さくらのレンタルサーバ×WordPress超入門|契約から初期設定まで一気に解説
「さくらのレンタルサーバは契約したけれど、このあと何から手をつければいいのか分からない……」
「独自ドメインとかSSLとか、専門用語が多すぎてついていけない」
「とりあえずWordPressでブログを始めたいだけなのに、設定で毎回つまずいてしまう」
そんなモヤモヤを抱えたまま、契約画面とコントロールパネルを行ったり来たりしていないでしょうか。
さくらのレンタルサーバは、個人ブログから小さなビジネスサイトまで幅広く使える優秀なサーバーですが、
最初の一歩(契約 → ドメイン → SSL → WordPressインストール → 初期設定)で迷う人がとても多いのも事実です。
この記事では、「さくらのレンタルサーバ×WordPress」を初めて触る人を想定して、
- どのプランを選べばいいか
- 独自ドメインやSSLをどう設定すればいいか
- WordPressをインストールして最初に何を設定すべきか
といった流れを、契約前後から初期設定までを一直線にたどれるようにまとめました。
難しい専門用語はできるだけかみ砕きながら、
「この順番で進めれば、ひとまずブログの土台は完成する」という道筋をお伝えします。
さくらのレンタルサーバとWordPressの基礎知識
WordPressで何ができるかをざっくり理解する
WordPressは、ブログやサイトを作るための“土台(CMS)”です。
HTMLやCSSがわからなくても、管理画面から記事を書いたり、デザインを変えたりできます。
できることをざっくりまとめると、こんなイメージです 👇
- 📝 ブログ・メディア運営
記事を書いてカテゴリー分けし、アイキャッチ画像を入れて公開できます。 - 🏠 お店・教室・サロンのホームページ
お知らせ・メニュー・アクセス・お問い合わせフォームなどをまとめた公式サイトも作成可能。 - 🛒 簡易的なネットショップ
プラグインを使えば物販やデジタルコンテンツの販売もできます。 - 🎨 デザインのカスタマイズ
「テーマ」を変えるだけで、レイアウトや雰囲気をガラッと変更可能。コードが苦手でもOK。 - 🔧 機能の追加(プラグイン)
問い合わせフォーム、SEO対策、SNSボタン、バックアップなどをあとから足せます。
イメージとしては、
- WordPress本体 … 家の「骨組み」
- テーマ … 外観・内装
- プラグイン … 便利な家電・家具
という感じです。

さくらのレンタルサーバの特徴・メリット・料金のイメージ
さくらのレンタルサーバは、国内で長く運営されている老舗のレンタルサーバーです。
WordPressとも相性がよく、個人ブログ〜小規模サイトまで幅広く使われています。
特徴・メリット
- 🇯🇵 国内データセンター&日本語サポート
表示速度や安心感の面で、日本在住ユーザーには扱いやすい環境です。 - 💰 個人ブログにちょうどいい価格帯
月額数百円クラスのプランから始められ、固定費を抑えやすいです。 - ⚙️ WordPressのクイックインストール機能
コントロールパネルから数クリックでWordPressを入れられるので、初心者でも迷いにくいです。 - 🌐 独自ドメイン・SSLに対応
取得したドメインを割り当てて、無料SSLを設定すれば、https://自分のドメインで安全にサイトを公開できます。 - 📦 複数サイト運用にも対応
プランによっては、1つのサーバーでWordPressサイトを複数動かすことも可能です。
料金イメージ
細かい金額は公式サイトで確認する必要がありますが、イメージとしては以下のような感じです。
| 用途イメージ | プランの目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| 個人ブログ・小さめサイト | ライト〜スタンダードクラス | 低コストでWordPress運用OK |
| ブログ複数・アクセスが増えそう | スタンダード〜上位プラン | ディスク容量・性能に余裕 |
| 事業サイト・こだわり運用 | 上位プラン | 高負荷にも耐えやすい |
👉 ポイント:
最初は「個人ブログに向いたプラン」で始めて、
アクセスが増えたら上位プランに乗り換える、という考え方で十分です。
ブログ開設までの全体の流れをつかむ
ここで、一度ゴールまでの道筋をざっくりイメージしておきましょう。
WordPressブログを「さくらのレンタルサーバ」で始めるときの流れは、おおまかに次の通りです。
- 🖥 サーバーを契約する
- さくらインターネットの会員登録
- プラン選択
- 支払い方法の登録
- 🌐 独自ドメインを用意する
- ドメインを取得
- WHOIS情報など登録情報を設定
- 🔗 ドメインとサーバーを紐付ける
- さくらのコントロールパネルにログイン
- 独自ドメインをサーバーに追加
- 公開フォルダ(ドキュメントルート)を設定
- 🔒 SSL(https)を有効化する
- 無料SSLを設定
- 常時SSL化(httpからhttpsへ自動転送)を確認
- 🗃 データベースを作成する
- WordPress用のデータベースを新規作成
- 接続情報(DB名・ユーザー・パスワード)を控えておく
- ⚙️ WordPressをインストールする
- クイックインストールを利用
- サイトタイトル・管理ユーザー情報を入力
- インストール完了画面でURLを確認
- 🔑 管理画面にログインし、初期設定を行う
- サイトタイトルやパーマリンク設定
- テーマ・プラグインの基本セットアップ
- ✍️ 記事を書き始める
- カテゴリーを決める
- 最初の自己紹介記事・プロフィールページを作る
最初は少し工程が多く見えますが、
「契約 → ドメイン → SSL → WordPressインストール → 初期設定 → 記事を書く」
という流れさえ頭に入っていれば、迷いにくくなります。
事前準備:サーバー契約と会員登録
WordPress を動かすには、「さくらのレンタルサーバの契約」+「会員登録」 が土台になります。
ここを丁寧に押さえておくと、このあと出てくるドメイン設定や WordPress インストールでつまずきにくくなります。
自分に合ったサービスプランと料金を選ぶ
まずは「どのプランで契約するか」を決めます。
ここで考えたいポイントは、次のようなものです。
- どのくらいの記事数・アクセスを想定しているか
- 1サイトだけ運営するのか、将来2〜3サイトに増やすのか
- 毎月どのくらいの固定費なら無理なく払えるか
イメージしやすいように、用途別にざっくり整理すると 👇
| 想定している使い方 | 向いているプランのイメージ | ポイント |
|---|---|---|
| 趣味ブログ・日記レベル | 個人向けの下位〜中位プラン | コスト重視。WordPress 1〜2個なら十分 |
| 副業ブログ・小さなメディア | 中位プラン | アクセス増にある程度耐えやすい |
| 事業サイト+ブログ複数 | 中〜上位プラン | 複数サイト運用・余裕ある性能を確保 |
💡迷ったら
最初は個人ブロガー向けのプランで十分です。
アクセスが増えてから上位プランに切り替えても遅くありません。
プラン選びで見ておきたい項目は以下の通りです。
- ディスク容量(どのくらいファイルを置けるか)
- WordPress(PHP・MySQL)対応
- マルチドメイン数(いくつドメインを使えるか)
- 無料SSL対応の有無
- バックアップ機能の有無・頻度
このあたりを公式サイトで確認しつつ、「今の自分に必要なレベル+少し余裕がある」くらいを選ぶと安心です。
さくらインターネットの会員登録とサーバー申し込み
プランを決めたら、次は会員登録 → サーバー申し込みの流れです。
一般的なステップは次の通りです。
- さくらインターネット公式サイトを開く
- 希望プランの「お申し込み」ボタンをクリック
- 「新規会員登録」を選択
- メールアドレスを入力して、確認メールを受け取る
- メール内のリンクから、氏名・住所・電話番号などの会員情報を入力
- サーバーのプラン・契約期間を選択
- 申し込み内容を確認して送信
申し込みが完了すると、登録したメールアドレスに
- 会員ID(ログインに使うID)
- サーバーの情報
- 管理画面のURL
などが送られてきます。
このメールはあとで何度も見返すので、必ず保存しておきましょう。
初期ドメインの設定と仮契約・本契約の完了
サーバーを申し込む際に、「初期ドメイン(初期ドメイン名)」を決める画面が出てきます。
初期ドメインとは
- 契約したサーバーに最初から付いてくる、お試し用のURL のようなもの
〇〇〇.sakura.ne.jpのような形式で付与される- 後から独自ドメインを使う場合も、サーバー内部の動作確認に使える
本命のブログ名に合わせても良いですが、
「将来は独自ドメインで運用する予定」の場合は、
そこまで神経質にならなくても構いません。
仮契約と本契約のイメージ
- 仮契約
- 申し込み直後の「お試し期間」「支払い前」の状態
- 一定期間は無料でサーバーを触れることが多い
- 本契約
- 支払い方法の登録が完了し、正式に契約成立した状態
- 利用期間(例えば12か月など)がここからカウントされる
仮契約から本契約になると、初期ドメインでサーバーにアクセスできるようになり、
ブラウザで「さくらの初期ページ」などが表示されます。
ここまで進めば、WordPress を入れるための土台はほぼ整った状態です。
クレジットカードなど支払い方法の登録と契約内容の確認
最後に、支払いまわりをきちんと整えることも大切です。
支払い方法の登録
多くの場合、以下のような方法から選べます。
- クレジットカード決済
- 銀行振込
- コンビニ払い など
初心者の方には、クレジットカード決済が扱いやすいです。
- 更新忘れを防ぎやすい
- 支払いの反映が早く、本契約がスムーズに進む
というメリットがあります。
契約内容のチェックポイント
支払い方法を登録したら、管理画面やメールで次の点を確認しておきましょう。
- 契約しているプラン名
