内部SEO対策をゼロから解説|検索エンジンに評価されるサイト構造の作り方
「コンテンツSEOや外部リンクの話はよく聞くけれど、内部SEO対策って具体的に何をすればいいの?」
「WordPressテーマを入れただけで、内部対策はある程度できていると思っているけど、本当に十分なのか不安……」
「XMLサイトマップ・robots.txt・canonical・構造化データ……専門用語が多すぎて、何から学べばいいのか分からない」
「アクセスが頭打ち。記事は増やしているのに、検索順位がなかなか上がらないのはサイト構造が原因かもしれない?」
こうした悩みを抱えたまま、
「とりあえず記事を増やす」「とりあえず被リンクを増やす」だけで運用しているサイトは少なくありません。
ですが、検索エンジンからの評価は、
- クローラーがどれだけスムーズに巡回できるか
- ページ内容をどれだけ正確に理解できるか
- ユーザーがどれだけストレスなく情報を得られるか
といったサイト内部の設計・構造にも大きく左右されます。
内部SEOをおろそかにしたまま、コンテンツや外部対策だけで勝ち続けるのは、年々難しくなっているのが実情です。
本記事では、内部SEOを「専門用語の羅列」ではなく、
- なぜ必要なのか(目的)
- 検索エンジンの仕組みとどう関係しているのか(原理)
- 何から順番にやればよいのか(優先順位とチェックリスト)
という流れで、ゼロから体系的に解説します。
クローラビリティ、インデックス最適化、UX改善といったテーマを、
実務での運用を想定しながら、できるだけ平易な言葉と具体例で整理していきます。
読み終える頃には、
- 自分のサイトの「どこにボトルネックがあるか」をざっくり把握できる
- すぐに着手すべき内部施策と、腰を据えて取り組むべき改善テーマが見えてくる
- 「内部SEO=難しそう」という印象が、「やることが整理された具体的な作業リスト」に変わる
という状態を目指しています。
個人ブログの運営者から、企業サイト・オウンドメディアの担当者まで、
内部SEOを基礎からきちんと押さえておきたい方は、ぜひ肩の力を抜いて読み進めてみてください。
内部SEO対策の全体像をつかむ
内部SEOとは何か(サイト内部の最適化という考え方)
「内部SEO」と聞くと難しく感じますが、やっていることはシンプルです。
自分のサイトの中身と構造を、検索エンジンとユーザーの両方にとって“読み取りやすく・使いやすく”整えること
が内部SEOの本質です。
具体的には、例えば次のような領域を指します。
- ページタイトルや見出し、meta情報の設計
- URL・ディレクトリ構造、内部リンク設計、パンくずリスト
- XMLサイトマップやrobots.txt、noindex などのクロール制御
- 画像のalt属性、構造化データなどのマークアップ
- ページ速度、モバイル対応、SSL化 などのユーザビリティ・セキュリティ
つまり、外部からリンクを集める以前に、サイトの“器”そのものを最適な状態にする作業が内部SEOです。
しっかり整えられたサイトは、検索エンジンからもユーザーからも「理解しやすい・信頼できる」と評価されやすくなります。
外部対策・コンテンツSEOとの違いと役割分担
SEOはよく「内部対策・外部対策・コンテンツSEO」に分けて語られます。それぞれの役割を整理しておきましょう。
| 種類 | 主な対象 | 具体例 | 役割 |
|---|---|---|---|
| 内部SEO | サイトの構造・技術・ページ内要素 | 内部リンク設計、XMLサイトマップ、タイトル・見出し、ページ速度など | クローラーとユーザーがサイトを理解しやすくする“土台づくり” |
| 外部SEO | サイト外の評価・シグナル | 被リンク、ブランド指名検索、SNSでの言及など | 「どれだけ信頼されているか」を示す“人気・評判” |
| コンテンツSEO | 記事・ページの中身 | 読者の悩みを解決する記事、網羅的な解説コンテンツなど | 検索ニーズを満たし、滞在時間やCVを生む“中身” |
ざっくり言えば、
- 内部SEO:サイトの設計・環境を整える
- コンテンツSEO:読む価値のある情報を提供する
- 外部SEO:信頼・権威のシグナルを外部から集める
という分担です。
どれか1つだけを頑張れば良いわけではなく、
「内部で整え → 良いコンテンツを作り → 外部から評価される」
という流れが揃って初めて、安定した検索流入と売上につながります。


内部対策が検索順位・売上にどのように影響するか
内部SEOは、地味に見えて数字への影響が非常に大きい分野です。
代表的な影響は次の3つです。
- クローラーの評価・インデックスのされ方が変わる
- XMLサイトマップや内部リンクが整理されていないと、重要なページがなかなかクロールされなかったり、インデックスされなかったりします。
- 逆に、構造が整理されているサイトは、新規ページも素早く見つけてもらえ、更新のたびに検索結果への反映が早くなる傾向があります。
- 検索結果での見え方とクリック率が変わる
- タイトルやmeta descriptionの設計だけで、同じ順位でもクリック率が数倍変わるケースは珍しくありません。
- きちんと構造化されたページは、リッチリザルト(パンくず表示、FAQ、レビュー表示など)も狙いやすくなり、結果としてアクセス数の底上げにつながります。
- 滞在時間・成約率(CVR)が変わる=売上に直結する
- ページ速度が遅かったり、スマホで読みにくかったりすると、ユーザーはイライラしてすぐ離脱します。
- 逆に、読みやすく・迷いにくい導線になっていれば、ページ遷移も増え、資料請求や購入、問い合わせなどの行動につながりやすくなります。
現場では、「被リンクは増えてきたのに、思ったほど順位が伸びない」という相談の多くが、
内部SEOの詰めが甘いことに起因しています。
外側から評価を集めても、受け皿となるサイト構造が不安定だと、検索エンジンもユーザーも「フルに評価しきれない」のです。
内部SEO・テクニカルSEO・コンテンツSEOの関係性
最近は「テクニカルSEO」という言葉もよく使われます。
内部SEOとの違いは少し分かりづらいので、ここで整理しておきます。
- 内部SEO
- サイト内部全般の最適化を指す広い概念
- HTML構造・内部リンク・meta情報・コンテンツ面まで含むことが多い
- テクニカルSEO
- 内部SEOのうち、技術寄りの部分にフォーカスした領域
- 例:サイト速度、サーバー設定、コアウェブバイタル、モバイル対応、構造化データ、JavaScriptレンダリング など
- コンテンツSEO
- ページの中身そのものにフォーカスした領域
- 例:キーワード設計、見出し構成、網羅性、独自性、専門性 など
イメージとしては、次のような三層構造で考えると理解しやすくなります。
- 土台(テクニカルSEO):
サイトを高速・安全・クロールしやすい状態にする - 骨組み(内部SEOの設計):
URL構造、内部リンク、タイトル・見出しなどで“理解しやすい構造”にする - 内装(コンテンツSEO):
読者の課題を解決する、質の高いコンテンツを作る
どこか一層でも欠けると、長期的な成長は難しくなります。
逆に、テクニカル・内部・コンテンツの3つが揃うと、競合が強いキーワードでもじわじわと順位が上がり、アクセスと売上が伸び続けるサイトになります。
この章で押さえておきたいのは、
内部SEOは「小手先のテクニック集」ではなく、
サイト全体の設計思想と運用ルールそのものである
という点です。
このあと、より具体的な施策に落としていくときも、
「この設定は、クローラーとユーザーにとって何を分かりやすくするのか?」
という視点を持っておくと、表面的なチェックリストに終わらず、一貫性のある内部SEOを組み立てられるようになります。

