ全体のレイアウト(2カラム、1カラム、サイドバーの有無など)
- フォント(書体・文字サイズ・行間)
- 色使い・余白・ボタンの形
- 見出しデザイン、吹き出し、ボックスなどの装飾
- スマホ・タブレットでの表示切り替え
- 一覧ページや個別記事ページの構成
実際のテーマは、PHP・HTML・CSS・画像ファイルなどのセットで構成されており、
- 記事一覧を表示するテンプレート
- 投稿詳細ページを表示するテンプレート
- ヘッダー・フッターを表示するテンプレート
といった「ページごとの設計図」がまとまったものだと考えるとイメージしやすいです。
テーマがサイトデザイン・レイアウトに与える影響
同じ記事でも、テーマを変えるだけで「別サイト」に見えるくらい、印象が変わります。
テーマが左右する主なポイントは次の通りです。
- レイアウト構成
- 1カラム特化で“LP風”にするのか
- サイドバー付きでブログ型にするのか
- ヘッダーのメニューを上部に固定するか など
- 情報の見せ方
- アイキャッチ画像のサイズや形
- 抜粋文の見せ方(カード型・リスト型)
- CTA(問い合わせ・資料請求ボタン)をどこに置くか
- ブランディング要素
- カラーパレット(ブランドカラーをどこに使うか)
- フォントの雰囲気(かわいい・ビジネスライク・ミニマル)
- 余白の取り方や写真の扱い方
- ユーザビリティ
- スマホで読みやすい行間・文字サイズか
- ナビゲーションが迷わない配置になっているか
- 目次・関連記事など“次の行動”がとりやすいか
同じコンテンツでも「稼げるブログ」「お問い合わせが来るサイト」になれるかどうかは、テーマの設計力にかなり左右される、というのが実務上の肌感です。
テーマを入れないとどうなる?標準テーマの位置づけ
実は、WordPressには「テーマを入れない」という状態はなく、
インストール直後は必ず“標準テーマ”が有効化されています。
- 例)Twenty Twenty-Three / Twenty Twenty-Four などの公式テーマ
この標準テーマは、
- セキュリティ面・コーディング品質が高い
- WordPress本体との相性が良い
- 余計な機能がなく、シンプルで軽量
といった特徴があり、個人ブログや検証用サイトでは十分使えるレベルです。
一方で、標準テーマには次のような制約もあります。
- 日本語サイト向けの装飾やパーツが少ない
- 企業サイト・LP・メディア運営など“用途特化”の設計ではない
- 日本語ドキュメントやカスタマイズ情報が多くない場合がある
そのため、
- とりあえず動作確認や練習 ⇒ 標準テーマのままでもOK
- しっかり集客・収益化・ブランディングしたい ⇒ 専用テーマ導入を検討
という位置づけで考えるとわかりやすいです。
テーマを導入するメリットとデメリット
最後に、「そもそもテーマをちゃんと選んで導入する意味があるのか」を整理します。
メリット・デメリットを表にまとめると、イメージしやすくなります。
| 観点 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| デザイン | コーディングなしでプロっぽい見た目にできる | テーマの世界観に縛られ、細部を変えにくい場合がある |
| 速度・SEO | 高品質なテーマは表示速度・内部構造が整っている | 重いテーマや設定次第では、かえって遅くなることもある |
| 生産性 | 設計済みのレイアウト・パーツを使えて制作スピードが上がる | テーマ固有の操作を覚える学習コストが発生する |
| 安全性・保守 | きちんと更新されるテーマなら、脆弱性への対応が早い | 更新に追随しないと、不具合・デザイン崩れのリスクがある |
| 拡張性 | ブロック・ウィジェット・独自機能で表現の幅が広がる | テーマ依存のショートコードや機能が増えると「乗り換え」が大変 |
メリットのポイント
- 自作しなくても“土台が完成している”状態からスタートできる
- SEO・表示速度・レスポンシブなど「最低限おさえたい要素」を、ある程度テーマ側が担保してくれる
- ブログ用・企業サイト用・LP用など、用途に最適化された設計をそのまま活用できる
特に、初めてWordPressを触る人が「ゼロからデザインする」のはほぼ不可能なので、
実務では「用途に合ったテーマを選ぶ」というのが現実的なスタートラインになります。
デメリットのポイント
- テーマごとの“クセ”を理解しないと、思った通りにデザインできない
- テーマ独自のショートコード・ブロック・設定に依存しすぎると、別テーマへの乗り換えが重労働になる
- アップデートのたびに、「表示は崩れていないか」「プラグインと衝突していないか」などを確認する手間がある
まとめると、
コンテンツそのものはWordPress本体が管理し、
その見せ方・体験を設計するのがテーマの役割
という分担になっています。
この後に続く「選び方」「無料と有料の違い」「おすすめテーマ紹介」などは、
すべてこの“役割の違い”を理解したうえで判断するための材料だと考えてください。
テンプレート・プラグインとの違いを整理する
WordPressを触り始めると、「テーマ」「テンプレート」「プラグイン」という言葉がいきなり出てきて混乱しがちです。
ここで一度、それぞれの役割をハッキリ分けておくと、この先の選定やトラブル対応がかなり楽になります。
テーマと「テンプレート」の違いを整理しよう
まずよく混同されるのが、「テーマ」と「テンプレート」です。
- テーマ
- サイト全体のデザイン・レイアウト・雰囲気をまとめて管理する「パッケージ」
- いくつものテンプレートファイル(
single.php,page.php,archive.phpなど)とCSS、画像、スクリプトをひとまとめにしたもの - どのページでどのテンプレートを使うか、といった“ルール”も含めて持っている
- テンプレート(テンプレートファイル)
- 「記事ページ用」「固定ページ用」「カテゴリ一覧用」など、1種類の画面レイアウトを担当する設計図
- 1つ1つは単体のPHPファイルで、テーマの中に複数存在するパーツ
イメージとしては、
テーマ = サイト全体のデザインセット
テンプレート = その中に含まれる「ページごとの設計図」
という関係です。
「テンプレートを変える」と言うときは、本来は
“テーマの中の、特定のテンプレートファイルを差し替える・選び直す” という意味になります。

テーマとプラグインの役割の切り分け
次に、テーマとプラグインの違いです。
ここがあいまいだと、「本当はプラグインでやるべきことをテーマに任せてしまう」という問題が起きがちです。
ざっくり分けると以下の通りです。
| 項目 | テーマ | プラグイン |
|---|---|---|
| 主な役割 | 見た目・レイアウト・装飾 | 機能の追加・拡張 |
| 例 | ヘッダー・フッター・記事デザイン・色・フォント | 問い合わせフォーム、SEO設定、キャッシュ、会員機能、スライダー など |
| サイトを変えたとき | テーマを変えるとデザインが変わる | 多くの場合、別テーマでもそのまま利用可能 |
| 依存関係 | 1サイトに1つだけ有効 | 複数のプラグインを同時利用できる |
原則として:
- 「どう見せるか」はテーマの仕事
- 「何ができるか」はプラグインの仕事
と覚えておくと大きくは間違いません。

テーマとプラグインは別物だが連携して動いている
実際のサイトでは、テーマとプラグインは別々の存在でありながら、密接に連携しています。
例えば:
- お問い合わせフォームプラグインが出力するフォームに対して、
テーマ側のCSSが適用されて「サイト全体のデザインに馴染んだフォーム」になる。 - SEOプラグインが出力するパンくずリストやメタタグを、
テーマ側が想定した位置に埋め込んで表示してくれる。 - ブロック追加系プラグインが提供する装飾ブロックを、
テーマ側のスタイルがきれいに整えてくれる。
このように、
プラグインが機能としてのアウトプットを出し、
テーマがその見せ方を整える
という役割分担で動いています。
一方で、テーマとプラグインが絡む代表的な落とし穴が、いわゆる“テーマロック”です。
- テーマ専用のショートコードやウィジェットを多用する
- テーマのSEO機能や広告管理機能にベタベタと依存する
こうなると、テーマを変えた瞬間に
- ショートコードがそのまま記事内に文字列として残る
- 検索結果や広告表示がガタッと崩れる
といった事態になりがちです。
長く運営したいサイトほど「デザイン」と「機能」は可能な限り分離する、という視点が大事になります。
どんな場面でテーマが必要で、どんな場面でプラグインが必要か
最後に、「これはテーマでやるべき?それともプラグイン?」という判断基準を具体的なシーンで整理します。
テーマを見直すべきケース
- サイト全体の雰囲気をガラッと変えたい
- ブログ型から企業サイト寄りのレイアウトに切り替えたい
- モバイル表示や表示速度に不満があり、別テーマのほうが根本的に優れている
- これから長く使える土台(ベーステーマ)に乗り換えたい
→ 「サイトの骨格・見た目を変えたいとき」はテーマを検討します。
プラグインを追加・変更すべきケース
- お問い合わせフォームや予約機能を追加したい
- 画像圧縮やキャッシュなど、表示速度をさらに追い込みたい
- 目次・SNSシェアボタン・パンくずリストを柔軟に変えたい
- 会員制・ダウンロード販売・SEO一括管理といった“機能”そのものが欲しい
→ 「サイトに新しい機能を足したいとき」はプラグインを検討します。
グレーゾーンの考え方
中には、テーマにもプラグインにも似た機能があります。
- 広告の挿入機能
- SEOタイトルやディスクリプションの管理機能
- 目次・CTA・ランキングボックスなどのパーツ
長期運用・将来のテーマ変更を考えるなら:
- SEO・広告・解析・フォームなどはプラグイン側に寄せる
- テーマ側は「見た目」と「レイアウト」に集中させる
という設計にしておくと、あとからテーマを替えるときのダメージを抑えられます。
この章のまとめとしては、
「見た目」はテーマ、
「できること」はプラグイン、
「1ページごとの設計図」はテンプレート
という三層構造を押さえておくことが、トラブルの少ないWordPress運用の第一歩になります。
親テーマと子テーマの仕組み
WordPressで少し踏み込んだカスタマイズをすると、必ず出てくるのが「親テーマ」と「子テーマ」です。
名前が似ていてややこしいのですが、「仕組み」を一度理解しておけば、デザイン変更や機能追加の自由度が一気に上がります。
親テーマとは? ベースとなるデザインと機能
親テーマ(Parent Theme)は、その名の通り「土台になるテーマ」です。
- レイアウトの設計(1カラム・2カラム・ヘッダー・フッターなど)
- 全体のデザイン(色・フォント・余白・見出しのスタイル)
- テンプレートファイル一式(
single.phpやarchive.phpなど) - 各種機能(目次・おすすめ記事・広告エリア・ウィジェットエリア など)
といった要素がひと通り揃っており、親テーマ単体でも普通にサイト運営できます。
特に、国産の有料テーマや高機能な無料テーマは、
- SEO対策
- 表示速度の最適化
- ブロックエディター向けの装飾機能
- サイト全体設定用の管理画面
などを含めて、1つの「完成された製品」として配布されていると思ってほしいです。
子テーマとは? 親テーマを守りながらカスタマイズする方法
一方、子テーマ(Child Theme)は、親テーマにぶら下がる「カスタマイズ用のミニテーマ」です。
- 子テーマ自体は、最低限のファイル(
style.cssとfunctions.phpなど)だけを持つ軽い構成 - 必要な部分だけ親テーマのファイルを“上書き”する仕組み
- 親テーマにないCSSやPHPを、子テーマ側に追加していくイメージ
と考えるとわかりやすいです。
仕組みとしては、
- まず WordPress が「子テーマ」にアクセスする
- 子テーマに該当ファイルがあれば、それを優先して読み込む
- なければ「親テーマ」のファイルを利用する
という順番で処理されます。
つまり、「基本は親テーマをそのまま使い、変えたい部分だけ子テーマで差し替える」、というのが子テーマの役割です。