- 利用開始日・利用終了日(更新日)
- 契約期間(1年・2年 など)
- 自動更新の有無
✅ コツ
- 更新日をカレンダーアプリにメモしておく
- 「契約中サービス一覧」の画面をスクリーンショットして保存しておく
こうしてサーバー契約と会員登録が完了すれば、
次のステップである 「独自ドメインの取得・紐付け」→「SSL設定」→「WordPressインストール」 へスムーズに進めます。
独自ドメインの取得と登録情報の設定
WordPressブログを「自分の住所」で運営するためには、独自ドメインの取得と、登録情報(WHOIS情報)の設定が欠かせません。
ここでは、さくらのレンタルサーバで使うことを前提に、初心者向けに順番に整理していきます。

独自ドメインを取得する手順
独自ドメインは、インターネット上の「サイトの住所」です。example.com のような文字列を、自分専用として使えるようにするイメージです。

1. ドメイン名を決める
まず、どんな文字列にするかを考えます。
- ブログ名・屋号・ニックネームなどから連想する
- 英数字とハイフンだけを使う(日本語ドメインもあるが、初心者には英数字がおすすめ)
- 長すぎず、発音しやすい・入力しやすいもの
例:
- 個人ブログ →
yamada-blog.com - 教室サイト →
tokyo-piano-school.jp
✅ 後から変えるのは大変なので、「長く使えそうか」を意識して選ぶと失敗しにくくなります。

2. ドメインの種類(トップレベルドメイン)を選ぶ
末尾の .com や .jp などを「トップレベルドメイン(TLD)」と言います。
ざっくりとした目安は次の通りです。
| 種類 | 向いているケース | イメージ |
|---|---|---|
| .com | 個人ブログ〜ビジネス全般 | 最も一般的で無難 |
| .net | IT系・サービス系 | .comが埋まっているときの候補 |
| .jp | 日本向けのサイト | 日本のサイトであることが伝わりやすい |
料金は種類によって変わるので、予算と用途のバランスで選びます。
3. ドメインの空き状況を検索する
さくらインターネットや他のドメイン事業者の検索フォームに、
考えたドメイン名を入力して「取得可能かどうか」を確認します。
- 「取得できます」と表示 → まだ誰も取っていないのでOK
- 「取得できません」と表示 → すでに使われているので、別案を検討
候補を2〜3個用意しておくと、埋まっていたときもスムーズに切り替えられます。
4. ドメインを申し込む
取得可能なドメインが見つかったら、そのまま申込画面へ進みます。
一般的な流れは次の通りです。
- ドメイン名と年間契約期間(1年・2年など)を選択
- 会員情報・連絡先メールアドレスを入力(または既存アカウントでログイン)
- 支払い方法(クレジットカードなど)を指定
- 申込内容を確認して確定
申し込みが完了すると、
- 取得したドメイン名
- 更新期限
- 管理画面のURL
などがメールで届きます。
この情報も、サーバーの契約メール同様、紛失しないように保管しておきましょう。
ドメイン登録者情報とWHOIS公開情報の設定・変更
独自ドメインを取得するときには、ドメインの所有者情報(登録者情報)も一緒に登録されます。
この情報の扱いを理解しておくことが、プライバシー保護とトラブル回避につながります。
WHOIS情報とは何か
WHOISは、ドメインに関する情報を確認するための公開データベースです。
本来は、以下のような情報が登録・表示されます。
- 登録者名(個人名または法人名)
- 住所
- 電話番号
- メールアドレス
- 管理担当者情報 など
昔はこれがそのまま公開されるケースも多く、
スパムメールや迷惑電話の原因になることが問題視されてきました。

プライバシー保護(WHOIS代行)の考え方
現在は、多くの事業者が 「WHOIS情報公開代行サービス」 を提供しています。
これは、登録者の個人情報の代わりに、事業者の情報を公開してくれる仕組みです。
- あくまで「本当の所有者」はあなたのまま
- 公開される連絡先は事業者の情報に置き換え
- 個人ブログ・副業ブログでは、原則として利用を検討すべきサービス
🔐 個人でブログを運営する場合は、
「WHOIS情報公開代行を利用する」 を選択しておくのが一般的です。
登録者情報・WHOIS情報を確認・変更するポイント
ドメイン取得後は、管理画面から登録されている情報を一度確認しておきましょう。
チェックしておきたい項目:
- 名前・住所・メールアドレスに誤りがないか
- 法人名で取得する場合は、登記上の名称になっているか
- WHOIS公開が「代行」になっているかどうか
もし間違いがあれば、管理画面からの修正やサポートへの依頼で変更できます。
特に注意したいのは次の2点です。
- メールアドレスの有効性
- ドメイン更新のお知らせが届く重要な連絡先です。
- 古いアドレスのままだと、更新メールに気づかずドメイン失効のリスクが高まります。
- 住所・氏名の名義
- 個人 → 法人化した際に名義変更をしたい場合など、
後から正式な名義に修正しておくと、売却・譲渡・契約変更のときにスムーズです。
- 個人 → 法人化した際に名義変更をしたい場合など、
独自ドメインは、一度失効すると他人に取られてしまう可能性もある、非常に重要な資産です。
取得するときは「名前」「公開情報」「連絡先メールアドレス」の3点を丁寧に設定し、
更新日・WHOIS設定・登録情報の整合性を、定期的に見直す習慣をつけておくと安心です。
ドメインをサーバーに紐付けて公開フォルダを設定する
独自ドメインを取っただけでは、まだブラウザでサイトは表示されません。
「ドメイン → さくらのサーバー → 公開フォルダ」 というつながりを作ってはじめて、https://example.com でWordPressサイトが見えるようになります。
ここでは、その橋渡しの部分を整理していきます。
サーバーコントロールパネルへのログイン方法
まずは、設定の起点となるサーバーコントロールパネルに入ります。
さくらでは、似た名前の画面が複数あるため、区別しておくと混乱しにくくなります。
- 「会員メニュー」
- 契約情報や料金、支払い方法などを管理する画面
- 「サーバーコントロールパネル」
- ドメイン設定、メール、データベース、WordPressインストールなど、実際のサイトの中身を操作する画面
ログインの基本的な流れは次の通りです。
- さくらインターネットの公式サイトを開く
- 右上付近の「ログイン」から「サーバコントロールパネル」へ進む
- 契約時にメールで送られてきた
- サーバーID(
user1234のような文字列) - サーバーパスワード
を入力してログイン
- サーバーID(
✅ コツ
- ログインURLをブラウザの「お気に入り」に入れておくと、毎回検索しなくて済みます。
- カフェやフリーWi-Fiでは、ID・パスワードの入力に注意し、自動ログインの設定は控えめにしておくと安心です。
独自ドメインをサーバーに追加・割り当てる
次に、取得した独自ドメインを、「このサーバーで使いますよ」と登録する作業を行います。
ドメインをサーバーに登録する流れ
サーバーコントロールパネルにログインしたら、だいたい次のようなメニューを探します。
- 「ドメイン設定」
- 「ドメイン/SSL」
- 「独自ドメイン追加」
ここから、以下の手順で進めます。
- 「ドメインを追加」またはそれに近いボタンをクリック
- フォームに取得済みのドメイン名(
example.comなど)を入力 - 「他社で取得したドメインを利用」「さくらで取得したドメインを利用」など、条件に合う項目を選ぶ
- 確認画面で内容をチェックして登録を完了
この段階では、「サーバー側で、ドメインの受け入れ準備をした」状態です。
同時に、ネームサーバー(DNS)の設定をまだ行っていない場合は、
ドメイン側の管理画面で 「ネームサーバーをさくら指定のものに変更」 しておく必要があります。
⚠ 反映には時間がかかる
ネームサーバー変更やドメイン追加は、数分〜数時間程度は反映待ちになることがあります。
すぐに表示されなくても、慌てて設定をいじり直さず、少し時間を置いてから確認するのがおすすめです。
WEB公開フォルダ(ドキュメントルート)の設定
ドメインを追加したら、次は「どのフォルダの中身を、そのドメインで公開するか」を指定します。
この公開フォルダをドキュメントルートと呼びます。
公開フォルダの考え方
- サーバーの中には複数のフォルダを作ることができます。
- それぞれのフォルダに、HTMLやWordPressのファイルを配置します。
- 「このドメインでアクセスされたら、このフォルダを表示する」という関連付けを設定するのが、公開フォルダの指定です。
例:
example.com→/home/ユーザー名/example.com/public_html/blog.example.com→/home/ユーザー名/blog.example.com/
といった形で、ドメインごとに専用フォルダを用意しておくと、後々の管理が楽になります。
公開フォルダを設定する手順
- コントロールパネルの「ドメイン設定」から、対象の独自ドメインを選択
- 「公開フォルダの指定」「ドキュメントルート設定」などの項目を開く
- 既存フォルダを指定するか、新しくフォルダ名を入力して作成
- 設定を保存して反映を待つ
💡 実務的なポイント
- 1ドメインにつき1フォルダを基本にすると、トラブルが起きたときに原因を切り分けやすくなります。
- WordPressをインストールする前に公開フォルダを決めておくと、インストール先の指定がスムーズです。
複数ドメイン・サブドメインを使うときの基本的な考え方
さくらのレンタルサーバでは、プランによっては複数の独自ドメインやサブドメインを同じサーバーで運用できます。
将来的にサイトを増やす予定がある場合は、最初からフォルダ構成の方針を決めておくと安心です。
基本パターン
- 独自ドメインごとに別フォルダ