検索エンジンの仕組みと内部施策の関係
内部SEOを考えるうえで、「Googleがどうやってページを見つけ、理解し、順位を決めているか」をざっくりでも押さえておくことは必須です。
ここでは専門用語をできるだけ噛み砕いて説明します。
クロール → インデックス → ランキングの3ステップ
検索エンジンの動きは、大きく次の3段階に分けられます。
| ステップ | 何をしているか | 関係する内部施策の例 |
|---|---|---|
| クロール | クローラーがWeb上を巡回してページを「発見」する | XMLサイトマップ、内部リンク構造、robots.txt、noindex、サイト構造の浅さ など |
| インデックス | 見つけたページの内容を解析して「データベースに登録」する | タイトル・見出しタグ、meta description、alt属性、構造化データ、重複コンテンツ対策 など |
| ランキング | 検索クエリごとに、登録済みページを「並び替え」て表示する | コンテンツ品質、E-E-A-T、ページ速度、モバイル対応、内部リンクの評価伝播 など |
ポイントは、「いきなり順位を決めているわけではない」ということです。
そもそもクロールされなければインデックスもされず、インデックスされなければランキングの土俵にすら上がれません。
内部SEOでよく挙げられる施策の多くは、この3ステップのどこかを「スムーズに・効率よく」進めるための仕掛けだと考えると理解しやすくなります。
Google検索結果に表示されるまでのプロセス
もう少し「現場で何が起きているか」という視点で流れを追ってみます。
- URLを見つける
- 既に知っているページからのリンク
- サイトマップに書かれたURL
- 外部サイトからのリンク など
→ ここで効いてくるのが、内部リンク設計・XMLサイトマップ・被リンクです。
- クローラーがページを取得する
- robots.txt で拒否されていないか
- サーバーが応答しているか(エラーを返していないか)
- リダイレクトが適切に設定されているか
→ クロール制御・エラー対策・SSL化・サイト速度が影響します。
- HTMLを解析して内容を理解する
- title・見出し・本文・画像・リンク・構造化データなどを解析
- コンテンツのテーマ・重要キーワード・構造を把握
→ タイトル設計・見出しタグ・alt属性・セマンティックHTMLがここで効きます。
- インデックスに登録するかどうか判断する
- 内容が薄すぎないか・スパムでないか・重複していないか
- noindex 指定されていないか
→ 重複コンテンツ対策・noindexの使い方・低品質ページの整理が重要になります。
- クエリごとにランキングを計算する
- 検索意図との合致度(コンテンツの内容・構造)
- 信頼性・権威性(E-E-A-T・外部評価)
- UXシグナル(クリック率、滞在時間、離脱率など)
- ページ速度・モバイル対応・安全性 など
→ コンテンツSEO・内部SEO・外部SEOが総合的に効いてくるフェーズです。
内部SEOは、この流れの中で
- 「ページがきちんと発見されること」
- 「正しく理解されること」
- 「ユーザー体験の悪さでマイナス評価を受けないこと」
を支える役割を担います。
逆に言えば、内部施策が雑なサイトは、どれだけ良い記事を書いてもフルに評価されない可能性が高い、ということでもあります。
クローラビリティとクロールバジェットの考え方
内部SEOの文脈でよく出てくるのが「クローラビリティ」と「クロールバジェット」です。
難しく聞こえますが、考え方自体はシンプルです。
クローラビリティとは
「クローラーがサイト内をどれだけスムーズに巡回できるか」を示す概念です。
クローラビリティを下げてしまう要因の例:
- 内部リンクが少なく、重要ページに辿り着きにくい
- ディレクトリ階層が深すぎる/複雑すぎる
- 似たようなURLが大量にあり、どれを見ればいいか分からない
- robots.txt や noindex の設定ミスで、必要なページまでブロックしている
- 404 やソフト404、リダイレクトのループが放置されている
これらはすべて、内部SEOで改善できる領域です。
クロールバジェットとは
クロールバジェットは、ざっくり言えば
「Googleがそのサイトのために割り当てているクロールの“予算”」
です。
- 大規模サイトや更新頻度の高いサイトは予算が増えやすい
- エラーが多かったり、重複ページが多すぎたりすると、効率が悪いサイトと見なされ、実質的な「クロールの優先度」が下がりやすい
クロールバジェットを意識した内部施策の方向性はシンプルで、
- 見せたいページを、少ないステップで見つけてもらえる構造にする
- 見せる価値の薄いページは、noindexやrobots.txtで積極的に整理する
- エラーや無駄なリダイレクトを減らし、「無駄歩き」をなくす
という3点に集約されます。
クローラビリティとクロールバジェットをきちんと意識した内部SEOができていると、
- 新規記事がすぐにインデックスされる
- 更新内容の反映も早くなる
- 「重要なページほど確実にクロールされる」状態を維持できる
ようになり、中長期的なSEOの安定感が大きく変わってきます。
この章の内容を踏まえて、次のステップでは「クローリング最適化」「インデックス最適化」「UX向上」といった具体的な内部施策に落としていくと、戦略と実務が自然に結びつくはずです。
内部SEOの3つの目的と基本アプローチ
内部SEOは「テクニック集」ではなく、3つのはっきりした目的に向けて行う施策のセットだと考えると分かりやすくなります。
- クローラーが迷わずサイト内を回れるようにする
- ページの内容を正確に理解・インデックスしてもらう
- ユーザーがストレスなく利用できる状態にする
それぞれの目的と、基本的なアプローチを整理しておきましょう。
クローラーが巡回しやすいサイト構造をつくる
最初の目的は、検索エンジンのクローラーに「このサイトは回りやすい」と思ってもらうことです。
重要ページに辿り着きにくかったり、不要ページばかりクロールされていると、評価してほしい部分がなかなか見てもらえません。
クローラーが回りやすいサイトにするための代表的な考え方は、次の通りです。
| やること | 狙い |
|---|---|
| 階層を浅く・シンプルに設計する | 重要ページへ少ないクリック数で到達できるようにする |
| 内部リンクを整理・強化する | クロールの「道」を増やし、評価を伝えやすくする |
| パンくずリストを設置する | 階層構造をクローラー・ユーザー双方に伝える |
| XMLサイトマップを用意する | サイト内のURL一覧を機械的に伝える |
| robots.txt・noindexで不要URLを整理する | クロールの無駄を減らし、重要ページに予算を回す |
実務的には、次の2点を意識すると失敗しにくくなります。
- 「人が見て分かりやすい構造は、クローラーにとっても分かりやすい」
無理にSEO用の構造を作るのではなく、サイトマップを見て「人間が見てもスッキリしているか」を確認するのが近道です。 - 「増やす前に減らす」発想を持つ
新しいページやカテゴリを足す前に、「不要なページ」「似た内容のページ」を整理・統合することで、クローラーの負担も軽くなり、サイト全体の評価も集中しやすくなります。
ページ内容を正確にインデックスさせる仕組みを整える
2つ目の目的は、ページのテーマや要点を検索エンジンに誤解なく伝えることです。
ここが曖昧だと、「何について書いているページなのか」が伝わらず、順位が安定しません。
正確にインデックスしてもらうための基本アプローチは、次のようなイメージです。
- ページの「主題」を明確にする
- 1ページ1テーマを意識し、あれもこれも詰め込みすぎない
- タイトル・h1の段階で「誰の・どんな悩みを解決するページか」をはっきりさせる
- 構造化されたテキストにする
- h2・h3 見出しで論理的なアウトラインを作る
- 箇条書きや表を使って、重要ポイントを整理する
- 同じキーワードを機械的に連発するのではなく、「言い換え」や関連語も使いつつ自然な文章にする
- メタ情報・属性を正しく使う
- titleタグ:検索結果で「クリックしたくなる表現」にしつつ、主キーワードを自然に含める
- meta description:内容の要約+読むメリットを簡潔に書く(クリック率に影響)
- alt属性:画像の意味・役割をテキストで補足する
- 構造化データ:パンくず、FAQ、レビューなど、対応できるものは積極的にマークアップする
- 重複と評価分散を避ける
- 似たような内容のページが乱立していないか定期的にチェックする
- URLのバリエーション(パラメータ違い・www有無・http/https)を正規化し、canonicalで統一方向を示す
- 低品質・インデックスさせる必要のないページには、noindexを検討する
これらは一つひとつは小さな設定ですが、「このURLはこういう内容のページです」というシグナルを積み上げる作業だと思ってください。
検索意図に合った内容を用意したうえで、この「伝え方」を整えると、インデックス精度と評価のされ方が大きく変わります。
ユーザー体験(UX・ページエクスペリエンス)を高める
3つ目の目的は、サイトを訪れたユーザーに「快適に使える」と感じてもらうことです。
ここを疎かにすると、せっかく上位表示しても「開いた瞬間に離脱されるサイト」になってしまいます。
ユーザー体験を高める内部SEOの基本アプローチは、次の3軸に整理できます。
1. 表示速度と安定性
- 画像・CSS・JavaScriptを必要以上に重くしない
- 不要なプラグインやスクリプトを減らす
- キャッシュや圧縮など、サーバー側のチューニングを行う
「3秒以内にある程度表示されるか」をひとつの目安にすると、実用ラインを外しにくくなります。
2. モバイル前提のデザイン
- スマホ画面で、文字サイズ・行間・余白が適切かを必ずチェックする
- 指でタップしやすいボタン・リンクの大きさ、間隔になっているか
- PC版とモバイル版で、重要な情報が欠けていないか
今は多くのサイトでアクセスの大半がスマホです。
「PCで作って、スマホで崩れていないか確認する」のではなく、最初からスマホ基準で設計するほうが結果的にミスも減ります。
3. 安心感とストレスの少なさ
- 常時SSL化(HTTPS)で「保護された通信」にする
- 404ページを分かりやすく整え、他ページへの導線も用意する
- 画面を覆うポップアップや、スクロールを妨げる広告を乱発しない
- どのページから来ても、数クリックで目的の情報に辿り着ける導線にする
ユーザー体験は、直接的にランキング要因として扱われている部分(Core Web Vitalsなど)もありますが、
それ以上に、CVR(成約率)やリピート率と直結するビジネス指標でもあります。
内部SEOの3つの目的は、それぞれ別々に存在しているように見えて、実際には繋がっています。
- クローラーが巡回しやすい構造 → インデックスの精度が上がる
- インデックスが正確 → 検索意図に合ったユーザーが流入しやすくなる
- UXが高い → ユーザーが長く滞在し、コンバージョンや再訪につながる
この「良い循環」を回すために、内部SEOをチェックリストではなく設計思想として持つことが、長期的なSEOの土台になります。
クローリング最適化(クローラビリティ改善)の具体策
ここからは、検索エンジンのロボット(クローラー)が「迷わず・ムダなく」サイト内を回れるようにするための具体策を整理します。
ざっくり言えば、
- どんな構造でページを並べるか(サイト構造・URL)
- ページ同士をどう結ぶか(内部リンク・ナビゲーション)
- どこを見せてどこを見せないか(サイトマップ・robots・noindex)
を設計するパートです。
1. サイト構造とURL設計
分かりやすく短いURL・パーマリンクを設計する
URLはクローラーにとってもユーザーにとっても「ページのラベル」です。
- できるだけ短く・意味が伝わる単語で構成する
- 「id=12345」のような意味のないパラメータだらけにしない
- 日本語URLはトラブルの元になりやすいので、原則は英数字とハイフンで構成
例:
- 悪い例:
https://example.com/?p=1234&ref=top - 良い例:
https://example.com/internal-seo/crawl-optimization/
短く整ったURLは、後から見返したときの運用もしやすくなるので、長期的なコスト削減にもつながります。
ディレクトリ階層を浅く整理し、迷わない構造にする
クローラーは、リンクをたどってページに到達します。
そのため、
- 重要ページが3〜4クリック以内で到達できる
- 意味のない階層(
/category/category/category/のような重複)を作らない
といった「浅く・シンプルな階層」を意識します。
特にブログやメディアでは、
カテゴリ → 記事 の2〜3階層で収まるようにしておくと、クローラーもユーザーも迷いにくくなります。
カテゴリー構成・リンク構造をシンプルに保つ
カテゴリの作り方が雑だと、クローラーもユーザーもテーマを把握しにくくなります。
- カテゴリは5〜10個程度の「大きな箱」に絞る
- 「ほぼ同じ意味のカテゴリ」が乱立していないか定期的に整理する
- タグを増やしすぎて「1記事1タグ」にならないよう注意する
カテゴリ=サイトの情報設計そのものなので、
ビジネスの柱・想定読者・キーワード構造と合わせて決めると、内部リンク設計もしやすくなります。
トップページをサイト全体のハブ(目次)の役割にする
トップページは、クローラーにとってもユーザーにとっても入口兼ハブです。
- 主要カテゴリへのリンクをまとめて設置する
- 特に読ませたい「重要ページ」への導線を置く
- 新着・人気・おすすめなど、更新情報にアクセスしやすくする
トップページを「単なるデザインの見せ場」ではなく、
サイト全体の目次・案内板として機能させると、クローラーの回遊効率も大きく変わります。
2. 内部リンク戦略とナビゲーション
重要ページに内部リンクを集中して集約する
すべてのページに均等にリンクを貼るのではなく、評価を集めたいページを決めてリンクを集中させることが大切です。
- 売上につながるLPや、軸となる解説記事にリンクを集める
- カテゴリトップや「まとめ記事」から関連ページへリンクを張り巡らせる
内部リンクは、検索エンジンにとって「このページは重要だ」という投票のような役割を持ちます。
関連性の高いページ同士をテキストリンクで結ぶ
文中からの内部リンクは、クローラーにとってもユーザーにとっても「次に読むべきページ」を示すサインです。
- 同じテーマ・近い悩みを扱う記事同士をリンクでつなぐ
- 一問一答の記事を「詳細解説記事」に誘導する など
ボタンよりもテキストリンク(アンカーテキスト)の方が、リンク先の意味を伝えやすく、SEO的な情報量も増えます。
アンカーテキストでリンク先の内容を明確に表現する
「こちら」「詳しくはここ」などのあいまいなテキストは避け、
リンク先の内容を短く言い表したアンカーを意識します。
- 悪い例:
詳しくはこちら - 良い例:
内部リンクの設計手順を詳しく見る
こうすることで、クローラーは「どのページから、どんな文脈でリンクされているか」を理解しやすくなります。
パンくずリストで階層と現在地を分かりやすく示す
パンくずリストは、
- 「どのカテゴリの中の、どのページなのか」
- 「一つ上の階層はどこか」
を示すナビゲーションです。
- ユーザーにとっては「一つ上に戻る」「カテゴリに戻る」ための導線
- クローラーにとっては「サイト階層のヒント」として機能
構造化データ(BreadcrumbList)と組み合わせると、検索結果にパンくずが表示されやすくなり、CTR向上も期待できます。

グローバルナビ・フッターナビで回遊性を高める
ヘッダーとフッターは、全ページ共通で表示されるリンクの集合です。
- ヘッダー:主要カテゴリ・サービスページ・資料請求など
- フッター:サイトマップ、会社情報、問い合わせ、カテゴリ一覧など
どのページから来ても、2クリック程度でサイトの「全体の見取り図」に戻れる構造にしておくと、
クローラーもユーザーも迷いにくくなります。
3. XMLサイトマップとクロール制御
XMLサイトマップを生成し、Search Consoleへ登録する
XMLサイトマップは、検索エンジンに向けた「URL一覧表」です。
- 公開中の重要URLをリスト化して伝える
- 更新日時を記載して、更新の頻度・新しさも一緒に伝える
WordPressならプラグインや標準機能で自動生成できますが、
「本当にインデックスさせたいURLだけになっているか」は必ず確認しましょう。