カスタマイズ時に子テーマを使うべき理由
ちょっとした色替えだけなら「追加CSS」でも何とかなりますが、
テーマファイルを書き換えるレベルのカスタマイズをするなら、子テーマはほぼ必須です。
理由はシンプルで、
親テーマを直接いじると、アップデートのたびに変更が消えるから
です。
親テーマを直接編集した場合に起きること
- 開発者がテーマを更新 → 管理画面に「更新通知」
- 何も考えずに「更新」すると……
- 自分が書き足したコードやCSSが、まるごと上書きされて消える
- サイトのデザインが崩れる・エラーで真っ白になることも
子テーマを使うとどうなるか
- 親テーマは「製品としての最新状態」を保ち続ける
- 自分のカスタマイズは子テーマ側に分離されているので、親テーマを更新しても基本的に上書きされない
この構造のおかげで、
- セキュリティ的にも最新版を保ちやすい
- 不具合があっても「子テーマを一時的に無効化」するだけで切り分けできる
というメリットがあります。
「親テーマ = メーカー純正の本体」「子テーマ = 自分用にカスタムした外装」
くらいのイメージで捉えておくと、なぜ分けたほうがよいのか理解しやすくなります。
親テーマと子テーマを導入・有効化する基本ステップ
実際に親テーマ・子テーマを使う流れを、初心者向けにシンプルに整理しておきます。
ステップ1:親テーマを用意する
- 有料・無料どちらでもよいので、利用したいテーマを決める
- 管理画面の「外観 → テーマ → 新規追加」から検索 or ZIPをアップロード
- とりあえず親テーマだけインストール(この時点では有効化しなくてもよい)
ステップ2:子テーマを用意する
子テーマの入手方法は大きく3パターンあります。
- テーマ販売元が公式の子テーマを配布しているケース
- 専用プラグイン(Child Theme作成用)で自動生成するケース
- 自分で
style.cssとfunctions.phpを作ってFTPでアップロードするケース
初心者であれば、
- 「テーマ名+子テーマ」で検索して、
- 公式が配布しているもの
- もしくはプラグインによる自動生成
のどちらかを選ぶのが安全です。
ステップ3:子テーマをインストール・有効化する
- 親テーマがインストールされていることを確認
- 子テーマのZIPを「外観 → テーマ → 新規追加 → テーマのアップロード」からアップロード
- 子テーマ側を「有効化」する(有効化するのは親ではなく子)
この状態でサイトを表示すると、
- 表側の見た目は親テーマとほぼ同じ
- でも内部では「子テーマが優先される構造」になっている
という状態になります。
ステップ4:カスタマイズは子テーマ側で行う
以降の作業で、次のように役割を分けておくと事故が減ります。
- CSSの追記 → 子テーマの
style.cssまたは「追加CSS」 - PHPの変更・テンプレートの上書き → 子テーマにファイルをコピーして編集
- 親テーマのファイルを直接書き換えるのは「最終手段」に留める
まとめると、
- 親テーマは「完成された本体」
- 子テーマは「本体を壊さずにいじるためのカスタムレイヤー」
という関係です。
「長く運用するサイトほど、最初から子テーマで始める」ことを習慣にしておくと、後々のトラブルをかなり減らせます。
テーマの内部構造と動き方
ここからは少しだけ技術寄りの話になりますが、「何となくの全体像」だけでも掴んでおくと、テーマ選びやトラブル対応のときに落ち着いて対処できるようになります。
WordPressテーマを構成する主なファイルの種類
WordPressテーマは、ざっくり言うと複数のファイルのセットです。代表的なものを整理しておきます。
| ファイル | 役割のイメージ |
|---|---|
style.css | テーマ名や作者情報などのメタ情報 + CSS(デザイン・装飾の定義) |
functions.php | テーマ独自の機能を追加するための「設定ファイル」的なPHP |
index.php | テンプレートの“最後の受け皿”。他に該当テンプレートがないときに使われる |
single.php | ブログ記事(投稿)の詳細ページ用テンプレート |
page.php | 固定ページ(会社概要やお問い合わせなど)用テンプレート |
archive.php | カテゴリ・タグ・投稿タイプなどの一覧ページ用テンプレート |
search.php | 検索結果ページ用テンプレート |
404.php | ページが見つからない時のエラーページ |
header.php | ヘッダー部分(ロゴ・グローバルメニューなど)の共通パーツ |
footer.php | フッター部分(コピーライト、フッターメニューなど)の共通パーツ |
sidebar.php | サイドバー部分(プロフィール、人気記事、バナーなど)の共通パーツ |
実際のテーマではこれらに加えて、
template-parts/ディレクトリ(パーツごとのテンプレート)assets/ディレクトリ(画像・JavaScript・追加CSS)
などが用意されていることが多いです。
全部を覚える必要はありませんが、「テンプレートファイル(.php) と スタイル(style.css) がテーマの中身」くらいを押さえておくと十分です。
テンプレートファイルの中身と役割(ヘッダー・フッター・投稿ページなど)
各テンプレートファイルの中では、主に次の2つが書かれています。
- どのパーツを読み込むか(ヘッダー・フッター・サイドバーなど)
- どのようにコンテンツを並べて表示するか(タイトル → 日付 → 本文…のような順番)
例えば single.php(投稿詳細ページ)では、イメージとしては次のような流れです。
<?php get_header(); ?> // ヘッダーを読み込む
<main>
<?php
if ( have_posts() ) :
while ( have_posts() ) : the_post();
// 記事タイトル
// 投稿日
// 本文
// カテゴリ情報
endwhile;
endif;
?>
</main>
<?php get_sidebar(); ?> // サイドバーを読み込む
<?php get_footer(); ?> // フッターを読み込む
ここで出てくる get_header() や get_footer() が、
header.phpfooter.phpsidebar.php
といった共通パーツを呼び出すための関数です。
- 共通部分(ヘッダー・フッター)は専用ファイルにまとめる
- 各ページのテンプレートでは「どの順番で何を並べるか」を決める
という分業構造になっている、と理解するとイメージしやすくなります。
「ループ(The Loop)」とは?表示ロジックのざっくり解説
WordPressの解説で必ず出てくるのが「ループ(The Loop)」です。
難しく聞こえますが、やっていることはシンプルで、
「条件に合う記事を1件ずつ取り出して、画面に並べていく処理」
のことです。
代表的な書き方は次のような形です。
<?php if ( have_posts() ) : ?>
<?php while ( have_posts() ) : the_post(); ?>
<h2><?php the_title(); ?></h2>
<div class="entry-content">
<?php the_content(); ?>
</div>
<?php endwhile; ?>
<?php endif; ?>
have_posts()
→ 表示すべき記事がまだあるかどうかをチェックthe_post()
→ 次の記事を「現在処理中の投稿」としてセットするthe_title()/the_content()
→ セットされた投稿のタイトル・本文を表示
一覧ページでも、記事ページでも、検索結果でも、「その場に必要な記事をループで回して表示している」という構造は共通です。
「ループの仕組みを完璧に理解」する必要はありませんが、
- 記事の並べ替え
- 新着記事一覧に特定のカテゴリだけを出す
など、表示ロジックを変えたくなったときに触る場所が「ループ周り」だと覚えておくと役に立ちます。
テーマの各ファイルが連携してページを生成する流れ
ここまでの内容を、1ページ表示の流れとしてつなげてみます。
- ユーザーがURLにアクセス
- 例:
/(トップページ)、/category/blog/、/2025/01/01/sample-post/など
- 例:
- WordPress本体が「これはどの種類のページか」を判定
- トップページなのか
- 投稿の詳細ページなのか
- カテゴリ一覧なのか
- 404(存在しないURL)なのか など
- 条件に合うテンプレートファイルを探す
- まず
single-post.php→ なければsingle.php→ それもなければindex.phpといった優先順位で探索 - この優先順位の仕組みを「テンプレート階層」と呼ぶ
- まず
- 選ばれたテンプレートの中でヘッダー・フッター・ループなどを実行
get_header()でheader.phpが読み込まれる- ループで記事データが表示される
get_footer()でfooter.phpが読み込まれる
- PHPで組み立てられた内容がHTMLとしてブラウザに返される
この一連の流れのおかげで、
- 「必要なテンプレートだけ」作れば残りは
index.phpが受け止めてくれる - 用途ごとにテンプレートを増やしていけば、より緻密なサイト設計ができる
という柔軟なテーマ開発が可能になっています。
クラシックテーマとブロックテーマ(フルサイト編集)の違い
最近のWordPressでは、従来型のテーマ構造(クラシックテーマ)に加えて、
ブロックエディターを前提とした「ブロックテーマ(フルサイト編集)」も提供されています。
1. 従来型テーマとブロックテーマの構造的な違い
ざっくり比較すると、次のようなイメージです。
| 項目 | クラシックテーマ | ブロックテーマ(FSE) |
|---|---|---|
| レイアウトの中心 | PHPテンプレートファイル | ブロックエディター + JSON設定 |
| 編集画面 | 投稿・固定ページ:ブロック / テーマ部分:PHP側で制御 | ヘッダーやフッターもブロックエディターで編集可能 |
| 設定ファイル | functions.php など | theme.json などでデザイン全体を宣言的に管理 |
| カスタマイズ | PHP / テンプレートファイルの編集が中心 | ブロック単位でのレイアウト変更がしやすい |
クラシックテーマ
header.phpやfooter.phpをPHPで組み立てるスタイル- デザイン変更には、テーマファイルの編集や子テーマの利用が前提
ブロックテーマ
- ヘッダーやフッターなども「ブロック」として扱われ、
ブロックエディター上でレイアウトを組み立てられる - テーマ側は
theme.jsonなどで、色・余白・フォントなどのルールをまとめて定義する
「テーマの内部構造」を見たとき、PHPベースか、ブロック+JSONベースかという違いがある、と押さえておくと理解しやすいです。
ブロックテーマを使う際の注意点と現状の課題
ブロックテーマには、
- コードを書かずにレイアウトを細かく調整しやすい
- デザインの一貫性を
theme.jsonでコントロールしやすい
といった大きなメリットがありますが、初心者目線では次の点に注意が必要です。
- 解説記事や日本語情報は、まだクラシックテーマ中心のものが多い
- テーマによって「どこまでブロックでいじれるか」がバラバラ
- 既存プラグインやクラシックベースのテーマからの移行には、設計の見直しが必要になることもある
そのため、
- はじめてのWordPressで、情報量を重視するならクラシック寄りの国産テーマ
- ブロックエディターを使い倒したい・新しい構造に慣れていきたいならブロックテーマ
という選び方も一つの基準になります。
この章のポイントは、
- テーマは「複数のテンプレートファイル + CSS + 機能ファイル」の集合体
- ループとテンプレート階層を軸に、ページが組み立てられている
- いまは「クラシック構造」と「ブロックテーマ構造」が共存している
という3点です。
細部をすべて理解する必要はありませんが、“大まかな構造図”を頭に置いておくと、カスタマイズやテーマ選びの判断がぶれにくくなります。
テーマを選ぶ前に決めておきたいこと
「おすすめ○選」の前に、自分の条件をはっきりさせておくかどうかで、テーマ選びの迷い方がまったく変わります。
ここでは「どのテーマがいいか」よりも前に、必ず整理しておきたい5つの軸を確認しておきましょう。
1. サイトの目的・ジャンルを明確にする
最初に決めるべきなのは、デザインでも機能でもなく、「サイトで何を達成したいのか」です。
よくある目的の例:
- 個人ブログ・趣味ブログ
- アフィリエイトや広告収益を狙うブログ
- 中小企業・個人事業の公式サイト
- サービス・商品の紹介サイト(LP含む)
- 制作実績を見せるポートフォリオ
- EC・オンラインショップ など
目的がぼやけたままテーマを選ぶと、
「おしゃれだけど、目的にぜんぜん合ってないサイト」
になりがちです。
最低限、次の3つだけは紙に書き出すと良いです。
- 誰に(ターゲット)
- 何を伝えたいのか(メッセージ・強み)
- その人に何をしてほしいのか(お問い合わせ・購入・メルマガ登録・ファン化など)
この3つが決まると、
- トップページ構成(LP型/ブログ型)
- 必要なページ(料金表・事例・プロフィールなど)
- 求めるデザインの方向性(カッチリ/やわらかい/ミニマル)
が自然と見えてきます。
2. 企業サイト・ブログ・LP・ポートフォリオなど用途別に考える
同じWordPressでも、「用途」ごとに向いているテーマのタイプが違うのがポイントです。
代表的なパターンごとに、テーマに求められる要素を整理しておきます。
| 用途 | 向いているテーマの方向性 |
|---|---|
| 個人ブログ・雑記ブログ | 記事一覧が見やすい、装飾ブロックが豊富、広告・アフィリエイト用のパーツが使いやすい |
| 特化ブログ・アフィリエイトサイト | CTAやランキング・ボックスなどのパーツがある、LP風レイアウトがしやすい、ABテストと相性が良い |
| 企業サイト・店舗サイト | コーポレート向けデザイン、固定ページ中心の構成が作りやすい、問い合わせ導線を作りやすい |
| LP(ランディングページ) | 1カラムでストーリーを見せられる、ファーストビューが作りやすい、CTAボタンの配置が柔軟 |
| ポートフォリオ | 作品一覧の見せ方が洗練されている、画像や動画が映えるデザイン、ギャラリー機能との相性が良い |
| EC・ショップ | WooCommerce対応など、商品一覧・カート機能との連携実績があるテーマ |
「ブログもやりたいし、企業サイトっぽさも欲しい」など、欲張りたい場合は、
- ブログ用
- 企業サイト用
と完全に分かれているテーマより、「どちらにも対応しやすい汎用テーマ」を選ぶと運用しやすくなります。
3. 日本製か海外製かを選ぶ視点
次に、テーマの開発元が国内か海外かという視点です。
どちらが絶対に良いという話ではなく、「自分のリテラシーと用途に合うかどうか」を基準に考えます。
| 視点 | 日本製テーマ | 海外製テーマ |
|---|---|---|
| 表示・サポート言語 | 管理画面・マニュアルが日本語中心 | 英語中心(日本語対応していない場合も多い) |
| デザインの傾向 | 日本人が読みやすい文字サイズ・行間、日本語フォントを意識した作り | 海外サイト風の大胆なレイアウト・タイポグラフィ |
| SEO・構造 | 日本の検索事情や国産プラグインと相性が良いことが多い | グローバル向けのベストプラクティスを取り入れていることが多い |
| 導入のしやすさ | 購入〜設定までの解説が豊富で初心者向き | 設定画面が多機能でやや複雑なことも多い |
初心者・日本語サイト前提なら、基本は「日本製」を第一候補にして問題ありません。
海外テーマは、
- 英語ドキュメントでも読み解ける
- デザイン重視でサイトを作りたい
- 海外の事例を真似したい
という場合には強力ですが、「最初の一つ」としては少しハードルが高めです。
4. 公式配布か非公式配布かを見極めるポイント
次に、公式ディレクトリか、外部サイト(マーケットプレイスや販売サイト)かという違いです。
- 公式配布
- WordPress.org の公式ディレクトリからインストールできるテーマ
- 一定の審査を通過しており、最低限の品質・セキュリティはチェック済み
- 非公式配布
- テーマ開発会社や個人が、自サイトやマーケットプレイスで配布・販売しているもの
- 有料テーマの多くはこちら
非公式だから危険、というわけではありませんが、見極めのチェックポイントは押さえておきたいところです。
確認しておきたいポイント
- 開発元・運営者がはっきりしているか(会社情報・運営者プロフィール)
- 更新履歴が公開されていて、最近もアップデートされているか
- 利用サイトの事例や導入実績が掲載されているか
- 返金保証や問い合わせフォームなど、サポート窓口が用意されているか
- ライセンス・利用規約が明記されているか(複数サイトで使えるか、クライアント案件に使えるかなど)
「格安」「買い切り放題」「SEO最強」などの言葉だけで飛びつく前に、
上記を一度チェックしておくだけで、リスクの高いテーマをかなり避けられます。
5. 無料テーマと有料テーマ、どちらを軸にするか決める
最後に、「無料をベースにするのか」「最初から有料で行くのか」を決めます。
ここがブレると、いつまでもテーマ選びから抜け出せません。
無料テーマを軸にするのが向いているケース
- まずはWordPress自体に慣れたい
- 趣味ブログ・個人日記がメインで、収益性はそこまで求めていない
- 予算をほぼゼロに抑えたい
- 自分でCSSをいじったり、時間をかけてカスタマイズすることに抵抗がない
有料テーマを軸にするのが向いているケース
- ブログやメディアで収益化を目指したい
- 仕事としてのサイト制作(自社サイト・顧客サイト)で使いたい
- デザインやレイアウトにあまり時間をかけず、ある程度完成された見た目からスタートしたい
- トラブル時にサポートやマニュアルを頼りたい
どちらを選ぶにしても、「しばらくはこの方針で行く」と決めておくことが重要です。
- 無料テーマで基礎を学びつつ、「やりたいこと」が明確になってから有料に移行する
- 最初から有料テーマを導入し、「記事を書くこと」に専念する
どちらも正解です。
大切なのは、目的・用途・予算から逆算して、「自分にとっての現実的な選択」を言語化しておくことです。
この章の内容を一言でまとめると、
「どのテーマが良いか?」の前に、
「どんなサイトを、どんな立場で運営するのか?」を決めておく
ことが、テーマ選びで迷子にならないための一番の近道です。
テーマ選びでチェックすべき評価ポイント
ここからは、実際にテーマを比較するときに見るべきチェック項目を整理します。
「なんとなく人気だから」ではなく、客観的な基準で評価できるようにしておくと、後悔しづらくなります。
1. SEOへの強さ(内部施策・構造化・コード品質など)
SEOに強いかどうかは、見た目では判断できません。
テーマ側で意識されているかどうかは、次のようなポイントから推測できます。
- 見出しタグ(
h1〜h3など)が正しく使われているか - パンくずリストやナビゲーションが論理的な構造になっているか
- 不要なタグやインラインスタイルだらけになっていないか
- モバイルフレンドリーなデザインか(文字の大きさ・余白など)
- schema.org などの構造化データに対応しているか(テーマによる)
開発者サイトやマニュアルで、
- 「内部SEO対策に配慮」「構造化マークアップ対応」
- 「モバイルでの可読性を重視」
などの説明があるかを確認し、デモサイトを実際にスマホで見てみるのが手っ取り早いです。
2. レスポンシブ対応とスマホ表示の最適化
現在は、ほとんどのジャンルでアクセスの半分以上がスマホです。
レスポンシブ対応は「対応していて当然」で、その質が問われます。
チェックしたいポイント:
- スマホで見たときに、文字サイズが小さすぎないか
- 行間や余白が詰まりすぎて読みにくくないか
- メニューやボタンが小さすぎないか(タップしやすさ)
- 画像や表が横にはみ出していないか
- サイドバーの扱い(下部に移動・非表示など)が適切か
PC版の見た目だけで判断しないこと。
公式デモを必ずスマホで開き、「自分が読者ならストレスなく読めるか」を基準に判断しましょう。
3. ページ表示速度とパフォーマンス面
テーマの作りが重いと、どれだけサーバーを強くしても表示が遅くなります。
速度はSEOにもユーザー離脱にも直結するので、テーマ選びのときに軽く確認しておくと安心です。
見るべきポイント:
- 不要なアニメーションやスライダーを多用していないか
- 画像サイズの扱い(サムネイルやレスポンシブ画像の対応)が適切か
- 外部スクリプトを大量に読み込んでいないか
- 「高速化」に関する説明や工夫がテーマ側にあるか
完璧を求める必要はありませんが、「明らかに重そうな作り」のテーマは避けたほうが無難です。
4. デザインの自由度とレイアウトの拡張性
長く運営していると、
- トップページの構成を変えたい
- CTAやセクションを追加したい
- 記事下にオリジナルブロックを入れたい
といったニーズが必ず出てきます。
そこで効いてくるのが、デザイン・レイアウトの自由度です。
確認したいポイント:
- トップページを「固定ページ+ブロック」で自由に組めるか
- カラムレイアウト(2列・3列)が簡単に作れるか
- ボックス・吹き出し・ボタンなどの装飾パーツが用意されているか
- テーマ独自の「セクション」や「ウィジェットエリア」が豊富か
自由度が高すぎるテーマは、初心者には逆に扱いづらいこともあります。
「最低限必要なレイアウトが無理なく作れるか」を基準にするのがおすすめです。
5. ブロックエディター(Gutenberg)への対応状況
今後のWordPressは、ブロックエディター前提の流れが加速していきます。
テーマを見るときは、
- ブロックエディターに最適化されているか
- クラシックエディター前提ではないか
を必ずチェックしましょう。
具体的には:
- テーマ独自のブロックやブロックパターンが用意されているか
- 見出し・ボックス・リスト・ボタンなどの装飾が「ブロックだけで完結」できるか
- ブロックエディター上のプレビューが実際の見た目に近いか
ブロック対応が弱いと、
- 「編集画面ではきれいに見えるのに、公開すると崩れる」
- 装飾のためにショートコードだらけになる
など、運用面のストレスが大きくなります。