example.com→/example.com/public/example.net→/example.net/public/- それぞれに別々のWordPressをインストール可能
- サブドメインで用途を分ける
blog.example.com→ ブログ用WordPressshop.example.com→ ECサイト用WordPresstest.example.com→ テスト環境用WordPress
フォルダ構成の一例:
/home/ユーザー名/
├─ example.com/
│ └─ public/ ← 本番ブログ用WordPress
├─ shop.example.com/
│ └─ public/ ← ショップサイト用WordPress
└─ test.example.com/
└─ public/ ← テスト用WordPress
こんな点に注意すると運用しやすい
- 本番サイトとテストサイトを同じフォルダに混在させない
- フォルダ名は、ドメイン名・サブドメイン名と対応させる
- 不要になったドメインは、フォルダごと削除する前にバックアップを取得しておく
こうした整理をしておくと、
後から「このWordPressはどのドメインで使っていたっけ?」と迷うことが減り、
トラブル時の対応もしやすくなります。
ここまで設定できれば、
「ドメイン → さくらのサーバー → 公開フォルダ」の経路が整い、
次のステップである SSL設定 → WordPressインストール にスムーズに移ることができます。
SSL(HTTPS)設定の基本
SSL設定は、「安全な通信」と「信頼されるサイト」のために必須です。
さくらのレンタルサーバでも、独自ドメインにSSLを設定してから WordPress を運用するのが基本になります。

SSLの役割と「共用SSL」「SNI SSL」などの種類
まずは、SSLそのものの役割と、さくらでよく出てくる用語を整理しておきます。
SSL/HTTPSの役割
SSL(正確には TLS)は、ざっくり言うと次の3つを守る仕組みです。
- 🔒 通信の暗号化
ログイン情報やお問い合わせフォームから送られる内容が、途中で盗み見されにくくなります。 - ✅ なりすましの防止
「このサイトは本当にこのドメインの持ち主が運営している」ということを証明します。 - 🌐 ブラウザの警告を減らす
Chrome などのブラウザは、HTTPSでないサイトに「保護されていない通信」と警告を出します。
ユーザーの離脱を防ぐためにも、SSL対応はほぼ必須です。
共用SSLとSNI SSLの違い
さくらのレンタルサーバでは、主に次の2つの考え方が出てきます。
| 用語 | イメージ | 使いどころ |
|---|---|---|
| 共用SSL | サーバー側の共通ドメインを借りてHTTPS化する | テスト用・簡易確認用 |
| SNI SSL | 各独自ドメインごとに証明書を割り当てる | 本番サイト・ブログ運営の本命 |
- 共用SSL
https://サーバー名.sakura.ne.jp/ユーザー名/のようなURLでSSL通信します。- 独自ドメインではなく、さくらのドメインを経由する形になるので、
本番のブログURLとして使うには不向きです。
- SNI SSL(独自SSL)
https://example.comのように、自分の独自ドメインに直接SSLを設定できます。- 現在はほぼこの方式が標準で、WordPressブログや事業サイトではこちらを使うのが前提です。
✅ まとめ
実際の運用では、「独自ドメインにSNI型の独自SSLを設定する」と覚えておけば十分です。
無料SSL(Let’s Encrypt など)を有効化する手順
さくらのレンタルサーバでは、多くのプランで無料SSL(Let’s Encrypt系)を利用できます。
おおまかな流れはどのプランでも似ています。
1. ドメインがサーバーに紐付いているか確認
- コントロールパネルの「ドメイン設定」で、
該当の独自ドメインが追加されていること - ネームサーバー(DNS)がさくら側に向いていること
SSLは「インターネット上で、そのドメインがそのサーバーを指している」状態でないと設定できません。
2. ドメイン設定画面からSSLのメニューを開く
- サーバーコントロールパネルにログイン
- 「ドメイン/SSL」や「ドメイン設定」から対象ドメインを選択
- 「SSLの設定」「証明書の設定」などの項目を開く
ここで「無料SSLを設定」「Let’s Encryptを利用」などの選択肢が出てきます。
3. 無料SSLを申し込む
画面の案内に従って、
- 無料SSL(Let’s Encrypt)を選択
- 利用規約に同意
- 発行を実行
といった手順で進めます。
設定が通れば、数分〜数十分で証明書がサーバーに反映されます。
💡 ポイント
- 証明書の有効期限は90日程度で自動更新される仕組みになっていることが多いです。
- ただし、更新に失敗した場合に備えて、メール通知の設定や更新状態の確認はときどき行っておくと安心です。
独自ドメインへのSSL反映に時間がかかる場合の注意点
SSLを申し込んだ直後は、ブラウザで https://example.com にアクセスしても
- まだエラーになる
- 「保護されていない通信」のまま表示される
といったことがあります。多くの場合、原因は次のどちらかです。
反映待ちの時間差
- 証明書の発行・設置には数分〜数十分かかることがあります。
- DNSの変更直後などは、さらに表示が不安定になりがちです。
この場合は、1時間〜数時間程度様子を見るのが基本です。
頻繁に再設定を繰り返すと、かえって問題を複雑にしてしまいます。
ブラウザやキャッシュの影響
- ブラウザが古い情報を持っていると、実際はSSLが通っていても警告が残ることがあります。
- その場合は、次のような対処を試します。
- シークレットモード(プライベートウィンドウ)で開く
- キャッシュを削除して再読み込み
- 別のブラウザ・別の端末で確認
⚠ それでもエラーが続く場合
- ドメイン設定やネームサーバーが正しくさくら側を向いているか
- 無料SSLの申込画面でエラーが出ていなかったか
をもう一度確認し、それでも不明ならサポートに問い合わせた方が早いこともあります。
常時SSL化(http→httpsリダイレクト)を設定して動作を確認する
SSL証明書を入れただけでは、http://example.com と https://example.com の両方がバラバラに存在してしまいます。
SEOやユーザーの安全性を考えると、常にHTTPSへ統一する(常時SSL化) ことが重要です。
常時SSL化の基本イメージ
- どのURLでアクセスされても、最終的には
https://に揃える - 具体的には、
http://でアクセスされたら、自動的にhttps://へ転送(リダイレクト)する設定を入れる
設定方法の代表例
さくらのレンタルサーバでは、以下のどちらか、あるいは両方を組み合わせます。
- サーバー側の設定(コントロールパネル)
- ドメイン設定画面で「常時SSL」「httpsへリダイレクト」などの項目がある場合、
チェックを入れるだけで対応できることがあります。
- ドメイン設定画面で「常時SSL」「httpsへリダイレクト」などの項目がある場合、
- WordPress・.htaccess側の設定
- WordPressの一般設定で、
「WordPressアドレス(URL)」「サイトアドレス(URL)」をhttps://に統一 - 必要に応じて
.htaccessにリダイレクトルールを追記 ※.htaccess編集は、誤ると表示エラーの原因になるため、バックアップを取ってから作業するのが鉄則です。
- WordPressの一般設定で、
常時SSL化後の確認ポイント
設定が済んだら、次の点をチェックします。
http://example.comにアクセスしても、自動的にhttps://example.comに切り替わるか- ブラウザのアドレスバーに鍵マークが表示されているか
- サイト内の画像やCSS・JavaScriptがすべてHTTPSで読み込まれているか
もし「一部の画像だけhttpのまま」などがあると、「混在コンテンツ(Mixed Content)」として警告が出ることがあります。
この場合は、WordPressのURL設定や、記事内の画像リンクを修正して、すべて https:// に統一しましょう。
ここまで完了すれば、
- 独自ドメイン
- SSL証明書
- 常時SSL化
という3つの土台が整い、安心してWordPressサイトを運用できる状態になります。
さくらのレンタルサーバ公式サイトWordPressインストールの準備
WordPressは「インストールさえ済めばあとは記事を書く」…というイメージがありますが、
実際にはその前段階で インストール方法の選択・データベース作成・PHPの確認 をしておくと、あとでトラブルが起きにくくなります。
ここでは、「さくらのレンタルサーバでWordPressを入れる直前」にやっておきたい下準備だけに絞って整理します。
クイックインストールと手動インストールの違いを理解する
さくらのレンタルサーバでは、大きく分けて次の2通りの入れ方があります。
| インストール方法 | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| クイックインストール | 画面の指示に沿って入力するだけで、自動でWordPressを配置してくれる | 初めての人・細かい設定は後で調整したい人 |
| 手動インストール | 自分でファイルをアップロードし、設定ファイルを編集して導入する | FTPやデータベースに慣れていて、構成を細かくコントロールしたい人 |
クイックインストールのイメージ
- コントロールパネルから「WordPressインストール」を選ぶ
- URL・サイトタイトル・管理者情報などを入力
- データベースを指定(または同時に作成)
- ボタンを押すと、自動で必要ファイルが配置される
