YMYL完全マップ|ジャンル判定・リスク・SEO対策を総整理
「YMYLは重要って聞くけど、どこからどこまでがYMYLなのか正直よく分からない……」
「医療やお金の情報を書きたいけれど、個人ブログでもやっていいの? 危険?」
「紹介している商品やサービスが、YMYLに当たるかどうか自信が持てない」
「YMYLは難しそうで、SEO的に避けるべきジャンルなのか、それとも戦い方があるのか知りたい」
そんなモヤモヤを抱えたまま、
なんとなく「YMYLはヤバそうだから触れないでおこう」と感じている方は多いはずです。
YMYLは「医療・お金・法律のサイトだけに関係する話」ではありません。
商品レビューや転職記事など、一見ライトに見えるテーマでも、ユーザーの人生や生活に影響するならYMYL寄りとして扱われる可能性があります。
本記事では、YMYLを
- どんなジャンル・トピックが該当しうるのか(ジャンル判定)
- どんなリスクがあり、どこに気をつけるべきか(リスク整理)
- 具体的にどのようにSEO対策・サイト運営をすればいいのか(SEO対策)
という3つの観点から、「地図を見るように全体像を把握できる」ことをゴールに整理しました。
単に「危ないからやめておこう」と避けるのではなく、
ユーザーの人生を守りながら、
誠実に価値を届けるためのYMYL対応
として捉え直せるように、一つひとつ丁寧に解説していきます。
YMYLの基礎知識と位置づけ
YMYLとは何を指す概念なのか
YMYLは “Your Money or Your Life” の略で、「お金や人生に大きな影響を与える情報」をまとめて指すための概念です。
もう少し噛み砕くと、次のような情報がYMYLに含まれます。
- 病気の治療法や薬の情報
- 投資・ローン・保険など、お金に関する判断材料
- 離婚・相続・労働問題などの法律情報
- 選挙や政策など、社会や権利に関わる情報
- 特定の人種・宗教・性別など、差別につながりうる話題
これらは、誤った情報を信じると「健康」「財産」「安全」「人権」などに直接ダメージが出る可能性があります。
そのためGoogleは、こうした分野のページを特に厳しくチェックしよう、という考え方を持っています。
人生への影響が大きい情報がなぜ特別扱いされるのか
YMYLが特別視される理由はシンプルで、
「検索結果の内容が、現実の人生を動かしてしまうから」
です。
たとえば:
- 誤った医療情報を信じて危険な自己判断をする
- 根拠のない投資情報で、多額の損失を出してしまう
- 偏った政治情報や差別的な情報で、社会的対立が深まる
こうした事態は、ユーザーだけでなく社会全体に長期的な悪影響を及ぼします。
だからこそGoogleは、YMYL分野では次のような要素を特に重視します。
- 情報が事実に基づいているか
- 専門家や経験者による内容か
- 誰が運営し、誰が書いているのかが分かるか
- 古い情報のまま放置されていないか
言い換えると、YMYLは 「アクセスを集めればいい」ではなく「人を守る責任」が強く問われる領域 だと言えます。
ガイドライン上の評価軸であって「専用アルゴリズム」ではないという点
よくある誤解に、
「YMYL専用のアルゴリズムがあって、それに引っかかると一発アウトになる」
というイメージがあります。
実際は、YMYLは Googleの検索品質評価ガイドラインの中の“評価観点”のひとつ です。
- 「YMYLフラグが立つ → 自動ペナルティ」という単純な仕組みではない
- 人間の評価者(品質評価者)がガイドラインにもとづいてサイトを評価する際の チェック観点 としてYMYLが使われる
- その評価結果やデータが、アルゴリズムの改善にフィードバックされていく
つまり、YMYLは
「検索結果を調整するためのひとつの物差し」
であって、「YMYLアルゴリズム」という独立した機械が動いているわけではありません。
この違いを理解しておくと、
- 「何をしたら即ペナルティなのか?」ではなく
- 「どうすれば高品質と判断されるのか?」
という方向で、より建設的にサイト改善を考えられます。
「ルール」ではなくGoogleの価値観・思想としてのYMYL
YMYLを「細かい禁止事項のリスト」として読むと、どうしても
- これは書いていいのか
- どこまでならセーフか
という「線引きゲーム」になりがちです。
しかし、YMYLの本質は 「検索を通じて人の生活を守る」というGoogleの価値観・思想 にあります。
- 命やお金、権利に関わる情報は、特に慎重であるべき
- 読者の不安を利用して過度に煽るのではなく、冷静な判断を助けるべき
- 専門家・経験者・公的機関などの信頼できる知見を土台にすべき
この思想に沿っていれば、自然とE-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)も高まりやすくなります。
裏を返すと、YMYL対策とは、
「ガイドラインに合わせにいく作業」ではなく
「ユーザーの人生を軽視しない姿勢を、サイト全体で形にして見せること」
だと考えると分かりやすいです。
YMYLが重視されるようになった背景
ユーザーファーストと誤情報対策というGoogleの使命
GoogleがYMYLを強く意識し始めた根底には、非常にシンプルな使命があります。
「検索を通じて、人がより良い決断をできるようにする」
ところが現実には、検索結果をきっかけに
- 危険な健康法を信じてしまう
- 無謀な投資に手を出してしまう
- 偏った情報だけを信じ込み、他者を攻撃してしまう
といったことが起こり得ます。
特にYMYL領域では、検索結果=人生の岐路での判断材料 になりやすい。
そのためGoogleは、従来の「便利さ」だけではなく、「安全性」と「公共性」 をより強く意識するようになりました。
YMYLは、こうした流れの中で、
- ユーザーを守るために
- 誤情報・悪質情報を減らすために
設定された「考え方のフレーム」として位置づけられています。
信頼性の低い情報を排除する必要性
インターネット上には、次のような情報が大量に存在します。
- 出典も根拠もない「専門家っぽい」文章
- 経験や資格のない人が、断定的に語る健康・投資・法律のノウハウ
- 他サイトの内容を寄せ集めただけの薄い記事
とくにYMYL領域でこうした情報が上位表示されると、ユーザーの損失や健康被害に直結します。
そのためGoogleは、YMYL分野においては:
- 「誰が書いたか」や「どんな実績があるか」
- 「どの情報源に基づいているか」
- 「最新かどうか」
といった点を、よりシビアに評価する方向へ舵を切りました。
ここから逆算すると、サイト運営側がやるべきこともはっきりします。
- 専門家・経験者の視点を明示する
- 信頼できる公的機関・一次情報を根拠として示す
- 古い情報を放置しない
「検索で人を危険にさらさない」。
この目的のために、YMYLは強く意識されるようになった、と理解すると筋が通ります。
WELQ問題など、日本で議論を呼んだ事例
日本でYMYLが一気に注目されたきっかけのひとつが、いわゆる「WELQ問題」です。
当時の状況をざっくり言い換えると:
- 医療・健康情報を扱う大規模メディアが、十分な医学的根拠のない記事を大量に公開
- 「肩こりの原因は○○」といった、科学的裏付けが曖昧な内容が検索上位に並ぶ
- 誤解を招く情報や不安を煽る表現が多く、医師や専門家から強い批判が起きた
結果として、
- 該当サービスが非公開・停止に追い込まれる
- Googleも医療・健康系の評価を見直し、医療アップデートなどYMYL強化の流れ につながっていく
という大きな動きが起こりました。
この一件は、
- 「アクセスが取れればよい記事」ではなく
- 「人の体・心・お金を預かる記事」である自覚
がどれだけ重要かを、国内に強く印象付けました。
YMYLを語るときにWELQ問題が何度も引き合いに出されるのは、
「間違った情報発信がどこまで現実を揺らし得るか」 を象徴的に示した事件だったからです。
2025年版ガイドラインでの「トピック単位での判断」の明記
YMYLの考え方は、年々アップデートされています。
その中でも近年特に重要なのが、「トピック単位でYMYLかどうかを判断する」 という考え方の明文化です。
以前は、
- 「医療サイトだからYMYL」
- 「お金のサイトだからYMYL」
というように、サイト全体のジャンル で大まかに捉えられることが多くありました。
しかし2025年版のガイドラインでは、
- 同じサイト内でも、記事ごと・テーマごとにYMYLかどうかを判断する
- 一見ライトなテーマでも、「人生の重要な判断に直結するトピック」であればYMYLとして扱う
というスタンスが、よりはっきりと示されています。
たとえば:
- 「クレジットカードのポイント活用アイデア集」
- 「任意整理・自己破産の具体的な手続き手順」
どちらもお金に関する記事ですが、後者の方が明らかに人生への影響度が高く、より厳しい目で評価されるべきという考え方です。
この変化が意味するのは、次の2点です。
- サイト運営者は、
「ジャンルとして」ではなく、「記事単位で」YMYLかどうかを意識する必要がある。 - 同じブログ内でも、
- 一般的なライフハック記事
- 借金・医療・法律・差別に絡む記事
では、求められるE-E-A-Tのレベルが大きく変わる。
つまり、これからのYMYL対策は、
「このサイトはYMYLか?」
ではなく
「この記事、このトピックはYMYL的にどれくらいリスクがあるか?」
を見極め、その重さに合わせて 監修・根拠・表現の慎重さ を調整していくことが求められている、ということです。
YMYLに該当するジャンル・トピック
代表的なYMYL分野の全体像
YMYLは、「どのジャンルか」だけで決まるわけではありません。
一番のポイントは、
その情報を信じて行動したとき、
人の「お金」「健康」「権利」「将来」にどれだけ影響が出るか
という観点です。
おおまかに分けると、YMYLに該当しやすい領域は次の通りです。
| 大きなカテゴリー | 典型的なテーマ例 |
|---|---|
| 公共性の高い情報 | ニュース、選挙、社会問題 |
| 権利・法律 | 労働問題、相続、離婚、ビザ |
| お金・資産 | 投資、節税、ローン、保険 |
| 取引・購入 | 通販サイト、金融商品の申し込み |
| 健康・安全 | 病気の治療、薬、ダイエット、事故防止 |
| アイデンティティ | 人種・宗教・性別・国籍などに関する話題 |
| 人生の大きな選択 | 進路、転職、住宅購入、老後設計 |
これらに共通するのは、判断を誤るとリスクが大きいという点です。
ニュース・時事・公共性の高い情報
ニュースや時事問題の多くは、社会全体に影響します。
- 選挙結果や政策変更に関する報道
- 災害・事故・感染症などの緊急情報
- 経済政策や物価、社会保障に関連するニュース
もしここで誤情報や偏った情報が広まると、
- 不必要な不安・混乱が起こる
- 誤った判断が社会規模で連鎖する
といった事態になりかねません。
そのためニュース領域では、
- 情報源の明示
- 事実と意見の切り分け
- 更新日時の明記
などが、他のジャンル以上に重視されます。
市民権・政治・行政・法律に関するテーマ
次のような内容は典型的なYMYLです。
- 労働基準法や残業代請求の具体的な方法
- ビザ・在留資格・国籍に関する手続き
- 離婚、養育費、相続、遺言の実務的な解説
- 住民票、税金、社会保険などの行政手続き
これらは、権利の有無や生活の安定に直結します。
誤った情報に従うと、
- 本来守られるはずの権利を行使できない
- 不利な契約や和解をしてしまう
といった取り返しのつかない事態になりかねません。
法律系コンテンツでは、特に
- 専門家(弁護士・社労士など)の関与
- 「一般的な解説」であることの明示
- 個別相談を促す導線
が重要になります。
金融・投資・資産形成・お金の意思決定
お金に関する情報も、YMYLの中心的な領域です。
- 投資(株・FX・仮想通貨・不動産など)のやり方
- 住宅ローン・教育ローン・カードローンの比較
- 保険商品の選び方
- 節税・副業・老後資金などの資産形成ノウハウ
ここで誤った情報や片寄った煽りがあると、