6. カスタマイズのしやすさ(CSS・PHP・ブロック飾りなど)
「完全おまかせ」でもよいのですが、実際にはちょっとしたカスタマイズをしたくなるものです。
- 文字サイズを少し大きくしたい
- 特定のパーツだけ色を変えたい
- レイアウトを1カ所だけいじりたい
そのときの「手の入れやすさ」が、テーマ選びの重要ポイントになります。
見るべき点:
- テーマカスタマイザー(外観 → カスタマイズ)の項目が整理されているか
- 追加CSSだけである程度の調整が済ませられるか
- 子テーマを前提にしたカスタマイズ方法がマニュアル化されているか
- フックやテンプレート階層など、開発寄りの情報も最低限公開されているか
初心者であれば、
「CSSだけで変えられる範囲がそこそこ広いテーマ」
を選ぶと、無理なく“ちょい足しカスタマイズ”を楽しめます。
7. セキュリティ・更新頻度・開発の継続性
見落とされがちですが、長くサイトを守る上で、かなり重要な項目です。
チェックしたいポイント:
- 最終アップデートの日付が古すぎないか
- WordPress本体のメジャーアップデートにも追従しているか
- 開発者や販売元のサイトで、更新履歴が公開されているか
- 既知の脆弱性に対して対応した実績があるか
「ここ数年まともに更新されていないテーマ」は、
たとえデザインが好みでも、あまり新規採用はおすすめできません。
8. 日本語対応・マニュアル・サポートの充実度
初心者にとっては、「困ったときに頼れる情報があるか」が生命線です。
- 管理画面が日本語化されているか
- スタートガイド・公式マニュアル・FAQが整っているか
- 設定方法やカスタマイズ例がブログや動画で紹介されているか
- 質問フォーム・フォーラム・メールサポートなどの窓口があるか
特に有料テーマなら、
- 購入者限定の会員サイトやコミュニティ
- アップデート情報のメール配信
などが用意されていると、長期運用がかなり楽になります。
9. 商用利用/複数サイト利用の可否とライセンス条件
意外と見落とされるのがライセンス周りです。
個人ブログだけなら気にしなくてもよいケースも多いですが、ビジネス用途なら必ず確認しておきましょう。
チェック項目:
- 商用サイト(企業サイト・アフィリエイトサイト)で利用可能か
- クライアント案件で利用できるか
- 1ライセンスで複数サイトに使ってよいか、ドメイン数の制限はあるか
- クレジット表記(フッターのリンク)を削除してよいか
「あとから制限に気づいて移行を余儀なくされる」のはかなりつらいので、
購入前・導入前に必ず利用規約を一度は読みましょう。
10. 初心者でも扱いやすい操作性かどうか
最後に、「自分がストレスなく触れるか」という超・実務的な視点です。
- 設定画面が複雑すぎないか
- 説明なしの専門用語が並んでいないか
- デモと同じレイアウトを再現する手順が、きちんと案内されているか
- ブロックやウィジェットの名前が直感的でわかりやすいか
テーマによっては、
- 高度なことができる反面、初心者には設定項目が多すぎる
- デザインは良いが、操作に癖があり学習コストが重い
というものもあります。
「なんとなく触っているうちに、だいたい分かってくる」
と感じられるテーマのほうが、長い目で見て成果につながりやすいです。
この章のチェックポイントをざっとなぞりつつ、
気になるテーマを ★5段階くらいで自分なりに評価してみる と、候補がかなり絞りやすくなります。
無料テーマと有料テーマの違いと選び方
ここでは、「無料で十分なのか」「有料に投資すべきか」という、多くの人が悩むポイントを整理します。
単純に「お金があるなら有料」ではなく、目的と状況に合った判断軸を持っておくことが大事です。
無料テーマのメリットと弱点
1. 導入コストがかからないという強み
無料テーマの最大の利点は、当然ながら初期費用がゼロであることです。
- クレジットカード登録不要
- お試し感覚で複数テーマを切り替えて試せる
- 失敗しても金銭的ダメージがない
特に、
- まずはWordPressそのものに慣れたい人
- 趣味ブログ・勉強用の検証サイトを作りたい人
にとっては、無料テーマは非常に相性が良い選択肢です。
2. インストールが簡単で利用者も多い
公式ディレクトリにある無料テーマであれば、
- 管理画面の「外観 → テーマ → 新規追加」
- テーマ名で検索
- 「インストール → 有効化」で完了
という、3クリック程度で導入できる手軽さがあります。
さらに、利用者が多い定番無料テーマほど、
- 解説ブログや設定方法の記事
- カスタマイズ例、トラブルシューティング情報
が豊富に出回っています。公式マニュアルがやや簡素でも、ネット上の知見で補えるというメリットがあります。
3. 機能・デザイン面で不足しがちなポイント
一方で、無料テーマは「基本機能は揃っているが、それ以上は自分で頑張る前提」になっていることが多いです。
よくある不足ポイント:
- 装飾ブロックや、ボックス・ランキングなどの“便利パーツ”は少なめ
- LPレイアウト・CTA配置など、マーケティング寄りの機能は弱い
- タイポグラフィや細かいデザインバリエーションが限定的
- 「こういう見せ方をしたい」と思った時に、CSSや追加プラグインが必要になりがち
デザインや機能をテーマ側に丸投げしたい人には不向きで、
「自分でカスタマイズして育てる」というスタンスと相性がいいのが無料テーマです。
4. 更新が止まりやすく、サポートが限定的になりがち
無料テーマは、開発者の善意や趣味、実験的なプロジェクトとして作られているケースも多く、次のリスクがあります。
- 数年で更新が止まり、最新のWordPressとの相性が悪くなる
- PHPのバージョンアップに追従できず、エラーの原因になる
- 質問フォーラムがあっても、返信は任意で保証はない
もちろん、長く更新が続いている優秀な無料テーマもありますが、
「いつまでメンテナンスしてくれるかは保証されていない」
という前提は、頭の片隅に置いておいたほうが安全です。
有料テーマのメリットと注意点
1. SEO・デザイン・高速化が最初から整っている
有料テーマの多くは、
- SEO内部対策(構造化・パンくず・メタ情報など)
- 表示速度の最適化
- ブロックエディターで使える装飾パーツ
- ブログ・企業サイト・LP向けのレイアウトサンプル
などを、最初から「実務で使えるレベル」まで作り込んであるのが特徴です。
そのため、
- デザインやコードに詳しくなくても、一定以上の品質のサイトを短期間で構築できる
- 記事作成やビジネス側の作業にリソースを集中しやすい
という、「時間を買う」意味でのメリットが大きくなります。
2. マニュアル・サポート・アップデートが手厚い
有料テーマは、販売元にとってビジネスそのものなので、
- 詳細なスタートガイド・オンラインマニュアル
- 導入事例・サンプルデザイン
- メールサポート・フォーラム・会員サイト
- 定期的なアップデートと新機能追加
といった形で、ユーザーを支える仕組みが整っていることが多いです。
特に初心者にとっては、
- 「困ったら聞ける場所がある」
- 「最新版にアップデートしていけば、とりあえず大きな問題は起きにくい」
という安心感が、長期運用において非常に大きな価値になります。
3. 初期費用がかかる/人気テーマはサイト同士で被りやすい
当然ながら、有料テーマにはデメリットもあります。
- 1〜数万円の初期費用が発生する
- テーマによっては「1サイトのみ利用可」のライセンスもある
- 人気テーマほど、他サイトとデザインの雰囲気が似てしまいやすい
ただし、同じテーマでも、
- カラー
- 画像
- レイアウトの組み方
- ロゴ・タイポグラフィ
などを丁寧に設計することで、十分に“自分のサイトらしさ”を出すことは可能です。
自分には無料と有料どちらが合うのかの判断基準
どちらを選ぶべきかを考えるときは、次の4つを一度整理してみてください。
- サイトの目的(趣味/実験/収益/仕事)
- 想定している運営期間(数カ月か、年単位か)
- 自分のスキルセット(デザイン・コード・マーケティング)
- 予算(テーマに投資しても痛くない金額)
ざっくりとした目安としては、以下のように考えられます。
- 無料テーマ向き
- WordPressにまず慣れたい
- 趣味ブログや個人の練習サイト
- CSSやプラグインをいじるのが苦にならない
- 収益はそこまで重視していない
- 有料テーマ向き
- ブログ収益化や集客を本気で狙いたい
- 自社サイト・クライアントサイトを作る
- デザイン・レイアウトに時間をかけたくない
- サポートやマニュアルにお金を払う価値を感じる
どちらが「正解」ではなく、現在地と目標にフィットしているかで決めるのがポイントです。
ブログ収益化を目指す場合のテーマ投資の考え方
もしあなたが、
- アフィリエイト
- 広告収入
- 自社サービスのリード獲得
など、お金を稼ぐ前提でブログやサイトを運営するのであれば、テーマは「単なるデザイン」以上の意味を持ちます。
考え方の一例:
- 2万円の有料テーマを導入
- 1記事あたりの作業効率が上がり、月に1記事多く書けるようになった
- その1記事が、毎月1,000円〜2,000円の収益を生むとしたら…
1年も運営すれば、十分に投資回収が可能なレベルです。
また、有料テーマには、
- LP風の縦長ページ
- 特集記事のレイアウト
- 広告やCTAの挿入機能
など、収益化に直結しやすい機能が最初から搭載されていることも多く、「仕組みづくり」の工数をかなり減らせます。
まとめると、
「本気で収益化を目指すなら、テーマは“コスト”ではなく“初期投資”として見る」
という視点を持っておくと、
「安く済ませること」よりも「成果につながるかどうか」で判断できるようになります。
無料・有料のどちらを選ぶにせよ、
大切なのは 「いまの自分のフェーズに合ったテーマを選び、しばらく腰を据えて使う」 ことです。
テーマ選びに時間をかけすぎず、中身(コンテンツ)づくりにリソースを回せる状態を目指していきましょう。
テーマの探し方・入手ルート
「どのテーマを選ぶか」と同じくらい大事なのが、「どこから手に入れるか」です。
ここでは、代表的な入手ルートと、そのときに見るべきポイントを整理しておきます。
WordPress公式ディレクトリからテーマを探す方法
もっとも手軽で安全性が高いのが、WordPress公式ディレクトリから探す方法です。
手順はシンプルです。
- 管理画面で「外観 → テーマ → 新規追加」を開く
- 上部タブから「注目」「人気」「最新」などを切り替える
- 右上の検索ボックスでキーワード検索も可能(例:
blog/businessなど) - 興味のあるテーマにカーソルを合わせて「プレビュー」「インストール」を確認
ここでチェックしたいのは、次のような情報です。
- 有効インストール数(利用者の多さ)
- 最終更新日(最近も更新されているか)
- 評価(★の数)とレビュー内容
- 「ブロックテーマ」「アクセシビリティ対応」などのタグ
公式ディレクトリのテーマは、一定の審査を通過しているため、変なコードや悪質な挙動のリスクが低いのがメリットです。
開発元サイトやマーケットプレイスから購入・ダウンロードする
有料テーマの多くは、以下のルートで配布・販売されています。
- テーマ開発会社や個人が運営する公式サイト
- 海外のテーママーケットプレイス(ThemeForest など)
- 国内の販売プラットフォーム(ASP・ECサイト形式 など)
このルートを使うメリット:
- 公式サイトに詳細な機能紹介・デモ・マニュアルが揃っている
- 有料版なら、サポートやアップデートが明示されている
- 企業サイト向け・ブログ特化など、用途を絞ったテーマを探しやすい
入手の流れは概ね、
- 販売ページでライセンスを購入
- テーマのZIPファイルをダウンロード
- WordPress管理画面の「外観 → テーマ → 新規追加 → テーマのアップロード」からアップロード・有効化
という形です。
信頼できる配布元を見極めるポイント
公式ディレクトリ以外から入手する場合は、配布元の信頼性チェックが必須です。
最低限、次のような点を確認しておきましょう。
- 運営者情報・会社情報がはっきり書かれているか
- テーマの更新履歴やバージョン情報が公開されているか
- ライセンスや利用規約が明記されているか(商用利用・複数サイト利用の可否など)
- 問い合わせフォームやサポート窓口が存在するか
- 他サイトでの紹介記事やレビューが不自然でないか
逆に、こんな特徴がある配布元は警戒したほうがよいです。
- 開発者・運営者の素性がほぼ分からない
- 「永久無料アップデート」「SEO完全保証」など、過剰なセールスコピーだけが目立つ
- テーマ名で検索しても、公式サイト以外の情報がほとんど出てこない
「安さ」や「うたい文句」よりも、「誰がどのように開発しているか」を重視するのが、安全なテーマ選びのコツです。
テーマ名や用途で検索して条件に合うものを見つける
慣れてきたら、検索エンジンで「用途+WordPressテーマ」の組み合わせで探す方法も有効です。
例:
ブログ向け 国産 WordPress テーマ企業サイト 有料 WordPress テーマポートフォリオ テーマ 無料LP WordPress theme landing page
このときのポイントは、
- 公式サイトだけでなく、第三者によるレビュー記事もあわせて読むこと
- 「おすすめ○選」記事は、広告やアフィリエイト前提であることを前提に、情報を取捨選択すること
さらに、特定のテーマ名が気になったら、
テーマ名 + 評判テーマ名 + 不具合テーマ名 + 口コミ
といった形で検索し、よい面だけでなく、弱点も把握しておくと判断ミスを減らせます。
デモサイト・導入事例・口コミをチェックするコツ
最終候補が絞れてきたら、必ずデモサイトや実際の導入事例をチェックしておきましょう。
見るべきポイント:
- PCとスマホ両方で表示を確認し、「自分のターゲットが読みやすいか」を意識する
- トップページだけでなく、記事ページ・固定ページ・カテゴリページも見る
- フォント・行間・余白の取り方が、自分の好みやブランドイメージに合っているか
- カスタマイズ例(カラーバリエーション・レイアウトパターン)が掲載されているか
口コミについては、
- 販売元サイトの「お客様の声」だけでなく、SNSやブログでの実際の声も確認する
- 「ここが不便」「この部分は自作で補っている」といったネガティブ寄りの情報にも目を通す
ことが大切です。
まとめると、テーマを探すときは、
- 公式ディレクトリで安全な無料テーマを把握
- 用途に応じて開発元サイトやマーケットプレイスも候補に入れる
- 配布元の信頼性・更新状況・ライセンスをチェック
- 検索や口コミで弱点も含めて情報収集
- デモサイトをスマホで確認し、「自分の読者目線」で判断する
という流れで進めると、「なんとなくの雰囲気」ではなく、根拠を持ってテーマを選べるようになります。
テーマのインストール・有効化・削除までの基本操作
ここでは、「テーマをどうやって入れて・切り替えて・片付けるか」という実務的な部分をまとめておきます。
難しいことはしていないので、手順さえ押さえれば初心者でも問題なく操作できます。
無料テーマを管理画面からインストールする手順
WordPress公式ディレクトリにある無料テーマは、管理画面だけで完結します。
手順は次の通りです。
- WordPress管理画面にログイン
- 左メニューの「外観 → テーマ」をクリック
- 画面上部の「新規追加」ボタンをクリック
- 「注目」「人気」「最新」などから探すか、右上の検索ボックスにテーマ名やキーワードを入力
- 気になるテーマにカーソルを合わせ、「詳細とプレビュー」で見た目を確認
- 問題なさそうなら「インストール」をクリック
この段階では、まだ有効化はされていません。
あとで切り替えたいときのために、「インストール」と「有効化」は別の操作だと覚えておきましょう。
ZIPファイルをアップロードして導入する手順
有料テーマや、公式外で配布されているテーマは、ZIPファイルをアップロードして導入します。
- テーマ販売サイトや配布サイトから、テーマのZIPファイルをダウンロード
- 多くの場合「テーマ本体」と「子テーマ」が別ZIPになっていることもあります
- WordPress管理画面で「外観 → テーマ → 新規追加」へ
- 上部の「テーマのアップロード」ボタンをクリック
- 「ファイルを選択」からダウンロードした ZIP を選び、「今すぐインストール」
- インストール完了メッセージが表示されたら、一旦OK
ここでもまだ「有効化」はしていません。
親テーマ → 子テーマの順にアップロードしておき、後で子テーマを有効にする形が基本です。
FTP/SFTPを使ってテーマファイルをアップロードする方法
サーバー側の制約や、開発環境の都合で管理画面からアップロードできない場合は、FTP/SFTPで直接ファイルを置く方法もあります。
大まかな流れは次の通りです。
- レンタルサーバーの管理画面で、FTP/SFTPの接続情報を確認
- ホスト名・ユーザー名・パスワード・ポート番号 など
- FileZilla などのFTPクライアントソフトを用意し、接続情報を設定
- ログイン後、サーバー側の
(WordPressインストール先)/wp-content/themes/
ディレクトリを開く - ローカル側で、テーマのZIPを解凍してフォルダごと用意
- そのフォルダを
themesディレクトリにドラッグ&ドロップでアップロード
アップロードが終わると、管理画面の「外観 → テーマ」に新テーマが表示されるようになります。
あとは通常通り「有効化」すればOKです。