→ 「最短でブログを立ち上げたい」場合は、基本的にこちら一択で問題ありません。
手動インストールのイメージ
- WordPress公式サイトからZIPをダウンロード
- FTPでサーバーにアップロード・解凍
wp-config.phpを自分で編集してDB情報を記述- ブラウザからセットアップスクリプトを実行
→ テスト環境や特殊なディレクトリ構成にしたいときなど、目的がはっきりしている場合に検討する形で十分です。
💡 初心者向けの結論
さくらで普通にブログを始めるだけなら、クイックインストールを前提に考えてOKです。
データベースを新規作成して接続情報を決める
WordPressは、記事や設定を「データベース」という領域に保存します。
そのため、インストール前に 「WordPress専用のデータベースを1つ用意する」 のが基本です。
さくらのコントロールパネルには「データベース」系のメニューがありますので、そこから新規作成します。
データベース名・ユーザー名・パスワードの設定
新規作成画面では、だいたい次のような情報を決めます。
- データベース名
- どのWordPress用か分かる名前にしておく
- 例:
wp_blog,wp_main_siteなど
- ユーザー名
- データベースに接続するための専用ユーザー
- サーバーIDとは別物なので混同しないこと
- パスワード
- 推測されにくい、長めのものを使う
- メモ帳やパスワードマネージャーに必ず控えておく
クイックインストールの画面でこの情報を入力する場面が出てくるので、
「DB名・ユーザー名・パスワード」セットでメモしておくと作業がスムーズです。
文字コードやバージョンなどの選択ポイント
データベース作成時には、文字コードやバージョンも選択します。
- 文字コード
- 原則として
utf8mb4を選びます。 - 絵文字や一部の記号も含め、日本語サイトでも不具合が出にくい設定です。
- 原則として
- データベースの種類・バージョン
- さくらでは MySQL または MariaDB のいずれかが提供されています。
- 迷った場合は、コントロールパネルのおすすめ設定(初期値)を選ぶのが安全です。
- すでに別のシステムを動かしている場合は、バージョンを合わせることで移行がしやすくなるケースもあります。
✅ 実務的なポイント
- 1つのデータベースに複数のWordPressを詰め込むこともできますが、
初心者のうちは 「1サイトにつき1データベース」 を原則にした方が管理しやすくなります。 - どのDBがどのサイト用なのか、簡単なメモやスプレッドシートで整理しておくと、数年後に困りません。
PHPバージョンが推奨バージョンかを確認する
WordPressはPHPというプログラム言語の上で動いています。
そのため、サーバー側のPHPバージョンが古すぎると、インストール時やアップデート時にエラーの原因になります。
なぜPHPバージョン確認が必要なのか
- WordPress本体は「サポートするPHPの範囲」を公式に定めています。
- 古いPHPはセキュリティリスクが高く、最新のテーマ・プラグインが動かないこともあります。
- 逆に、あまりにも新しすぎるバージョンに対して、古いテーマ・プラグインが追いついていないケースもあります。
つまり、「WordPress公式が推奨している範囲内の安定したバージョン」を使うことが大切です。
さくらでPHPバージョンを確認・変更する流れ
- サーバーコントロールパネルにログイン
- 「PHPの設定」「スクリプト設定」など、PHP関連のメニューを開く
- 現在のPHPバージョンを確認
- プルダウンなどから、推奨されている安定バージョンを選択
- 設定を保存して反映を待つ
💡 バージョン変更前の注意点
- すでに他のサイトやシステムを置いている場合、PHPバージョン変更が影響することがあります。
- その場合は、かならず 事前にバックアップを取り、テストアクセスで動作確認 をしてから本番反映するようにしましょう。
ここまで準備ができていれば、
- ドメイン・SSL・公開フォルダ
- データベース
- PHPバージョン
という、WordPressを動かすための「土台」が揃った状態です。
あとは、さくらのクイックインストール画面から、実際にWordPress本体を入れていくステップに進めます。
さくらのレンタルサーバでWordPressをインストールする
ここまでで「ドメインの紐付け」「SSL」「データベース」「PHPの確認」まで済んでいれば、
いよいよ WordPress 本体を入れる段階です。
さくらでは、コントロールパネルからのクイックインストールを使うと、
初心者でも数分〜十数分程度でインストールを終えられます。
コントロールパネルからインストール画面を開く
まずは、WordPress インストールの入り口まで進みます。
- サーバーコントロールパネルにログイン
- メニューから「アプリケーション設定」「CMSインストール」「WordPressインストール」などの項目を探す
- 「新しくインストールする」「追加インストール」などのボタンをクリック
メニュー名はプランや画面デザインによって少し違いますが、
「アプリ」「CMS」「WordPress」といったキーワードを手がかりにすれば見つかるはずです。
メールで届いている「サーバー情報のお知らせ」の中に、
コントロールパネルのURLが記載されているので、迷ったらそこから辿ると確実です。
クイックインストールを使った導入の流れ
クイックインストール画面では、基本的に上から順にフォームを埋めていくだけでOKです。
必要な入力内容と意味を整理しておきます。
インストールURL/ディレクトリ(ルート直下・サブディレクトリ)の指定
ここで、「どのURLでWordPressを表示するか」 を決めます。
よくあるパターンは次の2つです。
| 用途 | 例 | 設定イメージ |
|---|---|---|
| ブログをサイトの表側に出したい | https://example.com | ルート直下にインストール |
| 会社サイトとは別にブログを作りたい | https://example.com/blog/ | blog などサブディレクトリにインストール |
- ルート直下に入れる場合
- ディレクトリ指定欄を空欄にするか、「/」に相当する設定にします。
- サブディレクトリに入れる場合
blogなどのフォルダ名を入力しておくと、https://example.com/blog/がWordPressのURLになります。
後からURLを変えるのは手間がかかるため、
「ブログをサイトの入り口にするのか」「/blog 以下に置くのか」をここで決めておくことが大切です。
サイトタイトル・管理ユーザーなど基本情報の入力
次に、WordPress側の基本情報を入力します。
- サイトタイトル
- 後からいくらでも変更できるので、この時点では仮タイトルでも問題ありません。
- 管理者ユーザー名
- ログインに使用するIDです。
- 「admin」など誰もが思いつく名前は避けたほうが安全です。
- 管理者パスワード
- 英数字+記号を組み合わせた長めのものを使う
- 忘れないよう、パスワード管理ツールやメモに保管
- 管理者メールアドレス
- パスワード再発行や更新通知に使われます。普段から確認するアドレスを設定しましょう。
これらは、インストール後も「設定>一般」「ユーザー>プロフィール」などから変更できますが、
特にユーザー名は変更が面倒なので、最初にしっかり考えておくと後々楽です。
利用規約に同意してインストールを実行する
項目を埋め終わったら、
- 入力内容を確認
- 利用規約への同意にチェック
- 「インストール」「作成」などのボタンをクリック
数十秒〜1〜2分ほど待つと、「インストール完了」画面が表示されます。
ここには
- サイトのURL
- 管理画面URL(
/wp-adminや/wp-login.php付き) - メモしておくべき情報
が出るので、この画面をスクリーンショットまたはPDFで保存しておくことを強くおすすめします。
サブドメイン配下にWordPressを設置したい場合の手順
blog.example.com のように、サブドメインごとにWordPressを分けたいケースもあります。
基本的な考え方は次の通りです。
- 先にサーバーコントロールパネルで
blog.example.comのサブドメインを追加- サブドメイン専用の公開フォルダを作成
- そのサブドメインをインストール先として、クイックインストールを実行
インストール先ディレクトリと使用するデータベースの指定
サブドメイン配下にインストールする場合も、クイックインストール画面の構造はほぼ同じです。
- インストール先URL
- プルダウンなどから
blog.example.comを選択 - 必要に応じてサブディレクトリを追加指定(例:
blog.example.com/wp/など)
- プルダウンなどから
- 使用するデータベース
- 既に作成済みのWordPress用データベースを選択
- 別サイトと混在させたくない場合は、「新規作成」して1サイト1DBにする
複数サイトを運用する場合、
「どのドメイン(サブドメイン)が、どのフォルダ・どのDBを使っているか」をメモしておくと、
トラブル時に役立ちます。
インストール時にエラーが出たときの確認ポイント
クイックインストールは便利ですが、条件が揃っていないとエラーが出ることがあります。
よくある原因とチェックポイントをまとめておきます。
1. データベース関連のエラー
- 指定したデータベースが存在しない
- ユーザー名・パスワードが違う
- 既に別のWordPressが入っているDBを上書きしようとしている
→ コントロールパネルの「データベース設定」画面で、
DB名・ユーザー名・パスワード・文字コードを再確認します。
2. インストール先フォルダの問題
- 指定したディレクトリに既にファイルが入っている
- フォルダ名のスペルミス