サイト規模に応じてサイトマップを分割・管理する
大規模サイトでは、1つのサイトマップにすべてのURLを詰め込むよりも、用途ごとに分割した方が管理しやすくなります。
例:
/sitemap-posts.xml(記事)/sitemap-pages.xml(固定ページ)/sitemap-products.xml(商品ページ)
分割しておくと、インデックス状況をタイプごとに確認しやすくなり、問題の切り分けがしやすくなります。
Google Search Consoleからクロールリクエストを送る
重要なページを公開・大幅リライトした直後は、Search Consoleの
- URL検査 → 「インデックス登録をリクエスト」
を使って、クローラーに「優先して見に来てほしい」と伝えることができます。
常用するものではありませんが、
- 新しい重要LP
- 既存の主力ページを大幅改訂したとき
など、メリハリをつけて使うと効果的です。
4. robots.txt・noindex・nofollowの使い分け
ここはミスると「見せたいページをブロックしてしまう」事故ポイントなので、役割の違いをきちんと整理しておきます。
robots.txtで不要ディレクトリへのクロールを抑制する
robots.txt は、「ここはクロールしなくていいですよ」とクローラーに伝えるファイルです。
- 管理画面、テスト環境、検索結果ページなど
- クロールしても意味が薄い・サーバー負荷だけかかる場所
に対して、Disallow でクロールを制限します。
ただし、すでにインデックスされているページを検索結果から消すツールではない点に注意が必要です。

インデックス不要ページにnoindexを付与する
noindex は、「このページは検索結果に出さなくてよい」という指示です。
- プライバシーポリシー、ログインページなど
- サイト内検索結果、フィルタの組み合わせで量産されるページ
- 内容が薄く、SEO的にマイナスになりやすいページ
に対して適切に付与すると、サイト全体の評価のノイズを減らすことができます。

noindexページへのリンクにはnofollowを組み合わせる
noindex を付与したページに大量の内部リンクが集まっていると、
評価の「流れ」がそこで目詰まりを起こす場合があります。
- noindexにしたページへの内部リンクに
rel="nofollow"を付ける - もしくは、そもそも重要でないページへのリンクを減らす
ことで、評価の流れを「見せたいページ」に集中させるイメージです。

クロールさせるべきページ/除外すべきページの考え方
ざっくりとした判断基準は次の通りです👇
| 種類 | どうするか | 例 |
|---|---|---|
| ビジネス上・SEO上、重要なページ | クロール・インデックスとも許可 | サービスページ、主要記事、カテゴリトップ |
| 必要だが検索結果に出す必要はないページ | クロールは許可、noindexを付与 | 会員ページ、サンクスページ、検索結果ページ |
| そもそもクロールさせたくない場所 | robots.txtでブロック | 管理画面、ステージング環境、一部のシステムディレクトリ |
「すべてをインデックスさせれば良い」という発想は危険で、
「見せるべきURLを厳選して、それ以外は整理する」ことがクローラビリティ改善のコツです。
5. 重複・エラー・評価分散の解消
URL正規化とcanonicalタグで評価を一本化する
同じ内容なのにURLだけ違うページが複数あると、評価が分散してしまいます。
/?sort=ascなど、並び替えやトラッキング用のパラメータwwwあり/なし、http/httpsの違い/index.htmlの有無
といったケースでは、どのURLを代表として評価してほしいかを link rel="canonical" で明示しておきます。
重複コンテンツ・カニバリゼーションの検出と統合
似たようなテーマの記事を量産すると、
- どの記事を上位に出せば良いか検索エンジンが迷う
- 結果として、どのページも中途半端な順位に留まる
といった「キーワードの食い合い(カニバリ)」が起こります。
対策としては、
- 内容が近い記事を1本の強い記事に統合する
- 役割を分けて、「概要ページ」と「詳細個別ページ」に整理する
- 統合・削除したページは、代表ページへ301リダイレクトする
など、「このキーワードはこのURLが代表」という状態を作ることが重要です。
404/ソフト404・リンク切れURLの洗い出しと修正
エラーページやリンク切れが多いサイトは、
- クロールの効率が悪くなる
- ユーザー体験も悪化する
という二重の意味でマイナスです。
- Search Consoleやクローラー型ツールで定期的にチェック
- 不要なページは301リダイレクト、または適切な404へ誘導
- 内部リンクで古いURLを参照していないか確認・修正
を習慣にしておくと、「死んだリンク」が溜まりにくくなります。


www有無・HTTP→HTTPSなどのリダイレクト設計
技術的な話ですが、SEOではURLを1つに統一することが非常に重要です。
http://example.comhttps://example.comhttps://www.example.com
など、微妙に違うURLで同じページが見えてしまう場合は、
- どれを正とするか決める
- サーバー設定で301リダイレクトを設定する
- canonicalタグも統一方向に合わせる
という3点セットで整えておきます。
更新頻度を高めてクロール頻度を維持する
クローラーは「よく更新されるサイト」には頻繁に訪れます。
逆に、何ヶ月も更新がないサイトは、クロールの優先度も下がりがちです。
- 定期的に新規コンテンツを追加する
- 既存の重要ページも、情報アップデートや改善を行う
- トップページやカテゴリページから更新ページへのリンクを貼る
といった運用を続けることで、「来るたびに新しい情報があるサイト」としてクロール頻度が安定しやすくなります。
この章で挙げた施策はどれも地味ですが、積み重ねると
「きちんと整理された、クローラーにとって居心地の良いサイト」に近づきます。
次のステップでは、クローラーに見つけてもらったページをどう正確に理解・インデックスしてもらうかを掘り下げていくと、内部SEOの全体像がさらにクリアになります。
インデックス最適化(検索エンジンへの情報伝達)の具体策
ここからは、検索エンジンに「このページはこういう内容です」と正しく伝えるための実務的なポイントをまとめます。
同じコンテンツでも、伝え方を整えるだけで評価のされ方が大きく変わります。
1. タイトル・見出し・メタ情報のチューニング
titleタグに主要キーワードを自然に盛り込む
titleタグは、検索結果で青いリンクとして表示されるもっとも重要な要素です。
- 検索されたいキーワードはなるべく左側に置く
- ただし「キーワードの羅列」ではなく文章として自然な日本語にする
- PC・スマホどちらでも途中で切れにくい文字数(全角30〜35文字前後)を意識する
例:
- 悪い例:
内部SEO 対策 内部SEO 内部対策 SEO - 良い例:
内部SEO対策の基本|クローラビリティとインデックス最適化の考え方
「誰の・どんな悩みを解決するページか」が一目で伝わるタイトルにすることが、CTRと評価の両方に効きます。

h1〜h3見出しタグで論理構造をはっきりさせる
見出しタグは、検索エンジンにとってページの目次のような役割を持ちます。
- ページの主題:
h1 - 大きな章:
h2 - 章の中の小見出し:
h3
というように、レベルを飛ばさず階層構造を守るのが基本です。
やりがちなNG例:
- デザイン調整のために、意味もなく
h2を乱用する - 強調したいだけで
h1を複数使う
見出しタグは「見た目を大きくするためのタグ」ではなく、文書構造を示すタグとして使うのがポイントです。

meta descriptionで内容とメリットを簡潔に伝える
meta descriptionはランキングを直接決める要因ではありませんが、クリック率に大きく影響する要素です。
- そのページで「何が分かるのか」「どんな悩みが解決するのか」を1〜2文でまとめる
- タイトルの繰り返しではなく、読むメリットを補足する文章にする
- キーワードを無理に詰め込まず、自然な文章にする
例:
内部SEO対策の基本を、クローラビリティ・インデックス最適化・UXの3つの視点から解説。何から手を付ければいいか分からない担当者向けに、優先順位と具体策を整理しています。
検索ユーザーが「自分に関係ある」と感じられるかどうかが、クリック率を左右します。

ページごとに固有のタイトル・ディスクリプションを設定する
よくある問題が、複数ページで同じタイトル・descriptionを使い回しているケースです。
- 一覧ページ・詳細ページで同じタイトルになっていないか
- カテゴリページがすべて同じdescriptionになっていないか
それぞれのページが持つ役割や内容の違いを意識して、
- 一覧ページ:カテゴリ全体の特徴
- 詳細ページ:そのページ固有のテーマとベネフィット
といった形で、固有のテキストにしておきましょう。
ローカルビジネスでは地域名などのローカル要素も含める
店舗ビジネスやエリアを絞ったサービスの場合は、
- タイトルやh1に地域名+業種を自然な形で含める
- descriptionにも「○○市の△△専門店」といった情報を入れる
ことで、「場所」が絡む検索クエリ(例:渋谷 内部SEO コンサル)との相性が良くなります。
2. HTML構造とセマンティックマークアップ
見出し・段落・強調などを正しいHTMLタグで記述する
検索エンジンは、どのテキストが重要か・どういう関係にあるかをHTML構造から判断します。
- タイトル:
<h1> - 章見出し:
<h2> - 段落:
<p> - 強調:
<strong>や<em>
といった意味を持ったタグ(セマンティックなタグ)を使うことで、内容の理解を助けられます。
CSSだけで「太字・大きさ」を調整していると、検索エンジン側には「どこが重要なのか」が伝わりにくくなります。
表やリストはtable/ul/olタグで構造化して表現する
- 比較表 →
tableタグ - 箇条書き →
ulまたはolタグ
というように、「表やリスト」を見た目だけではなく構造として記述しておくと、クローラーにも意味が伝わりやすくなります。
例:内部施策の分類をul/liで書く、料金表をtableで書く、など。
W3Cガイドラインに沿ったコードでエラーを減らす
多少のHTMLエラーがあっても検索結果に即影響するわけではありませんが、
- タグの閉じ忘れ
- 入れ子構造の崩れ
- 属性の誤記
が多くなると、検索エンジンが正しく解析できないリスクが上がります。
- HTMLバリデータを使って重大なエラーだけでも潰しておく
- テンプレートを改修するときは、コピー&ペーストで崩れていないか確認する
といった“基本整備”は、長期的なトラブル防止にも役立ちます。
引用タグと外部リンクの用い方を最適化する
- 引用には
<blockquote>や<q>を使い、「どこからの引用か」を明記する - 公式ドキュメントや権威あるサイトへのリンクは、E-E-A-Tの裏付けとしてもプラスに働きます
一方で、
- 明らかに信頼性の低いサイトへのリンク
- アフィリエイトリンクを過剰に連発
などは、ページ全体の印象を損ねることがあります。
外部リンクは「読者の理解が深まるかどうか」を基準に絞り込むのがおすすめです。
3. 画像・メディアファイルの最適化
alt属性で画像の内容・役割をテキスト説明する
alt属性は、画像の代わりに読まれるテキストです。
- その画像が何を表しているのか
- 図やグラフなら、何のデータを示しているのか
を簡潔に書きます。
例:
- 悪い alt:
alt="image1" - 良い alt:
alt="内部SEO対策の3つの目的を示した図"
視覚障害のあるユーザーや、画像が読み込めない環境にも配慮でき、アクセシビリティとSEOの両方にメリットがあります。