- 大きな損失を出す
- 将来の生活設計が崩れる
- 過剰な借金やリスクを抱える
といったリスクが発生します。
金融分野では、
- リスクの説明を省かない
- 「絶対儲かる」などの表現を避ける
- 手数料やデメリットも透明に示す
といった「正直さ」が、E-E-A-Tの核になります。
ショッピング・EC・金銭取引を含むページ
単なる商品紹介に見えても、次のような場合はYMYL寄りと見なされます。
- 高額商品・定期課金・投機的な商品を扱うECサイト
- 個人情報やクレジットカード情報を入力させる申込ページ
- 金銭的損失の可能性があるツールやサービスの販売ページ
ここで重要なのは、
- 会社情報・連絡先・返品ポリシーなどが明確か
- 決済が安全な仕組みになっているか
- 誇大広告や紛らわしい表現がないか
といった、「安心してお金を払えるかどうか」 という観点です。
医療・健康・安全・福祉に関連する情報
YMYLの中でも、最もセンシティブな分野です。
- 病気の症状・原因・治療方法
- 薬・サプリ・健康食品の使い方
- ダイエット・筋トレ・美容医療
- 介護や福祉サービスの利用方法
- 事故防止や防災に関する情報
ここで誤った情報を信じると、
- 適切な治療を受ける機会を逃す
- 健康被害や後遺症を招く
- 命に関わる判断ミスにつながる
恐れがあります。
そのため医療・健康系では、
- 医師・薬剤師などの専門家による監修
- 公式ガイドラインや公的機関の情報に基づく記述
- 「自己判断で中止・変更しないように」といった注意喚起
が特に重要です。
人種・宗教・性別など特定の属性を持つ人々に関する話題
以下のようなテーマもYMYLに含まれます。
- 人種・民族・宗教・国籍などに関する解説
- 性別・性的指向・ジェンダーに関する議論
- 特定の集団に対する評価・批判・ステレオタイプ
これらは、単なる「意見」や「文化紹介」に見えても、
- 差別や偏見の助長
- 社会的な排除やハラスメントの正当化
につながる危険があります。
この領域では、
- 事実に基づく説明かどうか
- 特定の集団を貶める表現がないか
- 当事者視点や専門家の視点を踏まえているか
といった点が、信頼性の判断材料になります。
人生の重要な選択(進学・就職・転職・住宅など)に関わる情報
一見ライトな情報に見えても、次のようなテーマは人生に大きな影響を与えます。
- 大学・専門学校の選び方、奨学金の利用
- 就職・転職の判断軸、退職・独立のタイミング
- 住宅購入・賃貸・リフォームなどの意思決定
- 結婚・出産・老後設計に関するお金やライフプラン
これらは、健康や命ほど直接的ではなくても、
長期的な生活の質や精神的な安定を左右する 可能性があります。
こうしたコンテンツでは、
- 自分の経験談と一般論を混同しない
- メリットとデメリットの両面を提示する
- 「これが正解」と断定しない
といったバランス感覚が求められます。
その他、生活や将来に大きな影響を与えうるテーマ
上のどれにもきれいに当てはまらなくても、次のようなものはYMYL的に扱われることがあります。
- ギャンブル依存や借金問題、依存症からの回復に関する情報
- 子育てやしつけに関する極端なアドバイス
- 過激なダイエットや自己啓発で「人生が変わる」と煽る内容
共通するのは、
誤った情報や極端なアドバイスが、
人の心身や生活を追い詰めかねない
という点です。
そのため、テーマがマイナーでも、
- 人生の土台を揺るがし得るか
- 読者の弱みにつけ込んでいないか
という視点で、慎重に判断する必要があります。
YMYLに該当しにくい一般ジャンルとの違い
最後に、YMYLではない一般ジャンルとの違いも押さえておきましょう。
YMYLに該当しにくい例としては、たとえば:
- 趣味(ゲーム・映画・アニメ・ガジェットレビュー など)
- 旅行記や日常のブログ
- インテリア、ファッション、グルメの感想
- ペット・園芸・DIYなどのライトなハウツー
これらはもちろん、情報としての正確さは大事ですが、
- 誤情報が即「生命や資産の重大な損失」にはつながりにくい
- 法律や医療、金融ほどの専門性は求められにくい
という点で、YMYLとは扱いが異なります。
ただし、
- 「ペットの病気の治療法」
- 「海外での危険エリア情報」
のように、同じジャンル内でも トピックによってYMYL寄りになるケース がある点には注意が必要です。
まとめると、
- YMYLかどうかは「ジャンル名」だけでなく、「その情報に基づいてどんな決断が行われるか」で判断する
- 健康・お金・権利・将来の選択など、人生の基盤を左右するテーマほどYMYL性が高い
- 一般ジャンルでも、テーマ次第でYMYL寄りになることがある
という視点を持っておくと、自分のサイトや記事のリスクレベルを冷静に見極めやすくなります。
自分のサイトがYMYLに当てはまるかを見分ける視点
ガイドラインにおける判定基準の読み解き方
Googleの検索品質評価ガイドラインは、法律の条文というより、「こういう情報は特に慎重に見てください」 という考え方のメモに近いものです。
YMYLかどうかを読むときは、細かい文言よりも、次の3つの軸で捉えると分かりやすくなります。
- 影響の大きさ
その情報を信じて行動したとき、
お金・健康・権利・将来にどれくらいインパクトがあるか。 - 意思決定への直結度
読者が、具体的な契約・治療・投資・投票などの
行動に踏み出すきっかけになりそうか。 - 誤情報のリスク
間違いや偏りがあった場合、
「ちょっと損した」程度で済むのか、それとも
取り返しがつかないレベルまで悪化しうるのか。
ガイドラインでは細かいカテゴリが並んでいますが、
要するに 「そのページは、人の生活の土台にどこまで踏み込んでいるか」 を見なさい、という考え方だと理解すると、判断しやすくなります。
ページ単位・トピック単位でYMYLかどうかを判断するチェックポイント
今は「サイト全体がYMYLかどうか」ではなく、
記事ごと・トピックごとにYMYL性を判断する ことが重視されています。
自分の記事をチェックするときは、下のような問いを自問してください。
| チェック項目 | YESならYMYL寄り |
|---|---|
| 金銭・健康・法律・権利・人生の進路などに関わる内容か? | 影響が大きい可能性あり |
| 読者が、その記事を読んで具体的な契約・治療・投資・手続きに踏み出しそうか? | 意思決定に直結 |
| 間違いがあったとき「やり直しが難しい」結果になり得るか? | 誤情報のリスク大 |
| 専門資格や実務経験がないと、正確に書くのが難しいテーマか? | 専門性が強く必要 |
| 公的手続き・法律トラブル・高額商品の比較などを扱っているか? | 慎重な扱いが必要 |
2〜3項目以上で「YES」が続くなら、そのページは
YMYLとして扱われる前提で設計した方が安全です。
このとき大事なのは、
- 「YMYLじゃないと言い張る」ことではなく
- 「YMYLとして見られても問題ないレベルまで、信頼性と透明性を高める」
という発想です。
ブログ・アフィリエイトサイトで誤ってYMYL領域に踏み込んでいないかの確認
雑記ブログやアフィリエイトサイトは、気づかないうちにYMYLに入り込みやすいジャンルです。
特に次のようなパターンは要注意です。
- クレジットカード・FX・仮想通貨・保険などの金融案件を詳しく解説している
- 医薬品・サプリ・ダイエット商品を、効果を断定する形で推している
- 転職・退職・独立・副業などで、背中を強く押すような表現が多い
- 借金・うつ病・DV・依存症など、深刻な悩みを抱えた人向けの情報を出している
- 「これをやれば確実に○○できる」といった、極端な成功ストーリーで誘導している
こうしたコンテンツ自体が悪いわけではありませんが、
- 誰が書いているのか
- どんな根拠にもとづいているのか
- デメリットやリスクはきちんと書いているのか
を明示しないまま報酬目的で量産すると、
YMYL領域での信頼性不足 と見なされるリスクが高まります。
もし自分のサイトに上のような記事があるなら、
- カテゴリーやタグでYMYL寄りのページを把握する
- そのページだけでも、著者情報・監修・根拠の追記を行う
- 初心者向けの注意喚起や、「まず専門家に相談を」といった案内を入れる
といった見直しをしておくと安全性が高まります。
初心者ブロガーがYMYLジャンルを避けた方がよい主な理由
これからブログやアフィリエイトを始める人は、
最初のメインジャンルとしてYMYLを選ばない方が無難です。
主な理由は4つあります。
- 専門性・実績が圧倒的に不足しやすい
医療・法律・金融などでは、資格・職歴・研究実績などが
そのままE-E-A-Tの土台になります。
初心者がここで大手サイトと戦うのは、土俵から違う状態になりがちです。 - 法律・炎上リスクが高い
誤ったアドバイスが原因でトラブルになったり、
誇大表現でクレーム・炎上につながる可能性もあります。
記事の1本1本に、慎重な法的チェックが必要です。 - 情報更新の負荷が大きい
金融商品・法律・医療情報は、ルールやエビデンスが頻繁に変わる分野です。
放置すると「古い情報=リスク」になりやすく、
何十記事も抱えていると維持が追いつかなくなります。 - 成果が出るまでのハードルが高い
強い競合が多く、Googleからも厳しく見られるため、
同じ労力をかけるなら 非YMYLなジャンルの方が早く成果を出しやすい のが現実です。
モチベーション維持の観点でも不利になりがちです。
もちろん、
- 実務経験が長い
- 資格を持っていて、専門分野を深く語れる
- 法的チェックや監修体制を整えられる
といった条件が揃っているなら、YMYLに挑戦する価値は十分あります。
ただ、多くの人にとっては、
最初は非YMYLジャンルで「書く力」「構成力」「読者理解」を磨き、
その上で、必要ならYMYL領域に慎重に広げていく
というステップを踏んだ方が、
結果的に 安全で、かつ長く続けやすい戦略 になります。
YMYLとE-E-A-T(旧E-A-T)の関係性
E-E-A-Tとは何か(経験・専門性・権威性・信頼性)
E-E-A-Tは、Googleがコンテンツの「どれだけ信頼できるか」を評価するときに使う4つの観点です。
| 要素 | 日本語イメージ | 具体的には… |
|---|---|---|
| Experience | 経験 | 実際にやってみた人・体験した人の視点があるか |
| Expertise | 専門性 | 専門知識・スキルにもとづいて書かれているか |
| Authoritativeness | 権威性 | 周囲から「その分野の情報源」として認められているか |
| Trustworthiness | 信頼性 | 全体としてユーザーが安心して頼れるか |
ざっくり言えば、
「実際にやっている人/詳しい人が、
周りからも認められる形で、
誠実に情報を出しているか?」
を4つの角度からチェックしている、というイメージです。

なぜYMYL領域ではE-E-A-Tの水準が特に厳しくなるのか
YMYLは、間違いが命・お金・権利・将来に直結しやすい領域 です。
- 投資情報の間違い → 大きな損失
- 医療情報の間違い → 健康被害
- 法律情報の間違い → 取り返しのつかないトラブル
- 差別的な情報 → 社会的な分断や人権侵害
こうしたリスクがある以上、Googleとしては
- 「ちょっと分かりやすい記事だから評価する」
ではなく - 「人の行動の根拠になっても大丈夫な記事だけを上位にしたい」
と考えるのは自然です。
その結果、
- E-E-A-Tが低いYMYLページ → 非常に厳しく評価される
- E-E-A-Tが高いYMYLページ → 少数でも強く評価されやすい
という構図が生まれます。
同じ「SEO対策」でも、
YMYLでは 「読みやすさ」より先に「責任の重さ」 が問われる、と言い換えてもいいでしょう。
「経験」が評価に組み込まれた意味と「信頼性」が中心に据えられた背景
もともとは「E-A-T」でしたが、後から Experience(経験) が加わって「E-E-A-T」になりました。
ここには、かなり重要な意味があります。
経験(Experience)が重視される理由