- ルート直下に別のCMSや静的ファイルがあり衝突している
→ FTPやファイルマネージャーで、インストール先フォルダが空かどうかを確認し、
不要なファイルはバックアップの上で整理します。
3. PHPバージョン・モジュールの不整合
- サーバーのPHPバージョンが古すぎる
- 一部モジュールが有効化されていない
→ コントロールパネルの「PHP設定」で、推奨バージョンに切り替えることで解決するケースが多いです。
4. そもそも入力ミス
- URLの入力違い
- 管理者メールアドレスのタイプミス
→ エラーメッセージをよく読み、焦らず「どの項目で止められているか」を確認するのが近道です。
インストールが完了すれば、
- サイトURL
- 管理画面URL
- ログイン情報
が出揃い、いよいよWordPressの管理画面にログインして初期設定を進める段階に入ります。
さくらのレンタルサーバ公式サイトWordPress管理画面へのログインとサイト表示の確認
WordPressを入れ終わったら、
「ちゃんとログインできるか」「サイトは問題なく表示されるか」を最初に確認します。
ここでつまずきやすいポイントを、ログイン情報 → ダッシュボード → 表示確認 → トラブル対応の順に整理します。
管理画面URL・ログインID・パスワードの確認方法
まず、「どこに」「何で」ログインするかをはっきりさせましょう。
管理画面URLの基本形
特別な設定をしていなければ、管理画面URLは次のどちらかです。
https://あなたのドメイン/wp-admin/https://あなたのドメイン/wp-login.php
例:
https://example.com/wp-admin/https://example.com/blog/wp-admin/(サブディレクトリに入れた場合)
💡 インストール完了画面に出ていた「管理画面URL」は、ブックマークしておくのがおすすめです。
さくらのコントロールパネルの「インストール一覧」から、管理画面へのリンクを辿れる場合もあります。
ログインID・パスワードの確認
- ログインID(ユーザー名)
- クイックインストール時に自分で入力した「管理者ユーザー名」です。
- サーバーIDやメールアドレスとは別物なので、混同しないよう注意します。
- パスワード
- これもインストール時に自分で決めたものです。
- 不安なら、パスワード管理ツールや紙のメモにしっかり控えておきましょう。
万が一忘れてしまった場合は、ログイン画面の「パスワードをお忘れですか?」リンクから、
登録メールアドレス宛に再設定用URLを送ることができます。
初回ログイン後にチェックしたいダッシュボードの項目
ログインすると、最初に「ダッシュボード」と呼ばれる管理画面トップが表示されます。
ここでは、最初にざっと見ておきたい場所だけに絞って紹介します。
サイトの基本情報
- 「設定」→「一般」
- サイトのタイトル
- キャッチフレーズ
- サイトアドレス(URL)が
https://になっているか - メールアドレス(通知が届く宛先)
ここはブログの「名札」にあたる部分なので、ざっくり整えておくと安心です。
更新・セキュリティまわり
- 「ダッシュボード」→「更新」
- WordPress本体の更新が必要か
- プラグイン・テーマのアップデート通知が出ていないか
✅ 最低限の方針
- 初回は、「重大な更新・セキュリティ更新」だけ優先して適用しておく
- 大量の更新を一度に行うときは、タイミングを見て慎重に(できればバックアップ後)
投稿・固定ページの雰囲気を掴む
- 「投稿」→「投稿一覧」
- 「固定ページ」→「固定ページ一覧」
インストール直後はサンプル記事が入っています。
これらを眺めながら、「記事はここから作るんだな」という感覚を掴んでおくと、後の操作がイメージしやすくなります。
公開URLでサイトが正しく表示されているか確認する
次に、実際の閲覧者と同じ目線で、サイトの表示を確認します。
基本の確認手順
- ブラウザの新しいタブを開く
https://あなたのドメイン(またはhttps://あなたのドメイン/ブログ用のパス/)にアクセス- 初期テーマのトップページが表示されるかを見る
チェックしたいポイント:
- アドレスバーが
https://になっているか - ブラウザの鍵マークが「安全」として表示されているか
- さくらの初期ページではなく、WordPressのトップページが出ているか
端末を変えて見るとなお良い
- PCブラウザ
- スマホ(4G/5G回線)
- 可能であれば別のブラウザ
など、複数の環境でざっくり確認すると、キャッシュや端末依存の問題に気づきやすくなります。
インストール直後にログインできない場合の対処法
ときどき、インストール直後にうまくログインできないことがあります。
よくあるパターンごとに「確認するべき箇所」をまとめます。
1. URLが違っている
http://でアクセスしていてエラーになっている/wp-adminの後ろに余計なパスがついている- サブディレクトリに入れたのにルート直下を見てしまっている
→ インストール完了画面やさくらの「インストール一覧」をもう一度開き、
正しい管理画面URLをコピー&ペーストするのが確実です。
2. まだ反映に時間がかかっている
- ドメインを追加した直後
- 無料SSLを申請した直後
このようなタイミングでは、数分〜数十分程度反映待ちになることがあります。
→ その場合は、
- シークレットウィンドウで再アクセス
- 時間を少しおいてから再度開く
など、設定をむやみにいじり直さず様子を見るのが安全です。
3. ID・パスワードを間違えている
- サーバーIDをWordPressのユーザー名と勘違いしている
- Caps Lock(大文字固定)がオンになっている
→ 落ち着いて入力し直し、だめなら「パスワードをお忘れですか?」からリセットを試します。
インストール時に設定した管理者メールアドレスに再設定リンクが届きます。
4. エラー画面(403/404など)が出る
/wp-adminにアクセスすると403(アクセス禁止)になる- 404(ページが見つかりません)になる
この場合は、原因が複数考えられます。
- 公開フォルダ(ドキュメントルート)の設定が間違っている
- まだWordPressがそこに正しくインストールされていない
- セキュリティ設定(WAFなど)がログインページをブロックしている
→ さくらのコントロールパネルで
- ドメインの公開フォルダが正しいか
- インストール先ディレクトリに WordPress ファイルがあるか
を確認し、それでも不明な場合はさくらのサポートに状況をまとめて問い合わせるのが近道です。
ここまで確認できれば、
- 管理画面に入れる
- 公開URLでサイトが見える
という、WordPress運用のスタートラインに立てています。
次のステップでは、初期設定(パーマリンク・タイムゾーン・テーマ・プラグインなど)を整え、 いよいよ記事作成に入っていく流れになります。
開設直後に行うWordPressの初期設定
インストールが終わったら、記事を書く前に最低限の初期設定だけは整えておきましょう。
ここを後回しにすると、URLの変更や表示のズレが起こり、手戻りが増えてしまいます。

サイトタイトル・キャッチフレーズなど基本情報の調整
まずは「サイトの名札」にあたる部分を整えます。
- 管理画面左メニューから
[設定]→[一般] を開く - 次の項目を中心に見直します。
- サイトのタイトル
- ブログ名・サイト名をそのまま入れます。
- 検索結果やブラウザのタブに表示されるため、
「誰向けのサイトか」がわかる言葉を1つ入れておくと◎- 例:
30代会社員のための副業ブログ
- 例:
- キャッチフレーズ
- 1行でサイトの説明を書く欄です。
- 初期状態の英語の説明文はそのままにせず、簡潔な日本語に変えておきます。
- 例:
さくらのレンタルサーバを使ったブログ運営の記録
- 例:
- WordPressアドレス(URL)/サイトアドレス(URL)
https://で始まる独自ドメインになっているか確認します。- SSL設定後にここが
http://のままだと、「保護されていない」と表示される原因になります。
- 管理者メールアドレス
- パスワード再発行や通知メールの送り先なので、
普段チェックするアドレスにしておきましょう。
- パスワード再発行や通知メールの送り先なので、
💡 コツ
・タイトル・キャッチフレーズは、「後から変えてもOK」です。
・最初から完璧を目指すより、「誰向けのサイトかだけはハッキリさせる」ことを意識すると楽です。
パーマリンク設定をSEO向きの形式に変更する
次に、記事URLのルール(パーマリンク)を決めます。
ここを最初に決めておくと、後でURL変更によるリンク切れを避けられます。
- 管理画面から [設定]→[パーマリンク] を開く
- 「共通設定」から、次のような形式を選びます。
初心者におすすめなのはこの2パターンです 👇
| 形式 | 例 | 特徴 |
|---|---|---|
| 投稿名 | https://example.com/sample-post/ | シンプルで覚えやすい。日本語スラッグは長くなりやすい点に注意。 |
カスタム構造(/%category%/%postname%/) | https://example.com/blog/sakura-wordpress/ | カテゴリー構造がはっきりする。カテゴリー変更に伴うURL変更リスクはある。 |
ポイント
- 日付入り(
/2025/12/16/など)は、ニュースサイト以外ではあえて避ける人も増えています。
過去記事が「古そう」に見えやすいためです。 - 記事のスラッグ(URLの最後の部分)は、
- 短く
- 半角英数字
で設定しておくと、あとから共有しやすくなります。
⚠ 既に記事をたくさん公開した後にパーマリンクを変えると、
外部リンクや検索結果からのアクセスが404(ページなし)になりやすいので、
基本は「最初に決めて、後から変えない」前提で考えましょう。