画像ファイル名を内容が分かる名前にする
img_001.png のような名前ではなく、
internal-seo-checklist.pngcrawl-index-ranking-flow.png
といった内容に関連するファイル名にしておくと、画像検索との相性も良くなりやすくなります。
画像サイズ・圧縮率を調整して軽量化する
画像はページの表示速度を左右する要素です。
- 表示サイズより大きすぎる元画像を使わない
- WebPなどの軽量フォーマットを検討する
- 圧縮ツールで視認性を保ちつつファイルサイズを削る
「見た目はそのまま、容量だけ削る」という意識で最適化すると、UXとSEOの両立がしやすくなります。

コンテンツ理解を助ける画像・動画の配置を工夫する
ただ飾りとして画像を並べるのではなく、
- 手順の各ステップにキャプチャを添える
- 抽象的な概念を図解で補足する
- 実際の画面やレポート例をスクリーンショットで見せる
といった形で、文章では伝わりにくい部分を視覚で補う意識が大切です。
これにより、検索エンジンから見ても「ユーザーの理解を助けるコンテンツ」と判断されやすくなります。
4. 構造化データとリッチリザルト対策
schema.org等を使った構造化マークアップを導入する
構造化データは、ページ内の情報を「これは商品です」「これはFAQです」と機械的にラベル付けする仕組みです。
- JSON-LD形式で
application/ld+jsonとして埋め込むのが推奨 - 重要なページ(商品詳細、記事、FAQなど)から順に実装していく
検索エンジンにとって「中身の種類」が分かりやすくなり、インデックス精度の向上につながります。
パンくず・レビュー・FAQなどの構造化データを活用する
特に導入しやすく、効果が見えやすいのが次のあたりです。
- パンくずリスト(
BreadcrumbList) - 記事(
Article/BlogPosting) - FAQ(
FAQPage) - レビュー・評価(
Review/Product)
うまく認識されると、検索結果に星やQ&Aが表示されるリッチリザルトが出ることもあり、CTR向上が期待できます。
テストツールで構造化データのエラーを確認・修正する
構造化データは、書き方を少し間違えると機能しないことがあります。
- テストツールでエラーや警告を確認
- 必須項目が抜けていないか、型(文字列・URLなど)が正しいかをチェック
- テンプレート化して、同じ形式で量産できるようにしておく
最初は手間に感じますが、一度テンプレートを整えてしまえばサイト全体の底上げに繋がります。
5. インデックス状況のチェックと調整
Search Consoleでインデックスカバレッジを定期確認する
インデックス最適化は、「設定して終わり」ではなく「状況を見て微調整」する作業です。
- インデックスカバレッジレポートで、
- どのURLが有効
- どのURLが除外/エラー になっているか
- 思惑通りのページがインデックスされているか
を定期的に確認しましょう。
クロール統計情報からボトルネックを把握する
Search Consoleの「クロール統計情報」では、
- 1日のクロール数
- ページの取得時間
- 応答コードの状況
などが確認できます。
- 急にエラーが増えていないか
- ページ取得時間が長くなっていないか
などをチェックしておくと、技術的な問題の早期発見につながります。
インデックスさせるべきでないURLを整理・制御する
最後に、インデックス最適化で見落とされがちなのが、
「インデックスさせないページを決めて、きちんと制御する」こと
です。
- フィルタやソート違いで量産されたURL
- 検索結果ページやタグアーカイブなど、SEO価値の薄いページ
- テスト中のページや重複度の高いコンテンツ
これらが大量にインデックスされていると、サイト全体として何を評価してほしいのかがぼやけてしまいます。
- noindex
- canonical
- robots.txt
を組み合わせて、「見せるべきURL」と「見せないURL」をきちんと切り分けることが、インデックス最適化の締めくくりになります。
この章で解説した内容は、
- 「何を書いたか」ではなく「どう伝えるか」を整える作業
です。
コンテンツの中身に自信があるほど、このインデックス最適化を丁寧にやっておくことで、検索エンジンからの評価を取りこぼさずに済むようになります。
ユーザビリティ・ページエクスペリエンスの改善
内部SEOのラストピースが「ユーザー体験」です。
クローラー向けの施策がどれだけ整っていても、ユーザーが使いにくいサイトは長く評価されません。
ここでは、
- 速く表示されること
- モバイルでストレスなく読めること
- 安心して利用できること
- 迷わず目的の情報に辿り着けること
- 内容が読みやすく、信頼できること
という5つの観点から、具体策を整理します。
1. ページ表示速度とCore Web Vitals
画像・CSS・JavaScriptの読み込みを最適化する
表示速度は「技術指標」でもあり、同時に「読者のイライラ度」を左右する大きな要素です。
代表的な対策は次の通りです。
- 画像の最適化
- 必要以上に大きな画像をアップしない(表示サイズ+少し余裕が目安)
- WebPなどの軽量フォーマットを検討する
- サムネイルやアイコンは圧縮率を高めてサイズを削る
- CSS・JavaScriptの整理
- 使っていないCSSやJSファイルを読み込まない
- 不要なプラグインを整理し、役割が被っているものは統合する
- 初期表示に不要なスクリプトは
defer/asyncで後回しにする
- キャッシュ・CDNの活用
- ブラウザキャッシュを設定し、再訪時の読み込みを軽くする
- アクセスが多いサイトはCDNで静的ファイル配信を検討する
まずは「トップページ・流入が多い記事」から順に、重い要因を一つずつ減らしていくイメージです。
Core Web Vitals(LCP/FID/CLSなど)の指標を改善する
Core Web Vitals は、Googleが重要視しているユーザー体験の指標セットです。
ざっくりとしたイメージだけ押さえておきましょう。
| 指標 | 何を見ているか | ありがちな原因 |
|---|---|---|
| LCP(Largest Contentful Paint) | メインコンテンツが表示されるまでの時間 | 大きな画像・スライダー、重いフォント |
| FID / INP などの応答指標 | ユーザーの操作に対して反応するまでの時間 | 大量のJavaScript、重い計測タグ |
| CLS(Cumulative Layout Shift) | レイアウトの「ガタつき」の量 | 広告・画像の高さ未指定、遅れて挿入される要素 |
全部を完璧にする必要はありませんが、
- 「ユーザーが見たい部分」が早く表示されるか
- スクロール中にレイアウトがガタガタ動かないか
という2点は、体感としてもすぐ分かります。
特にCLSは、小さな調整(画像・広告枠に高さを指定するなど)で改善できるので優先度が高めです。

PageSpeed InsightsやLighthouseで速度を継続計測する
改善の効果を測るには、ツールでの定点観測が欠かせません。
- PageSpeed Insights:URLごとにスコアと改善提案を確認できる
- Lighthouse:Chromeの開発者ツールから実行できる診断レポート
ポイントは、「一度100点を取る」ことではなく、
- テーマ変更やプラグイン追加のたびにチェックする
- 大きなデザイン改修のあとに必ず計測する
という形で、運用フローの中に組み込むことです。


2. モバイル対応とレスポンシブ設計
モバイルファーストインデックスを前提にした設計にする
現在は、スマホ版を基準に評価されるのが前提です。
- PCでは表示される情報が、スマホ版では削られていないか
- スマホ版だけ別テンプレートにして、重要なテキストが抜けていないか
を必ずチェックしましょう。
「モバイル版=簡略版」と考えるのではなく、モバイル版こそメインという発想に切り替えることが重要です。

レスポンシブデザインとビューポート設定を適切に行う
代表的なモバイル対応はレスポンシブデザインです。
HTMLの<head>には、少なくとも次のような設定が必要です。
<meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1">
そのうえで、
- カラム数を画面幅に応じて変える(PC:2〜3カラム、スマホ:1カラム)
- メニューはスマホではハンバーガーアイコン+ドロワーにする
など、同じHTMLをCSSで切り替える設計にしておくと、管理の手間も減ります。

スマホでの文字サイズ・行間・余白を調整し読みやすくする
意外と見落とされがちなのが「タイポグラフィ」です。
- ベースの文字サイズ:スマホでは16px前後を目安に(小さすぎる文字はNG)
- 行間:文字サイズの1.5〜1.8倍程度を目安に、詰めすぎない
- 1段落の長さ:スマホでは3〜4行程度で改行する
また、リンクやボタンは指でタップしやすいように、
- 縦横40px以上を目安に
- 隣り合うリンク同士の間隔を十分に空ける
といった細かい配慮が、離脱率の低下につながります。
3. 安全性と安心して閲覧できる環境づくり
常時SSL(HTTPS)化と適切なリダイレクトを実装する
HTTPS対応は、もはや「やるかどうか」ではなくやっていないとマイナス評価になり得る項目です。
- すべてのページをHTTPSに統一する
http://からhttps://への301リダイレクトを正しく設定する- 画像・スクリプトもHTTPSで配信し、「保護されていないコンテンツ」の警告を出さない
ブラウザのアドレスバーに「保護されていない通信」と表示されるだけで、ユーザーは一気に不安になります。
フォームや決済があるサイトは特に注意が必要です。


セーフブラウジングに配慮したセキュリティ対策を行う
マルウェア感染や不正改ざんが起きると、
- ブラウザに「危険なサイト」と表示される
- 検索結果にも警告ラベルが付く
など、SEO以前にアクセス自体が激減するリスクがあります。
最低限やっておきたいことは、
- CMS・テーマ・プラグインを常に最新バージョンに保つ
- 強固なパスワードと2段階認証を利用する
- 定期的なバックアップを自動取得しておく
といった「基本的なセキュリティ衛生」です。
画面を覆い尽くすポップアップやしつこい広告を避ける
ポップアップやインタースティシャル広告は、使い方を誤ると検索評価とUXの両方に悪影響を与えます。
- ページに到達した瞬間に全画面ポップアップを出さない
- スマホでは特に、画面の大半を広告が占めないようにする
- 同じユーザーに何度も同じポップアップを表示しない(頻度制限)
コンバージョンを上げたい気持ちは分かりますが、
「短期のCV」より「長期の信頼」とのバランスを意識することが大切です。
4. サイト内ナビゲーション・情報設計
長文ページには目次とページ内リンクを設置する
内部SEOの記事はどうしても長くなりがちです。
そこで活躍するのが「目次」と「ページ内リンク」です。
- 記事冒頭に「この記事で分かること」として目次を設置
- 各見出しへ飛べるアンカーリンクを設定
- スマホでは折りたたみ式にして、邪魔にならないようにする
これにより、
- ユーザーは「自分に必要な箇所」にすぐアクセスできる
- Googleも構造を把握しやすくなる(目次が検索結果に表示されることもある)
という二重のメリットがあります。
サイト内検索機能を用意し、探しやすさを高める
ページ数が増えてきたら、サイト内検索があるかどうかで使い勝手は大きく変わります。
- ヘッダーや目立つ場所に検索窓を設置
- 検索クエリのログを分析し、「よく検索されるのにコンテンツが少ないテーマ」を洗い出す
サイト内検索は、そのままユーザーのニーズ調査ツールにもなります。
コンテンツ計画にも活かせるので、アクセスが増えてきたタイミングで導入を検討しましょう。
404エラーページをカスタマイズし、別ページへ誘導する
404ページ(ページが見つからないときのページ)は、
- 「お探しのページは削除されたか、移動した可能性があります」と丁寧に案内
- トップページへのリンク、人気記事・カテゴリへの導線
- サイト内検索ボックス
などを置いて、そこで離脱させない工夫をします。
重要なのは、「見た目を凝ること」ではなく、
- HTTPステータスコードとしては正しく404を返すこと
- ユーザーに「サイト全体から追い出された」印象を与えないこと
の2点です。
ナビゲーションや広告が本文の閲覧を妨げていないか点検する
内部リンクや広告を増やしていくと、いつの間にか本文よりも周辺要素の方が目立っているということがよくあります。
- ファーストビューで、本文がちゃんと見えているか
- スクロールに追従するヘッダー・バナー・チャットボットが多すぎないか
- スマホでは特に、広告やバナーが本文を押し下げすぎていないか
を、実際にスマホで触りながら確認してみましょう。
「自分ならこのサイトで最後まで読むか?」という感覚を大事にしてください。
5. コンテンツの読みやすさと信頼性
段落・見出し・リストで読みやすい文章構成にする
内部SEOの記事は専門用語が多くなりがちなので、構成レベルでの読みやすさが重要です。
- 一文を長くしすぎない(目安は60〜70文字以内)
- 3〜4行ごとに段落を分ける
- 要点は箇条書きや表で整理する
- 見出しごとに「何について書くのか」が一目で分かるようにする
また、専門用語を使うときは、
- 初出時にかんたんな説明を添える
- 読者の前提知識レベル(初心者・担当者・エンジニアなど)を想定して書く
ことを意識すると、「難しいけど分かりやすい」文章に近づきます。
実績・事例・お客様の声などで信頼性や権威性を示す
E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)の観点からも、
- どのような立場・経験を持つ人が書いているのか
- どんなサイト・会社が運営しているのか
- 実際にどのような成果や事例があるのか
をページ内やサイト内で示しておくことが大切です。
具体例:
- 著者プロフィール/監修者情報の掲載
- 実案件や検証結果の共有(例:内部施策後のトラフィック推移)
- 利用企業のロゴやコメント(許諾を得たもの)
こうした情報は、検索エンジンだけでなく読者の安心感にも直結します。