インストールしたテーマを有効化する流れ
テーマを「サイトに反映」させる最後のステップが有効化です。
- 管理画面の「外観 → テーマ」を開く
- 一覧の中から使いたいテーマ(または子テーマ)にカーソルを合わせる
- 「有効化」ボタンをクリック
これだけで、サイトの見た目が一気に切り替わります。
あわせてやっておきたいのは次の2つです。
- 「カスタマイズ」からロゴ・ヘッダー画像・色などの基本設定をざっと整える
- 表示がおかしいページがないか、PCとスマホ両方でざっとチェックする
特に、ウィジェットエリアやメニュー構成はテーマごとに違うため、切り替え直後は少し崩れて見えることもあります。
テーマがアップロードできないときの原因と対処
テーマがうまくアップロードできないときは、以下のどれかに当てはまることが多いです。
よくある原因
- アップロードサイズ制限に引っかかっている
upload_max_filesizeやpost_max_sizeが小さいサーバーだと、大きめのテーマZIPが拒否される
- ZIPの中身がテーマフォルダになっていない
- 多階層になっていて、「説明書+テーマ+子テーマ」まとめてZIPになっているケース
- テーマではなくプラグインをアップロードしようとしている
- すでに同名のテーマフォルダが存在している
- 上書き失敗でエラーになることも
対処の方向性
- サーバー側のPHP設定(アップロードサイズ)を変更するか、サポートに相談
- ダウンロードしたZIPを一度解凍し、「テーマフォルダだけ」を再ZIP化してアップロード
- どうしてもダメな場合は、FTP/SFTPで
wp-content/themes/に直接アップロードする
エラー文言は英語のことが多いですが、
「ファイルサイズ」「権限」「既存のテーマとの衝突」 あたりを疑うと原因を絞り込みやすくなります。
使わなくなったテーマを削除・整理する方法
最後に、テーマの「片付け方」です。
不要なテーマを放置しておくと、
- ディスク容量を無駄に消費する
- 更新されないテーマがセキュリティリスクになる
といったデメリットがあります。
削除手順はとても簡単です。
- 「外観 → テーマ」を開く
- 削除したいテーマのサムネイルをクリックして詳細画面を開く
- 右下に表示されている「削除」をクリックし、確認メッセージに同意
注意点は1つだけ。
「現在有効になっているテーマ」は削除できません。
別のテーマ(たとえばデフォルトテーマ)を一度有効化してから、古いテーマを削除します。
目安としては、
- しばらく使う予定のないテーマ
- 更新が止まり、今後も使わないと判断したテーマ
は、定期的に整理しておくと安全です。
ここまでの操作がひと通りできれば、
- テーマを試す
- 気に入ったものに切り替える
- 使わなくなったものを片付ける
というサイクルを、自分の判断で回せるようになります。
あとは、実際に手を動かして「触り慣れる」だけです。
テーマを変更するときの手順と注意点
テーマ変更は、サイトの「見た目」と「一部の機能」を総入れ替えする作業です。
きちんと準備して進めれば難しくありませんが、ノープランでやると表示崩れやエラーに繋がりがちです。
ここでは、「変える前」「変えた直後」「ありがちなトラブル」の3ステップで整理していきます。
テーマ変更前に必ず行いたいバックアップ
まずは 「何かあっても元に戻せる状態」 を作ることが最優先です。
1. プラグインで手軽にバックアップする方法
いちばん簡単なのは、バックアップ専用プラグインを使う方法です。
- 管理画面からバックアッププラグインをインストール
- 「データベース+ファイル」をまとめてバックアップ
- できれば、ダウンロード or 外部ストレージに保存しておく
ポイントは、テーマだけでなくデータベースも含めて丸ごと保存すること。
万が一テーマ変更でサイトが真っ白になっても、復元で戻せます。
2. サーバー側でバックアップを取る方法
多くのレンタルサーバーには、
- ワンクリックバックアップ
- 自動バックアップ(数日〜数週間分を保持)
のような機能があります。
やることはシンプルです。
- サーバー管理画面にログイン
- 対象ドメインの「バックアップ」メニューを開く
- 手動バックアップを作成、もしくは最新の自動バックアップの状態を確認
「困ったらサーバー側から戻せる」と分かっているだけでも、かなり安心して作業できます。
3. テスト環境を用意して検証する選択肢
本番サイトでいきなりテーマを切り替えるのが不安な場合は、
- サーバーの「ステージング機能」
- 別フォルダ・サブドメインにコピーサイトを作る
- ローカル環境(Local など)でテストする
といったテスト環境(検証用サイト)を用意するのも有効です。
テスト環境で、
- 新しいテーマを有効化
- デザイン崩れやプラグインとの相性をチェック
してから、本番に反映するようにすると、リスクを大きく減らせます。
新しいテーマを選んでインストール・有効化するステップ
準備ができたら、実際にテーマを入れていきます。
- 変更後に使いたいテーマを決める
- 「外観 → テーマ → 新規追加」から
- 公式テーマなら検索してインストール
- 有料テーマなどは「テーマのアップロード」からZIPをアップロード
- 親テーマ → 子テーマの順にインストール
- 「外観 → テーマ」で子テーマを選び、「有効化」をクリック
このとき、旧テーマをすぐに削除しないことがポイントです。
しばらくは残しておき、問題がないのを確認してから整理しましょう。
テーマ変更直後にチェックすべき項目
テーマを有効化したら、最低限のチェックをその場で行います。
1. 各ページの表示崩れ・不具合の有無
少なくとも、次のページは目視で確認しましょう。
- トップページ
- ブログ記事(投稿ページ)数ページ
- 固定ページ(プロフィール・お問い合わせなど)
- カテゴリ・タグの一覧ページ
- 404ページ(存在しないURLにアクセスして確認)
チェックするポイントは、
- 画像やテキストがはみ出していないか
- 見出しやリストの装飾が崩れていないか
- メニュー・フッターのリンクがおかしくないか
PCだけでなく、スマホ表示も必ず確認するのが大事です。
2. 解析ツールや広告タグなどとの連携状況
テーマ変更により、
- アナリティクスのトラッキングコード
- Googleタグマネージャー
- 広告タグ(アドセンス、ASPのバナーなど)
- ヒートマップツール
をテーマのテンプレートに直接書いていた場合、新テーマでは反映されていない可能性があります。
- 解析ツールでアクセスが計測されているか
- 広告が正しく表示されているか
を早めに確認し、必要であれば
- 専用プラグイン
- 「外観 → カスタマイズ → 追加コード」系の機能
にまとめて移しておくと、今後のテーマ変更でも楽になります。
3. プラグインの相性や不要プラグインの整理
テーマ変更を機に、プラグインも棚卸ししておきましょう。
- 新テーマに同様の機能が含まれている → プラグインが二重になっていないか
- デザイン系プラグインが新テーマと競合していないか
- もう使わないウィジェット・ショートコード用プラグインが残っていないか
一時的にプラグインを無効化しながら、
- 「これがないと困るプラグイン」
- 「テーマ機能で代替できるプラグイン」
を仕分けしておくと、動作も軽くなり、トラブルも減ります。
テーマ変更でありがちなトラブルと対策
最後に、よくあるつまずきポイントと対処の方向性をまとめておきます。
1. 追加CSSの記述が引き継がれない問題
「外観 → カスタマイズ → 追加CSS」に書いていたコードは、
- テーマを変えてもそのまま残るケース
- テーマごとに別管理になっているケース
があります。
もし、
- 以前のデザイン調整が効かなくなった
- 逆に、想定外の場所に変な装飾が出る
といった状態になったら、
- 旧テーマ使用時の追加CSSを事前にコピーしておく
- 新テーマ用に調整し直し、不要なコードを整理する
ようにしましょう。
「親テーマのCSSを直接いじっていた場合」は、テーマ更新や変更のタイミングで確実に消えるので、
これを機に子テーマや追加CSSに移しておくのがおすすめです。
2. 細かな設定の再調整が必要になるケース
テーマごとに、
- ウィジェットエリアの位置・名前
- メニューの扱い
- アイキャッチ画像の比率
- パンくずリストや関連記事の表示方法
などが異なります。
そのため、テーマ変更後はどうしても、
- メニュー構成の再設定
- ウィジェットの配置し直し
- サムネイルの比率が合わない → 再設定 or 再生成
といった細かな調整作業が発生します。
これは「トラブル」ではなく、テーマ切り替えに伴う自然な作業と捉えて、
時間に余裕のあるときに落ち着いて対応するのがポイントです。
3. テーマを変更できない・エラーになるときの原因
まれに、
- 有効化すると真っ白画面(ホワイトスクリーン)になる
- 「スタイルシートが見つかりません」などのエラーが出る
- アップロード時点でエラーになる
といったケースもあります。
代表的な原因は次のとおりです。
- テーマのZIP構造が正しくない(テーマフォルダがZIPのさらに中に入っている など)
- PHPのバージョンが古く、新テーマの動作要件を満たしていない
- プラグインとテーマの相性問題で致命的エラーが起きている
- サーバーのメモリ制限やファイル権限の問題
対処の基本ステップは、
- すべてのプラグインを一旦停止してからテーマを有効化 → 問題の切り分け
- テーマの公式サイトで、対応PHPバージョン・WordPressバージョンを確認
- サーバーのエラーログ(あるいはサポート)で原因を探る
- どうにもならない場合は、バックアップから元に戻す
「なぜかうまくいかない」と感じたら、無理に触り続けて壊す前に、一度元に戻す勇気も大切です。
テーマ変更は、リスクもありますが、
うまく使えばサイトの印象や成果を大きく変えられる強力な手段です。
- 事前のバックアップ
- 変更直後のチェック
- 想定できるトラブルと対策のイメージ
この3つさえ押さえておけば、初心者でも十分に安全にチャレンジできます。
テーマの設定・初期カスタマイズ
テーマを入れただけの状態は、まだ「素のまま」です。
ここから 最初のひと手間をかけるかどうかで、見た目も使い心地も大きく変わります。
この章では、「最初にここだけは触っておきたいポイント」を順番にまとめます。
テーマごとの専用設定画面の基本操作
多くのテーマには、独自の設定画面があります。
- 「外観 → カスタマイズ」ではなく
- 「外観 → テーマオプション」
- 「テーマ設定」「○○設定」などの専用メニュー
として用意されていることが多いです。
まずはここで、次のような“全体に関わる設定”を済ませます。
- ロゴ画像・サイトアイコン(ファビコン)
- カラー(メインカラー/アクセントカラー)
- ヘッダー・フッターのレイアウト
- グローバルメニューの表示位置
- ブログの一覧レイアウト(カード型/リスト型など)
ポイントは、「全部いじろう」とせず、必須そうな項目だけをざっと決めることです。
細かい部分は、記事が増えてきてから調整でも間に合います。
テーマカスタマイザーでできる見た目の変更
WordPress標準の「カスタマイザー」は、
外観 → カスタマイズ
から開ける、見た目をリアルタイムで確認しながら設定できる画面です。
テーマによって項目は違いますが、典型的にはこんなことができます。
- サイトタイトル・キャッチフレーズの設定
- 色(背景色、リンク色、ヘッダー色など)
- フォントサイズや見出しの書体(対応しているテーマの場合)
- ヘッダー画像・背景画像の設定
- ウィジェット(サイドバーやフッター)の追加・削除
- メニューの作成・配置
ここでのコツは、
- PCとスマホのプレビューアイコンを切り替えながら調整する
- 「色・文字・画像」といったサイトの印象に直結する部分だけ先に決める
ことです。
「なんとなくいじっていたら二度と戻せない」問題を避けるために、
大きく変える前にはテーマの「エクスポート機能」やバックアップも検討しておくと安心です。
追加CSSでデザインを微調整する方法
標準機能だけでは、「あと一歩」が届かないことがあります。
そんなときに便利なのが、追加CSSです。
外観 → カスタマイズ → 追加CSS
から、簡単なコードを1〜数行書くだけで、
- 見出しの余白を少し広げる
- 本文の行間を少しだけ増やす
- 特定の要素の文字サイズを調整する
といった“微修正”が可能です。
例:
.entry-content p {
line-height: 1.8;
}
h2 {
margin-top: 2.5em;
margin-bottom: 1em;
}
大切なのは、
- いきなり大きく書き換えず、「少しずつ試す」
- 変更前の状態をキャプチャやメモで残しておく
- 「これはもうテーマの範囲を超えている」と感じたら無理をしない
という姿勢です。
追加CSSは「仕上げの調整」に使うものと考えると失敗しにくくなります。
記事ごとのカスタムCSS・ブロック装飾を活用する
最近のテーマやプラグインは、
- 記事単位でカスタムCSSを指定できたり
- ブロックエディター内で、ブロックごとの装飾が細かく設定できたり
といった機能を持っています。
活用イメージ:
- 1つの記事だけ、特別な目次デザインにしたい
- セールページだけ、ボタンの色やサイズを変えたい
- 比較表や注意書きなど、目立たせたいパーツを「装飾ブロック」で統一
ここでやりすぎると、
- 記事ごとに見た目がバラバラ
- 後で修正する箇所が多すぎて困る
という事態になりがちなので、「よく使う装飾パターン」を数種類に絞るのがおすすめです。
テーマファイルエディターから編集する際のリスクと注意点
管理画面には、
外観 → テーマファイルエディター(テーマエディター)
というメニューがあります。
ここから functions.php や single.php などを直接書き換えることもできますが、初心者にはかなり危険な操作です。
なぜ危ないかというと、
- 間違ったコードを保存すると、サイトが真っ白(画面に何も表示されない)になる
- 管理画面にすら入れなくなり、FTPで直接修正するしかなくなる
- 誤操作がそのまま本番サイトに即時反映される
といった「やり直しがききにくいリスク」があるからです。
もしどうしてもテーマファイルを触る場合は、
- 必ずバックアップを取る
- 変更箇所と前後のコードを控えておく
- 少しずつ変更して、動作確認しながら進める
といった最低限の自衛は必須です。
親テーマを直接編集しないほうが良い理由
テーマのカスタマイズでよくある失敗が、
親テーマのファイルを直接編集してしまった
というパターンです。
これをやると、
- テーマのアップデートで自分の編集が丸ごと上書きされる
- 不具合が出ても「どこを変えたのか」追いづらい
- 別環境にコピーするときに、変更点を移すのが大変
といった問題が発生します。
そこで登場するのが 子テーマです。
- 親テーマ:テーマの本体・アップデートされる側
- 子テーマ:上書き・追加の設定を書き込む側
という役割分担で、
- 親テーマの
templateやfunctionsはそのまま利用 - 上書きしたい部分だけ子テーマにコピーして編集
という形をとることで、
- 親テーマは安心してアップデートできる
- カスタマイズ箇所も子テーマ側にまとまる
というメリットが得られます。
「親テーマには触らず、カスタマイズは子テーマ+追加CSS+ブロック装飾で」
これが、長く運用するサイトほどおすすめできる基本方針です。
最初から完璧なカスタマイズを目指す必要はありません。
- 専用設定画面とカスタマイザーで「大枠」を整える
- 追加CSSとブロック装飾で「微調整」する
- コードレベルの変更が必要なら、子テーマを使う
という三段階で考えると、無理なく、壊しにくく、テーマを育てていけます。
テーマを深くカスタマイズするときのポイント
ここからは、「見た目を少し変える」レベルを超えた、本格的なカスタマイズをするときの考え方です。
いきなり全部やる必要はありませんが、WordPressで長くサイト運用をしていくなら、頭の片隅に置いておくと役立ちます。
子テーマを使ったPHP・CSSの本格カスタマイズ
本格的に手を入れるなら、前提として 「子テーマで作業する」 のが鉄則です。
子テーマカスタマイズの代表的なやり方は次のとおりです。
- レイアウトや構造を変えたいとき
- 親テーマのテンプレートファイル(例:
single.php・page.php)を
子テーマにコピーしてから編集する - 不要なパーツの削除・表示位置の変更・条件分岐の追加などを行う
- 親テーマのテンプレートファイル(例:
- 機能を追加・変更したいとき
- 子テーマの
functions.phpに、フック(add_action・add_filter)を使って機能追加 - 例:
- 目次の自動挿入
- アイキャッチ画像のサイズ追加
- カスタム投稿タイプの登録
- 子テーマの
- デザインを大きく変えたいとき
- 子テーマ側で
style.cssを用意し、親テーマのスタイルを上書き - 必要に応じて
@importやwp_enqueue_style()で読み込み順を調整
- 子テーマ側で
ごくシンプルな例ですが、functions.php で「抜粋の文字数」を変えたい場合は、次のようなコードになります。
function my_excerpt_length( $length ) {
return 80; // 抜粋の文字数を80字に
}
add_filter( 'excerpt_length', 'my_excerpt_length' );
ポイントは、
- 「親テーマをコピーして全部書き換える」のではなく、
「最小限のファイルだけ子テーマで上書きする」 - 変更内容をコメントで残しておき、後から自分で読んでも分かるようにする
この2つを徹底することです。
テーマのアップデートとカスタマイズの両立方法
深くカスタマイズすると、「更新したら壊れそうで怖い」というジレンマが生まれます。
これを避けるためには、最初から「アップデート前提のカスタマイズ」にしておくことが重要です。
両立させるコツは次のとおりです。
- 親テーマのファイルには手を出さない
- これは基本中の基本です。
- 親テーマに直書きした瞬間、アップデートで上書きされる運命になります。
- 機能追加は「子テーマ or 独自プラグイン」に分離
- デザイン寄り:子テーマ
- サイト固有の機能(カスタム投稿・ショートコードなど):独自プラグイン
に切り分けておくと、テーマを変えても再利用できます。
- 更新前にステージング環境でテストする
- レンタルサーバーのステージング機能やコピーサイトを使って、
親テーマを更新 → 表示確認 → 問題なければ本番も更新
という流れを習慣化すると安心です。
- レンタルサーバーのステージング機能やコピーサイトを使って、
- 変更点のメモやGit管理をしておく
- 「どのファイルをどう変えたか」が分からなくなると、
不具合が出ても修正が難しくなります。 - ざっくりでもいいので、カスタマイズログを残しておくと後々助かります。
- 「どのファイルをどう変えたか」が分からなくなると、
「更新をあきらめる」のではなく、「更新しても大丈夫な作り」にしておく。
これが長期運用の視点です。
ブロックエディター時代の装飾のしやすさを比較する視点
Gutenberg(ブロックエディター)以降、
「テーマによって記事の書きやすさ・装飾のしやすさの差」がかなり大きくなりました。
深くカスタマイズする前に、「そもそもブロックエディターと相性が良いテーマか」を見極めておくと、後の苦労が減ります。
チェックしたいポイントはこのあたりです。
- ブロックパターン(パーツのひな形)が用意されているか
- ヒーローヘッダー・料金表・CTA・LPセクションなどが
ワンクリックで挿入できるようになっていると、
コードを書かずに高度なレイアウトが組めます。
- ヒーローヘッダー・料金表・CTA・LPセクションなどが
- ブロックごとのデザイン設定がどこまでできるか
- 余白・角丸・影・ボーダー・背景色・グラデーションなどを
エディター上で直感的に変えられるか - 「毎回CSSを書く」状態だと、運用コストが跳ね上がります。
- 余白・角丸・影・ボーダー・背景色・グラデーションなどを
- テーマ独自ブロックの質
- ただの装飾ボックスだけでなく、
吹き出し・Q&A・レビュー・ランキングなど、
ブログ・LPでよく使うパーツが揃っているかどうか。
- ただの装飾ボックスだけでなく、
- クラシックブロック頼みになっていないか
- ブロックエディター対応をうたっていても、
実態が「クラシックエディター前提+おまけ対応」だと、
将来的に苦しくなる可能性があります。
- ブロックエディター対応をうたっていても、
ブロックエディター時代は、
「カスタマイズのしやすさ = CSSを書きやすいか」
ではなく
「カスタマイズのしやすさ = ブロックでどこまで完結できるか」
という観点でテーマを評価すると、
実務ではかなり差が出てきます。
テーマ自作という選択肢は現実的か
最後に、よく話題に出る 「テーマ自作」 についてです。
結論から言うと、
- 学習目的・練習としてはおすすめ
- 実務・収益化ブログの1つ目からやるのは非現実的
というのが、現実的なラインです。
テーマ自作をする場合、最低限こんなものを自分で面倒を見ることになります。
- テンプレート階層・ループ・クエリなどのWordPress特有の仕組み
- PHP・HTML・CSS・JavaScriptへの理解
- ブロックエディターやテーマ.jsonへの対応
- モバイル対応・アクセシビリティ・速度改善
- セキュリティやアップデートへの追従
つまり、
「既存テーマ+子テーマなら最初から入っている“当たり前”の機能」を、
すべて自分で設計・実装・保守する
ということです。
そのため、
- Web制作のスキルアップが目的
- クライアントワーク用に、ベースとなる独自テーマを持ちたい
- 既存テーマではどうしても満たせない要件がある
といったケースであれば、テーマ自作は十分価値があります。
一方、
- ブログで早く結果を出したい
- 企業サイトを安全に運用したい
- コードよりコンテンツやマーケティングに時間を使いたい
といった目的なら、
- 実績のあるテーマ+子テーマ
- 必要に応じて独自プラグインで機能を補う
という構成のほうが、コスパもリスクもはるかに現実的です。
深いカスタマイズは、
「テーマ任せ」から一歩進んで、自分のサイトを“プロジェクト”として育てる段階に入った証拠でもあります。
- 子テーマで壊れにくい土台を作る
- アップデートを前提にした設計にする
- ブロックエディターで手作業を減らす
- 自作すべき部分と既存テーマに任せる部分を見極める
このあたりを意識しながら手を動かすと、
単なる「デザインいじり」を超えた、再現性のあるサイト構築スキルが身についていきます。
目的別・料金別のおすすめWordPressテーマ
ここからは、これまで説明してきた「選び方の基準」を踏まえつつ、
実際のテーマ名レベルでの候補を整理していきます。
※各テーマの仕様はバージョンアップで変わるため、導入前に必ず公式サイトで最新情報を確認してください。
ブログ型サイト向けの無料テーマ例
Cocoon:無料とは思えない多機能オールラウンダー
「お金をかけずに本格的にブログ運営したい」人がまず検討したいのが Cocoon。
SEO・高速化・レスポンシブ対応・広告配置・吹き出し・ランキングなど、収益化ブログに必要な機能をテーマだけでかなりカバーできます。
- 無料でありながらアップデートも継続
- 日本語ドキュメントとフォーラムが充実
「とりあえずこれを選んでおけば大きく失敗しにくい」無料テーマの代表格です。