YMYL領域では、机上の空論だけで書かれた記事が問題になることが多かったからです。
- 実際に医療現場で患者を診ていないのに、治療法を解説する
- 投資経験もないのに、ハイリスク商品の魅力だけを語る
- 転職経験がほとんどないのに、退職や独立を軽く勧める
こうしたコンテンツは、
「一見それっぽいけど、中身が空っぽ」
になりがちです。
そこでGoogleは、
- 実際に治療した医師
- 本当に投資してきた人
- 転職や起業を経験した人
など、実際にその世界を生きてきた人の視点 を評価軸に加えました。
信頼性(Trust)が中心にある理由
E-E-A-Tの4つのうち、最も中心にあるのは Trust(信頼性) です。
- 経験があっても、誇張や捏造があれば信頼できない
- 専門知識があっても、自社に有利な情報だけを選んでいれば信頼できない
- 権威があっても、利益優先でユーザーを犠牲にしていれば信頼できない
最終的には、
「このサイト(人)の言うことを、
ユーザーは安心して頼っていいのか?」
という一点に戻ります。
YMYLでは、この「信頼性」のハードルが特に高く設定されているため、
- 監修者・運営者を明確に出す
- 根拠や出典を丁寧に示す
- リスクやデメリットも隠さず書く
といった、誠実さを形にする工夫 が欠かせません。
全てのサイトでE-E-A-Tが必要だが、YMYLで要求レベルが跳ね上がる理由
誤解しがちですが、E-E-A-Tは YMYL専用の基準ではありません。
- ガジェットレビュー
- 旅行ブログ
- 趣味のブログ
といった非YMYLジャンルでも、
- 筆者の経験が感じられるか(E)
- その分野に詳しいことが伝わるか(E)
- 他のユーザーからも評価されているか(A)
- 情報が正確で誠実か(T)
といった点は、どんなサイトでも重要です。
違うのは、「要求される高さ」です。
- 非YMYL
- 多少の主観や軽いミスがあっても、致命的被害にはなりにくい
- E-E-A-Tが“そこそこ”でも、コンテンツが魅力的ならチャンスがある
- YMYL
- 小さなミスが大きな損失につながりかねない
- かなり高いE-E-A-Tがないと、そもそも土俵に乗りにくい
だからこそ、ブロガーやアフィリエイターにとっては、
- どの記事がYMYLに近いのかを見極めること
- YMYL寄りの記事だけでも、E-E-A-Tを徹底的に高めること
の2つが、とても重要になります。
まとめると:
- E-E-A-Tは「誰が・どの立場から・どれだけ誠実に情報を出しているか」を測る物差し
- YMYL領域では、その物差しの「合格ライン」が一気に上がる
- 経験と信頼性が強く問われるのは、「現実の人生を守るため」
という構図を押さえておくと、
自分のコンテンツに どこまで本気のE-E-A-Tが求められているのか が見えやすくなります。
GoogleアップデートとYMYLの歴史
検索品質評価ガイドラインにYMYLが導入された経緯
YMYLという言葉は、いきなり「アルゴリズム名」として登場したわけではありません。
もともとは、検索品質評価ガイドラインの中で使われた評価カテゴリのひとつです。
流れをシンプルに整理すると、だいたいこんなイメージです。
- 検索結果の品質を人間の評価者がチェックする仕組みが整備される
- その評価マニュアルとしてガイドラインが詳細化されていく
- その中で「人生に大きな影響を与える情報」を特別扱いする必要性が明文化される
- その領域を指す言葉として “Your Money or Your Life (YMYL)” が使われるようになる
つまりYMYLは、
「このジャンルは、特に慎重に評価してください」
と評価者に伝えるためのラベルとして、
まずガイドラインの中で定義された、という位置づけです。
パンダ・フレッシュネスなど初期アップデートとの関係
YMYLが話題になる前から、Googleはすでに「質の低いコンテンツ」を下げる方向に動いていました。
代表的なのが次のアップデートです。
- パンダアップデート
- 低品質・スパム的なコンテンツを全般的に評価ダウン
- キーワードを詰め込んだだけの量産記事や、コピーコンテンツが狙い撃ちに
- フレッシュネスアップデート
- ニュースやトレンド性の高いキーワードで「新しさ」を重視
- 時事性の高いトピックで、古い情報ばかりが並ぶ状況を改善
これらは、まだ「YMYL」という用語が強く意識される前の動きですが、
- コンテンツの質
- 情報の新しさ
を重視する方向性は、すでにこの頃から一貫しています。
ここで作られた枠組みの上に、
「特に人生への影響が大きい分野(=YMYL)は、
もっと厳しく見ていこう」
という考え方が乗ってきた、と見ると流れが理解しやすくなります。
WELQ関連アップデートや医療アップデートなどYMYL強化の転換点
YMYLが「単なる概念」から「現実の順位変動のキーワード」になった大きな転換点が、医療・健康系アップデートです。
特に日本では、いわゆる WELQ問題 が象徴的でした。
- 医療・健康情報を扱う大規模キュレーションサイトが、根拠不十分な記事を大量公開
- 検索上位に表示され、多くのユーザーが事実上「医療情報の参考」にしていた
- 医師や専門家からの批判が高まり、社会問題化
これを機に、
- 該当サービスの非公開・記事削除
- 医療・健康分野を中心とした検索結果の見直し
- 日本向けアルゴリズムでの医療アップデート強化
といった流れが一気に進みました。
このあたりから、
「YMYL分野では、“それっぽいまとめ記事”はもう通用しない」
という空気が、SEO業界に一気に広がっていきます。
医療だけでなく、
- 投資・お金
- 法律
- 社会問題
などでも、専門性・監修・出典・運営者情報 が重く見られるようになり、YMYL強化の時代に本格的に突入していきました。
コアアップデートとYMYL評価の深まり
その後、Googleは「コアアップデート」と呼ばれる大規模な調整を、定期的に世界規模で行うようになります。
コアアップデートは、
- 特定ジャンルだけを狙い撃ちにするアップデートではなく
- 検索全体の「評価の仕方」を見直す大掛かりな改良
ですが、その影響を強く受けるのが YMYL領域 です。
理由はシンプルで、
- コアアップデートは「全体の品質評価の基準」を調整する
- 全体の基準が変わると、「要求レベルの高いYMYL」から先に揺れる
という構図になっているからです。
その結果、
- 医療・金融・法律などで大きな順位変動が繰り返される
- 監修の有無や運営会社の情報、出典の明記などを見直したサイトが復調
- 逆に、見かけだけの監修や肩書きだけの専門性では評価が安定しない
というケースが多く見られるようになりました。
コアアップデートは「YMYL専用」ではありませんが、
YMYL×E-E-A-Tの評価を細かく調整する場 として機能している、と考えると理解しやすいです。
近年のYMYLアップデートとその傾向
近年の流れをざっくりまとめると、YMYLに関しては次のような傾向が強まっています。
- 「ジャンル」より「トピック単位」で見るようになった
- サイト全体が医療系でなくても、
「薬の飲み方」「治療法の選び方」を扱えばその記事はYMYLとして扱われる - 一般的なライフスタイルブログでも、
借金・離婚・うつ病・投資などに踏み込めば、そこだけYMYLのルールが厳しく適用される
- サイト全体が医療系でなくても、
- E-E-A-Tの細分化と「経験」の重視
- 専門家の肩書きだけでなく、「自分でやってみた経験」「現場にいた経験」を含むExperienceが評価軸に追加
- 単なる情報の寄せ集めではなく、「誰のどんな視点から語られているか」が重要視される
- 「信頼性(Trust)」を軸にした調整
- 経験・専門性・権威性があっても、
誇大広告や誤解を招く表現があると評価が安定しない - レビュー操作やステマなど、「ユーザーをだます行為」への監視も強化
- 経験・専門性・権威性があっても、
- ローカルな事情や言語ごとの問題にも対応
- 日本特有の問題(WELQなど)をきっかけに、国・言語ごとにYMYL評価を微調整
- 同じYMYLでも、国や文化によって「問題になりやすい領域」が違うため、それに合わせたアップデートが進む
この数年での変化を一言でまとめるなら、
「YMYLサイトかどうか」ではなく、
「このトピックを扱うにふさわしい人間・組織が、
十分な責任と透明性を持って情報を出しているか?」
という問いを、より細かく・厳しく見られるようになった、ということです。
歴史の流れを押さえておくと、
- なぜ今これほどまでにE-E-A-Tが言われるのか
- なぜYMYLだけハードルが高く感じられるのか
が理解しやすくなります。
そのうえでサイト運営者としてできるのは、
- アルゴリズムの裏をかくのではなく
- 「この情報を信じて動く読者の人生」をきちんと想像しながら
- 経験・専門性・誠実さをコンテンツとサイト全体で見せていくこと
だと考えると、YMYL時代のSEOの方向性がブレにくくなります。
YMYLとSEOの基本的な関係
YMYLページが検索結果で厳しく評価される理由
YMYLページが厳しくチェックされるのは、Googleが「順位=推薦」と考えているからです。
- 上位表示される
→ 多くのユーザーがその情報を参考にする
→ その結果、お金・健康・権利・将来の選択に直接影響する
もしここで低品質な情報を上位にしてしまうと、Google自身が
「危ない情報をユーザーに押しつけた」
のと同じことになります。
そのためYMYLでは、次のような点が特に厳しく見られます。
- 情報の正確性:誤情報・古い情報がないか
- 発信者の妥当性:その人・組織が語るにふさわしいか
- 透明性:運営者・著者・監修者・出典がはっきりしているか
- ユーザーへの配慮:リスクやデメリットも含めて公平に説明しているか
同じSEOでも、YMYLでは
「テクニックを足せば上がる」という発想ではなく、
「この内容を、他人の人生の参考情報として
本当に推薦できるか?」
というところから逆算されている、と捉えた方が現実に近いです。
YMYL領域でSEOに取り組む価値と期待できる成果
「厳しいなら、YMYLはやらない方がいいのでは?」と感じるかもしれませんが、
条件が整えば、得られるメリットも大きい領域です。
YMYLでSEOに取り組む価値は、ざっくり次の3つです。
- 検索ニーズが継続的に発生するテーマが多い
- お金、健康、法律、仕事、住宅など
- 時代が変わっても「人が悩む領域」なので、ニーズが長く続きやすい
- 悩みの深さ=1訪問あたりの価値が高い
- 本気で悩んでいる人が多く、
コンテンツをじっくり読み込んでくれる - 信頼を得られれば、サービス利用・問い合わせ・申込などのCVにもつながりやすい
- 本気で悩んでいる人が多く、
- 真面目に取り組む競合が限られる
- 法律・医療・金融などは、参入のハードルが高く、
「とりあえず量産」タイプのサイトは長く残りにくい - きちんとE-E-A-Tを積み上げれば、中長期的には有利に立ちやすい
- 法律・医療・金融などは、参入のハードルが高く、
難易度は高いものの、
「参入障壁の高さ」そのものが、長期的なチャンスにもなり得る のがYMYLです。
YMYLコンテンツがもたらす「信頼獲得」「差別化」「長期的な資産化」
YMYLらしいテーマで、丁寧にコンテンツを作り込むと、単なるアクセス以上の価値が生まれます。
1. 信頼獲得
- 読者は、自分の「不安」や「将来」に直結する情報を探しに来ます。
- そこで 誠実かつ分かりやすく、逃げずに向き合うコンテンツ を出すと、
「このサイトは頼っても大丈夫そうだ」という感情が残ります。
それはそのまま、
- 問い合わせ
- 無料相談
- 資料請求
- 有料サービスの申し込み
などに結びつく「信頼の土台」になります。
2. 差別化
YMYLでは、
- 体験もないのに一般論だけを並べる
- 公式サイトの表現を言い換えただけ
といった記事は、ほぼ価値を持ちません。
逆に言えば、
- 自分(自社)の経験
- 独自の事例
- 特定の専門分野での強み
を織り込むだけで、他と明確に違うコンテンツ になりやすい領域でもあります。
3. 長期的な資産化