定期的なリライトで情報の鮮度と品質を維持する
SEOは「記事を公開して終わり」ではなく、育て続けるものです。
- アルゴリズムやツールの仕様変更に合わせて内容を更新する
- 古いスクリーンショットや手順を最新に差し替える
- 読者の反応(検索クエリ・滞在時間・離脱率)を見て構成を見直す
といったリライトを、定期的に行いましょう。
その際は、
- 単に日付だけを更新するのではなく、中身をしっかり改善する
- 大きな変更をしたページは、更新日を明記したり、追記・修正内容を一言添えたりする
ことで、読者にも「メンテナンスされているサイト」という印象を与えられます。

ユーザビリティとページエクスペリエンスの改善は、
「検索エンジンのため」ではなく「ユーザーのため」に行うものです。
結果として、
- 離脱率が下がる
- 1セッションあたりのPVが増える
- CVRが上がる
といったビジネス成果にもつながり、
そのポジティブなシグナルが中長期的なSEO評価にも跳ね返ってきます。
記事単位で押さえる内部SEOチェックポイント
ここまでの内容は「サイト全体の設計」寄りでした。
この章では、1本1本の記事を書くときに、最低限チェックしておきたいポイントに絞って整理します。
記事公開前にここを見直すだけでも、内部SEOの抜け漏れはかなり防げます。
1. キーワード設計とテキスト最適化
記事ごとのメインキーワードと関連語を選定する
最初にやるべきことは、「この記事は何の検索ニーズに応えるのか」をはっきりさせることです。
- 1記事につき、狙うメインキーワードは基本1つ
- 例:
内部SEO 対策 初心者、XMLサイトマップ 作り方など
- 例:
- それに紐づく関連語・共起語もメモしておく
- 例:
クローラビリティインデックスSearch Consoleなど
- 例:
ここでのポイントは、
- ツールの「検索ボリューム」だけで選ばない
- 実際に検索結果を開いて、「どんな悩みを持つ人向けのページが上位にいるのか」を必ず目視する
という2点です。
キーワードは、単なる単語ではなく「検索ユーザーの文脈」ごと選ぶイメージを持つと、記事の方向性がブレにくくなります。