Luxeritas:速度重視ブロガー向けの軽量テーマ
表示スピードとカスタマイズ性を重視するなら Luxeritas。
キャッシュ機能や遅延読み込みなどの高速化機能が豊富で、モバイル環境でも軽快に動きやすいテーマです。
- 速度計測ツールのスコアを気にする人
- 細かくデザインをいじるのが好きな人
に向いています。やや設定項目が多いので、中級者寄りの無料テーマと考えるとよいです。
Lightning:ブログ+簡易コーポレートサイトを両立したいとき
Lightning は WordPress公式ディレクトリ掲載のテーマで、無料版でもビジネスサイト・ブログどちらにも使える汎用型。
- 企業情報+ブログを1つのサイトで運用したい
- 将来、Lightning G3 Pro(有料拡張)で機能を増やしたい
といったケースで特に使いやすい選択肢です。
Xeory Extension / Xeory:オウンドメディア志向の無料テーマ
コンテンツマーケティング寄りの設計になっているのが Xeoryシリーズ。
トップページが「ブログ型」「ランディングページ型」などマーケティング前提のレイアウトになっており、
「記事を量産してリードを取る」ようなサイト構成と相性が良いテーマです。
LION BLOG / LION MEDIA:デザイン整った無料国産テーマ
LION BLOG / LION MEDIA は、ある程度デザインが整った状態からスタートできる無料テーマ。
- 初期状態でも「それなりに見栄えする」
- ブログ型(BLOG)とメディア型(MEDIA)を使い分けられる
といった特徴があり、デザインに時間をかけたくない人の入門用としても有力です。
Arkhe:ブロックエディター時代の“素体”に使えるテーマ
Arkhe は「最低限のデザイン+ブロックエディター前提」のミニマルなテーマ。
- 派手な装飾よりも「自分でデザインや機能を積み上げたい人」
- ブロックエディター+プラグインで柔軟に構築したい人
に向いています。カスタマイズ前提の“ベーステーマ”という位置づけです。
Fukasawa・OnePress・Sydney・LIQUID など海外・国内の代表格
- Fukasawa:カード型レイアウトで、写真・作品を見せたいポートフォリオ系ブログに向きます。
- OnePress:1ページ完結型のデザインで、シンプルなサービス紹介サイトやLP兼ブログに相性良し。
- Sydney:ヒーローヘッダーが強い、ビジネス寄りの海外テーマ。
- LIQUID 系:国産でブロック対応のシリーズもあり、「無料でそこそこカスタマイズしたい」ニーズにマッチします。
「英語テーマが苦手でなければ海外製、サポートや日本語情報を重視するなら国産」を基準に選ぶと失敗しにくいです。
ブログ収益化を狙う人向けの有料テーマ例
GOLD MEDIA(ゴールドメディア)
検索からの集客を本気で伸ばしたい人向けの、SEO特化型WordPressテーマです。雑誌のような美しいレイアウトと、高度にチューニングされた内部構造が組み合わさっていて、「読まれる」「成果につながる」メディア作りを目指せます。
GOLD MEDIAの主な特徴
- SEOを意識した内部構造
サイトの土台部分から検索エンジンを意識して設計されており、上位表示を狙いやすい作りになっている。 - ユーザー動線を考え抜いたレイアウト
行動心理学の考え方を取り入れ、関連記事や回遊リンクの配置が工夫されているため、滞在時間やページビューを伸ばしやすい。 - 洗練されたデザイン
雑誌やWebメディアのような「整った見た目」が簡単に作れる。装飾に頼らなくても、標準デザインだけでプロっぽい印象になる。 - 複数デザインが1テーマで使い放題
1つ購入すれば、用意されたデザインバリエーションを追加料金なしで切り替え・使い回しできる。複数サイト運営にも向いている。 - 高速表示を目指したチューニング
余計な処理を抑えた設計で、表示速度の最適化にも力を入れている。読み込みが速いほど、離脱防止やSEO面でもプラスになりやすい。 - ブロックエディター完全対応で初心者にも優しい
Gutenbergに最初から対応しているので、「ブロックを置いていくだけ」で見栄えのいいページが作りやすい。 - 手厚いサポート体制
無料・回数制限なしで相談できるサポートが用意されており、初めて有料テーマを使う人でも安心して導入しやすい。