YMYLのテーマは、トレンド記事と違い
「毎年、多くの人が悩み続ける分野」
であることが多いです。
- 法改正やガイドライン変更に合わせて更新を続ける
- 最新の知見や事例でコンテンツを磨き込む
こうした運用をしていると、
1本の記事が 数年単位で問い合わせや売上を生み続ける資産 に育ちます。
LLM・AI検索(LLMO/AIO)時代におけるYMYLとSEOの捉え方
ChatGPTのようなLLMや、各社のAI検索が普及してくると、
「もうSEOいらないのでは?」
という議論が必ず出てきます。
しかし、YMYLに限って言えば、むしろ 「本物」と「なんとなくそれっぽい情報」の差 がより重要になります。
LLM・AI検索時代のYMYLで意識したいポイントは、次の通りです。
- AIの「答えの元ネタ」になる立ち位置を目指す
- AIは、公開されている多くの情報からパターンを学びます。
- そのとき「専門家が丁寧に作り込んだ一次情報」は、
生成される回答の“背骨”になりやすい。 - 人間だけでなく、AIからも引用されるだけの信頼性と独自性 を持つことが重要です。
- YMYLでは、AIだけに任せてはいけないという認識
- 医療・法律・投資などの重大な判断を、
AIの一言で決めるべきではないのは、ユーザーも徐々に理解し始めています。 - だからこそ、
「AIで大まかな情報を掴んだあと、最終的に確認する“人間の専門家サイト”」
の価値がむしろ上がります。
- 医療・法律・投資などの重大な判断を、
- 「人が責任を持って検証している」ことを見せる必要性
- これからは、
「AIで作ったのか?」「人が検証したのか?」
という視点もユーザーに意識されていきます。 - 監修者・執筆プロセス・更新履歴などをきちんと公開しているサイトは、
“生成AI時代の安心材料” として評価されやすくなります。
- これからは、
- SEO=「検索エンジンのため」から、「あらゆる入口から来るユーザーのため」へ
- 検索結果、AIチャット、SNS、ニュースアプリ…
ユーザーが情報に触れる入口はこれからも増え続けます。 - そのどこから訪問されても、
「この内容なら、人に勧めても大丈夫」と胸を張れるか。 - その質のラインを定義しているのが、YMYLとE-E-A-Tだと捉えると分かりやすいです。
- 検索結果、AIチャット、SNS、ニュースアプリ…
まとめると、YMYLとSEOの関係は
- ハードルは高いが、その分リターンも大きい領域
- 「順位」ではなく「人生に耐えうる情報か」が問われる領域
- AI時代だからこそ、“人が責任を負う情報”の価値が上がる領域
という三層構造になっています。
テクニックだけで戦うのではなく、
「この情報を信じて動いたとき、
この人の人生は少しでも良くなるか?」
という問いを軸にコンテンツを作ることが、
結果的にはYMYL時代・AI時代、両方で評価される最短ルートになります。
YMYL領域でのSEO全体戦略の考え方
YMYLでは、個々のテクニックよりも 「どんな立場で、誰のどんなリスクを減らすサイトなのか」 をはっきりさせることが先です。
ここでは、その全体設計をどう考えるかを整理します。
まず「誰のどんなリスクを減らす情報なのか」を明確にする
YMYLで一番最初にやるべきことは、キーワード選定よりも 「ミッションの言語化」 です。
たとえば、こんなレベルまで具体化しておきます。
- 20〜30代で、初めて投資を検討している人の
「よく分からないまま高リスク商品に手を出すリスク」を減らすサイト - 転職を考えている会社員の
「勢いで会社を辞めて生活が破綻するリスク」を減らすサイト - 子どものアレルギーに悩む親の
「ネット情報だけで自己判断してしまうリスク」を減らすサイト
ここを曖昧にしたまま記事を書き始めると、
- 誰に向けた情報なのか分からない
- 単なる「なんでも屋のまとめサイト」に見える
- 結果としてE-E-A-Tが薄まる
という状態に陥りがちです。
おすすめは、1行の宣言文 を先に作ってしまうことです。
例)
「このサイトは、○○な人が△△で失敗しないよう、
専門家と実務経験者の視点から情報を整理することを目的としています。」
この一文がはっきりしていると、
- どのトピックは書くべきか
- どのトピックはあえて書かないか
の判断基準になり、サイト全体に一貫性が出ます。
サイト全体で専門性・一貫性・ポリシーを打ち出す
YMYLでは、記事単体のクオリティだけでは足りません。
サイト全体から「この人たちはこういうスタンスで情報を出している」と伝わることが重要です。
押さえておきたいのは次の3点です。
- 専門性(何の専門家・経験者なのか)
- 自己紹介・運営者情報・監修者情報で
「この領域なら語れる理由」を具体的に書く - 資格や実務経験だけでなく、
関わってきた案件数・年数・現場で見てきたことも補足する
- 自己紹介・運営者情報・監修者情報で
- 一貫性(扱うテーマと扱わないテーマ)
- カテゴリー構成を絞り、
サイトの主軸から外れる話題はサブドメインや別メディアに分離する - 「当サイトでは○○に特化しており、××の個別相談は扱っていません」
といった線引きを明示する
- カテゴリー構成を絞り、
- ポリシー(情報提供の方針)
- 広告・アフィリエイトの運用方針
- 監修・更新・出典の扱い方
- 免責ではなく「どういうスタンスで読んでほしいか」
を、ポリシーページやフッター で示しておくと、
単なる「稼ぐためのサイト」との差がはっきりします。
検索意図とユーザーの不安・疑問に真正面から応える構成にする
YMYLでは、単にキーワードに答えるだけでは不十分です。
ユーザーはたいてい、
表に出ている「質問」と、
心の中にある「本当の不安」がズレている
からです。
たとえば「任意整理 デメリット」という検索の裏側には、
- 本当に返せなくなった
- 家族や会社に知られたくない
- どこまで生活が変わるのか怖い
といった感情が隠れています。
そのため、構成を考えるときは
- 検索キーワードに対する 事実ベースの答え
- その答えを踏まえた リスクとメリットの整理
- 「このケースならやるべき / やるべきでない」などの 判断の目安
- どうしても迷う人向けの 相談先・次の一歩
までを、1つの流れとして設計します。
簡単なイメージはこんな感じです。
| セクション | 役割 |
|---|---|
| 結論・要点 | まず「ざっくり何がどうなのか」を伝える |
| 仕組み・前提 | 間違った前提で判断しないよう最低限の基礎を説明 |
| メリット・デメリット | 都合の悪い情報も含めて整理する |
| ケース別の考え方 | 読者の状況に近いパターンを示し、自分事として考えやすくする |
| 次に取るべき行動 | 自己判断できない場合の相談先や準備物を案内する |
こうした構成にすることで、
- 検索意図に対しては「早く・正確」に答えつつ
- その判断で 後悔しないための情報 も同時に提供できます。

YMYLコンテンツと非YMYLコンテンツを混在させないサイト設計
最後に、サイト設計上の注意点 です。
YMYLでは、
サイト全体として「何のためのメディアなのか」が曖昧だと、
評価もブレやすい
という問題があります。
避けたいパターンの例:
- 医療系の詳しい解説と、雑記的な日記や旅行記が同じ階層に並んでいる
- 投資の解説と、ガジェットレビュー・グルメ記事が同じカテゴリーに混在
- 真面目な法律解説の中に、勢いだけの「副業で月○○万円」記事が紛れ込んでいる
こうした混在は、
- ユーザーから見ると「このサイトは何者なのか」が分かりづらい
- Googleから見ると「専門性の軸が定まっていない」と判断されやすい
というデメリットがあります。
対策としては、例えば次のような設計が考えられます。
- YMYL寄りのテーマは、1つのジャンルに絞って特化ドメイン化する
- 例:医療なら医療だけ、投資なら投資だけ
- どうしても他ジャンルも扱いたい場合は、
サブディレクトリやサブドメインで物理的に分ける - 日記・雑記・実験的な記事は、
別ブログやnoteなどに切り出す ことも選択肢にする
同じYMYLの中でも、
- 医療と投資
- 法律と副業
のように、性質が大きく異なるテーマを一つのサイトで抱えすぎると、
専門性がぼやけやすくなります。
YMYL領域のSEO全体戦略としては、
「このサイトは、〇〇の分野なら信頼して読める」
というイメージを
ユーザーと検索エンジンの両方に、できるだけシンプルに伝える設計 が理想です。
サイト全体で行うYMYL対策(サイトレベルSEO)
YMYLでは、1本ごとの記事の質+サイト全体の「顔つき」 の両方が見られます。
ここでは、「サイトレベル」で整えておきたいポイントだけに絞って解説します。
運営者・責任者・連絡先情報の徹底開示
YMYLサイトで「誰が運営しているのか分からない」は致命的です。
最低限、次の情報はサイトのどこからでもたどれるようにしておきましょう。
- 運営者名(個人名 or 企業名)
- 責任者名(代表者・編集長など)
- 所在地(少なくとも都道府県+市区町村レベル)
- 連絡用メールアドレス
- 電話番号(業種によっては必須)
ポイントは、“なんとなく安全っぽく見せる”のではなく「連絡のつく実在の主体」をはっきり示すことです。
会社概要・プロフィール・保有資格などの信頼情報を充実させる
運営者情報ページは、YMYLでは「ただの自己紹介」ではなく、信頼性の土台になります。
盛り込みたい情報の例:
- 経歴(年数・職種・担当領域など)
- そのジャンルに関わる実務経験
- 関連資格・所属団体・受賞歴
- これまで関わった案件や事例(守秘義務に配慮した範囲で)
- なぜこのテーマでサイトを運営しているのか(動機・ビジョン)
特にYMYLでは、
「この人(会社)は、本当にこのテーマに長く向き合ってきたのか?」
を読者も検索エンジンも気にします。
肩書きだけでなく「どんな現場を見てきたか」まで書けると、説得力が一段上がります。
特定ジャンルに特化したサイト構造で専門性を高める
YMYL領域では、「なんでも屋サイト」よりもテーマを絞った専門サイトの方が評価されやすくなります。
やるべきことはシンプルです。
- メインとなるジャンルを1〜2個に絞る
- カテゴリー構成を「そのジャンルのサブテーマ」中心に組む
- 無関係な話題(雑記・日記・趣味など)は別サイトかサブドメインに分ける
例:
- NG:
「投資」「医療」「副業」「ガジェットレビュー」が同じ階層で並んでいる - OK:
「投資資産形成」サイトの中で- 入門
- 税金・制度
- 金融商品の基礎
- 失敗事例
などに分ける
構造の目的は、「このサイトは〇〇なら詳しい」と一目で分かる状態にすることです。
サイト全体のコンテンツ量と質を底上げする
YMYLでは、1〜2本の“神記事”だけでは信頼されにくいのが現実です。
- 基礎的な疑問に答えるページ
- 応用的なテーマを掘り下げるページ
- よくある誤解を正すページ
- 用語解説・Q&A・チェックリスト
などを組み合わせて、「このサイトをひと通り読めば、このテーマの全体像がつかめる」状態を目指します。
ただし、量を増やすことが目的ではありません。
- 内容が薄いまとめ記事を量産しない
- 似たような内容の記事を乱立させない
- 古い記事を放置せず、統合・リライトで「情報の鮮度」を保つ
といった基本を徹底し、“数”ではなく“サイト全体としての網羅性と深さ”を意識してください。
常時SSL化・セキュリティ対策による安全性の確保
YMYLサイトで通信が暗号化されていないのは、それだけで大きなマイナスです。
- サイト全体を HTTPS(常時SSL) にする
- フォーム送信時の暗号化を確認する
- 不要なプラグインや古いテーマを放置しない
- ログインページの保護(2段階認証・ログイン試行回数制限など)
これらはSEOだけでなく、ユーザーの個人情報や行動履歴を守るための最低限のマナーでもあります。
ブラウザの「保護されていません」警告は、それだけで離脱の原因になります。
YMYL領域ならなおさら避けたいポイントです。

カスタマーサポート窓口(問い合わせフォームや電話など)の整備
YMYLでは、「何かあったときに相談できる窓口」があるかどうかも信頼性につながります。