タイトル・見出し・本文へ自然な形でキーワードを配置する
キーワードを決めたら、「どこにどう置くか」を意識して文章を整えます。
基本の置き場所は次のとおりです。
- titleタグ:メインキーワード+読者メリットを自然な日本語で
- h1見出し:titleを少し噛み砕いた形で、主題が伝わる文に
- h2・h3見出し:必要に応じてキーワードや関連語を含めつつ、章の内容が一目で分かるように
- 本文:不自然な連呼ではなく、文脈に沿って適度に散りばめる
やりがちな失敗は、
- 「キーワードを入れなきゃ」と思うあまり不自然な日本語になる
- 同じフレーズを機械的に繰り返しすぎて、人間には読みづらい文章になる
ことです。
目安として、
- 声に出して読んで違和感がないか
- 読者にとって「分かりやすい説明」になっているか
を基準に、まずは人間にとって自然な文章を優先し、そのうえでキーワードを微調整するとバランスが取りやすくなります。
2. ページ内要素のチェックリスト
目次やパンくずでコンテンツの全体像を示す
特に長文記事では、「自分に必要な情報がどこにあるか」を早く把握してもらうことが大切です。
- 記事冒頭に目次を設置し、各見出しへジャンプできるようにする
- カテゴリ構造に基づいたパンくずリストを表示する
これにより、
- ユーザー:必要なパートだけを素早く読める
- 検索エンジン:記事の構造や重要部分を把握しやすくなる
という二重のメリットがあります。
クリックしたくなるタイトル・ディスクリプションを設計する
内部SEOの観点では、「狙うキーワードが入っているか」だけを見がちですが、
同時に「検索結果でクリックされるかどうか」も重要です。
- タイトル:
- メインキーワード+読者のベネフィット(例:
時間をかけずにできる内部SEOチェックなど) - 数字や「初心者向け」「実例付き」など、具体性を少し足す
- メインキーワード+読者のベネフィット(例:
- meta description:
- 記事の要約+読むメリットを1〜2文でまとめる
- 「こんな悩みを持つ方へ」とターゲットを明示するのも有効
「検索結果の中で自分の記事だけが浮かないか」を実際に検索して確認しながら調整すると、現実的なラインを掴みやすくなります。
関連記事・カテゴリトップへの内部リンクを適切に貼る
1本の記事は、それ単体で完結していても構いませんが、
サイト全体の中でどんな位置づけなのかをリンクで示しておくと、SEO的な価値が高まります。
- 記事末尾に「合わせて読みたい」「関連記事」として内部リンクを設置
- より広いテーマを扱う「カテゴリトップ」や「まとめ記事」に誘導
- 文中で必要に応じて、詳細解説記事へテキストリンクを貼る
ここで意識したいのは、
- 「読者が次に知りたくなる情報」を想像してリンクを置く
- 1ページにあまりに多くのリンクを詰め込まない(選択肢を絞る)
という2点です。
画像のファイル名・altテキスト・サイズを最適化する
記事に画像を入れる場合は、「なんとなく挿し込む」のではなく、内部SEOとUXの両面で整えておきます。
- ファイル名:
img_001.pngではなく、internal-seo-checklist.pngのように内容が分かる名前に
- altテキスト:
- 画像が何を表しているかを一文で説明(例:
内部SEOチェック項目を一覧化した表)
- 画像が何を表しているかを一文で説明(例:
- サイズ:
- 表示に適した解像度・容量に圧縮し、ページ速度を損なわないようにする
画像は「目を休めるための飾り」にもなりますが、
できれば内容理解を助ける図解やキャプチャとして使えると、記事全体の価値も上がります。
3. ブログ・オウンドメディア特有のポイント
継続的な記事追加と既存記事のアップデートを計画する
ブログやオウンドメディアの内部SEOは、「1本の記事の出来」だけでなく「サイト全体の育ち方」にも左右されます。
- 月単位・四半期単位で、追加するテーマのリストを作る
- 既存記事の中から「アクセスはあるが古くなっているもの」をリライト候補としてピックアップ
- まとめ記事→個別記事→関連記事、と階層構造を意識して増やしていく
記事の数が増えてくると、
- 似たテーマの重複(カニバリ)が起きていないか
- どの記事を「代表」として育てるか
という視点も重要になります。
公開・追加・統合・リライトをセットで考えると、内部SEOの品質を保ちやすくなります。
ユーザーの悩みを解消する高品質コンテンツを作り続ける
最後に、一番シンプルで一番難しいポイントです。
- 実際に自分やクライアントが体験した事例
- 検証結果、失敗談、数字を含む具体的な成果
- 公式情報を踏まえたうえでの、自分なりの解釈や手順
といった「そのサイトでしか読めない情報」が増えてくると、
内部SEOのテクニックはそれを最大限に評価してもらうための補助輪として機能し始めます。
記事単位の内部SEOチェックは、
- キーワード設計・テキスト最適化
- ページ内要素(タイトル、目次、内部リンク、画像)の整備
- 継続的な追加・改善の計画
という3つの軸で見直すと、抜け漏れなく整理できます。
まずは新規公開記事から、このチェックを「公開前のルーティン」に組み込んでいくのがおすすめです。
テクニカルSEOとして押さえたい主な実装項目
ここまで見てきた内部SEOの多くは「設計」や「コンテンツ寄り」の話でした。
この章ではもう一歩踏み込んで、サイトの裏側で効いてくるテクニカルな実装ポイントを整理します。
- サーバー・CMSの基盤設定
- ページネーションや無限スクロールの扱い
- 音声検索・海外向けサイトなどの先進的な内部対策
といった内容を、「やるべき理由」と「実務のポイント」に分けて見ていきます。
1. サーバー・CMSまわりの設定
サーバー性能・レスポンス速度とSEOの関係を理解する
サーバーは、SEOでいうと「土台の性能」にあたります。
どんなにページを軽量化しても、そもそもサーバーが遅いと限界があります。
押さえておきたいポイントは次の3つです。
- TTFB(サーバー応答時間)
- ユーザーがアクセスしてから、最初の1バイトが返ってくるまでの時間
- ここが遅いと、Core Web Vitals以前に体感速度が重くなる
- ピーク時の耐性
- キャンペーンや広告出稿時にアクセスが集中すると、急激に遅くなったり落ちたりするサーバーもある
- 事業サイトなら、多少コストをかけても「安定」を優先した方がトータルでは得になりやすい
- ロケーションとCDN
- 海外ユーザーが多い場合、日本のサーバー1台だけでは物理的に遅くなる
- 必要に応じてCDNを組み合わせ、静的ファイルをユーザーの近くから配信する
WordPressなどのCMSを使う場合は、
- キャッシュプラグインの設定
- 不要プラグインの削除
- PHPやデータベースのバージョンアップ
など、「アプリ側のチューニング」と合わせて考えると効果的です。
常時SSL・www有無の統一などドメイン設定を整理する
ドメイン周りの設定は、評価の分散を防ぐための基礎工事です。
最低限、次の点を揃えておきましょう。
- HTTP と HTTPS の統一
- 原則として全ページを HTTPS に統一し、HTTP からは 301 リダイレクト
- 内部リンク・画像・スクリプトなども、すべて HTTPS で読み込む
- www あり/なしの統一
https://example.com/とhttps://www.example.com/のどちらを正とするか決める- 正式な方に 301 リダイレクトし、canonical も揃える
- サブドメインとサブディレクトリの役割分担
- ブログだけ
blog.example.comにするのか、example.com/blog/にするのか - 社内向け・ステージング環境などは、検索対象外にする(BASIC認証+noindex など)
- ブログだけ
これらは「一度決めたら簡単には変えない」種類の設定です。
立ち上げ時にじっくり検討し、途中で方針転換しないのが理想です。
2. ページネーション・無限スクロールの扱い
ページ送りリンクを検索エンジンにもユーザーにも分かりやすくする
記事一覧や商品一覧など、複数ページに分かれるコンテンツでは、ページネーション設計が重要になります。
ポイントは、
- 「前へ/次へ」だけでなくページ番号が分かるリンクがあること
?page=2のように、各ページごとに固有のURLがあること- 1ページ目から、2ページ目以降へきちんとリンクされていること
です。
検索エンジンから見ると、
- ページ2以降にしか載っていない商品・記事が、そもそも発見できない
- あるいは、一覧ページの一部だけが見えていて全体像が分からない
といった問題が起きがちです。
ユーザー視点でも、
- 「全体で何ページあるのか」が分かる
- 特定のページに戻りやすい(1→3→5→3 など自由に移動できる)
といった点で、単純なページ番号付きページネーションの方が親切です。
「もっと見る」や無限スクロール実装時のSEO上の注意点
最近は、「もっと見る」ボタンや無限スクロールで一覧を読み込むサイトも多くなりました。
ただし、そのままだと検索エンジンが後続のコンテンツを認識できないことがあります。
注意したいポイントは次のとおりです。
- JavaScriptで後から読み込む場合でも、URL単位でページが分かれている設計にしておく
- 例:
?page=2を押した時にURLが変わる/履歴に残る
- 例:
- 「もっと見る」クリック後の状態に直接アクセスできるリンクを用意する(サーバーレンダリング or SSR/Prerender 等)
- 一覧の「代表ページ」(1ページ目)にすべてを詰め込もうとせず、ページごとにテーマや順番を整理する
無限スクロールはUXには便利ですが、SEO的には工夫が必要な実装だと理解しておくと、設計の判断をしやすくなります。
3. 先進的な内部対策(音声検索・海外SEOなど)
音声検索を意識した自然言語クエリ向けの構造化
音声検索は、テキスト検索よりも会話に近い質問文になりやすいのが特徴です。
例:
- テキスト検索:「内部SEO 対策 チェックリスト」
- 音声検索:「内部SEO対策って何をやればいいの?」
音声検索を意識するなら、次のような工夫が有効です。
- Q&A形式のコンテンツを用意する
- 「Q. 内部SEO対策とは何ですか?」
- 「A. サイトの構造やページ情報を検索エンジンに分かりやすく伝えるための施策です。」
- FAQページや記事内のQ&Aに、FAQ構造化データを付与する
- 「〜とは?」「〜のやり方」「〜のメリット」といった、自然な質問文+端的な答えのセットをページ内に散りばめる
これにより、
- 音声アシスタントに読み上げられやすくなる
- 通常検索でも「強調スニペット」「Q&A形式のリッチリザルト」に採用されやすくなる
といった効果が期待できます。
多言語・多地域向けサイトの内部構造とhreflang設計の考え方
海外向けに展開する場合、サイト構造と hreflang 設計が重要になります。
まずは構造のパターンから。
- サブディレクトリ方式
example.com/en/、example.com/ja/のように、言語ごとにディレクトリを分ける- 管理しやすく、1つのドメインに評価を集約しやすい
- サブドメイン方式
en.example.com、fr.example.comなど- サービスによっては国・言語ごとに運営体制が違う場合に向く
- 国別ドメイン方式
example.co.jp、example.deなど- 明確に国ごとにブランディングを分けたい大規模サイト向け
そのうえで、hreflang属性を使い、「このページには言語違い・地域違いのバージョンがある」と検索エンジンに伝えます。
ja、en、en-us、en-gbなど、言語+地域コードの組み合わせを適切に指定する- 各言語ページ同士が、相互に hreflang で参照し合っていること(片方向だけになっていないか)を確認する
- canonical と hreflang の関係が矛盾しないようにする(canonical が別言語ページを指さないよう注意)
また、IPアドレスだけで自動リダイレクトする実装は要注意です。
- 海外から日本語ページを見たいユーザーもいる
- クローラーが特定の言語ページにたどり着けないことがある
といった問題が起きるため、
- 基本は「ユーザーに選ばせる」
- 自動判定はあくまで初回のおすすめ表示程度にとどめる
といった方針にしておくと安全です。
テクニカルSEOは「難しそう」に見えますが、実務レベルで見ると、
- サーバー・ドメインの土台をきちんと整える
- 一覧やナビゲーションの挙動を、検索エンジン目線でもチェックする
- 将来の拡張(音声検索・海外展開など)を見越して設計する
という3つの視点に分解できます。
すべてを一度に完璧にする必要はありませんが、
「今の段階でどこまでやるか」「将来どこを拡張する余地を残しておくか」を意識しておくと、あとから痛みの少ないサイト運営がしやすくなります。
内部SEOで絶対に避けるべきNG施策
内部SEOは「やること」のリストに目が行きがちですが、「絶対にやってはいけないこと」を知っておくことも同じくらい重要です。
ここでは、検索エンジンのガイドラインに反する行為と、ユーザー体験を壊してしまう過剰な最適化について整理します。
1. ガイドライン違反になるテクニック
ユーザーには見えないテキストやリンクをこっそり埋め込む行為
昔からあるスパム手法の代表格が、「見えないテキスト/見えないリンク」です。
例としては、次のようなものがあります。
- 背景色と同じ色の文字にして、ユーザーからは見えないようにする
- CSSで
display:noneや極端な小さいフォントサイズを使い、実質読めない状態にする - 画像の裏に大量のキーワードをテキストとして埋め込む
目的はどれも「検索エンジンにだけたくさんのキーワードを読ませたい」というものですが、
現在の検索エンジンはこうした手法を明確にガイドライン違反として扱っています。
このタイプのスパムが問題なのは、
- ユーザーが見ている情報と、検索エンジンに見せている情報が一致しない
- 「不自然な最適化をしているサイト」として、信頼性を損ないかねない
という点です。
意図的ではなくても、
- テーマやCSS調整の結果として、リンクテキストが極端に見づらくなっている
- スマホだけ文字色と背景色が同化している
といったケースもあります。
「ユーザー視点で読めるかどうか」を常に確認しておくことが、結果的にガイドライン順守にもつながります。
クローラーとユーザーで内容を変えるクローキング
クローキングとは、クローラーと実際のユーザーに対して、意図的に違うコンテンツを出し分ける行為です。