THE THOR(ザ・トール)
THE THORは、表示速度・SEO・デザインカスタマイズの3つを軸に作られた高機能WordPressテーマです。
「おしゃれさ」と「収益化のしやすさ」を両立させたいブロガーやアフィリエイターに特に人気があります。
THE THORの主な特徴
- 高速表示&SEO内部対策を重視したテーマ設計
画像やスクリプトの読み込みなどを含めて、ページが軽くなるよう最適化。表示速度はユーザーの離脱率だけでなく、SEO評価にも関わるため、テーマ側である程度チューニングされているのは大きなメリットです。 - 豊富なデザインパーツで“それっぽい”サイトが作りやすい
ボックス・吹き出し・ボタン・ランキング表・口コミ風パーツなど、ブログやアフィリエイトでよく使うパーツが一通り揃っています。文章を書いて、パーツをポンポン配置していくだけで、見栄えのいい記事に仕上げやすいのが強みです。 - プリセットデザイン(スキン)で雰囲気を一気に変更できる
カラーパターンやレイアウトがセットになった「着せ替えデザイン」が用意されており、初心者でもサイト全体の世界観をサクッと整えられます。途中でブログの方向性が変わっても、デザインを切り替えながら調整しやすいのもポイントです。 - アフィリエイトサイト向けの仕掛けが豊富
比較表・ランキング・CTAボタン・レビュー用のレイアウトなど、「クリックしてもらう」「申し込んでもらう」ためのパーツが充実しています。商品レビューサイトや特化ブログ、案件別の比較サイトとの相性が良いテーマです。 - ブロックエディター対応で更新作業もスムーズ
Gutenbergに対応しており、ブロックを積み上げていくだけでページが組めるようになっています。HTMLやCSSがわからなくても、雰囲気のある記事レイアウトを作りやすいです。 - 細かいカスタマイズも管理画面から完結しやすい
ヘッダー・フッター・サイドバー・見出しデザイン・ボタンデザインなど、よく触る部分は管理画面上の設定で変更可能。コードを直接いじらなくても、サイトの印象を自分の好みに寄せていけます。 - 長めのセールスページやLP制作にも対応しやすい
セクションを組み合わせて、縦長の1ページ完結型の紹介ページも作りやすく、「商品・サービス専用ページをしっかり作りたい」という人にも向きます。