タイムゾーン・言語など日本語サイト向けの一般設定
最後に、日本向けサイトに合わせて時刻と表示言語を整えます。
- [設定]→[一般] を再度開く
- 次の項目を調整します。
- サイトの言語
日本語を選択。- 管理画面の表記も日本語になり、操作ミスを減らせます。
- タイムゾーン
東京もしくはUTC+9に設定。- 投稿日時や予約投稿の時間が、実際の日本時間とズレなくなります。
- 日付形式・時刻形式
- 表示の好みに合わせて選択します。
- 例:
Y年n月j日など、日本語ブログらしい表示にしておくと読者にもわかりやすくなります。
✅ ここまでの3つ(基本情報/パーマリンク/タイムゾーンと言語)を整えるだけで、
「最低限、安心して記事を書き始められる状態」になります。
あとは、テーマやプラグインの選定・導入に進みながら、
実際に1記事書いてみることで、細かな使い方に自然と慣れていけます。
テーマとプラグインの導入・カスタマイズ
WordPressは、テーマ=見た目・レイアウト、プラグイン=機能の追加と考えると分かりやすいです。
ここでは「最初にどこまで整えておくと安心か」に絞って解説します。
無料テーマ・有料テーマの選び方と変更手順

テーマの選び方の考え方
最初に意識したいのは、デザインよりも次のポイントです。
- レスポンシブ対応(スマホできちんと読めるか)
- 更新が止まっていないか(最終更新日)
- 不要な機能が多すぎないか(重くなりやすい)
無料か有料かは、ざっくり次のように考えてOKです。
| 種類 | 向いている人 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 無料テーマ | まずはブログを始めてみたい人 | コストゼロで試せる | デザインや日本語マニュアルがシンプルなことも多い |
| 有料テーマ | 本格的にブログ運営・収益化を考える人 | デザイン済み・日本語マニュアル・サポートが充実 | 一度購入すると、テーマ乗り換えの手間が増える |
最初は無料テーマで操作に慣れ、
「続けられそう」「収益化も視野に入った」と感じたタイミングで有料テーマを検討する、という流れも十分ありです。
テーマの変更手順
- 管理画面左メニューから [外観]→[テーマ] を開く
- 「新しいテーマを追加」をクリック
- 気になるテーマの「プレビュー」で雰囲気を確認
- 問題なければ「インストール」→「有効化」
有料テーマの場合は、
- 配布サイトからテーマのZIPファイルをダウンロード
- [外観]→[テーマ]→「新しいテーマを追加」→「テーマのアップロード」
- ZIPをアップロードして「今すぐインストール」→「有効化」
変更前のテーマも削除せずに「無効化」のまま残ります。
不要になったテーマは、数が増えすぎない範囲で削除しておくと、管理・セキュリティの両面で安心です。
初期状態のプラグインを更新・整理する
インストール直後のWordPressには、いくつかプラグインが最初から入っていることがあります。
まずはこれらを「使うもの」「使わないもの」に仕分ける」ところから始めます。
やることはシンプルに3つ
- 更新が出ているものはアップデート
- [プラグイン]→[インストール済みプラグイン]で「更新があります」が表示されていたら、
1つずつ慎重に更新します(大量にまとめて更新しすぎないのがコツ)。
- [プラグイン]→[インストール済みプラグイン]で「更新があります」が表示されていたら、
- 使わないものは停止する
- 明らかに使っていない、もしくは機能がよく分からないものは一度「停止」にしておきます。
- サイト表示に問題がなければ、そのまま「削除」してもOKです。
- 「何のためのプラグインか」をメモしておく
- 例えばスプレッドシートやメモアプリに、
- プラグイン名
- 役割(例:お問い合わせフォーム/キャッシュ/セキュリティ)
を書いておくと、後で見直すときに迷いません。
- 例えばスプレッドシートやメモアプリに、
プラグインは「多ければいい」というものではなく、
「必要最小限に絞るほうがトラブルが少ない」 と考えたほうが堅実です。
WP Multibyte Patchなど日本語環境に必須のプラグイン導入
日本語サイトでは、文字化けや文字数カウントなど、日本語特有の問題が出ることがあります。
それを補う代表的なプラグインが「WP Multibyte Patch」です。
WP Multibyte Patchの役割(ざっくり)
- 日本語のマルチバイト文字に関する不具合を補正
- メール送信時などの文字化け対策
- 一部の機能での日本語処理の安定性向上
さくらのレンタルサーバでも、日本語ブログなら 入れておいて損はない定番プラグイン です。
導入手順
- 管理画面から [プラグイン]→[新規追加]
- 検索窓に
WP Multibyte Patchと入力 - 該当プラグインの「今すぐインストール」→「有効化」
基本的には、有効化するだけで使えます。
細かな設定をいじる必要はないので、初心者でも扱いやすい部類です。
BackWPupなどバックアップ用プラグインを入れておく
WordPressを運用するうえで、バックアップは保険です。
テーマやプラグインを更新したとき、設定を大きく変えたときに、
「万が一」に備えて戻せる状態にしておきましょう。
バックアップで最低限守りたいもの
- データベース(記事・設定・コメントなど)
wp-contentフォルダ(テーマ・プラグイン・アップロード画像など)
サーバー側の自動バックアップ機能に加えて、WordPress側でもバックアップを取っておくとより安心です。
BackWPupを例にしたイメージ
※名前は代表例ですが、考え方は他のバックアップ系プラグインでも共通です。
- 定期的にデータベースとファイルをまとめてバックアップ
- 保存先を「サーバー内」「外部ストレージ(例:Dropbox)」などに分散
- 「手動バックアップ」も実行できる
設定のコツ
- 最初は「週1回」程度のスケジュールから始めてみる
- テーマやプラグインを大きく更新する前に、手動で1回バックアップを取る癖をつける
さくらのレンタルサーバ利用時に注意したいプラグイン設定
さくらのレンタルサーバでプラグインを使う場合、次のポイントを押さえておくとトラブルを避けやすくなります。
1. キャッシュ系プラグインを入れすぎない
- ページキャッシュ・ブラウザキャッシュ・最適化…と複数を重ねると、
表示崩れやログイン出来ないなどの不具合が出ることがあります。 - さくら側の機能(モジュール版PHPやサーバーキャッシュ)との組み合わせもあるため、
キャッシュ系は基本「1種類だけ」に絞るほうが安全です。
2. セキュリティ系とWAF(Webアプリケーションファイアウォール)の相性
- サーバー側のWAF機能と、WordPressのセキュリティプラグインのルールがぶつかり、
正常なアクセスがブロックされることがあります。 - ログインやフォーム送信で頻繁に403エラーが出る場合は、
- 一時的にプラグインを停止
- さくらのWAF設定のログを確認
など、どこが原因か切り分けることが大切です。
3. 画像圧縮・最適化プラグインの使い方
- 画像圧縮プラグインは便利ですが、
- オリジナル画像を上書きしてしまうタイプ
- 大量の画像を一度に処理するタイプ
などは、サーバー負荷や予期しない画質劣化につながることがあります。
→ 使う場合は、
- 最初に数点だけテスト
- 必要であれば元データをローカルにも残しておく
といった慎重さが必要です。
4. 「なんとなく入れた」プラグインを放置しない
- さくらに限らずですが、プラグインは数が増えるほど管理が難しくなり、攻撃の窓口も増えます。
- 「役割が言えないプラグイン」「最近使っていないプラグイン」は、
一度停止して問題がなければ削除する、という整理を定期的に行いましょう。
テーマとプラグインは、WordPressサイトの「見た目」と「性格」を決める大事な要素です。
- テーマは「長く付き合えそうか」
- プラグインは「本当に必要か」
を意識しながら、最小限で安定した構成を作ることが、
さくらのレンタルサーバで快適にWordPressを運用するいちばんの近道になります。
バックアップ環境と保守体制の構築
WordPressサイトは、「消えたら困るデータ」の塊です。
さくらのレンタルサーバでも、バックアップと復元を“仕組み”として用意しておくことが、安定運用の前提になります。
自動バックアップを前提にした運用イメージを作る
まず決めるべきなのは、「どの頻度で・何を・どこに」バックアップするかです。
最低限おさえたい対象はこの2つです。
- データベース … 記事本文・設定・コメントなど
wp-content… テーマ・プラグイン・アップロード画像 など
イメージしやすい運用例:
- 毎日:データベースを自動バックアップ
- 週1回:ファイル一式(
wp-content)を自動バックアップ - 大きな作業の前:テーマ変更・プラグイン大量更新前に手動バックアップを1つ
さらに、保存場所も分散させると安心です。
- サーバー内 … すぐに復元しやすい
- 外部ストレージ(例:ローカルPC、クラウドストレージ)… サーバートラブル時の保険
ポイントは、「気合いで覚えておく」のではなく、
スケジュールと仕組みで“勝手に”バックアップが溜まる状態を作ることです。
プラグインを使った定期バックアップの設定方法
さくらのレンタルサーバでは、サーバー側のバックアップ機能に加え、
WordPress側でもプラグインで補完しておくと、復元の選択肢が増えます。
ここでは一般的なバックアップ系プラグインを想定して、設定の流れだけ押さえます。
- 管理画面で [プラグイン]→[新規追加] を開く
- 「backup」などで検索し、評価・最終更新日・インストール数を確認
- 信頼できそうなものを1つインストールして有効化
- プラグインの設定画面で、以下を決める
- どのデータを対象にするか
- データベースのみ
- ファイル+データベース
- 実行頻度