代表的なパターンは、
- ユーザーには薄いコンテンツや広告ばかりのページを見せる一方で、クローラーには文章量の多いテキストだけのページを返す
- IPアドレスやユーザーエージェントを判定し、検索エンジンからのアクセスにだけ「SEO用コンテンツ」を読み込ませる
といったものです。
一見「検索エンジンのための裏ページ」を用意したくなる気持ちは分かりますが、
- ガイドライン上は 明確なNG
- 発覚した場合、順位低下だけでなく手動ペナルティの対象にもなり得る
というリスクが大きすぎます。
なお、
- 国や言語によってコンテンツを切り替える
- ログインの有無で見せられる情報が異なる
といった「ユーザー体験上の正当な理由」がある場合は、検索エンジン側も考慮してくれます。
大事なのは、検索結果から想像される内容と、実際にユーザーが見る内容にギャップを作らないことです。
2. ユーザー体験を壊す過剰な最適化
不自然なキーワードの詰め込み・ワードサラダ
内部SEOに慣れてくると、どうしても気になってくるのが「キーワードの多さ」です。
ここで一線を越えてしまうと、「キーワード詰め込み」になってしまいます。
典型的な例は、次のような文章です。
内部SEO対策とは、内部SEO対策を行うことで内部SEO効果を高める内部SEO施策のことです。
読む側からすると、内容が頭に入ってきません。
検索エンジンから見ても、
- 文として不自然
- ユーザーに価値を提供していない
と判断されやすく、マイナス評価の対象になり得ます。
避けるべきなのは、次のような書き方です。
- 同じキーワードを1文や1段落に何度も無理やり入れる
- 文章の意味より「キーワードの出現回数」を優先してしまう
- 関係の薄いキーワードまで、欲張ってあれこれ詰め込む
「自分で声に出して読んでみて、違和感がないか」
このシンプルなチェックだけでも、ワードサラダ化はかなり防げます。
広告やポップアップだらけで本文が読めないレイアウト
もうひとつの大きなNGが、「収益」を優先するあまり、ユーザー体験を犠牲にしてしまうレイアウトです。
例えば、
- ファーストビューがほとんど広告で、本文が見えるまで何度もスクロールが必要
- ページを開いた瞬間に、閉じにくい全画面ポップアップが立て続けに出てくる
- スクロールするたびに追従バナーや動画広告が何度も表示され、記事に集中できない
といった状況は、短期的にクリック単価が上がることがあっても、
中長期的には離脱率が上がり、サイト全体の評価やブランドイメージを大きく下げます。
広告やポップアップ自体が悪いわけではありませんが、
- 本文の読みやすさを最優先にする
- 「1画面に広告は最大何個まで」など、サイト内のルールを決める
- ポップアップは頻度制限や表示タイミング(滞在時間・スクロール量)を工夫する
といったガイドラインを自分なりに設けることが大切です。
内部SEOは、「テクニックをどれだけ盛り込むか」ではなく、
- ガイドラインに反する近道を選ばないこと
- ユーザーにとってストレスの少ないサイトを作ること
を前提に組み立てることで、検索エンジンからの信頼も、ユーザーからの信頼も同時に積み上がっていきます。
「これは検索エンジンを騙そうとしていないか?」
「自分がユーザーだったら、このページを最後まで読みたいと思うか?」
という2つの問いを常に頭の片隅に置いておくことが、NG施策を避ける一番の予防策になります。
内部SEO施策の優先順位とチェックリスト
内部SEOは「全部やる」のが理想ですが、
現実にはリソース・時間が限られているので、どこから手を付けるかを決めることが重要です。
ここでは、
- 最初に必ず押さえるべき“土台”
- 中長期で磨いていく領域
- サイト規模・業種ごとの優先度の考え方
の順で整理していきます。
1. まず最初に取り組むべき必須項目
クロール・インデックスに直結する最低限の施策
検索結果に出てこなければ、どれだけ良いコンテンツでも意味がありません。
まずは 「検索エンジンがページを見つけて、理解できる状態か」 を確認します。
最低限チェックしたい項目は次のとおりです。
- XMLサイトマップ
- 主要なページが含まれているか
- Search Console に送信されているか
- robots.txt
- 本来クロールしてほしいページを誤ってブロックしていないか
- システム系ディレクトリなど不要な部分だけを適切に制限できているか
- noindexタグ
- 本来インデックスさせたいページに noindex が入っていないか
- 検索対象外にしたいページ(管理画面、サーチ結果など)にだけ付与されているか
- URL構造・リンク
- 重要ページがトップページや関連ページから適切にリンクされているか
- クロールの起点になるページから、サイト全体に辿り着ける構造になっているか
ここでのゴールは、「クロール・インデックスの邪魔をしている要因を取り除く」 ことです。
追加の“テクニック”より先に、まずは「変なブレーキを踏んでいないか」を疑うイメージです。
大きな減点要因(エラー・重複・非SSLなど)の解消
次に優先したいのが、“マイナス点を減らす”タイプの施策です。
代表的なものは以下です。
- HTTPステータス・エラー
- 404エラー(リンク切れ)が多発していないか
- リダイレクトループや、302/307を本来301にすべきところで使っていないか
- 重複コンテンツ・評価分散
- URL違い(クエリ付き・スラッシュ有無・www有無など)で、同内容ページが複数インデックスされていないか
- canonicalタグで「正規URL」を明示できているか
- 非SSL・混在コンテンツ
- サイト全体がHTTPSに統一されているか
- HTTPSページでHTTPの画像・スクリプトを読み込んでいないか(ブラウザ警告の原因)
- 致命的なメタ情報の不備
- タイトルが「未設定」や「同じタイトルだらけ」になっていないか
- ページ内容と関係の薄いテンプレタイトル・descriptionの使い回しになっていないか
これらは、対応すると一気にサイト全体の“健康状態”が良くなる部分です。
華やかな施策よりも先に、まずここをきれいにしておくと、その後の改善効果も見えやすくなります。
2. 中長期で改善していく項目
Core Web Vitals・UX・コンテンツ品質の継続改善
土台が整ったら、「より快適に・より分かりやすく」 を中長期テーマとして進めます。
- Core Web Vitals(速度・安定性)
- LCP・INP/FID・CLS といった指標を、主要ページから順に改善
- テーマ変更やプラグイン追加のたびに再計測する運用を習慣化
- UX(モバイル・ナビゲーション)
- スマホでの読みやすさ(文字サイズ・行間・余白)を定期的に見直す
- サイト内検索や目次、パンくずなど、情報探索のしやすさを改善
- コンテンツ品質
- 検索クエリレポートを見ながら、ユーザーの期待に答え切れていない部分をリライト
- 重複・カニバリがある記事を統合し、「代表記事」を育てる
これらは「一度やって終わり」ではなく、運用とセットで回し続ける領域です。
構造化データやE-E-A-T強化など差別化につながる施策
基礎が整ってきたら、「同じテーマで競合しているサイトとの差」を作る施策にも取り組みます。
- 構造化データ
- Article / FAQ / Breadcrumb / Product など、サイト特性に合うものから導入
- テストツールでエラーを潰しつつ、テンプレート化してページ量産に活かす
- E-E-A-T 強化
- 著者プロフィールや運営者情報の明示
- 実績・事例・データにもとづく独自の考察を積極的に掲載
- プライバシーポリシー・お問い合わせ窓口・会社情報など「信頼の土台」を明文化
- ログ・データを使った改善
- サイト内検索キーワードから、ニーズが強いのに記事が不足しているテーマを発掘
- 離脱率の高いセクションを見つけて、構成や導入文を見直す
こうした施策は、すぐに順位が大きく動くとは限りませんが、
長期的には「選ばれるサイト」としての評価を押し上げてくれます。
3. サイト規模別・業種別の優先度の考え方
小規模サイト/ブログ向けの着手順
個人ブログや小規模なオウンドメディアなら、
まずは「最低限の技術整備+記事単位の質向上」に集中するのが現実的です。
おすすめのステップは次の通りです。
- 技術的な土台整備
- HTTPS化・www有無の統一
- XMLサイトマップ・robots.txt・noindexの確認
- 記事ごとの内部SEO
- キーワード設計とタイトル・見出しの最適化
- 目次・内部リンク・画像altの整備
- UXの基本改善
- モバイルでの読みやすさ(テーマ選定・文字サイズ・行間)
- 広告配置の見直し(本文を邪魔していないか)
- リライトと統合
- アクセスが伸びている記事を中心に、最新情報や事例を追記
- 内容が似ている記事を統合し、「1本の強い記事」にまとめる
小規模サイトでは、1本1本のコンテンツを丁寧に仕上げることが、
結果的に内部SEOの最大のテコになります。
大規模サイト・ECサイト向けの優先順位設計
ページ数が数千・数万を超えるような大規模サイトやECでは、
「記事単位で全部見る」のは現実的ではありません。
そこで、“仕組み化”と“優先度付け”がキーになります。
優先度の考え方は、ざっくり次のようなイメージです。
| レイヤー | 優先したい施策の例 |
|---|---|
| サイト全体 | HTTPS統一/robots・サイトマップ設計/ログ基盤の整備 |
| テンプレート単位 | カテゴリ・商品詳細テンプレのhタグ構造/パンくず/構造化データ |
| ページクラス単位 | トラフィック・売上に直結するカテゴリ・商品群から順に改善 |
| 個別ページ単位 | 売上上位の商品・アクセス上位の記事のリライト/ABテスト |
特にECでは、
- ファセット検索(絞り込み)で量産されるURLをどう扱うか
- 在庫切れ・販売終了ページをどう遷移させるか(404/リダイレクト/別商品案内)
- カテゴリ・ブランド・タグページをどう位置付けるか(代表構造)
といった「設計レベルの判断」が、内部SEOの成否に大きく影響します。
内部SEOの簡易チェックリスト例
最後に、今回の内容を踏まえて、優先度順の簡易チェックリストをまとめます。
まず最初に確認する項目
- [ ] サイト全体がHTTPSに統一されている
- [ ] XMLサイトマップがSearch Consoleに送信されている
- [ ] robots.txtで重要ページを誤ってブロックしていない
- [ ] 主要ページにnoindexが誤って付与されていない
- [ ] 404エラーやリダイレクトループが異常に多くない
次に整えたい内部構造・ページ要素
- [ ] URL構造がシンプルで、重要ページに2〜3クリック以内で到達できる
- [ ] タイトル・見出し・meta descriptionがページごとに固有になっている
- [ ] パンくずリストや目次で、コンテンツ構造が分かりやすくなっている
- [ ] 主要記事から、関連ページ・カテゴリページへの内部リンクが適切に貼られている
- [ ] 画像のファイル名とaltテキストが内容に即したものになっている
中長期で取り組む項目
- [ ] Core Web Vitalsの値を定期的に計測・改善している
- [ ] スマホでの読みやすさ(文字サイズ・行間・余白)を定期的に確認している
- [ ] FAQやパンくずなど、構造化データを一部導入している
- [ ] 著者情報・運営者情報・実績・事例など、E-E-A-Tを補強する情報を公開している
- [ ] アクセスデータ・検索クエリにもとづいて、リライト・統合の計画を立てている
すべてを完璧にしようとすると動けなくなるので、
まずは「赤点を消す → 基礎を整える → 強みを伸ばす」という順番で、
自分のサイトのフェーズに合わせて少しずつ進めていくのがおすすめです。
内部SEOに役立つ主なツール
内部SEOは「感覚」だけでやると、どうしても抜け漏れや思い込みが発生します。
そこで大事になるのが、客観的にサイトの状態を可視化してくれるツールです。
ここでは、実務でよく使われる代表的なツールと、「どの場面でどう使うか」を初心者向けに整理します。
Google Search Consoleの使いどころ
Google Search Console(GSC)は、内部SEOの“メインダッシュボード” ともいえる存在です。
特に次のような用途で活用します。
1. クロール・インデックス状況の把握
- 「インデックス登録>ページ」レポート
- どのURLがインデックスされているか
- 除外されているページの理由(noindex/重複/リダイレクトなど)
- 「サイトマップ」レポート
- sitemap.xmlが正しく認識されているか
- 送信されたURLのうち、どれくらいがインデックスに採用されているか
ここを定期的に見ることで、
- 意図せずインデックスされていない重要ページ
- 重複・リダイレクトなどで評価が分散しているページ
を早めに発見できます。
2. 内部SEO改善の“成果”を見る
内部施策を行ったあとに、
- 「検索パフォーマンス」でクリック数・表示回数・平均掲載順位の推移
- クエリ別に「どんな検索語で表示されているか」
を確認すると、
- 「内部リンクを強化したカテゴリが、狙ったクエリで徐々に順位を上げている」
- 「titleや見出しを見直した結果、CTR(クリック率)が少し改善した」
といった変化を数字で追えるようになります。
3. 個別URLのインデックス状況チェック
- URL検査ツールで、
- 「このURLはインデックス登録されています」となるか
- クロール日時や、検出された問題点
を確認できます。
修正を加えたあとに「インデックス登録をリクエスト」を行えば、
重要ページについては再クロールを促すことも可能です(乱用はNGですが、要所では有効)。
PageSpeed Insights/Lighthouseによる速度・UX診断
ページ速度やCore Web Vitalsをチェックする代表的なツールが、PageSpeed InsightsとLighthouseです。
1. PageSpeed Insightsの活用ポイント
- URLを入力すると、
- モバイル/PCそれぞれのスコア
- LCP・CLSなどCore Web Vitals
- 「改善できる項目」として具体的な提案
を表示してくれます。
ここでのポイントは、
- スコアそのものよりも「どこがボトルネックなのか」を見ること
- 画像が重いのか
- JavaScriptが多すぎるのか
- サーバー応答が遅いのか
- まずはアクセスの多いページから優先的に改善していくこと