用意しておきたいもの:
- お問い合わせフォーム
- サポート用メールアドレス
- 電話窓口(業種によっては必須)
- 返信までの目安時間・対応可能な時間帯の明記
- クレーム・修正依頼にどう対応するかの方針
重要なのは、
「間違いが見つかったとき、
ユーザーが簡単に指摘できる状態か」
という点です。
一方通行の発信ではなく、「対話の余地」があるサイトは、
YMYLでは特に評価されやすくなります。

Googleビジネスプロフィール等の活用による実在性の証明
実店舗や事務所を持つビジネスなら、Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス) の活用もYMYL対策になります。
- 住所・電話番号・営業時間を登録
- 写真(オフィス・外観・スタッフなど)を掲載
- クチコミへの返信を丁寧に行う
- ウェブサイトと同じ情報(NAP:Name, Address, Phone)にそろえる
これにより、
- 「本当に存在する事業者である」という 実在性
- 「どんな場所で、どんな人が運営しているのか」という 透明性
を補強できます。
医療機関・士業・金融サービスなど、信頼性が何より大事な業種ほど、オフライン情報との一貫性は重視されます。
サイトレベルのYMYL対策は、どれも地味ですが、
- 「怪しくない」
- 「逃げない」
- 「責任を取る体制がある」
ことを、言葉ではなく構造と情報開示で示す作業です。
記事単体のクオリティに加えて、
ここで挙げたポイントを一つずつ整えていくことで、
YMYL領域でも「安心して読まれるサイト」の土台ができあがります。

コンテンツ制作・運用で行うYMYL対策(ページレベルSEO)
サイト全体の土台が整っていても、1本ごとの記事が雑だとYMYLでは評価されません。
ここでは「ページ単位」で必ず押さえておきたいポイントだけに絞って整理します。
著者情報・執筆体制を明確に示す
YMYLでは、「何が書かれているか」以上に「誰が書いたか」 が見られます。
記事ごとに、少なくとも以下はセットで考えましょう。
- この記事を書いた人
- 監修・チェックした人(いる場合)
- その人たちが、このテーマを語る資格・経験を持っている理由
著者・監修者の経歴・資格・実績の出し方
著者情報は「名前+一言」では不十分です。読者が判断できるレベルまで出しましょう。
載せたい要素の例:
- 学歴・職歴(どの分野にどれくらい関わってきたか)
- 保有資格(医師、看護師、弁護士、FP、社労士など)
- 経験年数・専門領域(「○年以上」「○○分野を担当」など)
- 実績(執筆メディア、担当してきた案件のジャンルなど)
ポイントは、「肩書き」ではなく「このテーマに関わってきた具体的な背景」まで書くことです。
形だけの監修ではなく、実質的なチェック体制を整える
YMYLで問題になるのが、「名前だけ貸した監修」です。
避けるために、最低限この2つは決めておきましょう。
- どこまで監修者がチェックするのかを明確にする
- 例:専門部分の記述だけ/全体構成から細部まで 等
- 修正履歴を残す
- 「20xx年xx月:監修者の指摘を受けて□□の表現を修正」
といった形で、更新ログを簡潔に記録しておく
- 「20xx年xx月:監修者の指摘を受けて□□の表現を修正」
監修者の名前を出すだけでなく、
「どのように関わっているのか」が記事から伝わる状態 を目指します。
正確性と網羅性を担保するためのリサーチと構成
YMYLでは、勘や経験だけに頼った記事も危険です。
必ず、信頼できる情報源を踏まえて構成を組み立てます。
公的機関や一次情報を優先して参照する
リサーチの優先順位は、ざっくりこの順が基本です。
- 法律・省庁・自治体・公的機関の公式情報
- 学会・専門団体・大学・医療機関などの公開情報
- 信頼性の高い一次情報(白書・統計・公式レポートなど)
- それ以外の解説サイト・ニュース記事
公的情報を使うときは、
- どのページを参照したか(URLや資料名)
- いつ時点の情報か(閲覧日 or 公開日)
をメモしておくと、後の更新や修正がスムーズです。
根拠・出典・引用元を明記する方法
YMYLでは「○○と言われています」「△△のようです」で終わらせず、“どこ情報なのか” を必ず残します。
出典の示し方の例:
- 文中で軽く触れる
- 例:厚生労働省の○○調査によると……
- 記事末尾に「参考・出典一覧」をまとめる
- 図表の下に「出典:□□□」と明記する
大事なのは、
読者が「本当にそう書いてあるのか」確認しようと思えば、
自分で元情報にたどり着ける状態
になっていることです。
体験にもとづく一次情報で信頼性と独自性を高める
YMYLでは、一次情報と経験の力がとても強い武器になります。
- 自分や自社が経験した事例
- 実際に相談を受けたケース(個人が特定されない形で)
- 自ら行った調査・アンケート・比較検証
などを、数字やプロセス付きで示すと、
- 他サイトと内容が被りにくくなる
- 実際に現場を知っていることが伝わる
- 読者が「机上の空論ではない」と感じやすい
といったメリットがあります。
注意点は、
- 個人情報が特定されないよう、細部を加工する
- 「たった1例」を一般論として断定しない
- 体験談と一般的なルールを混同しない
この3つを常に意識することです。
コンテンツを定期的に見直し、更新日を明記する運用ルール
YMYL分野では、「いつ書かれた情報か」が価値に直結します。
- 法改正
- 医療ガイドラインの変更
- 新商品・新サービスの登場
などで、1年前の「正しい情報」が、今日はもう古くなっていることも珍しくありません。
運用上のコツ:
- 記事ごとに「見直し周期」をざっくり決めておく
- 例:医療・税制:半年〜1年ごと/一般的なライフプラン:1〜2年ごと
- 見直したら、「最終更新日」を記事の目立つ位置に表示
- 内容を大きく変更した場合は、本文中に一言触れる
- 例:「20xx年xx月の法改正に合わせて内容を更新しました」
「更新日をいじるだけ」の小手先ではなく、
実際に中身をチェックする仕組み を先に作ることが重要です。
読みやすさ・分かりやすさ・ユーザー目線の説明にこだわる
YMYLでは、「難しいことを難しく書く」ことは評価されません。
- 専門用語を多用しない
- 必要な専門用語は、最初にかんたんに定義する
- 1文を不必要に長くしない
- 図・表・箇条書きを活用して段階的に説明する
といった基本だけでも、読者の理解度は大きく変わります。
特に意識したいのは、
「この説明を読んだあと、
読者は自分の状況に当てはめて考えられるか?」
という視点です。
- 抽象論だけで終わらせず、「具体的なケース」や「よくある勘違い」を挟む
- NG例・OK例を並べて比較する
など、「自分ごと化」できる工夫があると、信頼にもつながります。
ユーザーが求める「答え」にストレートに応える構成にする
最後にとても大事なのが、「結局どうすればいいの?」にきちんと答える構成です。
YMYLでは、検索ユーザーはたいていこう考えています。
- 今の自分はどういう状態なのか
- 何が問題で、どんな選択肢があるのか
- その選択肢のメリット・デメリットは何か
- 今、何から手を付けるべきか
構成づくりの基本としては、こんな流れが有効です。
- 結論(ざっくりした答え・注意点)
- 前提知識(判断ミスを防ぐための最低限の基礎)
- 選択肢とメリット・デメリット
- ケース別の考え方(読者の状況に近いパターン)
- 次に取るべきアクション(相談先・準備すべき情報など)
ここまで整理されていれば、
- 検索意図に対して「答えがある」
- その答えに至る理由や背景も分かる
- その先にどう動けばいいかも想像できる
という、YMYLにふさわしいコンテンツになります。
ページレベルのYMYL対策は、要するに
「この1本を、人に勧めても恥ずかしくないか?」
を徹底的に突き詰める作業です。
著者情報・根拠・体験・更新・構成の1つ1つを丁寧に積み上げることで、
サイト全体のE-E-A-Tも、自然と底上げされていきます。
外部評価・テクニカル面でのYMYL対策(オフページSEO)
YMYLでは、サイトの中でどれだけ良いことを書いても、
「外からどう見られているか」 が伴わなければ評価は安定しません。
ここでは、いわゆるオフページSEOを「信頼の積み上げ」という視点で整理します。
良質なサイトからの被リンク・サイテーションを増やす
YMYLにおける被リンクは、単なる「SEOのポイント」ではなく、推薦状に近いものだと考えてください。
- 医療機関・専門家の公式サイト
- 公的機関・自治体・学会
- その分野で実績のあるメディア・団体
こうしたサイトからリンク・言及されていると、
「このサイトの情報なら、うちのユーザーに紹介してもよい」
と認められた形になります。
被リンクを増やすときのポイント:
- 「被リンク集め」ではなく、紹介したくなるコンテンツ作りを優先する
- 独自の調査・データ・図表・チェックリストなど、
他サイトが引用しやすい素材を用意する - リリースやお知らせは、関係団体・メディアに丁寧に届ける
- 相互リンクや不自然なリンク販売には手を出さない
“リンクを取りに行く”ではなく、“自然に紹介される理由を作る” という発想が重要です。


業界内での評判・レビュー・言及を積み上げる方法
YMYLでは、「検索エンジンの外」での評判も無視できません。
- 業界団体のサイトでの紹介
- 専門家のブログやSNSでの言及
- セミナー・講演・寄稿などの活動歴
- 書籍・雑誌・ニュースでの取り上げ
こうした要素は、「この人(会社)は、この分野で何をしてきたか」 を補強してくれます。
具体的にできること:
- 自分の専門分野に絞って、寄稿・インタビュー・登壇の機会を増やす
- 専門家同士の勉強会・コミュニティで、継続的に情報発信する
- 公開できる範囲で、事例紹介やユーザーの声を積み上げる
- SNSでは「バズ」よりも、同業者・専門家からの信頼を意識した発信をする
結果として、検索エンジンから見ても、
「ネットのあちこちで、この人(サイト)が、その分野の情報源として扱われている」
状態に近づきます。
公的機関や権威あるメディアからの引用・リンク獲得
YMYLで特に強いシグナルになるのが、公的・権威ある機関からの言及です。
たとえば:
- 自治体の「相談先一覧」「参考サイト」に掲載される
- 学会・専門団体のページから、解説記事へリンクされる
- 業界トップクラスのメディアで、参考情報として紹介される
これは簡単ではありませんが、その分、1本のリンクの重みが非常に大きい分野でもあります。
チャンスを作るための考え方:
- 公的機関が出しているガイドラインを「一般向けにかみ砕いた解説記事」として整えておく
- 専門家と協力しながら、「現場の課題を整理したレポート」などを公開する
- プレスリリースを出す場合は、「社会的に意味のある内容」になっているかを重視する
- 公的機関や大学のプロジェクトに、専門家として協力し、その成果を自サイトでも紹介する
ポイントは、自分から営業だけを頑張るのではなく、「引用する側の役に立つコンテンツ」を用意しておくことです。
マイナス評価につながるコンテンツを置かない・削除する判断軸
外部評価というと「プラスを増やす」ことに目が行きがちですが、
YMYLでは 「マイナスを置きっぱなしにしない」 ことも同じくらい重要です。
マイナス要因になりやすいものの例:
- 過去の古い情報(法改正前の税制・医療情報など)が放置されている
- 効果・リスクを誇張した表現(煽りタイトル・保証のない断定など)
- 過去にはやったが、現在は推奨されない手法を強く勧めている記事
- 差別的・偏見的と受け取られかねない文章やコメント
これらは、
「信頼できるサイト」という評価をじわじわ削るノイズ
になります。
削除・修正の判断軸として、次の質問を自分に投げかけてみてください。
- 今この内容を、新規で公開するとしたら、自信を持って出せるか?
- 現時点の知識・基準から見て、誤解を招いたり、読者を危険な方向に誘導していないか?
- 自分の名前・会社名を出した状態で、業界の専門家に見られても問題ないか?