- 毎日/毎週/毎月
- 保存世代数
- 直近7個、10個など
- 保存先
- サーバー内
- 外部ストレージ(クラウド等)
- どのデータを対象にするか
- 設定後、テストバックアップを1回実行して、エラーが出ないか確認
注意点
- バックアッププラグインは1つに絞るほうが安全です(複数入れると処理が競合しがち)。
- 保存世代を増やしすぎると、サーバー容量を圧迫することがあるので、
「古いバックアップを定期的に削除する」運用もセットで考えておきましょう。
復元手順を事前に確認しておく重要性
バックアップは、「戻せて初めて意味がある」ものです。
いざという時に慌てないために、復元の手順もセットで準備しておきましょう。
事前に確認しておきたいポイント:
- どのバックアップファイルが、どの日時の状態なのか
- 復元方法が
- プラグイン画面からワンクリックなのか
- データベースを手動でインポートする必要があるのか
- 復元すると「今のデータ」が上書きされることを理解しているか
可能であれば、
- テスト用サブドメインやテスト環境を用意する
- そこにバックアップを復元してみる
- 本当に表示が戻るかを確認する
といった「復元リハーサル」を一度だけでも経験しておくと、
本番サイトでトラブルが起きたときの心理的ハードルが大きく下がります。
バックアップは、
- 「取れているつもり」
- 「戻せるつもり」
のままだと、いざというときに役に立ちません。
「どの手順で、どこまで戻せるか」を自分の言葉で説明できる状態を、保守体制のゴールと考えておくとよいでしょう。
アクセス解析・計測ツールの設定
WordPressブログを「なんとなく更新する」段階から、「数字を見ながら改善する」段階に進めるには、
アクセス解析と検索パフォーマンスの計測が欠かせません。
ここでは、最低限入れておきたい3つの仕組みに絞って解説します。

Googleアナリティクスの導入手順
Googleアナリティクス(GA4)は、「どんな人が、どこから、どのページを見ているか」を可視化するツールです。

1. Googleアカウントとプロパティを用意する
- Googleアカウントで Google Analytics にログイン
- 新しい「プロパティ」を作成
- ウェブ用のデータストリームを追加し、
- 自分のサイトURL
- サイト名
を登録
- 表示された「測定ID(
G-XXXXXXXの形式)」を控える
2. 計測タグをWordPressに埋め込む
初心者向けの現実的な方法は、プラグインを使うか、Google公式の Site Kit を使うかの2択です。
- プラグイン方式(GA専用プラグインやSEOプラグイン)
- 管理画面[プラグイン]→[新規追加]で、
「analytics」などで検索 - 評価・更新頻度を見て、信頼できそうなものを1つインストール
- 設定画面に測定ID(
G-XXXXXXX)を入力
- 管理画面[プラグイン]→[新規追加]で、
- Site Kit by Google を使う方式
- 「Site Kit by Google」プラグインをインストール・有効化
- 指示に従い、Googleアカウントと連携
- Analytics を有効化すると、自動で計測タグが挿入される
テーマのheader.php に直接タグを貼る方法もありますが、
テーマ変更のたびに貼り直しが必要になるため、初心者にはプラグイン経由がおすすめです。
3. 計測開始を確認する
- GAのリアルタイムレポートを開き、自分のサイトにアクセスしてみる
- 「アクティブユーザー」が1としてカウントされれば、基本的な導入は完了です
Googleサーチコンソールの登録とサイトの連携
Googleサーチコンソール(GSC)は、「検索結果でサイトがどう扱われているか」を把握するツールです。
アクセス数だけでなく、検索クエリや掲載順位の把握に役立ちます。

1. プロパティの登録
- Googleアカウントで Search Console にログイン
- 「プロパティを追加」からサイトを登録
- 一般的には、初心者は
https://example.com単位の「URLプレフィックス」
を選ぶと扱いやすいです(DNS設定に自信があれば「ドメイン」型でもOK)。
2. サイト所有権の確認
所有権確認は複数の方法がありますが、さくら+WordPressでは次が扱いやすいです。
- HTMLタグ方式
- GSCで発行される
<meta>タグをコピー - WordPress側で
- 専用プラグイン
- SEOプラグインの「ウェブマスターツール」欄
に貼り付けて保存
- GSC側で「確認」ボタンを押す
- GSCで発行される
- Analytics連携方式(GA4を先に入れている場合)
- 同じGoogleアカウントでAnalyticsとGSCを利用
- 所有権確認の画面で「Googleアナリティクス」を選び、確認
どの方法でもかまいませんが、「あとで消してしまいづらい場所」にタグを入れることが重要です。
3. サイトマップを送信する
- GSCの左メニューから「サイトマップ」を開く
sitemap.xmlを生成するプラグイン(SEOプラグインなど)を入れている場合、
そのURL(例:https://example.com/sitemap.xml)を入力- 送信してステータスを確認
これで、Google側に「このサイトの構造はこうなっています」と伝えやすくなります。
検索順位チェックツールの活用アイデア
アクセス解析とサーチコンソールだけでも、かなり多くの情報が取れますが、
「特定キーワードの順位推移」を追いたい場合は、検索順位チェックツールがあると便利です。
どこまでやるかの線引き
有料・高機能なツールも多数ありますが、
さくら+個人ブログの運用であれば、まず次のような段階で考えると良いです。
- サーチコンソールの「検索パフォーマンス」だけを使う段階
- どんな検索クエリで表示されているか
- 平均掲載順位・クリック率
をざっくり把握する
- 重要キーワードだけを、簡易ツール+スプレッドシートで追う段階
- 上位を狙いたいキーワードを10〜20個程度に絞る
- 週1回程度、順位を記録して「上がっているか/下がっているか」だけを見る
ツール名にこだわりすぎるよりも、
- 「どのキーワードで評価されたいのか」を決める
- そのキーワードに対して、記事の内容やタイトルを改善していく
という「使い方」のほうがはるかに重要です。
活用のコツ
- いきなり「すべてのキーワード」を追おうとしない
- 「この3〜5記事が主力」という記事だけ、重点的に順位をチェックする
- 順位が下がったら
- 記事の更新日を新しくする
- 情報の鮮度を上げる
- 見出しや導入文を改善する
といった具体的なアクションに必ずつなげる、というルールを自分の中で決めておくと、
単なる「数字ウォッチ」から一歩進んだ運用になります。
アクセス解析・サーチコンソール・順位チェック。
この3つを「完璧に使いこなす」必要はありませんが、
- GA:誰が・どのページを見ているか
- GSC:どのキーワードで・どれくらい表示されているか
- 順位チェック:狙ったキーワードでの評価推移
という役割分担を意識しておくと、
さくらのレンタルサーバ上のWordPressブログを、数字を見ながら着実に育てていくことができます。
ブログ運営と収益化の基本ステップ
WordPressとさくらのレンタルサーバの準備が整ったら、
いよいよ「ブログ運営」と「収益化」の段階に入ります。
ここから先はサーバー設定よりも、記事の中身・読者視点・広告の扱い方が重要になります。
記事を書き始める前に押さえておきたいポイント
いきなり書き始める前に、次の3つだけは決めておくとブレにくくなります。
1. 誰に向けたブログかを決める
- 「自分と同じ悩みを持っている人」
- 「これから副業を始めたい社会人」
- 「さくらサーバーでブログを作りたい初心者」 など
「過去の自分」や「身近な誰か」をイメージすると、ターゲットが具体的になりやすいです。
2. どんな悩みを解決するブログにするか
- さくらサーバーの使い方
- WordPressのトラブル解決
- 特定ジャンル(プログラミング/英語/資格など)のノウハウ
など、「読者が検索しそうな悩み」を軸にします。
日記ではなく「誰かの問題を解決するメモ」として書く意識を持つと、
記事が検索されやすくなります。
3. 最初の10本の「柱になる記事」を決める
いきなり100本を目指すのではなく、まずは軸になる10本リストを作ります。
- 入門編(○○とは?/始め方)
- 手順解説(設定方法/使い方)
- 比較・レビュー(AとBの違い/感想)
- トラブル解決(よくあるエラーと対処法)
この10本をベースに、関連記事を枝葉として増やしていくイメージを持てば、
サイト全体の構成が自然に整っていきます。
アフィリエイトの基礎とASPへの登録手順
収益化の王道は、アフィリエイト(成果報酬型広告)です。
仕組みをざっくり整理すると、次のようになります。

アフィリエイトの基本構造
- ASP(アフィリエイトサービスプロバイダ)に登録
- ASP内で案件(商品・サービス)を選ぶ
- ブログ記事内に専用リンク(アフィリエイトリンク)を設置
- 読者がリンクから申込・購入すると、成果として報酬が発生
広告主とブロガーの間に、ASPが入って管理していると考えると分かりやすいです。
ASP登録の共通ステップ
ASPごとに画面は違いますが、流れはほぼ同じです。
- ASPのサイトで「新規登録」
- メールアドレス・パスワードの設定
- サイト情報の入力
- サイトURL(さくら+WordPressで作ったURL)
- サイトの内容・ジャンル
- 予定している集客方法(SEO・SNSなど)
- 利用規約に同意して申請
- 審査がある場合は、結果を待つ(数日〜1週間程度が目安)
✅ 登録前の注意
- 記事が1本もないと審査に通りにくいASPもあるため、
最低でも数本は「読める記事」を用意してから申し込むとスムーズです。
アフィリエイトで意識したいこと