です。
2. Lighthouseの使いどころ
Lighthouseは、Chromeの開発者ツールから起動できる診断機能です。
- パフォーマンス(速度)
- アクセシビリティ
- ベストプラクティス
- SEO(技術的なチェック)
など、複数の観点でスコアと改善提案を出してくれます。
特に内部SEOで役立つのは、
- メタタグやhタグなどの基本的なSEO設定の抜け漏れチェック
- モバイル表示やボタンサイズなど、使い勝手の問題点の発見
などです。
デザインや機能を大きく変更したときは、一度Lighthouseで状態を確認すると安心です。
Screaming Frogなどクローラー型ツールでのサイト解析
Screaming Frogのような「クローラー型ツール」は、Search Consoleを“自前でやる”イメージに近いツールです。
1. 何ができるツールなのか
自分のサイトURLを指定すると、クローラーとしてサイト内を巡回し、
- 取得できたすべてのURL
- 各URLのステータスコード(200/301/404など)
- title・description・h1の有無や文字数
- canonical・meta robots(noindex/nofollow)
- 画像のalt有無・サイズ
といった情報を一覧化してくれます。
2. 内部SEOでの具体的な活用例
- リンク切れの一括検出
- 404や500など、エラーになっているリンク先を洗い出し
- メタ情報の抜け漏れチェック
- titleが空/重複/長すぎ・短すぎのURLをリストアップ
- 重複コンテンツの疑い箇所の把握
- 同じtitleやdescriptionのページが大量にないか確認
- ディレクトリ構造・内部リンク構造の可視化
- クリック深度(トップから何クリックで到達か)を測る
- ほぼリンクされていない「孤立ページ」を見つける
手作業では見落としやすい問題を、機械的に洗い出してくれるのが最大の利点です。
ページ数の多いサイトほど、こうしたツールの有無で作業効率が大きく変わります。
HTMLチェッカー・コンテンツ分析ツールなどの補助ツール
最後に、内部SEOを細かく詰めていく際に役立つ「補助ツール」をいくつか紹介します。
1. HTML構文チェック・アクセシビリティチェッカー
- W3Cのバリデータや、各種HTMLチェッカーを使うと、
- タグの閉じ忘れや入れ子の不正
- IDの重複
- alt属性の欠落
などの技術的なエラーを検出できます。
構文エラーそのものが即座に順位を落とすわけではありませんが、
- クローラーがページを正しく解釈できる
- 予期しない表示崩れやリンク不具合を防げる
という意味で、内部SEOの土台を整える役割を持ちます。
2. コンテンツ分析・テキストチェック系ツール
- キーワード出現頻度や共起語の傾向を確認できるツール
- 読みやすさ(文の長さ、漢字率、よくある言い回し)をチェックするツール
- コピペチェック・類似コンテンツチェックツール
などは、
- 「キーワード詰め込み」になっていないか
- 他記事と内容があまりに似すぎていないか
- 読者にとって読みやすい分量・構成か
を客観的に見るうえで役立ちます。
ただし、これらはあくまで補助的な指標です。
最終的な判断は、「実際に自分で読んでどう感じるか」「ターゲット読者にとって理解しやすいか」で行うのがおすすめです。
内部SEOのツールは、どれも
- 「どこに問題があるかを見つける」ためのレーダー
- 「改善の効果を数値で確認する」ためのメーター
の役割を果たします。
すべてを完璧に使いこなす必要はありませんが、
- Search Console(全体の健康チェック)
- PageSpeed Insights/Lighthouse(速度・UX診断)
- クローラー型ツール(構造・エラーの一括把握)
の3系統を押さえておくだけでも、
内部SEO施策の精度と再現性は、ぐっと高めやすくなります。
内部SEOの成功事例と運用のコツ
ここまでの章で、「何をやるべきか」は一通り整理できました。
最後に、実際にどんなふうに成果につながるのか/どう運用すると続けやすいかをイメージできるよう、事例ベースでまとめておきます。
トラフィック増加・順位向上につながった改善事例
ここでは、現場でよくあるパターンを、少しだけ数字を交えて紹介します。
実在企業を特定できないように、あくまで「よくあるケース」をモデル化したものです。
事例①:BtoBブログで内部リンクとサイト構造を見直したケース
- 業種:BtoB SaaSのオウンドメディア
- 課題:
- 記事数は200本以上あるのに、月間PVが伸びない(約3万PVで頭打ち)
- 人気記事だけアクセスが集中し、その他の記事がほとんど読まれていない
- 実施した内部施策:
- カテゴリ構成を整理し、3〜4階層だったディレクトリを2階層程度に簡略化
- 「代表記事(ハブ)」を決め、関連する個別記事から内部リンクを集約
- すべての記事にパンくずリスト+目次+関連記事リンクを追加
- サイトマップとSearch Consoleの設定を見直し、クロールエラーを解消
- 結果(6か月後):
- 月間PV:3万→約6.5万PV
- 検索流入の割合が増え、中堅キーワード(検索数1,000〜3,000程度)での上位表示が増加
- 1記事あたりの平均閲覧ページ数・滞在時間も微増
ポイントは、記事を増やす前に「サイトとしてのつながり」を整えたことです。
コンテンツ自体はほぼ変えず、内部リンクと構造を整えただけでも、検索エンジンからの評価が変わる典型パターンです。
事例②:ECサイトで404・重複URLを整理したケース
- 業種:中規模EC(商品数数千点)
- 課題:
- Search Consoleで「クロールエラー」と「重複ページ」の警告が多発
- ブランド名+商品カテゴリなどのキーワードで、なかなか上位に来ない
- 実施した内部施策:
- 在庫切れ・販売終了商品の404を整理し、代替商品やカテゴリに301リダイレクト
- 絞り込み検索で量産されるURLのうち、「検索に出したいページ/出したくないページ」をルール化
→ 不要な組み合わせはnoindex+robots.txtで制御 - canonicalタグを統一し、「1カテゴリ=1つの代表URL」に評価を集約
- XMLサイトマップをカテゴリ・商品用に分割し、重要URLのインデックス状況を継続チェック
- 結果(約4〜5か月後):
- インデックス数が「意味のあるページ」に絞られ、クロールエラーも大幅減
- ブランド名+カテゴリの組み合わせキーワードで、2〜3ページ目→1ページ目中盤〜上位へランクアップ
- 検索経由の売上も微増(特に指名検索に近いキーワードで強くなった)
このケースでは、新しい機能を追加したわけではなく、「マイナス評価につながる要素を取り除いた」ことが成果の主因です。
事例③:コンテンツ刷新+内部SEOで「専門性」を高めたケース
- 業種:士業事務所の情報サイト
- 課題:
- 法律系のテーマで競合が強く、主要キーワードですべて圏外〜2ページ目
- 古い情報が多く、コンテンツの鮮度も落ちている
- 実施した内部施策+コンテンツ改善:
- 重要テーマごとに「総まとめ記事(ピillarページ)」+「個別解説記事」のセットを構成
- まとめ記事から、個別記事への内部リンクを体系的に張り巡らせる
- すべての記事に、執筆者プロフィール(資格・実務経験)や監修情報を追記(E-E-A-T強化)
- 古い法令や手続き情報を一括リライトし、日付を明示
- 結果(8〜10か月後):
- 指名検索だけでなく、「手続き名+地域名」などで安定して上位表示
- 自然検索からの問い合わせ数が約2倍に増加
このパターンは、内部SEOとコンテンツの質・専門性を同時に引き上げた好例といえます。
内部施策とコンテンツ改善を組み合わせた成功パターン
内部SEOだけでも一定の効果はありますが、
実際には 「内部施策 × コンテンツ改善」 を組み合わせたときに、伸び方が明らかに変わることが多いです。
代表的なパターンを簡潔にまとめると、次のようになります。
パターン①:テーマクラスター型の構成にする
- 検索需要が大きいテーマを1つ選ぶ
- 例:内部SEO、ふるさと納税、副業ブログ など
- そのテーマ全体を俯瞰する「総まとめ記事」を作る
- 細かいサブトピックごとに個別記事を作成
- 例:「内部リンク」「XMLサイトマップ」「Core Web Vitals」など
- 内部リンクで
- まとめ記事 → 個別記事
- 個別記事 → まとめ記事
を相互に結びつける
こうすると、
- 検索エンジンには「このサイト(このカテゴリ)はこのテーマに詳しい」と伝わりやすい
- ユーザーにとっても、「このサイトを見れば一通り分かる」という安心感が生まれる
という構図になり、中長期的に評価されやすい構造になります。
パターン②:アクセス上位ページに集中投下する
すべてのページを一気に改善しようとすると、ほぼ確実に挫折します。
現実的なやり方は、「上位2〜3割のページに集中する」ことです。
具体的には、
- Search Consoleやアクセス解析で
- クリック数・表示回数・コンバージョンが多いURL
- あるいは
- 狙っているが“惜しい順位”(11〜20位あたり)にいるURL
を優先的にピックアップし、
- タイトル・description・見出しの見直し
- 内部リンクの追加・強化
- 内容のリライト・追記
をセットで実施します。
「成果に直結するページから手を入れる」ことで、
限られた時間でも、伸び方を感じやすくなります。
定期的なモニタリングとPDCAの回し方
最後に、内部SEOを“やりっぱなし”にしないための、シンプルな運用の回し方をまとめます。
1. 月次で見るべき基本指標
まずは月に1回程度、次のような項目を確認します。
- Search Console
- 総クリック数/表示回数/平均掲載順位の推移
- インデックスエラー・警告の有無
- 主要クエリごとの順位とクリック率
- アクセス解析ツール(GAなど)
- 検索流入の多いページTOP10〜20
- 直帰率・平均滞在時間などの変化
- PageSpeed Insights 等
- 主要ページのCore Web Vitalsの状態(悪化していないか)
ここでの目的は、「異常が起きていないか」「施策後に良い傾向が出ているか」をざっくり掴むことです。
2. 四半期ごとのミニ振り返り
3か月に1度くらいのペースで、少し腰を据えて振り返ります。
- この期間に実施した内部施策は何か
- 例:内部リンク再設計/noindexルールの見直し/構造化データ導入 など
- その結果として、
- 新しく上位表示されるようになったクエリはあるか
- アクセスやコンバージョンが伸びたページはどれか
- 想定外に悪くなった指標(順位低下・エラー増加)はないか
この振り返りをもとに、
- 「これは他のカテゴリにも横展開できそう」
- 「このやり方は効果が薄いので、別アプローチに切り替えよう」
といった次の一手(Plan)を決めていきます。
3. 内部SEO版PDCAのイメージ
内部SEOのPDCAは、ざっくり次のような流れになります。
- Plan
- 課題と仮説を一文で言語化
- 例:「記事一覧の内部リンクが弱いので、まとめ記事を作って回遊性を高めれば、クローラビリティと順位が改善するはず」
- Do
- まずは1カテゴリや数記事など、限定的な範囲で試す
- Check
- 1〜3か月後に、該当カテゴリ・ページの指標を確認
- Act
- 効果があった施策は他のカテゴリへ展開
- 効果が薄かった場合は、原因仮説を変えて再設計
重要なのは、「全部を一度にやろうとしない」「施策と結果を結びつけて記録する」ことです。
メモでもスプレッドシートでもいいので、
- 実施日
- やったこと
- 対象ページ
- 数か月後の主要指標
を簡単に残しておくだけでも、次の改善の質が変わってきます。
内部SEOは、派手さはありませんが、
「サイトを育てるための地ならし」として、長期的な成果に直結する領域です。
- 目先の小手先テクニックではなく
- サイト構造・コンテンツ・UXをじっくり整え
- データを見ながら少しずつ上書きしていく
このスタンスを持てるかどうかが、数年単位で見たときの差になって現れてきます。
まとめ:内部SEOを継続してサイト価値を高める
内部SEOは、「一度チェックシートを埋めたら終わり」の作業ではありません。
サイトの構造・コンテンツ・ユーザー体験を、少しずつ整え続けていく長期戦です。
これまで解説してきた内容を、改めてシンプルに整理すると、内部SEOは次の3つに集約できます。
- 検索エンジンが巡回しやすい「道」をつくる(クローラビリティの最適化)
- ページの内容・文脈を正確に伝える(インデックスの最適化)
- ユーザーにとって快適で信頼できる体験を用意する(UX・E-E-A-Tの向上)
この3つが揃っているサイトほど、検索結果でも、ビジネス成果でもブレにくい強さを発揮します。
内部SEOを実務で回していくうえでは、次のようなスタンスを意識しておくと、迷いにくくなります。
- いきなり完璧を目指さず、まずは
- エラー
- 重複コンテンツ
- 非SSL・誤ったnoindex
などの「マイナス要因」を先に潰す
- そのうえで、
- 内部リンク・サイト構造
- タイトル・見出し・meta情報
- 画像・構造化データ・表示速度
といった項目を、アクセスの多いページから優先的に改善する
- 施策を実行したら、Search Consoleやアクセス解析で
- どのクエリ・どのページに変化が出たか
を必ず確認し、うまくいった型を再利用していく
- どのクエリ・どのページに変化が出たか
そして何より大切なのは、検索エンジンではなく「ユーザーの行動と感情」を判断基準にすることです。
- この構造なら、初めて来た人でも迷わず情報に辿り着けるか
- このタイトル・見出しなら、検索結果からクリックしたくなるか
- このレイアウトなら、スマホでもストレスなく読み進められるか
- このページ内容なら、「このサイトは信頼できる」と感じてもらえるか
といった問いを繰り返しながら、技術的な施策を積み上げていくことで、
内部SEOは「テクニック集」から「ユーザーと検索エンジンの両方にとって親切な設計」へと昇華していきます。
今日すべてをやり切る必要はありません。
まずは、
- サイトの現状をざっくり棚卸しする
- 必須の技術的チェックをひと通り済ませる
- アクセス上位の数ページから、構造・UX・コンテンツを丁寧に磨き直す
この3ステップから始めてみてください。
小さな改善を積み重ねるほど、
内部SEOは確実に「資産」として効いてきます。
その蓄積が、やがてサイト全体の評価・問い合わせ数・売上といった“目に見える成果”に変わっていきます。