どれか一つでも「NO」なら、
- 最新の知見に合わせて大幅リライトする
- 別記事と統合し、古いページは削除 or リダイレクト
- 記事自体を閉じる(場合によっては完全削除)
といった対応を検討すべきです。
YMYLのオフページSEOは、
- 被リンクを買う
- バズを狙う
といった短期的なテクニックではなく、
「外から見ても、この人たちに人生の大事な判断を相談してよさそうだ」
と感じてもらえる活動を、地道に積み重ねるプロセスです。
その積み重ねが、E-E-A-Tの「権威性」や「信頼性」を裏付ける一番の材料になっていきます。
ジャンル別に見るYMYL SEOの着眼点
同じYMYLでも、ジャンルによって「気をつけるべきポイント」は少しずつ変わります。
ここでは代表的な分野ごとに、最低限ここは押さえたいという観点だけをコンパクトに整理します。
金融・資産運用系コンテンツで押さえるべきポイント
金融系は、お金の損失リスクが直接絡むため、YMYLの中でも特に厳しく見られる領域です。
押さえたいポイントは次の通りです。
- 「確実に儲かる」「ノーリスク」など、断定的・誇大な表現を避ける
- 商品・サービスの情報は、公式の開示資料(目論見書・約款・開示書類など) を必ず確認する
- 手数料・税金・元本割れリスクなど、不利な条件も同じ熱量で書く
- シミュレーションや事例は、
「過去の一例」であって将来を保証しないことを明記する - 投資助言に近い内容を書く場合は、資格や立場(FP、IFAなど)を明確にする
読者が「この記事を信じたせいで大きな損失を出す」ことを、どこまで防げるか。
この視点で、文言と構成を何度も見直すことが重要です。
医療・健康・メンタルヘルス領域のチェック項目
医療・健康・メンタルヘルスは、身体・心の安全に直結するため、もっともセンシティブなジャンルのひとつです。
最低限チェックしたい点は次の通りです。
- 記事の方針として、
「自己判断を促しすぎない」「受診や専門家相談を妨げない」 ことを徹底する - 病名・薬剤名・治療法の説明は、
学会・公的機関・医療機関の一次情報をベースにする - 著者・監修者は、医師や医療資格者などの専門家に限定し、立場をはっきり書く
- 体験談を書くときは、
- 自分のケースが「すべての人に当てはまる」と誤解されないようにする
- 「あくまで個人の体験であり、治療法の推奨ではない」ことを明記
- 民間療法・サプリ・代替医療などを扱うときは、
エビデンスの有無・研究段階・限界もセットで伝える
「安心させるために、危険なほど楽観的な情報を書いてしまう」こともリスクなので、
冷静なトーンを維持することもYMYL的には大切です。
法律・手続き・行政サービスに関する記事の注意点
法律・手続き系の情報は、一つの判断ミスが長期的な不利益につながる可能性があります。
意識しておきたいポイントは次の通りです。
- 法律の条文・政省令・公式解説など、根拠を必ず明示する
(「○○法第△条」「△△庁のガイドライン」など) - 情報には必ず「時点」を付ける
- 例:2025年4月1日時点の制度に基づいて解説
- 司法書士・弁護士・社労士など、扱うテーマに対応した専門家が関与する
- 一般的な解説と、個別の事情で結論が変わる部分をきちんと分ける
- 「ケースによって結論が変わるため、ここから先は専門家への相談が必要です」と線を引く
- 行政サービスや支援制度を紹介するときは、
公式サイトへのリンク・窓口の案内もセットで掲載する
「インターネットの記事を法律相談の代わりにしてしまう」読者が一定数いる前提で、
どこまでが一般論で、どこからが専門家の判断領域かをはっきり示すのがポイントです。
ニュース・時事・公的情報の扱い方
ニュース・時事系は、情報の新しさと正確さが問われるジャンルです。
YMYL視点で気をつけたいのは次の通りです。
- 一次ソース(官公庁・公的機関・公式発表・原文記事など)を必ず確認する
- 引用するときは、文脈をねじ曲げないよう最小限の要約にとどめる
- 感情的な煽り見出しではなく、
「何が起きたのか」「誰にどんな影響があるのか」を淡々と整理する - デマや未確認情報は扱わない。扱う場合も、
- 「現時点では確認されていない情報である」
- 「公式発表を待つ必要がある」
など、不確実性を強調して説明する
- 公的情報の解説記事では、元記事へのリンクを必ず残す
ニュース系は拡散速度が速いぶん、
一度誤情報を流すと、取り返しがつかないこともあります。
スピードよりも、「事実関係の確認」を優先する姿勢がYMYL的には必須です。
ショッピング・ECサイトでのYMYL対策
ショッピング・ECも、「お金のやり取り」が発生するためYMYLに含まれます。
対策のポイントは次の通りです。
- 価格・送料・手数料・キャンセルポリシーなど、取引条件を分かりやすく表示
- 返品・返金・保証の規定は、
ユーザーが迷わず見つけられる位置に明示する - レビュー・口コミは、ステマにならない運用ルール(サクラ・偽レビューの禁止)を持つ
- 商品説明では、
- 効果・性能を誇張しすぎない
- 安全上の注意事項や利用上の制限を隠さない
- 決済ページは、SSL化・セキュリティ対策を徹底し、安心感のあるUIにする
特に健康食品・美容・ダイエット商材などは、
「ショッピング」でありつつ、健康系YMYLとも重なる領域です。
広告表現と実際の効果のギャップが大きくならないよう、慎重に表現を調整します。
人種・宗教・性別などセンシティブな話題での配慮
人種・宗教・性別など「人の属性」に関するテーマは、
差別・偏見・ヘイトに直結しやすいため、YMYLの中でも特に注意が必要です。
ここではSEO以前に、基本的なスタンス・表現のルールが重要になります。
- 特定の属性を一括りにして断定しない
- 例:○○人は〜、△△教の人は〜 など
- 統計データを扱うときは、
- 出典を明記
- 「平均」の話を「個人」の話と混同しない
- 差別的な表現やスラングを避けるのはもちろん、
軽い冗談のつもりでも、属性をネタにしない - 社会問題を扱うときは、
当事者側の視点・多様な立場を公平に扱うことを心がける - コメント欄やUGC(ユーザー投稿)がある場合は、
差別的・攻撃的な発言を放置しない運用ルールを作る
こうした話題は、トラフィックを集めやすい一方で、炎上・風評リスクも大きい 分野です。
検索エンジン対策というより、
「ここに載っている言葉が、
誰かを傷つけたり、偏見を補強していないか?」
という倫理的なチェックを、必ず挟むようにしてください。
ジャンルごとに着眼点は違って見えますが、共通しているのは、
- 読者がどんなリスクを抱えているテーマかを理解する
- そのリスクを過小評価も過大評価もせずに伝える
- 専門性・経験・根拠・配慮をセットで示す
という3つの姿勢です。
この軸さえブレなければ、どのYMYLジャンルでも、検索エンジンとユーザーの両方から信頼されるコンテンツに近づいていきます。
YMYL領域ならではのリスク・NG行為
YMYLでは「ちょっとやりすぎたコピー」「軽い気持ちのアドバイス」が、
そのまま 誰かの人生の損失や健康被害 につながることがあります。
ここでは、特に避けるべき典型パターンを整理しておきます。
無資格者による専門的アドバイスの危険性
お金・医療・法律などの分野では、
「経験談」レベルと「専門アドバイス」レベルの線引き がとても重要です。
NGになりやすいケースの例:
- 医療資格のない人が、特定の治療法・薬を「おすすめ」と断定する
- 法律の専門家ではないのに、「この契約は無効です」「すぐ訴えましょう」などと断言する
- 投資の資格も実務経験もない人が、「この銘柄を今すぐ買うべき」などと具体的銘柄を推奨する
こうした表現は、
読者からすると 「専門家の正式なアドバイス」 と誤解されやすくなります。
対策としては:
- 自分が何者か(資格の有無・立場)を明確に書く
- 専門的な判断が必要な領域は、無理に断定せず「専門家への相談」を案内する
- 記事全体の方針を「判断材料の整理」にとどめ、最終判断は読者と専門家に委ねる
「詳しく調べている人」と「専門家」は違う、という自覚がYMYLでは必須です。
誇張表現・根拠のない断定・誤解を招くコピーのリスク
YMYLで一番やりがちなのが、キャッチコピーの「盛りすぎ」です。
たとえば:
- 「誰でも確実に○○万円稼げる」
- 「このサプリでガンが治る」
- 「たった1ヶ月で借金ゼロ、人生逆転!」
こうした表現は、
- 読者に誤った期待を与える
- 結果として 重大な判断ミス を促してしまう
- 行政や業界団体のガイドライン違反に問われる可能性もある
といったリスクを抱えています。
YMYLでは、
- 「可能性」「目安」「一例」などの 不確実性を示す言葉 を適切に使う
- メリットと同じくらい、デメリットやリスクも正直に書く
- 強い表現を使うときは、具体的な根拠(データ・実績・出典)とセット にする
といったバランス感覚が欠かせません。
法律・規制違反につながる可能性のある表現
とくに 金融・医療・健康食品・美容・副業 などは、
広告・表示に関する法律や業界ルールが細かく定められています。
NGになりがちな例:
- 医薬品でないのに「治る」「改善する」と断定する表現
- 実際にはあり得ない成果を暗示する数字(過剰なビフォーアフター写真など)
- 投資のリスクをほとんど書かず、利益だけを強調する訴求
- 報酬を受け取っているのに、その事実を一切開示しないPR記事
これらは、薬機法・景表法・金商法・各種ガイドラインなどに抵触する可能性があり、
指導や是正要求、場合によっては行政処分・訴訟リスクにもつながります。
運営側としては、
- 自分のジャンルに関係する 法律・ガイドラインの概要を把握しておく
- 不安な表現は、専門家(弁護士・薬事に詳しい士業など)に確認する
- 「グレーゾーンでギリギリ攻める」より、少し控えめなくらいの表現 を選ぶ
といった姿勢が、長期的にはいちばん安全です。
更新されていない古い情報を放置することの問題
YMYLでは、「古い情報」はそれだけでリスクになります。
典型的な問題:
- 税制・補助金・手当などの制度が古いまま
- 医療ガイドラインが変わっているのに、旧来の治療法だけを推奨している
- 法改正前の条件を前提にした契約・手続きの解説記事が残っている
読者は、更新日まで細かくチェックしてくれるとは限りません。
「上位にある=今も使える情報」と信じて行動してしまう可能性があります。
対策としては:
- YMYL記事には必ず 「最終更新日」を明記 する
- 制度・法律・ガイドラインが変わったタイミングで、関連記事を洗い出す
- 内容が大きく古い記事は
- 最新情報に更新する
- 別記事に統合してリダイレクトする
- いっそ非公開・削除する
など、「放置しない」運用ルール を決めておくことが大切です。
YMYLと関係ないテーマを混ぜてしまう構成上の失敗
最後は、意外と見落とされやすい 「サイト構成レベルのNG」 です。
たとえば:
- 医療系の専門サイトなのに、途中から「副業で月○万円」系の記事が混ざる
- 法律解説サイトの中に、日常の雑記やグルメ記事が大量に紛れ込んでいる
- 投資サイトで、唐突にエンタメやアニメレビューが増え始める
こうした構成は、
- ユーザーから見て「何の専門サイトなのか」が分からなくなる
- 検索エンジンから見ても、専門性・一貫性の評価がブレる
という二重のマイナスを生みます。
理想は、
- YMYL寄りの重いテーマは、1〜2ジャンルに絞って特化 する
- それ以外の軽いテーマは、別サイト・別ドメイン・別メディアに分ける
- どうしても同じサイトで扱う場合は、
カテゴリー階層・ナビゲーションで 「専門領域」と「そうでない領域」をはっきり分ける
という形です。
YMYLでのNG行為は、一言でまとめると
「自分の都合を優先して、
ユーザーのリスクや社会的影響を軽く扱ってしまうこと」
です。
逆に言えば、この視点さえ常に持っていれば、
- どこまで書くべきか
- どんな表現は避けるべきか
- どの記事は更新・統合・削除すべきか
といった判断も、自然とぶれにくくなっていきます。
個人・初心者ブロガーがYMYLを扱う際の現実と戦略
個人サイトがYMYL領域で上位表示することの難しさ
まず正直なところとして、
- 医療・法律・金融・公的情報 などのYMYLワードで
- いきなり個人ブログがビッグキーワード上位を取る
のは、かなりハードモードです。
理由はシンプルです。
- 検索結果の上位には
- 病院・クリニック
- 省庁・自治体
- 金融機関・大企業
- 大手メディア
が並びやすい
- こうしたサイトは
- 実在性
- 専門家の在籍
- オフラインでの実績
といった「重い信頼シグナル」を持っている
つまり、スタート地点で持っている“信頼ポイント”の量が違うのが現実です。