- 実際に使ったサービス・商品を中心に紹介する
- デメリットや注意点も正直に書く
- 「広告のための記事」ではなく、「読者の選択を助ける記事」を心がける
結果的にこの方が、
・信頼される
・長く読まれる
・報酬も安定しやすい
という意味で、収益的にもプラスになりやすいです。
ブログのテーマ選定とアクセスを伸ばすための考え方
さくら+WordPress環境が整っていても、テーマ選びと集客の方向性を間違えると、
書いても読まれず、続けるのがつらくなります。
テーマ選定のポイント
テーマ(ジャンル)は、次の3つが重なる部分を探すのがおすすめです。
- 自分が興味を持ち続けられるか
- 読者のニーズがあるか(検索されているか)
- ある程度マネタイズ手段があるか(広告、アフィリエイトなど)
例として:
- さくらのレンタルサーバ×WordPressの使い方
- 特定の資格勉強の方法
- 職業経験や専門スキル(エンジニア/デザイナー等)を活かしたノウハウ
など、「自分が詳しくなりやすく」「他の人も困っている」テーマが狙い目です。
アクセスを伸ばすための基本的な考え方
- 検索キーワードから逆算して記事を作る
- いきなりタイトルを決めるのではなく、
「読者がどんな言葉で検索しそうか」を先に考えます。 - 例:
さくら サーバー WordPress インストールさくら レンタルサーバ 速度
- いきなりタイトルを決めるのではなく、
- 1記事で「1つの悩み」を解決する
- あれもこれも詰め込まず、
「この記事は○○の手順だけを徹底的に説明する」という軸を決めます。
- あれもこれも詰め込まず、
- 関連記事同士を内部リンクでつなぐ
- 「さくらの契約方法」→「ドメイン設定」→「SSL設定」→「WordPressインストール」
のように、ステップごとに記事を分けて書き、
記事内でお互いに案内し合うことで、
読者も検索エンジンもサイト構造を理解しやすくなります。
- 「さくらの契約方法」→「ドメイン設定」→「SSL設定」→「WordPressインストール」
- 数字を見ながらテコ入れする
- 先に設定した Googleアナリティクス・サーチコンソールを使い、
- よく読まれている記事をさらに磨く
- クリックされていないタイトルを改善する
という「改善サイクル」を回していきます。
- 先に設定した Googleアナリティクス・サーチコンソールを使い、
ブログの収益化は、「設定が終わったら自動で稼げる」ものではなく、
読者の反応を見ながら、記事と導線を少しずつ良くしていく地道な作業です。
さくらのレンタルサーバとWordPressという安定した土台があるぶん、
あとは「何を書くか」「誰の役に立つか」に集中できます。
そこにアフィリエイトや広告を自然な形で組み込んでいくことが、長く続くブログ収益化への近道になります。
さくらのレンタルサーバ運用に関する補足事項
WordPressブログをひとつ立ち上げたあとも、
「もう1サイト作りたい」「プランを見直したい」「トラブル時にどう動けばいい?」
といった場面は必ず出てきます。
ここでは、実際に運用していくうえで知っておくと安心な“裏側の話”をまとめておきます。
2つ目以降の独自ドメイン・WordPressサイトを追加する手順
さくらのレンタルサーバでは、プランによって複数の独自ドメイン・WordPressサイトを同じサーバー上で運用できます。
2つ目・3つ目のサイトを作る流れは、基本的に次の「ミニ版・再演」です。
- 新しい独自ドメインを用意する
- 1つ目と同様に、ドメイン事業者やさくら経由で取得
- WHOIS代行の有無や登録情報も、最初と同じようにチェック
- サーバーにドメインを追加する
- サーバーコントロールパネル → 「ドメイン設定」へ
- 「独自ドメインの追加」から、新しいドメインを登録
- 公開フォルダ(ドキュメントルート)を、既存サイトとは別のディレクトリにする
- 例:
example.com→/example.com/public/example2.com→/example2.com/public/
- 例:
- 新しいデータベースを作成する
- 「データベース設定」から、2つ目用のDBを追加
- 1サイト1データベースにしておくと、不具合が起きたときの切り分けが容易です。
- SSLを設定する
- 新しい独自ドメインに対しても、無料SSL(Let’s Encrypt等)を有効化
- 必要に応じて常時SSL化(http→httpsリダイレクト)もオンにする
- WordPressをクイックインストールする
- インストール先として、新しいドメイン/フォルダと、新しいDBを指定
- サイトタイトルや管理ユーザーは、1つ目のサイトとは分けて考える
運用メモのすすめ
複数サイトを持つと、
- 「このドメインはどのフォルダ・どのDBと紐付いているか」
- 「どのPHPバージョンで動かしているか」
を忘れがちです。
スプレッドシートなどに一覧表を作っておくと、数年後に自分を助けてくれます。
契約内容の確認・プラン変更・解約の流れ
長く運用していると、
「アクセスが増えてサーバーに余裕が欲しい」「思ったより使わなかったので見直したい」
といったタイミングが来ます。
そのときに備えて、契約まわりの基本的な動線も押さえておきましょう。
契約内容の確認
- さくらの「会員メニュー」にログイン
- 「契約中のサービス」や「サーバー一覧」などの画面から、
- 利用中プラン名
- 契約期間(更新日)
- 利用料金の目安
を確認できます。
あわせて、ディスク使用量・転送量などをチェックし、
「どれくらい余裕があるのか」を把握しておくと、プラン見直しの判断材料になります。
プラン変更の考え方
- アクセス増や機能追加で「重い」「遅い」と感じ始めたら、上位プランへの移行を検討
- 逆に、テスト用途だけでほとんどアクセスがない場合は、一段階下げる選択肢もあり
プラン変更時は、
- ディスク容量・マルチドメイン数・DB数がどう変わるか
- 月額費用だけでなく、年間コストで見たときに納得できるか
を冷静に比べて判断すると失敗しにくくなります。
解約の流れ
ブログを別環境に移したり、いったん運営をやめる場合は、解約を検討します。
- 解約前に必ず、
- サイトデータ(ファイル・DB)のバックアップ
- ドメイン更新の扱い(他社に移管するか/そのまま手放すか)
を決めておきます。
- その上で、会員メニューから対象サーバーを選び、案内に沿って解約手続きを進めます。
途中で「やっぱりデータが欲しい」となっても、解約後は取り戻せないケースが多いので、
バックアップと、必要な情報の書き出しが先、解約はその後と覚えておくと安心です。
トラブル時に参照したいサポート情報と問い合わせ先
WordPressとレンタルサーバの組み合わせでは、
「ある日突然、表示がおかしくなる」「ログインできなくなる」
といったトラブルがゼロにはなりません。
そんなときに頼れるのが、公式ドキュメントとサポート窓口です。
まず確認したい情報源
トラブルが起きたとき、いきなりプラグインを片っ端から消す前に、次の順で落ち着いて確認すると良いです。
- さくらインターネットの公式マニュアル・よくある質問
- 「WordPress」「エラーコード」「メール設定」など、キーワードで検索
- サーバー固有の仕様(PHP設定の場所、WAF、バックアップ機能など)がまとまっています。
- メンテナンス・障害情報ページ
- そもそもサーバー側でメンテナンスや障害が発生していないか
- 自分の操作ミスではないケースもあるため、まずはここを疑うのが冷静な対応です。
- 自分のメモ・設定履歴
- 「直前に何をしたか(プラグイン更新・テーマ変更・PHPバージョン変更など)」
- 「いつ頃からおかしくなったか」
をメモしておくと、後でサポートに相談するときにも役立ちます。
どうしても解決しないときの問い合わせ
公式のサポート窓口(メール・問い合わせフォーム・チャット・電話など)は、
「自分である程度状況を整理したあと」に使うと、やり取りがスムーズです。
問い合わせ時にまとめておきたい情報の例:
- 契約しているプラン名
- 対象ドメイン/URL
- 発生している現象(エラー画面の文言・スクリーンショットなど)
- いつから発生しているか
- 直前に行った操作(プラグイン更新・テーマ変更・PHP変更など)
「とりあえず助けてください」ではなく、
「○月○日の○時頃から、○○の操作をしたあとに△△というエラーが出る」
と伝えられると、原因特定が一気に早くなります。
さくらのレンタルサーバとWordPressは、一度軌道に乗れば数年単位で育てていける組み合わせです。
複数サイト運用・プラン見直し・トラブル対応といった「運用フェーズ」のイメージをあらかじめ持っておくことで、
目先の不具合に振り回されず、落ち着いてブログ運営に集中できるようになります。
まとめ
ここまで、さくらのレンタルサーバを契約するところから、
独自ドメインとSSLの設定、WordPressのインストール、そして最低限の初期設定までを一気にたどってきました。
流れを振り返ると、やることはシンプルです。
- さくらのレンタルサーバのプランを決めて契約する
- 独自ドメインを取得し、サーバーに紐付けてSSLを有効化する
- コントロールパネルからWordPressをインストールする
- 管理画面にログインして、基本情報・パーマリンク・タイムゾーンなどを整える
- テーマ・プラグイン・バックアップ・アクセス解析の最低限だけ導入する
一つひとつの操作だけを見ると難しく感じますが、
「サーバーの準備 → WordPressの設置 → ブログとして動かすための調整」という3ステップの流れで捉えると、
やるべきことは意外と限られているはずです。
この記事の手順どおりに進めれば、
さくらのレンタルサーバ上に、いつでも記事を書き始められるWordPressブログの土台が整います。
あとは、あなたの得意分野や経験を記事として積み重ねていくだけです。
環境づくりに悩む時間を短くして、
「何を書くか」「誰の役に立つか」に、ぜひエネルギーを使っていきましょう。