SWELL:ブロックエディター特化のモダンな万能テーマ
SWELL は、「ブロックエディターでの書き心地」を徹底追求した国産の有料テーマ。
- プログラミング不要で、カスタマイザーと専用ブロックだけでかなりリッチなレイアウトが作れる
- ページスピードや内部SEOも考慮されている
ため、「記事執筆に集中しつつ、デザインも妥協したくない」ブロガーに向いています。
SWELL 公式サイトでデモサイトを確認。
AFFINGER6:収益特化の設定項目が豊富なテーマ
AFFINGER6 は、「稼ぐこと」にフォーカスした機能が特徴の有料テーマ。
- CTAボタンやランキング、見出し装飾などアフィリエイト訴求用のパーツが非常に多い
- 独自の計測プラグインと組み合わせることで、クリック率・読了率の分析まで可能
一方で、設定画面はかなり多機能なので、
「細かくいじるのが好きな中級者以上」向けと考えるとイメージしやすいです。

SANGO:やわらかいトーンのデザインで世界観を出したい人向け
SANGO は、淡い色と角丸を多用した「柔らかいUI」が特徴のテーマ。
- 雑記ブログ・ライフスタイル系・教育系など、「読者に安心感を与えたいブログ」と相性が良い
- 装飾用のブロックや、会話・ボックス・吹き出しが豊富
「読んでいて心地よいブログ」を作りたい人に向いています。

JIN / JIN:R:デザインもカスタマイズも“ちょうどいい”テーマ
JIN や後継版の JIN:R は、
- ふんわりした配色
- 読みやすい行間設計
- 直感的な設定画面
が特徴の、バランス型ブロガー向けテーマです。
「ゴリゴリのアフィリエイトサイト」よりも、
ストーリー性のあるブログ・メディア運営と相性が良い印象です。

STORK19:文章中心のシンプルなブログに
STORK19 は、「スマホで読みやすい記事」に特化した構成で、
- 1カラム中心のスッキリしたレイアウト
- スマホの操作性・タイポグラフィを重視
といった特徴があります。
「とにかくシンプルで、書くことに集中したい」ブロガーに向いています。

THE SONIC・RE:DIVER など収益化寄りテーマ群
- THE SONIC:サブスク形式で利用でき、テンプレートやブロックが豊富。複数サイトを運用したい人にも向きます。
- RE:DIVER:アフィリエイトやセールスライティング寄りの構成で、「LP寄りブログ」を作りたい人向き。
これらは スピードや集客動線を重視した“収益特化寄り”のラインナップ として把握しておくと整理しやすいです。


企業サイト・サービスサイト向け有料テーマ例
Lightning G3 Pro Unit:無料版から拡張できるビジネス特化
Lightning G3 Pro Unit は、無料テーマ Lightning を有料拡張でパワーアップさせる構成です。
- 専用ブロック(VK Blocks Pro)で企業サイト用のセクションを簡単に作成
- ヘッダー・フッター・投稿一覧レイアウトの自由度が増す
「まずは無料版で試し、サイトの成長に合わせて有料機能を足していきたい企業」に向いています。
Emanon Business / Pro / Premium:リード獲得に強いBtoB志向
Emanonシリーズ は、BtoB企業や士業などのビジネスサイト向けに設計されたテーマ群です。
- 構造化データや内部SEOがあらかじめ施されている
- CTA、資料請求、LPなど「問い合わせ・リード獲得」を前提にした機能を標準搭載
- WooCommerce対応のバージョンでは、ECまで拡張可能
「ちゃんと問い合わせが来る企業サイト」を作りたいときの有力候補です。
Emanon 公式サイトでデモサイトを確認。XWRITE:ブログ兼コーポレートの“今風”国産テーマ
XWRITE は Cocoon の開発元による有料テーマで、
ブロックエディターを前提に、「ブログ+サービスサイト」を両立しやすい構成になっています。
- Cocoonからグレードアップしたい人
- コンテンツマーケティング寄りのサイトを運営したい企業
にとって、移行候補としても検討しやすいテーマです。
Xwrite 公式サイトでデモサイトを確認。
LIQUID PRESS:汎用性の高いビジネス向け国産テーマ
LIQUID PRESS 系は、企業サイト全般に使いやすいレイアウトが揃ったテーマ。
- 固定ページ中心のコーポレートサイト
- 会社概要+ブログ+採用情報を一括で運用したいサイト
といった「一般的な企業サイトの型」を素早く構築できます。
LIQUID PRESS 公式サイトでデモサイトを確認。TCDシリーズ(HEAL/HAKU/CURE/NANOなど):業種別テンプレート
TCDシリーズ は、業種別にデザインを作り込んだ有料テーマ群です。
- HEAL:サロン・美容系
- HAKU:和風・伝統文化系
- CURE:医療機関
- NANO:コーポレートサイト
のように、「ほぼ業種専用レベル」で作り込まれているため、
写真とテキストを差し替えるだけで業界にフィットしたサイトデザインになりやすいのが強みです。
Grazioso・VENUS・Divi などデザイン特化型テーマ
海外製を含め、ビジュアルを重視するなら次のようなテーマも候補になります。
- Grazioso / VENUS:日本語環境でも使いやすい、デザイン性重視の国産テーマ
- Divi:海外製のビルダー一体型テーマで、ドラッグ&ドロップでページデザインを作り込める
「多言語対応」「海外向けプロモーション」を視野に入れる場合、
こうした海外製テーマも比較対象に入れておくと選択肢が広がります。
用途別おすすめテーマの整理
企業サイト・サービスサイト向きテーマの選び方
企業・サービスサイトでは、次の点を重視したいです。
- 会社概要・事業内容・実績・お問い合わせなどの導線を整えやすい
- 信頼感のあるデザインとタイポグラフィ
- 将来のページ追加(採用、ニュース、LPなど)に耐えられる構造
その意味で、
- Lightning G3 Pro Unit
- Emanonシリーズ
- XWRITE
- LIQUID PRESS
- TCDシリーズ
のいずれかからスタートし、「自社の業種・目的に一番近いデモ」があるテーマを軸に選ぶのが現実的です。

ブログ・オウンドメディア運営向きテーマの選び方
ブログ・メディア運営では、
- 記事一覧の見やすさ
- カテゴリ・タグ・内部リンクの見せ方
- 記事執筆時の装飾のしやすさ
が重要です。
- 無料:Cocoon / Luxeritas / Xeory / Arkhe
- 有料:SWELL / SANGO / JIN:R / STORK19 / THE SONIC / RE:DIVER / AFFINGER6
あたりから、「自分が書きたいジャンルのデモ」を見て、
読者として読みやすいと感じるかを基準に選ぶと失敗しづらくなります。

ポートフォリオサイト向けテーマ(Fukasawa など)の活用
写真・イラスト・デザイン・制作実績など、自分の作品を見せたい場合は、
- Fukasawa
- LIQUID系のポートフォリオ向けデモ
- 一部TCDシリーズのギャラリー系テーマ
といった「サムネイル重視のグリッドレイアウト」を持つテーマが候補です。
作品の見せ方(余白・画像サイズ・ホバー演出)を重視して比較しましょう。

ネットショップ・ECサイト向けテーマ(Storefront など)の候補
ECサイトをWordPress+WooCommerceで構築したい場合は、
- WooCommerce公式テーマの Storefront
- Emanon Business(WooCommerce対応)
- 一部TCDや海外テーマのEC対応版
といった、WooCommerce対応が明記されているテーマだけを候補にしましょう。
通常のブログ向けテーマに無理にEC機能を足すより、安全性・拡張性の面で安心です。