ただし、
- ロングテール
- 体験談
- ニッチな状況に特化したテーマ
では、個人サイトが入り込める余地もあります。
「何でも広く」ではなく、「ここだけは誰よりも詳しい」切り口を作れるかが勝負になります。
強豪サイトがひしめく中で戦えるキーワード選定
YMYLで個人が戦うなら、キーワード戦略はほぼ「生命線」です。
やってはいけないのは、
- 「投資 始め方」
- 「債務整理」
- 「ダイエット 方法」
のような、巨大すぎる一般キーワードを真正面から狙うことです。
代わりに意識したいのは、次のような軸です。
- 「状況」や「属性」を足してニッチ化する
- 例:
- 「投資 信用取引 初心者 社会人3年目」
- 「産後 うつ 夫に言えない」
- 例:
- 「疑問そのまま系」のロングテールを拾う
- 例:
- 「任意整理 ボーナスカット いつから」
- 「休職中 住宅ローン 支払い どうする」
- 例:
- YMYL度を少し下げた「周辺テーマ」を攻める
- 例:
- 「転職で失敗しない情報収集のやり方」
- 「病院で医師に相談するときの質問リスト」
- 例:
イメージとしては、
「制度名そのもの」ではなく、
「その制度を前にして悩んでいる人の“検索メモ”」を拾う
という感覚に近いです。
専門資格・実務経験をどうコンテンツに反映させるか
もしあなたが、
- FP・税理士・社労士・弁護士・医師・看護師
- 金融機関や人材会社、行政書士事務所などでの実務経験者
であれば、それはYMYLで 最大の武器 になります。
ただし、「プロフィール欄に資格を書くだけ」では弱く、
記事の中身にどう落とし込むか が重要です。
反映のさせ方の例:
- 実務でよくある「勘違い」「失敗パターン」を具体例として紹介する
- 相談現場で使っている説明図やチェックリストを、一般向けにアレンジして公開する
- 制度やルールを、「条文ベース」ではなく「現場でどう運用されているか」 の視点で解説する
- 自分の経験から「この場合は必ず専門家に相談してほしい」というラインを明示する
ポイントは、
「資格があります」と言うのではなく、
「この人は現場を知っている」と読者に自然と伝わる書き方をすること
です。
法的リスク・クレームリスクを抑えるための考え方
YMYLでは、
- 法律違反
- 行政からの指導
- 患者さん・顧客からのクレーム
といったリスクも現実的に存在します。
全部を恐れて何も書かない必要はありませんが、
最低限、次の考え方は持っておいた方が安全です。
- 記事の位置づけを明確にする
- 「一般的な情報提供であり、個別の助言ではない」
- 「最終的な判断は専門家と相談して決めてください」
- 「煽って行動させる」よりも
「選択肢と注意点を整理して、冷静に考えられるようにする」 方向に振る - グレーな広告表現・過激なコピーは避ける
- 悩んでいる人ほど、キャッチコピーだけで動きがちだから
- 不安なら、扱う表現・サービス内容を専門家に一度確認してもらう
そして何より、
「この記事通りに動いた人が損をしたとき、自分は説明できるか?」
を、公開前に一度自問してみると、不要なリスクはだいぶ減らせます。
そもそもYMYL以外のジャンルを選んだ方がよいケース
最後に、少し現実的な話です。
次のどれかに当てはまるなら、無理にYMYLド真ん中を攻めない選択 も十分アリです。
- 専門資格も実務経験もなく、「稼げそうだから」という理由だけで選んでいる
- 法改正・ガイドライン更新を追い続ける自信がない
- 読者の人生に重く関わるテーマを扱うプレッシャーがしんどい
- とにかく早く成果がほしい(短期で収益化したい)
こうした場合は、
- 趣味 × ノウハウ
- スキル学習 × 体験談
- ガジェット・ツール・サービスのレビュー
- ブログ運営・副業のやり方(※YMYL度を上げすぎない範囲で)
など、生活に役立つけれど「人生の重大な判断」までは背負わないジャンル の方が、
メンタル的にも運用的にも楽なことが多いです。
まとめると、個人・初心者がYMYLに挑むときは、
- 「戦う土俵(キーワードとジャンルの深さ)」を冷静に選ぶ
- 自分の資格・経験を、記事の中身で証明する
- 法的・倫理的なラインを常に意識する
- 場合によっては、そもそも別ジャンルを選ぶ勇気 も持つ
この4つを軸に考えると、
YMYLとの付き合い方がかなり現実的に見えてきます。
生成AI・LLM時代のYMYLコンテンツ制作の注意点
生成AIやLLM(大規模言語モデル)は便利ですが、YMYLでは「速さ」よりも「正確さと責任」が優先されます。
ここでは、AIをどう位置づければ安全に使えるのかを整理します。
AI生成テキストをYMYL領域で使う際に押さえるべきこと
YMYLでAIを使うときの前提は、次のひと言に尽きます。
「AIは原稿の“たたき台”にはなっても、“最終責任者”にはなれない」
最低限、次の点は意識しておきましょう。
- AIが出す情報はしばしば古い/不正確/断定的になる
- 医療・法律・金融の数字や制度は、そのまま掲載してはいけない
- 文章そのものは読みやすくても、
- 出典
- 実務的なニュアンス
- 最新のルール
を取りこぼすことが多い
YMYLでは、
- 記事の企画
- 構成のラフ
- 用語説明の言い換え
- 図表の案出し
といった「下準備」にAIを使い、最終原稿は人間が責任を持って組み立てるのが基本ラインです。
AI任せにせず、専門家による検証と事実確認を行う重要性
YMYLでAIに任せきりにすると、一番怖いのは「もっともらしい誤情報」です。
そこで必須になるのが、
- 専門家
- 実務経験者
によるチェックです。
具体的には、次のような流れを意識します。
- AIでたたき台を作っても、事実・数値・制度は必ず一次情報で照合する
- 「AIが出した根拠不明の言い回し」は、実務に沿う形に書き換える
- 専門家が監修する場合は、
- AIを使ったことを前提に
- 「どこを重点的にチェックしてほしいか」
を伝える
- 実務家の目線で、
- 危険なミスリードがないか
- 読者の誤解を招きそうな表現がないか
を重点的に見てもらう
AIを「代筆者」と考えるとズレますが、
「誤字だらけのメモをきれいに整えてくれるアシスタント」くらいの距離感なら、YMYLでも活用しやすくなります。
AIコンテンツがペナルティの原因になるケース・ならないケース
よくある誤解が、
「AIで書いたら即ペナルティになるのでは?」
という不安です。
現時点で重要なのは、
“誰が書いたか”よりも“何が書いてあるか” という視点です。
ペナルティの原因になりやすいケースは、たとえば次のようなものです。
- AIで大量生成したコンテンツを、ほぼ無編集で量産している
- 明らかな誤情報や危険なアドバイスを含んだまま公開している
- 既存サイトの文章を、AIで軽く言い換えただけのコピー量産になっている
- 広告主や法律・ガイドラインを無視した表現を、AI任せで垂れ流している
一方で、
- 人間が企画・構成を考え
- AIは叩き台や言い換えにとどまり
- 専門家が最終チェックを行い
- 出典や根拠もきちんと明記している
といった運用であれば、「AIを使っていること」それ自体が
即ペナルティになるとは考えにくいです。
要するに、問題なのは 「AIだから」ではなく「低品質で危険な内容を出しているかどうか」 です。
LLMを補助ツールとして活用する安全なワークフロー
最後に、YMYLでLLMを安全に活用するための一例を示しておきます。
- テーマ・狙う読者を自分で決める
- どんな悩みを持つ人向けか
- どこまで踏み込むか(一般知識/専門判断の手前まで など)
- AIで「構成案」や「よくある質問」を出させる
- 抜けている視点がないかのチェック用として使う
- そのまま採用せず、不要な見出しは削る・追加する
- 一次情報・公的情報を人間が集める
- 法律・ガイドライン・統計・論文などは、人間の手で確認
- AIの出した情報は、あくまで「検索のヒント」として扱う
- AIに“文章化の補助”を頼む
- わかりにくい説明を、平易な日本語に言い換えてもらう
- 例え話や図のアイデアを一緒に考えてもらう
- ただし、専門用語や数値は自分で最終調整 する
- 専門家・実務者によるレビュー
- 危険な表現・誤解されやすい部分がないか
- 実態とズレている説明がないか
を中心にフィードバックをもらう
- 公開後も継続的に見直す
- 法改正やガイドライン更新のたびに記事を再チェック
- ユーザーからの質問・問い合わせを、コンテンツ改善に生かす
- 必要に応じて、AIに「改善案」を出させ、再度人間が検証
このように、LLMを
- 情報の出典 → 人間・公的機関
- 記事の責任者 → 人間・専門家
- 文章化・整理の手伝い → AI
という役割分担で使えば、YMYLでも十分安全に活用できます。
生成AIの時代だからこそ、YMYLでは
「どれだけAIをうまく使うか」ではなく、
「どこまで人間が責任を持って仕上げるか」
が、最終的な差になります。
AIを「近道の道具」ではなく、読者の安全と理解を支える補助輪として位置づけておくと、長く安心して使い続けられます。
YMYL領域でSEO成果を出したいときの具体的アプローチ
「YMYLは厳しい」「個人では無理」と言われがちですが、
やり方次第で“勝てるゾーン”を見つけて着実に伸ばすことは十分可能です。
ここでは、抽象論ではなく「何からどう手を動かせばいいか」という視点で整理します。
サイト全体の専門性と信頼性を引き上げるステップ
まずはサイト全体の「土台作り」です。
いきなり記事量産に走るより、次のように順番を決めて整える方が効きます。
ステップ1:テーマの「守備範囲」を決める
- 扱うYMYLジャンルを1〜2分野に絞る
- 例:
- 「お金の中でも“副業×確定申告”だけ」
- 「医療の中でも“皮膚科領域+美容皮膚科”だけ」
- 例:
- やらないことも明確にする
- 例:「がん治療・難病は扱わない」「投機的な投資手法は扱わない」
→ Googleにもユーザーにも「このサイトはここが専門」と認識してもらうのが最初の一歩です。
ステップ2:信頼情報の“土台ページ”を整える
記事を書く前に、サイトの信頼を支える固定ページを用意します。
- 運営者情報(会社概要・プロフィール・沿革など)
- 保有資格・所属団体・受賞歴
- 監修者・アドバイザーの紹介
- プライバシーポリシー・免責事項・広告ポリシー
- お問い合わせ窓口(フォーム・電話・住所)
これらは「SEOっぽくない部分」ほど重要です。
YMYLでは、ここが弱いとどれだけ記事を書いても頭打ちになりがちです。
ステップ3:コア記事 → 周辺記事の順で広げていく
- まずは「絶対に外せない基礎テーマ」のコア記事を作成
- その周りに、
- よくある質問
- ケース別の解説
- 手順書・チェックリスト
といった応用記事を増やしていく
サイト構造としては、
基礎の解説ページ(ハブ)
└ ケース別・詳細解説ページ(サテライト)
のイメージで、テーマごとに“ミニ専門サイト”の塊を作っていくと、専門性評価が乗りやすくなります。
監修プロセス・レビューフローの設計例
YMYLで“形だけの監修”にしないためには、フローを最初に決めておくことが大切です。
一例として、次のような流れが現実的です。
- 編集・ライターが構成案を作成
- ターゲット読者・検索意図・NG表現を明文化
- 参照予定の公的情報やガイドラインも先にリストアップ
- 専門家が構成案をレビュー
- 「この説明は誤解されやすい」「ここは必ず触れるべき」など、骨組みの段階でフィードバック
- 不要なリスクが高いテーマは、この時点でカットする判断も
- ライターが本文を執筆(+必要に応じてAIで補助)
- AIを使っても良いが、「要約・言い換え・構成の整理」程度にとどめる
- 専門家による内容チェック
- 事実関係・数字・用語の使い方を重点チェック
- 「こう書くと法律上グレー」「この表現だと患者が自己判断しすぎる」など、現場目線で修正
- 編集者が最終レビュー
- 読みやすさ・トーン&マナー・サイト全体との一貫性を調整
- 出典表示・更新日・免責の表記を確認
- 公開後の定期見直し
- 半年〜1年ごとに、制度改正・ガイドライン変更を踏まえ再チェック
- 重要な更新があった場合は、記事内にも明記
ポイントは、「誰がどこまで責任を持つか」を役割分担しておくこと。
これが曖昧だと、YMYLではすぐにほころびが出ます。
成功事例から学べる共通パターン
具体的な社名は出しませんが、YMYLで成果を出しているサイトには、だいたい次の共通点があります。
- テーマの縛りが明確
- 「税金のことならここ」「住宅ローンならここ」という“専門区域”がはっきりしている
- 書いている人・監修している人が実務家
- 医師・看護師・弁護士・税理士・FPなどが前面に出ている