SEO・デザイン・初心者向けなど観点別の比較
最後に、「どのテーマが一番いいか?」ではなく、
「何を優先するか」で候補を切り分ける視点を整理します。
SEO面を重視したいときの候補
- Cocoon(無料でも内部SEOに配慮)
- SWELL(高速化・構造を意識した設計)
- AFFINGER6(収益サイト向けSEO・解析機能と相性がよい)
- Emanonシリーズ(構造化データ対応)
※どのテーマでも「コンテンツの質」が最重要なのは変わりませんが、スタートラインを底上げしてくれるという意味で、これらのテーマは有力です。
デザイン性・ブランドイメージを優先したいときのテーマ
- TCDシリーズ(業種別デザイン)
- SANGO / JIN:R / STORK19(世界観のあるブログデザイン)
- Grazioso / VENUS / Divi など海外系
「自分のブランドをどう見せたいか」のイメージに近いデモサイトを探し、
そこから逆算してテーマを選ぶと、後のカスタマイズが楽になります。
初心者が挫折しにくい操作性重視のテーマ
- 無料:Cocoon / Lightning
- 有料:SWELL / JIN:R / XWRITE / Emanon Business
共通点は、
- 設定画面が整理されている
- 日本語マニュアル・サポートがある
- ブロックエディターとの相性が良い
という点です。「日本語情報の多さ」も初心者には大きな武器になります。
カスタマイズ前提でベースにしやすいテーマ
- Arkhe / LIQUID系(シンプルな土台として)
- Lightning(無料+Pro拡張で育てていく前提)
- Divi などビルダー一体型テーマ
自分でCSS・PHPを書いていきたいなら、装飾よりも「構造が素直なテーマ」を選ぶのが正解です。
まとめると:
- 「とりあえず無料で始める」 → Cocoon / Lightning など
- 「ブログ収益に本気」 → SWELL / AFFINGER6 / SANGO / JIN:R / STORK19 など
- 「企業サイトできちんと成果を出したい」 → Lightning G3 Pro / Emanon / XWRITE / TCD系 など
というように、
目的(何を達成したいか)と予算(無料か有料か)を先に決めてからテーマを絞り込むのが、
WordPressテーマ選びで遠回りしないコツです。
有料テーマの価格感と選び方のコツ
「有料テーマって、いくらくらいが普通? どこまでお金をかけるべき?」
という悩みを整理するパートです。ここでは金額の目安と、損しない選び方の視点をまとめます。
有料WordPressテーマの一般的な価格帯
国産の有料テーマは、だいたい次のゾーンに収まることが多いです(買い切り前提)。
| 価格帯の目安 | 特徴のイメージ |
|---|---|
| 5,000円前後 | ライトな機能・シンプル構成が多い |
| 10,000〜17,000円前後 | 国産の主流価格帯。ブログ・企業サイト向けの人気テーマが集中 |
| 20,000円〜 | 高機能テーマ/複数ライセンス/ビルダー一体型など |
※サブスク型(年額・月額)のテーマや、テーマ+プラグインセットも存在します。
大まかに言うと、
- 個人ブログの収益化目的:1〜2万円前後の買い切りがボリュームゾーン
- 制作会社・フリーランスがクライアント案件で使う:
1ライセンスあたり1〜3万円、もしくは複数案件向けライセンス
というイメージを持っておくと、価格表を見たときに「高い・安い」を判断しやすくなります。
複数サイトで使い回せるかどうかの確認ポイント
有料テーマを選ぶときに、必ずチェックしておきたいのがライセンス条件です。
特に見るべきポイントは次の3つ。
- 設置可能サイト数
- 1ライセンス=1サイトのみ
- 自分が所有する複数サイトに使い回しOK
- クライアントサイトへの利用可/不可
- 商用利用の範囲
- アフィリエイト/広告収益OKか
- クライアントへの納品で追加ライセンスが必要か
- サポート対象
- 購入者本人のサイトのみか
- クライアントサイトもサポート対象か(実務だと重要)
たとえば、自分のブログを増やしていく予定がある人や
複数のメディアを育てたい個人・法人なら、
「1回購入すれば、何サイトでも使えるか?」
は、価格そのものと同じくらい重要なポイントです。
投資対効果をどう判断するか(収益・工数・クオリティ)
有料テーマを「高い」と見るか「安い」と見るかは、
どこで回収するつもりかを決めると整理しやすくなります。
① 収益面での回収イメージ
- 1万円のテーマ → 月1,000円の利益アップが続けば、10ヶ月で回収
- 2万円のテーマ → 月5,000円アップなら4ヶ月で回収
といった具合に、ざっくりでいいので「何ヶ月で元を取るか」を決めると、
「本気で収益化するなら、この投資はありか?」を冷静に判断しやすくなります。
② 工数(作業時間)の削減という視点
有料テーマの大きなメリットは、
- デザイン調整にかける時間
- CSSコピペ・試行錯誤の時間
- レイアウト崩れの修正時間
を大幅に減らせる可能性があることです。
たとえば、
- テーマのおかげで、1記事あたりの装飾時間が30分短縮
- 月10記事書くなら、毎月5時間の削減
- 時給2,000円換算なら月1万円分の時短効果
というように、「時短=お金」で考えると、有料テーマの価値が見えやすくなります。
③ クオリティ(見栄え・信頼感)という視点
特に企業サイトやサービスサイトでは、
- サイトの印象
- 読みやすさ
- UIのわかりやすさ
が、問い合わせ・成約率に直結します。
同じ内容でも、
- デザインが整っている
- スマホでストレスなく読める
というだけで、数字が変わるケースは珍しくありません。
「自分のブランドをどう見せたいか」も、投資判断の材料に含めておきましょう。
テーマ購入前にチェックしたい口コミ・評判の見方
最後に、失敗を減らすための口コミチェックのコツです。
見るべきポイントは、単に「良い・悪い」ではなく、次のような観点です。
- どんな人が書いているか
- ブログ初心者なのか、制作経験者なのか
- アフィリエイター/企業担当/デザイナーなど、立場によって評価軸が違う
- 具体的に褒めている点・不満点
- 良い例:「ブロックの装飾が豊富で、LPが作りやすい」
- 悪い例:「設定項目が多すぎて、初心者には難しい」
- 抽象的な「最高」「微妙」だけのレビューは、参考度が低いです。
- 日付(情報の新しさ)
- 古いレビューだと、今は改善済みの問題を指摘していることも多い
- 大きなアップデートの前後で評価が変わるテーマもある
- デモサイトや実際の導入事例と比較する
- 口コミで「おしゃれ」「ダサい」と言われていても、
自分がデモを見て「アリ」と思えばそれが正解です。 - 逆に、どれだけ評価が高くても、デザインが自分の好みとズレていればストレスになります。
- 口コミで「おしゃれ」「ダサい」と言われていても、
- 「どこが妥協ポイントか」を把握する
- どんなテーマにも長所と短所があります。
- 口コミで挙がっている短所が、自分にとって許容できるものかどうかを確認しましょう。
まとめると:
- 有料テーマは、おおむね「1〜2万円前後」が主戦場
- 「複数サイトで使えるか」「商用利用の範囲」は必ず確認
- 収益・時短・デザインの3軸で「元を取るイメージ」が持てるかで判断
- 口コミは「誰が」「何を基準に」評価しているかを読み解く
このあたりを押さえておけば、
「なんとなく評判だから」ではなく、「自分の目的に合うから」選べるようになります。
初心者がつまずきやすいポイントとQ&A
テーマ周りで悩みがちなのは「技術」よりも、「判断」のほうです。
よくある質問を Q&A 形式で整理しておきます。
運営途中でテーマを変えても問題ないのか
結論から言うと、変えても大丈夫です。ただし「ノーリスク」ではありません。
変えると影響が出やすいのはこのあたりです。
- ウィジェット(サイドバーなど)の構成
- ショートコードや装飾(テーマ独自のもの)
- アイキャッチ画像やサムネイルのトリミング
- 吹き出し・ボックスなどのデザイン
記事そのものの中身(テキスト)は基本的に残りますが、
「見た目の崩れ」と「細かい再設定」がどうしても発生します。
そのため、
- 記事数が少ないうち → 変更しやすい
- 記事が100本を超えている → 変更コストが重くなる
というイメージで、早めに「腰を据えて使うテーマ」を決めていくのが現実的です。
テーマはこまめに更新したほうが良いのか
基本的には、更新はしたほうが良いです。理由は主に3つ。
- セキュリティの穴をふさぐため
- WordPress本体のバージョンアップに追従するため
- 不具合の修正や新機能追加を享受するため
ただし、
- カスタマイズを親テーマに直接書いている
- 子テーマ運用やバックアップの体制がない
といった状態だと、更新が怖くなります。
理想的な流れは、
- 子テーマ+追加CSSでカスタマイズ
- バックアップまたはステージング環境でテスト
- 問題なければ本番サイトで更新
という「壊れても戻せる前提」で更新することです。
WordPressの標準テーマだけで運用しても大丈夫?
技術的には 標準テーマだけでも問題なく運用可能 です。
- セキュリティやコード品質はむしろ高い
- WordPress本体との相性も良い
- シンプルなブログや個人サイトなら十分
というメリットがあります。
一方で、
- 日本語向けに特化したUIではない
- 日本のブロガーやアフィリエイター向けの装飾・機能は少ない
という面もあるので、
- 「まずは標準テーマで習慣づける」
- 「本格的に運営したくなったら国産テーマへ乗り換える」
というステップでもまったく問題ありません。
著作権表示や「Powered by」の表記は変更・削除できる?
多くのテーマでは、フッターの著作権表記は編集可能です。
ただし注意点があります。
- 無料・有料にかかわらず、テーマの利用規約(ライセンス)を必ず確認する
- 「削除不可」「リンクは残すこと」などの条件が書かれている場合もある
- WordPress本体の「Powered by WordPress」表記は削除しても問題ないが、テーマ固有部分は要確認
有料テーマの場合は、
- テーマ制作者が「変更OK」と明示していることが多い
- 管理画面の設定項目から変更できることも多い
ので、マニュアルとライセンス表記を読んだ上で、規約に従って書き換えるのが安全です。
テーマ変更でデザインが崩れるのを防ぐには
完全に防ぐのは難しいですが、被害を最小限にする工夫はできます。
- テーマ独自のショートコードや装飾を多用しすぎない
- 記事本文の構造(見出し階層など)をキレイに保つ
- ブロックエディターの標準ブロック中心で組み立てる
- 変更前にテスト用環境で新テーマを適用してみる
- 重要なページ(トップ・収益記事・LP)は事前にキャプチャを取っておく
とくに収益記事やLPは、テーマ変更後に 必ず手動で表示確認 する前提で考えておくと安心です。
テーマがインストール・有効化できないときのチェック項目
よくある原因をチェックリスト的にまとめます。
- ZIPの中身がテーマになっていない
- 購入サイトからダウンロードした「一式ZIP」の中に、
テーマ用ZIPがもう1階層入っているパターン
- 購入サイトからダウンロードした「一式ZIP」の中に、
- 最大アップロードサイズの上限に引っかかっている
- レンタルサーバーのPHP設定で制限値が小さすぎる
php.iniやサーバー管理画面で上限値を確認・変更
- WordPressのバージョンが古すぎる
- テーマの対応バージョンを満たしているか確認
- PHPバージョンが要件を満たしていない
- テーマが「PHP7.4以上必須」などとしていることもある
- ZIPを解凍してアップロードしてしまっている
- 管理画面からは「ZIPのまま」アップロードする必要がある(FTPなら解凍済みでOK)
有効化でエラーが出る場合は、
- いったんデフォルトテーマ(Twenty Twenty系)に戻して確認
- プラグインとの競合がないか(全部停止してから有効化テスト)
といった切り分けをすると、原因が見つかりやすくなります。
テーマを自作する場合に必要なスキルと注意点
テーマ自作は、「学習目的」なら非常に良い経験になりますが、
いきなり本番サイトでやるのはなかなかハードルが高いです。
最低限必要になるのはこのあたりの知識です。
- HTML / CSS(レスポンシブ対応含む)
- PHP(テンプレートタグ・ループ・条件分岐など)
- WordPressのテンプレート階層・テーマ構造
- ブロックエディターや
theme.jsonの基本 - セキュリティ・速度・アクセシビリティへの配慮
注意すべき点は、
- メンテナンス・アップデートをすべて自分で背負うことになる
- セキュリティの穴や速度問題も自分で解決する必要がある
- 制作に時間をかけすぎると、コンテンツ作成が完全に止まる
という部分です。
そのため、
- 「勉強用に自作テーマを作る」
- 「実務・収益用サイトは実績あるテーマ+子テーマで構築」
という住み分けをするのが、初心者~中級者にとっては現実的で安全な選択肢です。
「テーマ」は一度ハマると深い世界ですが、
初心者のうちは “壊さない”“時間をかけすぎない” ことを最優先に考えると、つまずきがぐっと減ります。
自分に合ったWordPressテーマを選ぶために
最後に、ここまでの内容を「実際にどう選べばいいのか」という視点で整理しておきます。
結論だけ言うと、
いきなり「どのテーマが一番いい?」と考えるのではなく、
目的 → 予算 → 候補テーマ の順に決めていく
これが遠回りしないテーマ選びの基本です。
「目的」と「予算」を軸に考える重要性
テーマ選びで迷う最大の原因は、軸がないまま比較を始めてしまうことです。
まず決めるべきはこの2つだけです。
- 目的(サイトで何を達成したいか)
- ブログで広告・アフィリエイト収益を得たい
- 会社・店舗の信頼感を高めるサイトを作りたい
- 作品や実績を見せるポートフォリオにしたい
- EC・予約など「機能重視」のサイトにしたい
- 予算(どこまで投資できるか)
- 今は0円で始めたい(無料テーマ前提)
- 1万円前後なら投資しても良い
- 収益化 or 事業サイトなので数万円まで検討できる
この2軸が決まると、
- 「ブログ収益化 × 1〜2万円」なら → SWELL / AFFINGER6 / SANGO など
- 「企業サイト × 予算あり」なら → Lightning G3 Pro / Emanon / TCD系 など
- 「お試しブログ × 0円」なら → Cocoon / Lightning / Luxeritas など
といった形で、しっくりくる候補だけを冷静に比較できるようになります。
まずは無料テーマで試してから有料テーマを検討する流れ
初心者のうちは、最初から高額テーマに飛びつくよりも、
- 無料テーマで「書く・触る」に慣れる
- WordPressの基本操作
- 記事投稿の流れ
- ブロックエディターの使い方
- 「もっとこうしたい」が具体的に見えてきた段階で、有料テーマを検討
- 装飾の手間を減らしたい
- スマホでの見た目をもっと整えたい
- 企業サイトとしての信頼感を高めたい
- 不満と要望を満たしてくれる有料テーマを選ぶ
というステップを踏んだほうが、結果的に失敗が少なくなります。
無料テーマで一定期間運用すると、
- 自分が「デザインにどこまでこだわりたいタイプか」
- どの機能にストレスを感じるか
- どの作業に時間がかかっているか
がはっきりしてきます。
その“具体的な不満”を元に有料テーマを選ぶと、お金を払う理由が明確になり、投資対効果も見えやすくなります。
テーマ選びよりも「コンテンツ」と「運用」を優先する視点
最後に、一番大事なことをあえて強調しておきます。
テーマはあくまで「器」であって、中身ではないということです。
- どれだけ高機能なテーマでも
→ 記事が増えなければ検索にも載らない - 多少シンプルなテーマでも
→ 有益な記事が積み上がれば、アクセスも信頼もついてくる
という現実は変わりません。
初心者のうちは、とくに次の順番を意識するのがおすすめです。
- テーマ選びは“ほどほど”で決める
- 「これで大失敗はしないだろう」というレベルでOK
- コンテンツ作成と更新のリズムを作る
- 曜日を決めて更新
- テーマに依存しない基本的な文章力・構成力を身につける
- 運営しながら、必要になったときにテーマ・デザインをアップデートする
テーマ選びに1ヶ月悩むより、
そこそこのテーマで5〜10本の記事を書いたほうが、圧倒的に学びが大きいです。
まとめると、
- まずは 「目的」と「予算」 を決める
- 無料テーマで慣れつつ、足りない部分がはっきりしてから有料を検討する
- 何よりも優先すべきは、コンテンツと運用の継続
この3つを押さえておけば、
「テーマ選び沼」にハマらず、WordPressサイトをきちんと育てていく側に回ることができます。
まとめ
WordPressのテーマ選びは、一見むずかしそうに見えますが、
大事なポイントに絞って考えれば、そこまで迷う必要はありません。
この記事では、
- テーマが担っている デザイン・レイアウト・機能の役割
- テンプレートやプラグインとの違い、親テーマと子テーマの仕組み
- 目的別・料金別に見た おすすめテーマの具体例
- 無料/有料それぞれの メリット・デメリットと投資の考え方
- インストール・変更・カスタマイズ時の 注意点とトラブル回避のコツ
といった “テーマ選びの全体像” をひと通り整理してきました。
最後に、テーマ選びで迷ったときに立ち返りたいポイントを、改めてまとめると――
- まずは 「サイトの目的」と「予算」 を明確にする
- いきなり完璧を求めず、無料テーマで慣れてから有料テーマを検討しても遅くない
- どんなに高機能なテーマでも、最終的な成果を決めるのは
コンテンツの質と、更新を続ける運用力 である
という3つに集約されます。
テーマはあくまで、あなたの発信やビジネスを支える「器」です。
必要以上に情報を集め続けて手を止めるより、ある程度の基準でサッと決めて、記事づくりを進めることのほうが、長い目で見て大きな差になっていきます。
この記事で紹介した考え方やチェックリストを参考にしながら、
「今の自分の目的」にいちばんフィットするテーマをひとつ選び、
そこから少しずつ育てていってください。
テーマ選びはスタート地点にすぎません。
これから積み重ねるコンテンツと運用が、あなたのサイトの価値を大きくしていきます。