- 現場視点のコンテンツが多い
- 「よくある失敗例」「相談で本当に多いケース」「制度の“落とし穴”」など、机上の説明に終わらない
- 更新が継続している
- 法改正・ガイドライン変更時の更新が早い
- 記事の最終更新日がきちんと表示されている
- 読者の行動が整理されている
- 「まずはここに相談して」「この資料を準備して」など、読んだあとに何をすればいいかが明確
つまり、
「検索結果でたまたま見つかったサイト」ではなく、
「ここを見ればとりあえず大枠をつかめるサイト」
としての役割を取りに行っている、という共通パターンがあります。
YMYLが強い競合との差別化ポイントの作り方
最後に、「大手だらけの中で、どうやって個人・中小サイトが戦うか」です。
おすすめの差別化軸は、次のようなものです。
1. 「状況」でニッチに絞る
- 「20代独身向けの税金・投資」
- 「中小企業の総務担当者向けの労務・法務」
- 「地方在住×シングルマザー向けの支援制度」
のように、誰のための情報かを徹底的に絞ると、大手が拾いにくいニーズを取れます。
2. 体験・事例・ストーリーの厚み
大手サイトは中立な分、どうしても文章が「教科書的」になりがちです。
そこで個人や小規模サイトは、
- 具体的な相談事例(匿名加工)
- 自分自身の失敗談・成功経験
- 手続きに行ったときのリアルな流れ
など、“人間味のある一次情報”で差別化できます。
3. 「行動レベル」のサポート
- チェックリスト
- 質問テンプレート
- 相談機関リスト
- 印刷して使える簡易ワークシート
など、「読んで終わり」ではなく、
読んだ人が一歩進めるような“道具”を提供すると、ユーザーにも検索エンジンにも評価されやすくなります。
4. ニッチな最新情報のキャッチアップ
- 法改正の細かい部分
- 新しく出た支援制度・サービス
- 専門家のあいだで話題になっている新しい考え方
などを、いち早く・わかりやすく解説することも、大手との差別化になります。
速報性だけでなく、「素人にも理解できる整理」をセットにすると、継続的な評価につながります。
YMYLでSEO成果を出すことは簡単ではありませんが、
- テーマを絞り
- 土台(信頼・専門性)を固め
- 監修フローを整え
- 自分ならではの“現場視点”を積み重ねる
という地道なアプローチを続ければ、
大手と真っ向勝負をしなくても、「選ばれるポジション」を少しずつ作っていくことができます。
YMYLに関するよくある質問(FAQ)
YMYLに該当する具体的なジャンルには何があるのか
Googleのガイドラインでは細かい言い回しは変遷がありますが、ざっくりまとめると次のような分野がYMYLに含まれます。
- ニュース・時事・公共性の高い情報
- 市民権・政治・行政・法律
- 金融・投資・資産形成・税金
- ショッピング・EC・決済・契約などお金の取引
- 医療・健康・安全・メンタルヘルス・福祉
- 人種・宗教・性別など特定の属性に関するセンシティブな話題
- 進学・就職・住宅購入など、人生の大きな選択に関わる情報
共通しているのは、「その情報を信じて行動したとき、人生や暮らしに深刻な影響が出る可能性があるか」 という視点です。
個人サイトでもYMYL領域で上位表示は現実的か
「ビッグキーワードでいきなり1位」は現実的ではありませんが、条件つきで“現実的”です。
- 大手が狙わない ニッチなテーマ・状況・属性 に絞る
- 自分の 資格・実務経験・一次体験 を前面に出す
- 一般論ではなく、具体的なケースに寄り添った記事 を積み上げる
- 長期的に更新を続け、「このテーマならここ」というポジションを作る
このあたりをきちんと設計すれば、
ロングテールや指名検索(サイト名・筆者名)で安定した流入を作ることは十分可能です。
YMYLとE-E-A-T(旧E-A-T)の違いと関係
ざっくり言うと、
- YMYL:
「人生の重要な領域に関わる“トピック側のラベル”」 - E-E-A-T:
「そのトピックを扱うページやサイトをどう評価するかという“評価軸”」
という関係です。
YMYLに該当するテーマでは、
- 経験(Experience)
- 専門性(Expertise)
- 権威性(Authoritativeness)
- 信頼性(Trustworthiness)
というE-E-A-Tの水準が、「普通のジャンルよりはるかに高く」求められます。
「YMYLだからE-E-A-Tが必要になる」というより、
もともと全ジャンルにE-E-A-Tは必要。
その中でもYMYLは、要求レベルが一段(あるいは二段)厳しい。
というイメージのほうが近いです。
どのような基準で「低品質なYMYLコンテンツ」と判定されるのか
代表的なチェックポイントだけ挙げると、次のようなものがあります。
- 情報の正確性・更新性が低い
- 古い制度やガイドラインのまま
- 出典が不明、一次情報が参照されていない
- 誰が書いているのか不明
- 著者・監修者・運営者が分からず、責任の所在が見えない
- 誇大表現・断定的コピーが目立つ
- リスクに触れず、メリットだけを強調している
- サイト全体の信頼性が弱い
- 会社概要・連絡先・ポリシー等が不十分
- 他記事の品質もバラつきが大きい
- ユーザーの利益より、広告主の都合が前面に出ている
- 比較表が実質“広告順”になっている など
YMYLでは、「ちょっと雑」くらいの品質でも、“低品質”と見なされやすいと理解しておくと安全です。
YMYLコンテンツでペナルティを受けるケースはあるのか
「YMYLだから自動的にペナルティ」ということはありませんが、
YMYLで 質が低い/危険/悪質 だと判断された場合は、結果的に以下のような事態が起こりえます。
- 検索順位が大きく下落する(実質的な“ペナルティに近い状態”)
- 医療・金融などでは、広告の審査に通らなくなる
- 極端な誤情報・違法性の高い表現があれば、
ガイドライン違反としての対応を受ける可能性もゼロではない
ポイントは、「YMYLだから罰せられる」のではなく、 「YMYLなのにユーザー保護を軽視している」ことが問題になる、という理解です。
商品レビューやアフィリエイト記事はYMYLになりうるのか
ケースバイケースですが、「なりうる」と考えた方が安全です。
YMYL寄りになりやすい例:
- 医薬品・医療機器・サプリ・健康食品
- 投資商品・ローン・保険・クレジットカード
- 法律・手続きに関わるサービス
- 人生の大きな選択(転職エージェント・住宅ローン・留学など)に直結するサービス
こうしたレビューや比較記事は、
- 実質的に ユーザーの意思決定を左右する「アドバイス」 になりやすい
- 誤情報や偏った推薦が、 お金・健康・キャリアの損失 に直結しうる
ため、YMYLとして扱われる可能性が高いと見ておくべきです。
逆に、
- 日用品・雑貨・エンタメグッズなど
- 失敗しても人生への影響が小さい購入決定
なら、YMYL度は比較的低めです(とはいえ、誠実さは常に必要ですが)。
まず何から始めればYMYLジャンルで信頼性を高められるか
「全部やろう」とすると動けなくなるので、優先順位をつけるのがおすすめです。
最初の一歩としては、次の3つから着手すると効果が出やすいです。
- 誰が何の立場で書いているかを明確にする
- プロフィール・保有資格・実務経験・専門分野
- 監修者・アドバイザーがいるなら、その役割も
- 出典と更新日の明示を徹底する
- 公的機関・学会・一次資料をベースにし、出典を必ず記載
- 「最終更新日」を全YMYL記事に表示する
- 「ユーザーのリスク」を整理してから執筆する
- その記事を読んだ人が、どんな判断をする可能性があるか
- 間違った行動につながりやすいポイントはどこか
を事前に洗い出し、その部分を特に丁寧に書く
この3つだけでも、「なんとなく書かれた記事」から「責任ある情報提供」に近づくことができます。
就職・転職・キャリア情報はYMYLに含まれるのか
多くの場合、「グレー寄りのYMYL」と考えるのが妥当です。
- 職業選択・転職・キャリアチェンジは、
収入・生活環境・メンタル面に大きな影響を与えます。 - 特に、
- 特定の職種への強い誘導
- 投資的要素を含むスクール・資格商材
- 過度にポジティブ/ネガティブな情報
は、人生への影響が大きくなりがちです。
そのため、
- 制度やお金に直結する部分(失業給付・社会保険・ローンなど) を扱う記事
- 強い誘導を含む転職・副業・資格商材の紹介記事
は、実質的にYMYL寄りとして扱われる可能性が高いと見ておいた方が安全です。
一方で、
- 働き方の体験談
- スキルアップの勉強法
- 職場の人間関係の「あるある」的な話
など、直接的な金銭・法的リスクが低い内容であれば、YMYL度は比較的低めになります。
とはいえ、「誰かの大きな決断の背中を押すかもしれない」という意識は常に持っておくと安心です。
YMYLのFAQをまとめると、
「どのトピックが危ないか」を覚えるより、
「この情報を信じた人の人生に、どんな影響が出うるか?」
という問いを習慣にすることが、
一番シンプルで長く使える“YMYL対策”と言えます。
まとめ|YMYL対策は「ユーザーの人生を守る」姿勢の可視化
YMYLの本質は、「SEOテクニック」ではなく
“この情報を信じた人の人生に、どんな影響が出るか”を常に意識できるかどうか にあります。
ここまでの内容を、実務で意識しやすい形で整理して締めくくります。
YMYL領域ではSEOより先に「誠実さ」と「安全性」を優先する
YMYLでは、検索順位を上げる前に、次の順番を崩さないことが重要です。
- ユーザーの安全を守れているか
- 誤情報や古い情報で、損失や健康被害を招く可能性はないか
- リスクやデメリットも、きちんと書けているか
- 誠実さが文章と構成に滲み出ているか
- 「何でも解決できます」とは言わず、
自分の分からない領域や、専門家への相談を勧めるラインを明示できているか - 広告主や自サイトの利益より、ユーザーの判断材料の質を優先できているか
- 「何でも解決できます」とは言わず、
- そのうえでSEOを整える
- 検索意図との整合性
- 内部リンク・構造化・ページ速度などの技術要素
順番を間違えると、短期的にアクセスが取れても、
評価の更新やコアアップデートのたびに大きく落ちる「不安定なサイト」になりがちです。
E-E-A-Tを軸に、サイト全体とコンテンツ運用を継続的に改善する
YMYL対策を一言でまとめると、
E-E-A-Tを「見た人にも検索エンジンにも分かるかたちで積み上げていく作業」
だと言えます。
日々の運用では、例えばこんなチェックが役に立ちます。
- Experience(経験)
- ただの一般論ではなく、自分や専門家の一次体験・事例 が文章に反映されているか
- Expertise(専門性)
- 資格・実務経験が、プロフィールだけでなく記事内容にもにじみ出ているか
- Authoritativeness(権威性)
- 他サイトやSNS・口コミ・公的機関などから、
「この分野ならここ」と認められるような外部評価を得られているか
- 他サイトやSNS・口コミ・公的機関などから、
- Trustworthiness(信頼性)
- 運営者情報・連絡先・ポリシー・更新履歴・出典表示など、
ユーザーが「このサイトを信じていいか」を判断できる材料が揃っているか
- 運営者情報・連絡先・ポリシー・更新履歴・出典表示など、
E-E-A-Tは一度整えれば終わりではなく、サイトと一緒に育てていく“資産”です。
とくにYMYLでは、「更新するたびに少しずつE-E-A-Tを高める」という感覚で運用するとブレにくくなります。
短期的な順位ではなく、長期的な信頼とブランドを構築していく
YMYLは、そもそも「短期戦に向かない領域」です。
- コアアップデートの影響を受けやすい
- 競合も長期視点で投資している
- 法改正やガイドライン変更で、記事を書き直す前提になる
だからこそ、視点を次のように切り替える必要があります。
- 「このキーワードで何位を取るか」よりも
「このテーマで誰にどんな価値を提供し続けるか」 - 「今月のPV」よりも
「1〜2年後に、このサイト名・筆者名で指名検索されるか」 - 「一度読まれて終わる記事」ではなく
「困ったときに何度も読み直される“リファレンス”」を増やせているか
YMYL対策とは、結局のところ、
ユーザーの人生の重要な場面で、
「あのサイトなら、きちんとした情報をくれるはず」と
思い出してもらえる存在になれるかどうか
を、コンテンツと運営の両面から証明し続けるプロセスです。
SEOの順位は、その結果として「あとからついてくる指標」に過ぎません。
ユーザーの人生を守る姿勢を、サイト全体でどれだけ可視化できるか──
それが、YMYL時代のもっとも本質的な“SEO対策”と言えます。
